JP7160622B2 - クランプオン式超音波流量計 - Google Patents

クランプオン式超音波流量計 Download PDF

Info

Publication number
JP7160622B2
JP7160622B2 JP2018192967A JP2018192967A JP7160622B2 JP 7160622 B2 JP7160622 B2 JP 7160622B2 JP 2018192967 A JP2018192967 A JP 2018192967A JP 2018192967 A JP2018192967 A JP 2018192967A JP 7160622 B2 JP7160622 B2 JP 7160622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
pipe
damping member
clamp
damping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018192967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020060490A (ja
Inventor
泰範 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP2018192967A priority Critical patent/JP7160622B2/ja
Priority to US16/568,290 priority patent/US10845225B2/en
Publication of JP2020060490A publication Critical patent/JP2020060490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7160622B2 publication Critical patent/JP7160622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/66Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by measuring frequency, phase shift or propagation time of electromagnetic or other waves, e.g. using ultrasonic flowmeters
    • G01F1/662Constructional details
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/66Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by measuring frequency, phase shift or propagation time of electromagnetic or other waves, e.g. using ultrasonic flowmeters
    • G01F1/667Arrangements of transducers for ultrasonic flowmeters; Circuits for operating ultrasonic flowmeters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は、一般的には、超音波を使って配管の中を流れる流体の流速・流量を計測する流量計に関し、より詳しくは、後付けで配管に設置するクランプオン式超音波流量計に関する。
配管の中を流れる流体の流速・流量を計測するのに超音波を使った計測機器が知られている。この種の計測機器は「超音波流量計」と呼ばれている。
超音波流量計の原理は、配管の中を流れる流体(測定対象流体)に対して超音波を斜めに横断させたときに、流体流れ方向に伝播する往路伝播時間と、流体流れ方向に逆らう方向に伝播する復路伝播時間との間に時間差が生じることを利用している。超音波流量計は、この時間差に基づいて流体の流量・体積を計測する。
超音波流量計における「時間差」の検知方法の一例を説明する。まず、バースト超音波信号を間欠的に出射し、その受信波形をA/D変換して高速でサンプリングする。ここに、バースト超音波信号とは、数MHzの超音波パルス、例えば10回のパルスが塊となっている信号をいう。往路受信波形と復路受信波形とを、それぞれの出射時点の時刻を原点として位置合わせし、この位置合わせした状態から時間方向に相対的に変位させながら波形形状マッチングを行う。マッチング度が極大になる時間シフト量を伝播時間差として決定し、この伝播時間差に基づいて流速又は流量を算出する。
超音波流量計の一種として、後付けで配管に設置する方式の超音波流量計が知られている。この後付け方式の超音波流量計はクランプオン式超音波流量計と呼ばれている(特許文献1、2)。
クランプオン式超音波流量計に含まれる第1、第2の超音波素子の配置に関し、「V配置」と「Z配置」とが知られている。「V配置」は、配管の第1母線上において、配管の軸線方向に離間した第1位置と第2位置に、夫々、第1超音波素子、第2超音波素子を配置することを意味している。「Z配置」は、配管の第1母線上に第1超音波素子を配置し、また、第1母線と直径方向に対抗する第2母線上に第2超音波素子を配置し、そして、第1超音波素子と第2超音波素子とを配管の軸線方向に離間して位置決めすることを意味している。
特許文献2は、V配置、Z配置に夫々適した取付具の詳細及びこの取付具を使った流量計の設置作業の詳細を開示していることから、特許文献2(特開2018-119878号公報)に開示の内容を、この明細書に組み込む。
クランプオン式超音波流量計は、超音波信号が配管の壁を横断することに伴って伝達ロスが発生するという問題を有している。すなわち、配管と測定対象流体とは、その音響インピーダンスが異なる。この音響インピーダンスの値が大きく異なると、配管と流体との界面での反射によって伝達ロスが発生する。また、これに加えてノイズ成分が生じる。そして、ノイズ成分の強度が大きくなると、正規の経路で伝播する超音波信号の検出が困難になる。
ノイズ成分にはバックグランドノイズが含まれる。バックグランドノイズに対しては超音波の信号強度を高めることで対処できる。しかし、超音波信号の強度を高めた場合、これに伴って、配管の軸線と平行に配管材料を媒体として伝わる、いわゆる回り込み信号(迷信号)や残響信号が増加してしまうという問題が顕著になる。したがって、超音波信号の強度を高めるだけでは所望の検出精度を確保できない。
異なる媒体間の界面では音の屈折現象が発生する。超音波は「縦波」と「横波」を含み、配管材料を媒体として伝播する縦波と横波は伝達速度が異なるため、夫々、異なる角度で屈折する。そして、配管材料を媒体として伝播する音波信号は2経路に分離し、かつ、配管の外壁と内壁とで乱反射するため、迷信号が発生する。
