JP7172593B2 - ゴム断面測定装置及びゴム断面測定方法 - Google Patents

ゴム断面測定装置及びゴム断面測定方法 Download PDF

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本発明は、一定の断面形状が一方向に延在した未加硫ゴム部材の断面形状を測定するゴム断面測定装置及びゴム断面測定方法に関する。
空気入りタイヤのトレッドゴム部材は、成形工程において、未加硫タイヤになる前の未加硫ゴム構造体の外周に未加硫トレッドゴム部材を巻きつけて加硫の対象となる未加硫タイヤをつくる。この未加硫タイヤは、加硫金型に入れられて、所定の条件で加硫されて、トレッドパターン付きの空気入りタイヤが作製される。
作製された空気入りタイヤのトレッド部は、路面と接地する部分であり、トレッド部の地面と接する接地面は、路面から力を受ける部分である。接地面の形状によって路面から受ける力の分布は大きく異なり、接地面の形状はタイヤ性能に大きな影響を与える。このため、接地面の形状に大きな影響を与えるトレッド部の断面形状を表わすプロファイル形状は目標通りに形作られていることが好ましい。このようなトレッド部のプロファイル形状は、同じ加硫金型を用いて空気入りタイヤを作製しても、未加硫トレッドゴム部材の断面形状によって変化し易い。このため、未加硫トレッドゴム部材の断面形状を目標形状に揃えるために、未加硫トレッドゴム部材の断面形状を管理することが行われる。例えば、同じ種類の未加硫タイヤを同一のロットとして多数作製するために、同一ロット内の最初の未加硫トレッドゴム部材を未加硫ゴム構造体に巻き付ける前に、未加硫トレッドゴム部材の断面形状の測定、すなわち厚さ測定が行なわれる。また、未加硫ゴム部材は、同じロット内であっても、未加硫トレッドゴム部材の断面形状が変化していないか否かを、未加硫トレッドゴム部材の断面形状の厚さ測定が定期的に行われる。さらに、未加硫トレッドゴム部材が配合組成の異なるゴム層が積層された部材である場合、未加硫トレッドゴム部材中に各ゴム層が目標通りの厚さを有するか否かも管理するために、各ゴム層の厚さの測定も行なわれる。
例えば、CCDカメラで撮影した押出トレッドの裁断面の画像データをトレッド内部構造検査装置により画像処理して、配合組成の異なるゴム層のそれぞれの輝度を算出し、この算出されたゴム層間の輝度差から上記裁断面における境界線の位置を特定するとともに、上記境界線と予め設定された基準となる境界線とを比較して、上記撮影された押出トレッドの内部構造の良否を判定するようにした押出トレッドの検査方法が知られている(特許文献1)。
特開2003-075343号公報
しかし、画像データをトレッド内部構造検査装置により画像処理しても、押出トレッドの撮像した画像の境界線と予め設定された基準となる境界線とを比較する際に、撮像した画像内の押出トレッドの断面形状における幅方向の基準位置が得られないため、ゴム層の厚さが幅方向で分布をしている押出トレッドにおいて、撮像した画像内の境界線上の幅方向のどの位置と、基準となる境界線の幅方向のどの位置とを比較すればよいのかわからない場合がある。このため、上記検査方法では、ゴム層、さらには、押出トレッドの測定位置における厚さ寸法を、同じ測定位置における目標寸法と比較することは難しい。したがって、未加硫ゴム部材の断面形状の厚さ寸法を幅方向の位置に対応させて得ることが望まれる。
そこで、本発明は、未加硫ゴム部材の断面形状を測定する際に、未加硫ゴム部材の断面形状の厚さ寸法を、未加硫ゴム部材の幅方向の位置に対応させて得ることができるゴム断面測定装置及びゴム断面測定方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、一定の断面形状が一方向に延在した未加硫ゴム部材の前記断面形状を測定するゴム断面測定装置である。
前記未加硫ゴム部材は、平面状の底面を有し、前記底面の法線方向を厚さ方向とし、前記一方向を延在方向とし、前記厚さ方向及び前記延在方向に直交する方向を幅方向としたとき、前記未加硫ゴム部材の前記延在方向の端は、前記幅方向に平行な面で切断した切断面を備え、
前記未加硫ゴム部材を、前記厚さ方向において前記底面の側と反対側の方向から見た前記未加硫ゴム部材の上面には、前記未加硫ゴム部材の前記延在方向に延在するリッジ状の凸線または溝状の凹線、あるいは前記未加硫ゴム部材と異なる色彩を備えた色彩線からなる識別可能な線情報が、前記幅方向の予め定められた位置に設けられている。
当該ゴム断面測定装置は、
