JP7160714B2 - 低圧損液体ろ過カプセルフィルタ - Google Patents

低圧損液体ろ過カプセルフィルタ Download PDF

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Description

本発明は、液体ろ過用カプセルフィルタの改良に関し、特に、カプセルフィルタの交換時の液漏れを防止し、ろ過対象液を通液した際の圧力損失を低下させた液体ろ過用カプセルフィルタに関する。
ろ過材をプリーツ加工した後、円筒形に形成したフィルタカートリッジや、円筒形に形成した活性炭フィルタカートリッジ等をハウジングに内挿し、ハウジングの一端に処理対象液の導入口やろ過後の処理済液の排出口を設け、更に、該導入口および該排出口に弁体が設けられたカプセルカートリッジが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1には、カプセルカートリッジの原水供給管および浄水排出管に載置されたボールバルブを、ハウジング側の押上具により押し上げることで、原水および浄水が流通する機構が記載されている。
又、特許文献2には、カプセルとカートリッジおよび浄水排出管が同軸に配置され、浄活水排出管にはボールバルブが、原水供給管には弾性体を利用して原水口を閉止する板状蓋が取り付けられ、このボールバルブ及び板状蓋により、カプセルカートリッジの交換時の水漏れを防止する構造が記載されている。
特開1997-234461号公報 特開2002-336848号公報 特開2005-246326号公報
特許文献1の図2には、カプセル内で浄水排出管に連通するカートリッジの貫通孔、押さえ板の孔およびボールバルブの内挿された浄水排出管が同軸に配置されており、カプセルやカートリッジが円筒形である場合、必然的に原水供給管の上部には浄水排出管側と比較して空間が大きくとられてしまい、内挿するカートリッジと比較してカプセルが大径となってしまうという問題がある。
又、特許文献1の図3には、カプセル、カートリッジおよび浄水排出管が同軸に配置されており、カプセル内の空間部は特許文献1の図2と比較して均一であるが、原水供給管および浄水排出管は共に小径となり、配管抵抗が大きくなってカプセルカートリッジ全体として圧力損失が増大してしまうという問題がある。更に、浄水排出管および原水供給管にそれぞれボールバルブが取り付けられていることから、各管内にボールの落下を防止するための凸状体が設けられ、この構造も圧力損失が増大する原因となる。
特許文献2に記載されたカプセルカートリッジでは、カプセルとカートリッジおよび浄活水排出管が同軸に配置されているため、浄活水排出管および原水供給管の管径が小さくなり、通水時の圧力損失を小さくすることができない。
又、原水の閉止に用いられる板状体は、L字型のバネ板等の弾性体により原水口の周辺部と当接させられているが、原水に固形異物等が含まれる場合、この固形異物が該周辺部に付着すると、板状蓋がこの固形異物を挟み込み、板状蓋による原水口の閉止を十分に行う事ができず、カプセル交換時に水漏れが生じてしまうという問題がある。
更に、特許文献2に記載の板状蓋は、流体の流通抵抗により押し上げられることで原水口を開放する構造であるが、この構造では流体の処理流量によって原水口の開放度が異なるため、流通抵抗が不安定になり板状蓋に負荷がかかり、破損する問題がある。
そこで本発明は、上記に記載した問題を解消するため、カプセルフィルタの操作時に確実な封止を行う弁構造体を備えたカプセルフィルタを提供し、更に、カプセルフィルタの圧力損失を低減させる最適なカプセルフィルタの構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、一実施形態において、本発明は、一端が閉止され、他端が開放された円筒形のカプセルボトムと、前記カプセルボトム内に配置された円筒形のフィルタカートリッジと、前記他端には、処理対象液を導入し、カプセルボトムの内部に連通する一次側接続管およびフィルタカートリッジを通過した処理済液が流出し、フィルタカートリッジの内周部に連通する二次側接続管が設けられたカプセルヘッドが接続されたカプセルフィルタにおいて、前記一次側接続管および前記二次側接続管のフィルタカートリッジ側の開口部には、それぞれ弁構造体が設けられ、前記弁構造体は、平面状の弁体と、前記弁体と一体に設けられた接合対象部と、前記弁体から延在する円形の側壁部と、前記側壁部の一端に前記弁体と平行な面に貫通孔が設けられたキャップ体と、を有し、前記開口部には、前記側壁部が前記一次側接続管および前記二次側接続管の内周壁に沿って嵌め合わされ、前記カプセルヘッドの前記フィルタカートリッジ側の壁面に、前記接合対象部が接合される、カプセルフィルタを提供する。
カプセルヘッドに設けられた一次側接続管および二次側接続管の開口部を開閉する弁構造体が、開口部の周縁部を封止する弁体だけでなく、一次側接続管および二次側接続管の内周壁に沿って伸びる側壁部を持つキャップ体を有し、このキャップ体が前記開口部に嵌め合わされることから、前記内周壁と前記側壁部との間にも封止効果が生じる。これにより、弁体と前記開口部の周縁部との間でのみ封止される場合と比較して、封止部の面積を増加させ、効果的に封止を行う事ができ、カプセルフィルタの交換時に水漏れが生じる可能性を低減することができる。
