JP6884293B2 - 分布整形方法および分布整形終端方法、分布整形符号化器および分布整形復号器、並びに、伝送システム - Google Patents

分布整形方法および分布整形終端方法、分布整形符号化器および分布整形復号器、並びに、伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、分布整形方法および分布整形終端方法、分布整形を実行する符号化器および分布整形終端を実行する復号器、並びに、前記符号化器を含む送信装置と前記復号器を含む受信装置と伝送路とを備える伝送システムに関する。
伝送システムにおいて、情報源の確率分布を整形することによって、通信容量をシャノン容量に漸近させる手法が検討されている。このような手法は、確率的整形(Probabilistic Shaping)と呼ばれている。
確率的整形の手法では、送信側において、分布整合(Distribution Matching)と呼ばれる処理が行われ、受信側において、分布整合終端(Distribution Dematching)と呼ばれる処理が行われる。
特許文献1には、確率的整形の手法を誤り訂正と組み合わせる際に、送信側において、分布整合を誤り訂正符号化よりも上流で行い、受信側において、分布整合終端を誤り訂正復号よりも下流で行う方法が記載されている。
なお、確率的整形の手法では、情報源の確率分布を何らかの目標分布に整合させるという意味から、「分布整合」および「分布整合終端」という用語が用いられている。しかしながら、確率的整形の手法では、明確な目標分布が存在しない場合でも、結果として得られる確率分布が通信に適したものであればよい。
このような場合には、「分布整形(Distribution Shaping)」および「分布整形終端(Distribution Deshaping)」という用語の方がより適切であると考えられる。
したがって、本明細書では、これ以降、「分布整形」および「分布整形終端」という用語を用いることにする。
G.Bocherer他、"Bandwidth Efficient and Rate−Matched Low−Density Parity−Check Coded Modulation"、IEEE Transactions on Communications、vol.63、no.12、pp.4651−4665、December 2015.
光ファイバ伝送では、オン・オフ・キーイングが主に用いられている。そのため、通常、光信号における「0」の数と「1」の数とが不均一であることに起因する性能劣化、クロック再生不能等を回避するために、ビットスクランブルによって、「0」と「1」の出現確率を均一化することが行われている。
しかしながら、実トラフィックにおける情報源は、通常、「0」と「1」の出現頻度に偏りがある。例えば、MACフレームがアイドル状態である場合には、「0」が優勢となる。また、Alarm Indication Signalが転送される場合には、「1」が優勢となる。
したがって、実トラフィックにおける情報源は、統計的性質が時間変化する不均一な情報源とみなすのが妥当である。このような情報源に対して、ビットスクランブルによって「0」と「1」の出現頻度を強制的に均一化することは、情報理論の観点からは、エントロピーを不必要に増加させることになる。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、不均一で時間変化する情報源に対して適用可能でありながら、不必要なエントロピーの増加を抑えることができる、分布整形方法および分布整形終端方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記の分布整形を実行する符号化器、および、上記の分布整形終端を実行する復号器を提供することも目的とする。
さらに、本発明は、上記の符号化器を含む送信装置と、上記の復号器を含む受信装置と、伝送路とを備える、伝送システムを提供することも目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る分布整形方法は、予め決定された長さのビット系列に対して、予め決定された長さのシンボル系列を割り当てるステップであって、ビット系列に含まれる第1の値のビット数が多いほど、使用可能なシンボル系列の中から、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる、ステップを含む。
また、本発明に係る分布整形終端方法は、予め決定された長さのシンボル系列に対して、予め決定された長さのビット系列を割り当てるステップであって、シンボル系列の平均電力が小さいほど、使用可能なビット系列の中から、第1の値のビット数の多いビット系列を割り当てる、ステップを含む。
また、本発明に係る分布整形符号化器は、予め決定された長さのビット系列を、予め決定された規則に従って、第1、第2のビット系列に分割して出力する、前段回路と、第1のビット系列に対して、当該第1のビット系列に含まれる第1の値のビット数が多いほど、使用可能なシンボル系列の中から、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる、割り当て回路と、第2のビット系列と、シンボル系列とが、同一の遅延を有するように両者の遅延を調整して出力する、遅延調整回路と、遅延調整回路から出力される第2のビット系列およびシンボル系列を、予め決定された規則に従って組み合わせて、新たなシンボル系列を生成して出力する、後段回路とを備える。
また、本発明に係る分布整形復号器は、予め決定された長さのシンボル系列を、予め決定された規則に従って、第1、第2のシンボル系列に分割して出力する、前段回路と、第1のシンボル系列に対して、当該第1のシンボル系列の平均電力が小さいほど、使用可能なビット系列の中から、第1の値のビット数の多いビット系列を割り当てる、割り当て回路と、第2のシンボル系列と、ビット系列とが、同一の遅延を有するように両者の遅延を調整して出力する、遅延調整回路と、遅延調整回路から出力される第2のシンボル系列およびビット系列を、予め決定された規則に従って組み合わせて、新たなビット系列を生成して出力する、後段回路とを備える。
また、本発明に係る伝送システムは、上記の記載の分布整形符号化器を含む送信装置と、上記の分布整形復号器を含む受信装置と、伝送路とを備える。
本発明によれば、不均一で時間変化する情報源に対して適用可能でありながら、不必要なエントロピーの増加を抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る分布整形方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る分布整形方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る分布整形方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る分布整形終端方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る分布整形終端方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態6に係る分布整形終端方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態7に係る分布整形終端方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態8に係る分布整形符号化器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態9に係る分布整形符号化器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態10に係る分布整形符号化器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態11に係る分布整形符号化器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態12に係る分布整形復号器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態13に係る分布整形復号器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態14に係る分布整形復号器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態15に係る分布整形復号器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態16に係る光ファイバ伝送システムの構成を示す図である。 図16の光送信装置における送信信号処理回路の内部構成を示す図である。 図16の光送信装置における受信信号処理回路の内部構成を示す図である。 図16の光ファイバ伝送システムにおける、ユーザトラフィックに応じて変化するクライアント/フレーム信号と、送信シンボルの確率分布の変化との模式図である。 本発明の実施の形態8〜11に係る分布整形符号化器および実施の形態12〜15に係る分布整形復号器の各機能を専用のハードウェアである処理回路で実現する場合を示した構成図である。 本発明の実施の形態8〜11に係る分布整形符号化器および実施の形態12〜15に係る分布整形復号器の各機能をプロセッサおよびメモリを備えた処理回路より実現する場合を示した構成図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示する発明の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る分布整形方法のフローチャートである。本実施の形態1および後述する実施の形態2〜3では、情報圧縮と分布整形とが同時に行われる。
