JP2017092121A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】反りを低減して実装の信頼性を向上できるコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品は、互いに対向する第1面と第2面を含み、スパイラル状に形成され、中心軸が第1面と第2面に交差するコイル導体と、コイル導体を覆うと共に、コイル導体の中心軸に対応する内径孔部を含む絶縁樹脂体と、絶縁樹脂体の第1面側に設けられる一方、絶縁樹脂体の第2面側に設けられない磁性樹脂体とを有する。磁性樹脂体は、さらに絶縁樹脂体の内径孔部内にも設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、コイル部品に関する。
従来、コイル部品としては、特公平5−44201号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このコイル部品は、磁性層と、磁性層上に設けられたコイルと、磁性層上に設けられコイルを覆う絶縁層とを有する。
特公平5−44201号公報
ところで、前記従来のコイル部品を実際に製造して使用しようとすると、次の問題があることを見出した。磁性層と絶縁層との熱膨張係数の差により、コイル部品に反りが発生する。この結果、コイル部品を実装基板に実装するとき、実装の信頼性が損なわれる。
そこで、本発明の課題は、反りを低減して実装の信頼性を向上できるコイル部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のコイル部品は、
互いに対向する第1面と第2面を含むコイル部品であって、
スパイラル状に形成され、中心軸が前記第1面と前記第2面に交差するコイル導体と、
前記コイル導体を覆うと共に、前記コイル導体の前記中心軸に対応する内径孔部を含む絶縁樹脂体と、
前記絶縁樹脂体の前記第1面側に設けられる一方、前記絶縁樹脂体の前記第2面側に設けられない磁性樹脂体と
を備え、
前記磁性樹脂体は、さらに前記絶縁樹脂体の前記内径孔部内にも設けられている。
本発明のコイル部品によれば、磁性樹脂体は、絶縁樹脂体の第1面側に設けられる一方、絶縁樹脂体の第2面側に設けられない。これにより、第1面側の磁性樹脂体と第2面側の絶縁樹脂体との熱膨張係数の差により、コイル部品に反りが発生する。しかし、磁性樹脂体は、さらに、絶縁樹脂体の内径孔部内に設けられているので、コイル部品における絶縁樹脂体の内径孔部の部分では、反りの発生が抑制され、結果として、コイル部品の全体の反りを低減することができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記磁性樹脂体は、前記絶縁樹脂体の前記第1面側の全てを覆う。
前記実施形態によれば、磁性樹脂体は、絶縁樹脂体の第1面側の全てを覆うので、磁性樹脂体は、コイル部品の第1面からの磁束漏れを抑制できる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記第1面は、実装基板に実装される側となる実装面であり、
前記第2面は、被検出導体に対向する側となる検出面である。
前記実施形態によれば、第1面は、実装面であるので、磁性樹脂体は、コイル導体の実装面側に設けられる。これにより、磁性樹脂体は、コイル部品の実装面からの磁束漏れを抑制できる。したがって、コイル部品の実装面を実装基板に実装するとき、コイル部品の実装基板側への磁束漏れを抑制して、所望のインダクタンスを得られる。また、コイル部品の実装基板側への磁束漏れを抑制することで、実装基板に設けられる配線や他の電子部品との磁気結合を抑制して、所望の共振動作を得ることができる。これにより、コイル部品の近傍に配線や電子部品を配置できて、コイル部品が実装される実装基板の小型化を図れる。
一方、第2面は、検出面であるので、磁性樹脂体は、コイル導体の検出面側に設けられない。これにより、磁性樹脂体は、コイル部品の検出面からの磁界の発生の妨げとならない。したがって、コイル部品の検出面を被検出導体に対向させたとき、コイル部品の被検出導体側への磁界の発生を妨げず、コイル部品を用いた被検出導体の検出感度を低減しない。
また、コイル部品の一実施形態では、前記絶縁樹脂体は、前記磁性樹脂体よりも透磁率が低くかつ熱膨張係数が高い。
前記実施形態によれば、絶縁樹脂体は、磁性樹脂体よりも透磁率が低くかつ熱膨張係数が高いので、絶縁樹脂体および磁性樹脂体に通常の材料を用いることができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記コイル導体の熱膨張係数は、前記磁性樹脂体の熱膨張係数よりも大きく、前記絶縁樹脂体の熱膨張係数よりも小さい。
前記実施形態によれば、コイル導体の熱膨張係数は、磁性樹脂体の熱膨張係数よりも大きく、絶縁樹脂体の熱膨張係数よりも小さいので、コイル導体、絶縁樹脂体および磁性樹脂体に通常の材料を用いることができる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記絶縁樹脂体の外形は、前記中心軸方向からみて、一辺方向と他辺方向を含む四角形であり、
前記一辺方向と前記他辺方向の少なくとも1つの方向において、前記内径孔部内の前記磁性樹脂体の最大長さは、前記絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上である。
前記実施形態によれば、内径孔部内の磁性樹脂体の最大長さは、絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上であるので、上記方向に沿った全長に占める内径孔部内の磁性樹脂体の割合が増えて、コイル部品の全体の反りをより低減することができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記一辺方向または前記他辺方向が長手方向であり、前記長手方向において、前記内径孔部内の前記磁性樹脂体の最大長さが、前記絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上である。
前記実施形態によれば、長手方向において、内径孔部内の磁性樹脂体の最大長さが、絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上であるので、反りが大きくなりやすい長手方向において、内径孔部内の磁性樹脂体の長さを確保できて、反りを一層低減できる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記絶縁樹脂体の外形は、前記中心軸方向からみて、一辺方向と他辺方向を含む四角形であり、
前記一辺方向と前記他辺方向の少なくとも1つの方向において、前記絶縁樹脂体の外面と前記コイル導体の外面との間の最小距離は、25μm以上900μm以下である。
ここで、コイル導体の外面とは、コイル導体のスパイラルの最外周の外側の側面だけを指す。
