JPH0584272U - 衣料をｕ字形にたたんだ形でつすせるハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のハンガーは、衣料をつるすと大変かさ
ばり、ロッカーにも多くは収納出来ず、出し入れも容易
でない。本案の目的は、これを解決するため、衣料をつ
るしたまま、形くずれさせず、コンパクトな形にたたん
で、つるせるハンガの開発である。 【構成】 本案は、ハンガーのアーム部を、左アーム
１、右アーム２の２ピースで構成し、前方え折りたため
るよう、端部を直接、あるいは支持体３を介して結合し
た構造とし、また左右のアームの形状は、支持体３を用
いた場合は支持体も包括した外周りの形が、図２に示す
ようにＵ字形となるようデザインする。ことにより解決
した ［効果］ 衣料を形くずれさせず、コンパクトな形でつ
るすことが出来、取扱いも容易で、ロッカーにも多く収
納出来るなど、生活上の利便は大きい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洋服、和服、シヤツ、下着類などの衣料を、〔図１３〕に示したよ うに、フラットな形でも、〔図１４〕のような、中央でＵ字形に２つに折りたた んだ、コンパクトな形でもつるすことが可能であり。更に衣料をつるしたままの 状態で、いつでもワンタッチでたたんだ形にも、拡げた形にも変えることが出来 る全く新しい機能を持った、便利で有用なハンガーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の衣料ハンガーは、ワイヤー、プラスチック、木製など様々な種類のもの があり、また形も衣料が形くずれしないよう考案された、優れたものも多くあり 、各家庭では重宝がられ、日常使用される衣料の多くはハンガーにつるして収納 されているが、衣料をつるすと図１３、に示したように可成りかさばり、洋服タ ンスにどに出入れするのも簡單でないことが多い。

【０００３】 また従来の衣料ハンガーは、図１３に示すように、いづれも衣料をフラットな 形でつり下げるので、横巾も大きく、したがってこれを収納するロッカータンス 、やルームラックなどは、いずれも奥行の深いものが必要となり、室のスペース を可成り狭めるので、問題視されている。

【０００４】 なお最近各家庭での衣料の増加は著しく、限られたロッカタンスやルームラッ クに出来るだけ多くの衣料を形くずれさせないで収納する方法手段を求める声が 多いが、適当な物はなく、たたんで収納ボックスに入れているのが現状である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本案は衣料をハンガーにつるした状態で、ロッカーなどに収納する場合、極力 かさばらない、コンパクトな姿で、しかも形くずれしない、扱い易い状態で、つ るせるハンガーを開発しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を達成するため、アーム部を、左アーム１、右アーム２の ２ピースで構成し、端部を直接又は保持体３を介して結合し、アーム部を中央よ り前方に折りたたみ出来る構造とし、また折りたたんで、上部から見た外周の形 が、ほぼＵ字形になるように、左右各アームの形状をデザインする、なお保持体 を用いた場も左アーム１、と保持体３、と右アーム２よりなる外周の形をＵ形に することで実現した。

【０００７】

【作用】

本案は、以上のような構造機能を持ち、形状を供えているから、ハンガーにつ るした衣料は、えりもとをＵ字形にまるめ、両肩部を折りたたんだ、コンパクト な形で、しかも形くずれさせないようにつり下げ、かさばらずに収納出来るし、 取扱もワンタッチで容易であるなど、課題をクリヤーするに十分な機能を達成出 来るハンガーである。

【０００８】

【実施例】

実施例について、図面を参照して説明する。図１３は衣料を従来と同様なフラ ットな形につるした状態を示すものである。図１４はこの衣料をつるしたまゝの 状態から、ハンガーを折りたゝんで、形くずれの心配がないＵ字形につるした様 子を示した説明図である。

【０００９】 図１、図３、図５、図７、図９、図１１は、アームを拡げてフラットな状態に したときのハンガーの形と構造を示した正面図と上面図で、アームは左アーム１ 、と右アーム２の２個で構成され、前方え折りたゝみ出来るよう、それぞれの端 部を直接又は保持体３を介して組付けられ支持されている、なお左右アームの折 りたたみ可能角度は約９０〜１２０度内外となっている。

【００１０】 つぎに図２、図４、図６、図８、図１２は、アームを前方に折りたたんだ時の 形を示した上面図と右側面図で、上面図で明らかなように、折りたたまれた左ア ーム１、右アーム２が、また保持体３を用いたハンガーは、保持体３を含めた全 体の外周形状がＵ字形となるようデザインされている。

【００１１】 また衣料をフラットな形から、Ｕ字形に折りたたんだ形にしてつる時とでは、 全体の重心位置が変るので、折りたたんだ時も、衣料がまっすぐな形でつり下げ 出来るよう、つり具４の取付け部の構造は、図１〜図１２に示したように、アー ムを折りたたむと、これに連動して自然に前方え移動する機構か、またわ簡單に フック部分の向きを変えられる構造になっている。

