JP3223630U - 携帯用カードホルダー - Google Patents

Abstract

【課題】社員証等の個人情報を表示したカードを容易に裏返してこれを係止し、必要時には表面に表示できる携帯用カードホルダーを提供する。【解決手段】一側が透明なカード収納部を有する本体を支持部材１０で使用者の首や着衣に吊るす、又は係止するカードホルダーにおいて、本体が二つ折に形成され、一方の折り畳み片２が、折り畳み基部片２ａと、残りの折畳み残部片２ｂとに切断され、折り畳み基部片と折り畳み残部片が各切断端縁中央で相互に回転自在に軸支され、折り畳み残部片の一側にカード収納部５を設け、本体の他方の折り畳片３に支持部材１０を設けた。【選択図】図４

Description

この考案は、社員証などのＩＤカードやイベントの入場証等のカードを保護し、身に着けて表示するための携帯用カードホルダーに関するものである。

近年、社員証等のＩＤカードやネームカードを収納して携帯するカードホルダーが普及しており、首から吊り下げたり、ホケットに吊り下げたりして、必要時にそれを機械にかざしたり、監視者に呈示している。

特許文献１に示すものは、ホルダーに設けたクリップで使用者の胸ポケットに吊下げたり、使用者の首から吊下げた吊下げ紐をホルダーの穴に通して保持しているものである。また、特許文献２のものは、カードホルダーに設けた首掛け紐を使用者の首に掛けて携帯するものでる。

さらに、特許文献３のものはカードケースをフックで吊下げ、安全ピンやクリップで使用者の胸に取付けるものであるが、カードケースのカード収納部を縦又は横にヒンジ部を設けて折り畳みし得るように複数個設け、必要に応じて所望のカードが前面に表示されるように収納して折畳んだ状態でクリップ取付け孔にクリップを通して吊下げる構成にしている。

特開平１１−９５６７２号公報 実用新案登録第３０８６６４１号公報 実用新案登録第３０８５９２３号公報

しかしながら、前記特許文献１や２のものは、カードケースが一枚のカードを収納する構成となっており、これを使用者が携帯すると、例えば、カードが社員証のような個人情報を表示する場合に、この様なカードホルダーやカードケースを首や胸にさげたままコンビニに買い物に行ったり、電車やバスに乗ったりすると、社名や名前等の個人情報が第三者に容易に漏れてしまい、これを悪用されるおそれもある。

これらの場合に、社員証等の個人情報を表示している面を裏側にすることもできるが、使用者の動きや風などで回転してしまい、外面が個人情報を表示した状態になる。

また、特許文献３に示すように、カード収納部を複数個折り畳み可能に設けていれば、社員証等を外出時に入れ替えて表に表示されない箇所に収納することもできるが、その場合に入れ替え等の手間がかかる。

そこで、この考案はこれらの点に着目し、社員証等の個人情報を表示したカードを容易に裏返しておくことができ、必要時に表面にして表示できる携帯用カードホルダーを提供することを目的としたものである。

請求項１の考案は、一側が透明な部材から成る、又は透明な窓を有するカード収納部を具備する本体を支持部材で使用者の首や着衣に吊るす、又は係止するカードホルダーにおいて、本体が二つ折に形成され、その一方の折り畳み片が、折り畳み基部片と、その残りの折畳み残部片とに切断され、これらの基部片と折り畳み残部片の各切断端縁中央で相互に回転自在に接続され、これにより前記折り畳み残部片が前記他方の折り畳み片に対して表裏面をひっくり返して重ねることを可能にし、当該折り畳み残部片の一側に、前記透明な部材又は透明な窓を有する一側面を合わせて前記カード収納部を設け、前記本体の他方の折り畳片に前記支持部材を設けた、携帯用カードホルダーとした。

また、請求項２の考案は、前記本体が二つ折りに形成された他方の折り畳片の内側にカード収納用ポケットが設けられた請求項１に記載の携帯用カードホルダーとした。

また、請求項３の考案は、前記本体が二つ折りに形成された他方の折り畳み片内に、その一端縁にファスナーにより開閉自在な開口部を有する扁平物収納部が設けられた、請求項１又は２に記載の携帯用カードホルダーとした。

また、請求項４の考案は、前記二つ折りに形成された折り畳み片の、前記他方の折り畳み片の先端部と、前記一方の折り畳み片の折り畳み残部片の両側面夫々の先端部とが、相互に重合係止自在な係止具が設けられている、請求項１〜３に記載の携帯用カードホルダーとした。

また、請求項５の考案は、前記支持部材が前記二つ折りに形成された他方の折り畳片の折り畳み端部外面に設けられた、請求項１〜４のいずれかに記載の携帯用カードホルダーとした。

