JP7171261B2 - 接続部材、ケーブルの分岐接続構造、分岐付きケーブル、及びケーブルの分岐接続構造の製造方法 - Google Patents

接続部材、ケーブルの分岐接続構造、分岐付きケーブル、及びケーブルの分岐接続構造の製造方法 Download PDF

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本発明は、接続部材、ケーブルの分岐接続構造、分岐付きケーブル、ケーブルの分岐接続構造の製造方法、及び棒状部材に関する。
特許文献1には、ビル、集合住宅、工場、トンネルなどの電気配線に用いられるケーブルとして、幹線ケーブルと、幹線ケーブルに電気的に接続される分岐線ケーブルとを備えるケーブルの分岐接続構造が開示されている。幹線ケーブルは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体を有する。分岐線ケーブルは、銅又は銅合金からなる分岐線導体を有する。幹線ケーブルと分岐線ケーブルとは、幹線導体及び分岐線導体をそれぞれ把持する幹線把持部及び分岐線把持部を有するコネクタによって互いに圧縮して接続されている。コネクタは、幹線把持部と分岐線把持部とが一体に成形された一体物である。
特開2017-4766号公報
幹線導体及び分岐線導体はそれぞれ、多種のサイズ(直径)を有する。そのため、幹線把持部及び分岐線把持部が一体に成形されたコネクタの場合、幹線導体及び分岐線導体の各サイズに対応した幹線把持部及び分岐線把持部とする必要上、多種の幹線把持部と多種の分岐線把持部との組み合わせの数に対応した多種のコネクタを用意する必要がある。コネクタは一般的に鋳型を用いて鋳造、又は金型で押出製造されるため、多種のコネクタに対応した多種の型も必要となり、製造が煩雑となり易い。
そこで、本開示は、多種のサイズを有する幹線導体と分岐線導体とを簡易な構成で接続可能な接続部材を提供することを目的の一つとする。また、本開示は、多種のサイズを有する幹線導体と分岐線導体とを簡易な構成で接続可能なケーブルの分岐接続構造、分岐付きケーブル、分岐付きケーブルの製造方法、及び棒状部材を提供することを別の目的の一つとする。
本開示に係る接続部材は、
幹線導体を有する幹線ケーブルと、分岐線導体を有する分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続部材であって、
一端と他端を有し、前記分岐線導体を把持する棒状部材と、
前記棒状部材及び前記幹線導体を把持する連結部材とを備え、
前記棒状部材は、
前記一端に前記分岐線導体の先端部が挿入される収納穴を有する第一領域と、
前記第一領域の他端側に位置して前記連結部材に把持される第二領域とを備える。
本開示に係るケーブルの分岐接続構造は、
アルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体を有する幹線ケーブルと、
銅又は銅合金からなる分岐線導体を有する分岐線ケーブルと、
前記幹線ケーブルと前記分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続部材とを備えるケーブルの分岐接続構造であって、
前記接続部材は、上記本開示に係る接続部材である。
本開示に係る分岐付きケーブルは、
上記本開示に係るケーブルの分岐接続構造を備える。
本開示に係る分岐接続構造の製造方法は、
幹線導体を有する幹線ケーブルを用意する工程と、
分岐線導体を有する分岐線ケーブルを用意する工程と、
上記本開示に係る接続部材を用意する工程と、
前記接続部材を介して前記幹線ケーブルと前記分岐線ケーブルとを電気的に接続する工程とを備える。
本開示に係る棒状部材は、
銅又は銅合金からなる棒状体で、一端に銅又は銅合金からなる分岐線導体の先端部が挿入される収納穴を有する第一領域と、
アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、前記第一領域の他端に接合される棒状体で、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体と共にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる連結部材に把持される第二領域とを備える。
上記接続部材、ケーブルの分岐接続構造、分岐付きケーブル、ケーブルの分岐接続構造の製造方法、及び棒状部材は、多種のサイズを有する幹線導体と分岐線導体とを簡易な構成で接続可能である。
実施形態に係る接続部材及びケーブルの分岐接続構造を示す概略構成図である。 実施形態に係る接続部材及びケーブルの分岐接続構造を示す概略分解構成図である。 実施形態に係る接続部材を構成する連結部材を示す概略斜視図である。 実施形態に係るケーブルの分岐接続構造を備える分岐付きケーブルを示す概略説明図である。 実施形態に係る接続部材を構成する棒状部材の変形例を示す概略側面図である。 実施形態に係る接続部材を構成する棒状部材の別の変形例を示す概略側面図である。 実施形態に係る接続部材及びケーブルの分岐接続構造における棒状部材と連結部材との接続箇所の変形例を示す概略構成図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る接続部材は、
幹線導体を有する幹線ケーブルと、分岐線導体を有する分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続部材であって、
一端と他端を有し、前記分岐線導体を把持する棒状部材と、
前記棒状部材及び前記幹線導体を把持する連結部材とを備え、
前記棒状部材は、
前記一端に前記分岐線導体の先端部が挿入される収納穴を有する第一領域と、
前記第一領域の他端側に位置して前記連結部材に把持される第二領域とを備える。
上記接続部材は、分岐線導体を把持する棒状部材と幹線導体を把持する連結部材とが独立した部材で構成される。棒状部材は、一端に収納穴を有する第一領域を備えることで、収納穴の穴径を変えるだけで、多種のサイズを有する分岐線導体に容易に対応できる。一方で、棒状部材は、収納穴の穴径を変えたとしても、連結部材に把持される第二領域の外径を変えることなく一様とできる。連結部材は、幹線導体を把持する領域のサイズを変えるだけで、多種のサイズを有する幹線導体に容易に対応でき、かつ棒状部材の第二領域の外径を一様とできることから、棒状部材を把持する領域のサイズを一様とできる。上記接続部材は、棒状部材と連結部材との接続領域を一様なサイズとできることで、分岐線導体のサイズの影響が連結部材に及ばず、かつ幹線導体のサイズの影響が棒状部材に及ばない。よって、上記接続部材は、分岐線導体及び幹線導体の少なくとも一方のサイズが変わった場合、分岐線導体のサイズに対応した棒状部材と、幹線導体のサイズに対応した連結部材とを独立して用意できる。棒状部材と連結部材とを独立して用意できることで、幹線導体及び分岐線導体をそれぞれ把持する把持部が一体に成形された接続部材に比較して、幹線導体及び分岐線導体をそれぞれ把持する把持部の組み合わせの自由度が高く、接続部材の個数を削減できる。また、棒状部材と連結部材とを独立して用意できることで、棒状部材及び連結部材の製造が容易であり、かつ棒状部材と連結部材との接続も容易である。