【００１２】 図１、図２は、（請求項１）の実施例で、図１の正面図で示すように、保持体 ３は、衣料を傷めないよう球形のものとし、両側に切込み７を設け、左アーム１ 、右アーム２をそれぞれ嵌め込み、ボルト９で取付けたシンプルな構造を特徴と している。また左右のアームは、図２の上面図のように前方えＵ字形に折りたた むことが出来る、ただしアームを折りたたむときは、先づ図１上面図のように、 アームを拡げた状態のハンガー全体を前方え約９０度傾けて、保持体３の上部を 前に持って来ながら行う、特殊な方法を採用している。またつり具４は、図１の 正面図のように、保持体３の上部に設けられた切込み８の部分に入れ、ピン１２ で取付けられている。したがって、図２の正面図のようにアームを折りたたんだ 時は、保持体３の上部が前方え向くので、ピン１０の位置も前方に移り、つり具 ４の向きを上向に変えれば、図２右側面図のような形態となり、図１４のように 衣料を折りたたんで、丁度その重心位置で、まっすぐな姿でつることが出来る。

【００１３】 図３、図４は（請求項２）の実施例で、左アーム１、右アーム２は、図４の上 面図のようにドーナツ状の端部を持ち、折りたたんだときの、外周りの形状が、 Ｕ字形となるようデザインされている。また左右のアームは、ドーナツ状端部を 直接重ね合せ、スプリングを介して、ボルトをかねたつり具４で組立ている、ス プリング１１は、アームを開閉するトルクを制御するためのものである。なおつ り具４のフックの向きは、アームを折たたんだときは、重心の変化に対応して、 図４のように前方へ変えることが出来る。

【００１４】 図５、図６は（請求項３）の実施例で、左アーム１、右アーム２は、図５の上 面図のように、わん状の端部を持ち、折りたたんだときの、外周りの形状がＵ字 形となるようデザインされている。また左右のアームのわん状の端部は、互に重 ねはめ合せ出来るように作り、重ね合せた端部を、スプリング１１を介して、ボ ルト９で組立られている。またつり具４は、アームを折りたたむと、つり位置も 自動的に前方え移動するように、左右のアーム上に取付けている、又スプリング １１は、アームを開閉するトルクを制御するためのものである。

【００１５】 図７、図８は（請求項４）の実施例で、左アーム１、右アーム２の形状は図８ の上面図のように、折りたたんだときの、外周りの形状がＵ字形となるようデザ インされている、また左アーム１、右アーム２は、支柱５とチョウツガイ６を使 って結合され、保持体３に組立てられる。なお図７正面図、図８のＰ−Ｐ断面図 に示したように、支持体３の左右と前面は傾斜面にしてあり、アームを拡げたと きも、前方へ折りたたんだときも、左右アームの端部下方に設けた切込部と契合 するような構造になっている、したがって左右のアームは常に定めた方向位置を 維持出来る構造になっている。またアームを少し持上げれば、支持体３との契合 は解除されるので、アームは自由に挺動させることが出来る。なおつり具４は、 チョウツガイ６の軸を兼ねており、左右のアームを折りたたむと、これに連動し て、つり位置も図８のように自動的に前方え移動させることが出来る構造になっ ている。

【００１６】 図９、図１１は（請求項５）の実施例で、図１０の上面図のように、左右のア ームを折りたたんだときの外周りの形状をＵ字形にするため、後面が円弧状の支 持体３を用いている。なお支持体３は、上部につり具４を、上下面にアーム取付 孔１３を、両側に、アームガイド溝１４、を備えており、左アーム１、右アーム ２は彈力性のあるワイヤーで図のように成形され、手で上下に少し圧縮し、アー ム挿入孔１５より支持体に挿入し、アーム取付孔１３に組込んでセットされる。 なおつり具４は、棒状のかけ具に差込んでつるす方式のものであり、図のように 後方え傾斜したパイプ状に作られている。

【００１７】 図１１、図１２は（請求項６）の実施例で、本案は図１２、の上面図のように 左右のアームを折りたたんだときの、外周りの形をＵ形とするため、保持体３の 後面を半円形にしてある、又保持体３は、彈力性のあるプレートで作り、両側に アーム取付部を設け、左アーム１、右アーム２、プレート１０を、それぞれ支柱 ５で結合し、組立た構造となっている。そして支持体３の伸縮の際の彈力を利用 し、左右のアームを図１１、のように拡げた形から、図１２のようにＵ字形に折 りたたんだ形に、ワンタッチで変化させることが出来る、またつり具４は、チエ ンで作られ、図のように左右のアームの、アームの上に取付けてあり、アームを 折りたたんだときは、図１２のように、つり位置が自動的に前方え移るので、い つも重心位置でつることが出来るようになっている。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本案の効果は従来のハンガー機能の外に、衣料を２つ折 りにしてつるす、新規な機能をプラスし、ハンガの使用機能を大巾に拡大すると ともに、つぎのように生活上の利便も大きい、すなわち、衣料を折りたたんでつ るすと容積をとらないので、（イ）、持ち運びや、ロッカータンスなどえの出入 れが容易になる、（ロ）ロッカタンスなどへの収納量が大巾に増大する、（ハ） 、ロッカタンス、ルームロッカーなどは、奥行きの浅いものが使えるようになり 、室のスペースも可成り増大して、室が広く使えるようになるなど、生活上の利 便は大きなものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（請求項１）の説明図で、衣料をフラットな形
でつるす場合の正面図と上面図である。

