JP7170165B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP7170165B2
JP7170165B2 JP2018104171A JP2018104171A JP7170165B2 JP 7170165 B2 JP7170165 B2 JP 7170165B2 JP 2018104171 A JP2018104171 A JP 2018104171A JP 2018104171 A JP2018104171 A JP 2018104171A JP 7170165 B2 JP7170165 B2 JP 7170165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dew condensation
temperature
detection means
storage
vegetable compartment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018104171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019211087A (ja
Inventor
翔伍 河杉
桂 南部
健一 柿田
淑子 安信
公美子 大久保
剛樹 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018104171A priority Critical patent/JP7170165B2/ja
Publication of JP2019211087A publication Critical patent/JP2019211087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7170165B2 publication Critical patent/JP7170165B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、結露検知手段を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は、収納容器内部に設けられた結露を検知する手段と、湿度を調整する湿度制御手段により、結露を防止している。(例えば、特許文献1参照)。
図7は特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の野菜室の概略構成図を示すものである。図7において、野菜室301内には野菜容器302が装着され、野菜等水分を蒸散する野菜室負荷303が収納される。野菜容器302は冷蔵室(図示せず)からの導入冷気により、野菜室戻り口304、野菜室戻り風路305を経由して冷輻射により間接的に冷却される。野菜容器302は貯蔵容器306と貯蔵容器蓋部307で半密閉状態を形成し、貯蔵容器蓋部307には複数の蓋開孔部308がある。蓋開孔部308の上面には蓋開孔部開閉シャッター309があり、開閉シャッター駆動装置310により開閉動作が行われる。また、貯蔵容器蓋部307の内面(下面)には、蓋開孔部308を塞ぐように水分吸着装置311を設置し異常な結露状態を回避している。次に、湿度環境制御装置312は、空気温度検出装置313、空気湿度検出装置314及び蓋温度検出装置315に接続されている。この湿度環境制御装置312は、空気温度検出装置313、空気湿度検出装置314及び蓋温度検出装置315の検出値を入力信号として、開閉シャッター駆動装置310に制御信号を送る構成となっており、野菜室容器302の密閉度を調整することになる。つまり、湿度環境制御装置312から野菜容器302内の湿度が目標範囲に収まるように、また、湿度環境制御装置312と空気温度検出装置313から野菜容器302内の温湿度環境(水蒸気量)を算出し、特に結露しやすい貯蔵容器蓋部307の温度を蓋温度検出装置315で測定して、露点温度を上回るように蓋開孔部開閉シャッター309により蓋開孔部308が開閉される。このような動作により、野菜室負荷303や野菜容器302の壁面に結露が生じることを防ぎつつ、目的の湿度を実現しようとするものである。
特開2013-7555号公報
しかしながら、前記従来の構成では、冷蔵庫の運転条件によっては、収納容器の蓋面で結露し、それが収納容器内に落下することがある。すなわち、結露検知手段が結露を検知するより先に、結露検知手段以外の収納容器の別の部分に結露が発生してしまうという課題を有していた。
そこで本発明は、前記従来の課題を解決するもので、収納容器内に結露を発生させることなく収納容器内の結露発生を事前に検知できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、壁により区画された収納室と、収納室に設けられるとともに保存物を収納する収納容器と、収納室の上方に設けられた冷凍温度帯の低温室と、収納室に設けられた結露検知手段とを備え、壁は、収納室と低温室の間に設けられ、壁の低温室側の領域には壁厚の薄い薄壁部が設けられ、結露検知手段は、壁の収納室側の領域のうち薄壁部に対応する領域に設けられ、結露検知手段は、収納容器の開口部に対向する領域に設けられ、収納室内の結露を検知するものである。
