JP5898369B1 - 超音波流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波ビームの管体への伝導を抑制してノイズを低減するとともに、被測定流体へ超音波ビームを強く放射して精度よく送受信を行う超音波流量計を提供すること。【解決手段】管体110に超音波ビームを通す一対または複数対の穴(111A、111B)が、管体の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成され、管体110の外周側から穴(111A)を覆う繊維強化樹脂製のカバー部材(131A)が、穴(111A)に設置されて超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部(131Aa)を有し、上流側圧電素子(121A)に接合した超音波ビーム透過部(131Aa)と下流側圧電素子(121B)に接合した超音波ビーム透過部(131Ba)とが、管体110の外周面に対して傾いているとともに互いに対向している構成である超音波流量計100。【選択図】図6

Description

本発明は、圧電素子から発生する超音波ビームが管体の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から管体の内部の流体速度を求め、この流体速度に管体の内部の断面積を乗じて管体の内部を流れる流量を求める時間差方式の超音波流量計に関するものであって、特に、石油化学プロセスライン及び一般の化学プラント等において、配管内の流体を測定するための超音波流量計に関するものである。
従来、時間差方式の超音波流量計として、流動媒体が流れる金属製の測定管と、送信ヘッドと、受信ヘッドとを備えた超音波式流量測定器が知られている(例えば、特許文献1)。
また、時間差方式の超音波流量計として、ノイズを低減する繊維強化樹脂製の管体と、一対の超音波送受信器とを備えた超音波流量計が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2001−141533号公報(特に、図1、図2参照) 特開2014−77653号公報(特に、図1、図2、図5参照)
しかしながら、上述した特許文献1の超音波式流量測定器は、測定管が側方の突出したスリーブを有し、このスリーブの内部に送信ヘッドおよび受信ヘッドのそれぞれのケーシングが配置された構造であったため、測定管とスリーブとを一体に成形するのは困難であり、スリーブを測定管に溶接すると熱による歪みが生じるため、スリーブの位置や向きが所望の位置や向きからずれてしまい流速を精度よく測定することが困難であるという問題があった。
また、上述した特許文献2の超音波流量計は、超音波送受信器からの超音波パルス信号が繊維強化樹脂製の管体の外側から斜めに入射する構成であったため、超音波パルス信号が管体を外側から内側へ通過するときに減衰して超音波パルス信号が小さくなる虞があった。
同様に、管体の内部の流体を伝搬した超音波パルス信号が繊維強化樹脂製の管体の内側から斜めに入射して超音波送受信器に到達する構成であったため、音波パルス信号が管体を内側から外側へ通過するときに減衰して超音波パルス信号がさらに小さくなる虞があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、超音波ビームの管体への伝導を抑制してノイズを低減するとともに、被測定流体へ超音波ビームを強く放射して精度よく送受信を行う超音波流量計を提供することである。
本請求項1に係る発明は、被測定流体を流通させる管体と、前記被測定流体の流通方向に対して斜めに横切って相互に対向した状態で超音波ビームの送受信を交互に行う一対または複数対の上流側圧電素子および下流側圧電素子とを備え、前記超音波ビームが前記管体の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から管体の内部の流体速度を求め、該流体速度に管体の内部の断面積を乗じて管体の内部を流れる流量を求める時間差方式の超音波流量計であって、前記管体に超音波ビームを通す一対または複数対の穴が、前記管体の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成され、前記管体の外周側から穴を覆う繊維強化樹脂製のカバー部材が、前記穴に設置されて超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部を有し、前記上流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部と前記下流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部とが、前記管体の外周面に対して傾いているとともに互いに対向して設置され、前記カバー部材の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向が、前記超音波ビーム透過部のシート延設方向に沿っていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された超音波流量計の構成に加えて、前記カバー部材が、前記管体に対