JP7165950B2 - 自動運転車両を用いた遠隔撮像システム及び自動運転車両の遠隔走行システム - Google Patents

自動運転車両を用いた遠隔撮像システム及び自動運転車両の遠隔走行システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば動物園,植物園,水族館、企業その他の団体が運営する見学用の工場や博物館等の見学を主体とする施設やテーマパーク等あるいは美術館,博物館等の広大な施設で、利用者が所望の箇所をライブ映像にて見ることができるようにした自動運転車両による遠隔撮像システム並びに上記各種施設の管理や運営をする管理会社、商業ビル管理会社、物流会社等が利用可能な自動運転車両の遠隔走行システムに関するものである。
従来、動物園,植物園や水族館等の見学を主体とする施設においては、利用者は、実際に当該施設に出向いて入場することにより、施設内を自由に見学するようになっている。これにより、利用者は、展示されている動物,植物あるいは魚類等の自分が希望する実物を間近で見ることができる。
これに対して、例えば動物園内に所定箇所設置した固定カメラ(ウェブカメラ)により、特に人気の高い特定の動物の姿を、任意の時間に見ることができるようにした例も実際に実用化されている。
しかしながら、このような固定カメラでは、例えば動き回る動物を追尾して撮影することは困難であると共に、アップ画像を撮ることも難しい。また、病気やケガなどの身体的その他の外出困難な事情により、直接現地へ出向いて見学できないこともある。
本発明は、以上の点に鑑み、例えば動物園,植物園,水族館等の見学を主体とする施設やテーマパーク等あるいは美術館,博物館等の広大な施設において、利用者が所望の箇所、例えば自宅で所望のアングルで撮影して、手元の端末機器で撮像画面を見ることにより、これらの施設を遠隔の場所から見学体験できるようにした自動運転車両による遠隔撮像システムを提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の構成によれば、遠隔操作による無人自動走行を行なう自動運転車両と、自動運転車両と第一のネットワークを介して接続され、自動運転車両の運行を管理する管理センターと、管理センターと第二のネットワークを介して接続され利用者により入力された自動運転車両の前進・後退・停止・操舵及び走行速度等を含む走行操作情報と、各種撮像に関する撮像操作情報と、を管理センターを介して自動運転車両に送出する利用者の端末機器と、から構成されており、管理センターが、運行範囲のマップデータを備えており、自動運転車両が、管理センターの運行管理により所定の運行範囲内でのみ移動可能であり、端末機器からの走行操作情報に基づいて当該運行範囲内で移動すると共に、自動運転車両が、撮像部を備えていて、撮像部が、端末機器からの撮像操作信号に基づいて動画の撮影を行ない、その撮像結果である動画データを管理センターを介して端末機器に送信し、端末機器が、自動運転車両からの動画データを保存し又は表示部に画面表示管理センターが、利用者による自動運転車両の走行操作情報による自動運転中に、当該自動運転車両が運行範囲の走路から外側にはみ出そうとした場合に、マップデータと自動運転車両の位置情報に基づいて割込制御情報を作成し、該割込制御情報を第一のネットワークを介して自動運転車両の走行部に送信し、自動運転車両を、割込制御情報に基づいて走路内に戻すように、当該自動運転車両の走行を管理する、自動運転車両による遠隔撮像システムにより達成される。
上記構成によれば、利用者は、例えばスマートフォンやタブレット又はパーソナルコンピュータ等の端末機器を操作して、走行操作情報を管理センターを介して自動運転車両に送出することで、自動運転車両を遠隔操作により所定の運行範囲内で所望の位置に自在に移動させると共に、撮像操作信号を管理センターを介して自動運転車両に送出することで、利用者は自動運転車両の撮像部を操作して動画の撮影を行ない、その撮像した動画データを管理センターを介して端末機器に送出する。これにより、端末機器の表示部に、当該動画データによる動画が表示されるので、利用者は、当該自動運転車両が移動する所定の運行範囲から離れた遠隔地、例えば自宅その他の施設に居ながらにして、所定の運行範囲内で撮像した動画をライブで端末機器の表示部で目視することができる。
その際、自動運転車両は、利用者の端末機器の操作により、利用者の希望に従って、走行、即ち前進・後退・停止すると共に、利用者の希望する走行速度で走行するので、利用者が自分のペースで運行範囲内の対象物を目視することが可能である。また、自動運転車両は、管理センターにより所定の運行範囲内でのみ移動するよう運行管理されているので、端末機器からの走行操作情報により運行範囲外に移動しようとしても、管理センターの運行管理により移動が制限されることから、自動運転車両は確実に運行範囲内でのみ安全且つ確実に移動し得る。管理センターが、運行範囲のマップデータを備えており、管理センターが、利用者による自動運転車両の走行操作情報による自動運転中に、当該自動運転車両が運行範囲の走路から外側にはみ出そうとした場合に、マップデータと自動運転車両の位置情報に基づいて割込制御情報を作成し、該割込制御情報を第一のネットワークを介して自動運転車両の走行部に送信し、自動運転車両を、割込制御情報に基づいて走路内に戻すように、当該自動運転車両の走行を管理する。管理センターが自動運転車両の位置をマップデータを参照して把握することで、端末機器からの走行操作情報に基づいて走行する自動運転車両が運行範囲からはみ出ようとすると、管理センターが自動運転車両を管理して運行範囲内で移動させる。
さらに、好ましくは、複数の管理センターからなる第一の管理センターと、該第一の管理センターに接続される第二の管理センターと、第一の管理センターと第二の管理センターとを接続する第三のネットワークと、を備え、第二の管理センターが、各第一の管理センターで対応できない自動運転車両の障害及び/又は保守作業を実施する。
