JP7092245B1 - タイヤの製造方法および製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ品質を1本毎個別により機動的に向上させることができるタイヤの製造方法および製造システムを提供する。【解決手段】長尺体Lのタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に付した各位置特定マーク3の範囲での長尺体Lの所定の品質情報QLを測定し、品質情報QLを位置特定マーク3と紐付けして演算部5に記憶し、グリーンタイヤGを成形する際に位置特定マーク3を読み取って取得した紐付けされている品質情報QLと品質情報QLに対する目標値QGとの比較に基づいて、そのタイヤ部材E1を使用してタイヤTを製造するまでの製造工程で、対象とする所定の製造条件の調整を行う、或いは、この比較に基づいて、次回以降に製造される長尺体Lの製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行って、次回以降に製造される長尺体Lでの品質情報QLを目標値QGに近づける。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの製造方法および製造システムに関し、さらに詳しくは、タイヤ品質を1本毎個別により機動的に向上させることができるタイヤの製造方法および製造システムに関するものである。
タイヤは、押出機等によって押出された未加硫ゴムや、未加硫ゴムと補強コードとで形成された補強層など、様々なタイヤ部材を用いて製造されている。タイヤを製造する際には、これら様々なタイヤ部材を成形工程で一体化してグリーンタイヤが成形される。次いで、このグリーンタイヤを加硫することでタイヤが製造される。製造されたタイヤにはバーコードなどの識別ラベルを取り付けて、この識別ラベルを読み取ることで、そのタイヤの製造ロットなどの固有情報を取得することができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で提案されている発明では、タイヤの固有情報として、そのタイヤを構成するそれぞれのタイヤ部材の計測データが、そのタイヤ部材が成型ドラムに組み付けられた際に収集されて、成型されるタイヤのバーコードと紐付けされる。タイヤに付されたバーコードを読み取ることで、それぞれのタイヤ部材の計測データを取得できる。この発明では、これらの計測データをタイヤ製造後での品質管理、タイヤ成形工程でのロットトレース管理などに利用することに注目している。
同じ仕様のタイヤ部材であっても、それぞれのタイヤ部材の計測データにはバラつきがある。そのため、同じ仕様のタイヤ部材を用いてタイヤを製造しても、使用されたタイヤ部材の品質のバラつき(計測データのバラつき)に起因するタイヤ品質のバラつきが少なからず存在する。引用文献1の発明では、部材毎の計測履歴をとることで部材の兆候管理を行うことを意図している(段落0018)。そのため、タイヤ部材の計測データが直接的に製造条件に反映されることがなく、タイヤ品質を1本毎個別により機動的に向上させるには改善の余地がある。
特開2012-108593号公報
本発明の目的は、タイヤ品質を1本毎個別により機動的に向上させることができるタイヤの製造方法および製造システムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のタイヤの製造方法は、長尺体を切断してタイヤ1本分の個別サイズに形成されたタイヤ部材を含む複数種類のタイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを加硫することでタイヤを製造するタイヤの製造方法において、前記長尺体を製造した際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すとともに、それぞれの前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定して、この測定した前記品質情報を前記位置特定マークと紐付けして演算部に記憶しておき、前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取ってこの位置特定マークに紐付けされている前記品質情報を取得し、取得した前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、前記品質情報を取得した前記タイヤ部材を使用して前記タイヤを製造するまでの製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行うことを特徴とする。
本発明の別のタイヤの製造方法は、長尺体を切断してタイヤ1本分の個別サイズに形成されたタイヤ部材を含む複数種類のタイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを加硫するタイヤの製造方法において、前記長尺体を製造した際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すとともに、それぞれの前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定して、この測定した前記品質情報を前記位置特定マークと紐付けして演算部に記憶しておき、前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取ってこの位置特定マークに紐付けされている前記品質情報を取得し、取得した前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、次回以降に製造される前記長尺体の製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行って、この次回以降に製造される前記長尺体での前記品質情報を前記目標値に近づけることを特徴とする。