この問題に関して、(1)縦波が全て全反射するように超音波の入射角度を設定して、配管材料を媒体として伝播する音波信号を横波信号だけにする縦波除去入射方式、(2)縦波及び横波が共に全反射するように超音波の入射角度を設定し、配管材料を媒体として配管の軸線と平行な方向に伝播するガイド波を発生させ、このガイド波によって配管を振動させる方式(特許文献3)などが提案されている。
所望の検出精度を確保することに関する困難性は、配管が金属製の場合に顕著になる。金属配管は、音信号伝達速度が速く、音波信号が減衰し難いため、迷信号、残響信号が検出精度に大きな影響を及ぼす。つまり、金属配管では、ノイズ成分と、正規の経路で伝わる超音波信号(正規超音波信号)とが同時刻に受信される可能性が大きく、受信信号から正規超音波信号とノイズ成分とを切り分けるのが難しいという問題がある。特に、この問題は金属配管の口径が小さくなるほど顕著になる。
また、音響インピーダンスは密度に関係することから液体よりも気体の方が音響インピーダンスが小さく、金属配管の音響インピーダンスとの差が大きくなる。このことに起因して、所望の検出精度を確保することに関する困難性は液体よりも気体を測定対象とするときに顕著になる。
この問題に対して配管に「ダンピング部材」又は「超音波吸収部材」と称される部材を配置させることが提案されている。用語を統一するため、本願明細書では「ダンピング部材」という用語を使用する。
特許文献4は、未架橋ゴムを主体としたダンピング部材を提案している。特許文献5は、未架橋ブチルゴムを典型例として含むダンピング部材と配管との間に離型剤を配置することを提案している。特許文献6は、未架橋ブチルゴムを典型例として含む超音波吸収体の上に、超音波緩衝体(典型例:シリコーンゴムスポンジ)を積層させることを提案している。これら特許文献4ないし6から分かるように、未架橋ブチルゴムを主体としたダンピング部材は、クランプオン式超音波流量計の検出精度を高める上で効果的であることが知られている。
特開2018-77079号公報 特開2018-119878号公報 特開昭62-38355号公報 特開2014-157129号公報 特開2016-109555公報 特開2018-105735公報
従来採用されていたダンピング部材は、その表面性状がベタベタした粘着性であり、また、粘土のように外力によって容易に千切れ、また、容易に塑性変形してしまう特性を有している。この特性は、クランプオン式超音波流量計を設置する、その作業において支障になっていた。
クランプオン式超音波流量計の設置作業では、上述した第1超音波素子、第2超音波素子の設置位置を位置決めする際あるいはダンピング部材の設置位置を位置決めする際に、何回かダンピング部材を配管から剥がして再度設置し直さなければならない場合が多い。ダンピング部材を配管から引き剥がして設置し直すとき、ダンピング部材の破断、ゴム成分が配管に残る、塑性変形したダンピング部材を元の形に直すなど、ダンピング部材が原因の厄介な作業を伴っていた。
この点に関して具体的に説明すると、取付具を使ってダンピング部材を配管に設置する際、どのような設置であれば適切にダンピング効果が得られるかを予め知ることが難しく、また、第1、第2超音波素子の配置に関しても繊細さが求められることが多い。このことから、何回かダンピング部材の設置位置を変更して最適位置に設置する等の作業が必要になる場合が多い。このようなことから、流量計を熟知した専門家が設置場所に出向いてダンピング部材を含むクランプオン式超音波流量計の設置作業を行っているのが実情である。
本願発明者らは、最も測定が困難な金属配管、気体に対しても効果的に適用可能な且つ専門家でなくても誰でも設置作業を行うことのできるクランプオン式超音波流量計を開発している中で、特に気体を対象とした流量計においてはダンピング部材を含めて改善する必要があるとの認識を持った。
本願発明者らは、千切れ易さ、配管から引き離したときにゴム成分が配管に残ってしまうという剥離性の悪さ等のダンピング部材の特性を見直す必要性がある、との認識の下で、架橋ゴムに着目して検討を加えた。そして、架橋ゴムで作製した複数のダンピング部材を用意して様々な観点から検討したが、期待に反して、多くの架橋ゴム製ダンピング部材で所望の作業性やダンピング性能が得られなかった。
ところで、2物体間における超音波信号の界面透過性は、2物体間の音響インピーダンスの「差」に依存することが知られている。このことから、特許文献4ないし6が明記しているように、配管の音響インピーダンスに近づける又は整合させることを主眼にダンピング部材の設計が行われていた。換言すれば、ダンピング部材を含む従来のクランプオン式超音波流量計は、「配管の壁内部を伝播する壁内伝播波を超音波吸収材の中に進入させ、そして超音波吸収材に入った壁内伝播波を超音波吸収材によって吸収させる。」という設計思想に基づいていると言うことができる。
本願発明者らは、従来の設計思想に基づいて、架橋ゴムからなるダンピング部材の音響インピーダンスを金属配管の音響インピーダンスに近づける又は整合させることを考えた。そして、ダンピング部材の音響インピーダンスを金属配管の音響インピーダンスに近づける又は整合させるには、ダンピング部材の密度を高めれば良いとの発想の下で様々な材料を架橋ゴムに添加したが、所望の結果が得られなかった。また、ダンピング部材の音響インピーダンスの数値を高めて金属配管の音響インピーダンスの数値に整合させるために添加剤を加えれば加えるほどダンピング性能が低下した。
この事実に基づいて、ダンピング部材の音響インピーダンスを金属配管の音響インピーダンスに整合させても所望のダンピング性能が得られない、その主要な要因を探求した。架橋ゴムに添加剤を加えると、これに伴ってダンピング部材が硬くなり過ぎたり、表面に添加剤が浮き出たりすることがある。そして、このことが原因で配管に対するダンピング部材の接触性が悪化し、このことがダンピング性能を悪化させている、ことを突き止めた。
また、別の観点に立って、2物体間の音響インピーダンスの「差」や音響整合とダンピング性能との間の相関関係を調べたところ、強い相関関係は認められないことが分かった。
以上の検討結果から、本願発明者らは、従来の思想の根本をなす「2物体間の音響インピーダンスの整合」に固執する必要はない、との気づきを得て本発明を案出するに至ったものである。
本願発明の目的は、ダンピング部材を含むクランプオン式超音波流量計を前提として、配管に対する設置作業を改善することのできるクランプオン式超音波流量計を提供することにある。
上述した技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
測定対象の流体が流れる配管に後付けで設置されるクランプオン式超音波流量計であって、
超音波信号を送受信する超音波素子と、
