JP7161987B2 - 射出部品を製造するための熱可塑性ポリエステルの使用 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック物品の分野に関し、特に射出成形部品を製造するための熱可塑性ポリエステルの使用であって、前記熱可塑性ポリエステルは、本出願に関して特に有利な特性を有する、使用に関する。
プラスチックは、物品の大量生産において避けることができなくなっている。実際に、それらの熱可塑性特徴は、これらの材料が高い割合であらゆる種類の物品に変換されることを可能にする。
特定の熱可塑性芳香族ポリエステルは、材料の製造のためにそれらを直接使用することを可能にする熱特性を有する。それらは、脂肪族ジオール及び芳香族二価酸単位を含む。これらの芳香族ポリエステルの中でも、例えばフィルムの製造のために使用される、エチレングリコール及びテレフタル酸単位を含むポリエステルであるポリエチレンテレフタレート(PET)が言及され得る。
しかしながら、特定の用途に関して又は特定の使用条件下において、特定の特性、特に衝撃強さ又は代わりに熱抵抗を改善することが必要である。これは、グリコール変性PET(PETg)が開発された理由である。それらは、一般に、エチレングリコール及びテレフタル酸単位に加えて、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)単位を含むポリエステルである。PET中へのこのようなジオールの導入は、それが意図された用途に特性を順応させること、例えば、その衝撃強さ又はその光学特性を改善することを可能にする。
他の変性PETも、ポリエステル中に1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位、特にイソソルビド(PEIT)を導入することによって開発されている。これらの変性ポリエステルは、未変性PET又はCHDMを含むPETgより高いガラス転移温度を有する。加えて、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトールは、でんぷんなどの再生可能資源から得ることができるという長所を有する。
これらのPEITの1つの問題は、それらが不十分な衝撃強さ特性を有し得ることである。加えて、ガラス転移温度は、特定のプラスチック物品の製造のために不十分であり得る。
ポリエステルの衝撃強さ特性を改善するために、従来技術から、結晶化度が減少したポリエステルを使用することが知られている。イソソルビドベースのポリエステルに関して、改善された衝撃強さ特性を有する、1~60モル%のイソソルビド及び5~99%の1,4-シクロヘキサンジメタノールを含むテレフタル酸単位及びジオール単位を含むポリエステルを記載する出願米国特許出願公開第2012/0177854号明細書が言及され得る。この出願の導入部分で示されるように、目的は、結晶化度がコモノマーの添加により、したがって、この場合には1,4-シクロヘキサンジメタノールの添加によって排除されるポリマーを得ることである。実施例部分において、種々のポリ(エチレン-コ-1,4-シクロヘキサンジメチレン-コ-イソソルビド)テレフタレート(PECIT)の製造及びまたポリ(1,4-シクロヘキサンジメチレン-コ-イソソルビド)テレフタレート(PCIT)の例が記載されている。
PECIT型ポリマーは、営利事業化向け開発の対象であったが、PCITの場合には異なることも留意され得る。実際に、イソソルビドが第二級ジオールとして低反応性を有
するため、それらの製造は、これまで複雑であると考えられていた。したがって、Yoonら(Synthesis and Characteristics of a Biobased High-Tg Terpolyester of Isosorbide,Ethylene Glycol,and 1,4-Cyclohexane Dimethanol:Effect of Ethylene Glycol as a Chain Linker on Polymerization,Macromolecules,2013,46,7219-7231)は、PCITの合成が、PECITの合成よりも達成が難しいことを示した。この論文は、PECIT製造動力学に及ぼすエチレングリコール含有量の影響の研究を記載している。
Yoonらの文献において、(ジオールの合計に対して約29%のイソソルビド及び71%のCHDMを含む)非晶質PCITが製造され、その合成及びその特性がPECIT型ポリマーのものと比較されている。第7222ページの合成部分の第1パラグラフを参照すると、合成中に高温を使用することにより、形成されたポリマーの熱分解が誘発され、このような分解は、特にイソソルビドなどの脂肪族環式ジオールの存在に関連する。したがって、Yoonらは、重縮合温度が270℃までに制限されるプロセスを使用した。Yoonらは、重合時間を増やしても、このプロセスがまた、十分な粘度を有するポリエステルを得ることを可能にしないことを観察した。したがって、エチレングリコールを添加せずに、長時間の合成時間の使用にもかかわらず、ポリエステルの粘度は限定的なままである。
したがって、PETに対して変性がなされたにもかかわらず、改善された特性を有する新規ポリエステルが依然として常に必要とされている。
ブラスチック分野において、特に射出成形部品の製造のために、改善された熱的及び機械的特性を有する射出成形部品を得ることを可能にする利用可能な熱可塑性ポリエステルを有することが必要である。
したがって、改善された機械的特性及び向上した熱的特性を有する射出成形部品を得ることを可能にする、射出成形部品を製造するために利用可能な熱可塑性ポリエステルを有する必要が現在も依然としてある。
したがって、エチレングリコールが前記イソソルビドの組み込みのために必須であることはこれまで知られていたが、上記の目的が、あらゆる予想に反して、イソソルビドをベースとし、エチレングリコールを有さない新規熱可塑性ポリエステルによって達成可能であることを発見したことは本出願人の功績である。実際に、特定の粘度及び単位の比率により、本発明に従って使用される熱可塑性ポリエステルは、射出成形部品の製造において本発明による使用のために改善された特性を有し、したがって前記射出成形部品の応用の分野が広がる。
したがって、本発明の主題は、射出成形部品を製造するための熱可塑性ポリエステルの使用であって、前記ポリエステルは、
・少なくとも1種の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
・1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の少なくとも1種の脂環式ジオール単位(B);
・少なくとも1種のテレフタル酸単位(C)
を含み、(A)/[(A)+(B)]比は、少なくとも0.05及び最大で0.75であ