本発明のタイヤの製造システムは、複数種類のタイヤ部材のそれぞれを製造するそれぞれの部材製造設備と、複数種類の前記タイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形する成形設備と、前記グリーンタイヤを加硫する加硫設備とを備えて、それぞれの前記部材製造設備には、長尺体を製造する長尺体製造機と、前記長尺体を切断することでタイヤ1本分の個別サイズに形成された前記タイヤ部材を製造する切断機とが含まれているタイヤの製造システムにおいて、前記長尺体が製造された際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すマーク付与機と、前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定する測定機と、前記測定機により測定された前記品質情報と前記位置特定マークとが紐付けして記憶される演算部と、前記グリーンタイヤが成形される際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取る特定マークリーダと、を有し、前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを前記特定マークリーダによって読み取ることにより、前記位置特定マークに紐付けされている前記品質情報が取得されて、取得された前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、前記品質情報を取得した前記タイヤ部材を使用して前記タイヤを製造するまでの製造工程での対象とする所定の製造条件が調整される構成にしたことを特徴とする。
本発明の別のタイヤの製造システムは、複数種類のタイヤ部材のそれぞれを製造するそれぞれの部材製造設備と、複数種類の前記タイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形する成形設備と、前記グリーンタイヤを加硫する加硫設備とを備えて、それぞれの前記部材製造設備には、長尺体を製造する長尺体製造機と、前記長尺体を切断することでタイヤ1本分の個別サイズに形成された前記タイヤ部材を製造する切断機とが含まれているタイヤの製造システムにおいて、前記長尺体が製造された際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すマーク付与機と、前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定する測定機と、前記測定機により測定された前記品質情報と前記位置特定マークとが紐付けして記憶される演算部と、前記グリーンタイヤが成形される際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取る特定マークリーダと、を有し、前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを前記特定マークリーダによって読み取ることにより、前記位置特定マークに紐付けされている前記品質情報が取得されて、取得された前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、次回以降に製造される前記長尺体の製造工程での対象とする所定の製造条件が調整されて、この次回以降に製造される前記長尺体での前記品質情報を前記目標値に近づける構成にしたことを特徴とする。
本発明の前者のタイヤの製造方法および製造システムによれば、前記グリーンタイヤを成形する際に取得したタイヤ1本分の個別サイズに形成された前記タイヤ部材の前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、前記タイヤを製造するまでの製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行う。即ち、前記タイヤ部材の前記品質情報をフィードフォワードして、製造されている前記タイヤの所定の製造条件を迅速に最適化できる。
本発明の後者のタイヤの製造方法および製造システムによれば、前記グリーンタイヤを成形する際に取得したタイヤ1本分の個別サイズに形成された前記タイヤ部材の前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、次回以降に製造される前記長尺体の製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行って、この次回以降に製造される前記長尺体での前記品質情報を前記目標値に近づける。即ち、前記タイヤ部材の前記品質情報をフィードバックして、次回以降に製造される前記長尺体の所定の製造条件を迅速に最適化できる。
