JP7158520B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体後部構造に関するものである。
車体後部構造として、リヤホイールハウスの車幅方向内側に隣接してリヤサイドフレームが配置され、リヤサイドフレームの前部領域が、リヤホイールハウスの前部の湾曲形状(水平断面の湾曲形状)に沿って車幅方向外側に湾曲し、その前端部分がサイドシルの車幅方向内側に結合されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車体後部構造は、上方側に開口する略コ字断面のリヤサイドフレーム(リヤフレームロア)の上部が閉塞プレート(リヤフレームアッパ)によって閉塞されている。リヤサイドフレームの前部領域の車幅方向外側の側壁には、リヤホイールハウスの前部の湾曲形状に略沿って車幅方向外側に湾曲する外湾曲部が設けられている。一方、リヤサイドフレームの前部領域の車幅方向内側の側壁は前方にストレートに延びている。閉塞プレートは、リヤサイドフレームの上面視形状にほぼ沿うように形成され、リヤサイドフレームの前部領域の車幅方向内側の側壁の直上位置には、その側壁に沿うように前後方向に直線状に延びる稜線部が形成されている。
特許文献1に記載の車体後部構造は、リヤサイドフレームの車幅方向内側の側壁の直上位置に、閉塞プレートの直線状の稜線部が配置されている。このため、リヤサイドフレームの後部から衝撃荷重が入力されたときには、その荷重をリヤサイドフレームの前部領域において、サイドシルに効率良く伝達することができる。
特開2012-180057号公報
特許文献1に記載の車体後部構造は、リヤサイドフレームの車幅方向内側の側壁が前方にストレートに延びているため、閉塞プレートの車幅方向内側部分に直線状に延びる稜線部を形成することができる。しかし、リヤサイドフレームの車幅方向内側の側壁が車幅方向外側の側壁に沿うように湾曲している場合には、閉塞プレートの車幅方向内側領域に前後方向に直線状に延びる稜線部を設けることができない。このため、リヤサイドフレームに車両後方側から衝撃荷重が入力されたときには、リヤサイドフレームの湾曲部の一部が不規則な方向に曲がり、サイドシルへの荷重伝達が阻害されることが懸念される。
そこで本発明は、リヤサイドフレームの車両後方側から入力された衝撃荷重をサイドシルに効率良く伝達することができる車体後部構造を提供しようとするものである。
本発明に係る車体後部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車体後部構造は、車室の側部下方に車両前後方向に略沿って配置されるサイドシル(例えば、実施形態のサイドシル1)と、前記サイドシルの後方に配置されるリヤホイールハウス(例えば、実施形態のリヤホイールハウス2)と、前記リヤホイールハウスの車幅方向内側領域から前記リヤホイールハウスの前部の水平断面の湾曲形状に沿って湾曲して延び、前部領域(例えば、実施形態の前部領域3F)が前記サイドシルの車幅方向内側に結合されるリヤサイドフレーム(例えば、実施形態のリヤサイドフレーム3)と、前記リヤサイドフレームの上方側に開口する略コ字断面の上部を閉塞する閉塞プレート(例えば、実施形態の閉塞プレート10)と、を備え、前記リヤサイドフレームの前記リヤホイールハウスの前部に近接する領域には、車幅方向外側の側壁が前記リヤホイールハウスの前部の形状に略沿って車幅方向外側に湾曲する外湾曲部(例えば、実施形態の外湾曲部40o)と、車幅方向内側の側壁が前記リヤホイールハウスの前部の形状に略沿って車幅方向外側に湾曲して延びる内湾曲部(例えば、実施形態の内湾曲部40i)と、が設けられ、前記閉塞プレートには、前記リヤサイドフレームの前記外湾曲部の後端部の近傍のほぼ直上位置から車両前方に直線状に延びる外側稜線(例えば、実施形態の外側稜線50o)と、前記リヤサイドフレームの前記内湾曲部のほぼ直上位置において、前記内湾曲部に略沿って湾曲する内側稜線(例えば、実施形態の内側稜線50i)が設けられ、前記外側稜線と前記内側稜線が、前記リヤサイドフレームと前記サイドシルの結合部の車幅方向内側領域で合流していることを特徴とする。
上記の構成により、車両後方側からリヤサイドフレームに衝撃荷重が入力されると、その荷重はリヤサイドフレームと閉塞プレートを介してサイドシルに伝達される。このとき、閉塞プレートでは、入力荷重が外側稜線と内側稜線に沿って前方側に伝達され、外側稜線と内側稜線の合流部において、入力荷重がリヤサイドフレームとサイドシルとの結合部に伝達される。したがって、リヤサイドフレームや閉塞プレートの不規則な曲げ変形を招くことなく、衝撃荷重をサイドシルに効率良く伝達することができる。
前記閉塞プレートには、前記リヤサイドフレームの前記外湾曲部のうちの前記後端部の近傍よりも車幅方向外側領域の直上位置において前方側に湾曲して延びる第1の補助外側稜線(例えば、実施形態の第1の補助外側稜線43o)が設けられるようにしても良い。
この場合、車両後方側からリヤサイドフレームに入力された衝撃荷重は、閉塞プレート上の外側稜線と内側稜線だけでなく、外側稜線の車幅方向外側に位置される第1の補助外側稜線に沿っても車両前方側に伝達される。このため、リヤサイドフレームの外湾曲部や内湾曲部に応力がより集中しにくくなる。
前記閉塞プレートには、前記外側稜線の車幅方向外側で当該外側稜線と平行に前方に延びる第2の補助外側稜線(例えば、実施形態の第2の補助外側稜線45o)が設けられ、前記外側稜線と前記第2の補助外側稜線は、前記閉塞プレートの上方に隆起して車両前方に延びる第1補強ビード(例えば、実施形態の第1補強ビード52)を構成するようにしても良い。