前記未加硫ゴム部材の前記切断面と、前記線情報が設けられた前記上面とを、同じ視野内に入れて撮像する撮像部を有する撮影装置と、
前記撮像部が撮像した画像内の前記上面の像において前記延在方向に延在する前記線情報が前記切断面と接する前記幅方向の位置を基準位置として、前記基準位置から前記幅方向に予め定めた距離離間した前記切断面の測定位置において、前記測定位置の前記厚さ方向の前記断面形状の厚さ寸法に対応した前記画像内の前記切断面に沿った対応寸法を測定することにより、前記未加硫ゴム部材の前記測定位置における前記厚さ寸法を算出する算出部を有する処理装置と、を備える。
前記処理装置は、算出した前記未加硫ゴム部材の厚さ寸法を、前記未加硫ゴム部材の予め定められた目標形状の前記測定位置における目標寸法と比較することにより、前記未加硫ゴム部材の前記断面形状の前記目標形状に対する評価を行う評価部を有する、ことが好ましい。
前記切断面は、前記底面の前記法線方向に対して、前記延在方向に傾斜した方向を法線方向に持ち、前記切断面は、前記上面の側に向く傾斜面であり、
前記撮像部の撮像素子の受光面は、前記切断面に平行になるように設けられている、ことが好ましい。
前記切断面において、前記切断面に沿って傾斜した方向を傾斜方向として、
前記算出部は、前記画像内の前記測定位置における前記未加硫ゴム部材の前記傾斜方向に沿った寸法を測定することにより、前記測定位置における前記厚さ方向の厚さ寸法を算出する、ことが好ましい。
前記未加硫ゴム部材は、ゴム種が異なる複数のゴム層が前記幅方向に沿った境界面を有するように積層された構成の複合ゴム部材であり、
前記算出部は、前記厚さ寸法として、前記複合ゴム部材の各ゴム層の厚さ寸法、及び前記複合ゴム部材全体の厚さ寸法を算出する、ことが好ましい。
前記撮像部は、ラインセンサの撮像素子を備え、前記ラインセンサの前記撮像素子の配列方向が、前記幅方向に直交するように前記撮像素子は設けられ、
前記撮像素子は、前記切断面に対して相対的に移動しながら前記切断面を前記幅方向に走査するように構成されている、ことが好ましい。
前記撮像素子は、前記切断面に平行に設けられている、ことが好ましい。
前記撮影装置は、
前記撮像素子が撮像する前記上面の撮像位置を照明する上面照明光源、前記撮像素子が撮像する前記切断面の撮像位置を照明する切断面主照明光源、及び、前記切断面の撮像位置を前記撮像素子に対して前記幅方向の両側から照明する2つの切断面副照明光源と、
測定対象の前記未加硫ゴム部材の種類に応じて、前記上面照明光源、前記切断面主照明光源、及び前記切断面副照明光源の照明光の強度を制御する照明光制御部と、を有する、ことが好ましい。
前記未加硫ゴム部材を載置する基台と、
前記基台に設けられ、前記算出部で算出する前記厚さ寸法及び前記画像内の前記幅方向の長さ情報から得られる前記切断面における前記幅方向の長さを較正するために、前記厚さ方向及び前記幅方向に所定の基準寸法の長さを持ったパターン画像を有する較正用テストチャートを備えた治具と、を有する、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、一定の断面形状が一方向に延在した未加硫ゴム部材の前記断面形状を測定するゴム断面測定方法である。
前記未加硫ゴム部材は、平面状の底面を有し、前記底面の法線方向を厚さ方向とし、前記一方向を延在方向とし、前記厚さ方向及び前記延在方向に直交する方向を幅方向としたとき、前記未加硫ゴム部材の前記延在方向の端は、前記幅方向に平行な面で切断した切断面を備え、
前記未加硫ゴム部材の前記底面と向かい合う上面には、前記未加硫ゴム部材の前記延在に沿って延在するリッジ状の凹線または溝状の凸線、あるいは前記未加硫ゴム部材と異なる色彩を備えた色彩線からなる識別可能な線情報が、前記幅方向の予め定められた位置に設けられている。
前記ゴム断面測定方法は、
前記未加硫ゴム部材の前記切断面と、前記線情報が設けられた前記上面とを、同じ視野内に入れて撮像するステップと、
撮像した画像内の前記上面の像において前記延在方向に延在する前記線情報を特定し、特定した前記線情報の前記切断面と接する前記幅方向の位置を基準位置として、前記基準位置から前記幅方向に予め定めた距離離間した前記切断面の測定位置において、前記厚さ方向の前記断面形状の厚さ寸法に対応した前記画像内の前記切断面に沿った対応寸法を測定することにより、前記未加硫ゴム部材の前記測定位置における前記厚さ寸法を算出するステップと、を備える。
前記切断面は、切断刃を切断刃初期配置位置から前記幅方向に移動しながら前記未加硫ゴム部材を前記切断刃で切断して形成し、