り、前記ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有しないか、又はポリエステルの全てのモノマー単位に対して5%未満のモル量の脂肪族非環式ジオール単位を含み、及び前記ポリエステルの還元溶液粘度(25℃;フェノール(50%m):オルト-ジクロロベンゼン(50%m);ポリエステル1Lあたり5g)は、50mL/gより大きい、使用である。
本発明の第2の主題は、上記の熱可塑性ポリエステルから射出成形部品を製造する方法に関する。
最後に、第3の主題は、上記の熱可塑性ポリエステルを含む射出成形部品に関する。
したがって、本発明の第1の主題は、射出成形部品を製造するための熱可塑性ポリエステルの使用であって、前記ポリエステルは、
・少なくとも1種の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
・1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の少なくとも1種の脂環式ジオール単位(B);
・少なくとも1種のテレフタル酸単位(C)
を含み、(A)/[(A)+(B)]モル比は、少なくとも0.05及び最大で0.75であり、及び還元溶液粘度は、50mL/gより大きい、使用に関する。
「(A)/[(A)+(B)]モル比」は、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)/1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)及び1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B)の合計のモル比を意味するように意図される。
熱可塑性ポリエステルは、非環式脂肪族ジオール単位を含有しないか、又はその少量を含む。
「小モル量の脂肪族非環式ジオール単位」は、特に5%未満の脂肪族非環式ジオール単位のモルの量を意味するように意図される。本発明によれば、このモルの量は、場合によりポリエステルの全てのモノマー単位に対して同一であるか又は異なる脂肪族非環式ジオール単位の合計の比率を表す。
脂肪族非環式ジオールは、直鎖又は分枝鎖脂肪族非環式ジオールであり得る。それは、飽和又は不飽和脂肪族非環式ジオールであり得る。エチレングリコールを除き、飽和直鎖脂肪族非環式ジオールは、例えば、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール及び/又は1,10-デカンジオールであり得る。飽和分枝鎖脂肪族非環式ジオールの例としては、2-メチル-1,3-プロパンジオール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、2-エチル-2-ブチル-1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール及び/又はネオペンチルグリコールが挙げられ得る。不飽和脂肪族ジオールの例としては、例えば、シス-2-ブテン-1,4-ジオールが挙げられ得る。
脂肪族非環式ジオール単位のこのモル量は、有利には1%未満である。好ましくは、ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有せず、より好ましくはいかなるエチレングリコールを含有しない。
合成のために使用される脂肪族非環式ジオール、したがってエチレングリコールの少ない量にもかかわらず、高い還元溶液粘度を有し、かつイソソルビドが特に良好に組み込ま
れる熱可塑性ポリエステルが驚くべきことに得られる。いずれかの1つの理論によって拘束されないが、これは、エチレングリコールの反応動力学が1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトールのものよりもはるかに速いという事実によって説明されるであろう。これは、ポリエステルへの後者の集積を非常に制限する。したがって、得られるポリエステルは、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトールの低い集積度、したがって比較的低いガラス転移温度を有する。
モノマー(A)は、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトールであり、かつイソソルビド、イソマンニド、イソヨージド又はその混合物であり得る。好ましくは、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール(A)は、イソソルビドである。
イソソルビド、イソマンニド及びイソヨージドは、それぞれソルビトール、マンニトール及びイジトールの脱水によって入手され得る。イソソルビドに関して、商品名Polysorb(登録商標)Pで本出願人によって販売されている。
脂環式ジオール(B)は、脂肪族環式ジオールとも呼ばれる。それは、特に1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール又はこれらのジオールの混合物から選択され得るジオールである。脂環式ジオール(B)は、非常に好ましくは、1,4-シクロヘキサンジメタノールである。脂環式ジオール(B)は、シス型立体配置であるか、トランス型立体配置であるか、又はシス及びトランス型立体配置におけるジオールの混合物であり得る。
1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)/1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)及び1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B)の合計のモル比、すなわち(A)/[(A)+(B)]は、少なくとも0.05及び最大で0.75である。(A)/[(A)+(B)]モル比が0.30未満である場合、熱可塑性ポリエステルは、半結晶質であり、かつX線回折線の存在をもたらす結晶質相の存在及び示差走査型熱量測定(DSC)分析における吸熱溶融ピークの存在により特徴付けられる。
他方では、(A)/[(A)+(B)]モル比が0.30より高い場合、熱可塑性ポリエステルは、非晶質であり、かつX線回折線の欠如及び示差走査型熱量測定(DSC)分析における吸熱溶融ピークの欠如により特徴付けられる。
射出成形部品を製造するために特に適切である熱可塑性ポリエステルは、
・2.5~14モル%の範囲のモル量の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
・31~42.5モル%の範囲のモル量の、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B);