運行範囲内の各所に配置されたガイドエリアに関連づけられた音声ガイド情報が、マップデータに関連付けて登録されていると、自動運転車両が個々のガイドエリアに接近したとき、管理センターが対応する音声ガイド情報を読み込んで端末機器に送信し、端末機器が当該音声ガイド情報に基づいて音声ガイドをする。従って、利用者は、撮像部による動画の視覚的認知だけでなく、音声ガイドによる聴覚的認知により当該ガイドエリアに関する情報を取得することができる。
本発明による自動運転車両による遠隔撮像システムは、好ましくは、端末機器の表示部がタッチパネルであり、該表示部に撮像部で取得したカメラ画像と、速度設定表示と、前進・後退設定表示が表示される。
撮像部が、縦方向及び/又は横方向に揺動可能に、かつ、垂直方向に移動可能に支持され、端末機器からの撮像操作信号により縦方向及び/又は横方向に揺動されると共に、垂直方向にも移動される。撮像部が、縦方向及び/又は横方向に揺動可能に支持されると、撮像部による撮影の際に、所謂パン及びチルトを実行でき、より広い範囲の撮像が可能となる。撮像部が垂直方向に移動可能に支持されていれば、撮像部の高さ位置が適宜に調整され、例えば自動運転車両の存在によりガイドエリアの撮像が妨げられてしまう場合でも、撮像部を上昇させて確実に撮像することができ、種々の視覚効果を備えた撮影を行なうことができる。
撮像部がその被写界角度の変更可能なズーム機能を備えていれば、端末機器からの撮像操作信号によりズーミングを行ない、当該ガイドエリアの視認したい部分に接近できない場合にも、より大きなアップ画像を得ることが可能となる。
撮像部が周囲の音を音声信号に変換するマイクを備えていれば、撮影と同時に又は撮影と独立して、マイクによる音声信号を管理センターを介して端末機器に送信し端末機器が、マイクからの音声信号を再生する。よって、端末機器により運行範囲内で自動運転車両の周囲の音を聴覚的に認知することができる。
撮像部が複数個の撮像カメラを備えていれば、各撮像カメラが互いに独立的に異なる高さ位置あるいは異なる画角又は方向に設定され又は調整されるので、自動運転車両からの視界がより効果的に視覚的に認知される。
本発明による自動運転車両による遠隔撮像システムにおいて、第二のネットワークが第一のネットワークと同じである場合は、一つのネットワークを使用して低コストで簡便に本システムを構成することができる。
前記マップデータは、好ましくは、動物園、植物園、水族館、公園等の特定の閉鎖空間における運行路データを含み、利用者が端末機器に表示した映像により自動運転車両の遠隔操作を行なうことで、当該閉鎖空間内で自動運転車両を自動走行させることができる。
好ましくは、自動運転車両が運行範囲に複数台備えられ、管理センターは、複数の利用者による各自動運転車両の走行操作情報による各自動運転中に各自動運転車両が接近する場合に、マップデータと自動運転車両の位置情報に基づいて割込制御情報を作成し、該割込制御情報を第一のネットワークを介して接近する自動運転車両の走行部に送信し、自動運転車両を、割込制御情報に基づいて相互に接近しないように当該自動運転車両の走行を管理する。管理センターが、各自動運転車両が相互に接近しないよう各自動運転車両の運行を管理するので、複数の自動運転車両は、それぞれ対応する端末機器からの走行操作情報によりそれぞれ個別的に移動する際、自動運転車両同士の衝突を防止し、それぞれ安全に移動することができる。
上記遠隔撮影システムを用いて、利用者が端末機器に表示した映像により自動運転車両の遠隔操作を行なうことで、自動運転車両を遠隔操作で自動走行させる走行システムを構成することができる。
本発明によれば、利用者が自分の家その他の遠隔地に所在していても、利用者の端末機器により、例えば動物園,植物園,水族館等の見学を主体とする施設やテーマパーク等あるいは美術館,博物館等の遠く離れた広大な施設を居ながらにして、恰も当該施設で見物しているかのように所望のアングルで撮像し手元の携帯端末で撮像画面を見ることができると共に、遠隔撮影システムを用いて、利用者が端末機器に表示した映像により自動運転車両の遠隔操作を行ない、自動運転車両を自動走行させることができ、極めて優れた自動運転車両による遠隔撮像システム及び走行システムを提供することができる。
本発明による自動運転車両による遠隔撮像システムの一実施形態の全体構成を示す概略図である。 図1の遠隔撮像システムの運行範囲の例を示す概略図である。 図1の遠隔撮像システムで使用される自動運転車両の構成を示すブロック図である。 図3の自動運転車両の具体的な構成を示す左側面図である。 図3の自動運転車両を示す平面図である。 図3の自動運転車両を示す正面図である。 図1の遠隔撮像システムにおける管理センターの構成を示すブロック図である。 図1の遠隔撮像システムにおける端末機器の表示部の画面表示例を示す概略図である。 図1の遠隔撮像システムにおける自動運転車両の走行及び撮像の開始までの作業を順次に示すフローチャートである。 図1の遠隔撮像システムにおける自動運転車両の走行制御の作業を順次に示すフローチャートである。 図1の遠隔撮像システムにおける撮像部の撮像制御の作業を順次に示すフローチャートである。 自動運転車両の遠隔走行システムの変形例の構成を示すブロック図である。
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明による自動運転車両による遠隔撮像システム(以下、遠隔撮像システムという)の一実施形態の全体構成を示している。遠隔撮像システム10は、運行範囲として例えば動物園内の一部領域において、出発位置から展示されている複数の動物展示エリアを巡回する走路に沿って移動しながら、動物展示エリア内の動物等を撮影して出発位置に戻るものであって、自動運転車両20と管理センター30と第一のネットワーク40と利用者50が使用する端末機器60と第二のネットワーク70とから構成されている。自動運転車両20,利用者50及び端末機器60は、図1にはそれぞれ一つのみが示されているが、実際には、複数台の自動運転車両20,複数人の利用者50及び端末機器60が配置されて複数の利用者50に対応することができる。以下の説明では、1人の利用者50が端末機器60を有していて、動物園内の複数の動物展示エリアを巡回して見学する場合を例にとる。
