JP7162436B2 - ドア枠ユニット - Google Patents
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Description
また、上記の従来技術では、開き戸を取り付ける箇所が、戸当りを形成する箇所に対して薄くなってしまうため、十分な剛性が確保しにくい。
上記のドア枠ユニットによれば、ドア取付部材と戸当り部材とを別体に構成することで、ドア取付部材を開口部に対して固着具(ビス等)により強固に固定しやすくなる。
この際、ドア取付部材を開口部に固定するための固定部を、戸当り部材により隠すことができるため、ドア枠ユニットの意匠性を向上できる。
すなわち、上記のドア枠ユニットによれば、取付剛性を確保しつつ、意匠性も向上させることができる。
また、戸当り部材の延出部を用いて、開口部に取り付けられるドア枠ユニットと周囲の部材の位置合わせが可能となる。これにより、ドア枠ユニットの周辺の施工作業性も向上できる。
また、ドア取付部材と戸当り部材との取り付け剛性を向上できる。
こうすることで、ドア取付部材と戸当り部材が重なる箇所の厚みの増加を抑制できる。これにより、開口部の広さを確保することができる。
また、戸当り部材によりドア取付部材の一部を隠すことができる。
また、ドア取付部材と戸当り部材が重なる箇所の厚みの増加を抑制できる。これにより、開口部の広さを確保することができる。
こうすることで、ドアの丁番を隠すことができる。このようにドアの丁番を露出させないようにすることで、ドアの丁番を保護できる。また、ドアの外観をシンプルに構成することで意匠性も向上できる。
こうすることで、面材によりドア取付部材を隠すことができる。これにより、ドア取付部材を保護できる。
また、面材によりドア取付部材が隠されるためドア枠ユニットをすっきりと見せることができ、意匠性も向上できる。
こうすることで、ドア取付部材の表面を被覆する第1被覆材と、戸当り部材の表面を被覆する第2被覆材のそれぞれの端部の露出を抑制できる。これにより、第1被覆材と第2被覆材との端部を綺麗に処理することができるため、ドア取付部材と戸当り部材との意匠面の連続性を向上させることができる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。
図1に示されるように、建物Bの開口部B1には、ドア枠ユニット1が取り付けられる。そして、ドア枠ユニット1に対しては、丁番D2を介してドアDが取り付けられる。ドアDは所謂開き戸であり、ドアDのハンドルD1を操作することにより、ドアDの開閉が可能となっている。具体的には、ハンドルD1に連動してドアDからドア枠ユニット1に向けて開閉規制部材の突出と収納が切り替わる。そして、開閉規制部材がドア枠ユニット1から外れることでドアDを開くことができ、開閉規制部材がドア枠ユニット1に係合することでドアDを閉じた状態に維持できる。
また、「開口部B1の出入り方向」とは、開口部B1を正面から見た場合の前後方向に相当する。そして、上記出入り方向における前後とは、図1に示す視点から、開口部B1を見た際の前後にそれぞれ対応する。
そして、「開口部B1の上下方向」とは、開口部B1を正面から見た場合の鉛直方向に相当する。そして、上記の上下方向における上下とは、図1に示す視点から、開口部B1を見た際の上下にそれぞれ対応する。
以下、図2乃至図4を参照しながらドア枠ユニット1の構成について説明する。
図2には、ドア枠ユニット1のハンドルD1を通る水平方向の断面図を示した。
図3には、図2のうちドア取付部材10と戸当り部材20の部分拡大図を示した。
図4には、ドア取付部材10とドアDの取り付けの説明図を示した。
まず、ドア取付部材10の構成について説明する。
具体的には、ドア取付部材10は、ドアDが取り付けられるドア取付部11と、柱51に対して固定される固定部12を備える。
ドア取付部材10は、断面が略L字状をなし、開口部B1の幅方向において幅が広くなっている箇所がドア取付部11となり、幅が狭くなっている箇所が固定部12となる。
すなわち、ドア取付部11は、開口部B1の幅方向において固定部12よりも広くなっている。換言すれば、固定部12は、開口部B1の幅方向においてドア取付部11よりも幅が狭くなっている。
また、丁番埋設部11Aは、ドア取付部11の内面において上下に並んで複数設けられることとしてよい。
具体的には、ドア取付部11は、開口部B1の出入り方向において、下地材50の出入り方向の中央部から、面材52よりも後方側まで延出している。
なお、本実施形態では、ドア枠ユニット1に隣接して下地材50を設けたが、下地材50を設けずに、ドア枠ユニット1に隣接して柱51を設けるようにしてもよい。
なお、開口部B1の幅方向の内側とは、開口部B1の幅方向の中央部に近づく方向を意味する。そして、開口部B1の幅方向の外側とは、開口部B1の幅方向の中央部から遠ざかる方向を意味する。