してシール材またはシール剤を介して取付けられていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された超音波流量計の構成に加えて、前記上流側圧電素子および下流側圧電素子が複数組あり、前記流通方向から視た複数組のうちの少なくとも1つの超音波ビーム伝搬路が、前記管体の管軸中心を通過しない伝搬路から成り、各組の上流側圧電素子および下流側圧電素子が、前記カバー部材を介して管体に対して設置されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された超音波流量計の構成に加えて、前記流通方向から視た各組の上流側圧電素子と下流側圧電素子との間の超音波ビーム伝搬路が、互いに平行に構成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された超音波流量計の構成に加えて、前記カバー部材を形成する繊維強化樹脂の繊維が、炭素繊維であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された超音波流量計の構成に加えて、前記管体が、金属で形成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載された超音波流量計の構成に加えて、前記カバー部材を管体に押し付けるとともに固定する押し付け部材が、前記管体の外周側にねじ留めされていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載された超音波流量計の構成に加えて、前記カバー部材の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向が、前記超音波ビーム透過部の厚み方向に直交する方向に沿っていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明の超音波流量計は、被測定流体を流通させる管体と、被測定流体の流通方向に対して斜めに横切って相互に対向した状態で超音波ビームの送受信を交互に行う一対または複数対の上流側圧電素子および下流側圧電素子とを備えていることにより、超音波ビームが管体の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から管体の内部の流体速度を求め、この流体速度に管体の内部の断面積を乗じて管体の内部を流れる流量を求めることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明の超音波流量計によれば、管体に超音波ビームを通す一対または複数対の穴が、管体の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成され、管体の外周側から穴を覆う繊維強化樹脂製のカバー部材が、穴に設置されて超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部を有し、上流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部と下流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部とが、管体の外周面に対して傾いているとともに互いに対向して設置され、カバー部材の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向が、超音波ビーム透過部のシート延設方向に沿っていることにより、繊維強化樹脂のシート状の超音波ビーム透過部が厚み方向に超音波ビームを透過させるとともに繊維の延伸方向(配向)であるシート延設方向には超音波ビームを大きく減衰させるため、超音波ビームの管体への伝導を抑制してノイズを低減するとともに、被測定流体へ超音波ビームを強く放射して精度よく送受信を行うことができる。
本請求項2に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、カバー部材が、管体に対してシール材またはシール剤を介して取付けられていることにより、カバー部材と管体との間の隙間が塞がれるため、被測定流体が穴から漏れることを確実に防止することができる。
さらに、溶接することなくカバー部材が取付けられることとなり溶接の熱による歪みが生じないため、超音波ビームの送受信を精度よく行うことができる。
本請求項3に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、上流側圧電素子および下流側圧電素子が複数組あり、流通方向から視た複数組のうちの少なくとも1つの超音波ビーム伝搬路が、管体の管軸中心を通過しない伝搬路から成り、各組の上流側圧電素子および下流側圧電素子が、カバー部材を介して管体に対して設置されていることにより、管体の内部における被測定流体の測定箇所が異なるため、管体の内部における被測定流体の流速分布を推定してより精度よく流速を測定することができる。
さらに、被測定流体の速度が比較的に遅い場合に管体の内部中央における速度と内部側方における速度との差が大きくなりこの差が把握されるため、被測定流体の速度が比較的に遅い場合であっても被測定流体の流速分布を推定して精度よく流速を測定することができる。
