JP7174674B2 - 放熱構造体、放熱構造体の製造方法、放熱ユニット、放熱ユニットの製造方法およびバッテリー - Google Patents

放熱構造体、放熱構造体の製造方法、放熱ユニット、放熱ユニットの製造方法およびバッテリー Download PDF

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Description

本発明は、放熱構造体、放熱構造体の製造方法、放熱ユニット、放熱ユニットの製造方法およびバッテリーに関する。
自動車、航空機、船舶あるいは家庭用若しくは業務用電子機器の制御システムは、より高精度かつ複雑化してきており、それに伴って、回路基板上の小型電子部品の集積密度が増加の一途を辿っている。この結果、回路基板周辺の発熱による電子部品の故障や短寿命化を解決することが強く望まれている。
回路基板からの速やかな放熱を実現するには、従来から、回路基板自体を放熱性に優れた材料で構成し、ヒートシンクを取り付け、あるいは冷却ファンを駆動するといった手段を単一で若しくは複数組み合わせて行われている。これらの内、回路基板自体を放熱性に優れた材料、例えばダイヤモンド、窒化アルミニウム(AlN)、立方晶窒化ホウ素(cBN)などから構成する方法は、回路基板のコストを極めて高くしてしまう。また、冷却ファンの配置は、ファンという回転機器の故障、故障防止のためのメンテナンスの必要性や設置スペースの確保が難しいという問題を生じる。これに対して、放熱フィンは、熱伝導性の高い金属(例えば、アルミニウム)を用いた柱状あるいは平板状の突出部位を数多く形成することによって表面積を大きくして放熱性をより高めることのできる簡易な部材であるため、放熱部品として汎用的に用いられている(特許文献1を参照)。
ところで、現在、世界中で、地球環境への負荷軽減を目的として、従来からのガソリン車あるいはディーゼル車を徐々に電気自動車に転換しようとする動きが活発化している。特に、フランス、オランダ、ドイツをはじめとする欧州諸国の他、中国でも、電気自動車の普及が進行してきている。電気自動車の普及には、高性能バッテリーの開発の他、多数の充電スタンドの設置などが必要となる。特に、リチウム系の自動車用バッテリーの充放電機能を高めるための技術開発は重要である。上記自動車バッテリーは、摂氏60度以上の高温下では充放電の機能を十分に発揮できないことが良く知られている。また、現在、バッテリーの高速かつ非接触での充電を実現する試験が進行しており、バッテリーの寿命を損なわないように、バッテリーの過充電に伴う発熱への対処も必要になる。このような事情から、先に説明した回路基板と同様、バッテリーにおいても、放熱性を高めることが重要視されている。
バッテリーの速やかな放熱を実現するには、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属製の筐体に水冷パイプを配置し、当該筐体にバッテリーセルを多数配置し、バッテリーセルと筐体の底面との間に密着性のゴムシートを挟んだ構造が採用されている。このような構造のバッテリーでは、バッテリーセルは、ゴムシートを通じて筐体に伝熱して、水冷によって効果的に除熱される。
特開2008-243999
しかし、上述のような従来のバッテリーにおいて、ゴムシートは、アルミニウムやグラファイトと比べて熱伝導性が低いため、バッテリーセルから筐体に効率よく熱を移動させることが難しい。また、ゴムシートに代えてグラファイト等のスペーサを挟む方法も考えられるが、複数のバッテリーセルの下面が平らではなく段差を有することから、バッテリーセルとスペーサとの間に隙間が生じ、伝熱効率が低下する。かかる一例にもみられるように、バッテリーセルは種々の形態(段差等の凹凸あるいは表面状態を含む)をとり得ることから、バッテリーセルの種々の形態に順応可能であって高い伝熱効率を実現することの要望が高まっている。さらには、放熱構造体の軽量化によるバッテリー全体の軽量化、バッテリーセルを除去したときに元の形状に近い形状に戻る放熱構造体の復元特性、および放熱構造体を簡易で長期間使用な構造にすること、も望まれている。上記の要望は、バッテリーセルのみならず、回路基板、電子部品あるいは電子機器本体のような他の熱源にも通じる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、熱源の種々の形態に順応可能であって、軽量で、確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現でき、かつ熱源からの押圧による復元特性と簡易で長期間使用な構造を有する放熱構造体、当該放熱構造体を組み合わせた放熱ユニット、および放熱構造体若しくは放熱ユニットを備えたバッテリーを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための一実施形態に係る放熱構造体は、中空若しくは中実の形状を有する1または2以上のクッション部材と、前記クッション部材を載せるシートであって、熱源に接触させて当該熱源からの放熱を高めることのできる熱伝導シートと、を備え、前記熱伝導シートは、その厚さ方向に貫通する切り込みから前記クッション部材を巻くために折り返し可能な折り返し部を備え、前記折り返し部は、前記クッション部材の外表面を巻いており、前記クッション部材の隣の位置であって前記折り返し部の折り返し後の位置に、前記熱伝導シートの厚さ方向に貫通する開口部を備える。
(2)別の実施形態に係る放熱構造体において、好ましくは、前記折り返し部は、前記クッション部材の外表面を巻いて前記熱伝導シートのシート面に固定されている。
(3)別の実施形態に係る放熱構造体において、好ましくは、前記クッション部材は、長尺形状を有していて、前記クッション部材の内部に備えられていて長さ方向に長い中空部と、前記クッション部材の長さ方向に沿って、前記クッション部材の外側面から前記中空部に連通するスリットと、を備える。
(4)別の実施形態に係る放熱構造体は、好ましくは、前記熱伝導シートの表面に、当該表面に接触する前記熱源から当該表面への熱伝導性を高めるための熱伝導性オイルを有する。
(5)別の実施形態に係る放熱構造体において、好ましくは、前記熱伝導性オイルは、シリコーンオイルと、前記シリコーンオイルより熱伝導性が高く、金属、セラミックスまたは炭素の1以上からなる熱伝導性フィラーとを含む。
