JP7175247B2 - 絞り装置および冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Description

本発明は、絞り装置および該絞り装置を備えた冷凍サイクルシステムに関する。
従来、空気調和装置等の冷凍サイクル装置に設けられ、流入した気液二相冷媒を所定比率に分配する流体分配器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された流体分配器では、1つの流入部と3つの流出部とが設けられ、弁体取付穴に弁体が取り付けられることにより、流出部から流出させる流体の量が調節されるようになっている。
特開2010-223445号公報
しかしながら、特許文献1に記載された流体分配器を冷凍サイクルシステムに設ける際、外気温が高かったり近傍に発熱体が存在したりすると、凝縮器の熱交換不足等により凝縮不足となり、気液二相冷媒において気体成分の割合が高くなることがあった。このとき、分配される冷媒の体積の比率を一定に保っても、分配後の冷媒の気液比率が互いに異なると、実際の冷媒の量(物質量)のバランスが変化してしまい、所望の冷却能力が得られないことがあった。
このような気液比率の変動は、流体分配器に限らず、冷媒を膨張させる絞り装置においても生じうる。即ち、外気温等によって冷媒の気体成分の割合が高くなると、絞り部に供給される液体成分の量が低下してしまう可能性がある。また、このような不都合は、冷媒を膨張させるとともに分配する絞り装置であっても、単に冷媒を膨張させて分配しない絞り装置であっても生じうる。
本発明の目的は、絞り部に供給される液体成分の量を安定化することができる絞り装置、および、該絞り装置を備えた冷凍サイクルシステムを提供することである。
本発明の絞り装置は、有底筒状のハウジングと、前記ハウジング内に高圧の冷媒を受け入れる一次ポートと、前記一次ポートから流入した冷媒を通過させる絞り部と、前記ハウジングに内包され、かつ前記一次ポートと前記絞り部との間に形成されて冷媒が滞留する冷媒滞留部と、少なくとも前記絞り部と前記ハウジングの底部の間の空間を含み、前記冷媒滞留部に滞留した冷媒のうち液体成分を貯留して前記絞り部に供給する液貯留部と、前記絞り部を通過した冷媒を送り出す二次ポートと、前記ハウジングに内包され、前記絞り部から前記二次ポートにかけて冷媒が通過する低圧冷媒通過部と、前記冷媒滞留部と前記低圧冷媒通過部との間で熱交換する熱交換手段と、を備え、前記一次ポートから前記冷媒滞留部に連通する流路の前記冷媒滞留部側の端部開口の全体が、前記液貯留部および前記絞り部よりも上方に設けられ、前記熱交換手段は、前記端部開口と前記絞り部との間に上下に延びて設けられていることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、冷媒滞留部と低圧冷媒通過部との間で熱交換する熱交換手段が設けられていることで、絞り部を通過した冷媒によって冷媒滞留部を冷却することができる。これにより、冷媒滞留部中の冷媒の気体成分を凝縮させて液体成分に変化させやすくすることができ、絞り部に供給される液体成分の量を安定化することができる。また、このような構成によれば、冷媒の気体成分を凝縮させた液体成分を液貯留部に貯留し、絞り部に供給される液体成分の量を安定化することができる。
また、本発明の絞り装置では、前記絞り部および前記二次ポートのそれぞれを複数備え、前記液貯留部が複数の前記絞り部に対して共通して設けられ、前記一次ポートから受け入れた冷媒を前記複数の二次ポートに分配することが好ましい。このような構成によれば、上記のように液貯留部に液体成分を貯留しやすいことから、複数の絞り部に対して安定して液体成分を供給することができる。従って、複数の二次ポートに対して冷媒を所定の比率で分配しやすくすることができる。
さらに、本発明の絞り装置では、前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部を囲む壁部に設けられるとともに、当該冷媒滞留部側の面に凹凸部を有することが好ましい。このような構成によれば、冷媒滞留部において熱交換面の表面積を大きくし、熱交換効率を向上させることができる。
また、本発明の絞り装置では、前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部内に配置されるとともに冷媒が通過可能な伝熱部材を有していてもよい。このような構成によれば、冷媒滞留部において熱交換効率を向上させることができる。
このとき、本発明の絞り装置では、前記伝熱部材が、多孔質体またはメッシュ部材によって構成されていることが好ましい。このような構成によれば、伝熱部材の表面積を大きくして熱交換効率を向上させることができる。
