JP7164788B2 - 凝集沈殿処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、凝集沈殿処理装置に関する。
廃水に対して凝集剤を添加することで有機物等を凝集沈殿させて分離する凝集沈殿槽として、例えば、特許文献1のようなスラッジブランケット型凝集沈殿槽が知られている。スラッジブランケット型凝集沈殿槽は、凝集剤が添加された流入水が上昇するに伴ってフロックが成長するブランケット状のフロック成長ゾーン(スラッジブランケット)を有するスラッジブランケット部と、スラッジブランケット部の下方から流入水を供給するディストリビュータと、を有している。
特開2010―274199号公報
スラッジブランケット型の凝集沈殿処理装置では、通常運転時にはスラッジブランケットの上方の界面がディストリビュータよりも十分高い位置となっている。これにより、ディストリビュータから供給された原水中のフロック等がスラッジブランケットによって捕捉される。しかしながら、何らかの事情により原水の供給量が低下すると、スラッジブランケットが収縮し、スラッジブランケットの界面が低下する。これにより、スラッジブランケットの容量が小さくなるので、スラッジブランケット内での反応が不十分となる可能性があり、処理水質の悪化が懸念される。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、処理水質の低下を抑制することが可能な凝集沈殿処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る凝集沈殿処理装置は、原水が流入し、原水に含まれる固形物を捕捉して処理水を生成するスラッジブランケットを有するスラッジブランケット部と、スラッジブランケット部に原水を供給するディストリビュータと、を備え、ディストリビュータは、原水を吐出する吐出孔を有し、吐出孔は、スラッジブランケットと処理水との最低界面位置より低い位置に設けられている。
この凝集沈殿処理装置において、原水を吐出する吐出孔は、スラッジブランケットと処理水との最低界面位置より低い位置に設けられている。ここで、「最低界面位置」とは、原水の供給を停止して所定時間経過した後、スラッジブランケットが最も収縮した状態におけるスラッジブランケットと処理水との界面の位置のことを示す。このように低い位置に吐出孔を設けることにより、スラッジブランケットが収縮した場合においても、スラッジブランケット内に原水を通過させることができる。したがって、スラッジブランケット内での反応が不十分となることが抑制され、処理水質の低下を抑制することが可能である。
一形態において、ディストリビュータはスラッジブランケット部の底部側へ延びる延長部を有し、吐出孔は、延長部に設けられていてもよい。この構成によれば、ディストリビュータ全体を最低界面位置より低い位置に設けることが困難な場合であっても、延長部により吐出孔を最低界面位置より低い位置に設けることができる。したがって、凝集沈殿処理装置の設計上の自由度を保ちつつ、処理水質の低下を抑制することが可能である。
一形態において、延長部は筒状であってもよい。この構成によれば、原水をスラッジブランケット内に効率よく供給することができる。したがって、処理水質の低下をより効率的に抑制することが可能である。
一形態において、延長部は、吐出孔から吐出される原水の流れを分散させる衝突板を有していてもよい。この構成によれば、衝突板によって乱流が発生しやすくなる。したがって、スラッジブランケット内での反応の効率を向上させることが可能である。
一形態において、ディストリビュータは回転し、吐出孔は、ディストリビュータが進行する方向の反対側に設けられていてもよい。この構成によれば、原水が吐出孔から吐出される際の圧力損失を低減することが可能である。また、吐出孔にスラッジが入り込み、吐出孔が閉塞することを抑制することができる。
本発明の一形態に係る凝集沈殿処理装置は、原水が流入し、原水に含まれる固形物を捕捉するスラッジブランケットを有するスラッジブランケット部と、スラッジブランケット部において発生した余剰スラッジを濃縮する濃縮部と、スラッジブランケット部に原水を供給するディストリビュータと、を備え、ディストリビュータは、スラッジブランケットの底部側へ延びる延長部と、原水を吐出する吐出孔と、を有し、吐出孔は延長部に設けられている。
この凝集沈殿処理装置のディストリビュータは、スラッジブランケット部の底部側へ延びる延長部を有しており、原水を吐出する吐出孔は延長部に設けられている。このように延長部及び吐出孔を設けることにより、スラッジブランケットが収縮した場合においても、スラッジブランケット内に原水を通過させることができる。したがって、スラッジブランケット内での反応が不十分となることが抑制され、処理水質の低下を抑制することが可能である。