上述した運行範囲としての動物園内の一部領域の例としては、図2に示すように、例えば草原ゾーン80にて、複数の動物展示エリアを巡回する一周約350m程度の走路81に沿って、出発位置81aからスタートして同じ出発位置81aに戻るまで、自動運転車両20がゆっくりと周回走行するようになっている。各動物展示エリアのうち、ガイドエリア82には、後述するように、当該ガイドエリア82で展示される動物に関する音声ガイド情報が設定される。
第一のネットワーク40は、任意の構成のネットワークであって、専用回線ネットワーク、公衆回線ネットワークの何れでもよく、動物園の当該草食動物ゾーンに配置されたWi-Fi等の無線LANであってもよい。第一のネットワーク40により、自動運転車両20と管理センター30が相互に接続される。
第二のネットワーク70は、同様に任意の構成のネットワークで、公衆回線ネットワークや動物園の当該草食動物ゾーンに配置されたWi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線LANであってもよい。第二のネットワーク70により、端末機器60と管理センター30が相互に接続される。第二のネットワーク70は、第一のネットワーク40と同じネットワークであってもよい。具体的には、第一のネットワーク40がLTE又は4Gの公衆回線ネットワークの場合には、第二のネットワーク70も同じ公衆回線ネットワークを使用してもよい。この場合には、通信速度が早く、通信範囲が広いという利点が生じる。
自動運転車両20は、無人自動運転が可能な自動運転車両であり、一人乗りカートと同様の構成であって、図3に示すように、車両本体21(自動運転車両20の細部構成については、図4以下に図示。)の下部に設けられた走行部22と、走行部22を自動運転制御する制御部23と、着座部24と、各種操作を行なう車載端末25と、を備え、当該自動運転車両20を特定するための車両識別情報26が付されると共に、さらに撮像部27を備えている。自動運転車両20は、利用されない場合には、出発位置81a付近に待機している。自動運転車両20は図示の一人乗り用に限らず複数人乗車可能なものでも、或いは、遠隔操作専用の車両であれば乗用車タイプに限らず、遠隔操作による走行専用車両でも、或いは本出願人により提案している無人の商品配達専用の自動運転車両などであってもよい。
車載端末25は、例えば市販のタブレット端末等の情報端末機器が使用され、その表示部25aは、着座部24に着座した人から見やすい位置に配置されている。本実施形態では、自動運転車両20の着座部24には、利用の際には人が乗車しないので、着座部24及び車載端末25は省略されてもよい。
自動運転車両20の制御部23は、端末機器60から管理センター30を介して送られてくる走行操作情報60b及び撮像操作情報60cに基づいて走行部22及び撮像部27を駆動制御する。利用開始情報60aは、端末機器60を特定する端末識別情報60dを含んでおり、自動運転車両20の制御部23は、この端末識別情報60dにより特定された端末機器60と関連付けられて、当該端末機器60から送られてくる走行操作情報60b及び撮像操作情報60cにより、走行部22及び撮像部27の駆動制御を行なう。
自動運転車両20の制御部23は、走行制御情報60bを受け取ると、この走行制御情報60bに基づいて自動運転車両20の走路81内の人や障害物等そして他の自動運転車両20を回避する際には、走行操作情報60bによる走行部22の駆動制御に対して割り込み制御を行なう。かくして、自動運転車両20は制御部23により制御されて、走行部22の駆動制御により、出発位置から草食動物ゾーン内の走路81に沿って走路81内の人や障害物等そして他の自動運転車両20を回避しながら、端末機器60からの走行操作情報60bに基づいて前進・後退・停止等、或いは右左折などの操舵を行なって、撮像部27の駆動制御により各展示エリアの動物等の撮影を行なう。自動運転車両20の制御部23は、走行部22の駆動制御の際に、その走行速度を複数段階に設定することができ、走行速度の変更は端末機器60からの走行操作情報60bに基づいて行なわれる。
撮像部27は、自動運転車両20の車両本体21の任意の位置、図示の場合には前部上方に設けられて二軸方向に揺動可能に支持され、図示しない揺動手段により縦方向及び横方向に所望の角度位置に揺動される。撮像部27は上下動可能な支持台27a上に取り付けられ、図示しない昇降手段により垂直方向に所望の高さ位置に昇降される。また、その撮像レンズがズームレンズとして構成されて図示しない駆動手段によりズーミングが行なわれる。
撮像部27の縦方向・横方向の揺動,昇降及びズーミングは、端末機器60から管理センター30及び自動運転車両20の制御部23を介して送られてくる撮像操作情報60cに基づいて行なわれる。撮像部27は、撮像操作情報60cに基づいて動画の撮影を開始・終了し、撮影した動画の撮像データ28を、制御部23から第一のネットワーク40,管理センター30及び第二のネットワーク70を介して端末機器60に送信する。端末機器60では、その表示画面に、撮像データ28による動画がカメラ画像62として表示される。
撮像部27は、左右一対の側方を撮像するカメラ27b及び27cを備え、この左右のカメラ27b及び27cの撮像データ28も同様にして第一のネットワーク40,管理センター30及び第二のネットワーク70を介して端末機器60に送信される。これらのカメラ27b及び27cは、撮像部27と同期して動画の撮影を行なうように制御される。これにより、同様に端末機器60では、その表示画面に撮像データ28による動画の撮像画面63,64が表示される。なお、カメラ27b及び27cは固定カメラであり、縦方向及び横方向の揺動、昇降あるいはズーミングを行なうことはできない。
