JP7169905B2 - コンベヤベルト、及び、傾斜搬送コンベヤ - Google Patents
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Description
本実施形態の傾斜搬送コンベヤ1は、急傾斜においても搬送物を連続的に効率よく搬送できることから、鉱業、運送業、自動車産業、食品業界を始めとしてあらゆる分野で利用されている。図1に、本実施形態のコンベヤ1の斜視図を示した。図2に示すように、コンベヤ1は、フレーム6、フレーム6に取り付けられた駆動プーリ3および従動プーリ4、駆動プーリ3と従動プーリ4に巻き掛けられたコンベヤベルト2、コンベヤベルト2のキャリア側に、搬送面21である表面あるいは裏面に押し当てられる8つのローラ5、コンベヤベルト2のリターン側に、押し当てられる8つのローラ5を備えている。なお、図2においては、キャリア側についてもリターン側についても、ローラ5がベルト幅方向に重なって見えるため、4つしかないように見えている。ベルト2の進行方向を後方、ベルト2の進行方向の逆を前方とした。
図2に示すように、コンベヤベルト2は、コンベヤ1において駆動プーリ3と従動プーリ4に巻き掛けられる無端状のベルトである。図3(a)~(c)に示すように、このコンベヤベルト2は、帯状のベルト基材7と、このベルト基材7の搬送面21である表面に配設された2つの波形桟8、及び、複数の横桟9を有する。
ベルト基材7は、芯体の表面をカバー層で覆った帯状の形状をしている。ベルト基材7は、芯体と2つの接着層と2つのカバー層を有している。芯体は帆布であり、帆布は、例えばポリエステルや綿で形成されている。なお、帆布は、1枚でなくてもよく、2、3枚等の複数枚であってもよい。帆布を複数枚用いて芯体とする場合は、接着性や耐久性の点から帆布の間に中間層を設けるのが好ましい。カバー層は、弾性体で形成され、ベルト基材7の剛性を高め、芯体を衝撃から守っている。接着層は帆布とカバー層を接着している。カバー層及び接着層及び中間層は、例えば熱可塑性エラストマーまたは熱可塑性樹脂で形成されている。更に具体的には、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、ポリオレフィン系の熱可塑性エラストマーで形成されていてもよい。なお、カバー層は、耐水性、耐熱性、耐薬品性などを有していてもよい。また、カバー層と接着層と中間層は、互いに組成が異なっていてもよい。ベルト基材7のベルト厚みは、例えば1~5mm程度で、ベルト基材7のベルト幅は、例えば300~1500mm程度である。なお、芯体は帆布で形成されていなくてもよい。
図3(a)及び図6に示すように、2つの波形桟8は、それぞれ、ベルト基材7の表面の、ベルト幅方向の両側縁部に溶着等により固定されている。各波形桟8は、ベルト長手方向に、ベルト全周に亘り延びている。各波形桟8は、平面視でいわゆる波状の形状をした部材である。具体的には、ベルト幅方向の外側に突出する山部81とベルト幅方向の内側にへこむ谷部82とがベルト長手方向に交互に配されて形成されている。
図3(a)に示すように、横桟9は、2つの波形桟8の間にベルト幅方向に平行に延びている。複数の横桟9が、ベルト長手方向に互いに距離をおいてベルト基材7に配設されている。なお、波形桟8の山部81と谷部82の組み合わせで1つの波を構成するとしたときに、ベルト長手方向に隣り合う2本の横桟9は、上記の波二つ分空けて配置されている。
本実施例1のベルト2のベルト基材7は、内側から順にポリエステル帆布、熱可塑性ポリウレタン(0.2mm厚)、ポリエステル帆布、熱可塑性ポリウレタン(0.5mm厚)を積層して成り、ベルト基材7全体の厚みは1.7mmである。本実施例1のベルト2の波形桟8は熱可塑性ポリウレタンのみで形成され、波形桟8の厚みは2.5mmである。図8(a)、(b)に示すように、波形桟8の波のピッチPは50mmであり、山部81の波高さHと谷部82の波高さHの合計である2Hは45mmであり、波形桟8のベルト基材7の表面に対する立設高さは40mmである。本実施例1のベルト2の横桟9の足部91及び桟部92は、ポリエステル帆布の周囲を熱可塑性ポリウレタンで被覆した複合体である。横桟9の端94は、ベルト長手方向において波形桟8の谷底部86から12mm離れた位置にあり、横桟9の足部91と波形桟8の隙間10の、ベルト幅方向の距離は5mmである。横桟9の足部91のベルト幅方向の長さは、180mmであり、横桟9の桟部92のベルト幅方向の長さは、240mmである。横桟9の高さは、波形桟8の高さと同じで40mmである。
より具体的には、本実施例2のベルト2のベルト基材7は、内側から順にポリエステル帆布、熱可塑性ポリウレタン(0.3mm厚)、ポリエステル帆布、熱可塑性ポリ塩化ビニル(0.5mm厚)を積層して成り、ベルト基材7全体の厚みは1.8mmである。本実施例2のベルト2の波形桟8は熱可塑性ポリ塩化ビニルのみで形成され、波形桟8の厚みは2.5mmである。図8(a)、(b)に示すように、波形桟8の波のピッチPは50mmであり、山部81の波高さHと谷部82の波高さHの合計である2Hは45mmであり、波形桟8のベルト基材7の表面に対する立設高さは40mmである。本実施例2のベルト2の横桟9の足部91及び桟部92は、ポリエステル帆布の周囲を熱可塑性ポリ塩化ビニルで被覆した複合体である。横桟9の端94は、ベルト長手方向において波形桟8の谷底部86から12mm離れた位置にあり、横桟9の足部91と波形桟8の隙間10の、ベルト幅方向の距離は5mmである。横桟9の足部91のベルト幅方向の長さは、180mmであり、横桟9の桟部92のベルト幅方向の長さは、240mmである。横桟9の高さは、波形桟8の高さと同じで40mmである。