この場合、車両後方側からリヤサイドフレームに入力された衝撃荷重は、第1補強ビードを介して、サイドシルに効率良く伝達されるようになる。
前記閉塞プレートには、前記リヤサイドフレームの前記外湾曲部のうちの前記後端部の近傍よりも車幅方向外側領域の直上位置において前方側に湾曲して延びる第1の補助外側稜線(例えば、第1の実施形態の第1の補助外側稜線43o)が設けられ、前記内側稜線と前記第1の補助外側稜線は、前記第1補強ビードの外側で前記閉塞プレートの上方に隆起して車両前方に延びる第2補強ビード(例えば、実施形態の第2補強ビード53)を構成するようにしても良い。
この場合、車両後方側からリヤサイドフレームに入力された衝撃荷重は、第1補強ビードと第2補強ビードを介して、サイドシルにさらに効率良く伝達されるようになる。
前記リヤサイドフレームの前記前部領域には、車幅方向内側の側壁の上部から車幅方向内側に延びる内フランジ(例えば、実施形態の内フランジ3fi)が設けられ、前記閉塞プレートは、前記内フランジと前記サイドシルの内側の上壁(例えば、実施形態の上壁1u)に結合されて、前記リヤサイドフレームの前記前部領域と前記サイドシルとともに閉断面を構成するようにしても良い。
この場合、閉塞プレートが、リヤサイドフレームとサイドシルとともに閉断面を構成するため、車両後方側からリヤサイドフレームと閉塞プレートに入力された衝撃荷重をサイドシルにより効率良く伝達することができる。
前記閉塞プレートは、前記リヤサイドフレームの前方で前記サイドシルに連結される第1クロスメンバ(例えば、実施形態の第1クロスメンバ6)に結合されるようにしても良い。
この場合、車両後方側からリヤサイドフレームと閉塞プレートに入力された衝撃荷重を第1クロスメンバにも伝達することができる。したがって、入力された衝撃荷重を車体の広範囲により分散して支持させることができる。
車体後部構造は、前端部がマウント部材(例えば、実施形態のマウント部材9)を介して前記リヤサイドフレームの前記前部領域に揺動可能に支持されるトレーリングアームと、車幅方向に略沿って延び、車幅方向外側の端部が前記リヤサイドフレームの前記前部領域に連結される第2クロスメンバ(例えば、実施形態の第2クロスメンバ7)と、前記リヤサイドフレームの前記前部領域の上方側に開口する略コ字状の断面内に固定され、前記マウント部材が取り付けられるアーム取付ブラケット(例えば、実施形態のアーム取付ブラケット14)と、をさらに備え、前記アーム取付ブラケットは、前記マウント部材の上方を覆うドーム形状部(例えば、実施形態のドーム形状部16)を有するとともに、車幅方向に略沿って延びるブラケット補強部材(例えば、実施形態のブラケット補強部材22)が前記ドーム形状部に固定され、前記ブラケット補強部材は、車幅方向の両側の端部が前記サイドシルと前記第2クロスメンバに直接、若しくは、間接的に結合され、前記閉塞プレートは、前記ブラケット補強部材の上部に結合されるようにしても良い。
この場合、アーム取付ブラケットとブラケット補強部材がリヤサイドフレームと閉塞プレートの前部領域の断面を補強し、かつ、ブラケット補強部材がサイドシルと第2クロスメンバを連結するようになる。このため、車両後方側からリヤサイドフレームと閉塞プレートに入力された衝撃荷重をサイドシルと第2クロスメンバとに効率良く伝達することができる。
前記アーム取付ブラケットの前記ドーム形状部は、車両前後方向または車幅方向に沿う少なくとも一本の稜線(例えば、実施形態の縦稜線30a、横稜線30b)が頂部の近傍に設けられるようにしても良い。
この場合、アーム取付ブラケットのドーム形状部の剛性が稜線によって高められる。このため、車両後方側から入力される衝撃荷重や車両側方から入力される衝撃荷重を剛性の高いドーム形状部によって受け止めることができる。
本発明に係る車体後部構造は、リヤサイドフレームの外湾曲部の後端部の近傍のほぼ直上位置から車両前方に直線状に延びる外側稜線と、リヤサイドフレームの内湾曲部のほぼ直上位置で内湾曲部に略沿って湾曲する内側稜線とが閉塞プレートに設けられている。そして、外側稜線と内側稜線は、閉塞プレートのうちの、リヤサイドフレームとサイドシルの結合部の車幅方向内側領域で合流している。このため、本発明に係る車体後部構造は、リヤサイドフレームの前部領域の車幅方向外側と内側の側壁が夫々外湾曲部と内湾曲部を持つ構造でありながら、リヤサイドフレームの車両後方側から入力された衝撃荷重をサイドシルに効率良く伝達することができる。
実施形態の車体後部の平面図。 実施形態の車体後部の斜視図。 実施形態の車体後部の一部部品を取り去った平面図。 実施形態の車体後部の一部部品を取り去った斜視図。 実施形態の車体後部の一部部品を取り去った別の斜視図。 実施形態の車体後部の図1のVI-VI線に沿う断面図。 図1のVI-VI線に沿って一部を断面にした実施形態の車体後部の部分断面斜視図。 図1のVIII-VIII線に沿って一部を断面にした実施形態の車体後部の部分断面斜視図。 実施形態の車体後部を下方から見た図。 実施形態の車体後部の第2クロスメンバとリヤサイドフレームの結合部を上方側から見た斜視図。 実施形態の車体後部の衝撃荷重の入力時における変形挙動を示す図6と同様の断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、前後や上下、左右については、特別に断らない限り車両の前進方向に対しての向きを意味するものとする。また、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、本実施形態の車両の車体後部の左側の骨格部を示す平面図である。図2は、図1と同じ左側の骨格部を前側右斜め上方から見た斜視図である。また、図3は、図1と同じ左側の骨格部から一部の部品(閉塞プレート10)を取り去った平面図であり、図4,図5は、図1と同じ左側の骨格部から一部の部品(閉塞プレート10)を取り去った斜視図である。なお、図4と図5は、同じ左側の骨格部を異なる角度から見た図である。
