JP7178920B2 - プラント制御装置および圧延制御装置 - Google Patents

プラント制御装置および圧延制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7178920B2
JP7178920B2 JP2019016051A JP2019016051A JP7178920B2 JP 7178920 B2 JP7178920 B2 JP 7178920B2 JP 2019016051 A JP2019016051 A JP 2019016051A JP 2019016051 A JP2019016051 A JP 2019016051A JP 7178920 B2 JP7178920 B2 JP 7178920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
rolling
rolled
tension
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019016051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020123254A (ja
Inventor
哲 服部
敬規 高田
佑樹 田内
大輝 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019016051A priority Critical patent/JP7178920B2/ja
Priority to CN201911303572.6A priority patent/CN111495981B/zh
Priority to DE102020200440.4A priority patent/DE102020200440A1/de
Publication of JP2020123254A publication Critical patent/JP2020123254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7178920B2 publication Critical patent/JP7178920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/16Control of thickness, width, diameter or other transverse dimensions
    • B21B37/18Automatic gauge control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/46Roll speed or drive motor control
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/04Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
    • G05B13/042Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators in which a parameter or coefficient is automatically adjusted to optimise the performance
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/04Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
    • G05B13/048Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators using a predictor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/48Tension control; Compression control
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45234Thin flat workpiece, sheet metal machining

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

本発明は、プラント制御装置および圧延制御装置に関する。
圧延機等のプラントにおいては、製品品質や操業効率の向上等を目的として種々の制御が行われている。このようなプラントでは、例えば、製品品質の指標となる状態量(製品の寸法など)をできる限り一定にたもつため、複数の制御手段の中から上記状態量が最適となるような制御手段を選択しながら操業が行われる。
例えば、被圧延材を圧延する圧延機においては、被圧延材を送出したり巻取るためにテンションリールを用い、送出した被圧延材を一対のロール間に通すことで圧延する。このような圧延機では、ロール対の間隔を制御する板厚制御とテンションリールの速度を制御する板厚制御、テンションリールから被圧延材を送り出す速度を調整する張力制御とロール対の間隔を制御する張力制御のような複数の制御系を用い、これら複数の制御系の中から最適な制御系を適宜選択することで安定した板厚が得られるように調整される(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-113629号公報
上述したような従来の圧延機では、最適な制御系を選択するに際し、圧延中のロール対の間隔に外乱を与えて板厚変動および張力変動を意図的に発生させ、それらの応答に基づき制御系を選択する。
しかしながら、ロールの温度や、ロールと被圧延材との摩擦などの種々の要因で圧延中においても変動する板厚については、板厚変動が生じる上記外乱を頻繁に与えることは品質確保の観点から好ましくない。このため、通常は運転当初に選択した制御系を継続して用いる必要があり、同じ圧延工程内で発生する板厚変動を十分に制御することができないという不都合がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、外乱を加えることなく、出側板厚偏差などの状態量が最適となる制御態様を選択することが可能なプラント制御装置および圧延制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた発明は、
プラントの運転を制御するプラント制御装置であって、
同一の状態量を制御するために、いずれか1つを選択して用いる複数の制御手段と、
これらの制御手段を互いに切り替えることにより生じる、推定される状態量の変化量を用いて切り替え後の前記状態量を予測すると共に、この予測された状態量が最適となるように、前記複数の制御手段による制御のうちのいずれか1つの制御態様を選択する制御態様選択手段と、
を備えていることを特徴とするプラント制御装置、である。
また、上記課題を解決するためになされた別の発明は、
ロール対で被圧延材を圧延する圧延機の制御を行う圧延制御装置であって、
