JP7168802B1 - 鍵付き折り畳みハンガ- - Google Patents
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Abstract
Description
更に文献1の請求項4には、腕部と腕部の連結部に蝶番またはヒンジを用いて腕部を回動可能との記載もあるが、これは単に腕部と腕部の間隔を調節して、袖にハンガーを通しやすくするための手段であって、本願の蝶番とは目的と効果ともに異なるし、鍵を設ける思考はない。
従って、このハンガーに衣服を掛けて折り畳むと左右の襟が内側で二重に挟まるために、左右の肩掛部が蝶着部を芯にV字形に開いてしまう、この状態は文献2の第8図に記載されている。
すなわち、このV字形の角度が、布地の厚さと縫製の仕方次第で変化してしまうので、明らかに鍵を付けられる構成ではないし、発明者としてその思考はなかった。
すなわち、縦設中間連結部材(9)の両側に回動軸が存在すことで、左右のハンガー体成形部材(6)を閉じようとすると二箇所でそれぞれに回動してしまう。
従って、ハンガー体成形部材(6)が密着したときには、仮に左側の蝶番が180度開くと、右側の蝶番は0度となり、逆に左側の蝶番が0度のときは右側の蝶番は180度開いてしまい、左右のハンガー体形成部材(6)をが、閉じた時点で縦設中間連結部材(9)の幅の分ズレる状態で、そしてそのズレ幅は正逆両方向に生じるので縦設中間連結部材の幅の約二倍になる。
因って、左右のハンガー体成形部材の間隔が定まらないし、位置もズレる構成であるから、鍵を付けることはできないし、その思考は全くなされていない。
また、左右のハンガー体成形部材の位置のズレと、間隔が定まらない以上、係止用補助具と記載しても使用できる金物はないし、作ることも難しい。
そこで本願の発明は、ハンガ-に衣服掛けた状態のままで、胸と胸が密着するように折り畳むことができ、盗難を防止することと、一定幅の間により多くの衣服を掛けることができる、鍵付き折り畳みハンガーを提供するものである。
1.通常のハンガーと同じ要領で衣服を掛けたのち、左右の胸と胸が密着するように折り畳むので、通常外側のポケットは向き合う形で密着し、内ポケットは更に内側に入り、その状態を維持したまま鍵を掛けられるので、鍵の所有者以外の者がポケット内に手を入れることは困難であるから、防犯効果を高められる。
更に、防犯効果が高いことで、飲食店や理髪店などのように、掛けた衣服に目が届きにくい店内であっても、安心して衣服を掛けておける。
このことは、衣服の持ち主の安心だけではなく、店側にとっても、客側に対して防犯行動を示せるので、店の信用を高める効果もある。
また、鍵が掛かることで犯罪の抑止効果も得られる。
2.本発明のハンガーは、衣服を掛けて折り畳んだときの幅が従来のハンガーの半分しかないので、一定幅の間に掛けられる衣服の数が従来の2倍になり、特に狭い店内では有効である。
実施例1は本発明の代表的な構成を示すもので、図1はハンガー体Aとハンガー体Bを開いた状態の正面図であって、左右の肩掛け部1・2に連設する襟部3・4はともに図2に記載する持出し片7及び8を介して蝶番部9によって中央で連結して開閉可能とし、なお襟部3に凹部6を形成する吊部5を設けけている。
更に襟部3の手前面に通常「風呂屋錠」と呼ばれる、錠と鍵に同番号が付された錠21を設けている。
ここで吊部5に形成する凹部6の位置は、本ハンガーに衣服を掛けて折り畳み、凹部6をフックに吊るしたときに、衣服が垂下することを要する。
そしてこの風呂屋錠は、固定部24を備えた押し体23を押し込むことで施錠され、施錠された時点で札形の鍵25が抜き取れるものであり、鍵25を元の位置に差し入れることで施錠を解除できるものである。
因みに鍵に付された番号41は説明のためのもので任意である。
そこで、従来の錠に付すべき番号を襟部4の裏側の面、すなわちハンガー体Bを閉じたときに正面となる位置に付さなければならない。
従って従来は錠と鍵に同番号を付し、その状態で販売すれば済んだのであるが、本実施例の場合は、錠に付す番号を錠とは別途に番号付す手段を設ける必要があり、その分費用が嵩んでしまうが、本実施例には使いやすさの点において風呂屋錠が最も適している。
更に、ハンガー体A側の襟部3に錠21を設け、この錠21の左側に固定部24を有する押し体23を設けている。
本図において押し体23が押し込まれ、この押し体23に形成する固定部24は襟部4の手前に被さるように移動し、ハンガー体4が開かない状態、すなわち施錠した状態を示している。
そして引き抜いた鍵25と襟部4に同番号が記されている。
また、押し体23が押し込まれると、固定部24が襟部4の前に被さる状態になって施錠状態であることを示している。
