JP7175434B2 - 送信符号処理装置、送信符号処理方法、及び光送信器 - Google Patents

送信符号処理装置、送信符号処理方法、及び光送信器 Download PDF

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Description

本開示は、送信符号処理装置、送信符号処理方法、及び光送信器に関するものである。
光ファイバを用いて通信対象ビット列を伝送する光通信システムにおいて、伝送させる情報レートを効率的に高くするために、通信対象ビット列に対して誤り訂正又は信号点配置整形を行うことがある。
光通信システムにおける実用的な誤り訂正としては、例えば、信号全体を単一符号で概略均一に保護するビットインタリーブ符号化変調と、多値変調シンボルを構成する上位ビットと下位ビットの性能差に着目して、異なる符号を組み合わせて下位ビットから順次復号するマルチレベル符号化・マルチステージ復号とがある。
例えば、非特許文献1には、ビットインタリーブ符号化変調と、複数のビットレベルを有する変調シンボルを生成する多値変調と、確率分布整形とを組み合わせた送信符号処理方法により送信信号を生成し、生成した送信信号を受信側の装置に送信する通信方法が開示されている。具体的には、非特許文献1に開示された送信符号処理方法(以下「従来の送信符号処理方法」という。)は、振幅が非0の変調シンボルを外符号により当該変調シンボルの振幅の絶対値を確率整形し、更に、内符号により組織的誤り訂正を行うものである。
G.Boecherer※1他、"Bandwidth Efficient and Rate-Matched Low-Density Parity-Check Coded Modulation"、IEEE Transactions on Communications、vоl.63、nо.12、pp.4651-4665、December 2015.(※1 「Boecherer」中の「oe」は、「o(ウムラウト)」を「oe」と表記したものである。)
一般に、誤り訂正パリティビットは、確率整形できないため、誤り訂正パリティビットは、変調シンボルの正負の極性を定めるビットに割り当てられる。従来の送信符号処理方法は、確率分布整形を外符号にすることにより、受信側の装置における復号処理を容易にすることができる。また、従来の送信符号処理方法は、確率分布整形によって送信信号のうちの振幅値が原点付近の送信信号の確率を上昇させることにより、均一分布の送信信号を送受信する場合に比べて、平均電力制約の加法性白色ガウス雑音環境での通信の理論性能を向上させることができる。したがって、従来の送信符号処理方法を適用した光通信システムは、均一分布の送信信号を送受信する場合に比べて、多段光増幅伝送時における情報レートを上昇させること、又は、多段光増幅伝送時における性能を向上させることができる。
しかしながら、従来の送信符号処理方法により送信信号を生成する送信器は、低い情報レートの信号を送信する際にも、振幅値が非0の変調シンボルが必要であるため、送信信号として、2次元座標空間における信号点配置として、例えば、16値直交振幅変調(以下「16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)」という。)を用いる必要があった。
16QAMよりも十分低い情報レートとしては、例えば、4値位相変調(以下「QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)」という。)がある。ところが、従来の送信符号処理方法において、QPSK付近の情報レートを16QAMの信号点配置の確率分布を制御して実現しようとすると、信号のピーク対平均電力比(以下「PAPR(Peak to Average Power Ratio)」という。)の上昇が顕著となってしまい、結果として、アナログ部品の非線形性、又は、デジタル回路の有限の演算ビット精度等に依存して理論性能に対する性能劣化が顕著となってしまうという問題点があった。
本開示は、上述の問題点を解決するためにものであり、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成することが可能な送信符号処理装置を提供することを目的としている。
本開示に係る送信符号処理装置は、外部から入力される通信対象ビットに対して信号点配置整形符号化を行い、通信対象ビットをmi(miは1以上の整数)列からなる整形ビットに変換する信号点配置整形符号化部と、信号点配置整形符号化部が変換した整形ビットを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、整形ビットに基づくmp(mpは1以上の整数)列のパリティビットを生成する組織的誤り訂正符号化部と、信号点配置整形符号化部が変換した整形ビットを第1変調シンボルに変換する第1シンボルマッピング部と、組織的誤り訂正符号化部が生成したパリティビットを第2変調シンボルに変換する第2シンボルマッピング部と、第1シンボルマッピング部が変換した第1変調シンボルと、第2シンボルマッピング部が変換した第2変調シンボルとを多重して、第3変調シンボルを生成するシンボル多重部と、を備え、第1変調シンボルは、原点を含むci(ciは1以上の整数)個の信号点で構成される第1信号点集合のうちのいずれか1つの要素をとり、第2変調シンボルは、原点を含まないcp(cpは1以上の整数)個の信号点で構成される第2信号点集合のうちのいずれか1つの要素をとり、信号点配置整形符号化部は、第1変調シンボルが第1信号点集合に含まれるいずれか1つの要素をとる信号点配置整形を行うように構成したものである。
本開示によれば、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成することができる。
図1は、実施の形態1に係る光送信器の要部の構成の一例を示す構成図である。 図2は、実施の形態1に係る送信符号処理装置の要部の構成の一例を示す構成図である。 図3は、実施の形態1に係る送信符号処理装置が備えるシンボル多重部が生成する第3変調シンボルのデータ形式の一例を示す説明図である。 図4は、従来の送信符号処理方法により生成される情報のデータ形式を示す説明図である。 図5は、従来の送信符号処理方法により生成される情報である8PAMシンボルのビットの組合せ、振幅値、及び、振幅値ごとの確率を模式的に示す説明図である。 図6は、実施の形態1に係る送信符号処理装置が備える第1シンボルマッピング部が生成する第1変調シンボルの一例を示す説明図である。 図7は、実施の形態1に係る送信符号処理装置が備える第2シンボルマッピング部が生成する第2変調シンボルの一例を示す説明図である。 図8A及び図8Bは、実施の形態1に係る送信符号処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図9は、実施の形態1に係る送信符号処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施の形態2に係る光送信器の要部の構成の一例を示す構成図である。 図11は、実施の形態2に係る送信符号処理装置の要部の構成の一例を示す構成図である。 図12は、実施の形態2に係る送信符号処理装置が備える組織的誤り訂正符号化部の要部の構成の一例を示す構成図である。 図13は、実施の形態2に係る送信符号処理装置が備えるシンボル多重部が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式の一例を示す説明図である。 図14A及び図14Bは、実施の形態2に係る送信符号処理装置が備える第1シンボルマッピング部が用いるシンボルマッピング規則の一例を示す説明図である。 図15A及び図15Bは、実施の形態2に係る送信符号処理装置が備えるシンボル多重部が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式における誤り訂正の情報ビット領域及びパリティビットの領域の区分の一例を示す説明図である。 図16Aは、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aの処理の一例を示すフローチャートである。図16Bは、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える組織的誤り訂正符号化部120aの処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施の形態3に係る光送信器の要部の構成の一例を示す構成図である。 図18は、実施の形態3に係る送信符号処理装置の要部の構成の一例を示す構成図である。 図19Aは、実施の形態3に係る送信符号処理装置が備えるシンボル多重部が複素回転部に出力する第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置の一例を示す説明図である。図19Bは、実施の形態3に係る送信符号処理装置が備えるシンボル多重部が複素回転部160に出力する第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置の一例を示す説明図である。図19Cは、実施の形態3に係る送信符号処理装置が備える複素回転部が生成する変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置の一例を示す説明図である。 図20は、実施の形態3に係る送信符号処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に参照して説明する。
実施の形態1.
