JP7160153B1 - 光波長フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のMMIをモード次数又は偏波によらず動作させる。【解決手段】q(qは2以上の整数)個の光分離部と、MMIカプラを備える。光分離部は、各々1の入力ポートとM(Mは2以上の整数)の出力ポートを有し、入力ポートに入力されたMのモードを含む入力光を各モードの光に分離して、それぞれ、第1~第M出力ポートから出力する。MMIカプラは、一端側に、第1の間隔で配置されたp×Mの入力部と、他端側に、第1の間隔で配置されたp×Mの出力部を有する。ここで、第u(uは1以上p×M以下の整数)入力部と、第u出力部が対向する位置に配置されている。また、第s光分離部の第t出力ポートは、MMIカプラの第u入力部に接続され、以下の式(1)を満たす。u=(s-1)×p×M/q+t (1)【選択図】図1

Description

この発明は、光導波路素子に関し、例えば、光コヒーレント通信、ホモダイン検波若しくはヘテロダイン検波を行う光センサ、又は、光スイッチングに用いて好適な、光導波路素子に関する。
近年、小型化と量産性に優れることから、シリコン系素材を導波路材料として用いるシリコン(Si)導波路が注目されている。Si導波路では、実質的に光の伝送路となる光導波路コアを、Siを材料として形成する。そして、Siよりも屈折率の低い例えばシリカ等を材料としたクラッドで、光導波路コアの周囲を覆う。このような構成により、光導波路コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きくなるため、光導波路コア内に光を強く閉じ込めることができる。その結果、曲げ半径を例えば1μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路を実現することができる。そのため、電子回路と同程度の大きさの光回路を作成することが可能であり、光デバイス全体の小型化に有利である。
また、Si導波路では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の半導体装置の製造過程を流用することが可能である。そのため、チップ上に電子機能回路と光機能回路とを一括形成する光電融合(シリコンフォトニクス)の実現が期待されている。
このSi導波路を光コヒーレント検波に用いる際に有用な回路が光ハイブリッド回路である。図10を参照して、光ハイブリッド回路の従来例を説明する。図10は、光ハイブリッド回路の従来例を説明するための模式図である。
光ハイブリッド回路は、第1及び第2入力分岐素子502及び504と、それぞれ長手方向に延在する第1~第4光導波路512、514、516及び518と、位相回転素子520と、第1及び第2方向性結合器532及び534とを備えて構成される。第1入力分岐素子502に、第1及び第2光導波路512及び514が接続されており、第2入力分岐素子504に、第3及び第4光導波路516及び518が接続されている。第2光導波路514と第3光導波路516とは交差し、第1及び第3光導波路512及び516が第1方向性結合器532に接続され、第2及び第4光導波路514及び518が第2方向性結合器534に接続されている。また、第4光導波路518には、位相回転素子520が設けられている。位相回転素子520は、第4光導波路218を伝播する光に90度(π/2)の位相回転を施す。
この光ハイブリッド回路には、これまで多くの改良が加えられている。先ず、構成要素を少なくするために、2×4型の多モード干渉(MMI:Muli-Mode-Inteference)カプラを使用することが考えられた(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されている光ハイブリッド回路は、1つのMMIカプラで実現される。
しかも、入力分岐素子と方向性結合器の間をつなぎ、90度の位相回転を発生させるためのシングルモード導波路が存在しない。このため、シングルモード導波路で生じがちな位相誤差を回避できる。
しかし、必要な位相関係を得るためには、4本の光導波路のうち3本を交差配置する必
要がある。光導波路の交差には、ある程度の角度の保持が必要になるなど、回路の小型化が難しかったり、設計が面倒であったりする。
この特許文献1の課題を解決するために、2×4MMIカプラの4つの出力ポートのうち、2つの出力ポートに2×2MMIカプラを接続し、さらに、MMIカプラとして幅テーパMMIカプラを用いる技術がある(例えば、特許文献2参照)。
また、90度の位相回転をシングルモード導波路で生じさせるのではなく、入力分岐素子として1×2MMIカプラと2×2MMIカプラを使用する技術がある(例えば、特許文献3参照)。特許文献3の光ハイブリッド回路では、位相回転をシングルモード導波路で生じさせないことから、幅誤差に強くなる。
これらの素子は、従来、単一の偏波又は単一のモードで動作する。入力光の直交した2つの偏波に対して動作させるために、通常、入力光を偏波分離し、偏波変換により偏波を揃えて素子に入力させる(例えば、特許文献4又は5参照)。複数のモードで動作させる場合は、通常、モード分離して、それぞれのモードに対応する素子を用意する。
また、モード無依存で動作させるため、素子のポートに多モード光を入力光として入力し、素子のポートから多モード光を出力光として出力させる技術もある(例えば、非特許文献1参照)。
特表2012-518202号公報 特許第5287527号 特許第5243607号 特開2018-146614号公報 特許第5920467号
Photonics Technology Letters vol.32, p.883, 2020年7月14日