本発明にかかるカプセルフィルタは、一次側接続管および二次側接続管がそれぞれ接続される一次側接続筒部および二次側接続筒部を有するカバー部材に接続して使用され、このカバー部材の前記一次側接続筒部および前記二次側接続筒部の内部には、先端に拡径部を有し、前記拡径部の下側にくびれ部が設けられた弁開閉部材がそれぞれ取り付けられ、前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部に取り付ける操作により、前記弁開閉部材の前記拡径部が前記貫通孔を押し広げて前記くびれ部まで前記キャップ体の内部に挿入され、前記くびれ部の下端が前記貫通孔の周縁部を押し上げて前記開口部を開放し、および、前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部から取り外す操作により、前記キャップ体の内部に挿入されている前記拡径部が前記貫通孔の周縁部を押し下げ、前記弁構造体を、前記開口部を閉鎖する位置まで移動させた後、前記拡径部が前記貫通孔を押し広げて前記弁構造体から取り外される構成とすることが好ましい。
弁開閉部材の拡径部をキャップ体の内部に挿入することにより弁開閉部材と弁構造体を締結することで、弁構造体による前記開口部の開閉を確実に行う事ができる。
本発明のカプセルフィルタは、貫通孔から前記側壁部に向かって延在する1以上のスリットを有することが好ましく、又は、貫通孔から側壁部に向かって延在し、貫通孔の直径寸法の50%以下の幅寸法を有する1以上の開放孔を有することが好ましい。
スリットの本数や長さ、又は開放孔の本数や長さ、幅を調節することで、弁開閉部材と弁構造体の締結強度を調節することができる。これにより、締結力が強すぎる場合の弁構造体の破損や、締結力が弱すぎる場合の弁構造体による前記開口部の不十分な閉止などを回避することができる。
本発明のカプセルフィルタに用いられる弁構造体は、熱可塑性樹脂により構成することができる。弁構造体が取り付けられるカプセルヘッドが熱可塑性樹脂により構成される場合、弁構造体とカプセルヘッドを熱溶着することが可能な場合があり、この場合、取り付けに要する接着剤やビスなどの取り付け部品を省略してカプセルフィルタの部品点数を削減することができる。
本発明のカプセルフィルタに用いられるカプセルヘッドと接合対象部の接合は、熱溶着により行う事ができる。カプセルヘッドと接合対象部の接合に要する接着剤やビスなどの取り付け部品を省略してカプセルフィルタの部品点数を削減することができる。
本発明にかかるカプセルフィルタに用いられるカプセルヘッドと接合対象部の接合は、接合対象部に取付穴を穿孔し、且つ、カプセルヘッドに取付ピンを設け、この取付ピンを取付穴に挿入することにより、弁構造体をカプセルヘッドに固定する構造とすることができる。カプセルフィルタの製造工程において、カプセルヘッドに弁構造体を取り付ける際の位置決めが容易となり、カプセルフィルタの生産性を向上させることができる。
本発明のカプセルフィルタに用いられる弁構造体は、弁開閉部材が当接することにより、弁体及びキャップ部が接合対象部を支点として所定角度回転することにより前記開口部を開放する構造としてもよい。弁構造体に蝶番などの開閉具を用いることなく、接合対象部の弾性を利用することで、弁構造体に要する部品点数を削減することができる。
本発明にかかるカプセルフィルタは、カプセルボトムとフィルタカートリッジが同軸に配置され、一次側接続管および二次側接続管は、カプセルヘッドにおいて、前記軸を中心として半径方向対象に配置され、カプセルヘッドには、二次側接続口とフィルタカートリッジの内周部を接続する屈折管が設けられ、一次側接続管および前記二次側接続管の内径寸法は、前記カプセルヘッドの平面部の直径寸法の25%以上、45%以下であることが好ましい。
屈折管を用いることにより、一次側接続管と二次側接続管を、カプセルボトムとフィルタカートリッジに共通する軸線に対して半径方向対象に配置することができ、これにより、一次側接続管と二次側接続管の内径寸法を、特許文献1の図3に記載された配置と比較して拡大することができる。この一次側接続管と二次側接続管の内径寸法は、カプセルヘッドの平面部の直径寸法の25%以上、45%以下とすることが好ましい。25%未満である場合、一次側接続管と二次側接続管の内径寸法を拡大することによる圧力損失の低減効果を十分に得ることができない。又、45%を超える内径寸法では、カプセルヘッドに一次側接続管と二次側接続管を配置することができない。
本発明のカプセルフィルタに用いられる屈折管の、二次側接続管に対応する前記開口部に接続される開口は、二次側接続管の内径寸法以上の内径寸法を有することが好ましい。又、屈折管の、フィルタカートリッジが取り付けられるフィルタ受け座には、フィルタカートリッジの内径寸法以上の内径を有する受け部開口が設けられることが好ましい。この構成により、処理対象流体が屈折管を通過する際に生じる圧力損失を低減することができる。
