JP7158198B2 - 位置決め構造 - Google Patents

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Description

本発明は、位置決め構造に関する。
検出対象の変位量を検出可能なセンサがある。このようなセンサの1つとして、検出対象と接続される可動部を有し、ベース部に対する可動部の変位量を検出することにより検出対象の変位量を検出するセンサが知られている。
可動部を有するセンサを設置する場合、ベース部に対して可動部を仮固定した状態で可動部を検出対象に取り付けることがある。可動部が仮固定されることによりセンサを設置する際の可動部と検出対象との接続を容易に行うことができる。
一方、センサが設置された後は検出対象と連動して可動部が変位できるように可動部の固定が解除されることが求められる。可動部を検出対象に取り付ける際に可動部を仮固定することが可能な構造が特許文献1に開示されている。
特許第4460193号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構造では可動部を仮固定していた部材が破壊されることにより可動部の固定が解除される。このとき、破壊された部材の一部がセンサの近傍に破片として取り残される。仮にセンサの近傍に破片が取り残された場合、センサの正常な動作が妨げられるおそれがある。したがって、このような破片を取り除く工程が必要になる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、部材を破壊することなく可動部の固定と固定の解除とを切り替えることが可能な、新規かつ改良された位置決め構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ベース部材(10)と、前記ベース部材(10)に対して移動可能に取り付けられる可動部材(20)と、前記ベース部材(10)に対する前記可動部材(20)の位置を固定可能な固定部材(30)とを備える位置決め構造であって、前記ベース部材(10)に対する前記固定部材(30)の位置は、第1の位置と第2の位置とで変化し、前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態では、前記ベース部材(10)に対する前記可動部材(20)の位置が固定され、前記固定部材(30)が前記第2の位置にある状態では、前記ベース部材(10)に対する前記可動部材(20)の位置の固定が解除され、前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態において、前記可動部材(20)の接触部(252)が前記固定部材(30)の被接触部(352)に接触することにより、前記可動部材(20)の位置が固定され、前記固定部材(30)が前記第2の位置にある状態において、前記可動部材(20)の前記接触部(252)と前記固定部材(30)の前記被接触部(352)とが接触不能な状態となることにより、前記可動部材(20)の位置の固定が解除されるとともに、前記可動部材(20)を所定の方向に付勢する付勢部材を備え、前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態おいて、前記可動部材(20)が前記付勢部材により付勢されることにより、前記可動部材(20)の前記接触部(252)が前記固定部材(30)の前記被接触部(352)に接触する位置決め構造が提供される。
以上説明したように本発明によれば、部材を破断することなく可動部の固定と固定の解除とを切り替えることができる。
本発明の実施の形態に係る位置決め構造を適用可能な回転角検出センサを示す斜視図である。 同回転角検出センサを説明するための模式図である。 同実施形態に係る位置決め構造を説明するための模式図である。 可動部材の位置が固定された状態を示す断面図である。 可動部材の位置が固定された状態を示す断面図である。 可動部材の位置の固定が解除された状態を示す断面図である。 可動部材の位置の固定が解除された状態を示す断面図である。 変形例に係る位置決め構造を説明するための模式図である。 変形例に係る位置決め構造において可動部材の位置が固定された状態を示す断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.位置決め構造の適用例>
まず、本発明の実施の形態にかかる位置決め構造を適用可能な車両用の回転角検出センサ1の構成例について図1~2を参照して説明する。