図1から図9を参照して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100、及び送信符号処理装置100が適用された光送信器1について説明する。
図1を参照して、実施の形態1に係る光送信器1の要部の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る光送信器1の要部の構成の一例を示す構成図である。
光送信器1は、送信符号処理装置100、送信波形整形器10、D/A変換器11、送信光源12、及び、光変調器13を備える。
送信符号処理装置100は、外部から入力される通信対象ビットを取得し、取得した通信対象ビットに基づいて、PAM(Pulse Amplitude Modulation)シンボルである変調シンボル(以下「変調シンボルX」という。)を生成する。送信符号処理装置100は、生成した変調シンボルXを送信波形整形器10に出力する。
送信符号処理装置100の詳細については後述する。
送信波形整形器10は、送信符号処理装置100が出力する変調シンボルXを受けて、当該変調シンボルXをデジタルベースバンド信号に変換することにより、デジタルベースバンド信号を生成する。送信波形整形器10は、生成したデジタルベースバンド信号をD/A変換器11に出力する。
具体的には、例えば、送信波形整形器10は、送信符号処理装置100が出力するPAMシンボルである変調シンボルXを2個用いてQAM(Quadrature Amplitude Modulation)シンボルを生成する。送信波形整形器10は、生成したQAMシンボルに対して波形等化を行うことにより、デジタルベースバンド信号を生成して、生成したデジタルベースバンド信号を外部に出力する。送信波形整形器10は、QAMシンボルに対して波形等化を行った後、サブ搬送波多重を行う際には複数のサブ搬送波を多重して、デジタルベースバンド信号を生成してもよい。なお、2個のPAMシンボルを用いてQAMシンボルを生成する方法、及び、QAMシンボルに基づいてデジタルベースバンド信号を生成する方法は、公知であるため詳細な説明を省略する。
D/A変換器11は、送信波形整形器10が出力するデジタルベースバンド変調信号を受けて、当該デジタルベースバンド変調信号をアナログベースバンド変調信号であるアナログ電気信号に変換して、変換後のアナログ電気信号を光変調器13に出力する。D/A変換器11は、デジタルベースバンド変調信号をアナログベースバンド変調信号に変換するとともに、電気的に増幅し、増幅したアナログベースバンド変調信号をアナログ電気信号として光変調器13に出力してもよい。
送信光源12は、無変調光を出力する。送信光源12は、例えば、中心波長が1550ナノメートル(以下「nm」と表記する。)の無変調光を生成し、生成した無変調光を光変調器13に出力する。送信光源12は、外部共振器型の波長可変光源等により構成される。
光変調器13は、D/A変換器11が出力するアナログ電気信号と、送信光源12が出力する無変調光とを受けて、当該無変調光をアナログ電気信号に従って変調することにより変調光を生成し、生成した変調光を変調光信号として不図示の光伝送路に出力する。光変調器13は、偏波多重直交位相変調器等により構成される。
図2を参照して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100の要部の構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係る送信符号処理装置100の要部の構成の一例を示す構成図である。
送信符号処理装置100は、信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、第2シンボルマッピング部140、及び、シンボル多重部150を備える。
なお、送信符号処理装置100は、上述の構成に加えて、送信波形整形器10により構成される図2には不図示の送信波形処理部を備えるものであっても、送信波形整形器10により構成される図2には不図示の送信波形処理部と、D/A変換器11により構成される図2には不図示のD/A変換部とを備えるものであってもよい。送信符号処理装置100が上述の構成に加えて送信波形処理部を備える場合、光送信器1は、送信波形整形器10を備える必要はなく、また、送信符号処理装置100が上述の構成に加えて送信波形処理部及びD/A変換部を備える場合、光送信器1は、送信波形整形器10及びD/A変換器11を備える必要はない。
以下、送信符号処理装置100は、送信波形処理部及びびD/A変換部のいずれも備えていないものとして説明する。
信号点配置整形符号化部110は、外部から入力される通信対象ビットを取得する。信号点配置整形符号化部110は、取得した通信対象ビットに対して信号点配置整形符号化を行い、通信対象ビットをmi(miは1以上の整数)列からなる整形ビット(以下「整形ビットBSP」と表記する。)に変換する。
組織的誤り訂正符号化部120は、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、整形ビットBSPに基づくmp(mpは1以上の整数)列のパリティビット((以下「パリティビットBP」と表記する)を生成する。
第1シンボルマッピング部130は、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを第1変調シンボル(以下「情報シンボルXI」という。)に変換する。
第2シンボルマッピング部140は、組織的誤り訂正符号化部120が生成したパリティビットBPを第2変調シンボル(以下「パリティシンボルXP」という。)に変換する。
第1シンボルマッピング部130が変換した第1変調シンボルである情報シンボルXIは、原点を含むci(ciは1以上の整数)個の信号点により構成される信号点集合(以下「第1信号点集合sci」という。)のうちのいずれか1つの信号点要素をとるものとする。
また、第2シンボルマッピング部140が変換した第2変調シンボルであるパリティシンボルXPは、原点を含まないcp(cpは1以上の整数)個の信号点により構成される信号点集合(以下「第2信号点集合scp」という。)のうちのいずれか1つの信号点要素をとるものとする。
信号点配置整形符号化部110は、第1変調シンボルである情報シンボルXIが第1信号点集合sciに含まれる信号点要素のうちのいずれか1つの信号点要素をとるように信号点配置整形を行う。
シンボル多重部150は、第1シンボルマッピング部130が変換した第1変調シンボルである情報シンボルXIと、第2シンボルマッピング部140が変換した第2変調シンボルであるパリティシンボルXPとを多重して、変調シンボルXである第3変調シンボルを生成する。シンボル多重部150は、生成した第3変調シンボルである変調シンボルXを光送信器1が備える送信波形整形器10に出力する。
なお、外部から入力される通信対象ビットに対して、確率的整形符号化を適用して得られる整形ビットのみで構成される変調シンボルである情報シンボルと、整形ビットを保護する誤り訂正符号のパリティビットを変換して得られる変調シンボルであるパリティシンボルとを用いて異なる変調シンボルに変換し、当該変調シンボルを伝送する方法については、例えば、A.Elzanatyらにより「“Adaptive Coded Modulation for IM/DD Free-Space Optical Backhauling:A Probabilistic Shaping Approach”、IEEE Transactions on Communications、DOI:10.1109/TCOMM.2020.3006575、July 2020.」に開示されている。
図3を参照して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が備えるシンボル多重部150が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式について説明する。
図3は、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が備えるシンボル多重部150が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式の一例を示す説明図である。
図3は、mi=3、mp=2の場合における変調シンボルXのデータ形式を示すものである。
実施に形態1では、第1シンボルマッピング部130及び第2シンボルマッピング部140は、いずれも、1次元変調を行うものとして説明する。第1シンボルマッピング部130及び第2シンボルマッピング部140が行う変調は、1次元変調に限定されるものでなく、多次元変調であってもよい。
第1シンボルマッピング部130が1次元変調を行う場合、例えば、第1シンボルマッピング部130が整形ビットBSPから生成する情報シンボルXIは、最大で8値のパルス振幅変調(Pulse Amplitude Mоdulatiоn:PAM)シンボルとなる。また、第2シンボルマッピング部140が1次元変調を行う場合、例えば、第2シンボルマッピング部140がパリティビットBPから生成するパリティシンボルXPは、4値のPAMシンボルとなる。以下、n(nは正の整数)値のPAMシンボルをnPAMと表記する場合がある。
図4は、[先行技術文献]として挙げた[非特許文献1]である「G.Boecherer※2他、“Bandwidth Efficient and Rate-Matched Low-Density Parity-Check Coded Modulation”、IEEE Transactions on Communications、vоl.63、nо.12、pp.4651-4665、December 2015.(※2 「Boecherer」中の「oe」は、「o(ウムラウト)」を「oe」と表記したものである。)」に開示された従来の送信符号処理方法により生成される情報(以下「従来の情報」という。)のデータ形式の一例を示す説明図である。
図4に示すように、例えば、非特許文献1に開示された従来の送信符号処理方法は、グレイ符号化を適用するものであり、例えば、従来の情報である8PAMシンボルは、その値として、-7、-5、-3、-1、1、3、5、又は7をとりうる。
図5は、非特許文献1に開示された従来の送信符号処理方法により生成される情報である8PAMシンボルのビットの組合せ、振幅値、及び、振幅値ごとの確率を模式的に示す説明図である。
従来の情報である8PAMシンボルは、3つのビットにより構成されるビット系統のうちの最上位ビット(Most Significant Bit:MSB)は、PAMシンボルの正負の極性を切り替えるのに用いられ、当該ビット系統のうちのMSBを除く2つの下位ビットは、PAMシンボルの振幅の絶対値を規定するのに用いられる。
加法性白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise:AWGN)通信路において所望の通信品質を得るのに必要な信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio:SNR)を低減するためには、PAMシンボルの絶対値を離散ガウス分布に近い分布に整形することが好適である。そのため、非特許文献1に開示された従来の送信符号処理方法(以下、単に「従来の送信符号処理方法」という。)は、PAMシンボルの絶対値が離散ガウス分布に近い分布になるように、MSB以外のビットを整形する。
また、パリティビットは、整形できないため、従来の送信符号処理方法は、パリティビットをMSB領域のうちの所定のMSBに配置し、MSB領域のうちのパリティビットを配置しないMSB領域には、整形していない外部から入力された通信対象ビットの一部を割り当てる。
従来の送信符号処理方法では、PAMシンボルの絶対値が0である条件では、パリティビットを伝送できないため、PAMシンボルの絶対値として0をとることができない。このため、従来の送信符号処理方法は、4PAMシンボルよりも小さな次数のPAMシンボルを用いることができない。また、従来の送信符号処理方法は、PAMシンボルの値が0をとる可能性があるため、奇数の信号点数のPAMシンボルを生成できない。
これに対して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100は、全てのビット系統が整形対象であることから、例えば、8値、7値、6値、5値、4値、3値のPAMシンボルを生成することができる。