本発明のカプセルフィルタに用いられるフィルタカートリッジ、カプセルヘッドおよび屈折管は、熱可塑性樹脂により構成されることが好ましい。この場合の各部に用いられる熱可塑性樹脂が互いに熱溶着な可能なものである場合、各部の接続にかかる部品を省略してカプセルフィルタの製作に要する部品点数を削減することができる。
本発明のカプセルフィルタに用いられる屈折管は、カプセルヘッドおよびフィルタカートリッジと、熱溶着により一体化されることが好ましい。各部の接続にかかる部品を省略してカプセルフィルタの製作に要する部品点数を削減することができる。
本発明のカプセルフィルタに用いられるフィルタカートリッジは、フィルタ受け座にシール部材を介して挿嵌することにより、前記屈折管に取り付けることができる。処理対象液に応じて選択されるカプセルフィルタの材質が、屈折管との熱溶着による一体化に適さない等の場合には、屈折管とフィルタカートリッジの封止を確実に行うため、屈折管に設けられたフィルタ受け座とフィルタカートリッジの間にシール部材を用いて接続するものである。
本発明のカプセルフィルタに用いられ、一次側接続管の前記開口部に取り付けられた弁構造体の開放度は、一次側接続管の上部空間に延在する屈折管の下面に弁体が当接することにより制限されることが好ましい。又、二次側接続管の前記開口部に取り付けられた弁構造体の開放度は、屈折管の開口の上部に設けられた傾斜部に、弁体が当接することにより制限されることが好ましい。
弁構造体は弁開閉部材により押し上げられて前記開口部を開放するが、弁構造体のキャップ部に設けられた貫通孔と、弁開閉部材の拡径部の位置が、製作誤差等の原因により一致しない場合に、弁構造体の開放度が過剰に大きくなって処理対象液の流通抵抗が不安定になったり、弁構造体の接続対象部が破損したりすることを防止するための構造である。
本発明にかかるカプセルフィルタにおいて、一次側接続管および二次側接続管の外周部および/又は内周部にはそれぞれOリングの嵌め合い用の溝部を設けることなくOリングを配置し、一次側接続筒部および二次側接続筒部の端部にそれぞれOリング当接部を設け、一次側接続管および二次側接続管を一次側接続筒部および二次側接続筒部にそれぞれ挿入する際、OリングがOリング当接部に当接することにより、一次側接続管部と一次側接続筒部および二次側接続管部と二次側接続筒部をシールする構造とすることが好ましい。
一次側接続管および二次側接続管の外周部にOリングを位置決めするための溝部を設けると、この溝部の深さ分だけ両接続管の厚みが増し、両接続管の内径寸法が減少して処理対象液の流通により生じる圧力損失が増大することとなる。これを防止するため、カプセルヘッドの一次側接続管および二次側接続管が突出する面と、カバー部材に設けられた一次側接続筒部および二次側接続筒部の端面との間でOリングを挟み込む構成とし、前記溝部を設けることなくOリングの固定およびOリングによる一次側接続管と一次側接続筒部および二次側接続管と二次側接続筒部の封止を行う構造とした。
他の実施態様において、本発明は、一端が閉止され、他端が開放された円筒形のカプセルボトムと、前記カプセルボトム内に配置された円筒形のフィルタカートリッジと、前記他端には、処理対象液を導入し、カプセルボトムの内部に連通する一次側接続管およびフィルタカートリッジを通過した処理済液が流出し、フィルタカートリッジの内周部に連通する二次側接続管が設けられたカプセルヘッドが接続されたカプセルフィルタであって、前記一次側接続管および前記二次側接続管のフィルタカートリッジ側の開口部には、それぞれ弁構造体が設けられ、前記弁構造体は、平面状の弁体と、前記弁体と一体に設けられた接合対象部と、弁体から延在する円形の側壁部と、前記側壁部の一端に前記弁体と平行な面を有するキャップ体を有し、キャップ体には、先端に固定端を有し、且つ、前記固定端の前記弁体側に縮径部を有する弁開閉ピンが弁体の反対側に延在し、前記開口部には、前記側壁部が前記一次側接続管および前記二次側接続管の内周壁に沿って嵌め合わされ、前記カプセルヘッドの前記フィルタカートリッジ側の壁面に、前記接合対象部が接合されたカプセルフィルタが、前記一次側接続管および前記二次側接続管がそれぞれ接続される一次側接続筒部および二次側接続筒部を有するカバー部材に接続され、前記カバー部材の前記一次側接続筒部および前記二次側接続筒部の内部には、支持脚を介して、前記固定端が貫通する貫通孔を有する円盤を有し、前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部に取り付ける操作により、前記弁開閉部材の前記固定端が前記貫通孔を押し広げて前記縮径部まで前記円盤を貫通し、前記縮径部の上端が前記貫通孔の周縁部を押し上げて前記開口部を開放し、および、前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部から取り外す操作により、前記円盤を貫通している固定端が前記貫通孔の周縁部を押し下げ、前記弁構造体を、前記開口部を閉鎖する位置まで移動させた後、前記固定端が前記貫通孔を押し広げて前記円盤から取り外されることを特徴とする、カプセルフィルタシステムを提供する。