・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
を含む。
用途及び射出成形部品に関する所望の特性次第で、熱可塑性ポリエステルは、半結晶質熱可塑性ポリエステル又は非晶質熱可塑性ポリエステルであり得る。
例えば、いくつかの用途に関して、不透明であり得、かつ改善された機械的特性を有する射出成形部品を入手することが求められる場合、熱可塑性ポリエステルは、半結晶質であり得、したがって、
・2.5~14モル%の範囲のモル量の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
・31~42.5モル%の範囲のモル量の、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B);
・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
を含む。
有利には、熱可塑性ポリエステルが半結晶質である場合、それは、0.10~0.25の(A)/[(A)+(B)]モル比を有する。
逆に、透明である射出成形部品が所望される場合、熱可塑性ポリエステルは、非晶質であり得、したがって、
・16~54モル%の範囲のモル量の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
・5~30モル%の範囲のモル量の、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B);
・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
を含む。
有利には、熱可塑性ポリエステルが非晶質である場合、それは、0.35~0.65の(A)/[(A)+(B)]モル比を有する。
当業者は、熱可塑性ポリエステルの単位のそれぞれの量を決定するための分析条件を容易に見つけることができる。例えば、ポリ(1,4-シクロヘキサンジメチレン-コ-イソソルビドテレフタレート)のNMRスペクトルから、1,4-シクロヘキサンジメタノールに関連する化学シフトは、0.9~2.4ppm及び4.0~4.5ppmであり、テレフタレート環に関連する化学シフトは、7.8~8.4ppmであり、かつイソソルビドに関連する化学シフトは、4.1~5.8ppmである。それぞれのシグナルの積分により、ポリエステルのそれぞれの単位の量を決定することが可能になる。
熱可塑性ポリエステルは、それらが半結晶質である場合、85~200℃、例えば90~115℃の範囲のガラス転移温度を有し、それらが非晶質である場合、116~200℃の範囲のガラス転移温度を有する。
ガラス転移温度及び融解点は、従来法により、特に10℃/分の加熱速度を使用する示差走査型熱量測定(DSC)を使用して測定される。実験プロトコルの詳細は、以下の実施例部分で説明する。
本発明に従って使用される熱可塑性ポリエステルは、それらが半結晶質である場合、210~295℃、例えば240~285℃の範囲の融点を有する。
有利には、熱可塑性ポリエステルが10J/gより高い、好ましくは20J/gより高い融解熱を有する場合、この融解熱の測定は、このポリエステルの試料に16時間にわたって170℃の熱処理を受けさせることと、次いで試料を10℃/分で加熱することにより、DSCによって融解熱を評価することとを含む。
本発明に従って使用される熱可塑性ポリエステルは、特に40より大きい明度Lを有する。有利には、明度Lは、55より大きく、好ましくは60より大きく、最も好ましくは65より大きく、例えば70より大きい。パラメーターLは、CIE研究室モデルを介して分光測光器を使用して決定され得る。
最終的に、本発明に従って使用される前記熱可塑性ポリエステルの還元溶液粘度は、5
0mL/gより大きく、好ましくは150mL/g未満であり、この粘度は、導入されたポリマーの濃度が5g/Lである条件において、撹拌しながら130℃でポリマーを溶解した後、フェノール及びオルト-ジクロロベンゼンの機器質量混合物中で25℃においてUbbelohde毛細管粘度計を使用して測定することが可能である。
還元溶液粘度を測定するためのこの試験は、溶媒の選択及び使用されたポリマーの濃度のため、完全に下記の方法によって調製される粘性ポリマーの粘度を決定するために適切である。
本発明に従って使用される熱可塑性ポリエステルの半結晶質又は非晶質特徴は、170℃において16時間の熱処理後、X線回折線又は示差走査型熱量測定(DSC)分析における吸熱溶融ピークの存在又は不在によって特徴付けられる。したがって、X線回折線が存在し、かつ示差走査熱量測定(DSC)分析において吸熱溶融ピークが存在する場合、熱可塑性ポリエステルは、半結晶質であり、それらが不在の場合、それは、非晶質である。
したがって、本発明による熱可塑性ポリエステルは、射出成形部品を製造するために使用される。
射出成形部品の製造は、熱可塑性ポリエステルの重合後、溶融状態で実行され得るか、又は一代替形態によれば、熱可塑性ポリエステルは、射出成形部品の製造のために使用される前に、ペレット又は顆粒などの取り扱うことが容易な形態で包装され得る。好ましくは、熱可塑性ポリエステルは、顆粒の形態で包装され、前記顆粒は、有利には、射出成形部品の製造前に乾燥される。乾燥は、300ppm未満、好ましくは250ppm未満の残留湿分含有量を有する顆粒が得られるように実行される。
射出成形部品の製造は、当業者に知られている技術に従って実行され得る。例えば、製造は、射出成形、ツーショット射出成形、オーバーモールディング、射出圧縮成形、又は他にインモールドアセンブリ(IMA)による射出成形によって実行され得る。製造は、好ましくは、射出成形によって実行される。
射出成形は、一般に、4つの重要ステップに分けられる熱可塑性材料の形成のための技術である。射出成形の第1のステップは、特にプラスチックの加熱、均質化及び運搬を可能にする可塑化相である。次いで、この後、密閉金型でのプラスチックの実際の射出成形の相が続く。前記射出成形には、その後、冷却ステップが続き、最後に、そのようにして製造された射出成形部品の排出ステップが続く。
1つの特定の実施形態によれば、1種以上の追加のポリマーが、射出成形部品を製造するための熱可塑性ポリエステルとの混合物として使用され得る。
追加のポリマーが使用される場合、後者は、例えば、ツーショット射出成形による射出成形部品の製造時又は熱可塑性ポリエステルの調製時に添加され得る。