本発明の冷蔵庫は、結露検知手段は収納容器の最冷部よりも低温化されるため、収納容器の最冷部に結露が発生する前に結露検出手段が結露し、その結果、収納容器内に結露を発生させることなく収納容器内の結露発生を事前に検知することができるようになる。
本発明の実施の形態1の冷蔵庫の縦断面図 本発明の形態1の冷蔵庫の野菜室の縦断面図 本発明の形態1の冷蔵庫の野菜室の低温部の拡大断面図 本発明の形態2の冷蔵庫の野菜室の低温部の拡大断面図 本発明の形態3の冷蔵庫の野菜室の低温部の拡大断面図 本発明の形態4の冷蔵庫の野菜室の低温部の拡大断面図 従来例の冷蔵庫の野菜室の側面からの断面図
第1の発明は、壁により区画された収納室と、この収納室に設けられるとともに保存物を収納する収納容器を備え、前記壁は、前記収納容器の最冷部よりも低温の低温部を有し、この低温部に結露検知手段を設けたことにより、収納容器の最冷部よりも先に結露検知手段が露点に達するようになるため、収納容器への結露発生を事前検知することができるようになる。
第2の発明は、前記壁は、前記収納室よりも温度の低い低温室を介して設けるとともに壁厚の薄い薄壁部を設けて前記低温部とすることにより、前記壁を介して隣接する低温室へ吸熱を促進し、薄壁部を低温化することができる。
第3の発明は、特に第2の発明の低温室を冷凍温度帯室であることとし、これにより低温部を低温化することができる。
第4の発明は、特に第2の発明の低温室を冷却用風路であることとし、これにより低温部を低温化することができる。
第5の発明は、特に第1の発明の前記壁は、前記収納室よりも温度の低い低温室を介して設けるとともに、前記低温部は、伝熱材よりなることにより、壁を介して隣接する低温部への吸熱を促進し、低温化することができるようになる。
第6の発明は、特に第5の発明の低温室を冷凍温度帯室であることとし、これにより低温部を低温化することができる。
第7の発明は、特に第5の発明の低温室を冷却用風路であることとし、これにより低温部を低温化することができる。
第8の発明は、特に第1から第7の発明のいずれか一つの低温部にペルチェ冷却部を設けたことで低温化することができるようになる。
第9の発明は、特に第1から第8の発明のいずれか一つの低温部に収納室を冷却するための冷却ファンから吐き出される冷気を当てることにより、低温化することができるようになる。
第10の発明は、特に第1~9のいずれか1つの発明の低温部と結露検知手段の間に伝熱材を介在させることにより、結露検知手段を低温部の温度と同程度の低温に冷却することができ、収納容器の最冷部よりも結露検知手段が低温となるので、収納容器よりも先に結露検知手段を結露させることができ、収納容器への結露を事前検知できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の縦断面図、図2は同実施の形態1の冷蔵庫の野菜室の縦断面図、図3は同実施の形態1の冷蔵庫の野菜室における結露検知手段周辺を拡大したものである。
図1、2において、冷蔵庫1の断熱箱体2は、主に鋼板を用いた外箱3と、ABSなどの樹脂で成型された内箱4と、外箱3と内箱4との間の空間に充填発泡される、例えば硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材とからなり、周囲と断熱し、複数の貯蔵室に区画されている。
最上部には第一の貯蔵室としての冷蔵室5が設けられ、その冷蔵室5の下部に正面から見て左右に並んで第四の貯蔵室としての切換室6と第五の貯蔵室としての製氷室7が横並びに設けられ、その切換室6と製氷室7の下部に第二の貯蔵室としての野菜室8が設けられ、そして最下部に第三の貯蔵室としての冷凍室9が配置される構成となっている。
冷蔵室5は、冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃~5℃とし、野菜室8は、冷蔵室5と同等もしくは若干高い温度設定の2℃~7℃としている。冷凍室9は、冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常-22℃~-15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば-30℃や-25℃の低温で設定されることもある。切換室6は、1℃~5℃で設定される冷蔵温度帯、2℃~7℃で設定される野菜用温度帯、通常-22℃~-15℃で設定される冷凍温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切換えることができる。切換室6は製氷室7に並設され独立扉を備えた貯蔵室であり、引出し式の扉を備えることが多い。
なお、本実施の形態1では、切換室6を、冷蔵、冷凍の温度帯までを含めた貯蔵室としているが、冷蔵は、冷蔵室5、野菜室8にて、冷凍は、冷凍室9にてそれぞれ行い、冷蔵と冷凍の中間の上記温度帯のみの切換えに特化した貯蔵室としても構わない。また、特定の温度帯に固定された貯蔵室でもかまわない。
断熱箱体2の天面部は、冷蔵庫1の奥面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室2aを形成して圧縮機10、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機10を配設する機械室2aは、冷蔵室5内の最上部の後方領域に前方にせり出すようにして設けた空間に形成されることになる。
