JP2010093515A - モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム - Google Patents

モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010093515A
JP2010093515A JP2008261165A JP2008261165A JP2010093515A JP 2010093515 A JP2010093515 A JP 2010093515A JP 2008261165 A JP2008261165 A JP 2008261165A JP 2008261165 A JP2008261165 A JP 2008261165A JP 2010093515 A JP2010093515 A JP 2010093515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitor
mobile device
data
vehicle
monitors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008261165A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ogino
孝之 荻野
Tsutomu Sato
勤 佐藤
Chie Izumi
千絵 和泉
Kazuhiro Hiruta
和弘 蛭田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2008261165A priority Critical patent/JP2010093515A/ja
Publication of JP2010093515A publication Critical patent/JP2010093515A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】車内に複数のモニタが存在し、モバイル機器を車内に持ち込んだとき、そのモバイル機器の画像を所定のモニタに容易に、しかも素早く表示することができるようにした「モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム」とする。
【解決手段】利用者が携帯するモバイル機器を車内に持ち込んだとき、車内に設けた複数のモニタに画像を表示するモニタ表示機器と互いに通信を行い、複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択し、選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信し、モニタ表示機器では受信したデータを記録し、選択したモニタに画像を表示する。その際、モニタ毎のIDを送受信してモニタの特定を可能とし、また、モバイル機器の車内での位置や向きを検出することにより特定のモニタを選択し、更に、車内カメラによりモニタに表示したマーカーや矢印を撮影する等の処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は車両に搭載した複数のモニタのいずれかを選択して、車内に持ち込んだ携帯プレーヤ等のモバイル機器のデータを転送して再生することができるようにした、モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムに関する。
小型で大容量のメモリやハードディスク等のデータ記録媒体の進歩により、近年は各種の携帯プレーヤが発達し、単に携帯プレーヤのデータ記録媒体に記録しているデータを再生する以外に、例えば携帯情報端末や携帯電話等の一つの機能として、データ記録媒体に記録したオーディオビジュアルデータを再生して視聴することも広く行われるようになっている。以降このような各種の携帯プレーヤを総称して「モバイル機器」という。
上記のようなモバイル機器は常日頃持ち運んで、希望するときはいつでも希望するオーディオビジュアルのコンテンツを再生して視聴することができるものであるが、このモバイル機器の再生視聴中に車に乗ることになったとき、車中でも継続して視聴したいと思うことがある。
特に近年の車両にはナビゲーション装置のモニタが標準的に装備されることが多く、そのモニタでナビゲーション装置の画面以外にも、テレビ映像、ビデオ映像を表示することができるようになっている。しかも近年の車載システムにおいては、大容量のハードディスクを内蔵し、ナビゲーション装置用のデータ以外に、多数の映像付きオーディオデータや映画を記録し、所望のコンテンツを選択して再生し、画像をモニタに表示することも行われている。
車載システムにおいては特に高性能のオーディオ装置を搭載していることが多いので、前記のように車内にモバイル機器を持ち込むとき、モバイル機器のコンテンツを車内で楽しみたいと思うことが多い。そのときには車内システムの外部機器接続部を用いて所持しているモバイル機器と有線または無線で接続して、携帯プレーヤの所定のコンテンツのデータを転送し、このとき車載システムではこのデータを一旦ハードディスク等のデータ記録媒体に記録し、これを再生することとなる。
なお、車内に持ち込んだ携帯情報端末とナビゲーション装置との間でデータの送受信を行う技術は特開平11−211488号公報(特許文献1)に開示されている。
特開平11−211488号公報
このようにモバイル機器のデータを車載システムに転送し、これを再生して視聴するとき、その車載システムには例えば運転席の前に設置しているモニタの1つだけである時には問題ないが、例えば図17に示す車載システムのように、助手席の前にもモニタJMを備えていることがある。この時の助手席側のモニタJMに表示する画像は、助手席側のモニタに画像を表示する専用のモニタ表示機器を備えている場合と、システムの簡略化のために、車両のヘッドユニットのような車載機器全体を制御可能な中央の制御装置が、運転席側のモニタと助手席側のモニタをそれぞれ表示制御可能とすることも考えられる。その際にはモニタは複数存在してもモニタ表示機器は1つだけとなり、内部機能として画像出力先の選択処理を行い、表示モニタの選択を行うこととなる。
同様に、その車両が社用車のように、後部座性に座っている人が主体となる車両の場合には、例えば図16に示すように後部座席にそれぞれモニタを設け、同図(a)の用にそれぞれのモニタに独立したモニタ表示機器を設けて、それぞれで自由に作動させるシステムがある。またそれ以外に、例えば同図(b)に示すように、ヘッドユニットHUを中心とした車内LANを形成し、この車内LANに各モニタを接続して、各モニタからの画像表示指示等をヘッドユニットで制御して出力する場合もある。
このような車内に複数のモニタが存在するときにおいて、モバイル機器を持ち込んだ利用者が助手席に座って助手席側のモニタで今まで視聴していた映画の続きを見たいと思うとき、従来の車載システムでは、一旦所定のモニタに付属のモニタ表示機器に対してデータを転送し再生表示するか、1つのヘッドユニットで表示制御しているときには、そのヘッドユニットのデータ記録媒体に対してデータを転送し、その後所定のモニタに対して転送した画像の表示を行うように制御することとなる。
上記のように、車内に複数のモニタが存在するときには、その車内に持ち込んだモバイル機器の画像を所定のモニタで表示するとき、多くの手数を要する問題がある。また、モバイル機器を車内に持ち込んでから、実際に車内の所定のモニタで視聴可能となるには多くの時間を要するため、例えば現在モバイル機器で視聴していた映画を引き続き見るために多くの時間がかかる結果、その映画に対する興味をそがれてしまうこともある。