前記撮像するステップは、前記未加硫ゴム部材の切断後、前記切断刃が前記切断刃初期位置に戻る前に、切断した前記未加硫ゴム部材の一方を分離して、前記切断刃が前記切断刃初期位置に戻る際中に、前記切断刃と共に移動しながら撮像素子による走査によって前記切断面と前記上面を撮像する、ことが好ましい。
前記未加硫ゴム部材の切断の前に、前記未加硫ゴム部材の前記底面を基台に載せた状態で、前記上面を押さえ部材で押さえ、
前記押さえ部材による前記上面の押さえを、前記切断面と前記上面の撮像が終了するまで継続する、ことが好ましい。
前記撮像するステップの前に、測定対象の前記未加硫ゴム部材の種類に応じて、前記上面の撮像位置を照明する上面照明光源、前記切断面の撮像位置を照明する切断面主照明光源、及び、前記切断面の撮像位置を前記幅方向の両側から照明する2つの切断面副照明光源のそれぞれが発する照明光の強度を調整する、ことが好ましい。
上述のゴム断面測定装置及びゴム断面測定方法によれば、未加硫ゴム部材の断面形状の厚さ寸法を未加硫ゴム部材の幅方向の位置に対応させて得ることができる。
(a)及び(b)は、一実施形態のゴム断面測定装置の構成を説明する図である。 (a)は、未加硫ゴム部材の断面形状の一例を示す模式図であり、(b)は、未加硫ゴム部材の切断面及び上面の一例を示す模式図である。 (a)及び(b)は、一実施形態のゴム断面測定装置の一例を示す図である。
以下、一実施形態のゴム断面測定装置及びゴム断面測定方法について詳細に説明する。
図1(a),(b)は、一実施形態のゴム断面測定装置10の構成を説明する図である。図1(a)は、ゴム断面測定装置の側面図であり、図1(b)は、ゴム断面測定装置の平面図である。図2(a)は、未加硫ゴム部材の断面形状の一例を示す模式図であり、図2(b)は、未加硫ゴム部材の切断面及び上面の一例を示す模式図である。
本実施形態では、未加硫ゴム部材G(以降、単にゴム部材Gという)は、一定の断面形状が一方向に延在した部材であり、平面状の底面G1を有し、底面G1の法線方向を厚さ方向T(図1(a)参照)とし、断面形状が同じ形状をなして延びる一方向を延在方向L(図1(a),(b)参照)とし、厚さ方向T及び延在方向Lに直交する方向を幅方向W(図1(b)参照)とする。ゴム部材Gの延在方向Lの端は、幅方向Wに平行な面で切断した切断面G2を備える。
ゴム部材Gを、厚さ方向Tにおいて底面G1の側と反対側の方向から見たゴム部材Gの上面G3には、ゴム部材Gの延在方向Lに延在するリッジ状の凸線R(図1(b)参照)を備えた線情報が、幅方向Wの予め定められた位置に設けられている。
ゴム断面測定装置10は、ゴム部材Gの断面形状を測定する場合、切断面G2の切り口の厚さ方向Tの厚さ寸法に対応する、切断面に沿って対応寸法を測定する。ゴム断面測定装置10は、この対応寸法を切断面G2の底面G1に対する傾斜角度α[ラジアン]を利用して、厚さ寸法を算出する。
厚さ寸法は、ゴム部材Gの幅方向Wで分布を持っている。このため、算出した厚さ寸法の幅方向Wの位置が特定できなければ、幅方向Wのどの位置における厚さ寸法であるか不明である。本実施形態では、測定位置が、幅方向Wのどの位置に対応するのか明確にするために、ゴム部材Gの上面G3に設けられたリッジ状の凸線Rを備えた線情報を、幅方向Wの基準位置として用いる。凸線Rは、幅方向Wのどの位置に設けられるか、例えば、幅方向Wの中心に設けられる、あるいは、ゴム部材Gの幅方向Wの端から所定の長さ離れた位置に設けられる等、凸線Rの幅方向Wの位置は定められている。このため、本実施形態では、切断面G2を撮像装置で撮像し、撮像によって得られる凸線Rを測定のための基準位置として、基準位置から幅方向Wに予め定めた距離離間した測定位置における厚さ方向Wの断面形状の厚さ寸法に対応した切断面G2の画像内の切断面G2に沿った対応寸法を測定することにより、ゴム部材Gの測定位置における厚さ寸法を算出する。
しかし、凸線Rの線幅は極めて細く凸高さも極めて低く、ゴム部材Gの切断面G2において凸線Rの形状は変化して、切断面G2において凸線Rの微小に突出した輪郭形状は現れにくい。このため、切断面G2を撮像するとき、上面G3も同時に撮像する。凸線Rは、上面G3を照明することにより画像上で認識可能となる。したがって、本実施形態では、ゴム部材Gの切断面G2と、線情報(凸線R)が設けられた上面G3とを、同じ視野内に入れて撮像装置で撮像する。そして、撮像により得られた画像内の上面G3の像において延在方向Lに延在する線情報(凸線R)が切断面G2と接する幅方向Wの位置を基準位置とし、この基準位置から幅方向Wに予め定めた距離離間した位置を測定位置とする。この測定位置の厚さ方向Tの断面形状の厚さ寸法に対応した画像内の切断面G2に沿った対応寸法を測定することにより、加硫ゴム部材Gの測定位置における厚さ寸法を算出する。