本発明によれば、処理水質の低下を抑制することが可能な凝集沈殿処理装置が提供される。
本発明の一形態に係る凝集沈殿処理装置を概略的に示す断面図である。 延長部の構造を概略的に示す図である。 (a)及び(b)は、図2に示される延長部の変形例を概略的に示す図である。 (a)及び(b)は、図3(a)に示される延長部の変形例を概略的に示す図である。 図2に示される延長部の変形例を概略的に示す図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る凝集沈殿処理装置を概略的に示す断面図である。本実施形態に係る凝集沈殿処理装置は、所謂「スラッジブランケット型」と称される凝集沈殿槽を有している。スラッジブランケット型凝集沈殿槽は、槽内上昇水流による凝集フロックの流動層を形成し、その流動層内に、新たに生成したフロックを通過させるものである。このとき、小さなフロックは、流動層における大きなフロックに捕捉されて大きくなり、沈降速度が速まる。これにより、スラッジブランケット型凝集沈殿槽への流入水は、処理水と汚泥に分離され、それぞれ槽外に排出される。以下、フロックは、凝集フロック、汚泥、又は固形物と称されることがある。
図1に示される凝集沈殿処理装置100は、凝集フロックを含む流入水を導入し、スラッジブランケット部Sに形成されたスラッジブランケットにおいて、凝集フロックを成長させた後、固形物としての凝集フロックと処理水とを分離する機能を有する。凝集沈殿処理装置100に導入される流入水は、微細な粒子を含む原水に対して、例えばPAC(ポリ塩化アルミニウム)等の無機凝集剤と、例えばアニオン系ポリマー等の高分子凝集剤と、が供給されたものとすることができる。原水に対して凝集剤を混合させることで、凝集フロックが生成される。
本実施形態の凝集沈殿処理装置100は、図1に示されるように、有底円筒状の下筒水槽1と、この下筒水槽1の上方に設けられた有底円筒状の上筒水槽2と、を備える。この凝集沈殿処理装置100にあっては、上筒水槽2の底部が下筒水槽1の底部から上方に所定長離隔しており、2重水槽構造を呈している。なお、本実施形態では、下筒水槽1及び上筒水槽2を円筒状としているが、角筒状であってもよい。
下筒水槽1と上筒水槽2とは軸線Lに沿って同軸に配置されている。そして、下筒水槽1と上筒水槽2とは、下筒水槽1及び上筒水槽2の外周の一部に設けられて、軸線Lに沿って上下方向に延びる流路3によって接続されている。流路3は、上筒水槽2の側壁21の外方において、下筒水槽1の側壁11に形成された開口12と、上筒水槽2の側壁21に設けられた開口22と、を囲うように上下方向に延びる流路壁31によって形成される。なお、下筒水槽1及び上筒水槽2の外周のうち流路3が形成されていない領域では、下筒水槽1の側壁11及び上筒水槽2の側壁21が凝集沈殿処理装置100の外壁を形成する。
なお、図1に示す凝集沈殿処理装置100では、流路3の上方が解放されている構成について示しているが、閉じた構成であってもよい。また、流路3は、上筒水槽2の側壁21に設けられた開口22と下筒水槽1の開口12とを接続している例を示しているが、上筒水槽2の径が下筒水槽1よりも小さい等の場合には、流路3の形状を適宜変更することができる。
また、下筒水槽1と上筒水槽2との間には、上筒水槽2の底部を形成する中間底板23が設けられる。この中間底板23は、下筒水槽1の天面となる。
凝集沈殿処理装置100の軸線L上には、センターシャフト40が配置されている。センターシャフト40の外側には、センターシャフト40を囲むようにフィードパイプ41が設けられている。フィードパイプ41は、流入水配給管42に連結されている。流入水配給管42は、凝集沈殿処理装置100の外壁を形成する上筒水槽2の側壁21を貫通して外側に突き出し、上流側と接続されている。流入水配給管42の内部とフィードパイプ41の内部とは連通している。センターシャフト40は、駆動源Mにより軸線Lを中心に回転可能に構成されている。