前記実施形態によれば、絶縁樹脂体の外面とコイル導体の外面との間の最小距離は、25μm以上900μm以下であるので、比較的反りが発生しやすい内径孔部より外周側においてコイル導体の割合を増やすことができて、コイル部品の反りを低減でき、かつ、ダイシングによる絶縁樹脂体からのコイル導体の露出を防ぐことができる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記磁性樹脂体の前記第1面側に、前記コイル導体に接続される外部端子が設けられ、
前記外部端子の一部は、前記中心軸方向からみて、前記コイル導体の一部に重なっている。
前記実施形態によれば、外部端子の一部は、中心軸方向からみて、コイル導体の一部に重なっているので、一定のコイル部品の外形寸法に対してコイル導体が占める割合を増やすことができて、コイル部品の反りを低減できる。また、外部端子を大きくすることができるため、実装の信頼性を増すことができる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記絶縁樹脂体の前記第2面側に、反り防止膜が設けられ、
前記反り防止膜と前記磁性樹脂体の熱膨張係数の差は、前記磁性樹脂体と前記絶縁樹脂体の熱膨張係数の差よりも小さい。
前記実施形態によれば、反り防止膜と磁性樹脂体の熱膨張係数の差は、磁性樹脂体と絶縁樹脂体の熱膨張係数の差よりも小さいので、熱膨張係数の差の小さな反り防止膜と磁性樹脂体によって、絶縁樹脂体を挟むことができ、コイル部品の全体の反りを一層低減することができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記反り防止膜は、前記磁性樹脂体よりも透磁率が低い。
前記実施形態によれば、反り防止膜は、磁性樹脂体よりも透磁率が低いので、反り防止膜は、コイル部品の第2面からの磁界の発生の妨げとならない。
また、コイル部品の一実施形態では、前記反り防止膜は、ガラスフィラーを含む。
前記実施形態によれば、反り防止膜は、ガラスフィラーを含むので、反り防止膜の熱膨張係数を絶縁樹脂体の熱膨張係数より小さく、かつ、反り防止膜の透磁率を磁性樹脂体の透磁率よりも小さくできる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記磁性樹脂体は、前記絶縁樹脂体の前記第2面側に貫通して、前記反り防止膜と接している。
前記実施形態によれば、磁性樹脂体は、絶縁樹脂体の第2面側に貫通して、反り防止膜と接しているので、コイル部品を低背化とできる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記コイル導体は、前記反り防止膜と接する。
前記実施形態によれば、コイル導体は、反り防止膜と接するので、コイル部品をより低背化とできる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記磁性樹脂体は、前記絶縁樹脂体および前記反り防止膜の前記第2面側に貫通している。
前記実施形態によれば、磁性樹脂体は、絶縁樹脂体および反り防止膜の第2面側に貫通しており、反り防止膜が、コイル部品の第2面からの磁界の発生の妨げとならない。したがって、反り防止膜の材料選択の自由度が向上する。
また、コイル部品の一実施形態では、前記反り防止膜は、前記中心軸方向からみて、前記内径孔部内の前記磁性樹脂体と重なる開口部を有する。
前記実施形態によれば、反り防止膜は、中心軸方向からみて、内径孔部内の磁性樹脂体と重なる開口部を有するので、反り防止膜の透磁率によらず、反り防止膜は、コイル部品の第2面からの磁界の発生の妨げとならない。
また、コイル部品の一実施形態では、前記反り防止膜の前記開口部に、磁性材料が設けられている。
前記実施形態によれば、反り防止膜の開口部に、磁性材料が設けられているので、コイル部品の反りを大きくせず、L値、Q値を上げることができる。また、水などの侵入を抑制して、コイル部品の信頼性を向上することができる。
本発明のコイル部品によれば、磁性樹脂体は、絶縁樹脂体の内径孔部に設けられているので、反りを低減して実装の信頼性を向上できる。
本発明のコイル部品を含む厚み検出装置の第1実施形態を示す簡略構成図である。 厚み検出回路の回路図である。 コイル部品の第1実施形態を示す断面図である。 第1コイル導体の平面図である。 第2コイル導体の平面図である。 第1と第2コイル導体の平面図である。 コイル部品の簡略平面図である。 図4AのA−A断面図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第1実施形態を説明する説明図である。 絶縁樹脂体の最大長さ(35X)の磁性樹脂体の内部分の最大長さ(41X)に対する割合(35X/41X)と、コイル部品の反りとの関係を示すグラフである。 絶縁樹脂体の外面と第1コイル導体の外面との間の最小距離(x1,x2)と、コイル部品の反りとの関係を示すグラフである。 コイル部品の第2実施形態を示す断面図である。 本発明のコイル部品の製法の第2実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第2実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第2実施形態を説明する説明図である。 コイル部品の第3実施形態を示す断面図である。 本発明のコイル部品の製法の第3実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第3実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第3実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第3実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第3実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第3実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第3実施形態を説明する説明図である。 コイル部品の第4実施形態を示す断面図である。 コイル部品の第5実施形態を示す断面図である。 コイル部品の第6実施形態を示す断面図である。 本発明のコイル部品の製法の第6実施形態を説明する説明図である。 本発明のコイル部品の製法の第6実施形態を説明する説明図である。 コイル部品の第7実施形態を示す断面図である。 比較例および実施例1〜3についての反りの改善率を示すグラフである。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1Aは、本発明のコイル部品を含む厚み検出装置の第1実施形態を示す簡略構成図である。図1Aに示すように、厚み検出装置100は、例えば、ATM(Automatic Teller Machine)などに組み込まれ、紙幣の厚みを検出する。厚み検出装置100は、搬送路Mの上方に配置され、搬送路MのX方向に向けて搬送される紙葉類Pの厚みを検出する。
厚み検出装置100は、ケーシング110と、ケーシング110内に配置された実装基板120、コイル部品1および厚み検出回路130と、ケーシング110の搬送路M側の開口部110bに配置されたローラ150とを有する。
