JP7159632B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、第1切断刃と第2切断刃とのせん断作用によって切断対象物を切断する作業機に関する。
第1切断刃と第2切断刃とのせん断作用によって切断対象物を切断する作業機の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された作業機は、ハウジング、モータ、歯車列、出力軸、カム、アーム、固定切断刃、可動切断刃、ローラ、ばね、スイッチ、制御回路及びコードを有する。モータ、歯車列、出力軸、カム及びアームは、ハウジング内に設けられている。固定切断刃は第1切断刃であり、固定切断刃はハウジングに設けられている。可動切断刃は第2切断刃であり、可動切断刃はアームに取り付けられている。アームは支軸により回転可能に支持されている。ローラはアームに取り付けられ、アームは、ばねにより付勢されている。カムはカム面を有する。
作業者が切断対象物としての鉄筋を所定位置にセットし、作業者がスイッチを操作するとモータが回転する。モータの回転力は歯車列を介して出力軸に伝達される。出力軸が回転するとカムが作動し、ローラがカム面に沿って転動すると、アームが支軸を中心として作動する。アームが作動すると、可動切断刃が固定切断刃に接近し、可動切断刃と固定切断刃とのせん断作用により鉄筋が切断される。
特開2003-89011号公報
本願発明者は、切断対象物が切断された後に、第2切断刃が同じ方向に作動すると、作業性が低下する、という課題を認識した。
本発明の目的は、作業性の低下を抑制可能な作業機を提供することである。
一実施形態の作業機は、固定された第1切断刃と、前記第1切断刃に対して接近及び離間可能であり、かつ、前記第1切断刃とのせん断作用によって切断対象物を切断する第2切断刃と、を有する作業機であって、前記第2切断刃を前記第1切断刃に対して接近させ、かつ、前記第2切断刃を目標位置へ近づくように移動させる第1制御部と、前記切断対象物が切断されたか否かを検出する第1検出部と、前記第2切断刃が前記目標位置に到達する前に前記切断対象物が切断されると、前記第2切断刃を停止させ、かつ、前記第2切断刃を前記第1切断刃から離間させて停止させる第2制御部と、前記第1切断刃に対する前記第2切断刃の位置であり、前記切断対象物を切断するために設定されている前記第2切断刃の前記目標位置を検出する第2検出部と、前記第2切断刃が前記目標位置に到達したか否かを検出する第3検出部と、を有する。
一実施形態の作業機は、切断対象物が切断されると第2切断刃が停止する。したがって、作業時間を短縮でき、作業性の低下を抑制可能である。
本発明に含まれる作業機の実施形態を示す側面断面図である。 作業機の使用例を示す外観図である。 作業機の内部構造を示す平面図である。 作業機の制御系を示すブロック図である。 作業機で切断加工を行う場合に、制御部が行う制御を示すフローチャートである。 作業機の電動モータに供給される電流値の変化例である。 作業機で曲げ加工を行う場合に、制御部が行う制御を示すフローチャートである。
次に、本発明の作業機に含まれるいくつかの実施形態のうち、代表的な作業機を図面を参照して説明する。
作業機10は、図1、図2及び図3に示されている。作業機10は、ケーシング11、電動モータ12、動力伝達機構13、制御部15及び電源部16を有する。
ケーシング11は、ギヤケース17、カバー18、モータケース19、ハンドル20及び着脱部21を有する。ハンドル20はモータケース19に接続され、着脱部21はモータケース19及びハンドル20に接続されている。電動モータ12は、モータケース19内に設けられている。トリガ22はハンドル20に取り付けられ、作業者はハンドル20を手でつかみ、かつ、トリガ22に操作力を付加及び解除可能である。トリガスイッチ23がハンドル20内に設けられている。トリガスイッチ23は、トリガ22に対する操作力の付加及び解除を検出し、かつ、トリガ22の操作量も検出する。
電源部16は着脱部21に対して取り付け及び取り外しが可能である。電源部16は、収容ケース24と、収容ケース内に設けた電池セルと、を有する。電池セルは、一例としてリチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池の何れかを用いることができる。電池セルは、二次電池または一次電池の何れでもよい。電源部16は、直流電源である。
電動モータ12は動力、具体的には回転力を発生するものであり、電動モータ12は、ロータ25及びステータ26を有する。ステータ26は、モータケース19に固定されている。ロータ25は回転軸27に固定されている。図4に示すように、ロータ25に永久磁石28が取り付けられている。異なる極性の永久磁石28が、ロータ25の回転方向に交互に設けられている。回転軸27は軸受29により支持され、かつ、中心線A2を中心として回転可能である。
動力伝達機構13は、減速機構30、出力軸31、カム部材32及びアーム33を有する。減速機構30は、ギヤケース17内に設けられている。減速機構30は、第1減速部88、第2減速部35、第3減速部36、第4減速部37を有する。第1減速部88は、回転軸27に設けられた第1駆動ギヤ38と、第1駆動ギヤ38に噛み合う第1従動ギヤ39と、を有する。
第1従動ギヤ39は、第1回転軸40に取り付けられている。第1回転軸40の外周面に第2駆動ギヤ41が設けられている。第1回転軸40は軸受42により回転可能に支持されている。第2減速部35は、第2駆動ギヤ41と、第2駆動ギヤ41に噛み合う第2従動ギヤ43と、を有する。第2従動ギヤ43は、第2回転軸44に取り付けられている。第2回転軸44は軸受45により回転可能に支持されている。第2回転軸44の外周面に第3駆動ギヤ46が設けられている。第3減速部36は、第3駆動ギヤ46と、第3駆動ギヤ46に噛み合う第3従動ギヤ47と、を有する。