(6)上記目的を達成するための一実施形態に係る放熱構造体の製造方法は、上述のいずれかの放熱構造体を製造する方法であって、前記熱伝導シートに、その厚さ方向に貫通する切り込みを形成する切り込み形成工程と、前記熱伝導シートのシート面上において、前記切り込みの位置から前記折り返し部を巻くことのできる位置に前記クッション部材を配置するクッション部材配置工程と、前記折り返し部を前記クッション部材の外表面に巻く折り返し部巻回工程と、を含む。
(7)上記目的を達成するための一実施形態に係る放熱ユニットは、上述のいずれかの放熱構造体を2つ重ね合わせた放熱ユニットであって、2つの前記放熱構造体は、互いに、前記クッション部材に前記折り返し部を巻いた構造の突出部分を対向させて重ね合わせられており、1つの前記放熱構造体の前記開口部に、もう1つの前記放熱構造体の前記突出部分を挿入している。
(8)上記目的を達成するための一実施形態に係る放熱ユニットの製造方法は、上述の放熱ユニットを製造する方法であって、前記熱伝導シートに、その厚さ方向に貫通する切り込みを形成する切り込み形成工程と、前記熱伝導シートのシート面上において、前記切り込みの位置から前記折り返し部を巻くことのできる位置に前記クッション部材を配置するクッション部材配置工程と、前記折り返し部を前記クッション部材の外表面に巻く折り返し部巻回工程と、2つの前記放熱構造体の内、1つの前記放熱構造体の前記開口部に、もう1つの前記放熱構造体の前記突出部分を挿入して、前記クッション部材に前記折り返し部を巻いた構造の突出部分を対向させる向きで重ね合わせて合体させる合体工程と、を含む。
(9)上記目的を達成するための一実施形態に係るバッテリーは、冷却部材を流す構造を持つ筐体内に、1または2以上の熱源としてのバッテリーセルを備えたバッテリーであって、前記バッテリーセルと前記筐体との間に、上述のいずれかの放熱構造体を備える。
(10)上記目的を達成するための一実施形態に係るバッテリーは、冷却部材を流す構造を持つ筐体内に、1または2以上の熱源としてのバッテリーセルを備えたバッテリーであって、前記バッテリーセルと前記筐体との間に、上述の放熱ユニットを備える。
本発明によれば、熱源の種々の形態に順応可能であって、軽量で、確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現でき、かつ熱源からの押圧による復元特性と簡易で長期間使用な構造を有する放熱構造体、当該放熱構造体を組み合わせた放熱ユニット、および放熱構造体若しくは放熱ユニットを備えたバッテリーを提供することができる。
図1は、本発明に係る放熱構造体の斜視図を示す。 図2は、本発明に係る放熱構造体の平面図(2A)、当該(2A)に示す放熱構造体を矢印A方向から見た側面図(2B)、および当該(2A)におけるB-B線断面図(2C)をそれぞれ示す。 図3は、本発明に係る放熱構造体の製造方法の主なステップを含むフローチャートを示す。 図4は、本発明に係る放熱構造体の製造方法の主な工程を平面視および図2(2B)と同様の視野にて示す。 図5は、本発明に係る放熱構造体の製造方法の主な工程を平面視および図2(2B)と同様の視野にて示す。 図6は、本発明に係る放熱構造体の製造方法の一部を説明するための図を示す。 図7は、本発明に係る放熱構造体の変形例1(7A)および変形例2(7B)を、平面図および図2(2B)と同様の視野にてそれぞれ示す。 図8は、本発明に係る放熱構造体の変形例3を平面図および図2(2B)と同様の視野にて示す。 図9は、本発明に係る放熱ユニットの製造方法の主なステップを含むフローチャートを示す。 図10は、本発明に係る放熱ユニットの製造方法の主な工程を図2(2B)と同様の視野にて示す。 図11は、本発明の第1実施形態に係るバッテリーの縦断面図を示す。 図12は、図11の領域Eの拡大図を示す。 図13は、本発明の第2実施形態に係るバッテリーの縦断面図を示す。
次に、本発明の各実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、各実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
1.放熱構造体
図1は、本発明に係る放熱構造体の斜視図を示す。図2は、本発明に係る放熱構造体の平面図(2A)、当該(2A)に示す放熱構造体を矢印A方向から見た側面図(2B)、および当該(2A)におけるB-B線断面図(2C)をそれぞれ示す。
(1)放熱構造体の概略構成
この実施形態に係る放熱構造体1は、1または2以上のクッション部材12と、クッション部材12を載せるシートであって、熱源に接触させて当該熱源からの放熱を高めることのできる熱伝導シート10と、を備える。クッション部材12は、中実の形状(柱状形状ともいう)を有する。ただし、クッション部材12は、その長さ方向の端面形状を、楕円形状、三角以上の多角形状とする柱状部材であっても良い。また、クッション部材12は、長尺の中空の形状を有する筒状の部材であっても良い。熱伝導シート10は、その厚さ方向に貫通する切り込み15からクッション部材12を巻くために折り返し可能な折り返し部10bを備える。折り返し部10bは、クッション部材12の外表面を巻いている部材であり、好ましくは、熱伝導シート10のシート面に固定されている。また、放熱構造体1は、クッション部材12の隣の位置であって折り返し部10bの折り返し後の位置に、熱伝導シート10の厚さ方向に貫通する開口部11を備える。図2では、放熱構造体1は、11本のクッション部材12を備えているが、1本以上であればクッション部材12の数を問わない。
次に、放熱構造体1の各構成要素について説明する。
(2)熱伝導シート
熱伝導シート10は、枠体10aと、折り返し部10bと、から構成される。枠体10aは、熱伝導シート10のうち折り返し部10b以外の領域であり、クッション部材12を載置する領域と、およびクッション部材12および開口部11を囲む外周領域とを備える。折り返し部10bは、クッション部材12の外表面を巻回することによりクッション部材12を被覆するものである。折り返し部10bは、クッション部材12を被覆可能な大きさを有することが好ましい。すなわち、折り返し部10bは、その長さ方向(図2(2A)における上下方向)の長さ(折り返し部10bの長さとも称する)がクッション部材12の長さと同等であることが好ましい。また、折り返し部10bは、当該長さ方向に略直交する方向(図2(2A)における左右方向)の長さ(折り返し部10bの幅とも称する)がクッション部材12の外表面を巻回することが可能な長さを有していることが好ましい。なお、折り返し部10bの長さは、クッション部材12の長さと同等であることに限定されず、クッション部材12より長くても良いし、短くても良い。また、折り返し部10bの幅は、クッション部材12の外表面すべてを巻回可能な長さより短くても良い。