図6を参照して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が備える第1シンボルマッピング部130が生成する第1変調シンボルである情報シンボルXIについて説明する。
図6は、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が備える第1シンボルマッピング部130が生成する第1変調シンボルである情報シンボルXIの一例を示す説明図である。
第1シンボルマッピング部130が生成する情報シンボルXIは、PAMシンボルである。
第1シンボルマッピング部130は、例えば、図6に一例として示すように、8値、7値、6値、5値、4値、3値のPAMシンボルを生成する。第1シンボルマッピング部130が生成する情報シンボルXIであるPAMシンボルの信号点の数が奇数の場合、当該PAMシンボルは、信号点集合に振幅値が0の信号点を含む。したがって、第1シンボルマッピング部130は、信号点の数が必要最小限となるPAMシンボルを生成することができる。第1シンボルマッピング部130は、信号点の数が必要最小限となるPAMシンボルを生成することにより、PAMシンボルにおける互いに隣り合う信号点間のユークリッド距離を大きくすることができる。したがって、第1シンボルマッピング部130は、PAMシンボルに基づく伝送用の信号のピーク対平均電力比(以下「PAPR(Peak to Average Power Ratio)」という。)を低減することができる。
結果として、送信符号処理装置100は、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成することができる。
図7を参照して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が備える第2シンボルマッピング部140が生成する第2変調シンボルであるパリティシンボルXPについて説明する。
図7は、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が備える第2シンボルマッピング部140が生成する第2変調シンボルであるパリティシンボルXPの一例を示す説明図である。
第2シンボルマッピング部140が生成するパリティシンボルXPは、例えば、図7に一例として示すように、振幅値が-Aから+Aまでの間において信号点が均一に分布するPAMシンボルである。情報シンボルXIが信号点配置整形されることにより理論性能が向上することを考慮すると、整形対象外であるパリティシンボルXPの信号点の数は、情報シンボルXIの信号点の数以下に抑えることが好適である。すなわち、mpをmi以下とすることが好適である。また、cpをci以下とすることが好適である。
信号点配置整形符号化部110が行う信号点配置整形符号化には、例えば、T.Yoshidaらにより「“Hierarchical Distribution Matching for Probabilistically Shaped Coded Modulation”、Journal of Lightwave Technology、vol.37、no.6、pp.1579-1589、March 2019.」に開示された公知の技術を適用することができる。
当該技術は、PAMシンボルに出現する信号点を厳密に規定することが可能なものであり、また、PAMシンボルに出現し得る信号点の出現確率がガウス分布に漸近するように、情報シンボルを整形することも可能なものである。逆に、当該技術は、PAMシンボルに基づく伝送用の信号のPAPRを最小化するために、振幅の絶対値が大きい信号点の出現確率を上昇させるように、情報シンボルを整形することも可能である。振幅の絶対値が大きい信号点の出現確率を上昇させる場合、図5に示す確率分布ではPAMシンボルの振幅値が小さいところが最も確率が高く山状なっているのに対して、PAMシンボルの振幅値が小さいところが最も確率が低く谷状なる。
なお、光送信器1及び受信側の装置(以下「受信器」という。)、並びに、光送信器1と受信器との間のいずれにも、光増幅器を含まない、又は、光増幅器の個数が1又は2等の非常に少ない個数しか含まない短距離光ファイバ伝送において、損失バジェットを拡大するためには、PAMシンボルに基づく伝送用の信号のPAPRを低減することが好適である。そのため、当該短距離光ファイバ伝送においては、図6に示す情報シンボルXIの振幅の絶対値の最大値であるA1と、図7に示すパリティシンボルXPの振幅の絶対値の最大値であるA2とを等しく設定することが好適である。
換言すれば、送信符号処理装置100は、情報シンボルXIの振幅の絶対値の最大値と、パリティシンボルXPの振幅の絶対値の最大値とを等しく設定することにより、短距離光ファイバ伝送における損失バジェットを拡大することができる。
図8を参照して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100の要部のハードウェア構成について説明する。
図8A及び図8Bは、実施の形態1に係る送信符号処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図8Aに示す如く、送信符号処理装置100は、コンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ801及びメモリ802を有している。メモリ802には、当該コンピュータを、信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、第2シンボルマッピング部140、及び、シンボル多重部150として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ802に記憶されているプログラムをプロセッサ801が読み出して実行することにより、信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、第2シンボルマッピング部140、及び、シンボル多重部150の機能が実現される。
また、図8Bに示す如く、送信符号処理装置100は処理回路803により構成されても良い。この場合、信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、第2シンボルマッピング部140、及び、シンボル多重部150の機能が処理回路803により実現されても良い。
また、送信符号処理装置100はプロセッサ801、メモリ802及び処理回路803により構成されても良い(不図示)。この場合、信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、第2シンボルマッピング部140、及び、シンボル多重部150の機能のうちの一部の機能がプロセッサ801及びメモリ802により実現されて、残余の機能が処理回路803により実現されるものであっても良い。
プロセッサ801は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、又は、DSP(Digital Signal Processor)を用いたものである。
メモリ802は、例えば、半導体メモリ又は磁気ディスクを用いたものである。より具体的には、メモリ802は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、SSD(Solid State Drive)、又は、HDD(Hard Disk Drive)を用いたものである。
処理回路803は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-Chip)、又は、システムLSI(Large-Scale Integration)を用いたものである。
図9を参照して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100の動作について説明する。
図9は、実施の形態1に係る送信符号処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
送信符号処理装置100は、図9に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
まず、ステップST910にて、信号点配置整形符号化部110は、通信対象ビットを取得する。
次に、ステップST920にて、信号点配置整形符号化部110は、通信対象ビットを整形ビットBSPに変換する。
次に、ステップST930にて、組織的誤り訂正符号化部120は、整形ビットBSPに基づくパリティビットBPを生成する。
次に、ステップST940にて、第1シンボルマッピング部130は、整形ビットBSPを第1変調シンボルである情報シンボルXIに変換する。
次に、ステップST950にて、第2シンボルマッピング部140は、パリティビットBPを第2変調シンボルであるパリティシンボルXPに変換する。
次に、ステップST960にて、シンボル多重部150は、情報シンボルXIとパリティシンボルXPとを多重して第3変調シンボルである変調シンボルXを生成する。
次に、ステップST970にて、シンボル多重部150は、生成した第3変調シンボルである変調シンボルXを出力する。
ステップST970の後、送信符号処理装置100は、図9に示すフローチャートの処理を終了し、送信符号処理装置100は、ステップST910の処理に戻って図9に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
なお、ステップST940の処理は、ステップST920の処理が完了した後からステップST960の処理が実行されるまでの間に実行されれば良い。
また、ステップST930の処理が完了した後に、ステップST940の処理とステップST950の処理とが実行される場合、ステップST940の処理とステップST950の処理とは、任意の順に実行されるものであってもよく、並列処理により並行して実行されるものであってもよい。
以上のように、実施の形態1に係る送信符号処理装置100は、外部から入力される通信対象ビットに対して信号点配置整形符号化を行い、通信対象ビットをmi列からなる整形ビットBSPに変換する信号点配置整形符号化部110と、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、整形ビットBSPに基づくmp列のパリティビットBPを生成する組織的誤り訂正符号化部120と、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを第1変調シンボルに変換する第1シンボルマッピング部130と、組織的誤り訂正符号化部120が生成したパリティビットBPを第2変調シンボルに変換する第2シンボルマッピング部140と、第1シンボルマッピング部130が変換した第1変調シンボルと、第2シンボルマッピング部140が変換した第2変調シンボルとを多重して、第3変調シンボルを生成するシンボル多重部150と、を備え、第1変調シンボルは、原点を含むci個の信号点により構成される第1信号点集合sciのうちのいずれか1つの信号点要素をとり、第2変調シンボルは、原点を含まないcp個の信号点により構成される第2信号点集合scpのうちのいずれか1つの信号点要素をとり、信号点配置整形符号化部110は、第1変調シンボルが第1信号点集合sciに含まれるいずれか1つの信号点要素をとる信号点配置整形を行うように構成した。
このように構成することにより、送信符号処理装置100は、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成することができる。
また、以上のように、送信符号処理装置100は、上述の構成において、mpをmi以下とするように構成した。
このように構成することにより、送信符号処理装置100は、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、mpがmiより大きい場合と比較して、理論性能のより高い送信信号を生成することができる。
また、以上のように、送信符号処理装置100は、上述の構成において、cpをci以下とするように構成した。
このように構成することにより、送信符号処理装置100は、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、cpがciより大きい場合と比較して、理論性能のより高い送信信号を生成することができる。
実施の形態2.