圧延された前記被圧延材の板厚に基づき前記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下板厚制御手段と、前記圧延機に挿入される前記被圧延材の張力に基づき前記圧延機に前記被圧延材を送り出すテンションリールのトルクを一定値に制御する張力制御手段と、からなる第1の制御手段と、
圧延された前記被圧延材の板厚に基づき前記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下板厚制御手段と、前記圧延機に挿入される前記被圧延材の張力に基づき前記テンションリールから送り出される前記被圧延材の速度を制御する速度張力制御手段と、からなる第2の制御手段と、
前記圧延機に挿入される前記被圧延材の張力に基づき前記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下張力制御手段と、圧延された前記被圧延材の板厚に基づき前記テンションリールから送り出される前記被圧延材の速度を制御する速度板厚制御手段と、からなる第3の制御手段と、
これら第1から第3の制御手段を互いに切り替えることにより生じる、推定される減衰率の変化量を用いて出側板厚偏差を予測すると共に、この予測された出側板厚偏差が最も小さくなるように、前記第1の制御手段による制御、前記第2の制御手段による制御、および前記第3の制御手段による制御のうちのいずれか1つの制御態様を選択する制御態様選択手段と、を備えていることを特徴とする圧延制御装置、である。
なお、本明細書において「減衰率」とは、出側板厚偏差を入側板厚偏差で除した値を意味する。「入側」とは被圧延材が圧延機に向かって送り出される側(圧延機の上流側)を意味し、「出側」とは被圧延材が圧延機から送り出される側(圧延機の下流側)を意味する。「偏差」とは、設定値や予測値と、実測値(実績値)との差分を意味する。
本発明は、外乱を加えることなく、出側板厚偏差などの状態量が最適となる制御態様を選択することが可能なプラント制御装置および圧延制御装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す概略的ブロック図である。 図1の入側TR速度指令部を示す概略図である。 図1の入側TR制御部を示す概略図である。 図1の圧下板厚制御部、速度板厚制御部、速度張力制御部、および圧下張力制御部を示す概略図である。 図1の制御方法選択部を示す概略図である。 図5の制御態様選択部を示す概略的ブロック図である。 図6の制御効果測定部を示す概略図である。 図6の制御効果測定部の処理例を示す概略図である。 図6の減衰量予測部を示す概略図である。 制御方法切替え時の減衰率の変化を説明するための概略図である。 図6の制御系選択判定部を示す概略図である。 図6の学習データ作成部を示す概略図である。 図12の学習データの一例を示す概略図である。 図5の制御出力選択部を示す概略図である。 ハードウェアの構成を示す概略的ブロック図である。
[プラント制御装置]
本発明のプラント制御装置は、プラントの運転を制御するプラント制御装置であって、同一の状態量を制御するために、いずれか1つを選択して用いる複数の制御手段と、これらの制御手段を互いに切り替えることにより生じる、推定される状態量の変化量を用いて切り替え後の上記状態量を予測すると共に、この予測された状態量が最適となるように、上記複数の制御手段による制御のうちのいずれか1つの制御態様を選択する制御態様選択手段と、を備えていることを特徴とする。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。なお、ここでは、プラントが圧延装置であり、プラント制御装置が圧延制御装置であるものを例示して説明する。
圧延装置は、図1に示すように、概略的に、圧延機1と、入側テンションリール2(以下、「入側TR2」ともいう)と、出側テンションリール3(以下、「出側TR3」ともいう)と、圧延制御装置11とにより構成されている。
圧延機1は、上作業ロールR1(以下、単に「ロールR1」ともいう)と下作業ロールR2(以下、単に「ロールR2」ともいう)とからなるロール対Rを有しており、圧延制御装置11における後述のロールギャップ制御部21およびミル速度制御部31からの信号を受信し、所定の周速度で回転するロール対Rにおけるロール(上作業ロールR1および下作業ロールR2)間の間隔(以下、「ロールギャップ」ともいう)を調整することでロール間を通過する被圧延材mを圧延する。
入側TR2および出側TR3は、それぞれ圧延制御装置11における後述の入側TR制御部42、出側TR制御部52からの信号を受信し、入側TR2および出側TR3に設けられた電動機(不図示)を用いて入側TR2では被圧延材mを圧延機1に送り出し、出側TR3では圧延機1にて圧延された被圧延材mを巻き取る。
ここで、ロール対Rを用いた圧延機1における被圧延材mの出側板厚偏差の変動原因について説明する。圧延された被圧延材mの板厚は製品品質上重要であるため、板厚制御が実施される。この制御では、出側板厚計a2にて検出された被圧延材mの板厚の実績値を用い、例えば、ロールギャップ制御部21により上・下作業ロールR1、R2間のロールギャップを操作することで出側の被圧延材mの板厚が調整される。
上述の出側板厚偏差の変動原因としては、例えば、ロールR1、R2の真円度、ロール対Rの温度、ロール対Rと被圧延材mとの摩擦、被圧延材mの硬さ、コイルのロット差等が挙げられる。例えば、ロールR1、R2が真円でないと、ロールRの回転に伴う規則的な出側板厚偏差が発生する。一方、上記摩擦は、圧延時にロール対Rと被圧延材mとに噴射されるクーラントの冷却状態にも関連し、このクーラントによる冷却状態が常に変化するため、出側板厚偏差は不規則的に時々刻々と変動する。
以下、本発明の圧延制御装置について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、テンションリール(入側TR2および出側TR3)を用いる代表的な圧延機であるシングルスタンド圧延機について例示する。
[圧延制御装置]
当該圧延制御装置は、ロール対で被圧延材を圧延する圧延機の制御を行う圧延制御装置であって、
圧延された上記被圧延材の板厚に基づき上記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下板厚制御手段と共に、上記圧延機に挿入される上記被圧延材の張力に基づき上記圧延機に上記被圧延材を送り出すテンションリールのトルクを一定値に制御する張力制御手段(この制御方法を、以下、「制御方法(A)」ともいう)と、
圧延された上記被圧延材の板厚に基づき上記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下板厚制御手段と共に、上記圧延機に挿入される上記被圧延材の張力に基づき上記テンションリールから送り出される上記被圧延材の速度を制御する速度張力制御手段(この制御方法を、以下、「制御方法(B)」ともいう)と、
上記圧延機に挿入される上記被圧延材の張力に基づき上記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下張力制御手段と共に、圧延された上記被圧延材の板厚に基づき上記テンションリールから送り出される上記被圧延材の速度を制御する速度板厚制御手段(この制御方法を、以下、「制御方法(C)」ともいう)と、
