JP2022090530A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022090530000001
【課題】収納可能な容積を減少させることなく、貯蔵室内を高湿度に保持して乾燥を抑制し、かつ、結露の発生を抑制できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、野菜室5内に送る空気を冷却する冷却手段と、野菜室5内に配置され上面が開口された野菜ケース11と、野菜室5内における野菜ケース11の上方に配置されるフルーツケース12と、野菜室5内に設けられた湿度調節板10と、野菜室5内に設けられた断熱部材13と、を備える。フルーツケース12は、野菜ケース11の開口の一部を塞いで配置される。断熱部材13は、野菜ケース11の開口のうちフルーツケース12で塞がれない部分を塞いで配置される。
【選択図】図2

Description

本開示は、冷蔵庫に関するものである。
冷蔵庫においては、結露を発生させることなく、野菜室内を高湿度に保持することを目的として、吸放湿特性を有する調湿部材を野菜室内に設置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-234850号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような冷蔵庫においては、野菜室内に収納された食品に冷気が直接に吹き出されることで、食品が乾燥する可能性がある。また、野菜室内が低湿時に、調湿部材から水分を放出して湿度を維持させるためには、多量の調湿部材が必要となる。このため、製造コストが増加し、さらに、多量の調湿部材を設置するスペースの分だけ、収納可能な容積を減少させてしまう。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、収納可能な容積を減少させることなく、貯蔵室内を高湿度に保持して乾燥を抑制し、かつ、結露の発生を抑制できる冷蔵庫を提供することにある。
本開示に係る冷蔵庫は、貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に送る空気を冷却する冷却手段と、前記貯蔵室内に配置され、上面が開口された第1ケースと、前記貯蔵室内における前記第1ケースの上方に配置される第2ケースと、前記貯蔵室内に設けられた湿度調節部材と、前記貯蔵室内に設けられた断熱部材と、を備え、前記第2ケースは、前記第1ケースの開口の一部を塞いで配置され、前記断熱部材は、前記第1ケースの開口のうち前記第2ケースで塞がれない部分を塞いで配置される。
あるいは、本開示に係る冷蔵庫は、貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に送る空気を冷却する冷却手段と、前記貯蔵室内に配置され、上面とが開口された第1ケースと、前記貯蔵室内における前記第1ケースの上方に配置される第2ケースと、前記貯蔵室内に設けられた湿度調節部材と、を備え、前記第2ケースは、前記第1ケースの開口の少なくとも一部を塞いで配置され、前記第1ケースの開口のうち前記第2ケースで塞がれない部分は、前記第1ケース内における空気中の24時間後の水分減少率が2%以下になるように調整される。
本開示に係る冷蔵庫によれば、収納可能な容積を減少させることなく、貯蔵室内を高湿度に保持して乾燥を抑制し、かつ、結露の発生を抑制できるという効果を奏する。
実施の形態1に係る冷蔵庫の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の野菜室内の構成を示す正面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の野菜室内の温度分布の一例を示す図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の野菜室内の湿度変化の一例を比較例とともに示す図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の野菜室内の湿度変化の一例を比較例とともに示す図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の野菜室内の構成の変形例を示す正面図である。
本開示に係る冷蔵庫を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1から図7を参照しながら、本開示の実施の形態1について説明する。図1は冷蔵庫の構成を示す断面図である。図2は冷蔵庫の野菜室内の構成を示す正面図である。図3は冷蔵庫の野菜室内の温度分布の一例を示す図である。図4は冷蔵庫の野菜室内の湿度変化の一例を比較例とともに示す図である。図5は冷蔵庫の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。図6は冷蔵庫の野菜室内の湿度変化の一例を比較例とともに示す図である。図7は冷蔵庫の野菜室内の構成の変形例を示す正面図である。