車体後部の右側の骨格部は、車両の幅方向の中心線を挟んで対称形状に形成されている。このため、以下では左側の骨格部についてのみ説明し、右側の骨格部については説明を省略する。
図中の符号1は、車室の側部下方に車両前後方向に略沿って配置されるサイドシルであり、符号2は、サイドシル1の後方側で後輪(図示せず)の上方側の周囲を覆うリヤホイールハウス(図1,図2参照)である。リヤホイールハウス2の車幅方向内側には、車両後部から前方に向かって延びるリヤサイドフレーム3が配置されている。リヤホイールハウス2の前部の水平断面は、後輪の車幅方向内側の端面から後輪の前面側にかけてを連続的に覆うように湾曲して形成されている。リヤサイドフレーム3の主要部は、上方側に向かって開口する略コ字状の断面形状に形成されている。リヤサイドフレーム3の上部には、リヤサイドフレーム3の平面視形状とほぼ同形状の閉塞プレート10が結合されている。閉塞プレート10は、リヤサイドフレーム3の上方側の開口を閉塞している。
リヤサイドフレーム3の前部領域3Fは、リヤホイールハウス2の前部の湾曲形状(水平断面での湾曲形状)に沿って車幅方向外側に湾曲した後に車両前方側に再度向きを変え、サイドシル1の後部の車幅方向内側部分に結合されている。より詳細には、図1に示すように、リヤサイドフレーム3のリヤホイールハウス2の前部に近接する領域には、車幅方向外側の側壁がリヤホイールハウス2の前部の形状(水平断面の形状)に略沿って車幅方向外側に湾曲する外湾曲部40oと、車幅方向内側の側壁がリヤホイールハウス2の前部の形状(水平断面の形状)に略沿って車幅方向外側に湾曲する内湾曲部40iと、が設けられている。
外湾曲部40oは、リヤホイールハウス2の前部の湾曲形状からサイドシル1の車幅方向内側の側面に連続するように略S字状に湾曲した平面視形状とされている。これに対し、内湾曲部40iは、リヤホイールハウス2の前部からサイドシル1の後部領域にかけてを大きく取り囲む円弧状の平面視形状とされている。したがって、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの幅(車幅方向の幅)は、外湾曲部40oと内湾曲部40iの湾曲形状の差により、サイドシル1の後部に近接する部分が前方側に向かって漸増している。サイドシル1と略平行になるリヤサイドフレーム3の前端側の幅(車幅方向の幅)は、前方側に向かって漸減している。
図6は、図1のVI-VI線に沿う断面図であり、図7は、図1のVI-VI線に沿って一部を断面にした車体後部の左側の骨格部の部分断面斜視図である。また、図8は、図1のVIII-VIII線に沿って一部を断面にした車体後部の左側の骨格部の部分断面斜視図であり、図9は、車体後部の左側の骨格部を下方から見た図である。
リヤサイドフレーム3の前部領域3Fのうちの平面視で湾曲している部分は、車両後方側に向かって上方側に傾斜するキックアップ部kuとされている。リヤサイドフレーム3のキックアップ部kuの後方側は車両後方側に向かって略水平に延びている。図6,図7,図9に示すように、キックアップ部kuの下壁4には、アーム挿通孔5が形成されている。本実施形態の車両は、トレーリングアーム式の後輪懸架装置を採用している。後輪懸架装置の図示しないトレーリングアームは、後端側で後輪を支持し、前端側がキックアップ部kuのアーム挿通孔5に挿通されている。トレーリングアームの前端部は、図6に示すように、ゴム弾性体9cを内蔵した円筒状のマウント部材9を介してリヤサイドフレーム3の前部領域3F(キックアップ部ku)の断面内に揺動可能に支持される。
リヤサイドフレーム3の前端部の前方には、図1,図2に示すように、車幅方向に略沿って延び、両端部が左右のサイドシル1に連結される第1クロスメンバ6が配置されている。また、左右のリヤサイドフレーム3の前部領域3F(キックアップ部ku)同士は、車幅方向に略沿って延びる第2クロスメンバ7(クロスメンバ)によって相互に連結されている。さらに、左右のリヤサイドフレーム3の後部領域同士は、車幅方向に略沿って延びる第3クロスメンバ75によって相互に連結されている。
サイドシル1は、図6,図7に示すように、上下に接合フランジを備えた略ハット状のサイドシルインナ1iとサイドシルアウタ1oが上下の接合フランジで接合されている。サイドシルインナ1iとサイドシルアウタ1oの接合フランジ間には、サイドシルインナ1iとサイドシルアウタ1oによって形成される断面を横断するスチフナ8が介装されている。
サイドシルインナ1iは、側壁1sの上下に内角部ciが配置されている。サイドシルインナ1iの上壁1uは、上方側の内角部ciから車幅方向外側に延びている。サイドシルインナ1iの下壁1lは、下方側の内角部ciから車幅方向外側に延びている。
サイドシルアウタ1oは、上端側の接合フランジから車幅方向外側に向かって緩やかに下方傾斜して延びる上壁1u-oを備えている。上壁1u-oの車幅方向外側の端部には、車幅方向外側の側壁1s-oと下壁1l-oが連設されている。だだし、図6,図7に示す断面部分では、側壁1s-oと下壁1l-oが部分的に切り欠かれている。なお、図6中の符号Gは、サイドシル1の重心である。