これらの制御手段を互いに切り替えることにより生じる、推定される減衰率の変化量を用いて出側板厚偏差を予測すると共に、この予測された出側板厚偏差が最も小さくなるように、上記圧下板厚制御手段と張力制御手段による制御、上記圧下板厚制御手段と速度張力制御手段による制御、および上記圧下張力制御手段と速度板厚制御手段による制御のうちのいずれか1つの制御態様を選択する制御態様選択手段と、を備えていることを特徴とする。
当該圧延制御装置11は、ロール対Rで被圧延材mを圧延する圧延機1の制御を行う圧延制御装置であり、上述した張力制御手段、速度張力制御手段、速度板厚制御手段、および制御態様選択手段が行う制御方法(A)~(C)を実行するため、具体的には、例えば、図1に示すように、ロールギャップ制御部21と、ミル速度制御部31と、入側TR速度指令部41と、入側張力設定部43と、出側張力設定部53と、入側張力電流変換部44と、出側張力電流変換部54と、入側TR制御部42と、出側TR制御部52と、入側張力制御部46と、出側張力制御部56と、圧下板厚制御部61と、速度板厚制御部62と、速度張力制御部63と、圧下張力制御部64と、ミル速度設定部81と、制御方法選択部71(制御態様選択部711および制御出力選択部712)と、により構成することができる。なお、当該圧延制御装置11は、これらの具体的構成にのみ限定されるものではない。
ロールギャップ制御部21は、上・下作業ロールR1、R2間のロールギャップを制御する。
ミル速度制御部31は、圧延機1の速度(上・下作業ロールR1、R2の周速度)を制御する。このミル速度制御部31は、圧延の際、ミル速度設定部81から出力された速度指令を受信して圧延機1の速度(上・下作業ロールR1、R2の周速度)を一定とするような制御を実施する。
入側TR速度指令部41は、図2に示すように、オペレータの手動操作によりミル速度設定部81にて決定したミル速度VMILLと圧延機入側後進率bとを用いて基準速度設定部82が作成した入側TR速度VETRと、制御方法選択部71からの入側TR速度変更量△Vと、を用い、入側TR速度指令VETRrefを作成してこれを入側TR制御部42に出力する。
入側TR制御部42は、電流指令に応じてトルク一定制御(電流一定制御)を行う運転モード(トルク一定制御モード)と、速度指令に応じて速度一定制御を行う運転モード(TR速度一定制御モード)とを有し、入側TR速度指令部41からの入側TR速度指令VETRrefと、入側張力電流変換部44からの電流指令IETRsetと、制御方法選択部71からの指令とに応じ、上記トルク一定制御モードとTR速度一定制御モードとを切り替えて入側TR2への電流を出力する。ここで、入側TR2はテンションリールとそれを動かすための電動機(不図示)とより構成されており、入側TR2へ出力する電流とは、電動機への電流を意味する。
入側TR制御部42は、図3に示すように、具体的には、速度指令VETRrefと速度実績VETRfbとが一致するように、電動機への電流指令IETRrefを作成するP制御421およびI制御422と、作成された電流指令IETRrefと入側TR2の電動機に流れる電流IETRfbとが一致するように制御する電流制御423とにより構成されている。
例えば、トルク一定制御モードが選択された場合、入側TR制御部42は、I制御422を入側張力電流変換部44からの入側TR電流設定値IETRsetで置き換える。一方、TR速度一定制御モードが選択された場合(トルク一定制御モードが選択されない場合)、入側TR制御部42は、入側TR速度偏差にしたがってP制御421およびI制御422を変更する。この状態でトルク一定制御モードが選択された場合、入側TR電流指令ITERrefが不連続に変化しないように、電流補正424にて補正する。
このように入側TR制御部42が構成されていることで、圧延操業中においても入側TR制御部42の制御モードをトルク一定制御から速度一定制御、または速度一定制御からトルク一定制御へと自在に切り替えることができ、制御方法(A)と制御方法(B)と制御方法(C)とを自在に切り替えることができる。
入側張力設定部43および出側張力設定部53は、それぞれ入側および出側の張力設定値を計算する。
入側張力電流変換部44および出側張力電流変換部54は、それぞれ入側張力設定部43および出側張力設定部53からの信号を受信し、TR(テンションリール)機械系およびTR(テンションリール)制御部のモデルに基き、入側および出側の被圧延材mが張力設定値となるような電動機のトルクを得るための電流値を求める。
入側TR制御部42および出側TR制御部52は、それぞれ入側張力電流変換部44および出側張力電流変換部54からの信号を受信し、上記電流値となるように電動機の電流を制御する。
入側張力制御部46および出側張力制御部56は、それぞれ圧延機1の入側および出側に設置された入側張力計b1および出側張力計b2により測定された張力の実績値を用いて制御モデルの誤差を補正する。この入側張力制御部46および出側張力制御部56は、それぞれ入側張力電流変換部44および出側張力電流変換部54に補正値を付与し、これにより入側TR制御部42および出側TR制御部52へ設定する電流値が補正される。
ここで、上述した第1の制御手段、第2の制御手段、および第3の制御手段について詳述する。
第1の制御手段は、圧延された被圧延材mの板厚に基づきロール対Rにおけるロール間の間隔を制御すると共に、圧延機1に挿入される被圧延材mの張力に基づき圧延機1に被圧延材mを送り出すテンションリールTR2のトルクを一定値に制御する(制御方法(A))。制御方法(A)の実行は、具体的には、例えば、圧下板厚制御部61からの出力を用いたり、入側張力計b1や出側張力計b2で測定した張力の実績値を用いて電動機への電流指令を補正(例えば、電動機への電流を一定とする補正など)し被圧延材mにかかる張力を一定に制御することで行うことができる。
第2の制御手段は、圧延された被圧延材mの板厚に基づきロール対Rにおけるロール間の間隔を制御すると共に、圧延機1に挿入される被圧延材mの張力に基づきテンションリールTR2から送り出される被圧延材mの速度を制御する(制御方法(B))。制御方法(B)の実行は、具体的には、例えば、圧下板厚制御部61からの出力と速度張力制御部63からの出力とを用いて行うことができる。
第3の制御手段は、圧延機1に挿入される被圧延材mの張力に基づきロール対Rにおけるロール間の間隔を制御すると共に、圧延された被圧延材mの板厚に基づきテンションリールTR2から送り出される被圧延材mの速度を制御する(制御方法(C))。制御方法(C)の実行は、具体的には、例えば、速度板厚制御部62からの出力と圧下張力制御部64からの出力とを用いて実行することができる。
次に、上記圧下板厚制御部61、速度板厚制御部62、速度張力制御部63、および圧下張力制御部64について図4を参照して説明する。
圧下板厚制御部61は、出側板厚計a2で測定した出側板厚実績値hfbと出側板厚設定値hrefとの差である出側板厚偏差△hを用い、この出側板厚偏差△hに調整ゲインおよび出側板厚偏差△hからロールギャップへの変換ゲインを掛け合わせたものを積分し(I制御)、この積分値と前回の積分値との差分△△SAGCを出力する。なお、図4中、Mは圧延機のミル定数、Qは被圧延材の塑性定数をそれぞれ示す。
