JP7175712B2 - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関するものである。
従来の撮像素子においては、画素信号をAD変換するまでの読み出し回路を画素領域の同一列の複数行で共有している。これに対し、撮像素子から画素信号を高速で読み出す技術として、従来と比較して少数の複数画素ごとに読み出し回路を共有する手法が知られている。
例えば、画素と信号処理回路をそれぞれ別の基板に設けて、両基板を貼り合わせてマイクロバンプにより接続する構成が提案されている。画素基板と信号処理基板を別々に設けることにより、画素の光学特性を損なわずに、比較的少数の複数画素ごとに1つの読み出し回路を有する構成をとることができる。
このような積層構成の撮像素子として、特許文献1には、少なくとも2×2画素の合計4個の画素からなる画素ブロックが行列状に配置された画素基板と、画素ブロックにそれぞれ対応したAD変換回路を含む信号処理部が行列状に配置された信号処理基板とを備える構成が記載されている。
また、上記の画素ブロックごとにフレームレートや解像度などが異なる設定での撮像制御を行うことができる。これにより、注目領域(Region of Interest:ROI)以外の画素ブロックを低フレームレートや低解像度で読み出すことができ、全領域を高フレームレートもしくは高解像度で読み出す場合と比較して、データ量の削減を図ることが可能となる。
特開2016-72863号公報
上述の特許文献1に開示された従来技術では、画素ブロックごとに異なる駆動配線で制御することにより撮像設定を変えるため、並列に動作する読み出し回路の駆動配線の数は増大する。これを解決するためには、各画素ブロックの読み出し回路の駆動配線を共有化して駆動配線の数を減らすことが望ましい。
しかしながら、全ての読み出し回路で駆動配線を共有化し画素ブロックごとに異なる撮像設定で制御した場合、読み出し回路の動作状態と非動作状態の切り替わりに応じて駆動配線の負荷が変化してしまう。これにより、フレーム間の出力信号差や画素ブロック内での信号の段差が発生し、画質が劣化することが想定される。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画素ブロックごとに異なる撮像設定で制御した際に生じる画質劣化を抑制することができる撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、所定数の画素を有する画素ブロックが行列状に複数配置された画素部と、前記複数の画素ブロックに対応して配置され、それぞれが、比較器を有するAD変換を行う回路を含む複数の読み出し回路と、前記複数の読み出し回路に駆動信号を供給する供給手段と、前記複数の画素ブロックごとに撮像条件を設定する設定手段と、前記設定手段により複数の第1の画素ブロックと前記第1の画素ブロックと異なる複数の第2の画素ブロックの各々に異なる撮像条件が設定された場合に、前記供給手段が前記第1の画素ブロックに対応する前記読み出し回路に第1の駆動信号を供給し、前記第2の画素ブロックに対応する前記読み出し回路に前記第1の駆動信号と異なる第2の駆動信号を供給するように制御する制御手段と、を備え、前記第1及び第2の駆動信号は、前記比較器に入力される、時間に依存して変化する電位を有するランプ信号を含み、前記ランプ信号の時間に依存して変化する電位は、前記第1の画素ブロックの数に応じて変更されることを特徴とする。
本発明によれば、画素ブロックごとに異なる撮像設定で制御した際に生じる画質劣化を抑制することができる撮像装置を提供することが可能となる。
本発明の撮像装置の第1の実施形態の構成を示す図。 第1の実施形態における撮像素子の構成を示す図。 画素と読み出し回路の構成の例を示した図。 画素ブロックごとに異なる撮像設定をする例を示した図。 撮像素子の駆動方法の例を示すタイミング図。 画素ブロックの読み出し順の例を示した図。 撮像素子の駆動方法の例を示すタイミング図 従来の電流供給部の構成を示した図。 解決するべき課題の例を示した図。 第1及び第2の実施形態における電流供給部の構成を示した図。 撮像素子の駆動方法の例を示すタイミング図。 第3の実施形態における電流供給部の構成を示した図。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラ1000の構成を示す図である。図1において、被写体からの光は、撮影光学系1120を通って、撮像素子100上に被写体像として結像される。撮影光学系1120には、被写体側から順に、固定されている第1群レンズ1101、光軸方向に移動して変倍を行うズームレンズ1102、光量を調整する絞り1103、固定されている第2群レンズ1104が配置されている。
また、変倍に伴う像面変動を補正する機能とフォーカス機能とを兼ね備えたフォーカスレンズ1105も配置されている。なお、図1では、各レンズ群が1枚のレンズで構成されているように示されているが、実際には、1枚のレンズで構成されていてもよいし、複数枚のレンズで構成されていてもよい。
撮像素子100は、CMOSセンサにより構成される光電変換素子であり、被写体像を光電変換したアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。カメラ信号処理回路1108は、撮像素子100からの出力信号に対して各種の画像処理を行い、画像信号を生成する。
カメラ信号処理回路1108内には、AF(オートフォーカス)信号処理回路1081が設けられている。AF信号処理回路1081は、撮像素子100の全画素の信号のうち焦点検出に用いる領域の画素の信号から、高周波成分を抽出する。