図1は回転角検出センサ1の構成の一例を示す斜視図である。図2は回転角検出センサ1を図1に示すZ軸方向から見た正面図であり、構成の理解を容易にするために回転角検出センサ1を模式的に表した図である。
車両のブレーキシステムにおいて、ブレーキペダルにはブレーキペダルから延伸するブレーキペダルアームが備えられる。ブレーキペダルアームは回転軸を有し、ドライバによるブレーキペダルの操作量に応じて当該回転軸を中心に回動可能となっている。
回転角検出センサ1はブレーキペダルアームの回動量を検出することによりブレーキペダルの操作量を検出可能なセンサである。回転角検出センサ1は、例えば、インストルメントパネル(インパネ)の下方において車室とエンジンルームとの間を仕切るダッシュパネルに設置される。
回転角検出センサ1はベース部材10と可動部材20とを備える。
ベース部材10には可動部材20の回転軸と同心の軸部13が設けられている。軸部13には軸受40の内輪が嵌合される。軸受40の外輪には可動部材20の筒穴24が嵌合される。このように、筒穴24が軸受40を介して軸部13に嵌合されることにより可動部材20が軸部13を中心にベース部材10に対して回動可能に取り付けられる。
ベース部材10の内部には図示しない付勢部材が備えられている。例えば、付勢部材は可動部材20とベース部材10との間(図2では紙面に向かって可動部材20の奥側)に備えられ、可動部材20と接合される。
付勢部材としては、例えば、ねじりコイルバネが用いられる。本実施形態の付勢部材はバネが変形した際に元に戻ろうとする戻り力を利用して可動部材20を図2の反時計回り方向に付勢する。なお本実施形態に係る位置決め構造を適用した回転角検出センサ1において付勢部材は省略されていてもよい。
ベース部材10のX軸方向の両端には貫通穴14が設けられている。ベース部材10は貫通穴14を介して図示しないボルト部材によりダッシュパネルに固定される。このとき、可動部材20の回転軸とブレーキペダルアームの回転軸とが同軸となるようにベース部材10はダッシュパネルに固定される。
アーム部26の筒穴24と逆側にはブレーキペダルアームと接合される従動部22が設けられている。上述のように可動部材20の回転軸とブレーキペダルアームの回転軸とが同軸にある場合、従動部22はブレーキペダルアームと連動して回動する。したがって、従動部22を有する可動部材20の回動量を検出することによりブレーキペダルの操作量が検出される。
ベース部材10の内部には図示しない回転角検出ユニットが設けられている。回転角検出ユニットとしては、例えば、マグネット磁気センサが用いられる。可動部材20に取り付けられたマグネットがベース部材10に対して相対移動することにより磁束変動が生じる。かかる磁束変動を磁気センサが検知することにより可動部材20の回動量(回転角)が検出される。
回転角検出ユニットは検出した可動部材20の回動量を電気信号に変換する。当該電気信号はケーブルカバー50の内部を通る電気信号ケーブルを通じて制動力を制御するブレーキコントローラ等へ送信される。それにより、ブレーキコントローラにブレーキペダルの操作量が伝達される。
回転角検出センサ1はベース部材10に対する可動部材20の位置の固定と固定の解除とを切り替えるための固定部材30をさらに備える。
かかる可動部材20の位置の固定と固定の解除とを切り替えることができる構造に本実施形態にかかる位置決め構造が適用される。以下、このような位置決め構造について詳細に説明する。
<2.位置決め構造>
(2-1.位置決め構造の構成例)
まず、図3を参照して本実施形態に係る位置決め構造の構成例を説明する。図3は図2中の一点鎖線で囲まれた領域Xを拡大して示す模式図である。
図3に示すように、ベース部材10は可動部材20の回転中心を挟んでアーム部26と反対側に周辺部16、底面部18、第1の支柱部102、第2の支柱部104及び立柱部105を有する。ベース部材10は例えば樹脂材料等から形成される。
底面部18は周辺部16に対してZ軸方向(図3では紙面に向かって手前側から奥側)に後退して凹段差状に形成される。
第1の支柱部102、第2の支柱部104及び立柱部105は底面部18からZ軸方向(図3では紙面に向かって奥側から手前側)へ突出して形成される。第2の支柱部104は第1の支柱部102からX軸方向に所定の間隔を空けて形成される。立柱部105は第1の支柱部102と第2の支柱部104との間に形成される。
可動部材20は可動部材20の回転軸を挟んでアーム部26と反対側に突出する接触部252及び接触部254を有する。本実施形態に係る位置決め構造では接触部252及び接触部254は可動部材20の回転中心と従動部22を結ぶ仮想線を中心として対称の位置に同一形状で形成される。