熱伝導シート10は、好ましくは炭素を含むシートであり、さらに好ましくは90質量%以上を炭素から構成されるシートである。例えば、熱伝導シート10に、樹脂を焼成して成るグラファイト製のフィルムを用いることもできる。ただし、熱伝導シート10は、炭素と樹脂とを含むシートであっても良い。その場合、樹脂は、合成繊維でも良く、その場合には、樹脂として好適にはアラミド繊維を用いることができる。本願でいう「炭素」は、グラファイト、グラファイトより結晶性の低いカーボンブラック、ダイヤモンド、ダイヤモンドに近い構造を持つダイヤモンドライクカーボン等の炭素(元素記号:C)から成る如何なる構造のものも含むように広義に解釈される。熱伝導シート10は、この実施形態では、樹脂に、グラファイト繊維やカーボン粒子を配合分散した材料を硬化させた薄いシートとすることができる。熱伝導シート10は、メッシュ状に編んだカーボンファイバーであっても良く、さらには混紡してあっても混編みしてあっても良い。なお、グラファイト繊維、カーボン粒子あるいはカーボンファイバーといった各種フィラーも、すべて、炭素フィラーの概念に含まれる。
熱伝導シート10を炭素と樹脂とを備えるシートとする場合には、当該樹脂が熱伝導シート10の全質量に対して50質量%を超えていても、あるいは50質量%以下であっても良い。すなわち、熱伝導シート10は、熱伝導に大きな支障が無い限り、樹脂を主材とするか否かを問わない。樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂を好適に使用できる。熱可塑性樹脂としては、熱源からの熱を伝導する際に溶融しない程度の高融点を備える樹脂が好ましく、例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、芳香族ポリアミド(アラミド繊維)等を好適に挙げることができる。樹脂は、熱伝導シート10の成形前の状態において、炭素フィラーの隙間に、例えば粒子状あるいは繊維状に分散している。熱伝導シート10は、炭素フィラー、樹脂の他、熱伝導をより高めるためのフィラーとして、AlNあるいはダイヤモンドを分散していても良い。また、樹脂に代えて、樹脂よりも柔軟なエラストマーを用いても良い。熱伝導シート10は、また、上述のような炭素に代えて若しくは炭素と共に、金属および/またはセラミックスを含むシートとすることができる。金属としては、アルミニウム、銅、それらの内の少なくとも1つを含む合金などの熱伝導性の比較的高いものを選択できる。また、セラミックスとしては、Al、AlN、cBN、hBNなどの熱伝導性の比較的高いものを選択できる。
熱伝導シート10は、導電性に優れるか否かは問わない。熱伝導シート10の熱伝導率は、好ましくは10W/mK以上である。この実施形態では、熱伝導シート10は、好ましくは、グラファイトの帯状の板であり、熱伝導性と導電性に優れる材料から成る。熱伝導シート10は、湾曲性(若しくは屈曲性)に優れるシートであるのが好ましく、その厚さに制約はないが、0.02~3mmが好ましく、0.03~0.5mmがより好ましい。ただし、熱伝導シート10の熱伝導率は、その厚さが増加するほど低下するため、シートの強度、可撓性および熱伝導性を総合的に考慮して、その厚さを決定するのが好ましい。
(3)クッション部材
クッション部材12の重要な機能は、変形容易性と回復力である。回復力は、クッション部材12の弾性変形性に依る。変形容易性は、熱源の形状に追従するために必要な特性であり、特にリチウムイオンバッテリーなどの半固形物、液体的性状も持つ内容物などを変形しやすいパッケージに収めるようなバッテリーセルの場合には、設計寸法的にも不定形または寸法精度があげられない場合が多い。このため、クッション部材12の変形容易性や追従力を保持するための回復力の保持は重要である。
クッション部材12は、熱伝導シート10の筒内に備えられる中実形状の部材(柱状クッション部材とも称する)である。クッション部材12は、クッション部材12の外表面を巻回する熱伝導シート10(折り返し部10b)に接触する熱源が平坦でない場合でも、熱伝導シート10と熱源との接触を良好にする機能を有する。クッション部材12は、熱源等からの熱伝導シート10に加わる荷重によって熱伝導シート10が破損等しないようにする保護部材としての機能も有する。クッション部材12は、熱伝導シート10に比べて弾性変形しやすく、熱源等からの押圧及びその開放による変形に起因して、割れや亀裂が入りにくい。このため、クッション部材12は、熱伝導シート10に亀裂が生じる事態を抑制することができる。なお、この実施形態では、クッション部材12は、熱伝導シート10に比べて低熱伝導性の部材である。
クッション部材12は、好ましくは、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ニトリルゴム(NBR)あるいはスチレンブタジエンゴム(SBR)等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系、フッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を含むように構成される。クッション部材12は、熱伝導シート10を伝わる熱によって溶融あるいは分解等せずにその形態を維持できる程度の耐熱性の高い材料から構成されるのが好ましい。この実施形態では、クッション部材12は、より好ましくは、ウレタン系エラストマー中にシリコーンを含浸したもの、あるいはシリコーンゴムにより構成される。クッション部材12は、その熱伝導性を少しでも高めるために、ゴム中にAl、AlN、cBN、hBN、ダイヤモンドの粒子等に代表されるフィラーを分散して構成されていても良い。クッション部材12は、その内部に気泡を含むものの他、気泡を含まないものでも良い。また、「クッション部材」は、柔軟性に富み、熱源の表面に密着可能に弾性変形可能な部材を意味し、かかる意味では「ゴム状弾性体」と読み替えることもできる。さらに、クッション部材12の変形例としては、上記ゴム状弾性体ではなく、金属を用いて構成することもできる。クッション部材12は、樹脂やゴム等から形成されたスポンジあるいはソリッド(スポンジのような多孔質ではない構造のもの)で構成することも可能である。
(4)開口部