このとき、本発明の絞り装置では、前記伝熱部材が、前記冷媒滞留部から前記液貯留部に亘って設けられていることが好ましい。このような構成によれば、伝熱部材の表面および内部において凝縮した液体を液貯留部に導入しやすくすることができる。
また、本発明の絞り装置では、前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部を囲む壁部に設けられ、前記壁部における前記冷媒滞留部側の面には、前記液貯留部に向かって延びる溝部が形成されていてもよい。このような構成によれば、壁部の表面において凝縮した液体を液貯留部に導入しやすくすることができる。
また、本発明の絞り装置では、前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部を囲む壁部に設けられ、前記壁部における前記冷媒滞留部側の面には、撥水処理が施されていてもよい。このような構成によれば、壁部の表面において凝縮した液体を流れやすくし、液貯留部に導入しやすくすることができる。
また、本発明の絞り装置では、前記一次ポートが鉛直方向上方側に開口し、前記液貯留部が、前記冷媒滞留部の下方側に並ぶように配置されていることが好ましい。このような構成によれば、冷媒滞留部において凝縮した液体が重力によって下方に向かうようにし、液貯留部に導入しやすくすることができる。
また、本発明の絞り装置では、前記一次ポートが、鉛直方向下方側に開口し、前記一次ポートから上方側に向かって延びる冷媒導入筒をさらに備え、前記冷媒導入筒よりも上方側の空間と、筒上側部の径方向外側の空間と、が前記冷媒滞留部となり、前記冷媒導入筒の筒下側部を含む下方側空間が前記液貯留部となってもよい。このような構成によれば、絞り装置に対して下方側から冷媒を導入し、上方側に向かって進行した冷媒のうち液体成分を下降させて液貯留部に導入することができる。
本発明の冷凍サイクルシステムは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮した冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮した冷媒を膨張させて減圧する上記いずれかに記載の絞り装置と、減圧した冷媒を蒸発させる1又は複数の蒸発器と、を備えることを特徴とする。このような本発明によれば、上記のように絞り装置の性能を安定化することで、蒸発器の冷却性能を安定化することができる。
本発明の絞り装置および冷凍サイクルシステムによれば、冷媒滞留部と低圧冷媒通過部との間で熱交換することで、絞り部に供給される液体成分の量を安定化することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクルシステムを示すシステム図である。 前記冷凍サイクルシステムに設けられる絞り装置を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る冷凍サイクルシステムに設けられる絞り装置を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る冷凍サイクルシステムに設けられる絞り装置を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る冷凍サイクルシステムに設けられる絞り装置を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る冷凍サイクルシステムに設けられる絞り装置を示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る冷凍サイクルシステムに設けられる絞り装置を示す断面図である。 変形例に係る絞り装置を示す断面図である。
本発明の各実施形態について、図面を参照して説明する。尚、第2~6実施形態においては、第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材及び同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態と同じ符号を付すとともに説明を省略する。
[第1実施形態]
本実施形態の冷凍サイクルシステム100Aは、図1に示すように、冷媒(流体)を膨張させて減圧する絞り装置10Aと、冷媒を圧縮する圧縮機11と、冷媒を凝縮する凝縮器12と、冷媒を蒸発させる蒸発器13と、を備える。この冷凍サイクルシステム100Aは、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、空気調和機等に用いられる。また、本実施形態では、鉛直方向をZ方向とし、水平面に沿うとともに互いに直交する2方向をX方向およびY方向とする。