請求項１の考案によれば、一側が透明なカード収納部に社員証等の個人情報表示カードを収納し、当該個人情報を表示したカードを表示したい場合は、折り畳み基部片に対して折り畳み残部片を回転させてカード収納部の透明な一側面を外側にして他方の折り畳み片と重ねれば、当該カードホルダーの外側に個人情報が表示される。

また一方、前記個人情報を表示したカードを表示したくない場合は、折り畳み基部片に対して折り畳み残部片を回転させて前記カード収納部の透明な一側面を内側にして他方の折り畳み片に重ねる。これにより当該カードホルダーの外側両側面には個人情報が表示されない。この様に個人情報表示カードをカード収納部に収納したまま、当該個人情報表示カードを表示したり、表示しないように容易にすることができる。

また、請求項２の考案によれば、個人情報表示カード以外のクレジットカード等のカードをカード収納用ポケットに収納することが出来、当該カードホルダーに複数のカードが収納でき、便利である。

また、請求項３の考案によれば、カード又はカード以外のメモ紙片や小銭を扁平物収納部に収納することが出来、カードの保持以外に他の小物も収納でき便利である。

また、請求項４の考案によれば、二つ折りに形成された折り畳み片の、前記他方の折り畳み片の先端部と、前記一方の折り畳み片の折り畳み残部片の両側面夫々の先端部とを相互に重合係止自在な係止具が設けられているため、前記個人情報表示カードを収納したカード収納部の透明な一側面を外側にして係止したり、内側にして係止したりする状態をより確実に保持でき、個人情報表示カードによる個人情報の漏えいを防ぐことができる。

また、請求項５の考案によれば、前記支持部材が二つ折りに形成された他方の折り畳片の折り畳み端部外面に設けられているため、例えば、使用者の首に吊り下げた状態のままで、折り畳み片の開閉、折り畳み基部片に対する折り畳み残部片の回転によりカード収納部を表にしたり裏にしたりすることが容易にできる。

この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーの正面図である。 この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーの背面図である。 この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーの一方の折り畳み片を他方の折り畳み片から開いた状態の斜視図である。 この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーの一方の折り畳み片を他方の折り畳み片から開き、折り畳み基部片に対しており畳み残部片を回転させている状態の斜視図である この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーのカード収納部透明な一側面を外側にした状態の正面図である。 この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーの折り畳み基部片と折り畳み残部片の回転自在な係合箇所の係合構成要図である。 この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーの係止具の他の例を示す正面図である。 この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーの支持部材を他の箇所に付けた例を示す、一方の折り畳み片を他方の折り畳み片に対して開けた状態の斜視図である。

（実施の形態例１）
この考案の実施の形態例１の携帯用カードホルダーを図１〜６に基づいて説明する。

当該携帯用カードホルダーは、適宜の硬性を有する合成樹脂製の本体１が上下に二つ折りに形成され、その一方の折り畳み片２と他方の折り畳み片３とで形成されている。前記一方の折り畳み片２は、長手方向に略直角に、折り畳み基部片２ａと、その残りの折畳み残部片２ｂとに分断されて切断され、これらの折り畳み基部片２ａと折り畳み残部片２ｂの各切断端縁中央で回転金具４により相互に回転自在に接続されている。そして、前記他方の折り畳み片３に対して前記折り畳み残部片２ｂを裏返すことができる。

前記回転金具４は、図６に示すように、前記折り畳み基部片２ａと折り畳み残部片２ｂとを接続するもので、２つの短円柱４ａを突き合わせて相互に軸方向に回転自在となっており、各短円柱４ａと一体な骨部材４ｂが前記折り畳み基部片２ａ及び折り畳み残部片２ｂの各切断縁に内蔵されている。

前記折り畳み基部片２ａは本体１の折り畳み箇所から短い長さであり、一方の折り畳み残部片２ｂはそれに比べて長い辺を有し、当該折り畳み残部片２ｂ内には袋状のカード収納部５が設けられている。また、図５に示すように、当該カード収納部５の開口部５ａが折り畳み残部片２ｂの一側上端に設けられ、また、当該一側面に透明窓６が設けられている。また、当該折り畳み残部片２ｂの裏面は、図１に示すように、無地か又は適宜の模様が描かれていてもよい。