第3従動ギヤ47は、第3回転軸48に取り付けられている。第3回転軸48の外周面に第4駆動ギヤ49が設けられている。第3回転軸48は軸受50により回転可能に支持されている。第4減速部37は、第4駆動ギヤ49と、第4駆動ギヤ49に噛み合う第4従動ギヤ51と、を有する。第4従動ギヤ51は、出力軸31に取り付けられている。出力軸31は軸受52により回転可能に支持されている。
出力軸31は、中心線A1を中心として回転可能である。中心線A1と中心線A2とが平行に配置されている。出力軸31は、ギヤケース17の内部、カバー18の内部、ケーシング11の外部B1に亘って設けられている。ギヤケース17内に角度検出センサ53が設けられている。角度検出センサ53は、出力軸31の回転角度を検出して信号を出力する。角度検出センサ53は、一例として可変抵抗器を用いることが可能である。
可変抵抗器は、回転子、摺動片及び抵抗体を有する。回転子は、出力軸31と共に回転及び停止可能である。摺動片は、回転子と一体で回転する。摺動片は抵抗体と電気的に接続され、抵抗体は、信号を出力する端子を有する。出力軸31の回転角度に応じて抵抗体の抵抗が変化し、かつ、端子から出力される信号の電圧が変化する。
出力軸31のうち、ケーシング11の外部B1に配置されている箇所の外面にローラ54が取り付けられている。ローラ54は出力軸31に対して回転可能である。プレート55がカバー18に取り付けられている。プレート55は一例として金属製である。プレート55の上方には円板56が設けられており、押圧軸57はプレート55及び円板56を貫通している。プレート55には、押圧軸57の軌道に沿って中心線A1方向に貫通するガイド孔が設けられている。ガイド孔は、便宜上、図示していない。ガイド孔は、中心線A1を中心として円弧状に設けられており、ガイド孔に沿って押圧軸57が移動する際に円板56は中心線A1を中心として回転する。
カム部材32はカバー18内に設けられ、かつ、出力軸31に取り付けられている。カム部材32の外周にカム面34が設けられている。カム面34は、中心線A1に対して垂直な平面内で湾曲している。カム部材32に押圧軸57が取り付けられている。押圧軸57の一部はガイド孔を介して外部B1に配置されている。押圧軸57の外面にローラ58が取り付けられている。ローラ58は、押圧軸57に対して回転可能である。押圧軸57に対するローラ58の回転中心は、中心A5である。図3において、カム部材32が中心線A1を中心として所定角度の範囲内で作動及び停止すると、ローラ58は中心線A1を中心とする円弧状の作動範囲、つまり、所定角度の範囲内で作動及び停止可能である。
アーム33はカバー18内に設けられている。アーム33は中心線A1に対して垂直な平面内で、支持軸59を支点として、具体的には中心A4を中心として所定角度の範囲内で作動可能である。アーム33にローラ60及び可動切断刃61が取り付けられている。ローラ60は回転可能である。付勢部材62がカバー18内に設けられている。付勢部材62は、アーム33を支持軸59を中心として反時計回りに付勢する。付勢部材62は、一例として金属製のスプリングである。ローラ60は、付勢部材62の付勢力でカム面34に押し付けられる。カム部材32が作動すると、ローラ60はカム面34に接触した状態で転動する。
固定切断刃63がカバー18に固定されている。可動切断刃61及び固定切断刃63に用いる材料は、一例として、炭素鋼または超硬合金である。固定切断刃63と可動切断刃61との間に、空間C1が形成される。可動切断刃61は、固定切断刃63に対して接近及び離間可能である。
図2に示す反力要素64及び規制要素65が、カバー18に取り付けられている。反力要素64と規制要素65との間に空間C2が形成されている。また、反力要素64は、規制要素65に対して移動可能である。反力要素64を移動すると、空間C2の大きさを変更可能である。反力要素64及び規制要素65は、一例として金属製または合成樹脂製である。
図2に示すシャッタ87が、カバー18に設けられている。シャッタ87は、中心A4を中心として円弧状に作動可能である。作業者がシャッタ87を作動させると、シャッタ87は空間C2の一部を開閉する。
ケーシング11の一部、例えばモータケース19に操作ダイヤル66が設けられている。操作ダイヤル66は、モータケース19に対して回転及び停止可能に設けられている。作業者が操作ダイヤル66を操作すると、切断モードと曲げモードとを切り替え可能である。作業者が切断モードを選択すると、ローラ58の作動角度は、例えば、240度に固定される。作業者が曲げモードを選択すると、ローラ58の作動角度は、例えば、0度を超え、かつ、180度以下の範囲内で、段階的に設定可能である。ローラ58の作動角度は、一例として、45度、90度、135度、180度の何れかに設定可能である。
また、ケーシング11の一部、例えば、図2に示すハンドル20とモータケース19との接続箇所の外面に、再現モードスイッチ86が設けられている。作業者は再現モードスイッチ86を操作して、再現モードスイッチ86をオンまたはオフさせる。作業者は、前回の曲げ加工と今回の曲げ加工とを、同一条件で行う場合に、再現モードスイッチ86をオンする。作業者は、前回の曲げ加工と今回の曲げ加工とを、異なる条件で行う場合に、再現モードスイッチ86をオフする。曲げ加工の同一条件とは、曲げ対象物84の外径、材質、硬度等が同じであることを意味する。
作業機10の制御系を、図4を参照して説明する。電動モータ12は、一例として3相交流型のブラシレスモータである。ステータ26は、3相のコイルU1,V1,W1を有する。また、3個の磁気センサ67が設けられており、3個の磁気センサ67は、永久磁石28の磁界を検出して信号を出力する。3個の磁気センサ67は、3相のコイルU1,V1,W1に対応して設けられている。3個の磁気センサ67は、一例としてホール素子を用いることができる。
