JP7178548B2 - 電動ポンプ - Google Patents

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Description

本開示は、電動ポンプに関し、特に車両用の冷却システムに用いられる電動ポンプに関する。
自動車等の車両においては、ラジエータで冷却された冷媒(冷却水)によって車両内の発熱機器を冷却する冷却システムが用いられている。例えば、ハイブリッド自動車では、ラジエータで冷却された冷媒を配管によって送液することでインバータやコンバータ等からなるパワーユニットを冷却する冷却システムが用いられている。このような冷却システムにおいては、配管内の冷媒を循環させるために電動ポンプが用いられている。
この種の電動ポンプとして、従動マグネットが固定されたインペラが、ポンプ室に配置されたシャフトに回転自在に固定され、ロータが取り付けられたシャフトに固定された駆動マグネットの磁気力により、従動マグネットに回転力を伝達し、インペラが回転するマグネットカップリングポンプが知られている。従動マグネットが固定されたインペラは、ポンプ室に配置されたシャフトに対して、インペラの中心部に固定された軸受を介して回転する。電動ポンプが冷媒を循環させる時には、ポンプ室は冷媒で満たされ、シャフトと軸受の間に冷媒が侵入する。
冷媒に異物が混入している場合、シャフトと軸受の間に異物が侵入すると、シャフトと軸受を損傷し、寿命の低下が発生する。
この課題に対し、冷媒に含まれる異物を冷媒から除去し、集積する異物溜めを設けた電動ポンプが知られている(例えば特許文献1)。
また、モータを駆動するための駆動回路ユニットは、複数の回路部品と複数の回路部品が実装された回路基板を有し、複数の回路部品の中には、コイルや半導体部品等の自ら発熱する発熱部品とが存在し、それら発熱部品が熱伝導部材を介し、冷媒が流れるポンプ室を構成する第2筐体部へ接触することで、発熱部品の放熱をする電動ポンプが知られている(例えば特許文献2)。
特開2011-17294号公報 特開2015-104168号公報
従来の電動ポンプは、冷媒に含まれる異物を冷媒から除去し、集積させる異物溜めを、ポンプ室側部、またはインペラの外径より大きい箇所に設けている。
しかしながら、インペラの下部に異物が侵入した場合、回転するインペラと第2筐体部隔壁の隙間に異物が噛み込み、回転不能となることがある。また第2筐体部隔壁の破損により、冷媒の漏れが発生することがある。さらに、シャフトと軸受の間に異物が侵入すると、シャフトと軸受を損傷し、寿命が低下することがある。
本開示の電動ポンプは、このような課題を解決するためになされたものであり、インペ
ラの下部に異物が侵入した場合も、インペラの下部に設けられた異物溜めにて異物を除去することを目的とする。
上記課題を達成するために、本開示に係る電動ポンプの一態様は、冷媒を吸い込んで吐出する電動ポンプであって、電動ポンプの筐体の内部に、冷媒を吸い込むための吸込口と、吸い込んだ冷媒を吐出するための吐出口と、回転することで冷媒を吸い込みかつ吐出するインペラとを有するポンプ室と、インペラを回転させるモータが配置されたモータ室とを備え、ポンプ室内のモータ室との隔壁側に冷媒中の異物を集積する異物溜めを形成している。異物溜めは、インペラの回転軸方向でモータ室側にあるインペラの面に配置された回転軸と同軸となる円環状側面の外周に面するように配置されている。
本開示の電動ポンプによれば、インペラの下部に異物が侵入した場合にも、冷媒に含まれる異物を冷媒から除去することができ、異物により発生する異物の噛み込みによる回転不能と、第2筐体部の隔壁の破損による冷媒漏れと、シャフトと軸受の損傷による寿命低下を抑制することができる。
実施の形態に係る電動ポンプの断面図 実施の形態に係る電動ポンプの外観斜視図 実施の形態に係る電動ポンプの部分分解図 実施の形態に係る第2筐体部上面図。 変形例1に係る第2筐体部上面図 変形例2に係る第2筐体部上面図 変形例3に係る第2筐体部上面図 従来の電動ポンプ(マグネットカップリングポンプ)の断面図
