JP7171599B2 - 船舶管理装置、船舶、船舶管理システム、及び船舶管理方法 - Google Patents

船舶管理装置、船舶、船舶管理システム、及び船舶管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、船舶管理装置、船舶、船舶管理システム、及び船舶管理方法に関する。
従来、船舶の船体構造の疲労状態を把握するための技術として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1では、船舶の船体に応力センサー等を設置し、このようなセンサーで検出された検出結果に基づいて船舶の疲労状態を把握している。
特開平4-147031号公報
ここで、上述のような技術においては、把握した船体構造の疲労状態に関する情報は、自船舶の内部でのみ用いられていた。しかしながら、このような船舶の疲労状態に関する情報の利用価値を向上させることが求められていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、船舶の疲労状態に関する情報の利用価値を高めることができる船舶管理装置、船舶、船舶管理システム、及び船舶管理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る船舶管理装置は、複数の船舶の管理を行う船舶管理装置であって、複数の船舶から通信を介して、船舶の疲労状態を示す疲労情報を取得する第1の情報取得部と、複数の船舶の疲労状態を管理する疲労情報管理部と、を備える。
この船舶管理装置は、複数の船舶から通信を介して、船舶の疲労状態を示す疲労情報を取得する第1の情報取得部を備える。第1の情報取得部が通信を介して情報を取得するため、広範囲にわたって存在する複数の船舶の情報を取得できる。また、複数の船舶の疲労状態を管理する疲労情報管理部は、複数の船舶のそれぞれについての疲労状態を把握する事ができる。従って、疲労情報管理部が、複数の船舶の疲労状態を総合的に考慮した上で管理を行うことができるため、船舶の疲労の進行度合いに応じて、船舶利用時の負荷を適切に振り分けることができる。例えば、過去の疲労の進行度合いが大きい船舶に対しては未来の利用時の負荷を小さくし、疲労の進行度合いが小さい船舶に対しては利用時の負荷を大きくすることができる。これにより、複数の船舶の余命を平均化することができる。以上により、船舶の疲労状態に関する情報の利用価値を高めることができる。
船舶管理装置は、疲労情報管理部で管理されている複数の船舶の疲労状態に基づいて、複数の船舶の航路の管理を行う、航路管理部を更に備えてよい。それぞれの船舶が運航する航路は、海域によって船舶に対する負荷が異なる。従って、航路管理部が、複数の船舶の疲労状態に基づいて、複数の船舶の航路の管理を行うことで、船舶の疲労の進行度合いに応じて適切な航路を設定することができる。
船舶管理装置において、疲労情報管理部は、疲労状態に差のある第1の船舶、及び第2の船舶を特定し、航路管理部は、第1の船舶と第2の船舶との間で航路を交換する旨の航路交換情報を生成してよい。これにより、第1の船舶及び第2の船舶のうち、負荷の大きい航路を運航することで一方の船舶の疲労の進行度合いが大きくなっている場合などに、負荷の小さい他方の船舶の航路と交換することができる。
船舶管理装置において、第1の情報取得部は、船舶の位置に関する位置情報を更に取得し、疲労情報管理部は、情報取得部で取得された複数の船舶の位置情報を参照し、第1の船舶及び第2の船舶を特定してよい。これにより、疲労情報管理部は、複数の船舶のそれぞれについての疲労状態を把握する事ができると共に、それらの船舶がどの位置に存在するかを把握することができる。また、疲労情報管理部は、互いの位置が近く、航路の交換を行い易い船舶を、第1の船舶及び第2の船舶として特定することができる。
船舶管理装置において、第1の情報取得部は、船舶の進行速度に関する速度情報を更に取得し、疲労情報管理部は、第1の情報取得部で取得された複数の船舶の速度情報と、疲労情報管理部で管理されている複数の船舶の疲労状態と、に基づいて、複数の船舶の進行速度の管理を行う、速度管理部を更に備えてよい。この場合、速度管理部が、第1の船舶及び第2の船舶の疲労の進行度合いに基づいて、進行速度を管理することができる。
船舶管理装置において、第1の情報取得部は、船舶が進行する方向に関する方向情報を更に取得し、疲労情報管理部は、第1の情報取得部で取得された複数の船舶の方向情報と、疲労情報管理部で管理されている複数の船舶の疲労状態と、に基づいて、複数の船舶の進行方向の管理を行う、方向管理部を更に備えてよい。この場合、方向管理部が、第1の船舶及び第2の船舶の疲労の進行度合いに基づいて、進行方向を管理することができる。