開口部11は、熱伝導シート10の折り返し部10bの折り返し後の位置に、熱伝導シート10の厚さ方向に貫通する。すなわち、開口部11は、クッション部材12に隣接して設けられている。クッション部材12は、熱源等からの押圧を受けて上下方向、すなわち熱源から冷却部位に向かう方向に圧縮された際に、左右方向に潰れて変形する。隣り合うクッション部材12同士が近接している場合には、熱源等からの押圧を受けて潰れる際に、当該クッション部材12同士が接触してしまい、クッション部材12はほとんど潰れず、熱伝導シート10と熱源等との密着性が低くなる可能性がある。しかしながら、放熱構造体1は、隣り合うクッション部材12の間に開口部11が設けられているため、熱源等からの押圧を受けて潰れる際に、クッション部材12は、開口部11側に突出して変形することができ、熱伝導シート10と熱源等との密着性が高めることができる。
(5)熱伝導性オイル
熱伝導性オイルは、好ましくは、シリコーンオイルと、シリコーンオイルより熱伝導性が高く、金属、セラミックスまたは炭素の1以上からなる熱伝導性フィラーとを含む。熱伝導シート10は、微視的に、隙間(孔あるいは凹部)を有する。通常、当該隙間には空気が存在し、熱伝導性に悪影響を及ぼす可能性が有る。熱伝導性オイルは、その隙間を埋めて、空気に代わって存在することになり、熱伝導シート10の熱伝導性を向上させる機能を有する。
熱伝導性オイルは、熱伝導シート10の表面、少なくとも熱源等と熱伝導シート10とが接触する面に備えられている。放熱構造体1は、折り返し部10bのクッション部材12と反対側の面にのみ熱伝導性オイルを備えていても良い。本願において、熱伝導性オイルの「オイル」は、非水溶性の常温(20~25℃の範囲の任意の温度)で液状若しくは半固形状の可燃物質をいう。「オイル」という文言に代え、「グリース」あるいは「ワックス」を用いることもできる。熱伝導性オイルは、熱源から熱伝導シート10に熱を伝える際に熱伝導の障害にならない性質のオイルである。熱伝導性オイルには、炭化水素系のオイル、シリコーンオイルを用いることができる。熱伝導性オイルは、好ましくは、シリコーンオイルと、シリコーンオイルより熱伝導性が高く、金属、セラミックスまたは炭素の1以上からなる熱伝導性フィラーとを含む。
シリコーンオイルは、好ましくは、シロキサン結合が2000以下の直鎖構造の分子から成る。シリコーンオイルは、ストレートシリコーンオイルと、変性シリコーンオイルとに大別される。ストレートシリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルを例示できる。変性シリコーンオイルとしては、反応性シリコーンオイル、非反応性シリコーンオイルを例示できる。反応性シリコーンオイルは、例えば、アミノ変性タイプ、エポキシ変性タイプ、カルボキシ変性タイプ、カルビノール変性タイプ、メタクリル変性タイプ、メルカプト変性タイプ、フェノール変性タイプ等の各種シリコーンオイルを含む。非反応性シリコーンオイルは、ポリエーテル変性タイプ、メチルスチリル変性タイプ、アルキル変性タイプ、高級脂肪酸エステル変性タイプ、親水性特殊変性タイプ、高級脂肪酸含有タイプ、フッ素変性タイプ等の各種シリコーンオイルを含む。シリコーンオイルは、耐熱性、耐寒性、粘度安定性、熱伝導性に優れたオイルであるため、熱伝導シート10の表面に塗布して、熱源等と熱伝導シート10との間に介在させる熱伝導性オイルとして特に好適である。
熱伝導性オイルは、好ましくは、油分以外に、金属、セラミックスまたは炭素の1以上からなる熱伝導性フィラーを含む。金属としては、金、銀、銅、アルミニウム、ベリリウム、タングステンなどを例示できる。セラミックスとしては、アルミナ、窒化アルミニウム、キュービック窒化ホウ素、ヘキサゴナル窒化ホウ素などを例示できる。炭素としては、ダイヤモンド、グラファイト、ダイヤモンドライクカーボン、アモルファスカーボン、カーボンナノチューブなどを例示できる。
熱伝導性オイルは、熱源と熱伝導シート10との間に介在する他、熱伝導シート10と冷却部位との間に介在する方が好ましい。熱伝導性オイルは、熱伝導シート10の全面に塗布されていても、熱伝導シート10の一部分に塗布されていても良い。熱伝導性オイルを熱伝導シート10に存在させる方法は、特に制約されることなく、スプレーを用いた噴霧、刷毛等を用いた塗布、熱伝導性オイル中への熱伝導シート10の浸漬など、如何なる方法によるものでも良い。なお、熱伝導性オイルは、放熱構造体1にとって必須の構成ではなく、好適に備えることのできる追加的な構成である。これは、他の実施形態においても同様である。
(放熱構造体の製造方法)
次に、本発明に係る放熱構造体の製造方法について説明する。
図3は、本発明に係る放熱構造体の製造方法の主なステップを含むフローチャートを示す。図4および図5は、本発明に係る放熱構造体の製造方法の主な工程を平面視および図2(2B)と同様の視野にて示す。図6は、本発明に係る放熱構造体の製造方法の一部を説明するための図を示す。なお、図6では、一部の熱伝導シート10およびクッション部材12を拡大して示す。
本発明に係る放熱構造体の製造方法は、先に説明した放熱構造体1を製造する方法である。本発明に係る放熱構造体の製造方法は、切り込み形成工程(S100)、接着剤塗布工程(S200)、クッション部材配置工程(S300)、および折り返し部巻回工程(S400)を含む。以下、各工程について説明する。
(1)切り込み形成工程(S100)
切り込み形成工程は、熱伝導シート10に、その厚さ方向に貫通する切り込み15を形成する工程である(図4の上図参照)。切り込み15の形成方法としては、特に制約されず、例えば、打ち抜き刃、カッター等を用いることができる。切り込み形成工程において形成される切り込み15は、図4の上図に示すように、略U字形状に形成されるものであり、後述のクッション部材配置工程(S300)にてクッション部材12を配置する位置に隣接する位置に形成される。切り込み15は、その長さ方向(図4における上下方向)の長さがクッション部材12の長さと同等であることが好ましい。また、切り込み15は、当該長さ方向に略直交する方向(図4における左右方向)の長さがクッション部材12の外表面を巻回することが可能な長さを有していることが好ましい。また、切り込み15は、1のクッション部材12に対して、当該クッション部材12に隣接して1つ形成される。熱伝導シート10は、少なくともクッション部材12の幅分だけ離間して、熱伝導シート10に配置されるクッション部材12と同数の切り込み15が形成されている。
(2)接着剤塗布工程(S200)
接着剤塗布工程は、切り込み15を形成した熱伝導シート10に接着剤14を塗布する工程である(図4の下図参照)。より具体的には、接着剤塗布工程は、図4の下図に示すように、切り込み15の内側および隣り合う切り込み15の間の位置に、接着剤14を塗布する。接着剤14の塗布方法としては、特に制約されず、例えば、スクリーン印刷等を用いることができる。接着剤14は、少なくとも熱源からの放熱による温度上昇に耐え得るような耐熱性に優れた接着剤を用いることが好ましい。また、接着剤14は、熱伝導性に優れている方が好ましいが、熱伝導性の低いものでも良い。
