JP7162544B2 - 白濁化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、白濁化粧料に関し、より詳細には、屈折率の高いシリコーン油を多く含むにも関わらず、経時安定性に優れる液状の白濁化粧料に関する。
近年、白濁という外観的特徴を備えた化粧料(特に液状の白濁化粧料)を好む声が強く聞かれる。これは、白く濁ったミルクのような外観が、肌に対する保湿感やしっとり感、さらには美白効果までを想起させ得るからと考えられている。
白濁化粧料には、微粒子化した油分を水相中に分散させることで白濁させたものと、スチレン/ビニルピロリドン共重合体のようなポリマーを配合することで白濁させたものの2つのタイプが知られている。このうち、白濁化に起因して保湿効果が生じ得るのは、油分で白濁化させるタイプの化粧料である。
油分による白濁化は油滴が光を(透過させずに)散乱させることで起こるが、乳化粒子をエマルション程度にまで微粒子化すると可視光の透過率が上昇するため、白濁化粧料の乳化粒子径は通常0.1~0.5μm程度に調製される。しかしながら、この範囲の乳化粒子は沈殿や合一を起こしやすいため、白濁化粧料では経時安定性が最大の課題となっている。そのため、油分や界面活性剤の種類を工夫したり、さらに増粘剤を配合して系の粘度を上げることで、白濁化粧料の経時安定性を向上させる試みが行われている。
例えば、特許文献1では、油分中にイソステアリン酸を34質量%以上配合し、さらに特定の親水性界面活性剤と親油性界面活性剤を組み合わせることにより、長期安定性に優れる白濁化粧料を製造している。
また、特許文献2では、油分としてアシルアミノ酸エステルを配合し、さらに特定の増粘剤(タマリンドガム)を配合することで、経時安定性に優れる白濁化粧料が得られることを開示している。
しかしながら、上記のような油分の種類を限定する方法では、シリコーン油、特に屈折率が高く、可視光の散乱を生じ易いシリコーン油を高配合するのは難しい可能性がある。高屈折率のシリコーン油は、使用感触のみならず肌にツヤを付与する効果にも優れるため、化粧料への高配合が望まれる油分だが、他油分との相溶性が概して低く、さらに、(シリコーン系界面活性剤以外の活性剤では)乳化も容易ではないからである。
このように、高屈折率のシリコーン油を多量に配合した白濁化粧料(特に液状の白濁化粧料)を製造することは、非常に困難であった。
特開2005-255667号公報 特開2016-60716号公報
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、屈折率の高いシリコーン油を多く含むにも関わらず、経時安定性に優れる白濁化粧料の提供を課題とする。
前記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、屈折率が1.40以上であるシリコーン油を多く含む油分であっても、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2を特定量比で組み合わせて乳化することにより、経時安定性に非常に優れる白濁化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下を包含する。
[1] (a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2
(c)屈折率が1.40以上であるシリコーン油
(d)成分(c)以外の油分
(e)水相
を含有し、
成分(a)に対する成分(b)の配合量比((b)の配合量/(a)の配合量)が1.5~2.5であり、
平均乳化粒子径が0.1~0.5μmの範囲内である、
白濁化粧料。
[2] 成分(a)において、エチレンオキシドの平均付加モル数が30~100である、前記[1]に記載の白濁化粧料。
[3] さらに、成分(c)及び(d)の配合量の総和に対する成分(c)の配合量比((c)の配合量/{(c)の配合量+(d)の配合量})が0.5以上である、前記[1]または[2]に記載の白濁化粧料。
[4] 液状であることを特徴とする、前記[1]~[3]のいずれかに記載の白濁化粧料。
本発明により、屈折率の高いシリコーン油を多く含むにも関わらず、経時安定性に非常に優れる白濁化粧料が提供される。
以下に、本発明に係る好適な実施形態について説明する。
(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
成分(a)は、成分(b)とともに成分(c)及び(d)の乳化剤として働く界面活性剤である。親水性であることが好ましく、エチレンオキシドの平均付加モル数が30~100、さらには40~80であることが好ましい。
成分(a)として好適に用いることができる化合物の例としては、POE(30)硬化ヒマシ油(ニッコールHCO-40)、POE(40)硬化ヒマシ油(ニッコールHCO-40)、POE(60)硬化ヒマシ油(ニッコールHCO-60)、POE(100)硬化ヒマシ油(ニッコールHCO-100)等(いずれも日光ケミカルズ株式会社製)が挙げられる。このうち、POE(60)硬化ヒマシ油を特に好適に用いることができる。
(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2
成分(b)は、成分(a)とともに成分(c)及び(d)の乳化剤として働く、親油性の界面活性剤である。
本開示に係る白濁化粧料では、成分(a)に対する成分(b)の配合量比(すなわち、“(b)の配合量/(a)の配合量”で得られる値)は1.5~2.5の範囲内であり、さらに好ましくは、1.7~2.3である。当該値が1.5未満または2.5を超えると、白濁しないか、経時安定性に優れる白濁化粧料が得られない場合がある。
前記配合量比を満たすことを条件として、本開示に係る白濁化粧料には、成分(a)を0.01~1.00質量%、成分(b)を0.01~1.00質量%、配合することができる。
(c)屈折率が1.40以上であるシリコーン油
成分(c)は、25℃における屈折率が1.40以上であるシリコーン油である。前記屈折率は、1.45以上であってもよく、さらに1.50以上であってもよい。屈折率が高いほど白濁効果に優れ、さらに、肌にツヤを付与する効果が期待されるからである。なお、本書における油分の屈折率は、25℃における屈折率のことである。