図10から図16を参照して、実施の形態2に係る送信符号処理装置100a、及び送信符号処理装置100aが適用された光送信器1aについて説明する。
図10を参照して、実施の形態2に係る光送信器1aの要部の構成について説明する。
図10は、実施の形態2に係る光送信器1aの要部の構成の一例を示す構成図である。
光送信器1aは、送信符号処理装置100a、送信波形整形器10、D/A変換器11、送信光源12、及び、光変調器13を備える。
実施の形態2に係る光送信器1aは、実施の形態1に係る光送信器1と比較して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が送信符号処理装置100aに変更されたものである。
図10において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
送信符号処理装置100aは、外部から入力される通信対象ビットを取得し、取得した通信対象ビットに基づいて、PAMシンボルである変調シンボルXを生成する。送信符号処理装置100aは、生成した変調シンボルXを送信波形整形器10に出力する。
図11を参照して、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aの要部の構成について説明する。
図11は、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aの要部の構成の一例を示す構成図である。
送信符号処理装置100aは、信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120a、第1シンボルマッピング部130a、第2シンボルマッピング部140a、及び、シンボル多重部150を備える。
実施の形態2に係る送信符号処理装置100aは、実施の形態1に係る送信符号処理装置100と比較して、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、及び第2シンボルマッピング部140が、組織的誤り訂正符号化部120a、第1シンボルマッピング部130a、及び第2シンボルマッピング部140aに変更されたものである。
図11において、図2に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
なお、送信符号処理装置100aは、上述の構成に加えて、送信波形整形器10により構成される図11には不図示の送信波形処理部を備えるものであっても、図11には不図示の送信波形処理部と、D/A変換器11により構成される図11には不図示のD/A変換部とを備えるものであってもよい。送信符号処理装置100aが上述の構成に加えて送信波形処理部を備える場合、光送信器1aは、送信波形整形器10を備える必要はなく、また、送信符号処理装置100aが上述の構成に加えて送信波形処理部及びD/A変換部を備える場合、光送信器1aは、送信波形整形器10及びD/A変換器11を備える必要はない。
以下、送信符号処理装置100aは、送信波形処理部及びびD/A変換部のいずれも備えていないものとして説明する。
組織的誤り訂正符号化部120aは、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、整形ビットBSPに基づくmp列のパリティビットBPを生成する。
図12を参照して、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える組織的誤り訂正符号化部120aの要部の構成について説明する。
図12は、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える組織的誤り訂正符号化部120aの要部の構成の一例を示す構成図である。
組織的誤り訂正符号化部120aは、ビットラベル変換部121、硬判定誤り訂正符号化部122、軟判定誤り訂正符号化部123、及び、パリティビット多重部124を備える。
実施の形態2に係る第1信号点集合sciに含まれる信号点要素の座標は、第1情報シンボルの次元数に対応したDi(Diは2以上の整数)個の1次元座標の組合せにより表現されるものである。
ビットラベル変換部121は、Di個の1次元座標のうちの1個の1次元座標に射影した信号点要素をmi1(mi1は1以上且つmi以下の整数)列のビットに対応させて、mi1列のうちの最下位ビット(Least Significant Bit:LSB)であるBSP1Lを除いた上位ビットBSP1Mに対してはグレイ符号化に従ったビット割り当てを行う。また、ビットラベル変換部121は、mi1列のうちのLSBに対してはセット分割のためのビット割り当てを行う。以上のようにして、ビットラベル変換部121は、mi1列からなる1次元整形ビット(以下「1次元整形ビットBSP1」と表記する。)を生成する。
硬判定誤り訂正符号化部122は、ビットラベル変換部121が生成したmi1列からなる1次元整形ビットBSP1のMSBからLSBまでの全ビットを情報ビットとして組織的硬判定誤り訂正符号化を行い、硬判定誤り訂正パリティビット(以下「硬判定誤り訂正パリティビットBPHF」という。)を生成する。
軟判定誤り訂正符号化部123は、ビットラベル変換部121が生成したmi1列からなる1次元整形ビットBSP1のLSBであるBSP1Lと、硬判定誤り訂正符号化部122が生成した硬判定誤り訂正パリティビットBPHFとを情報ビットとして組織的軟判定誤り訂正符号化を行い、軟判定誤り訂正パリティビット(以下「軟判定誤り訂正パリティビットBPSF」という。)を生成する。
パリティビット多重部124は、硬判定誤り訂正符号化部122が生成する硬判定誤り訂正パリティビットBPHFと、軟判定誤り訂正符号化部123が生成する軟判定誤り訂正パリティビットBPSFとを多重して、パリティビットBPを生成する。
以上のように構成することにより、組織的誤り訂正符号化部120aは、整形ビットBSPに基づくmp列のパリティビットBPを生成する。
第1シンボルマッピング部130aは、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを第1変調シンボルである情報シンボルXIに変換する。
具体的には、第1シンボルマッピング部130aは、mi1列のうちのLSBであるBSP1Lを除いた上位ビットであるBSP1Mについては、グレイ符号化に従ったビット割り当てを行い、mi1列のうちのLSBであるBSP1Lについては、セット分割のためのビット割り当てを行うビット対シンボルの対応関係を満たす規則を用いてシンボルマッピングを行うことにより、整形ビットBSPを情報シンボルXIに変換する。
第2シンボルマッピング部140aは、組織的誤り訂正符号化部120aが生成したパリティビットBPを第2変調シンボルであるパリティシンボルXPに変換する。
具体的には、第2シンボルマッピング部140aは、グレイ符号化を用いたシンボルマッピングを行うことにより、パリティビットBPをパリティシンボルXPに変換する。
シンボル多重部150は、第1シンボルマッピング部130aが変換した第1変調シンボルである情報シンボルXIと、第2シンボルマッピング部140aが変換した第2変調シンボルであるパリティシンボルXPとを多重して、変調シンボルXである第3変調シンボルを生成する。シンボル多重部150は、生成した第3変調シンボルである変調シンボルXを光送信器1aが備える送信波形整形器10に出力する。
図13を参照して、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備えるシンボル多重部150が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式について説明する。
図13は、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備えるシンボル多重部150が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式の一例を示す説明図である。
図13は、mi=3、mp=2の場合における変調シンボルXのデータ形式を示すものである。
なお、実施に形態2では、第1シンボルマッピング部130a及び第2シンボルマッピング部140aは、いずれも、1次元変調を行うものとして説明する。第1シンボルマッピング部130a及び第2シンボルマッピング部140aが行う変調は、1次元変調に限定されるものでなく、多次元変調であってもよい。
図14を参照して、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える第1シンボルマッピング部130aが用いるシンボルマッピング規則について説明する。
図14A及び図14Bは、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える第1シンボルマッピング部130aが用いるシンボルマッピング規則の一例を示す説明図である。
具体的には、図14は、1次元整形ビットBSP1と、1次元のPAMシンボルである情報シンボルXIとの対応関係の一例を示す説明図である。
図14Aに示すシンボルマッピング規則は、例えば、4値、6値、8値、10値、12値、14値、16値のPAMシンボルのシンボルマッピングに用いることができる。また、図14Bに示すシンボルマッピング規則は、例えば、3値、5値、7値、9値、11値、13値、15値のPAMシンボルのシンボルマッピングに用いることができる。