なお、本実施の形態1における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった断熱箱体の最下部の貯蔵室後方領域に機械室を設けて、そこに圧縮機を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。また、冷凍室9と野菜室8の配置を入れ替えた、いわゆるミッドフリーザーの構成の冷蔵庫であっても構わない。
次に、野菜室8と冷凍室9の奥面には冷気を生成する冷却室11が設けられ、野菜室8と冷却室11の間もしくは冷凍室9と冷却室11との間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路(図示せず)と、各室と断熱区画するために構成された奥面仕切壁12が構成されている。
冷却室11内には、冷却器13が配設されており、冷却器13の上部空間には強制対流方式により冷却器13で冷却した冷気を冷蔵室5、切換室6、製氷室7、野菜室8、冷凍室9に送風する冷却ファン14が配置され、冷却器13の下部空間には、冷却時に冷却器13やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ15が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン16、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブ17が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿18が構成されている。
野菜室8には、野菜室8の引出し扉19に取り付けられたフレームに載置された下段収納容器20と、下段収納容器20の上に載置された上段収納容器21が配置されている。
結露検知手段としては、一般に、相対湿度によって出力が変化するヒューミディティーセンサと、水が素子に付着した際に出力が変化する結露検知センサを使う二種類の方法があり、前者は高湿度と結露状態の区別が付かず、結露検知は予測になってしまう。一方、後者の結露検知センサは、実際に結露した状態ではじめて出力をするセンサであり、確実な水付着の物理量で判断できるという利点がある。今回想定の形態では、結露が発生したことを確実に検知できるセンサを用いることが望ましいため、結露検知手段として結露検知センサ22を用いることとするが、ヒューミディティーセンサを用いてもかまわない。
結露検知センサ22は第一の仕切り壁23aに存在する低温部24に取り付けられる。低温部24に取り付けられる結露検知センサ22は、隣接する部屋との吸熱の影響や、壁の構造の影響でスポット状の低温部24となる場合は、その部分に取り付ければよいし、また、第一の仕切り壁23aに薄壁部25を設けて低温部24とし、結露検知センサ22をその低温部24に設置してもよい。
上段収納容器21と第一の仕切壁23aの間には、奥面仕切壁12に構成された野菜室8用の吐出口26から吐出された冷気の風路が設けられており、その付近には野菜室8内の温度を調節する目的で野菜室ヒータ27が配置される。
さらに、下段収納容器20と下段収納容器20の下の第二の仕切り壁23bとの間にも空間が設けられ冷気風路を構成している。野菜室8の奥面側に備えられた奥面仕切壁12の下部には、野菜室8内を冷却し熱交換された冷気が冷却器13に戻るための野菜室8用の吸込口28が設けられている。吸込口28の付近には温度センサ29が設置されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機10の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫1の側面や奥面、また冷蔵庫1の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫1の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機10への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器13に至る。
ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン14の動作により搬送する各貯蔵室内の空気と熱交換され、冷却器13内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室11内で各貯蔵室を冷却するための冷気を生成する。
冷却室11内で生成された低温の冷気は、冷却ファン14から冷蔵室5、切換室6、製氷室7、野菜室8、冷凍室9に冷気を風路や冷却ダンパー30を用いて分流させ、それぞれの目的温度帯に冷却するように、冷却ダンパー30により調整される。
冷却器13で通常-20℃以下に冷却された空気は、野菜室8内で平均的に2~7℃にまで温度上昇するため、野菜室8内で収納容器20、21の外の空気は平均相対湿度が約15~30%RHと乾燥している。一方で、収納容器20、21内の野菜は保存中も生理活性を有し水分の蒸散を続けるため、収納容器20、21内の空気はより高湿度となる。第一の仕切り壁23aと上段収納容器21との間の隙間、上段収納容器21と下段収納容器20との隙間などから、収納容器20、21外周の乾燥空気と収納容器20、21内部の高湿度空気が入れ替わることにより収納容器20、21から湿度の一部が排出される。