したがって本発明は、車内に複数のモニタが存在し、モバイル機器を車内に持ち込んだとき、そのモバイル機器の画像を所定のモニタに容易に、しかも素早く表示することができるようにしたモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムを提供することを主たる目的とする。
本発明に係るモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記課題を解決するため、利用者が携帯するモバイル機器を車内に持ち込んだとき、車内に設けた複数のモニタに画像を表示するモニタ表示機器と互いに通信を行い、前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択し、前記選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信し、モニタ表示機器では受信したデータを記録し、選択したモニタに画像を表示することを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択する処理においては、各モニタ毎のIDデータをモバイル機器が受信し、受信したIDデータによりいずれかのモニタを選択する処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記受信したIDデータによりいずれかのモニタを選択する処理においては、モバイル機器に予め設定した車内のモニタとIDとの対応データによって、モバイル機器の画面に表示した車内のモニタ指示部でいずれかのモニタを選択することを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記モバイル機器の画面に表示した車内のモニタ指示部は、利用者がモニタ方向を指示することにより行うことを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信するときには、前記選択したモニタのIDデータを付して送信し、車内モニタ表示機器ではIDに対応したモニタに画像を表示することを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信するときには、前記モバイル機器が再生を停止した再生停止位置データも送信し、車載モニタでは当該再生停止位置から生成を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択するときには、車内撮影カメラによりモニタに表示したマーカーを撮影し、当該マーカーの車内での位置を検出することによりモニタを選択することを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択するときには、車内カメラによりモニタに表示したマーカーを撮影し、当該マーカーの車内での位置と、モバイル機器に設けたジャイロによって検出したモニタの向きとによりモニタを選択することを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記モバイル機器には、モバイル機器の3次元方向を検出する3Dジャイロを備えるモバイル機器の向きを検出し、モバイル機器の向きに対応したモニタを選択することを特徴とする。
また、本発明に係る他のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、前記モバイル機器データの複数モニタ選択転送システムにおいて、前記モバイル機器には、モバイル機器の3次元方向を検出する3Dジャイロを備えるモバイル機器の向きを検出し、モバイル機器の画面で指示する方向によりモニタを選択することを特徴とする。
本発明は上記のように構成したので、車内に複数のモニタが存在し、モバイル機器を車内に持ち込んだとき、そのモバイル機器の画像を所定のモニタに容易に、しかも素早く表示することができる。
本発明に係るモバイル機器データの複数モニタ選択転送システムは、車内に複数のモニタが存在し、モバイル機器を車内に持ち込んだとき、そのモバイル機器の画像を所定のモニタに容易に、しかも素早く表示することができるようにするという課題を、利用者が携帯するモバイル機器を車内に持ち込んだとき、車内に設けた複数のモニタに画像を表示するモニタ表示機器と互いに通信を行い、前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択し、前記選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信し、モニタ表示機器では受信したデータを記録し、選択したモニタに画像を表示することにより実現した。
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明の各種実施例を実施可能とする機能部を備えた機能ブロック図であり、各実施例はそれらのいずれかの機能部を用いることによって実施することができるようにしている。即ち、図1の機能ブロック図に示す例においては、オーディオビジュアルデータを再生し、車載モニタ25に画像を表示し、スピーカ27から音声を出力する車載システム1と、モバイル機器30とを備えたシステム機器の例を示している。図示する車載システム1においては、車載システム1に複数のモニタのうちのいずれかを選択して画像を表示するための、車載モニタ表示機器2を備えている。
車載モニタ表示機器には、外部のモバイル機器30の通信部31と通信を行う通信部3を備え、この通信部3には、モバイル機器30が車内に持ち込まれて周囲の通信可能な機器をサーチするとき、通信可能な機器に対してそのIDデータ送受信部32からIDの送信依頼があると、IDデータ送受信部4では、それに応答して各モニタ毎のIDを伏してモバイル機器30のID送受信部32に対して送信する。
再生データ送受信部5では、車載システム1がモバイル機器30のオーディオビジュアルデータを取り込み、データ記録部21に記録する。また必要に応じてモバイル機器が車載システムから離れるとき、取り込んでいたデータを再び戻す必要がある時には、再生データを送信する作動を行う。
再生停止位置送受信部6では、モバイル機器が例えば映画等を再生している途中でこれを車内に持ち込んだとき、それ以降から車内システムで視聴するために、モバイル機器30の再生を停止したデータの位置を受信し、これをデータ記録部21に記録する。また必要に応じて前記のようにしてモバイル機器のデータを再生しているとき、モバイル機器の所持者が車を出ようとするとき、現在再生しているコンテンツのデータを再びモバイル機器に戻す必要がある際に、その再生停止位置のデータの送信作動を行う。
モバイル機器向きデータ受信部7においては、後述するようにモバイル機器30がどのような姿勢になっているかを、各種の手法によって演算して送信してくる時、これを受信する。モバイル機器選択指示信号受信部8では、モバイル機器30において後述する各種手法に車載システムにおける複数のモニタのうちのいずれかを選択したとき、その選択指示信号を入力する。
車載モニタ選択処理部9においては、複数の車載モニタのうち任意のものをモバイル機器30の利用者が選択するための処理を行うものであり、その中のID利用モニタ選択処理部8においては、特に受信ID対応モニタ特定部11において、前記通信部3のIDデータ送受信部4で複数の車載モニタの各IDをモバイル機器30に送信したとき、このIDによってモバイル機器30が各モニタの車内での位置が認識できたときに、その位置に対応したモニタのIDデータを送信するとき、車載モニタ表示機器2ではこれを受信して、そのIDに対応したモニタを画像表示モニタとして特定し選択する処理を行う。
