JP7157496B1 - 経口組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェリチン鉄供与材を経口的に摂取する際に引き起こされる胸やけなどの好ましくない症状を抑えることができるようにした、経口組成物を提供する。【解決手段】フェリチン鉄供与材と難消化性多糖類供与材とを含有することを特徴とする経口組成物である。また、難消化性多糖類を有効成分とすることを特徴とするフェリチン鉄供与材による胸やけの抑制剤である。また、難消化性多糖類をフェリチン鉄供与材と混合する、前記フェリチン鉄供与材の品質改良方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、鉄分を良好に摂取できるようにした経口組成物に関する。
鉄、亜鉛、銅等のミネラルは、生体の生理機能にとって重要な役割をはたす必須微量元素であることが知られている。例えば、鉄は、ヘモグロビンや各種酵素の構成成分であり、成人の体内に3,500~5,000mg程度存在している。欠乏によって、貧血や、運動、認知機能の低下を招くことが知られている。
一般に、生理機能にとって重要な役割をはたす必須微量元素の吸収や排泄は、生体のホメオスタシス維持のために厳密に制御されていると考えられる。しかしながら、偏食、妊娠、老化、術後の機能低下など、さまざまな要因で、そのバランスが崩れる場合がある。また、鉄、亜鉛等と錯体を形成する薬剤の服用や、入院中の人工栄養食、輸液の施行等によっても、必須微量元素のバランスが崩れる場合がある。したがって、栄養補助食品(サプリメント)など、そのようなミネラル栄養成分を手軽に摂取することができる製品への要望も高い。また、鉄、亜鉛、銅などは、栄養機能性食品(食品表示基準)にかかるミネラル栄養成分にも掲げられている。
近年、鉄分の補給に関し、フェリチン鉄を利用することが知られている。フェリチン鉄は、24個のサブユニットから成る球状タンパク質とそのかご状の構造の内部に鉄を保持してなるタンパク質-鉄の複合体である。フェリチンは生体内において鉄と結合してこれを水溶性かつ非毒性に保ち、濃縮して貯蔵するための役割を担っている。また、鉄の過不足を抑える役割もあると考えられている。
フェリチン鉄の利用に関しては、例えば、特許文献1には、動植物等の天然物原料からフェリチン鉄含有素材を調製することが記載されており、これを栄養補助食品(サプリメント)等に用いることについて記載されている。
特表2015-504888号公報
しかしながら、本発明者らの検討によると、フェリチン鉄供与材を経口的に摂取する際、その素材に起因して、往々にして胸やけなどの好ましくない症状が引き起こされることが明らかとなった。
よって、本発明の目的は、上記事情に鑑み、フェリチン鉄供与材を経口的に摂取する際に引き起こされる胸やけなどの好ましくない症状を抑えることができるようにした、経口組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ね、難消化性多糖類を利用することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、その第1の観点において、フェリチン鉄供与材と難消化性多糖類供与材とを含有することを特徴とする経口組成物を提供するものである。
本発明による経口組成物においては、前記フェリチン鉄供与材は、鉄含量3%質量以上の豆由来フェリチン鉄含有素材であることが好ましい。
本発明による経口組成物においては、前記難消化性多糖類供与材の該難消化性多糖類として、分子量1万以下のものを含有することが好ましい。
本発明による経口組成物においては、前記難消化性多糖類供与材の該難消化性多糖類は、前記フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩の合計量の1質量部に対して10~1000質量部含有することが好ましい。
本発明による経口組成物においては、前記難消化性多糖類供与材の該難消化性多糖類として、イヌリン、難消化性デキストリン、シクロデキストリン、及びアラビアガムからなる群から選ばれた1種又は2種以上を含有することが好ましい。