該超音波素子が発する超音波信号を前記配管に向けて伝達し、前記配管からの超音波信号を前記超音波素子に伝達する超音波伝達部と、
該超音波伝達部を前記配管に接触させた状態で、前記超音波素子及び前記超音波伝達部を前記配管に取り付ける第1の取付具と、
前記配管に直接的に接した状態で設けられる架橋ゴムからなる粘弾性のダンピング部材であって、粘着性及び剥離性の表面性状を有するダンピング部材と、
該ダンピング部材を前記配管に対して密着性を高めることでダンピング効果を高めるよう押圧した状態で取り付け且つ該押圧した状態を保持する第2の取付具と、を備えることを特徴とするクランプオン式超音波流量計を提供することにより達成される。ここに、剥離性とは、基本的には、ダンピング部材を配管から剥離させたときに、粘着成分が配管に残らないことを意味する。
上述した技術的課題は、本発明の第2の観点によれば、
測定対象の流体が流れる配管に後付けで設置されるクランプオン式超音波流量計であって、
超音波信号を送受信する超音波素子と、
該超音波素子が発する超音波信号を前記配管に向けて伝達し、前記配管からの超音波信号を前記超音波素子に伝達する超音波伝達部と、
該超音波伝達部を前記配管に接触させた状態で、前記超音波素子及び前記超音波伝達部を前記配管に取り付ける第1の取付具と、
前記配管に直接的に接した状態で設けられる架橋ゴムからなる粘弾性のダンピング部材であって、前記架橋ゴムに粘着剤を添加することにより発現した粘着性と剥離性を備えたダンピング部材と、
該ダンピング部材を前記配管に対して密着性を高めることでダンピング効果を高めるよう押圧した状態で取り付け且つ該押圧した状態を保持する第2の取付具と、を備えることを特徴とするクランプオン式超音波流量計を提供することにより達成される。ここに、剥離性とは、基本的には、ダンピング部材を配管から剥離させたときに、粘着成分が配管に残らないことを意味する。
上述した技術的課題は、本発明の第3の観点によれば、
測定対象の流体が流れる配管に後付けで設置されるクランプオン式超音波流量計であって、
超音波信号を送受信する超音波素子と、
該超音波素子が発する超音波信号を前記配管に向けて伝達し、前記配管からの超音波信号を前記超音波素子に伝達する超音波伝達部と、
該超音波伝達部を前記配管に接触させた状態で、前記超音波素子及び前記超音波伝達部を前記配管に取り付ける第1の取付具と、
前記配管に直接的に接した状態で設けられる架橋ゴムからなる粘弾性のダンピング部材であって、前記配管に対して密着性を発現するように表面加工されたダンピング部材と、
該ダンピング部材を前記配管に対して密着性を高めることでダンピング効果を高めるよう押圧した状態で取り付け且つ該押圧した状態を保持する第2の取付具と、を備えることを特徴とするクランプオン式超音波流量計を提供することにより達成される。
本発明は、架橋ゴムが備える粘弾性だけでなく配管に対する密着性が重要であるとの観点から、ダンピング部材の表面特性に注目して構成されている。そして、配管に対する密着性という特性に剥離性を付加することで、配管に対する設置作業性を改善できる。
本発明の作用効果及び他の目的は、図面を参照した、本発明の好ましい実施の形態の説明から明らかになろう。
第1実施例のクランプオン式超音波流量計の概念図である。 第1実施例に含まれる流量センサ本体を配管に設置するための第1工程としてダンピング部材を配管に設置することを説明するための図である。 第1実施例に含まれる流量センサ本体を配管に設置するための第2工程としてダンピング部材の上にダンピング取付具を設置して、このダンピング取付具でダンピング部材を配管に押圧した状態にすることを説明するための図である。 第1実施例に含まれる流量センサ本体を配管に設置するための第3工程として流量センサ本体を配管に固定する準備工程を説明するための図である。 図4を参照して説明した第3工程によって、流量センサ本体に内蔵された第1、第2超音波素子が所定位置に位置決めされることを説明するための図である。 第1実施例に含まれる流量センサ本体を配管に固定した状態を説明するための図である。 第1実施例に含まれる流量センサ本体を配管に固定した状態を概念的に説明するための断面図である。 配管に取り付けた第2実施例のクランプオン式超音波流量計の斜視図である。 第2実施例に含まれる第2センサユニットを配管に取り付けるための第2の金属製薄板部材の斜視図である。 第1センサユニット50を配管に取り付けた後の状態を説明するための平面図である。 第2実施例に含まれる第1、第2のセンサユニットを配管に設置するための第1工程としてダンピング部材を配管に設置することを説明するための図である。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
第1実施例(図1ないし図7)
図1ないし図7は第1実施例のクランプオン式超音波流量計100に関する図面である。図1を参照して、クランプオン式超音波流量計100の概要を説明する。流量計100は、配管Pに設置される流量センサ本体2を有する。この流量センサ本体2は、超音波を送受信する第1、第2の超音波素子4、6を内蔵している。第1、第2の超音波素子4、6は典型的には圧電素子で構成される。
クランプオン式超音波流量計100にあっては、第1、第2の超音波素子4、6が、配管Pの母線上において、配管Pの軸線Axの方向に離間して配置される。すなわち、第1実施例の超音波流量計100は、いわゆるV配置方式あるいは反射配置のクランプオン式流量計である。図1の符号Usは、第1、第2の超音波素子4、6間で送受される超音波信号の経路を模式的に表したものである。例えば、測定対象となる流体が圧縮空気等の気体である場合、超音波信号は、配管Pの管壁においてガイド波を形成させることが好ましく、この場合の超音波信号の経路は必ずしも図1のとおりとはならない。
流量センサ本体2は、第1超音波素子4に隣接して、第1超音波伝達部8としての第1くさび部材10を含み、また、第2超音波素子6に隣接して、第2超音波伝達部12としての第2くさび部材14を含んでいる。また、流量センサ本体2は、第1、第2のくさび部材10、14に、夫々、隣接して、第1、第2のカプラント16、18を好ましくは含み、この第1、第2のカプラント16、18は、第1、第2の超音波伝達部8、12の一部を構成すると共に、配管Pに対する接触部を構成している。設置作業性を向上する上で、好ましくは、第1、第2のカプラント16、18を固体のカプラントで構成するのが良い。
図1において、参照符号20はダンピング部材を示す。ダンピング部材20は、適度な可撓性を備え且つ、好ましくは、所定の厚みを有するシート状の成形品である。ダンピング部材20は粘弾性を有し、また、金属製の配管Pに対して密着性と剥離性を有している。ダンピング部材20は、作業者が手でなぞることで配管Pの周囲に沿って容易に変形可能である。