車内カメラ撮影処理部12では、例えば図17に示すような車内の上部に設けた車内カメラで車内を撮影するとき、撮影画像取込部13でその画像を取り込み、その画像を後述するような各種の処理を行う。マーカー位置検出部14においては、モバイル機器20で後述するようにマーカーを表示するとき、これを撮影画像取込部13から取り込み、その画像に基づいてマーカーが車内のどの位置にあるかを検出する処理を行う。それにより例えばマーカーが助手席モニタの前面に存在することを検出したときには、助手席側のモニタが画像表示するように選択を行う等のモニタ選択作動を可能とする。
矢印位置検出部15では、モバイル機器の画面に矢印が表示されたときこれを車内カメラで撮影し、撮影画像取込部13でこれを取り込むと、その画像を処理して矢印が存在する位置を検出し、前記マーカー位置検出部と同様に車内での矢印の位置を検出し、モニタ選択のためのデータとして用いる。
矢印向き検出部16では、前記のように矢印の撮影画像を取り込んだとき、その矢印が車両の前方を中心にどの向きを向いているかを検出する。それにより利用者がモバイル機器の矢印をどの方向に向けているかを検出し、利用者が指示しているモニタを選択する処理を行う。
可動メカディスプレイ開閉作動部20では、この車載システム1で選択して使用するモニタが、使用時には閉状態から開く作動を行う可動メカディスプレイであるとき、このモニタの選択使用時にモバイル機器30と車載システム1が接続して車載システムのモニタで画像を表示しようとする際に、直ちに表示できるように、自動的に閉状態から開いて画像表示する処理を行う。また、そのようなモニタの作動中にモバイル機器30を車外に持ち出すとき、自動的にモニタを閉じる作動も行う。
データ記録部21においては、車載システム1で行う各種処理のための種々のデータを記録するものであり、特に本発明に関連する記録データとしては、通信部3の再生データ送受信部5でモバイル機器30からの再生用のデータを受信したときこれを記録し、その後の再生処理を可能とする。また、必要に応じて通信部3の再生停止位置データ送受信部6でモバイル機器30からの再生停止位置データを受信したとき、このデータを一時的に記録しておくこともできる。同様に通信部3のIDデータ送受信部4で周囲の機器のIDデータを受信したときこれを記録して、その後の機器の選択及び特定に用いることもできる。
再生処理部22では、前記のようにデータ記録媒体21に記録したオーディオビジュアルデータを再生する処理を行い、その処理により得られた画像は画像出力部24から表示モニタ選択処理部9で各種手法のうちのいずれかの手法により選択したモニタ25に対して出力する。また音声はオーディオ出力部26からスピーカ27に出力する。この時のスピーカ27は、車両用のスピーカシステム以外に、各モニタにそれぞれ独立したスピーカを備えているときには、選択したモニタ12に対応するスピーカを選択して出力する。
モバイル機器30においては、車載システム1と同様の通信部31を備えており、IDデータ送受信部32では、前記のように車載システム1の複数の車載モニタ25のうちのいずれかを選択して用いるとき、各モニタのIDデータを受信する。このIDが予め車両のどの位置のモニタであるかがわかっているときには、直ちに特定のIDを指示してモニタの選択を行うことができる。
再生データ送受信部33においては、車載システム1の複数の車載モニタ25のうちいずれかを選択した後、そのモニタに画像を表示するモニタ表示機器に対して特定のコンテンツのデータを送信する。また、モバイル機器20を車外に持ち出すときには、必要に応じて車載モニタ表示機器2で再生しているデータを取り込むための再生データの受信を行う。
再生停止位置送受信部34においては、モバイル機器30で映画等を再生中に車載モニタ表示機器2でその続きを試製しようとするとき、再生を停止した位置のデータを送信する。また、更にモバイル機器30を車外に持ち出すときに、車載モニタ表示機器2で再生を停止した位置のデータを受信する。
モバイル機器向きデータ送信部35においては、後述するようにこのモバイル機器30に3Dジャイロ等のモバイル機器向き検出部40を備えているとき、その検出データを車載モニタ表示機器2に対して送信し、表示モニタ選択処理部9における処理に利用可能とする。選択指示信号送受信部36においては、モバイル機器30と車載システム1とが接続したとき、モバイル機器側から車載システム1に対して各種の指示信号を送信可能とする。
ID出力機器特定処理部38では、モバイル機器で各モニタからのIDを受信するとき、そのIDと車内のモニタとの対応関係データが存在する場合に、そのデータによって再生するモニタを特定する処理を行う。モバイル機器向き検出部40においては、このモバイル機器30に3Dジャイロ等の機器の現在の3次元の方向を検出するジャイロを備えるとき、その機能によってモバイル機器の向きを検出する。そのデータは通信部31のモバイル機器向きデータ送信部33から、車載モニタ表示機器2の通信部3のモバイル機器向きデータ受信部7を介し、表示モニタ選択処理部9でモニタの選択処理に利用する。
モバイル機器画面表示処理部42においては、図示の例ではタッチパネル表示部43を備え、利用者が画面の所定位置に指等を接触したときこれを検出し、その後車載システム1におけるモニタ選択処理等を行う各種指示のためのタッチパネルを形成する。タッチパネル操作指示入力検出部44では、前記のようにタッチパネルを形成している状態で利用者が画面の特定の部位をタッチし、また指等でなぞる操作を行うときにはこれを検出し、利用者による操作指示入力信号として検出する。その指示信号は適宜通信部31の選択指示信号送受信部36から出力し、車載モニタ表示機器2の通信部3におけるモバイル機器選択指示信号受信部8で受信し、表示モニタ選択処理部9等で使用可能とする。
マーカー表示部45では、利用者がモバイル機器30のデータを車載モニタ表示機器2に送信して車載モニタ表示機器2の特定の車載モニタ25で再生たいと思ったとき、モバイル機器30の画面の特定部位にタッチした際に、モバイル機器30の表示部50に特定のマークを表示する処理を行う。それにより車載システム1に設けた車内カメラが、モバイル機器30が存在する位置の検出を容易に行うことができるようにする。
矢印表示部46におてはマーカー表示部45の前記作動と同様に、一つのマーカの態様として用いる以外に、利用者がこの矢印の向きを使用したい任意のモニタの方向に向けるためにも用いることができ、更に表示部50に複数の方向の矢印を表示し、利用するモニタの方向の矢印を選択する、或いはその方向になぞる等の操作を行うためにも用いることができる。
データ記録媒体47ではこのモバイル機器30が再生を行うデータのほか各種のデータを記録する。また再生処理部48では、データ記録媒体47に記録しているデータを読み込んで再生する処理を行い、そのときの画像は画像出力部49からモバイル機器の表示部50に表示し、音声はオーディオ出力部51からスピーカ52、或いはイヤホンに出力する。