速度板厚制御部62は、上述の出側板厚偏差△hを用い、この出側板厚偏差△hに調整ゲインおよび出側板厚偏差△hから入側速度への変換ゲインを掛け合わせたものを積分し(I制御)、この積分値と前回の積分値との差分△(△V/V)AGCを出力する。
速度張力制御部63は、入側張力計b1で測定した入側張力実績値Tbfbと入側張力設定値Tbrefとの差である入側張力偏差△Tbを用い、この入側張力偏差△Tbに調整ゲインおよび入側張力偏差△Tbから入側速度への変換ゲインを掛け合わせたものを積分し(I制御)、この積分値と前回の積分値との差分△(△V/V)ATRを出力する。
圧下張力制御部64は、上述の入側張力偏差△Tbを用い、この入側張力偏差△Tbに調整ゲインおよび入側張力偏差△Tbからロールギャップへの変換ゲインを掛け合わせたものを積分し(I制御)、この積分値と前回の積分値との差分△△SATRを出力する。
なお、上述した圧下板厚制御部61、速度板厚制御部62、速度張力制御部63、および圧下張力制御部64それぞれにおける積分手法としては、積分(I制御)の他、比例積分(PI制御)、微分比例積分(PID制御)などの他の手法を採用してもよい。
ミル速度設定部81は、オペレータの指示によりミル速度を設定する。このミル速度設定部81は、例えば、オペレータがミル速度を加減速しようとしてその指示を出している場合、加減速の指令を出力し、オペレータがミル速度を維持しようとしてその指示を出している場合、保持の指令を出力する。
ここで、上述した制御態様選択手段について詳述する。制御態様選択手段は、制御方法(A)、制御方法(B)および制御方法(C)を互いに切り替えることにより生じる、推定される減衰率の変化量を用いて出側板厚偏差を予測すると共に、この予測された出側板厚偏差が最も小さくなるように、上記制御方法(A)、制御方法(B)および制御方法(C)のうちのいずれか1つの制御態様を選択する。この制御態様選択手段は、例えば、制御方法選択部71により実行することができる。
制御方法選択部71は、図5に示すように、制御態様選択部711と、制御出力選択部712とを有している。
制御態様選択部711は、推定される減衰率の変化量△Gを用いて出側板厚偏差△hを予測すると共に、この予測に基づき制御態様を選択する。制御態様選択部711による出側板厚偏差△hの予測は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、周波数解析を用いて算出した所定の周波数領域ごとの減衰率Gの実績値と、制御態様を互いに切り替えることにより生じる、推定される所定の周波数領域ごとの減衰率の変化量△Gと、を用いて行うことが好ましい。
上述の周波数解析は、フーリエ解析であることが好ましい。このように周波数解析としてフーリエ解析を用いることで、出側板厚偏差△hの発生原因をより確実に特定することができる。
また、減衰率の変化量△Gは、ニューラルネットによる学習結果を用いて推定されたものであることが好ましい。このようにニューラルネットを用いることで、効果的に減衰率の変化量△Gを求めることができる。
図6は、図5の制御態様選択部を示す概略的ブロック図である。この制御態様選択部711は、図6に示すように、例えば、制御効果測定部210と、減衰量予測部220と、圧延条件判定部230と、制御状態判定部240と、制御系選択判定部250と、学習データ作成部260と、N.N.学習部270とにより構成することができる。
制御効果測定部210は、入側板厚計a1により求めた入側板厚偏差△Hと、出側板厚計a2により求めた出側板厚偏差△hとを取得し、これらの時系列データを用いて所定の周波数領域ごとに入側板厚偏差成分Hgおよび減衰率Gを演算する。
制御効果測定部210は、図7に示すように、例えば、板厚偏差測定部211と、板厚減衰量推定部212とにより構成することができる。なお、以下では、所定の周波数領域が低周波数領域(low)、中周波数領域(mid)、高周波数領域(hig)の3つの領域である場合を例にとって説明する。
板厚偏差測定部211は、所定の時間間隔でサンプリングした入側板厚偏差△Hおよび出側板厚偏差△hを時系列データとしてそれぞれ入側板厚偏差テーブル2111、出側板厚偏差テーブル2112に格納する。なお、被圧延材mの同一点における入側板厚偏差△Hおよび出側板厚偏差△hとを用いるため、入側板厚計a1の位置から出側板厚計a2の位置までの時間差を考慮して移動処理部2115によりデータを合わせる。これらのデータは、それぞれ入側板厚偏差FFT処理部2113および出側板厚偏差FFT処理部2114にてフーリエ変換(高速フーリエ変換など)により周波数fの関数Hg(f)およびhg(f)に変換される。図7では、1024個の時系列データを用いた例が示されている。
板厚減衰量推定部212は、関数Hg(f)およびhg(f)を用い、周波数領域ごとの入側板厚偏差成分Hglow、Hgmid、Hghig、および周波数領域ごとに積算した板厚偏差の積分値から減衰量Glow、Gmid、Ghigを演算する。例えば、図8に示すように、周波数領域ごとにHglow、Hgmid、Hghigおよびhglow、hgmid、hghigを求め、これらからGlow、Gmid、Ghigを算出する。なお、上記各周波数領域は、適宜決定することができる。例えば、一例として、0Hz~1Hzを低周波数領域、1Hz~3Hzを中周波数領域、3Hz~5Hzを高周波数領域とすることができる。また、周波数領域の数も特に限定されず、適宜決定することができる。
減衰量予測部220は、減衰率の変化量△Gを予測する。この減衰量予測部220は、図9に示すように、例えば、入力データ切替部222と、N.N.減衰量予測部221と、出力データ切替部223とにより構成することができる。
入力データ切替部222は、後述する切替条件発生部251からの切替条件J2(例えば、制御方法(A)→(B)、制御方法(B)→(A)、制御方法(A)→(C)、制御方法(C)→(A)、制御方法(A)→(C)、制御方法(C)→(A))と、圧延条件判定部230からの圧延条件J1(例えば、入側板厚、出側板厚、圧延荷重、入側張力、出側張力、圧延速度、鋼種等)とを取得する。
N.N.減衰量予測部221は、上記切替条件J2と圧延条件J1とを用い、制御系を切替えた場合の周波数領域ごとの減衰率の変化量△Glow、△Gmid、△Ghigを予測する。
出力データ切替部223は、N.N.減衰量予測部221にて予測された予測値を後述する制御系選択判定部250とN.N.学習部270とに選択的に出力する。
圧延条件判定部230は、圧延機1により計測した各種実績値の中から、制御態様の選択に必要な情報を抽出し、この情報を減衰量予測部220に送信する。上記情報は、例えば、入側板厚、出側板厚、圧延荷重、入側張力、出側張力、圧延速度、鋼種等の中から選ばれた1または2以上の情報である。
制御状態判定部240は、制御系選択判定部250の判定結果(どの制御手段が選択されているか)を判定すると共に、制御手段が変更されたタイミングを後述する制御系選択判定部250および学習データ作成部260に出力する。