撮像部27は、撮像方向の音声を拾って音声信号29に変換するマイク27dを内蔵しこの音声信号29を第一のネットワーク40を介して管理センター30に送出する。これにより管理センター30の制御部23は、この音声信号29を第二のネットワーク70を介して端末機器60に送出し、端末機器60はこの音声信号29を図示しないスピーカにより再生する。
自動運転車両20は、具体的には図4~図6に示すように、車両本体21に対して前後の下部に二対の車輪22aを含む走行部22を備え、車両本体21の左右両側にドア21aを、さらに安全走行に必要な前照灯21b,方向指示器21cや、無人自動運転のために必要な前方監視ステレオカメラ21d,監視センサ21e等を備えている。さらに、前方監視ステレオカメラ21dや監視センサ21eからの映像信号及び図示しない位置情報を含む検出信号が第一のネットワーク40を介して管理センター30に送信される。また、図6に示すように、車両本体21の前面の両側に一対の表示部21fを備えていてもよい。この表示部21fは、本出願人による特願2019-003919号に記載している自律走行車両100のディスプレイ110と同様に、目形状映像を表示するものであり、自動運転車両20の走行状態に応じて各種意味を有する目形状を表示するで、動物園に実際に来園している一般客等に対して円滑な走行を行なわせることができる。
管理センター30は、適宜の箇所に設けられたワークステーション,クラウドサーバ又はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置から構成され、図7に示すように、送受信部31と記憶部32と制御部33とを有している。管理センター30での処理は、プログラムに制御されたワークステーション,クラウドサーバ又はパーソナルコンピュータ等のコンピュータにより実行され、記録媒体としては、例えば磁気ディスク,半導体メモリ,その他の任意のコンピュータで読取り可能なものが使用される。また、記録媒体に記録されたプログラムは、記録媒体を直接コンピュータに装着して当該コンピュータに読み込ませてもよく、各種ネットワークを介してコンピュータに読み込ませるようにしてもよい。
管理センター30の送受信部31は、第一のネットワーク40を介して各自動運転車両20の制御部23と、第二のネットワーク70を介して利用者50の端末機器60と、相互に通信可能に接続されている。管理センター30の送受信部31は、個々の自動運転車両20から、当該自動運転車両20の状態を示す走行開始通知23a及び走行終了通知23bを車両識別情報26と共に第一のネットワーク40を介して受け取ったとき、これらの通知23a,23bを車両識別情報26に関連付けて制御部33に送出する。これにより、管理センター30の制御部33は、これらの通知23a,23bから、管理するすべての自動運転車両20の利用状態を常に把握して一元管理することができる。
管理センター30の制御部33は、端末機器60から利用開始情報60aを受け取ったときには、空いている(利用状態でない)自動運転車両20を選択し、選択した自動運転車両20に対して第一のネットワーク40を介して利用開始情報60aを送信する。記憶部32には、動物園の一部エリアにおける自動運転車両20の運行範囲に関するマップデータ32aが登録されており、管理センター30の制御部33は、記憶部32からマップデータ32aを読み出して、このマップデータ32aと自動運転車両20の位置情報に基づいて、当該自動運転車両20が運行範囲である走路81からはみ出さないように又は走路81内の人や障害物あるいは他の自動運転車両20と所定距離以下に接近しないように、当該自動運転車両20の走行操作情報60bによる自動運転を管理する。即ち、管理センター30の制御部33は、自動運転車両20の走行操作情報60bによる走行中に、走路81からはみ出そうとしたり、走路81内の人や障害物あるいは他の自動運転車両20と所定距離以下に接近しつつある場合には、割込制御情報33aを第一のネットワーク40を介して当該自動運転車両20に対して送信する。これを受けて、当該自動運転車両20は、走行操作情報60bによる走行部22の駆動制御を中断し、割込制御情報33aに基づいて走行部22を駆動制御する。これにより、当該自動運転車両20は、割込制御情報33aに基づいて走路81内に戻り、又は走路81内の人や障害物あるいは他の自動運転車両20と所定距離以下に接近しないように徐行,後退又は停止する。
マップデータ32aには、運行範囲である動物園の一部領域80内の各所に配置されたガイドエリア82、即ち、種々の動物の展示エリアに関して、それぞれ前もって作成された音声ガイド情報32bが関連付けられ、自動運転車両20が当該ガイドエリア82付近に移動したとき、当該自動運転車両20の現在位置から管理センター30の制御部33が対応する音声ガイド情報32bを読み出して、第二のネットワーク70を介して端末機器60に送信する。これにより、端末機器60は、この音声ガイド情報32bに基づいて、図示しない内蔵するスピーカにより自動運転車両20の現在位置に近いガイドエリア82に関する音声ガイドを再生する。
端末機器60には、本システム専用アプリをインストールすることにより以下の操作を行なうことができる。
端末機器60を使用して本遠隔撮像システム10を実行する場合には、先ず端末機器60を操作して上記専用アプリを起動する。これにより、端末機器60は利用開始情報60aを作成して、端末識別情報60dと共に第二のネットワーク70を介して管理センター30に送信する。
ここで、端末機器60がスマートフォンである場合、専用アプリ起動後には、図8に示すようにその表示部61に画面表示が行なわれる。図8において、端末機器60の表示部61は、画面全体に撮像部27のカメラ画像62、左上に左側のカメラ27bのカメラ画像63,右上に右側のカメラ27cのカメラ画像64,左下には、速度設定表示65,右下には、前進・後退設定表示66を備えていると共に、中央上には、プレイ時間表示67を備える。