ステップS11において、予め決定された長さの入力ビット系列に対して、予め決定された長さのシンボル系列を一対一対応で割り当てる。この際、ビット系列のエントロピーが小さいものほど、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる。より具体的には、ビット系列に含まれる「第1の値」のビット数が多いほど、使用可能なシンボル系列の中から、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる。ここで、「第1の値」は「0」または「1」のいずれかである。なお、本実施の形態1および後述する各実施の形態において、第1の値が「0」、第2の値が「1」である場合の例を説明するが、両者の関係を入れ替えて、第1の値が「1」、第2の値が「0」であるとしても、本発明は同様に成立する。
本実施の形態1および後述する実施の形態2〜3において、シンボルは、例えば8値パルス振幅変調(PAM)シンボルの絶対値、すなわち、1、3、5、7とすることができる。
この場合、ビット系列からシンボル系列への一対一対応の変換は、例えば以下の表1のような、入力3ビット→出力2シンボルの変換テーブルによって表される。
[表1]
1)ビット系列:000 → シンボル系列:11:平均電力1
2)ビット系列:001 → シンボル系列:13:平均電力5
3)ビット系列:010 → シンボル系列:31:平均電力5
4)ビット系列:100 → シンボル系列:33:平均電力9
5)ビット系列:011 → シンボル系列:15:平均電力13
6)ビット系列:101 → シンボル系列:51:平均電力13
7)ビット系列:110 → シンボル系列:35:平均電力17
8)ビット系列:111 → シンボル系列:53:平均電力17
表1の変換テーブルを用いることにより、シンボル間の最小距離を2に保ちながら、入力ビット系列に含まれる「第1の値」、すなわち「0」のビット数が多いほど、出力シンボル系列の平均電力およびエントロピーを小さく抑えることができる。
なお、入力ビット系列に含まれる「0」のビット数が多い場合とは、例えばMACフレームにおいてアイドルとなるものが多い場合に対応する。
したがって、例えば加法性白色ガウス雑音環境において、所定の性能を得るのに必要な信号対雑音比(SNR)を低減することができる。あるいは、誤り訂正の復号繰り返し数を減らしたり、より簡易な誤り訂正を採用したりすることにより、同一の性能において、伝送システム全体としての消費電力を低減することができる。
また、表1の変換テーブルは、説明のための簡易なテーブルである。本実施の形態1および後述する実施の形態2〜3において、ビット系列の長さは、例えば数10〜数1000ビットとすることができる。また、シンボル系列の長さは、例えば数10〜数1000シンボルとすることができる。
また、表1の変換テーブルにおいて、ビット系列について、「第1の値」、すなわち「0」のビット数が等しいものが複数存在する場合がある。また、シンボル系列について、平均電力の等しいものが複数存在する場合がある。そのため、表1の変換テーブル内の順番は一意に定まるわけではない。
表1の変換テーブルにおいて、ビット系列について、「第1の値」、すなわち「0」のビット数が等しいもの同士は、入れ替え可能である。同様に、シンボル系列について、平均電力が等しいもの同士は、入れ替え可能である。
また、例えば変換テーブルの規模を削減する等の目的のために、ビット系列について、「第1の値」、すなわち「0」のビット数が異なるもの同士を入れ替えたとしても、その入れ替えの程度が過剰でない場合には、結果として得られる性能に大きく影響せず、採用できる可能性がある。
同様に、シンボル系列について、平均電力が異なるもの同士を入れ替えたとしても、その程度が過剰でない場合には、結果として得られる性能に大きく影響せず、採用できる可能性がある。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2に係る分布整形方法のフローチャートである。
ステップS21において、予め決定された長さの入力ビット系列について、全てのビットが第2の値、すなわち「1」であるか否かを判定する。
ステップS21がYESの場合、したがって全てのビットが第2の値、すなわち「1」である場合には、処理フローはステップS22に進む。一方、ステップS21がNOの場合、したがって全てのビットが第2の値、すなわち「1」ではなく、第1の値、すなわち「0」のビットも含まれている場合には、処理フローはステップS23に進む。
ステップS22において、ビット系列に対して、予め選択されたシンボル系列を割り当てる。ここで、予め選択されたシンボル系列とは、使用可能なシンボル系列の中で、最も平均電力の小さいシンボル系列である。
ステップS23において、ビット系列に対して、当該ビット系列のエントロピーが小さいものほど、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる。より具体的には、ビット系列に対して、当該ビット系列に含まれる第1の値、すなわち「0」のビット数が多いほど、上記の予め選択されたシンボル系列を除いた、使用可能なシンボル系列の中から、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる、
前述した実施の形態1では、入力ビット系列の全てのビットが第2の値、すなわち「1」である場合には、出力シンボル系列の平均電力が大きくなってしまう。これに対して、本実施の形態2では、対象とする区間において、入力ビット系列の全てのビットが第2の値、すなわち「1」である場合には、出力シンボル系列の平均電力が最小となる。
なお、入力ビット系列の全てのビットが「1」である場合とは、例えばAlarm Indication Signalが転送される場合に対応する。
本実施の形態2では、入力ビット系列に含まれる第1の値、すなわち「0」のビット数が多い場合と、入力ビット系列の全てのビットが第2の値、すなわち「1」である場合とにおいて、出力シンボル系列の平均電力およびエントロピーを低く抑えることができる。
なお、本実施の形態2では、多くのビット系列に対して、ステップS23が実行されることになる。このステップS23の処理においては、実施の形態1と比べると、使用可能なシンボル系列の中から、最も平均電力の小さいシンボル系列を失うことになる。しかしながら、結果として得られる性能には大きく影響せず、採用できる場合が多いと見込まれる。
また、上記のステップS22において、予め選択されるシンボル系列として、最も平均電力の小さいシンボル系列を採用するのでなくても、次善の策として、平均電力が中程度のシンボル系列を採用してもよい。
例えば、予め選択されるシンボル系列として、割り当て可能なシンボル系列の平均電力の中央値よりも小さい平均電力を有するシンボル系列を採用してもよい。
実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3に係る分布整形方法のフローチャートである。
ステップS31において、予め決定された長さの入力ビット系列について、第2の値、すなわち「1」のビット数をカウントする。
ステップS32において、ビット系列について、第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の値、すなわち「0」のビット数よりも多いか否かを判定する。
ステップS32がNOの場合、したがって第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の値、すなわち「0」のビット数以下である場合には、処理フローはステップS33に進む。一方、ステップS32がYESの場合、したがって第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の値、すなわち「0」のビット数よりも多い場合には、処理フローはステップS34に進む。
ステップS33において、ビット系列に対して、反転制御ビットとして第1の値、すなわち「0」を追加する。
ステップS34において、ビット系列に対して、各ビットを反転させた後、反転制御ビットとして第2の値、すなわち「1」を追加する。
ステップS35において、ビット系列に対して、当該ビット系列のエントロピーが小さいものほど、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる。より具体的には、ビット系列に対して、当該ビット系列に含まれる第1の値、すなわち「0」のビット数が多いほど、使用可能なシンボル系列の中から、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる。
なお、入力ビット系列における「1」のビット数が「0」のビット数よりも多い場合とは、例えば、Alarm Indication Signalが転送される場合、Alarm Indication Signalの一部が含まれる場合、ユーザトラフィックが隙間なく転送されている状態で「1」のビットの割合が多い場合等に対応する。
また、ビット系列を反転したか否かを示す反転制御ビットは、シンボル系列を構成するビット群に紛れて配置してもよいし、これに含まれないフレームヘッダ、PAMの極性に対応する符号ビット等に配置してもよい。
前述した実施の形態2では、入力ビット系列の全てのビットが第2の値、すなわち「1」の場合にしか対応することができず、入力ビット系列に少数の第1の値、すなわち「0」が含まれている場合には、出力シンボル系列の平均電力およびエントロピーが大きくなってしまう。
これに対して、本実施の形態3では、対象とする区間において、入力ビット系列における第2の値、すなわち「1」のビット数が多い場合と、入力ビット系列における第1の値、すなわち「0」のビット数が多い場合との双方について、出力シンボル系列の平均電力およびエントロピーを低く抑えることができる。
したがって、本実施の形態3では、入力ビット系列における第1の値、すなわち「0」のビット数と第2の値、すなわち「1」のビット数とがアンバランスとなる場合において、出力シンボル系列の平均電力およびエントロピーを低く抑えることができる。
なお、上述した実施の形態1〜3では、現在の光ファイバ通信向けフレームフォーマットに基づいて、「0」と「1」の出現頻度を取り扱っている。しかしながら、定義次第では、「0」と「1」の出現頻度が入れ替わる可能性もある。そのような場合には、「0」と「1」を入れ替えて、上述した実施の形態1〜3を適用すればよいことは自明である。
実施の形態4.