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺等は必ずしも一致していない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
以下、実施の形態に係る電動ポンプ1について、図1~図4、図8を用いて説明する。図1~図4は、実施の形態に係る電動ポンプ1の構成を示す図であり、図1は電動ポンプの断面図、図2は電動ポンプの外観斜視図、図3は第1筐体部、ナット、ワッシャ、インペラを外した電動ポンプの部分分解図、図4は電動ポンプの第2筐体部上面図である。図8は従来の電動ポンプ(マグネットカップリングポンプ)の断面図である。
電動ポンプ1は、作動流体として冷媒を用いて、モータの動力によって冷媒を吸い込んで吐出する電動式のポンプである。本実施の形態における電動ポンプ1は、冷媒として水(冷却水)を用いた電動ウォーターポンプである。
電動ポンプ1は、ラジエータ等の熱交換機に接続された循環路中に組み込まれる冷却用ポンプである。電動ポンプ1は、例えばハイブリッド自動車において、ラジエータで冷却された冷却水を循環させることで、インバータやコンバータ等からなるパワーユニットあるいはエンジン(内燃機関)等に冷却水を供給する。
図1~図3に示すように、電動ポンプ1は、ポンプ室(ポンプケーシング)100a及びモータ室(モータケーシング)100bを有する筐体100と、ポンプ室100a内に配置されたインペラ200と、モータ室100b内に配置されたモータ300及び駆動回路ユニット400とを備える。駆動回路ユニット400は、複数の回路部品410と、複数の回路部品410が実装された回路基板420とを有する。
筐体100は、電動ポンプ1の外郭をなす外郭部材であり、図1~図3に示すように、第1筐体部110と第2筐体部120と第3筐体部130とによって構成されている。第1筐体部110、第2筐体部120及び第3筐体部130は、例えば3本のネジによって互いに連結されて固定されている。
第1筐体部110、第2筐体部120及び第3筐体部130は、樹脂材料又は金属材料等によって構成されている。本実施の形態において、第1筐体部110、第2筐体部120及び第3筐体部130は、樹脂材料の中では比較的に熱伝導率が高いPPS(Polyphenylenesulfide)樹脂によって構成されている。
ポンプ室100aは、冷却水が通る領域であり、第1筐体部110と第2筐体部120とによって構成されている。つまり、ポンプ室100aは、第1筐体部110と第2筐体部120とによって囲まれた空間領域であり、第1筐体部110及び第2筐体部120を隔壁として流路を構成している。
ポンプ室100aは、冷却水を吸い込むための吸込口101及び吸い込んだ冷却水を吐出するための吐出口102を有する。本実施の形態において、吸込口101及び吐出口102は、第1筐体部110に設けられている。吸込口101及び吐出口102は、長尺円筒形状であり、互いの円筒の延伸方向がねじれの位置にある関係で第1筐体部110に設けられている。
具体的には、吸込口101は、吸込口101内を冷却水が流れる方向とインペラ200の回転軸とが略平行となるように設けられている。一方、吐出口102は、吐出口102内を冷却水が流れる方向とインペラ200の回転円の接線のうちの1つの接線方向とが略平行となるように設けられている。これにより、インペラ200が回転することで、吸込口101から冷却水がポンプ室100a内に引き込まれるとともに吐出口102から冷却水が吐出される。
モータ室100bは、第2筐体部120と第3筐体部130とによって囲まれた空間領域であり、第2筐体部120と第3筐体部130とが隔壁となって閉空間を形成している。このように、本実施の形態では、第2筐体部120が、ポンプ室100aとモータ室100bとの隔壁を兼用している。
モータ室100bには、モータ300及び駆動回路ユニット400が収納されている。つまり、モータ300及び駆動回路ユニット400は、同一の内部空間(モータ室100b)に配置されている。具体的には、モータ室100bには、モータ300が収納されているとともに、複数の回路部品410及び回路基板420が収納されている。
本実施の形態における電動ポンプ1は、第2筐体部120を境界として液層であるポン