追加のポリマーは、ポリアミド、フォトレジン、フォトポリマー、本発明によるポリエステル以外のポリエステル、ポリスチレン、スチレンコポリマー、スチレン-アクリロニトリルコポリマー、スチレン-アクリロニトリル-ブタジエンコポリマー、ポリ(メタクリル酸メチル)、アクリルコポリマー、ポリ(エーテル-イミド)、ポリ(2,6-ジメチルフェニレンオキシド)などのポリ(フェニレンオキシド)、ポリ(フェニレンスルフェート)、ポリ(エステル-カーボネート)、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル、ポリエーテルケトン及びこれらのポリマーのブレンドから選択され得る
追加のポリマーは、ポリエステルの衝撃特性を改善することを可能にするポリマー、特に官能性ポリオレフィン、例えば官能化エチレン又はプロピレンポリマー及びコポリマー、コア-シェルコポリマー又はブロックコポリマーなどであり得る。
射出成形部品の製造中、それに特定の特性を与えるために熱可塑性ポリエステルに1種以上の添加剤が添加され得る。
したがって、添加剤の例として、酸化防止剤、有機又は無機特性のナノメートル又は非ナノメートル、官能化又は非官能化フィラー又は繊維が言及され得る。それらは、シリカ、ゼオライト、ガラスビーズ又は繊維、粘土、雲母、チタネート、シリケート、グラファイト、炭酸カルシウム、カーボンナノチューブ、木部繊維、炭素繊維、ポリマー繊維、タンパク質、セルロースベースの繊維、リグノセルロース繊維及び構造分解されない粒状でんぷんであり得る。これらのフィラー又は繊維は、射出成形部品の硬度、剛性又は表面外観の改善を可能にする。
添加剤は、乳白剤、染料及び顔料から選択され得る。それらは、酢酸コバルトならびに次の化合物:HS-325 Sandoplast(登録商標)Red BB(Solvent Red 195の名称でも知られる、アゾ官能性を有する化合物)、アントラキノンであるHS-510 Sandoplast(登録商標)Blue 2B、Polysynthren(登録商標)Blue R及びClariant(登録商標)RSB Violetから選択され得る。
添加剤は、例えば、BASFからのTinuvin(商標)範囲:例えば、tinuvin 326、tinuvin P又はtinuvin 234などのベンゾフェノンもしくはベンゾトリアゾール型の分子、又はBASFからのChimassorb(商標)範囲:例えば、Chimassorb 2020、Chimassorb 81もしくはChimassorb 944などのヒンダードアミンなどのUV抵抗剤であり得る。
添加剤は、防火剤又は難燃剤、例えばハロゲン化誘導体もしくは非ハロゲン化難燃剤(例えば、Exolit(登録商標)OPなどのリンベースの誘導体)、又はメラミンシアヌレートの範囲(例えば、melapur(商標):melapur 200)、又は他に水酸化アルミニウムもしくは水酸化マグネシウムなどでもあり得る。
最終的に、添加剤は、離型剤又は他の引掻抵抗剤、例えば疎水性分子の誘導体、例えばCrodaからのIncroslip(商標)又はIncromol(商標)などであり得る。
上記で定義される熱可塑性ポリエステルは、射出成形部品の製造に関して多くの利点を有する。
実際に、特に少なくとも0.05の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)/1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)及び1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B)の合計のモル比により、ならびに50mL/gより大きくかつ好ましくは150mL/g未満の還元溶液粘度により、熱可塑性ポリエステルは、改善された熱的及び機械的特性を有する射出成形部品を入手することを可能にする。
より特に、本発明による熱可塑性ポリエステルから製造された射出成形部品は、改善さ
れたガラス転移温度及び/又は改善された衝撃強さを有し、したがって高品質製品を提供しながら、同時に前記射出成形部品の使用分野を広げることを可能にする。
したがって、本発明による熱可塑性ポリエステルから製造された射出成形部品は、様々な適用分野で使用され得、したがって前記部品の最終用途次第である多数の態様を有し得る。射出成形部品の例は、特に玩具などの子供用品、冷蔵庫コンパートメントなどの小型の家庭電化製品のための部品、台所用品又は他に食品容器である。
本発明の第2の主題は、射出成形部品を製造する方法であって、
a)上記で定義される熱可塑性ポリエステルを提供するステップ、
b)先行するステップで得られた熱可塑性ポリエステルから前記射出成形部品を調製するステップ
を含む方法に関する。
調製ステップは、射出成形部品の製造のための当業者に既知の方法によって実行され得る。例えば、調製ステップは、射出成形、ツーショット射出成形、オーバーモールディング、射出圧縮成形、又は他にインモールドアセンブリ(IMA)による射出成形によって実行され得る。調製は、好ましくは、射出成形によって実行される。
本発明の第3の主題は、上記の熱可塑性ポリエステルから製造された射出成形部品に関する。射出成形部品は、1種以上の追加ポリマー及び1種以上の添加剤も含み得る。
射出成形部品の入手のために特に適切である熱可塑性ポリエステルは、
・少なくとも1種の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の少なくとも1種の脂環式ジオール単位(B)、及び少なくとも1種のテレフタル酸単位(C)を含むモノマーを反応器中に導入するステップであって、モル比((A)+(B))/(C)は、1.05~1.5の範囲であり、前記モノマーは、いかなる脂肪族非環式ジオールも含有しないか、又は導入された全てのモノマーに対して5%未満のモル量の脂肪族非環式ジオール単位を含む、ステップ;
・反応器中に触媒系を導入するステップ;
・前記モノマーを重合してポリエステルを形成するステップであって、
・オリゴマー化の第1段階であって、その間に、反応媒体が265~280℃、有利には270~280℃の範囲の温度、例えば275℃で不活性雰囲気下において撹拌される、オリゴマー化の第1段階;
・オリゴマーの縮合の第2段階であって、その間に、形成されたオリゴマーが、ポリエステルを形成するように278~300℃、有利には280~290℃の範囲の温度、例えば285℃で減圧下において撹拌される、オリゴマーの縮合の第2段階
からなるステップ;
・熱可塑性ポリエステルを回収するステップ
を含む合成方法によって調製され得る。
方法のこの第1の段階は、不活性雰囲気、すなわち少なくとも1種の不活性気体の雰囲気下で実行される。この不活性気体は、特にジニトロゲンであり得る。この第1の段階は、気体流下で実行され得、かつそれは、圧力下、例えば1.05~8バールの圧力において実行され得る。
好ましくは、圧力は、3~8バール、最も好ましくは5~7.5バールの範囲、例えば6.6バールである。これらの好ましい圧力条件下において、全てのモノマーの互いとの反応は、この段階中のモノマーの損失を制限することによって促進される。
