JP7176332B2 - コイル部品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品及びその製造方法に関し、特に、コイルパターンの内径部に磁性部材が配置されたチップ型のコイル部品及びその製造方法に関する。
コイルパターンの内径部に磁性部材が配置されたチップ型のコイル部品としては、特許文献1に記載されたコイル部品が知られている。特許文献1に記載されたコイル部品は、支持体上にコイルパターンを形成する際、コイルパターンの内径部に犠牲層を同時に形成しておき、コイルパターンを絶縁層で覆った状態で犠牲層を除去することによって、コイルパターンの内径部に空洞を形成し、この空洞に磁性部材を充填することによって作製される。
このような方法によれば、コイルパターンの内径部に空洞を形成するためのパターニング工程が不要となることから、工程数を削減することができる。しかも、コイルパターンと犠牲層は同一工程にて形成されることから、コイルパターンと磁性部材の位置関係にずれが生じることもない。
特開2017-11185号公報
犠牲層の除去工程においては酸などからなるエッチング液が用いられるため、犠牲層を除去した後は、空洞の内部にエッチング液が残存しないよう、十分に洗浄する必要がある。しかしながら、空洞の深い位置においては、十分な洗浄を行ってもエッチング液がわずかに残存する可能性があり、この場合には、残存するエッチング液が絶縁層の界面に沿って移動し、コイルパターンを腐食させる恐れがあった。
したがって、本発明は、犠牲層の除去工程において使用するエッチング液が空洞内にわずかに残存する場合であっても、コイルパターンの腐食が生じにくいコイル部品及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明によるコイル部品は、第1絶縁層と、第1絶縁層上に形成されたコイルパターンと、コイルパターンの内径部に配置された磁性部材と、コイルパターンと磁性部材の間に設けられ、コイルパターンの内側面及び磁性部材の外側面と接する第2絶縁層とを備え、コイルパターンの軸方向に沿った第2絶縁層の断面は、コイルパターンの内側面と接する第1接触部と、磁性部材の外側面と接する第2接触部と、第1接触部と第2接触部を結ぶエッジとを有し、エッジが非直線的であることを特徴とする。
本発明によれば、コイルパターンの内側面から磁性部材の外側面に延在する第2絶縁層のエッジが非直線的であることから、当該部分におけるエッジの沿面距離が長くなる。これにより、製造工程においてエッチング液がわずかに残存した場合であっても、エッチング液がコイルパターンに到達しにくくなることから、コイルパターンの腐食が生じにくくなる。
本発明において、第2絶縁層のエッジは、軸方向に延在する垂直部分を含むものであっても構わない。これによれば、エッジの垂直部分によってエッチング液の移動が抑制されることから、エッチング液の移動が生じにくくなる。
本発明において、第2絶縁層のエッジは、第1接触部を含む第1水平部分と、第2接触部を含む第2水平部分とをさらに含み、垂直部分は、第1水平部分と第2水平部分を繋ぐものであっても構わない。これによれば、第2絶縁層のエッジがクランク状となることから、エッチング液の移動がより生じにくくなる。
本発明において、軸方向から見てコイルパターンの内側面と磁性部材の外側面の間には、第1絶縁層が存在する領域と第1絶縁層が存在しない領域があり、第1水平部分は、第1絶縁層が存在する領域における第2絶縁層の端面によって構成され、第2水平部分は、第1絶縁層が存在しない領域における第2絶縁層の端面によって構成されるものであっても構わない。このような構造は、第1絶縁層を所定の形状にパターニングすることによって得ることができる。
本発明において、軸方向から見てコイルパターンの内側面と磁性部材の外側面の間に位置する第1絶縁層は、相対的に厚みの厚い部分と薄い部分を有しており、第1水平部分は、第1絶縁層の厚みが厚い部分と接する第2絶縁層の端面によって構成され、第2水平部分は、第1絶縁層の厚みが薄い部分と接する第2絶縁層の端面によって構成されるものであっても構わない。このような構造は、第1絶縁層の厚みを部分的に薄くすることによって得ることができる。
本発明において、軸方向から見てコイルパターンの内側面と磁性部材の外側面の間に位置する第1絶縁層の厚みは、コイルパターンに覆われる部分における第1絶縁層の厚みよりも薄くても構わない。このような構造は、コイルパターンを形成した後、コイルパターンをマスクとして第1絶縁層の厚みを薄くすることによって得ることができる。
本発明によるコイル部品は、コイルパターンを軸方向における一方側から覆う第1の磁性層と、コイルパターンを軸方向における他方側から覆う第2の磁性層とをさらに備え、第1及び第2の磁性層の少なくとも一方は、磁性部材と接し、且つ、磁性部材と同一材料からなるものであっても構わない。これによれば、コイル部品の磁気特性を高めることが可能となる。このような構造は、第1又は第2の磁性層と磁性部材を同時に形成することによって得ることができる。