絞り装置10Aは、図2に示すように、1つのハウジング2と、2つの絞りユニット3A、3Bと、を有し、冷媒を膨張させるとともに分配する装置である。尚、絞り装置に設けられる絞りユニットの数および後述する二次ポートの数は、蒸発器の数に応じたものであればよく、3以上であってもよい。
ハウジング2は、金属部材によって全体が円筒状に形成されるとともに、Z方向上方側に開口した一次ポート21と、X方向の両側それぞれに開口した二次ポート22と、Z方向上方側に開口した2つの収容部23と、を有する。
一次ポート21は、ハウジング2の天面の中央部に形成されており、一次ポート21をX方向から挟む位置に円筒状の収容部23が形成されている。各収容部23の内側と二次ポート22とが連通している。
ハウジング2は、一次ポート21の下方側の空間と収容部23とを区画する隔壁24を有する。隔壁24は、ハウジング2の底面部まで届いておらず、これらの間に隙間が形成されている。ハウジング2の内部空間のうち、隔壁24によって囲まれた空間が冷媒滞留部A1となり、隔壁24の先端部を含んで下方側の空間が液貯留部A2となる。隔壁24の内面(冷媒滞留部A1側の面)には、例えばフッ素樹脂コーティング等の撥水処理が施されている。液貯留部A2は、後述する2つの絞り部311の両方に液体成分を供給可能であり、2つの絞り部311に対して共通して設けられている。
絞りユニット3A、3Bは、金属部材によって構成されるとともに両端が閉塞された円筒状に形成され、底面部31に貫通孔状の絞り部311を有し、側面部32に開口部321を有する。絞りユニット3A、3Bを収容部23に収容すると、側面部32が隔壁24に重なるとともに、開口部321と二次ポート22とが連通する。絞り部311を通過した冷媒が二次ポート22に向かうようになっており、円筒状の絞りユニット3A、3Bの内側の空間が低圧冷媒通過部A3となる。低圧冷媒通過部A3は、絞り部311を介して液貯留部A2と連通する。隔壁24の下端部と底面部31とがZ方向において略同一高さに配置される。尚、本実施形態では絞りユニット3A、3Bの絞り部311の内径が互いに略等しく、2つの二次ポート22に対して冷媒が均等に分配されるものとするが、分配比率は適宜に設定されればよく、弁ポートの内径は分配比率に応じた大きさであればよい。
冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3とは、X方向に並んで配置され、これらの間には隔壁24および側面部32が設けられている。ハウジング2および絞りユニット3A、3Bは熱伝導率の高い金属部材によって構成されており、隔壁24および側面部32が、冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換する熱交換手段として機能する。
ここで、絞り装置10Aにおける冷媒の流れについて説明する。まず、絞り装置10Aは、一次ポート21から冷媒を受け入れ、この冷媒が冷媒滞留部A1に導入される。導入された冷媒のうち液体成分がZ方向下方側に移動して液貯留部A2に貯留され、気体成分は冷媒滞留部A1に滞留する。
液貯留部A2に貯留された液体成分は、絞り部311に供給され、絞り部311を通過することで減圧されるとともに温度低下し、二次ポート22から蒸発器13に送り出される。このとき、絞り部311を通過した冷媒の流路となる低圧冷媒通過部A3は、冷媒によって冷却され、冷媒滞留部A1よりも低温となる。これにより、冷媒滞留部A1の熱が隔壁24および側面部32を介して低圧冷媒通過部A3に伝達され、冷媒滞留部A1の冷媒(気体成分)が冷却される。
冷媒滞留部A1において冷却された冷媒の一部が凝縮して液体成分となり、液貯留部A2に導入される。特に、隔壁24の表面において凝縮した液体成分は、液滴28として隔壁24を伝って下降し、液貯留部A2に導入される。
以上の本実施形態によれば、冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換することで、冷媒滞留部A1を冷却することができる。これにより、冷媒滞留部A1の冷媒の気体成分を凝縮させて液体成分に変化させやすくすることができ、絞り部311に供給される液体成分の量を安定化することができる。
また、絞り装置10Aが、冷媒滞留部A1に滞留した冷媒のうち液体成分を貯留して絞り部311に供給する液貯留部A2を備えることで、冷媒の気体成分を凝縮させた液体成分を液貯留部A2に貯留することができ、絞り部311に供給される液体成分の量を安定化することができる。
また、1つの一次ポート21に対して2つの二次ポート22が設けられ、液貯留部A2が2つの絞り部311に対して共通して設けられており、上記のように液貯留部A2に液体成分を貯留しやすいことから、2つの絞り部311に対して安定して液体を供給することができる。従って、各絞り部311を通過する冷媒の物質量の差を小さくし、2つの二次ポート22に対して冷媒を所定の割合(本実施形態では1:1)で分配しやすくすることができる。