(3)クッション部材配置工程(S300)
クッション部材配置工程は、熱伝導シート10のシート面上において、切り込み15の位置から折り返し部10bを巻くことのできる位置にクッション部材12を配置する工程である(図5の上図参照)。より具体的には、クッション部材配置工程は、図5の上図に示すように、接着剤14が塗布された領域のうち、隣り合う切り込み15同士の間に、クッション部材12を配置する。
(4)折り返し部巻回工程(S400)
折り返し部巻回工程は、折り返し部10bをクッション部材12の外表面に巻く工程である(図5の下図参照)。折り返し部巻回工程について、図6を参照して詳細に説明する。まず、クッション部材配置工程(S300)によりクッション部材12が配置された熱伝導シート10(図6の上図参照)において、切り込み15から折り返し部10bを矢印C方向(図6の中図参照)に持ち上げる。そして、持ち上げた折り返し部10bを、矢印D方向(図6の下図参照)に移動させ、クッション部材12の外表面を被膜するように巻回する。このように折り返し部10bをクッション部材12に巻回することにより、接着剤塗布工程(S200)により接着剤14を塗布した面がクッション部材12に接触し、折り返し部10bとクッション部材12とを接着させることができる。また、このように折り返し部10bをクッション部材12に巻回することにより、折り返し部10bの折り返し後の位置に、熱伝導シート10の厚さ方向(図6の上下方向)に貫通する開口部11を形成することができる。
このように、放熱構造体1は、中実の形状を有するクッション部材12と、クッション部材12を載せるシートであって熱源に接触させて当該熱源からの放熱を高めることのできる熱伝導シート10と、を備えるため、熱源の種々の形態に順応可能であって、軽量で、かつ熱源からの押圧による復元特性を実現することができる。また、放熱構造体1は、熱伝導シート10の厚さ方向に貫通する切り込み15からクッション部材12の外表面を巻くために折り返し可能な折り返し部10bと、クッション部材12の隣の位置であって折り返し部10bの折り返し後の位置に、当該厚さ方向に貫通する開口部11と、を備えるため、簡易で長期間使用な構造を有し、かつ確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現できる。また、放熱構造体1は、熱伝導シート10に切り込み15を形成し、切り込み15から折り返し部10bをクッション部材12に巻回するという簡易な方法で製造可能であり、生産性を高めることができる。
(放熱構造体の変形例)
図7は、本発明に係る放熱構造体の変形例1(7A)および変形例2(7B)を、平面図および図2(2B)と同様の視野にてそれぞれ示す。図8は、本発明に係る放熱構造体の変形例3を平面図および図2(2B)と同様の視野にて示す。
変形例1に係る放熱構造体1aは、クッション部材12の内部に備えられていて長さ方向に長い中空部16を備える(図7(7A)参照)。クッション部材12は、中空部16を備える点で上述の実施形態と異なる。このように、放熱構造体1aにおいて、クッション部材12は、長尺かつ中空の形状(筒状形状ともいう)を有する。このため、放熱構造体1aは、クッション部材12の変形容易性はより高まり、熱源の種々の形態に順応可能となる。また、放熱構造体1aは、中空部16に起因してより軽量となる。
変形例2に係る放熱構造体1bは、クッション部材12の内部に備えられていて長さ方向に長い中空部16と、クッション部材12の長さ方向に沿って、クッション部材12の外側面から中空部16に連通するスリット17と、を備える(図7(7B)参照)。クッション部材12は、スリット17を有する点で変形例1と異なる。スリット17は、クッション部材12の厚さ分を切れ込む開口部である。このように、放熱構造体1bにおいて、クッション部材12は、外側面の一部を開口した筒形状を有する。このため、クッション部材12の変形容易性はより高まる。また、放熱構造体1bは、スリット17に起因してさらに軽量となる。
変形例3に係る放熱構造体1cは、クッション部材12に代えて、その長さ方向の端面形状を半円形状とする柱状のクッション部材12aを備える。放熱構造体1cは、クッション部材12aの半円形状の直線部分を熱伝導シート10の枠体10aに載置し、当該半円形状の円弧部分を折り返し部10bで巻回するよう構成される。このように、放熱構造体1cは、上述の実施形態に係る放熱構造体1と同様に、熱源の種々の形態に順応可能であって、軽量で、確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現でき、かつ熱源からの押圧による復元特性と簡易で長期間使用な構造を有する。なお、放熱構造体1cは、変形例1と同様に、クッション部材12aの内部に中空部16を備えていても良い。また、放熱構造体1cは、変形例2と同様に、クッション部材12aの内部に備えられる中空部16と、クッション部材12aの外側面から中空部16に連通するスリット17と、を備えていても良い。
2.放熱ユニット
次に、本発明に係る放熱ユニットの好適な実施形態について説明する。
放熱ユニット1dは、2つの放熱構造体1が、互いに、クッション部材12に折り返し部10bを巻いた構造の突出部分を対向させて重ね合わせられた部材である(図10参照)。放熱ユニット1dは、1つの放熱構造体1の開口部11に、もう1つの放熱構造体1の突出部分を挿入して形成されている。このような放熱ユニット1dもまた、放熱構造体1と同様に、熱源の種々の形態に順応可能であって、軽量で、確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現でき、かつ熱源からの押圧による復元特性と簡易で長期間使用な構造を有する。
(放熱ユニットの製造方法)
本発明に係る放熱ユニットの製造方法について説明する。
図9は、本発明に係る放熱ユニットの製造方法の主なステップを含むフローチャートを示す。図10は、本発明に係る放熱ユニットの製造方法の主な工程を図2(2B)と同様の視野にて示す。