本発明によるコイル部品は、第2絶縁層を介してコイルパターン上に同軸に配置された上層コイルパターンと、上層コイルパターンと磁性部材の間に設けられ、上層コイルパターンの内側面及び磁性部材の外側面と接する第3絶縁層とをさらに備えるものであっても構わない。これによれば、コイルパターンのターン数が増大することから、コイル部品の磁気特性を高めることが可能となる。この場合、軸方向に沿った第3絶縁層の断面は、上層コイルパターンの内側面と接する第3接触部と、磁性部材の外側面と接する第4接触部と、第3接触部と第4接触部を結ぶエッジとを有し、当該エッジは直線的であっても構わないし、非直線的であっても構わない。前者によれば製造工程を簡素化することができ、後者によれば残存するエッチング液による上層コイルパターンの腐食を防止することができる。
本発明によるコイル部品の製造方法は、平面視で、第1の領域と、第1の領域によって囲まれる第2の領域と、第1の領域と第2の領域の間に位置する第3の領域を有する支持体を用意し、少なくとも第1及び第3の領域上に第1絶縁層を形成する工程と、第1絶縁層を介して第1の領域上にコイルパターンを形成すると同時に、第2の領域上に犠牲層を形成する工程と、少なくとも第3の領域上に位置し、コイルパターンの内側面及び犠牲層の外側面と接する第2絶縁層を形成する工程と、犠牲層を除去することによってコイルパターンの内径部に空洞を形成した後、空洞に磁性部材を充填する工程とを備えるとともに、第2絶縁層を形成する前に、第3の領域上に位置する第1絶縁層の少なくとも一部を除去する除去工程をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2絶縁層を形成する前に、第3の領域上に位置する第1絶縁層の少なくとも一部を除去する除去工程を備えていることから、第1絶縁層に段差が形成される。このような段差を有する第1絶縁層を覆うように第2絶縁層を形成することにより、第2絶縁層のエッジが非直線的となることから、犠牲層を除去する際に使用するエッチング液が空洞内にわずかに残存した場合であっても、エッチング液がコイルパターンに到達しにくくなることから、コイルパターンの腐食が生じにくくなる。
本発明において、除去工程は、コイルパターン及び犠牲層を形成する前に、第1絶縁層のエッジが第3の領域上に位置するよう第1絶縁層をパターニングすることによって行っても構わないし、コイルパターン及び犠牲層を形成する前に、第3の領域上に位置する第1絶縁層に段差が形成されるよう、第1絶縁層を部分的に薄くすることによって行っても構わないし、コイルパターン及び犠牲層を形成した後、第3の領域上に露出する第1絶縁層の少なくとも一部を除去することによって行っても構わない。
このように、本発明によれば、犠牲層の除去工程において使用するエッチング液が空洞内にわずかに残存する場合であっても、コイルパターンの腐食が生じにくいコイル部品及びその製造方法を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品1の構造を説明するための略断面図である。 図2は、コイル部品1の部分拡大図である。 図3は、コイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。 図4は、コイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。 図5は、コイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。 図6は、コイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。 図7は、コイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。 図8は、コイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。 図9は、コイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。 図10は、キャリア60及び第1絶縁層10の平面図である。 図11は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品2の構造を説明するための略断面図である。 図12は、コイル部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図13は、コイル部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図14は、コイル部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図15は、コイル部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図16は、本発明の第3の実施形態によるコイル部品3の構造を説明するための略断面図である。 