固定部材30は第1の突状部302、第2の突状部304、貫通部305、第1の被接触部352、第2の被接触部354、基部380及びガイド部382を有する。固定部材30は例えば樹脂材料等から形成される。以下、固定部材30がベース部材10に取り付けられた状態における各部の構成について説明する。
第1の突状部302及び第2の突状部304は基部380からX軸方向の両側に突出するように形成される。それにより第1の突状部302は第1の支柱部102に対してZ軸方向に重なり、第2の突状部304は第2の支柱部104に対してZ軸方向に重なる。
したがって固定部材30がベース部材10に取り付けられた状態において第1の突状部302又は第2の突状部304の少なくともいずれかが第1の支柱部102又は第2の支柱部104の少なくともいずれかと当接する。
貫通部305は立柱部105に嵌合可能に形成される。貫通部305が立柱部105に嵌合されることにより固定部材30のベース部材10に対するX軸方向及びY軸方向の位置が定まる。
第1の被接触部352及び第2の被接触部354は基部380から可動部材20側に突出するように形成される。第2の被接触部354は第1の被接触部352からX軸方向に所定の間隔を空けて形成される。
ガイド部382は基部380に対して第1の被接触部352及び第2の被接触部354とは逆側に形成される。ガイド部382は基部380よりもX軸方向の両側に延在するように形成される。
本実施形態に係る位置決め構造では固定部材30のベース部材10に対するZ軸方向の位置が変化することによりベース部材10に対する可動部材20の位置の固定と固定の解除とが切り替えられる。
以下の説明ではベース部材10に対する可動部材20の位置が固定される状態におけるベース部材10に対する固定部材30の位置を第1の位置とも称し、ベース部材10に対する可動部材20の位置の固定が解除される状態におけるベース部材10に対する固定部材30の位置を第2の位置とも称する。また固定部材30が第1の位置にある状態を第1の状態とも称し、固定部材30が第2の位置にある状態を第2の状態とも称する。
後述するように、本実施形態に係る位置決め構造において固定部材30はZ軸方向(図3では紙面に向かって手前側から奥側)へ変位することにより第1の位置から第2の位置へ変位する。
Z軸方向が固定部材30の変位方向であり、Z軸方向に沿って固定部材30がベース部材10の底面部18に近づく方向が変位方向の前方側に相当し、その逆側が変位方向の後方側に相当する。固定部材30の変位方向の前方側をZ軸方向の下側といい、固定部材30の変位方向の後方側をZ軸方向の上側という場合がある。
以下、第1の状態においてベース部材10に対する可動部材20の位置が固定される仕組みを説明し、次いで第2の状態においてベース部材10に対する可動部材20の位置の固定が解除される仕組みを説明する。
(2-2.可動部材の位置の固定)
図4~5を参照して第1の状態においてベース部材10に対する可動部材20の位置が固定される仕組みについて説明する。図4は第1の状態におけるベース部材10に対する固定部材30の位置(第1の位置)を示す断面図であり図3中のA-A断面図である。図5は第1の状態において可動部材20の位置が固定される様子を示す断面図であり図3中のB-B断面図である。
固定部材30の第1の突状部302が当接部としての機能を有する。第1の支柱部102の壁部115が被当接部としての機能を有する。第1の状態では第1の突状部302と壁部115とが当接することによりベース部材10に対する固定部材30のZ軸方向の上側から下側への移動が制限される。
第1の支柱部102の第2の支柱部104側の面には壁部115及び凹溝部132が形成されている。壁部115は第1の支柱部102のZ軸方向の上側の面を含むように形成されている。凹溝部132は壁部115から連続してZ軸方向の下側に形成されている。
第2の支柱部104の第1の支柱部102側の面には壁部117及び凹溝部134が形成されている。壁部117は第2の支柱部104の最上面から連続してZ軸方向の下側に形成されている。凹溝部134は壁部117から連続してZ軸方向の下側に形成されている。
第2の突状部304は被抜止部としての機能を有する。凹溝部134のZ軸方向の上側に位置する壁部117が抜止部としての機能を有する。第1の状態では第2の突状部304と壁部117とが当接する。それにより、ベース部材10に対する固定部材30のZ軸方向の下側から上側への移動が制限される。