サイドシル1の車幅方向外側には、リヤ側のサイドドア11の下縁部が一部重なるように配置されている。サイドドア11の下縁部にはドアビーム12が内蔵されている。ドアビーム12は、車両前後方向に沿って略水平に延びる金属製のパイプ材であり、サイドドア11に車幅方向外側から衝撃荷重が入力されたときに、サイドドア11のパネル材の過大な変形を抑制しつつその荷重を受け止める。ドアビーム12は、サイドドア11の下縁部のうちの、サイドシル1の重心Gよりも上方側の、サイドシルアウタ1oの上部領域と重なる位置に配置されている。
リヤサイドフレーム3の前部領域3Fのキックアップ部kuの断面内には、車両前後方向と車幅方向に延在する金属製のブラケット支持プレート13が固定されている。ブラケット支持プレート13の上面には、マウント部材9を支持する金属製のアーム取付ブラケット14が固定されている。アーム取付ブラケット14は、ブラケット支持プレート13に接合される平坦なベース部15と、ベース部15の中央領域から上方側に湾曲して膨出するドーム形状部16と、を有する。ブラケット支持プレート13には、図9に示すように、アーム取付ブラケット14のドーム形状部16の下向きの開口16aをリヤサイドフレーム3のアーム挿通孔5に連通させる連通口17が設けられている。ブラケット支持プレート13の連通口17の左右の側縁部と、アーム取付ブラケット14のベース部15の対応する位置には、上下方向に貫通するボルト挿通孔18,19(図9参照)が夫々形成されている。アーム取付ブラケット14のベース部15の左右の縁部の上面には、固定ナット20(カラーナット)が溶接等によって取り付けられている。
ここで、マウント部材9は、図6に示すように、円筒部9aの軸心位置に軸部9bが配置され、円筒部9aと軸部9bがゴム弾性体9cによって連結されている。円筒部9aを貫通した軸部9bの両側の端部は、ボルト21によってアーム取付ブラケット14に固定されている。より詳細には、マウント部材9の軸部9bの両端部は偏平に形成され、その偏平部分に図示しないボルト挿通孔が形成されている。そして、ボルト21の軸部は軸部9bと、ブラケット支持プレート13、アーム取付ブラケット14の各ボルト挿通孔を貫通してアーム取付ブラケット14の上部の対応する固定ナット20に締め込まれる。マウント部材9は、これにより、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの断面内に固定されている。
アーム取付ブラケット14の上面側には、図3~図5に示すように、ブラケット補強部材22が一体に取り付けられている。ブラケット補強部材22は、金属製の板状部材によって形成されている。ブラケット補強部材22は、車幅方向外側から内側に向かって下方傾斜する斜辺hを持つ略直角三角形状の正面視の垂立壁22vと、垂立壁22vの上端部から車両後方側に略直角に屈曲して延びる上端曲げフランジ22fuと、を有する略L字断面の板部材である。ブラケット補強部材22は、垂立壁22vの長手方向が車幅方向を向くようにアーム取付ブラケット14に固定される。
ブラケット補強部材22の垂立壁22vの車幅方向外側の端部には、図5に示すように、車両後方側に略直角に曲がり、サイドシル1のサイドシルインナ1iの側壁1s(サイドシル1の車幅方向内側面)に固定される外フランジ22foが延設されている。ブラケット補強部材22の上端曲げフランジ22fuの車幅方向外側の端部には、サイドシル1のサイドシルインナ1iの上壁1uの上面に接合される外延長壁22eoが延設されている。
リヤサイドフレーム3の前部領域3Fは、上向きのコ字状断面を構成する車幅方向内側の側壁の上端部に車幅方向内側方向に向かって延びる内フランジ3fiが設けられている。ブラケット補強部材22の上端曲げフランジ22fuの車幅方向内側の端部には、リヤサイドフレーム3の内フランジ3fiの上面に接合される内延長壁22eiが延設されている。なお、リヤサイドフレーム3の内フランジ3fiの下面には、第2クロスメンバ7の車幅方向外側の前フランジ部7u(上壁)が重ねられ、第2クロスメンバ7の前フランジ部7u、リヤサイドフレーム3の内フランジ3fi、ブラケット補強部材22の内延長壁22eiは、三枚重ねの状態で溶接固定される。
ブラケット補強部材22は、車幅方向外側の端部が上端曲げフランジ22fuの外延長壁22eoによってサイドシル1の上方の内角部ciの近傍(上壁1u)に接合され、車幅方向内側の端部が上端曲げフランジ22fuの内延長壁22eiによってリヤサイドフレーム3の内フランジ3fiと第2クロスメンバ7の車幅方向外側の端部に結合されている。
ブラケット補強部材22は、図6に示すように、この状態においてサイドシル1の重心Gよりも上方に配置されている。
また、ブラケット補強部材22の垂立壁22vは、アーム取付ブラケット14のドーム形状部16の外側面16bに嵌合される凹部23を備えている。凹部23は、垂立壁22vの車幅方向の略中央部の下縁から上方側に略円弧状に窪むように形成されている。凹部23の縁部には、ドーム形状部16の外側面16bに接合される下辺曲げフランジ24が形成されている。下辺曲げフランジ24は、ドーム形状部16の外側面16bに沿うように車両前方側に向かって曲げられている。下辺曲げフランジ24はドーム形状部16の外側面16bに重ねられ、その外側面16bに溶接等によって固定されている。