また、被測定流体の種類を変更した場合であっても粘度、密度等が影響して変化する流速分布を推定して精度よく流速を測定することができる。
本請求項4に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、流通方向から視た各組の上流側圧電素子と下流側圧電素子との間の超音波ビーム伝搬路が、互いに平行に構成されていることにより、管体の内部における被測定流体の流速分布の形状が推定されやすくなるため、容易に測定精度を向上させることができる。
本請求項5に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、カバー部材を形成する繊維強化樹脂の繊維が、炭素繊維であることにより、分子結合が強まるため、耐熱性や耐久性や強度や剛性を向上させることができる。
本請求項6に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、管体が、金属で形成されていることにより、超音波ビームが金属製の管体中を伝導する虞がある場合であっても管体中における超音波ビームの伝導が抑制されるため、ノイズを低減することができる。
さらに、カバー部材のみを繊維強化樹脂で形成して管体を金属で形成することでコストを抑えることができる。
本請求項7に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、カバー部材を管体に押し付けるとともに固定する押し付け部材が、管体の外周側にねじ留めされていることにより、カバー部材が管体に強固に固定されてカバー部材と管体との間の隙間が塞がれるため、被測定流体が隙間から漏れることをより確実に防止することができる。
本請求項8に係る発明の超音波流量計によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、カバー部材の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向が、超音波ビーム透過部の厚み方向に直交する方向に沿っていることにより、繊維強化樹脂のシート状の超音波ビーム透過部が厚み方向に超音波ビームを確実に透過させるとともに繊維の延伸方向(配向)であるシート延設方向には超音波ビームを確実に大きく減衰させるため、超音波ビームの管体への伝導を確実に抑制してノイズを確実に低減することができる。
本発明の第1実施例である超音波流量計の概略を示す斜視図。 本発明の第1実施例である超音波流量計の概略を示す一部分解斜視図。 (A)(B)は本発明の超音波流量計の原理を説明するための側方断面概略図および流通方向から視た概略図。 (A)(B)は超音波流量計の管体の内部を流れる流体の速度分布を示す図。 図1に示す符号5−5で視た断面図。 図1に示す符号6−6で視た要部拡大断面図。 本発明の第2実施例である超音波流量計の概略を示す斜視図。 本発明の第2実施例である超音波流量計の概略を示す一部分解斜視図。
本発明の超音波流量計は、管体に超音波ビームを通す一対または複数対の穴が、管体の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成され、管体の外周側から穴を覆う繊維強化樹脂製のカバー部材が、穴に設置されて超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部を有し、上流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部と下流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部とが、管体の外周面に対して傾いているとともに互いに対向して設置され、カバー部材の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向が、超音波ビーム透過部のシート延設方向に沿い、超音波ビームの管体への伝導を抑制してノイズを低減するとともに、被測定流体へ超音波ビームを強く放射して精度よく送受信を行って精度よく流速および流量を測定するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、カバー部材は、繊維強化樹脂製であれば、ガラス繊維で強化された樹脂や炭素繊維で強化された樹脂など如何なるものであっても構わない。
繊維強化樹脂の繊維は、シート状の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向がシート延設方向(厚み方向に直交する方向)に沿う構成であれば、ファイバーと称する短繊維でもフィラメントと称する長繊維でもよい。
また、本発明の超音波流量計で計測する被測定流体としては、たとえば、石油化学プロセスライン及び一般の化学プラント等における配管内の流体である。