図17は、コイル部品3の製造方法を説明するための工程図である。 図18は、コイル部品3の製造方法を説明するための工程図である。 図19は、コイル部品3の製造方法を説明するための工程図である。 図20は、コイル部品3の製造方法を説明するための工程図である。 図21は、本発明の第4の実施形態によるコイル部品4の構造を説明するための略断面図である。 図22は、本発明の第5の実施形態によるコイル部品5の構造を説明するための略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品1の構造を説明するための略断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態によるコイル部品1は、下層に位置するコイルパターンC10と、上層に位置するコイルパターンC20が同軸に重ねて配置された構造を有している。特に限定されるものではないが、本実施形態においては、コイルパターンC10がターンC11~C13からなる3ターン構成であり、且つ、コイルパターンC20がターンC21~C23からなる3ターン構成である。コイルパターンC10の最外周に位置するターンC13は図示しない一方の端子電極に接続され、コイルパターンC20の最外周に位置するターンC23は図示しない他方の端子電極に接続される。そして、コイルパターンC10の最内周に位置するターンC11とコイルパターンC20の最内周に位置するターンC21は、図示しないビア導体を介して互いに接続されており、これにより合計で6ターンのコイルとして用いられる。
コイルパターンC10の下方には第1の磁性層M1が設けられ、コイルパターンC20の上方には第2の磁性層M2が設けられている。さらに、コイルパターンC10,C20の内径部には磁性部材M3が充填されている。これら磁性層M1,M2及び磁性部材M3は、互いに同じ磁性材料からなるものであっても構わないし、一部が異なる磁性材料からなるものであっても構わない。好ましくは、磁性層M1,M2及び磁性部材M3がいずれも樹脂材料にフェライトやパーマロイなどの磁性粉が混入された磁性樹脂材料によって構成される。第1の磁性層M1は、フェライトなどからなる磁性基板であっても構わない。
図1に示すように、コイルパターンC10は、樹脂などの絶縁材料からなる第1絶縁層10の表面に形成されている。これにより、コイルパターンC10の下面、例えばターンC11の下面C11bは、第1絶縁層10と接している。さらに、コイルパターンC10は、樹脂などの絶縁材料からなる第2絶縁層20によって覆われている。これにより、コイルパターンC10の上面及び側面、例えばターンC11の上面C11u、内側面C11i及び外側面C11oは、いずれも第2絶縁層20と接している。
コイルパターンC20は第2絶縁層20の表面に形成されている。これにより、コイルパターンC20の下面は、第2絶縁層20と接している。さらに、コイルパターンC20は、樹脂などの絶縁材料からなる第3絶縁層30によって覆われている。これにより、コイルパターンC20の上面及び側面は、第3絶縁層30と接している。第3の領域A3の上面は、第2の磁性層M2と接している。
さらに、第1の磁性層M1の上面は、剥離樹脂層50で覆われている。剥離樹脂層50は、後述するキャリアを製造工程において剥離するために用いられ、本実施形態においては、剥離樹脂層50が第1の磁性層M1と磁性部材M3の間に介在することにより、磁気ギャップとして機能する。第1絶縁層10は、剥離樹脂層50の表面に形成される。但し、本発明によるコイル部品が剥離樹脂層50を備えることは必須でなく、第1の磁性層M1と磁性部材M3が直接接していても構わない。
図1に示すように、本実施形態においては第1絶縁層10と磁性部材M3が平面視で(コイルの軸方向から見て)重なりを有していない。このため、第2絶縁層20のうち、平面視でターンC11の内側面C11iと磁性部材M3の外側面M3oの間に位置する部分は、ターンC11の内側面C11iと接する部分、磁性部材M3の外側面M3oと接する部分、第1絶縁層10と接する部分、並びに、剥離樹脂層50と接する部分を有している。
より具体的には、コイル部品1の部分拡大図である図2に示すように、コイル軸方向に沿った第2絶縁層20の断面は、ターンC11の内側面C11iと接する第1接触部P1と、磁性部材M3の外側面M3oと接する第2接触部P2と、第1接触部P1と第2接触部P2を結ぶエッジEとを有している。エッジEは、第2絶縁層20の端面によって構成され、第1絶縁層10と接する第1水平部分E1と、剥離樹脂層50と接する第2水平部分E2と、第1水平部分E1と第2水平部分E2を繋ぐ垂直部分E3からなる非直線的な形状を有している。水平部分E1,E2は軸方向に対して垂直な部分であり、垂直部分E3は軸方向に延在する部分である。