プ室100aと空気層であるモータ室100bとに分離された構造となっている。つまり、電動ポンプ1は、モータのロータが冷却水に浸されるキャンドタイプとは異なり、モータ室100b内のモータ300は冷却水に浸されない。つまり、電動ポンプ1は、モータ室100b内には冷却水が流入しない構造となっている。
インペラ(羽根車)200は、円板状の底部(ベース)210と複数枚の羽根(ブレード)220とを有し、吸込口101に対向する位置に配置されている。複数枚の羽根220は、底部210に固定されている。本実施の形態において、複数枚の羽根220は、オープンブレードであり、インペラ200の中心軸を中心として略放射状に配置されている。
インペラ200は、インペラ200の中心軸(回転軸)と同軸に軸受230を有し、底部210のモータ側である下面に中心軸と同軸となる円環状側面に配置される従動マグネット240と、円環状のバックヨーク250とを有している。軸受230と、従動マグネット240と、バックヨーク250は底部210に固定されている。
インペラシャフト500は、第2筐体部120の中心軸と同軸に、第2筐体部120に固定され、ポンプ室100a内に配置される。
インペラ200は、インペラシャフト500と、軸受230を介して回転自在に固定されている。
ワッシャ600はインペラシャフト500の先端ネジ部とナット700により、インペラシャフト500の先端に固定され、インペラ200のスラスト方向の移動を抑制する。
モータ300は、例えばインナロータ型のDCブラシレスモータであり、ステータ310(固定子)とステータ310の内周側に配置されたロータ(回転子)320とを有する。
ステータ310は、複数のコイル311(巻線)を有しており、コイル311への通電により内周側に磁束を生じさせる。本実施の形態において、ステータ310は、モータフレーム330に固定されている。なお、モータフレーム330は、第3筐体部130に固定されている。
ロータ320は、ロータフレーム321にロータシャフト323が連結された構成である。磁極部322は、ロータフレーム321の外周に固定され、ステータ310の内周面と僅かな隙間(エアギャップ)を介して対向するように設置された円柱状の部材であり、ステータ310の複数のコイル311に対応して複数の磁極(例えば周方向に交互にN極とS極とが並ぶ永久磁石)が設けられている。ロータシャフト323は、モータフレーム330に設けられたベアリングと、第2筐体部120に設けられたベアリングに支持されている。ロータシャフト323の先端には、マグネットホルダー324が固定され、マグネットホルダー324の外周に、円環状の駆動マグネット325が、ロータシャフト323と同軸上に固定されている。
駆動マグネット325と、従動マグネット240は、複数の磁極が設けられ、同一の磁極数となっている。駆動マグネット325と、従動マグネット240は、対向するN極とS極が磁気力で引き合っている。駆動マグネット325と従動マグネット240は同軸上に配置されている。
ロータシャフト323に、マグネットホルダー324を介して固定された駆動マグネッ
ト325が回転すると、磁気力により、従動マグネット240に回転力が伝達され、インペラ200が回転する。駆動マグネット325は、モータ室100bに配置され、従動マグネット240は、ポンプ室100aに配置されている。駆動マグネット325と従動マグネット240は第2筐体部120の隔壁で仕切られ、駆動マグネット325の回転力は、第2筐体部120の隔壁を通過する磁気力により、従動マグネット240に伝達される。ポンプ室100a内に配置されたインペラ200を回転させることで、吸込口101から冷却水をポンプ室100a内に引き込んで吐出口102から吐出させる。
駆動回路ユニット400は、モータ300を駆動するための複数の回路部品410と、複数の回路部品410が実装された回路基板420とを備える。
複数の回路部品410は、モータ300を駆動するための駆動回路等を構成する。回路部品410(回路素子)は、例えば、電解コンデンサやセラミックコンデンサ等の容量素子、抵抗器等の抵抗素子、コイル素子、又は、マイコン(集積回路素子)等の半導体素子等である。また、回路部品410には、ロータ320の回転位置を検出するための回転位置検出素子(ホールIC)が含まれていてもよい。