上述したように、従来の90度光ハイブリッドを、偏波無依存で使用するためには、例えば偏波分離素子及び偏波回転素子を用いて、偏波を揃える必要がある。また、非特許文献1のように多モード光を用いる場合は、設計が難しく、特性も十分ではない。
この発明は、上述の従来技術が有する問題点に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、単一のMMIをモード次数又は偏波によらず動作させる光導波路素子を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の光導波路素子は、q(qは2以上の整数)個の光分離部と、MMIカプラを備える。光分離部は、各々1の入力ポートとM(Mは2以上の整数)の出力ポートを有し、入力ポートに入力されたMのモードを含む入力光を各モードの光に分離して、それぞれ、第1~第M出力ポートから出力する。MMIカプラは、一端側に、第1の間隔で配置されたp×Mの入力部と、他端側に、第1の間隔で配置されたp×Mの出力部を有する。ここで、第u(uは1以上p×M以下の整数)入力部と、
第u出力部が対向する位置に配置されている。また、第s光分離部の第t出力ポートは、MMIカプラの第u入力部に接続され、以下の式(1)を満たす。
u=(s-1)×p×M/q+t (1)
この発明の光導波路素子の好適実施形態によれば、さらに、p個の光合波部を備えるのが良い。光合波部は、各々Mの入力ポートと1の出力ポートを有し、第1~第M入力ポートに入力された光を合波して、Mのモードを含む多モード光を出力ポートから出力する。このとき、MMIカプラの第u´出力部は、第s´光合波部の第t´入力ポートに接続され、以下の式(1´)を満たす。
u´=(s´-1)×M+t´ (1´)
また、この発明の光導波路素子の好適実施形態によれば、pが4であり、qが2であり、MMIカプラが、90°光ハイブリッドとして機能する。また、この発明の光導波路素子の他の好適実施形態によれば、p、q及びMが2であり、入力光を第1及び第2入力光に2等分する入力光分岐部と、第1入力光に含まれる基本モードのTE波をそのまま通過させ、第1入力光に含まれるTM波を1次モードのTE波に変換する第1偏波変換部と、第2入力光に含まれる基本モードのTE波をそのまま通過させ、第2入力光に含まれるTM波を1次モードのTE波に変換する第2偏波変換部と、第1偏波変換部から出力される第1入力光と、第2偏波変換部から出力される第2入力光とに所望の位相差を与える移相部とをさらに備え、移相部から出力される第1入力光及び第2入力光が、それぞれ、第1光分離部及び第2光分離部に入力され、MMIカプラが、光スイッチとして機能する。
この発明の光導波路素子によれば、90度光ハイブリッドや光スイッチとして機能し、単一のMMIをモード次数又は偏波によらず動作させることができる。
第1素子を説明するための模式図である。 第2素子を説明するための模式図である。 第3素子を説明するための模式図である。 光分離部の第1構成例を示す模式図である。 光分離部の第2構成例を示す模式図である。 第4素子を説明するための模式図である。 光波長フィルタの特性を評価するシミュレーション結果を示す図である。 光波長フィルタの特性を評価するシミュレーション結果を示す図である。 光波長フィルタの特性を評価するシミュレーション結果を示す図である。 光ハイブリッド回路の従来例を説明するための模式図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(第1素子)
図1を参照して、この発明の第1実施形態に係る光導波路素子(以下、第1素子とも称する。)を説明する。図1は、第1素子を説明するための模式図である。図1(A)は、第1素子を示す概略平面図である。なお、図1(A)では、光導波路コアのみを示してあ
り、後述する支持基板及びクラッドなど他の構成要素を省略して示してある。また、図1(B)は、図1(A)に示す第1素子の概略的端面図である。
なお、以下の説明では、各構成要素について、光伝播方向に沿った方向を長さ方向とする。また、支持基板の上面に直交する方向を厚さ方向とする。また、長さ方向及び厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。
第1素子は、支持基板10、クラッド20及び光導波路コア30を備えて構成されている。
支持基板10は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。
クラッド20は、支持基板10上に、支持基板10の上面を被覆して形成されている。クラッド20は、例えば酸化シリコン(SiO)を材料として形成されている。
光導波路コア30は、支持基板10の上面に平行に、クラッド20中に埋設されている。光導波路コア30は、SiOのクラッド20の屈折率(1.45)よりも高い屈折率(3.5)を有する、例えばシリコン(Si)を材料として形成されている。その結果、光導波路コア30は、光の伝送路として機能し、光導波路コア30に入力された光は、光導波路コア30の平面形状に応じた伝播方向に伝播する。
光導波路コア30の厚みは、深さ方向でシングルモード条件を達成できる値である、200~400nmであることが望ましい。例えば、1550nmの波長帯域で使用する場合は、光導波路コア30の厚みを200nmにすることができる。
ここで、光導波路コア30を伝播する光が支持基板10へ逃げるのを防止するために、光導波路コア30は、支持基板10から少なくとも1μm以上離間して形成されているのが好ましい。
この第1素子は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板を利用することによって、簡易に製造することができる。以下、図1に示す光導波路素子の製造方法の一例を説明する。