そして、本発明によれば、前記位置特定マークを読み取ることにより、前記品質情報をタイヤ1本分の個別サイズ単位で精度よく取得できる。したがって、本発明によれば、前記品質情報を製造条件に迅速に反映させることで、タイヤ品質を1本毎個別により機動的に向上させることが可能になる。
本発明のタイヤの製造システムを例示する説明図である。 図1の製造システムの一部を拡大して例示する説明図である。 図2を平面視で例示する説明図である。 図1の製造システムによる製造フローの一例を示す説明図である。 識別ラベルを読み取ってタイヤの固有情報を取得している状態を例示する説明図である。
以下、本発明のタイヤの製造方法および製造システムを、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示する本発明のタイヤの製造システム1の実施形態では、複数種類のタイヤ部材E(E1、E2、E3、E4、・・・)を一体化してグリーンタイヤGが成形され、このグリーンタイヤGが加硫されることでタイヤTが製造される。複数種類のタイヤ部材Eには、長尺体Lを切断してタイヤ1本分の個別サイズに形成されたタイヤ部材E1が含まれている。
この製造システム1の実施形態は、複数種類のそれぞれのタイヤ部材Eを製造するそれぞれの部材製造設備(混練機11、押出機12など)と、それぞれのタイヤ部材Eを一体化してグリーンタイヤGを成形する成形設備(成形機15など)と、グリーンタイヤGを加硫する加硫設備(加硫装置16など)とを備えている。それぞれの部材製造設備、成形設備、加硫設備は、公知の種々のタイプを用いることができる。この製造システム1はさらに、マーク付与機2と、測定機4(4a、4b、4c)と、演算部5と、特定マークリーダ6とを備えている。
製造されたそれぞれのタイヤTには識別ラベル8が付されている。タイヤTの固有情報Dと識別ラベル8とが紐付けて記憶される上位演算装置9と、識別ラベル8を読み取る識別ラベルリーダ7とを備えると、識別ラベルリーダ7によって識別ラベル8を読み取ることで、そのタイヤTの固有情報Dを取得することができる。尚、製造システム1としては、識別ラベルリーダ7、識別ラベル8および上位演算装置9は必須の構成ではない。
長尺体Lは例えば、未加硫ゴムRが押出されて製造された部材、または、圧延されて製造された部材である。長尺体Lが未加硫Rのみで製造される場合、タイヤ部材E1としては、トレッドゴム、サイドゴム、インナーライナなどを例示できる。長尺体Lが未加硫ゴムRと補強コードとを複合して製造される場合、タイヤ部材E1としては、カーカス材、ベルト材などを例示できる。上述した種々の部材であっても、長尺体Lを切断してタイヤ1本分の個別サイズに形成する方法とは異なる方法で製造される場合もある。その場合は、タイヤ部材E1ではなく、その他のタイヤ部材E2、E3、E4になる。ビード部材は、タイヤ部材E1以外のタイヤ部材Eである。
タイヤ部材E1の製造設備には、長尺体Lを製造する長尺体製造機12と、長尺体Lを切断することでタイヤ部材E1を製造する切断機14aとが含まれている。この実施形態ではタイヤ部材E1としてゴム押出物を例にしているので、タイヤ部材E1の製造設備は、長尺体製造機12に対して混練された未加硫ゴムRを供給する混練機11を備えていて、長尺体製造機12は未加硫ゴムの押出機12になっている。タイヤ部材E1が圧延材であれば長尺体製造機12は圧延装置になる。
成形設備は、成形ドラム15aを有する成形機15を備えている。成形設備には、成形機15にそれぞれのタイヤ部材Eを供給する供給機構(搬送機構13など)、その他に必要な設備が適宜備わる。
加硫設備は、加硫モールド17が取付けられる加硫装置17を備えている。加硫設備には、加硫装置17にグリーンタイヤGを投入する投入機構、製造されたタイヤTを加硫装置17から取り出す取出機構、その他に必要な設備が適宜備わる。
マーク付与機2は、長尺体Lが製造された際に、長尺体Lのタイヤ1本分の個別サイズ(即ち、1つのタイヤ部材E1の長さ)に相当する範囲毎に位置特定マーク3を付す。例えば、長尺体Lの表面にインクなどを噴射、転写などによって塗布することで位置特定マーク3を付す機器などをマーク付与機2として用いることができる。搬送移動されている長尺体Lに対して、マーク付与機2を用いて位置特定マーク3を付すことができる。尚、長尺体Lのタイヤ1本分の個別サイズに相当するそれぞれの範囲毎に少なくとも1つの位置特定マーク3を付せばよいので、1つの範囲に複数の同じ位置特定マーク3を間隔をあけた位置に付してもよい。
位置特定マーク3は、これを付された位置を特定できればよいので、その仕様は特に限定されない。様々な文字、数字、記号、二次元コード、或いは、これらの組み合わせを位置特定マーク3として用いることができるが、位置特定マーク3を付した順番を示す追番を含めるとよい。位置特定マーク3は、特定マークリーダ6による読み取り精度を向上させるために、位置特定マーク3を付すタイヤ部材E1の色に対して目立つ色にすることが好ましい。タイヤ部材E1は黒色が多いので、黒色に対しては例えば、適度に視認し易い白系統色、黄系統色などの位置特定マーク3を用いる。