カプセルフィルタをカバー部材に取り付ける操作により、円盤を貫通した取付ピンが、接合対象部を支点として弁構造体を持ち上げて開口部を開放し、又、カプセルフィルタをカバー部材から取り外す操作により、取付ピンがカバー部材に引かれて弁構造体を開口部を閉鎖することができる。
本発明のカプセルフィルタは、上記の弁構造体を用いることによりカプセルフィルタの操作時に確実な封止を行う事ができるとともに、上記構成とすることにより、先行技術と比較してカプセルフィルタを処理対象液が流通する際に生じる圧力損失を低減することができる。
本発明の第一実施形態にかかるカプセルフィルタの分解図である。 本発明の第一実施形態にかかるカプセルフィルタの組立断面図である。 本発明の第一実施形態にかかるカプセルヘッドの断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる弁構造体の(a)断面図、(b)平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる弁構造体に設けられる(a)スリット、(b)開放孔をあらわす図である。 本発明の第一実施形態にかかるカプセルフィルタが接続されるカバー部材の(a)断面図、(b)平面図である。 本発明の第一実施形態にかかるカプセルフィルタのカバー部材への取付状態をあらわす図である。 本発明の第一実施形態にかかるカプセルフィルタの接合対象部を取付ピンを用いて係止した状態をあらわす(a)断面図、(b)平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる屈折管とフィルタカートリッジの接続状態をあらわす図である 本発明の第二実施形態にかかるカプセルフィルタシステムの、(a)カプセルフィルタとカバー部材の取り付け前の状態、(b)取り付け後の状態をあらわす断面図である。 実施品と従来品の圧力損失をあらわす図である。
図1~図9を参照しながら、本発明の第一実施形態を説明する。
本発明のカプセルフィルタ1は、一端が閉止され、他端が開放され、内部にフィルタカートリッジ2が挿入されるカプセルボトム3と、カプセルボトム3の開放端に、熱溶着や溶接、フランジによる締結など、公知の接続手段により液漏れを防止する封止により接続されるカプセルヘッド4を有する。
カートリッジフィルタ2は、中空の円筒体であって、その外観や構成は、例えば特許文献3に記載されたフィルタカートリッジのようなものがある。フィルタカートリッジに用いられるろ過材としては、不織布をプリーツ加工した後、円筒形に形成したものや、活性炭の成型品などを用いることができる。
カプセルボトム3は、一端が蓋部品の溶着や胴部との一体成型により閉止された円筒体であって、その内部にはフィルタカートリッジ2が挿入されている。尚、閉止端にはカプセルフィルタ1に通液する際に使用されるベントバルブや、カプセルフィルタ1を保持するための取手、又は取手にエアベントの機能を付与した取手兼エアベントバルブなどを取り付けてもよい。
カプセルヘッド4は、カプセルボトム3の開放端に接続されてこの開放端を閉止する。カプセルヘッド4は、一次側接続管5および二次側接続管6を有し、一次側接続管5および二次側接続管6は、カプセルヘッド4がカプセルボトム3の開放端に接続された後に形成される内部空間7と外部8を連通する(図2参照)。
ここで、一次側接続管5および二次側接続管6は、カプセルヘッド4から外部8に向けて突出しているが、カプセルヘッド4の内部空間7側(フィルタカートリッジ2側)の開口部9、10の周縁は、略平面である(図3参照)。
カプセルヘッド4の内部空間7側の開口部9、10には、それぞれ弁構造体11、12が取り付けられている。弁構造体11、12は図4に示すように、平面上の弁体13と、弁体に一体に設けられた接合対象部14と、弁体から延在する円形の側壁部15と、弁体と平行な面に貫通孔16が設けられたキャップ体17を有している。
弁構造体11、12は、キャップ体17の側壁部15が一次側接続管5および二次側接続管6の内周壁18、19に封止部を構成するように嵌め合わされている。又、この嵌め合わせがなされると、弁体13と開口部9、10の周縁部も封止部を構成する。
弁構造体11、12は、接合対象部14がカプセルヘッド4の内部空間7側の壁面に接合されることにより、カプセルフィルタ1に固定される。この接合の方法は、カプセルヘッド4および接合対象部14の材質により選択され、例えば熱溶着や接着剤を用いた接着、ビス等による固定などの方法を採用することができる。
本発明にかかるカプセルフィルタ1は、一次側接続管5が接続される一次側接続筒部21および二次側接続管6が接続される二次側接続筒部22を有するカバー部材20に取り付けられて使用される。図6にあらわすように、一次側接続筒部21および二次側接続筒部22の内部には、先端に固定端24を有し、固定端24の下側に縮径部25を有する弁開閉部材23が支持材26を介して取り付けられている。