例えば、ビットラベル変換部121は、まず、25値のQAM信号を生成する。次に、ビットラベル変換部121は、生成した25値のQAM信号を、2系統の1次元のそれぞれに対応する5値のPAMシンボルに変換することにより、2系統のPAMシンボルを生成する。25値のQAM信号は、2系統のPAMシンボルであって各系統における値が5値のPAMシンボルで表記することができる。ここで、5値のPAMシンボルは、3ビットで表記することができる。
上述の例では、ビットラベル変換部121は、5ビットで表記可能な0から24までの25値の整数値のQAM信号を、0から4まで5値の整数値を用いた2系統の整数値に分解し、分解した2系統の整数値である5値を、各系統のビット数が3である2系統のPAMシンボルに、すなわち、合計で6ビットに変換する処理を行う。
図14Bに示すシンボルマッピング規則では、5値のPAMシンボルの信号点集合は、{-4、-2、0、2、4}であり、これらの信号点に対応したビットは、{0010、0001、0000、1001、1000}、又は、常に0となる上位から2桁目の不使用ビットを除いた{010、001、000、101、100}により表記することができる。
なお、上述の例では、ビットラベル変換部121は、25値のQAM信号を生成するものとして説明したが、ビットラベル変換部121が生成するQAM信号は、25値に限定されるものではなく、9値又は49値等であってもよい。
以上のように構成することにより、第1シンボルマッピング部130aは、信号点の数が必要最小限となるPAMシンボルを生成することができる。第1シンボルマッピング部130aは、信号点の数が必要最小限となるPAMシンボルを生成することにより、PAMシンボルにおける互いに隣り合う信号点間のユークリッド距離を大きくすることができる。したがって、第1シンボルマッピング部130は、PAMシンボルに基づく伝送用の信号のPAPRを低減することができる。
結果として、送信符号処理装置100aは、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成しつつ、回路実装上の性能劣化、又は、ハードウェア実装上の性能劣化を低減させ、性能劣化の小さい光ファイバ伝送を行うことを可能することができる。
なお、送信符号処理装置100aは、必要最低限の信号点数のPAMシンボルを原型としつつ、各信号点の出現確率を制御したり、異なる信号点数のPAMシンボルを混在させたりすることにより、情報レートを細かな粒度で変更することも可能である。
図15を参照して、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備えるシンボル多重部150が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式における誤り訂正の情報ビット領域、及びパリティビットの領域について説明する。
図15A及び図15Bは、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備えるシンボル多重部150が生成する第3変調シンボルである変調シンボルXのデータ形式における誤り訂正の情報ビット領域及びパリティビットの領域の区分の一例を示す説明図である。
硬判定誤り訂正符号化部122による組織的硬判定誤り訂正符号化は、軟判定誤り訂正パリティビットBPSFを除く全領域のビットを保護する。軟判定誤り訂正符号化部123による組織的軟判定誤り訂正符号化は、1次元整形ビットBSP1のLSBであるBPS1Lと、硬判定誤り訂正パリティビットBPHFとを保護する。
図15Aに示す変調シンボルXのデータ形式は、情報シンボルXIが最大8値のPAMシンボルであり、パリティシンボルXPが4値のPAMシンボルである場合のデータ形式の一例である。図15Bに示す変調シンボルXのデータ形式は、情報シンボルXIが最大4値のPAMシンボルであり、パリティシンボルXPが2値のPAMシンボルである場合のデータ形式の一例である。
実施の形態2に係る送信符号処理装置100aは、硬判定誤り訂正と軟判定誤り訂正という強度の異なる2つの符号により異なる信号領域を保護するマルチレベル符号化を適用している。受信側の装置である受信器は、送信符号処理装置100aが備える組織的誤り訂正符号化部120aが行うマルチレベル符号化とは逆の手順によりマルチステージ復号を行う。以上のようなマルチレベル符号化・マルチステージ復号により、軟判定誤り訂正による保護領域の縮小が可能となる。そのため、送信符号処理装置100aを適用した光送信器1aを用いることにより、特に消費電力の大きい軟判定誤り訂正復号の消費電力を削減することができる。
なお、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120a、第1シンボルマッピング部130a、第2シンボルマッピング部140a、及び、シンボル多重部150の各機能は、実施の形態1において図8A及び図8Bに一例を示すハードウェア構成におけるプロセッサ801及びメモリ802により実現されるものであっても良く、又は処理回路803により実現されるものであっても良い。
図16を参照して、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aの動作について説明する。
図16Aは、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aの処理の一例を示すフローチャートである。
送信符号処理装置100aは、図16Aに示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
まず、ステップST1610にて、信号点配置整形符号化部110は、通信対象ビットを取得する。
次に、ステップST1620にて、信号点配置整形符号化部110は、通信対象ビットを整形ビットBSPに変換する。
次に、ステップST1630にて、組織的誤り訂正符号化部120aは、整形ビットBSPに基づくパリティビットBPを生成する。
次に、ステップST1640にて、第1シンボルマッピング部130aは、整形ビットBSPを第1変調シンボルである情報シンボルXIに変換する。
次に、ステップST1650にて、第2シンボルマッピング部140aは、パリティビットBPを第2変調シンボルであるパリティシンボルXPに変換する。
次に、ステップST1660にて、シンボル多重部150は、情報シンボルXIとパリティシンボルXPとを多重して第3変調シンボルである変調シンボルXを生成する。
次に、ステップST1670にて、シンボル多重部150は、生成した第3変調シンボルである変調シンボルXを出力する。
ステップST1670の後、送信符号処理装置100aは、図16Aに示すフローチャートの処理を終了し、送信符号処理装置100aは、ステップST1610の処理に戻って図16Aに示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
なお、ステップST1640の処理は、ステップST1620の処理が完了した後から、ステップST1660の処理が実行される前までの間に実行されれば良い。
また、ステップST1630の処理が完了した後に、ステップST1640の処理とステップST1650の処理とが実行される場合、ステップST1640の処理とステップST1650の処理とは、任意の順に実行されるものであってもよく、並列処理により並行して実行されるものであってもよい。
図16Bは、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える組織的誤り訂正符号化部120aの処理の一例を示すフローチャートである。
具体的には、図16Bは、図16Aに示すステップST1630における内部処理の一例を示すフローチャートである。
図16Aに示すステップST1620の後、まず、ステップST1631にて、ビットラベル変換部121は、1次元整形ビットBSP1を生成する。
次に、ステップST1632にて、硬判定誤り訂正符号化部122は、硬判定誤り訂正パリティビットBPHFを生成する。
次に、ステップST1633にて、軟判定誤り訂正符号化部123は、軟判定誤り訂正パリティビットBPSFを生成する。
次に、ステップST1634にて、パリティビット多重部124は、硬判定誤り訂正パリティビットBPHFと軟判定誤り訂正パリティビットBPSFとを多重して、パリティビットBPを生成する。
ステップST1634の後、組織的誤り訂正符号化部120aは、図16Bに示すフローチャートの処理を終了し、送信符号処理装置100aは、図16Aに示すステップST1640の処理を実行する。