これにより、測定位置が、幅方向Wのどの位置か特定することができ、ゴム部材Gの断面形状を測定する際に、ゴム部材Gの断面形状の厚さ寸法を幅方向の位置に対応させて得ることができる。
図1(a),(b)に示す一実施形態のゴム断面測定装置10は、撮像装置12と、処理装置14と、を主に備える。
撮像装置12は、撮像部12aと、照明用光源と、を主に有する。
撮像部12aは、ゴム部材Gの切断面G2と、線情報である凸線Rが設けられた上面G3とを、同じ視野内に入れて撮像するように構成されている。
照明用光源12b~12eは、切断面G2、上面G3を照明するように構成されている。
処理装置14は、コンピュータで形成され、CPU14a及びメモリ14bを備え、メモリ14bに記憶されたプログラムを呼び出して起動させることにより、算出部14c及び評価部14dが機能する。すなわち、算出部14c及び評価部14dは、ソフトウェアモジュールである。処理装置14には、ディスプレイ16及び入力操作系18が接続されている。
ディスプレイ16には、撮像装置14で撮像した画像を表示するほか、処理装置14で行う、厚さ寸法の算出処理やゴム部材Gの断面形状の評価処理の内容を画面表示する。必要に応じて、マウスやキーボード等の入力操作系18を通じて、希望する情報が入力される。
算出部14cは、撮像部12aが撮像した画像内の上面G3の像において延在方向Lに延在する線情報である凸線Rが切断面G2と接する幅方向Wの位置を基準位置として定める。さらに、算出部14cは、この基準位置から幅方向Wに予め定めた距離離間した測定位置を、断面形状の厚さ寸法(測定位置における厚さ方向Tの寸法)に対応した画像内の切断面G2に沿った対応寸法を測定することにより、ゴム部材Gの測定位置における厚さ寸法を算出するように構成される。
評価部14dは、算出したゴム部材Gの厚さ寸法を、ゴム部材Gの予め定められた目標形状の目標寸法と比較することにより、ゴム部材Gの断面形状の目標形状に対する評価、すなわち、ゴム部材Gの断面形状は、目標形状であるか否か、の評価を行うように構成される。
なお、切断面G2は、底面G1の法線方向に対して、延在方向Lに傾斜した方向を法線方向に持ち、切断面G2は、上面の側に向く傾斜面である場合、撮像部12aの撮像素子の受光面は、切断面G2に平行になるように設けられていることが好ましい。例えば、ゴム部材Gは、成形工程において未加硫ゴム構造体の外周に未加硫トレッドゴムゴム部材を巻きつける場合、未加硫トレッドゴムゴム部材の両端同士を突き合わせて接合するので、接合を強固にするために、端の切断面を大きくするために切断面G2を傾斜面とする。このような傾斜面において、撮像部12aの撮像素子の受光面を切断面G2に平行になるように設けることにより、撮像した画像から、ゴム部材Gの厚さ寸法を精度よく測定することができる。
また、切断面G2において、傾斜面G2に沿って傾斜した方向を傾斜方向として、算出部14cは、画像内の測定位置におけるゴム部材Gの切断面G2における傾斜方向に沿った寸法を測定することにより、測定位置における厚さ方向Tの厚さ寸法を算出することが好ましい。傾斜面G2の傾斜角度をα[ラジアン]としたとき、画像内の傾斜方向に沿った寸法から得られる、切断面G2上の寸法を算出し、この算出した寸法にsinαを乗算することにより、厚さ寸法を算出することができる。
なお、本実施形態では、線情報としてリッジ状の凸線Rを用いて説明したが、線情報は、上面G3において、延在方向Lに延びることが画像内で識別可能に特定できるものであればよく、リッジ状の凸線Rに限定されず、溝状の凹線であってもよく、あるいはゴム部材Gと異なる色彩(例えば、赤、黄、白等)を備えた色彩線であってもよい。
なお、算出部14cでは、ディスプレイ16に撮像した切断面G2及び表面G3の画像を表示させて凸線Rが切断面G2と接する位置を基準位置とするが、この基準位置は、凸線Rを含んだ画像の画像処理を行うことにより、延在方向Lに直線状に延びる部分を抽出して、自動的に特定することができる。また、ディスプレイ16に表示された画像上の凸線Rが切断面G2と接する位置に、カーソルを合わせてオペレータが入力操作系18(例えば、マウス)でクリックすることにより、このクリックに基づいてカーソルの位置を基準位置として特定してもよい。