フィードパイプ41は、上下方向で上部41aと下部41bとに分けられており、上部41aと下部41bとの間は、ラビリンス構造等のロータリジョイント43により接続されている。フィードパイプ41は、その上部41aの側面で流入水配給管42と接続されており、フィードパイプ41の下部41bには、分散管(ディストリビュータ)44が設けられている。分散管44は、フィードパイプ41の下部41bから中間底板23に沿った方向に延びる管部Tと、管部Tからスラッジブランケット部Sの底部側(中間底板23側)に延びる延長部Eと、複数の流入水吐出口(吐出孔)44aを有している。流入水吐出口(吐出孔)44aは延長部Eに設けられている。管部Tには、当該管部Tと延長部Eとを連通する連通孔(不図示)が設けられており、延長部Eは連通孔を囲むように形成されている。このような構造により、流入水は連通孔を通って管部Tから延長部Eに流入し、延長部Eに設けられた流入水吐出口(吐出孔)44aからスラッジブランケット部S内に吐出される。本実施形態においては、管部Tが延びる方向に沿って複数連通孔が設けられており、それぞれの連通孔に対して延長部Eが設けられている。分散管44は、流入水吐出口44aを上筒水槽2の底部を形成する中間底板23側に向けた状態でセンターシャフト40とともに回転する。このとき、フィードパイプ41の下部41bは、分散管44と一緒に回転する。
センターシャフト40は、ロータリジョイント、メカニカルシール、オイルシール、グランドパッキン等により中間底板23と接続され、さらに下方へ延びる。センターシャフト40の下端には、濃縮汚泥掻寄機45が設けられている。センターシャフト40の回転に伴って濃縮汚泥掻寄機45も回転する。濃縮汚泥掻寄機45は、凝集沈殿処理装置100の外壁を形成する下筒水槽1の底面13上に設けられ、底面13に堆積した濃縮汚泥を中央に掻き寄せる。掻き寄せられた濃縮汚泥は、排出口14から外方に排出する。
凝集沈殿処理装置100では、上筒水槽2内の開口22よりも下側の領域はスラッジブランケット部Sとして機能する。また、上筒水槽2の開口22と下筒水槽1の開口12とを接続する流路3内は、汚泥(スラッジブランケットで発生した余剰スラッジ)を沈降する沈降ゾーンZ1として機能する。また、下筒水槽1内の濃縮汚泥掻寄機45が設けられている領域は、余剰スラッジを濃縮する濃縮ゾーン(濃縮部)Z2として機能する。上記の沈降ゾーンZ1及び濃縮ゾーンZ2は、余剰スラッジを外部に排出するための排出部として機能する。スラッジブランケット部Sと排出部(沈降ゾーンZ1及び濃縮ゾーンZ2)とは、側壁21(のうち、流路3を形成する領域)と中間底板23とを介して隣接している。
次に、図2を参照して本実施形態に係る凝集沈殿処理装置100の分散管44について詳細に説明する。図2は、延長部の構造を概略的に示す図である。なお、図2は管部Tが延びる方向から分散管44を見た場合の図である。図2に示されるように、分散管44は延長部Eを有しており、流入水吐出口44aは延長部Eに設けられている。延長部Eは、分散管44から中間底板23側(スラッジブランケット部Sの底部側)へ延びるように設けられている。延長部Eは、例えば分散管44に対して直角となるように延びている。なお、延長部Eは中間底板23側へ延びていればよく、延長部Eと分散管44とがなす角度は特に限定されない。延長部Eは筒状であり、本実施形態においては、例えば円筒状に設けられている。すなわち、延長部Eが延びる方向に交差する平面(中間底板23に沿った平面)において、分散管44から流入水吐出口44aに至るまでの延長部Eの断面は閉じられている。なお、延長部Eは円筒状に限定されず、例えば角筒状等、任意の形状とすることができる。
流入水吐出口44aは、延長部Eの中間底板23側の端部に設けられている。本実施形態において、延長部Eはスラッジブランケット部Sと処理水との最低界面位置Iより低い位置(中間底板23側)まで延びている。したがって、流入水吐出口44aは最低界面位置Iより低い位置(中間底板23側)に設けられている。流入水吐出口44aから吐出された流入水は中間底板23に衝突して分散し、スラッジブランケット部Sの内部を通過する。ここで、「最低界面位置」とは、原水の供給を停止して所定時間経過した後、スラッジブランケット部Sが最も収縮した状態におけるスラッジブランケット部Sと処理水との界面の位置のことを示す。一例として、最低界面位置Iは、中間底板23から100mm以上の位置とすることができ、この場合、流入水吐出口44aと中間底板23との間の距離は、50mm以上200mm以下とすることができる。また、流入水吐出口44aは、最低界面位置Iに対して50mm以上、中間底板23側に位置していることが好ましい。