そして、その高周波信号から生成した輝度差成分等を用いて焦点信号を生成する。焦点信号は、コントラスト評価値信号とも称され、撮像素子100からの出力信号に基づいて生成される画像の鮮鋭度(コントラスト状態)を表す。鮮鋭度は撮影光学系1120の焦点状態によって変化するので、結果的に焦点信号は、撮影光学系1120の焦点状態を表す信号となる。
表示装置1109は、カメラ信号処理回路1108からの画像信号を表示し、記録装置1110はカメラ信号処理回路1108からの画像信号を磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録する。カメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)1111は、カメラ信号処理回路1108からの出力に基づいて、後述のフォーカスレンズ駆動部1113を制御し、フォーカスレンズ1105を光軸方向に移動させる。この動作は主にカメラマイコン1111内に設けられたAF制御部1121によって行われる。
また、AF制御部1121は、決定されたフォーカスレンズ1105の目標位置に従って実際にフォーカス制御を行う。さらに、変倍時(ズーム時)にはあらかじめ記憶されたズームトラッキングデータ(ズームトラッキングカム)に基づいてフォーカスレンズ1105を移動させるズームトラッキング制御を行う。これにより、変倍に伴う像面変動(ボケ)を防止する。なお、カメラマイコン1111は、撮像素子100の動作の制御も行う。
ズームレンズ駆動部1112は、ズームレンズ1102を移動させて変倍動作を行い、フォーカスレンズ駆動部1113はフォーカスレンズ1105を移動させて焦点調節を行う。ズームレンズ駆動部1112およびフォーカスレンズ駆動部1113は、ステッピングモータ、DCモータ、振動型モータ、ボイスコイルモータ等の駆動源を備える。
図2は、本実施形態における撮像素子の構成を示す図である。
図2(a)に示すように、撮像素子100は、画素基板101と信号処理基板102を積層させた構成を有する。各基板の配線は、シリコン貫通電極等を用いて電気的に接続される。図2(b)は、画素基板101と信号処理基板102の各々に形成される回路を示す図である。
画素基板101は、画素領域(画素部)103と、画素を駆動し走査する走査回路104とを備える。画素領域103は、後述する単位画素200が行列状に複数配置されて構成されており、本実施形態では、太枠で囲まれた、4×4画素の合計16個(所定数)の単位画素が配置されたブロックを画素ブロック105と定義する。
信号処理基板102は、行列状に配置された複数の読み出し回路106からなる読み出し領域120を備える。また、デジタル信号処理回路107、デジタル信号出力回路108、バイアス電圧生成回路109、ランプ電圧生成回路110、タイミングジェネレータ111(以下TG111と表記)を備える。
画素ブロック105と読み出し回路106の対応関係については、図1(b)において、画素基板101の画素領域103における一番左上の画素ブロック105は、信号処理基板102の読み出し領域120における一番左上にある読み出し回路106に接続されている。以下、同様にそれぞれ対応するブロックが接続される。このように接続されることにより、画素からの出力信号線を短くすることができ、出力信号線の配線抵抗と配線容量を増やさずに撮像素子100を構成することができる。
TG111は、走査回路104、読み出し回路106、デジタル信号処理回路107、デジタル信号出力回路108、バイアス電圧生成回路109、ランプ電圧生成回路110に信号を送り、それらの駆動を制御する。走査回路104は、画素領域103の単位画素それぞれに駆動信号を送り、画素の電荷リセット、蓄積、転送、読み出し回路106への信号出力等の駆動を制御する。
読み出し回路106は、TG111からの制御とバイアス電圧生成回路109、ランプ電圧生成回路110からの信号により、各単位画素の出力信号を受け取って、アナログデジタル変換(AD変換)を行う。デジタル値に変換された画素信号は、デジタル信号処理回路107においてデジタル信号処理が施され、デジタル信号出力回路108により撮像素子100の外部に順次出力される。画素信号をAD変換するまで、総画素数/16個分の読み出し回路が並列に動作することにより、画素信号の高速読み出しを行うことが可能となる。
なお、図2では画素ブロック105が4×4=16個の単位画素からなる構成を示しているが、この画素数に限られるものではない。また、実際の撮像素子100は数千~数万個の画素ブロック、読み出し回路からなる。
図3は、撮像素子100の単位画素200と読み出し回路106の構成を説明する図である。図3では、説明を分かりやすくするために、1つの単位画素と1つの読み出し回路のみを示している。
画素基板101に形成された単位画素200は、バンプ208を介して、信号処理基板102に形成された読み出し回路106に接続される。
単位画素200において、光電変換部201は、入射光に基づく電荷を生成する。転送トランジスタ202は、光電変換部201と浮遊拡散部(フローティングディフュージョン部:以下、FDと表記する)203との間の電気的経路に設けられる。そして、転送トランジスタ202は、光電変換部201からFD203への電荷の転送のオンとオフとを制御する。
リセットトランジスタ204は、一方の主ノードがFD203に電気的に接続され、他方の主ノードには電源電圧VDDが与えられ、FD203の電位のリセットのオンとオフとを制御する。増幅トランジスタ205の入力ノードは、FD203に電気的に接続され、一方の主ノードには電源電圧VDDが与えられ、他方の主ノードには、選択トランジスタ206の一方の主ノードが電気的に接続されている。