測定機4は、長尺体Lが製造された際に、位置特定マーク3を付したそれぞれの範囲での長尺体Lの所定の品質情報QLを測定する。長尺体Lの製造時の質量、温度、形状は、タイヤTの品質に比較的大きく影響するため、測定機4によって測定する品質情報QLの種類としては、これらの測定項目のうちの少なくとも1項目を含めることが好ましい。これら測定項目のうち、2項目または全項目を品質情報QLとして測定することがより好ましい。測定機4によって測定する長尺体Lの品質情報QLとしては、その他に任意に必要な項目を含めることができる。
測定する品質情報QLの種類に応じて、その品質情報QLの測定に適した公知の測定機4を用いることができる。したがって、複数種類の品質情報QLを測定する場合には、品質情報QLの種類数と同じ種類数の測定機4が用いられることもある。
演算部5には、測定機4により測定された品質情報QLと、その品質情報QLを測定した範囲に付されている位置特定マーク3とが紐付けして記憶される。演算部5としては、コンピュータが用いられる。
特定マークリーダ6は、タイヤ部材E1を含む様々なタイヤ部材Eを一体化させてグリーンタイヤGが成形される際に、使用されるタイヤ部材E1に付されている位置特定マーク3を読み取る。特定マークリーダ6は、長尺体Lが製造された際に、その表面に付された位置特定マーク3を読み取るためにも使用される。特定マークリーダ6としては、例えば、画像データを取得するデジタルカメラ等を備えた公知のスキャナ類を用いることができる。搬送移動されているタイヤ部材E1、長尺体Lに付されている位置特定マーク3を、特定マークリーダ6を用いて読み取ることができる。
識別ラベルリーダ7および識別ラベル8は、従来から使用されている公知の様々なものを使用することができる。したがって、識別ラベル8としては、バーコード、二次元コードなどが使用でき、識別ラベルリーダ7としては、これらを読み取る公知のスキャナ類を用いることができる。
上位演算装置9には、タイヤTの固有情報DとこのタイヤTに付されている識別ラベル8とが紐付けて記憶される。上位演算装置9としては、コンピュータサーバやコンピュータが用いられる。上位演算装置9と演算部5とを別々のコンピュータとして、互いを通信可能に構成することも、1つのコンピュータ(コンピュータサーバ)に上位演算装置9と演算部5とを設けた構成にすることもできる。
図2、図3に例示するように、この製造システム1では、未加硫ゴムRが押出機12から押出されて長尺体Lとして製造された際に、長尺体Lの3種類の所定の品質情報QLが測定機4a、4b、4cによって測定される。長尺体Lの温度を検知する測定機4a、長尺体Lの形状を測定する測定機4b、長尺体Lの質量を測定する測定機4cが長尺体Lの搬送方向に順に配置されている。測定機4aと測定機4bとの間にマーク付与機2が配置され、測定機4cの下流側(図2、3では右側)に特定マークリーダ6が配置されている。それぞれの測定機4a、4b、4cおよびマーク付与機2の配列順序は特に限定されず、任意に設定することができる。特定マークリーダ6は、マーク付与機2の下流側に配置される。それぞれの測定機4a、4b、4cが、特定マークリーダ6の上流側に配置される構成にすることも、下流側に配置される構成にすることもできる。
長尺体Lの温度を検知する測定機4aとしては、公知の非接触型の温度センサなどを用いることができる。長尺体Lの形状を測定する測定機4bとしては、レーザ光などを長尺体Lの表面に照射、反射させて長尺体Lの表面形状(断面形状)を取得する非接触型の公知のプロファイルセンサなどを用いることができる。長尺体Lの質量を測定する測定機4cとしては、搬送機構13の下面に設置され、搬送されている長尺体Lの質量を連続的に測定できる公知の重量計などを用いることができる。
次に、製造システム1を用いた本発明のタイヤの製造方法の手順を、長尺体Lが、未加硫ゴムRが押出されて製造されたものである場合を例にして説明する。
図1に例示するように、混練機11は、複数種類の原材料M(原料ゴム、各種配合剤)を混練して未加硫ゴムRを製造する。混練機11としてはバンバリーミキサなどが使用される。製造された未加硫ゴムRは、ベルトコンベヤなどの搬送機構13によって次工程の押出機12に投入される。
押出機12は、未加硫ゴムRを適度な粘度にして、先端の口金から予め設定された断面形状に型付けして長尺体Lとして押出す。圧延装置によって未加硫ゴムRをシート状の長尺体Lを製造することも、未加硫ゴムRと多数本の引き揃えられた補強コードとを一体化させたシート状の長尺体Lを製造することもある。製造された長尺体Lは、押出機12の前方に配置されたベルトコンベヤなどの搬送機構13によってストック手段14に搬送される。長尺体Lの搬送速度は常に制御装置によって把握されている。
ストック手段14は、長尺体Lを次工程で必要になる時まで一時的にストックする。ストック手段14としては例えば、長尺体Lをライナとともに巻き取る巻取りドラム装置が使用される。製造された長尺体Lが次工程で直ちに使用される押出・成形直結ラインなどの場合は、ストック手段14は不要になる。