屈折率が1.40以上であるシリコーン油としては、メチルフェニルシリコーン、カプリリルメチコン等が挙げられる。
メチルフェニルシリコーンは、直鎖状のジメチルポリシロキサンのメチル基の一部がフェニル基及び/又はフェニル基とトリメチルシロキシ基に置換されたものであり、フェニル基及び/又はフェニル基とトリメチルシロキシ基のそれぞれの付加モル数に制限はない。また、成分(d)として使用されるメチルフェニルシリコーンは、単一構造のメチルフェニルシリコーンから構成されていても、異なる構造のメチルフェニルシリコーンから構成されていてもよい。
高屈折率のメチルフェニルシリコーンとしては、例えば、トリメチルペンタフェニルポリシロキサンとして、東レ・ダウコーニング社のPH-1555HRIC(屈折率1.58)、日本ユニカー製のFZ-3156(屈折率:1.575)、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとして、信越化学工業社製のKF-56(屈折率:1.498)及びKSG-18A(屈折率:1.495)、ジフェニルジメチコンとして、信越化学工業社製のKF-54(屈折率:1.505)、メチルフェニルポリシロキサンとして、東レ・ダウコーニング社のメチルフェニルポリシロキサン(500cs)(屈折率:1.535)等が市販されており、これらを好適に使用することができる。
また、市販のカプリリルメチコンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のFZ-3196、SS-3408(屈折率:1.413)などが挙げられる。
本開示に係る白濁化粧料には、成分(c)として、屈折率が1.40以上であるシリコーン油を1種または2種以上配合することができる。また、成分(c)の配合量は、0.01~1.00質量%、さらに好ましくは0.1~0.5質量%であってよい。0.01質量%より少ないと、白濁しない場合があり、1.00質量%より多いと、経時安定性に優れる白濁化粧料が得られない場合がある。
(d)成分(c)以外の油分
成分(d)は、成分(c)とともに、本開示に係る白濁化粧料の油相を構成する成分である。成分(d)としては、化粧料や医薬部外品等に通常用いられる油分を用いることができ、そのような油分の例としては、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、成分(b)以外の合成エステル油、成分(c)以外(すなわち、屈折率が1.40未満である)シリコーン油、液体油脂等が挙げられる。また、化粧料や医薬部外品等に通常用いられる油溶性成分も成分(c)に含めることができ、そのような成分としては、香料や油溶性紫外線吸収剤等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、イソドデカン、イソヘキサデカン、イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等)、分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)-2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
合成エステル油としては、例えば、オクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ピバリン酸トリプロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ジイソステアリン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート-2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
成分(d)としてのシリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等)、環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)、アクリルシリコーン類等であって、屈折率が1.40未満のものが挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
香料としては、動物または植物より得られる天然香料と、化学的合成手段によって製造される合成香料、及びそれらの混合物である調合香料が挙げられ、特に限定されない。香料を配合することで、香りの持続性に優れた化粧料を得ることができる。
具体的な香料の例としては、アセチベノール、アニスアルデヒド、アネトール、アミルアセテート、アミルサリシレート、アリルアミルグリコレート、アリルカプロエート、アルデヒドC6~20、アンブレットライド、アンブレットリド、アンブロキサン、イオノン、イソイースーパー、オイゲノール、オウランチオール、ガラクソリド、カローン、クマリン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、サンダロア、サンタロール、サンデラ、シクラメンアルデヒド、シス-3-ヘキセニルアセテート、シス-3-ヘキセノール、シトラール、シトロネリルアセテート、シトロネロール、シネオール、ジハイドロミルセノール、ジャスモラクトン、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、スチラリルアセテート、セドリルアセテート、セドロール、ダマスコン、ダマセノン、デカラクトン、テルピニルアセテート、テルピネオール、トナリッド、トナリド、トリプラール、ネロール、バクダノール、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアルコール、ヘキシルサリシレート、ベチベリルアセテート、ヘディオン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、ベルトフィックス、ベンジルアセテート、ベンジルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ペンタリッド、ペンタリド、ボルニルアセテート、マイオール、ムスクケトン、メチルアンスラニレート、メチルジヒドロジャスモネート、ヤラヤラ、ライムオキサイド、リナリルアセテート、リナロール、リモネン、リラール、リリアール、ローズオキサイド、ロジノール、アンジェリカオイル、アニスオイル、アルモアゼオイル、バジルオイル、ベイオイル、ベルガモットオイル、カラムスオイル、カンファーオイル、カナンガオイル、カルダモンオイル、カッシアオイル、セダーウッドオイル、セロリオイル、カモミールオイル、シナモンオイル、クローブオイル、コリアンダーオイル、クミンオイル、ディルオイル、エレミオイル、エストラゴンオイル、ユーカリオイル、フェンネルオイル、フェヌグリークオイル、ガルバナムオイル、ゼラニウムオイル、ジンジャーオイル、グレープフルーツオイル、ガヤックウッドオイル、ヒバオイル、ヒノキオイル、ジュニパーベリーオイル、ラバンジンオイル、ラベンダーオイル、レモンオイル、ライムオイル、マンダリンオイル、ジラムオイル、モミザオイル、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、ミルオイル、ミルトルオイル、ナツメグオイル、オークモスオイル、オリバナムオイル、オポポナックスオイル、オレンジオイル、パセリオイル、パチュリオイル、ペッパーオイル、ペリラオイル、プチグレンオイル、ネロリオイル、オレンジフラワーオイル、ピメントオイル、オールスパイスオイル、パインオイル、ローズオイル、ローズマリーオイル、クラリセージオイル、セージオイル、サンダルウッドオイル、スチラックスオイル、タジェオイル、タイムオイル、チュベローズオイル、バレリアンオイル、ベチバーオイル、バイオレットリーフオイル、ウィンターグリーンオイル、ワームウッドオイル、イランイランオイル、ユズオイル、カッシーアブソリュート、ジュネアブソリュート、ヒヤシンスアブソリュート、インモルテルアブソリュート、ジャスミンアブソリュート、ジョンキルアブソリュート、ナルシスアブソリュート、ローズアブソリュート、バイオレットリーフアブソリュート、ベンベンゾイン等が挙げられる。
油溶性紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(PABA)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート、3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメチルシリキシ)シリル]ブチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、オクトクリレン等が挙げられる。
本開示に係る白濁化粧料では、成分(c)の油分に占める割合が、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上であってよい。すなわち、成分(c)及び(d)の配合量の総和に対する成分(c)の配合量比(“(c)の配合量/{(c)の配合量+(d)の配合量}”で得られる値)が、0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.8以上であってよい。油分に占める高屈折率シリコーン油の割合が高いほど、乳化粒子径が小さくても白濁し易くなり、分散性と経時安定性に優れる白濁化粧料が得られるからである。
(e)水相
本開示に係る(e)水相は、本開示に係る白濁化粧料の連続相を構成するものである。(e)水相には、通常化粧料、医薬部外品等に水相成分として使用される成分を配合することができ、水、水溶性アルコール、増粘剤等が例示される。さらに所望に応じて、保湿剤、美白剤、水溶性の植物抽出液、金属イオン封鎖剤、水溶性紫外線吸収剤、粉末、有機アミン、ビタミン類、防腐剤、酸化防止剤・酸化防止助剤、pH調整剤等を適宜配合することができる。
水としては、特に限定されることはなく、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等が挙げられる。
水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖及びそれらの誘導体等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価アルコール(例えば、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等)、3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等)、4価アルコール(例えば、ジグリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトール、トリグリセリン等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等)、多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールートリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリンートリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等)、2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等)、2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルトリエチレングリコールモノメチルエーテルトリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等)、2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等)、グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等)、糖アルコール(例えば、マルトトリオ-ス、