以下に、本発明の第1実施例である超音波流量計100について、図1乃至図6に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例である超音波流量計100の概略を示す斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例である超音波流量計100の概略を示す一部分解斜視図であり、図3(A)は、本発明の超音波流量計100の原理を説明するための側方断面概略図であり、図3(B)は、本発明の超音波流量計100の原理を説明するための流通方向から視た概略図であり、図4(A)は、超音波流量計100の管体110の内部を被測定流体が比較的遅く流れるときの速度分布を示す図であり、図4(B)は、図4(A)のときよりも被測定流体が速く流れるときの速度分布を示す図であり、図5は、図1に示す符号5−5で視た断面図であり、図6は、図1に示す符号6−6で視た要部拡大断面図である。
本発明の第1実施例である超音波流量計100は、図1乃至図6に示すように、被測定流体を流通させる管体110と、この管体110の外周に設置されて超音波ビームの送受信を交互に行う二個で一組となる一対の上流側測定センサヘッド120Aおよび下流側測定センサヘッド120Bとを備えている。
対となる上流側測定センサヘッド120Aおよび下流側測定センサヘッド120Bは、被測定流体の流通方向に対して斜めに横切った位置に互いに対向した状態で設置されている。
本実施例では、上流側測定センサヘッド120Aおよび下流側測定センサヘッド120Bが、管体110の周方向に互いにずらして一例として6組設置され、上流側測定センサヘッド120Aは、それぞれ上流側圧電素子を有し、下流側測定センサヘッド120Bは、それぞれ下流側圧電素子を有している。
対となる上流側圧電素子および下流側圧電素子は、相互に対向して超音波ビームの送受信を交互に行うように設けられている。
具体的には、第1組の上流側圧電素子121Aと第1組の下流側圧電素子121Bとが相互に対向し、第2組の上流側圧電素子122Aと第2組の下流側圧電素子122Bとが相互に対向し、第3組の上流側圧電素子123Aと第3組の下流側圧電素子123Bとが相互に対向している。
さらに、第4組の上流側圧電素子124Aと第4組の下流側圧電素子124Bとが相互に対向し、第5組の上流側圧電素子125Aと第5組の下流側圧電素子125Bとが相互に対向し、第6組の上流側圧電素子126Aと第6組の下流側圧電素子126Bとが相互に対向している。
なお、本願の図面において、圧電素子と図示しない変換器などの演算部とを電気的に接続する電線の図示は省略する。
ここで、本発明の超音波流量計100の原理について説明する。
図3(A)に示すように、上流側測定センサヘッド120Aが、管体110に形成された上流側の穴を覆う繊維強化樹脂製の上流側カバー部材130Aを介して管体110の外周に設置されている。
同様に、下流側測定センサヘッド120Bが、管体110に形成された下流側の穴を覆う繊維強化樹脂製の下流側カバー部材130Bを介して管体110の外周に設置されている。
そして、超音波流量計100は、上流側測定センサヘッド120Aおよび下流側測定センサヘッド120Bと電気的に接続された図示しない変換器などの演算部によって、圧電素子から発生する超音波ビームが管体110の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から管体110の内部の平均流体速度を求め、この平均流体速度に管体110の内部の断面積を乗じて管体110の内部を流れる被測定流体の流量を求めるように構成されている。
さらに、図3(B)に示すように、複数組の一例として3組の上流側測定センサヘッド120Aと下流側測定センサヘッド120Bとの間の超音波ビーム伝搬路B1〜B3が、互いに交わらない関係の一例として平行な関係である。
また、流通方向から視た管体110の中心を通過する超音波ビーム伝搬路B1の長さと、その両側を通過する超音波ビーム伝搬路B2、B3の長さとが異なるように、3組の上流側測定センサヘッド120Aおよび下流側測定センサヘッド120Bが、管体110の外周に設置されている。
これにより、管体110の内部における被測定流体の測定箇所が異なる。
例えば、図4(A)に示す流体速度が比較的遅いときの速度分布や、図4(B)に示す図4(A)のときより流体速度が速いときの速度分布を推定してより精度よく流速を測定することができる。
さらに、図4(A)に示す流体速度が比較的遅いときの速度分布と、図4(B)に示す流体速度が比較的速いときの速度分布とにおいて分布形状が異なる場合であっても、分布形状の差を把握することができる。
つまり、流体速度が比較的遅いとき、流体速度が比較的速いときのいずれであっても、被測定流体の流速分布を推定して精度よく流速を測定することができる。
また、3組の上流側測定センサヘッド120Aと下流側測定センサヘッド120Bとの間の超音波ビーム伝搬路B1〜B3が、平行であることにより、管体110の内部における被測定流体の流速分布の形状が推定されやすくなる。
6組の上流側測定センサヘッド120A、下流側測定センサヘッド120B、および管体110の外周の穴は、それぞれ同様の構成であるので、第1組乃至第3組について説明することとし、第4組乃至第6組についての詳しい説明および図示は省略する。
図5および図6に示すように、管体110に超音波ビームを通す一対の穴である第1組の上流側の穴111Aおよび第1組の下流側の穴111Bが、管体110の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置(流通方向に相互にずらした位置)に形成されている。