ダンピング部材20は、流量センサ本体2に隣接して配置され、配管Pに接した状態で配管Pの周囲を取り囲むようにして配置されている。そして、ダンピング部材20は、その外周を包囲するダンピング取付具22によって配管Pに固定され、また、ダンピング取付具22によって配管Pに対して押圧されている。そして、流量センサ本体2を配管Pに設置した後、ダンピング取付具22はダンピング部材20を押圧した状態を維持する。すなわち、ダンピング取付具22は、ダンピング部材20の全域を覆う大きさを有し、ダンピング部材20を全体的に配管Pに押しつける押圧力を保ち続ける。すなわち、ダンピング取付具22は、ダンピング部材20に対する保圧機能を維持し続ける。
図示の配管Pは、具体的には、工場設備の一部を構成するコンプレッサを圧縮空気生成源とする比較的小さな或いは中程度の外径、例えば約25mmないし約230mm)の外径の金属配管(典型的には鉄製又はステンレス鋼製の配管)であるが、クランプオン式超音波流量計100が適用可能な金属配管Pの直径及び金属材料はこれに限定されない。配管Pの直径は、上記に例示した数値範囲を越えていていもよく、また、配管Pの金属材料は鉄又はステンレス鋼(SUS)に限定されない。配管Pの材料は銅であってもよい。
クランプオン式超音波流量計100は、第1、第2の超音波素子4、6間で送受信される超音波信号に基づいて配管Pを流れる流体の流量を測定するものであり、例えば、超音波信号の伝播時間差に応じた瞬時流量や積算流量を測定するものである。対象流体が気体である場合、気体の温度や圧力に応じて予め定められた条件での換算流量を出力するようにしてもよい。
図2ないし図5は、クランプオン式超音波流量計100を配管Pに設置する手順を説明するための図である。流量センサ本体2を配管Pに設置する前に、第1工程として、シート状のダンピング部材20を配管Pの周りに巻き付ける。図2は、ダンピング部材20を配管Pの周りに配置した後の状態を示す。図2に図示の参照符号24、26は、第1、第2のカプラント16、18(図1)に対応した位置に配置されたダンピング窓を示す。第1、第2のカプラント16、18を通過する超音波は、空所の第1、第2のダンピング窓24、26を通過する。また、図2に図示の参照符号28、30はクランプオン式超音波流量計100を配管に取り付けた際に配管Pに突き当てるための突き当て窓を示す。この突き当て窓28、30は空所である。
なお、例えば、測定対象となる流体が圧縮空気等の気体である場合、超音波信号は、配管Pの管壁においてガイド波を形成させることが好ましく、この場合、空所の第1、第2のダンピング窓24、26を一体化し、第1、第2のカプラント16、18(図1)に対応した位置の間をダンピング窓とすることで、配管P固有のガイド波を発生させることを優先させることもできる。
ダンピング部材20は、その配管Pの周方向の長さ寸法が配管Pの外周寸法に適合しているのが好ましいが、配管Pの外周寸法よりも長くてもよい。この場合には、配管Pの周方向においてダンピング部材20の一端部と他端部とが重複した状態になる。また、ダンピング部材20は、その配管Pの周方向の長さ寸法が配管Pの外周寸法よりも短くてもよい。この場合には、配管Pの周方向においてダンピング部材20の一端部と他端部とが離れた状態になる。
図3は、第2工程として、ダンピング部材20の外周にダンピング取付具22を設置した状態を示す。ダンピング取付具22は、金属製シートからなる取付具本体220と、その両端に配置した一対の肉厚フランジ222、224とを有し、この肉厚フランジ222、224に形成された複数の透孔226に相通したボルト及びナットの締結具228を締め付けて取付具本体220の直径を小さくすることでダンピング部材20を配管Pに圧着させることができる。締結具228は、配管Pの長手方向に等間隔に配置するのが好ましい。
ダンピング取付具22は、ダンピング部材20の全域を覆う大きさを有し、また、第1、第2のダンピング窓24、26に整合する第1、第2の取付具窓34、36を有し、この第1、第2の取付具窓34、36は空所である。また、ダンピング取付具22(取付具本体220)は、ダンピング部材20の突き当て窓28、30に対応した第3、第4の取付具窓38、40を有し、この第3、第4の取付具窓38、40は空所である。
図4は、第3工程として流量センサ本体2を配管Pに固定する準備工程を示す。配管Pに対する流量センサ本体2の固定は、配管Pを挟んで対抗する板状のセンサ本体取付具32を用いて行われる。流量センサ本体2を位置決めしたときに、図5に示すように、第1、第2の超音波素子4、6及び第1、第2の超音波伝達部8、12が所望の位置に位置決めされた状態となる。
図6は、流量センサ本体2を配管Pに固定した状態を示す。配管Pを挟んで互いに対抗して位置する流量センサ本体2とセンサ本体取付具32とは、複数本の締結ボルト44を締め付けることにより互いに固定され、これにより配管Pは流量センサ本体2とセンサ本体取付具32とによって挟持された状態になる。複数本の締結ボルト44は、少なくとも、平面視矩形の流量センサ本体2の4つの角部に配置するのが好ましい。
流量センサ本体2を配管Pに設置した後の状態を図7に概念的に図示してある。図7を参照して、ダンピング部材20は、配管Pの外周面に直接的に接触した状態で配管Pの外周を包囲し、このダンピング部材20は、その外周側に配置されたダンピング取付具22によって配管Pの軸線Axに向けて押圧された状態に保たれる。この状態の下で、第1、第2の超音波素子4、6は、第1、第2の超音波伝達部8、12を通じて、また、ダンピング部材20のダンピング窓24、26等を通じて、配管Pを流れる気体との間の超音波の授受が行われる。
超音波流量計100の動作は従来と同様であるので、その概要説明にとどめる。第1超音波素子4が発生した超音波は配管Pの中を通る測定対象の気体(例えば圧縮空気)に入射される。図1において、矢印Fは測定対象の気体の流れ方向を示す。測定対象の気体が伝播する超音波は第2超音波素子6によって受信され、第2超音波素子6は、受信した超音波に基づくアナログ信号を出力する。次いで、第2超音波素子6から出力されたアナログ信号はA/D変換される。
他方、第2超音波素子6が発生した超音波は、配管Pの中を通る気体に入射される。そして、この気体が伝播する超音波は第1超音波素子4によって受信され、第1超音波素子4は、受信した超音波に基づくアナログ信号を出力する。次いで、第1超音波素子4から出力されたアナログ信号はA/D変換される。
流量センサ本体2は流量演算部を有し、流量演算部は、第1、第2の超音波素子4、6が出力した信号に基づいて時間差ΔTを測定する。この時間差ΔTは、第1超音波素子4が出力した超音波が第2超音波素子6によって受信されるまでの時間T1と、第2超音波素子6が出力した超音波が第1超音波素子4によって受信されるまでの時間T2との「差」である。そして、求めた時間差ΔTに基づいて、配管Pの中を流れる流体の速度を所定の式に基づいて算出すると共に、当該流体の流量を別の所定の式に基づいて算出する。