図1に示すように、基板68がモータケース19内に設けられている。基板68にインバータ回路69が設けられている。インバータ回路69は、3相フルブリッジインバータ回路である。インバータ回路69は、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6を有する。スイッチング素子Q1のドレインは、電源部16のプラス端子16Aに接続されている。スイッチング素子Q1のソースは、スイッチング素子Q4のドレインに接続されている。スイッチング素子Q4のソースは、電源部16のマイナス端子16Bに接続されている。スイッチング素子Q1のソース及びスイッチング素子Q4のドレインは、リード線70を介してコイルU1に接続されている。
スイッチング素子Q2のドレインは、電源部16のプラス端子16Aに接続されている。スイッチング素子Q2のソースは、スイッチング素子Q5のドレインに接続されている。スイッチング素子Q5のソースは、電源部16のマイナス端子16Bに接続されている。スイッチング素子Q2のソース及びスイッチング素子Q5のドレインは、リード線71を介してコイルV1に接続されている。
スイッチング素子Q3のドレインは、電源部16のプラス端子16Aに接続されている。スイッチング素子Q3のソースは、スイッチング素子Q6のドレインに接続されている。スイッチング素子Q6のソースは、電源部16のマイナス端子16Bに接続されている。スイッチング素子Q3のソース及びスイッチング素子Q6のドレインは、リード線72を介してコイルW1に接続されている。コイルU1,V1,W1は、相互に接続されており、各コイルU1,V1,W1は、一例として、スター結線されている。
電動モータ12に電流を供給すると回転軸27が回転する。また、電動モータ12に電流を供給する向きを変更すると、回転軸27の回転方向を切り替え可能である。
制御部15は、演算部73、インバータ駆動部74、回転子位置検出回路75、電流検出回路76、電圧検出回路77、回転角度検出センサ78、電池温度検出回路79、モータ温度検出回路80を備えている。インバータ駆動部74は、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のゲートにそれぞれ接続されている。
3個の磁気センサ67の検出信号は、回転子位置検出回路75を介して演算部73に送られる。電流検出回路76は、電流検出用抵抗RSの両端に接続されており、電流検出回路76は、電動モータ12に供給される電流値を検出する。電流検出回路76から出力された信号は、演算部73に入力される。また、操作ダイヤル66から出力された信号、トリガスイッチ23から出力された信号、角度検出センサ53から出力された信号は、演算部73に入力される。電源部16の温度を検出する温度センサ81が設けられている。温度センサ81から出力される信号は、電池温度検出回路79を介して演算部73に入力される。電動モータ12の温度を検出する温度センサ82が設けられている。温度センサ82から出力される信号は、モータ温度検出回路80を介して演算部73に入力される。再現モードスイッチ86のオンまたはオフ信号は、演算部73に入力される。
演算部73は、マイクロプロセッサ、タイマ及びメモリを備え、メモリには、制御プログラム、演算式およびデータなどが記憶されている。演算部73は、入力される信号を処理して、電動モータ12の回転軸27の回転方向の位置、回転角度、回転速度及び回転数、出力軸31の回転方向の位置、回転角度及び回転速度を演算する。演算部73は、回転軸27の回転方向を設定し、回転軸27の回転タイミング及び停止タイミングを決定し、回転軸27の目標回転速度及び目標回転数を定め、インバータ駆動部74へ信号を出力する。演算部73は、トリガ22の操作量に応じて、回転軸27の目標回転速度を定める。トリガ22の操作量が相対的に多いと、回転軸27の目標回転速度は相対的に高くなる。回転軸27の実際の回転速度は、電動モータ12のステータ26に対する単位時間当たりの電力の供給割り合いに応じた値となる。
インバータ駆動部74が、インバータ回路69のスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6を制御して、電動モータ12のステータ26に対する単位時間当たりの電力の供給割り合いを制御する。
スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6は、それぞれ単独でオン・オフが可能である。インバータ駆動部74が、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のゲートにパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)信号をそれぞれ印加することで、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6をそれぞれオンする割り合い、つまり、デューティ比を制御する。スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のデューティ比に応じて、電動モータ12のステータ26に対する単位時間当たりの電力の供給割り合いが変化する。電動モータ12の回転方向は、3本のコイルU1,V1,W1を流れる電流の向きを切り替えて制御する。
このように、インバータ回路69が整流機能を備えており、電動モータ12は、回転軸27に整流子が取り付けられておらず、整流子に電流を供給するブラシも備えていない。つまり、電動モータ12は、ブラシレスモータである。