本発明による経口組成物においては、前記フェリチン鉄供与材と前記難消化性多糖類供与材とは、これらの造粒物の形態で含有することが好ましい。
本発明による経口組成物においては、更に、ビタミンC供与材を含有することが好ましい。また、その場合、前記ビタミンC供与材の該ビタミンCは、コーティング加工されてなるものであることが好ましい。更に、その場合、前記ビタミンC供与材の該ビタミンCは、前記フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩の合計量の1質量部に対して0.1~100質量部含有することが好ましい。
本発明による経口組成物においては、腸溶加工されていることが好ましい。
一方、本発明は、その第2の観点において、難消化性多糖類を有効成分とすることを特徴とするフェリチン鉄供与材による胸やけの抑制剤を提供するものである。
更に、本発明は、その第3の観点において、難消化性多糖類をフェリチン鉄供与材と混合する、前記フェリチン鉄供与材の品質改良方法を提供するものである。
本発明によれば、難消化性多糖類を利用することにより、フェリチン鉄含供与材を経口的に摂取する際、その素材に起因して引き起こされる胸やけなどの好ましくない症状を抑えることができる。
本発明においては、鉄分をからだの中に良好に吸収させるようにするため、フェリチン鉄を利用する。フェリチン鉄は、医薬品に用いられる硫酸鉄と同等の吸収性と生物学的利用能を有することが報告されている。加えて、本発明においては、フェリチン鉄供与材に付随する胸やけの症状の問題を改善するために、そのフェリチン鉄供与材とともに難消化性多糖類供与材を用いる。
本発明に用いるフェリチン鉄供与材としては、フェリチン鉄を供与することができる素材であればよく、特に限定されないが、動植物等の天然物原料から調製されてなるフェリチン鉄を所定量で含有する素材を用いてもよい。動植物等の天然物を原料にしてフェリチン鉄含有素材を調製することについては、例えば、特表2015-504888号公報などにも記載があり、当業者には周知の技術であるので、本発明においてもそのように周知の手段により調製したフェリチン鉄含有素材を用いることができる。
本発明に用いるフェリチン鉄供与材は、豆科植物を原料にして調製された豆由来フェリチン鉄含有素材であってもよい。その豆科植物としては、例えば、大豆、レンズ豆、インゲン豆、ヒヨコ豆、ソラ豆、アズキ豆、エンドウ豆、落花生、花豆、緑豆、樹豆、ササゲ(大角豆)、ルーピン等が挙げられる。また、原料とする豆科植物の部位としては、豆果以外にも、葉、茎、蔓、鞘、根、種子、花等の豆果以外の部位を原料にしてもよく、それら部位の複数の組み合わせであってもよい。更に、スプラウトを原料にしてもよい。なお、大豆由来のフェリチン鉄含有素材として「まめ鉄」(SloIron社製)などが市販されているので、そのような市販品を利用してもよい。
一般に、豆由来フェリチン鉄含有素材には、副成分として豆由来のリン脂質やイソフラボン類化合物が含まれている場合がある。本発明に用いるには、鉄含量として、典型的に3質量%以上、より典型的に3.5質量%以上6.5質量%以下、更により典型的に4質量%以上6質量%以下含有しているものであればよい。その場合、脂質含量として、5質量%以下が典型的であり、0.5質量%以上3.5質量%以下がより典型的である。また、イソフラボン類化合物含量として、2質量%以下が典型的であり、0.5質量%以下がより典型的である。
豆由来フェリチン鉄含有素材として上記組成のものを得るには、特に限定されないが、例えば、豆原料の水溶性抽出物に対し、塩析によりタンパク質画分を濃縮する処理を施したり、1種類又は複数種類のグリコシダーゼ酵素により糖質を分解する処理を施したりしたうえ、限外濾過等の分子量分画手段に供することによって調製することができる。その場合、豆原料の水溶性抽出物に対し、塩析処理と酵素処理の両方の処理を施してもよく、その処理順序は、塩析処理が先でも酵素処理が先でも、いずれでもかまわない。グリコシダーゼ酵素としては、例えば、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、α-ガラクトシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、β-グルコシダーゼ、キシラナーゼ、セルラーゼ、セロビオヒドロラーゼ、キシロシダーゼ、マンナナーゼ、グルクロニシダーゼ、アラビナナーゼ、アラビノフラノシダーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチンリアーゼ等が挙げられる。