ここで重要なことは、ハンガー体Aとハンガー体Bを閉じたときに、蝶番部9と持出し片7と8とによるマチ部10が造りだす区画であって、マチ部10の幅は、本ハンガーに衣服を掛けて折り畳んだときに、たとえ分厚い生地で二重になったとしても、ハンガー体Aとハンガー体Bの平行を維持できる幅を確保できることである。
また、このマチ部10による区画が存在することで、ここに錠を設けることができるのである。
従来の風呂屋錠は鍵を掛けるために錠の左側に位置する押し体を押し込むと、本実施例の固定部24に相当する部材が錠の右側に突き出し、この突き出た部分が、そこに設けた受け部の内に進入することで施錠される。
しかし本実施例に必要な風呂屋錠は従来のものとは異なるもので、固定部24が錠21の左側に位置する押し体23の側に設けられていているので、押し体23を押し込むのと同時に錠21の左側で施錠される。
従って錠21の右側に固定部24が突き出ることはなく、受け部も存在しない。
また、本実施例において錠をハンガー体Aの側に設けているが、逆勝手の風呂屋錠によればハンガー体Bに錠を設けることもできる。
そしてこの錠は本実施例では風呂屋錠としているが、これに限るものではなく、他にシリンダー錠、ダイヤル錠、プッシュ錠、ネジ締まり錠等、大きさと形状を適宜に合わせればどの様な錠でも利用できる。
また、図示するように衣服を本ハンガーに掛けてフックに吊るしたとき、抜き取った手持ちの鍵と同番号の数字が襟の上に見えるようにしている。
本実施例は実施例1の吊り部5の形状を具象化したもので、図示は白鳥がモチーフであり、喉の位置が凹部14としてここをフックに吊るすようにしている。
そして本実施例の吊部13は一例として鳥類としているが、これに限るものではなく、その他動植物や物体など何をモチーフにしてもよい。
本実施例は基本的には前述の実施例1と同じであって、ハンガー体Aに設けた吊部5をハンガー体Bの側にも設けたもので、本実施例を使用する場合は、本ハンガーを折り畳むと吊部5と吊部15が重なるので強度を二倍にすることができる。
先ず図8は本実施例を閉じた状態の部分正面図であって、シリンダー錠26は通常ロッカー等に使用する錠であるが、その大きさと構造はそのままの状態で本実施例にも使用することができ、ハンガー体B側の襟部4に固定している。
次に図9はハンガー体Bを開いた状態の部分正面図であって、図示はハンガー体Bの裏面が見えていて、シリンダー錠26を後方から見た図である。
シリンダー錠26の後端には固定体27を有し、施錠する際はハンガー体Bを閉じて、鍵によって定体27を矢印の方向に旋回させ、ハンガー体A側に設けた受け部28の中に進入すると施錠を完了する。
次に図10は図8のc-c矢視図であって、シリンダー錠26をハンガー体Bの襟部4に固定し、固定体27の先端部が受け部28内に位置して施錠状態を示している。
そして本実施例においても実施例1と同じく、蝶番部9と持出し部7と8によってマチ部10としている。
先ず図11は本実施例のハンガー体Aとハンガー体Bを閉じた状態の平面図であって、錠22を蝶番部9と持出し片7・8とからなるマチ部に設けていて、押し体29にハンガー体A側の襟部3とハンガー体B側の襟部4とに係わる固定部24・24を備えている。
図視は押し部29が押し込まれていて施錠状態を示している。
次に図12は図11に示すハンガー体Aとハンガー体Bを少し開いた状態を示していて、錠21は蝶番部9に固定しているが、持出し片7またはハンガー体8に固定することもできる。
ここで全ての実施例において起こりうる問題であるが、本ハンガーに衣服を掛けるとき、仮にハンガー体Aを片手に持ち、もう片方の手に衣服を持って掛けようとしたとき、蝶番部によってハンガー体Bが不用意に回動してしまうと、衣服を掛けにくくなる。
そこでこの状況を回避するために、ハンガー体Aとハンガー体Bを開いたときに直線の状態を持続する手段として、ハンガー体Aとハンガー体Bに係わる磁石またはバネ等を設けるとよい。
5:吊部 6:凹部 7・8:持出し片
9:蝶番部 10:マチ部 11:肩掛け部
12:襟部 13:具象体 14:凹部
21:錠 22:鍵穴 23:押し体
24:固定部 25:鍵 26:シリンダー錠
27:固定体 28:受け部 29:押し体
Claims (1)
- 蝶番部と該蝶番部の両側に持ち出し片を備えてマチ部とし、
該マチ部の両側に、襟部と肩掛け部からなるハンガ-体の襟部をそれぞれ横方向に向けて連設し、
該両側のハンガ-体が前記蝶番部の回動によって対向したとき、前記マチ部と襟部によって生じる区画と、
前記ハンガ-体の対向状態でハンガ-体が開かない状態を維持するように施錠するとともに、解錠可能な施解錠機構を前記区画内に備えた鍵付き折り畳みハンガー。
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