このように第1の状態において固定部材30のZ軸方向の上側及び下側への移動が制限され、固定部材30がベース部材10に対して第1の位置で保持される。
図5に示すように、第1の被接触部352及び第2の被接触部354は第1の被接触部352と第2の被接触部354との間のX軸方向の間隔が接触部252のX軸方向の長さと一致するように形成されている。
また、第1の被接触部352及び第2の被接触部354は第1の位置において接触部252とZ軸方向の位置が少なくとも一部で重なるように形成されている。
また、固定部材30は第1の位置において接触部252が第1の被接触部352と第2の被接触部354との間に収まるように可動部材20の位置が調整された状態で取り付けられる。
ここで、可動部材20が回転中心を中心に回動しようとする際には接触部252は図5に示すX軸方向に移動しようとする。つまり、第1の被接触部352及び第2の被接触部354が接触部252の移動方向の両側に位置する第1の位置では可動部材20の回動が制限される。
より具体的に、本実施形態に係る位置決め構造では可動部材20が付勢部材により図2の反時計回り方向に付勢される。かかる場合には接触部252が図5に示すX軸方向の左側に付勢される。第1の位置において第1の被接触部352が接触部252と接触することにより固定部材30に対する可動部材20の回動が制限される。
また、可動部材20を図2の時計回り方向に回動する外力が働く場合、接触部252が図5に示すX軸方向の右側に付勢される。第1の位置において第2の被接触部354が接触部252と接触することにより固定部材30に対する可動部材20の回動が制限される。
したがって第1の状態では可動部材20の時計回り方向及び反時計回り方向への回動が制限され、可動部材20の位置が固定される。
(2-3.可動部材の位置の固定の解除)
図6~7を参照して第2の状態においてベース部材10に対する可動部材20の位置の固定が解除される仕組みについて説明する。図6は第2の状態におけるベース部材10に対する固定部材30の位置を示す断面図であり図3中のA-A断面図に相当する。図7は第2の状態において可動部材20の位置の固定が解除された様子を示す断面図であり図3中のB-B断面図に相当する。
固定部材30は第1の突状部302が壁部115を越えるように第1の位置から第2の位置へ変位する。具体的に、固定部材30に対して外力が加えられた場合、第1の突状部302が壁部115に対して押圧されて第1の突状部302、壁部115及び第1の支柱部102の少なくとも一部が一時的に変形し第1の突状部302が壁部115を越える。それにより、固定部材30は第1の位置から第2の位置へ変位する。
第1の突状部302はZ軸方向の上側から下側に向けてX軸方向の幅が小さくなる傾斜部312を有する。壁部115はZ軸方向の上側から下側に向けてX軸方向の幅が大きくなる傾斜部112を有する。それにより、第1の突状部302は比較的円滑に壁部115を越えることができる。
図6に示すように、第1の突状部302が壁部115を越えた後、固定部材30のガイド部382のZ軸方向の下側とベース部材10の底面部18とが当接する。それにより、ベース部材10に対する固定部材30のZ軸方向の上側から下側への移動が制限される。
第1の突状部302のZ軸方向の上側に位置する面が被保持部316としての機能を有する。凹溝部132のZ軸方向の上側に位置する面が保持部116としての機能を有する。第2の位置では被保持部316と保持部116とが当接する。それにより、ベース部材10に対する固定部材30のZ軸方向の下側から上側への移動が制限される。
このように第2の状態において固定部材30のZ軸方向の上側及び下側への移動が制限され、固定部材30がベース部材10に対して第2の位置で保持される。
本実施形態に係る位置決め構造において、固定部材30が第1の位置から第2の位置へ変位する距離は接触部252と第1の被接触部352又は第2の被接触部354とがZ軸方向において重なるZ軸方向の長さよりも大きい。
それにより、図7に示すように、第2の状態では接触部252と第1の被接触部352又は第2の被接触部354とが接触不能な状態となり固定部材30に対する可動部材20の位置の固定が解除される。したがって、ベース部材10に対する可動部材20の位置の固定が解除される。
可動部材20の位置の固定が解除されることにより可動部材20がブレーキペダルアームに連動して回動可能となる。それにより、回転角検出センサ1はブレーキペダルの操作量を検出することができる。