また、冷媒滞留部A1を囲む壁部である隔壁24に撥水処理が施されていることから、隔壁24の内面において凝縮した液体の液滴28を流れやすくし、液貯留部A2に導入しやすくすることができる。
また、液貯留部A2が冷媒滞留部A1の下方に並ぶように配置されていることから、冷媒滞留部A1において凝縮した液体が重力によって下方に向かうようにし、液貯留部A2に導入しやすくすることができる。
[第2実施形態]
本実施形態の冷凍サイクルシステムは、図3に示すような絞り装置10Bを備える。本実施形態の絞り装置10Bでは、第1実施形態の絞り装置10Aに対し、隔壁24の内面に凹凸部24Aが形成されている点で相違している。尚、凹凸部24Aは、隔壁24の内面全体(Z方向から見て周方向全体)に形成されていてもよいし、隔壁24の内面のうち低圧冷媒通過部A3と隣り合う部分のみ(Z方向から見て周方向の一部)に形成されていてもよい。また、凹凸部24Aを構成する凸部は、点状であってもよいし周方向に沿って延びていてもよいし、Z方向に沿って延びていてもよい。また、凹凸部は、サンドブラスト等で隔壁24の内面を粗面化することで形成された微少凹凸であってもよいし、隔壁24の内面にディンプル加工を施すことで形成されたものであってもよい。
以上の本実施形態によれば、前期第1実施形態と同様に、冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換することで、絞り装置10Bの性能を安定化することができる。また、隔壁24の内面に凹凸部24Aが形成されていることで、冷媒滞留部A1において熱交換面の表面積を大きくし、熱交換効率を向上させることができる。
[第3実施形態]
本実施形態の冷凍サイクルシステムは、図4に示すような絞り装置10Cを備える。本実施形態の絞り装置10Cでは、第1実施形態の絞り装置10Aに対し、伝熱部材4が設けられている点で相違している。
伝熱部材4は、円柱状のメッシュ部材によって形成され、冷媒滞留部A1に充填されるように配置され、隔壁24および側面部32とともに熱交換手段として機能する。即ち、隔壁24と伝熱部材4との間で熱が伝達され、伝熱部材4内部を通過した冷媒が冷却されるようになっている。尚、伝熱部材4の下端部は液貯留部A2まで到達していない。
以上の本実施形態によれば、前期第1実施形態と同様に、冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換することで、絞り装置10Cの性能を安定化することができる。また、伝熱部材4が設けられていることで、冷媒滞留部A1において熱交換効率を向上させることができる。さらに、伝熱部材4がメッシュ部材によって構成されていることで、表面積を大きくして熱交換効率を向上させることができる。
[第4実施形態]
本実施形態の冷凍サイクルシステムは、図5に示すような絞り装置10Dを備える。本実施形態の絞り装置10Dでは、第3実施形態の絞り装置10Cに対し、伝熱部材4に代えて伝熱部材5が設けられている点で相違している。
伝熱部材5は、円柱状のメッシュ部材によって形成され、冷媒滞留部A1に充填されるように配置され、隔壁24および側面部32とともに熱交換手段として機能する。即ち、隔壁24と伝熱部材5との間で熱が伝達され、伝熱部材5内部を通過した冷媒が冷却されるようになっている。伝熱部材5の下端部の一部が、液貯留部A2まで到達しており、伝熱部材5が冷媒滞留部A1から液貯留部A2に亘って設けられている。
以上の本実施形態によれば、前期第1実施形態と同様に、冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換することで、絞り装置10Dの性能を安定化することができる。また、伝熱部材5が設けられていることで、冷媒滞留部A1において熱交換効率を向上させることができる。さらに、伝熱部材5がメッシュ部材によって構成されていることで、表面積を大きくして熱交換効率を向上させることができる。
さらに、伝熱部材5が冷媒滞留部A1から液貯留部A2に亘って設けられていることで、伝熱部材5の表面および内部において凝縮した液体を液貯留部A2に導入しやすくすることができる。尚、伝熱部材5の表面とは、円柱の表面に相当する部分であり、伝熱部材5の内部とは、円柱の内部(冷媒が通過する部分)に相当する部分である。
[第5実施形態]
本実施形態の冷凍サイクルシステムは、図6に示すような絞り装置10Eを備える。本実施形態の絞り装置10Eでは、第1実施形態の絞り装置10Aに対し、隔壁24の内面に溝部24Bが形成されている点で相違している。