実装基板120は、取付部110aを介して、ケーシング110内に取り付けられている。コイル部品1は、実装基板120の搬送路M側の面に取り付けられている。厚み検出回路130は、実装基板120の搬送路Mと反対側の面に取り付けられている。ローラ150は、回転自在で、かつ、開口部110bから進退自在となるように、ケーシング110に取り付けられる。ローラ150は、コイル部品1に対向して配置され、コイル部品1に接近または離隔自在となる。
ローラ150は、紙葉類Pに当接した状態で回転されるとともに、紙葉類Pの厚みに応じてコイル部品1の方向に変位する。すなわち、ローラ150は、紙葉類Pの厚みを変位量として検出する。コイル部品1は、高周波信号が印加されて、高周波磁界を発生する。ローラ150は、導体からなり、コイル部品1から発生する磁界により渦電流を発生する。
図1Bに示すように、厚み検出回路130は、紙葉類Pの厚みを電気的に検出する回路であり、発振回路131、抵抗132、コンデンサ133、検波回路134および増幅回路135から構成される。発振回路131は、抵抗132を介して、高周波信号を出力する。コイル部品1(コイル導体)の一端は、抵抗132を介して、発振回路131に接続され、コイル部品1(コイル導体)の他端は、コンデンサ133を介して、接地される。
検波回路134は、発振回路131からの高周波信号の振幅に応じた直流信号を取り出す回路である。この直流信号は、後述するローラ150とコイル部品1との間の距離(紙葉類Pの厚み)に比例する信号である。増幅回路135は、検波回路134より入力される直流信号を増幅する。この増幅回路135の出力信号は、厚み検出結果としての紙葉類Pの厚みに対応する。
前記厚み検出装置100の動作について説明する。
発振回路131が駆動されると、発振回路131からは、抵抗132を介して、高周波信号がコイル部品1へ供給される。これにより、コイル部品1に高周波電流が流れ、コイル部品1の周囲に高周波磁界が発生する。
このような状態で紙葉類PがX方向に搬送されると、ローラ150は、紙葉類Pの表面に当接した状態で回転するとともに、紙葉類Pの厚みに応じてコイル部品1の方向に変位する。
ここで、ローラ150がコイル部品1に接近する方向に変位した場合、コイル部品1からの高周波磁界に伴う渦電流損が大きくなるため、発振回路131からの高周波信号の振幅が小さくなる。
一方、ローラ150がコイル部品1から離隔する方向に変位した場合、コイル部品1からの高周波磁界に伴う渦電流損が小さくなるため、発振回路131からの高周波信号の振幅が大きくなる。
このように、ローラ150とコイル部品1との間の距離は、発振回路131からの高周波信号の振幅に比例する。すなわち、ローラ150とコイル部品1との間の距離が紙葉類Pの厚みに比例することから、発振回路131からの高周波信号の振幅は、紙葉類Pの厚みに比例する。
そして、発振回路131からの高周波信号は、検波回路134により検波される。すなわち、検波回路134からは、高周波信号の振幅に応じた直流信号が増幅回路135へ出力される。これにより、直流信号は、増幅回路135により増幅される。この増幅回路135の出力信号は、紙葉類Pの厚みに対応する信号である。このように、厚み検出装置100は、搬送された紙葉類Pの厚みを、増幅回路135からの信号として出力する。
図2は、コイル部品1の第1実施形態を示す断面図である。図1Aと図2に示すように、コイル部品1は、互いに対向する第1面1aと第2面1bを含む。第1面1aは、実装基板120に実装される側となる実装面である。第2面1bは、ローラ150(被検出導体の一例)に対向する側となる検出面であり、ローラ150に向かって磁界を発生する。
コイル部品1は、コイル基板5と、コイル基板5の一部を覆う磁性樹脂体40とを有する。コイル基板5は、2層のコイル導体21,22と、2層のコイル導体21,22を覆う絶縁樹脂体35とを有する。
第1と第2コイル導体21,22は、下層から上層に順に、配置される。第1と第2コイル導体21,22は、それぞれ、平面スパイラル状に形成されている。第1と第2コイル導体21,22は、例えば、Cu、Ag、Auなどの低抵抗な金属によって構成される。好ましくは、セミアディティブ工法によって形成されるCuめっきを用いることで、低抵抗でかつ狭ピッチなコイル導体を形成できる。
第1コイル導体21は、図3Aに示すように、外周から内周に向かって時計回りとなる平面スパイラル状である。第2コイル導体22は、図3Bに示すように、内周から外周に向かって時計周りとなる平面スパイラル状である。なお、図2では、分かりやすくするため、図3A、図3Bと比べてコイル導体21,22のターン数を少なくして描いている。
第1コイル導体21の内周端は、内周接続配線24aに接続される。第2コイル導体22の内周端は、内周接続配線24bに接続される。それぞれの内周接続配線24a,24bは、図3Cに示すように、接続ビア(不図示)を介して、互いに電気的に接続される。
第1コイル導体21の外周端は、外周接続配線25aに接続されている。第2コイル導体22の外周端は、外周接続配線25bに接続されている。第1コイル導体21の外周端に接続された外周接続配線25aは、第2コイル導体22と同層に設けられ第2コイル導体22に接続されていない外周接続配線25c(図3B)と、この外周接続配線25cより上層の外周接続配線25dとを介して、一方の外部端子26に接続される。同様に、第2コイル導体22の外周端に接続された外周接続配線25bは、この外周接続配線25bより上層の外周接続配線(不図示)を介して、他方の外部端子26に接続される。
第1と第2コイル導体21,22の中心軸は、同心上に配置され、第1面1aと第2面1bに交差する。この実施形態では、第1と第2コイル導体21,22の中心軸は、第1面1aと第2面1bに直交している。
絶縁樹脂体35は、ベース絶縁樹脂30および第1と第2絶縁樹脂31,32を有する。ベース絶縁樹脂30および第1と第2絶縁樹脂31,32は、下層から上層に順に、配置される。絶縁樹脂30〜32の材料は、例えば、エポキシ系樹脂やビスマレイミド、液晶ポリマ、ポリイミドなどからなる有機絶縁材料の単独材料もしくは、これら有機絶縁材料とシリカフィラーなどの無機フィラー材料や、ゴム系材料からなる有機系フィラーなどとの組み合わせからなる絶縁材料である。好ましくは、全ての絶縁樹脂30〜32は、同一材料で構成される。この実施形態では、全ての絶縁樹脂30〜32は、シリカフィラーを含有したエポキシ樹脂で構成される。
第1コイル導体21は、ベース絶縁樹脂30上に積層される。第1絶縁樹脂31は、第1コイル導体21に積層され、第1コイル導体21を覆う。第2コイル導体22は、第1絶縁樹脂31上に積層される。第2絶縁樹脂32は、第2コイル導体22に積層され、第2コイル導体22を覆う。第2コイル導体22は、第1絶縁樹脂31に設けられたビアホール(図示せず)を介して、第1コイル導体21に接続される。