増幅トランジスタ205は、FD203の電位に基づくアナログ信号を出力する。選択トランジスタ206の他方の主ノードには、出力信号線207が電気的に接続されている。選択トランジスタ206は、増幅トランジスタ205と、出力信号線207との導通、非導通を切り替える。
転送トランジスタ202、リセットトランジスタ204、選択トランジスタ206の制御ノードには、走査回路104からそれぞれ順に、信号ptx、信号pres、信号pselが与えられる。走査回路104からの信号presは画素ブロック単位で制御可能であり、信号ptx、信号pselは、画素ブロック内の所定の単位画素ごとに制御することができる。
増幅トランジスタ205は、出力信号線207に接続された読み出し回路106を構成する電流供給部209から供給される電流と、電源電圧VDDとによってソースフォロワ動作を行う。電流供給部209である電流源は、出力信号線207を介して、単位画素200の増幅トランジスタ205に電流を供給する。
次に、読み出し回路106の回路構成について説明する。読み出し回路106は、電流供給部209、比較器210、ラッチ回路211、信号保持部212により構成される。読み出し回路106は、TG111からの信号psaveにより、画素ブロック単位ごとに制御可能であり、信号psaveがHiのときは動作状態となり、Loのときは非動作状態となる。つまり、信号psaveは、読み出し回路106の駆動状態を制御する信号である。読み出し回路106は、画素信号を読み出しているとき以外は非動作状態となることが省電力のためには好適である。本実施形態における電流供給部209の構成については図10を用いて後述する。
比較器210の一方の入力には出力信号線207が接続され、他方にはランプ電圧生成回路110から供給されたランプ電圧Vrampが入力される。比較器210の出力はラッチ回路211に入力される。比較器210は、単位画素200の出力するアナログ信号とランプ電圧Vrampとを比較する。
信号psaveがLoのとき、電流供給部209は単位画素200の増幅トランジスタ205への電流供給を停止し、また比較器210も停止する。これにより読み出し回路106は非動作状態となる。
ラッチ回路211は、比較結果に基づくラッチ信号latchを生成し、信号保持部212に出力する。カウンタ213は、クロック信号CLKを計数したカウント信号を信号保持部212に出力する。カウンタ213は、TG111から出力される信号count_enに基づいてクロック信号CLKの計数をカウントする。
信号保持部212は、ラッチ回路211から出力されたラッチ信号latchが変化したときに、カウンタ213から出力されるカウント信号をデジタル信号として保持する。これにより、単位画素200からのアナログ信号をデジタル信号へと変換するAD変換を行う。
デジタル信号処理回路107は、各画素ブロックの信号保持部212を順次走査する。これにより、信号保持部212が保持したデジタル信号が、画素ブロックごとに信号保持部212から順次、デジタル信号処理回路107に転送される。
また、各画素ブロック105では、それぞれ異なる撮像設定で各画素ブロック105に含まれる単位画素200が制御される。つまり、ある画素ブロックに含まれる複数の単位画素と、別の画素ブロックに含まれる複数の単位画素では、異なる制御により画素信号が出力される。
図4は、被写体の位置と画素ブロックの関係を示す図である。図4を用いて、例えば被写体が含まれる画素ブロックとそれ以外の画素ブロックとを異なる撮像設定で制御する場合について説明する。図4(a)に、撮像素子100の画素領域103と被写体300とを模式的に重ねて示す。図4(b)に、画素ブロック105を示す。
図4(a)に示すような位置に被写体300が存在する場合、図4(b)の複数の画素ブロックのうち、被写体300に対応する画素ブロックが被写体画素ブロック領域301と定義される。また、被写体300以外に対応する画素ブロックが非被写体画素ブロック領域302と定義される。
そして、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302で異なる撮像設定で、画素信号を出力する。撮像設定としては、例えば、間引き率や画素信号を混合する行数又は列数、フレームレートなどが挙げられる。
本実施形態における間引き率とは、ある画素ブロックにおいて、全単位画素数に対する画素信号の読み出しを行う画素数の割合を意味する。例えば、画素ブロックの間引き率が0である場合は、その画素ブロック内の全単位画素から画素信号の読み出しを行うことを意味する。また、画素ブロックの間引き率が0.75である場合は、その画素ブロック内の1/4の単位画素から画素信号の読み出しを行うことを意味する。間引き率が低いほど、被写体300を鮮明に撮影することができる。
また、混合画素数とは、行方向や列方向に近接する単位画素の画素信号を混合する場合の、その混合する単位画素数のことを表す。このような混合処理は、例えば近接する単位画素200のFD203間を接続するトランジスタ(不図示)を用いることにより実現される。また、他の混合処理として、例えば近接する単位画素200の各々の選択トランジスタ206を同時にオンすることで、出力信号線207で混合することでも実現される。このような近接する単位画素の画素信号を混合することにより、ある間引き率で間引いて単位画素の画素信号を読み出す処理と同じような効果が得られる。