なお、各図においては、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫を使用可能な状態に設置したときのものである。
この実施の形態に係る冷蔵庫1は、図1に示すように断熱箱体30を有している。断熱箱体30は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成されている。断熱箱体30は、外箱、内箱及び断熱材を有している。外箱は鋼鉄製である。内箱は樹脂製である。内箱は外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば発泡ウレタン等であり、外箱と内箱との間の空間に充填されている。冷蔵庫本体の断熱箱体30の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を収納保存する複数の貯蔵室に区画されている。
図1に示すように、ここでは、冷蔵庫1の冷蔵庫本体は、複数の貯蔵室として、例えば、冷蔵室2、切替室3、製氷室(図示せず)、冷凍室4及び野菜室5を備えている。これらの貯蔵室は、断熱箱体30において上下方向に4段構成となって配置されている。
冷蔵室2は、断熱箱体30の最上段に配置されている。切替室3は冷蔵室2の下方における左右の一側に配置されている。切替室3の保冷温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかを選択して切り替えることができる。切替室3の保冷温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯(例えば-18℃程度)、冷蔵温度帯(例えば3℃程度)、チルド温度帯(例えば0℃程度)及びソフト冷凍温度帯(例えば-7℃程度)等である。製氷室は、切替室3の側方に隣接して切替室3と並列に、すなわち、冷蔵室2の下方における左右の他側に配置されている。
冷凍室4は、切替室3及び製氷室の下方に配置されている。冷凍室4は、主に貯蔵対象を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いるためのものである。野菜室5は、冷凍室4の下方の最下段に配置されている。野菜室5は、主に野菜、果物等を収納するためのものである。
冷蔵室2の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の冷蔵室扉2aが設けられている。ここでは、冷蔵室扉2aは両開き式(観音開き式)であり、右扉及び左扉により構成されている。冷蔵庫1の前面の冷蔵室扉2a(例えば、左扉)の外側表面には、操作パネル21が設けられている。
冷蔵室2以外の各貯蔵室(切替室3、製氷室、冷凍室4及び野菜室5)は、それぞれ引き出し式の扉によって開閉される。これらの引き出し式の扉は、扉に固定して設けられたフレームを各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに対してスライドさせることにより、冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に開閉できるようになっている。また、切替室3の内部及び冷凍室4の内部には、食品等を内部に収納できる切替室収納ケース3a及び冷凍室収納ケース4aがそれぞれ引き出し自在に格納されている。
冷蔵庫1は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷凍サイクル回路を備えている。冷凍サイクル回路は、圧縮機8、凝縮器(図示せず)、絞り装置(図示せず)及び冷却器9等によって構成されている。圧縮機8は、冷凍サイクル回路内の冷媒を圧縮し吐出する。凝縮器は、圧縮機8から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器9は、絞り装置で膨張した冷媒によって各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機8は、例えば、冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
冷蔵庫1には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路6が形成されている。この風路6は、主に冷蔵庫1内の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路の冷却器9は、この風路6内に設置される。また、風路6内には、冷却器9で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風ファン7も設置されている。