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコ-ス、フルクト-ス、デンプン分解糖、マルト-ス、デンプン分解糖還元アルコール等)、グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール、POE-テトラハイドロフルフリルアルコール、POP-ブチルエーテル、POP・POE-ブチルエーテルトリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POP-グリセリンエーテル、POP-グリセリンエーテルリン酸、POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D-エリトロ-ス、D-エリトルロ-ス、Dートレオ-ス、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L-アラビノ-ス、D-キシロ-ス、L-リキソ-ス、D-アラビノ-ス、D-リボ-ス、D-リブロ-ス、D-キシルロ-ス、L-キシルロ-ス等)、六炭糖(例えば、D-グルコ-ス、D-タロ-ス、D-ブシコ-ス、D-ガラクト-ス、D-フルクト-ス、L-ガラクト-ス、L-マンノ-ス、D-タガト-ス等)、七炭糖(例えば、アルドヘプト-ス、ヘプロ-ス等)、八炭糖(例えば、オクツロ-ス等)、デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボ-ス、6-デオキシ-L-ガラクト-ス、6-デオキシ-L-マンノ-ス等)、アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸-トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン等が挙げられる。
その他のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE-10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP-10)等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラーヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラーヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸)、微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等)、動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等)、セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等)、アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等)、ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等)、アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等)、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラ-ゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、DL-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
美白剤としては、アルブチン、4-メトキシサリチル酸およびその塩、トラネキサム酸、エチルビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、L-アスコルビン酸2-グルコシド等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
水溶性紫外線吸収剤としては、例えば2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸及びその塩、フェニレン-ビス-ベンゾイミダゾール-テトラスルホン酸及びその塩等のベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤、3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル等が挙げられる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等)、有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等)、無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等)、無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等)、無機褐色系顔料(例えば、γ-酸化鉄等)、無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等)、無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等)、無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等)、パール顔料(例えば、酸化チタンコ-テッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等)、金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等)、ジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレ-キ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等)、天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
