JP7161164B2 - 作業台 - Google Patents
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Description
この可搬式作業台を使用状態にするときは、手摺支柱に沿って折畳まれている手摺桟の分割体を水平にして分割体同士を連結し、その後に短手方向用手摺桟を掛け渡す必要があり、この作業に手数がかかってしまう。
また、手摺桟の分割体を水平にして分割体同士を連結する作業は、その連結箇所に手が届く範囲で行う必要がある。特に主脚を開脚状態にした後は、地上から手摺桟に手が届かないため、作業者は天板に立って手摺桟の分割体同士を連結する作業を行わなければならず、作業位置に制限が課されてしまう。
図1は実施形態に係る可搬式作業台1の使用状態を示す正面図、図2は右側面図、図3は左側面図、図4は平面図である。また、図5は実施形態に係る可搬式作業台1の収容状態を示す正面図である。なお、本願における上下、左右等方向は、図1に示す正面図を基準にする方向をいうものとする。
可搬式作業台1において、脚体3、4間に天板2が架け渡される。天板2は、一対の長辺(いわゆる桁側の辺)2a及び一対の短辺(いわゆる妻側の辺)2bを有する矩形状に構成され、短辺2b側に脚体3、4が配設される。脚体3、4は天板2に対して回動自在に取り付けられ、天板2の下面側に折り畳み収容可能になっている(図5を参照)。脚体3、4の下部は伸縮可能になっている。天板2の下面と脚体3、4との間には屈曲可能なステイ5a、5bが介装される。
このようにした天板2及び脚体3、4は、例えばアルミニウム合金製とされ、必要な強度を確保しつつ軽量化が図られている。
天板2の四隅付近には、天板2に対して垂直に立って、長手バー6を支持する支柱8が立設される。支柱8は、例えばアルミニウム合金製の中空管体により構成され、詳細は後述するが、上下2本に分割された柱部材8a、8bにより構成され、屈曲可能に構成される。
支柱8の下端部は、詳細は後述するが、天板2の長辺2aの側面に設けられた支持金具9により回動可能に支持される。
また、天板2の一対の長辺2aのうちの同じ側に配置された2本の支柱8の上端部間に、長手バー6が架設される。支柱8の上端部は、長手バー6の外側の側面に軸10を介して回動可能に連結する。なお、ここでいう外側とは、一対の長手バー6及び一対の短手バー7で囲む領域に対して外側であるという意味である。
支柱8の下端部は、天板2の長辺2aの側面に設けられた支持金具9により回動可能に支持される。
支持金具9は、相互に対向する一対の支持面9bと、これら支持面9bを連結する連結面9aとを有する。連結面9aの反対側の開口部が、同じ長辺2aに配置された支柱8の方向に向くように配置される。この状態で、一対の支持面9bで支柱8の下端部(下方の柱部材8bの下端部)が挟み込まれ、支持面9b間に架設された軸11により支柱8が回動可能に軸支される。
支柱8は、上下2本に分割された柱部材8a、8bにより構成され、これら柱部材8a、8bが連結金具17を介して連結することにより屈曲可能に構成される。
連結金具17は、相互に対向する一対の支持面17bと、これら支持面9bを連結する回動規制面17aとを有する。回動規制面17aが、同じ長辺2aに配置された支柱8の方向に向くように配置される。この状態で、一対の支持面17bで柱部材8a、8bが挟み込まれ、柱部材8a、8bがそれぞれ回動可能に軸支される(軸部18a、18b)。
下方の柱部材8bにはストッパ20が突設され、図9に示すように、スライダ19の下端がストッパ20に当接した状態で、スライダ19内に連結金具17が位置する。この状態では、柱部材8a、8bが軸部18a、18bを中心に回動することが規制される。これにより、支柱8はまっすぐな状態に保持される。
上方の柱部材8aにはストッパ21が突設され、図8、図10に示すように、スライダ19の上端がストッパ21に当接するまでスライダ19を上昇させると、スライダ19が連結金具17の位置からずれる。この状態では、柱部材8a、8bが軸部18a、18bを中心に回動することができる。ただし、柱部材8a、8bの回動規制面17a方向への回動は、回動規制面17aにより許容されない。これにより、図5、図10に示すように、支柱8は、連結金具17が同じ長辺2aに配置された支柱8の方向に向かって移動するようにして、くの字状に屈曲する。換言すれば、一対の長辺2aのうちの同じ側に配置された2本の支柱8が、相互に近づくように、それぞれくの字状に屈曲する。
また、収容状態において、支柱8が屈曲して、下方の柱部材8bが天板2の長辺2aの側面に沿うように位置し、上方の柱部材8bが長手バー6の側面に沿うように位置する。これにより、長手バー6及び短手バー7は、それぞれ長辺2a及び短辺2bに沿って天板2の上面に載った状態になる。