蒸散された水蒸気を収納容器20、21外に排出しなければ、結露が発生し野菜に接触すると微生物が増えて水腐れする虞がある。また、水蒸気排出が過多になれば収納容器20、21内の湿度が下がりすぎて、野菜の水分の蒸散を促進して萎びさせる虞がある。両リスクのバランスを考慮して90~95%RHが多くの野菜について適切な保存湿度とされる。本実施の形態1では、収納容器20、21内の湿度を検知する結露検知センサ22と、野菜室8内の温度を調整する野菜室ヒータ27を用いることにより、結露および野菜の乾燥の両方を防ぐようにしている。
図3において、結露検知センサ22は、基板31、結露検知素子32、コネクタ33、ハーネス34から構成される。また低温部24と結露検知素子32を接続するために伝熱材35を用いる。伝熱材35には、例えばグラファイトシートのようなシート状のものを変形させたものや、シリコンの伝熱性のゴムのようなものを使用してもよいが、伝熱材35の押し付け具合によって結露検知素子32の温度誤差が発生しにくいようにするために、伝熱材35は弾性を持つものが望ましい。また結露検知センサ22が結露した後、結露状態から乾燥して復帰させるために、復帰用ヒータ36を設けている。
次に、結露検知センサ22を用いて結露を検知する動作について説明する。第一の仕切り壁23aの一部に薄壁部25を設けることで、その部分の壁面は野菜室8よりも温度の低い第一の仕切り壁23aを介して上部に隣接する部屋、例えば製氷室7への吸熱が促進され、低温部24となる。低温部24の温度を、野菜室8に設けられる上段収納容器21または下段収納容器20の最冷部よりも低くなるように、薄壁部25の厚さを設計することで、低温部24は常に上下段の収納容器21、20の最冷部よりも低温となる。その低温部24に結露検知センサ22を設けることで、結露検知センサ22は上下段の収納容器21、20の最冷部よりも低温にすることが可能になる。
もし、このときに野菜室8内に野菜が存在すると、野菜の水分の蒸散によって発生した水蒸気は、露点を下回った場合に結露し始める。このとき上下段の収納容器21、20の最冷部よりも結露検知センサ22が低温であれば、結露検知センサ22の周囲の雰囲気は上下段の収納容器21、20内の空気と絶対湿度が等しい為、野菜室8内で最も早く露点に達するため、上下段の収納容器21、20に結露が発生するよりも先に結露検知センサ22に結露することにより結露を検知することができる。例えば、上段収納容器21の目標冷却温度が6℃の場合、結露検知センサ22が上段収納容器21よりも0.8K低温になるように設計することにより、上段収納容器21内が冷却されて95%RHに到達した時点で、結露検知センサ22は露点に到達して結露検知の信号を発する。このように、結露検知センサ22と上下段の収納容器21、20の最冷部との温度差を、薄壁部25の厚さを変更することで調整することにより、上下段の収納容器21、20内の湿度を目的湿度に制御できるようになる。
また結露検知センサ22を第一の仕切り壁23aに設けることは、使用者によって可動する上下段の収納容器21、20へハーネスを接続することなく、野菜室8内の結露を検知できるようになるため、上下段の収納容器21、20の操作性の悪化を防ぐとともに、結露検知センサ22の信頼性も向上するという利点がある。
次に、結露検知後に野菜室8内の湿度を排出することで調湿し、野菜室8内を高湿度に保ちつつ、結露も防止する動作について説明する。上記の構成で設けられた結露検知センサ22が結露を検知すると、野菜室ヒータ27が稼動し、野菜室8内の温度が上昇し始める。野菜室8内温度が上昇したことを温度センサ29により検知すると、冷却ダンパー30が開き、冷却ファン14から冷気が吐出口26を通って野菜室8に導入され、野菜室8内の温度を目的温度まで冷却しようとする。この冷気は前述したとおり、冷却器13によって除湿されたあとの乾燥冷気であるため、冷却ダンパー30が開くと野菜室8内に乾燥した冷気が導入されることになる。しかし、この冷気の温度は一般に-10~-20℃程度であり、冷気をそのまま野菜室8内に導入すると予期せぬ場所に結露が生じる可能性がある。これを防止するため、吐出口26の付近に野菜室ヒータ27を設けることで、導入された冷気は野菜室ヒータ27によって温められるため、予期せぬ場所へ結露が生じることを防ぐことができる。このように野菜室ヒータ27を吐出口26付近へ配置することで、野菜室8内の温度を上昇することとともに、導入される冷気の温度を上昇するという二つの動作を一つのヒータで同時に達成できるため、コストが抑えられるという利点もある。野菜室ヒータ27によって温められた導入冷気は、下段収納容器20と第二の仕切り壁23bとの間の隙間や、上段収納容器21と第一の仕切り壁23aとの間の隙間を流れて吸込口28へと流れていく。このとき、結露検知センサ22付近の高湿雰囲気も乾燥空気に入れ替わるため、結露検知センサ22は乾燥し、結露信号を発しなくなる。結露検知センサ22が結露検知の信号を発しなくなると、野菜室ヒータ27の入力を低減、または停止する。その後導入冷気が野菜室8を冷却し、温度センサ29が目的温度にまで下がったことを検知すると、冷却ダンパー30を閉じる。この動作を繰り返すことで、上段収納容器21内の空気は目的湿度に調湿することが可能になる。このとき、結露検知センサ22は低温部24に設けられているため、センサ22の乾燥が上下段の収納容器21、20内の空気の乾燥よりも遅れてしまうという可能性がある。それを解決するために、結露検知センサ22の付近に復帰用ヒータ36を設けることで、センサ22の乾燥を補助してもよい。この復帰用ヒータ36は結露検知センサ22専用のヒータを用意してもよいし、野菜室8の仕切り壁23a、23bへの結露を防止するために一般に設けられるヒータを兼用してもよい。