カメラ画像62は、中央領域のカメラマーク62aのタップ操作により動画から静止画の画像を切り取ることができ、表示部分のスワイプ操作により縦方向及び横方向の揺動、そしてピンチイン又はピンチアウト操作によりズーミングを指示することができる。切り取られた静止画は端末機器60内に保存され、後で読み出して画面に表示させたり印刷することができる。
ここで、利用直後においては、カメラ画像62は表示されておらず、カメラ画像62の領域をタップ操作するか、速度設定表示65又は前進・後退設定表示66をスワイプ操作したときに、端末機器60は、動画開始を指示する撮像操作情報60cを第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20の撮像部27に送信する。これにより、自動運転車両20の撮像部27は動画の撮影を開始して、撮像信号28を第一のネットワーク40,管理センター30及び第二のネットワーク70を介して端末機器60に送信する。かくして、端末機器60の表示部61に、カメラ画像62として撮像部27による動画が表示される。
速度設定表示65は、表示部分のスワイプ操作により速度の高低を調整することができると共に、前進・後退設定表示66は、表示部分の矢印位置のタップ操作により前進又は後退を設定することができる。プレイ時間表示67は、例えば本システムによる撮像時間に制限時間、例えば15分間を設ける場合に経過時間の表示を行なう。
このようにして端末機器60は、表示部61のタッチパネルによる速度設定表示65及び前進・後退設定表示66のスワイプ操作により走行操作情報60bを生成して、また、カメラ画像62のタップ操作,スワイプ操作により、静止画撮像,縦方向及び横方向の揺動,昇降及びズーミングあるいは動画撮像開始及び終了の撮像操作情報60cを生成して、共に第二のネットワーク70を介して管理センター30に送信する。
本発明による遠隔撮像システム10は以上のように構成され、以下のように動作する。先ず、自動走行車両20が走行及び撮像を開始するまでの手順を、図9のフローチャートに従って、以下に説明する。
図9のフローチャートにおいて、ステップST1にて、利用者50は端末機器60を操作して本システム専用アプリを起動する。これにより、ステップST2にて、端末機器60は第二のネットワーク70を介して利用開始情報60a及び端末識別情報60dを管理センター30に送信する。
これを受けて、管理センター30の制御部33は、ステップST3にて利用状態にない自動運転車両20を選択し、ステップST4にて当該自動運転車両20に対して第一のネットワーク40を介して利用開始情報60a及び端末識別情報60dを送信する。これにより当該自動運転車両20の制御部23はステップST5にて、利用開始通知23aを第一のネットワーク40を介して管理センター30に送信する。かくして、利用者50の端末機器60と選択された自動運転車両20との間で関連付けが行なわれ、利用の準備が完了する。
この状態からステップST6にて、利用者50が端末機器60の表示部61の画面上で、速度設定表示65又は前進・後退設定表示66をタッチ操作すると、ステップST7にて端末機器60から走行操作情報60bが第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これにより、自動運転車両20の制御部23はステップST8にて、この走行操作情報60bに基づいて走行部22を駆動制御し、ステップST9にて自動運転車両20が走路81に沿って走行を開始する。
その後又はステップST7と同時に、端末機器60はステップST10にて、動画撮像開始の撮像操作情報60cを自動運転車両20に対して送信する。これにより、自動運転車両20の撮像部27及び側方カメラ27b及び27cが、ステップST11に示すように動画の撮影を開始し、ステップST12にて動画の撮像データ28を第一のネットワーク40,管理センター30及び第二のネットワーク70を介して端末機器60に送信する。従って、ステップST13にて、端末機器60の表示部61には動画のカメラ画面62~64が表示されることになる。
かくして、自動運転車両20による動物園内の撮像が開始される。このとき、端末機器60の表示部61には、撮像部27により撮像されたカメラ画面62だけでなく、左右の側方カメラ27b及び27cによりそれぞれ撮像されたカメラ画面63及び64も表示されるので、利用者50は、端末機器60の表示部61のカメラ画面62~64を見ることによって、恰も自動運転車両20に乗車して走路81を走行しているかのような体験を獲得することができる。
ここで、ステップST14にて、管理センター30が自動運転車両20からの位置情報に基づいて前もって設定されたガイドエリア82に接近することを検出すると、ステップST15にて、当該ガイドエリア82に関する音声ガイド情報32bを読み出して、第二のネットワーク70を介して端末機器60に送信する。これにより端末機器60は、ステップST16にて内蔵されたスピーカにより当該音声ガイド情報32bを再生する。
次に、自動運転車両20の走行中における走行制御について、図10のフローチャートを参照して説明する。
自動運転車両20の走行中に、ステップST21にて端末機器60の速度設定表示65がスワイプ操作されると、ステップST22にて、速度設定の走行操作情報60bが第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これにより、自動運転車両20の制御部23は、ステップST23にてこの走行操作情報60bに含まれる速度設定の指示内容に対応して走行部22を駆動制御して走行速度を変更する。