図2、図3に例示するように、押出機12からストック手段14までの搬送区間で、搬送されている長尺体Lの所定の品質情報QLが測定機4(4a、4b、4c)によって測定される。それぞれの測定機4によって測定された品質情報QLは、演算部5に入力されて記憶される。搬送されている長尺体Lの表面には、マーク付与機2によって長尺体Lのタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に順次、位置特定マーク3が付される。位置特定マーク3は、タイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲の長手方向中央部(搬送方向中央部)に付すとよい。特定マークリーダ6は、搬送されている長尺体Lに付されている位置特定マーク3を順次読み取り、その読み取った位置特定マーク3(表記情報)は演算部5に入力されて記憶される。
それぞれの測定機4と特定マークリーダ6の配置(離間距離)は既知であり、長尺体Lの搬送速度も把握されている。したがって、特定マークリーダ6が読み取った位置特定マーク3が、それぞれの測定機4を通過した時刻は判明する。即ち、それぞれの位置特定マーク3が特定マークリーダ6によって読み取られた時点よりもどの程度前の時点で、その位置特定マーク3が付された範囲の品質情報QLがそれぞれの測定機4によって測定されているかが判明する。
そこで、演算部5では、それぞれの位置特定マーク3を付した範囲で測定された長尺体Lの所定の品質情報QLと、それぞれの位置特定マーク3とが紐付けして記憶される。尚、特定マークリーダ6が測定機4よりも上流側に配置されている場合は、それぞれの位置特定マーク3が特定マークリーダ6によって読み取られた時点よりもどの程度後の時点で、その位置特定マーク3が付された範囲の品質情報QLがそれぞれの測定機4によって測定されているかが判明する。したがって、この場合も同様に、それぞれの位置特定マーク3を付した範囲で測定された長尺体Lの所定の品質情報QLと、それぞれの位置特定マーク3とが紐付けして演算部5に記憶される。
次いで、ストック手段14に保管されていた長尺体Lはストック手段14から繰り出されて、前方に配置されたベルトコンベヤなどの搬送機構13によって成形機15に搬送される。成形機15では、タイヤ部材E1を含む様々なタイヤ部材Eが成形ドラム15a上で一体化されてグリーンタイヤGが成形される。
長尺体Lは、成形機15に供給される前に例えば、搬送機構13上で切断機14aによって切断されてタイヤ1本分の個別単位のタイヤ部材E1に形成される。形成されたそれぞれのタイヤ部材E1の表面には位置特定マーク3が付されている。それぞれのタイヤ部材E1が成形機15で使用される際には、そのタイヤ部材E1に付されている位置特定マーク3が特定マークリーダ6によって読み取られる。
成形されるそれぞれのグリーンタイヤGには、別のグリーンタイヤGと識別するための識別ラベル8が付与されて貼り付けられる。それぞれの識別ラベル8(表記情報)は、上位演算装置9に入力されて記憶される。また、上位演算装置9には、それぞれのグリーンタイヤGの様々な固有情報Dがその識別ラベル8に紐付けられて記憶される。固有情報Dとしては、製造されるタイヤTの品番、サイズ、製造日時、製造場所、製造ロット、使用されているそれぞれのタイヤ部材Eの品番、加工条件、品質情報などを例示できる。
図1に例示するように、それぞれのグリーンタイヤGの成形に用いられたタイヤ部材E1の位置特定マーク3は、グリーンタイヤGを成形する際に特定マークリーダ6によって読み取られている。そこで、演算部5に記憶されているその位置特定マーク3と、そのタイヤ部材E1が使用されたグリーンタイヤGに付された上位演算装置9に記憶されている識別ラベル8とが紐付けされる。演算部5に記憶されているそれぞれの位置特定マーク3は、測定された品質情報QLと紐付けされている。一方、上位演算装置9に記憶されているそれぞれの識別ラベル8は、固有情報Dと紐付けされている。それ故、位置特定マーク3と識別ラベル8とを紐付けることで、その位置特定マーク3に紐付けされている品質情報QLを、その識別ラベル8が付されたグリーンタイヤG(タイヤT)の固有情報Dとして含めることができる。
次いで、識別ラベル8が付されたグリーンタイヤGが、加硫装置16によって加硫されることで加硫モールド17によって所定形状に型付けされたタイヤTが製造される。製造された加硫済みタイヤTには、そのまま識別ラベル8が付されている。
この製造システム1では、グリーンタイヤGを成形する際に取得された品質情報QLと品質情報QLに対する目標値QGとの比較に基づいて、品質情報QLを取得したタイヤ部材E1を使用してタイヤTを製造するまでの製造工程での対象とする所定の製造条件が調整される。目標値QGは、良品のタイヤTを製造するための基準値として予め設定されている。
図4に例示するように、演算部5による品質情報QLと目標値QGとの比較に基づいて、例えば、グリーンタイヤGの成形工程のみ、加硫工程のみ、または、成形工程および加硫工程での対象とする所定の製造条件が調整される。即ち、成形工程と加硫工程の少なくとも一方における所定の製造条件が調整される。
品質情報QLと目標値QGとの差異がタイヤ品質に与える影響を是正するために有効性が高い製造条件が、対象とする所定の製造条件として予め採用される。