制御系選択判定部250は、圧延状態に応じ、切り替えを行う制御態様を選択する。
ここで、制御系選択判定部250における制御方法の選択の概念について説明する。まず、減衰量予測部220にて予測する周波数領域ごとの切替前に対する切替後の減衰率の変化量△Gの割合について、切替前が制御方法(A)かつ切換後が制御方法(C)ものが図10(a)、切替前が制御方法(C)かつ切換後が制御方法(A)ものが図10(b)であるとする。但し、図10(a)、(b)中、縦軸の値が0では切替前後で減衰率Gに変化なし、+側では減衰率Gが増加(出側板厚偏差△hが大きくなる(悪化))、-側では減衰率Gが減少(出側板厚偏差△hが小さくなる(良化))を意味する。
ここで、現時点の周波数領域ごとの減衰率Gが図10(c)の実線である場合、制御方法(A)→(C)の切替えに伴う切替後の減衰率G、および制御方法(C)→(A)の切替えに伴う切替後の減衰率Gは、それぞれ同図の一点鎖線および二点鎖線になると予測される。この図から分かるように、低周波領域では、制御方法(C)→(A)の切替えで出側板厚偏差△hが大きく悪化し、制御方法(A)→(C)の切替えで出側板厚偏差△hが大きく良化する一方、高周波領域では、制御方法(C)→(A)および制御方法(A)→(C)の切替え共に悪化、良化の変化は小さい。
また、現時点の周波数領域ごとの出側板厚偏差周波数成分hgが図10(d)の実線である場合、制御方法(A)→(C)の切替えに伴う切替後の出側板厚偏差周波数成分hg、および制御方法(C)→(A)の切替えに伴う切替後の出側板厚偏差周波数成分hgは、それぞれ同図の一点鎖線および二点鎖線になると予測される。この図においても、図10(c)の場合と同様に、高周波領域に比べて低周波領域での大きな出側板厚偏差周波数成分hgの変化を考慮すると、総合的に見て、現時点での制御方法が制御方法(A)のときは制御方法(C)に切り替えた方がよく、現時点で制御方法が制御方法(C)のときは制御方法(A)に切り替えずに制御方法(C)を維持した方がよい。
これに対し、現時点の周波数領域ごとの出側板厚偏差周波数成分hgが図10(e)の実線である場合、制御方法(A)→(C)の切替えに伴う切替後の減衰率G、および制御方法(C)→(A)の切替えに伴う切替後の出側板厚偏差周波数成分hgは、それぞれ同図の一点鎖線および二点鎖線になると予測される。この図においては、上述の図10(d)とは逆に、低周波領域では、制御方法(C)→(A)の切替えで出側板厚偏差周波数成分hgがやや悪化し、制御方法(A)→(C)の切替えで出側板厚偏差周波数成分hgがやや良化する一方、高周波領域では、制御方法(C)→(A)の切替えで出側板厚偏差周波数成分hgが大きく良化し、制御方法(A)→(C)の切替えで出側板厚偏差周波数成分hgが大きく悪化する。このため、低周波領域に比べて高周波領域での大きな出側板厚偏差周波数成分hgの変化を考慮すると、総合的に見て、現時点で制御方法が制御方法(C)のときは制御方法(A)に切り替えた方がよい。他方、現時点で制御方法が制御方法(A)のときは制御方法(C)に切り替えずに制御方法(A)を維持した方がよい。
以上のような概念により、周波数領域ごとの減衰率の変化量△Gを用いて制御方法切替え後の出側板厚偏差△hを予測することができ、制御態様の選択(制御態様の切替えや維持)の判定をすることができる。
次に、制御系選択判定部250の構成について説明する。制御系選択判定部250は、図11に示すように、例えば、切替条件発生部251と、板厚偏差予測部252と、最適制御系選択部253と、外乱発生部254と、制御系選択制御部255とにより構成することができる。
切替条件発生部251は、制御状態判定部240にて判定した現時点の制御方法(A)~(C)に基づき、切替え可能なパターンを作成し、順次減衰量予測部220に出力する。例えば、現時点での制御態様が制御方法(A)である場合、切替え可能なパターンとして制御方法(A)→(B)および制御方法(A)→(C)の2種類が作成される。
板厚偏差予測部252は、周波数領域ごとに積算した出側板厚偏差(積算出側板厚偏差)を求める。板厚予測部252は、具体的には、制御効果測定部210から取得した現時点の周波数領域ごとに積算した入側板厚偏差(積算入側板厚偏差)Hglow、Hgmid、Hghigおよび減衰率Glow、Gmid、Ghigと、後述する減衰量予測部220からの低周波数領域減衰率変化量△Glow、中周波数領域減衰率変化量△Gmid、高周波数領域減衰率変化量△Ghigとを用い、下記式(1)~(3)により周波数領域ごとの出側板厚偏差予測値hglowEST(i-j)、hgmidEST(i-j)、hghigEST(i-j)を算出する。なお、(i-j)は、制御方法iから制御方法jへの切り替えを示す。
hglowEST(i-j)=Hglow×(Glow+△Glow) ・・・(1)
hgmidEST(i-j)=Hgmid×(Gmid+△Gmid) ・・・(2)
hghigEST(i-j)=Hghig×(Ghig+△Ghig) ・・・(3)
これにより、例えば、現時点での制御が制御方法(A)である場合、hglowEST(A-B)、hgmidEST(A-B)、hghigEST(A-B)、hglowEST(A-C)、hgmidEST(A-C)、hghigEST(A-C)が求められる。
最適制御系選択部253は、制御効果測定部210から取得した現時点の周波数領域ごとの積算出側板厚偏差hglow、hgmid、hghigと、板厚偏差予測部252にて求めた周波数領域ごとの出側板厚偏差予測値hglowEST(i-j)、hgmidEST(i-j)、hghigEST(i-j)とを比較し、予測された出側板厚偏差が最も小さくなるように、制御方法(A)~(C)のうちのいずれか1つの制御方法を選択する。この選択においては、例えば、周波数領域ごとの出側板厚偏差の総和が最も小さくなるような選択等を採用することができる。
外乱発生部254は、減衰量予測部220において広範な学習データDを蓄積するために、意図的に外乱を加えて種々の切替条件を発生させる。これは、減衰量予測部220での予測能力(例えば、季節や圧延油の状態などの種々の変動に対する予測、既存の予測精度の更なる向上など)を高めることを目的とする。この外乱発生部254は、具体的には、例えば、最適制御系選択部253が選択した最適な切替条件J2とは異なるランダムな切り替えを行う。これにより、圧延条件J1と切替条件J2の組合せを増大させ、減衰量予測部220の予測精度を向上させることができる。なお、外乱発生部254は、付加的(必須の構成ではない)に用いるものであるので、許容外の板厚変動が生じる場合は、その動作を停止させる。
制御系選択制御部255は、制御系選択判定部250内の上記各部の動作を制御する。
学習データ作成部260は、上述した減衰量予測部220が学習するのに必要な学習データDを作成する。この学習データ作成部260は、図12に示すように、例えば、切替実績発生部261と、圧延実績収集部264と、減衰量測定部262と、学習データ収集部263とにより構成することができる。
切替実績発生部261は、制御方法(A)、制御方法(B)、制御方法(C)間の切替を検出する。
圧延実績収集部264は、制御方法を切り替える時点の圧延条件J1(ここでは、被圧延材の鋼種と圧延速度の2種類のデータを例示する)を収集する。