図4は、本発明の実施の形態4に係る分布整形終端方法のフローチャートである。本実施の形態4および後述する実施の形態5〜7では、分布整形終端と情報解凍とが同時に行われる。本実施の形態4に係る分布整形終端方法は、前述した実施の形態1に係る分布整形方法と組み合わせて用いられる。
ステップS41において、予め決定された長さの入力シンボル系列に対して、予め決定された長さのビット系列を割り当てる。この際、シンボル系列の平均電力が小さいほど、使用可能なビット系列の中から、第1の値、すなわち「0」のビット数の多いビット系列を割り当てる。
本実施の形態4および後述する実施の形態5〜7において、シンボル系列からビット系列への変換は、少なくとも部分的には、一対一対応である。
例えば、シンボルが8値PAMであるとすると、一対一対応である部分の変換は、例えば以下の表2のような、入力2シンボル→出力3ビットの変換テーブルによって表される。
[表2]
1)シンボル系列:11:平均電力1 → ビット系列:000
2)シンボル系列:13:平均電力5 → ビット系列:001
3)シンボル系列:31:平均電力5 → ビット系列:010
4)シンボル系列:33:平均電力9 → ビット系列:100
5)シンボル系列:15:平均電力13 → ビット系列:011
6)シンボル系列:51:平均電力13 → ビット系列:101
7)シンボル系列:35:平均電力17 → ビット系列:110
8)シンボル系列:53:平均電力17 → ビット系列:111
表2の変換テーブルは、前述した実施の形態1における表1の変換テーブルの逆引きに相当する。すなわち、本実施の形態4におけるステップS41の変換は、前述した実施の形態1におけるステップS11の変換の逆変換である。
また、一対一対応でない部分の変換は、例えば以下の表3のような、入力2シンボル→出力3ビットの変換テーブルによって表される。
[表3]
9)シンボル系列:55:平均出力25 → ビット系列:111
10)シンボル系列:17:平均電力25 → ビット系列:011
11)シンボル系列:71:平均電力25 → ビット系列:101
12)シンボル系列:37:平均電力29 → ビット系列:110
13)シンボル系列:73:平均電力29 → ビット系列:111
14)シンボル系列:57:平均電力37 → ビット系列:110
15)シンボル系列:75:平均電力37 → ビット系列:111
16)シンボル系列:77:平均電力49 → ビット系列:111
表3の変換テーブルには、表2の変換テーブルの内容は含まれていない。そのため、前述した実施の形態1で定義した各送信シンボルが、例えば誤り訂正が行われることによって、全て誤りなく受信される場合には、表3の変換テーブルを用いる必要はない。
しかしながら、現実的には、誤りが混入する場合もあり得るため、表3のような変換テーブルを定義しておくことが好ましい。あるいは、簡単化のため、これら8つの場合については、出力ビット系列を、例えば一律に111としてもよい。
これら表2、表3の変換テーブルを用いることにより、平均電力の小さい入力シンボル系列ほど、第1の値、すなわち「0」のビット数の多い出力ビット系列に変換される。
また、表2、表3の変換テーブルにおいて、シンボル系列について、平均電力の等しいものが複数存在する場合がある。また、ビット系列について、第1の値、すなわち「0」のビット数が等しいものが複数存在する場合がある。そのため、表2、表3の変換テーブル内の順番は一意に定まるわけではない。
前述した実施の形態1に対応して、表2、表3の変換テーブルにおいて、シンボル系列について、平均電力が等しいもの同士は、入れ替え可能である。同様に、ビット系列について、第1の値、すなわち「0」のビット数が等しいもの同士は、入れ替え可能である。
また、例えば変換テーブルの規模を削減する等の目的のために、シンボル系列について、平均電力が異なるもの同士を入れ替えたとしても、その入れ替えの程度が過剰でない場合には、結果として得られる性能に大きく影響せず、採用できる可能性がある。
同様に、ビット系列について、第1の値、すなわち「0」のビット数が異なるもの同士を入れ替えたとしても、その程度が過剰でない場合には、結果として得られる性能に大きく影響せず、採用できる可能性がある。
実施の形態5.
図5は、本発明の実施の形態5に係る分布整形終端方法のフローチャートである。本実施の形態5に係る分布整形終端方法は、前述した実施の形態2に係る分布整形方法と組み合わせて用いられる。
ステップS51において、予め決定された長さの入力シンボル系列について、予め選択されたシンボル系列であるか否かを判定する。ここで、予め選択されたシンボル系列とは、使用可能なシンボル系列の中で、最も平均電力の小さいシンボル系列である。
ステップS51がYESの場合、すなわち最も平均電力の小さいシンボル系列である場合には、処理フローはステップS52に進む。一方、ステップS51がNOの場合、すなわち最も平均電力の小さいシンボル系列でない場合には、処理フローはステップS53に進む。
ステップS52において、シンボル系列に対して、全てのビットが第2の値、すなわち「1」であるビット系列を割り当てる。
ステップS53において、シンボル系列に対して、当該シンボル系列の平均電力が小さいほど、上記の全てのビットが第1の値、すなわち「0」のシンボル系列を除いた、使用可能なビット系列の中から、第1の値、すなわち「0」のビット数の多いビット系列を割り当てる。この際に用いられる変換テーブルは、前述した実施の形態4における表2、表3の変換テーブルと同様のものである。
なお、前述した実施の形態2に対応して、上記のステップS52において、予め選択されるシンボル系列として、最も平均電力の小さいシンボル系列を採用するのでなくても、次善の策として、平均電力が中程度のシンボル系列を採用してもよい。
例えば、予め選択されるシンボル系列として、使用可能なシンボル系列の平均電力の中央値よりも小さい平均電力を有するシンボル系列を採用してもよい。
実施の形態6.
図6は、本発明の実施の形態6に係る分布整形終端方法のフローチャートである。本実施の形態6に係る分布整形終端方法は、前述した実施の形態3に係る分布整形方法と組み合わせて用いられる。
ステップS61において、予め決定された長さの入力シンボル系列に対して、予め決定された長さのビット系列を割り当てる。この際、シンボル系列の平均電力が小さいほど、使用可能なビット系列の中から、第1の値、すなわち「0」のビット数の多いビット系列を割り当てる。この際に用いられる変換テーブルは、前述した実施の形態4における表2、表3の変換テーブルと同様のものである。
ステップS62において、ステップS61で割り当てられたビット系列について、当該ビット系列の反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」であるか否かを判定する。
ステップS62がNOの場合、したがって反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」でない場合には、処理フローはステップS63に進む。一方、ステップS62がYESの場合、したがって反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」の場合には、処理フローはステップS64に進む。
ステップS63において、ビット系列の反転制御ビットを除去する。
ステップS64において、ビット系列の反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させる。
ステップS65において、ビット系列について、第2の値、すなわち「1」のビット数をカウントする。ただし、このステップS65は、ビット系列のモニタ機能のためのものであり、このカウント結果を用いてさらに何らかの処理を行うことはない。したがって、このステップS65は、省略することもできる。
実施の形態7.
図7は、本発明の実施の形態7に係る分布整形終端方法のフローチャートである。本実施の形態7に係る分布整形終端方法は、前述した実施の形態3に係る分布整形方法と組み合わせて用いられる。
ステップS71において、予め決定された長さの入力シンボル系列に対して、予め決定された長さのビット系列を割り当てる。この際、シンボル系列の平均電力が小さいほど、使用可能なビット系列の中から、第1の値、すなわち「0」のビット数の多いビット系列を割り当てる。この際に用いられる変換テーブルは、前述した実施の形態4における表2、表3の変換テーブルと同様のものである。
ステップS72において、ステップS71で割り当てられたビット系列について、第2の値、すなわち「1」のビット数をカウントする。
ステップS73において、ビット系列について、反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」であり且つ第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の設定数以下、あるいは、反転制御ビットが第1の値、すなわち「0」であり且つ第2の値、すなわち「1」のビット数が第2の設定数以上、の条件が成立するか否かを判定する。ここで、第1の設定数は、例えば60とすることができる。また、第2の設定数は、例えば61とすることができる。
ステップS73がNOの場合、すなわち上記の条件が成立しない場合には、処理フローはステップS74に進む。一方、ステップS73がYESの場合、すなわち上記の条件が成立する場合には、処理フローはステップS75に進む。
ステップS74において、ビット系列の反転制御ビットを除去する。
ステップS75において、ビット系列の反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させる。
前述した実施の形態6では、反転制御ビットに誤りが発生した場合には、大規模な誤りが発生する可能性がある。これに対して、本実施の形態7では、反転制御ビットに誤りが発生した場合でも、大規模な誤りが発生する事態を回避することができる。
実施の形態8.