先ず、支持基板層、SiO層、及びSi層が順次積層されて構成されたSOI基板を用意する。次に、例えばドライエッチングを行い、Si層をパターニングする。この結果、支持基板10としての支持基板層上にSiO層が積層され、さらにSiO層上に光導波路コア30が形成された構造体を得ることができる。その後、光導波路コア30が形成された構造体上に、SiO層を形成することで、光導波路コア30がクラッド20中に埋設された光導波路素子が得られる。
なお、ここでは、光導波路コア30の厚みが均一である場合を説明したが、リブ構造の導波路など、厚みが均一でない場合は、ドライエッチングを複数回行えばよい。
また、ここでは、Si導波路の例を説明したが、化合物半導体を用いても実現可能である。
第1素子は、光導波路コアの平面形状に応じて形成された、多モード干渉(MMI:Multi Mode Interference)カプラ200を備えて構成される。ここでは、第1素子が、光導波路素子の一例として、多モード光に対する90度光ハイブリッドであるものとする。
MMIカプラ200は、1の端面である一端側にこの順に並列に配置された第1~第J(Jは2以上の整数)入力部210-1~Jと、1の端面に対向する端面である他端側にこの順に並列に配置された第1~第J出力部220-1~Jを含んで構成される。各入力部210には、必要に応じて、それぞれ入力ポート230が設けられる。また、各出力部220には、必要に応じて、出力ポート240が設けられる。
MMIカプラ200の一端において、各入力部210は、互いに等しい間隔(第1の間隔)で、配置されている。MMIカプラ200の他端において、各出力部220は、入力部210と同様に、第1の間隔で配置されている。ここで、第u入力部210-uと第u出力部220-uとが対向する位置に配置されている。
MMIカプラの長さLは、幅をW、等価屈折率をn、及び波長をλとして、下式(2)で表すことができる。
L=4nW/(Nλ) (2)
上式(2)において、Nは、像形成のパラメータである。MMIカプラ200において、入力光を4等分する場合にはN=4である。MMIカプラ200が4×4型のカプラである場合、MMIカプラ200の幅をWとすると、上式(2)より、MMIカプラ200の長さLは、L=nW/λとなる。
N=4のとき、MMIカプラ200では入力光は4等分され、このMMIカプラ200を含む光導波路素子は90度光ハイブリッドとして動作する。
ここで、複数のモードを含む入力光の数をq(qは2以上の整数)とし、複数のモードを含む出力光の数をp(pは2以上の整数)とする。90度光ハイブリッドの場合、qは2であり、pは4となる。また、各入力光に含まれるモード数をM(Mは2以上の整数)とする。
MMIカプラ200が有する入力部210及び出力部220の数Jは、出力光の数pと入力光の数qのいずれか大きい方を用いて定めればよい。ここでは、p≧qの関係があるものとして説明する。この場合、MMIカプラ200が有する入力部210及び出力部220の数Jは、p×Mとなる。したがって、MMIカプラ200として、J×J型、すなわち、(p×M)×(p×M)型のMMIカプラが用いられる。なお、p<qの場合は、pとqを入れ替えればよい。
第1素子は、q個の光分離部100を備える。各光分離部100は、1の入力ポート130と、Mの出力ポート140を有する。
光分離部100は、入力ポート130と第1出力ポート140-1とを接続する主導波路110を有する。主導波路110には、(M-1)の接続用導波路112が直列に設けられている。入力ポート130側の接続用導波路が、第(M-1)接続用導波路112-(M-1)であり、第1出力ポート140-1側の接続用導波路は、第1接続用導波路112-1である。第(M-1)接続用導波路112-(M-1)は、(M-1)次モード以下の光が伝播する幅で構成される。隣接する接続用導波路112の間、又は、接続導波路112と第1出力ポート140-1の間は、必要に応じて、テーパ導波路114が設けられる。
光分離部100は、さらに、(M-1)のプローブ導波路122を有する。第a(aは1以上(M-1)以下の整数)プローブ導波路122-aは、第a接続用導波路112-
aと近接配置されている。また、第aプローブ導波路122-aは、任意好適な曲線導波路124等を介して第a+1出力ポート140-aに接続されている。第aプローブ導波路122-aは、第a接続用導波路を伝播するa次モードの光を基本モードの光に変換して、第a+1出力ポート140-aから出力させる。
光分離部100の出力ポート140は、MMIカプラ200の入力部210に接続される。ここで、第s光分離部100-sの第t出力ポート140-tは、MMIカプラ200の第u入力部210-uに入力ポート230を介して接続される。ここで、上記式(1)が満たされる。
図1に示す例では、第1素子が、90度光ハイブリッドである。この場合は、MMIカプラ200への入力光の数qは2であり、MMIカプラ200からの出力光の数pは4である。また、モード数Mを3とする。したがって、MMIカプラ200が有する出力部の数J(=p×M)は、12(=4×3)となり、MMIカプラ200として、12×12型のMMIカプラが用いられる。
光分離部100の入力ポート130に基本モード、1次モード、2次モードの3つのモードの光が入力された場合、先ず、第2接続用導波路112-2を伝播する2次モードの光が、第2プローブ導波路122-2を経て第3出力ポート140-3から基本モードの光として取り出される。第2接続用導波路112-2を伝播する、基本モード及び1次モードの光は、第1接続用導波路112-1に送られる。