また、自動運転車両20の走行中に、ステップST24にて、端末機器60の前進・後退設定表示66がスワイプ操作されると、ステップST25にて、前進・後退又は停止の切替に関する走行操作情報60bが、第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これにより、自動運転車両20の制御部23はステップST26にて、この走行操作情報60bに含まれる前進・後退又は停止の切替の指示内容に対応して走行部22を駆動制御して、走行方向を前進又は後退に切り替えて走行を継続しあるいは停止させる。
ここで、走行操作情報60bにより自動運転車両20が運行範囲内の走路81からはみ出したり、走路81内の人や障害物あるいは他の自動運転車両20に所定距離より接近するような場合には、ステップST27にて、管理センター30の制御部33が、走行操作情報60bによる走行制御に割り込んで、当該自動運転車両20に対して走路81内に導く又は停止させる割込制御情報33aを送信する。これにより、自動運転車両20の制御部23は、ステップST28にて、走行操作情報60bによる走行部22の駆動制御を中断し、ステップST29にて管理センター30からの割込制御情報33aに基づいて走行部22を駆動制御して、走路81内に戻し、必要に応じて徐行,後退又は停止させる。
続いて、自動運転車両20の走行中における撮像制御について、図11のフローチャートを参照して説明する。
図11のフローチャートにおいて、自動運転車両20の走行中に、ステップST31にて、端末機器60のカメラ画面62が左方又は右方にスワイプ操作されると、ステップST32にて、横方向揺動を示す撮像操作情報60cが、第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これにより、自動運転車両20の制御部23は、ステップST33にてこの撮像操作情報60cに含まれる横方向揺動の指示内容に対応して、撮像部27の揺動手段を駆動制御して左方又は右方に揺動させる。かくして、撮像部27の撮像範囲が左方又は右方に変更され、利用者50が見たい方向の撮像が行なわれる。
また、自動運転車両20の走行中に、ステップST34にて、端末機器60のカメラ画面62が上方又は下方にスワイプ操作されると、ステップST35にて、縦方向揺動を示す撮像操作情報60cが、第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これにより、自動運転車両20の制御部23は、ステップST36にてこの撮像操作情報60cに含まれる縦方向揺動の指示内容に対応して撮像部27の揺動手段を駆動制御して上方又は下方に揺動させる。かくして、撮像部27の撮像範囲が上方又は下方に変更され、利用者50が見たい方向の撮影が行なわれる。
これに対して、自動運転車両20の走行中に、ステップST37にて端末機器60のカメラ画面62がピンチイン又はピンチアウト操作されると、ステップST38にて、ズーミングを示す撮像操作情報60cが第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これにより、自動運転車両20の制御部23は、ステップST39にてこの撮像操作情報60cに含まれるズーミングの指示内容に対応して撮像部27の駆動手段を駆動制御して広角側又は望遠側にズーミングを行なう。かくして、撮像部27の撮像範囲が広角側又は望遠側に変更され、利用者50が見たい範囲の撮影が行なわれる。このようにして、撮像部27の撮像に関して、縦横方向の揺動及びズーミングが行なわれ、利用者50が見たい撮像範囲に調整される。
また、自動運転車両20の走行中に、ステップST40にて、端末機器60の表示部61にてカメラ画面62のカメラマーク62aがタップ操作されると、端末機器60は、ステップST41にてそのときのカメラ画面62に写っている画像を静止画データとして取り込み、端末機器60のメモリ等に保存する。保存された静止画データを読み出すことにより、静止画を表示部61に表示し、場合によっては印刷出力することもできる。
さらに、自動運転車両20の走行中に、端末機器60の表示部61におけるカメラ画面62に表示されるカメラの位置を上下するためのアイコン62bがタップ操作されると、昇降を示す撮像操作情報60cが第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これにより、自動運転車両20の制御部23は、この撮像操作情報60cに含まれる昇降の指示内容に対応して撮像部27の昇降手段を駆動制御し、撮像部27の高さ位置を上昇又は下降させ、利用者50が見たい範囲の撮影が行なわれる。
また、自動運転車両20の走行中に、端末機器60の表示部61におけるカメラ画面62に表示される周囲の音声を聞くためのアイコン62cがタップ操作されると、周囲音声要求信号60eが、第二のネットワーク70,管理センター30及び第一のネットワーク40を介して自動運転車両20に送信される。これを受けて、自動運転車両20の撮像部27はマイク27dを作動させ、マイク27dからの音声信号29を第一のネットワーク40,管理センター30及び第二のネットワーク70を介して端末機器60に送信する。これにより、端末機器60は内蔵されたスピーカ等によりこの音声信号29を再生し、利用者50は端末機器60により自動運転車両20の周囲の音、例えば動物が発する鳴き声等を聴くことができる。
このようにして、本発明による遠隔撮像システム10によれば、例えば動物園,植物園,水族館等の見学を主体とする施設やテーマパーク等あるいは美術館,博物館、見学施設のある会社の工場や会社が運営している博物館等の広大な施設を、利用者が希望する遠隔の地で所望のアングルで撮影して、手元の端末機器60で撮像画面を見ることにより、これらの施設を遠隔の場所から見学体験できるようにした、きわめて優れた自動運転車両による遠隔撮像システム10が提供される。