また、フレームレートとは、単位時間あたりに読み出されるフレーム数を表す。フレームレートが高いほど、被写体300の動きが滑らかになり、像ぶれが発生しにくくなる。例えば、被写体300を含まない非被写体画素ブロック領域302に対応する読み出し回路106を例えば低フレームレートや低解像度の撮像設定で読み出す。そうすることにより、全領域を高フレームレートもしくは高解像度で読み出す場合と比較して、データ量の削減を図ることが可能となる。
図5は、図3に示す回路構成を有する撮像素子100の単位画素200からの電荷読み出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
時刻t401で走査回路104が信号pselをHiとし、選択トランジスタ206がオンされる。これにより、単位画素200の増幅トランジスタ205が選択トランジスタ206を介して、出力信号線207に電気的に接続される。
時刻t402において、信号presがLoになり、リセットトランジスタ204をオフする。これにより、FD203のリセットが解除される。単位画素200からは、リセットを解除されたFD203の電位に基づくノイズ信号が出力信号線207に出力される。
時刻t403において、ランプ電圧生成回路110は、ランプ電圧Vrampの時間に依存した電位の変化を開始する。一方、信号count_enがHiとなり、カウンタ213はクロック信号の計数動作を開始する。
時刻t404において、単位画素200が出力するノイズ信号とランプ電圧Vrampの大小関係が逆転し、比較器210の出力信号が変化する。比較器210の出力信号の変化に応じて、ラッチ回路211の出力信号latchがLoからHiに変化する。信号保持部212は、ラッチ信号latchの信号値がLoからHiに変化したことを受けて、このときのカウント値を保持する。このときに信号保持部212が保持したカウント値がノイズ信号に基づくデジタル信号である。
時刻t405において、ランプ電圧生成回路110は、ランプ電圧Vrampの時間に依存した電位の変化を停止し、時刻t403における電位と同じ電位とする。一方、信号count_enがLoとなり、カウンタ213はクロック信号の計数動作を停止し、カウント値をリセットする。
時刻t406において、走査回路104は信号ptxをHiとする。これにより、光電変換信号が単位画素200から出力信号線207に出力される。
時刻t407において、ランプ電圧生成回路110は、ランプ電圧Vrampの時間に依存した電位の変化を開始する。一方、信号count_enがHiとなり、カウンタ213はクロック信号の計数動作を開始する。
時刻t408において、単位画素200から出力される光電変換信号とランプ電圧Vrampの大小関係が逆転し、比較器210の出力信号が変化する。比較器210の出力信号の変化に応じて、ラッチ回路211の出力信号latchがLoからHiに変化する。信号保持部212は、ラッチ信号latchの信号値がLoからHiに変化したことを受けて、このときのカウント値を保持する。このときに信号保持部212が保持したカウント値が光電変換信号に基づくデジタル信号である。
時刻t409において、ランプ電圧生成回路110は、ランプ電圧Vrampの時間に依存した電位の変化を停止し、時刻t403における電位と同じ電位とする。一方、信号count_enがLoとなり、カウンタ213はクロック信号の計数動作を停止し、カウント値をリセットする。
時刻t410において、走査回路104が信号pselをLoにし、選択トランジスタ206がオフする。これにより、単位画素200の増幅トランジスタ205が選択トランジスタ206を介して、出力信号線207に電気的に非接続となる。一方、信号presがHiになり、リセットトランジスタ204をオンする。これにより、FD203が電源電圧VDDでリセットされる
時刻t410の後、デジタル信号処理回路107は信号保持部212を順次走査し、各画素ブロックに保持されたデジタル信号がデジタル信号処理回路107に転送される。光電変換信号に基づくデジタル信号には、ノイズ信号に基づくデジタル信号の成分が含まれている。従って、デジタル信号処理回路107が光電変換信号に基づくデジタル信号からノイズ信号に基づくデジタル信号を差し引くことによって、ノイズ信号の少ないデジタル信号(S-N信号)を生成する。
この、時刻t401からt410までの時間ROが単位画素の画素信号を読み出す時間であり、画素ブロックを構成する単位画素数分この読み出し駆動を繰り返すことにより、1フレーム分の読み出しが完了する。時間RO×読み出す単位画素数(1つの画素ブロックを構成する単位画素数)が1フレーム読み出し時間となる。
ここで、図6、図7を用いて、画素ブロックごとに撮像設定(撮像条件)を変えた場合について説明する。本実施形態では、図4を用いて説明した被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302とで、撮像設定を異ならせる例として、間引き率を異ならせた例について説明する。
被写体画素ブロック領域301は、間引き率を0に設定し、画素信号を高解像度で読み出す。非被写体画素ブロック領域302は、間引き率を0.75に設定し、画素信号を低解像度で読み出す。
図6(a)は、画素信号を高解像度で読み出す被写体画素ブロック領域301における単位画素の画素信号読み出し順を示した図である。四角内の数字は、読み出し順を示している。4×4の16個の単位画素で1つの画素ブロックを構成する場合、全16画素の画素信号を順番に読み出す。このときの1フレームの画素信号読み出し時間は16×ROとなる。
図6(b)は、画素信号を低解像度で読み出す非被写体画素ブロック領域302における単位画素の画素信号読み出し順を示した図である。4×4の16個の単位画素で1つの画素ブロックを構成する場合、全16画素のうち、4つの画素の画素信号のみを順番に読み出す。このときの1フレームの画素信号読み出し時間は4×ROとなる。