また、断面形状の厚さ寸法に対応した、画像内の切断面G2における対応寸法の算出は、上面G3から底面G1までの距離を求めることにより行われる。また、後述するように、複数のゴム層が積層され、ゴム層の境界線が幅方向Wに延びている場合、厚さ寸法は、ゴム材料Gの厚さ方向Tの全厚さの合計、上面G3から最上層のゴム層とその下層のゴム層の境界線までの距離、及びゴム層の2つの境界線間の距離、及び最下層のゴム層の境界線から底面G1までの距離を含む。
図2(a)に示すように、ゴム部材Gの断面形状は、厚さ方向Tに分布を持っている。さらに、図2(a)に示す一例のゴム部材Gは、ゴム種が異なる3つのゴム層Ga,Gb,Gcが幅方向Wに沿った境界線を有するように積層された構成の複合ゴム部材である。この場合、算出部14cは、厚さ寸法として、複合ゴム部材の各ゴム層Ga,Gb,Gcの厚さ寸法及びゴム部材Gの全厚さの寸法を算出することが好ましい。ゴム部材Gの全厚さが目標寸法から外れている場合、ゴム層の厚さ寸法を、各ゴム層の目標寸法と比較することにより、どのゴム層の厚さ寸法に起因して、ゴム部材Gの全厚さの寸法が目標寸法から外れているか、知ることができる。
図2(b)に示すように、上面G3には凸線Rが4つ設けられている場合もある。各凸線Rの幅方向Wにおける位置は、予め定められており、例えば、ゴム部材Gの幅方向Wの中心位置から予め定められた距離離間した位置に設けられている。したがって、目標寸法と比較する予め定められている測定位置は、凸線Rのうち最も測定位置に近い凸線Rからの離間距離によって定められることが好ましい。これにより、幅方向Wに長いゴム部材Gであっても、幅方向Wの位置に対応させて厚さ寸法を正確に算出することができる。
さらに、撮像部12aは、一実施形態によれば、ラインセンサの撮像素子12a1を備える。この場合、ラインセンサの撮像素子12a1の配列方向は、図1(a),(b)に示すように、幅方向Wに直交するように撮像素子12a1は設けられる。
ラインセンサの撮像素子12a1は、切断面G2に対して相対的に移動しながら切断面G2を幅方向Wに走査するように構成されていることが好ましい。図2(a)に示すようにゴム部材Gは幅方向Wに長く、幅方向Wの長さに比べて厚さ寸法が小さい場合、切断面G2全体を一度で撮像しようとすると、幅方向Wの長さに合わせて広い撮像視野を必要とする。このため、小さな厚さ寸法の測定精度は低くなる。撮像素子のピクセルサイズを大きくすることも可能であるが、画像内で使用しない無駄となる部分が多く、撮像素子のコストは極めて高くなる。この点から、ラインセンサの撮像素子12a1を、切断面G2に対して相対的に移動させながら切断面G2を幅方向Wに走査させるように構成することにより、小さな厚さ寸法の測定精度を高くすることができる。
この場合、ラインセンサの撮像素子12a1は、切断面G2に平行に設けられている、ことが好ましい。これにより、厚さ寸法の測定精度を高くすることができる。
撮影装置12は、撮像素子12a1が撮像する上面G3の撮像位置を照明する上面照明光源12b、撮像素子12a1が撮像する切断面G2の撮像位置を照明する切断面主照明光源12c、及び、切断面G2の撮像位置を撮像素子12a1に対して幅方向Wの両側から照明する2つの切断面副照明光源12d,12eを備える。さらに、撮像装置12は、測定対象のゴム部材Gの種類に応じて、上面照明光源12b、切断面主照明光源12c、及び切断面副照明光源12d,12eの照明光の強度を制御する照明光制御部20を有することが好ましい。
ゴム材料Gの種類によって、複合ゴム部材内のゴム層の配置やゴム層の厚さが異なる。このため、ゴム層の境界線を際立たせるには、照明光の強度を変更させることが好ましい。照明光の強度は、ゼロ、すなわち照明光OFFも含む。
例えば、オペレータが測定対象とするゴム部材Gの種類の情報を、入力操作系18から入力することにより、ゴム部材Gの目標形状の目標寸法の情報がメモリ14bから呼び出され、撮像した画像から算出した測定位置におけるゴム部材Gの厚さ寸法と目標寸法とが比較される。このときゴム部材Gの種類から、各ゴム層の配置を知ることができる。ゴム層の配置によっては、照明光の照明の仕方をゴム層の配置に応じて変更しなければ、ゴム層間の境界線を識別可能に際立たせることはできない。
このため、照明光制御部20は、処理装置14で得られる測定対象のゴム部材Gの種類の情報に基づいて、上面照明光源12b、切断面主照明光源12c、及び切断面副照明光源12d,12eの照明光の強度を制御する。