図8は、本発明の実施の形態8に係る分布整形符号化器100の構成を示す図である。
分布整形符号化器100は、前段回路101と、割り当て回路102と、遅延調整回路103と、後段回路104とを備えている。
分布整形符号化器100には、例えば光ファイバ通信用のフレームであるビット系列Aが外部から入力される。
前段回路101は、外部から入力される予め決定された長さのビット系列Aを、予め決定された規則に従って、第1のビット系列Bおよび第2のビット系列Cに分割する。前段回路101は、第1のビット系列Bを割り当て回路102に出力し、第2のビット系列Cを遅延調整回路103に出力する。
例えば、前段回路101は、入力ビット数が200ビットである場合、下位120ビットを第1のビット系列Bとして割り当て回路102に出力し、上位80ビットを第2のビット系列Cとして遅延調整回路103に出力する。
このとき、一部のビットを無効ビットとして取り扱ってもよい。また、上位ビットと下位ビットの関係を入れ替えてもよい。あるいは、上位ビットと下位ビットとに分割するのではなく、入力ビット系列Aから一部のビットを抽出して第1のビット系列Bとし、残りのビットを連結させて第2のビット系列Cとしてもよい。
割り当て回路102は、前段回路101から入力される第1のビット系列Bに対して、前述した実施の形態1または2に記載の方法に基づいて、シンボル系列を割り当て、遅延調整回路103に出力する。
詳細には、割り当て回路102は、ビットシンボル変換回路102aを含んでいる。ビットシンボル変換回路102aは、例えば「T.Yoshida他、“Hierarchical Distribution Matching for Probabilistically Shaped Coded Modulation”、2018、[Online].Available:www.arxiv.org/abs/1809.01653」に記載のルックアップテーブル群を記憶している。ビットシンボル変換回路102aは、例えば121ビットのビット系列を80シンボルの8値PAMシンボル系列に変換する。なお、8値PAMシンボルの振幅絶対値は、1、3、5、7であるため、80シンボルの8値PAMシンボル系列の実態は、160ビットのビット系列である。
遅延調整回路103は、前段回路101から割り当て回路102を経由して入力されるシンボル系列Dと、前段回路101から直接入力される第2のビット系列Cとが、同一の遅延を有するように両者の遅延を調整して出力する。
後段回路104は、遅延調整回路103から出力される第2のビット系列Cおよびシンボル系列Dを、予め決定された規則に従って組み合わせて、新たなシンボル系列Eを生成して出力する。
例えば、後段回路104は、8値PAMシンボル系列を80シンボル生成する。なお、さらに後段において誤り訂正符号化を行う場合には、そのパリティビットの予約領域を符号ビットにもつ必要がある。その場合には、前段回路101から直接に遅延調整回路103に入力される第2のビット系列Cについては、割り当て回路102から出力されるシンボル系列Dよりも、有効ビット数を、パリティビットの挿入分だけ少なくしておく。
本実施の形態8に係る分布整形符号化器100では、割り当て回路102において、実施の形態1に記載の方法に基づく処理を行うことにより、前段回路101に入力されるビット系列Aに含まれる第1の値、すなわち「0」のビット数が多い場合に、後段回路104から出力されるシンボル系列Eの平均電力およびエントロピーを低く抑えることができる。
また、本実施の形態8に係る分布整形符号化器100では、割り当て回路102において、実施の形態2に記載の方法に基づく処理を行うことにより、前段回路101に入力されるビット系列Aに含まれる第1の値、すなわち「0」のビット数が多い場合と、ビット系列Aの全てのビットが第2の値、すなわち「1」である場合とにおいて、後段回路104から出力されるシンボル系列Eの平均電力およびエントロピーを低く抑えることができる。
実施の形態9.
図9は、本発明の実施の形態9に係る分布整形符号化器200の構成を示す図である。なお、以降の説明において、実施の形態8と同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
分布整形符号化器200は、前段回路101と、割り当て回路202と、遅延調整回路103と、後段回路104とを備えている。
割り当て回路202は、前段回路101から入力される第1のビット系列Bに対して、前述した実施の形態3に記載の方法に基づいて、シンボル系列を割り当て、遅延調整回路103に出力する。
詳細には、割り当て回路202は、ビットシンボル変換回路102aと、ビット反転制御回路202bとを含んでいる。
ビット反転制御回路202bは、第1のビット系列Bにおける第2の値、すなわち「1」のビット数を数え上げる。これは、全ビットの総和をとることと等価である。次に、ビット反転制御回路202bは、第1のビット系列Bにおける第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の値、すなわち「0」のビット数よりも多い場合には、第1のビット系列Bに対して、反転制御ビットとして第1の値、すなわち「0」を追加する。一方、ビット反転制御回路202bは、第1のビット系列Bにおける第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の値、すなわち「0」のビット数以下である場合には、第1のビット系列Bの各ビットを反転させた後、反転制御ビットとして第2の値、すなわち「1」を追加する。最後に、ビット反転制御回路202bは、反転制御ビットを追加した第1のビット系列Bを、ビットシンボル変換回路102aに出力する。
本実施の形態9に係る分布整形符号化器200では、前述した実施の形態3に係る方法において、反転制御ビットを非符号ビットに割り当てた場合と同等の効果を得ることができる。
実施の形態10.
図10は、本発明の実施の形態10に係る分布整形符号化器300の構成を示す図である。
分布整形符号化器300は、前段回路101と、割り当て回路302と、遅延調整回路103と、後段回路104とを備えている。
割り当て回路302は、前段回路101から入力される第1のビット系列Bに対して、前述した実施の形態3に記載の方法に基づいて、シンボル系列を割り当て、遅延調整回路103に出力する。
詳細には、割り当て回路302は、ビットシンボル変換回路102aと、ビット反転制御回路302bとを含んでいる。
ビット反転制御回路302bは、第1のビット系列Bにおける第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の値、すなわち「0」のビット数よりも多い場合には、第2のビット系列Cに対して、反転制御ビットとして0を追加する。一方、ビット反転制御回路302bは、第1のビット系列Bにおける第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の値、すなわち「0」のビット数以下である場合には、第1のビット系列Bの各ビットを反転させた後、第2のビット系列Cに対して、反転制御ビットとして第2の値、すなわち「1」を追加する。
本実施の形態10に係る分布整形符号化器200では、前述した実施の形態3に係る方法において、反転制御ビットを符号ビットに割り当てた場合と同等の効果を得ることができる。
実施の形態11.
図11は、本発明の実施の形態11に係る分布整形符号化器400の構成を示す図である。
分布整形符号化器400は、前述した実施の形態8に係る分布整形符号化器100の構成に加えて、ビットスクランブル回路405を備えている。
ビットスクランブル回路405は、前段回路101から入力される第2のビット系列Cに対して、疑似ランダム系列等との排他的論理和をとることによってビットスクランブルを行い、結果を遅延調整回路103に出力する。
ビットスクランブル回路405に入力される第2のビット系列Cにおける第1の値、すなわち「0」のビット数と第2の値、すなわち「1」のビット数とがアンバランスとなる場合でも、ビットスクランブルを行うことにより、両者の割合を均一化することができる。
本実施の形態11に係る分布整形符号化器400では、後段回路104から出力されるシンボル系列Eの正負の極性の発生頻度を均一化することができる。これにより、電気領域または光領域における信号伝送において不要な劣化が発生しなくなる。また、受信側において、クロック再生を実施することができるようになる。
なお、前述した実施の形態9または10においても、ビットスクランブル回路を追加することによって、本実施の形態11と同様の効果を得ることができる。
実施の形態12.