溝部24Bは、Z方向に沿って延びるとともに、冷媒滞留部A1から液貯留部A2に亘って形成されており、即ち冷媒滞留部A1から液貯留部A2に向かって延びている。図示の例では、溝部24Bが奥側(隔壁24のうち低圧冷媒通過部A3と隣り合わない部分)に形成されているが、隔壁24のうち低圧冷媒通過部A3と隣り合う部分に溝部が形成されていてもよい。
以上の本実施形態によれば、前期第1実施形態と同様に、冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換することで、絞り装置10Eの性能を安定化することができる。さらに、隔壁24の内面に溝部24Bが形成されていることで、隔壁24の内面において凝縮した液体の液滴28を液貯留部に導入しやすくすることができる。
[第6実施形態]
本実施形態の冷凍サイクルシステムは、図7に示すような絞り装置10Fを備える。本実施形態の絞り装置10Fでは、第1実施形態の絞り装置10Aに対し、ハウジング2Fが、Z方向下方側に開口した一次ポート25と、一次ポート25から上方側に向かって延びる冷媒導入筒26と、を有する点で相違している。
本実施形態においては、ハウジング2Fのうち隔壁24の内側かつ冷媒導入筒26よりも上方側の空間と、隔壁24の内側かつ冷媒導入筒26の筒上側部(絞りユニット3A、3Bの底面部31よりもZ方向において上方に位置する部分)26Aの径方向外側の空間と、が冷媒滞留空間A4となる。また、冷媒導入筒26の径方向外側空間のうち筒下側部26Bを含んで下方側の空間が液貯留部A5となる。
一次ポート25から冷媒滞留部A4に導入された冷媒は、上方側に向かうことでハウジング2の天面部27に衝突し、径方向外側に向かうことで液体成分が液貯留部A5に導入される。このとき、前記第1実施形態と同様に、熱交換手段としての隔壁24および側面部32によって、冷媒滞留部A4と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換される。
以上の本実施形態によれば、前期第1実施形態と同様に、冷媒滞留部A4と低圧冷媒通過部A3との間で熱交換することで、絞り装置10Fの性能を安定化することができる。また、絞り装置10Fに対して下方側から冷媒を導入し、上方側に向かって進行した冷媒のうち液体成分を下降させて液貯留部A5に導入することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記第1実施形態では、1つの一次ポート21に対して2つの二次ポート22が設けられ、冷媒が分配されるものとしたが、冷媒を分配しない絞り装置としてもよい。即ち、図8に例示する絞り装置10Gのように、1つの絞りユニット3Aを備え、ハウジング2Gに1つの収容部23のみが形成されている構成としてもよい。
また、前記第2~第5実施形態における特徴部分(凹凸部24A、伝熱部材4、5及び溝部24B)は適宜に組み合わされてもよく、前記第6実施形態のように一次ポート25が下方側に開口した構成において、前記第2~第5実施形態における特徴部分を適宜に採用してもよい。
また、前記第3、第4実施形態において伝熱部材4、5がメッシュ部材によって構成されているものとしたが、伝熱部材は、冷媒が通過可能なものであればよく、例えば多孔質体によって構成されていてもよい。
また、前記第1実施形態では、絞り部311が単なる貫通孔状であり、冷媒が通過可能な断面積が不変であるものとしたが、冷媒が通過可能な断面積が可変な絞り部としてもよい。即ち、絞り部としての弁ポートに対し、駆動手段によって弁体を進退させることで弁ポートの開度が可変となっている構成としてもよい。例えば、絞り部を、温度式膨張弁や電動弁、電磁弁等としてもよい。
また、前記第1実施形態では、冷媒滞留部A1と低圧冷媒通過部A3とを区画する壁部(ハウジング2の隔壁24および絞りユニット3A、3Bの側面部32)が熱交換手段として機能するものとしたが、このような構成に限定されない。例えば、冷媒滞留部を構成する筐体と、低圧冷媒通過部を構成する筐体と、が離隔して配置され、これらの間に金属製の熱伝達部材を挟み込むことで熱交換する構成としてもよい。
また、前記第1実施形態では、冷媒滞留部A1と液貯留部A2とが明確に区別されているものとしたが、これらは明確に区別されていなくてもよく(即ち絞り装置は少なくとも冷媒滞留部を備えていればよく)、冷媒滞留部に滞留した冷媒(特に液体成分)が絞り部に供給されるようになっていればよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
100A 冷凍サイクルシステム
10A~10G 絞り装置
11 圧縮機
12 凝縮器
13 蒸発器
2 ハウジング
21、25 一次ポート
22 二次ポート
24 隔壁(壁部、熱交換手段)
24A 凹凸部
24B 溝部
26 冷媒導入筒
26A 筒上側部