第1と第2コイル導体21,22の外面21a,22aおよび内面21b,22bは、絶縁樹脂体35に覆われている。絶縁樹脂体35は、第1と第2コイル導体21,22の中心軸に対応する内径孔部35aを有する。内径孔部35aは、第1と第2絶縁樹脂31,32の孔部から構成される。外面21a,22aは、スパイラルの最外周の外側の側面だけを指す。つまり、外面21a,22aは、上面、下面及び内周ターン部における外側の側面を含まない。また、外面21a,22aは、コイル導体でない外周接続配線25a〜dの外面を含まない。
磁性樹脂体40は、第1と第2コイル導体21,22の第1面1a側に設けられる一方、第1と第2コイル導体21,22の第2面1b側に設けられない。磁性樹脂体40は、第1と第2コイル導体21,22の内面21b,22bの内側(内径孔部35a)に設けられている。
つまり、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35の内径孔部35aに設けられた内部分41と、絶縁樹脂体35の第1面1a側の端面に設けられた端部分42とを有する。内部分41は、コイル部品1の内磁路を構成し、端部分42は、コイル部品1の外磁路を構成する。端部分42は、絶縁樹脂体35の第1面1a側の全てを覆う。端部分42は、第1と第2コイル導体21,22の軸方向の第1面1a側からみて、第1と第2コイル導体21,22を覆い、第1と第2コイル導体21,22の外面21a,22aよりも外側から内部分41上までに配置されている。
磁性樹脂体40の材料は、例えば、磁性体粉含有の樹脂材料である。磁性体粉は、例えば、Fe、Si、Cr等の金属磁性材料であり、樹脂材料は、例えば、エポキシ等の樹脂材料である。コイル部品1の特性(L値および重畳特性)を向上させるため、磁性体粉は、90wt%以上含有されていることが望ましく、また、磁性樹脂体40の充填性を向上させるため、粒度分布の異なる2または3種類の磁性体粉を混在させるとさらによい。
磁性樹脂体40の第1面1a側には、実装基板120の端子と接続される2つの外部端子26が設けられている。一方の外部端子26は、上述の外周接続配線25a,c,dを介して、第1コイル導体21に接続される。他方の外部端子26は、上述の外周接続配線25bを介して、第2コイル導体22に接続される。外部端子26の一部は、第1、第2コイル導体21,22の中心軸方向からみて、第1、第2コイル導体21,22の一部に重なっている。
外部端子26は、樹脂と金属の混合材料で構成される。金属は、抵抗率の小さい、例えば、Ag、Cu、Auなどから構成される。樹脂は、ヤング率の小さい、例えば、フェノール樹脂などから構成される。また、外部端子26の表面は、半田との濡れ性を確保するため、Ni、Snメッキ等で被覆させてもよい。
絶縁樹脂体35は、磁性樹脂体40よりも透磁率が低くかつ熱膨張係数が高い。第1、第2コイル導体21,22の熱膨張係数は、磁性樹脂体40の熱膨張係数よりも大きく、絶縁樹脂体35の熱膨張係数よりも小さい。例えば、上記に列記したような一般的な材料では、絶縁樹脂体35の熱膨張係数は、30〜50ppm/Kであり、磁性樹脂体40の熱膨張係数は、0〜15ppm/Kであり、第1、第2コイル導体21,22の熱膨張係数は、16ppm/Kである。したがって、第1、第2コイル導体21,22、絶縁樹脂体35および磁性樹脂体40に、通常の材料を用いることができる。
図4Aは、コイル部品1の模式断面図である。図4Bは、図4AのA−A断面図である。図4Aと図4Bに示すように、絶縁樹脂体35の外形は、第1コイル導体21の中心軸方向からみて、一辺方向(X方向)と他辺方向(Y方向)を含む四角形である。内径孔部35a内の磁性樹脂体40(つまり、内部分41)の外形も四角形であるが、円形や楕円形であってもよい。図4Aでは、模式的に、第1コイル導体21及び第2コイル導体22の最外面(外面21a及び外面22aのうち外側の方)を記載している。なお、実際には、外周接続配線25a〜dの位置およびコイル導体21,22の切れ目によって、最外面は図4Aのような略円形にはならない場合がある。
X方向において、磁性樹脂体40の内部分41の最大長さ41Xは、絶縁樹脂体35の最大長さ35Xの3分の1以上である。Y方向において、磁性樹脂体40の内部分41の最大長さ41Yは、絶縁樹脂体35の最大長さ35Yの3分の1以上である。なお、X方向またはY方向の1つの方向において、上記最大長さの条件を満たしてもよい。特に、X方向及びY方向のうち、長手方向において、上記最大長さの条件を満たしていることが好ましい。反りが大きくなりやすくい長手方向で最大長さの条件を満たしていると、より効果的に反りを低減できる。
X方向において、絶縁樹脂体35の左側の外面35bと第1コイル導体21の左側の外面21aとの間の最小距離x1と、絶縁樹脂体35の右側の外面35bと第1コイル導体21の右側の外面21aとの間の最小距離x2とは、いずれも25μm以上900μm以下である。なお、左側の最小距離x1と右側の最小距離x2とは、同じであっても異なっていてもよい。
Y方向において、絶縁樹脂体35の下側の外面35bと第1コイル導体21の下側の外面21aとの間の最小距離y1と、絶縁樹脂体35の上側の外面35bと第1コイル導体21の上側の外面21aとの間の最小距離y2とは、いずれも25μm以上900μm以下である。なお、下側の最小距離y1と上側の最小距離y2とは、同であっても異なっていてもよい。
なお、X方向またはY方向の1つの方向において、上記最小距離の条件を満たしてもよい。絶縁樹脂体35と第2コイル導体22との間の最小距離についても同様である。さらに、上記条件を満たすのは、絶縁樹脂体35の外面35bと、第1コイル導体21の外面21a及び第2コイル導体22の外面22aのうち、外側の方(最外面)との最小距離であればよい。
次に、コイル部品1の製造方法について説明する。
図5Aに示すように、基台50を準備する。基台50は、絶縁基板51と、絶縁基板51の両面に設けられたベース金属層52とを有する。この実施形態では、絶縁基板51は、ガラスエポキシ基板であり、ベース金属層52は、Cu箔である。
そして、図5Bに示すように、基台50の一面上にダミー金属層60を接着する。この実施形態では、ダミー金属層60は、Cu箔である。ダミー金属層60は、基台50のベース金属層52と接着されるので、ダミー金属層60は、ベース金属層52の円滑面に接着される。このため、ダミー金属層60とベース金属層52の接着力を弱くすることができて、後工程において、基台50をダミー金属層60から容易に剥がすことができる。好ましくは、基台50とダミー金属層60を接着する接着剤は、低粘着接着剤とする。また、基台50とダミー金属層60の接着力を弱くするために、基台50とダミー金属層60の接着面を光沢面とすることが望ましい。
その後、基台50に仮止めされたダミー金属層60上にベース絶縁樹脂30を積層する。このとき、ベース絶縁樹脂30を真空ラミネータにより積層してから熱硬化する。
そして、図5Cに示すように、ベース絶縁樹脂30上に、第1コイル導体21と、内磁路に対応する第1犠牲導体71と、外周接続配線25aとを設ける。このとき、第1コイル導体21、第1犠牲導体71および外周接続配線25aを、セミアディティブ工法により、同時に形成する。なお、内周接続配線24a,b(図3A、3B参照)も、外周接続配線25aと同様に形成する。
そして、図5Dに示すように、第1コイル導体21および第1犠牲導体71を第1絶縁樹脂31で覆う。このとき、第1絶縁樹脂31を真空ラミネータで積層してから熱硬化する。