本発明に係る船舶は、船舶の疲労状態を示す疲労情報を取得する第2の情報取得部と、通信を介して第2の情報取得部で取得された情報を送信する送信部と、自船舶、及び他の複数の船舶の疲労状態に基づいた管理情報を受信する受信部と、を備える。
この船舶によれば、上述の船舶管理装置と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明に係る船舶管理システムは、上述の船舶管理装置と、複数の船舶と、を備える船舶管理システムであって、複数の船舶は、船舶の疲労状態を示す疲労情報を船内にて取得する第2の情報取得部と、通信を介して第2の情報取得部で取得された情報を送信する送信部と、を備え、船舶管理装置の第1の情報取得部は、通信を介して複数の船舶から情報を取得する。
この船舶管理システムによれば、上述の船舶管理装置と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明に係る船舶管理方法は、複数の船舶の管理を行う船舶管理方法であって、複数の船舶から通信を介して、船舶の疲労状態を示す疲労情報を取得する情報取得ステップと、複数の船舶の疲労状態を管理する疲労情報管理ステップと、を備える。
この船舶管理方法によれば、上述の船舶管理装置と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、船舶の疲労状態に関する情報の利用価値を高めることができる船舶管理装置、船舶、船舶管理システム、及び船舶管理方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る船舶管理システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る船舶を示す概略図である。 サーバによって実行される処理内容のフローチャートである。 船舶制御部によって実行される処理内容のフローチャートである。 図5(a),(b)は、船舶の疲労度の推移を示すグラフである。 船舶の航路を示したマップの一例である。 各船舶についての、各負荷レベルの移動距離を示すグラフである。 各船舶に対する負荷の大きさを示すグラフである。 変形例に係る船舶管理システムの疲労情報管理部を示すブロック図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。また、各図において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[船舶管理システムの構成]
図1は、本実施形態に係る船舶管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示す船舶管理システム100は、船舶制御部10を搭載した複数の船舶40と、サーバ20と、ユーザ端末30と、を備える。
〈船舶の構成〉
まず、図1及び図2を参照して、船舶40の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る船舶を示す概略図である。
図2に示すように、船舶40は、貨物を積載するカーゴオイルタンク51、船舶40を沈下させるためや船舶40の姿勢を調整するためのバラストタンク52、ポンプを配置するポンプルーム54、エンジン等を配置するエンジンルーム55を有している。エンジンルーム55及びポンプルーム54は、後ろから順番に船舶40の後端側に配置されており、ポンプルーム54よりも前方は、略全域がカーゴオイルタンク51及びバラストタンク52で占められている。
船舶40は、船舶40に関する各種情報を取得するための構成要素を備えている。具体的には、船舶40は、疲労状態取得センサー48と、GPS受信部41と、メインエンジン42と、風速計43と、ジャイロスコープ44と、加速度計46と、を備えている。
疲労状態取得センサー48は、船舶40の疲労状態を示す情報を取得するセンサーである。疲労状態取得センサー48として、例えば応力センサー、歪センサー、加速度センサー等を採用してよい。疲労状態取得センサー48として、応力センサーを採用する場合、疲労状態取得センサー48は、船舶40の疲労状態が応力に反映されやすい場所に設置される。図2に示す例では、疲労状態取得センサー48は、船舶40の長手方向における中央付近の位置であって、バラストタンク52の底部付近と、上側のデッキ付近に設けられる。疲労状態取得センサー48は、取得したデータを船舶制御部10へ送信する。
GPS受信部41は、GPS衛星から信号を受信することにより、船舶40の位置(例えば船舶40の緯度及び経度)に関する位置情報を取得する。また、GPS受信部41は、位置情報に基づいて船舶の速度、船首方位などの情報も取得可能である。GPS受信部41は、取得した船舶40の位置情報、及びその他の情報を船舶制御部10へ送信する。