このように、本実施形態に係る位置決め構造では固定部材30のベース部材10に対するZ軸方向の位置が変化する。固定部材30が第1の位置にある状態ではベース部材10に対する可動部材20の位置が固定され、固定部材30が第2の位置にある状態ではベース部材10に対する可動部材20の位置の固定が解除される。このようにして部材を破断することなく可動部材20の固定と固定の解除とを切り替えることができる。
また、本実施形態に係る位置決め構造においてベース部材10の一部に誤動作防止部19が形成されてもよい。例えば誤動作防止部19は周辺部16よりZ軸方向の上側に突出して形成される部位であってよい。この場合、誤動作防止部19のZ軸方向の最上部は第1の位置における固定部材30のZ軸方向の最上部よりもZ軸方向の上側となるように形成される。
それにより、本実施形態に係る位置決め構造に対して意図しない外力が加わった際には誤動作防止部19に外力が加わる可能性が高くなる。つまり、固定部材30に外力が加わる可能性が低くなる。したがって、意図しない外力により固定部材30が第1の位置から第2の位置へ変位するおそれを低減することができる。
また、本実施形態に係る位置決め構造において、固定部材30に対して加えられる外力はベース部材10に対して別部材が取り付けられることにより生じる力であってよい。また、固定部材30に対して加えられる外力は回転角検出センサ1がダッシュパネル又はブレーキペダルアームに取り付けられる際に別部材が固定部材30を押圧することにより生じる力であってもよい。
例えば、回転角検出センサ1をブレーキペダルの回転角を検出するセンサとして車両に取り付ける際に車両側の部材により固定部材30がZ軸方向の上側から下側に押圧されるようにしてもよい。
それにより、回転角検出センサ1を車両に取り付ける動作と固定部材30を第1の位置から第2の位置へ変位させる動作とが一体的に行われる。つまり、回転角検出センサ1を車両に取り付けた後に固定部材30に対して別途の外力を加える必要がない。したがって、回転角検出センサ1の取り付け作業を簡易にすることができる。
なお、上記では説明を省略したが、固定部材30がベース部材10に取り付けられていない状態から第1の位置に取り付けられる際の固定部材30の動作は上述した固定部材30が第1の位置から第2の位置へ変位する際の固定部材30の動作と同様であってよい。
つまり、第2の突状部304のZ軸方向の下側と第2の支柱部104のZ軸方向の最上面とが当接した状態から、第2の突状部304が第2の支柱部104の壁部117を超えることにより固定部材30が第1の位置に取り付けられる。
なお、上記の実施形態では固定部材30が2つの被接触部を有する例を示したが、付勢部材を有する回転角検出センサ1において可動部材20を図2の時計回り方向に回動する外力が働かない場合には固定部材30が1つの被接触部(第1の被接触部352)のみを有していてもよい。かかる場合にもベース部材10に対する可動部材20の位置を固定することができる。
また、上記の実施形態では、可動部材20は、二つの接触部252,254を有する。二つの接触部252,254は可動部材20の回転中心と従動部22を結ぶ仮想線を中心として対称の位置に同一形状で形成される。このため、接触部252ではなく他方の接触部が第1の被接触部352と第2の被接触部354との間に収まるように可動部材20の位置が調整された状態で固定部材30をベース部材10に取り付けることもできる。
したがって、上記の実施形態に係る位置決め構造を適用した回転角検出センサ1は、ブレーキペダルアームを挟んで両側のいずれの位置に取り付けられるかによって、可動部材20を固定する位置を選択することができる。
<3.変形例>
以上、本実施形態にかかる位置決め構造の一実施形態について説明した。次に、本実施形態にかかる位置決め構造の変形例について説明する。
図8は変形例に係る位置決め構造を説明するための模式図である。図9は変形例に係る位置決め構造の第1の状態において可動部材20の位置が固定される様子を示す断面図であり図8中のC-C断面図である。
変形例に係る位置決め構造は第1の状態においてカバー部材400によりベース部材10に対する固定部材30のZ軸方向の下側から上側への移動が制限される点で上記実施形態と異なっている。
図8及び図9に示す例では、第1の突状部302及び第2の突状部384が当接部としての機能を有する。第1の支柱部102及び第2の支柱部104は上記実施形態に係る位置決め構造と同様に壁部115及び凹溝部を有し、このうちの壁部115が被当接部としての機能を有する。
第1の状態では第1の突状部302及び第2の突状部384と壁部115とが当接することによりベース部材10に対する固定部材30のZ軸方向の上側から下側への移動が制限される。