オリゴマー化の第1の段階前にモノマーの脱酸素化のステップが好ましくは実行される。それは、例えば、モノマーが反応器中に導入されると、減圧を生じることにより、次いでそれに窒素などの不活性気体を導入することにより実行することができる。この減圧-不活性気体導入サイクルは、数回、例えば3~5回にわたって繰り返すことができる。好ましくは、試薬及び特にジオールが完全に溶解するように、この減圧-窒素サイクルは、60~80℃の温度で実行される。この脱酸素化ステップは、方法の終了時に得られるポリエステルの着色特性を改善するという長所を有する。
オリゴマーの縮合の第2の段階は、減圧下で実行される。段階的に圧力減少勾配を使用することにより、又は代わりに圧力減少勾配及び階段の組合せを使用することにより、この第2の段階中に連続的に圧力を減少させ得る。好ましくは、この第2の段階の終了時、圧力は、10ミリバール未満、最も好ましくは1ミリバール未満である。
重合ステップの第1の段階は、好ましくは、20分~5時間の範囲の継続時間を有する。有利には、第2の段階は、30分~6時間の範囲の継続時間を有し、この段階の開始は、反応器が減圧下、すなわち1バール未満の圧力に配置された時点を含む。
この方法は、反応器中に触媒系を導入するステップも含む。このステップは、事前に実行され得るか又は上記の重合ステップ中に実行され得る。
触媒系は、任意選択的に不活性支持体上に分散又は固定された触媒又は触媒の混合物を意味するように意図される。
触媒は、射出成形部品の製造のための本発明による使用による高粘度ポリマーを得るために適切な量で使用される。
エステル化触媒は、オリゴマー化段階中に有利に使用される。このエステル化触媒は、スズ、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、亜鉛、マンガン、カルシウム及びストロンチウムの誘導体、パラ-トルエンスルホン酸(PTSA)もしくはメタンスルホン酸(MSA)などの有機触媒、又はこれらの触媒の混合物から選択することができる。このような化合物の例として、出願米国特許出願公開第2011282020A1号明細書のパラグラフ[0026]~[0029]及び出願国際公開第2013/062408A1号パンフレットの第5ページに記載されるものが挙げられ得る。
好ましくは、亜鉛誘導体又はマンガン、スズもしくはゲルマニウム誘導体がエステル交換の第1の段階中に使用される。
重量による量の例として、導入されたモノマーの量に対して、オリゴマー化段階中の触媒系中に含有される10~500ppmの金属が使用され得る。
エステル交換の終了時、第1のステップからの触媒は、亜リン酸又はリン酸を添加することにより、任意選択的にブロックされるか、又はスズ(IV)の場合、トリフェニルホスフィットもしくはトリス(ノニルフェニル)ホスフィット、又は代わりに出願米国特許出願公開第2011282020A1号明細書のパラグラフ[0034]に記載されるものなどのホスフィットによって還元され得る。
オリゴマーの縮合の第2の段階は、任意選択的に、触媒の添加によって実行され得る。この触媒は、有利には、スズ誘導体、好ましくはスズ、チタン、ジルコニウム、ゲルマニウム、アンチモン、ビスマス、ハフニウム、マグネシウム、セリウム、亜鉛、コバルト、
鉄、マンガン、カルシウム、ストロンチウム、ナトリウム、カリウム、アルミニウムもしくはリチウムの誘導体、又はこれらの触媒の混合物から選択される。このような化合物の例は、例えば、特許欧州特許第1882712B1号明細書のパラグラフ[0090]~[0094]に記載されるものであり得る。
好ましくは、触媒は、スズ、チタン、ゲルマニウム、アルミニウム又はアンチモン誘導体である。
重量による量の例として、導入されたモノマーの量に対して、オリゴマーの縮合の段階中の触媒系中に含有される10~500ppmの金属が使用され得る。
最も好ましくは、触媒系は、重合の第1の段階及び第2の段階中に使用される。前記系は、有利には、スズをベースとする触媒、又はスズ、チタン、ゲルマニウム及びアルミニウムをベースとする触媒の混合物からなる。
例として、重量による量として、導入されたモノマーの量に対して、触媒系中に含有される10~500ppmの金属が使用され得る。
調製方法によれば、モノマーの重合のステップ中、酸化防止剤が有利に使用される。これらの酸化防止剤により、得られるポリエステルの着色を減少させることが可能である。酸化防止剤は、一次及び/又は二次酸化防止剤であり得る。一次酸化防止剤は、化合物Hostanox(登録商標)03、Hostanox(登録商標)010、Hostanox(登録商標)016、Ultranox(登録商標)210、Ultranox(登録商標)276、Dovernox(登録商標)10、Dovernox(登録商標)76、Dovernox(登録商標)3114、Irganox(登録商標)1010又はIrganox(登録商標)1076などの立体障害フェノール、又はIrgamod(登録商標)195などのホスホネートであり得る。二次酸化防止剤は、Ultranox(登録商標)626、Doverphos(登録商標)S-9228、Hostanox(登録商標)P-EPQ又はIrgafos 168などの三価リン化合物であり得る。
重合添加剤として、酢酸ナトリウム、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド又はテトラエチルアンモニウムヒドロキシドなど、望ましくないエーテル化反応を制限することが可能である少なくとも1種の化合物を反応器中に導入することも可能である。
最終的に、方法は、重合ステップの完了時にポリエステルを回収するステップを含む。そのようにして回収された熱可塑性ポリエステルは、その後、射出成形部品の製造のために使用される前に、ペレット又は顆粒などの取り扱うことが容易な形態で包装され得る。
合成方法の1つの変形形態に従い、熱可塑性ポリエステルが半結晶質である場合、モル質量を増加するステップが熱可塑性ポリエステルの回収ステップ後に実行され得る。
モル質量を増加させるステップは、重合後に実行され、かつ半結晶質熱可塑性ポリエステルの固体状態重縮合(SSP)のステップ又は少なくとも1種の連鎖延長剤の存在下での半結晶質熱可塑性ポリエステルの反応性押出成形のステップからなり得る。
したがって、製造方法の第1の変形形態に従い、重合後のステップは、SSPによって実行される。
SSPは、一般に、ガラス転移温度とポリマーの融点との間の温度で実行される。したがって、SSPを実行するために、ポリマーが半結晶質であることが必要である。好まし
くは、後者は、10J/gより高い、好ましくは20J/gより高い融解熱を有する。この融解熱の測定は、より低い還元溶液粘度のこのポリマーの試料に16時間にわたって170℃の加熱処理を受けさせ、次いで試料を10K/分で加熱することにより、DSCによって融解熱を評価することを含む。