そして、図5Eに示すように、第1絶縁樹脂31の一部にビアホール31aを設けて、外周接続配線25aを露出させ、第1絶縁樹脂31の一部に開口部31bを設けて、第1犠牲導体71を露出させる。ビアホール31aおよび開口部31bは、レーザ加工により形成される。
そして、図5Fに示すように、第1絶縁樹脂31上に第2コイル導体22を設ける。また、外周接続配線25cを第1絶縁樹脂31のビアホール31aに設けて第1コイル導体21と同層の外周接続配線25aに接続させる。また、第1絶縁樹脂31の開口部31b内の第1犠牲導体71上に、内磁路に対応する第2犠牲導体72を設ける。
そして、図5Gに示すように、第2コイル導体22および第2犠牲導体72を第2絶縁樹脂32で覆う。
そして、図5Hに示すように、第2絶縁樹脂32の一部に開口部32bを設けて、第2犠牲導体72を露出させる。
そして、図5Iに示すように、第1と第2犠牲導体71,72を取り除き、絶縁樹脂30〜32で構成される絶縁樹脂体35に、内磁路に対応する内径孔部35aを設ける。第1と第2犠牲導体71,72は、エッチングにより除去される。犠牲導体71,72の材料は、例えば、コイル導体21,22の材料と同じである。このようにして、コイル導体21,22および絶縁樹脂30〜32により、コイル基板5を形成する。
そして、図5Jに示すように、第2絶縁樹脂32の一部にビアホール32aを設けて、第2コイル導体22と同層の外周接続配線25cを露出させる。そして、コイル基板5の端部を基台50の端部とともにカットライン10で切り落とす。カットライン10は、ダミー金属層60の端面よりも内側に位置する。
そして、図5Kに示すように、基台50(ベース金属層52)の一面とダミー金属層60との接着面で基台50をダミー金属層60から剥がし、ダミー金属層60をエッチングにより取り除く。
そして、図5Lに示すように、第2絶縁樹脂32のビアホール32aに外周接続配線25dを設け、外周接続配線25dを第2コイル導体22と同層の外周接続配線25cに接続させる。外周接続配線25dは、セミアディティブ工法により、形成される。
そして、図5Mに示すように、コイル基板5の第2絶縁樹脂32側の片面を磁性樹脂体40で覆う。このとき、コイル基板5の積層方向の片側に、シート状に成形した磁性樹脂体40を複数枚配置し、真空ラミネータもしくは真空プレス機により、加熱圧着させ、その後硬化処理をする。そして、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35の内径孔部35aに充填されて内磁路を構成し、絶縁樹脂体35の片面に設けられて外磁路を構成する。
そして、図5Nに示すように、バックグラインダー等により、磁性樹脂体40を研削加工して、チップの厚みを調整する。この際、外周接続配線25dの上部を露出させる。
そして、図5Oに示すように、磁性樹脂体40の一面に、外周接続配線25dに接続するように外部端子26を設ける。外部端子26は、金属微粒子を分散させた樹脂電極をスクリーン印刷により塗布し、乾燥硬化を経て、形成される。その後、ダイサー等によりチップをカットし個片化後、外部端子26にNi、Snメッキ被覆膜を形成して、コイル部品1を得る。
前記コイル部品1によれば、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35の第1面1a側に設けられる一方、絶縁樹脂体35の第2面1b側に設けられない。これにより、第1面1a側の磁性樹脂体40と第2面1b側の絶縁樹脂体35との熱膨張係数の差により、コイル部品1に反りが発生する。しかし、磁性樹脂体40は、さらに、絶縁樹脂体35の内径孔部35a内に設けられているので、コイル部品1における絶縁樹脂体35の内径孔部35aの部分では、反りの発生が抑制され、結果として、コイル部品1の全体の反りを低減することができる。
前記コイル部品1によれば、第1面1aは、実装面であるので、磁性樹脂体40は、コイル導体21,22の実装面1a側に設けられる。これにより、磁性樹脂体40は、コイル部品1の実装面からの磁束漏れを抑制できる。したがって、コイル部品1の実装面を実装基板120に実装するとき、コイル部品1の実装基板120側への磁束漏れを抑制して、所望のインダクタンスを得られる。また、コイル部品1の実装基板120側への磁束漏れを抑制することで、実装基板120に設けられる配線や他の電子部品との磁気結合を抑制して、所望の共振動作を得ることができる。これにより、コイル部品1の近傍に配線や電子部品を配置できて、コイル部品1が実装される実装基板120の小型化を図れる。つまり、コイル部品1を含むシステムとしての厚み検出装置100の小型化を図ることができる。
一方、第2面1bは、検出面であるので、磁性樹脂体40は、コイル導体21,22の検出面1b側に設けられない。これにより、磁性樹脂体40は、コイル部品1の検出面からの磁界の発生の妨げとならない。したがって、コイル部品1の検出面に被検出導体としてのローラ150を設置するとき、コイル部品1のローラ150側への磁界の発生を妨げず、コイル部品1によるローラ150との距離の検出感度を低減しない。
磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体40の第1面1a側の全てを覆うので、磁性樹脂体40は、コイル部品1の第1面1aからの磁束漏れを抑制できる。なお、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体40の第1面1a側の少なくとも一部を覆うようにしてもよい。
前記コイル部品1によれば、外部端子26の一部は、コイル導体21,22の中心軸方向からみて、第1、第2コイル導体21,22の一部に重なっている。通常、外部端子は、導体で形成されており、磁束を遮断するため、コイル導体と重ねるとコイルのインダクタンスを低下させてしまう。一方、コイル部品1では、磁性樹脂体40中を磁束が通過するため、磁性樹脂体40の外部に形成する外部端子26は、コイル導体21、22の中心軸方向から見て、コイル導体21、22と重なっていても磁束を妨げることがなく、インダクタンスを低下させない。これにより、コイル導体21、22を外部端子26と重なる位置にまで配置することができ、一定の外形に対してコイル導体が占める割合を増やすことができる。これは、コイル導体を含まない絶縁樹脂体の外周側部分、すなわちコイル部品1の反りやすい部分の割合を小さくできることを意味し、この構成により、コイル部品1の反りをより抑制することができる。また、言い換えると、コイル導体21、22の上方領域にも外部端子26を配置することができ、外部端子26を大きくすることができるため、実装の信頼性を増すことができる。
前記コイル部品1によれば、磁性樹脂体40の内部分41の最大長さ41X,41Yは、絶縁樹脂体35の最大長さ35X,35Yの3分の1以上であるので、磁性樹脂体40の内部分41の割合が増えて、コイル部品1の全体の反りをより低減することができる。