以上のように、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aは、外部から入力される通信対象ビットに対して信号点配置整形符号化を行い、通信対象ビットをmi列からなる整形ビットBSPに変換する信号点配置整形符号化部110と、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、整形ビットBSPに基づくmp列のパリティビットBPを生成する組織的誤り訂正符号化部120aと、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを第1変調シンボルに変換する第1シンボルマッピング部130aと、組織的誤り訂正符号化部120aが生成したパリティビットBPを第2変調シンボルに変換する第2シンボルマッピング部140aと、第1シンボルマッピング部130aが変換した第1変調シンボルと、第2シンボルマッピング部140aが変換した第2変調シンボルとを多重して、第3変調シンボルを生成するシンボル多重部150と、を備え、第1変調シンボルは、原点を含むci個の信号点により構成される第1信号点集合sciのうちのいずれか1つの信号点要素をとり、第2変調シンボルは、原点を含まないcp個の信号点により構成される第2信号点集合scpのうちのいずれか1つの信号点要素をとり、信号点配置整形符号化部110は、第1変調シンボルが第1信号点集合sciに含まれるいずれか1つの信号点要素をとる信号点配置整形を行うように構成した。
更に、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aは、上述の構成において、第1信号点集合sciに含まれる信号点要素の座標は、第1情報シンボルの次元数に対応したDi(Diは2以上の整数)個の1次元座標の組合せにより表現されるものであって、組織的誤り訂正符号化部120aは、Di個の1次元座標のうちの1個の1次元座標に射影した信号点要素をmi1列のビットに対応させて、mi1列のうちの最下位ビットBSP1Lを除いた上位ビットBSP1Mに対してはグレイ符号化に従ったビット割り当てを行い、且つ、mi1列のうちの最下位ビットBSP1Lに対してはセット分割のためのビット割り当てを行うことにより、mi1列からなる1次元整形ビットBSP1を生成するビットラベル変換部121と、ビットラベル変換部121が生成したmi1列からなる1次元整形ビットBSP1の最上位から最下位までの全ビットを情報ビットとして組織的硬判定誤り訂正符号化を行い、硬判定誤り訂正パリティビットBPHFを生成する硬判定誤り訂正符号化部122と、ビットラベル変換部121が生成したmi1列からなる1次元整形ビットBSP1の最下位ビットBSP1Lと、硬判定誤り訂正符号化部122が生成した硬判定誤り訂正パリティビットBPHFとを情報ビットとして組織的軟判定誤り訂正符号化を行い、軟判定誤り訂正パリティビットBPSFを生成する軟判定誤り訂正符号化部123と、硬判定誤り訂正符号化部122が生成する硬判定誤り訂正パリティビットBPHFと、軟判定誤り訂正符号化部123が生成する軟判定誤り訂正パリティビットBPSFとを多重して、パリティビットBPを生成するパリティビット多重部124と、を有した。
このように構成することにより、送信符号処理装置100aは、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成することができる。
また、このように構成することにより、送信符号処理装置100aは、硬判定誤り訂正と軟判定誤り訂正という強度の異なる2つの符号により、異なる信号領域を保護するマルチレベル符号化を適用している。送信符号処理装置100aは、当該マルチレベル符号化により、軟判定誤り訂正による保護領域の縮小を行うことができる。結果として、送信符号処理装置100aは、受信側の装置において特に消費電力の大きい軟判定誤り訂正復号の消費電力を削減することができる。
また、以上のように、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aは、上述の構成において、第1シンボルマッピング部130aは、mi1列のうちの最下位ビットBSP1Lを除いた上位ビットBSP1Mに対してはグレイ符号化に従ったビット割り当てを行い、mi1列のうちの最下位ビットBSP1Lに対してはセット分割のためのビット割り当てを行うことにより、ビット対シンボルの対応関係を満たす規則を用いたシンボルマッピングを行って、整形ビットBSPを第1変調シンボルに変換し、第2シンボルマッピング部140aは、グレイ符号化を用いたシンボルマッピングを行って、パリティビットBPを第2変調シンボルに変換するように構成した。
このように構成することにより、送信符号処理装置100aは、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成することができる。
また、このように構成することにより、送信符号処理装置100aは、信号点の数を必要最小限とすることができる。信号点の数を必要最小限とすることにより、送信符号処理装置100aは、PAMシンボルにおける互いに隣り合う信号点間のユークリッド距離を大きくすることができ、PAMシンボルに基づく伝送用の信号のPAPRを低減することができる。結果として、送信符号処理装置100aは、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成しつつ、回路実装上の性能劣化、又は、ハードウェア実装上の性能劣化を低減させ、性能劣化の小さい光ファイバ伝送を行うことを可能することができる。
実施の形態3.
図17から図20を参照して、実施の形態3に係る送信符号処理装置100b、及び送信符号処理装置100bが適用された光送信器1bについて説明する。
図17を参照して、実施の形態3に係る光送信器1bの要部の構成について説明する。
図17は、実施の形態3に係る光送信器1bの要部の構成の一例を示す構成図である。
光送信器1bは、送信符号処理装置100b、送信波形整形器10、D/A変換器11、送信光源12、及び、光変調器13を備える。
実施の形態3に係る光送信器1bは、実施の形態1に係る光送信器1と比較して、実施の形態1に係る送信符号処理装置100が送信符号処理装置100bに変更されたものである。
図17において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
送信符号処理装置100bは、外部から入力される通信対象ビットを取得し、取得した通信対象ビットに基づいて、PAMシンボルである変調シンボルXを生成する。送信符号処理装置100bは、生成した変調シンボルXを送信波形整形器10に出力する。
図18を参照して、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bの要部の構成について説明する。
図18は、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bの要部の構成の一例を示す構成図である。
送信符号処理装置100bは、信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、第2シンボルマッピング部140、シンボル多重部150、及び、複素回転部160を備える。
実施の形態3に係る送信符号処理装置100bは、実施の形態1に係る送信符号処理装置100と比較して、複素回転部160が追加されたものである。
図18において、図2に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
なお、送信符号処理装置100bは、上述の構成に加えて、送信波形整形器10により構成される図18には不図示の送信波形処理部を備えるものであっても、図18には不図示の送信波形処理部と、D/A変換器11により構成される図18には不図示のD/A変換部とを備えるものであってもよい。送信符号処理装置100bが上述の構成に加えて送信波形処理部を備える場合、光送信器1bは、送信波形整形器10を備える必要はなく、また、送信符号処理装置100bが上述の構成に加えて送信波形処理部及びD/A変換部を備える場合、光送信器1bは、送信波形整形器10及びD/A変換器11を備える必要はない。
以下、送信符号処理装置100bは、送信波形処理部及びびD/A変換部のいずれも備えていないものとして説明する。
また、送信符号処理装置100bは、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、及び第2シンボルマッピング部140に替えて、実施の形態2に係る送信符号処理装置100aが備える組織的誤り訂正符号化部120a、第1シンボルマッピング部130a、及び第2シンボルマッピング部140aを備えるものであってもよい。
以下、送信符号処理装置100bは、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、及び第2シンボルマッピング部140を備えているものとして説明する。
シンボル多重部150は、第1シンボルマッピング部130が変換した第1変調シンボルである情報シンボルXIと、第2シンボルマッピング部140が変換した第2変調シンボルであるパリティシンボルXPとを多重して、第3変調シンボルを生成する。シンボル多重部150は、生成した第3変調シンボルを複素回転部160に出力する。
複素回転部160は、シンボル多重部150が生成した第3変調シンボルに対して、1次元ごとのPAPRが小さくなるように任意の複素回転を与えることにより、変調シンボルXを生成する。複素回転部160は、生成した変調シンボルXを光送信器1bが備える送信波形整形器10に出力する。
図19を参照して、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bが備える複素回転部160が生成する変調シンボルXにおける複素平面上の信号点配置について説明する。