変形例に係る位置決め構造はベース部材10に取り付けられるカバー部材400を備える。カバー部材400は固定部材30に対してZ軸方向の上側に取り付けられる。つまり、第1の状態において固定部材30の少なくとも一部は、Z軸方向の上側においてカバー部材400と当接する。
例えば、第1の突状部302及び第2の突状部384と壁部115とが当接した状態において固定部材30の基部380のZ軸方向の上側がカバー部材400と当接する。それにより、ベース部材10に対する固定部材30のZ軸方向の下側から上側への移動が制限される。
このように第1の状態において固定部材30のZ軸方向の上側及び下側への移動が制限され、固定部材30がベース部材10に対して第1の位置で保持される。
固定部材30の少なくとも一部のZ軸方向の上側はカバー部材400に覆われずに露出している。例えば、ベース部材10のガイド部382のZ軸方向の上側は露出している。露出しているガイド部382に対して外力が加えられることにより固定部材30が第1の位置から第2の位置へ変位する。
その際に固定部材30の第1の突状部302及び第2の突状部384が第1の支柱部102及び第2の支柱部104の図示しない壁部を超えて第2の位置へ変位する。
このように、変形例に係る位置決め構造ではカバー部材400により固定部材30のZ軸方向の上側への移動が制限され固定部材30が第1の位置に保持される。また、変形例に係る位置決め構造においても第1の状態ではベース部材10に対する可動部材20の位置が固定され、第2の状態ではベース部材10に対する可動部材20の位置の固定が解除される。つまり、部材を破断することなく可動部材20の固定と固定の解除とを切り替えることができる。
<4.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る位置決め構造において、ベース部材10に対する固定部材30の位置は第1の位置と第2の位置とで変化する。固定部材30が第1の位置にある状態ではベース部材10に対する可動部材20の位置が固定される。このため位置決め構造を適用したセンサを設置する際に可動部材20とブレーキペダルアーム等の検出対象との接続を容易に行うことができる。
また本実施形態に係る位置決め構造では固定部材30が第1の位置から第2の位置に変位することによりベース部材10に対する可動部材20の位置の固定が解除される。したがって部材を破断することなく可動部材20の固定と固定の解除とを切り替えることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において位置決め構造が回転角検出センサに適用される例を示しているが、本発明はかかる例に限定されない。水平方向への移動距離を検出するセンサに適用されてもよく、また、センサ以外の位置決め構造に適用されてもよい。
また、例えば、上記実施形態において位置決め構造が可動部材の回転中心を挟んでアーム部と反対側に位置する例を示しているが、本発明はかかる例に限定されない。位置決め構造が可動部材のアーム部側に位置してもよい。
1・・・回転角検出センサ、10・・・ベース部材、20・・・可動部材、26・・・アーム部、30・・・固定部材、102・・・第1の支柱部、104・・・第2の支柱部、105・・・立柱部、112・・・傾斜部、115,117・・・壁部、116・・・保持部、132,134・・・凹溝部、252・・・接触部、302・・・第1の突状部、304,384・・・第2の突状部、305・・・貫通部、312・・・傾斜部、316・・・被保持部、352・・・第1の被接触部、354・・・第2の被接触部、380・・・基部、382・・・ガイド部、400・・・カバー部材

Claims (11)

  1. ベース部材(10)と、前記ベース部材(10)に対して移動可能に取り付けられる可動部材(20)と、前記ベース部材(10)に対する前記可動部材(20)の位置を固定可能な固定部材(30)とを備える位置決め構造であって、
    前記ベース部材(10)に対する前記固定部材(30)の位置は、第1の位置と第2の位置とで変化し、
    前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態では、前記ベース部材(10)に対する前記可動部材(20)の位置が固定され、
    前記固定部材(30)が前記第2の位置にある状態では、前記ベース部材(10)に対する前記可動部材(20)の位置の固定が解除され、