減衰量測定部262は、下記式(4)~(6)を用い、減衰量予測部220からの低周波数領域減衰率変化量△Glow、中周波数領域減衰率変化量△Gmid、高周波数領域減衰率変化量△Ghigを算出する。
△Glow=Glow(1)-Glow(0) ・・・(4)
△Gmid=Gmid(1)-Gmid(0) ・・・(5)
△Ghig=Ghig(1)-Ghig(0) ・・・(6)
上記式(4)~(6)中、Glow(0)、Gmid(0)、Ghig(0)は、それぞれ制御方法切り替え時に取得した周波数領域ごとの減衰率Gであり、Glow(1)、Gmid(1)、Ghig(1)は、それぞれ所定の遅れ時間TD後に取得した周波数領域ごとの減衰率Gである。なお、遅れ時間TDは、制御方法を切り替えた時点と、切替の効果が十分に得られた時点との時間差である。遅れ時間TDは、例えば、圧延機1から出側板厚計a2までの被圧延材の通過時間(無駄時間)の10倍とすることができる。
学習データ収集部263は、切替実績発生部261、圧延実績収集部264および減衰量測定部262より得られた切替条件J2、圧延条件J1、N.N.出力量Nである各周波数領域減衰率変化量を用い、学習データDを作成する。この学習データDは、学習データベースDB1に格納される。なお、上述のN.N.減衰量予測部221が予測するのに十分な学習データが収集されるまでの繋ぎとして、学習データベースDB1は、制御方法の適切な切替ができるように、シミュレーション等で求めた△Glow、△Gmid、△GhigをN.N.出力量Nに設定してもよい。
図13は、図12の学習データの一例を示す概略図である。学習データDは、図13に示すように、例えば、切替条件J2(例えば、制御方法(A)→(B)など)および圧延条件J1(例えば、鋼種、圧延速度など)のデータと、この切り替えに伴う低周波数領域減衰率変化量△Glow、中周波数領域減衰率変化量△Gmid、高周波数領域減衰率変化量△Ghigのデータとにより構成することができる。
N.N.学習部270は、学習データベースDB1に蓄積された複数の学習データDを用い、減衰量予測部220にて予測する△Glow、△Gmid、△Ghigの学習を実施する。なお、N.N.学習部270による学習は、学習データベースDB1に蓄積された学習データDの個数がある程度増えたときに実施してもよく、学習データDの更新度合いに応じて実施してもよく、所定の時間間隔で実施してもよい。
このように、当該圧延制御装置11がN.N.学習部270を備えているので、出側板厚偏差△hが小さくなるような切替条件J2を学習し、この学習結果に基づいて最適な制御態様に切り替えを行うことができる。
制御出力選択部712は、制御態様選択部711が選択した制御態様に基づき、圧下板厚制御部61、速度板厚制御部62、速度張力制御部63、および圧下張力制御部64からの入力を、ロールギャップ制御部21、入側TR速度指令部41、および入側TR制御部42に出力する。以下、図14を参照し、制御出力選択部712による処理を説明する。
制御態様選択部711が制御方法(A)による制御を選択した場合、制御出力選択部712は、圧延された被圧延材mの板厚に基づきロール対Rにおけるロール間の間隔を制御するため、圧下板厚制御部61からの出力を積分処理部712aにて積分処理してこれをロールギャップ制御部21に出力する。また、制御出力選択部712は、圧延機1に挿入される被圧延材mの張力に基づき圧延機1に被圧延材mを送り出すテンションリールTR2のトルクを一定値に制御するため、トルク一定制御モードの選択を入側TR制御部42に出力する。
制御態様選択部711が制御方法(B)による制御を選択した場合、制御出力選択部712は、圧延された被圧延材mの板厚に基づきロール対Rにおけるロール間の間隔を制御するため、圧下板厚制御部61からの出力を積分処理部712aにて積分処理してこれをロールギャップ制御部21に出力する。また、制御出力選択部712は、圧延機1に挿入される被圧延材mの張力に基づきテンションリールTR2から送り出される被圧延材mの速度を制御するため、速度張力制御部63からの出力を積分処理部712bにて積分処理してこれを入側TR速度指令部41に出力する。
制御態様選択部71が制御方法(C)による制御を選択した場合、制御出力選択部712は、圧延された被圧延材mの板厚に基づきテンションリールTR2から送り出される被圧延材mの速度を制御するため、速度板厚制御部62からの出力を積分処理部712bにて積分処理してこれを入側TR速度指令部41に出力する。また、制御出力選択部712は、圧延機1に挿入される被圧延材mの張力に基づきロール対Rにおけるロール間の間隔を制御するため、圧下張力制御部64からの出力を積分処理部712aにて積分処理してこれをロールギャップ制御部21に出力する。
このように当該圧延制御装置11が制御出力選択部712を備えていることで、圧延操業中であっても、制御方法(A)~(C)を相互に切り替えることができる。
ここで、当該圧延制御装置11における制御は、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることによって実現することができる。上記ハードウェアとしては、図15に示すように、例えば、中央処理装置(CPU)91、ランダムアクセスメモリ(RAM、)92、リードオンリーメモリ(ROM)93、ハードディスクドライブ(HDD)94、インターフェース(I/F)95、バス96等により構成することができる。
CPU91は、情報を処理する演算手段であり、処理された情報により圧延制御装置11全体の動作を制御する。RAM92は、情報の読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU91が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM93は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、プログラム(ソフトウェア)が格納されている。HDD94は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(オペレーティングシステム)や、圧延制御などを実行する圧延制御プログラム等(ソフトウェア)が格納されている。I/F95は、圧延制御装置11の情報を表示したり圧延制御装置11への情報の入力をおこなうものであり、例えば、ディスプレイ装置951やキーボード952等により構成されている。バス96は、CPU91やHDD94等を接続する。
以上のように、当該圧延制御装置11は、上記構成であるので、外乱を加えることなく、出側板厚偏差△hが最も小さくなる制御態様を選択することができる。その結果、当該圧延制御装置11は、出側板厚が安定した圧延を行うことができる。
また当該圧延制御装置11は、周波数解析を用いて出側板厚偏差△hを予測することで、出側板厚偏差△hの発生原因を容易かつ確実に特定することができる。これは、板厚偏差の時系列データの中に種々の原因に起因する周波数成分が含まれており、入側板厚偏差△Hの周波数成分と、出側板厚偏差△hの周波数成分とを比較することで、圧延機1に起因する周波数成分(例えば、ロールR1、R2が真円でないことに起因する出側板厚偏差の周波数成分など)を特定することにより板厚の変動原因がより明確になるためである。