上記接続部材は、棒状部材における分岐線導体の把持領域(収納穴)、及び連結部材における幹線導体の把持領域が、棒状部材と連結部材との接続領域とは独立して設定されるため、上記接続領域のサイズを各導体の把持領域に比較して大きくできる。具体的には、棒状部材の第二領域の外径を第一領域に比較して大きくできる。第二領域の外径を大きくできることで、棒状部材と連結部材との接触面積を大きくでき、棒状部材と連結部材とを圧縮して接続したときに、棒状部材と連結部材とを強固に接続できる。
(2)上記接続部材の一例として、前記第一領域と前記第二領域とは、互いに異種金属からなり、端面同士で接合されていることが挙げられる。
第一領域と第二領域とが互いに異種金属からなることで、連結部材を第二領域の構成金属と同じ金属で構成した場合、第一領域の構成金属と同じ金属からなる分岐線導体と、第二領域の構成金属と同じ金属からなる幹線導体とを容易に接続できる。第一領域の収納穴に分岐線導体を挿入することで、第一領域(棒状部材)と分岐線導体との間で電食が生じることを抑制でき、第二領域を連結部材で把持することで、第二領域(棒状部材)と連結部材との間で電食が生じることを抑制できるからである。なお、第一領域と第二領域とは、端面間に隙間が生じないように接合されることで、端面間に電食が生じることを抑制できる。
また、第一領域と分岐線導体とを同種金属で接続できることで、分岐線導体と第一領域(棒状部材)とを圧縮して接続したときに、接続領域に応力緩和が生じ難く、かつ分岐線導体を均一的に圧縮し易いため、分岐線導体と棒状部材とを強固に接続し易い。また、第二領域と連結部材と幹線導体とを同種金属で接続できることで、第二領域(棒状部材)と連結部材と幹線導体とを圧縮して接続したときに、接続領域に応力緩和が生じ難く、かつ棒状部材及び幹線導体を均一的に圧縮し易いため、棒状部材と連結部材と幹線導体とを強固に接続し易い。
(3)第一領域と第二領域とが互いに異種金属からなる上記接続部材の一例として、前記第一領域は、銅又は銅合金からなり、前記第二領域は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることが挙げられる。
第一領域が銅又は銅合金からなることで、銅又は銅合金からなる分岐線導体を容易に接続できる。第一領域(棒状部材)と分岐線導体とを同種金属で接続できるからである。分岐線導体が銅又は銅合金からなると、端末処理が行い易く作業性に優れる。ビルなどの電気配線に用いられるケーブルの導体には、古くから銅又は銅合金が用いられており、銅又は銅合金からなる導体に対する端末処理に必要な部品及び工具類が普及しており、作業者の高度な熟練度を必要としないからである。第二領域がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることで、連結部材がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体を容易に接続できる。第二領域(棒状部材)と連結部材と幹線導体とを同種金属で接続できるからである。第二領域がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることで、棒状部材を軽量化できる。また、連結部材及び幹線導体がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることで、接続部材自体を軽量化できると共に、幹線ケーブルを軽量化できる。
(4)上記接続部材の一例として、前記収納穴の内周面は、銅又は銅合金からなることが挙げられる。
収納穴の内周面が銅又は銅合金からなることで、棒状部材の内周面以外の領域が銅又は銅合金以外の金属からなる場合であっても、銅又は銅合金からなる分岐線導体を容易に接続できる。収納穴の内周面と分岐線導体とを同種金属で接続できるからである。
(5)上記接続部材の一例として、前記連結部材は、前記第一領域を把持することなく、前記第二領域を把持することが挙げられる。
連結部材が棒状部材の第一領域を把持することなく第二領域を把持することで、連結部材と棒状部材との接続と、棒状部材と分岐線導体との接続とを、独立して行うことができる。よって、第一領域と第二領域とが互いに異種金属からなり、連結部材を第二領域の構成金属と同じ金属で構成した場合、第一領域の構成金属と同じ金属からなる分岐線導体と、第二領域の構成金属と同じ金属からなる幹線導体とを容易に接続できる。
(6)上記接続部材の一例として、前記棒状部材は、前記第二領域を挟んで前記第一領域とは反対側に第三領域を備え、前記第三領域は、前記棒状部材の長手方向と交差する方向に突出する突出部を備えることが挙げられる。
棒状部材に突出部を備えることで、連結部材に対して棒状部材が第一領域側(分岐線導体が接続される側)にずれたとしても、突出部が連結部材に引っ掛かるため、棒状部材が連結部材から抜け落ちることを抑制できる。
(7)棒状部材に突出部を有する第三領域を備える上記接続部材の一例として、前記突出部は、前記連結部材の端面に接触することが挙げられる。
棒状部材の突出部が連結部材の端面に接触することで、棒状部材と連結部材との接続領域に大きな引張力が加わったとしても、棒状部材が連結部材から抜け落ちることを抑制し易い。
(8)上記接続部材の一例として、前記連結部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることが挙げられる。
連結部材がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることで、連結部材を軽量化できる。
(9)上記接続部材の一例として、前記連結部材は、前記幹線導体を把持する第一把持部と、前記棒状部材を把持する第二把持部とを備えることが挙げられる。
連結部材に第一把持部及び第二把持部を備えることで、連結部材で幹線導体と棒状部材とを独立して把持することができる。
(10)連結部材に第一把持部を備える上記接続部材の一例として、前記第一把持部は、前記連結部材の一端と他端とを繋ぐ第一開口部と、前記第一開口部の軸方向に沿って形成され、前記第一開口部内に前記幹線導体を収容可能な第一スリットとを備え、前記第一開口部は、前記幹線導体の外周長に対応する内周長を有する第一内周面を備えることが挙げられる。
幹線導体は、幹線ケーブルの長手方向の途中に露出される。そのため、第一把持部に第一開口部及び第一スリットを備えることで、第一スリットを介して幹線導体を第一開口部内に収容でき、連結部材で幹線導体を容易に把持できる。