なお、ドーム形状部16の頂部の近傍には、図4,図5に示すように、車両前後方向に沿う縦稜線30aと、車幅方向に沿う横稜線30bが設けられている。ドーム形状部16は、これらの縦稜線30aと横稜線30bによって剛性が高められている。縦稜線30aと横稜線30bはいずれか一方のみであっても良く、これらの各稜線30a,30bの数も任意である。
また、ブラケット補強部材22の垂立壁22vのうちの、凹部23の左右両側部分には、弧状断面が上下方向に沿って延びるナット受容部25が設けられている。ナット受容部25には、アーム取付ブラケット14の上面に取り付けられた固定ナット20の外面が溶接等によって一体に固定されている。
リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの断面内にアーム取付ブラケット14とともに固定されたブラケット補強部材22の上部には、リヤサイドフレーム3の上方を閉塞する閉塞プレート10が固定されている。具体的には、閉塞プレート10は、ブラケット補強部材22の上端曲げフランジ22fuの上面の一部に重ねられ、その重ねられた部分が溶接によって接合されている。
この閉塞プレート10と上端曲げフランジ22fuの接合に際しては、例えば、図2に示すように、閉塞プレート10のうちの上端曲げフランジ22fuの上面に重ねられる部分に、貫通孔26を形成しておき、その貫通孔26を通して貫通孔26の周縁部と上端曲げフランジ22fuの上面との間をミグ溶接等によって固定することができる。この結果、ブラケット補強部材22の上端曲げフランジ22fuは、溶接材を介して閉塞プレート10に接合される。
なお、リヤサイドフレーム3の上方を閉塞する閉塞プレート10は、車幅方向内側の縁部がリヤサイドフレーム3の内フランジ3fiに結合され、車幅方向外側の縁部がリヤサイドフレーム3の図示しない外フランジとサイドシルインナ1iの上壁1uに接合される。また、閉塞プレート10の前縁部は、図1に示すように、リヤサイドフレーム3の前方側で左右のサイドシル1を連結する第1クロスメンバ6の上面に結合されている。
ここで、閉塞プレート10には、図1,図2に示すように、リヤサイドフレーム3の外湾曲部40oの後端部の近傍のほぼ直上位置から車両前方に直線状に延びる外側稜線50oと、リヤサイドフレーム3の内湾曲部40iのほぼ直上位置において、内湾曲部40iに略沿って車両前方側に湾曲して延びる内側稜線50iと、が形成されている。外側稜線50oと内側稜線50iとは、閉塞プレート10の前端側のリヤサイドフレーム3とサイドシル1の結合部の車幅方向内側領域で合流している。また、閉塞プレート10は、リヤサイドフレーム3の外湾曲部40oのうちの、当該外湾曲部40oの後端部の近傍よりも車幅方向外側領域の直上位置において、外湾曲部40oに沿うように車両前方側に湾曲して延びる第1の補助外側稜線43oが設けられている。さらに、閉塞プレート10のうちの外側稜線50oの車幅方向外側に近接した位置には、当該外側稜線50oと平行に車両前方に直線状に延びる第2の補助外側稜線45oが設けられている。
図6~図8に示すように、閉塞プレート10の前部側領域は、車幅方向外側の端部がサイドシル1の車幅方向内側の上壁1uに結合され、車幅方向内側の端部がリヤサイドフレーム3の内フランジ3fiに結合されている。
内側稜線50iと第1の補助外側稜線43oは、閉塞プレート10の車幅方向の両側の端部に対して上方側に位置され、これらの稜線50i,43oに接する側壁と上壁とが上方に隆起する断面形状を形成している。この上方に隆起する断面形状は車両前後方向に略沿って延び、車幅方向の幅の広い第2補強ビード53を形成している。
また、外側稜線50oと第2の補助外側稜線45oは、閉塞プレート10上の内側稜線50iと第1の補助外側稜線43oに対してさらに上方側に位置されており、これらの稜線50o,43oに接する側壁と上壁とが上方に隆起する断面形状を形成している。この上方に隆起する断面形状は車両前後方向に略沿って延び、車幅方向の幅の狭い第1補強ビード52を形成している。したがって、閉塞プレート10は、車両前後方向に略沿って延びる幅の広い第2補強ビード53上に、車両前後方向に略沿って延びる幅の狭い第1補強ビード52が多段に形成されている。
なお、本実施形態では、第2の補助外側稜線45oの後端部は、湾曲した第1の補助外側稜線43oまで達していないが、第2の補助外側稜線45oは第1の補助外側稜線43oから車両前方側に延びるように構成することも可能である。
また、図6に示すように、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの断面内に設置されたブラケット補強部材22の車幅方向外側の上端部は、サイドシル1のスチフナ8を挟んでサイドシルアウタ1oの上壁1u-oが対峙している。サイドシルアウタ1oの上壁1u-oは、前述のように車幅方向外側に向かって緩やかに下方傾斜し、その車幅方向外側の端部はサイドドア11内のドアビーム12と対峙している。
本実施形態では、車幅方向外側に向かって下方傾斜して配置される上壁1u-oは、ドアビーム12に車幅方向外側から衝撃荷重が入力されたときに、その衝撃荷重をブラケット補強部材22に伝達するサイドシル1の断面内の荷重伝達部を構成している。
また、図4に示すように、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの断面内に固定されたブラケット支持プレート13の前縁部には、その前縁部から下方に延びるバルクヘッド27が結合されている。バルクヘッド27は、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの断面内において、車幅方向と上下方向に延在し、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの断面と、サイドシル1の側壁とに結合されている。バルクヘッド27は、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fにおいて、その前部領域3Fの断面を補強するとともに、前部領域3Fの下部側をサイドシル1の側面に剛的に結合する。