次に、作業機10の使用例の概要を説明する。作業者は操作ダイヤル66を操作して切断モードまたは曲げモードの何れかを選択する。切断モードは、図2に示す切断対象物83を、固定切断刃63と可動切断刃61とのせん断作用により、切断する作業を行う前に選択するモードである。曲げモードは、曲げ対象物84を、反力要素64と規制要素65との間に配置し、ローラ58を曲げ対象物84に押し付け、曲げ対象物84を折り曲げる作業を行う前に選択するモードである。切断対象物83及び曲げ対象物84は、一例として棒状の鉄筋である。
切断モードまたは曲げモードの何れが選択されている場合も、トリガ22に操作力が付加されると、停止している電動モータ12の回転軸27が正回転する。回転軸27の回転力は、減速機構30を介して出力軸31に伝達される。第1減速部88は、回転軸27の回転速度に対して第1回転軸40の回転速度を低速とする。第2減速部35は、第1回転軸40の回転速度に対して第2回転軸44の回転速度を低速とする。第3減速部36は、第2回転軸44の回転速度に対して第3回転軸48の回転速度を低速とする。第4減速部37は、第3回転軸48の回転速度に対して出力軸31の回転速度を低速とする。つまり、減速機構30は、回転軸27の回転速度に対して、出力軸31の回転速度を4段階に減速し、かつ、回転軸27から出力軸31に伝達する回転力を増幅する。
電動モータ12の回転軸27が正回転し、回転軸27の回転力が出力軸31に伝達されると、出力軸31は図3で時計回りに回転する。このため、カム部材32は中心線A1を中心として時計回りに作動する。カム部材32が時計回りに作動すると、図2に示すローラ58は、中心線A1を中心とする円周上を移動する。また、カム部材32の作動力は、ローラ60を介してアーム33に伝達される。アーム33は、付勢部材62の付勢力に抗して図3で時計回りに作動し、可動切断刃61は固定切断刃63に接近する。
切断対象物83を切断する場合、図2のように、ケーシング11の側壁11Bが作業場所85に接触した状態で、作業機10が保持される。また、作業者がシャッタ87を操作し、かつ、空間C1に切断対象物83を置いた後、作業者がトリガ22に操作力を付加する。電動モータ12の回転軸27が正回転すると、図3に示すカム部材32は時計回りに作動し、ローラ58が初期位置から図2で時計回りに作動する。また、カム部材32の作動力は、ローラ60を介してアーム33に伝達され、アーム33は図3で時計回りに作動する。
このため、可動切断刃61が固定切断刃63に近づく。言い換えると、可動切断刃61と固定切断刃63との間に形成される有効角度θ1は、小さくなる。作動角度R2が240度以上であると、有効角度θ1は、0度未満になる。つまり、中心線A1に対して垂直な平面内で、固定切断刃63と可動切断刃61とが一部で重なる。
有効角度θ1は、直線A7と直線A8との間に形成される鋭角側の角度である。直線A7は、中心A4を通り、かつ、可動切断刃61の先端に接する。直線A8は、中心A4を通り、かつ、固定切断刃63の先端に接する。
作業機10は、図2に示すように、中心線A1に対して垂直な平面内おいて、ローラ58が反力要素64に最も接近した状態における中心A5の位置を、初期位置として定義可能である。ローラ58が初期位置に停止している状態で、中心線A1及び中心A5は、直線A3上に位置する。
制御部15は、切断対象物83の切断が完了した後、電動モータ12を一定時間停止させ、次いで、電動モータ12の回転軸27を逆回転する。制御部15は、ローラ58が初期位置に戻ると、電動モータ12を停止させる。
図2において、ローラ58の初期位置に対するローラ58の作動位置は、作動角度R2として定義可能である。ローラ58が初期位置で停止していると、作動角度R2は、0度である。作動角度R2が増加することに伴い、有効角度θ1は減少する。作動角度R2は、中心線A1に対して垂直な平面内で、ローラ58が作動して中心A5が移動する範囲内において、直線A3と直線A6との間に形成される角度である。ローラ58が初期位置とは異なる位置にある状態で、中心A5及び中心線A1は、直線A6上に位置する。
これに対して、曲げ対象物84を曲げる場合、図1のように、ケーシング11の脚部11Aが作業場所85に接触した状態に保持される。そして、図2に二点鎖線で示すように、規制要素65と反力要素64との間に曲げ対象物84が置かれていると、ローラ58が曲げ対象物84に押し付けられる。反力要素64は、ローラ58が曲げ対象物84に押し付けられた場合の反力を受け持ち、曲げ対象物84はローラ54を支点として折り曲げられる。
曲げ対象物84の中心線E1は、曲げ加工前において一例として180度の直線である。ローラ58の作動角度R2が増加すると、曲げ対象物84が曲げ加工され、中心線E1の目標とする曲げ角度θ2が増加する。
曲げ対象物84の曲げ加工が完了すると、制御部15は電動モータ12を一定時間停止させた後、電動モータ12の回転軸27を逆回転させる。制御部15は、ローラ58が初期位置に戻ると、電動モータ12を停止させる。
また、制御部15は、曲げモードが選択されていると、曲げ対象物84の曲げ加工が完了してローラ58が停止した時点で、ローラ58が初期位置から停止するまでに作動した角度を、作動角度R3として記憶する。制御部15が記憶する作動角度R3は、最新の曲げ加工におけるローラ58の作動角度である。制御部15は、最新の曲げ加工よりも前に行われた曲げ加工におけるローラ58の作動角度を消去する。
(制御例1)
次に、作業者が切断モードを選択した場合に、制御部15が行う制御の一例を、図5を参照して具体的に説明する。まず、トリガ22に対する操作力が解除され、かつ、電動モータ12が停止していると、ローラ58の中心A5は、図2に示す初期位置に停止している。