カプセルフィルタ1をカバー部材20に取り付ける場合、まず、一次側接続管5および二次側接続管6が一次側接続筒部21および二次側接続筒部22の内部にそれぞれ挿入される。さらに、カプセルフィルタ1とカバー部材20を接近させると、固定端24が貫通孔16に接触し、そのまま進めると固定端24が貫通孔16を押し広げて縮径部25の位置まで進み、弁開閉部材23の先端がキャップ体17の内部に挿入される。この状態で更に進めると、縮径部の下端が貫通孔16の周縁部を押し上げ、弁構造体11、12が接合対象部14の接合点を支点として開口部9、10から外れて、開口部9、10が開放状態となる。
また、上記の状態からカプセルフィルタ1とカバー部材20を取り外す場合、一次側接続管5および二次側接続管6を一次側接続筒部21および二次側接続筒部22のから引き抜く方向に移動させると、まず、キャップ体17内部の固定端24が貫通孔16の周縁部を押し上げ、弁構造体11、12を、開口部9、10が閉止する位置まで移動させる。この場合、キャップ体17の側壁部15は、一次側接続管5および二次側接続管6の内壁に沿って一次側接続管5および二次側接続管6の内部に侵入するが、弁体13は開口部9、10の周縁部に当接するため、弁構造体11、12は開口部9、10を封止する位置で固定される。更に引き抜くと、固定端24が貫通孔16を押し広げてキャップ体17の内部から抜け出て弁構造体11、12から取り外される。
上記構成のように、カプセルフィルタ1をカバー部材20に取り付ける操作により、弁構造体11、12が開口部9、10から取り外されて開口部9、10を開放することができる。又、カプセルフィルタ1をカバー部材20から取り外す操作により、同時に弁構造体11、12が開口部9、10を閉止することができる。さらに、前記開放、閉止は、弁開閉部材23の先端の固定端24がキャップ体17の内部に侵入することで、弁構造体11、12と弁開閉部材23が締結された状態で行われる。そのため、開口部9、10の開放度(図7の角度α)は一定に保たれ、特許文献2の様に、処理対象液の流量によって異なることはない。
キャップ体17は、図5(a)にあらわすような、貫通孔16から側壁部15に向かって延在する一以上のスリット27を有してもよいし、図5(b)にあらわすような、貫通孔16から側壁部15にむかって延在する開放孔28を有してもよい。スリットの本数や長さ、又は開放孔の本数や長さ、幅を調節することで、弁開閉部材と弁構造体の締結強度を調節することができる。これにより、締結力が強すぎる場合の弁構造体の破損や、締結力が弱すぎる場合の弁構造体による前記開口部の不十分な閉止などを回避することができる。
尚、前記調節を開放孔28により行う場合、開放孔28の幅寸法(図5(b)の寸法β)は、貫通孔16の直径寸法の50%以下とすることが好ましい。50%を超えた場合、貫通孔16から固定端24を引き抜く際の抵抗力が小さく、弁構造体11、12が開口部9、10を十分に閉止しない状態で固定端24が外れるおそれがあるからである。
又、弁開閉部材23が弁構造体11、12を押し上げる際、弁開閉部材23の動きは直線運動であるが、弁構造体は接合対象部14付近に形成される支点を中心とした円運動であるため、固定端24がキャップ体17内部に挿入された後の、キャップ体17の平面部の角度と弁開閉部材23の軸心との角度の関係が変化して弁開閉部材23が傾斜し、弁構造体11、12や弁開閉部材が破損する恐れがある。スリット27や開放孔28を有することで、弁構造体11、12の開閉動作において前記平面部と弁開閉材23の軸心の角度が変化しても、縮径部25や固定端24がスリット27や開放孔28を押し広げて弁開閉部材23の傾斜を防止することができる。
本発明にかかるカプセルフィルタ1の材質は、処理対象液に対する耐薬品性や、使用時に加えられる圧力、温度などにより選択されるが、一実施形態において、弁構造体11、12やカプセルヘッド4は、熱可塑性樹脂により構成することができる。この熱可塑性樹脂が熱溶着可能なものである場合、カプセルヘッド4と接合対象部14を熱溶着することで、カプセルフィルタ1をカバー部材20に取り付ける際には、この熱溶着の端部を支点として弁構造体11、12が開口部9、10から取り外され、処理対象液や処理済液の流路を開放することができる(図7参照)。
弁構造体11、12のカプセルヘッド4への取り付けは、図8に示すように、カプセルヘッド4に取付ピン29を設け、且つ、接合対象部14に取付穴30を設けて、取付ピン29を取付穴30に挿入することによって行ってもよい。これにより、カプセルフィルタ1の製造工程において、カプセルヘッド4に弁構造体11、12を取り付ける際の位置決めが容易となり、生産性を向上させることができる。尚、取付ピン29を取付穴30に挿入した後は、取付穴30の周囲で熱溶着や接着による固定を追加してもよいし、取付ピン29の長さを適当なものとして後述の屈折管32に当接させることで、弁構造体11、12が抜け落ちない構成としてもよい。