メインエンジン42は、船舶40の速度(エンジン回転速度)、出力(kW)、燃料消費率(g/kW/h)等を取得することができる。風速計43は、船舶40に対する風速、風向等を取得することができる。ジャイロスコープ44及び加速度計46は、船舶40の動作状態を取得することができる。メインエンジン42、風速計43、ジャイロスコープ44、及び加速度計46は、取得した情報を船舶制御部10へ送信する。
船舶制御部10は、船舶40の制御を行うと共に、サーバ20との通信を行う。船舶制御部10は、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備え、一般的なコンピュータとして構成されている。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)などの演算器である。メモリは、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。ストレージは、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体である。通信インターフェースは、データ通信を実現する通信機器である。ユーザインターフェースは、液晶やスピーカなどの出力器、及び、キーボードやタッチパネルやマイクなどの入力器である。プロセッサは、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを統括し、後述する船舶制御部の機能を実現する。船舶制御部10では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。船舶制御部10は、複数のコンピュータから構成されていてもよい。
図1に示すように、船舶制御部10は、情報取得部11と、演算部12と、送受信部14と、を備える。
情報取得部11は、船舶40内の各種情報を取得する。情報取得部11は、船舶40の疲労状態を示す疲労情報、及び船舶40の位置に関する位置情報を少なくとも取得する。本実施形態では、情報取得部11は、上述の疲労状態取得センサー48から疲労情報を取得し、GPS受信部41から船舶40の位置情報を取得してよい。その他、情報取得部11は、メインエンジン42、風速計43、ジャイロスコープ44、及び加速度計46から、船舶40に関する各種情報を取得する。
ここで、疲労情報とは、船舶40の製造時から現在に至るまでの利用の結果、船舶40の構造疲労がどの程度進行しているかを示し、どの程度船舶40の余命が減っているかを示す情報である。情報取得部11は、疲労状態取得センサー48の疲労情報をそのまま取得してもよいが、演算部12の演算によって加工された疲労情報を取得してもよい。演算部12の演算内容については、後述する。
演算部12は、船舶制御部10内で実行される各種演算を行う。演算部12は、疲労状態取得センサー48から取得した疲労情報を演算によって加工してよい。例えば、演算部12は、疲労状態取得センサー48からの情報に基づいて、船舶40の余命を演算してよい。あるいは、演算部12は、他の船舶40との疲労の進行度合いを比較可能なように、疲労の進行度合いを数値化してもよい。例えば図5に示す「疲労度」などを定義してよい。その他、演算部は、過大応力による船体構造の損傷の有無を演算してもよい。
送受信部13は、船舶制御部10とサーバ20との間で各種情報の送受信を行う。送受信部13は、衛星通信を介してサーバ20と各種情報の送受信を行う。本実施形態では、送受信部13は、通信を介して情報取得部11で取得された情報を送信する。また、送受信部13は、自船舶、及び他の複数の船舶の疲労状態に基づいた管理情報を受信する。
サーバ20は、上述した船舶制御部10と同様に、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備える。プロセッサは、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを統括し、後述するサーバ20の機能を実現する。サーバ20は、複数のコンピュータから構成されていてもよい。サーバ20は、クラウドサーバであってもよい。
サーバ20は、情報取得部21と、疲労情報管理部22と、航路管理部23と、送受信部24と、記憶部26を備える。本実施形態では、サーバ20は、複数の船舶40の管理を行う船舶管理装置150として機能する。
情報取得部21は、複数の船舶40から通信を介して、船舶40の疲労状態を示す疲労情報、及び船舶40の位置に関する位置情報を少なくとも取得する。情報取得部21は、その他の情報についても、通信を介して複数の船舶40から取得する。情報取得部21は、船舶制御部10の情報取得部11が取得した各種情報を取得することができる。情報取得部21は、各船舶40から情報を取得したら、当該情報を記憶部26へ送信して格納する。