つまり、軸方向から見ると、ターンC11の内側面C11iと磁性部材M3の外側面M3oの間には、第1絶縁層10が存在する領域と第1絶縁層10が存在しない領域があり、第1水平部分E1は第1絶縁層10が存在する領域における第2絶縁層20の端面によって構成され、第2水平部分E2は、第1絶縁層10が存在しない領域における第2絶縁層20の端面によって構成される。また、垂直部分E3は、第1絶縁層10のエッジを覆う部分である。本実施形態においては、コイルパターンC10のターンC11、第1絶縁層10及び第2絶縁層20からなる3要素が互いに接する位置によって第1接触部P1が定義され、磁性部材M3、第2絶縁層20及び剥離樹脂層50からなる3要素が互いに接する位置によって第2接触部P2が定義される。
これにより、第1接触部P1と第2接触部P2の間に位置する第2絶縁層20のエッジEの沿面距離が長くなるとともに、エッジEの形状が複雑となることから、後述するエッチング工程において使用するエッチング液がコイルパターンC10に到達しにくくなる。これにより、残存するエッチング液によるコイルパターンC10の浸食が防止されることから、製品の信頼性を高めることが可能となる。また、第1絶縁層10と第2絶縁層20の接触面積が増大することから、両者の密着性も高められる。
次に、本実施形態によるコイル部品1の製造方法について説明する。
図3~図9は、第1の実施形態によるコイル部品1の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図3に示すように、シリコン、ガラス、フェライト、銅箔貼り積層基板(CCL)などからなるキャリア60を用意し、キャリア60の表面に剥離樹脂層50及び第1絶縁層10をこの順に形成した後、第1絶縁層10をパターニングする。キャリア60は、コイル部品1の作製に用いる支持体であり、平面図である図10に示すように、環状の第1の領域A1と、第1の領域A1によって囲まれる第2の領域A2と、第1の領域A1と第2の領域A2の間に位置する環状の第3の領域A3を有している。第1の領域A1は最終的にコイルパターンC10が形成される領域であり、第2の領域A2は最終的に磁性部材M3が形成される領域である。そして、第1絶縁層10をパターニングする際には、第1絶縁層10の内周エッジ11が第3の領域A3に位置し、第1絶縁層10の外周エッジ12が第1の領域A1の外側に位置するよう、パターニングを行う。かかるパターニング工程は、第1絶縁層10の一部を除去する除去工程を構成する。これにより、第1の領域A1の全体、並びに、第3の領域A3の一部が第1絶縁層10で覆われることになる。第2の領域A2の全体、並びに、第3の領域A3の残りの部分は、第1絶縁層10で覆われることなく、剥離樹脂層50が露出した状態となる。
次に、図4に示すように、Cu(銅)などからなる導体材料を用いてコイルパターンC10及び犠牲層71を同時に形成する。コイルパターンC10は、第1絶縁層10の表面であって第1の領域A1と重なる部分に形成され、犠牲層71は、剥離樹脂層50の表面であって第2の領域A2と重なる部分に形成される。コイルパターンC10及び犠牲層71の具体的な形成方法としては、まず、スパッタリング法や蒸着法を用いて全面に薄いシード層を形成した後、フォトリソグラフィ法によってシード層をパターニングし、この状態で電解メッキを行うことによって、所望の厚さを有するコイルパターンC10及び犠牲層71を同時に形成することができる。図3~図8に示す工程図では、単一のコイル部品1のみを示しているが、実際には、大面積のキャリア60を用いて多数のコイル部品1が同時に作製されるため、第1絶縁層10の外側領域(つまり、隣接する別のコイル部品との境界となる部分)にも犠牲層71が形成される。
次に、図5に示すように、全面に第2絶縁層20を形成した後、第2絶縁層20をパターニングすることによって、犠牲層71の上面を露出させる開口21を形成する。第2絶縁層20は全面に形成されるため、コイルパターンC10を構成する各ターンC11~C13の上面、内側面及び外側面は全て第2絶縁層20で覆われ、犠牲層71の外側面71oも第2絶縁層20で覆われることになる。特に、平面視で第3の領域A3と重なる部分は、ターンC11の内側面C11i及び犠牲層71の外側面71oと接するよう、第2絶縁層20によって埋め込まれる。
次に、図6に示すように、Cu(銅)などからなる導体材料を用いてコイルパターンC20及び犠牲層72を同時に形成する。コイルパターンC20は、平面視でコイルパターンC10と重なる位置に形成され、犠牲層72は、平面視で犠牲層71と重なる位置に形成される。コイルパターンC20及び犠牲層72の具体的な形成方法は、コイルパターンC10及び犠牲層71の形成方法と同じであり、これらは同時に形成される。