なお、本発明のプラント制御装置には、上述した圧延制御装置以外のプラント制御装置も含まれる。
圧延制御装置以外のプラント制御装置としては、例えば、熱間タンデム圧延装置(不図示)における圧延制御装置等が挙げられる。この圧延制御装置では、圧延機スタンド間のルーパーの制御として、ルーパー位置制御とスタンド間張力制御が適用され、前段スタンド速度とルーパ駆動力を制御操作端としている。
熱間タンデム圧延装置の圧延制御装置では、複数の制御手段としては、例えば、スタンド間張力制御をルーパー駆動力で実施すると共に、ルーパー位置位置制御を前段スタンド速度で実施する制御手段(1)、スタンド間張力制御を前段スタンド速度で実施すると共に、ルーパー位置位置制御をルーパー駆動力で実施する制御手段(2)等が挙げられる。制御態様選択手段としては、例えば、圧延状態に応じて上記制御手段(1)および(2)を切り替える選択手段等が挙げられる。かかる場合、状態量は、例えば、被圧延材の温度、速度、ルーパー位置などである。
さらに、上記プラント制御装置においても、制御手段選択手段における上記状態量の予測は、周波数解析を用いて算出した所定の周波数領域ごとの状態量の実績値と、制御手段を互いに切り替えることにより生じる、推定される所定の周波数領域ごとの状態量の変化量と、を用いて行われることが好ましい。これにより、周波数解析を用いる分、状態量の変動原因を容易かつ確実に特定することができる。また、上記周波数解析は、フーリエ解析であることが好ましい。これにより、状態量の変動原因をより確実に特定することができる。
また、上記プラント制御装置においても、状態量の変化量が、ニューラルネットによる学習結果を用いて推定されたものであることが好ましい。これにより、効果的に状態量の変化量を求めることができる。
以上のように、当該プラント制御装置は、上記構成であるので、外乱を加えることなく、状態量が最適となる制御態様を選択することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した実施形態では、状態量(減衰率など)の予測が、周波数解析を用いて算出した所定の周波数領域ごとの状態量の実績値と、制御態様を互いに切り替えることにより生じる、推定される所定の周波数領域ごとの状態量の変化量とを用いて行われるプラント制御装置および圧延制御装置について説明したが、切替後の状態量を予測することができれば、周波数解析を用いない制御装置であってもよい。
また、上述した実施形態では、状態量の変化量が、ニューラルネットによる学習結果を用いて推定されたものであるプラント制御装置および圧延制御装置について説明したが、状態量の変化量を推定することができれば、ニューラルネットを用いない制御装置であってもよい。
1 圧延機
11 圧延制御装置
R ロール対
m 被圧延材
TR2、TR3 テンションリール
△h 出側板厚偏差
G 減衰率
△G 減衰率の変化量

Claims (2)

  1. ロール対で被圧延材を圧延する圧延機の制御を行う圧延制御装置であって、
    圧延された前記被圧延材の板厚に基づき前記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下板厚制御手段と、前記圧延機に挿入される前記被圧延材の張力に基づき前記圧延機に前記被圧延材を送り出すテンションリールのトルクを一定値に制御する張力制御手段と、からなる第1の制御手段と、
    圧延された前記被圧延材の板厚に基づき前記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下板厚制御手段と、前記圧延機に挿入される前記被圧延材の張力に基づき前記テンションリールから送り出される前記被圧延材の速度を制御する速度張力制御手段と、からなる第2の制御手段と、
    前記圧延機に挿入される前記被圧延材の張力に基づき前記ロール対におけるロール間の間隔を制御する圧下張力制御手段と、圧延された前記被圧延材の板厚に基づき前記テンションリールから送り出される前記被圧延材の速度を制御する速度板厚制御手段と、からなる第3の制御手段と、
    これら第1から第3の制御手段を互いに切り替えることにより生じる、推定される減衰率の変化量を用いて出側板厚偏差を予測すると共に、この予測された出側板厚偏差が最も小さくなるように、前記第1の制御手段による制御、前記第2の制御手段による制御、および前記第3の制御手段による制御のうちのいずれか1つの制御態様を選択する制御態様選択手段と、を備え、
    前記制御態様選択手段における出側板厚偏差の予測が、周波数解析を用いて算出した所定の周波数領域ごとの減衰率の実績値と、前記制御態様を互いに切り替えることにより生じる、推定される前記所定の周波数領域ごとの減衰率の変化量と、を用いて行われるものであり、
    前記減衰率の変化量が、制御態様の切替条件、鋼種、および圧延速度と、前記制御態様の切り替えに伴う所定の周波数領域ごとの減衰率変化量の実績値、およびシミュレーションで求めた減衰率変化量と、を含む学習データにより学習させたニューラルネットによる学習結果を用いて推定されたものであり、
    前記シミュレーションで求めた減衰率変化量は、前記制御態様の最適な切替が常にできるように、前記出側板厚偏差の予測が可能な学習データが収集されるまで、前記減衰率変化量の実績値に代えて用いられることを特徴とする圧延制御装置。
  2. 周波数解析がフーリエ解析である請求項1に記載の圧延制御装置。
JP2019016051A 2019-01-31 2019-01-31 プラント制御装置および圧延制御装置 Active JP7178920B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019016051A JP7178920B2 (ja) 2019-01-31 2019-01-31 プラント制御装置および圧延制御装置
CN201911303572.6A CN111495981B (zh) 2019-01-31 2019-12-17 设备控制装置以及轧制控制装置
DE102020200440.4A DE102020200440A1 (de) 2019-01-31 2020-01-15 Anlagensteuerungsvorrichtung und Walzsteuerungsvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019016051A JP7178920B2 (ja) 2019-01-31 2019-01-31 プラント制御装置および圧延制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020123254A JP2020123254A (ja) 2020-08-13
JP7178920B2 true JP7178920B2 (ja) 2022-11-28

Family