一方、本発明に用いる難消化性多糖類供与材としては、難消化性多糖類を供与することができる素材であればよく、特に限定されないが、その難消化性多糖類としては、例えば、イヌリン、シクロデキストリン(α型、β型、又はγ型であり得る)、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、グアーガム分解物、アラビアガム、セルロース誘導体、アラビノース含有多糖等であってよい。このとき、分子量1万以下のものを用いることが好ましく、分子量6000以下のものを用いることがより好ましく、分子量1500以上5500以下のものを用いることが更により好ましい。難消化性多糖類としてこの範囲の分子量のものを用いると、水溶性があり、フェリチン鉄供与材やその他の原料と混合するときなどの操作が行いやすくなる。また、造粒加工する場合にも、難消化性多糖類が賦形材や結着材の役割をなして、フェリチン鉄供与材やその他の原料との造粒物が形成させやすくなる。
本発明に用いる難消化性多糖類供与材としては、特に限定されないが、動植物等の天然物原料から調製されなる難消化性多糖類を所定量で含有する素材を用いてもよい。その場合、難消化性多糖類を一定程度以上含有する素材を用いることが好ましく、10質量%以上100質量%以下含有する素材を用いることが好ましく、20質量%以上90質量%以下含有する素材を用いることがより好ましく、30質量%以上80質量%以下含有する素材を用いることが更により好ましい。例えば、イヌリンは、キクイモ、アガベ、チコリを由来とするものなどが挙げられる。また、難消化性デキストリンは、トウモロコシ、サトウキビを由来とするものなどが挙げられる。
本発明により提供される経口組成物は、上記に説明したフェリチン鉄供与材と難消化性多糖類供与材とを含有せしめて1剤となしたものであり、これを摂取することにより、おもにフェリチン鉄の効果により鉄分がからだの中に良好に吸収されるとともに、おもに難消化性多糖類の効果により胸やけなどの症状に煩わされることを回避することができる。よって、本発明は、別の観点では、難消化性多糖類を、フェリチン鉄供与材による胸やけの抑制剤の有効成分とするものであるということができる。また、本発明は、更に別の観点では、難消化性多糖類をフェリチン鉄供与材と混合することにより、そのフェリチン鉄供与材の品質を改良する方法であるということができる。
本発明により提供される経口組成物は、その組成物中にフェリチン鉄供与材を含有せしめればよく、その含有量は所望する鉄分の吸収効果などに応じて適宜設定することができる。典型的に、例えば、その組成物中における、フェリチン鉄供与材により供与されるフェリチン鉄の乾燥物換算での含有量の下限値としては、0.1質量%以上、0.2質量%以上、0.3質量%以上、0.4質量%以上、0.5質量%以上、又は1質量%以上などであってよい。また、上限値としては、10質量%以下、9質量%以下、8質量%以下、7質量%以下、6質量%以下、又は5質量%以下などであってよい。
本発明により提供される経口組成物は、その組成物中に難消化性多糖類供与材を含有せしめればよく、その含有量は所望する胸やけの抑制効果などに応じて適宜設定することができる。典型的に、例えば、その組成物中における、難消化性多糖類供与材により供与される難消化性多糖類の乾燥物換算での含有量の下限値としては、1質量%以上、2質量%以上、3質量%以上、4質量%以上、5質量%以上、又は10質量%以上などであってよい。また、上限値としては、30質量%以下、25質量%以下、20質量%以下、15質量%以下、又は10質量%以下などであってよい。