本発明に係る放熱ユニットの製造方法は、切り込み形成工程(S100)、接着剤塗布工程(S200)、クッション部材配置工程(S300)、折り返し部巻回工程(S400)、および合体工程(S500)を含む。すなわち、放熱ユニット1dは、切り込み形成工程、接着剤塗布工程、クッション部材配置工程、および折り返し部巻回工程により製造された放熱構造体1を2つ用いて、合体工程(S500)を施すことにより製造される。合体工程以外の工程については、上述の放熱構造体1の製造方法と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(5)合体工程(S500)
合体工程は、2つの放熱構造体1の内、1つの放熱構造体1の開口部11に、もう1つの放熱構造体1の突出部分を挿入して、クッション部材12に折り返し部10bを巻いた構造の突出部分を対向させる向きで重ね合わせて合体させる工程である(図10参照)。このようにして製造された放熱ユニット1dは、放熱構造体1に比べ、熱伝導シート10(折り返し部10b)を巻いたクッション部材12がより密集して配置される。このため、放熱ユニット1dは、放熱構造体1に比べて熱抵抗が小さくなり、さらに高い放熱効率を実現することができる。また、放熱ユニット1dは、2つの放熱構造体1を重ね合わせるという簡易な方法により製造可能であり、生産性を高めることができる。
3.バッテリー
本発明に係るバッテリーの好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図11は、本発明の第1実施形態に係るバッテリーの縦断面図を示す。ここで、「縦断面図」は、バッテリーの筐体内部のバッテリーセルの長さ方向にバッテリーを切断する図を意味する。
この実施形態に係るバッテリー20は、冷却部材25を流す構造を持つ筐体21内に、1または2以上の熱源としてのバッテリーセル30を備え、バッテリーセル30と筐体21との間に、放熱ユニット1dを備える。放熱ユニット1dは、1つの放熱構造体1の開口部11に、もう1つの放熱構造体1の突出部分が挿入されて形成されている。放熱ユニット1dは、放熱構造体1における突出部分(クッション部材12に折り返し部10bを巻いた構造部分)がバッテリーセル30若しくは筐体21(具体的には、この実施形態では底部22)のいずれかに接触するように、バッテリーセル30と筐体21との間に備えられている。以下、バッテリー20の構成について詳述する。
この実施形態において、バッテリー20は、例えば、電気自動車用のバッテリーであって、多数のバッテリーセル(熱源の一例であって、単に、「セル」と称しても良い。)30を備える。バッテリー20は、好ましくは一方に開口する有底型の筐体21を備える。筐体21は、好ましくは、アルミニウム若しくはアルミニウム基合金から成る。バッテリーセル30は、筐体21の内部24に配置される。バッテリーセル30の上方には、電極(不図示)が突出して設けられている。複数のバッテリーセル30は、好ましくは、筐体21内において、その両側からネジ等を利用して圧縮する方向に力を与えられて、互いに密着するようになっている(不図示)。筐体21の底部22(冷却部位の一例)には、冷却部材25の一例である冷却水を流すために、1または複数の水冷パイプ23が備えられている。冷却部材25は、冷却媒体あるいは冷却剤と称しても良い。バッテリーセル30は、底部22との間に、放熱ユニット1dを挟むようにして筐体21内に配置されている。このような構造のバッテリー20では、バッテリーセル30は、放熱ユニット1dを通じて筐体21に伝熱して、水冷によって効果的に除熱される。なお、冷却部材25は、冷却水に限定されず、液体窒素、エタノール等の有機溶剤も含むように解釈される。冷却部材25は、冷却に用いられる状況下にて、液体であるとは限らず、気体あるいは固体でも良い。
図12は、図11の領域Eの拡大図を示す。なお、図12では、一部のクッション部材12を拡大して示す。
放熱ユニット1dは、バッテリーセル30と底部22との間に挟持された状態で筐体21内に備えられる。このため、バッテリーセル30からの熱は、熱伝導シート10の折り返し部10bに沿って底部22へと伝わる。したがって、熱の伝達ルートを確実に増大させることができ、もって、バッテリーセル30からの放熱性を高めることができる。また、放熱ユニット1dは、折り返し部10bを巻いたクッション部材12が密集して配置されているため、熱抵抗を小さくすることができ、バッテリーセル30からの放熱性をより高めることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るバッテリーについて説明する。先の実施形態と共通する部分については同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図13は、本発明の第2実施形態に係るバッテリーの縦断面図を示す。
この実施形態では、放熱構造体1は、バッテリーセル30と底部22との間に挟持された状態で筐体21内に備えられる。このように放熱構造体1を配置したバッテリー20においても、バッテリーセル30からの熱は、熱伝導シート10の折り返し部10bに沿って底部22へと伝わる。よって、第1実施形態と同様、バッテリーセル30からの放熱性を高めることができる。また、放熱構造体1は、隣り合うクッション部材12の間に開口部11が設けられている。このため、放熱構造体1は、バッテリーセル30からの押圧を受けて潰れる際に、クッション部材12が開口部11側に突出して扁平に変形することができ、バッテリーセル30と熱伝導シート10との密着性を高めることができる。
4.各実施形態の作用・効果
以上説明したように、放熱構造体1,1a,1b,1c(放熱構造体1,1a,1b,1cを総称する場合には、「放熱構造体1等」とも称する)は、中空若しくは中実の形状を有する1または2以上のクッション部材12と、クッション部材12を載せるシートであって、熱源に接触させて当該熱源からの放熱を高めることのできる熱伝導シート10と、を備える。また、熱伝導シート10は、その厚さ方向に貫通する切り込み15からクッション部材12を巻くために折り返し可能な折り返し部10bを備える。折り返し部10bは、クッション部材12の外表面を巻いている。また、放熱構造体1等は、クッション部材12の隣の位置であって折り返し部10bの折り返し後の位置に、熱伝導シート10の厚さ方向に貫通する開口部11を備える。
放熱構造体1等をこのように構成することによって、熱源の種々の形態に順応可能であって、軽量で、かつ熱源からの押圧による復元特性を実現することができる。また、放熱構造体1等は、クッション部材12の外表面を巻くために折り返し可能な折り返し部10bと、折り返し部10bの折り返し後の位置に当該厚さ方向に貫通する開口部11と、を備えるため、簡易で長期間使用な構造を有し、かつ確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現できる。