また、上記の説明では、上段収納容器21に結露検知センサ22を設ける場合について説明したが、下段収納容器20に設けても構わない。
さらに、野菜室8に限らず高湿専用室を設ける場合であっても、上述と同様の構成、動作の考え方を適用すれば応用が可能である。さらに、上記の説明では、野菜室8と第一の仕切り壁23aを介して隣接する部屋が製氷室7の場合について説明したが、野菜室8の温度よりも低温の部屋であればよく、冷凍室9や冷却用風路(図示せず)であってもかまわない。
また上記の説明では、結露検知センサ22を第一の仕切り壁23aの低温部24に設ける構成としたが、野菜室8を区画する壁である、第二の仕切り壁23bや、冷却用風路を構成する奥面仕切り壁12に低温部24を設けたのち、そこに結露検知センサ22を設けることも可能である。例えば、野菜室8の下部に野菜室8の温度よりも低温の部屋を第二の仕切り壁23bを介して配し、この第二の仕切り壁23bに薄壁部を設けて低温部とし、この低温部に結露検知センサを設ければよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態1の低温部24の別の形態を表した図である。低温部24以外の構成は実施の形態1と同じだが、実施の形態1と異なる部分についてのみ図4を用いて説明する。
図4は、第一の仕切り壁23aの一部に壁用伝熱材37を設けて低温部24として構成したものである。
以上のように構成された低温部24について、以下その動作、作用を説明する。
まず、第一の仕切り壁23aの上部には野菜室8よりも温度の低い部屋、例えば製氷室7が設けられる。すると第一の仕切り壁23aを介して野菜室8内の熱は製氷室7へと吸熱されるため、第一の仕切り壁23aの野菜室8側の壁面の製氷室との隣接壁面が全体的に温度が低くなる。ここで、第一の仕切り壁23aの一部に壁用伝熱材37を設けると、その部分の吸熱が促進されるため、スポット状に低温となる低温部24が発生する。この低温部24に結露検知センサ22を設けることで、実施の形態1と同じように上下段の収納容器21、20への結露を事前に検知することができるようになる。ここで、壁用伝熱材37は第一の仕切り壁23aの一部に設けるとしたが、低温部24をスポット状に発生させることが目的であり、図4のように第一の仕切り壁23aの内部に埋まるように設けてもよいし、隣接する部屋へ連通するように設けてもよい。また、壁用伝熱材37は結露検知センサ22に接続するハーネス34で代用することも可能である。薄壁部25を設ける場合と比較して、壁用伝熱材37を設ける本実施の形態2では、第一の仕切り壁23aの製氷室7側表面、または野菜室8側表面に薄壁部25による段差や傾斜を設ける必要がなく表面がフラットになるため使用者が野菜室8を清掃しやすくなるという利点がある。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態1の低温部24の別の形態を表した図である。低温部24以外の構成は実施の形態1と同じだが、実施の形態1と異なる部分についてのみ図5を用いて説明する。
図5は、電圧を加えると熱が流れるペルチェ効果を利用したペルチェ冷却部38を設けることで低温部24を構成したものである。
以上のように構成された低温部24について、以下その動作、作用を説明する。
まず、ペルチェ冷却部38にはペルチェ用ハーネス39が接続しており、これを経由してペルチェ冷却部38に電圧を加える。電圧が加わるとペルチェ冷却部38は冷却装置として働き、ペルチェ冷却部38と接続した第一の仕切り壁23aは低温となりスポット状に低温部24が発生する。この低温部24に結露検知センサ22を設けることで、実施の形態1と同じように上下段の収納容器21、20への結露を事前に検知することができるようになる。ここで図5ではペルチェ冷却部38と結露検知センサ22は直接接続しているが、低温部24と結露検知センサ22の間に伝熱材35を介在させる態様であっても同様の効果が得られる。なお、伝熱材35は、実施の形態2で説明した壁用伝熱材37と同じ材料であっても、異なる材料であってもよい。ペルチェ冷却部38により低温部24を設けた本実施の形態3では、野菜室8の周囲に野菜室8よりも温度の低い部屋が隣接しない場合でも、実施の形態1と同様に、結露検知センサ22を冷却することができるという利点がある。それに加え、結露検知センサ22が乾燥する際に、上下段の収納容器21、20内の空気の乾燥よりも乾燥するのが遅れてしまう場合に、ペルチェ冷却部38が逆運転、すなわち、冷却する場合とは逆の電圧を引加することでペルチェ冷却部38を発熱させ、これにより結露検知センサ22を温め、乾燥を補助することができるという利点もある。またペルチェ冷却部38によって冷却される部分が非常に小さいため、ペルチェ冷却部38から放熱される熱が冷却器13の冷却能力に大きく影響することはない。