続いて、第1接続用導波路112-1を伝播する1次モードの光が、第1プローブ導波路122-1を経て、第2出力ポート140-2から基本モードの光として取り出される。第1接続用導波路112-1を伝播する、基本モードの光は、第1出力ポート140-1から取り出される。
上記式(1)で与えられるように、第1光分離部100-1の第1~3出力ポート140-1~3は、それぞれ、MMIカプラ200の第1~3入力部210-1~3に接続され、第2光分離部100-2の第1~3出力ポート140-1~3は、それぞれ、MMIカプラ200の第7~9入力部210-7~9に接続される。
第1及び第2光分離部100-1及び2の第1出力ポート140-1から出力されてMMIカプラ200の第1及び第7入力部210-1及び7に入力された光は、MMIカプラ200で干渉して、MMIカプラ200の第1、第6、第7及び第12出力部220-1、6、7及び12から出力ポート240を経て出力される。
第1及び第2光分離部100-1及び2の第2出力ポート140-2から出力されてMMIカプラ200の第2及び第8入力部210-2及び8に入力された光は、MMIカプラ200で干渉して、MMIカプラ200の第2、第5、第8及び第11出力部220-2、5、8及び11から出力ポート240を経て出力される。
第1及び第2光分離部100-1及び2の第3出力ポート140-3から出力されてMMIカプラ200の第3及び第9入力部210-3及び9に入力された光は、MMIカプラ200で干渉して、MMIカプラ200の第3、第4、第9及び第10出力部220-3、4、9及び10から出力ポート240を経て出力される。
以上説明したように、この第1素子によれば、簡単な構成で、多モード光の入力に対して、90度光ハイブリッドとして動作する。
(第2素子)
図2を参照して、この発明の第2実施形態に係る光導波路素子(以下、第2素子とも称する。)を説明する。図2は、第2素子を説明するための模式図である。
図1を参照して説明した第1素子は、MMIカプラ200の出力部220にそれぞれ出力ポート240が設けられ、各出力部220からの出力光がそのまま出力される。このように、第1素子では、qの出力光のモードごとの光が、そのまま第1素子から出力される。
これに対し、第2素子では、多モード光であるpの出力光が取り出される。このため、第2素子では、pの光合波部300を備えて構成される。第2素子は、光合波部300を備える点を除いて第1素子と同様なので重複する説明を省略する。
各光合波部300は、Mの入力ポート330と、1の出力ポート340を有する。光合波部300は、光分離部100と同様の構成であり、光の伝播方向に沿って逆に配置されている。光合波部300は、第1入力ポート330-1と出力ポート340とを接続する主導波路310を有する。主導波路310には、(M-1)の接続用導波路312が順に直列に設けられている。第1入力ポート330-1側の接続用導波路が、第1接続用導波路312-1であり、出力ポート340側の接続用導波路は、第M-1接続用導波路312-(M-1)である。隣接する接続用導波路312の間、又は、接続導波路312と出力ポート340の間は、必要に応じて、テーパ導波路314が設けられる。
光合波部300は、さらに、(M-1)のプローブ導波路322を有する。第aプローブ導波路322-aは、第a接続用導波路312-aと近接配置されている。また、第aプローブ導波路322-aは、任意好適な曲線導波路324等を介して第a+1入力ポート330-(a+1)に接続されている。第aプローブ導波路322-aを伝播する基本モードの光は、第a接続用導波路312-aを伝播するa次モードの光に変換されて、出力ポート340から出力される。
図2に示す例では、図1に示す例と同様に、MMIカプラ200への入力光の数qは2であり、MMIカプラ200からの出力光の数pは4である。また、モード数Mを3とする。この場合、MMIカプラ200が有する出力部の数J(=p×M)は、12(=4×3)となる。したがって、MMIカプラ200として、12×12型のMMIカプラが用いられる。
第s´光合波部300-s´の第t´入力ポート330-t´は、MMIカプラ200の出力部210に接続される。ここで、第s´光合波部300-s´の第t´入力ポート340-t´は、MMIカプラ200の第u´出力部220-u´に出力ポート240を介して接続される。ここで、例えば、上記式(1´)が満たされる。
光合波部300の第1~第3入力ポート330-1~3に3つの基本モードの光が入力された場合、第1入力ポート330-1に入力された基本モードの光は、そのまま、基本モードの光として、主導波路310を伝播して出力ポート340から出力される。
第2入力ポート330-2に入力された基本モードの光は、第1プローブ導波路322-1を伝播し、第1接続用導波路312-1を伝播する1次モードの光に変換されて、1次モードの光として、主導波路310を伝播して出力ポート340から出力される。
第3入力ポート330-3に入力された基本モードの光は、第2プローブ導波路322-2を伝播し、第2接続用導波路312-2を伝播する2次モードの光に変換されて、2
次モードの光として、主導波路310を伝播して出力ポート340から出力される。
このように、光合波部300は、光分離部100と逆の過程で、基本モードの光から多モード光を生成し、出力ポートから出力する。
以上説明したように、この第2素子によれば、簡単な構成で、多モード光の入力に対して、90度光ハイブリッドとして動作して、多モード光を出力する。
(第3素子)
図3を参照して、この発明の第3実施形態に係る光導波路素子(以下、第3素子とも称する。)を説明する。図3は、第3素子を説明するための模式図であり、第3素子を示す概略平面図である。なお、図3では、光導波路コアのみを示してあり、支持基板及びクラッドなど他の構成要素を省略して示してある。また、第1素子及び第2素子と重複する説明については、省略する場合がある。