図12は、本発明の実施の形態12に係る分布整形復号器500の構成を示す図である。本実施の形態12に係る分布整形復号器500は、前述した実施の形態8に係る分布整形符号化器100と組み合わせて用いられる。
分布整形復号器500は、前段回路501と、割り当て回路502と、遅延調整回路503と、後段回路504とを備えている。
分布整形復号器500には、例えば誤り訂正復号後のシンボル系列aが外部から入力される。
前段回路501は、外部から入力される予め決定された長さのシンボル系列aを、予め決定された規則に従って、第1のシンボル系列bおよび第2のシンボル系列cに分割する。前段回路501は、第1のシンボル系列bを割り当て回路502に出力し、第2のシンボル系列cを遅延調整回路503に出力する。
例えば、前段回路501は、入力シンボル数が80シンボルである場合、8値PAMシンボル系列の部分を第1のシンボル系列bとして割り当て回路502に出力し、残りの符号ビット系列の部分を第2のシンボル系列cとして遅延調整回路503に出力する。
なお、誤り訂正用パリティビットが上流で除去されている場合には、符号ビット系列のビット数は、8値PAM系列のシンボル数よりも少ない。誤り訂正用パリティビットについても予約領域としてダミーデータを転送する場合には、誤り訂正復号後のパリティビットをそのまま後段に流す場合等もありえる。
割り当て回路502は、前段回路501から入力される第1のシンボル系列bに対して、前述した実施の形態4または5に記載の方法に基づいて、ビット系列を割り当て、遅延調整回路503に出力する。
詳細には、割り当て回路502は、シンボルビット変換回路502aを含んでいる。シンボルビット変換回路502aは、例えば「T.Yoshida他、“Hierarchical Distribution Matching for Probabilistically Shaped Coded Modulation”、2018、[Online].Available:www.arxiv.org/abs/1809.01653」に記載のルックアップテーブル群を記憶している。シンボルビット変換回路502aは、例えば80シンボルの8値PAMシンボル系列を120ビットのビット系列に変換する。
遅延調整回路503は、前段回路501から割り当て回路502を経由して入力されるビット系列dと、前段回路501から直接入力される第2のシンボル系列cとが、同一の遅延を有するように両者の遅延を調整して出力する。
後段回路504は、遅延調整回路503から出力される第2のシンボル系列cおよびビット系列dを、予め決定された規則に従って組み合わせて、新たなビット系列eを生成して出力する。
本実施の形態12に係る分布整形復号器500は、前述した実施の形態8に係る分布整形符号化器100と組み合わせて用いることにより、所要SNRの低減、消費電力の低減等の効果を得ることができる。
実施の形態13.
図13は、本発明の実施の形態13に係る分布整形復号器600の構成を示す図である。本実施の形態13に係る分布整形復号器600は、前述した実施の形態9に係る分布整形符号化器200と組み合わせて用いられる。なお、以降の説明において、実施の形態12と同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
分布整形復号器600は、前段回路501と、割り当て回路602と、遅延調整回路503と、後段回路504とを備えている。
割り当て回路602は、前段回路501から入力される第1のシンボル系列bに対して、前述した実施の形態6に記載の方法に基づいて、ビット系列を割り当て、遅延調整回路503に出力する。
詳細には、割り当て回路602は、シンボルビット変換回路502aと、ビット反転終端回路602bとを含んでいる。
ビット反転終端回路602bは、第1のシンボル系列bに付加されている反転制御ビットを検出する。ビット反転終端回路602bは、反転制御ビットが第1の値、すなわち「0」である場合には、第1のシンボル系列bの反転制御ビットを除去する。一方、ビット反転終端回路602bは、反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」である場合には、第1のシンボル系列bの反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させる。
本実施の形態13に係る分布整形復号器600は、前述した実施の形態9に係る分布整形符号化器200と組み合わせて用いることにより、所要SNRの低減、消費電力の低減等の効果を得ることができる。
なお、ビット反転終端回路602bは、前述した実施の形態7に記載の方法に基づいて、ビット反転の有無を反転してもよい。
詳細には、シンボルビット変換回路502aから出力されるビット系列における反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」であり且つビット系列の第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の設定数以下であるか、あるいは、ビット系列における反転制御ビットが第1の値、すなわち「0」であり且つビット系列の第2の値、すなわち「1」のビット数が第2の設定数以上であるか、の条件が成立するか否かを判定する。ここで、第1の設定数は、例えば60とすることができる。また、第2の設定数は、例えば61とすることができる。
ビット反転終端回路602bは、上記の条件が成立しない場合には、ビット系列から反転制御ビットを除去する。一方、ビット反転終端回路602bは、上記の条件が成立する場合には、ビット系列から反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させる。
実施の形態14.
図14は、本発明の実施の形態14に係る分布整形復号器700の構成を示す図である。本実施の形態14に係る分布整形復号器700は、前述した実施の形態10に係る分布整形符号化器300と組み合わせて用いられる。
分布整形復号器700は、前段回路501と、割り当て回路702と、遅延調整回路503と、後段回路504とを備えている。
割り当て回路702は、前段回路501から入力される第1のシンボル系列bに対して、前述した実施の形態6に記載の方法に基づいて、ビット系列を割り当て、遅延調整回路503に出力する。
詳細には、割り当て回路702は、シンボルビット変換回路502aと、ビット反転終端回路702bとを含んでいる。
ビット反転終端回路702bは、第2のシンボル系列cに付加されている反転制御ビットを検出する。ビット反転終端回路702bは、反転制御ビットが第1の値、すなわち「0」である場合には、第2のシンボル系列cの反転制御ビットを除去する。一方、ビット反転終端回路702bは、反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」である場合には、第2のシンボル系列cの反転制御ビットを除去した後、第1のシンボル系列bの各ビットを反転させる。
本実施の形態14に係る分布整形復号器700は、前述した実施の形態10に係る分布整形符号化器300と組み合わせて用いることにより、所要SNRの低減、消費電力の低減等の効果を得ることができる。
なお、ビット反転終端回路702bは、前述した実施の形態7に記載の方法に基づいて、ビット反転の有無を反転してもよい。
詳細には、第2のシンボル系列cに含まれる反転制御ビットが第2の値、すなわち「1」であり且つシンボルビット変換回路502aから出力されるビット系列の第2の値、すなわち「1」のビット数が第1の設定数以下であるか、あるいは、第2のシンボル系列cに含まれる反転制御ビットが第1の値、すなわち「0」であり且つビット系列の第2の値、すなわち「1」のビット数が第2の設定数以上であるか、の条件が成立するか否かを判定する。ここで、第1の設定数は、例えば60とすることができる。また、第2の設定数は、例えば61とすることができる。
ビット反転終端回路702bは、上記の条件が成立しない場合には、第2のシンボル系列cから反転制御ビットを除去する。一方、ビット反転終端回路702bは、上記の条件が成立する場合には、第2のシンボル系列cから反転制御ビットを除去した後、ビット系列の各ビットを反転させる。
実施の形態15.
図15は、本発明の実施の形態15に係る分布整形復号器800の構成を示す図である。本実施の形態15に係る分布整形復号器800は、前述した実施の形態11に係る分布整形符号化器400と組み合わせて用いられる。
分布整形復号器800は、前述した実施の形態12に係る分布整形復号器500の構成に加えて、ビットスクランブル回路805を備えている。
ビットスクランブル回路805は、前段回路501から入力される第2のシンボル系列cに対して、疑似ランダム系列等との排他的論理和をとることによってビットスクランブルを行い、結果を遅延調整回路503に出力する。
ビットスクランブル回路805において、疑似ランダム系列等との排他的論理和をとることによって、前述した実施の形態11で行われたビットスクランブルが解消されることになる。
なお、前述した実施の形態13または14においても、ビットスクランブル回路を追加することによって、本実施の形態15と同様の効果を得ることができる。
実施の形態16.