同様に、第2組の上流側の穴112Aおよび第2組の下流側の穴112Bが、管体110の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成されている。
さらに、第3組の上流側の穴113Aおよび第3組の下流側の穴113Bが、管体110の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成されている。
管体110の外周の穴の周辺には、管体110の径の大小に関わらず後述するカバー部材やOリング台座150を設置することができるように、平坦なカバー取り付け面117A〜117Fが形成されている。
図2、図5および図6に示すように、第1組の上流側カバー部材131Aは、一例として所謂ドライカーボンでありフィラメント状態のプリプレグシートを積層した炭素繊維強化樹脂で形成されて、管体110の外周側から第1組の上流側の穴111Aを覆うように設置されている。
さらに、第1組の上流側カバー部材131Aは、超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部131Aaを有している。
また、第1組の上流側カバー部材131Aの超音波ビーム透過部131Aaの管体外側となる面に、第1組の上流側圧電素子121Aが接着されている。
第1組の下流側カバー部材131Bについても、第1組の上流側カバー部材131Aと同様である。
なお、第1組の上流側カバー部材131Aの全体をシート状に形成したが、少なくとも超音波ビーム透過部131Aaがシート状に形成されていればよい。
そして、第1組の上流側圧電素子121Aと接合した超音波ビーム透過部131Aaと、第1組の下流側圧電素子121Bと接合した超音波ビーム透過部131Baとが、管体110の外周面に対して傾いているとともに互いに平行な姿勢で対向している。
つまり、第1組の上流側圧電素子121Aおよび第1組の下流側圧電素子121Bが、超音波ビーム透過部131Aaの面および超音波ビーム透過部131Baの面に対して垂直方向に超音波ビームをそれぞれ出射する構成である。
ここで、シート状の繊維強化樹脂は、通常、シートの延設方向に沿って繊維が延伸した状態となっており、繊維の延伸方向(配向)に超音波ビームを伝導させにくく、シートの厚み方向には超音波ビームを伝導、透過させやすい特性を有している。
これにより、炭素繊維強化樹脂のシート状の超音波ビーム透過部131Aa、131Baが厚み方向に超音波ビームを透過させるとともに繊維の延伸方向であるシート延設方向には超音波ビームを大きく減衰させる。
つまり、超音波ビームの管体110への伝導が抑制されてノイズが低減されるとともに、被測定流体へ超音波ビームが強く放射されて精度よく送受信が行われる。
さらに、第1組の上流側の穴111Aおよび第1組の下流側の穴111Bの径は、第1組の上流側圧電素子121Aおよび第1組の下流側圧電素子121Bの大きさ程度で十分となり、第1組の上流側の穴111Aおよび第1組の下流側の穴111Bによる被測定流体の流れの乱れが小さくなる。
第1組の上流側カバー部材131Aおよび第1組の下流側カバー部材131Bについて説明したが、第2組の上流側カバー部材132Aおよび第2組の下流側カバー部材132B、第3組の上流側カバー部材133Aおよび第3組の下流側カバー部材133Bについては、第1組の上流側カバー部材131Aおよび第1組の下流側カバー部材131Bと同様である。
つまり、図5に示すように、第2組の上流側圧電素子122Aと接合した第2組の上流側カバー部材132Aの超音波ビーム透過部132Aaと、第2組の下流側圧電素子122Bと接合した第2組の下流側カバー部材132Bの超音波ビーム透過部132Baとが互いに平行な姿勢で対向している。
同様に、第3組の上流側圧電素子123Aと接合した第3組の上流側カバー部材133Aの超音波ビーム透過部133Aaと、第3組の下流側圧電素子123Bと接合した第3組の下流側カバー部材133Bの超音波ビーム透過部133Baとが互いに平行な姿勢で対向している。
なお、図示を省略した、第4組の上流側カバー部材および第4組の下流側カバー部材、第5組の上流側カバー部材および第5組の下流側カバー部材、第6組の上流側カバー部材および第6組の下流側カバー部材についても、第1組の上流側カバー部材131Aおよび第1組の下流側カバー部材131Bと同様である。
本実施例では、第1組の上流側カバー部材131Aが、管体110に対してシール材であるOリング140を介して取付けられている。
これにより、第1組の上流側カバー部材131Aと管体110との間の隙間が塞がれる。
つまり、被測定流体が第1組の上流側の穴111Aから漏れることが確実に回避される。
さらに、溶接することなく第1組の上流側カバー部材131Aが取付けられることとなり溶接の熱による歪みが生じない。
なお、シール材であるOリング140に代えてシール剤を用いてもよい。
具体的には、Oリング台座150が、カバー取り付け面117A〜117Fに設置され、Oリング台座150の内部にOリング140が設置され、さらにOリング140の内側にガイドリング160が設置されている。