なお、このペルチェ冷却部38と、実施の形態1で説明した薄壁部25を組み合わせて低温部24を構成することも可能である。すなわち、薄壁部25にペルチェ冷却部38を設け、ペルチェ冷却部38と結露検知センサ22を直接接続する構成であるが、低温部24と結露検知センサ22の間に伝熱材35を介在させることも可能である。ペルチェ冷却部38と薄壁部25を組み合わせることで、ペルチェ冷却部38の冷却に要する電力量を削減できるとともに、低温部24の温度設定が柔軟に対応できるという利点がある。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態1の低温部24の別の形態を表した図である。低温部24以外の構成は実施の形態1と同じだが、実施の形態1と異なる部分についてのみ図6を用いて説明する。
図6は、冷却ファン14から吐出口26を通って野菜室8内に導入される冷気が、第一の仕切り壁23aに当たるように吐出口26を設けたことで低温部24を構成したものである。
以上のように構成された低温部24について、以下その動作、作用を説明する。
まず、野菜室8内を目的温度に調整するために冷却ファン14が稼動し、冷却ダンパー30が開かれると、冷気が野菜室8内に導入される。この冷気は前述したとおり、温度が-20~-10℃程度であり、この冷気が当たることで第一の仕切り壁23aの一部が低温となるように吐出口26を設けると、第一の仕切り壁23aの壁面に低温部24がスポット状に発生する。この低温部24に結露検知センサ22を設けることで、実施の形態1と同じように上下段の収納容器21、20への結露を事前に検知することができるようになる。ここで冷却用ファン14からの冷気を第一の仕切り壁23aに直接当てて低温部24を構成しているが、冷気を当てて低温部24をスポット状に設けるために、専用のファンを野菜室8内に設けて、それを用いて低温部24を冷却するような態様でもよい。
なお、第一の仕切り壁23aに当たるように吐出口26を設けるとともに、実施の形態1で説明した薄壁部25を組み合わせて低温部24を構成することも可能である。すなわち、薄壁部25に吐出口26からの冷気が当たるように構成することで低温部24を構成するものであり、より確実に上下段の収納容器21、20への結露を事前に検知することができるようになるという利点がある。またさらに、専用のファンを野菜室8内に設けて、それを用いて低温部24を冷却することを組み合わせてもよい。
以上のように、本発明にかかる結露事前検知手段は、比較的単純な構成で収納容器の結露を事前検知できるので、家庭用又は業務用冷蔵庫もしくは野菜専用庫に対して実施することはもちろん、野菜以外の物品も含めた高湿保存が必要な、輸送用ボックス、倉庫などの用途にも適用できる。
1 冷蔵庫
7 製氷室(低温室)
8 野菜室(収納室)
9 冷凍室(低温室)
12 奥面仕切り壁(壁)
14 冷却ファン
20 下段収納容器(収納容器)
21 上段収納容器(収納容器)
22 結露検知センサ
23a第一の仕切り壁(壁)
23b第二の仕切り壁(壁)
24 低温部
25 薄壁部
27 野菜室ヒータ
35 伝熱材
37 壁用伝熱材
38 ペルチェ冷却部

Claims (4)

  1. 壁により区画された収納室と、前記収納室に設けられるとともに保存物を収納する収納容器と、前記収納室の上方に設けられた冷凍温度帯の低温室と、前記収納室に設けられた結露検知手段とを備え、前記壁は、前記収納室と前記低温室の間に設けられ、前記壁の前記低温室側の領域には壁厚の薄い薄壁部が設けられ、前記結露検知手段は、前記壁の前記収納室側の領域のうち前記薄壁部に対応する領域に設けられ、前記結露検知手段は、前記収納容器の開口部に対向する領域に設けられ、前記収納室内の結露を検知する冷蔵庫。
  2. 前記収納室に設けられたヒータと、前記収納室に設けられた吐出口とを更に備え、前記結露検知手段によって結露が検知されると、前記ヒータを稼働させ、前記結露検知手段によって結露が検知されなくなると、前記ヒータの入力を低減または停止させ、前記ヒータは前記吐出口の付近に設けられ、前記吐出口から前記収納室に導入された冷気は前記ヒータによって温められる請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記収納容器の上部の領域のうち前記結露検知手段が設けられている領域に対向する領域には開口が設けられている請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記薄壁部と前記結露検知手段の間に伝熱材を介在させた請求項1~3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
JP2018104171A 2018-05-31 2018-05-31 冷蔵庫 Active JP7170165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018104171A JP7170165B2 (ja) 2018-05-31 2018-05-31 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018104171A JP7170165B2 (ja) 2018-05-31 2018-05-31 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019211087A JP2019211087A (ja) 2019-12-12