【図２】図２のハンガーをＵ字形に折りたたんだ状態を
示す上面図と、右側面図である。

【図３】（請求項２）の説明図で、衣料をフラットな形
でつるす場合の正面図と上面図である。

【図４】図３のハンガーをＵ字形に折りたたんだ状態を
示す上面図と、右側面図である。

【図５】（請求項３）の説明図で、衣料をフラットな形
でつるす場合の正面図と上面図である。

【図６】図５のハンガーをＵ字形に折りたたんだ状態を
示す上面図と、右側面図である。

【図７】（請求項４）の説明図で、衣料をフラットな形
でつるす場合の正面図と上面図である。

【図８】図７のハンガーをＵ字形に折りたたんだ状態を
示す上面図と、そのＰ−Ｐ断面図である。

【図９】（請求項５）の説明図で、衣料をフラットな形
でつるす場合の正面図と上面図である。

【図１０】図９のハンガーをＵ字形に折りたたんだ状態
を示す上面図と右側面図である。

【図１１】（請求項６）の説明図で、衣料をフラットな
形でつるす場合の正面図と上面図である。

【図１２】図１１のハンガーをＵ字形に折りたたんだ状
態を示す上面図と、そのＰ−Ｐ断面図である

【図１３】アームを拡げ、衣料をフラットな形で、つる
した状態の説明図である。

【図１４】アームを折りたたみ、衣料をＵ字形にたたん
だ状態でつるしたものを数例示した説明図である。

【符号の説明】

１ アーム右 ２ アーム左 ３ 保持体 ４ つり具 ５ 支柱 ６ チョウツガイ ７ 切込み ８ 切込み ９ ボルト １０ プレート １１ スプリング １２ ピン １３ アーム取付孔 １４ アームガイド溝 １５ アーム挿入溝、

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 図１、図２に示すように、衣料をつるす
   アーム部を、左アーム１、右アーム２、および左右のア
   ームを取付けガイドする、球形の保持体３、で構成し、
   衣料をかけた状態でもハンガー全体を前方に傾けなが
   ら、左右のアームを図２上面図のように折りたためる構
   造とし、なお図２上面図のように、折りたたんで上部か
   ら見た左アーム１、右アーム２と保持体３で形成される
   外周りの形を、ほゞＵ字形としたことを特徴とする、衣
   料をＵ字形にたたんでつるせるハンガー。
2. 【請求項２】 保持体を用いず、図４の上面図のよう
   な、端部がドーナツ状で、折りたゝんだ時の外周りの形
   が、Ｕ字形となるようデザインした、左アーム１、右ア
   ーム２の端部を直接重ね合せ、ボルト４で結合し、左右
   のアームを、図４の上面図のように折りたためる構造と
   した、（請求項１）の衣料をＵ字形にたたんでつるせる
   ハンガー。
3. 【請求項３】 保持体を用いず、図６の上面図のよう
   な、端部が腕状で、折りたたんだ時の外周りの形が、Ｕ
   字形となるようデザインした、左アーム１、右アーム２
   の端部を直接重ね合せ、ボルト４で結合し、左右のアー
   ムを、図６の上面図のように折りたためる構造とした、
   （請求項１）の衣料をＵ字形にたたんでつるせるハンガ
   ー。
4. 【請求項４】 図７、図８に示すように、アームを取付
   ける支柱５を設け、また前と左右を傾斜面とした支持体
   ３に、左アーム１、右アーム２をそれぞれ組付ける、な
   おアームと支持体３との嵌合部は、アームを少し持ち上
   げれば外れるので、左右のアームは随時図８の上面図の
   ように折りたたむことが出来る、このような構成にな
   る、（請求項１）の衣料をＵ字形にたゝんでつるせるハ
   ンガー。
5. 【請求項５】 図９、図１０に示すように、上下面にア
   ーム揺動支点となる孔を、両側にアームをガイドする溝
   を設けた支持体３の両側に、彈力性のあるワイヤーで作
   った、左アーム１、右アーム２を組付け、左右のアーム
   を図１０の上面図のように折りたゝめる構造とした、
   （請求項１の衣料をＵ字形にたたんでつるせるハンガー
6. 【請求項６】 図１１、図１２に示すように、彈力性の
   ある半円形のプレートで作られた支持体３の両端に設け
   た軸受に、左アーム１、プレト１０、右アーム２を２個
   の支柱５で組付け、支持体３の彈力を利用し、ワンタッ
   チでアームを図１１から図１２の状態に、折りたたんだ
   り、拡げたり出来る構造を特徴とした、（請求項１）の
   衣料をＵ字形にたたんでつるせるハンガー。