本実施の形態において、複数の回路部品410の多くは、回路基板420のインペラ200側の面に実装されている。
また、回路基板420には、ロータシャフト323が貫通する貫通孔421が形成されている。貫通孔421は、例えば円形であるが、これに限るものではない。
本実施の形態において、図1、図3、図4に示すように、異物溜め121a、121b、121cは、第2筐体部120にモータ室100b側へ凹形状に形成され、インペラ200の下部に設けられている。また、異物溜め121a、121b、121cはポンプ室100aに配置され、冷却水で満たされる。また、図4に示すように、上面から見た場合、異物溜め121a、121b、121cは、入口が狭く奥が広い形状となっている。
本実施の形態において、図1に冷却水の流れを示す。吸込口101から見たときインペラ200は時計回り(CW方向)に回転することにより、吸込口101から冷却水をポンプ室100a内に引き込んで吐出口102から吐出させる流れができる。また、吸込口101直下のインペラ200の上部は低圧となるため、インペラ200の下部に回り込み、最終、インペラ200の軸受230とインペラシャフト500の隙間に、インペラ200の上部に向かう流れができる。
また、図4に示すように、インペラ200が時計回りに回転することで、インペラ200の周りに時計回りの流れができ、異物溜め121a、121b、121cには、それぞれ、反時計回り(CCW方向)の渦状の流れができる。このことにより、インペラ200の下面に流れ込む冷却水に異物が混入している場合、異物溜め121a、121b、121cそれぞれに発生する渦状の流れにより、異物溜め121a、121b、121cに異物が溜まっていくことで、異物を除去することができる。また、インペラ200の外周からインペラ200の下部に入り込む異物は、インペラ200の底部210の外周側下部に、回転により発生した時計回りの流れにより運ばれ、異物溜め121a、121b、121cに異物が溜まっていくことで、異物を除去することができる。
図1に示すように、特に、異物溜め121cは、インペラ200の円環状側面より、さらにモータ室側へ凹形状に形成される。吸込口101が重力方向に対して反対方向に取り付けられた場合は、冷却水より比重の大きい異物が重力方向、つまり、モータ室側へ溜まっていくので効果的である。また、吸込口101が重力方向に対し、水平方向に取り付け
られた場合でも、異物溜め121a、121b、121cのいずれかが重力方向に形成されていれば、重力方向に異物が溜まるので、同様の効果がある。
なお、図1に示すように、駆動回路ユニット400は、ポンプ室100aに隣接して配置されている。駆動回路ユニット400は、モータ300を駆動するための複数の回路部品410と、複数の回路部品410が実装された回路基板420とを備える。
本実施の形態において、複数の回路部品410の中に、耐熱温度が相対的に低く製品寿命が温度の影響を受ける低耐熱部品、例えば電解コンデンサ411と、コイルや半導体部品等の自ら発熱する発熱部品、例えばマイコン412が存在し、電解コンデンサ411とマイコン412を熱伝導部材を介し、冷却水が流れるポンプ室100aを構成する第2筐体部120に接触させることで、電解コンデンサ411に伝導した熱と、マイコン412の自己発熱を、ポンプ室100aの冷却水に伝導して放熱している。
図8に示すように、従来のマグネットカップリングポンプでは、第2筐体部1120に凹部1122を設けて、凹部1122に収納されるように電解コンデンサ1411を近接して配置している。また、第2筐体部1120の一部を延設させた延設部1123を形成し、マイコン1412に近接して配置している。凹部1122と電解コンデンサ1411との隙間、延設部1123とマイコン1412との隙間に、熱伝導部材(例えば、シリコーンRTVゴム)を介在させて、電解コンデンサ1411とマイコン1412を第2筐体部1120に接触させている。