カバー取り付け面117A〜117FへのOリング台座150の取り付け方は、溶接、接着、圧着、溶着などいずれでもよい。
ガイドリング160は、Oリング140の内側に負圧が作用した場合であっても、Oリング140の位置および形状を保持するように構成されている。
本実施例では、管体110が、金属で形成され、上流側カバー部材130Aおよび下流側カバー部材130Bが、炭素繊維強化樹脂で形成されている。
これにより、超音波ビームが金属製の管体中を伝導する虞がある場合であっても管体中における超音波ビームの伝導が抑制される。
さらに、上流側カバー部材130Aおよび下流側カバー部材130Bのみを炭素繊維強化樹脂で形成して管体110を金属で形成することでコストを抑えることができる。
さらに、本実施例では、第1組の上流側カバー部材131Aを管体110に押し付けるとともに固定する押し付け部材としての押し付けパイプ171および押し付け板172が、管体110の外周側にねじ留めされている。
具体的には、押し付けパイプ171が、第1組の上流側カバー部材131Aにおける管体外側に設置され、さらに押し付け板172が、押し付けパイプ171における管体外側に設置されている。
そして、ねじ180が、Oリング台座150の雌ねじと螺合することにより、第1組の上流側カバー部材131Aが管体110に押し付けられるとともに固定される。
これにより、第1組の上流側カバー部材131Aが管体110に強固に固定されて第1組の上流側カバー部材131Aと管体110との間の隙間が塞がれる。
そして、押し付け力および固定力が、管体110の内部の内圧力と対抗して、被測定流体が隙間から漏れることがより確実に回避される。
また、押し付けパイプ171を、繊維強化樹脂(炭素繊維強化樹脂)で形成することが望ましい。
これにより、押し付けパイプ171のパイプ延設方向が繊維の延伸方向となり、押し付け板172を介した超音波ビームの管体110への伝導が抑制される。
なお、第1組の上流側カバー部材131Aの周辺の構造について説明したが、第1組の下流側カバー部材131Bの周辺の構造についても同様である。
さらに、第2組の上流側カバー部材132A乃至第6組の上流側カバー部材(図示せず)および第2組の下流側カバー部材132B乃至第6組の下流側カバー部材(図示せず)の周辺の構造についても同様である。
さらに、カバー部材の強度および剛性を高めるために、カバー部材の端部を曲げた形状にしてもよい。
また、管体110における流通方向両端に、図示しない他の管体と接続するためのフランジを形成してもよいのは勿論である。
このようにして得られた本発明の第1実施例である超音波流量計100は、管体110に超音波ビームを通す一対または複数対の穴である第1組の上流側の穴111Aおよび第1組の下流側の穴111B(第2組乃至第6組も同様)が、管体110の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成され、管体110の外周側から第1組の上流側の穴111Aを覆う繊維強化樹脂製のカバー部材である第1組の上流側カバー部材131A(第2組乃至第6組も同様)が、第1組の上流側の穴111Aに設置されて超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部131Aaを有し、管体110の外周側から第1組の下流側の穴111Bを覆う繊維強化樹脂製のカバー部材である第1組の下流側カバー部材131B(第2組乃至第6組も同様)が、第1組の下流側の穴111Bに設置されて超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部131Baを有し、第1組の上流側圧電素子121Aに接合した超音波ビーム透過部131Aaと第1組の下流側圧電素子121Bに接合した超音波ビーム透過部131Baとが、管体110の外周面に対して傾いているとともに互いに対向している構成であることにより、超音波ビームの管体110への伝導を抑制してノイズを低減するとともに、被測定流体へ超音波ビームを強く放射して精度よく送受信を行って精度よく流速および流量を測定することができる。
さらに、第1組の上流側カバー部材131Aおよび第1組の下流側カバー部材131B(第2組乃至第6組も同様)が、管体110に対してシール材またはシール剤の一例であるOリング140を介して取付けられていることにより、被測定流体が穴から漏れることを確実に防止することができる。
また、上流側圧電素子および下流側圧電素子が、複数組として第1組の上流側圧電素子121A乃至第6組の上流側圧電素子126Aおよび第1組の下流側圧電素子121B乃至第6組の下流側圧電素子126Bの6組あり、流通方向から視た複数組のうちの少なくとも1つである第1組(第4組)の超音波ビーム伝搬路B1の長さが、複数組のうちのその他である第2組および第3組(第5組および第6組)の超音波ビーム伝搬路B2、B3の長さと異なるとともに、流通方向から視た超音波ビーム伝搬路B1〜B3が、互いに交わらない関係で、第1組の上流側圧電素子121A乃至第6組の上流側圧電素子126Aおよび第1組の下流側圧電素子121B乃至第6組の下流側圧電素子126Bが、カバー部材を介して管体110に対して設置されていることにより、管体110の内部における被測定流体の流速分布を推定してより精度よく流速および流量を測定することができる。