第3素子は、光導波路素子の一例として、偏波無依存の90度光ハイブリッドである。第3素子は、第1素子と同様に、90度光ハイブリッドであるので、入力光の数qは2であり、出力光の数pは4である。また、第2素子は、偏波無依存の90度光ハイブリッドであり、光分離部は、入力された入力光から、TE(Transverse Electric)波の成分を基本モードのTE波として出力し、TM(Transverse Magnetic)波の成分を1次モードのTE波として出力する。したがって、モード数Mは2である。この場合、MMIカプラ201が有する出力部の数J(=p×M)は、8(=4×2)となる。したがって、MMIカプラ201として、8×8型のMMIカプラが用いられる。
第3素子では、光分離部101は、入力光からTE波とTM波を分離して出力する偏波分離素子である。光分離部101は、1の入力ポート131と、2の出力ポート141を有する。入力ポート131から入力された入力光のうち、入力光に含まれるTE波が、第1出力ポート141-1あるいは第1出力ポート141-1と第2出力ポート141-2から出力され、入力光に含まれるTM波が、TE波に変換された後、第2出力ポート141-2あるいは第1出力ポート141-1と第2出力ポート141-2から出力される。
第s光分離部101-sの第t出力ポート141-tは、MMIカプラ201の第u入力部210-uに入力ポート230を介して接続される。ここで、上記の式(1)を満たす。
したがって、第1光分離部101-1の第1及び第2出力ポート141-1及び2は、それぞれ、MMIカプラ201の第1及び第2の入力部210-1及び2に接続され、第2光分離部101-2の第1及び第2出力ポート131-1及び2は、それぞれ、MMIカプラ201の第5及び第6入力部210-5及び6に接続される。
第1及び第2光分離部101-1及び2の第1出力ポート141-1から出力されてMMIカプラ201に入力された光は、MMIカプラ201で干渉して、MMIカプラ201の第1、第4、第5及び第8出力部220-1、4、5及び8から出力ポート240を経て出力される。
第1及び第2光分離部101-1及び2の第2出力ポート131-2から出力されてMMIカプラ201に入力された光は、MMIカプラ201で干渉して、MMIカプラ2-1の第2、第3、第6及び第7出力部220-2、3、6及び7から出力ポート240を経て出力される。
第3素子は、q個、この例では4個の光合波部301を備えて構成される。
各光合波部301は、2の入力ポート331と、1の出力ポート341を有する。光合波部301は、光分離部101と同様に構成され、光の伝播方向に沿って逆に配置されている。
光合波部301の第1及び第2入力ポート331-1及び2にTE波が入力された場合、第1入力ポート331-1、あるいは第1入力ポート331-1と第2入力ポート331-2に入力されたTE波は、そのまま、出力ポート341から出力される。第2入力ポート331-2あるいは第1入力ポート331-1と第2入力ポート331-2に入力されたTE波は、TM波に変換された後、出力ポート341から出力される。
この第3素子によれば、簡単な構成で、偏波無依存の90度光ハイブリッドとして動作できる。
なお、偏波ごとに検出したい場合は、光合波部を設けずに、第1~第8出力部220に設けられる出力ポート240から、出力光を得ても良い。
図4を参照して、第3素子の光分離部の第1構成例を説明する。図4は、光分離部の第1構成例を示す模式図である。図4(A)は、概略平面図である。なお、図4(A)では、光導波路コアのみを示してあり、後述する支持基板及びクラッドを省略して示してある。また、図4(B)は、図4(A)に示す構造体をI-I線で切り取った概略的端面図である。
光分離部は、偏波変換部160と、モード分離部180とを備えて構成される。
偏波変換部160は、入力ポート側から順に直列に接続された、第1接続部162、主要部164、及び第2接続部166を備えて構成される。
第1接続部162及び第2接続部166は、それぞれ一定の幅の直線導波路として構成されている。
第1接続部162は、TE偏波及びTM偏波に対してシングルモード条件を達成する幅に設定されている。第2接続部166は、基本モード及び1次モードのTE波が伝播可能な幅に設定されている。
主要部164は、第1接続部162と接続された一端から第2接続部166と接続された他端に向かって、連続的に幅が変化する(ここでは拡大する)テーパ形状で形成されている。
主要部164の一端は、第1接続部162と共通の幅で形成されている。従って、主要部164の一端は、TE偏波及びTM偏波に対してシングルモード条件を達成する幅に設定されている。主要部164の他端は、1次モードまでのTE偏波が伝播可能な幅に設定されている。そして、主要部164は、一端から他端までの間に、基本モードのTM偏波に対する等価屈折率と、1次モードのTE偏波に対する等価屈折率とが一致する幅を含んでいる。
スラブ導波路168は、主要部164よりも小さい厚さで、かつ主要部164の光伝播方向に沿った両側面に、それぞれ主要部164と一体的に形成されている。このように、
主要部164は、スラブ導波路168を備えるリブ構造となっている。したがって、主要部164は、伝播する光の厚さ方向の電磁界分布が、コア中心に対して対称でなくなる。すなわち、光の電磁界分布が、厚さ方向において偏芯する。
なお、主要部164では、光の電磁界分布を、厚さ方向において偏芯させる構成として、スラブ導波路168を設ける構成とは別の構成を用いることもできる。例えば、光導波路コア30の長さ方向に直交する断面形状を、上底と下底とで異なる幅を有する台形状とすることでも、光の電磁界分布を、厚さ方向において偏芯させることができる。