有利には、SSPステップは、190~280℃、好ましくは200~250℃の範囲の温度において実行され、このステップは、必ず半結晶質熱可塑性ポリエステルの融点未満の温度で実行されなければならない。
SSPステップは、不活性雰囲気下、例えば窒素下、又はアルゴン下、又は減圧下で実行され得る。
製造方法の第2の変形形態に従い、重合後のステップは、少なくとも1つの連鎖延長剤の存在下での半結晶質熱可塑性ポリエステルの反応性押出成形によって実行される。
連鎖延長剤は、反応性押出成形において、半結晶質熱可塑性ポリエステルのアルコール、カルボン酸及び/又はカルボン酸エステル官能基と反応することができる2個の官能基を含む化合物である。連鎖延長剤は、例えば、2個のイソシアネート、イソシアヌレート、ラクタム、ラクトン、カーボネート、エポキシ、オキサゾリン及びイミド官能基を含む化合物から選択され得、前記官能基は、同一であるか又は異なり得る。熱可塑性ポリエステルの連鎖延長は、溶融材料と反応器の気体のヘッドスペースとの間の良好な界面を確実にするために十分に発散性である、非常に粘着性の媒体を撹拌しながら混合することが可能である反応器のいずれにおいても実行され得る。特に、この処理ステップのために適切である反応器は、押出成形である。
反応性押出成形は、いずれの種類の押出成形機でも、特に一軸スクリュー押出機、共回転二軸スクリュー押出機又は反対回転二軸スクリュー押出機で実行され得る。しかしながら、共回転押出器を使用してこの反応性押出成形を実行することが好ましい。
反応性押出成形ステップは、
・押出成形機中にポリマーを導入して、前記ポリマーを溶融させること;
・次いで、溶融ポリマーに連鎖延長剤を導入すること;
・次いで、押出成形機中でポリマーを連鎖延長剤と反応させること;
・次いで、押出成形ステップで得られた半結晶質熱可塑性ポリエステルを回収すること
によって実行され得る。
押出成形中、押出成形機中の温度は、ポリマーの融点より高くなるように調整される。押出成形機中の温度は、150~320℃の範囲であり得る。
モル質量を増加させるステップ後に得られた半結晶質熱可塑性ポリエステルは、回収され、その後、射出成形部品の製造の必要条件のために再び形成される前に、ペレット又は顆粒などの取り扱うことが容易な形態で包装され得る。
純粋に説明目的であるように意図され、かつ保護の範囲を決して限定しない以下の実施例及び図により、本発明がより明確に理解されるであろう。
ポリマーの特性は、次の技術によって調査した。
還元溶液粘度
還元溶液粘度は、導入されたポリマーの濃度が5g/Lである条件において、撹拌しながら130℃でポリマーを溶解した後、フェノール及びオルト-ジクロロベンゼンの機器質量混合物中、25℃においてUbbelohde毛細管粘度計を使用して評価する。
DSC
ポリエステルの熱的特性は、示差走査型熱量測定(DSC)によって測定した。試料を最初に開放るつぼ中、窒素雰囲気下において10℃から320℃まで加熱し(10℃.分-1)、10℃まで冷却し(10℃.分-1)、次いで第1段階と同一条件下で320℃まで再加熱する。ガラス転移温度は、第2の加熱の中点において計られた。いずれの融点も、第1の加熱において吸熱ピーク(ピーク開始)上で決定される。
同様に、融合のエンタルピー(曲線下面積)は、第1の加熱において決定される。
以下に提示された説明例のために、次の試薬を使用した。
1,4-シクロヘキサンジメタノール(純度99%、シス及びトランス異性体の混合物)Roquette Freresからのイソソルビド(純度>99.5%)Polysorb(登録商標)P
Acrosからのテレフタル酸(純度99+%)
BASF AGからのIrganox(登録商標)1010
Sigma-Aldrichからのジブチルスズオキシド(純度98%)
実施例1:非晶質熱可塑性ポリエステルの調製及び射出成形部品の製造のための使用
A:重合
859g(6モル)の1,4-シクロヘキサンジメタノール、871g(6モル)のイソソルビド、1800g(10.8モル)のテレフタル酸、1.5gのIrganox1010(酸化防止剤)及び1.23gのジブチルスズオキシド(触媒)を7.5L反応器に添加する。イソソルビド結晶から残留酸素を抽出するために、反応媒体の温度が60℃~80℃になったら4回の減圧-窒素サイクルを実行する。
次いで、6.6バールの圧力下において、常に撹拌しながら(150rpm)反応混合物を275℃(4℃/分)まで加熱する。エステル化度は、回収された蒸留物の量から推測する。次いで、対数的勾配に従って圧力を90分かけて0.7ミリバールまで減少させ、かつ温度を285℃にする。
初期の軸トルクと比較した10Nmの軸トルクの増加が得られるまで、これらの減圧及び温度条件を維持した。最終的に、反応器の底部バルブを介してポリマーロッドをキャストし、熱調節水浴中で15℃まで冷却し、かつ約15mgの顆粒の形態で切断する。
そのようにして得られた樹脂は、54.9mL/gの還元溶液粘度を有する。
ポリエステルのH NMR分析により、最終ポリエステルがジオールに対して44モル%のイソソルビドを含有することが示される。
(第2の加熱において測定される)熱的特性に関して、ポリエステルは、125℃のガラス転移温度(Tg)を有する。
B:射出成形による形成
300ppm未満の残留湿分含有量を達成するために、上記のステップで得られた熱可塑性ポリエステルの顆粒を110℃において減圧乾燥させる。本実施例に関して、顆粒の水分含有量は、210ppmである。
乾燥雰囲気で保持された顆粒を射出成形機のホッパー中に導入する。射出成形は、Engel Victory 80プレスにおいて実行する。
顆粒は、厚さ2mmのプレートの形態で射出成形される。射出成形パラメーターを以下の表1にまとめる。
Figure 0007161987000001
そのようにして得られた射出成形部品は、高いTgを有し、それにより、熱抵抗が重要である用途においてそれを使用することが可能となる。
したがって、本発明による熱可塑性ポリエステルが非晶質である場合、それらは、射出成形部品の製造に特に適切である。
実施例2:半結晶質ポリエステルの調製及び射出成形部品の製造のための使用
A:重合
1432g(9.9モル)の1,4-シクロヘキサンジメタノール、484g(3.3モル)のイソソルビド、2000g(12.0モル)のテレフタル酸、1.65gのIrganox 1010(酸化防止剤)及び1.39gのジブチルスズオキシド(触媒)を7.5L反応器に添加する。イソソルビド結晶から残留酸素を抽出するために、反応媒体の温度が60℃になったら4回の減圧-窒素サイクルを実行する。次いで、87%のエステル化度が得られるまで、6.6バールの圧力下において、常に撹拌しながら(150rpm)反応混合物を275℃(4℃/分)まで加熱する(回収された蒸留物の質量から推測)。次いで、対数的勾配に従って圧力を90分かけて0.7ミリバールまで減少させ、かつ温度を285℃にする。