図10は、第2クロスメンバ7とリヤサイドフレーム3の結合部を上方側から見た斜視図である。
図10に示すように、第2クロスメンバ7は、上方側に開口する略ハット状の断面形状に形成されている。第2クロスメンバ7の車幅方向外側の端部領域は、前壁7fと、前壁7fの上端部から前方側に屈曲して延びる前フランジ部7uとが車幅方向外側に向かって緩やかに湾曲して延びている。前壁7fと前フランジ部7uの車幅方向外側の端部は、湾曲したリヤサイドフレーム3の車幅方向内側の側壁3sと直交した状態で側壁3sに突き当てられている。前壁7fと前フランジ部7uとは、リヤサイドフレーム3の側壁3sの車幅方向内側面と内フランジ3fiの下面とに溶接固定されている。前フランジ部7uは、前述のように、リヤサイドフレーム3の内フランジ3fiと、ブラケット補強部材22の内延長壁22eiとに三枚重ねの状態で溶接固定される。
第2クロスメンバ7の前壁7fと前フランジ部7uの車幅方向外側の端部の近傍には、前壁7fと前フランジ部7uとに跨るように窪み部31が形成されている。窪み部31は、第2クロスメンバ7の延出方向に沿う入力荷重に対して脆弱な部分(脆弱部)であり、第2クロスメンバ7に延出方向に沿う衝撃荷重が入力されたときに第2クロスメンバ7の座屈変形を誘起する。
図11は、リヤ側のサイドドア11の外側に車幅方向内側に向く衝撃荷重が入力されたときにおける車体後部の変形挙動を示す図6と同様の断面図である。
図11に示すように、サイドドア11の外側に車幅方向内側に向く衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重は、サイドドア11内のドアビーム12からサイドシル1に伝達され、さらに、サイドシル1から、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fを車幅方向に跨ぐブラケット補強部材22を通して、第2クロスメンバ7に伝達される。このため、サイドドア11に入力された衝撃荷重は、ブラケット補強部材22を通して第2クロスメンバ7に効率良く伝達される。
また、サイドドア11内のドアビーム12は、サイドシル1の重心Gに対して上方側にずれているため、ドアビーム12からサイドシル1に入力される衝撃荷重は、サイドシル1の軸心(重心G)周りに図11中の矢印で示すようなモーメントを作用させる。しかし、本実施形態の車体後部構造では、サイドシル1の重心Gよりも上方側の内角部ciがブラケット補強部材22を介して第2クロスメンバ7の車幅方向外側の端部と連結されているため、ブラケット補強部材22によって上記のモーメントを効率良く受け止めることができる。この結果、サイドドア11の上部の車内側への倒れ込みが抑制される。
また、車両の急激な旋回時等にトレーリングアームに車幅方向の応力が加わった場合には、その応力はマウント部材9を締結固定するアーム取付ブラケット14の固定ナット20と、ブラケット補強部材22を介してサイドシル1と第2クロスメンバ7によって強固に支持される。
さらに、車両の急激な旋回時等にトレーリングアームに車両前後方向の応力が加わった場合には、その応力はマウント部材9を締結固定するアーム取付ブラケット14の固定ナット20と、ブラケット補強部材22を介して閉塞プレート10によって支持される。閉塞プレート10はリヤサイドフレーム3の上部に結合されて、リヤサイドフレーム3とともに前後方向に長い大型の閉断面を構成している。このため、トレーリングアームに加わった車両前後方向の応力は、閉塞プレート10によって強固に固定される。
また、車両後方側からリヤサイドフレーム3に衝撃荷重が入力された場合には、その衝撃荷重は、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの湾曲部と、その上方を閉塞する閉塞プレート10を通してサイドシル1に伝達される。このとき、閉塞プレート10は、幅の広い第2補強ビード53と幅の狭い第1補強ビード52を通して入力荷重をサイドシル1の車幅方向内側部分に効率良く伝達する。特に、第1補強ビード52の一部を構成する外側稜線50oは、リヤサイドフレーム3の外湾曲部40oの後端部の近傍のほぼ直上位置から車両前方側に直線状に延びているため、入力荷重をサイドシル1の車幅方向内側領域に効率良く伝達し、リヤサイドフレーム3の湾曲部に応力が集中するのを回避することができる。
<実施形態の効果>
以上のように、本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム3の外湾曲部40oの後端部の近傍のほぼ直上位置から車両前方に直線状に延びる外側稜線50oと、リヤサイドフレーム3の内湾曲部40iのほぼ直上位置で内湾曲部40iに略沿って湾曲する内側稜線50iとが閉塞プレート10に設けられている。そして、外側稜線50oと内側稜線50iは、閉塞プレート10のうちの、リヤサイドフレーム3とサイドシル1の結合部の車幅方向内側領域で合流している。このため、車両後方側からリヤサイドフレーム3に衝撃荷重が入力された場合には、その入力荷重を、閉塞プレート10の外側稜線50oと内側稜線50iに沿って前方側の両者の合流部に効率良く伝達することができる。これにより、リヤサイドフレーム3の湾曲部への応力集中を回避しつつ、衝撃荷重をリヤサイドフレーム3とサイドシルとの結合部に効率良く伝達することができる。
したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fの側壁が外湾曲部40oと内湾曲部40iを持つ構造であっても、リヤサイドフレーム3や閉塞プレート10の不規則な曲げ変形を招くことなく、車両後方から入力される衝撃荷重をサイドシル1に効率良く伝達することができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム3の外湾曲部40oのうちの、当該外湾曲部40oの後端部の近傍よりも車幅方向外側領域の直上位置において、前方側に湾曲して延びる第1の補助外側稜線43oが閉塞プレート10に設けられている。このため、車両後方側からリヤサイドフレーム3に衝撃荷重が入力されたときには、その衝撃荷重を閉塞プレート10上の外側稜線50oと内側稜線50iだけでなく、第1の補助外側稜線43oに沿っても車両前方側に伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両後方からの衝撃荷重の入力時に、リヤサイドフレーム3の外湾曲部40oや内湾曲部40iに応力がより集中しにくくなる。
また、本実施形態の車体後部構造は、外側稜線50oの車幅方向外側で当該外側稜線50oと平行に車両前方に延びる第2の補助外側稜線45oが閉塞プレート10に設けられ、外側稜線50と第2の補助外側稜線45oが車両前方に延びる第1補強ビード52を構成している。このため、車両後方側からリヤサイドフレーム3に入力された衝撃荷重を、第1補強ビード52を通してサイドシル1に効率良く伝達することができる。
さらに、本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム3の外湾曲部40oのうちの、当該外湾曲部40oの後端部の近傍よりも車幅方向外側領域の直上位置において、車両前方側に湾曲して延びる第1の補助外側稜線43oが閉塞プレート10に設けられ、内側稜線50iと第1の補助外側稜線43oが、第1補強ビード52の外側で車両前方に延びる第2補強ビード53を構成している。このため、車両後方側からリヤサイドフレーム3に入力された衝撃荷重を、第1補強ビード52と第2補強ビード53を介して、サイドシル1にさらに効率良く伝達することができる。
また、本実施形態の車体後部構造では、閉塞プレート10が、リヤサイドフレーム3の内フランジ3fiとサイドシル1の内側の上壁1uに結合されることにより、リヤサイドフレーム3の前部領域3Fとサイドシル1とともに閉断面を構成している。このため、車両後方側からリヤサイドフレーム3と閉塞プレート10に入力された衝撃荷重をサイドシル1により効率良く伝達することができる。
また、本実施形態の車体後部構造では、リヤサイドフレーム3の前方でサイドシル1に連結される第1クロスメンバ6に閉塞プレート10が結合されている。このため、車両後方側からリヤサイドフレーム3と閉塞プレート10に入力された衝撃荷重を第1クロスメンバ6にも伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両後方側から入力された衝撃荷重を、車体の広範囲により分散して支持させることができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、アーム取付ブラケット14がリヤサイドフレーム3の前部領域3Fの断面内に固定され、車幅方向に略沿って延びるブラケット補強部材22がアーム取付ブラケット14のドーム形状部16に固定されている。そして、ブラケット補強部材22の車幅方向の両側の端部がサイドシル1と第2クロスメンバ7とに結合され、ブラケット補強部材22の上部に閉塞プレート10が結合されている。これにより、アーム取付ブラケット14とブラケット補強部材22はリヤサイドフレーム3と閉塞プレート10の前部領域の断面を補強し、ブラケット補強部材22はサイドシル1と第2クロスメンバ7を連結するようになる。したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、車両後方側からリヤサイドフレーム3と閉塞プレート10に入力された衝撃荷重をサイドシル1と第2クロスメンバ7とに効率良く伝達することが可能になる。
さらに、本実施形態の車体後部構造は、アーム取付ブラケット14のドーム形状部16の頂部の近傍に、車両前後方向に沿う縦稜線30aと車幅方向に沿う横稜線30bが設けられている。このため、縦稜線30aと横稜線30bによってドーム形状部16の剛性を高めることができる。なお、ドーム形状部16の頂部の近傍に形成する稜線は縦稜線30aと横稜線30bのいずれか一方のみであっても良く、その場合もドーム形状部16の剛性を高めることができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両後方側から入力される衝撃荷重や車両側方から入力される衝撃荷重を剛性の高いドーム形状部16によって受け止めることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、ブラケット補強部材22の車幅方向外側の端部がサイドシル1の上方の内角部ciの近傍に直接結合されているが、ブラケット補強部材22の車幅方向外側の端部は、別部材を介してサイドシル1の上方の内角部ciの近傍に間接的に結合するようにしても良い。また、上記の実施形態では、ブラケット補強部材22の車幅方向内側の端部が第2クロスメンバ7の車幅方向外側の端部にリヤサイドフレーム3の内フランジ3fiを介して間接的に結合されているが、ブラケット補強部材22の車幅方向内側の端部は、第2クロスメンバ7の車幅方向外側の端部に直接結合されるようにしても良い。