このように、被写体が存在する必要な箇所の画素信号だけを高解像度で読み出し、それ以外の部分の画素信号を低解像度で読み出すことができる。
画素信号の読み出しが終わった画素ブロックに対応する読み出し回路は、画素信号の読み出しが終わったあとにパワーを落として省電力駆動を行う。そして、次のフレームの画素信号の読み出しを行う前までに省電力駆動から復帰させることにより、消費電力を削減することができる。
次に図7を用いて、1フレームの動作と読み出し回路の駆動状態について説明する。被写体画素ブロック領域301に対応する読み出し回路では、信号psave1がHiのときに動作状態となり、信号psave1がLoのときに非動作状態となる。非被写体画素ブロック領域302に対応する読み出し回路では、信号psave2がHiのときに動作状態となり、信号psave2がLoのときに非動作状態となる。時刻t601から時刻t604までが1フレームである。
時刻t601において、信号psave1と信号psave2はともにHiであり、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302のそれぞれに対応する読み出し回路106はともに動作状態となる。
時刻t602において、信号psave2はLoとなり、非被写体画素ブロック領域302に対応する読み出し回路106は非動作状態となる。つまり画素ブロック内において4つの単位画素を読み出し終わった後に信号psave2はLoとなり、読み出し回路106は非動作状態となる。
時刻t603において、信号psave1がLoとなり、被写体画素ブロック領域301に対応する読み出し回路106は非動作状態となる。つまり画素ブロック内の全16個の単位画素の信号を読み出し終わった後に信号psave1はLoとなり、読み出し回路106は非動作状態となる。
時刻t604において、次のフレームの信号読み出しが開始されるため、信号psave1と信号psave2はともにHiとなり、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302のそれぞれに対応する読み出し回路106はともに動作状態となる。
時刻t601から時刻t602までの間は、被写体画素ブロック領域301および非被写体画素ブロック領域302に対応する読み出し回路がともに動作状態である。時刻t602から時刻t603までの間は、被写体画素ブロック領域301に対応する読み出し回路106のみが動作状態となる。図4(b)の場合には、5×7の全35個の読み出し回路のうち、12個の読み出し回路のみが動作状態となる。
このとき、読み出し回路106に共通の駆動配線を接続していると、駆動配線の負荷や変動が伝播し画質劣化を引き起こす。
この問題を解決するための本実施形態における動作については図10を用いて後述するが、まずは上記問題のより具体的な例について説明する。具体例として出力信号線207に接続される電流供給部209を用いて説明する。
図8は、図7に示す時刻t602から時刻t603における従来の電流供給部の状態を示す図である。
被写体画素ブロック領域301に対応した読み出し回路の電流供給部209において、トランジスタ700,701は出力信号線207に対して直列に接続されたカスコード型の定電流回路である。そして、トランジスタ702によって出力信号線207への電流供給を切り替える。
非被写体画素ブロック領域302に対応した読み出し回路の電流供給部209においても同様に、トランジスタ703,704は出力信号線207に対して直列に接続されたカスコード型の定電流回路である。そして、トランジスタ705によって出力信号線207への電流供給を切り替える。
トランジスタ700と703のゲートには、バイアス電圧生成回路109より供給される駆動信号vbias(バイアス電圧信号)が入力される。また、トランジスタ701と704のゲートには、バイアス電圧生成回路109より供給される駆動信号vgateが入力される。駆動信号vbias、vgateは、所望の電流値を流すように設定された定電圧である。
図7に示す時刻t602から時刻t603において、被写体画素ブロック領域301に対応する電流供給部209は動作状態であり、トランジスタ702のゲートにはHiが入力され、出力信号線207に電流を供給する。一方、非被写体画素ブロック領域302に対応する電流供給部209は非動作状態であり、トランジスタ705のゲートにはLoが入力され、出力信号線207に電流を供給しない。
トランジスタ705のゲート電圧がLoのとき、トランジスタ705のソースは低下して、トランジスタ704のゲート-ドレイン間容量を介して、駆動信号が変動する。その結果、共通の駆動信号vgateで動作しているトランジスタ701への入力も変動する。
被写体画素ブロック領域301に対応した読み出し回路の電流供給部209で流す電流値が時刻t601から時刻t602までと、時刻t602から時刻t603までの間で変化し、画素信号を変動させる。同一輝度の被写体を撮影した場合においても、画素信号の出力差により、被写体画素ブロック領域301の画素ブロックの信号には、画素ブロック内の信号の段差が図9(a)のように表われる。
画素ブロック内の信号の段差とは、読み出し順1画素目から4画素目までの画素と、読み出し順5画素目から16画素目の画素の信号段差を指す。被写体画素ブロック領域301のそれぞれの画素ブロックにおいて、画素ブロック内の段差が発生すると、図9(b)のようなパターンノイズとして画質の劣化を招く。