次に、図7に示すように、全面に第3絶縁層30を形成した後、第3絶縁層30をパターニングすることによって、犠牲層72の上面を露出させる開口31を形成する。第3絶縁層30は全面に形成されるため、コイルパターンC20を構成する各ターンC21~C23の上面、内側面及び外側面は全て第3絶縁層30で覆われ、犠牲層72の外側面72oも第3絶縁層30で覆われることになる。コイルパターンC20を構成する各ターンC21~C23の下面は、第2絶縁層20の上面と接している。
次に、図8に示すように、酸などからなるエッチング液を用いて犠牲層71,72を除去することにより、コイルパターンC10,C20の内径部に空洞73を形成する。エッチング液は、第3絶縁層30に設けられた開口31から浸入し、犠牲層71,72を浸食させる。一方、コイルパターンC10,C20は、絶縁層10,20,30によって完全に覆われているため、コイルパターンC10,C20がエッチング液によって浸食されることはない。しかしながら、空洞73の内部にエッチング液が残存すると、絶縁層の界面に沿ってエッチング液が移動し、コイルパターンC10,C20に達する恐れがあることから、犠牲層71,72を除去した後は、洗浄液を用いて特に空洞73の内部を十分に洗浄することによってエッチング液を除去する必要がある。
次に、図9に示すように、第3絶縁層30の上面及び空洞73の内部に磁性樹脂材料などを充填することにより、第2の磁性層M2及び磁性部材M3を同時に形成する。この場合、第2の磁性層M2及び磁性部材M3は互いに接し、且つ、互いに同一材料によって構成されることになる。但し、第2の磁性層M2と磁性部材M3を互いに異なる磁性材料によって構成しても構わない。例えば、磁性部材M3については磁性樹脂材料を用い、第2の磁性層M2についてはフェライトなどからなる磁性基板を用いても構わない。
そして、キャリア60を剥離した後、図1に示すように、剥離樹脂層50の表面を覆う第1の磁性層M1を形成すれば、本実施形態によるコイル部品1が完成する。第1の磁性層M1は、磁性樹脂からなるものであっても構わないし、フェライトなどからなる磁性基板からなるものであっても構わない。キャリア60の剥離方法としては、例えばキャリア60を介して剥離樹脂層50にレーザービームを照射することによって両者の界面を加熱し、これにより剥離樹脂層50の接着力を低下させる方法が挙げられる。
以上説明したように、本実施形態においては、コイルパターンC10及び犠牲層71を形成する前に、第1絶縁層10のエッジが第3の領域A3に位置するよう、第1絶縁層10をパターニングしていることから、第3の領域A3には、第1絶縁層10が存在する領域と第1絶縁層10が存在しない領域が形成され、その境界部分に第1絶縁層10の厚みに相当する段差が形成される。このため、コイルパターンC10及び犠牲層71を形成し、さらに第2絶縁層20を形成すると、第2絶縁層20の下端面によって構成されるエッジEがクランク状となる。これにより、エッチング液の洗浄工程において、仮に空洞73の内部にエッチング液がわずかに残存したとしても、残存するエッチング液がエッジEに沿ってコイルパターンC10に到達しにくくなる。
本実施形態では、第3の領域A3に位置する第3絶縁層30のエッジが直線的であるが、エッチング液は空洞73の底部に残存しやすいことから、第3絶縁層30のエッジに沿ってエッチング液が浸入し、コイルパターンC20が浸食される可能性は少ない。また、第3絶縁層30のエッジを直線的としていることから、工程数も削減される。
<第2の実施形態>
図11は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品2の構造を説明するための略断面図である。
図11に示すように、第2の実施形態によるコイル部品2は、第4絶縁層40が追加され、上層に位置するコイルパターンC20が第4絶縁層40の表面に形成されている点において、第1の実施形態によるコイル部品1と相違している。その他の構成は、第1の実施形態によるコイル部品1と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第4絶縁層40は、平面視で第1絶縁層10とほぼ同じ位置に形成されている。このため、第4絶縁層40のエッジは第3の領域A3に位置しており、その結果、軸方向に沿った第3絶縁層30の断面は、ターンC21の内側面C21iと接する第3接触部P3と、磁性部材M3の外側面M3oと接する第4接触部P4と、第3接触部P3と第4接触部P4を結ぶエッジを有している。第3絶縁層30のエッジ形状は、図2を用いて説明した第2絶縁層20のエッジEの形状と同じであり、第4絶縁層40と接する第1水平部分と、第2絶縁層20と接する第2水平部分と、第1水平部分と第2水平部分を繋ぐ垂直部分からなる非直線的な形状を有している。本実施形態においては、コイルパターンC20のターンC21、第3絶縁層30及び第4絶縁層40からなる3要素が互いに接する位置によって第3接触部P3が定義され、磁性部材M3、第2絶縁層20及び第3絶縁層30からなる3要素が互いに接する位置によって第4接触部P4が定義される。