以上説明したように、凝集沈殿処理装置100において、原水を吐出する流入水吐出口44aは、スラッジブランケット部Sと処理水との最低界面位置Iより低い位置に設けられている。スラッジブランケット部Sは、例えば流入水の供給量の低下によって収縮し、スラッジブランケット部Sと処理水との界面が低下する。このような場合、スラッジブランケット部S内での反応が不十分となり、処理水質が低下する可能整がある。特に、スラッジブランケット部Sと処理水との界面が流入水吐出口44aよりも低い(中間底板23側の)位置まで低下した場合、流入水がスラッジブランケット部S内を通過しなくなるので、処理水質が低下しやすい。これに対し、本実施形態のように低い位置に流入水吐出口44aを設けることにより、スラッジブランケット部Sが収縮した場合においても、スラッジブランケット部S内に入流水を通過させることができる。したがって、スラッジブランケット部S内での反応が不十分となることが抑制され、処理水質の低下を抑制することが可能である。
また、スラッジブランケット部Sと処理水との界面が最低界面位置Iにある場合でもスラッジブランケット部S内に入流水を通過させることができるので、例えば凝集沈殿処理装置100を立ち上げる際に、立ち上げ時間(処理水質が安定するまでの時間)の短縮を図ることが可能である。
また、分散管44はスラッジブランケット部Sの底部側に延びる延長部Eを有し、流入水吐出口44aは、延長部Eに設けられていている。これにより、分散管44全体を最低界面位置Iより低い位置に設けることが困難な場合であっても、延長部Eにより流入水吐出口44aを最低界面位置Iより低い位置に設けることができる。したがって、凝集沈殿処理装置100の設計上の自由度を保ちつつ、処理水質の低下を抑制することが可能である。
また、延長部Eは筒状である。これにより、流入水をスラッジブランケット部S内に効率よく供給することができる。したがって、処理水質の低下をより効率的に抑制することが可能である。
(変形例)
次に、上記実施形態で示した延長部Eの変形例について説明する。
図3は、図2に示される延長部の変形例を概略的に示す図である。図3(a)は第1変形例に係る延長部E1を示しており、図3(b)は第2変形例に係る延長部E2を示している。変形例に係る延長部E1,E2が延長部Eと相違する点は、流入水吐出口44aが、分散管44の進行方向Dの反対側に設けられている点である。
図3(a)に示されるように、第1変形例に係る延長部E1は、分散管44から中間底板23側へ延びる第1部分E11と、第1部分E11と交差し、進行方向Dと反対方向に延びる第2部分E12と、を有している。第2部分E12は、中間底板23側の第1部分E11の端部に設けられている。流入水吐出口44aは最低界面位置Iより低い位置において、第2部分E12の端部に設けられている。第1部分E11と第2部分E12とが成す角度θは、例えば90°程度することができる。なお、角度θは特に限定されず任意に設定することができるが、スラッジブランケット部Sの底部側(中間底板23側)に流入水を供給するために90°以上であることが好ましい。
このように、延長部E1においても、流入水吐出口44aは最低界面位置Iより低い位置に設けられているので、上記実施形態と同様に処理水質の低下を抑制することが可能である。また、流入水が流入水吐出口44aから吐出される際の圧力損失を低減することが可能である。更に、流入水吐出口44aにスラッジが入り込み、流入水吐出口44aが閉塞することを抑制することができる。
また、図3(b)に示されるように、第2変形例に係る延長部E2においては、延長部E2の側面に流入水吐出口44aが設けられている。より具体的には、流入水吐出口44a、最低界面位置Iより低い位置において、進行方向Dの反対側に設けられている。この場合においても、第1変形例に係る延長部E1と同様の作用効果を得ることができる。
図4は、図3(a)に示される延長部の変形例を概略的に示す図である。図4(a)は第3変形例に係る延長部E3を示しており、図4(b)は第4変形例に係る延長部E4を示している。第3変形例に係る延長部E3及び第4変形例に係る延長部E4が第1変形例に係る延長部E1と相違する点は、流入水吐出口44aから吐出される流入水の流れを分散させる衝突板Pを更に有している点である。
図4(a)に示されるように、第3変形例に係る延長部E3は、第1変形例に係る延長部E1と同様に、分散管44から中間底板23側へ延びる第1部分E31と、第1部分E31と交差し、進行方向Dと反対方向に延びる第2部分E32と、を有している。流入水吐出口44aは最低界面位置Iより低い位置において、第2部分E32の端部に設けられている。衝突板Pは、進行方向Dにおいて流入水吐出口44aの下流側に設けられている。図4(a)に示す例においては、衝突板Pは、中間底板23に対して略垂直に設けられている。このように延長部E3を設けた場合においても、第1変形例に係る延長部E1と同様の作用効果を得ることができる。また、衝突板Pによって乱流が発生しやすくなるので、スラッジブランケット部S内での反応の効率を向上させることが可能である。