なお、固着具60には、ビスを用いることとするが、釘、ボルト、ねじ等を用いることとしてもよい。
図4に示されるように、連結部材30は、上下方向に延出した板状部材である。また、連結部材30の側面には、返し部を形成し、固定部12から抜けにくくすることとしてもよい。
なお、本実施形態では、連結部材30を板状部材として構成したが、連結部材30は板状部材に限られず、ダボ等の柱状部材を1又は複数設けることで構成してもよい。
すなわち、第1被覆材13は、面材52と当接する位置から、ドア取付部材10における角部11Bと、戸当り部材20における切欠き部21Bとが当接する位置まで延出するように設けられている。
すなわち、接合部21は、開口部B1の幅方向において延出部22よりも幅が狭くなっている。換言すれば、延出部22は、開口部B1の幅方向において接合部21よりも幅が広くなっている。
また、固定部12の当接面12Aと同様に、接合部21の当接面21Aには、上下に溝が形成されている。そして、接合部21の当接面21Aに形成された溝には、連結部材30のうち開口部B1の幅方向内側の部分が差し込まれて固定される。
このように、固定部12と接合部21とは接着層40による固定に加えて、連結部材30によっても固定されている。こうすることで、戸当り部材20のドア取付部材10に対する固定を補強し、開口部B1の出入り方向の位置ずれを抑制することができる。
また、連結部材30は、ドア取付部材10及び戸当り部材20の上下方向に亘って設けられているため、ドア取付部材10と戸当り部材20の取り付け剛性もより向上することができる。
延出部22は、開口部B1の幅方向内側においては、接合部21と同じ位置にあり、開口部B1の幅方向外側においては、接合部21よりも外側に位置する。
そして、延出部22は、固定部12の端部12Bの少なくとも一部と当接する当接面22Aを有している。
なお、延出部22の開口部B1の幅方向外側に位置する外面22Bは面材52と当接することで、面材52の位置決めを行うことができる。
すなわち、第2被覆材23は、面材52と当接する位置から、ドア取付部材10における角部11Bと、戸当り部材20における切欠き部21Bとが当接する位置まで延出するように設けられている。
こうすることで、第1被覆材13と第2被覆材23とを、角部11Bと切欠き部21Bの当接部分まで貼ることができる。そのため、第1被覆材13と第2被覆材23の端部が露出することがないため、ドア取付部材10と戸当り部材20の意匠面の連続性を向上させ、ドア枠ユニット1の意匠性を向上できる。
特に、ドア取付部11と延出部22の開口部B1の幅方向の長さを略等しくすることで、開口部B1の前面と後面のそれぞれの外観を略同等に構成することができる。
また、開口部B1の後面側においては、延出部22に当接するように面材52を配することで、後面側においてはドア取付部材10が露出させないようにすることができる。こうすることで、更に意匠性を向上できる。
上記の実施形態は、建物Bの壁に形成される開口部B1にドア枠ユニット1を取り付けた例を説明したが、これに限定されない。
例えば、図5及び図6に示されるように、ドア枠ユニット1は壁に対して垂直に設けることもできる。
なお、図5には、壁の面材52と延出部22との隙間に見切縁53を配する例を示した。また、図6に示すように、延出部22を開口部B1の幅方向に長くして、面材52と延出部22とが当接するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態に係るドア枠ユニット1の主な特徴は以下の通りである。
上記のドア枠ユニット1によれば、ドア取付部材10と戸当り部材20とを別体に構成することで、ドア取付部材10を開口部に対して固着具60により強固に固定しやすくなる。
この際、ドア取付部材10を開口部B1に固定するための固定部12を、戸当り部材20により隠すことができるため、ドア枠ユニット1の意匠性を向上できる。
すなわち、上記のドア枠ユニット1によれば、取付剛性を確保しつつ、意匠性も向上させることができる。
また、戸当り部材20の延出部22を用いて、開口部B1に取り付けられるドア枠ユニット1と周囲の部材の位置合わせが可能となる。これにより、ドア枠ユニット1の周辺の施工作業性も向上できる。
こうすることで、ドア取付部材10と戸当り部材20が重なる箇所の厚みの増加を抑制できる。これにより、開口部B1の広さを確保することができる。
こうすることで、戸当り部材20によりドア取付部材10の一部を隠すことができる。
こうすることで、ドア取付部材10と戸当り部材20が重なる箇所の厚みの増加を抑制できる。これにより、開口部B1の広さを確保することができる。