送風ファン7が動作すると、冷却器9で冷却された空気(冷気)が風路6を通って冷凍室4、切替室3、製氷室及び冷蔵室2へと送られ、これらの貯蔵室内を冷却する。野菜室5は、冷蔵室2からの戻り冷気を冷蔵室用帰還風路を介して野菜室5内に導入することで冷却される。野菜室5を冷却した冷気は、野菜室用帰還風路を通って冷却器9のある風路6内へと戻される(これらの帰還風路は図示せず)。そして、冷却器9によって再度冷却されて、冷蔵庫1内を冷気が循環される。
風路6からそれぞれの貯蔵室へと通じる中途の箇所には、図示しないダンパが設けられている。各ダンパは、風路6の各貯蔵室へと通じる箇所を開閉する。ダンパの開閉状態を変化させることで、各貯蔵室へと供給する冷気の送風量を調節することができる。また、冷気の温度は圧縮機8の運転を制御することで調節することができる。以上のようにして設けられた圧縮機8及び冷却器9からなる冷凍サイクル回路、送風ファン7、風路6及びダンパは、貯蔵室の内部に送る空気を冷却する冷却手段を構成している。
この実施の形態に係る冷蔵庫1においては、野菜室5内に野菜ケース11及びフルーツケース12が設けられている。野菜ケース11は、野菜室扉5aのフレーム(図示せず)によって支持されている。野菜ケース11の上側には、フルーツケース12が設けられている。野菜ケース11及びフルーツケース12のそれぞれは、上面が開口された箱状を呈する。フルーツケース12は、野菜ケース11の上側に配置されることで、野菜ケース11の上面開口を塞ぐ蓋部材として機能している。
野菜室扉5aを前方へと引き出すと、野菜ケース11及びフルーツケース12が野菜室扉5aと一体となって前方へと引き出される。野菜室扉5aを引き出した状態で、フルーツケース12だけを後方へスライドすると、野菜ケース11だけが引き出された状態となる。野菜ケース11だけが引き出された状態では、野菜ケース11に食品を出し入れすることができる。野菜ケース11は、例えば、キャベツ、白菜、大根等の大物野菜の収納に適している。フルーツケース12は、例えば、ピーマン、ナス等の小さめの果菜類、リンゴ、柿等の果物類の収納に適している。
野菜室5内は、例えば3℃から7℃程度の冷蔵温度帯に調整される。野菜室5は、内部が冷蔵温度帯に調節される貯蔵室の一例である。野菜ケース11は、貯蔵室である野菜室5内に配置された第1ケースの一例である。フルーツケース12は、貯蔵室である野菜室5内における第1ケースの上方に配置される第2ケースの一例である。
この実施の形態に係る冷蔵庫1は、図1に示すように、湿度調節板10を備えている。図示の構成例では、湿度調節板10は、野菜室5内に設けられている。湿度調節板10は、貯蔵室である野菜室5内に設けられた湿度調節部材である。湿度調節板10は、炭酸カルシウムである卵殻と、二酸化ケイ素である珪藻土とを含んでいる。卵殻は多孔質状となっており、高湿時は水分を吸収することで結露を抑制し、低湿時は吸収した水分を放出することで貯蔵室内の湿度を維持する。湿度調節板10は、例えば、粉砕した卵殻と珪藻土とを混合して焼成することで製造される。
湿度調節板10は、例えば、縦100mm、横100mm、厚さ7mmのタイル状を呈する。湿度調節板10の厚さは、強度確保の観点から7mm以上10mm以下とすることが好ましい。ただし、湿度調節板10が厚くなると、製造コストが増加するとともに、貯蔵室内に収納可能な容積が減少することから、厚さ7mmとするのが望ましい。
1つの貯蔵室内に2つ以上の湿度調節板10を設けてもよい。ただし、湿度調節板10の数を多くすると、製造コストの増加、貯蔵室の収納可能容積の減少等のデメリットとともに、吸湿効果が強くなり過ぎて、貯蔵室内が乾燥してしまう可能性があることから、湿度調節板10の数は1つとすることが好ましい。また、貯蔵室内に設ける湿度調節板10の分量は、貯蔵室の容量1L当たり0.75g以下とすることが望ましい。
次に、図2を参照しながら、湿度調節板10が設けられた貯蔵室である野菜室5の構成について、さらに説明する。前述したように、野菜室5内には、第1ケースである野菜ケース11と、第2ケースであるフルーツケース12とが設けられている。図示の構成例では、野菜ケース11の左右方向の幅が、フルーツケース12の左右方向の幅よりも大きい。このため、野菜ケース11の上面開口のうち左右方向の両端寄りの部分は、フルーツケース12により塞がれない。換言すれば、フルーツケース12は、野菜ケース11の開口の一部を塞いで配置されている。
野菜室5内には、断熱部材13が設けられている。断熱部材13は、野菜ケース11の開口のうちフルーツケース12で塞がれない部分を塞いで配置されている。図示の構成例では、断熱部材13は、野菜ケース11の上面開口のうち左右方向の両端寄りの部分を塞いで配置されている。このように、野菜ケース11の上面開口をフルーツケース12及び断熱部材13で塞ぐことで、野菜ケース11の上面開口を介して、野菜ケース11内の水分が流出することを抑制している。具体的には、野菜ケース11内における空気中の24時間後の水分減少率が2%以下になるようにすることが望ましい。