上記のような機能ブロックからなる複数モニタの選択再生データ転送システムにおいては、例えば図2〜10に示す作動フローによって種々の態様で実施することができる。図2には本発明において、複数の車載モニタのいずれかを選択して、モバイル機器のデータを再生し表示する処理である、複数モニタ選択式モバイル機器データ再生表示処理を行うための、全体的な作動フローを示している。図1に示す例においては、最初モバイル機器から車載モニタにデータを出力するか否かを判別しており(ステップS1)、ここではモバイル機器の利用者が携帯しているオーディオビジュアルデータを再生して表示出力することができるモバイル機器について、そのデータを車載モニタに転送する何らかの信号入力がなされるまで待機する。
ステップS1で利用者がモバイル機器を車両内に持ち込むことにより、例えばモバイル機器と車載システムをブルートゥースや無線LAN等により自動的に送信を行って自動接続し、その後利用者がモバイル機器から車載モニタにデータを出力するとしたときには、モバイル機器においてデータ転送の指示を行うと、モバイル機器で再生中か否かを判別する(ステップS2)。ここでモバイル機器が再生中であると判別したときには、その再生を停止し(ステップS3)、そのときの再生停止位置をモバイル機器のデータ記録媒体に一時的に記録する(ステップS4)。
その後前記ステップS2でモバイル機器が再生中ではないと判別したときとともにステップS5に進み、車両に複数のモニタを備えているときにいずれかのモニタを選択するための処理を行う(ステップS5)。この処理の一例については図3に示しており、更に図6、7、8、9に他の各種の例を示している。次いでモバイル機器は再生中であったか否かを判別し(ステップS6)、再生中であったときには、モバイル機器のデータ記録媒体に記録されているオーディオビジュアルの多数のコンテンツのうち、現在再生中のコンテンツのデータを選択し(ステップS7)、その後前記ステップS4でモバイル機器が記録した再生停止位置データを通信によって取り込む。一方、前記ステップS6でモバイル機器が再生していないと判別した時には、車載モニタ表示機器で再生するコンテンツのデータを、モバイル機器のデータ記録媒体に記録している多数のコンテンツの中から、利用者が任意に選択する。
次いで、前記のようにステップS8、及びステップS9の処理によって選択したコンテンツのデータを取り込んだ後、モバイル機器から選択した車載モニタ表示機器に対して、前記データを送信する(ステップS10)。その後車載モニタ表示機器でのモバイル機器データの再生処理を行う(ステップS11)。この処理は後述するように、例えば図4及び図5の作動フローによって行うことができる。
図3には図2のステップS5で示す、複数車載モニタを選択する処理に際して、モニタのIDを利用して選択を行う例の作動フローを示しており、最初に車内に持ち込まれたモバイル機器から通信可能な周囲の機器にIDの要求を行っている。この時にはモバイル機器からも自分のIDを出力し、これに応答できる車内の機器に対してIDの要求を行うこととなり、この処理はブルートゥースによる通信ではその通信機能によって自動的に相互に通信がなされる。
次いで、モバイル機器が予め利用者が定常的に利用する車両について、例えば図3(b)に示すような車載モニタ位置とそのIDとの対応データが存在するとき、前記IDの要求に応答して自己のIDを出力してきた複数のモニタについて、各ID出力モニタの方向を、同図(b)のデータによって特定する(ステップS23)。
その後、図示の例ではモバイル機器が備えている3Dジャイロ等によってモバイル機器の向きを検出する(ステップS24)。なお、モバイル機器が3Dジャイロを備えていないときには、後述するような車内カメラによってモバイル機器の画面上の矢印等を撮影して、モバイル機器の向きを検出することも可能である。
その際には図3(c)或いは(d)のような表示と画面のタッチパネルかを行い(ステップS25)、利用者はその表示に対する指示を行うことができる。図3(c)に示すタッチパネル表示例1においては、車内に前後それぞれ左右の合計4個のモニタを備えているとき、その席を画面に表示し、利用者がいずれかをタッチして指示する。図2(d)に示す例2においては、画面の中心から四方に各席を表示すると共に、中心からその方向に矢印を示しており、利用者がいずれかの矢印を画面を中心から矢印の方向になぞることにより、或いは矢印を単にタッチするのみにより、任意のモニタを指示する。このようにして利用者が画面上で選択したモニタを指示する(ステップS26)。その後指示した方向の車載モニタを選択設定し、それにより選択したモニタに対応したIDを決定し、そのIDを付してモニタ表示機器に再生用データを送信する(ステップS27)。
図4には図3のIDを利用した複数車載モニタの選択処理を行うに際して、車載モニタ表示機器でのモバイル機器のデータを受信して行う処理、即ち車載モニタ表示器でのID利用式モバイル機器データ受信処理の例を示しており、最初モバイル機器からID出力要求があるか否かを判別している。この判別は前記図3のステップS21におけるモバイル機器からの通信可能な周囲の機器にIDを要求するのに対応した処理となり、既存の通信ソフトによって自動的に行うことができる。
このステップS31でモバイル機器からID出力要求がないと判別したときには、要求があるまで待機する。ここで要求があったと判別したときには、モバイル機器にIDを出力する(ステップS32)。この作動によって図3のステップS22におけるID出力モニタの車内配置データの取り込みが可能となり、ステップS23におけるID出力モニタの方向特定ができる。次いで当該モバイル機器から出力したIDを付けた通信用データを受信したか否かを判別する(ステップS33)。
ここで未だ所定のIDを付けた通信用データを受信していないときには、ステップS36に進んで、所定時間以上経過したか否かを判別し、未だ所定時間以上経過していないときには再びステップS33に戻って前記作動を繰り返し、所定時間以上経過したときにはステップS31に戻って前記の作動を繰り返す。ステップS33で自己のモニタの所定のIDを付けた通信用データを受信したときは、再生関連データの受信を開始し(ステップS34)、モバイル機器から受信した再生用データをデータ記録媒体に記録する(ステップS35)。その後図5に示すような、車載モニタ表示機器でのモバイル機器データ再生処理を行う。
図5に示す車載モニタ表示機器でのモバイル機器データ再生処理の例においては、最初再生停止位置データをモバイル機器から受信して入力したか否かを判別している(ステップS41)。この作動は前記図2のステップS2において、モバイル機器は再生中であるか否かの判別を行い、再生中であるときには再生を停止した後、ステップS4において再生停止位置を記録する処理を行い、最終的にステップS10でモバイル機器から選択した車載モニタ表示機器にこのデータを送信するとき、車載モニタ表示機器でこの再生指示データを受信し入力することとなる。
ステップS41においてそのような再生停止位置データを受信せず入力しなかったと判別したときにはステップS43に進み、取り込んだ再生用データの最初から再生出力を開始する。それに対してステップS41で再生停止位置データを入力したと判別したときには、再生停止位置から再生出力を開始する(ステップS42)。ステップS42及び43のいずれの場合もその後ステップS44に進み、車載システムから或いはモバイル機器から再生停止指示があるか否かを判別する。
ここで未だ再生停止指示がないと判別したときには、停止指示があるまでこの作動を繰り返し、その後再生停止指示があったときにはモバイル機器へ再生停止位置を送信し(ステップS45)、車載モニタ表示機器での再生を終了する(ステップS46)。このような再生停止位置を送信することにより、再び車載モニタで表示していた例えば映画の続きをモバイル機器で継続して見ることができるようになる。この作動と共に、必要に応じてモバイル機器へデータを戻す処理を行ってもよい。