このように並列に動作する読み出し回路の駆動配線を共有化し、画素ブロックごとに異なる間引き率で制御した場合、共通の駆動配線を用いて読み出しを行うと画質の劣化を招く。
ここで、本実施形態おいて上記問題を解決する動作について図10を用いて説明する。
図10は、本実施形態における、図7に示す時刻t602から時刻t603での電流供給部209の状態を示す図である。
読み出し回路106の電流供給部209において、トランジスタ900,901は出力信号線207に対して直列に接続されたカスコード型の定電流回路である。そして、トランジスタ902によって出力信号線207への電流供給を切り替える。
非被写体画素ブロック領域302に対応した読み出し回路の電流供給部209においても同様に、トランジスタ903,904は出力信号線207に対して直列に接続されたカスコード型の定電流回路である。そして、トランジスタ905によって出力信号線207への電流供給を切り替える。
トランジスタ900と903のゲートには、バイアス電圧生成回路109より供給される所望の電流値を流すように設定された駆動信号vbiasが入力される。また、トランジスタ901と904のゲートには、スイッチ907,908(接続切り替えスイッチ)により選択される駆動信号vgate[a]もしくはvgate[b]が入力される。
スイッチ907は、バイアス電圧生成回路109より供給される駆動信号vgate[a]とvgate[b](バイアス配線)のうち、どちらかをトランジスタ901のゲートへ供給する。同様に、スイッチ908は、バイアス電圧生成回路109より供給される駆動信号vgate[a]とvgate[b]のうち、どちらかをトランジスタ904のゲートへ供給する。
被写体画素ブロック領域301に対応する電流供給部209においては、トランジスタ901のゲートにvgate[a]が入力される。また、非被写体画素ブロック領域302に対応する電流供給部209においては、トランジスタ904のゲートにvgate[b]が入力される。
図7に示す時刻t602から時刻t603において、非被写体画素ブロック領域302のトランジスタ905のゲートにLoが入力される。このとき、駆動配線vgate[b]は変動するが、駆動配線vgate[a]は変動しない。つまり、被写体画素ブロック領域301における電流供給部209の電流値の変化は発生せず、画素ブロック内の段差が発生しない。
以上のように、本実施形態では、被写体画素ブロック領域301から高解像度の画素信号が読み出され、非被写体画素ブロック領域302からは低解像度の画素信号が読み出される。そのような読み出しを行なう場合に、被写体画素ブロック領域301の読み出し回路106と非被写体画素ブロック領域302の読み出し回路106に異なる駆動配線が接続される。そして、各々のブロック領域の読み出し回路106に異なる駆動信号が入力されることにより、画素ブロック内の信号の段差を低減させることが可能となる。
なお、本実施形態では、電流供給部209がカスコード型の定電流源である構成について説明した。しかし、トランジスタ901だけでなく、トランジスタ900のゲートへの駆動配線vbiasも切り替えられる構成とし、撮像設定において異なる駆動配線により異なる駆動信号vbiasを入力してもよい。また、比較器210において使用される定電流回路においても、撮像設定により異なる駆動配線により異なる駆動信号を入力しても同様の効果が得られる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、図4を用いて説明した被写体ブロック領域301と非被写体ブロック領域302とで撮像設定を異ならせる例として、フレームレートを異ならせた場合の実施形態である。図11は、第2の実施形態における、1フレームの動作と読み出し回路の駆動状態を説明する図である。
被写体ブロック領域301からは高フレームレートで画素信号が読み出される。非被写体ブロック領域302からは低フレームレートで画素信号が読み出される。本実施形態では、低フレームレートは、高フレームレートに対して半分のフレームレートに設定するものとする。
第1の実施形態と同じく、4×4の16個の単位画素のグループを画素ブロックとし、画素ブロックごとに読み出し回路106を配置する。被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302は、共に16個全ての単位画素を読み出すため、読み出し時間は、第1の実施形態と同様に16×ROとなる。
高フレームレートで画素信号を読み出す被写体画素ブロック領域301では、時刻t1001から時刻t1005までの間に、2フレーム分の画素信号が読み出される。また、低フレームレートで画素信号を読み出す非被写体画素ブロック領域302では、時刻t1001から時刻t1005までの間に、1フレーム分の画素信号が読み出される。
被写体画素ブロック領域301に対応する読み出し回路の駆動状態は信号psave1により制御され、非被写体画素ブロック領域302に対応する読み出し回路の駆動状態は信号psave2により制御される。
時刻t1001において、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302では、画素ブロックを構成する16個の単位画素から順にNフレーム目の画素信号の読み出しが開始される。
時刻t1002において、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302では、画素ブロック内の全単位画素の画素信号読み出しが終わり、信号psave1と信号psave2はLoとなり、読み出し回路は非動作状態となる。