(11)連結部材に第二把持部を備える上記接続部材の一例として、前記第二把持部は、前記連結部材の一端と他端とを繋ぐ第二開口部を備え、前記第二開口部は、前記棒状部材の外周長に対応する内周長を有する第二内周面を備えることが挙げられる。
棒状部材は、分岐線ケーブルの一端部に設けられる。そのため、第二把持部に第二開口部を備えることで、第二開口部の一端から棒状部材を挿入することができ、連結部材で棒状部材を容易に把持できる。
(12)上記接続部材の一例として、前記幹線導体は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、前記分岐線導体は、銅又は銅合金からなることが挙げられる。
幹線導体がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることで、幹線ケーブルを軽量化できる。また、分岐線導体が銅又は銅合金からなることで、端末処理が行い易く作業性に優れる。
(13)本発明の実施形態に係るケーブルの分岐接続構造は、
アルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体を有する幹線ケーブルと、
銅又は銅合金からなる分岐線導体を有する分岐線ケーブルと、
前記幹線ケーブルと前記分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続部材とを備えるケーブルの分岐接続構造であって、
前記接続部材は、上記(1)から(12)のいずれか1つに記載の接続部材である。
上記ケーブルの分岐接続構造は、本発明の実施形態に係る接続部材を用いて幹線ケーブルと分岐線ケーブルとを電気的に接続しているため、多種のサイズを有する幹線導体と分岐線導体とを容易に接続できると共に、幹線導体と分岐線導体とを強固に接続できる。
(14)上記ケーブルの分岐接続構造の一例として、更に、前記接続部材、及び前記接続部材で接続された前記幹線導体及び前記分岐線導体を覆う樹脂モールド部を備えることが挙げられる。
接続部材、及び接続部材で接続された幹線導体及び分岐線導体を樹脂モールド部で覆うことで、各部材の接続領域を外部環境から保護できる。
(15)本発明の実施形態に係る分岐付きケーブルは、上記(13)又は(14)に記載のケーブルの分岐接続構造を備える。
上記分岐付きケーブルは、本発明の実施形態に係るケーブルの分岐接続構造により構成されるため、多種のサイズを有する幹線導体と分岐線導体とを容易に接続できると共に、幹線導体と分岐線導体とを強固に接続できる。
(16)本発明の実施形態に係るケーブルの分岐接続構造の製造方法は、
幹線導体を有する幹線ケーブルを用意する工程と、
分岐線導体を有する分岐線ケーブルを用意する工程と、
上記(1)から(12)のいずれか1つに記載の接続部材を用意する工程と、
前記接続部材を介して前記幹線ケーブルと前記分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続工程とを備える。
上記分岐付きケーブルの製造方法は、本発明の実施形態に係る接続部材を用いて幹線ケーブルと分岐線ケーブルとを電気的に接続するため、多種のサイズを有する幹線導体と分岐線導体とを容易に接続できると共に、幹線導体と分岐線導体とを強固に接続できる。
(17)上記ケーブルの分岐接続構造の製造方法の一例として、
前記接続工程は、
前記分岐線導体の先端部が前記収納穴内に把持されるように、前記第一領域を圧縮する工程と、
前記棒状部材の前記第二領域及び前記幹線導体が前記連結部材に把持されるように、前記連結部材を圧縮する工程とを備えることが挙げられる。
棒状部材の第一領域を圧縮し、かつ連結部材自体を圧縮することで、棒状部材及び連結部材を介して分岐線ケーブルと幹線ケーブルとを電気的に容易に接続できる。
(18)本発明の実施形態に係る棒状部材は、
銅又は銅合金からなる棒状体で、一端に銅又は銅合金からなる分岐線導体の先端部が挿入される収納穴を有する第一領域と、
アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、前記第一領域の他端に接合される棒状体で、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体と共にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる連結部材に把持される第二領域とを備える。
第一領域が銅又は銅合金からなることで、棒状部材に銅又は銅合金からなる分岐線導体を容易に接続できる。一方で、第二領域がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることで、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる連結部材によって、棒状部材とアルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体とを容易に接続できる。つまり、上記棒状部材は、互いに異種金属からなる導体同士を容易に接続できる。
(19)上記棒状部材の一例として、前記第二領域を挟んで前記第一領域とは反対側に第三領域を備え、前記第三領域は、前記棒状部材の長手方向と交差する方向に突出する突出部を備えることが挙げられる。
棒状部材に突出部を備えることで、連結部材で棒状部材を把持する際に、突出部を連結部材に対する係合部として機能させることができる。例えば、連結部材に棒状部材が貫通する場合、突出部が連結部材に引っ掛かることで、棒状部材が連結部材から抜け落ちることを抑制できる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図中の同一符号は、同一名称物を示す。
≪概要≫
実施形態では、図4に示すように、ビルに配置される分岐付きケーブル3を例にして、この分岐付きケーブル3を構成する幹線ケーブル4と分岐線ケーブル5とを電気的に接続する接続部材1(図1)、及びこの接続部材1を備えるケーブルの分岐接続構造2を説明する。幹線ケーブル4は、図1及び図2に示すように、幹線導体4aと、幹線導体4aを被覆する被覆層4bとを備える。同様に、分岐線ケーブル5は、分岐線導体5aと、分岐線導体5aを被覆する被覆層5bとを備える。幹線ケーブル4は、長手方向の途中で被覆層4bが剥がされ、幹線導体4aが露出されている。この幹線導体4aの露出箇所が、分岐線ケーブル5との接続領域となる。分岐線ケーブル5は、一端側において、被覆層5bが剥がされ、分岐線導体5aが露出されている。接続部材1は、幹線ケーブル4の露出された幹線導体4aと、分岐線ケーブル5の露出された分岐線導体5aとを電気的に接続する。実施形態に係る接続部材1は、図1~図3に示すように、分岐線導体5aを把持する棒状部材10と、棒状部材10及び幹線導体4aを把持する連結部材20とを備える点を特徴の一つとする。以下、まず接続部材1の詳細な構成を説明し、次にこの接続部材1を備えるケーブルの分岐接続構造2の詳細な構成を説明する。