疲労情報管理部22は、複数の船舶40の疲労状態を管理する。疲労情報管理部22は、記憶部26に格納された複数の船舶40の疲労情報及びその他の情報を参照することで、各船舶40の疲労状態を管理することができる。疲労情報管理部22は、各船舶40の疲労状態を示す管理情報を生成し、送受信部24を介して船舶制御部10及びユーザ端末30へ送信してよい。なお、管理情報には、どの船舶40がどの程度の疲労の進行度合いであるかを示した情報の他、疲労状態を考慮した船舶40の管理に関わる情報などが全般的に含まれる。例えば、管理情報は、船舶利用時における船舶40の構造に対する負荷に関する情報を含んでもよい。管理情報は、後述の航路管理部23によって生成された航路の交換情報も含んでよい。
疲労情報管理部22は、記憶部26に格納された情報に基づいて、疲労状態に差のある第1の船舶40、及び第2の船舶40を特定する。例えば、疲労情報管理部22は、複数の船舶40の中から、設計値に比べて疲労の進行度合いが特に大きい船舶40を第1の船舶40として特定することができる。また、疲労情報管理部22は、複数の船舶40の中から、設計値に比べて疲労の進行度合いが特に小さい船舶40を第2の船舶40として特定することができる。このとき、疲労情報管理部22は、情報取得部21で取得されて記憶部26に格納された複数の船舶40の位置情報を参照し、疲労状態に差のある船舶を、第1及び第2の船舶40として特定してよい。例えば、疲労情報管理部22は、航路を交換可能とするために、近い位置に存在している複数の船舶40の中から、疲労状態に差のある船舶を、第1及び第2の船舶40として特定してよい。
なお、疲労情報管理部22は、複数の船舶40の疲労状態に関する各種演算・解析を行ってよい。例えば、疲労情報管理部22は、船舶制御部10の演算部12が行う演算を代わりに行ってよい。すなわち、情報取得部21が、船舶40の疲労状態取得センサー48のデータをそのまま取得した場合などに、疲労情報管理部22は、疲労状態取得センサー48から取得した疲労情報を演算によって加工してよい。
航路管理部23は、疲労情報管理部22で管理されている複数の船舶40の疲労状態に基づいて、複数の船舶40の航路の管理を行う。航路管理部23は、船舶40の疲労状態の進行度合いに応じて、船舶40の将来の航路を設定することもできる。例えば、航路管理部23は、船隊の平均よりも(或いは 設計時の疲労の想定進度よりも)疲労状態の進行度合いが大きい船舶40に対しては、負荷の少ない航路を設定する。航路管理部23は、船隊の平均よりも(或いは設計時の疲労の想定進度よりも)疲労状態の進行度合いが小さい船舶40に対しては、負荷の大きい航路を設定する。航路管理部23は、このような航路情報を管理情報として、送受信部24を介して船舶制御部10及びユーザ端末30へ送信する。
航路管理部23は、疲労情報管理部22で特定された第1の船舶40と第2の船舶40との間で航路を交換する旨の航路交換情報を生成する。具体例として、第1の船舶40について、疲労度合いの進行度合いが大きく、且つ、船舶40の構造への負荷が大きい航路を繰り返し運航しており、第2の船舶40について、疲労度合いの進行度合いが小さく、且つ、船舶40への負荷が小さい航路を繰り返し運航している場合について考える。この場合、航路管理部23は、第1の船舶40と第2の船舶40とで、航路を変更する旨の航路交換情報を生成する。航路管理部23は、このような航路交換情報を管理情報として、送受信部24を介して船舶制御部10及びユーザ端末30へ送信する。
送受信部24は、船舶制御部10とサーバ20との間で各種情報の送受信を行う。送受信部24は、衛星通信を介して船舶制御部10と各種情報の送受信を行う。送受信部24は、ユーザ端末30とサーバ20との間で各種情報の送受信を行う。送受信部24は、インターネットによる有線・無線通信を介してユーザ端末30と各種情報の送受信を行う。本実施形態では、送受信部24は、疲労情報管理部22で生成された管理情報や航路管理部23で生成された航路管理情報を送信する。
ユーザ端末30は、上述した船舶制御部10と同様に、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備える。プロセッサは、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを統括し、後述するユーザ端末30の機能を実現する。ユーザ端末30は、複数のコンピュータから構成されていてもよい。
ユーザ端末30は、情報取得部31と、情報出力部32と、情報入力部33と、送受信部34と、を備える。