また、前記本体１の他方の折り畳み片３の内側面には、複数段のカード収納用ポケット７が設けられている。これらのカード収納用ポケット７はカードを入れた際、カードの上部が突出するサイズとなっている。また、当該他方の折り畳み片３の内部には、メモ紙片や小銭を入れる扁平物収納部８が設けられている。この扁平物収納部８は、当該他方の折り畳み片３の側端縁に開口部を有し、当該開口部を開閉するファスナー９が設けられている。この折り畳み片３の外側は、図２に示すように、扁平で無地か又は適宜の模様が描かれていてもよい。

また、前記本体１の他方の折り畳み片３の上端であり、一方の折り畳み片２の折り畳み基部片２ａの上端箇所には、使用者の首に取り下げる紐や胸のポケットに係止する支持部材１０が設けられている。この支持部材１０は、他方の折り畳み片３の上端に取り付けられた環状金具１１と、当該環状金具１１に順次接続された止め具１２、リール１３及び使用者の首に掛けるストラップ１４から成る。図示は省略したが、前記支持部材は、上記に替えて、前記環状金具１１に止め具１２及び使用者の胸ポケットに挟持するクリップ等を接続する場合もある。

また、前記他方の折り畳み片３の下端に折り返し舌片１５が設けられ、当該折返し舌片１５の先端内側に雄ホック１６が設けられている。また、前記一方の折り畳み片２の折り畳み残部片２ｂの表裏面に前記雄ホック１６に対応した雌ホック１６ａが夫々設けられている。

この折り返し舌片１５及び雄ホック１６、雌ホック１６ａから成る係止具に代えて、雄雌の面ファスナーにしてもよく、また、図７に示すように、前記他方の折り畳み片３の両側下部の角部にループ１７、１７を設け、これらのループ１７に一方の折り畳み片２の折り畳み残部片２ｂの下端角部を挿入係止することもできる。前記係止具はこれらのものに限るものではない。

また、上記実施の形態例１では、環状金具１１、止め具１２、リール１３及びストラップ１４から成る支持部材を他方の折り返し片３の上端に設けたが、当該支持部材は、図８に示すように、扁平物収納部８の開口部脇の前記折り返し片３の一側縁に設けて良く、また、前記折り返し片３の他の箇所に設けてもよい。

また、上記実施の形態例１では、一方の折り畳み片２の折り畳み基部片２ａと折り畳み残部片２ｂを回転金具４により回転自在に接続しているが、この回転金具４に限定されるものではない。他の手段により、回転自在に接続したものであればよい。

また、上記実施の形態例１では、カード収納部５の一側に透明窓６が設けられているが、これに替えて、前記一方の折り畳み残部片２ｂの、カード収納部５を有する一側面を透明な部材にしてもよい。

１ 本体 ２ 一方の折り畳み片
２ａ 折り畳み基部片 ２ｂ 折り畳み残部片
３ 他方の折り畳み片 ４ 回転金具
５ カード収納部 ５ａ 開口部
６ 透明窓 ７ カード収納用ポケット
８ 扁平物収納部 ９ ファスナー
１０ 支持部材 １１ 環状金具
１２ 係止具 １３ リール
１４ ストラップ １５ 折り返し舌片
１６ 雄ホック １６ａ 雌ホック
１７ ループ

Claims (5)

1. 一側が透明な部材から成る、又は透明な窓を有するカード収納部を具備する本体を支持部材で使用者の首や着衣に吊るす、又は係止するカードホルダーにおいて、
   本体が二つ折に形成され、その一方の折り畳み片が、折り畳み基部片と、その残りの折畳み残部片とに切断され、
   これらの基部片と折り畳み残部片の各切断端縁中央で相互に回転自在に接続され、これにより前記折り畳み残部片が前記他方の折り畳み片に対して表裏面をひっくり返して重ねることを可能にし、
   当該折り畳み残部片の一側に、前記透明な部材又は透明な窓を有する一側面を合わせて前記カード収納部を設け、前記本体の他方の折り畳片に前記支持部材を設けたことを特徴とする、携帯用カードホルダー。
2. 前記本体が二つ折りに形成された他方の折り畳片の内側にカード収納用ポケットが設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の携帯用カードホルダー。
3. 前記本体が二つ折りに形成された他方の折り畳み片内に、その一端縁にファスナーにより開閉自在な開口部を有する扁平物収納部が設けられたことを特徴とする、請求項１又は２に記載の携帯用カードホルダー。
4. 前記二つ折りに形成された折り畳み片の、前記他方の折り畳み片の先端部と、前記一方の折り畳み片の折り畳み残部片の両側面夫々の先端部とが、重合係止自在な係止具が設けられていることを特徴とする、請求項１〜３に記載の携帯用カードホルダー。
5. 前記支持部材が前記二つ折りに形成された他方の折り畳片の折り畳み端部外面に設けられたことを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載の携帯用カードホルダー。

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