品質情報QLが質量(それぞれのタイヤ部材E1の質量)の場合は例えば対象とする所定の製造条件として、成形工程での一緒に使用するタイヤ部材E(E1)の組み合わせ、加硫工程での加硫時間、加硫温度、加圧力などから適宜採用される。具体的には、成形ドラム15aで一体化させる他のタイヤ部材E(E1)の質量を考慮して、組み合わせる他のタイヤ部材E(E1)が成形ドラム15aに供給されるように調整してタイヤ部材E1の質量の過不足を是正する。即ち、タイヤ部材E1の質量が過小であれば、この質量過小を補うような質量を有するタイヤ部材E(E1)を一緒に使用する。タイヤ部材E1の質量が過大であれば、この質量過大を補うような質量を有するタイヤ部材E(E1)を一緒に使用する。また、加硫時間、加硫温度、加圧力の少なくとも1つを調整して、タイヤ部材E1の質量の過不足に起因する加硫反応の過不足を是正する。
品質情報QLが温度(それぞれのタイヤ部材E1の温度)の場合は例えば対象とする所定の製造条件として、加硫工程での加硫温度、加硫時間の少なくとも一つが採用される。具体的には、加硫温度、加硫時間を調整してタイヤ部材E1の今までの熱履歴量の過不足を是正する。
品質情報QLが形状(それぞれのタイヤ部材E1の形状)の場合は例えば対象とする所定の製造条件として、成形工程での成形ドラム15aの回転速度と搬送機構13による搬送速度、成形ドラム15aと搬送機構13とのドラム幅方向の相対配置が採用される。具体的には、この回転速度と搬送速度との比率を変更してタイヤ部材E1の引伸ばし率を調整してタイヤ部材E1の形状を是正する。或いは、成形ドラム15aに対する搬送機構13とのドラム幅方向の相対位置を調整してタイヤ部材E1の形状変形を補う配置に是正する。
演算部5は、品質情報QLと目標値QGとの差異の大きさに基づいて、対象とする所定の製造条件の変更具合を算出して、算出した変更具合で変更するにように、この製造条件に該当する成形設備(成形機15)、加硫設備(加硫装置16)に指示を与えて製造条件を調整する。尚、この「調整する」の意味は、所定の製造条件を変更する必要がある場合は変更し、変更する必要がない場合は変更せずにそのまま維持して、所定の製造条件を最適化することである。
図4に例示するように、この実施形態では、タイヤ部材E1の品質情報QLをこのようにフィードフォワードして、製造されているタイヤT(グリーンタイヤG)の所定の製造条件を迅速に最適化できる。そして、位置特定マーク3を読み取ることにより、品質情報QLをタイヤ1本分の個別サイズ単位で精度よく取得できる。それ故、品質情報QLを製造条件に迅速に反映させることで、その製造ラインの状況に応じて、タイヤ品質を1本毎個別に、より機動的に向上させることが可能になる。
また、図4に例示するように、この実施形態では、取得された品質情報QLと目標値QGとの比較に基づいて、次回以降に製造される長尺体Lの製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行う。この調整によって、次回以降に製造される長尺体Lでの品質情報QLを目標値QGに近づける。
演算部5による品質情報QLと目標値QGとの比較に基づいて、例えば、押出機12における未加硫ゴムRの押出工程での対象とする所定の製造条件が調整される。品質情報QLを変化させるために有効性が高い製造条件が、この対象とする所定の製造条件として予め採用される。
品質情報QLが質量(それぞれのタイヤ部材E1の質量)の場合は例えば対象とする所定の製造条件として、押出機12の押出速度(スクリュー回転数)、押出された長尺体Lを搬送する搬送機構13の搬送速度(引取り速度)が採用される。具体的には、押出速度、搬送速度を調整して次回以降製造される長尺体Lでのタイヤ部材E1の質量の過不足を是正する。
品質情報QLが温度(それぞれのタイヤ部材E1の温度)の場合は例えば対象とする所定の製造条件として、押出機12の押出速度(スクリュー回転数)、押出機12での温調温度が採用される。具体的には、押出速度の大きさや増減速パターン、温調温度を調整して次回以降製造される長尺体Lでのタイヤ部材E1の今までの熱履歴量の過不足を是正する。
品質情報QLが形状(それぞれのタイヤ部材E1の形状)の場合は例えば対象とする所定の製造条件としては、押出機12の押出速度(スクリュー回転数)、押出された長尺体Lを搬送する搬送機構13の搬送速度(引取り速度)、押出機12での温調温度が採用される。具体的には、この回転速度と搬送速度との比率を変更してタイヤ部材E1の引伸ばし率を調整して次回以降製造される長尺体Lでのタイヤ部材E1の形状を是正する。或いは、この温調温度を調整して次回以降製造される長尺体Lでのタイヤ部材E1の形状変形を是正する。
演算部5は、品質情報QLと目標値QGとの差異の大きさに基づいて、対象とする所定の製造条件の変更具合を算出して、算出した変更具合で変更するにように押出機12に指示を与えてこの製造条件を調整する。尚、本発明での「調整する」の意味は、所定の製造条件を変更する必要がある場合は変更し、変更する必要がない場合は変更せずにそのまま維持して、所定の製造条件を最適化することである。
図4に例示するように、この実施形態では、タイヤ部材E1の品質情報QLをこのようにフィードバックして、次回以降に製造される長尺体Lでの品質情報QLを目標値QGに近づける。即ち、次回以降に製造される長尺体Lの所定の製造条件を迅速に最適化できる。そして、位置特定マーク3を読み取ることにより、品質情報QLをタイヤ1本分の個別サイズ単位で精度よく取得できる。それ故、品質情報QLを製造条件に迅速に反映させることで、その製造ラインの状況に応じて、タイヤ品質を1本毎個別に、より機動的に向上させることが可能になる。