≪接続部材≫
接続部材1は、図1及び図2に示すように、分岐線導体5aを把持する棒状部材10と、棒状部材10及び幹線導体4aを把持する連結部材20とを備える。棒状部材10と連結部材20とは、独立した部材で構成される。図1では、棒状部材10で分岐線導体5aを把持すると共に、連結部材20で棒状部材10及び幹線導体4aを把持するように、各部材同士を圧縮して接続した状態を示す。図2では、各部材を組付ける前の状態を示す。
〔棒状部材〕
棒状部材10は、図1及び図2に示すように、分岐線導体5aを把持する第一領域11と、連結部材20に把持される第二領域12とを備える。この例では、棒状部材10は、第二領域12を挟んで第一領域11とは反対側に第三領域13を備える。第一領域11と第二領域12と第三領域13とは、連続して配置される。棒状部材10の断面形状は、円形や楕円形、矩形や六角形といった多角形などが挙げられる。この例では、棒状部材10は、断面円形状の丸棒部材である。
(第一領域)
第一領域11は、一端に分岐線導体5aの先端部が挿入される収納穴111を備える。収納穴111は、分岐線導体5aの先端部が挿入可能な止まり穴である。この例では、収納穴111は、分岐線導体5aの外径に対応する断面円形状である。第一領域11は、収納穴111に分岐線導体5aが挿入された状態で圧縮される。第一領域11の外径は、第一領域11の端面に開口する収納穴111を形成可能で、収納穴111に分岐線導体5aが挿入された状態で圧縮可能な大きさを適宜選択できる。
第一領域11は、挿入される分岐線導体5aの金属と同種金属からなることが好ましい。例えば、分岐線導体5aが銅又は銅合金からなる場合、第一領域11は、銅又は銅合金からなることが挙げられる。銅(Cu)としては、タフピッチ銅(酸素が0.02~0.05質量%含有、残部がCu及び不可避的不純物)といった純Cuが利用できる。銅(Cu)合金としては、添加元素を含有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる種々の組成のものが利用できる。添加元素は、例えば、スズ(Sn)、Ni、Si、Fe、リン(P)、Ag、Cr、Mg、チタン(Ti)、コバルト(Co)などから選択される1種以上が挙げられる。添加元素の合計含有量は、0.005質量%以上15質量%以下、更に0.05質量%以上10質量%以下が挙げられる。各元素の含有量としては、Snが0.005質量%以上10質量%以下、Niが0.005質量%以上10質量%以下などが挙げられる。このような合金として、例えば、Cu-Sn合金、Cu-Ni-Si合金、Cu-Mg合金、Cu-Fe合金、Cu-Ag合金、Cu-Co-P合金などが挙げられる。
(第二領域)
第二領域12は、連結部材20に把持される領域であり、中実の棒状で構成される。第二領域12は、第一領域11の端面に接合される端面を有する。第一領域11と第二領域12とは、端面間に隙間が生じないように接合されている。具体的には、第一領域11を構成する金属原子と第二領域12を構成する金属原子とが金属結合するように接合されている。第一領域11と第二領域12の金属原子同士が金属結合するような接合としては、例えば摩擦圧接による接合が挙げられる。第一領域11と第二領域12とが金属結合して接合されていることで、第一領域11と第二領域12との間に隙間が生じず、第一領域11と第二領域12との間で電食が生じることを防止できる。また、第一領域11と第二領域12とが金属結合して接合されていることで、第一領域11と第二領域12とが異種金属からなる場合であっても、第一領域11と第二領域12とを一体物とみなせ、第一領域11と第二領域12との間で亀裂などの破損が生じることを防止できる。
第二領域12の外径は、第一領域11の外径と同じでもよく、異なっていてもよい。第二領域12の外径が第一領域11の外径と同じであると、棒状部材10を製造し易い。一方、第二領域12の外径が第一領域11の外径よりも大きいと、第二領域12(棒状部材10)と連結部材20との接触面積を大きくでき、棒状部材10と連結部材20とを圧縮して接続したときに、棒状部材10と連結部材20とを強固に接続できる。
第二領域12は、把持される連結部材20の金属と同種金属からなることが好ましい。例えば、幹線導体4aがアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、連結部材20及び第二領域12は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることが挙げられる。アルミニウム(Al)としては、純度が99質量%以上の純Alが利用できる。アルミニウム(Al)合金としては、添加元素を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる種々の組成のものが利用できる。添加元素は、例えば、鉄(Fe)、マグネシウム(Mg)、ケイ素(Si)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、銀(Ag)、クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)などから選択される1種以上が挙げられる。添加元素の合計含有量は、0.005質量%以上3.0質量%以下、更に0.05質量%以上1.5質量%以下が挙げられる。各元素の含有量としては、Feが0.005質量%以上1.5質量%以下、Mgが0.005質量%以上1.0質量%以下などが挙げられる。このようなAl合金としては、例えば、Al-Fe合金、Al-Fe-Mg合金、Al-Fe-Si合金、Al-Fe-Mg-(Mn,Ni,Zr,Ag)合金、Al-Fe-Cu合金、Al-Fe-Cu-(Mg,Si)合金、Al-Mg-Si-Cu合金などが挙げられる。
(第三領域)
第三領域13は、棒状部材10の長手方向と交差する方向に突出する突出部131を備える。突出部131は、連結部材20に対して棒状部材10が第一領域11側(分岐線導体5aが接続される側)にずれた際に、連結部材20に引っ掛かることで、棒状部材10が連結部材20から抜け落ちることを抑制する抜け止め機能を有する。この例では、突出部131は、棒状部材10の全周に亘って、棒状部材10の長手方向と直交する方向に突出している。つまり、第三領域13は、第二領域12よりも外径が大きい円柱で構成される。また、この例では、突出部131は、連結部材20の端面に接触するように設けられている。連結部材20の端面に接触するように突出部131が設けられることで、第二領域12(棒状部材10)と連結部材20との接続領域に大きな引張力が加わってとしても、棒状部材10が連結部材20から抜け落ちることを抑制し易い。連結部材20と棒状部材10との接続強度は、分岐線導体5aの破断荷重に対する比率(連結部材20と棒状部材10との接続強度/分岐線導体5aの破断荷重)が80%以上、好ましくは90%以上を満たすことが好ましい。第三領域13に突出部131を備えることで、上記比率を満たし易い。