これにより、第1の実施形態による効果に加え、第3絶縁層30のエッジに沿って浸入しするエッチング液がコイルパターンC20に到達しにくくなることから、製品の信頼性をより高めることが可能となる。
次に、本実施形態によるコイル部品2の製造方法について説明する。
図12~図15は、第2の実施形態によるコイル部品2の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図3~図5を用いて説明した各工程を行った後、図12に示すように、第2絶縁層20の上面に第4絶縁層40を形成する。第4絶縁層40は、全面に形成した後パターニングすることによって、第1絶縁層10と重なる位置に設けられる。第4絶縁層40をパターニングする際には、第4絶縁層40の内周エッジ41が第3の領域A3に位置し、第4絶縁層40の外周エッジ42が第1の領域A1の外側に位置するよう、パターニングを行う。
次に、図13に示すように、Cu(銅)などからなる導体材料を用いてコイルパターンC20及び犠牲層72を同時に形成する。コイルパターンC20は、第4絶縁層40上であって平面視でコイルパターンC10と重なる位置に形成され、犠牲層72は、平面視で犠牲層71と重なる位置に形成される。
次に、図14に示すように、全面に第3絶縁層30を形成した後、第3絶縁層30をパターニングすることによって、犠牲層72の上面を露出させる開口31を形成する。第3絶縁層30のうち、第3の領域A3に形成される部分は、第4絶縁層40のエッジ部分を覆う。そして、図15に示すように、酸などからなるエッチング液を用いて犠牲層71,72を除去することにより、コイルパターンC10,C20の内径部に空洞73を形成する。
その後は、第3絶縁層30の上面及び空洞73の内部に磁性樹脂材料などを充填することにより、第2の磁性層M2及び磁性部材M3を形成し、さらに、キャリア60を剥離した後、図11に示すように、剥離樹脂層50の表面を覆う第1の磁性層M1を形成すれば、本実施形態によるコイル部品2が完成する。
以上説明したように、本実施形態においては、第4絶縁層40のエッジが第3の領域A3に位置するよう、第4絶縁層40をパターニングしていることから、第3の領域A3には、第4絶縁層40が存在する領域と第3絶縁層30が存在しない領域が形成され、その境界部分に第4絶縁層40の厚みに相当する段差が形成される。このため、コイルパターンC20及び犠牲層72を形成し、さらに第3絶縁層30を形成すると、第3絶縁層30の下端面によって構成されるエッジが非直線的なクランク状となる。これにより、第1の実施形態による効果に加え、エッチング液がコイルパターンC20にも到達しにくくなり、製品の信頼性をより高めることが可能となる。
<第3の実施形態>
図16は、本発明の第3の実施形態によるコイル部品3の構造を説明するための略断面図である。
図16に示すように、第3の実施形態によるコイル部品3は、第1絶縁層10と磁性部材M3が部分的に重なりを有しているとともに、コイルパターンC10と重なる部分において第1絶縁層10の厚みが薄くされている点において、第1の実施形態によるコイル部品1と相違している。その他の構成は、第1の実施形態によるコイル部品1と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、コイルパターンC10のターンC11、第1絶縁層10及び第2絶縁層20からなる3要素が互いに接する位置によって第1接触部P1が定義され、磁性部材M3、第1絶縁層10及び第2絶縁層20からなる3要素が互いに接する位置によって第2接触部P2が定義される。そして、第1接触部P1と第2接触部P2を結ぶ第2絶縁層20のエッジは、第1絶縁層10の厚みが薄くなっている部分に食い込む形状となることから、第1接触部P1と第2接触部P2の間の沿面距離が拡大される。
次に、本実施形態によるコイル部品3の製造方法について説明する。
図17~図20は、第3の実施形態によるコイル部品3の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図17に示すように、キャリア60の表面に剥離樹脂層50及び第1絶縁層10をこの順に形成した後、第1絶縁層10をパターニングする。第1絶縁層10をパターニングする際には、第1絶縁層10の内周エッジ11が第2の領域A2に位置し、第1絶縁層10の外周エッジ12が第1の領域A1の外側に位置するよう、パターニングを行う。これにより、第1の領域A1及び第3の領域A3の全体が第1絶縁層10で覆われ、第2の領域A2の一部が第1絶縁層10で覆われた状態となる。