また、本発明には、(e)水相成分として、水に溶解し得るPEG/PPGジメチルエーテルを配合してもよい。具体的な化合物の例としては、PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル、PEG/PPG-17/4ジメチルエーテル等が挙げられる。
本開示に係る白濁化粧料における(e)水相の割合は、特に制限されることはないが、目安として、50~90質量%、好ましくは60~80質量%であってよい。
さらに、本開示に係る白濁化粧料には、乳化剤としてではなく、使用感触の制御、薬剤浸透性などの制御、または、皮膚や毛髪の洗浄剤に配合した場合の洗浄性向上などを目的として、水相または油相成分として界面活性剤を、本発明の効果を損なわない範囲内で配合することができる。そのような界面活性剤の例としては、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
両性界面活性剤は、カチオン性官能基及びアニオン性官能基を少なくとも1つずつ有し、溶液が酸性のときにはカチオン性、アルカリ性のときにはアニオン性となり、等電点付近では非イオン界面活性剤に近い性質を有している。
両性界面活性剤は、アニオン基の種類により、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型及びリン酸エステル型に分類される。本発明に好ましくはカルボン酸型、硫酸エステル型及びスルホン酸型である。カルボン酸型はさらにアミノ酸型とベタイン型に分類される。特に好ましくはベタイン型である。
具体的には、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート等の第4級アンモニウム塩が挙げられる。また、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等のアミドアミン化合物等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N-アシルグルタミン酸塩、アルキルエーテル酢酸等のカルボン酸塩型、α-オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸等のスルホン酸型、高級アルコール硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩型、リン酸エステル塩型等に分類される。好ましくは、カルボン酸塩型、スルホン酸型及び硫酸エステル塩型であり、特に好ましくは硫酸エステル塩型である。
具体的には、例えば、脂肪酸石鹸(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム等)、N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等)、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等)、リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸等)、スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等)、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等)、N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等)、硫酸化油(例えば、ロート油等)、POE-アルキルエーテルカルボン酸、POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、水溶液中で電離して電荷を有することのない界面活性剤である。疎水基としてはアルキルを用いたタイプ及びジメチルシリコーンを用いたタイプ等が知られている。前者としては具体的には、例えばグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコール硬化ヒマシ油誘導体等が挙げられる。後者としてはポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。好ましくは疎水基としてアルキルを用いたタイプである。
具体的には、親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等)、グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等)、POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等)、POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等)、POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等)、プルロニック型類(例えば、プルロニック等)、POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等)、テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等)、POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等)、POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等)、アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等)、POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE-アルキルアミン、POE-脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド-トリオレイルリン酸等が挙げられる。
本開示に係る白濁化粧料における前記界面活性剤の配合量は、0.001~1質量%であることが好ましく、さらに0.01~0.1質量%であってもよい。