初期の軸トルクと比較した12.1Nmの軸トルクの増加が得られるまで、これらの減圧及び温度条件を維持した。
最終的に、反応器の底部バルブを介してポリマーロッドをキャストし、15℃において熱調節水浴中で冷却し、かつ約15mgの顆粒の形態で切断する。
そのようにして得られた樹脂は、80.1mL/gの還元溶液粘度を有する。
ポリエステルのH NMR分析では、最終ポリエステルは、ジオールと比較して17.0モル%のイソソルビドを含有することが示される。
熱特性に関して、ポリマーは、23.2J/gの融解エンタルピーで96℃のガラス転移温度、253℃の融点を有する。
固体状態縮合後ステップにおいてポリエステルを使用する。
この目的に関して、顆粒は、170℃の減圧下のオーブン中で2時間にわたって結晶化される。
固体状態縮合後ステップは、モル質量を増加させるために、窒素流下(1500L/時間)において210℃で20時間、これらの顆粒10kgに対して実行する。固体状態縮合後の樹脂は、103.4mL/gの還元溶液粘度を有する。
B:射出成形による形成
300ppm未満の残留湿分含有量を達成するために、上記の重合ステップで得られたポリエステルの顆粒を150℃において減圧乾燥させる。本実施例に関して、顆粒の水分含有量は、127ppmである。
乾燥雰囲気で保持された顆粒を射出成形機のホッパー中に導入する。
射出成形は、Engel Victory 80プレスにおいて実行し、顆粒は、厚さ4mmのバーの形態で射出成形される。
射出成形パラメーターを以下の表2にまとめる。
Figure 0007161987000002
そのようにして得られたバーは、周囲温度及び寒冷条件(-30℃)において非常に良好な衝撃強さを有する。
したがって、本発明による熱可塑性ポリエステルが半結晶質である場合、それらも射出成形部品の製造に特に有利であることがわかる。

Claims (18)

  1. 射出成形部品を製造するための熱可塑性ポリエステルの使用であって、前記ポリエステルは、
    ・少なくとも1種の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の少なくとも1種の脂環式ジオール単位(B);
    ・少なくとも1種のテレフタル酸単位(C)
    を含み、
    (A)/[(A)+(B)]モル比は、少なくとも0.17及び最大で0.44であり;前記ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有しないか、又は前記ポリエステルの全てのモノマー単位に対して1%未満のモル量の脂肪族非環式ジオール単位を含み、及び前記ポリエステルの還元溶液粘度(25℃;フェノール(50%m):オルト-ジクロロベンゼン(50%m);ポリエステル1Lあたり5g)は、50mL/gより大きく、
    前記(A)/[(A)+(B)]モル比が0.3未満である場合、
    ・前記ポリエステルは、90~115℃の範囲のガラス転移温度を有し、
    ・前記ポリエステルは、
    ・2.5~14モル%の範囲のモル量の前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・31~42.5モル%の範囲のモル量の、前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の前記脂環式ジオール単位(B);
    ・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
    を含み、
    前記(A)/[(A)+(B)]モル比が0.3以上である場合、
    ・前記ポリエステルは、116~200℃の範囲のガラス転移温度を有し、
    ・前記ポリエステルは、
    ・16~54モル%の範囲のモル量の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・5~30モル%の範囲のモル量の、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B);
    ・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
    を含む、使用。
  2. 前記脂環式ジオール(B)は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール又は前記ジオールの混合物から選択されるジオールであることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール(A)は、イソソルビドであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有しないことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 前記ポリエステルの重合時に使用されたモノマー単位の(3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)+前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B))/(テレフタル酸単位(C))モル比は、1.05~1.5であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 前記射出成形部品は、1種以上の追加のポリマー及び/又は1種以上の添加剤を含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 熱可塑性ポリエステルであって、
    ・少なくとも1種の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の少なくとも1種の脂環式ジオール単位(B);
    ・少なくとも1種のテレフタル酸単位(C)
    を含む熱可塑性ポリエステルを含む射出成形部品であって、
    (A)/[(A)+(B)]モル比は、少なくとも0.17及び最大で0.44であり;前記ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有しないか、又は前記ポリエステルの全てのモノマー単位に対して1%未満のモル量の脂肪族非環式ジオール単位を含み、及び前記ポリエステルの還元溶液粘度(25℃;フェノール(50%m):オルト-ジクロロベンゼン(50%m);ポリエステル1Lあたり5g)は、50mL/gより大きく、
    前記(A)/[(A)+(B)]モル比が0.3未満である場合、
    ・前記ポリエステルは、90~115℃の範囲のガラス転移温度を有し、
    ・前記ポリエステルは、