突出部131は、棒状部材10が連結部材20から抜け落ちることを抑制できればその形状は特に問わない。例えば、突出部131は、棒状部材10の端部から棒状部材10の長手方向と交差する方向に突出する突片で構成されることが挙げられる。突出部131が突片で構成される場合、棒状部材10の周方向に沿って等間隔に複数設けることが好ましい。突片の形状は、棒状や扇状など適宜な形状を選択できる。
〔連結部材〕
連結部材20は、図3に示すように、並列に設けられた第一把持部21及び第二把持部22を備えるブロック状部材である。連結部材20は、第一把持部21及び第二把持部22を構成する一対のC状部材を、各スリット21s、22sの開口方向が異なるように一体化した部材である。連結部材20は、第一把持部21で幹線導体4aを把持し、第二把持部22で棒状部材10を把持する(図1も併せて参照)。
連結部材20は、把持する幹線導体4aの金属と同種金属からなることが好ましい。例えば、幹線導体4aがアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、連結部材20は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることが挙げられる。アルミニウム又はアルミニウム合金については、上述した棒状部材10の第二領域12と同様のアルミニウム又はアルミニウム合金が利用できる。
(第一把持部)
第一把持部21は、連結部材20の一端と他端とを繋ぐ第一開口部21oと、第一開口部21o内に幹線導体4aを収容可能な第一スリット21sとを備える。幹線導体4aは、幹線ケーブル4の長手方向の途中に露出される。そのため、第一把持部21に第一開口部21o及び第一スリット21sを備えることで、第一スリット21sを介して第一開口部21o内に幹線導体4aを収容できる。第一スリット21sは、第一開口部21oの軸方向に沿って形成され、幹線導体4aを第一開口部21o内に収容可能な幅を適宜選択できる。第一スリット21sの幅は、幹線導体4aの外径よりも大きいことが挙げられる。第一開口部21oは、幹線導体4aの外周長に対応する内周長を有する第一内周面21iを備える。幹線導体4aの外周長に対応する内周長とは、圧縮後の幹線導体4aの全周長の90%以上を覆う内周長のことである。
(第二把持部)
第二把持部22は、連結部材20の一端と他端とを繋ぐ第二開口部22oを備える。第二開口部22oは、第一開口部21oに並列して設けられている。棒状部材10は、分岐線ケーブル5の一端部に設けられる。そのため、第二把持部22は、第二開口部22oの一端から棒状部材10を挿入することができる。第二開口部22oは、棒状部材10の外周長に対応する内周長を有する第二内周面22iを備える。棒状部材10の外周長に対応する内周長とは、圧縮後の棒状部材10の全周長の90%以上を覆う内周長のことである。この例では、第二把持部22は、第二開口部22oの軸方向に沿って第二スリット22sを備えている。しかし、棒状部材10は、第二開口部22oの一端から挿入することができるため、第二スリット22sの幅は、棒状部材10の第一領域11や第二領域12の外径よりも狭くてもよい。また、第二把持部22は、第二スリット22sを備えなくてもよい。
棒状部材10のうち第一領域11が銅又は銅合金からなり、第二領域12がアルミニウム又はアルミニウム合金からなると共に、連結部材20がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、第二把持部22は、第一領域11を把持することなく、第二領域12を把持することが好ましい。そうすることで、棒状部材10と連結部材20とを同種金属で接続できる。同種金属で接続できることで、棒状部材10と連結部材20との間で電食が生じることを防止できる。また、同種金属で接続できることで、棒状部材10と連結部材20とを圧縮して接続したときに、応力緩和が生じ難く、かつ棒状部材10を均一的に圧縮し易いため、棒状部材10と連結部材20とを強固に接続できる。
≪ケーブルの分岐接続構造≫
ケーブルの分岐接続構造2は、図1に示すように、上述した接続部材1と、この接続部材1を用いて電気的に接続される幹線ケーブル4及び分岐線ケーブル5とを備える。幹線ケーブル4及び分岐線ケーブル5は、ケーブルの配置箇所の電気配線図に基づき、工場内で予め接続部材1を用いて接続されて、分岐付きケーブル3を構成する。例えば、ビル用の分岐付きケーブル3は、図4に示すように、ビルの電気室9aを有する階から各階に亘って延びる幹線ケーブル4と、幹線ケーブル4の途中で接続部材1(図1)を用いて電気的に接続された各階に必要な本数の分岐線ケーブル5とを備える。幹線ケーブル4の先端部には、分岐付きケーブル3をビルに吊り止めるためのケーブルグリップ8が取り付けられている。
〔幹線ケーブル〕
幹線ケーブル4は、幹線導体4aと、幹線導体4aを被覆する被覆層4bとを備える。幹線導体4aの組成は、接続部材1における棒状部材10の第二領域12と同様のアルミニウム又はアルミニウム合金を利用できる。
幹線導体4aは、上述したAl又はAl合金からなる単線、単線からなる素線を複数本撚り合わせた撚線、撚線を圧縮成形した圧縮線材などが挙げられる。幹線導体4aの断面形状は、円形や楕円形、矩形や六角形といった多角形などが挙げられる。この例では、幹線導体4aは、断面円形状の撚線で構成される。
被覆層4bは、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン(PE)、ノンハロゲン樹脂、難燃性に優れる絶縁性材料などで構成されることが挙げられる。被覆層4bの材質や厚さは、所望の絶縁強度を考慮して適宜選択することができる。
この例では、幹線ケーブル4は、図4に示すように、ビルの電気室9aを有する階から各階に亘って延びる長さを有する。幹線ケーブル4は、各階に対応した長手方向の途中において被覆層4bが剥がされて、幹線導体4aが露出された部分を有する(図1及び図2)。この露出された幹線導体4aに、後述する分岐線ケーブル5の分岐線導体5aが接続部材1を用いて接続される。
また、この例では、幹線ケーブル4は、電気室9a側において被覆層4bが剥がされて、幹線導体4aが露出された部分を有する。この露出された幹線導体4aには、電気室9aにおける電気機器に接続される端部ケーブル7の導体が接続される。端部ケーブル7は、導体が銅又は銅合金から構成され、幹線ケーブル4と同じ電流容量を有する。幹線導体4aと端部ケーブル7の導体とは、上述した接続部材1と同様の接続部材を用いて接続できる。具体的には、棒状部材10の収納穴111に端部ケーブル7の導体を挿入し、連結部材20の第一把持部21に幹線導体4aを差し込むと共に、連結部材20の第二把持部22に棒状部材10を挿入し、連結部材20を圧縮する。そうすることで、連結部材20及び棒状部材10を介して、幹線導体4aと端部ケーブル7の導体とを電気的に接続できる。つまり、接続部材を用いて幹線ケーブル4と端部ケーブル7とを電気的に接続することで、端部接続構造2eが構成される。幹線ケーブル4と電気室9aにおける電気機器との間に端部ケーブル7を介在させることで、電気室9a側におけるケーブルの端末処理が行い易く作業性を向上できる。