このスラブ導波路168は、主要部164から、第1接続部162及び第2接続部166の中途に渡って形成されている。
スラブ導波路168は、主要部162から第1接続部162へ向かう方向に沿って、連続的に幅が縮小するように形成されている。スラブ導波路168は、第1接続部162の中途において幅が0となる。また、スラブ導波路168は、主要部164から第2接続部166へ向かう方向に沿って、連続的に幅が縮小するように形成されている。スラブ導波路168は、第2接続部166の中途において幅が0となる。
この構成により、リブ構造である部分と、リブ構造でない部分とが段差がなく滑らかに接続される。この結果、このリブ構造である部分と、リブ構造でない部分との境界での損失が低減される。
このように設計された主要部164では、第1接続部162から第2接続部166へ向かう基本モードのTM偏波が、1次モードのTE偏波に変換される。一方、第1接続部162から第2接続部166へ向かう基本モードのTE偏波は、モード変換及び偏波変換されずに、基本モードのTE偏波のまま伝播する。
偏波変換部160で得られる基本モードのTE波と1次モードのTE波は、モード分離部180に送られる。
モード分離部180は、偏波変換部160からMMIカプラ201に向けて、幅が縮小する入力側テーパ部182と、入力側テーパ部182の両側に設けられ、偏波変換部160からMMIカプラ201に向けて、幅が拡大する第1及び第2出力側テーパ部184-1及び2が設けられている。モード分離部180に送られた基本モードのTE波と、1次モードのTE波の一方、例えば、基本モードのTE波が第1出力側テーパ部184-1と第2出力側テーパ部184-2に送られ、他方、例えば、1次モードのTE波は基本モードのTE波に変換されて第1出力側テーパ部184-1と第2出力側テーパ部184-2に送られる。
第1及び第2出力側テーパ部184-1及び2を伝播する光は、必要に応じて設けられる曲線導波路188を経て、第1及第2出力ポート141-1及び2からMMIカプラ201に送られる。また、偏波変換部160と入力側テーパ部182の幅が異なる場合など、必要に応じて、テーパ導波路186が設けられる。
このように、光分離部では、モード分離部180が基本モードのTE波と1次モードのTE波を分割して出力する。一方、光合波部では、光分割部の逆過程が行われるので、モード分離部と同じ構成の部分は、モード合成部として機能する。モード合成部として機能する場合、第1入力ポートから入力した基本モードのTE波と、第2入力ポートから入力した基本モードのTE波が多モード光に合成される。
図5を参照して、第3素子の光分離部の第2構成例を説明する。図5は、光分離部の第2構成例を示す概略平面図である。
光分離部の第2構成例は、モード分離部181の構成が第1構成例と異なっている。第2構成例のモード分離部181は、偏波変換部160と第1出力ポート141-1とを接続する主導波路190を有する。主導波路190には、接続用導波路192が設けられている。接続用導波路192と偏波変換部160の間、及び、接続用導波路192と第1出力ポート141-2の間は、必要に応じて、テーパ導波路198で接続される。
モード分離部181は、さらに、プローブ導波路194を有する。プローブ導波路194は、接続用導波路192と近接配置されており、必要に応じて曲線導波路199を経て第2出力ポート141-2に接続されている。モード分離部181では、接続用導波路192を伝播する1次モードの光が、プローブ導波路194を伝播する基本モードの光に変換されて、第2出力ポート141-2から出力される。
このように、光分離部では、モード分離部181が基本モードのTE波と1次モードのTE波を分離して出力する。一方、光合波部では、光分離部の逆過程が行われるので、モード分離部と同じ構成の部分は、モード合成部として機能する。モード合成部として機能する場合、第1入力ポートから入力した基本モードのTE波と、第2入力ポートから入力した1次モードのTE波が多モード光に合成される。
(第4素子)
図6を参照して、この発明の第4実施形態に係る光導波路素子(以下、第4素子とも称する。)を説明する。図6は、第4素子を説明するための模式図であり、第4素子を示す概略平面図である。なお、図6では、光導波路コアのみを示してあり、支持基板及びクラッドなど他の構成要素を省略して示してある。また、第1~第3素子と重複する説明については、省略する場合がある。
第4素子は、光導波路素子の一例として、偏波無依存の光スイッチである。ここでは、1×2型光スイッチの例を説明する。入力導波路を経て第4素子に入力された光は、第1出力導波路及び第2出力導波路のいずれか一方の選択された導波路から出力される。入力導波路を経て入力された入力光は、2分岐されてMMIカプラに送られるので、入力光の数qを2、出力光の数pを2として考える。
第4素子は、入力光分岐部410、第1及び第2偏波変換部420-1及び2、移相部430、第1及び第2光分離部102-1及び2、MMIカプラ202、並びに、第1及び第2光合波部302-1及び2を備えて構成される。
第4素子に入力された入力光は、入力光分岐部410で第1入力光及び第2入力光に2等分される。2等分された一方の第1入力光は、第1偏波変換部420-1に送られ、他方の第2入力光は、第2偏波変換部420-2に送られる。第1及び第2偏波変換部420-1及び2は、図4を参照して説明した、第3素子の光分離部が有する偏波変換部160と同様に構成することができる。したがって、第1及び第2偏波変換部420-1及び2の構成の説明を省略する。