情報取得部31は、サーバ20から通信を介して、複数の船舶40の疲労状態に基づいた管理情報を取得する。情報取得部31は、サーバ20の航路管理部23が航路交換情報を生成した場合、当該航路交換情報を取得する。情報取得部31は、その他の情報についても、通信を介してサーバ20から取得する。
情報出力部32は、情報取得部31で取得した情報をユーザに対して出力する。情報出力部32は、情報をモニタなどに映し出すことで出力する。情報入力部33は、ユーザの操作に基づいて情報を入力する。
送受信部34は、サーバ20との間で各種情報の送受信を行う。送受信部34は、インターネットによる有線・無線通信を介してサーバ20と各種情報の送受信を行う。
次に、図3を参照して、サーバ20によって実行される処理内容について説明する。図3は、サーバ20によって実行される処理内容のフローチャートである。
まず、情報取得部21は、複数の船舶40から通信を介して、船舶40の疲労状態を示す疲労情報、及び船舶40の位置に関する位置情報を少なくとも取得する情報取得ステップS10を実行する。
疲労情報管理部22は、複数の船舶40の疲労状態を管理する疲労情報管理ステップ(S20~S30)を実行する。まず、疲労情報管理部22は、複数の船舶40の疲労度の解析を行う疲労度解析ステップS20を実行する。疲労度解析ステップS20では、疲労情報管理部22は、情報取得ステップS10で取得された情報に基づいて、複数の船舶の疲労度を解析する。なお、疲労度とは、船舶40の疲労状態の進行度合いを示すパラメータであり、計算方法や単位は任意に設定可能である。
疲労情報管理部22は、疲労度解析ステップS20で得られた疲労度に基づいて、航路交換対象となる船舶を特定する船舶特定ステップS30である。船舶特定ステップS30では、疲労情報管理部22は、疲労状態に差のある第1の船舶40、及び第2の船舶40を特定する。疲労情報管理部22は、情報取得ステップS10で取得された複数の船舶40の位置情報を参照し、第1の船舶40及び第2の船舶40を特定する。
例えば、図5(a),(b)において、破線で示すグラフは設計時に設定された疲労度の推移を示し、実線で示すグラフは実際の解析結果に基づく疲労度の推移を示す。図5(a)に示す船舶40は、設計時の設定値よりも疲労度が高くなっている。一方、図5(b)に示す船舶40は、設計時の設定値よりも疲労度が低くなっている。このような場合、疲労情報管理部22は、例えば、図5(a)の船舶40を第1の船舶40として特定し、図5(b)の船舶40を第2の船舶40として特定する。また、疲労情報管理部22は、近い位置にある船舶40の中から、図5(a)の船舶40及び図5(b)の船舶40を特定する。なお、疲労情報管理部22は、疲労度の高い第1の船舶40として複数の船舶を特定してよく、疲労度の低い第2の船舶40として複数の船舶を特定してよい。また、疲労情報管理部22は、疲労度の段階に合わせて、特定する船舶40を3以上のグループに分けてよい。
航路管理部23は、船舶特定ステップS30で特定した第1の船舶40と第2の船舶40との間で航路を交換する旨の航路交換情報を生成する、航路交換情報生成ステップS40を実行する。疲労度の高い第1の船舶40が負荷の高い航路を運航しており(または運行予定)、疲労度の低い第2の船舶40が負荷の低い航路を運航している(または運航予定)場合、航路管理部23は、両者の航路を交換する旨の情報を生成する。また、船舶特定ステップS30において、疲労度の高い第1の船舶40として複数の船舶が特定され、疲労度の低い第2の船舶40として複数の船舶が特定された場合、航路管理部23は、それぞれの船舶40の航路を確認し、疲労度と航路の負荷に応じて、航路を交換する船舶40の組み合わせを調整してよい。
図6~図8を参照して、航路交換情報生成ステップS40の処理の一例について説明する。図6に示す航路中に存在する濃淡部分は風の強さを示し、濃い部分が強く薄い部分は弱い。また、船舶特定ステップS30では、疲労情報管理部22は、近くの航路を運航しており、疲労度に差がある船舶40として、航路A~Cを運航する船舶40を特定する。なお、航路Aを運航する船舶40を船舶40Aとし、航路Bを運航する船舶40を船舶40Bとし、航路Cを運航する船舶40を船舶40Cとする。また、船舶40Bの疲労度が最も高く、船舶40Cの疲労度が中間で、船舶40Aの疲労度が最も低いものとする。
航路管理部23は、航路A~Cの船舶40に対する負荷を確認する。航路管理部23は、図6に示すようなマップを参照する。図6のマップは、風の強さを1例として示してあるが、実際に使用するマップにはエリア毎に船舶40に与える負荷の大きさが定められている。なお、負荷は、エリアにおいて船舶40が遭遇する風速、波の高さ、波の向き、波の周期(波長)などによって決められる。航路管理部23は、エリア毎の負荷と航路A~Cの通過エリアを比較する。これにより、図7に示すように、航路管理部23は、航路A~Cについて、負荷レベルごとの移動距離を把握する。例えば、負荷レベルの大きいエリアは、移動距離が短くても、船舶40へ与える負荷が大きく、負荷レベルの小さいエリアは、移動距離が長くても、船舶40へ与える負荷が小さい。