さらに、流通方向から視た第1組の上流側圧電素子121Aと第1組の下流側圧電素子121Bとの間の第1組の超音波ビーム伝搬路B1、第2組の上流側圧電素子122Aと第2組の下流側圧電素子122Bとの間の第2組の超音波ビーム伝搬路B2、および第3組の上流側圧電素子123Aと第3組の下流側圧電素子123Bとの間の第3組の超音波ビーム伝搬路B3が、互いに平行に構成されていることにより、容易に測定精度を向上させることができる。
また、第1組の上流側カバー部材131A乃至第6組の上流側カバー部材(図示せず)および第1組の下流側カバー部材131B乃至第6組の下流側カバー部材(図示せず)を形成する繊維強化樹脂の繊維が、炭素繊維であることにより、耐熱性や耐久性や強度や剛性を向上させることができる。
さらに、管体110が、金属で形成されて、第1組の上流側カバー部材131A乃至第6組の上流側カバー部材(図示せず)および第1組の下流側カバー部材131B乃至第6組の下流側カバー部材(図示せず)が、炭素繊維強化樹脂で形成されていることにより、ノイズを低減するとともに、コストを抑えることができる。
また、第1組の上流側カバー部材131A乃至第6組の上流側カバー部材(図示せず)および第1組の下流側カバー部材131B乃至第6組の下流側カバー部材(図示せず)を管体110に押し付けるとともに固定する押し付け部材としての押し付けパイプ171および押し付け板172が、管体110の外周側にねじ留めされていることにより、被測定流体が隙間から漏れることをより確実に防止することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第2実施例である超音波流量計200について、図7および図8に基づいて説明する。
ここで、図7は、本発明の第2実施例である超音波流量計200の概略を示す斜視図であり、図8は、本発明の第2実施例である超音波流量計200の概略を示す一部分解斜視図である。
第2実施例の超音波流量計200は、第1実施例の超音波流量計100の圧電素子毎に配置した上流側カバー部材130Aおよび下流側カバー部材130Bを圧電素子3つに対して1部材とするとともに管体の外周面に沿った形状にしたものであり、多くの要素について第1実施例の超音波流量計100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
図7および図8に示すように、管体210の外周面に沿った弧型の上流側カバー部材230Aが2つ配設され、同様に弧型の下流側カバー部材230Bが2つ配設されている。
一方の上流側カバー部材230Aaの3箇所の超音波ビーム透過部231Aa、232Aa、233Aaには、第1組の上流側圧電素子221A、第2組の上流側圧電素子222A、および第3組の上流側圧電素子223Aがそれぞれ接着されている。
同様に、他方の上流側カバー部材230Abの3箇所の超音波ビーム透過部(図示せず)には、第4組の上流側圧電素子224A、第5組の上流側圧電素子225A、および第6組の上流側圧電素子226Aがそれぞれ接着されている。
また、一方の下流側カバー部材230Baの3箇所の超音波ビーム透過部(図示せず)には、第1組の下流側圧電素子221B、第2組の下流側圧電素子222B、および第3組の下流側圧電素子223Bがそれぞれ接着されている。
同様に、他方の下流側カバー部材230Bbの3箇所の超音波ビーム透過部には、第4組の下流側圧電素子224B、第5組の下流側圧電素子225B、および第6組の下流側圧電素子226Bがそれぞれ接着されている。
一方の上流側カバー部材230Aaは、ねじ280によって連結部材290の一端側と接続され、他方の上流側カバー部材230Abは、ねじ280によって連結部材290の他端側と接続されている。
これにより、2つの上流側カバー部材230Aは、管体210の外周面と隙間無く管体210の外周に強固に取り付けられて、押し付け力を発生させてこの押し付け力を管体210の内圧力と対抗させることができる。
上流側カバー部材230Aの取り付け方と同様に、一方の下流側カバー部材230Baは、ねじ280によって連結部材290の一端側と接続され、他方の下流側カバー部材230Bbは、ねじ280によって連結部材290の他端側と接続されている。
このように、上流側カバー部材230Aおよび下流側カバー部材230Bを管体210の外周面に沿った弧状に形成することにより、上述した実施例1と比べて、部品点数を少なくすることができる。
なお、管体210における流通方向両端に、図示しない他の管体と接続するためのフランジ218が形成されている。
また、必要に応じて、上流側カバー部材230Aおよび下流側カバー部材230Bの強度や剛性を高めるために、弧状のリブを、それぞれの側端に形成してもよい。
100、 200 ・・・ 超音波流量計
110、 210 ・・・ 管体
111A、 211A ・・・ 第1組の上流側の穴
111B ・・・ 第1組の下流側の穴
112A、 212A ・・・ 第2組の上流側の穴
112B ・・・ 第2組の下流側の穴
113A ・・・ 第3組の上流側の穴
113B ・・・ 第3組の下流側の穴
117A〜F ・・・ カバー取り付け面
218 ・・・ フランジ
120A ・・・ 上流側測定センサヘッド