ID=71615117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019016051A Active JP7178920B2 (ja) 2019-01-31 2019-01-31 プラント制御装置および圧延制御装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7178920B2 (ja)
CN (1) CN111495981B (ja)
DE (1) DE102020200440A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7481201B2 (ja) * 2020-08-24 2024-05-10 株式会社日立製作所 プラント制御装置及びプラント制御方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2996952B1 (ja) 1998-07-17 2000-01-11 株式会社エイ・ティ・アール人間情報通信研究所 学習制御方法および学習制御装置
JP2014113629A (ja) 2012-12-11 2014-06-26 Hitachi Ltd 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム
JP2014164336A (ja) 2013-02-21 2014-09-08 Mitsubishi Electric Corp モデル分析装置及びモデル分析方法及びモデル分析プログラム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61234405A (ja) * 1985-04-10 1986-10-18 Hitachi Ltd デジタル制御方式
JPS63160712A (ja) * 1986-12-24 1988-07-04 Hitachi Ltd 圧延機の板厚制御装置
JPH01157710A (ja) * 1987-12-16 1989-06-21 Kobe Steel Ltd 圧延機の自動板厚制御方法
CN1105296A (zh) * 1993-10-05 1995-07-19 日立有限公司 辊轧机控制方法及装置
JPH08323408A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Kawasaki Steel Corp タンデム圧延機における異常圧延状態回避方法および装置
JP5758827B2 (ja) * 2012-03-19 2015-08-05 株式会社日立製作所 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム
JP6308928B2 (ja) * 2014-11-14 2018-04-11 株式会社日立製作所 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム
CN105598179B (zh) * 2014-11-14 2017-12-22 株式会社日立制作所 轧制控制装置、轧制控制方法和存储介质
JP6672094B2 (ja) * 2016-07-01 2020-03-25 株式会社日立製作所 プラント制御装置、圧延制御装置、プラント制御方法およびプラント制御プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2996952B1 (ja) 1998-07-17 2000-01-11 株式会社エイ・ティ・アール人間情報通信研究所 学習制御方法および学習制御装置
JP2014113629A (ja) 2012-12-11 2014-06-26 Hitachi Ltd 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム
JP2014164336A (ja) 2013-02-21 2014-09-08 Mitsubishi Electric Corp モデル分析装置及びモデル分析方法及びモデル分析プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN111495981A (zh) 2020-08-07
CN111495981B (zh) 2022-06-03
JP2020123254A (ja) 2020-08-13
DE102020200440A1 (de) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3694636A (en) Digital computer process control with operational learning procedure
KR101654993B1 (ko) 압연 제어 장치, 압연 제어 방법 및 압연 제어 프로그램
JP2018005544A (ja) プラント制御装置、圧延制御装置、プラント制御方法およびプラント制御プログラム
JP6187603B2 (ja) 圧延ラインのエネルギー消費量予測装置
JP2014113629A (ja) 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム
CN102343365A (zh) 高精度带钢轧制监视自动厚度控制方法及系统
KR20160057992A (ko) 압연 제어 장치, 압연 제어 방법 및 기록매체
JP5820346B2 (ja) 圧延制御装置及び圧延制御方法
JP2012086252A (ja) リバース圧延機における板厚制御方法
JP4227497B2 (ja) 圧延機のフィードフォワード板厚制御装置及びその制御方法
JP7178920B2 (ja) プラント制御装置および圧延制御装置
CN102380515B (zh) 同步传输模型及其方法
US6185967B1 (en) Strip threading speed controlling apparatus for tandem rolling mill
CN111375637B (zh) 轧制控制装置、轧制控制方法、以及存储介质
JP3384330B2 (ja) リバース圧延機における板厚制御方法
JP2011036887A (ja) 圧延装置での張力制御方法及び圧延装置
JP6663872B2 (ja) 圧延機の制御装置、圧延機の制御方法及び圧延機の制御プログラム
CN108543814A (zh) 一种带钢终轧温度的控制方法
JP2010120047A (ja) 圧延機間張力制御方法及び圧延機間張力制御装置
JP4208509B2 (ja) 圧延プロセスのモデル学習装置
JP7503525B2 (ja) 圧延機の板厚制御装置および該方法ならびに圧延システム
KR100929015B1 (ko) 압연재 소성계수 보정에 의한 예측압연하중 보정방법
JP3345101B2 (ja) 金属帯板の冷間タンデム圧延制御方法及びその装置
JPH10249423A (ja) 走間板厚変更設定制御装置及び設備仕様決定支援装置
JP4039403B2 (ja) プロファイル制御方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7178920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150