ここで、カプセルフィルタ1は通常、使用される際の設置スペースを最小化するため、カプセルボトム3内に、フィルタカートリッジ2を、カプセルボトム3と同軸に設置する。この状態で、カプセルボトム3の内部空間7に一次側接続管5の開口部9が開口するフィルタカートリッジ2は、その筒状の内周部31が二次側接続管6の開口部10に接続されている。しかし、開口部9、10の配置が特許文献1の図3や、特許文献2の図2のようなものである場合、二次側接続管6がフィルタカートリッジ2およびカプセルボトム3と同軸であり、カプセルヘッド4の残余の部分に一次側接続管5およびその開口部9が配置される。そのため、二次側接続管6を中心として一次側接続管5と半径方向対象の部位には開口部9、10のいずれもが設けられておらず、開口部9、10は小径となって、処理対象液や処理済液の流通抵抗が大きくなって圧力損失が増大する。
本発明では、開口部10とフィルタカートリッジ3の内周部31を接続するために屈折管32を用いることで、上記課題を解決する。すなわち、図2、図7にあらわすように、一次側接続管5と二次側接続管6を、それぞれカプセルボトム3とフィルタカートリッジ2に共通する軸を中心として半径方向対象に配置する。これにより、一次側接続管5およびそのカプセルヘッド4における開口部9、二次側接続管6およびそのカプセルヘッド4における開口部10を、カプセルヘッド4の平面部40において大径とすることができ、処理対象液や処理済液の流通により生じる圧力損失を低減することができる。
この場合の、一次側接続管5およびその開口部9、二次側接続管6およびその開口部10の内径寸法は、カプセルヘッド4の平面部40の直径寸法の25%以上、45%以下とすることが好ましい。25%未満である場合、一次側接続管5と二次側接続管6の内径寸法を拡大することによる圧力損失の低減効果を十分に得ることができない。又、45%を超える内径寸法では、カプセルヘッド4に一次側接続管5と二次側接続管6を配置することができない。
屈折管32の開口部10側の開口33や、フィルタカートリッジ2側の開口34の内径寸法を、それぞれ開口部10や内周部31の内径寸法と同じもしくはそれ以上とすることで、屈折管32の屈折管路35により生じる圧力損失の発生を従来品と比較して低減することができる。
屈折管32とカプセルヘッド4、フィルタカートリッジ2をそれぞれ熱可塑性樹脂により構成し、熱溶着により一体化することもできる。各部の接続にかかる部品を省略して部品点数を削減することができる。
又、屈折管32とフィルタカートリッジ2の接続は、図9に示すように、屈折管32の開口34に設けたフィルタ受け座36に、シール部材37を介して挿嵌することにより行ってもよい。処理対象液に応じて選択されるカプセルフィルタ2の材質が、屈折管32との熱溶着による一体化に適さない等の場合には、屈折管32とフィルタカートリッジ2の封止を確実に行うため、屈折管に設けられたフィルタ受け座36とフィルタカートリッジ2の間にシール部材37を用いて接続するものである。
弁構造体11、12の開放度(図7の角度α)は、屈折管32の下面38や、開口33の上部であって屈折管32の内壁面に設けられた傾斜部39に、弁体13が当接することにより制限される構成としてもよい。弁構造体11、12は弁開閉部材23により押し上げられて前記開口部9、10を開放するが、弁構造体11、12のキャップ部17に設けられた貫通孔16と、弁開閉部材23の固定端24の位置が、製作誤差等の原因により一致しない場合に、弁構造体11、12の開放度が過剰に大きくなって処理対象液の流通抵抗が不安定になったり、弁構造体11、12の接続対象部14が破損したりすることを防止するための構造である。
一次側接続管5や二次側接続管6は、外周部や内周部にOリングの嵌め合い用の溝部を設けることなく、Oリング41を取り付け、一次側接続筒部21および二次側接続筒部22の端部にOリング当接部42を設けることで、一次側接続管5および二次側接続管6を一次側接続筒部21および二次側接続筒部22に挿入した際、Oリング41がOリング当接部42に当接して処理対象液および処理済液の流路を封止する構造としてもよい。一次側接続管5や二次側接続管6の内径寸法を可能な限り大径とするためである。
次に、図10(a)(b)用いて、本発明の第二実施形態におけるカプセルフィルタシステムを説明する。第二実施形態において、フィルタカートリッジ2やカプセルボトム3、屈折管32の構成および弁構造体11のカプセルヘッド4への接合にかかる態様は第一実施形態と共通するため説明を省略する。
第二実施形態では、弁構造体11、12のキャップ体17に貫通孔16は無く、キャップ体17には弁開閉ピン43が取り付けられている。又、弁開閉ピン43の先端に設けられた固定端24および縮径部25が挿入される貫通孔45が設けられた円盤44が、支持脚46を介して一次側接続筒部21および二次側接続筒部22の内部に取り付けられている。