特許文献3(特開昭62-38355号公報)を参照してガイド波を前述したが、第1実施例の流量計100においても、ガイド波を使って上記時間差ΔTを測定してもよい。
ダンピング部材20は、好ましくは、均一な肉厚のシート状に成形された成形品で構成される。ダンピング部材20は架橋ゴム、例えばブチルゴム(イソブチエン・イソプレンゴム(IIR))、エチレン(エチレン-プロピレンゴム(EPDM))、ニトリルゴム(NBR)(アクリロニトリル・ブタジエンゴム(BR))、フッ素ゴム(FKM)、エピクロルヒドリンゴム(ECO)、ノルボルネンゴム(NOR)等を主体に作られている。
ダンピング部材20は「架橋」によって千切れ難い特性を有している。また、シート状の成形品であれば作業者が設置作業を行うときにダンピング部材20の取り扱いが容易である。
超音波流量計100においては、配管Pに対するダンピング部材20の密着性を次の2つの方法のいずれか、またはその組み合わせによって実現することが可能である。
(1)粘着性:
ダンピング部材20が粘着性を備えていれば、配管Pに対して密着性を確保することができる。架橋ゴムは一般的に粘着性を有していない。ダンピング部材20に適度な粘着性を付与させるには増粘剤を適度に添加すればよい。ここに、「適度な粘着性」とは、剥離性を含めて粘着性を調整することを意味している。「適度な粘着性」について更に具体的に説明すると、ダンピング部材20を配管Pから剥離させたときに、ダンピング部材20が破断しないで且つ配管Pにゴム成分が残留しないのは勿論であるが、設置作業性の容易さを念頭に置いたときには、例えば付箋紙のような粘着性及び剥離性が好ましい。ダンピング取付具22によりダンピング部材20は押圧された状態で維持されることで、付箋紙のような微粘着性であったとしても配管Pに対して密着性を確保することができ、ダンピング部材20が有する粘弾性の特性による十分なダンピング効果を発揮させることができる。
添加可能な増粘剤として、クマロンインデン樹脂、アルキルフェノール樹脂、テンペンフェノール、ロジンを例示的に挙げることができる。
(2)平滑性:
ダンピング部材20の表面、特に配管Pと接触する表面の平滑度を高めることで配管Pに対する密着性を確保することができる。ダンピング部材20をシート状に成形するときに、金型の形状面を平滑にすることで、ダンピング部材20の表面を平滑にすることができる。平滑度は、好ましくは、ダンピング部材20を配管Pに対して押し付けることにより真空吸着するような平滑度であるのが良い。ダンピング部材20の平滑度を、表面摩擦力(静止摩擦係数)で規定すれば、静止摩擦係数が0.8以上、好ましくは1.3以上であるのが良い。
前述したダンピング取付具22は、ダンピング部材20に押圧力を与え、そしてこれを維持する機能を有していることから、このダンピング取付具22とダンピング部材20の上記粘着性及び/又は平滑性の表面特性との組み合わせによって、配管Pに対するダンピング部材20の密着性を高めることができる。また、この密着性を高めることにより、振動する配管Pと一緒にダンピング部材20を振動させてこの振動をダンピング部材20で吸収・減衰・緩衝あるいは位相を変化させることができる。
ダンピング取付具22によるダンピング部材20の押圧力は、例えば、0.05MPa~0.8MPaの指で強く押さえつけた程度の押し圧力である。好ましくは0.1MPa~0.6MPa。より好ましくは0.2MPa~0.4MPa。押圧力が弱すぎるとダンピング効果は低くなる。一定以上の押圧力でダンピング効果は安定する。押圧力が大きすぎるとダンピング部材20の劣化を招く。ダンピング取付具22によるダンピング部材20の押圧力は、締結具228の締付トルクにより調整可能である。
架橋ゴムは基本的に粘弾性の特性を備えている。粘弾性は損失正接(tanδ:Loss tangent)という観点から規定することができる。粘弾性はダンピング部材20のダンピング効果に関係し、基本的に損失正接の数値が大きいほどダンピング性能は高い。このことから、ダンピング部材20の損失正接は0.5以上であるのが良く、好ましくは1.0以上であるのが良い。
第2実施例(図8ないし図11)
図8、図10において、参照符号200は第2実施例のクランプオン式超音波流量計を示す。この超音波流量計200は、第1、第2の2つのセンサユニット50、52を含み(図8)、第1センサユニット50は、前述した第1超音波素子4及び第1超音波伝達部8が内蔵されている。第2センサユニット52は、前述した第2超音波素子6及び第2超音波伝達部12が内蔵されている。
第2実施例のクランプオン式超音波流量計200はZ配置方式の流量計である。すなわち、第1センサユニット50と第2センサユニット52とは配管Pを挟んで互いに対抗して配置される。より具体的に説明すると、第2実施例のクランプオン式超音波流量計200は、配管Pの第1母線上に第1超音波素子4が配置され、また、第1母線と直径方向に対抗する第2母線上に第2超音波素子6が配置される。そして、第1超音波素子4と第2超音波素子6とが配管Pの軸線方向に離間して位置決めされる。
この第2実施例のクランプオン式超音波流量計200にあっては、第1センサユニット50と第2センサユニット52とが複数のバンドBを使って配管Pに固定される。具体的には、第1センサユニット50は、その両側に取り付けられた第1の金属製薄板部材54を有し、この第1薄板部材54の長手方向両端部に第1のバンドB(1)が取り付けられている。第1センサユニット50は、第1の薄板部材54を配管Pに沿って配置させ、そして、第1のバンドB(1)を巻き締めることにより、第1センサユニット50が配管Pに固定される。
同様に、第2センサユニット52は、その両側に取り付けられた第2の金属製薄板部材56を有し(図8、図9)、この第2薄板部材56の長手方向両端部に第2のバンドB(2)が取り付けられている。なお、図9では、第2のバンドB(2)の図示が省略されている。第2センサユニット52は、第2の薄板部材56を配管Pに沿って配置させ、そして、第2のバンドB(2)を巻き締めることにより、第2センサユニット52が配管Pに固定される。
上記の説明から分かるように、第1、第2の薄板部材54、56及び第1、第2のバンドB(1)、B(2)は、第1、第2のセンサユニット50、52を配管Pに固定するためのセンサ本体取付具として機能する。
図8及び図10には、先ず第2センサユニット52を配管Pに組み付け、次いで第1センサユニット50を組み付ける手順で設置作業を行った状態が図示されている。図10は、第1センサユニット50を配管に取り付けた後の状態を説明するための平面図である。この手順により作業を行った結果、図面には、第1薄板部材54が第2薄板部材56の上に位置している。もちろん、第1センサユニット50を先に配管Pに組み付け、その後で第2センサユニット52を配管Pに組み付けてもよい。
図示の第1、第2の薄板部材54、56は、その全域に複数の孔60を備えた、いわゆるパンチングメタルで構成されているが、このことは必須ではない。