1…サイドシル
1u…上壁
2…リヤホイールハウス
3…リヤサイドフレーム
3fi…内フランジ
3F…前部領域
6…第1クロスメンバ
7…第2クロスメンバ
9…マウント部材
14…アーム取付ブラケット
16…ドーム形状部
22…ブラケット補強部材
30a…縦稜線(稜線)
30b…横稜線(稜線)
40o…外湾曲部
40i…内湾曲部
43o…第1の補助外側稜線
45o…第2の補助外側稜線
50o…外側稜線
50i…内側稜線
52…第1補強ビード
53…第2補強ビード

Claims (8)

  1. 車室の側部下方に車両前後方向に略沿って配置されるサイドシルと、
    前記サイドシルの後方に配置されるリヤホイールハウスと、
    前記リヤホイールハウスの車幅方向内側領域から前記リヤホイールハウスの前部の水平断面の湾曲形状に沿って湾曲して延び、前部領域が前記サイドシルの車幅方向内側に結合されるリヤサイドフレームと、
    前記リヤサイドフレームの上方側に開口する略コ字断面の上部を閉塞する閉塞プレートと、を備え、
    前記リヤサイドフレームの前記リヤホイールハウスの前部に近接する領域には、車幅方向外側の側壁が前記リヤホイールハウスの前部の形状に略沿って車幅方向外側に湾曲する外湾曲部と、車幅方向内側の側壁が前記リヤホイールハウスの前部の形状に略沿って車幅方向外側に湾曲する内湾曲部と、が設けられ、
    前記閉塞プレートには、前記リヤサイドフレームの前記外湾曲部の後端部の近傍のほぼ直上位置から車両前方に直線状に延びる外側稜線と、前記リヤサイドフレームの前記内湾曲部のほぼ直上位置において、前記内湾曲部に略沿って車両前方側に湾曲して延びる内側稜線が設けられ、
    前記外側稜線と前記内側稜線が、前記リヤサイドフレームと前記サイドシルの結合部の車幅方向内側領域で合流していることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記閉塞プレートには、前記リヤサイドフレームの前記外湾曲部のうちの前記後端部の近傍よりも車幅方向外側領域の直上位置において前方側に湾曲して延びる第1の補助外側稜線が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記閉塞プレートには、前記外側稜線の車幅方向外側で当該外側稜線と平行に前方に延びる第2の補助外側稜線が設けられ、
    前記外側稜線と前記第2の補助外側稜線は、前記閉塞プレートの上方に隆起して車両前方に延びる第1補強ビードを構成していることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  4. 前記閉塞プレートには、前記リヤサイドフレームの前記外湾曲部のうちの前記後端部の近傍よりも車幅方向外側領域の直上位置において前方側に湾曲して延びる第1の補助外側稜線が設けられ、
    前記内側稜線と前記第1の補助外側稜線は、前記第1補強ビードの外側で前記閉塞プレートの上方に隆起して車両前方に延びる第2補強ビードを構成していることを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。
  5. 前記リヤサイドフレームの前記前部領域には、車幅方向内側の側壁の上部から車幅方向内側に延びる内フランジが設けられ、
    前記閉塞プレートは、前記内フランジと前記サイドシルの内側の上壁に結合されて、前記リヤサイドフレームの前記前部領域と前記サイドシルとともに閉断面を構成していることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  6. 前記閉塞プレートは、前記リヤサイドフレームの前方で前記サイドシルに連結される第1クロスメンバに結合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  7. 前端部がマウント部材を介して前記リヤサイドフレームの前記前部領域に揺動可能に支持されるトレーリングアームと、
    車幅方向に略沿って延び、車幅方向外側の端部が前記リヤサイドフレームの前記前部領域に連結される第2クロスメンバと、
    前記リヤサイドフレームの前記前部領域の上方側に開口する略コ字状の断面内に固定され、前記マウント部材が取り付けられるアーム取付ブラケットと、をさらに備え、
    前記アーム取付ブラケットは、前記マウント部材の上方を覆うドーム形状部を有するとともに、車幅方向に略沿って延びるブラケット補強部材が前記ドーム形状部に固定され、
    前記ブラケット補強部材は、車幅方向の両側の端部が前記サイドシルと前記第2クロスメンバに直接、若しくは、間接的に結合され、
    前記閉塞プレートは、前記ブラケット補強部材の上部に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  8. 前記アーム取付ブラケットの前記ドーム形状部は、車両前後方向または車幅方向に沿う少なくとも一本の稜線が頂部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の車体後部構造。
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