図16は、本発明の実施の形態16に係る光ファイバ伝送システムの構成を示す図である。
(光ファイバ伝送システム)
光ファイバ伝送システムは、光送信装置1000と、光受信装置2000と、光伝送路3000とから構成されている。
(光送信装置1000)
光送信装置1000は、外部から入力されるクライアント信号またはフレーム信号に対応した光信号を生成して、光伝送路3000に出力する。
詳細には、光送信装置1000は、送信信号処理回路1100と、D/A変換増幅回路1200と、光源1300と、光変調回路1400とを備えている。
送信信号処理回路1100は、外部から入力されるクライアント信号またはフレーム信号に対して信号処理を行って、ディジタル電気信号をD/A変換増幅回路1200に出力する。
D/A変換増幅回路1200は、送信信号処理回路1100から入力されるディジタル電気信号に対して、ディジタル/アナログ変換および電気的増幅を行って、アナログ電気信号を光変調回路1400に出力する。
光源1300は、例えば波長1550nm付近で発振する連続光を生成して、光変調回路1400に出力する。
光変調回路1400は、光源1300から入力される連続光を、D/A変換増幅回路1200から入力されるアナログ電気信号によって変調して、変調後の光信号を光伝送路3000に出力する。
光変調回路1400は、例えばニオブ酸リチウムを用いた、偏波多重・Mach−Zehnder型直交位相光変調回路によって構成されている。
(光受信装置2000)
光受信装置2000は、光伝送路3000から入力される光信号を受信して、クライアント信号またはフレーム信号に変換して外部に出力する。
詳細には、光受信装置2000は、受信信号処理回路2100と、増幅A/D変換回路2200と、光源2300と、光受信回路2400とを備えている。
光源2300は、例えば波長1550nm付近で発振する連続光を生成して、光受信回路2400に出力する。
光受信回路2400は、光伝送路3000から入力される光信号と、光源2300から入力される連続光とを混合干渉させた後に光電変換して、アナログ電気信号を増幅A/D変換回路2200に出力する。
光受信回路2400は、例えば偏波・位相ダイバーシチ型コヒーレントレシーバによって構成されている。
増幅A/D変換回路2200は、光受信回路2400から入力されるアナログ電気信号に対して、電気的増幅およびアナログ/・ディジタル変換を行って、ディジタル電気信号を受信信号処理回路2100に出力する。
受信信号処理回路2100は、増幅A/D変換回路2200から入力されるディジタル信号に基づいて、クライアント信号またはフレーム信号を生成して外部に出力する。
(光伝送路3000)
光伝送路3000は、光送信装置1000から入力される光信号を伝送して、光受信装置2000に出力する。
光伝送路3000は、例えば、光ファイバ、光増幅器、波長多重・分離器、光パワーモニタ、波長選択性スイッチ等によって構成されている。
(送信信号処理回路1100の内部構成)
図17は、光送信装置1000における送信信号処理回路1100の内部構成を示す図である。
送信信号処理回路1100は、送信信号符号化回路1110と、送信信号補償回路1120とを備えている。
送信信号符号化回路1110は、外部から入力されるクライアント信号またはフレーム信号の符号化を行って、符号化された信号を送信信号補償回路1120に出力する。
詳細には、送信信号符号化回路1110は、分布整形符号化器1111と、誤り訂正符号化器1112と、シンボルマッピング回路1113とを含んでいる。
分布整形符号化器1111は、外部から入力されるクライアント信号またはフレーム信号に対して、符号化処理を行って、分布整形符号化後のシンボル系列を誤り訂正符号化器1112に出力する。分布整形符号化器1111は、実施の形態8〜11のいずれかに記載の分布整形符号化器によって構成されている。
誤り訂正符号化器1112は、分布整形符号化器1111から入力されるシンボル系列に対して、誤り訂正パリティを付加して、シンボルマッピング回路1113に出力する。
このとき、パリティビットは、通常マーク率、すなわちビットが第1の値、すなわち「0」および第2の値、すなわち「1」のうちの「1」をとる確率が0.5付近となり、確率整形できない。そのため、パリティビットは、変調シンボルの正負の極性を制御する符号ビットに割り当てる。
また、変調シンボルの振幅に影響するビット、すなわち振幅ビットは、例えば8値PAMでは2ビットあるが、この2ビットのペアを崩さないようにする必要がある。ただし、分布整形のパラメータと誤り訂正のパラメータとの組み合わせによっては、これらの条件を満たせない場合もある。その場合には、符号ビットと振幅ビットとの間でビットを融通する。
シンボルマッピング回路1113は、誤り訂正符号化器1112から入力されるビットを変調シンボルに変換して、送信信号補償回路1120に出力する。
例えば、シンボルマッピング回路1113は、3ビットずつをまとめて振幅8値、すなわち振幅値が−7、−5、−3、−1、1、3、5、7である、PAMシンボルを生成する。このとき、通常、振幅値が1段階違う場合には、入力ビットが1ビットだけ異なるグレイ符号を用いる。
送信信号補償回路1120は、送信信号符号化回路1110から入力される符号化された信号に対して、信号スペクトルの整形、光送信装置1000の非線形応答補償等を行って、補償された信号を出力する。
(受信信号処理回路2100の内部構成)
図18は、受信信号処理回路2100の内部構成を示す図である。
受信信号処理回路2100は、受信信号復号回路2110と、受信信号補償回路2120とを備えている。
受信信号補償回路2120では、外部から入力される受信信号に対して、サンプリング位相同期、波形等化、搬送波周波数・位相復元等を行って、補償された信号を受信信号復号回路2110に出力する。
受信信号復号回路2110は、送信信号補償回路1120から入力される補償された信号の復号を行って、外部に出力する。
詳細には、受信信号復号回路2110は、シンボルデマッピング回路2113と、誤り訂正復号器2112と、分布整形復号器2111とを含んでいる。
シンボルデマッピング回路2113は、受信信号補償回路2120から入力される信号に対して、軟判定尤度生成または硬判定を行う。このとき、送信信号符号化回路1110で生成した変調シンボルの生起確率、すなわち事前確率と、伝送路状態とを考慮する。
伝送路状態は、ガウス雑音環境によって近似するのが通常である。軟値出力する場合には、対数事後確率比、すなわち事後L−valueを3値以上で表現し、硬判定する場合には、2値、すなわち1ビットで表現する。得られた尤度もしくは硬判定値は、誤り訂正復号器2112に出力される。
誤り訂正復号器2112では、シンボルデマッピング回路2113から入力される事後L−valueまたは硬判定値に基づいて誤り訂正復号を行って、訂正後の誤り訂正情報ビットを分布整形復号器2111に出力する。
分布整形復号器2111は、誤り訂正復号器2112から入力されるシンボル系列に対して、復号処理を行って、復元されたクライアント信号またはフレーム信号を外部に出力する。分布整形復号器2111は、実施の形態12〜15のいずれかに記載の分布整形復号器によって構成されている。
なお、本発明は、適応変調とは異なる。情報源のどこに有効データがあるかを把握する必要はなく、変調方式等の動作モードを切り替えることも不要である。情報源のビット系列が変化すると、出力シンボル系列の確率分布が自動的に変化するものである。
図19は、ユーザトラフィックに応じて変化するクライアント/フレーム信号と、送信シンボルの確率分布の変化との模式図である。ユーザトラフィックが少ないタイミング、すなわち図19の「低使用率」の箇所では、確率分布が中央に偏り、エントロピーが小さくなる。一方、ユーザトラフィックが多いタイミング、すなわち図中の「高使用率」の箇所では、確率分布が全体的に広がり、エントロピーが大きくなる。エントロピーが小さい場合には、所定の性能を得るのに必要な所要SNRを小さくすることができる。一方、エントロピーが大きい場合には、多くのユーザトラフィックを収容することができる。
送信シンボルの確率分布は、ユーザトラフィックの変化に応じて即時変化する。図19において、送信シンボルのエントロピーは、分布整形符号化器1111への入力ビット系列のマーク率が0.5、エントロピーが1となる場合、すなわち通常想定されている場合に最大となる。このとき、シンボルマッピング回路1113の出力する平均シンボル電力が最大となる。一方、マーク率が0または1に近づいてエントロピーが低下するに従って送信シンボルのエントロピーも低下し、シンボルマッピング回路1113の出力する平均シンボル電力が低下する。いずれの場合でも、シンボルマッピング回路1113の出力するシンボル間のユークリッド距離は一定であるため、平均シンボル電力が低下するほうが、所定の性能に必要な所要SNRを小さくすることができる。