図4に例示する品質情報QLを用いたフィードフォワード制御と、フィードバック制御とは、いずれか一方の制御だけを行ってもよく、両方の制御を行ってもよい。この実施形態では、成形工程および加硫工程での対象とする所定の製造条件の調整を行うフィードフォワード制御を行っているが、同様のフィードフォワード制御を他の製造工程に適用することもできる。
例えば、原材料Mを混練機11に供給する工程で原材料Mの物性値や保管温度、使用時温度のデータを測定し、これら測定データと、この測定データに対する目標値との比較に基づいて、この原材料Mを用いて未加硫ゴムRを製造する工程での対象とする所定の製造条件の調整を行うこともできる。具体的には、混練工程での混練時間、ロータ回転数の少なくとも一つを調整して、測定データと目標値との差異を補うように未加硫ゴムRの製造を行う。
製造された未加硫ゴムRを押出機12に供給する工程で未加硫ゴムRの物性値や熱履歴、放出温度のデータを測定し、これら測定データと、この測定データに対する目標値との比較に基づいて、この未加硫ゴムRを用いて長尺体Lを製造する工程での対象とする所定の製造条件の調整を行うこともできる。具体的には、押出工程での押出機12の押出速度(スクリュー回転数)、押出された長尺体Lを搬送する搬送機構13の搬送速度(引取り速度)、押出機12での温調温度の少なくとも一つを調整して、測定データと目標値との差異を補うように長尺体Lの製造を行う。
本発明は空気入りタイヤに限らず、その他の種々のタイプのタイヤTを製造する際に用いることができる。
図5に例示するように、識別ラベル8を識別ラベルリーダ7によって読み取ることで、読み取った識別ラベル8(表記情報)が上位演算装置9に入力される。上位演算装置9には、識別ラベル8とそのタイヤTの固有情報Dとが紐付けされているので、入力された識別ラベル8に基づいて、紐付けされている固有情報Dを例えばモニタ10に表示させることができる。
したがって、それぞれのタイヤ部材E1が個別単位に切断される前の長尺体Lが製造された時点での品質情報QLもより高い精度で取得することができる。即ち、タイヤTの様々な固有情報Dとともに、タイヤ部材E1となる長尺体Lの製造時の品質情報QLを、タイヤ1本分の個別サイズ単位で、より高い精度で把握できる。
タイヤTの固有情報Dとして、上述した品質情報QLを含めたそれぞれのタイヤ部材Eの品質情報、それぞれのタイヤ部材Eの製造条件、グリーンタイヤGの成形条件、加硫条件のデータを含めるとよい。これにより、タイヤTを製造する上流側から下流側までの一連の工程での品質情報および製造条件のデータを、そのタイヤTに付されている識別ラベル8を識別ラベルリーダ7によって読み取ることで、迅速かつ精度よく把握することが可能になる。これに伴い、タイヤ品質のトレーサビリティが一段と向上する。
1 製造システム
2 マーク付与機
3 位置特定マーク
4(4a、4b、4c) 測定機
5 演算部
6 特定マークリーダ
7 識別ラベルリーダ
8 識別ラベル
9 上位演算装置
10 モニタ
11 混練機
12 押出機(長尺体製造機)
13 搬送機構
14 ストック手段
14a 切断機
15 成形機
15a 成形ドラム
16 加硫装置
17 加硫モールド
G グリーンタイヤ
T 加硫済みタイヤ
L 長尺体
E(E1、E2、E3、E4、・・・) タイヤ部材
R 未加硫ゴム
M 原材料
D 固有情報
QL 長尺体(タイヤ部材E1)の品質情報

Claims (8)

  1. 長尺体を切断してタイヤ1本分の個別サイズに形成されたタイヤ部材を含む複数種類のタイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを加硫することでタイヤを製造するタイヤの製造方法において、
    前記長尺体を製造した際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すとともに、それぞれの前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定して、この測定した前記品質情報を前記位置特定マークと紐付けして演算部に記憶しておき、
    前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取ってこの位置特定マークに紐付けされている前記品質情報を取得し、
    取得した前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、前記品質情報を取得した前記タイヤ部材を使用して前記タイヤを製造するまでの製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行うことを特徴とするタイヤの製造方法。
  2. 長尺体を切断してタイヤ1本分の個別サイズに形成されたタイヤ部材を含む複数種類のタイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを加硫するタイヤの製造方法において、
    前記長尺体を製造した際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すとともに、それぞれの前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定して、この測定した前記品質情報を前記位置特定マークと紐付けして演算部に記憶しておき、