JP7170165B2 true JP7170165B2 (ja) 2022-11-14

Family

ID=68845068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018104171A Active JP7170165B2 (ja) 2018-05-31 2018-05-31 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7170165B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7280224B2 (ja) * 2020-07-03 2023-05-23 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003279222A (ja) 2002-03-20 2003-10-02 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2006090582A (ja) 2004-09-21 2006-04-06 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2006118825A (ja) 2004-10-25 2006-05-11 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2007046891A (ja) 2005-07-13 2007-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2008292135A (ja) 2007-04-26 2008-12-04 Panasonic Corp 冷蔵庫

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003279222A (ja) 2002-03-20 2003-10-02 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2006090582A (ja) 2004-09-21 2006-04-06 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2006118825A (ja) 2004-10-25 2006-05-11 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2007046891A (ja) 2005-07-13 2007-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2008292135A (ja) 2007-04-26 2008-12-04 Panasonic Corp 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019211087A (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4867758B2 (ja) 冷蔵庫
JP2006266585A (ja) 冷蔵庫
JP4367569B1 (ja) 冷蔵庫
JP7016002B2 (ja) 冷蔵庫
JP2018096662A (ja) 冷蔵庫
JP2020197372A (ja) 冷蔵庫
JP2024071610A (ja) 冷蔵庫
JP2017223420A (ja) 冷蔵庫
JP2024071754A (ja) 冷蔵庫、加湿カセット
JP7170165B2 (ja) 冷蔵庫
JP2005172303A (ja) 冷蔵庫
JP5175705B2 (ja) 冷蔵庫
JP6799760B2 (ja) 結露センサ、結露検知システム、および冷蔵庫
JP7209145B2 (ja) 冷蔵庫
JP2016161231A (ja) 冷蔵庫
JP2020034207A (ja) 冷蔵庫
KR20160011110A (ko) 냉장고 및 그 제어방법
JP6694538B2 (ja) 冷蔵庫
JP2014085060A (ja) 冷蔵庫
JP7429846B2 (ja) 冷蔵庫
JP2019086203A (ja) 冷蔵庫
JP2013061082A (ja) 冷蔵庫
WO2018193662A1 (ja) 断熱箱体および冷蔵庫
JP2017040398A (ja) 冷蔵庫
JP2022090530A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190123

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220912

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7170165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151