また、柱部材8a、8bをまっすぐにするために支柱8を立ち上げるように動かすと、ピン15が切り欠き14から外れてガイド辺9cに沿って移動し、図6、図7に示すように、ピン15が切り欠き13に係止して、支柱8を垂直に立てる使用状態にすることができる。そして、柱部材8a、8bがまっすぐになると、スライダ19が自重で下降し、スライダ19の下端がストッパ20に当接して、支柱8はまっすぐな状態に保持される。
このようにした可搬式作業台1の使用状態では、天板2の周縁部の上方で、長辺2aに平行に一対の長手バー6が配置され、短辺2bに平行に一対の短手バー7が配置されて、天板上2の作業空間を囲んだ状態となる。これにより、天板2に立つ作業者は、上半身がいずれかのバー6、7に近づいたときには、足元を確認するまでもなく、天板2の周縁部に近い位置に立っていることを感知することができる。
さらには、一対の長手バー6及び一対の短手バー7が、天板2上の作業空間を囲んだ形態のままで、天板2の周縁部の上方に位置する使用状態と、天板2の周縁部に近づく収容状態とに可動に構成されている。これにより、天板上2の作業空間を囲んだ状態にする作業の手数を大幅に減らすことができる。
上記実施形態では、長手バー6及び短手バー7を中空管体により構成するが、これに限定されるものではない。例えば角柱材や金属棒等により構成してもよい。
また、上記実施形態では、支柱8の下端部が天板2の長辺2aの側面で回動可能に支持され、上端部が長手バー6の外側の側面に回動可能に連結する構成とした。これにより、図5に示すように、収容状態において、長手バー6及び短手バー7を天板2の上面に載せることができ、収容状態での高さを低く抑えることができる。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば支柱8の下端部が天板2の長辺2aの上面に設けられた支持金具により回動可能に支持され、上端部が長手バー6の下面に回動可能に連結する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、短手バー7の一端を軸支して開閉可能とする構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば短手バー7を分割し、分割体それぞれの基端を軸支して、分割体が水平方向や垂直方向に回動することにより開閉可能となる構成としてもよい。
Claims (6)
- 一対の長辺及び一対の短辺を有する天板と、
前記天板の前記短辺側に配設された一対の脚体と、
前記天板の前記長辺の上方で、前記長辺に平行に配置された一対の長手バーと、
前記長手バーを支持する支柱とを備え、
前記支柱は、上下2本の柱部材を連結金具を介して連結することにより屈曲可能に構成され、
前記支柱が挿通するようにスライダが設けられ、前記スライダ内に前記連結金具が位置する状態で、前記支柱の屈曲を規制し、前記スライダを上昇させて前記連結金具の位置からずらした状態で、前記支柱の屈曲を許容するように構成され、
前記長手バーが、一定の長さのままで、前記天板の前記長辺の上方に位置する使用状態と、前記天板の前記長辺に近づく収容状態とに可動に構成され、
前記支柱を立ち上げるように動かすと、前記スライダが自重で下降して、前記支柱の屈曲を規制する位置まで移動する ことを特徴とする作業台。 - 前記一対の長手バー間に一対の短手バーが架設され、
前記一対の長手バー及び前記一対の短手バーが、前記天板上の作業空間を囲んだ形態のままで、前記天板の周縁部の上方に位置する使用状態と、前記天板の前記周縁部に近づく収容状態とに可動に構成されることを特徴とする請求項1に記載の作業台。 - 前記一対の短手バーのうち少なくともいずれか一方が開閉可能であることを特徴とする請求項2に記載の作業台。
- 前記支柱は、前記天板の四隅付近に立設されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業台。
- 前記支柱の下端部が前記天板で回動可能に支持され、上端部が前記長手バーに回動可能に連結し、
前記一対の長辺のうちの同じ側に配置された2本の前記支柱が、相互に近づくように、それぞれくの字状に屈曲することを特徴とする請求項4に記載の作業台。 - 前記長手バーは前記天板の前記長辺と同等の長さを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の作業台。
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