制御部15は、トリガ22に操作力が付加されていることを検出すると、図5の制御をスタートし、制御部15は、ステップS1で切断モードが選択されているか否かを判断する。制御部15は、ステップS1でYesと判断すると、ステップS2でローラ58の設定角度R1を検出する。ローラ58の設定角度R1は、切断対象物83を切断するために、作業者が操作ダイヤル66を操作して設定した角度である。設定角度R1は、ローラ58の初期位置に対する作動角度である。本実施形態では、操作ダイヤル66を操作して切断モードを選択すると、設定角度R1が180度を超える角度、一例として240度に設定される。
制御部15はステップS3において、図2に示すローラ58の実際の作動角度R2を検出する。作動角度R2は、回転軸27の回転角度、または、出力軸31の回転角度に基づいて推定可能である。制御部15はステップS4において、作動角度R2が設定角度R1以上であるか否かを判断する。
制御部15は、ステップS4でNoと判断すると、ステップS5でトリガ22に操作力が付加されているか否かを判断する。制御部15は、ステップS5でNoと判断すると、ステップS6で電動モータ12の停止を維持し、ステップS2に進む。
制御部15は、ステップS5でYesと判断すると、ステップS7で電動モータ12の回転軸27を正回転させる。制御部15は、トリガ22の操作量に基づいて、回転軸27の目標回転速度を求める。制御部15は、電動モータ12に供給する電流値を、回転軸27の目標回転速度に応じて制御する。
回転軸27の回転力は、減速機構30を介して出力軸31に伝達される。回転軸27が正回転すると、図3に示す出力軸31及びカム部材32は、時計回りに回転する。また、カム部材32の作動力は、ローラ60を介してアーム33に伝達される。アーム33は、付勢部材62の付勢力に抗して時計回りに作動し、可動切断刃61は固定切断刃63に接近する。
固定切断刃63に対する可動切断刃61の位置は、ローラ58の作動角度R2に応じて定まる。作動角度R2が増加すると、可動切断刃61が固定切断刃63に接近し、有効角度θ1が減少する。そして、可動切断刃61と固定切断刃63とのせん断力により、切断対象物83の切断が開始される。
制御部15は、ステップS8において、切断対象物83の切断が完了したか否かを判断する。制御部15は、例えば、電動モータ12に供給される電流値が低下した場合に、切断対象物83の切断が完了したと判断可能である。また、制御部15は、トリガ22の操作量が変化せず、かつ、回転軸27の回転速度が所定値を超えると、切断対象物83の切断が完了したと判断することも可能である。回転軸27の回転速度は、回転子位置検出回路75の信号を処理して求められる。
制御部15は、ステップS8でNoと判断すると、ステップS9において、作動角度R2を検出する。制御部15は、ステップS9に次ぐステップS10において、作動角度R2が設定角度R1以上であるか否かを判断する。ステップS10は、ローラ58の作動角度R2に基づいて、切断対象物83の切断が完了したか否かを判断する意味である。制御部15がステップS10でNoと判断するということは、切断対象物83の切断が完了していないことになるため、ステップS5に進む。
制御部15がステップS10でYesと判断するということは、切断対象物83の切断が完了していることになるため、ステップS11で電動モータ12を停止させる。また、制御部15は、ステップS8でYesと判断した場合も、ステップS11に進む。
制御部15は、ステップS11に次ぐステップS12において一定時間待機する。また、制御部15は、ステップS4でYesと判断した場合も、ステップS12に進む。制御部15は、ステップS12に次ぐステップS13で、トリガ22に操作力が付加されているか否かを判断する。制御部15は、ステップS13でNoと判断すると、ステップS13の判断を繰り返す。
制御部15は、ステップS13でYesと判断すると、ステップS14で電動モータ12の回転軸27を逆回転させる。回転軸27が逆回転すると、図3に示す出力軸31及びカム部材32は、反時計回りに回転する。また、ローラ60はカム面34に沿って転動し、アーム33は、付勢部材62の付勢力により、反時計回りに作動する。このため、可動切断刃61は固定切断刃63から離間し、有効角度θ1が増加する。
制御部15は、ステップS15でローラ58の作動角度R2を検出し、ステップS16で作動角度R2が作動角度R0以下であるか否かを判断する。作動角度R0は、ローラ58が初期位置に位置することを意味する角度、即ち、0度である。
制御部15は、ステップS16でNoと判断するとステップS13に進み、ステップS16でYesと判断すると、ステップS17で電動モータ12を停止させ、図5の制御を終了する。
図6は、電動モータ12に供給する電流値の変化例を示す線図である。時刻t1よりも前において電動モータに電流は供給されていない。時刻t1で電動モータに対する電流の供給が開始され、電動モータが正回転する。また、時刻t2から切断対象物の切断が開始される。
時刻t3から電流値が一定に制御され、時刻t4から電流値が低下している。つまり、制御部は、時刻t4の後にステップS8でYesと判断する。時刻t5で電動モータを停止させ、一定時間、つまり、時刻t5から時刻t6までの間、電動モータに電流を供給することなく待機する。
時刻t6から電動モータに電流が供給され、電動モータは逆回転している。時刻t7でローラが初期位置に戻ると、電動モータに対する電流の供給が停止される。
このように、制御部15が図5の制御を行うと、ローラ58の作動角度R2が設定角度R1に到達する前に切断対象物83の切断が完了し、制御部15がステップS8でYesと判断すると、制御部15は電動モータ12を停止させる。したがって、制御部15が、ステップS7で電動モータ12の回転軸27を正回転させた時点から、制御部15が、ステップS11で電動モータ12を停止させるまでの作業時間を短縮可能である。