ここで、図6Aに、絶縁樹脂体35の最大長さ35Xの磁性樹脂体40の内部分41の最大長さ41Xに対する割合(35X/41X)と、コイル部品1の反りとの関係を示す。はんだペーストは、一般的に100μm以下の厚みを有するマスクを使って盛られることが多い。ここで、はんだ厚みよりもコイル部品1の反りを小さくすると、はんだ接合不良による信頼性低下を低減することができ、好ましい。ここで、図6Aより、35X/41Xが3倍以下(つまり、41X/35Xが1/3以上)であれば、反りは100μm以下となる。したがって、35X/41Xは3倍以下であることが好ましい。
前記コイル部品1によれば、絶縁樹脂体35の外面35aと第1、第2コイル導体21、22の外面21a、22aとの間の最小距離x1,x2は、900μm以下であるので、比較的反りが発生しやすい内径孔部35aより外周側におけるコイル導体21、22の割合を増やすことができて、コイル部品1の反りを低減できる。また、絶縁樹脂体35の外面35aと第1、第2コイル導体21、22の外面21a、22aとの間の最小距離x1,x2は、25μm以上であるので、ダイシングによる絶縁樹脂体35からの第1、第2コイル導体21,22の露出を防ぐことができる。
ここで、図6Bに、絶縁樹脂体35の外面35aと第1コイル導体21の外面21aとの間の最小距離x1,x2と、コイル部品1の反りとの関係を示す。図6Bより、最小距離x1、x2が900μm以下であると、コイル部品1に発生する反りは、一般的なはんだ厚みである100μm以下となる。したがって、最小距離x1、x2が900μm以下であると、はんだ接合不良による信頼性低下を低減することができ、好ましい。一方、最小距離x1,x2が25μm未満であると、ダイシング時のアライメントずれなどにより第1、第2コイル導体21,22が絶縁樹脂体35から露出する場合がある。
(第2実施形態)
図7は、本発明のコイル部品の第2実施形態を示す断面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、反り防止膜の構成が相違する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態のコイル部品1Aでは、絶縁樹脂体35の第2面1b側に、反り防止膜8が設けられている。反り防止膜8と磁性樹脂体40の熱膨張係数の差は、磁性樹脂体40と絶縁樹脂体35の熱膨張係数の差よりも小さい。
反り防止膜8は、ガラスフィラーを含む。反り防止膜8の熱膨張係数は、例えば、20以下であり、反り防止膜8の透磁率は1である。反り防止膜8の透磁率は、磁性樹脂体40の透磁率よりも低いことが望ましい。
次に、コイル部品1Aの製造方法について説明する。
まず、第1実施形態の図5Aから図5Lまでと同じ方法を行う。
そして、図8Aに示すように、コイル基板5の第2絶縁樹脂32側の一面を磁性樹脂体40で覆い、コイル基板5のベース絶縁樹脂30側の他面を反り防止膜8で覆う。このとき、コイル基板5の一面に、シート状に成形した磁性樹脂体40を複数枚配置し、コイル基板5の他面に、40μmの反り防止膜8を一枚配置して、真空ラミネータもしくは真空プレス機により、加熱圧着させ、その後硬化処理をする。なお、磁性樹脂体40と反り防止膜8とは、別々に形成してもよい。そして、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35の内径孔部35aに充填されて内磁路を構成し、絶縁樹脂体35の片面に設けられて外磁路を構成する。
そして、図8Bに示すように、バックグラインダー等により、磁性樹脂体40を研削加工して、チップの厚みを調整する。この際、外周接続配線25dの上部を露出させる。
そして、図8Cに示すように、磁性樹脂体40の一面に、外周接続配線25dに接続するように外部端子26を設ける。外部端子26は、金属微粒子を分散させた樹脂電極をスクリーン印刷により塗布し、乾燥硬化を経て、形成される。その後、ダイサー等によりチップをカットし個片化後、外部端子26にNi、Snメッキ被覆膜を形成して、コイル部品1Aを得る。
前記コイル部品1Aによれば、前記第1実施形態の効果に加え、さらに、反り防止膜8と磁性樹脂体40の熱膨張係数の差は、磁性樹脂体40と絶縁樹脂体35の熱膨張係数の差よりも小さいので、熱膨張係数の差の小さな反り防止膜8と磁性樹脂体40によって、絶縁樹脂体35を挟むことができ、コイル部品1Aの全体の反りを一層低減することができる。なお、反り防止膜8の厚みを絶縁樹脂体35の厚みや磁性樹脂体40の厚みより薄くしても、反りの低減に寄与する。
また、反り防止膜8は、磁性樹脂体40よりも透磁率が低いので、反り防止膜8は、コイル部品1Aの第2面1bからの磁界の発生の妨げとならない。
また、反り防止膜8は、ガラスフィラーを含むので、反り防止膜8の熱膨張係数を絶縁樹脂体35の熱膨張係数より小さく、かつ、反り防止膜8の透磁率を磁性樹脂体40の透磁率よりも小さくできる。
(第3実施形態)
図9は、本発明のコイル部品の第3実施形態を示す断面図である。第3実施形態は、第2実施形態とは、磁性樹脂体および絶縁樹脂体の構成が相違する。なお、第3実施形態において、第2実施形態と同一の符号は、第2実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図9に示すように、第3実施形態のコイル部品1Bでは、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35の第2面1b側に貫通して、反り防止膜8と接している。つまり、絶縁樹脂体35の内径孔部35aは、第1と第2絶縁樹脂31,32およびベース絶縁樹脂30の孔部から構成される。磁性樹脂体40の内部分41は、内径孔部35aを貫通して、反り防止膜8に接触する。
次に、コイル部品1Bの製造方法について説明する。
まず、第1実施形態の図5Aから図5Iまでと同じ方法を行う。
そして、図10Aに示すように、第2絶縁樹脂32の一部にビアホール32aを設けて、第2コイル導体22と同層の外周接続配線25cを露出させる。また、ベース絶縁樹脂30をレーザエッチングで開口する。そして、コイル基板5の端部を基台50の端部とともにカットライン10で切り落とす。カットライン10は、ダミー金属層60の端面よりも内側に位置する。
そして、図10Bに示すように、基台50(ベース金属層52)の一面とダミー金属層60との接着面で基台50をダミー金属層60から剥がし、ダミー金属層60をエッチングにより取り除く。
そして、図10Cに示すように、第2絶縁樹脂32のビアホール32aに外周接続配線25dを設け、外周接続配線25dを第2コイル導体22と同層の外周接続配線25cに接続させる。外周接続配線25dは、セミアディティブ工法により、形成される。
そして、図10Dに示すように、コイル基板5の第2絶縁樹脂32側の片面を磁性樹脂体40で覆う。このとき、コイル基板5の積層方向の片側に、シート状に成形した磁性樹脂体40を複数枚配置し、真空ラミネータもしくは真空プレス機により、加熱圧着させ、その後硬化処理をする。そして、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35の内径孔部35aに充填されて内磁路を構成し、絶縁樹脂体35の片面に設けられて外磁路を構成する。