本開示に係る白濁化粧料には、上記以外にも、化粧料や医薬部外品等に通常用いられる成分を、本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。
本開示に係る白濁化粧料は、化粧水、ソフナー、クレンジングローション、美容液等の液状化粧料として好適に用いることができ、特に好ましくは化粧水である。ここで、「液状」とは、30℃における粘度が500mPa・S以下と定義することもできる。
なお、本開示に係る白濁化粧料は、水中油型化粧料である。
本発明における「白濁」とは、L値の値が0以上60未満であることを意味する。L値とは、Lab表色系におけるLの値を意味し、例えば、Color-EYE7000(GretagMacbeth社製)等の公知の色差計、又は公知の分光光度計を用いて測定することができる値である。
一般に、水性媒体中に分散している油分微粒子の粒径が大きいと(目安として、通常100nm以上)、系は白濁する傾向がある。
本開示に係る白濁化粧料の平均乳化粒子径は、0.1~0.5μmの範囲内であり、好ましくは0.2~0.4、さらに好ましくは0.25~0.35である。本開示に係る白濁化粧料では、屈折率の高いシリコーン油が高配合されているので、乳化粒子径が小さくても十分な白濁化が得られる。
また、L値は60未満であってよく、より好ましくは45以下、さらに好ましくは30以下、最も好ましくは10以下である。
本開示に係る白濁液状組成物は、常法により製造することができる。例えば、水相成分をホモミキサー等で混合・撹拌しながら、ここに油相成分を徐添して乳化することにより得ることができる。ただしこの例示方法に限定されるものでない。
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、配合量は特に断りがない限り質量%である。
最初に、本願実施例で用いた評価方法について説明する。
・L値
製造直後の組成物について、色差計Spectrophotometer SE7700(日本電色工業株式会社製)を用いてL値を測定した。
・平均乳化粒子径
製造直後の組成物について、粒子径測定装置LA-950V2(株式会社堀場製作所製)を用いて平均乳化粒子径を測定した。
・乳化状態の経時安定性
各組成物を、室温(約20℃)で4週間保存(安定性試験1)、または50℃で4週間保存(安定性試験2)した後、当該組成物の状態を目視で観察し、下記基準に従って乳化安定性を評価した。
A:クリーミングまたは分離が全く認められなかった。
B:クリーミングがごくわずかに認められた。
C:クリーミングが若干認められたが、すこし振ると容易に均一になった。
D:クリーミングまたは分離が少し認められた。
E:クリーミングまたは分離が顕著に認められた。
本発明では、A-Cである場合に、乳化状態の経時安定性に優れていると判断した。
表1に記載した処方の液状化粧料を定法に従って製造し、前述の方法及び定法に従って表中の項目について評価した。結果を表1に合わせて示す。
Figure 0007162544000001
実施例1は、比較例1及び2と比べて、成分(a)と(b)の配合量の総和は同じだが、その配合量比のみが異なる処方で製造した化粧料である。表1に示されるように、いずれの化粧料も、平均乳化粒子径が0.1~0.5μmの範囲内であって、L値が60未満で白濁していた。しかしながら、実施例1の化粧料((b)/(a)=2.0)が室温及び高温での経時安定性に非常に優れていたのに対し、比較例1及び2の化粧料((b)/(a)=3.0、5.0)は、室温及び高温のいずれにおいても経時安定性に劣っていた。
よって、(c)屈折率が1.40以上であるシリコーン油を(油分中)60質量%も含む油分であっても、(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2を(a)に対する(b)の配合量比が1.5~2.5となる範囲内で組み合わせて乳化すれば、経時安定性に非常に優れる白濁化粧料が得られることが示された。
次に、成分(c)として2種類のシリコーン油を配合し、それらの配合比が異なる化粧料を製造した。表2に記載した処方の液状化粧料を定法に従って製造し、前述の方法及び定法に従って表中の項目について評価した。結果を表2に合わせて示す。
Figure 0007162544000002
表2に示されるように、いずれの化粧料もL値が非常に低く(10以下)顕著に白濁していて、且つ、経時安定性に非常に優れていた。
よって、乳化剤として、(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2を(a)に対する(b)の配合量比が1.5~2.5となる範囲内で併用して用いれば、様々な種類の(c)屈折率が1.40以上であるシリコーン油を多量に含む油分であっても、安定に乳化して、経時安定性に非常に優れる白濁化粧料が得られることが示された。

Claims (4)

  1. (a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    (b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2
    (c)屈折率が1.40以上であるシリコーン油
    (d)成分(c)以外の油分
    (e)水相
    を含有し、
    成分(a)に対する成分(b)の配合量比((b)の配合量/(a)の配合量)が1.5~2.5であり、
    平均乳化粒子径が0.1~0.5μmの範囲内である、
    白濁化粧料。
  2. 成分(a)において、エチレンオキシドの平均付加モル数が30~100である、請求項1に記載の白濁化粧料。
  3. さらに、成分(c)及び(d)の配合量の総和に対する成分(c)の配合量比((c)の配合量/{(c)の配合量+(d)の配合量})が0.5以上である、請求項1または2に記載の白濁化粧料。
  4. 液状であることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の白濁化粧料。
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