図8に示すように、航路管理部23は、負荷レベルと移動距離との関係に基づいて、航路A~Cについて、船舶40に与える負荷の大きさを把握することができる。航路Bが最も負荷が大きく、航路Cが次に負荷が大きく、航路Aは非常に負荷が小さい。従って、航路管理部23は、疲労度が高く、航路Bの負荷も大きい船舶40Bと、疲労度が低く、航路Aの負荷も小さい船舶40Aとで、航路を交換する旨の情報を生成する。
なお、上述の例では、航路A~Cは、いずれも出発地及び行き先が同じであり、当該航路A~Cで船舶の航路を交換していた。ただし、出発地及び行き先の少なくとも一方が異なる航路の船舶間で航路の交換がなされてもよい。例えば、図6に航路A~Cとは出発地及び行き先が異なる航路Dを設定する。この航路Dは、負荷の高いエリアを通過しない。例えば、航路管理部23は、船舶40A,40B,40Cの何れかの航路と、疲労度の低い航路Dの船舶40Dとの間で航路を交換する旨の情報を生成してよい。このように、「航路を交換する」とは、航路A~Cのように、出発地及び行き先が同じ航路間で交換を行う場合だけでなく、出発地や行き先が異なる航路間で交換を行うなど、広く含まれるものである。
なお、図6~図8を用いて説明した航路の負荷の演算方法は、過去に船舶が運航した航路の負荷を演算する際に用いてもよい。この場合、疲労情報管理部22は、過去に運航した航路の負荷を考慮して船舶の疲労状態を判断することができる。
図3に戻り、送受信部24は、航路交換情報生成ステップS40で生成された航路交換情報をユーザ端末30へ送信する送信ステップS50を実行する。その後、ユーザ端末30にて、承認者が航路交換を承認する旨の入力を情報入力部33へ行い、送受信部34がサーバ20へ指令信号を送信する。これにより、送受信部24は、ユーザ端末30から指令信号を受信する指令信号受信ステップS60を実行する。その後、送受信部24は、船舶制御部10へ航路交換情報を送信する航路交換情報送信ステップS70を実行する。以上により、図3に示す処理が終了する。
次に、図4を参照して、船舶制御部10によって実行される処理内容について説明する。図4は、船舶制御部10によって実行される処理内容のフローチャートである。
まず、情報取得部11は、船舶40内の各種センサー等から、船舶40の疲労状態を示す疲労情報、船舶40の位置に関する位置情報、及びその他情報を取得する情報取得ステップS100を実行する。送受信部13は、情報取得ステップS100で取得した情報をサーバ20へ送信する情報送信ステップS110を実行する。その後、サーバ20が航路交換情報を送信することで、送受信部13は、航路交換情報を受信する航路交換情報受信ステップS120を実行する。以上により、図3に示す処理が終了する。
本実施形態に係る船舶管理装置150、船舶40、船舶管理システム100、及び船舶管理方法の作用・効果について説明する。
この船舶管理装置150は、複数の船舶40から通信を介して、船舶40の疲労状態を示す疲労情報を取得する情報取得部(第1の情報取得部)21を備える。複数の船舶40の疲労状態を管理する疲労情報管理部22は、複数の船舶40のそれぞれについての疲労状態を把握する事ができる。従って、疲労情報管理部22が、複数の船舶40の疲労状態を総合的に考慮した上で管理を行うことができるため、船舶40の疲労の進行度合いに応じて、船舶利用時の負荷を適切に振り分けることができる。例えば、過去の疲労の進行度合いが大きい船舶40に対しては未来の利用時の負荷を小さくし、疲労の進行度合いが少ない船舶40に対しては利用時の負荷を大きくすることができる。これにより、複数の船舶40の余命を平均化することができる。この場合、過度に余命が短くなる船舶40が発生することを抑制し、複数の船舶の健全性を平均化し、管理対象の船舶群全体としての健全性を向上できる。また、配船の計画、及び修理の計画が立てやすくなり、修繕費用の発生量 及び 修繕時の不稼働時間 も平準化することができる。以上により、船舶40の疲労状態に関する情報の利用価値を高めることができる。
船舶管理装置150は、疲労情報管理部22で管理されている複数の船舶40の疲労状態に基づいて、複数の船舶40の航路の管理を行う、航路管理部23を更に備えてよい。それぞれの船舶40が運航する航路は、場所によって船舶に対する負荷が異なる。従って、航路管理部23が、複数の船舶40の疲労状態に基づいて、複数の船舶40の航路の管理を行うことで、船舶40の疲労の進行度合いに応じて適切な航路を設定することができる。