この様な構成のカプセルフィルタシステムにおいて、カプセルフィルタ1をカバー部材20に取り付ける場合、まず、一次側接続管5および二次側接続管6が一次側接続筒部21および二次側接続筒部22の内部にそれぞれ挿入される。さらに、カプセルフィルタ1とカバー部材20を接近させると、固定端24が貫通孔45に接触し、そのまま進めると固定端24が貫通孔45を押し広げて縮径部25の位置まで進み、弁開閉ピン43の先端が円盤44を貫通する。この状態で更に進めると、縮径部24の上端が貫通孔45の周縁部を押すことにより、弁構造体11、12が接合対象部14の接合点を支点として開口部9、10から外れて、開口部9、10が開放状態となる。
又、上記の状態からカプセルフィルタ1とカバー部材20を取り外す場合、一次側接続管5および二次側接続管6を一次側接続筒部21および二次側接続筒部22のから引き抜く方向に移動させると、まず、固定端24が貫通孔45の周縁部を押し下げ、弁構造体11、12が、開口部9、10を閉止する位置まで移動される。この場合、キャップ体17の側壁部15は、一次側接続管5および二次側接続管6の内壁に沿って一次側接続管5および二次側接続管6の内部に侵入するが、弁体13は開口部9、10の周縁部に当接するため、弁構造体11、12は開口部9、10を封止する位置で固定される。更に引き抜くと、固定端24が貫通孔45を押し広げて円盤44から抜き取られて取り外し作業が完了する。
上記構成のように、カプセルフィルタ1をカバー部材20に取り付ける操作により、弁構造体11、12が開口部9、10から取り外されて開口部9、10を開放することができる。又、カプセルフィルタ1をカバー部材20から取り外す操作により、同時に弁構造体11、12が開口部9、10を閉止することができる。さらに、前記開放、閉止は、弁開閉ピン43の先端の固定端24が円盤44を貫通することで、弁構造体11、12と弁開閉ピン43が締結された状態で行われる。そのため、開口部9、10の開放度(図10の角度α)は一定に保たれ、特許文献2の様に、処理対象液の流量によって異なることはない。
実施品(本発明品)と従来品「(株)ロキテクノ製,Ez-changeフィルターカートリッジ」ともにカプセル内部に配置された円筒形のフィルタカートリッジをカプセル内部から取り除き、カプセル内部を空の状態にし、水をカプセル内部に流し、カプセル内部を満水にした。満水後から1分間、一次側接続管(従来品では原水供給管)及び二次側接続管(従来品では浄活排出管)からの水漏れ量を測定した。
Figure 0007160714000001
表1に実施品及び従来品の水漏れ量を記載した。従来品は水漏れがあるが、実施品には漏れがないことが分かる。
実施品(本発明品)と従来品「同上」ともにカプセル内部に配置された円筒形のフィルタカートリッジをカプセル内部から取り除き、カプセル内部を空の状態にし、20cPのグリセリン溶液をカプセル内部と連通する一次側接続管(従来品では原水供給管)から導入し、二次側接続管(従来品では浄活排出管)へ流し、通水時の圧力損失を測定した。測定結果を図11に示す。
図11より、実施品は従来品より圧力損失が低下していることが分かる。
1 カプセルフィルタ
2 フィルタカートリッジ
3 カプセルボトム
4 カプセルヘッド
5 一次側接続管
6 二次側接続管
7 内部空間
8 外部
9 開口部
10 開口部
11 弁構造体
12 弁構造体
13 弁体
14 接合対象部
15 側壁部
16 貫通孔
17 キャップ体
18 内周壁
19 内周壁
20 カバー部材
21 一次側接続筒部
22 二次側接続筒部
23 弁開閉部材
24 固定端
25 縮径部
26 支持材
27 スリット
28 開放孔
29 取付ピン
30 取付穴
31 内周部
32 屈折管
33 開口
34 開口
35 屈折管路
36 フィルタ受け座
37 シール部材
38 下面
39 傾斜部
40 平面部
41 Oリング
42 Oリング当接部
43 弁開閉ピン
44 円盤
45 貫通孔
46 支持脚

Claims (10)

  1. 一端が閉止され、他端が開放された円筒形のカプセルボトムと、
    前記カプセルボトム内に配置された円筒形のフィルタカートリッジと、
    前記他端には、処理対象液を導入し、カプセルボトムの内部に連通する一次側接続管およびフィルタカートリッジを通過した処理済液が流出し、フィルタカートリッジの内周部に連通する二次側接続管が設けられたカプセルヘッドが接続されたカプセルフィルタにおいて、
    前記一次側接続管および前記二次側接続管のフィルタカートリッジ側の開口部には、それぞれ弁構造体が設けられ、
    前記弁構造体は、平面状の弁体と、
    前記弁体と一体に設けられた接合対象部と、
    前記弁体から延在する円形の側壁部と、前記側壁部の一端に前記弁体と平行な面に貫通孔が設けられたキャップ体と、を有し、
    前記開口部には、前記側壁部が前記一次側接続管および前記二次側接続管の内周壁に沿って嵌め合わされ、
    前記カプセルヘッドの前記フィルタカートリッジ側の壁面に、前記接合対象部が接合される、
    カプセルフィルタ。
  2. 前記カプセルフィルタは、前記一次側接続管および前記二次側接続管がそれぞれ接続される一次側接続筒部および二次側接続筒部を有するカバー部材に接続され、
    前記カバー部材の前記一次側接続筒部および前記二次側接続筒部の内部には、先端に拡径部を有し、前記拡径部の下側にくびれ部が設けられた弁開閉部材がそれぞれ取り付けられ、