第1偏波変換部420-1は、第1入力光に含まれる基本モードのTE波をそのまま通過させ、第1入力光に含まれるTM波を1次モードのTE波に変換する。第1偏波変換部420-1で偏波変換された第1入力光は、移相部430に送られる。第2偏波変換部420-2は、第2入力光に含まれる基本モードのTE波をそのまま通過させ、第2入力光に含まれるTM波を1次モードのTE波に変換する。第2偏波変換部420-2で偏波変
換された第2入力光は、移相部430に送られる。
移相部430は、例えば、第1及び第2移相導波路432-1及び2を備える。第1入力光は、第1移相導波路432-1を経て、第1光分離部102-1に送られる。第2入力光は、第2移相導波路432-2を経て、第2光分離部102-2に送られる。
第1及び第2移相導波路432-1及び2は、例えば、光導波路コア又はクラッドをヒータで加熱するなどして等価屈折率を変化させることにより、それぞれ、第1及び第2移相導波路432-1及び2を伝播する第1入力光と第2入力光の間に所望の位相差を与える。なお、第1及び第2移相導波路432-1及び2における、基本モードのTE波及び1次モードのTE波の両者の位相変化を同じにするために、第1及び第2移相導波路432-1及び2の幅は十分広い必要がある。例えば、1550nmの波長帯で使用する場合、第1及び第2移相導波路432-1及び2の幅は、1.5μm以上であるのがよい。
移相部430で所望の位相差が与えられた、第1及び第2入力光は、それぞれ、第1及び第2光分離部102-1及び2に送られる。第1及び第2光分離部102-1及び2は、第1素子と同様にモード分離機能を有する構成にしてもよいし、単に、2分岐するものであってもよい。第1及び第2光分離部102-1及び2の出力は、4×4のMMIカプラ202に送られる。
MMIカプラ202は、第1及び第2光分離部102-1及び2の出力光を干渉させて、第1~第4出力部220-1~4を経て出力する。第1~第4出力部220-1~4から出力された光は、第1及び第2光合波部302-1及び2で合成された後、出力される。光合波部302は、光分離部102と同様に構成され、光の伝播方向に沿って逆に配置されている。
なお、各構成要素の間を接続する、直線導波路、曲線導波路、テーパ導波路などの導波路については、説明を省略する。
この第4素子によれば、簡単な構成で、偏波無依存の光スイッチとして動作する。
(特性評価)
図7~図9を参照して、3次元BPM(Beam Propagation Method)を用いて行った、シミュレーションを説明する。
図7(A)~(D)は、図2を参照して説明した第2素子でのシミュレーション結果を示す図である。図7(A)~(D)は、それぞれ、第1、第2、第5及び第6の入力部に光を入力した場合を示している。 光導波路コアを220nm厚のSi、クラッドをSiO2、波長を1550nmとしている。また、MMIカプラは、幅16μm、長さ412μmとしている。図7では、幅方向をX軸、長さ方向をZ軸として示し、Z=0μmが、入力側の面、Z=412μmが出力側の面としている。
第1及び第2光分離部の第1出力ポートから出力されて、MMIカプラの第1及び第5入力部に入力された光は、MMIカプラの第1、第4、第5及び第8の出力部から出力ポートを経て出力され、第1及び第2光分離部の第2出力ポートから出力されて、MMIカプラの第2及び第6入力部に入力された光は、MMIカプラの第2、第3、第6及び第7の出力部から出力ポートを経て出力されることが、図7から示される。
図8(A)~(D)は、図2を参照して説明した第2素子での、第1入力光と第2入力光間の位相差を変化させた場合の、出力強度を示す図である。図8(A)~(D)は、横
軸に、第1及び第2入力光の位相差(度)を示し、縦軸は、それぞれ、第1、第2、第3及び第4光合波部からの出力強度(a.u.)を示している。図8(A)~(D)では、A=0のTE波から、A=1のTM波まで、偏波状態の異なる入力光の状態が示されている。これら図8(A)~(D)から、第3素子が光ハイブリッドとして動作することが確かめられている。
図9(A)~(C)は、図6を参照して説明した第4素子でのシミュレーション結果を示す図である。
図9(A)~(B)は、それぞれ、第3及び第1入力部に光を入力した場合を示している。図9(A)及び(B)から、4×4MMIカプラでは、内側の第2及び第3入力部に入力された光は、内側の第2及び第3出力部に出力され、外側の第1及び第4入力部に入力された光は、外側の第1及び第4出力部に出力されることがわかる。
図9(C)は、図6を参照して説明した第4素子での、移相部430で与えられる位相差を変化させた場合の、出力強度を示す図である。図9(C)は、横軸に、移相部430で与えられる位相差(度)を示し、縦軸は、それぞれ、第1及び第2光合波部からの出力強度(a.u.)を示している。ここでは、A=0のTE波から、A=1のTM波まで、偏波状態の異なる入力光の状態が示されている。図9(C)から、第4素子が、偏波無依存の光スイッチとして動作することが示されている。
10 支持基板
20 クラッド
30 光導波路コア
100、101、102 光分離部
110、190、310 主導波路
112、192、312 接続用導波路
114、186、198、314 テーパ導波路
120 偏波変換部
122、194、322 プローブ導波路
124、188、199、324 曲線導波路
130、131、230、330、331 入力ポート
140、141、240、340、341 出力ポート
160 偏波変換部
162 第1接続部
164 主要部
166 第2接続部
168 スラブ導波路
180、181 モード分離部
182 入力側テーパ部
184 出力側テーパ部
200、201、202 MMIカプラ
