JP7162265B2 - 微小凹凸形成方法及び粉体接触部材 - Google Patents
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一方で、このような粉体付着の問題を改善することができれば、上述した各種の問題の解決、更には食品ロス(食品廃棄物)の削減などにも大きく貢献することができる。
微粒子ピーニング処理により、部材表面に、ディンプル状の微小凹部と凹部周辺に稜線状の凸部を不均一に形成する微小凹凸形成方法であって、
タングステンカーバイドと同等以上の比重を有する投射材を用いて、凹凸ピッチが0.4~1.0μmの範囲にあり、当該凹凸ピッチに関連する凹部の深さが0.04~0.17μmの範囲にある微小凹凸を形成することにより、部材表面に、粒子サイズが1μm以下のものを含む粉体に対する付着抑制効果を持たせることを特徴とする。
微粒子ピーニング処理により、部材表面に、ディンプル状の微小凹部と凹部周辺に稜線状の凸部を不均一に形成した粉体接触部材であって、
タングステンカーバイドと同等以上の比重を有する投射材を用いて、凹凸ピッチが0.4~1.0μmの範囲にあり、当該凹凸ピッチに関連する凹部の深さが0.04~0.17μmの範囲にある微小凹凸を形成することにより、部材表面に、粒子サイズが1μm以下のものを含む粉体に対する付着抑制効果を持たせたことを特徴とする。
微粒子ピーニング処理により、部材表面に、ディンプル状の微小凹部と凹部周辺に稜線状の凸部を不均一に形成した粉体接触部材であって、
タングステンカーバイドと同等以上の比重を有すると共に粒度が0.7~1.19μm或いは0.45~0.75μmである投射材を用いて、凹凸ピッチが0.4~1.0μmの範囲にあり、当該凹凸ピッチに関連する凹部の深さが0.04~0.17μmの範囲にある微小凹凸を形成することにより、部材表面に、粒子サイズが1μm以下のものを含む粉体に対する付着抑制効果を持たせたことを特徴とする。
試料(1)の微粒子ピーニング処理を施した表面の拡大画像を、図1に示す。なお、微粒子ピーニング処理により形成される微小凹凸(凹部及びその周囲の稜線状の凸部)を模式的に示したイメージ図を、図8に示す。
なお、試料(2)は、図3に示すように、表面に、ディンプル状の微小凹部が無数にランダムに形成されている。また、投射材として粒度0.45~0.75μmのタングステンカーバイド粉を使用した場合でも基材表面に同様のディンプル状の微細凹部を形成することができた。
また、微小凹凸の凹凸ピッチ(凸部の間隔、或いは凹部の入口径)(μm)は、約3.0μm程度であれば、比較的容易に形成できることも確認できた。
なお、このような粉体付着の問題を改善することができれば、上述した各種の問題の解決、更には食品ロス(食品廃棄物)の削減などにも大きく貢献することができる。
図5から、試料(2)の微小凹凸は凹凸ピッチが小さく、その深さも浅く全体的に均一に滑らかな凹凸が形成されていることが解る。このため、1μm以下、或いは3μmより小さい粒子サイズの粉体を含む粉体が表面に接触しても、微小凹部に入り込むことができず、また、表面に対して点接触となるため滑落し易くなり,良好な滑り性が確保され,粉体接触面の表面への粉体の付着を効果的に抑制できるものと考えられる。
また、水などの液体と共にショットを高圧で噴射するウォータージェットも使用することができる。
すなわち、「微粒子ピーニングにより表面に微小凹凸を形成することで表面に粉体付着抑制効果を持たせる」という特定方法(表現)を用いる代わりに、「表面にディンプル状の微小凹部と凹部周辺に稜線状の凸部を不均一に形成することで表面に粉体付着効果を持たせる」という特定方法(表現)を用いている。
しかしながら、先行技術などとの対比において、上記特定方法(表現)では、微粒子ピーニングにより形成された凹凸表面を、他と区別した特徴的な特定方法(表現)として採用することが難しくなる場合も想定される。
従って、微粒子ピーニング処理により形成された微小凹凸を形状、構造、特性等により特定することには、本願出願時において不可能・非現実的事情が存在しており、「微粒子ピーニングにより表面に微小凹凸を形成することで」という表現を用いざるを得ない場合があることについて、以下に説明しておく。
また、数ミリオーダーのメディアを衝突させて残留応力を付与して疲労限を改善するショットピーニング処理からは、微粒子ピーニング処理を施した表面が粉体付着抑制効果を有するといったことは到底予測できないものである。
以上のように、微粒子ピーニング処理により形成された微小凹凸を形状、構造、特性等により特定することには、本願出願時において不可能・非現実的事情が存在している。
Claims (4)
- 微粒子ピーニング処理により、部材表面に、ディンプル状の微小凹部と凹部周辺に稜線状の凸部を不均一に形成する微小凹凸形成方法であって、
タングステンカーバイドと同等以上の比重を有する投射材を用いて、凹凸ピッチが0.4~1.0μmの範囲にあり、当該凹凸ピッチに関連する凹部の深さが0.04~0.17μmの範囲にある微小凹凸を形成することにより、部材表面に、粒子サイズが1μm以下のものを含む粉体に対する付着抑制効果を持たせることを特徴とする微小凹凸形成方法。 - 前記投射材の粒度が0.7~1.19μm或いは0.45~0.75μmであることを特徴とする請求項1に記載の微小凹凸形成方法。
- 微粒子ピーニング処理により、部材表面に、ディンプル状の微小凹部と凹部周辺に稜線状の凸部を不均一に形成した粉体接触部材であって、
タングステンカーバイドと同等以上の比重を有する投射材を用いて、凹凸ピッチが0.4~1.0μmの範囲にあり、当該凹凸ピッチに関連する凹部の深さが0.04~0.17μmの範囲にある微小凹凸を形成することにより、部材表面に、粒子サイズが1μm以下のものを含む粉体に対する付着抑制効果を持たせた ことを特徴とする粉体接触部材。 - 微粒子ピーニング処理により、部材表面に、ディンプル状の微小凹部と凹部周辺に稜線状の凸部を不均一に形成した粉体接触部材であって、
タングステンカーバイドと同等以上の比重を有すると共に粒度が0.7~1.19μm或いは0.45~0.75μmである投射材を用いて、凹凸ピッチが0.4~1.0μmの範囲にあり、当該凹凸ピッチに関連する凹部の深さが0.04~0.17μmの範囲にある微小凹凸を形成することにより、部材表面に、粒子サイズが1μm以下のものを含む粉体に対する付着抑制効果を持たせた ことを特徴とする粉体接触部材。
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