また、難消化性多糖類供与材により供与される難消化性多糖類が、フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩の合計量の1質量部に対して10~1000質量部含有するようにすることが好ましい。これによれば、難消化性多糖類の作用によって胸やけの要因となる遊離鉄や鉄塩がより効果的に無害化されやすくなる。フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩の合計量の1質量部に対する含有量としては、その下限値としては、10質量部以上、20質量部以上、30質量部以上、40質量部以上、50質量部以上、又は100質量部以上などであってよい。また、その上限として1000質量部以下、900質量部以下、800質量部以下、700質量部以下、600質量部以下、又は500質量部以下などであってよい。
本発明の限定されない任意の態様において、上記経口組成物には、更に、ビタミンC供与材を含有せしめてもよい。この場合、ビタミンCの乾燥物換算での含有量の下限値としては、1質量%以上、2質量%以上、3質量%以上、4質量%以上、5質量%以上、6質量%以上、7質量%以上、8質量%以上、9質量%以上、10質量%以上などであってよい。また、ビタミンCの乾燥物換算での含有量の上限値としては、20質量%以下、19質量%以下、18質量%以下、17質量%以下、16質量%以下、15質量%以下、14質量%以下、13質量%以下、12質量%以下、11質量%以下などであってよい。
また、ビタミンC供与材により供与されるビタミンCは、フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩の合計量の1質量部に対して0.1~100質量部含有するようにすることが好ましい。上記範囲にビタミンC供与材を含有せしめることにより、そのビタミンCの還元力によって3価の鉄が2価の鉄に還元されて、腸管上皮の2価金属輸送体(DMT1)等を介して吸収されやすくなる。フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩の合計量の1質量部に対する含有量としては、その下限値としては、0.1質量部以上、0.5質量部以上、1質量部以上、2質量部以上、3質量部以上、4質量部以上、又は5質量部以上などであってよい。また、その上限として100質量部以下、90質量部以下、80質量部以下、70質量部以下、60質量部以下、又は50質量部以下などであってよい。
本発明の限定されない任意の態様において、上記ビタミンC供与材の該ビタミンCは、コーティング加工されてなるものであってもよい。これによれば、胃内容物との反応が抑制されるので、腸管における鉄イオンの還元率が更に高められる。ビタミンCのコーティング加工としては、当業者に周知の通常の手段によればよい。例えば、製剤時にビタミンCにナタネ油やステアリン酸ならびにその塩を添加して撹拌造粒したり、ビタミンCにナタネ油やトウモロコシたん白を吹き付けてマイクロカプセル化したりしてもよい。より具体的には、ビタミンCのコーティング加工の素材としては、ナタネ油、トウモロコシたん白、ステアリン酸ならびにその塩(ステアリン酸カルシウムやステアリン酸マグネシウム)などが挙げられる。
本発明の限定されない任意の態様において、上記経口組成物には、更に、ミネラル類を含有せしめてもよい。ミネラル類としては、特に限定されないが、例えば、亜鉛、銅、マンガン、フェリチン鉄以外の鉄等が挙げられる。
経口用として適用可能な亜鉛含有素材として、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、パパイヤ抽出物、カキ肉抽出物、亜鉛含有乳酸菌、亜鉛含有酵母などが知られているので、それらを用いればよいが、なかでも亜鉛含有酵母が好ましい。亜鉛を栄養素として酵母に取り込ませた酵母包含型ミネラルは、亜鉛がタンパク質結合型であることなどが要因と考えられるが、生体への吸収性に優れている。
経口用として適用可能な銅含有素材として、グルコン酸銅、銅含有乳酸菌、銅含有酵母などが知られているので、それらを用いればよいが、なかでも銅含有酵母が好ましい。銅を栄養素として酵母に取り込ませた酵母包含型ミネラルは、銅がタンパク質結合型であることなどが要因と考えられるが、生体への吸収性に優れている。