なお、野菜ケース11内における空気中の24時間後の水分減少率が2%以下となる環境を達成できるのであれば、断熱部材13は必ずしも設けられなくともよい。すなわち、野菜ケース11の開口のうちフルーツケース12で塞がれない部分は、野菜ケース11内における空気中の24時間後の水分減少率が2%以下になるように調整されていてもよい。
図2に示す構成例では、湿度調節板10は、野菜ケース11内における背面に取り付けられている。さらに詳しくは、湿度調節板10は、正面視で野菜ケース11背面の右上隅に配置されている。この湿度調節板10が設けられた箇所は、野菜室5内における最低温度領域である。図3に示すのは、野菜室5内の特に野菜ケース11内の温度分布の一例である。同図の例では、野菜ケース11の背面の左側上部の温度は5.98℃、中央上部の温度は4.62℃である。また、右側の中央寄りは、上から順に4.25℃、4.36℃、4.92℃である。そして、右側の側壁寄りは、上から順に3.98℃、4.31℃、4.89℃である。
ここで説明する構成例では、野菜室5の冷気吹出口は、野菜室5の奥側に配置されている。このため、野菜ケース11の背面は低温になりやすい。この例では、野菜室5の冷気吹出口は、正面視で右側に配置されている。このようにして、図中に網掛けで示した正面視で野菜ケース11背面の右上隅が野菜室5内における最低温度領域となる。この網掛けで示した最低温度領域では、結露が多くなる。そこで、この最低温度領域に湿度調節板10を取り付けることで、野菜ケース11内の結露を効率よく抑制できる。なお、野菜室5の冷気吹出口の位置が異なれば、湿度調節板10を設けるべき最低温度領域も異なるものになる。
以上のように構成された冷蔵庫1における野菜ケース11内の調湿効果について、図4を参照しながら説明する。同図に示すのは、野菜ケース11内に湿度調節板10を備えた本開示の冷蔵庫1と、野菜ケース11内に湿度調節板10を備えない比較例の湿度変化の実験結果例である。この実験では、開始時に野菜ケース11内に加湿源を750mlを投入し、開始から24時間経過した時点で加湿源を除去している。
同図から分かるように、湿度調節板10がない比較例では、加湿源の除去後に湿度が急激に減少し、3時間後には湿度25%まで低下する。これに対し、湿度調節板10がある本開示の冷蔵庫1では、加湿源の除去後3時間経過した時点でも湿度52%を維持することができた。また、この実験では、野菜ケース11内に加湿源を750mlを投入してから24時間経過した時点における、野菜ケース11内の結露量についても測定した。その結果、湿度調節板10がない比較例では結露量が4.33gであったの対し、湿度調節板10がある本開示の冷蔵庫1では、結露量は0.93gであった。
このように、この実施の形態に係る冷蔵庫1によれば、野菜室5内に野菜ケース11及びフルーツケース12の2つの収納ケースを上下に設け、下側に配置される野菜ケース11の開口の一部を、上側に配置されるフルーツケース12で塞ぎ、野菜ケース11内における空気中の24時間後の水分減少率が2%以下になるように調整している。さらに具体的には、野菜ケース11の開口のうちフルーツケース12で塞がれない部分を塞いで配置される断熱部材13を備えることで、野菜ケース11の密閉度を調整している。そして、このような野菜ケース11内に湿度調節板10を設けることで、必要な湿度調節板10の量を抑制でき、収納可能な容積を減少させることなく、貯蔵室内の特に第1ケース(野菜ケース11)内を高湿度に保持して乾燥を抑制し、かつ、結露の発生を抑制できる。
冷蔵庫1は、制御装置20を備えている。制御装置20は、例えば、図1に示すように、冷蔵庫1の断熱箱体30の背面側における上部に設けられる。制御装置20には、冷蔵庫1の動作を制御するための制御回路等が備えられている。制御装置20の各機能は、この制御回路によって実現される。
図5は、この実施の形態に係る冷蔵庫1の制御系統の要部構成を機能的に示すブロック図である。制御装置20の制御回路には、例えば、プロセッサ20a及びメモリ20bが備えられている。制御装置20は、メモリ20bに記憶されたプログラムをプロセッサ20aが実行することによって予め設定された処理を実行し、冷蔵庫1を制御する。
プロセッサ20aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ20bには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM及びEEPROM等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、又は磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク及びDVD等が該当する。
なお、制御装置20の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。制御装置20の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、かつ、当該制御回路にプロセッサ20a及びメモリ20bが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたもの等が該当する。