    前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取ってこの位置特定マークに紐付けされている前記品質情報を取得し、
    取得した前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、次回以降に製造される前記長尺体の製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行って、この次回以降に製造される前記長尺体での前記品質情報を前記目標値に近づけることを特徴とするタイヤの製造方法。
  3. 取得した前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、次回以降に製造される前記長尺体の製造工程での対象とする所定の製造条件の調整を行って、この次回以降に製造される前記長尺体の前記品質情報を前記目標値に近づける請求項1に記載のタイヤの製造方法。
  4. 前記品質情報として、前記長尺体の質量、温度、形状のうちの少なくとも1つが含まれる請求項1~3のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
  5. 前記長尺体が、未加硫ゴムが押出されて製造されたタイヤ部材、または、未加硫ゴムが圧延されて製造された部材である請求項1~4のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
  6. 前記品質情報を、製造された前記タイヤの固有情報に含めて前記演算部に記憶し、この固有情報と紐付けされた識別ラベルを前記タイヤに付して、前記識別ラベルを識別ラベルリーダによって読み取ることで前記固有情報を取得可能にする請求項1~5のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
  7. 複数種類のタイヤ部材のそれぞれを製造するそれぞれの部材製造設備と、複数種類の前記タイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形する成形設備と、前記グリーンタイヤを加硫する加硫設備とを備えて、それぞれの前記部材製造設備には、長尺体を製造する長尺体製造機と、前記長尺体を切断することでタイヤ1本分の個別サイズに形成された前記タイヤ部材を製造する切断機とが含まれているタイヤの製造システムにおいて、
    前記長尺体が製造された際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すマーク付与機と、前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定する測定機と、前記測定機により測定された前記品質情報と前記位置特定マークとが紐付けして記憶される演算部と、前記グリーンタイヤが成形される際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取る特定マークリーダと、を有し、
    前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを前記特定マークリーダによって読み取ることにより、前記位置特定マークに紐付けされている前記品質情報が取得されて、
    取得された前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、前記品質情報を取得した前記タイヤ部材を使用して前記タイヤを製造するまでの製造工程での対象とする所定の製造条件が調整される構成にしたことを特徴とするタイヤの製造システム。
  8. 複数種類のタイヤ部材のそれぞれを製造するそれぞれの部材製造設備と、複数種類の前記タイヤ部材を一体化してグリーンタイヤを成形する成形設備と、前記グリーンタイヤを加硫する加硫設備とを備えて、それぞれの前記部材製造設備には、長尺体を製造する長尺体製造機と、前記長尺体を切断することでタイヤ1本分の個別サイズに形成された前記タイヤ部材を製造する切断機とが含まれているタイヤの製造システムにおいて、
    前記長尺体が製造された際に、前記長尺体のタイヤ1本分の個別サイズに相当する範囲毎に位置特定マークを付すマーク付与機と、前記位置特定マークを付した範囲での前記長尺体の所定の品質情報を測定する測定機と、前記測定機により測定された前記品質情報と前記位置特定マークとが紐付けして記憶される演算部と、前記グリーンタイヤが成形される際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを読み取る特定マークリーダと、を有し、
    前記グリーンタイヤを成形する際に、使用される前記個別サイズに形成された前記タイヤ部材に付されている前記位置特定マークを前記特定マークリーダによって読み取ることにより、前記位置特定マークに紐付けされている前記品質情報が取得されて、
    取得された前記品質情報と前記品質情報に対する目標値との比較に基づいて、次回以降に製造される前記長尺体の製造工程での対象とする所定の製造条件が調整されて、この次回以降に製造される前記長尺体での前記品質情報を前記目標値に近づける構成にしたことを特徴とするタイヤの製造システム。
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