図6には図2のステップS5の処理として、前記図3に示すID利用の選択処理の他の例を示すものであり、車内を撮影するカメラを利用して、モバイル機器に表示するマーカーを撮影することにより複数の車載モニタのいずれかを選択する処理である、車内カメラ利用マーカー撮影複数車載モニタ選択処理の例を示している。この処理に際して図6に示す例においては、車内に持ち込んだモバイル機器を、車内カメラで撮影できるように画面が上向きになるように、等の所定の姿勢に配置し(ステップS51)、モバイル機器の画面の所定位置にタッチすると(ステップS52)、例えば図11(a)に示すモバイル機器の画像表示状態から、同図(b)に示すようなマーカーMAを表示する(ステップS53)。
次いで図11(c)に示すように車両の上部に配置した車内カメラSCでこのマーカーMAを撮影し(ステップS54)、このマーカーMAの撮影により車載システムはデータを受信する各種機能を行うための待機状態とする(ステップS55)。その後このようにして車内カメラSCで撮影した画像について、図6に示す例においては画像処理によってマーカーMAが車内のどの位置に存在するかの、位置検出を行うか否かを判別している(ステップS56)。ここでカメラ撮影画像処理によってマーカーの位置検出を行うと判別したときには、車内カメラSCで撮影した画像について画像処理によってマーカーMAが車内のどの位置に存在するかの位置検出を行う(ステップS57)。
次いで図6の例においては、モバイル機器の向きを検出することによるモニタの選択設定処理を行うか否かを判別している(ステップS58)。ここでモバイル機器に3Dジャイロ等のモバイル機器の向きを検出する機能を備えていない等によって、モバイル機器の向き検出によるモニタ選択処理を行わないと判別したときには、例えば図11(d)においてヘッドユニットHUが設置されるドライバ側のモニタと助手席側モニタJMについて、予め設定している車内の境界線L1のどっちの範囲に存在するかを検出することにより、マーカーMAの位置によってモニタを選択設定することとする(ステップS61)。
即ち、図11(d)に示す例においてはその作動をわかりやすくするため、この車両にはヘッドユニットHUが設けられるドライバ側のモニタDMと、助手席のほぼ前方には位置した助手席側モニタJMとが存在するとき、例えば助手席側に乗る人がモバイル機器MOを持ち込んで、現在再生中のコンテンツについてその続きを助手席側モニタJMで見たいと思ったとき、境界線L1の図中左側の範囲である助手席側範囲JHに前記のようにして表示されたマーカーMAが存在することを検出し、助手席側モニタJMを選択する設定を行う。
また、運転席に座るドライバがモバイル機器MOを持ち込んで、車両が発車する前にモバイル機器MOに記録しているコンテンツを車内のモニタ表示機器を用いて運転席側モニタDMを利用して画像表示したいと思ったとき、このモバイル機器MOを境界線L1について運転席側範囲DHに位置させておくことにより、これを検出してドライバ側モニタDMを選択し設定することができる。また、運転者が持ち込んだモバイル機器MOのコンテンツをドライバ側モニタDMではなく、助手席に座る人に見せたいと思ったときには、運転席に座っている状態でもモバイル機器MOを図中左手で助手席側範囲JHに移動すると、その状態を撮影した車内カメラの画像を処理することによって、助手席側モニタJMを選択することができる。
一方、図6のステップS58において、モバイル機器の向き検出によるモニタ選択設定処理を行うと判別したときには、モバイル機器が備えている3Dジャイロ等のジャイロによってモバイル機器の向きを検出する(ステップS39)。この作動は図12に示しており、図12(a)に示すようにモバイル機器MOで再生中に、利用者による画面の所定範囲のタッチを検出して同図(b)のように画面内にマーカーMAを表示し、これを同図(c)のように車内カメラSCで撮影して、モバイル機器での3Dジャイロ機能の利用を可能とする。
モバイル機器搭載3Dジャイロによるモバイル機器の向き検出作動の状態は図12(e)に示しており、モバイル機器MOについて、車内での絶対座標XYZに対してモバイル機器MOの座標がxyzであることを検出すると、同図に示す例では特に車両前方を示す絶対座標Xに対してモバイル機器の車両前方方向の座標xが右側にあることを検出することができ、車内カメラによるマーカー位置検出によってこのモバイル機器が運転席に存在しながら、モバイル機器MOが右側を向いていることから、利用者が運転席側モニタDMを使用したいと思っていることを検出することができる。
同様に、運転席側に存在するモニタの向きが明らかに助手席側を向いていることを矢印の撮影により検出すると、利用者は助手席側のモニタを使用したいと思っていることを検出することができる。更にこの車両に図11(f)に示すように車両の後部座席についても、図16のような左右の座席の前に後部左席モニタKLMと後部右席モニタKRMとして存在するときでも、モバイル機器を各席側に向けることによって、それぞれのモニタのいずれかを選択することができる。
このような作動によって、例えば助手席側に持ち込んだモバイル機器によって運転席側等の各席のモニタの選択を行うことができることは同様である。上記処理により、図6ステップS60では、モバイル機器に表示されるマーカー位置を車内カメラの撮影画像によって検出し、3Dジャイロによってモバイル機器の向きを検出することにより、モニタを選択設定する処理がなされる。
また図6のステップS56において、カメラの撮影画像処理によってマーカーの位置検出を行わないと判別したときには、図示乗れではモバイル機器が存在する座席を、例えば図12(f)のような座席配置図を画面に表示して利用者が現在モバイル機器が存在する座席をタッチ等によって指示し(ステップS62)、次いで前記ステップS59と同様にジャイロでモバイル機器の向きを検出し(ステップS60)、モバイル機器の向きによりモニタを選択設定することができる(ステップS64)、
図6に示す例においてはモバイル機器の存在する位置を車内カメラで撮影して検出するために、マーカーを表示する例を示したが、そのほか例えば図7に示すように矢印を表示することによって複数モニタのうちのいずれかを選択する処理を行うことができる。特にこの場合には、モバイル機器に3Dジャイロを備えていない場合でも、作動させることが可能となる。
図7に示す例においては、車内カメラを利用してモバイル機器に表示される矢印を撮影し、複数車載モニタの選択処理を行う第1の例を示しており、即ち図7の車内カメラ利用矢印撮影複数車載モニタ選択処理の第1例では、最初前記図6と同様に、モバイル機器を車内カメラ撮影範囲に所定姿勢に配置し(ステップS7)、次いで利用者がモバイル機器の画面の所定位置にタッチし(ステップS72)、それによりモバイル機器の画面に例えば同図(b)のような矢印を表示する(ステップS73)。
次いで車内カメラでこの矢印を撮影し(ステップS74)、その後カメラの撮影画像処理によって矢印の位置検出を行うか否かを判別する(ステップS75)。ここで車内カメラの撮影画像処理のよって矢印の位置検出を行うと判別したときには、カメラの撮影画像処理によって矢印の位置検出処理を行い(ステップS76)、その後モバイル機器の向き検出によるモニタ選択設定処理を行うか否かを判別する(ステップS77)。