また、放熱構造体1等を構成する折り返し部10bは、クッション部材12の外表面を巻いて熱伝導シート10のシート面に固定されているため、放熱構造体1等における複数のクッション部材12の位置決めが可能となる。よって、放熱構造体1等がバッテリーセル30(熱源の一例)からの押圧を受けて潰れた際においても、クッション部材12間の距離のばらつきが小さくなり、多数のバッテリーセル30各々における放熱性の均一化を高めることができる。
また、放熱構造体1bを構成するクッション部材12は、長尺形状を有していて、クッション部材12の内部に備えられていて長さ方向に長い中空部16と、クッション部材12の長さ方向に沿って、クッション部材の外側面から中空部16に連通するスリット17と、を備える。よって、放熱構造体1bは、クッション部材12が外側面の一部を開口した筒形状を有するため、クッション部材12の変形容易性がより高まる。また、放熱構造体1bは、スリット17に起因してさらに軽量になる。
また、熱伝導シート10の表面に、当該表面に接触するバッテリーセル30から当該表面への熱伝導性を高めるための熱伝導性オイルを有する。熱伝導シート10は、微視的に、隙間(孔あるいは凹部)を有する。通常、当該隙間には空気が存在し、熱伝導性に悪影響を及ぼす可能性が有る。熱伝導性オイルは、その隙間を埋めて、空気に代わって存在することになり、熱伝導シート10の熱伝導性を向上させる機能を有する。
また、熱伝導性オイルは、シリコーンオイルと、シリコーンオイルより熱伝導性が高く、金属、セラミックスまたは炭素の1以上からなる熱伝導性フィラーとを含む。シリコーンオイルは、耐熱性、耐寒性、粘度安定性、熱伝導性に優れたオイルであるため、熱伝導シート10の表面に塗布して、バッテリーセル50と熱伝導シート10との間に介在させる熱伝導性オイルとして特に好適である。また、熱伝導性オイルは、熱伝導性フィラーを含むため、熱伝導シート10の熱伝導性を高めることができる。
放熱構造体1等の製造方法は、熱伝導シート10に、その厚さ方向に貫通する切り込み15を形成する切り込み形成工程(S100)と、熱伝導シート10のシート面上において、切り込み15の位置から折り返し部10bを巻くことのできる位置にクッション部材12を配置するクッション部材配置工程(S300)と、折り返し部10bをクッション部材12の外表面に巻く折り返し部巻回工程(S400)と、を含む。放熱構造体1等は、このような簡易な方法で製造することができ、生産性を高めることができる。
放熱ユニット1dは、放熱構造体1等を2つ重ね合わせた放熱ユニットであって、2つの放熱構造体1等は、互いに、クッション部材12に折り返し部10bを巻いた構造の突出部分を対向させて重ね合わせられており、1つの放熱構造体1等の開口部11に、もう1つの放熱構造体1等の突出部分を挿入している。放熱ユニット1dをこのように構成することによって、熱源の種々の形態に順応可能であって、軽量で、確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現でき、かつ熱源からの押圧による復元特性と簡易で長期間使用な構造を有することができる。また、このように構成された放熱ユニット1dは、熱伝導シート10(折り返し部10b)を巻いたクッション部材12が密集して配置されるため、熱抵抗が小さくなり、さらに高い放熱効率を実現することができる。
放熱ユニット1dの製造方法は、熱伝導シート10に、その厚さ方向に貫通する切り込み15を形成する切り込み形成工程(S100)と、熱伝導シート10のシート面上において、切り込み15の位置から折り返し部10bを巻くことのできる位置にクッション部材12を配置するクッション部材配置工程(S300)と、折り返し部10bをクッション部材12の外表面に巻く折り返し部巻回工程(S400)と、2つの放熱構造体1等の内、1つの放熱構造体1等の開口部11に、もう1つの放熱構造体1等の突出部分を挿入して、クッション部材12に折り返し部10bを巻いた構造の突出部分を対向させる向きで重ね合わせて合体させる合体工程(S500)と、を含む。放熱ユニット1dは、このように2つの放熱構造体1等を重ね合わせるという簡易な方法で製造することができ、生産性を高めることができる。
バッテリー20は、冷却部材25を流す構造を持つ筐体21内に、1または2以上の熱源としてのバッテリーセル30を備えたバッテリーであって、バッテリーセル30と筐体21との間に、上述の放熱構造体1等を備える。バッテリー20をこのように構成することによって、クッション部材12に起因して、バッテリーセル30で圧縮された状態においてはバッテリーセル30の表面に追従して上下左右方向に潰れ、且つ、バッテリーセル30を除いた状態においてはクッション部材12の弾性力により元の形状に戻ることができる。よって、バッテリー20は、バッテリーセル30の種々の形態に順応可能であって、軽量で、確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現でき、かつバッテリーセル30からの押圧による復元特性と簡易で長期間使用な構造を有することができる。
バッテリー20は、冷却部材25を流す構造を持つ筐体21内に、1または2以上の熱源としてのバッテリーセル30を備えたバッテリーであって、バッテリーセル30と筐体21との間に、上述の放熱ユニット1dを備える。バッテリー20をこのように構成することによって、クッション部材12に起因して、バッテリーセル30で圧縮された状態においてはバッテリーセル30の表面に追従して上下左右方向に潰れ、且つ、バッテリーセル30を除いた状態においてはクッション部材12の弾性力により元の形状に戻ることができる。よって、バッテリー20は、バッテリーセル30の種々の形態に順応可能であって、軽量で、確実な熱伝導によって高い放熱効率を実現でき、かつバッテリーセル30からの押圧による復元特性と簡易で長期間使用な構造を有することができる。
5.その他の実施形態
上述のように、本発明の好適な各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されることなく、種々変形して実施可能である。
上述のバッテリーの各実施形態では、バッテリーセル30の下端部と筐体21の底部22との間に放熱構造体1または放熱ユニット1dが挟持されているが、バッテリーセル30の側面と筐体21との間に放熱構造体1または放熱ユニット1dが挟持されても良い。