また、ローラ58の作動角度R2が設定角度R1に到達する前に切断対象物83の切断が完了すると、電動モータ12に対する電流の供給を停止する。したがって、制御部15が電動モータ12を正回転させた時点から、電動モータ12を停止させるまでの間に、電動モータ12が消費する電力を低減することが可能である。
(制御例2)
制御部15が、図5のステップS1でNoと判断した場合、つまり、曲げモードが選択されている場合の制御例を図7に示す。図7に示すステップ番号と、図5に示すステップ番号とが同じである場合は、図7のステップで行われる処理、判断が、図5のステップで行われる処理、判断と同じである。
制御部15は、ステップS1でNoと判断すると、ステップS22で再現モードが選択されているか否かを検出する。制御部15は、ステップS22でNoと判断すると、図7に示すステップS2で設定角度R1を検出する。曲げ対象物84を曲げ角度θ2で曲げ加工する状況には、第1の状況と第2の状況とがある。第1の状況は、ローラ58において要求される作動角度を、操作ダイヤル66で設定することが困難な状況である。第2の状況は、ローラ58において要求される作動角度を、操作ダイヤル66で直接設定することが可能な状況である。
先ず、第1の状況で行われる制御を説明する。ローラ58において要求される作動角度が、一例として78度である場合、作業者は、操作ダイヤル66では設定角度R1を78度に設定困難である。そこで、作業者は、78度よりも大きな90度を、仮の設定角度R1として設定する。制御部15がステップS2で検出する設定角度R1は、90度である。
制御部15は、ステップS2に次ぐステップS3Aで作動角度R2を検出する。制御部15はステップS3Aに次ぐステップS4Aにおいて、作動角度R2が設定角度R1以上であるか否かを判断する。制御部15は、ステップS4AでNoと判断すると、ステップS5でトリガ22に操作力が付加されているか否かを判断する。
制御部15は、ステップS5でNoと判断すると、ステップS6を経てステップS2に進む。制御部15は、ステップS5でYesと判断すると、ステップS7で電動モータ12の回転軸27を正回転させる。電動モータ12の回転軸27が正回転すると、作業者は、ステップS9Aでローラ58の作動角度R2を検出、具体的には確認する。
作業者はステップS10Aで作動角度R2が設定角度R1以上であるか否かを判断し、作業者はステップS10AでNoと判断している状態、例えば、作動角度R2が65度である状態で、トリガ22に対する操作力を解除する。すると、制御部15がステップS5でNoと判断し、かつ、ステップS6で電動モータ12を停止させる。
その後、作業者は、ステップS3Aの確認、ステップS4Aの判断、トリガ22に対する操作力の付加を行うと、制御部15がステップS7で電動モータ12を正回転させる。さらに、作業者はステップS9Aの判断を行い、ステップS10AでNoと判断している状態でトリガ22に対する操作力を解除すると、制御部15が電動モータ12を停止させる。上記の操作、確認、判断及び制御を断続的に繰り返し、ローラ58の作動角度R2を微調整する。
作業者は、作動角度R2が、ローラ58において要求される作動角度である78度になったことを確認してステップS4AでNoと判断すると、トリガ22に対する操作力を解除する。すると、制御部15はステップS5でNoと判断し、かつ、ステップS6で電動モータ12を停止させる。
ここで、作業者は、操作ダイヤル66を操作して、設定角度R1を、ローラ58の現時点における作動角度である78度よりも小さい角度、一例として、45度に設定する。制御部15は、ステップS3Aにおいて、ローラ58の現時点の作動角度である78度を、作動角度R2として検出する。
すると、制御部15は、ステップS4AにおいてYesと判断してステップS12Aに進んで一定時間待機し、かつ、ローラ58の現時点の作動角度R2を、最新の作動角度R3として記憶する。制御部15が、ステップS12Aに次いで行うステップS13,S14,S15,S16,S17におけるそれぞれの内容は、図5に示されたステップS13,S14,S15,S16,S17におけるそれぞれの内容と同じである。
さらに、制御部15が、現時点における作動角度R2を、最新の作動角度R3として記憶する処理は、ステップS12Aとは異なる第1タイミングまたは第2タイミングで行うことも可能である。第1タイミングは、ローラ58の現時点の作動角度R2が、初期位置に対応する0度よりも大きい状態で、作業者が操作ダイヤル66を操作して、設定角度R1を減少させたタイミングである。
第2タイミングは、作業者が操作ダイヤル66を操作して、現時点の作動角度R2よりも小さい角度を、設定角度R1として設定したタイミングである。第1タイミング及び第2タイミングは、例えば、図7のステップS2のタイミングである。
なお、作業者がローラ58の作動角度R2を確認する作業、及び作動角度R2が設定角度R1以上であるか否かを判断する作業は、作業者が目視するか、または冶具、あるいは目盛り等を用いて行う。目盛りは、一例としてプレート55の表面に、中心線A1を中心として円弧状に配置可能である。
次に、第2の状況において、ステップS2以降の制御を行う例を説明する。第2の状況において、作業者が設定する設定角度R1は、曲げ対象物84を曲げ角度θ2で曲げ加工する場合に要求される角度である。また、制御部15は、ステップS3Aでローラ58の作動角度R2を検出し、制御部15は、ステップS4Aにおいて、作動角度R2が設定角度R1以上であるか否かを判断する。
さらに、制御部15は、ステップS9Aにおいて、ローラ58の作動角度R2を検出し、かつ、ステップS10Aにおいて、作動角度R2が設定角度R1以上であるか否かを判断する。制御部15は、ステップS10AでNoと判断するとステップS5に進む。制御部15は、ステップS10AでYesと判断すると、ステップS11を経由してステップS12Aに進んで一定時間待機し、かつ、ローラ58の現時点における作動角度R2を、最新の作動角度R3として記憶する。