他に、幹線導体4aと端部ケーブル7の導体とは、上述した接続部材1を構成する棒状部材10と同様の棒状部材を用いて接続できる。この棒状部材は、第一領域側の端面に端部ケーブル7の導体が挿入される収納穴を有し、第二領域側の端面に幹線導体4aが挿入される収納穴を有する。各収納穴に各導体を挿入し、それぞれ圧縮することで、棒状部材を介して、幹線導体4aと端部ケーブル7の導体とを電気的に接続できる。
〔分岐線ケーブル〕
分岐線ケーブル5は、分岐線導体5aと、分岐線導体5aを被覆する被覆層5bとを備える。分岐線導体5aの組成は、接続部材1における棒状部材10の第一領域11と同様の銅又は銅合金を利用できる。
分岐線導体5aは、上述したCu又はCu合金からなる単線、単線からなる素線を複数本撚り合わせた撚線、撚線を圧縮成形した圧縮線材などが挙げられる。分岐線導体5aの断面形状は、円形や楕円形、矩形や六角形といった多角形などが挙げられる。この例では、分岐線導体5aは、断面円形状の撚線で構成される。
被覆層5bは、例えば、PVCやポリエチレン(PE)、ノンハロゲン樹脂、難燃性に優れる絶縁性材料などで構成されることが挙げられる。被覆層5bの材質や厚さは、所望の絶縁強度を考慮して適宜選択することができる。
この例では、分岐線ケーブル5は、図4に示すように、ビルの各階において必要な本数が幹線ケーブル4にそれぞれ接続され、幹線ケーブル4から各階に延びる長さを有する。分岐線ケーブル5は、一端側において、被覆層5bが剥がされて、分岐線導体5aが露出された部分を有する(図1及び図2)。この露出された分岐線導体5aは、露出された幹線導体4aに接続部材1を用いて接続される。また、分岐線ケーブル5の他端側は、それぞれ端末処理が施されて、各階における各電気機器(一般コンセント、照明器具、分電盤など)9bに接続される。
≪ケーブルの分岐接続構造の製造方法≫
上述したケーブルの分岐接続構造2は、代表的には、幹線ケーブル4及び分岐線ケーブル5を用意する工程と、接続部材1を用意する工程と、接続部材1を介して幹線ケーブル4と分岐線ケーブル5とを電気的に接続する工程とを経て組み立てられる。接続部材1を介して幹線ケーブル4と分岐線ケーブル5とを電気的に接続する工程は、具体的に、幹線導体4a及び分岐線導体5aをそれぞれ露出する工程と、接続部材1で幹線導体4a及び分岐線導体5aを把持するように、各部材同士を圧縮して接続する工程とを備える。ケーブルの分岐接続構造2は、工場で予め組み立てられる。
〔幹線ケーブル及び分岐線ケーブルを用意する工程〕
幹線導体4aを有する幹線ケーブル4と、分岐線導体5aを有する分岐線ケーブル5とをそれぞれ用意する。
〔接続部材を用意する工程〕
接続部材1は、分岐線導体5aのサイズに対応した棒状部材10と、幹線導体4aのサイズに対応した連結部材20とを独立して用意する。
棒状部材10は、所定の外径を有する棒状素材の端面に分岐線導体5aの外径に対応する収納穴111を形成することで得られる。棒状部材10として異種金属からなる第一領域11と第二領域12とを備える場合、第一領域11の構成金属からなる第一棒状素材と、第二領域12の構成金属からなる第二棒状素材とをそれぞれ用意し、第一棒状素材と第二棒状素材の各端面を接触させ、その接触面に大きな圧力を加えて接合する。具体的には、第一棒状素材と第二棒状素材の各軸を回転軸として回転させながら、両棒状素材の端面同士を高速で擦り合わせる。そのときに生じる摩擦熱によって各棒状素材の接触界面を軟化させると同時に圧力を加えて接合(摩擦圧接)する。この摩擦圧接によって、第一棒状素材を構成する金属原子と第二棒状素材を構成する金属原子とが金属結合した状態となる。なお、第一棒状素材には、端面に分岐線導体5aの外径に対応する収納穴111を形成可能なものを用い、第二棒状素材には、所定の外径を有するものを用いる。その後、摩擦圧接された棒状素材のうち第一棒状素材側の端面に分岐線導体5aの外径に対応する収納穴111を形成する。棒状部材10に突出部131を有する第三領域13を一体に備える場合、用意した棒状素材の第三領域13となる領域以外の外周を削ればよい。この場合、削った後の第二領域12が所定の外径を有するような棒状素材を用意する。
連結部材20は、幹線導体4aの外径に対応した部分と、棒状部材10の第二領域12の外径に対応した部分とを有する鋳型を用いて鋳造、又は金型を用いて押出することで得られる。
〔幹線導体及び分岐線導体をそれぞれ露出する工程〕
分岐付きケーブル3の配置箇所の電気配線図に基づき、幹線ケーブル4の長手方向の途中の分岐線ケーブル5との接続領域において、被覆層4bを剥がし、幹線導体4aを露出する。また、必要な本数の分岐線ケーブル5の各端部において、被覆層5bを剥がし、分岐線導体5aを露出する。
〔接続部材で幹線導体及び分岐線導体を把持する工程〕
露出させた幹線導体4aを連結部材20の第一スリット21sを介して第一開口部21o内に収納する。一方で、棒状部材10を第一領域11側から連結部材20の第二開口部22o内に挿入し、第三領域13の突出部131を連結部材20の一端面に接触させると共に、第一領域11を連結部材20の他端面から露出させる。棒状部材10の収納穴111に分岐線導体5aの先端部を挿入する。
棒状部材10の第二領域12及び幹線導体4aを連結部材20の所定位置に配置した状態で、連結部材20を圧縮する。連結部材20を圧縮することで、連結部材20と幹線導体4aとを接続し、かつ連結部材20と棒状部材10とを接続する。また、棒状部材10の第一領域11における収納穴111に分岐線導体5aの先端部を挿入した状態で、第一領域11を圧縮する。第一領域11を圧縮することで、棒状部材10と分岐線導体5aとを接続する。各部材同士を圧縮して接続することで、連結部材20及び棒状部材10を介して、幹線導体4aと分岐線導体5aとを電気的に接続できる。なお、連結部材20の圧縮と第一領域11の圧縮とは、どちらを先に行ってもよい。また、棒状部材10の第三領域13が連結部材20の第二把持部22に挿入可能な大きさを有する場合や、棒状部材10の第二領域12を連結部材20の第二スリット22sを介して第二開口部22o内に収容可能である場合は、棒状部材10を連結部材20で把持する前に、第一領域11に分岐線導体5aを圧縮接続することもできる。その場合、分岐線導体5a付きの棒状部材10を第二把持部22で把持し、その棒状部材10を連結部材20に圧縮接続する。