120B ・・・ 下流側測定センサヘッド
121A、 221A ・・・ 第1組の上流側圧電素子
121B、 221B ・・・ 第1組の下流側圧電素子
122A、 222A ・・・ 第2組の上流側圧電素子
122B、 222B ・・・ 第2組の下流側圧電素子
123A、 223A ・・・ 第3組の上流側圧電素子
123B、 223B ・・・ 第3組の下流側圧電素子
124A、 224A ・・・ 第4組の上流側圧電素子
124B、 224B ・・・ 第4組の下流側圧電素子
125A、 225A ・・・ 第5組の上流側圧電素子
125B、 225B ・・・ 第5組の下流側圧電素子
126A、 226A ・・・ 第6組の上流側圧電素子
126B、 226B ・・・ 第6組の下流側圧電素子
130A、 230A ・・・ 上流側カバー部材
130B、 230B ・・・ 下流側カバー部材
131A ・・・ 第1組の上流側カバー部材
131Aa、231Aa・・・ 超音波ビーム透過部
131B ・・・ 第1組の下流側カバー部材
131Ba ・・・ 超音波ビーム透過部
132A ・・・ 第2組の上流側カバー部材
132Aa、232Aa・・・ 超音波ビーム透過部
132B ・・・ 第2組の下流側カバー部材
132Ba ・・・ 超音波ビーム透過部
133A ・・・ 第3組の上流側カバー部材
133Aa、233Aa・・・ 超音波ビーム透過部
133B ・・・ 第3組の下流側カバー部材
133Ba ・・・ 超音波ビーム透過部
140 ・・・ Oリング(シール材)
150 ・・・ Oリング台座
160 ・・・ ガイドリング
171 ・・・ 押し付けパイプ(押し付け部材)
172 ・・・ 押し付け板(押し付け部材)
180、 280 ・・・ ねじ
290 ・・・ 連結部材
B1〜B3 ・・・ 超音波ビーム伝搬路

Claims (8)

  1. 被測定流体を流通させる管体と、前記被測定流体の流通方向に対して斜めに横切って相互に対向した状態で超音波ビームの送受信を交互に行う一対または複数対の上流側圧電素子および下流側圧電素子とを備え、前記超音波ビームが前記管体の上流側から下流側に伝搬する時間と下流側から上流側に伝搬する時間との時間差から管体の内部の流体速度を求め、該流体速度に管体の内部の断面積を乗じて管体の内部を流れる流量を求める時間差方式の超音波流量計であって、
    前記管体に超音波ビームを通す一対または複数対の穴が、前記管体の外周で流通方向に対して斜めに横切った位置に形成され、
    前記管体の外周側から穴を覆う繊維強化樹脂製のカバー部材が、前記穴に設置されて超音波ビームを透過させるシート状の超音波ビーム透過部を有し、
    前記上流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部と前記下流側圧電素子に接合した超音波ビーム透過部とが、前記管体の外周面に対して傾いているとともに互いに対向して設置され、
    前記カバー部材の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向が、前記超音波ビーム透過部のシート延設方向に沿っていることを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記カバー部材が、前記管体に対してシール材またはシール剤を介して取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
  3. 前記上流側圧電素子および下流側圧電素子が複数組あり、前記流通方向から視た複数組のうちの少なくとも1つの超音波ビーム伝搬路が、前記管体の管軸中心を通過しない伝搬路から成り、各組の上流側圧電素子および下流側圧電素子が、前記カバー部材を介して管体に対して設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波流量計。
  4. 前記流通方向から視た各組の上流側圧電素子と下流側圧電素子との間の超音波ビーム伝搬路が、互いに平行に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の超音波流量計。
  5. 前記カバー部材を形成する繊維強化樹脂の繊維が、炭素繊維であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の超音波流量計。
  6. 前記管体が、金属で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の超音波流量計。
  7. 前記カバー部材を管体に押し付けるとともに固定する押し付け部材が、前記管体の外周側にねじ留めされていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の超音波流量計。
  8. 前記カバー部材の超音波ビーム透過部における繊維の延伸方向が、前記超音波ビーム透過部の厚み方向に直交する方向に沿っていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の超音波流量計。
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