操作パネル21は、操作部21a及び報知部21bを備えている。操作部21aは、各貯蔵室の保冷温度等を設定するための操作スイッチ等である。報知部21bは、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶表示部、表示ランプ、スピーカ等である。操作パネル21は、操作部21aと報知部21bの液晶表示部を兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。操作部21aは、使用者による当該操作部21aの操作に応じた信号を制御装置20へ出力する。そして、制御装置20には、操作パネル21の操作部21aからの信号が入力される。また、制御装置20は、操作パネル21の報知部21bに報知制御信号を出力し、報知部21bの動作を制御する。
制御装置20には、各貯蔵室の内部の温度を検出するサーミスタ14から信号が入力される。サーミスタ14は、前述した冷却手段により冷却された空気の温度を検出する温度検出手段である。制御装置20は、入力された信号に基づいて、各貯蔵室内が設定された温度に維持されるように、前述した冷却手段すなわち圧縮機8、冷却器9及び送風ファン7の動作並びにダンパ15の開度等を制御する処理を実行する。
この実施の形態に係る冷蔵庫1においては、制御装置20は、冷却手段の動作制御を、サーミスタ14の検出結果と各貯蔵室の設定温度とに基づく比例積分制御(PI制御)により実施する。すなわち、制御装置20は、前述した温度検出手段の検出結果と貯蔵室の設定温度とに基づく比例積分制御により、前述した冷却手段の動作を制御する制御手段である。この際の冷却手段の制御は、前述したように、圧縮機8の動作のみならず、送風ファン7、ダンパ15等を制御するものであってもよい。
比例積分制御(PI制御)は、比例制御(P制御)と積分制御(I制御)とを組み合わせた制御である。まず、P制御は、目標温度と測定値との差に比例して操作量を調節する制御方式である。例えば、野菜20内の温度を常温25℃から目標温度6℃まで冷却する際、P制御では、測定温度と目標温度の差が大きい初期の段階で操作量が大きくなり、目標温度に近づいたら徐々に操作量が小さくなる。P制御によれば、目標温度に徐々に近づくことが可能である。しかし、目標温度に近づくと、目標温度と測定温度との偏差が小さくなるため操作量が小さくなる。したがって、実際には野菜室5内の温度が目標温度に到達する前に安定してしまうことがある。
一方、I制御は、偏差を時間的に蓄積し、この偏差の蓄積量が多くなると操作量を増加させて偏差を無くすような制御である。このようなP制御とI制御とを組み合わせてPI制御にすることで、I制御によりP制御の欠点を補うことができる。すなわち、制御対象の温度を目標温度に近づけつつ、温度変動を抑制することが可能となる。
以上のように構成された冷蔵庫1における野菜室5内の湿度変動について、図6を参照しながら説明する。同図に示すのは、比例積分制御(PI制御)を行う本開示の冷蔵庫1と、ON-OFF制御を行う比較例の湿度変化の実験結果例である。まず、比較例では、貯蔵室内(例えば野菜室5内)の温度に基づくON-OFF制御を行っている。ON-OFF制御は、野菜室5内の温度が目標温度より高い時は圧縮機8をONにして冷却器9での冷却を行い、目標温度より低い時は圧縮機8をOFFにして冷却器9での冷却を行わないような制御である。ただし、圧縮機8をONにする温度とOFFにする温度を同一にすると圧縮機8のON/OFFが頻発してしまう。そこで、これらの温度に一定の幅を持たせることが一般的である。このように圧縮機8をONにする温度とOFFにする温度に一定の幅を持たせた場合、その分だけ温度変動幅が大きくなる。そして、同図に示されるように、この温度変動に伴い、野菜室5内の湿度変動も大きくなる。
これに対し、比例積分制御(PI制御)を行う本開示の冷蔵庫1によれば、野菜室5内の温度を目標温度に近づけつつ、温度変動を抑制できる。このため、同図から分かるように、野菜室5内の湿度変動を抑制できる。例えば、比例積分制御(PI制御)を行う本開示の冷蔵庫1によれば、野菜室5内の温度変動幅を、比較例では約1.5℃であったところ、0.5℃にまで抑制できる。食品の乾燥の原因は、食品と周囲温度が変動した際、食品温度が若干遅れて追随することで生じた水蒸気圧差により、食品から水分が放出されることが主な原因と考えられる。したがって、貯蔵室内の温度変動を抑制することで、食品の乾燥も抑制できる。本開示の冷蔵庫1によれば、例えば、食品を2週間保存した際の重量減少率を6%低減できる。
このように、貯蔵室内の温度制御を比例積分制御により行うことで、貯蔵室内の湿度変動を抑制できるため、必要な湿度調節板10の量をさらに抑制でき、収納可能な容積を減少させることなく、貯蔵室内の特に第1ケース(野菜ケース11)内を高湿度に保持して乾燥を抑制し、かつ、結露の発生を抑制できる。