本発明の自動運転車両の遠隔走行システム10によれば、上記の遠隔撮像システム10を使用し、マップデータ32aが、動物園、植物園、水族館、公園、博物館、見学のための工場等の特定の閉鎖空間における運行路データを含み、利用者50が端末機器60に表示した映像により自動運転車両20の遠隔操作を行なうことで、当該閉鎖空間内で自動運転車両20を遠隔で自動走行させることができる。また、これらの特定の閉鎖空間を管理するのは、施設の運営会社に限らず、施設を管理する商業ビル管理会社、商業施設管理会社、物流会社等でもよい。
さらに、本発明の自動運転車両の走行システムによれば、上記の何れかに記載の遠隔撮影システム10を用いて、利用者50が端末機器60に表示した映像により自動運転車両20の遠隔操作を行ない、自動運転車両10を遠隔で自動走行させることができる。
(自動運転車両の遠隔走行システムの変形例)
図12は、自動運転車両の遠隔走行システムの変形例10Aの構成を示すブロック図であり、複数の施設、例えば異なる場所にある複数の動物園に配置されている複数の自動運転車両20の遠隔走行システムを示すブロック図である。図1に示す自動運転車両の遠隔走行システム10と異なるのは、複数の第1の管理センター30Aと、第2の管理センター90と、複数の第1の管理センター30Aと第2の管理センター90とを接続する第3のネットワーク100をさらに備えている点である。各第1の管理センター30Aは、管理センター30と同様の機能を有しており、例えばゲートウェイ93を介して第3のネットワーク100に接続されて第2の管理センター90と相互に通信が行われるように構成されている。第3のネットワーク100は、例えばインターネットである。
各第1の管理センター30Aは、例えば、施設を管理する商業施設管理会社、物流会社等により運営されている。さらに、第2の管理センター90は、自動運転車両20の製造会社又は自動運転車両20の運行管理会社により運営されている。
各第1の管理センター30Aは、自動運転車両20の製造会社により、自動運転車両20の運転に係る監視や割り込み制御の権限が付与されると共に、自動運転車両の製造会社が提供する自動運転車両20の運用のためのソフトウェアやソフトウェアのAPI(Application Program Interface)等の提供を受ける。
第1の管理センター30Aは、各管理センター30Aで対応できない障害、例えば自動運転車両20が故障したときには故障情報35を第2の管理センター90に送信し、これを受けた第2の管理センター90は、自動運転車両20の制御部23に第3のネットワーク100と第1のネットワーク40を介してリモートアクセスをして自動運転車両20の故障の原因を特定し、走行部22を駆動制御することで、走路81内に戻したり、必要に応じて徐行,後退又は停止させることができる。
第2の管理センター90は、第3のネットワーク100及び第1のネットワーク40を介してリモートアクセスをして自動運転車両20の保守作業を実施することもできる。保守作業は、例えば、バッテリの充放電の計測や充電作業等が挙げられる。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。自動運転車両20は乗用カートに限らず、所謂宅配用ロボットや警備用ロボット等を流用することも可能である。
自動運転車両20の運行範囲は、動物園内の一部領域に限らず、植物園,水族館等の見学を主体とする施設、あるいはテーマパーク等の大型施設、さらには美術館,博物館等の広大な施設等の場合にも、特定の閉鎖空間における運行路データを含むマップデータ32aを用意しておくことによって、施設内を巡回する走路81に沿って利用者50の希望するペースで撮影を行なうことができる。これにより、本発明に記載の遠隔撮影システム10を用いて、利用者50が遠隔地において端末機器60に表示した映像により自動運転車両20を遠隔操作して走行させる自動運転車両の走行システム10,10Aを提供することができる。
側方カメラ27b及び27cは固定カメラに限らず、撮像部27のカメラと同様に上下左右に揺動可能、上下方向に昇降可能又はズーミング可能に構成されてもよい。
上述の実施形態においては、利用者50が子供の場合にも適用できるように自動運転車両20の走行操作情報60bを、前進・後退又は停止の簡単な動作に限定したが、利用者50の年齢に応じて、走行操作情報60bにはさらに、左右の方向への操舵に関する手動操作ができるようにしてもよい。同様に、管理センター30,30Aの管理者は、利用者50の運転内容に対応して操舵を含む遠隔操作の割込制御情報33aを送信して、自動運転車両20を操縦してもよい。
10 自動運転車両による遠隔撮像システム
10A 自動運転車両の遠隔走行システム
20 自動運転車両
21 車両本体
21a ドア
21b 前照灯
21c 方向指示器
21d 前方監視ステレオカメラ
21e 監視センサ
21f 表示部21
22 走行部
22a 車輪
23 制御部
23a 利用開始通知
23b 走行終了通知
24 着座部
25 車載端末
26 車両識別情報
27 撮像部
27a 支持台
27b,27c 側方カメラ
27d マイク
28 撮像データ
29 音声信号
30 管理センター
30A 第1の管理センター
31 送受信部
32 記憶部
32a マップデータ
32b 音声ガイド情報
33 制御部
35 故障情報
40 第一のネットワーク
50 利用者
60 端末機器
60a 利用開始情報
60b 走行操作情報
60c 撮像操作情報
60d 端末識別情報
61 表示部
62~64 カメラ画像
62a カメラマーク
62b カメラの位置を上下するためのアイコン
62c 周囲の音声を聞くためのアイコン
65 速度設定表示
66 前進・後退設定表示
67 プレイ時間表示
70 第二のネットワーク
80 動物園の一部領域(草原ゾーン)
81 走路
82 ガイドエリア

90 第2の管理センター
93 ゲートウェイ
100 第3のネットワーク

Claims (12)

  1. 遠隔操作による無人自動走行を行なう自動運転車両と、