時刻t1003において、被写体画素ブロック領域301では、信号psave1がHiに切り替わるのに対応して読み出し回路が動作状態となる。そして、画素ブロックを構成する16個の単位画素から順にN+1フレーム目の画素信号の読み出しが開始される。一方、非被写体画素ブロック領域302では、信号psave2がLoのままで非動作状態が維持される。
時刻t1004において、被写体画素ブロック領域301では、画素ブロック内の全単位画素の画素信号の読み出しが終わり、信号psave1はLoとなり、読み出し回路106は非動作状態となる。
時刻t1005において、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302では、画素ブロックを構成する16個の単位画素から順に画素信号の読み出しが開始される。
以上の動作を繰り返すことにより、被写体ブロック領域301から高フレームレートで画素信号が読み出され、非被写体ブロック領域302から半分の低フレームレートで画素信号が読み出される。
被写体画素ブロック領域301のNフレーム目において、非被写体画素ブロック領域302の読み出し回路が動作状態である。また、被写体画素ブロック領域301のN+1フレーム目において、非被写体画素ブロック領域302の読み出し回路が非動作状態である。
このとき、読み出し回路106の電流供給部209が共通の駆動配線に接続された状態で読み出し動作が行われると、同一輝度の被写体を撮影していても、被写体画素ブロック領域301のNフレーム目とN+1フレーム目の画素信号の出力差が生じる。
この問題を解決するための本実施形態の方法について、再び図10を用いて説明する。本実施形態においても、読み出し回路106の電流供給部209の駆動信号vgateを被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302とで切り替える。
具体的には、時刻t1003から時刻t1004までの電流供給部209の状態を図10のように制御する。
被写体画素ブロック領域301に対応する電流供給部209においては、トランジスタ901のゲートに駆動信号vgate[a]が入力される。また、非被写体画素ブロック領域302に対応する電流供給部209においては、トランジスタ904のゲートに駆動信号vgate[b]が入力される。
時刻t1003から時刻t1004において、非被写体画素ブロック領域302のトランジスタ905のゲートにLoが入力される。このとき、駆動信号vgate[b]は変動するが、駆動信号vgate[a]は変動しない。つまり、被写体画素ブロック領域301における電流供給部209の電流値の変化は発生せず、フレーム間の出力信号差が発生しない。
なお、本実施形態では、低フレームレートは、高フレームレートに対してちょうど半分のフレームレートである場合について説明したが、これに限られるものではない。駆動信号vgate[a]およびvgate[b]で被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302をそれぞれ別々に駆動するので、両フレームレートを独立して設定しても構わない。
以上のように、本実施形態では、被写体画素ブロック領域301から高フレームレートで画素信号が読み出され、非被写体画素ブロック領域302からは低フレームレートで画素信号が読み出される。そのような読み出しを行う場合に、被写体画素ブロック領域301の読み出し回路106と非被写体画素ブロック領域302の読み出し回路106に異なる駆動信号が入力される。これにより、フレーム間の出力信号差を低減することが可能となる。
<第3の実施形態>
本実施形態は、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302とで読み出し回路106の比較器210に異なるランプ電圧Vrampを入力するように構成したものである。図12は、第3の実施形態における比較器210の構成を示す図である。
被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302とで、撮像設定を変えた場合、それぞれの比較器210の動作が異なる可能性がある。すなわち、被写体画素ブロック領域301の比較器210が動作状態であっても、非被写体画素ブロック領域302の比較器210が非動作状態となる場合が発生する。
全ての読み出し回路の比較器210に共通のランプ信号Vrampを供給してAD変換を行うと、比較器210が動作状態のときと非動作状態のときでランプ信号Vrampの傾きが変動する。これは比較器210を信号psaveにより非動作状態としたときに、ランプ信号Vrampの配線の負荷容量が変化するためである。
ランプ信号Vrampの傾きの変動は、AD変換時のゲインの変動につながる。このゲイン変動により、被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302とで、異なる間引き率を設定した場合には画素ブロック内の段差が発生し、異なるフレームレートを設定した場合にはフレームレート間の出力信号差が発生する。
そこで、本実施形態においては、読み出し回路106の比較器210に入力するランプ信号Vrampを被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302とで切り替える。図12に示すように、読み出し回路106の比較器210の一方の入力には出力信号線207が接続され、他方にはスイッチ1100が接続される。比較器210の出力はラッチ回路211へ入力される。