なお、比例積分制御の参照温度とするサーミスタ14は、野菜室5内の温度を検出するものだけでなく、冷却器9により冷却された冷気が導入される他の貯蔵室(例えば冷凍室4)内の温度を検出するものであってもよい。また、参照温度を貯蔵室内の温度から冷却器9の温度とすることで、応答性を高めて温度変動及び湿度変動をさらに抑制することが可能である。
本開示の冷蔵庫1において、霜取り運転を行う際には、霜取り運転開始から貯蔵室内が元の温度に冷却されるまでは、PI制御を解除し、冷凍室4内の温度を参照したON-OFF制御により前述した冷却手段を制御するとよい。霜取り運転により貯蔵室内の温度が上昇した状態でPI制御を行うと、霜取り運転後に元の温度まで冷却するのに時間がかかり、冷凍室4内の食品に悪影響を与える可能性がある。そこで、この場合はON-OFF制御にすることで、霜取り運転後の温度復帰時間を短縮できる。
次に、図7を参照しながら、この実施の形態に係る冷蔵庫1の変形例について説明する。この実施の形態に係る冷蔵庫1においては、湿度調節板10の設置箇所は、図1から図3に示した箇所に限られない。図7に示す変形例では、フルーツケース12の底面における野菜ケース11側に湿度調節板10を設置している。すなわち、湿度調節部材を、第2ケースの底面の第1ケース側に配置してもよい。この位置に湿度調節板10を設けることで、不用意に冷蔵庫1の使用者が湿度調節板10に触れてしまい、湿度調節板10に汚れが付着したり、湿度調節板10が破損したりすることを抑制できる。また、湿度調節板10に野菜ケース11内に収納された野菜等が直接に触れることも抑制できる。このため、湿度調節板10に触れた野菜等から直接に水分を湿度調節板10が吸収して乾燥させてしまうことを抑制できる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
2a 冷蔵室扉
3 切替室
3a 切替室収納ケース
4 冷凍室
4a 冷凍室収納ケース
5 野菜室
5a 野菜室扉
6 風路
7 送風ファン
8 圧縮機
9 冷却器
10 湿度調節板
11 野菜ケース
12 フルーツケース
13 断熱部材
14 サーミスタ
15 ダンパ
20 制御装置
20a プロセッサ
20b メモリ
21 操作パネル
21a 操作部
21b 報知部
30 断熱箱体

Claims (7)

  1. 貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、
    前記貯蔵室内に送る空気を冷却する冷却手段と、
    前記貯蔵室内に配置され、上面が開口された第1ケースと、
    前記貯蔵室内における前記第1ケースの上方に配置される第2ケースと、
    前記貯蔵室内に設けられた湿度調節部材と、
    前記貯蔵室内に設けられた断熱部材と、を備え、
    前記第2ケースは、前記第1ケースの開口の一部を塞いで配置され、
    前記断熱部材は、前記第1ケースの開口のうち前記第2ケースで塞がれない部分を塞いで配置される冷蔵庫。
  2. 貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、
    前記貯蔵室内に送る空気を冷却する冷却手段と、
    前記貯蔵室内に配置され、上面とが開口された第1ケースと、
    前記貯蔵室内における前記第1ケースの上方に配置される第2ケースと、
    前記貯蔵室内に設けられた湿度調節部材と、を備え、
    前記第2ケースは、前記第1ケースの開口の少なくとも一部を塞いで配置され、
    前記第1ケースの開口のうち前記第2ケースで塞がれない部分は、前記第1ケース内における空気中の24時間後の水分減少率が2%以下になるように調整された冷蔵庫。
  3. 前記湿度調節部材は、卵殻と珪藻土を含む請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記湿度調節部材は、
    厚みが7mm以上10mm以下であり、
    前記貯蔵室の容量1L当たり0.75g以下の分量である請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記湿度調節部材は、前記貯蔵室内における最低温度領域に配置された請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記湿度調節部材は、前記第2ケースの底面の前記第1ケース側に配置された請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記冷却手段により冷却された空気の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果と前記貯蔵室の設定温度とに基づく比例積分制御により、前記冷却手段の動作を制御する制御手段とを備えた請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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