そして、図10Eに示すように、バックグラインダー等により、磁性樹脂体40を研削加工して、チップの厚みを調整する。この際、外周接続配線25dの上部を露出させる。
そして、図10Fに示すように、コイル基板5のベース絶縁樹脂30側の片面を反り防止膜8で覆う。このとき、コイル基板5の片面に、40μmの反り防止膜8を一枚配置して、真空ラミネータもしくは真空プレス機により、加熱圧着させ、その後硬化処理をする。
そして、図10Gに示すように、磁性樹脂体40の一面に、外周接続配線25dに接続するように外部端子26を設ける。外部端子26は、金属微粒子を分散させた樹脂電極をスクリーン印刷により塗布し、乾燥硬化を経て、形成される。その後、ダイサー等によりチップをカットし個片化後、外部端子26にNi、Snメッキ被覆膜を形成して、コイル部品1Bを得る。
前記コイル部品1Bによれば、前記第2実施形態の効果に加えて、さらに、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35の第2面1b側に貫通して、反り防止膜8と接している。この場合、製造過程において、基台50の剥離の際に最も破断しやすい内磁路部分に、ベース絶縁層30が存在しなくなるため、ベース絶縁層30をさらに薄くでき、コイル部品1Bを低背化とできる。
(第4実施形態)
図11は、本発明のコイル部品の第4実施形態を示す断面図である。第4実施形態は、第3実施形態とは、絶縁樹脂体の構成が相違する。なお、第4実施形態において、第3実施形態と同一の符号は、第3実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図11に示すように、第4実施形態のコイル部品1Cでは、第1コイル導体21は、反り防止膜8と接する。つまり、絶縁樹脂体35は、第1コイル導体21の下層のベース絶縁樹脂30(図9参照)を含んでおらず、第1コイル導体21は、絶縁樹脂体35の下面から露出している。コイル部品1Cの製造方法では、第3実施形態のダミー金属層60上にベース絶縁樹脂30を積層する際、ベース絶縁樹脂30の代わりに反り防止膜8を真空ラミネータにより積層してから熱硬化する。
前記コイル部品1Cによれば、前記第3実施形態の効果に加えて、さらに、第1コイル導体21は、反り防止膜8と接する、すなわちベース絶縁樹脂30を省くことができるので、コイル部品1Cをより低背化とできる。
(第5実施形態)
図12は、本発明のコイル部品の第5実施形態を示す断面図である。第5実施形態は、第3実施形態とは、磁性樹脂体および反り防止膜の構成が相違する。なお、第5実施形態において、第3実施形態と同一の符号は、第3実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図12に示すように、第5実施形態のコイル部品1Dでは、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35および反り防止膜8の第2面1b側に貫通している。つまり、反り防止膜8は、コイル導体21,22の中心軸方向からみて、内径孔部35aと重なる開口部80を有する。磁性樹脂体40の内部分41は、内径孔部35aおよび開口部80を貫通する。
前記コイル部品1Dによれば、前記第3実施形態の効果に加えて、さらに、磁性樹脂体40は、絶縁樹脂体35および反り防止膜8の第2面1b側に貫通しており、反り防止膜8は、コイル部品1Dの第2面1bからの磁界の発生の妨げとならない。したがって、反り防止膜8の材料選択の自由度が向上する。
(第6実施形態)
図13は、本発明のコイル部品の第6実施形態を示す断面図である。第6実施形態は、第2実施形態とは、反り防止膜の構成が相違する。なお、第6実施形態において、第2実施形態と同一の符号は、第2実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図13に示すように、第6実施形態のコイル部品1Eでは、反り防止膜8は、コイル導体21,22の中心軸方向からみて、内径孔部35a内の磁性樹脂体35と重なる開口部80を有する。つまり、反り防止膜8の開口部80は、コイル導体21,22の中心軸方向からみて、絶縁樹脂体35の内径孔部35aと同じ大きさである。なお、開口部80が、内径孔部35aよりも大きくてもよい。
次に、コイル部品1Eの製造方法について説明する。
まず、第2実施形態の図8Bまで同じ方法を行う。
そして、図14Aに示すように、コイル基板5の裏面からレーザなどで反り防止膜8を開口する。このとき、反り防止膜8の開口部80の直上のベース絶縁樹脂30も開口されても問題ない。磁性樹脂体40の内部分41がレーザ開口のストッパーの役割をする。反り防止膜8の開口部80は、本実施例では、磁性樹脂体40のグラインダー後に行っているが、グラインダー前でもよい。
そして、図14Bに示すように、磁性樹脂体40の一面に、外周接続配線25dに接続するように外部端子26を設ける。外部端子26は、金属微粒子を分散させた樹脂電極をスクリーン印刷により塗布し、乾燥硬化を経て、形成される。その後、ダイサー等によりチップをカットし個片化後、外部端子26にNi、Snメッキ被覆膜を形成して、コイル部品1Eを得る。
前記コイル部品1Eによれば、前記第2実施形態の効果に加えて、さらに、反り防止膜8は、コイル導体21,22の中心軸方向からみて、磁性樹脂体40の内部分41と重なる開口部80を有するので、反り防止膜8の透磁率によらず、反り防止膜8は、コイル部品1Eの第2面1bからの磁界の発生の妨げとならない。したがって、反り防止膜8の材料選択の自由度が向上する。なお、開口部80が、内径孔部35a(内部分41)よりも大きいと、磁界の発生の妨げを一層防止できる。
(第7実施形態)
図15は、本発明のコイル部品の第7実施形態を示す断面図である。第7実施形態は、第6実施形態とは、反り防止膜の構成が相違する。なお、第7実施形態において、第6実施形態と同一の符号は、第6実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図15に示すように、第7実施形態のコイル部品1Fでは、反り防止膜8の開口部80に、磁性材料9が設けられている。磁性材料9は、例えば、磁性樹脂体40と同じ材料から構成される。
前記コイル部品1Fによれば、反り防止膜8の開口部80に、磁性材料9が設けられているので、コイル部品1Fの反りを大きくせず、L値、Q値を上げることができる。また、水などの侵入を抑制して、コイル部品1Fの信頼性を向上することができる。なお、磁性材料9でなく、開口部80に絶縁材料を設けてもよい。絶縁材料は、絶縁樹脂体35と同じ材料から構成される。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第7実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、X方向やY方向において、絶縁樹脂体、磁性樹脂体の内部分、コイル導体の最大長さや最小距離を規定しているが、これに限定されず、磁性樹脂体が、絶縁樹脂体の内径孔部内に設けられていればよく、コイル部品の全体の反りを低減することができる。