しかしながら、凹部1122、延設部1123を設けることにより、樹脂が肉厚の部分ができ、第2筐体部1120の樹脂厚が不均一となる。樹脂厚が不均一になると、樹脂の成形収縮の影響により、樹脂が肉厚の部分の引けが大きく、歪が発生し、樹脂寸法精度不良が発生する。さらには、樹脂量の増加による重量増となる。
本実施の形態において、図1に示すように、異物溜め121a、121b、121cを設けることで、第2筐体部120の肉厚部の肉抜き(樹脂が肉厚の部分の無駄な樹脂を除去)をすることができる。つまり、第2筐体部120の肉厚部を肉抜き加工して異物溜め121a、121b、121cを設けている。それにより、樹脂厚を均一化でき、樹脂の成形収縮の影響を受けず、樹脂寸法が安定する。さらに樹脂重量の増加を抑制できる。また、従来のマグネットカップリングポンプと同様に、凹部122に収納されるように電解コンデンサ411を近接して配置し、延設部123をマイコン412に近接して配置し、凹部122と電解コンデンサ411との隙間、延設部123とマイコン412との隙間に、熱伝導部材を介在させて、電解コンデンサ411とマイコン412を第2筐体部120に接触させている。
異物溜め121a、121b、121cを設けることで、異物溜め121a、121b、121cに冷却水が流入し、電解コンデンサ411とマイコン412に冷却水が近づくため、放熱性が向上するという効果がある。
本実施の形態において、異物溜め121a、121bは2つの電解コンデンサ411の放熱部となっており、異物溜め121cはマイコン412の放熱部となっている。
以上、異物溜め121a、121b、121cは、インペラ200の下部の第2筐体部120に設けられ、インペラ200の下部のモータ300側に異物が侵入した場合に、冷却水に含まれる異物を冷却水から除去して、異物を異物溜め121a、121b、121cに集積することができる。
これにより、冷却水に含まれる異物を冷却水から除去することができ、異物により発生する異物の噛み込みによる回転不能と、第2筐体部120の隔壁の破損による冷却水漏れと、インペラシャフト500と軸受230の損傷による寿命低下を抑制することができる。
また、異物溜め121a、121b、121cを設けることで、第2筐体部120の樹脂の肉厚部の肉抜きをすることができ、樹脂厚を均一化して、樹脂の成形収縮の影響を受けず、樹脂寸法が安定する上に、樹脂重量の増加を抑制する効果がある。さらに、異物溜め121a、121b、121cに冷却水が流入することにより、耐熱温度が相対的に低く製品寿命が温度の影響を受ける低耐熱部品(例えば電解コンデンサ411)と、半導体部品等の自ら発熱する発熱部品(例えばマイコン412)に、熱伝導部材を介して冷却水が近接するため、放熱性が向上するという効果がある。
(変形例等)
以上、本開示に係る電動ポンプについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、異物溜めの一例として、図5に示すように、異物溜め121a、121b、121cを円弧状の溝124にて連結してもよい。この場合、異物溜め121a、121b、121cそれぞれで除去した異物が、溝124を通り、異物溜め121cに集められる。図1に示すように、異物溜め121cはインペラ200の下面より下方に異物溜めの空間が広がっているため、冷却水より比重の大きい異物は、異物溜め121cに集積される。
例えば、上記実施の形態においては、異物溜めの一例として、図6に示すように、円周状の隔壁に対して設けられた、冷却水の流れの上流側の異物溜め121h、121i、121jの入口の一部を面取り形状としてもよい。インペラ200のバックヨーク250の外周と隔壁の間に入った異物を、効率的に除去することができる。
例えば、上記実施の形態においては、異物溜めの一例として、図7に示すように、異物溜め121a、121b、121c、121d、121e、121fを全周に配置してもよい。全周に均等に配置することにより、効率的に異物を除去することができる。
また、上記実施の形態において、モータ300は、インナロータ型のDCブラシレスモータであったが、これに限るものではない。