26B 筒下側部
311 絞り部
32 側面部(熱交換手段)
4、5 伝熱部材
A1、A4 冷媒滞留部
A2、A5 液貯留部
A3 低圧冷媒通過部

Claims (11)

  1. 有底筒状のハウジングと、
    前記ハウジング内に高圧の冷媒を受け入れる一次ポートと、
    前記一次ポートから流入した冷媒を通過させる絞り部と、
    前記ハウジングに内包され、かつ前記一次ポートと前記絞り部との間に形成されて冷媒が滞留する冷媒滞留部と、
    少なくとも前記絞り部と前記ハウジングの底部の間の空間を含み、前記冷媒滞留部に滞留した冷媒のうち液体成分を貯留して前記絞り部に供給する液貯留部と、
    前記絞り部を通過した冷媒を送り出す二次ポートと、
    前記ハウジングに内包され、前記絞り部から前記二次ポートにかけて冷媒が通過する低圧冷媒通過部と、
    前記冷媒滞留部と前記低圧冷媒通過部との間で熱交換する熱交換手段と、を備え、
    前記一次ポートから前記冷媒滞留部に連通する流路の前記冷媒滞留部側の端部開口の全体が、前記液貯留部および前記絞り部よりも上方に設けられ、
    前記熱交換手段は、前記端部開口と前記絞り部との間に上下に延びて設けられていることを特徴とする絞り装置。
  2. 前記絞り部および前記二次ポートのそれぞれを複数備え、
    前記液貯留部が複数の前記絞り部に対して共通して設けられ、
    前記一次ポートから受け入れた冷媒を前記複数の二次ポートに分配することを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
  3. 前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部を囲む壁部に設けられるとともに、当該冷媒滞留部側の面に凹凸部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の絞り装置。
  4. 前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部内に配置されるとともに冷媒が通過可能な伝熱部材を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の絞り装置。
  5. 前記伝熱部材が、多孔質体またはメッシュ部材によって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の絞り装置。
  6. 前記伝熱部材が、前記冷媒滞留部から前記液貯留部に亘って設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の絞り装置。
  7. 前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部を囲む壁部に設けられ、
    前記壁部における前記冷媒滞留部側の面には、前記液貯留部に向かって延びる溝部が形成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の絞り装置。
  8. 前記熱交換手段は、前記冷媒滞留部を囲む壁部に設けられ、
    前記壁部における前記冷媒滞留部側の面には、撥水処理が施されていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の絞り装置。
  9. 前記一次ポートが鉛直方向上方側に開口し、
    前記液貯留部が、前記冷媒滞留部の下方側に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の絞り装置。
  10. 前記一次ポートが、鉛直方向下方側に開口し、
    前記一次ポートから上方側に向かって延びる冷媒導入筒をさらに備え、
    前記冷媒導入筒よりも上方側の空間と、筒上側部の径方向外側の空間と、が前記冷媒滞留部となり、
    前記冷媒導入筒の筒下側部を含む下方側空間が前記液貯留部となることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の絞り装置。
  11. 冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮した冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮した冷媒を膨張させて減圧する請求項1~10のいずれか1項に記載の絞り装置と、減圧した冷媒を蒸発させる1又は複数の蒸発器と、を備えることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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