また、図4(b)に示されるように、第4変形例に係る延長部E4において、衝突板Pは、衝突板Pの衝突面(流入水と衝突する一面)P1が中間底板23側に傾斜した状態で固定される。これにより、更に効率的にスラッジブランケット部Sの底部側(中間底板23側)に流入水を供給することができる。
図5は、図2に示される延長部の変形例を概略的に示す図である。図5に示されるように、第5変形例に係る延長部E5が延長部Eと相違する点は、延長部E5が延びる方向に交差する平面(中間底板23に沿った平面)において、延長部E5の断面は閉じられていない点である。例えば、延長部E5は、スラッジブランケット部Sの底部側に延びる板状の部材であってもよい。この場合、分散管44自体に開口Oが設けられており、開口Oから流出した流入水は、延長部E5によってスラッジブランケット部S内に導かれる。すなわち、開口Oの両側に設けられた2つの延長部E5同士の間に形成される開口が流入水吐出口44aに相当する。このような場合においても、最低界面位置Iより低い位置に流入水吐出口44aを設けることができるので、処理水質の低下を抑制することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、種々の変形態様を採用可能である。例えば、上記の実施形態においては、それぞれの延長部Eに対して1つずつ流入水吐出口44aが設けられていたが、1つの延長部Eに対して複数の流入水吐出口44aを設けてもよい。
また、上記実施形態においては、原水に対して無機凝集剤と高分子凝集剤を添加し、フロックを粗大化する凝集沈殿処理装置100に導入する運用について説明したが、添加する凝集剤の種類等については特に限定されない。また、原水の種類によっては、凝集剤を添加せずに凝集沈殿処理装置100に流入水として導入する構成としてもよい。
1…下筒水槽、2…上筒水槽、3…流路、11…側壁、13…底面、14…排出口、21…側壁、23…中間底板、31…流路壁、40…センターシャフト、41…フィードパイプ、42…流入水配給管、43…ロータリジョイント、44…分散管(ディストリビュータ)、44a…流入水吐出口(吐出孔)、45…濃縮汚泥掻寄機、100…凝集沈殿処理装置、D…進行方向、E1,E2,E3,E4,E5…延長部、I…最低界面位置、L…軸線、M…駆動源、P…衝突板、S…スラッジブランケット部、T…管部、Z1…沈降ゾーン、Z2…濃縮ゾーン。

Claims (5)

  1. 原水が流入し、前記原水に含まれる固形物を捕捉して処理水を生成するスラッジブランケットを有するスラッジブランケット部と、
    前記スラッジブランケット部に前記原水を供給するディストリビュータと、を備え、
    前記ディストリビュータは、前記原水を吐出する吐出孔を有し、
    前記吐出孔は、前記スラッジブランケットが最も収縮した状態における前記スラッジブランケットと前記処理水との界面の位置である最低界面位置より低い位置に設けられ、前記スラッジブランケットの底部に対して略90°の方向に前記原水が吐出されるよう設けられている、凝集沈殿処理装置。
  2. 前記ディストリビュータは、前記スラッジブランケット部の底部側へ延びる延長部を有し、
    前記吐出孔は、前記延長部に設けられている、請求項1に記載の凝集沈殿処理装置。
  3. 前記延長部は筒状である、請求項2に記載の凝集沈殿処理装置。
  4. 前記ディストリビュータは回転し、
    前記吐出孔は、前記ディストリビュータが進行する方向の反対側に設けられている、請求項1~3の何れか一項に記載の凝集沈殿処理装置。
  5. 原水が流入し、前記原水に含まれる固形物を捕捉して処理水を生成するスラッジブランケットを有するスラッジブランケット部と、
    前記スラッジブランケット部において発生した余剰スラッジを濃縮する濃縮部と、
    前記スラッジブランケット部に前記原水を供給するディストリビュータと、を備え、
    前記ディストリビュータは、前記スラッジブランケット部の底部側へ延びる延長部と、前記原水を吐出する吐出孔と、を有し、
    前記スラッジブランケットが最も収縮した状態における前記スラッジブランケットと前記処理水との界面の位置である最低界面位置より低い位置に設けられ、前記スラッジブランケットの底部に対して略90°の方向に前記原水が吐出されるよう設けられている、凝集沈殿処理装置。
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