第1、第2の薄板部材54、56は、夫々のバンドB(1)、B(2)を締め付けることにより、配管Pの断面円形の外周面に沿った形状に変形して第1、第2センサユニット50、52を配管Pに対して固定できるだけでなく、配管Pとの間に配置されているダンピング部材70の全域に対して押圧力を付与することができる。したがって、第1、第2の薄板部材54、56及びバンドB(1)、B(2)は、第1、第2センサユニット50、52を配管Pに固定するためのセンサ本体取付具として機能するだけでなく、ダンピング部材70を配管Pに固定するためのダンピング取付具としても機能する。
この第2実施例のクランプオン式超音波流量計200にあっても、第1、第2のセンサユニット50、52を配管Pに設置する前に、第1工程として、作業者の手で配管Pの周りにダンピング部材70が巻き付けられる。
図11は、クランプオン式超音波流量計200に含まれるダンピング部材70を配管Pの周りに配置した後の状態を示し、前述した第1実施例で参照した図2に対応している。図11に図示のダンピング部材70は、第1実施例で説明したダンピング部材20と実質的に同じであるが、第2実施例のクランプオン式超音波流量計200は第1、第2の超音波素子4、6が配管Pを挟んで配置されることから、第1、第2のダンピング窓24、26は、ダンピング部材70を配管Pに取り付けたときに配管Pを挟んで配置されている。なお、図11では作図上の理由から第2ダンピング窓26は図面に現れていない。
以上、本発明の好ましい第1、第2実施例を説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば以下の変形例を包含する。
(1)第1、第2実施例において、第1、第2の超音波伝達部8、12の近傍にダンピング部材20、70を配置したが、ダンピング部材20、70を第1、第2の超音波伝達部8、12から離れた位置に配置してもよい。ダンピング部材20、70の配置に関し、流量センサ本体2や第1、第2センサユニット50、52の配置位置が配管Pの継ぎ目(端面)に近い場合に、配管Pの継ぎ目(端面)からの反射ノイズを防ぐ目的で、配管Pの継ぎ目(端面)から流量センサ本体2や第1、第2センサユニット50、52までの間にダンピング部材20、70を配置してもよい。
(2)ガイド波を使ったクランプオン式超音波流量計に本発明を適用できるのは勿論である。すなわち、本発明のクランプオン式超音波流量計は、縦波及び横波が共に全反射するように超音波の入射角度を設定し、配管材料を媒体として配管の軸線と平行な方向に伝播するガイド波を発生させ、このガイド波によって配管を振動させて配管の中を流れる流体の流速・流量を計測する流量計であってもよい。
(3)クランプオン式超音波流量計は測定した流量、例えば、瞬時流量や積算流量を表示するための表示装置を備えていてもよい。クランプオン式超音波流量計は、超音波信号の強度および迷信号の強度を検出する信号強度検出部を備え、信号強度検出部により検出された超音波信号の強度に基づいて超音波伝達部の適切設置状態に関する情報を表示装置に表示し、信号強度検出部により検出された超音波信号の強度と迷信号の強度の比率に基づいてダンピング部材の適切設置状態に関する情報を表示装置に表示するようにしてもよい。クランプオン式超音波流量計の表示装置に、ダンピング部材の適切設置状態に関する情報を表示することで、ダンピング部材が適切に設置されていること、又は、締結具の再調整・ダンピング部材の再取付等を促すことができる。
100 第1実施例のクランプオン式超音波流量計(V配置方式)
P 配管
F 測定対象の気体の流れ方向
Ax 配管の軸線
2 流量センサ本体
4 第1超音波素子
6 第2超音波素子
8 第1超音波伝達部
10 第1くさび部材(超音波伝達部)
12 第2超音波伝達部
14 第2くさび部材(超音波伝達部)
16 第1カプラント(超音波伝達部)
18 第2カプラント(超音波伝達部)
20 ダンピング部材
22 ダンピング取付具
24 第1カプラント用のダンピング窓
26 第2カプラント用のダンピング窓
32 センサ本体取付具
34 第1取付具窓
36 第2取付具窓
44 締結ボルト
200 第2実施例のクランプオン式超音波流量計(Z配置方式)
50 第1センサユニット
52 第2センサユニット
54 第1のパンチングメタル(センサ本体取付具&ダンピング取付具)
56 第2のパンチングメタル(センサ本体取付具&ダンピング取付具)
60 孔
70 第2実施例に含まれるダンピング部材
B(1) 第1のバンド(センサ本体取付具&ダンピング取付具)
B(2) 第2のバンド(センサ本体取付具&ダンピング取付具)

Claims (9)

  1. 測定対象の流体が流れる配管に後付けで設置されるクランプオン式超音波流量計であって、
    超音波信号を送受信する超音波素子と、
    該超音波素子が発する超音波信号を前記配管に向けて伝達し、前記配管からの超音波信号を前記超音波素子に伝達する超音波伝達部と、
    該超音波伝達部を前記配管に接触させた状態で、前記超音波素子及び前記超音波伝達部を前記配管に取り付ける第1の取付具と、
    前記配管に直接的に接した状態で設けられる架橋ゴムからなる粘弾性のダンピング部材であって、粘着性及び剥離性の表面性状を有するダンピング部材と、
    該ダンピング部材を前記配管に対して密着性を高めることでダンピング効果を高めるよう押圧した状態で取り付け且つ該押圧した状態を保持する第2の取付具と、を備えることを特徴とするクランプオン式超音波流量計。
  2. 測定対象の流体が流れる配管に後付けで設置されるクランプオン式超音波流量計であって、
    超音波信号を送受信する超音波素子と、
    該超音波素子が発する超音波信号を前記配管に向けて伝達し、前記配管からの超音波信号を前記超音波素子に伝達する超音波伝達部と、
    該超音波伝達部を前記配管に接触させた状態で、前記超音波素子及び前記超音波伝達部を前記配管に取り付ける第1の取付具と、
    前記配管に直接的に接した状態で設けられる架橋ゴムからなる粘弾性のダンピング部材であって、前記架橋ゴムに粘着剤を添加することにより発現した粘着性と剥離性を備えたダンピング部材と、
    該ダンピング部材を前記配管に対して密着性を高めることでダンピング効果を高めるよう押圧した状態で取り付け且つ該押圧した状態を保持する第2の取付具と、を備えることを特徴とするクランプオン式超音波流量計。
  3. 測定対象の流体が流れる配管に後付けで設置されるクランプオン式超音波流量計であって、
    超音波信号を送受信する超音波素子と、
    該超音波素子が発する超音波信号を前記配管に向けて伝達し、前記配管からの超音波信号を前記超音波素子に伝達する超音波伝達部と、
    該超音波伝達部を前記配管に接触させた状態で、前記超音波素子及び前記超音波伝達部を前記配管に取り付ける第1の取付具と、