    前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部に取り付ける操作により、前記弁開閉部材の前記拡径部が前記貫通孔を押し広げて前記くびれ部まで前記キャップ体の内部に挿入され、前記くびれ部の下端が前記貫通孔の周縁部を押し上げて前記開口部を開放し、
    および、前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部から取り外す操作により、前記キャップ体の内部に挿入されている前記拡径部が前記貫通孔の周縁部を押し下げ、前記弁構造体を、前記開口部を閉鎖する位置まで移動させた後、前記拡径部が前記貫通孔を押し広げて前記弁構造体から取り外されることを特徴とする、請求項1に記載のカプセルフィルタ。
  3. 前記貫通孔から前記側壁部に向かって延在する1以上のスリットを有する、請求項2に記載のカプセルフィルタ。
  4. 前記貫通孔から側壁部に向かって延在し、貫通孔の直径寸法の50%以下の幅寸法を有する1以上の開放孔を有する、請求項2に記載のカプセルフィルタ。
  5. 前記弁構造体および前記カプセルヘッドは熱可塑性樹脂により構成され、前記カプセルヘッドと前記接合対象部の接合は、熱溶着により行われる、請求項1乃至請求項4に記載のカプセルフィルタ。
  6. 前記接合対象部に取付穴を穿孔し、
    前記カプセルヘッド部に取付ピンを設け、
    前記取付ピンを前記取付穴に挿入することにより、前記弁構造体をカプセルヘッドに固定する、請求項1乃至請求項5に記載のカプセルフィルタ。
  7. 前記カプセルボトムと前記フィルタカートリッジが同軸に配置され、
    前記一次側接続管および前記二次側接続管は、前記カプセルヘッドにおいて、前記軸を中心として半径方向対象に配置され、
    前記カプセルヘッドには、前記二次側接続と前記フィルタカートリッジの内周部を接続する屈折管を設け、
    前記一次側接続管および前記二次側接続管の内径寸法は、前記カプセルヘッドの平面部の直径寸法の25%以上、45%以下である、請求項1乃至請求項6に記載のカプセルフィルタ。
  8. 前記フィルタカートリッジ、前記カプセルヘッドおよび前記屈折管は、熱可塑性樹脂により構成され、前記屈折管は、前記カプセルヘッドおよび前記フィルタカートリッジと、熱溶着により一体化される、請求項7に記載のカプセルフィルタ。
  9. 前記二次側接続管の前記開口部に取り付けられた前記弁構造体の開放度は、前記屈折管の開口の上部に設けられた傾斜部に、前記弁体が当接することにより制限される、請求項7又は請求項8に記載のカプセルフィルタ。
  10. 一端が閉止され、他端が開放された円筒形のカプセルボトムと、
    前記カプセルボトム内に配置された円筒形のフィルタカートリッジと、
    前記他端には、処理対象液を導入し、カプセルボトムの内部に連通する一次側接続管およびフィルタカートリッジを通過した処理済液が流出し、フィルタカートリッジの内周部に連通する二次側接続管が設けられたカプセルヘッドが接続されたカプセルフィルタであって、
    前記一次側接続管および前記二次側接続管のフィルタカートリッジ側の開口部には、それぞれ弁構造体が設けられ、
    前記弁構造体は、平面状の弁体と、
    前記弁体と一体に設けられた接合対象部と、
    弁体から延在する円形の側壁部と、前記側壁部の一端に前記弁体と平行な面を有するキャップ体を有し、
    キャップ体には、先端に固定端を有し、且つ、前記固定端の前記弁体側に縮径部を有する弁開閉ピンが弁体の反対側に延在し、
    前記開口部には、前記側壁部が前記一次側接続管および前記二次側接続管の内周壁に沿って嵌め合わされ、
    前記カプセルヘッドの前記フィルタカートリッジ側の壁面に、前記接合対象部が接合されたカプセルフィルタが、
    前記一次側接続管および前記二次側接続管がそれぞれ接続される一次側接続筒部および二次側接続筒部を有するカバー部材に接続され、
    前記カバー部材の前記一次側接続筒部および前記二次側接続筒部の内部には、支持脚を介して、前記固定端が貫通する貫通孔を有する円盤を有し、
    前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部に取り付ける操作により、前記弁開閉ピンの前記固定端が前記貫通孔を押し広げて前記縮径部まで前記円盤を貫通し、前記縮径部の上端が前記貫通孔の周縁部を押して前記開口部を開放し、
    および、前記一次側接続管と前記二次側接続管をそれぞれ一次側接続筒部および二次側接続筒部から取り外す操作により、前記円盤を貫通している固定端が前記貫通孔の周縁部を押し下げ、前記弁構造体を、前記開口部を閉鎖する位置まで移動させた後、前記固定端が前記貫通孔を押し広げて前記円盤から取り外されることを特徴とする、
    カプセルフィルタシステム。
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