その他、上記の各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で上記の実施の形態おける構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示に係る電動ポンプは、水(冷却水)等の冷媒を循環させるためのポンプであり、例えば車両用の冷却システム等に用いられる電動ウォーターポンプ等として利用することができる。
1 電動ポンプ
100 筐体
101 吸込口
102 吐出口
100a ポンプ室
100b モータ室
110 第1筐体部
120 第2筐体部
121a、121b、121c 異物溜め
121d、121e、121f 異物溜め
121h、121i、121j 異物溜め
122 凹部
123 延設部
124 溝
130 第3筐体部
200 インペラ
210 底部
220 羽根
230 軸受
240 従動マグネット
250 バックヨーク
300 モータ
310 ステータ
311 コイル
320 ロータ
321 ロータフレーム
322 磁極部
323 ロータシャフト
324 マグネットホルダー
325 駆動マグネット
330 モータフレーム
400 駆動回路ユニット
410 回路部品
411 電解コンデンサ
412 マイコン
420 回路基板
421 貫通孔
500 インペラシャフト
600 ワッシャ
700 ナット

Claims (8)

  1. 冷媒を吸い込んで吐出する電動ポンプであって、
    前記電動ポンプの筐体の内部に、
    前記冷媒を吸い込むための吸込口と、吸い込んだ前記冷媒を吐出するための吐出口と、回転することで前記冷媒を吸い込みかつ吐出するインペラとを有するポンプ室と、
    前記インペラを回転させるモータが配置されたモータ室とを備え、
    前記ポンプ室内の前記モータ室との隔壁側に前記冷媒中の異物を集積する異物溜めを形成し、
    前記異物溜めは、前記インペラの回転軸方向で前記モータ室側にある前記インペラの面に配置された前記回転軸と同軸となる円環状側面の外周に面するように配置されている電動ポンプ。
  2. さらにモータ駆動回路を備え、
    前記筐体は、
    前記吸込口と前記吐出口が設けられた第1筐体部と、
    前記インペラが回転自在に固定されるインペラシャフトが固定された第2筐体部と、
    前記モータと前記モータ駆動回路を配置する第3筐体部とで構成され、
    前記ポンプ室は、前記第1筐体部と前記第2筐体部とで囲まれた空間で形成され、
    前記モータ室は、前記第2筐体部と前記第3筐体部とで囲まれた空間で形成され、
    前記モータ駆動回路は、前記モータ室内の前記ポンプ室との隔壁側に配置され、
    前記異物溜めは、第2筐体部の肉厚部の肉抜き加工により形成される請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 前記異物溜めは、前記モータ室側へ凹形状に形成され、入口が狭く、奥が広い形状となっている請求項1または2に記載の電動ポンプ。
  4. 前記異物溜めは、さらに、前記円環状側面より前記モータ室側へ凹形状に形成されている請求項に記載の電動ポンプ。
  5. 前記異物溜めが複数形成されており、複数の前記異物溜めの奥側に形成された溝で連結している請求項に記載の電動ポンプ。
  6. 前記異物溜めが複数形成されており、複数の前記異物溜めが円周状の隔壁の全周にわたり均等に配置されている請求項に記載の電動ポンプ。
  7. 前記冷媒の流れの上流側の前記異物溜めの入口の一部が、面取り形状となっている請求項1~6のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  8. 前記モータ室に駆動マグネットを有し、かつ、前記ポンプ室に従動マグネットを有しており、
    前記駆動マグネットと前記従動マグネットで構成されたマグネットカップリングにより前記モータから前記インペラへ駆動力を伝え、
    前記従動マグネットが前記インペラの前記円環状側面に配置された請求項に記載の電動ポンプ。
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