210 入力部
220 出力部
300、301、302 光合波部
410 入力光分岐部
420 偏波変換部
430 移相部
432 移相導波路

Claims (10)

  1. 各々1の入力ポートとM(Mは2以上の整数)の出力ポートを有し、
    入力ポートに入力されたMのモードを含む入力光を各モードの光に分離して、それぞれ、第1~第M出力ポートから出力する
    q(qは2以上の整数)個の光分離部と、
    一端側に、第1の間隔で配置されたp(pは2以上の整数)×Mの入力部と、他端側に、前記第1の間隔で配置されたp×Mの出力部を有し、
    第u(uは1以上p×M以下の整数)入力部と、第u出力部が対向する位置に配置された
    MMIカプラと
    を備え、
    第s光分離部の第t出力ポートは、前記MMIカプラの第u入力部に接続され、
    以下の式(1)を満たす
    u=(s-1)×p×M/q+t (1)
    光導波路素子。
  2. さらに、
    各々Mの入力ポートと1の出力ポートを有し、
    第1~第M入力ポートに入力された光を合波して、Mのモードを含む多モード光を出力ポートから出力する
    p個の光合波部を備え、
    前記MMIカプラの第u´出力部は、第s´光合波部の第t´入力ポートに接続され、
    以下の式(1´)を満たす
    u´=(s´-1)×M+t´ (1´)
    請求項1に記載の光導波路素子。
  3. 第s光分離部は、
    (M-1)の接続用導波路を直列に有する主導波路と、
    第a(aは1以上(M-1)以下の整数)接続用導波路と近接配置された第aプローブ導波路と
    を備え、
    前記主導波路は、第1出力ポートに接続され、
    前記第aプローブ導波路は、第a+1出力ポートに接続される
    請求項1に記載の光導波路素子。
  4. 第s光分離部は、
    (M-1)の接続用導波路を直列に有する主導波路と、
    第a(aは1以上(M-1)以下の整数)接続用導波路に近接配置された第aプローブ導波路と
    を備え、
    主導波路は、第1出力ポートに接続され、
    第aプローブ導波路は、第a+1出力ポートに接続されて構成され、
    第s光合波部は、
    (M-1)の接続用導波路を直列に有する主導波路と、
    第a接続用導波路に近接配置された第aプローブ導波路と
    を備え、
    主導波路は、第1入力ポートに接続され、
    第aプローブ導波路は、第a+1入力ポートに接続されて構成される
    請求項2に記載の光導波路素子。
  5. Mが2であり、
    前記光分離部は、1入力2出力のY分岐構造である
    請求項1に記載の光導波路素子。
  6. Mが2であり、
    前記光分離部は、1入力2出力のY分岐構造である
    前記光合波部は、2入力1出力のY分岐構造である
    請求項2に記載の光導波路素子。
  7. 前記光分離部は、
    基本モードのTE波をそのまま通過させ、TM波を1次モードのTE波に変換する偏波変換部と、
    基本モードのTE波を第1出力ポートから出力させ、1次モードのTE波を第2出力ポートから出力させるモード分離部と
    を備える請求項5に記載の光導波路素子。
  8. 前記光分離部は、
    基本モードのTE波をそのまま通過させ、TM波を1次モードのTE波に変換する偏波変換部と、
    基本モードのTE波を第1出力ポートから出力させ、1次モードのTE波を第2出力ポートから出力させるモード分離部と
    を備え、
    前記光光合波部は、
    第1入力ポートから入力した基本モードのTE波と、第2入力ポートから入力した1次モードのTE波を合成するモード合成部と、
    基本モードのTE波をそのまま通過させ、1次モードのTE波をTM波に変換して出力ポートから出力させるする偏波変換部と、
    を備える請求項6に記載の光導波路素子。
  9. pが4であり、qが2であり、前記MMIカプラが、90°光ハイブリッドとして機能する
    請求項1~8のいずれか一項に記載の光導波路素子。
  10. p、q及びMが2であり、
    入力光を第1及び第2入力光に2等分する入力光分岐部と、
    第1入力光に含まれる基本モードのTE波をそのまま通過させ、第1入力光に含まれるTM波を1次モードのTE波に変換する第1偏波変換部と、
    第2入力光に含まれる基本モードのTE波をそのまま通過させ、第2入力光に含まれるTM波を1次モードのTE波に変換する第2偏波変換部と、
    第1偏波変換部から出力される第1入力光と、第2偏波変換部から出力される第2入力光とに所望の位相差を与える移相部と
    をさらに備え、
    移相部から出力される第1入力光及び第2入力光が、それぞれ、第1光分離部及び第2光分離部に入力され、
    前記MMIカプラが、光スイッチとして機能する
    請求項1~8のいずれか一項に記載の光導波路素子。
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R. B. Priti et al.,Reconfigurable and Scalable Multimode Silicon Photonics Switch for Energy-Efficient Mode-Division-multiplexing Systems,Journal of Lightwave Technology,米国,IEEE,2019年08月01日,vol.37, no.15,pp.3851-3860

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