例えば、ゴム層の境界線が幅方向Wに延びる場合、凸線Rを識別可能に際立たせるために、上面G3の撮像位置を照明する上面照明光源12b及び幅方向Wに沿って延びる境界線を識別可能に際立たせるために、切断面G2の撮像位置を照明する切断面主照明光源12cの照明光を用いる。この場合、切断面副照明光源12d,12eからの照明光をOFFにする、あるいは、切断面副照明光源12d,12eからの照明光の強度を低くする。一方、図2(a)に示すように、ゴム層Gdが、幅方向Wの一定の範囲にあって、厚さ方向Tの表面G3からゴム層Gcまで延びている場合、ゴム層Gdとゴム層Gaの境界線は、厚さ方向Tに沿っている。この場合、厚さ方向Tに延びる境界線を識別可能に際立たせるには、幅方向Wに境界線が延びる場合に不要とする切断面副照明光源12d,12eからの照明光をONにすることが好ましい。したがって、ゴム層Gaとゴム層Gdの境界線におけるゴム層Gdの厚さ寸法を算出する場合、上面照明光源12b及び切断面主照明光源12cの他に切断面副照明光源12d,12eの照明光も用いる。
このように、照明光制御部20は、ゴム材料Gの種類に応じて上面照明光源12b、切断面主照明光源12c、及び切断面副照明光源12d,12eの照明光の強度を制御することで、測定精度の高い厚さ寸法を算出することができる。
図3(a)及び(b)は、一実施形態のゴム断面測定装置10の一例を示す図である。
図3(a)は、ゴム部材Gを切断前の状態を示し、図3(b)は、ゴム部材Gを切断後の状態を示す。
図3(a)及び(b)では、上面照明光源12b、切断面主照明光源12c、及び切断面副照明光源12d,12eの図示は省略されている。
ゴム断面測定装置10は、ゴム部材Gを載置する基台50と、較正用テストチャートを備えた治具52,54と、切断刃56が設けられている。
切断刃56は、切断刃初期配置位置58から幅方向Wに移動しながらゴム部材Gを切断する。したがって、切断刃56が、ゴム部材Gの幅方向Wに自在に移動する構成になっている。撮像部12aは、図3(a),(b)に示すように、切断刃56の幅方向Wの移動と共に移動するように構成されている。図示されない上面照明光源12b、切断面主照明光源12c、及び切断面副照明光源12d,12eも、切断刃56の幅方向Wの移動と共に移動するように構成されている。
較正用テストチャートは、基台50のゴム部材Gの載置位置の幅方向Wの両側に設けられ、撮像部12aが幅方向Wに移動して、切断面G2及び上面G3の撮像を開始する前に、及び撮像終了後に撮像部12aが撮像するように構成されている。較正用テストチャートは、厚さ方向T及び幅方向Wに所定の基準寸法の長さを持ったパターン画像を備える。この較正用テストチャートは、算出部14cで算出する厚さ寸法を較正するために、さらに画像内の幅方向Wの長さ情報から得られる切断面G2における幅方向Wの長さを較正するために、用いられる。この較正用テストチャートは、厚さ方向T及び幅方向Wに所定の基準寸法の長さ(例えば1mmや5mmの長さ)を持ったパターン画像を有するので、撮像部12aで撮像した画像内の長さ(画素数)を求め、画像内の長さと上記基準寸法の長さとの比を算出し、この比を用いて、画像内の長さから、各寸法を算出することができる。
図2(a),(b)に示すように、撮像部12aによる切断面G2及び上面G3の撮像は、切断刃56が切断刃初期位置に戻る際中に、切断刃56と共に移動しながら撮像素子12a1による走査によって切断面G2と上面G3を撮像する、ことが好ましい。この場合、ゴム部材Gの切断刃56による切断後、切断刃56が切断刃初期位置58に戻る前に、切断面G2が撮像可能になるように、切断したゴム部材Gの一方を分離する。切断したゴム部材Gの一方の分離は、基台50の、切断したゴム部材Gを載せた部分が、駆動モータ52の駆動により、前方に移動することにより、ゴム部材Gは分離され、切断面G2が撮影可能に現れる。このように測定対象のゴム部材Gを、切断直後の切断面G2の形状を測定するので、柔らかなゴム部材12aが、操作者等による把持によって変形することを抑制でき、変形が小さい状態でゴム部材Gの断面を測定することができる。
図3(a),(b)には、図示が省略されているが、一実施形態によれば、ゴム部材Gの切断の前に、ゴム部材Gの底面G1を基台50に載せた状態で、上面G3を押さえ部材で押さえることが好ましい。この場合、押さえ部材による上面G3の押さえを、切断面G2と上面G3の撮像が終了するまで継続することが好ましい。これにより、切断面G2の安定した撮像を行うことができる。