ここでモバイル機器の向き検出によるモニタ選択設定処理を行わないと判別したときには、矢印の位置によりモニタを選択設定する(ステップS81)。この処理は前記図6のステップS61と同様であるのでここでの説明は省略する。ステップS77でモバイル機器の向き検出によるモニタ選択設定処理行うと判別したときには、矢印を使用したいモニタ側に向けることを案内する(ステップS78)。なお、このような案内は前記図6のステップS58の後、ステップS59の前においても行うことができる。
次いで撮影した矢印の画像処理により矢印の向きを検出する(ステップS79)。それにより矢印の位置とモバイル機器の向きによりモニタを選択設定することができる(ステップS80)。即ち、運転席に座る人がモバイル機器を持ち込み、前記のように矢印を表示させたとき、その矢印が後部座席にの左側の席に向けていることを検出したときには、前記作動によって後部座席の左側の席を選択して設定することができる。
一方前記ステップS75でカメラ撮影画像処理によって矢印の位置検出を行わないと判別したときには、前記図6のステップS67と同様に、モバイル機器が存在する座席を指示し(ステップS82)、その後前記ステップS78と同様に、矢印を使用したいモニタの方向に向けることを案内表示し(ステップS83)、次いで撮影した矢印の画像処理により、矢印の向きを検出する(ステップS84)。その後検出した矢印の向きによりモニタを選択して設定する(ステップS85)。
図8に示す車内カメラ利用複数車載モニタ選択処理の第2例においては、前記図7の第1例においてモバイル機器の画面に矢印を1つだけ示したのに対して、矢印を複数表示した例を示している。即ち図8に示す車内カメラ利用矢印撮影複数車載モニタ選択処理の第2例においては、最初図8の例と同様にモバイル機器を車内カメラ撮影範囲に画面を上向きにする等の所定の姿勢に配置した状態で(ステップS91)、利用者がモバイル機器の画面の所定位置にタッチし(ステップS92)、モバイル機器の画面に車内の複数のモニタ取り付け方向を示す矢印を表示する。
その際には予め車内にはドライバ側モニタと助手席側モニタしか存在しないとわかっていてその旨の初期設定しているときには、図8(b)に示すような前方の2方向のみを示す矢印を表示するのに対して、予め車内に4個のモニタが存在することがわかっていてその旨の初期設定しているときには、同図(c)に示すような四方を示す矢印を表示する(ステップS93)。
次いで図示の例ではモバイル機器の画面にそのモバイル機器を正面側に向けるように案内する表示を行い(ステップS94)、利用者によってモバイル機器を略正面に向けられた状態で車内カメラで矢印を撮影する(ステップS5)。その撮影画像によりモバイル機器が現在どの方向を向いているかを確認し(ステップS96)、予め設定されているモニタの位置と対応していることを確認できた状態で利用者はモバイル機器の画面に表示されている複数の矢印のうちの任意のものを選択し(ステップS97)、その矢印にタッチし、或いはその矢印の方向に画面をなぞることによって、利用したい所望のモニタを選択する(ステップS98)。それにより、予め車内に存在する複数のモニタの位置の情報に基づき、所望のモニタの選択を行うことができる。
このようにして図3に示す複数モニタの選択例では、複数のモニタとIDの送受信によってモニタの選択を行うのに対して、図6の例では車内カメラを利用してモニタの画面に表示したマーカーを撮影することにより、また図7の例では車内カメラを利用してモバイル機器に表示された一つの矢印の位置や方向を検出することにより、また図8の例では車内カメラを利用してモバイル機器に表示された複数の矢印を表示してその位置や方向を検出することによって、予め登録されている複数モニタの位置データを用いることにより、それぞれモニタのID情報を用いることなく、またモバイル機器に3Dジャイロを備えていない場合でも、車内カメラを利用して所望のモニタの選択を行うことができるようになる。
図9には更に、モバイル機器において外部と通信を行う通信部が特定の方向に対して通信を行う指向性を備えているとき、その通信の指向性を利用した複数モニタの選択を行う例を示している。即ち、図9に示す指向性通信利用複数車載モニタ選択処理の例においては、最初モバイル機器は通信方向が複数存在し、その通信方向を選択する機能がついているか否かを判別している(ステップS101)。ここでそのような機能を備えていないと判別したときには、ステップS107においてモバイル機器の通信方向を出力したい車載モニタ側に向ける案内表示等の案内出力を行う。その後利用者によってモバイル機器の通信方向を出力したい車載モニタの方向に向ける操作が行われる(ステップS108)。
一方、ステップS101においてモバイル機器は通信方向選択機能付きであると判別したときには、モバイル機器画面をタッチパネル化、即ちタッチ入力操作を行う画面とし(ステップS102)、その状態でモバイル機器画面上で出力したい車載モニタの方向になぞって通信方向の選択指示の入力を行う(ステップS103)。その際には例えば前記図8(b)及び(c)のようなこのモバイル機器が備えている通信切り替え可能な方向を表示し、その方向を任意に選択し或いはその方向になぞり、更にはそのような画面を表示することなく任意の方向をなぞる等によって、通信方向の選択指示入力を行い、指示した矢印を通信方向に設定することができる(ステップS104)。
このようにしてステップS108で向けた通信方向に、或いはステップS104で選択した通信方向に通信を行い、その指示した方向の車載モニタに表示を行うためのデータ通信を開始する(ステップS105)。この例においては、車内のシステムが図16(a)に示すように、各モニタでそれぞれ通信可能な独立式車載モニタ表示機器のときに使用可能となる。
車載モニタとしては現在種々のものが存在し、その中にはモニタの不使用時には閉じており、使用するときにモニタを展開して表示する、可動メカディスプレイを備えた装置が存在する。このような装置においても本発明を有効に利用し、モバイル機器を車内の持ち込んでこの可動メカディスプレイに対して画像を表示する選択を行ったとき、自動的にモニタを開き、不要時には自動的に閉じる作動を、図10に示す作動フローにしたがって行わせることができる。
即ち図10に示す可動メカディスプレイにおける車載モニタ選択指示時の作動処理においては、最初モバイル機器が可動メカディスプレイ式のモニタを選択したか否かを判別している(ステップS111)。その判別で未だそのような選択がなされていないときには、この作動を繰り返して待機する。ステップS111において可動メカディスプレイ式のモニタを選択したと判別したときには、直ちに可動メカディスプレイを開き(ステップS112)、図示の例ではモバイル機器から再生用データについて再生停止位置の直後からのデータを受信している(ステップS113)。
即ち図示の例では利用者がモバイル機器で映画等を見ている状態でこのモバイル機器を車内に持ち込み、可動メカディスプレイでその続きの再生出力を行うときの例を示している。次いでで前記再生停止位置からの再生データを受信しながら再生を行い、再生データ量が受信データ量より多いことにより、その後も再生しながら以降のデータを受信し、そのデータを車内システムのデータ記録媒体に記録していく(ステップS114)。
その後はモバイル機器等から再生停止指示があるか否かを判別し(ステップS115)、その停止指示がないときにはそのまま再生を継続し、例えばこのモバイル機器を外部に持ち出す等によってモバイル機器から再生停止指示があるとき、モバイル機器へ再生停止位置を送信し(ステップS116)、その後再生を終了する(ステップS117)。この時必要に応じてモバイル機器へデータを戻す作動を行うことは前記図5に示す例と同様である(ステップS117)。