こうすることで、ドアDの丁番D2を隠すことができる。このようにドアDの丁番D2を露出させないようにすることで、ドアDの丁番D2を保護できる。また、ドアDの外観をシンプルに構成することで意匠性も向上できる。
こうすることで、ドア取付部材10と戸当り部材20との取り付け剛性を向上できる。
こうすることで、面材52によりドア取付部材10を隠すことができる。これにより、ドア取付部材10を保護できる。
また、面材52によりドア取付部材10が隠されるためドア枠ユニット1をすっきりと見せることができ、意匠性も向上できる。
こうすることで、ドア取付部材10の表面を被覆する第1被覆材13と、戸当り部材20の表面を被覆する第2被覆材23のそれぞれの端部の露出を抑制できる。これにより、第1被覆材13と第2被覆材23との端部を綺麗に処理することができるため、ドア取付部材10と戸当り部材20との意匠面の連続性を向上させることができる。
こうすることで、ドア取付部材10と戸当り部材20との取り付け剛性をさらに向上できる。
こうすることで、ドア取付部材10と戸当り部材20との取り付け剛性をより一層向上できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、壁に厚みを設ける場合には、固定部12と接合部21の開口部B1の出入り方向の長さを長くして、複数の連結部材30を設けるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、ドア取付部11に丁番埋設部11Aを設けて丁番D2を隠す形態としたが、これに限られず、丁番D2は露出する形態としてもよい。
B1 開口部
D ドア
D1 ハンドル
D2 丁番
1 ドア枠ユニット
10 ドア取付部材
11 ドア取付部
11A 丁番埋設部
11B 角部
12 固定部
12A 当接面(内面)
12B 端部
13 第1被覆材
20 戸当り部材
21 接合部
21A 当接面
21B 切欠き部
22 延出部
22A 当接面
22B 外面
23 第2被覆材
25 緩衝材
30 連結部材
40 接着層
50 下地材
51 柱
52 面材(石膏ボード)
53 見切縁
60 固着具
Claims (5)
- 建物の開口部にドアを取り付けるためのドア枠ユニットであって、
前記ドアが取り付けられるドア取付部材と、
前記開口部の出入り方向についての前記ドアの移動を規制する戸当り部材と、を備え、
前記ドア取付部材は、
前記開口部に対し固定される固定部と、
前記ドアが開閉可能に取り付けられるドア取付部と、を有し、
前記戸当り部材は、
前記ドア取付部材の前記固定部に当接して接合される接合部と、
前記ドア取付部材よりも前記開口部の出入り方向において外側に延出した延出部と、を有し、
前記ドア取付部材と前記戸当り部材とを連結する連結部材を有し、
前記連結部材は、前記固定部と前記接合部のそれぞれに差し込まれ、前記開口部の幅方向に沿って延びており、
前記開口部が設けられる壁に対し前記ドア取付部材を固定するための固着具を有し、
前記固着具は、前記固定部に打ち込まれ、前記開口部の幅方向に沿って延びていることを特徴とするドア枠ユニット。 - 前記固定部は、前記開口部の出入り方向において前記ドア取付部よりも前記ドアに遠い位置に設けられ、前記開口部の幅方向において前記ドア取付部よりも短く、
前記接合部は、前記開口部の出入り方向において前記延出部よりも前記ドアに近い位置に設けられ、前記開口部の幅方向において前記延出部よりも短く、
前記延出部は、前記ドア取付部材の前記開口部の出入り方向側の端部の少なくとも一部と当接し、
前記開口部の幅方向において前記固定部と前記接合部とを合わせた幅が、前記ドア取付部の幅よりも長く、かつ、前記延出部の幅よりも長いことを特徴とする請求項1に記載のドア枠ユニット。 - 前記ドア取付部は、前記ドアの丁番を埋設する丁番埋設部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のドア枠ユニット。
- 前記開口部の前記出入り方向における前記ドア取付部材の端部が、前記開口部が設けられる壁の下地材と連続し、
前記ドア取付部材と前記下地材に前記壁の面材が取り付けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドア枠ユニット。 - 前記ドア取付部材の表面を被覆する第1被覆材と、
前記戸当り部材の表面を被覆する第2被覆材と、をさらに備え、
前記戸当り部材は、前記ドア取付部材と対向する面において、前記開口部の幅方向の外側に位置する角部が切り欠かれた切欠き部を有し、
前記第1被覆材と前記第2被覆材は、前記切欠き部と前記ドア取付部材の角部が当接する位置まで延出していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドア枠ユニット。
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