このように、ゴム部材Gの断面形状の測定を行なう際、ゴム部材Gの切断面G2と、凸線Rの線情報が設けられた上面G3とを、同じ視野内に入れて撮像する。撮像した画像内の上面G3の像において延在方向Lに延在する凸線Rの線情報を特定し、特定した線情報が切断面G2と接する幅方向の位置を基準位置とする。この基準位置から幅方向Wに予め定めた距離離間した測定位置において、厚さ方向Tの断面形状の厚さ寸法に対応した画像内の切断面G2に沿った対応寸法を測定することにより、ゴム部材Gの測定位置における厚さ寸法を算出する。したがって、ゴム部材Gの幅方向の位置に対応させて、ゴム部材Gの断面形状の厚さ寸法を得ることができる。
撮像する前に、測定対象のゴム部材Gの種類に応じて、上面G3の撮像位置を照明する上面照明光源12b、切断面G2の撮像位置を照明する切断面主照明光源12c、及び、切断面G2の撮像位置を幅方向Wの両側から照明する2つの切断面副照明光源12d,12eのそれぞれが発する照明光の強度を調整することが、境界線を識別可能に際立たせることができる点から好ましい。
以上、本発明のゴム断面測定装置及びゴム断面測定方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。例えば、空気入りタイヤの製造工程中の成形工程において、上述の実施形態のゴム断面測定装置を、成形工程で用いる未加硫ゴム部材となるゴム押し出し部材を切断する切断機構と組み合わせて、成形直前にゴム押し出し部材を切断して得られた未加硫ゴム部材の断面形状を測定することにより、成形に用いる未加硫ゴム部材の断面形状をタイヤ1本毎に測定することができる。
10 ゴム断面測定装置
12 撮像装置
12a 撮像部
12a1 撮像素子
12b 上面照明光源
12c 切断面主照明光源
12d,12e 切断面副照明光源
14 処理装置
14a CPU
14b メモリ
14c 算出部
14d 評価部
16 ディスプレイ
18 入力操作系
20 照明光制御部
50 基台
52,54 治具
56 切断刃
58 切断刃初期配置位置

Claims (13)

  1. 一定の断面形状が一方向に延在した未加硫ゴム部材の前記断面形状を測定するゴム断面測定装置であって、
    前記未加硫ゴム部材は、平面状の底面を有し、前記底面の法線方向を厚さ方向とし、前記一方向を延在方向とし、前記厚さ方向及び前記延在方向に直交する方向を幅方向としたとき、前記未加硫ゴム部材の前記延在方向の端は、前記幅方向に平行な面で切断した切断面を備え、
    前記未加硫ゴム部材を、前記厚さ方向において前記底面の側と反対側の方向から見た前記未加硫ゴム部材の上面には、前記未加硫ゴム部材の前記延在方向に延在するリッジ状の凸線または溝状の凹線、あるいは前記未加硫ゴム部材と異なる色彩を備えた色彩線からなる識別可能な線情報が、前記幅方向の予め定められた位置に設けられており、
    前記未加硫ゴム部材の前記切断面と、前記線情報が設けられた前記上面とを、同じ視野内に入れて撮像する撮像部を有する撮影装置と、
    前記撮像部が撮像した画像内の前記上面の像において前記延在方向に延在する前記線情報が前記切断面と接する前記幅方向の位置を基準位置として、前記基準位置から前記幅方向に予め定めた距離離間した前記切断面の測定位置において、前記測定位置の前記厚さ方向の前記断面形状の厚さ寸法に対応した前記画像内の前記切断面に沿った対応寸法を測定することにより、前記未加硫ゴム部材の前記測定位置における前記厚さ寸法を算出する算出部を有する処理装置と、を備えることを特徴とするゴム断面測定装置。
  2. 前記処理装置は、算出した前記未加硫ゴム部材の厚さ寸法を、前記未加硫ゴム部材の予め定められた目標形状の前記測定位置における目標寸法と比較することにより、前記未加硫ゴム部材の前記断面形状の前記目標形状に対する評価を行う評価部を有する、請求項1に記載のゴム断面測定装置。
  3. 前記切断面は、前記底面の前記法線方向に対して、前記延在方向に傾斜した方向を法線方向に持ち、前記切断面は、前記上面の側に向く傾斜面であり、
    前記撮像部の撮像素子の受光面は、前記切断面に平行になるように設けられている、請求項1又は2に記載のゴム断面測定装置。
  4. 前記切断面において、前記切断面に沿って傾斜した方向を傾斜方向として、
    前記算出部は、前記画像内の前記測定位置における前記未加硫ゴム部材の前記傾斜方向に沿った寸法を測定することにより、前記測定位置における前記厚さ方向の厚さ寸法を算出する、請求項3に記載のゴム断面測定装置。
  5. 前記未加硫ゴム部材は、ゴム種が異なる複数のゴム層が前記幅方向に沿った境界面を有するように積層された構成の複合ゴム部材であり、