本発明については上記のように種々の態様で実施することができるものであるが、更に前記のような種々の機能を組み合わせ、或いは周知の種々の技術を用いて各種の手法で本発明を実施することができる。
本発明において各種実施例を実施可能とした機能ブロック図である。 本発明の全体的な作動を行う作動フロー図である。 本発明において複数の車載モニタの中から任意のモニタをIDを利用して選択する処理を示す作動フロー図である。 本発明において車載モニタ表示機器で行うID利用式モバイル機器データ受信処理の例を示す作動フロー図である。 車載モニタ表示機器でのモバイル機器データ再生処理を行う作動フロー図である。 車内カメラを利用してマーカーを撮影することにより、複数車載モニタを選択する処理を行う作動フロー図である。 車内カメラを利用して矢印を撮影することにより、複数車載モニタを選択する処理を行う第1例を示す作動フロー図である。 車内カメラを利用して矢印を撮影することにより、複数車載モニタを選択する処理を行う第2例を示す作動フロー図である。 モバイル機器の指向性通信機能を利用することにより、複数車載モニタを選択する処理を行う作動フロー図である。 可動メカディスプレイにおける車載モニタ選択指示時の作動を行う作動フロー図である。 本発明においてモバイル機器にマーカーを表示し車内カメラでこれを撮影して、複数モニタを選択する例の各種作動状態を示す図である。 本発明においてモバイル機器にマーカーを表示し車内カメラでこれを撮影して、複数モニタを選択する他の例の各種作動状態を示す図である。 本発明においてモバイル機器に1つの矢印を表示し車内カメラでこれを撮影して、複数モニタを選択する各種作動状態を示す図である。 本発明においてモバイル機器に車載モニタに対応した複数の矢印を表示し、車内カメラでこれを撮影して複数モニタを選択する各種作動状態を示す図である。 本発明においてモバイル機器に車載モニタの位置に応じた矢印を表示し、これを選択することにより複数モニタを選択する各種作動状態を示す図である。 車内に前後左右4個のモニタを設置するときの態様を示す図である。 車内のドライバ席側と助手席側にモニタを設置し、車内を撮影するカメラを設けたときの例を示す図である。
符号の説明
1 車載システム
2 車載モニタ表示機器
3 通信部
4 IDデータ送受信部
5 再生データ送受信部
6 再生停止位置送受信部
7 モバイル機器向きデータ受信部
8 モバイル機器選択指示信号受信部
9 表示モニタ選択処理部
10 ID利用モニタ選択処理部
11 受信ID対応モニタ特定部
12 車内カメラ撮影処理部
13 撮影画像取込部
14 マーカー位置検出部
15 矢印位置検出部
16 矢印向き検出部
20 可動メカディスプレイ開閉作動部
21 データ記録部
22 再生処理部
24 画像出力部
25 車載モニタ
26 オーディオ出力部
27 スピーカ
30 モバイル機器
31 通信部
32 IDデータ通信部
33 再生データ送受信部
34 再生停止位置送受信部
35 モバイル機器向きデータ送信部
36 選択指示信号送受信部
38 ID出力機器特定処理部
40 モバイル機器向き検出部
42 モバイル機器画面表示処理部
43 タッチパネル表示部
44 タッチパネル操作指示入力検出部
45 マーカー表示部
46 矢印表示部
47 データ記録媒体
48 再生処理部
49 画像出力部
50 表示部
51 オーディオ出力部
52 スピーカ

Claims (10)

  1. 利用者が携帯するモバイル機器を車内に持ち込んだとき、車内に設けた複数のモニタに画像を表示するモニタ表示機器と互いに通信を行い、
    前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択し、
    前記選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信し、
    モニタ表示機器では受信したデータを記録し、選択したモニタに画像を表示することを特徴とするモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  2. 前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択する処理においては、各モニタ毎のIDデータをモバイル機器が受信し、受信したIDデータによりいずれかのモニタを選択する処理を行うことを特徴とする請求項1記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  3. 前記選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信するときには、前記選択したモニタのIDデータを付して送信し、車内モニタ表示機器ではIDに対応したモニタに画像を表示することを特徴とする請求項2記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  4. 前記受信したIDデータによりいずれかのモニタを選択する処理においては、モバイル機器に予め設定した車内のモニタとIDとの対応データによって、モバイル機器の画面に表示した車内のモニタ指示部でいずれかのモニタを選択することを特徴とする請求項2記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  5. 前記モバイル機器の画面に表示した車内のモニタ指示部は、利用者がモニタ方向を指示することにより行うことを特徴とする請求項3記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  6. 前記選択したモニタに画像を表示するモニタ表示機器にモバイル機器の再生用データを送信するときには、前記モバイル機器が再生を停止した再生停止位置データも送信し、車載モニタでは当該再生停止位置から生成を行うことを特徴とする請求項1記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  7. 前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択するときには、車内撮影カメラによりモニタに表示したマーカーを撮影し、当該マーカーの車内での位置を検出することによりモニタを選択することを特徴とする請求項1記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  8. 前記複数のモニタのうちのいずれかを利用者が選択するときには、車内カメラによりモニタに表示したマーカーを撮影し、当該マーカーの車内での位置と、モバイル機器に設けたジャイロによって検出したモニタの向きとによりモニタを選択することを特徴とする請求項1記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  9. 前記モバイル機器には、モバイル機器の3次元方向を検出する3Dジャイロを備えるモバイル機器の向きを検出し、モバイル機器の向きに対応したモニタを選択することを特徴とする請求項1記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
  10. 前記モバイル機器には、モバイル機器の3次元方向を検出する3Dジャイロを備えるモバイル機器の向きを検出し、モバイル機器の画面で指示する方向によりモニタを選択することを特徴とする請求項1記載のモバイル機器データの複数モニタ選択転送システム。