    前記自動運転車両と第一のネットワークを介して接続され、前記自動運転車両の運行を管理する管理センターと、
    前記管理センターと第二のネットワークを介して接続され利用者により入力された前記自動運転車両の前進・後退・停止・操舵及び走行速度等を含む走行操作情報と、各種撮像に関する撮像操作情報と、を前記管理センターを介して前記自動運転車両に送出する前記利用者の端末機器と、
    から構成されており、
    前記管理センターは、運行範囲のマップデータを備え、
    前記自動運転車両が、前記管理センターの運行管理により所定の運行範囲内でのみ移動可能であり、前記端末機器からの走行操作情報に基づいて当該運行範囲内で移動すると共に、
    前記自動運転車両が、撮像部を備えていて、
    前記撮像部は、前記端末機器からの撮像操作信号に基づいて動画の撮影を行ない、その撮像結果である動画データを前記管理センターを介して前記端末機器に送信し、
    前記端末機器は、前記自動運転車両からの動画データを保存し又は表示部に画面表示
    前記管理センターは、
    前記利用者が前記自動運転車両の走行操作情報による自動運転中に、当該自動運転車両が運行範囲の走路から外側にはみ出そうとした場合に、前記マップデータと前記自動運転車両の位置情報に基づいて割込制御情報を作成し、該割込制御情報を前記第一のネットワークを介して前記自動運転車両の走行部に送信し、
    前記自動運転車両を前記割込制御情報に基づいて走路内に戻すように、当該自動運転車両の走行を管理する、
    自動運転車両による遠隔撮像システム。
  2. さらに、複数の前記管理センターからなる第一の管理センターと、該第一の管理センターに接続される第二の管理センターと、前記第一の管理センターと前記第二の管理センターとを接続する第三のネットワークと、を備え、
    前記第二の管理センターが、前記各第一の管理センターで対応できない前記自動運転車両の障害及び/又は保守作業を実施する 、請求項1記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  3. 前記運行範囲内の各所に配置されたガイドエリアに関連づけられた音声ガイド情報が、前記マップデータに関連付けて登録されており、
    前記自動運転車両が個々のガイドエリアに接近したとき、前記管理センターが、対応する音声ガイド情報を読み込んで前記端末機器に送信し、
    前記端末機器が、当該音声ガイド情報に基づいて音声ガイドをする、請求項1又は2に記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  4. 前記端末機器の表示部がタッチパネルであり、該表示部に前記撮像部で取得したカメラ画像と速度設定表示と前進・後退設定表示とが表示される 、請求項1~3の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  5. 前記撮像部が、縦方向及び/又は横方向に揺動可能に、かつ、垂直方向に移動可能に支持され、前記端末機器からの撮像操作信号により縦方向及び/又は横方向に揺動され、かつ、垂直方向に移動される、請求項1~4の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  6. 前記撮像部が、その被写界角度の変更可能なズーム機能を備え、前記端末機器からの撮像操作信号によりズーミングを行なう、請求項1~の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  7. 前記撮像部が、周囲の音を音声信号に変換するマイクを備え、
    前記撮像部が、前記端末機器からの撮像操作信号により撮影と同時に又は撮影と独立して、マイクによる音声信号を前記管理センターを介して前記端末機器に送信し、
    前記端末機器が、前記マイクからの音声信号を再生する、
    請求項1~の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  8. 前記撮像部が、複数個の撮像カメラを備え、各撮像カメラが互いに独立的に異なる高さ位置あるいは異なる画角又は方向に設定され又は調整される、請求項1~の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  9. 前記第二のネットワークが、前記第一のネットワークと同じである、請求項1~の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  10. 前記マップデータが、動物園、植物園、水族館、公園等の特定の閉鎖空間における運行路データを含み、利用者が前記端末機器に表示した映像により前記自動運転車両の遠隔操作を行なうことで、当該閉鎖空間内で前記自動運転車両を遠隔で自動走行させる、請求項1~の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム
  11. 前記自動運転車両が前記運行範囲に複数台備えられ、前記管理センターは、複数の利用者による前記各自動運転車両の走行操作情報による各自動運転中に各自動運転車両が接近する場合に、前記マップデータと前記自動運転車両の位置情報に基づいて割込制御情報を作成し、該割込制御情報を前記第一のネットワークを介して接近する自動運転車両の走行部に送信し、
    前記自動運転車両を、前記割込制御情報に基づいて相互に接近しないように当該自動運転車両の走行を管理する、請求項1~10の何れかに記載の自動運転車両による遠隔撮像システム。
  12. 請求項1~11の何れかに記載の遠隔撮像システムを用いて、利用者が前記端末機器に表示した映像により前記自動運転車両の遠隔操作を行ない、前記自動運転車両を遠隔で自動走行させる、自動運転車両の走行システム。
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