    前記配管に直接的に接した状態で設けられる架橋ゴムからなる粘弾性のダンピング部材であって、前記配管に対して密着性を発現するように表面加工されたダンピング部材と、
    該ダンピング部材を前記配管に対して密着性を高めることでダンピング効果を高めるよう押圧した状態で取り付け且つ該押圧した状態を保持する第2の取付具と、を備えることを特徴とするクランプオン式超音波流量計。
  4. 前記ダンピング部材がシート状の成形品である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のクランプオン式超音波流量計。
  5. 前記ダンピング部材は、前記超音波伝達部に対応する部位に空所のダンピング窓を有する、請求項4に記載のクランプオン式超音波流量計。
  6. 前記第1の取付具が、前記超音波伝達部を前記配管に接触させた状態で、前記超音波素子及び前記超音波伝達部を前記配管に取り付ける機能と、前記ダンピング部材を前記配管に対して押圧した状態で取り付け且つ該押圧した状態を保持する前記第2の取付具の機能とを有し、
    該第1の取付具によって、前記超音波素子、前記超音波伝達部、前記ダンピング部材が前記配管に取り付けられる、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のクランプオン式超音波流量計。
  7. 前記クランプオン式超音波流量計は、縦波及び横波が共に全反射するように超音波の入射角度を設定し、配管材料を媒体として配管の軸線と平行な方向に伝播するガイド波を発生させ、このガイド波によって配管を振動させて配管の中を流れる流体の流量を計測する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のクランプオン式超音波流量計。
  8. 前記超音波素子が、第1、第2の超音波素子を含み、
    該第1、第2の超音波素子が、前記配管の母線上において、該配管の軸線の方向に離間して配置される、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のクランプオン式超音波流量計。
  9. 前記超音波素子が、第1、第2の超音波素子を含み、
    これら第1超音波素子と第2超音波素子が、前記配管を挟んで互いに対抗して配置される、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のクランプオン式超音波流量計。
JP2018192967A 2018-10-11 2018-10-11 クランプオン式超音波流量計 Active JP7160622B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018192967A JP7160622B2 (ja) 2018-10-11 2018-10-11 クランプオン式超音波流量計
US16/568,290 US10845225B2 (en) 2018-10-11 2019-09-12 Clamp-on type ultrasonic flowmeter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018192967A JP7160622B2 (ja) 2018-10-11 2018-10-11 クランプオン式超音波流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020060490A JP2020060490A (ja) 2020-04-16
JP7160622B2 true JP7160622B2 (ja) 2022-10-25

Family

ID=70161154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018192967A Active JP7160622B2 (ja) 2018-10-11 2018-10-11 クランプオン式超音波流量計

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10845225B2 (ja)
JP (1) JP7160622B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112268587B (zh) * 2020-09-07 2022-10-21 福建福清核电有限公司 一种适用于对角安装的便携式超声波流量计探头夹具
CN113884148A (zh) * 2021-09-16 2022-01-04 杭州富宇泽环保科技有限公司 一种新型的水资源流量计

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075219A (ja) 2001-09-06 2003-03-12 Kazumasa Onishi クランプオン型超音波流量計
US20030172743A1 (en) 1999-04-01 2003-09-18 Xiaolei Ao Clamp-on flow meter system
JP2007230162A (ja) 2006-03-03 2007-09-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ加硫成型用金型及びそれにより製造された空気入りタイヤ
JP2015232519A (ja) 2014-06-10 2015-12-24 アズビル株式会社 クランプオン式超音波流量計及び流量の計測方法
JP2016109555A (ja) 2014-12-05 2016-06-20 アズビル株式会社 超音波流量計、流量の計測方法、及び超音波流量計の超音波吸収材のキット
JP2017057240A (ja) 2015-09-14 2017-03-23 株式会社ツーワン 除塵埃、物品の付着・剥離、繰り返し使用を可能とする粘着性を有する架橋成型物及びその製造方法。
JP2018105735A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 アズビル株式会社 超音波流量計、超音波緩衝装置、超音波流量計測方法、超音波緩衝方法、および超音波緩衝体取付方法
JP2018119878A (ja) 2017-01-26 2018-08-02 株式会社キーエンス 超音波流量センサ及びその取付方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4735097A (en) 1985-08-12 1988-04-05 Panametrics, Inc. Method and apparatus for measuring fluid characteristics using surface generated volumetric interrogation signals