このように、送信シンボルの平均シンボル電力が変化する場合に、送信信号補償回路1120において、平均電力を一定化するように振幅調整することもできる。
また、送信信号補償回路1120では振幅調整を行わず、光伝送路3000に含まれる光増幅器、波長選択性スイッチ等によって、運用波長当たりの出力パワーを一定にすることもできる。ただし、一定制御するデバイスまたは制御方法によって、出力パワーを一定化する際の時定数が異なる。
また、平均シンボル電力についてはあえて調整せず、光伝送システム全体を増幅利得一定で動作させることも可能である。
また、送信シンボルの平均電力が変化した場合に、シンボルデマッピング回路2113において想定する事前確率と伝送路状態とを即時に追随させてもよいし、それぞれ特定の条件に固定して動作させることもできる。
伝送路状態については、理想的には、光伝送路3000のみならず、送信信号補償回路1120、D/A変換増幅回路1200、光源1300、光変調回路1400、光源2300、光受信回路2400、増幅A/D変換回路2200および受信信号補償回路2120による非線形性等を考慮して、受信シンボル分布の期待値を適応的に生成するのが性能上は望ましい。
その一方で、特定の条件に固定させるほうが回路実装上は簡易である。その場合、事前確率と伝送路状態とを共に、分布整形符号化器1111への入力ビット系列のマーク率が0.5、エントロピーが1となる場合における送信シンボル確率分布および雑音分散に従ったものとすることが一例として挙げられる。
また、その他の光デバイス等の影響を固定的なものとして取り込むことは容易である。これにより、最も性能が悪くなる可能性が高いエントロピー最大条件における性能を概略最大化することができる。それ以外の条件では不整合受信となるが、不整合受信による性能劣化を超えて、エントロピー低下による所要SNR低減によって性能向上する可能性が高い。
ただし、光ファイバ伝送システム全体を増幅利得一定制御で動作させ、出力パワーを一定とする箇所が存在しない場合には、エントロピーを低下させた際に受信SNRそのものが低下することから、性能向上が限定的となる。ただし、変調シンボルの遷移パタンに偏りが生じる、すなわち小振幅間の遷移が増えることから、符号間干渉に起因する劣化は低減され、光パワーが低下する。そのため、ファイバ非線形光学効果に起因する劣化も低減され、結果として性能改善が得られる可能性が高い。
また、光ファイバ伝送システム全体を増幅利得一定制御で動作させる場合、光増幅器の出力パワーが低下することになる。統計的に非常に多数の光運用波長の光パワーが増減することを想定すると、光増幅器の出力最大パワーを低く抑えることができる。例えば、エルビウム添加光ファイバ増幅器のように励起光を用いる場合には、その励起光パワーを相対的に低くすることができ、結果として光伝送システム全体の消費電力低減に寄与する。
本発明は、特に、将来の超大容量光伝送を念頭に置いており、信号処理用集積回路の実用化を鑑みると、特に低消費電力化への期待が大きい。
将来的には、フィルタバンクマルチキャリアまたは直交周波数分割多重等を前提として、電気的または光学的にマルチサブキャリア化し、ビットレートを数百Gb/s〜数十Tb/s、シンボルレートを数G〜数100Gsymbol/sとすることが想定される。
ビット数およびシンボル数は一例であり、200ビットおよび80シンボルよりも長くても短くてもよい。信号処理用集積回路への実装を考えると、数10ビットから数1000ビットの範囲内であるのが望ましい。
信号点配置のテンプレートとしては、例えば、8QAM、16QAM、32QAM、64QAM、128QAM、256QAM、より多値のQAM、振幅位相変調(APSK)等が用いられ、シンボルマッピング、シンボルデマッピングではこれらのテンプレートに対応した処理が行われる。また、通常偏波多重も適用される。
また、既に述べたように、上記の実施の形態1〜16では、第1の値が「0」、第2の値が「1」である場合の例を説明したが、両者の関係を入れ替えて、第1の値が「1」、第2の値が「0」であるとしても、本発明は同様に成立する。
また、上述した実施の形態8〜11に係る分布整形符号化器および実施の形態12〜15に係る分布整形復号器における各機能は、処理回路によって実現される。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。図20は、本発明の実施の形態8〜11に係る分布整形符号化器および実施の形態12〜15に係る分布整形復号器の各機能を専用のハードウェアである処理回路4000で実現する場合を示した構成図である。また、図21は、本発明の実施の形態8〜11に係る分布整形符号化器および実施の形態12〜15に係る分布整形復号器の各機能をプロセッサ5001およびメモリ5002を備えた処理回路5000により実現する場合を示した構成図である。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路4000は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。分布整形符号化器および分布整形復号器の各部の機能それぞれを個別の処理回路4000で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路4000で実現してもよい。
一方、処理回路がプロセッサ5001の場合、分布整形符号化器および分布整形復号器の各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ5002に格納される。プロセッサ5001は、メモリ5002に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、分布整形符号化器および分布整形復号器は、処理回路5000により実行されるときに、上述した各制御が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ5002を備える。
これらのプログラムは、上述した各部の手順あるいは方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ5002とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリが該当する。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリ2002に該当する。
なお、上述した各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
100,200,300,400 分布整形符号化器、101 前段回路、102,202,302 割り当て回路、103 遅延調整回路、104 後段回路、405 ビットスクランブル回路、500,600,700,800 分布整形復号器、501 前段回路、502,602,702 割り当て回路、503 遅延調整回路、504後段回路、805 ビットスクランブル回路、1000 光送信装置(送信装置)、2000 光受信装置(受信装置)、3000 光伝送路(伝送路)。

Claims (26)

  1. 予め決定された長さのビット系列に対して、予め決定された長さのシンボル系列を割り当てるステップであって、前記ビット系列に含まれる第1の値のビット数が多いほど、使用可能なシンボル系列の中から、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる、ステップを含む、分布整形方法。
  2. 前記ビット系列における全てのビットが第2の値である場合には、該ビット系列に対して、予め選択されたシンボル系列を割り当てるステップ
    をさらに含む、請求項1に記載の分布整形方法。
  3. 前記予め選択されたシンボル系列は、前記使用可能なシンボル系列の中で、最も平均電力の小さいシンボル系列である、請求項2に記載の分布整形方法。
  4. 前記ビット系列における第2の値のビット数が第1の値のビット数よりも多い場合には、該ビット系列に対して、反転制御ビットとして第1の値を追加するステップと、
    前記ビット系列における第2の値のビット数が第1の値のビット数以下である場合には、該ビット系列の各ビットを反転させた後、反転制御ビットとして第2の値を追加するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の分布整形方法。