JP2008261165A 2008-10-07 2008-10-07 モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム Withdrawn JP2010093515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261165A JP2010093515A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261165A JP2010093515A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010093515A true JP2010093515A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42255833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008261165A Withdrawn JP2010093515A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010093515A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012222403A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Denso Corp 情報表示システム、当該システムを構成する車載装置及び携帯装置
JP2013003719A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Alpine Electronics Inc 電子書籍視聴システムおよび車載機
JP2013182495A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Denso Corp 表示制御装置
WO2014112094A1 (ja) * 2013-01-18 2014-07-24 三菱電機株式会社 情報表示制御装置および通信端末
JP2015211475A (ja) * 2014-04-29 2015-11-24 ソニー株式会社 カメラを使用して一次ディスプレイと同じ部屋にある候補コンパニオンディスプレイデバイスを近接検出する方法
JP2015226153A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 アルパイン株式会社 情報システム及び無線通信管理装置
JP5980442B2 (ja) * 2013-10-30 2016-08-31 三菱電機株式会社 情報処理装置、情報端末、情報通信中継装置および情報処理方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012222403A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Denso Corp 情報表示システム、当該システムを構成する車載装置及び携帯装置
JP2013003719A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Alpine Electronics Inc 電子書籍視聴システムおよび車載機
JP2013182495A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Denso Corp 表示制御装置
WO2014112094A1 (ja) * 2013-01-18 2014-07-24 三菱電機株式会社 情報表示制御装置および通信端末
JPWO2014112094A1 (ja) * 2013-01-18 2017-01-19 三菱電機株式会社 情報表示制御装置および通信端末
JP5980442B2 (ja) * 2013-10-30 2016-08-31 三菱電機株式会社 情報処理装置、情報端末、情報通信中継装置および情報処理方法
US10237211B2 (en) 2013-10-30 2019-03-19 Mitsubishi Electric Corporation Information processing apparatus, information terminal, information communication relay apparatus, and information processing method
JP2015211475A (ja) * 2014-04-29 2015-11-24 ソニー株式会社 カメラを使用して一次ディスプレイと同じ部屋にある候補コンパニオンディスプレイデバイスを近接検出する方法
JP2015226153A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 アルパイン株式会社 情報システム及び無線通信管理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5545645B2 (ja) 複数機器画像表示制御システム
JP2010093515A (ja) モバイル機器データの複数モニタ選択転送システム
KR102329420B1 (ko) 이동단말기 및 그 제어방법
CN105828201B (zh) 视频处理方法及装置
KR101663172B1 (ko) 연동기능 자동 수행방법 및 이를 적용한 디바이스
US10296281B2 (en) Handheld multi vantage point player
US20220164159A1 (en) Method for playing audio, terminal and computer-readable storage medium
CN107920263A (zh) 音量调节方法及装置
KR20170112493A (ko) 이동 단말기 및 그 제어방법
KR20180017736A (ko) Hmd 및 그 hmd의 제어 방법
US20160070346A1 (en) Multi vantage point player with wearable display
JP7346830B2 (ja) 通信端末、プログラム、表示方法、記録媒体、システム
CN106331830A (zh) 直播处理方法、装置、设备及系统
JP2007081537A (ja) 撮像装置
JP2023164525A (ja) 通信端末、プログラム、表示方法、記録媒体
JP6041575B2 (ja) 画像表示装置、その制御方法、および制御プログラム
KR20180028701A (ko) 휴대용 카메라 및 그 제어방법
CN111133752B (zh) 表情记录系统
US11394882B2 (en) Display control device, display control method, and program
KR20160020860A (ko) 이동 단말기 및 그 제어 방법
KR101672268B1 (ko) 전시공간 제어 시스템 및 전시공간 제어방법
EP4113517A1 (en) Method and apparatus for processing videos
CN115150710A (zh) 电子设备及其控制方法和记录介质
KR20180056062A (ko) 디스플레이 디바이스 및 그 제어방법
KR102160038B1 (ko) 이동단말기 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120110