次に、制御部15がステップS22でYesと判断した場合の例を説明する。制御部15は、ステップS22でYesと判断すると、ステップS41において、作動角度R3が記憶されているか否かを判断する。制御部15は、ステップS41でNoと判断すると、ステップS2に進む。
制御部15は、ステップS41でYesと判断すると、ステップS42で作動角度R3を読み込み、ステップS43において、ローラ58の現時点の作動角度R2を検出する。制御部15はステップS44において、作動角度R2が作動角度R3以上であるか否かを判断する。
制御部15は、ステップS44でNoと判断すると、ステップS45でトリガ22に操作力が付加されているか否かを判断する。制御部15は、ステップS45でNoと判断すると、ステップS46で電動モータ12の停止を維持し、ステップS42に進む。
制御部15は、ステップS45でYesと判断すると、ステップS47で電動モータ12の回転軸27を正回転させる。出力軸31及びカム部材32は、図3で時計回りに回転し、曲げ対象物84の曲げ加工が行われる。
制御部15は、ステップS48において、ローラ58の作動角度R2を検出し、制御部15は、ステップS49で作動角度R2が作動角度R3以上であるか否かを判断する。制御部15はステップS49でNoと判断すると、曲げ対象物84の曲げ加工が完了していないことになるため、ステップS45に進む。
制御部15がステップS49でYesと判断すると、曲げ対象物84の曲げ加工が完了していることになるため、ステップS50で電動モータ12を停止させ、ステップS12Aに進む。つまり、制御部15は、今回の曲げ加工におけるローラ58の現時点の作動角度R2を、最新の作動角度R3として記憶し、前回までに記憶していた作動角度R3を消去する。また、制御部15は、ステップS44でYesと判断すると、ステップS12Aに進む。
このように、今回に曲げ加工を行う場合におけるローラ58の作動角度R2を、前回に曲げ加工を行った場合に記憶したローラ58の作動角度R3と同じにすることが可能である。したがって、曲げ対象物84の曲げ加工を同一条件で複数回繰り返す場合に、作業性が低下することを抑制できる。また、複数の曲げ対象物84毎に、曲げ角度θ2がばらつくこと、つまり、曲げ角度θ2が不揃いとなること、を抑制できる。
特に、要求される曲げ角度が、操作ダイヤル66の操作によって選択することが困難なほど細かく、かつ、精度であることが必要となる場合がある。このようなる場合は、前回において曲げ対象物84を曲げ加工したときのローラ58の作動角度R2を、作動角度R3として記憶し、今回、曲げ対象物84を曲げ加工する際に、ローラ58の作動角度R2として再現可能である。
このような操作及び制御によって、目視による曲げ角度の微調整を1度行えば、次の作業からは再現モードを使用してトリガ22を引いたままにすればよい。すると、操作ダイヤル66の設定値に関わらず、細かい角度の曲げ作業を、精度よく繰り返すことができる。したがって、複数の曲げ対象物84を同じ曲げ角度θ2で順次曲げ加工する場合に、曲げ対象物84の曲げ加工を開始してから完了するまでの作業時間を、個々に短縮可能であり、曲げ対象物84の曲げ作業の効率が向上し、かつ、作業機10の操作性が向上する。
作業機10は、ケーシング11の側壁11Bを作業場所85に接触させることなく、作業者が作業機10を空中で保持し、切断対象物83の切断作業、または、曲げ対象物84の曲げ作業を行うことも可能である。
作業機10及び制御例1で説明した事項の技術的意味の一例は、次の通りである。固定切断刃63は、第1切断刃の一例である。可動切断刃61は、第2切断刃の一例である。作業機10は、作業機の一例である。固定切断刃63に対する可動切断刃61の位置のうち、切断対象物83の切断を完了させることの可能な位置が、目標位置の一例である。目標位置は、設定角度R1に対応する有効角度θ1で表すことが可能である。
演算部73は、検出部及び第2検出部の一例である。演算部73、回転子位置検出回路75及び電流検出回路76は、第1検出部の一例である。角度検出センサ53、演算部73及び回転子位置検出回路75は、第3検出部の一例である。
電動モータ12、制御部15、インバータ駆動部74及びインバータ回路69は、第1制御部の一例である。演算部73、インバータ駆動部74及びインバータ回路69は、第2制御部の一例である。
可動切断刃61が固定切断刃63から最も離れている位置が、第2可動切断刃の初期位置である。ローラ58が初期位置で停止していると、可動切断刃61が固定切断刃63から最も離れている。電動モータ12は、モータ及び電動モータの一例である。押圧軸57及びローラ58は、曲げ加工部の一例である。操作ダイヤル66は、モード切替部の一例である。演算部73は、モード検出部の一例である。減速機構30、出力軸31及びカム部材32は、第1動力伝達部材の一例である。出力軸31及びローラ58は、支持要素の一例である。反力要素64は、反力要素の一例である。ローラ60及びアーム33は、第2動力伝達部材の一例である。
作業機10及び制御例2で説明した事項の技術的意味の一例は、次の通りである。ローラ58及び反力要素64は、支持部の一例である。曲げ対象物84は、曲げ対象物一例である。カム部材32、押圧軸57及びローラ58は、曲げ加工部の一例である。ステップS4AでYesと判断された時点、ステップS10AでYesと判断された時点、ステップS11の処理を行う時点は、曲げ対象物の曲げ加工を終了した時点の一例である。設定角度R1は、目標位置の一例である。ローラ58の実際の作動角度R2は、曲げ加工部の停止位置の一例である。演算部73は、記憶部の一例である。