図19Aは、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bが備えるシンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置の一例を示す説明図である。
具体的には、図19Aに示す第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置は、シンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルに含まれる情報シンボルXIが9値のQAMシンボルである場合のものである。
シンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルに含まれる情報シンボルXIは、9値のQAMシンボルに限定されるものではない。
以下、シンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルに含まれる情報シンボルXIは、9値のQAMシンボルであるものとして説明する。
シンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルに含まれる情報シンボルXIが9値のQAMシンボルである場合、情報シンボルXIは、1次元ごとには3値のPAMシンボルである。なお、1次元整形ビットBSP1と情報シンボルXIである3値のPAMシンボルとの対応関係は、図14Bに示すシンボルマッピング規則に準拠している。すなわち、情報シンボルXIの値が「2」である場合は、1次元整形ビットBSP1が「0001」となり、これを1桁目と4桁目だけで表現すると「01」となる。また、情報シンボルXIの値が「0」である場合は、1次元整形ビットBSP1が「0000」となり、これを1桁目と4桁目だけで表現すると「00」となる。また、情報シンボルXIの値が「-2」である場合は、1次元整形ビットBSP1が「1001」となり、これを1桁目と4桁目だけで表現すると「11」となる。
また、シンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルに含まれるパリティシンボルXPは、4値位相変調(以下「QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)」という。)である。パリティシンボルXPがQPSKである場合、1次元ごとには2値のPAMシンボルである。以下、2値のPAMの信号座標は、「1」又は「-1」であるものとする。
図19Bは、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bが備えるシンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置の一例を示す説明図である。
具体的には、図19Bに示す第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置は、シンボル多重部150が複素回転部160に出力する第3変調シンボルに含まれる情報シンボルXIが5値のQAMシンボルである場合のものである。
図19Bに示す第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置は、図19Aに示す第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点配置のうちの中黒円により示される4点を除いたものに等しい。
図19Cは、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bが備える複素回転部160が生成する変調シンボルXにおける複素平面上の信号点配置の一例を示す説明図である。
複素回転部160は、図19Bに示す第3変調シンボルにおける複素平面上の信号点のうち、第3変調シンボルに含まれる情報シンボルXIの信号点を複素平面において、例えば、45度だけ位相回転させることにより、PAMシンボルに基づく伝送用の信号の1次元ごとのPAPRを低減する。
複素回転部160が、シンボル多重部150が生成した第3変調シンボルに対して、複素回転を与えることにより、送信符号処理装置100bは、PAMシンボルに基づく伝送用の信号の1次元当たりのPAPRを複素回転前に比べて低減することができる。
具体的には、例えば、複素回転部160が第3変調シンボルに対して複素回転を与えて、図19Bに示す信号点配置を図19Cに示す信号点配置に変更することにより、送信符号処理装置100bは、PAMシンボルに基づく伝送用の信号の1次元当たりのPAPRを複素回転前に比べて約半分に低減することができる。
なお、送信符号処理装置100bは、実施の形態1にて説明したように、5値のQAMシンボル又は9値のQAMシンボル等を原型としつつ、各信号点の出現確率を制御してもよい。送信符号処理装置100bは、例えば、5値のQAMシンボル又は9値のQAMシンボルを原型としつつ各信号点の出現確率を制御することにより、従来の送信符号処理方法において16値のQAMシンボルを原型とする場合と比べて、PAMシンボルに基づく伝送用の信号のPAPRを更に低減することができる。結果として、送信符号処理装置100bは、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成しつつ、回路実装上の性能劣化、又は、ハードウェア実装上の性能劣化を更に低減させることができる。なお、5値のQAMシンボル又は9値のQAMシンボルに基づく信号の伝送は、超長距離光ファイバ伝送に有用である。
なお、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bが備える信号点配置整形符号化部110、組織的誤り訂正符号化部120、第1シンボルマッピング部130、第2シンボルマッピング部140、シンボル多重部150、及び、複素回転部160の各機能は、実施の形態1において図8A及び図8Bに一例を示すハードウェア構成におけるプロセッサ801及びメモリ802により実現されるものであっても良く、又は処理回路803により実現されるものであっても良い。
図20を参照して、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bの動作について説明する。
図20は、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bの処理の一例を示すフローチャートである。
送信符号処理装置100bは、図20に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
まず、ステップST2010にて、信号点配置整形符号化部110は、通信対象ビットを取得する。
次に、ステップST2020にて、信号点配置整形符号化部110は、通信対象ビットを整形ビットBSPに変換する。
次に、ステップST2030にて、組織的誤り訂正符号化部120は、整形ビットBSPに基づくパリティビットBPを生成する。
次に、ステップST2040にて、第1シンボルマッピング部130は、整形ビットBSPを第1変調シンボルである情報シンボルXIに変換する。
次に、ステップST2050にて、第2シンボルマッピング部140は、パリティビットBPを第2変調シンボルであるパリティシンボルXPに変換する。
次に、ステップST2060にて、シンボル多重部150は、情報シンボルXIとパリティシンボルXPとを多重して第3変調シンボルを生成する。
次に、ステップST2070にて、複素回転部160は、第3変調シンボルに対して複素回転を与えることにより変調シンボルXを生成する。
次に、ステップST2080にて、複素回転部160は、生成した変調シンボルXを出力する。
ステップST2080の後、送信符号処理装置100bは、図20に示すフローチャートの処理を終了し、送信符号処理装置100bは、ステップST2010の処理に戻って図20に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
なお、ステップST2040の処理は、ステップST2020の処理が完了した後からステップST2060の処理が実行される前までの間に実行されれば良い。
また、ステップST2030の処理が完了した後に、ステップST2040の処理とステップST2050の処理とが実行される場合、ステップST2040の処理とステップST2050の処理とは、任意の順に実行されるものであってもよく、並列処理により並行して実行されるものであってもよい。
以上のように、実施の形態3に係る送信符号処理装置100bは、外部から入力される通信対象ビットに対して信号点配置整形符号化を行い、通信対象ビットをmi列からなる整形ビットBSPに変換する信号点配置整形符号化部110と、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、整形ビットBSPに基づくmp列のパリティビットBPを生成する組織的誤り訂正符号化部120と、信号点配置整形符号化部110が変換した整形ビットBSPを第1変調シンボルに変換する第1シンボルマッピング部130と、組織的誤り訂正符号化部120が生成したパリティビットBPを第2変調シンボルに変換する第2シンボルマッピング部140と、第1シンボルマッピング部130が変換した第1変調シンボルと、第2シンボルマッピング部140が変換した第2変調シンボルとを多重して、第3変調シンボルを生成するシンボル多重部150と、シンボル多重部150が生成した第3変調シンボルに対して、1次元ごとのピーク対平均電力比が小さくなるように任意の複素回転を与える複素回転部160と、を備え、第1変調シンボルは、原点を含むci個の信号点により構成される第1信号点集合sciのうちのいずれか1つの信号点要素をとり、第2変調シンボルは、原点を含まないcp個の信号点により構成される第2信号点集合scpのうちのいずれか1つの信号点要素をとり、信号点配置整形符号化部110は、第1変調シンボルが第1信号点集合sciに含まれるいずれか1つの信号点要素をとる信号点配置整形を行うように構成した。