    前記算出部は、前記厚さ寸法として、前記複合ゴム部材の各ゴム層の厚さ寸法、及び前記複合ゴム部材全体の厚さ寸法を算出する、請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム断面測定装置。
  6. 前記撮像部は、ラインセンサの撮像素子を備え、前記ラインセンサの前記撮像素子の配列方向が、前記幅方向に直交するように前記撮像素子は設けられ、
    前記撮像素子は、前記切断面に対して相対的に移動しながら前記切断面を前記幅方向に走査するように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のゴム断面測定装置。
  7. 前記撮像素子は、前記切断面に平行に設けられている、請求項6に記載のゴム断面測定装置。
  8. 前記撮影装置は、
    前記撮像素子が撮像する前記上面の撮像位置を照明する上面照明光源、前記撮像素子が撮像する前記切断面の撮像位置を照明する切断面主照明光源、及び、前記切断面の撮像位置を前記撮像素子に対して前記幅方向の両側から照明する2つの切断面副照明光源と、
    測定対象の前記未加硫ゴム部材の種類に応じて、前記上面照明光源、前記切断面主照明光源、及び前記切断面副照明光源の照明光の強度を制御する照明光制御部と、を有する、請求項6または7に記載のゴム断面測定装置。
  9. 前記未加硫ゴム部材を載置する基台と、
    前記基台に設けられ、前記算出部で算出する前記厚さ寸法及び前記画像内の前記幅方向の長さ情報から得られる前記切断面における前記幅方向の長さを較正するために、前記厚さ方向及び前記幅方向に所定の基準寸法の長さを持ったパターン画像を有する較正用テストチャートを備えた治具と、を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載のゴム断面測定装置。
  10. 一定の断面形状が一方向に延在した未加硫ゴム部材の前記断面形状を測定するゴム断面測定方法であって、
    前記未加硫ゴム部材は、平面状の底面を有し、前記底面の法線方向を厚さ方向とし、前記一方向を延在方向とし、前記厚さ方向及び前記延在方向に直交する方向を幅方向としたとき、前記未加硫ゴム部材の前記延在方向の端は、前記幅方向に平行な面で切断した切断面を備え、
    前記未加硫ゴム部材の前記底面と向かい合う上面には、前記未加硫ゴム部材の前記延在に沿って延在するリッジ状の凹線または溝状の凸線、あるいは前記未加硫ゴム部材と異なる色彩を備えた色彩線からなる識別可能な線情報が、前記幅方向の予め定められた位置に設けられており、
    前記未加硫ゴム部材の前記切断面と、前記線情報が設けられた前記上面とを、同じ視野内に入れて撮像するステップと、
    撮像した画像内の前記上面の像において前記延在方向に延在する前記線情報を特定し、特定した前記線情報の前記切断面と接する前記幅方向の位置を基準位置として、前記基準位置から前記幅方向に予め定めた距離離間した前記切断面の測定位置において、前記厚さ方向の前記断面形状の厚さ寸法に対応した前記画像内の前記切断面に沿った対応寸法を測定することにより、前記未加硫ゴム部材の前記測定位置における前記厚さ寸法を算出するステップと、を備えることを特徴とするゴム断面測定方法。
  11. 前記切断面は、切断刃を切断刃初期配置位置から前記幅方向に移動しながら前記未加硫ゴム部材を前記切断刃で切断して形成し、
    前記撮像するステップは、前記未加硫ゴム部材の切断後、前記切断刃が前記切断刃初期位置に戻る前に、切断した前記未加硫ゴム部材の一方を分離して、前記切断刃が前記切断刃初期位置に戻る際中に、前記切断刃と共に移動しながら撮像素子による走査によって前記切断面と前記上面を撮像する、請求項10に記載のゴム断面測定方法。
  12. 前記未加硫ゴム部材の切断の前に、前記未加硫ゴム部材の前記底面を基台に載せた状態で、前記上面を押さえ部材で押さえ、
    前記押さえ部材による前記上面の押さえを、前記切断面と前記上面の撮像が終了するまで継続する、請求項11に記載のゴム断面測定方法。
  13. 前記撮像するステップの前に、測定対象の前記未加硫ゴム部材の種類に応じて、前記上面の撮像位置を照明する上面照明光源、前記切断面の撮像位置を照明する切断面主照明光源、及び、前記切断面の撮像位置を前記幅方向の両側から照明する2つの切断面副照明光源のそれぞれが発する照明光の強度を調整する、請求項10~12のいずれか1項に記載のゴム断面測定方法。
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