次に、図18に示すように、Cu(銅)などからなる導体材料を用いてコイルパターンC10及び犠牲層71を同時に形成する。このとき、第2の領域A2の一部が第1絶縁層10で覆われていることから、犠牲層71の一部は第1絶縁層10と重なりが生じる。
次に、図19に示すように、コイルパターンC10及び犠牲層71をマスクとして、コイルパターンC10又は犠牲層71で覆われていない第1絶縁層10の露出部分に対してエッチングを行うことにより、第1絶縁層10の露出部分を薄くする。本例では、第1絶縁層10の露出部分の厚さが薄くなるようエッチング量を調整しているが、第1絶縁層10の露出部分を全て除去しても構わない。かかるエッチング工程は、第1絶縁層10の一部を除去する除去工程を構成する。これにより、コイルパターンC10又は犠牲層71と重なる部分における第1絶縁層10の厚みよりも、コイルパターンC10又は犠牲層71と重ならない部分、つまり、第3の領域A3に位置する第1絶縁層10の厚みの方が薄くなる。
次に、図20に示すように、全面に第2絶縁層20を形成した後、第2絶縁層20をパターニングすることによって、犠牲層71の上面を露出させる開口21を形成する。これにより、第1絶縁層10のうち、エッチングされて厚みが薄くされた部分には、第2絶縁層20が埋め込むことになる。その後は、図6~図9を用いて説明した各工程を行った後、図16に示すように、剥離樹脂層50の表面を覆う第1の磁性層M1を形成すれば、本実施形態によるコイル部品3が完成する。
以上説明したように、本実施形態においては、コイルパターンC10及び犠牲層71をマスクとして第1絶縁層10のエッチングを行っていることから、第1絶縁層10のパターニング工程において多少の位置ずれが生じたとしても、第2絶縁層20のエッジEを確実に非直線的とすることが可能となる。
<第4の実施形態>
図21は、本発明の第4の実施形態によるコイル部品4の構造を説明するための略断面図である。
図21に示すように、第4の実施形態によるコイル部品4は、第4絶縁層40が追加され、上層に位置するコイルパターンC20が第4絶縁層40の表面に形成されている点において、第3の実施形態によるコイル部品3と相違している。その他の構成は、第3の実施形態によるコイル部品3と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第4絶縁層40は、磁性部材M3と部分的な重なりを有しているとともに、コイルパターンC20又は磁性部材M3と重ならない部分の厚みが薄くされている。これにより、第3の実施形態による効果に加え、第3絶縁層30のエッジに沿って浸入しするエッチング液がコイルパターンC20に到達しにくくなることから、製品の信頼性をより高めることが可能となる。
<第5の実施形態>
図22は、本発明の第5の実施形態によるコイル部品5の構造を説明するための略断面図である。
図22に示すように、第5の実施形態によるコイル部品5は、第1絶縁層10が部分的に薄くされており、ここ部分が磁性部材M3と重なりを有している点において、第1の実施形態によるコイル部品1と相違している。その他の構成は、第1の実施形態によるコイル部品1と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、第1絶縁層10のうち膜厚が厚い部分と、第1絶縁層10のうち膜厚が薄い部分の境界が第3の領域A3に位置しており、この境界を含むクランク形状が第2絶縁層20の下端面に反映されることから、第2絶縁層20のエッジEが非直線的となる。このような形状は、コイルパターンC10及び犠牲層71を形成する前に、第3の領域A3に位置する第1絶縁層10に段差が形成されるよう、第1絶縁層10を部分的に薄くすることによって得ることが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1~5 コイル部品
10 第1絶縁層
11 第1絶縁層の内周エッジ
12 第1絶縁層の外周エッジ
20 第2絶縁層
21 開口
30 第3絶縁層
31 開口
40 第4絶縁層
41 第4絶縁層の内周エッジ
42 第4絶縁層の外周エッジ
50 剥離樹脂層
60 キャリア
71,72 犠牲層
71o,72o 犠牲層の外側面
73 空洞
A1 第1の領域
A2 第2の領域
A3 第3の領域
C10,C20 コイルパターン
C11~C13、C21~C23 ターン
C11b コイルパターンの下面
C11i,C21i コイルパターンの内側面
C11o コイルパターンの外側面
C11u コイルパターンの上面
E エッジ
E1,E2 エッジの水平部分
E3 エッジの垂直部分
M1 第1の磁性層
M2 第2の磁性層
M3 磁性部材
M3o 磁性部材の外側面

Claims (11)

  1. 第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に形成されたコイルパターンと、
    前記コイルパターンの内径部に配置された磁性部材と、