  5. 予め決定された長さのシンボル系列に対して、予め決定された長さのビット系列を割り当てるステップであって、前記シンボル系列の平均電力が小さいほど、使用可能なビット系列の中から、第1の値のビット数の多いビット系列を割り当てる、ステップを含む、分布整形終端方法。
  6. 前記シンボル系列が予め選択されたシンボル系列である場合には、該シンボル系列に対して、全てのビットが第2の値であるビット系列を割り当てるステップをさらに含む、請求項5に記載の分布整形終端方法。
  7. 前記予め選択されたシンボル系列は、前記使用可能なシンボル系列の中で、最も平均電力の小さいシンボル系列である、請求項6に記載の分布整形終端方法。
  8. 前記ビット系列における反転制御ビットが第1の値である場合には、該ビット系列の前記反転制御ビットを除去するステップと、
    前記ビット系列における反転制御ビットが第2の値である場合には、該ビット系列の前記反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させるステップと
    をさらに含む、請求項5に記載の分布整形終端方法。
  9. 前記ビット系列について、反転制御ビットが第2の値であり且つ第2の値のビット数が第1の設定数以下であるか、あるいは、反転制御ビットが第1の値であり且つ第2の値のビット数が第2の設定数以上であるか、の条件が成立するか否かを判定するステップと、
    前記条件が成立しない場合には、前記ビット系列の前記反転制御ビットを除去するステップと、
    前記条件が成立する場合には、前記ビット系列の前記反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させるステップと
    をさらに含む、請求項5に記載の分布整形終端方法。
  10. 予め決定された長さのビット系列を、予め決定された規則に従って、第1、第2のビット系列に分割して出力する、前段回路と、
    前記第1のビット系列に対して、該第1のビット系列に含まれる第1の値のビット数が多いほど、使用可能なシンボル系列の中から、平均電力の小さいシンボル系列を割り当てる、割り当て回路と、
    前記第2のビット系列と、前記シンボル系列とが、同一の遅延を有するように両者の遅延を調整して出力する、遅延調整回路と、
    前記遅延調整回路から出力される前記第2のビット系列および前記シンボル系列を、予め決定された規則に従って組み合わせて、新たなシンボル系列を生成して出力する、後段回路と
    を備える、分布整形符号化器。
  11. 前記割り当て回路は、前記第1のビット系列における全てのビットが第2の値である場合には、該第1のビット系列に対して、予め選択されたシンボル系列を割り当てる、請求項10に記載の分布整形符号化器。
  12. 前記割り当て回路は、
    前記第1のビット系列における第2の値のビット数が第1の値のビット数よりも多い場合には、該第1のビット系列に対して、反転制御ビットとして第1の値を追加し、
    前記第1のビット系列における第2の値のビット数が第1の値のビット数以下である場合には、該第1のビット系列の各ビットを反転させた後、反転制御ビットとして第2の値を追加する、請求項10に記載の分布整形符号化器。
  13. 前記割り当て回路は、
    前記第1のビット系列における第2の値のビット数が第1の値のビット数よりも多い場合には、前記第2のビット系列に対して、反転制御ビットとして第1の値を追加し、
    前記第1のビット系列における第2の値のビット数が第1の値のビット数以下である場合には、前記第1のビット系列の各ビットを反転させた後、前記第2のビット系列に対して、反転制御ビットとして第2の値を追加する、請求項10に記載の分布整形符号化器。
  14. 前記第2のビット系列に対して、予め決定された系列との排他的論理和をとる、ビットスクランブル回路をさらに備える、請求項10〜13のいずれか一項に記載の分布整形符号化器。
  15. 予め決定された長さのシンボル系列を、予め決定された規則に従って、第1、第2のシンボル系列に分割して出力する、前段回路と、
    前記第1のシンボル系列に対して、該第1のシンボル系列の平均電力が小さいほど、使用可能なビット系列の中から、第1の値のビット数の多いビット系列を割り当てる、割り当て回路と、
    前記第2のシンボル系列と、前記ビット系列とが、同一の遅延を有するように両者の遅延を調整して出力する、遅延調整回路と、
    前記遅延調整回路から出力される前記第2のシンボル系列および前記ビット系列を、予め決定された規則に従って組み合わせて、新たなビット系列を生成して出力する、後段回路と
    を備える、分布整形復号器。
  16. 前記割り当て回路は、前記第1のシンボル系列が予め選択されたシンボル系列である場合には、該第1のシンボル系列に対して、全てのビットが第2の値であるビット系列を割り当てる、請求項15に記載の分布整形復号器。
  17. 前記割り当て回路は、
    前記ビット系列における反転制御ビットが第1の値である場合には、該ビット系列の前記反転制御ビットを除去し、
    前記ビット系列における反転制御ビットが第2の値である場合には、該ビット系列の前記反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させる、請求項15に記載の分布整形復号器。
  18. 前記割り当て回路は、
    前記ビット系列における反転制御ビットが第2の値であり且つ前記ビット系列の第2の値のビット数が第1の設定数以下であるか、あるいは、前記ビット系列における反転制御ビットが第1の値であり且つ前記ビット系列の第2の値のビット数が第2の設定数以上であるか、の条件が成立するか否かを判定し、
    前記条件が成立しない場合には、前記ビット系列から前記反転制御ビットを除去し、
    前記条件が成立する場合には、前記ビット系列から前記反転制御ビットを除去した後、各ビットを反転させる、請求項15に記載の分布整形復号器。
  19. 前記割り当て回路は、
    前記第2のシンボル系列に含まれる反転制御ビットが第1の値である場合には、該第2のシンボル系列に含まれる前記反転制御ビットを除去し、
    前記第2のシンボル系列に含まれる反転制御ビットが第2の値である場合には、該第2のシンボル系列に含まれる前記反転制御ビットを除去した後、前記ビット系列の各ビットを反転させる、請求項15に記載の分布整形復号器。
  20. 前記割り当て回路は、
    前記第2のシンボル系列に含まれる反転制御ビットが第2の値であり且つ前記ビット系列の第2の値のビット数が第1の設定数以下であるか、あるいは、前記第2のシンボル系列に含まれる反転制御ビットが第1の値であり且つ前記ビット系列の第2の値のビット数が第2の設定数以上であるか、の条件が成立するか否かを判定し、
    前記条件が成立しない場合には、前記第2のシンボル系列から前記反転制御ビットを除去し、
    前記条件が成立する場合には、前記第2のシンボル系列から前記反転制御ビットを除去した後、前記ビット系列の各ビットを反転させる、請求項15に記載の分布整形復号器。
  21. 前記第2のシンボル系列に対して、予め決定された系列との排他的論理和をとる、ビットスクランブル回路をさらに備える、請求項15〜20のいずれか一項に記載の分布整形復号器。
  22. 請求項10〜14のいずれか一項に記載の分布整形符号化器を含む送信装置と、
    請求項15〜21のいずれか一項に記載の分布整形復号器を含む受信装置と、
    伝送路と
    を備える、伝送システム。
  23. 前記分布整形復号器は、誤り訂正復号器をさらに含み、
    前記誤り訂正復号器における復号繰り返し数は可変である、請求項22に記載の伝送システム。
  24. 前記分布整形符号化器は、シンボルマッピング回路をさらに含み、
    前記シンボルマッピング回路において仮定する送信シンボル確率分布は、ユーザトラフィックが含まれるクライアント信号またはフレーム信号に相当するビット系列における第1の値および第2の値の生起確率がそれぞれ0.5である条件に対応したものである、請求項22に記載の伝送システム。
  25. 前記送信装置は、送信信号補償回路をさらに含み、
    前記送信信号補償回路または前記伝送路のいずれかもしくは双方において、平均シンボル電力を任意の時定数で一定に制御する、請求項22に記載の伝送システム。
  26. 前記送信装置は、送信信号補償回路をさらに含み、
    前記送信信号補償回路および前記伝送路をいずれも利得一定制御で動作させる、請求項22に記載の伝送システム。
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