スイッチ1100は、ランプ電圧生成部110から供給されるランプ信号Vramp[a]とVramp[b]のうち、どちらを比較器210へ入力するかを選択する。被写体画素ブロック領域301に対応する比較器210にはランプ信号Vramp[a]が供給され、非被写体画素ブロック領域302に対応する比較器210にはランプ信号Vramp[b]が供給される。
このような構成により、非被写体画素ブロック領域302の比較器210が非動作状態であっても、ランプ信号Vramp[a]は変動しない。つまり、被写体画素ブロック領域301のAD変換のゲイン変動は発生しない。
以上のように、撮像設定が異なる被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302の各々に対して、異なるランプ信号Vrampを比較器210へ入力する構成とすることで、画質の劣化を低減させることができる。
なお、非被写体画素ブロック領域302に対応する比較器210が動作状態のときと非動作状態のときで被写体画素ブロック領域301に対応するランプ電圧Vrampの時間に依存した電位変化量を調整してもよい。すなわち、非被写体画素ブロック領域302に対応する比較器210が動作状態のときと非動作状態のときで被写体画素ブロック領域301に対応するランプ電圧Vrampの電位変位量が同じになるようにランプ電圧生成部110で調整してもよい。より具体的には、比較部210が非動作状態にある画素ブロック数に応じて、ランプ信号Vrampの時間に依存した電位変化量が同じになるように調整する。
以上のように、本実施形態によれば、撮像設定が異なる被写体画素ブロック領域301と非被写体画素ブロック領域302の各々に対して、読み出し回路106へ入力する駆動信号を読み出し回路の動作状態と非動作状態で切り替える。これにより、画素ブロック内の段差やフレーム間の出力信号差といった画質の劣化を低減させることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
100:撮像装置、101:画素基板、102:信号処理基板、103:画素領域、104:走査回路、105:画素ブロック、106:読み出し回路、107:デジタル信号処理回路、108:デジタル信号出力回路、109:バイアス電圧生成回路、110:ランプ電圧生成回路、111:タイミングジェネレータ(TG)

Claims (9)

  1. 所定数の画素を有する画素ブロックが行列状に複数配置された画素部と、
    前記複数の画素ブロックに対応して配置され、それぞれが、比較器を有するAD変換を行う回路を含む複数の読み出し回路と、
    前記複数の読み出し回路に駆動信号を供給する供給手段と、
    前記複数の画素ブロックごとに撮像条件を設定する設定手段と、
    前記設定手段により複数の第1の画素ブロックと前記第1の画素ブロックと異なる複数の第2の画素ブロックの各々に異なる撮像条件が設定された場合に、前記供給手段が前記第1の画素ブロックに対応する前記読み出し回路に第1の駆動信号を供給し、前記第2の画素ブロックに対応する前記読み出し回路に前記第1の駆動信号と異なる第2の駆動信号を供給するように制御する制御手段と、を備え
    前記第1及び第2の駆動信号は、前記比較器に入力される、時間に依存して変化する電位を有するランプ信号を含み、前記ランプ信号の時間に依存して変化する電位は、前記第1の画素ブロックの数に応じて変更されることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記設定手段は、前記画素ブロックごとの撮像条件として間引き率を設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記設定手段は、前記画素ブロックごとの撮像条件として混合する画素数を設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記設定手段は、前記画素ブロックごとの撮像条件としてフレームレートを設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記読み出し回路は、電流供給部を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1及び第2の駆動信号は、前記電流供給部に入力されるバイアス電圧信号を含むことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 所定数の画素を有する画素ブロックが行列状に複数配置された画素部と、前記複数の画素ブロックに対応して配置され、それぞれが、比較器を有するAD変換を行う回路を含む複数の読み出し回路と、前記複数の読み出し回路に駆動信号を供給する供給手段とを有する撮像装置を制御する方法であって、
    前記複数の画素ブロックごとに撮像条件を設定する設定工程と、
    前記設定工程において複数の第1の画素ブロックと前記第1の画素ブロックと異なる複数の第2の画素ブロックの各々に異なる撮像条件が設定された場合に、前記供給手段が前記第1の画素ブロックに対応する前記読み出し回路に第1の駆動信号を供給し、前記第2の画素ブロックに対応する前記読み出し回路に前記第1の駆動信号と異なる第2の駆動信号を供給するように制御する制御工程と、を有し、
    前記第1及び第2の駆動信号は、前記比較器に入力される、時間に依存して変化する電位を有するランプ信号を含み、前記ランプ信号の時間に依存して変化する電位は、前記第1の画素ブロックの数に応じて変更されることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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