このように構成することにより、送信符号処理装置100bは、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成しつつ、PAMシンボルに基づく伝送用の信号の1次元当たりのPAPRを複素回転前に比べて低減することができる。結果として、送信符号処理装置100bは、低い情報レートにおける通信対象ビット列を伝送する場合において、高値のQAMを用いることなく、理論性能の高い送信信号を生成しつつ、回路実装上の性能劣化、又は、ハードウェア実装上の性能劣化を低減させることができる。
なお、本開示は、その発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、又は、各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは、各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示は、光送信器から受信側の装置に情報を送信する際に、光送信器にて、送信する情報に対して誤り訂正符号化を行い、受信側の装置にて、受信した情報に対して誤り訂正を行う光通信システムに適している。
1,1a,1b 光送信器、10 送信波形整形器、11 D/A変換器、12 送信光源、13 光変調器、100,100a,100b 送信符号処理装置、110 信号点配置整形符号化部、120,120a 組織的誤り訂正符号化部、121 ビットラベル変換部、122 硬判定誤り訂正符号化部、123 軟判定誤り訂正符号化部、124 パリティビット多重部、130,130a 第1シンボルマッピング部、140,140a 第2シンボルマッピング部、150 シンボル多重部、160 複素回転部、801 プロセッサ、802 メモリ、803 処理回路。

Claims (8)

  1. 外部から入力される通信対象ビットに対して信号点配置整形符号化を行い、前記通信対象ビットをmi(miは1以上の整数)列からなる整形ビットに変換する信号点配置整形符号化部と、
    前記信号点配置整形符号化部が変換した前記整形ビットを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、前記整形ビットに基づくmp(mpは1以上の整数)列のパリティビットを生成する組織的誤り訂正符号化部と、
    前記信号点配置整形符号化部が変換した前記整形ビットを第1変調シンボルに変換する第1シンボルマッピング部と、
    前記組織的誤り訂正符号化部が生成した前記パリティビットを第2変調シンボルに変換する第2シンボルマッピング部と、
    前記第1シンボルマッピング部が変換した前記第1変調シンボルと、前記第2シンボルマッピング部が変換した前記第2変調シンボルとを多重して、第3変調シンボルを生成するシンボル多重部と、
    を備え、
    前記第1変調シンボルは、原点を含むci(ciは1以上の整数)個の信号点により構成される第1信号点集合のうちのいずれか1つの信号点要素をとり、
    前記第2変調シンボルは、前記原点を含まないcp(cpは1以上の整数)個の信号点により構成される第2信号点集合のうちのいずれか1つの前記信号点要素をとり、
    前記信号点配置整形符号化部は、前記第1変調シンボルが前記第1信号点集合に含まれるいずれか1つの前記信号点要素をとる信号点配置整形を行うこと
    を特徴とする送信符号処理装置。
  2. mpをmi以下とすること
    を特徴とする請求項1記載の送信符号処理装置。
  3. cpをci以下とすること
    を特徴とする請求項1記載の送信符号処理装置。
  4. 前記シンボル多重部が生成した前記第3変調シンボルに対して、1次元ごとのピーク対平均電力比が小さくなるように任意の複素回転を与える複素回転部
    を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の送信符号処理装置。
  5. 前記第1信号点集合に含まれる前記信号点要素の座標は、第1情報シンボルの次元数に対応したDi(Diは2以上の整数)個の1次元座標の組合せにより表現されるものであって、
    前記組織的誤り訂正符号化部は、
    前記Di個の1次元座標のうちの1個の1次元座標に射影した前記信号点要素をmi1(mi1は1以上且つmi以下の整数)列のビットに対応させて、前記mi1列のうちの最下位ビットを除いた上位ビットに対してはグレイ符号化に従ったビット割り当てを行い、且つ、前記mi1列のうちの前記最下位ビットに対してはセット分割のためのビット割り当てを行うことにより、前記mi1列からなる1次元前記整形ビットを生成するビットラベル変換部と、
    前記ビットラベル変換部が生成した前記mi1列からなる前記1次元前記整形ビットの最上位から最下位までの全ビットを情報ビットとして組織的硬判定誤り訂正符号化を行い、硬判定誤り訂正パリティビットを生成する硬判定誤り訂正符号化部と、
    前記ビットラベル変換部が生成した前記mi1列からなる前記1次元前記整形ビットの前記最下位ビットと、前記硬判定誤り訂正符号化部が生成した前記硬判定誤り訂正パリティビットとを情報ビットとして組織的軟判定誤り訂正符号化を行い、軟判定誤り訂正パリティビットを生成する軟判定誤り訂正符号化部と、
    前記硬判定誤り訂正符号化部が生成する前記硬判定誤り訂正パリティビットと、前記軟判定誤り訂正符号化部が生成する前記軟判定誤り訂正パリティビットとを多重して、前記パリティビットを生成するパリティビット多重部と、
    を有すること
    を特徴とする請求項1記載の送信符号処理装置。
  6. 前記第1シンボルマッピング部は、mi1(mi1は1以上且つmi以下の整数)列のうちの最下位ビットを除いた上位ビットに対してはグレイ符号化に従ったビット割り当てを行い、前記mi1列のうちの前記最下位ビットに対してはセット分割のためのビット割り当てを行うことにより、ビット対シンボルの対応関係を満たす規則を用いたシンボルマッピングを行って、前記整形ビットを前記第1変調シンボルに変換し、
    前記第2シンボルマッピング部は、グレイ符号化を用いたシンボルマッピングを行って、前記パリティビットを前記第2変調シンボルに変換すること
    を特徴とする請求項1記載の送信符号処理装置。
  7. 請求項1記載の送信符号処理装置と、
    前記送信符号処理装置が生成する前記第3変調シンボルをデジタルベースバンド信号に変換する送信波形整形器と、
    前記送信波形整形器が変換した前記デジタルベースバンド信号をアナログ電気信号に変換するD/A変換器と、
    無変調光を発する送信光源と、
    前記送信光源が発する前記無変調光を前記D/A変換器が変換した前記アナログ電気信号により変調する光変調器と、
    を備えること
    を特徴とする光送信器。
  8. 信号点配置整形符号化部が、外部から入力される通信対象ビットに対して信号点配置整形符号化を行い、前記通信対象ビットをmi(miは1以上の整数)列からなる整形ビットに変換する信号点配置整形符号化ステップと、
    組織的誤り訂正符号化部が、前記信号点配置整形符号化ステップにより変換された前記整形ビットを情報ビットとして組織的誤り訂正符号化を行い、前記整形ビットに基づくmp(mpは1以上の整数)列のパリティビットを生成する組織的誤り訂正符号化ステップと、
    第1シンボルマッピング部が、前記信号点配置整形符号化ステップにより変換された前記整形ビットを第1変調シンボルに変換する第1シンボルマッピングステップと、
    第2シンボルマッピング部が、前記組織的誤り訂正符号化ステップにより生成された前記パリティビットを第2変調シンボルに変換する第2シンボルマッピングステップと、
    シンボル多重部が、前記第1シンボルマッピングステップにより変換された前記第1変調シンボルと、前記第2シンボルマッピングステップにより変換された前記第2変調シンボルとを多重して、第3変調シンボルを生成するシンボル多重ステップと、
    を備え、
    前記第1変調シンボルは、原点を含むci(ciは1以上の整数)個の信号点により構成される第1信号点集合のうちのいずれか1つの信号点要素をとり、
    前記第2変調シンボルは、前記原点を含まないcp(cpは1以上の整数)個の信号点により構成される第2信号点集合のうちのいずれか1つの前記信号点要素をとり、
    前記信号点配置整形符号化部は、前記信号点配置整形符号化ステップにおいて、前記第1変調シンボルが前記第1信号点集合に含まれるいずれか1つの前記信号点要素をとる信号点配置整形を行うこと
    を特徴とする送信符号処理方法。
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