    前記コイルパターンと前記磁性部材の間に設けられ、前記コイルパターンの内側面及び前記磁性部材の外側面と接する第2絶縁層と、を備え、
    前記コイルパターンの軸方向に沿った前記第2絶縁層の断面は、前記コイルパターンの内側面と接する第1接触部と、前記磁性部材の外側面と接する第2接触部と、前記第1接触部と前記第2接触部を結び、少なくとも一部が前記第1絶縁層と接するエッジとを有し、前記エッジが非直線的であり、
    前記エッジは、前記軸方向に延在する垂直部分と、前記第1接触部を含む第1水平部分と、前記第2接触部を含む第2水平部分とを含み、
    前記垂直部分は、前記第1水平部分と前記第2水平部分を繋ぐことを特徴とするコイル部品。
  2. 前記軸方向から見て、前記コイルパターンの内側面と前記磁性部材の外側面の間には、前記第1絶縁層が存在する領域と前記第1絶縁層が存在しない領域があり、
    前記第1水平部分は、前記第1絶縁層が存在する領域における前記第2絶縁層の端面によって構成され、
    前記第2水平部分は、前記第1絶縁層が存在しない領域における前記第2絶縁層の端面によって構成される、請求項に記載のコイル部品。
  3. 前記軸方向から見て、前記コイルパターンの内側面と前記磁性部材の外側面の間に位置する前記第1絶縁層は、相対的に厚みの厚い部分と薄い部分を有しており、
    前記第1水平部分は、前記第1絶縁層の厚みが厚い部分と接する前記第2絶縁層の端面によって構成され、
    前記第2水平部分は、前記第1絶縁層の厚みが薄い部分と接する前記第2絶縁層の端面によって構成される、請求項に記載のコイル部品。
  4. 前記コイルパターンを前記軸方向における一方側から覆う第1の磁性層と、
    前記コイルパターンを前記軸方向における他方側から覆う第2の磁性層と、をさらに備え、
    前記第1及び第2の磁性層の少なくとも一方は、前記磁性部材と接し、且つ、前記磁性部材と同一材料からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 前記第2絶縁層を介して前記コイルパターン上に同軸に配置された上層コイルパターンと、
    前記上層コイルパターンと前記磁性部材の間に設けられ、前記上層コイルパターンの内側面及び前記磁性部材の外側面と接する第3絶縁層と、をさらに備え、
    前記軸方向に沿った前記第3絶縁層の断面は、前記上層コイルパターンの内側面と接する第3接触部と、前記磁性部材の外側面と接する第4接触部と、前記第3接触部と前記第4接触部を結び、前記第2絶縁層と接するエッジとを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 前記第3絶縁層の前記エッジが直線的であることを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  7. 前記第3絶縁層の前記エッジが非直線的であることを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  8. 平面視で、第1の領域と、前記第1の領域によって囲まれる第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域の間に位置する第3の領域を有する支持体を用意し、少なくとも前記第1及び第3の領域上に第1絶縁層を形成する工程と、
    前記第1絶縁層を介して前記第1の領域上にコイルパターンを形成すると同時に、前記第2の領域上に犠牲層を形成する工程と、
    少なくとも前記第3の領域上に位置し、前記コイルパターンの内側面及び前記犠牲層の外側面と接する第2絶縁層を形成する工程と、
    前記犠牲層を除去することによって前記コイルパターンの内径部に空洞を形成した後、前記空洞に磁性部材を充填する工程と、を備えるとともに、
    前記第2絶縁層を形成する前に、前記第3の領域上に位置する前記第1絶縁層の少なくとも一部を除去する除去工程をさらに備えることを特徴とするコイル部品の製造方法。
  9. 前記除去工程は、前記コイルパターン及び前記犠牲層を形成する前に、前記第1絶縁層のエッジが前記第3の領域上に位置するよう前記第1絶縁層をパターニングすることによって行うことを特徴とする請求項に記載のコイル部品の製造方法。
  10. 前記除去工程は、前記コイルパターン及び前記犠牲層を形成する前に、前記第3の領域上に位置する前記第1絶縁層に段差が形成されるよう、前記第1絶縁層を部分的に薄くすることによって行うことを特徴とする請求項に記載のコイル部品の製造方法。
  11. 前記除去工程は、前記コイルパターン及び前記犠牲層を形成した後、前記第3の領域上に露出する前記第1絶縁層の少なくとも一部を除去することによって行うことを特徴とする請求項に記載のコイル部品の製造方法。
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