船舶管理装置150において、疲労情報管理部22は、疲労状態に差のある第1の船舶40、及び第2の船舶40を特定し、航路管理部23は、第1の船舶40と第2の船舶40との間で航路を交換する旨の航路交換情報を生成してよい。これにより、船舶40のうち、負荷の大きい航路を運航することで一方の船舶40の疲労の進行度合いが大きくなっている場合などに、負荷の小さい他方の船舶40の航路と交換することができる。
船舶管理装置150において、情報取得部21は、船舶40の位置に関する位置情報を更に取得し、疲労情報管理部22は、情報取得部21で取得された複数の船舶40の位置情報を参照し、第1の船舶40及び第2の船舶40を特定してよい。これにより、疲労情報管理部22は、複数の船舶40のそれぞれについての疲労状態を把握する事ができると共に、それらの船舶40がどの位置に存在するかを把握することができる。また、疲労情報管理部22は、互いの位置が近く、航路の交換を行い易い船舶40を、第1の船舶40及び第2の船舶40として特定することができる。
本実施形態に係る船舶40は、船舶40の疲労状態を示す疲労情報を取得する情報取得部(第2の情報取得部)11と、通信を介して情報取得部11で取得された情報を送信し、且つ、自船舶、及び他の複数の船舶の疲労状態に基づいた管理情報を受信する送受信部(送信部、受信部)13と、を備える。
この船舶40によれば、上述の船舶管理装置150と同様の作用・効果を得ることができる。
本実施形態に係る船舶管理システム100は、上述の船舶管理装置150と、複数の船舶40と、を備える船舶管理システム100であって、複数の船舶40は、船舶40の疲労状態を示す疲労情報を船内にて取得する情報取得部11と、通信を介して情報取得部11で取得された情報を送信する送受信部13と、を備え、船舶管理装置150の情報取得部21は、通信を介して複数の船舶40から情報を取得する。
この船舶管理システム100によれば、上述の船舶管理装置と同様の作用・効果を得ることができる。
本実施形態に係る船舶管理方法は、複数の船舶40の管理を行う船舶管理方法であって、複数の船舶40から通信を介して、船舶40の疲労状態を示す疲労情報を取得する情報取得ステップと、複数の船舶40の疲労状態を管理する疲労情報管理ステップと、を備える。
この船舶管理方法によれば、上述の船舶管理装置150と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、船舶管理システムからユーザ端末が省略されてもよい。また、上記実施形態では、サーバ20が船舶管理装置150として各種演算を行っていた。これに代えて、ユーザ端末が、サーバ20の代わりに、又はサーバ20の処理の一部を行ってもよい。この場合、ユーザ端末も船舶管理装置に該当する。
なお、実施形態では情報取得部が位置情報を取得し、位置情報と複数の船舶の疲労情報に基づいて複数の船舶の航路を管理する系について説明した。但し、必ずしも情報取得部が位置情報を取得する必要はなく、複数の船舶の疲労情報を異なる情報に適用してもよい。
複数の船の進行速度に関する速度情報を取得し、複数の船舶の疲労情報を速度情報に対して適用することもできる。すなわち、情報取得部11,21は、船舶の進行速度に関する速度情報を更に取得する。また、図9に示すように、疲労情報管理部22は、情報取得部11,21で取得された複数の船舶の速度情報と、疲労情報管理部22で管理されている複数の船舶の疲労状態と、に基づいて、複数の船舶の進行速度の管理を行う、速度管理部101を更に備える。この場合、速度管理部101が、第1の船舶及び第2の船舶の疲労の進行度合いに基づいて、進行速度を管理することができる。例えば、同一の目的地に向かっている第1、第2の船舶において、第1の船舶が第2の船舶よりも疲労している場合、速度管理部101は、第1の船舶はなるべく疲労を抑えるために速度を遅くし、第2の船舶はその分速度を早く、あるいは速度を変えないように管理することができる。特に第1の船舶と第2の船舶に同じ荷が積まれており、且つ、第1の船舶の方が第2の船舶よりも目的地までの距離が短い場合、速度管理部101は、第1の船舶は疲労を抑えつつ、第1の船舶が遅くなる分第2の船舶の速度を早くして目的地になるべく早く到着させるように管理することができる。従って、このような系は、速度管理部101を採用することが特に有効である。