US6026693A (en) * 1997-06-04 2000-02-22 Baumoel; Douglas S. Pipe spool section having square or rectangular cross-section for clamp on transducer and method for flow measurement
US7963177B2 (en) * 2008-04-10 2011-06-21 Expro Meters, Inc. Apparatus for attenuating ultrasonic waves propagating within a pipe wall
JP6231754B2 (ja) 2013-02-18 2017-11-15 アズビル株式会社 超音波流量計および超音波流量計用の超音波吸収体
US8955392B2 (en) * 2013-03-15 2015-02-17 Strain Measurement Devices, Inc. Ultrasonic flowmeter with integrally formed acoustic noise attenuating feature
JP6789765B2 (ja) 2016-11-08 2020-11-25 株式会社キーエンス 脱着可能な超音波流量計
JP6917929B2 (ja) 2018-03-14 2021-08-11 株式会社キーエンス クランプオン式超音波流量センサ
JP6894863B2 (ja) 2018-03-14 2021-06-30 株式会社キーエンス クランプオン式超音波流量センサ
JP7160675B2 (ja) * 2018-12-28 2022-10-25 株式会社キーエンス 流体流量の監視装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030172743A1 (en) 1999-04-01 2003-09-18 Xiaolei Ao Clamp-on flow meter system
JP2003075219A (ja) 2001-09-06 2003-03-12 Kazumasa Onishi クランプオン型超音波流量計
JP2007230162A (ja) 2006-03-03 2007-09-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ加硫成型用金型及びそれにより製造された空気入りタイヤ
JP2015232519A (ja) 2014-06-10 2015-12-24 アズビル株式会社 クランプオン式超音波流量計及び流量の計測方法
JP2016109555A (ja) 2014-12-05 2016-06-20 アズビル株式会社 超音波流量計、流量の計測方法、及び超音波流量計の超音波吸収材のキット
JP2017057240A (ja) 2015-09-14 2017-03-23 株式会社ツーワン 除塵埃、物品の付着・剥離、繰り返し使用を可能とする粘着性を有する架橋成型物及びその製造方法。
JP2018105735A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 アズビル株式会社 超音波流量計、超音波緩衝装置、超音波流量計測方法、超音波緩衝方法、および超音波緩衝体取付方法
JP2018119878A (ja) 2017-01-26 2018-08-02 株式会社キーエンス 超音波流量センサ及びその取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
US10845225B2 (en) 2020-11-24
US20200116537A1 (en) 2020-04-16
JP2020060490A (ja) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4702668B2 (ja) 流量測定装置
CA2949040C (en) An apparatus and method for measuring the pressure inside a pipe or container
US7373840B2 (en) Ultrasonic flowmeter having a transmitting body fixed on the outer peripheral surface of the pipe
JP7160622B2 (ja) クランプオン式超音波流量計
EP2545345B1 (en) Apparatus and method for sensing fluid flow in a pipe with variable wall thickness
JP2005530155A (ja) 手持ち式装置を用いて流体導管用フィッティング組立体を超音波テストする方法
KR20150141876A (ko) 클램프온식 초음파 유량계 및 유량 계측 방법
JP2014178202A (ja) 超音波流量計及び超音波流量測定方法
JP6781627B2 (ja) 超音波流量計、超音波緩衝装置、超音波流量計測方法、超音波緩衝方法、および超音波緩衝体取付方法
JP2006276032A5 (ja)
JP4984346B2 (ja) 流量計
JP2006292381A (ja) 超音波流量計
JP6366313B2 (ja) 流体識別装置及び流体識別方法
EP2269010B1 (en) Apparatus for attenuating ultrasonic waves propagating within a pipe wall
JP6348409B2 (ja) 超音波流量計、流量の計測方法、及び超音波流量計の超音波吸収材のキット
JP7056096B2 (ja) 超音波流量測定構造
JP6909100B2 (ja) 超音波流量計および超音波流量計測方法
JP2005180988A (ja) 超音波流量計
US20200209197A1 (en) A holding arrangement for an acoustic transmitter in an acoustic spectroscopy system
JP5898369B1 (ja) 超音波流量計
JP7035264B1 (ja) 超音波流量計
JP6393074B2 (ja) 超音波吸収体の貼付方法及び超音波流量計
Wichaidit et al. Effects of the pipe-joints on acoustic emission wave propagation velocity
JP6674252B2 (ja) クランプオン形超音波流量計
JP2017015674A (ja) 超音波流量計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7160622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150