    ・2.5~14モル%の範囲のモル量の前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・31~42.5モル%の範囲のモル量の、前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の前記脂環式ジオール単位(B);
    ・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
    を含み、
    前記(A)/[(A)+(B)]モル比が0.3以上である場合、
    ・前記ポリエステルは、116~200℃の範囲のガラス転移温度を有し、
    ・前記ポリエステルは、
    ・16~54モル%の範囲のモル量の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・5~30モル%の範囲のモル量の、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(
    A)以外の脂環式ジオール単位(B);
    ・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
    を含む、射出成形部品。
  8. 前記脂環式ジオール(B)は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール又は前記ジオールの混合物から選択されるジオールであることを特徴とする、請求項7に記載の射出成形部品。
  9. 前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール(A)は、イソソルビドであることを特徴とする、請求項7又は8に記載の射出成形部品。
  10. 前記ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有しないことを特徴とする、請求項7~9のいずれか一項に記載の射出成形部品。
  11. 前記ポリエステルの重合時に使用されたモノマー単位の(3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)+前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B))/(テレフタル酸単位(C))モル比は、1.05~1.5であることを特徴とする、請求項7~10のいずれか一項に記載の射出成形部品。
  12. 前記射出成形部品は、1種以上の追加のポリマー及び/又は1種以上の添加剤を含むことを特徴とする、請求項7~11のいずれか一項に記載の射出成形部品。
  13. 射出成形部品を製造する方法であって、
    a)少なくとも1種の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)、前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の少なくとも1種の脂環式ジオール単位(B)、少なくとも1種のテレフタル酸単位(C)を含む熱可塑性ポリエステルであって、(A)/[(A)+(B)]モル比は、少なくとも0.17及び最大で0.44であり、前記ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有しないか、又は前記ポリエステルの全てのモノマー単位に対して1%未満のモル量の脂肪族非環式ジオール単位を含み、及び前記ポリエステルの還元溶液粘度(25℃;フェノール(50%m):オルト-ジクロロベンゼン(50%m);ポリエステル1Lあたり5g)は、50mL/gより大きい、熱可塑性ポリエステルを提供するステップ、
    b)前記先行するステップで得られた前記熱可塑性ポリエステルから前記射出成形部品を調製するステップ
    を含み、
    前記(A)/[(A)+(B)]モル比が0.3未満である場合、
    ・前記ポリエステルは、90~115℃の範囲のガラス転移温度を有し、
    ・前記ポリエステルは、
    ・2.5~14モル%の範囲のモル量の前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・31~42.5モル%の範囲のモル量の、前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の前記脂環式ジオール単位(B);
    ・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
    を含み、
    前記(A)/[(A)+(B)]モル比が0.3以上である場合、
    ・前記ポリエステルは、116~200℃の範囲のガラス転移温度を有し、
    ・前記ポリエステルは、
    ・16~54モル%の範囲のモル量の1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A);
    ・5~30モル%の範囲のモル量の、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(
    A)以外の脂環式ジオール単位(B);
    ・45~55モル%の範囲のモル量のテレフタル酸単位(C)
    を含む方法。
  14. 前記脂環式ジオール(B)は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール又は前記ジオールの混合物から選択されるジオールであることを特徴とする、請求項13に記載の製造方法。
  15. 前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール(A)は、イソソルビドであることを特徴とする、請求項13又は14に記載の製造方法。
  16. 前記ポリエステルは、いかなる脂肪族非環式ジオール単位も含有しないことを特徴とする、請求項13~15のいずれか一項に記載の製造方法。
  17. 前記ポリエステルの重合時に使用されたモノマー単位の(3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)+前記1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール単位(A)以外の脂環式ジオール単位(B))/(テレフタル酸単位(C))モル比は、1.05~1.5であることを特徴とする、請求項13~16のいずれか一項に記載の製造方法。
  18. 前記射出成形部品は、1種以上の追加のポリマー及び/又は1種以上の添加剤を含むことを特徴とする、請求項13~17のいずれか一項に記載の製造方法。
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