前記実施形態では、コイル部品として、2層のコイル導体を設けているが、1層または3層以上のコイル導体を設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、コイル部品として、1層に1つのコイル導体を設けているが、1層に複数のコイル導体を設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、コイル部品のコイル導体を、平面スパイラル状としているが、円筒スパイラル状としてもよい。
前記実施形態では、基台の両面のうちの一面にコイル基板を形成しているが、基台の両面のそれぞれにコイル基板を形成するようにしてもよい。これにより、高い生産性を得ることができる。
前記実施形態では、コイル部品を、厚み検出装置に用いているが、被検出導体との距離を検出する装置であれば如何なる装置に用いてもよく、または、その装置以外の装置に用いてもよい。また、コイル部品の製法は、前記実施形態に限定されない。
(実施例)
図16に、比較例および実施例1〜3についての反りの改善率を示す。比較例では、チップサイズが8.5mm(X方向)×6.0mm(Y方向)であり、磁性樹脂体の内部分が存在しない。すなわち、内部分に相当する部分が、絶縁樹脂体となっている。
実施例1では、チップサイズが8.5mm×6.0mmであり、磁性樹脂体の内部分が存在し、X方向において、磁性樹脂体の内部分の最大長さは、絶縁樹脂体の最大長さの3分の1未満である。
実施例2では、チップサイズが5.9mm×6.0mmであり、磁性樹脂体の内部分が存在し、X方向およびY方向において、磁性樹脂体の内部分の最大長さは、絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上である。つまり、実施例2は、第1実施形態に相当する。
実施例3では、チップサイズが5.9mm×6.0mmであり、磁性樹脂体の内部分が存在し、X方向およびY方向において、磁性樹脂体の内部分の最大長さは、絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上であり、反り防止膜を有する。つまり、実施例2は、第6実施形態に相当する。
図16に示すように、チップのX方向の反りを測定し、比較例のチップの反りを1とすると、実施例1の反りの改善率は、略0.75となり、実施例2の反りの改善率は、略0.2となり、実施例3の反りの改善率は、略0.1となる。このように、実施例1〜3では、順に、反りの改善率が向上する。
1,1A〜1F コイル部品
1a 第1面(実装面)
1b 第2面(検出面)
5 コイル基板
8 反り防止膜
9 磁性材料
21,22 第1、第2コイル導体
21a,22a 外面
21b,22b 内面
25a〜25d 外周接続配線
26 外部端子
30 ベース絶縁樹脂
31,32 第1、第2絶縁樹脂
31a,32a ビアホール
31b,32b 開口部
35 絶縁樹脂体
35a 内径孔部
35b 外面
40 磁性樹脂体
40a ビアホール
41 内部分
42 端部分
43 側部分
50 基台
51 絶縁基板
52 ベース金属層
60 ダミー金属層
71,72 第1、第2犠牲導体
80 開口部
100 厚み検出装置
120 実装基板
130 厚み検出回路
150 ローラ(被検出導体)

Claims (17)

  1. 互いに対向する第1面と第2面を含むコイル部品であって、
    スパイラル状に形成され、中心軸が前記第1面と前記第2面に交差するコイル導体と、
    前記コイル導体を覆うと共に、前記コイル導体の前記中心軸に対応する内径孔部を含む絶縁樹脂体と、
    前記絶縁樹脂体の前記第1面側に設けられる一方、前記絶縁樹脂体の前記第2面側に設けられない磁性樹脂体と
    を備え、
    前記磁性樹脂体は、さらに前記絶縁樹脂体の前記内径孔部内にも設けられている、コイル部品。
  2. 前記磁性樹脂体は、前記絶縁樹脂体の前記第1面側の全てを覆う、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1面は、実装基板に実装される側となる実装面であり、
    前記第2面は、被検出導体に対向する側となる検出面である、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記絶縁樹脂体は、前記磁性樹脂体よりも透磁率が低くかつ熱膨張係数が高い、請求項1から3の何れか一つに記載のコイル部品。
  5. 前記コイル導体の熱膨張係数は、前記磁性樹脂体の熱膨張係数よりも大きく、前記絶縁樹脂体の熱膨張係数よりも小さい、請求項1から4の何れか一つに記載のコイル部品。
  6. 前記絶縁樹脂体の外形は、前記中心軸方向からみて、一辺方向と他辺方向を含む四角形であり、
    前記一辺方向と前記他辺方向の少なくとも1つの方向において、前記内径孔部内の前記磁性樹脂体の最大長さは、前記絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上である、請求項1から5の何れか一つに記載のコイル部品。
  7. 前記一辺方向または前記他辺方向が長手方向であり、前記長手方向において、前記内径孔部内の前記磁性樹脂体の最大長さが、前記絶縁樹脂体の最大長さの3分の1以上である、請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記絶縁樹脂体の外形は、前記中心軸方向からみて、一辺方向と他辺方向を含む四角形であり、
    前記一辺方向と前記他辺方向の少なくとも1つの方向において、前記絶縁樹脂体の外面と前記コイル導体の外面との間の最小距離は、25μm以上900μm以下である、請求項1から7の何れか一つに記載のコイル部品。
  9. 前記磁性樹脂体の前記第1面側に、前記コイル導体に接続される外部端子が設けられ、
    前記外部端子の一部は、前記中心軸方向からみて、前記コイル導体の一部に重なっている、請求項1から8の何れか一つに記載のコイル部品。
  10. 前記絶縁樹脂体の前記第2面側に、反り防止膜が設けられ、
    前記反り防止膜と前記磁性樹脂体の熱膨張係数の差は、前記磁性樹脂体と前記絶縁樹脂体の熱膨張係数の差よりも小さい、請求項1から9の何れか一つに記載のコイル部品。
  11. 前記反り防止膜は、前記磁性樹脂体よりも透磁率が低い、請求項10に記載のコイル部品。
  12. 前記反り防止膜は、ガラスフィラーを含む、請求項11に記載のコイル部品。
  13. 前記磁性樹脂体は、前記絶縁樹脂体の前記第2面側に貫通して、前記反り防止膜と接している、請求項10から12の何れか一つに記載のコイル部品。
  14. 前記コイル導体は、前記反り防止膜と接する、請求項13に記載のコイル部品。
  15. 前記磁性樹脂体は、前記絶縁樹脂体および前記反り防止膜の前記第2面側に貫通している、請求項10から12の何れか一つに記載のコイル部品。
  16. 前記反り防止膜は、前記中心軸方向からみて、前記内径孔部内の前記磁性樹脂体と重なる開口部を有する、請求項10から12の何れか一つに記載のコイル部品。
  17. 前記反り防止膜の前記開口部に、磁性材料が設けられている、請求項16に記載のコイル部品。
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