最後に、接続部材1、及び露出された幹線導体4a及び分岐線導体5aを覆うように、樹脂モールド部6(図1)を射出成形により成形する。樹脂モールド部6は、露出された幹線導体4a近傍の被覆層4bと、露出された分岐線導体5a近傍の被覆層5bとに跨るように成形する。樹脂モールド部6は、例えば、ポリ塩化ビニルやノンハロゲン樹脂、難燃性に優れる絶縁性材料などで構成することが挙げられる。樹脂モールド部6の材質や厚さは、所望の絶縁強度を考慮して適宜選択することができる。
その他に、連結部材20の第一把持部21の第一内周面21i上、及び第二把持部22の第二内周面22i上にコンパウンド(図示せず)を設けてもよい。コンパウンド中には砥粒が含まれる。連結部材20がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、連結部材20の表面には酸化物層が形成され得る。連結部材20の各内周面21i,22iにコンパウンドを設けることで、連結部材20と幹線導体4aとの接続領域、及び連結部材20と棒状部材10との接続領域にコンパウンドが介在され、各部材を圧縮接続した際に、コンパウンド中の砥粒によって内周面21i,22iの表面に形成され得る酸化物層を壊して新生面を生成でき、各部材同士を各構成金属同士で接続できる。圧縮接続した後は、コンパウンドの介在によって隙間が形成され難く、酸化物層が形成され難い。そのため、各部材同士を電気的に良好に接続し易い。
幹線導体4a及び分岐線導体5aの露出、接続部材1による幹線導体4a及び分岐線導体5aの把持、棒状部材10と連結部材20との連結、各部材同士の圧縮接続、及び樹脂モールド部6の成形は、幹線ケーブル4に対する分岐線ケーブル5の分岐毎に行えばよい。
≪効果≫
実施形態に係る接続部材1は、分岐線導体5aを把持する棒状部材10と幹線導体4aを把持する連結部材20とが独立した部材で構成され、かつ棒状部材10と連結部材20との接続領域が一定のサイズに設定される。そのため、多種のサイズを有する幹線導体4aと分岐線導体5aとを簡易な構成で容易に接続できる。幹線導体4aは、例えば100~500mmといった多種のサイズを有し、分岐線導体5aは、例えば14~100mmといった多種のサイズを有する。そこで、多種のサイズを有する幹線導体4a及び分岐線導体5aに対応して、幹線導体4aを把持する幹線把持部を10種類のサイズに展開すると共に、分岐線導体5aを把持する分岐線把持部を10種類のサイズに展開することを考える。幹線把持部と分岐線把持部とが一体に成形された接続部材の場合、10種類のサイズの幹線把持部と10種類のサイズの分岐線把持部との組み合わせの数に対応した100種類のサイズの接続部材を用意する必要がある。一方、幹線把持部(連結部材20)と分岐線把持部(棒状部材10)とが独立して構成される上記接続部材1の場合、10種類のサイズの幹線把持部(連結部材)と10種類のサイズの分岐線把持部(棒状部材)とをそれぞれ用意すればよく、合計で20種類の部材を用意すればよい。つまり、接続部材1自体の個数を大幅に削減できる。また、幹線導体4a及び分岐線導体5aのサイズ展開も行い易い。
特に、実施形態に係る接続部材1は、連結部材20、棒状部材10の第一領域11、及び第二領域12の各金属種を特定することで、幹線導体4aがアルミニウム又はアルミニウム合金からなり、分岐線導体5aが銅又は銅合金からなる分岐付きケーブル3に好適に利用できる。なお、実施形態1に係る接続部材1は、幹線導体4aと分岐線導体5aとが同種金属である場合、例えば、幹線導体4a及び分岐線導体5aが共に銅又は銅合金である場合にも利用できる。その場合、接続部材1は、棒状部材10及び連結部材20共に導体4a,5aと同種金属からなる。
≪変形例1≫
上述した実施形態の変形例1を図5に基づいて説明する。図5は、棒状部材10を図示し、それ以外の部材については図1~3を参照する。上述した実施形態では、分岐線導体5aが銅又は銅合金からなり、幹線導体4aがアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、第一領域11が銅又は銅合金からなり、第二領域12がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる形態を説明した。その他に、分岐線導体5aが銅又は銅合金からなり、幹線導体4aがアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合であっても、第一領域11のうち収納穴111の内周面が銅又は銅合金からなれば、第一領域11のその他の領域が第二領域12と同様にアルミニウム又はアルミニウム合金からなってもよい。例えば、図5に示すように、収納穴111の内周面に、銅又は銅合金からなる銅系層111cを備えることが挙げられる。この銅系層111cは、めっきや蒸着によって形成できる。収納穴111の内周面が銅又は銅合金からなることで、分岐線導体5aとの間で電食が生じることを抑制できる。
≪変形例2≫
上述した実施形態の変形例2を図6に基づいて説明する。図6は、棒状部材10を図示し、それ以外の部材については図1~3を参照する。上述した実施形態では、棒状部材10に突出部131が形成された第三領域13を備え、突出部131が棒状部材10に一体に成形された形態を説明した。その他に、突出部131は、棒状部材10とは別体で構成されていてもよい。例えば、棒状部材10は、突出部131が形成された第三領域13を備えず、第二領域12における第一領域11と反対側の端部に、棒状部材10の長手方向と交差する方向に貫通する貫通孔12hを備えることができる。この貫通孔12hにはボルト12bが貫通され、ボルト12bの端部にナット12nが取り付けられる。貫通孔12hを貫通したボルト12bにナット12nが取り付けられると、ボルト12bの頭部及びナット12nは、第二領域12の外方に位置することになり、棒状部材10の長手方向と交差する方向に突出する突出部131と同様の機能を有する。
また、ボルト12b及びナット12nの代わりに、第二領域12の外径よりも長い長さを有するピンを用いることができる。ピンは、貫通孔12hに貫通された状態で固定されるような外径のものを用いる。例えば、貫通孔12hにピンが圧入されると、ピンの両端部が第二領域12の外方に位置することになり、棒状部材10の長手方向と交差する方向に突出する突出部131と同様の機能を有する。
その他に、棒状部材10は、突出部131が形成された第三領域13を備えず、第二領域12における第一領域11と反対側の端面に、ねじ切りされた止まり穴(図示せず)を備えることができる。止まり穴は、棒状部材10と同心状に形成することが好ましい。この止まり穴には、棒状部材10の外径よりも大きい外径の頭部を有するボルトが取り付けられる。止まり穴にボルトが取り付けられると、ボルトの頭部は、第二領域12の外方に位置することになり、棒状部材10の長手方向と交差する方向に突出する突出部131と同様の機能を有する。