制御部15が行うステップS42の処理、ステップS49でYesと判断してステップS50に進む処理が、再現制御の一例である。電動モータ12は、モータの一例である。制御部15は、制御部の一例である。可動切断刃61は、切断刃の一例である。操作ダイヤル66は、加工モード切替部の一例である。
再現モードスイッチ86は、制御モード選択部の一例である。図7のステップS22でYesと判断され、かつ、ステップS41でYesと判断されて行う処理及び判断が、第1モードの一例である。図5のステップS22でNoと判断されて行う処理、判断が、第2モードの一例である。制御部15及びインバータ回路69が、制御部の一例である。磁気センサ67、回転子位置検出回路75、角度検出センサ53及び演算部73が、位置検出部の一例である。
操作ダイヤル66及び演算部73は、目標位置設定部の一例である。図7に示すステップS7の処理が、第1制御の一例である。ステップS10AでYesと判断され、かつ、ステップS12Aを経由してステップS14に進む処理が、第2制御の一例である。また、ステップS4AでYesと判断され、かつ、ステップS12Aを経由してステップS14に進む処理が、第2制御の一例である。
作業機は、開示した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、モード切替部は、回転可能なダイヤルの他、直線状に移動可能なレバーまたはボタン、移動しないタッチパネルを含む。
制御部は、電気部品または電子部品の単体でもよいし、複数の電気部品または複数の電子部品を有するユニットでもよい。電気部品または電子部品は、プロセッサ、制御回路及びモジュールを含む。
また、切断モードにおいては、電流値の減少によって切断終了を検知するようにしたが、電流値の増加によって切断開始位置を検出・記憶するようにしても良い。この場合、鉄筋の径を記憶することができるので、例えば同径の鉄筋を連続して切断する際は、切断刃を初期位置まで戻さずに、切断開始位置の直前位置まで戻すことで、迅速な連続作業が可能となる。また、電力消費量の増加を抑えることができる。なお、鉄筋は必ずしも同径のものを連続して加工するとは限らないので、切断開始位置の記憶、及び記憶した情報を利用した制御は、作業者が選択的にオン・オフできるようにするとよい。
10 作業機
12 電動モータ
15 制御部
30 減速機構
31 出力軸
32 カム部材
33 アーム
53 角度検出センサ
57 押圧軸
58,60 ローラ
61 可動切断刃
63 固定切断刃
64 反力要素
66 操作ダイヤル
67 磁気センサ
69 インバータ回路
73 演算部
74 インバータ駆動部
75 回転子位置検出回路
76 電流検出回路
84 曲げ対象物
86 再現モードスイッチ
R1 設定角度
R2 作動角度

Claims (5)

  1. 固定された第1切断刃と、前記第1切断刃に対して接近及び離間可能であり、かつ、前記第1切断刃とのせん断作用によって切断対象物を切断する第2切断刃と、を有する作業機であって、
    前記第2切断刃を前記第1切断刃に対して接近させ、かつ、前記第2切断刃を目標位置へ近づくように移動させる第1制御部と、
    前記切断対象物が切断されたか否かを検出する第1検出部と、
    前記第2切断刃が前記目標位置に到達する前に前記切断対象物が切断されると、前記第2切断刃を停止させ、かつ、前記第2切断刃を前記第1切断刃から離間させて停止させる第2制御部と、
    前記第1切断刃に対する前記第2切断刃の位置であり、前記切断対象物を切断するために設定されている前記第2切断刃の前記目標位置を検出する第2検出部と、
    前記第2切断刃が前記目標位置に到達したか否かを検出する第3検出部と、
    を有する、作業機。
  2. 前記第1制御部は、前記第2切断刃を初期位置から前記目標位置へ近づくように移動させ、
    前記第2制御部は、前記第2切断刃を前記第1切断刃から離間させ、かつ、前記初期位置で停止させる、請求項記載の作業機。
  3. 動力を発生するモータと、
    前記モータの動力で作動して曲げ対象物を曲げる曲げ加工部と、
    作業者が操作し、かつ、前記モータの動力で前記第2切断刃を前記目標位置に近づくように移動させる切断モードと、前記モータの動力で前記曲げ加工部を作動させる曲げモードとを切り替えるモード切替部と、
    前記切断モードまたは前記曲げモードの何れが選択されているかを検出するモード検出部と、
    を有し、
    前記第2切断刃は、前記切断モードが選択されていると、前記モータの動力で前記目標位置に近づくように移動し、
    前記第3検出部は、前記切断モードが選択されていると、前記第2切断刃が前記目標位置に到達したか否かを検出し、
    前記第1検出部は、前記切断モードが選択されていると、前記切断対象物が切断されたか否かを検出し、
    前記第2制御部は、前記切断モードが選択されている状態で、前記第2切断刃が前記目標位置に到達する前に前記切断対象物が切断されると、前記第2切断刃を停止させ、かつ、前記第2切断刃を前記第1切断刃から離間させて停止させる、請求項記載の作業機。
  4. 前記モータは、電流が供給されて動力を発生する電動モータであり、
    前記第3検出部は、前記モータに供給される電流値に基づいて、前記切断対象物が切断されたか否かを検出する、請求項記載の作業機。
  5. 前記電動モータの動力を前記曲げ加工部に伝達する第1動力伝達部材と、
    前記曲げ加工部から前記曲げ対象物に加わる力を受けて前記曲げ対象物を曲げる支点となる支持要素、
    前記曲げ加工部から前記曲げ対象物に加わる力の反力を受け持つ反力要素と、
    前記第1動力伝達部材の動力を前記第2切断刃に伝達する第2動力伝達部材と、
    が設けられている、請求項記載の作業機
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