実施例1、2のコンベヤ1と比較例のコンベヤそれぞれについて、Aの位置からBの位置まで小麦粉(100g、300g、500g)または水(100ml、300ml、500ml)または直径3mmの鉄球(100個、300個、500個)を搬送した場合の搬送量の評価を行った。
これらの結果を図10に示した。比較例と比べて、実施例1、2では搬送量が増加し、搬送効率が向上していることが分かる。実施例2は実施例1と搬送効率に大きな差はなく、どちらのベルト材質も適用可能であることが判る。特に、比較例ではほとんど搬送できていなかった水についても、実施例1、2ではある程度の量を搬送することができた。水の搬送において、A地点で積載する水の量を300ml、500mlと多くしてもB地点まで搬送される水の量があまり増加していないが、これは傾斜搬送部において横桟9を乗り越えて落下する水の量が増加してしまうことに起因し、波形桟8と横桟9の間からはほとんど落下していない様子が観察された。実施例1、2の鉄球の搬送において、本願では波形桟8と横桟9の隙間を小さくできることから、粒径が比較的大きい搬送物であれば、100%の搬送効率を実現できることが判る。以上より、本実施形態の傾斜搬送コンベヤ1を用いると、急傾斜搬送において搬送効率が向上することが裏付けられた。
以上に、本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の実施形態は以下の様に変更して実施することができる。
2 コンベヤベルト
3 駆動プーリ
4 従動プーリ
5 ローラ
6 フレーム
7 ベルト基材
8 波形桟
81 山部
82 谷部
83 境界点
84 中間部分
85 山頂部
86 谷底部
9 横桟
91 足部
92 桟部
Claims (9)
- 傾斜搬送コンベヤに使用されるコンベヤベルトであって、
ベルト基材と、
前記ベルト基材のベルト幅方向の両側縁部においてそれぞれベルト長手方向に延び、ベルト幅方向の外側に突出する山部とベルト幅方向の内側にへこむ谷部とが前記ベルト長手方向に交互に配された、2つの波形桟と、
前記2つの波形桟の間に設けられて前記ベルト幅方向に延び、前記ベルト長手方向に互いに距離をおいて前記ベルト基材に配設された複数の横桟とを有し、
前記横桟の前記ベルト幅方向における端部のそれぞれは、前記波形桟の前記ベルト長手方向に並ぶ2つの前記谷部の谷底部の間を通り抜けて、前記谷底部よりも前記ベルト幅方向の外側の位置まで延び、
前記端部は、前記ベルト幅方向において、前記波形桟の、前記山部の山頂部と前記谷部の谷底部との間の中間部分においてのみ隣接し、
前記波形桟の前記山部の波高さと前記谷部の波高さを、それぞれHとしたときに、
前記中間部分は、前記波形桟の前記山部と前記谷部の境界点から、前記横桟の端までの、前記ベルト幅方向における距離が、2H/3の範囲であることを特徴とするコンベヤベルト。 - 前記ベルト幅方向において、前記横桟の端の位置が、前記波形桟の前記境界点と一致することを特徴とする請求項1に記載のコンベヤベルト。
- 前記ベルト基材が屈曲していない状態において、前記横桟の端と前記波形桟の隙間が3mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンベヤベルト。
- 前記ベルト基材が屈曲していない状態において、前記横桟の前記端が前記波形桟と接触していることを特徴とする請求項3に記載のコンベヤベルト。
- 前記波形桟と前記横桟の、前記ベルト基材の表面に対する立設角度が一致していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のコンベヤベルト。
- 前記横桟は、前記ベルト基材に固定される足部と、前記足部から立ち上がる桟部を有し、
前記足部は、前記ベルト長手方向の寸法が前記桟部よりも大きく、
前記ベルト幅方向において、前記足部の端部は前記波形桟よりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のコンベヤベルト。 - 複数のプーリと、
前記複数のプーリに巻き掛けられた、請求項1乃至6の何れか1項に記載のコンベヤベルトを備え、
前記コンベヤベルトは、水平面に対して所定角度傾斜した姿勢で配置された傾斜搬送部を有することを特徴とする傾斜搬送コンベヤ。 - 前記所定角度は、45度~70度であることを特徴とする請求項7に記載の傾斜搬送コンベヤ。
- 前記コンベヤベルトの、搬送面の反対側の面に、押し当てられるローラを有し、
前記コンベヤベルトは、前記ローラとの接触部分において正曲げ状態で屈曲していることを特徴とする請求項7又は8に記載の傾斜搬送コンベヤ。
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