また、複数の船の進行方向に関する方向情報を取得し、複数の船舶の疲労情報を方向情報に対して適用することもできる。すなわち、情報取得部11,21は、船舶が進行する方向に関する方向情報を更に取得する。また、図9に示すように、疲労情報管理部22は、情報取得部11,21で取得された複数の船舶の方向情報と、疲労情報管理部22で管理されている複数の船舶の疲労状態と、に基づいて、複数の船舶の進行方向の管理を行う、方向管理部102を更に備える。この場合、方向管理部102が、第1の船舶及び第2の船舶の疲労の進行度合いに基づいて、進行方向を管理することができる。例えば、同一の方向に第1、第2の船舶が進行しているが、そのままの方向に進行すると波や風によって疲労の進行度合いが増すことが起こり得る。その際、第1の船舶が第2の船舶よりも疲労しているとすると、方向管理部102は、第1の船舶は更なる疲労を抑えるために進行方向を変更し、第2の船舶は疲労に余裕があるため進行方向を維持する、等の管理を行うことができる。
また、実施形態では応力センサー等の疲労状態取得センサー48を用いて船舶の疲労情報を取得する系について説明したが、必ずしも疲労状態取得センサー48を用いなくとも良い。例えば、船舶の揺れ(動揺)が大きいと、疲労度が大きくなる。したがって、応力センサー等を設けなくとも、所定の高さ(強さ)の波が船舶に遭遇した際の船舶の揺れの程度から疲労度をある程度推察することができる。この場合、応力センサー等を設ける必要がなくなるため、船舶のコストを抑えつつ疲労情報を取得することが可能となる。
10…船舶制御部、11…情報取得部(第2の情報取得部)、13…送受信部(送信部、受信部)、20…サーバ、21…情報取得部(第1の情報取得部)、22…疲労情報管理部、23…航路管理部、24…送受信部、100…船舶管理システム、101…速度管理部、102…方向管理部、150…船舶管理装置。

Claims (9)

  1. 複数の船舶の管理を行う船舶管理装置であって、
    複数の前記船舶から通信を介して、前記船舶の疲労状態を示す疲労情報を取得する第1の情報取得部と、
    複数の前記船舶の疲労状態を管理する疲労情報管理部と、を備え
    前記疲労情報管理部によって前記複数の船舶の負荷を振り分ける、船舶管理装置。
  2. 前記疲労情報管理部で管理されている複数の前記船舶の前記疲労状態に基づいて、複数の前記船舶の航路の管理を行う、航路管理部を更に備える、請求項1に記載の船舶管理装置。
  3. 前記疲労情報管理部は、疲労状態に差のある第1の船舶、及び第2の船舶を特定し、
    前記航路管理部は、前記第1の船舶と前記第2の船舶との間で前記航路を交換する旨の航路交換情報を生成する、請求項2に記載の船舶管理装置。
  4. 前記第1の情報取得部は、前記船舶の位置に関する位置情報を更に取得し、
    前記疲労情報管理部は、前記第1の情報取得部で取得された複数の前記船舶の位置情報を参照し、前記第1の船舶及び前記第2の船舶を特定する、請求項3に記載の船舶管理装置。
  5. 前記第1の情報取得部は、前記船舶の進行速度に関する速度情報を更に取得し、
    前記疲労情報管理部は、前記第1の情報取得部で取得された複数の前記船舶の前記速度情報と、前記疲労情報管理部で管理されている複数の前記船舶の前記疲労状態と、に基づいて、複数の前記船舶の進行速度の管理を行う、速度管理部を更に備える、請求項1~4の何れか1項に記載の船舶管理装置。
  6. 前記第1の情報取得部は、前記船舶が進行する方向に関する方向情報を更に取得し、
    前記疲労情報管理部は、前記第1の情報取得部で取得された複数の前記船舶の前記方向情報と、前記疲労情報管理部で管理されている複数の前記船舶の前記疲労状態と、に基づいて、複数の前記船舶の進行方向の管理を行う、方向管理部を更に備える、請求項1~5の何れか1項に記載の船舶管理装置。
  7. 船舶の疲労状態を示す疲労情報を取得する第2の情報取得部と、
    通信を介して前記第2の情報取得部で取得された情報を送信する送信部と、
    自船舶、及び他の複数の船舶の疲労状態に基づいて負荷が振り分けられた管理情報を受信する受信部と、を備える、船舶。
  8. 請求項1~6の何れか一項に記載の船舶管理装置と、複数の船舶と、を備える船舶管理システムであって、
    複数の前記船舶は、
    前記船舶の疲労状態を示す疲労情報を船内にて取得する第2の情報取得部と、
    通信を介して前記第2の情報取得部で取得された情報を送信する送信部と、を備え、
    前記船舶管理装置の前記第1の情報取得部は、通信を介して複数の前記船舶から情報を取得する、船舶管理システム。
  9. 複数の船舶の管理を行う船舶管理方法であって、
    複数の前記船舶から通信を介して、前記船舶の疲労状態を示す疲労情報を取得する情報取得ステップと、
    複数の前記船舶の疲労状態を管理する疲労情報管理ステップと、を備え
    前記疲労情報管理ステップにおいて、前記複数の船舶の負荷を振り分ける、船舶管理方法。
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