突出部131を棒状部材10と別体で構成することで、棒状部材10の外形を単純形状とできるため、棒状部材10の成形性を向上できる。また、棒状部材10自体に突出部131を備えないため、棒状部材10を連結部材20の第二開口部22oに挿通可能であり、第一領域11に分岐線導体5aを圧縮接続した後に、棒状部材10と連結部材20とを圧縮接続することができる。上述したボルト12bやナット12n、ピンは、連結部材20と接触することが多いため、第二領域12の金属と同種金属からなることが好ましい。
≪変形例3≫
上述した実施形態の変形例3を図7に基づいて説明する。上述した実施形態では、棒状部材10における第三領域13に備わる突出部131が、連結部材20の端面に接触するように設けられている形態を説明した。その他に、突出部131は、図7に示すように、連結部材20の端面に非接触であってもよい。突出部131が連結部材20の端面に非接触であったとしても、連結部材20に対して棒状部材10が第一領域11側(分岐線導体5aが接続される側)にずれた際に、連結部材20に引っ掛かることで、棒状部材10が連結部材20から抜け落ちることを抑制できる。
1 接続部材
10 棒状部材
11 第一領域
111 収納穴
111c 銅系層
12 第二領域
12h 貫通孔
12b ボルト
12n ナット
13 第三領域
131 突出部
20 連結部材
21 第一把持部
21o 第一開口部
21i 第一内周面
21s 第一スリット
22 第二把持部
22o 第二開口部
22i 第二内周面
22s 第二スリット
2 分岐接続構造
2e 端部接続構造
3 分岐付きケーブル
4 幹線ケーブル
4a 幹線導体
4b 被覆層
5 分岐線ケーブル
5a 分岐線導体
5b 被覆層
6 樹脂モールド部
7 端部ケーブル
8 ケーブルグリップ
9a 電気室
9b 電気機器

Claims (17)

  1. 幹線導体を有する幹線ケーブルと、分岐線導体を有する分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続部材であって、
    一端と他端を有し、前記分岐線導体を把持する棒状部材と、
    前記棒状部材及び前記幹線導体を把持する連結部材とを備え、
    前記棒状部材は、
    前記一端に前記分岐線導体の先端部が挿入される収納穴を有する第一領域と、
    前記第一領域の他端側に位置して前記連結部材に把持される第二領域とを備え、
    前記第一領域と前記第二領域とは、互いに異種金属からなり、前記第一領域の端面と前記第二領域の端面とは、金属結合するように接合されている接続部材。
  2. 前記収納穴の内面全体は、前記分岐線導体の構成金属と同種金属からなる請求項1に記載の接続部材。
  3. 前記第一領域は、銅又は銅合金からなり、
    前記第二領域は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項1又は請求項2に記載の接続部材。
  4. 前記収納穴の内周面は、銅又は銅合金からなる請求項1又は請求項2に記載の接続部材。
  5. 前記連結部材は、前記第一領域を把持することなく、前記第二領域を把持する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接続部材。
  6. 前記棒状部材は、前記第二領域を挟んで前記第一領域とは反対側に第三領域を備え、
    前記第三領域は、前記棒状部材の長手方向と交差する方向に突出する突出部を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の接続部材。
  7. 前記突出部は、前記連結部材の端面に接触する請求項6に記載の接続部材。
  8. 前記連結部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の接続部材。
  9. 前記連結部材は、
    前記幹線導体を把持する第一把持部と、
    前記棒状部材を把持する第二把持部とを備える請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の接続部材。
  10. 前記第一把持部は、
    前記連結部材の一端と他端とを繋ぐ第一開口部と、
    前記第一開口部の軸方向に沿って形成され、前記第一開口部内に前記幹線導体を収容可能な第一スリットとを備え、
    前記第一開口部は、前記幹線導体の外周長に対応する内周長を有する第一内周面を備える請求項9に記載の接続部材。
  11. 前記第二把持部は、前記連結部材の一端と他端とを繋ぐ第二開口部を備え、
    前記第二開口部は、前記棒状部材の外周長に対応する内周長を有する第二内周面を備える請求項9又は請求項10に記載の接続部材。
  12. 前記幹線導体は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、
    前記分岐線導体は、銅又は銅合金からなる請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の接続部材。
  13. アルミニウム又はアルミニウム合金からなる幹線導体を有する幹線ケーブルと、
    銅又は銅合金からなる分岐線導体を有する分岐線ケーブルと、
    前記幹線ケーブルと前記分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続部材とを備えるケーブルの分岐接続構造であって、
    前記接続部材は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の接続部材であるケーブルの分岐接続構造。
  14. 更に、前記接続部材、及び前記接続部材で接続された前記幹線導体及び前記分岐線導体を覆う樹脂モールド部を備える請求項13に記載のケーブルの分岐接続構造。
  15. 請求項13又は請求項14に記載のケーブルの分岐接続構造を備える分岐付きケーブル。
  16. 幹線導体を有する幹線ケーブルを用意する工程と、
    分岐線導体を有する分岐線ケーブルを用意する工程と、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の接続部材を用意する工程と、
    前記接続部材を介して前記幹線ケーブルと前記分岐線ケーブルとを電気的に接続する接続工程とを備えるケーブルの分岐接続構造の製造方法。
  17. 前記接続工程は、
    前記分岐線導体の先端部が前記収納穴内に把持されるように、前記第一領域を圧縮する工程と、
    前記棒状部材の前記第二領域及び前記幹線導体が前記連結部材に把持されるように、前記連結部材を圧縮する工程とを備える請求項16に記載のケーブルの分岐接続構造の製造方法。
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