また、本発明に係る放熱ユニット1dは、2つの放熱構造体1a,1b,1cが、互いに、クッション部材12に折り返し部10bを巻いた構造の突出部分を対向させて重ね合わせられていても良い。また、放熱ユニット1dは、例えば、放熱構造体1aおよび放熱構造体1b等、異なる形態の2つの放熱構造体1a,1b,1cが、互いに、クッション部材12に折り返し部10bを巻いた構造の突出部分を対向させて重ね合わせられていても良い。
また、上述の実施形態において、放熱ユニット1dは、1つの放熱構造体1の開口部11に、もう1つの放熱構造体1の突出部分を挿入して形成されていたが、本発明はこれに限定されない。放熱ユニット1dは、1つの放熱構造体1の開口部11のすべてに、もう1つの放熱構造体1の当該突出部分が挿入されていなくても良い。
また、上述の実施形態において、放熱構造体1の製造方法として、接着剤塗布工程(S200)を省略しても良い。例えば、クッション部材12の外側面が粘着性を有している場合、放熱構造体1は、接着剤14を塗布せずに、折り返し部10bをクッション部材12の外表面に巻いても良い。
また、熱源は、バッテリーセル30のみならず、回路基板や電子機器本体などの熱を発する対象物を全て含む。例えば、熱源は、キャパシタおよびICチップ等の電子部品であっても良い。同様に、冷却部材45は、冷却用の水のみならず、有機溶剤、液体窒素、冷却用の気体であっても良い。また、放熱構造体1,1a,1b,1cおよび放熱ユニット1dは、バッテリー20以外の構造物、例えば、電子機器、家電、発電装置等に配置されていても良い。
また、スリット17は、クッション部材12をバッテリーセル30側から見た平面視にて直線状の隙間に限定されず、例えば、波線状の隙間あるいはジグザグ状の隙間でも良い。
また、上述の各実施形態の複数の構成要素は、互いに組み合わせ不可能な場合を除いて、自由に組み合わせ可能である。例えば、第2実施形態に係るバッテリー20は、放熱構造体1aを備えていても良い。
本発明に係る放熱構造体は、例えば、自動車用バッテリーの他、自動車、工業用ロボット、発電装置、PC、家庭用電化製品などの各種電子機器にも利用することができる。また、本発明に係るバッテリーは、自動車用のバッテリー以外に、家庭用の充放電可能なバッテリー、PC等の電子機器用のバッテリーにも利用できる。
1,1a,1b,1c・・・放熱構造体、1d・・・放熱ユニット、10・・・熱伝導シート、10b・・・折り返し部、11・・・開口部、12,12a・・・クッション部材、15・・・切り込み、16・・・中空部、17・・・スリット、20・・・バッテリー、21・・・筐体、25・・・冷却部材、30・・・バッテリーセル(熱源の一例)、S100・・・切り込み形成工程、S300・・・クッション部材配置工程、S400・・・折り返し部巻回工程、S500・・・合体工程。

Claims (10)

  1. 中空若しくは中実の形状を有する1または2以上のクッション部材と、
    前記クッション部材を載せるシートであって、熱源に接触させて当該熱源からの放熱を高めることのできる熱伝導シートと、
    を備え、
    前記熱伝導シートは、その厚さ方向に貫通する切り込みから前記クッション部材を巻くために折り返し可能な折り返し部を備え、
    前記折り返し部は、前記クッション部材の外表面を巻いており、
    前記クッション部材の隣の位置であって前記折り返し部の折り返し後の位置に、前記熱伝導シートの厚さ方向に貫通する開口部を備える放熱構造体。
  2. 前記折り返し部は、前記クッション部材の外表面を巻いて前記熱伝導シートのシート面に固定されている請求項1に記載の放熱構造体。
  3. 前記クッション部材は、長尺形状を有していて、
    前記クッション部材の内部に備えられていて長さ方向に長い中空部と、
    前記クッション部材の長さ方向に沿って、前記クッション部材の外側面から前記中空部に連通するスリットと、
    を備える請求項1または2に記載の放熱構造体。
  4. 前記熱伝導シートの表面に、当該表面に接触する前記熱源から当該表面への熱伝導性を高めるための熱伝導性オイルを有する請求項1から3のいずれか1項に記載の放熱構造体。
  5. 前記熱伝導性オイルは、シリコーンオイルと、前記シリコーンオイルより熱伝導性が高く、金属、セラミックスまたは炭素の1以上からなる熱伝導性フィラーとを含む請求項4に記載の放熱構造体。
  6. 請求項1から5のいずれかの放熱構造体を製造する方法であって、
    前記熱伝導シートに、その厚さ方向に貫通する切り込みを形成する切り込み形成工程と、
    前記熱伝導シートのシート面上において、前記切り込みの位置から前記折り返し部を巻くことのできる位置に前記クッション部材を配置するクッション部材配置工程と、
    前記折り返し部を前記クッション部材の外表面に巻く折り返し部巻回工程と、
    を含む放熱構造体の製造方法。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の放熱構造体を2つ重ね合わせた放熱ユニットであって、
    2つの前記放熱構造体は、互いに、前記クッション部材に前記折り返し部を巻いた構造の突出部分を対向させて重ね合わせられており、
    1つの前記放熱構造体の前記開口部に、もう1つの前記放熱構造体の前記突出部分を挿入している放熱ユニット。
  8. 請求項7に記載の放熱ユニットを製造する方法であって、
    前記熱伝導シートに、その厚さ方向に貫通する切り込みを形成する切り込み形成工程と、
    前記熱伝導シートのシート面上において、前記切り込みの位置から前記折り返し部を巻くことのできる位置に前記クッション部材を配置するクッション部材配置工程と、
    前記折り返し部を前記クッション部材の外表面に巻く折り返し部巻回工程と、
    2つの前記放熱構造体の内、1つの前記放熱構造体の前記開口部に、もう1つの前記放熱構造体の前記突出部分を挿入して、前記クッション部材に前記折り返し部を巻いた構造の突出部分を対向させる向きで重ね合わせて合体させる合体工程と、
    を含む放熱ユニットの製造方法。
  9. 冷却部材を流す構造を持つ筐体内に、1または2以上の熱源としてのバッテリーセルを備えたバッテリーであって、前記バッテリーセルと前記筐体との間に、請求項1から5のいずれか1項に記載の放熱構造体を備えるバッテリー。
  10. 冷却部材を流す構造を持つ筐体内に、1または2以上の熱源としてのバッテリーセルを備えたバッテリーであって、前記バッテリーセルと前記筐体との間に、請求項7に記載の放熱ユニットを備えるバッテリー。
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