    前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態において、前記可動部材(20)の接触部(252)が前記固定部材(30)の被接触部(352)に接触することにより、前記可動部材(20)の位置が固定され、
    前記固定部材(30)が前記第2の位置にある状態において、前記可動部材(20)の前記接触部(252)と前記固定部材(30)の前記被接触部(352)とが接触不能な状態となることにより、前記可動部材(20)の位置の固定が解除されるとともに、
    前記可動部材(20)を所定の方向に付勢する付勢部材を備え、前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態おいて、前記可動部材(20)が前記付勢部材により付勢されることにより、前記可動部材(20)の前記接触部(252)が前記固定部材(30)の前記被接触部(352)に接触する
    ことを特徴とする位置決め構造。
  2. 前記固定部材(30)は、 前記可動部材(20)の移動方向の両側に、それぞれ前記可動部材(20)の前記接触部(252)と接触可能な前記被接触部(352,354)を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め構造。
  3. 前記固定部材(30)は、外力が加えられることにより、前記第1の位置から前記第2の位置へ変位する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置決め構造。
  4. 前記固定部材(30)の当接部(302)が前記第1の位置から前記第2の位置への変位方向の前方側で前記ベース部材(10)の被当接部(115)と当接した状態で前記固定部材(30)が前記第1の位置に保持され、
    前記固定部材(30)が前記第1の位置から前記第2の位置に変位する際に、前記固定部材(30)の前記当接部(302)が前記ベース部材(10)の前記被当接部(115)を越える
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の位置決め構造。
  5. 前記固定部材(30)の前記当接部(302)は、前記変位方向の後方側から前方側に向けて、前記変位方向と直交する方向の幅が小さくなる傾斜部(312)を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置決め構造。
  6. 前記ベース部材(10)は、前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態において前記第1の位置から前記第2の位置への変位方向の反対方向への前記固定部材(30)の移動を制限する抜止部(117)を備える
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の位置決め構造。
  7. 前記ベース部材(10)に取り付けられるカバー部材(400)を備え、
    前記固定部材(30)が前記第1の位置にある状態において、前記固定部材(30)の少なくとも一部が前記ベース部材(10)と前記カバー部材(400)との間に配置されることにより前記第1の位置から前記第2の位置への変位方向の反対方向への前記固定部材(30)の移動が制限される
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の位置決め構造。
  8. 前記ベース部材(10)は、前記固定部材(30)が前記第2の位置にある状態において前記第1の位置から前記第2の位置への変位方向の反対方向への前記固定部材(30)の移動を制限する保持部(116)を備える
    ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の位置決め構造。
  9. 前記可動部材(20)は、前記ベース部材(10)に対して回動可能に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の位置決め構造。
  10. 前記固定部材(30)は、前記可動部材(20)の回転中心を挟んで、前記可動部材(20)におけるアーム状に形成されるアーム部(26)と反対側に配置される
    ことを特徴とする請求項9に記載の位置決め構造。
  11. 前記位置決め構造は、車両に取り付けられる回転角検出センサ(1)に適用される
    ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の位置決め構造。
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