経口として適用可能なマンガン含有素材として、マンガン含有乳酸菌、マンガン含有酵母などが知られているので、それらを用いればよいが、なかでもマンガン含有酵母が好ましい。マンガンを栄養素として酵母に取り込ませた酵母包含型ミネラルは、マンガンがタンパク質結合型であることなどが要因と考えられるが、生体への吸収性に優れている。
経口として適用可能なフェリチン鉄以外の鉄含有素材としては、クエン酸鉄、ピロリン酸鉄、鉄含有乳酸菌、鉄含有酵母、ヘム鉄などが知られているので、それらを用いればよいが、なかでもヘム鉄が好ましい。ヘム鉄は、金属イオンのトランスポーターであるDMT1(Divalent Metal Transporter 1)を介した機構や、上記フェリチン鉄が利用するエンドサイトーシスを介した機構とは異なる、それ以外の機構により吸収されることなどが要因と考えられるが、上記フェリチン鉄の生体への吸収性を良好に保ったまま、ヘム鉄のそれ自体の鉄によって、鉄の吸収性を相加的に高めることができる。そのヘム鉄としては、例えば、特開平5-244899号公報には、水溶を向上したヘム鉄の製造方法が知られているので、吸収性の観点から、そのような水溶性ヘム鉄を用いることが好ましい。
具体的に、上記経口組成物に含有せしめるミネラル類が亜鉛である場合、その亜鉛の含量が、フェリチン鉄供与材に含まれる鉄の含量の1質量部に対して0.1質量部以上5質量部以下であるようにすることが好ましく、1質量部以上3質量部以下であるようにすることがより好ましい。
また、上記経口組成物に含有せしめるミネラル類が銅である場合、その銅の含量が、フェリチン鉄供与材に含まれる鉄の含量の1質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下であるようにすることが好ましく、0.5質量部以上2.5質量部以下であるようにすることがより好ましい。
また、上記経口組成物に含有せしめるミネラル類がマンガンである場合、そのマンガンの含量が、フェリチン鉄供与材に含まれる鉄の含量の1質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下であるようにすることが好ましく、0.5質量部以上2.5質量部以下であるようにすることがより好ましい。
また、上記経口組成物に含有せしめるミネラル類がフェリチン鉄以外の鉄である場合、その鉄の含量が、フェリチン鉄供与材に含まれる鉄の含量の1質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下であるようにすることが好ましく、0.5質量部以上2.5質量部以下であるようにすることがより好ましい。
また、上記経口組成物に含有せしめるミネラル類は複数種類であってもよく、亜鉛、銅、マンガン、フェリチン鉄以外の鉄からなる群から選ばれた1種又は2種以上であってよい。より好ましい態様においては、亜鉛、銅、及びマンガンからなる群から選ばれた2種以上である。これらの場合、フェリチン鉄供与材に含まれる鉄の含量に対する、亜鉛、銅、マンガン、及びフェリチン鉄以外の鉄の量の好ましい範囲は、上記ミネラル種に個別に示した範囲と同様である。ただし、上記経口組成物に含有せしめるミネラル類が、亜鉛、銅、及びマンガンからなる群から選ばれた2種以上である場合、その亜鉛、銅、及びマンガンからなる群から選ばれた2種以上の総含量が、フェリチン鉄供与材に含まれる鉄の含量の1質量部に対して、1質量部以上であるようにすることがより好ましく、2質量部以上であるようにすることが更により好ましい。
本発明により提供される経口組成物は、その形態としては特に制限はなく任意である。典型的に、例えば、錠剤状、顆粒状、液状、ゼリー状、トローチ状、粉末状、カプセル状、バー状、ペースト状等の各種の剤形上の形態であり得る。また、その際には、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、着色剤、発色剤、矯味剤、着香剤、酸化防止剤、防腐剤、呈味剤、酸味剤、甘味剤、栄養強化剤、ビタミン剤、膨張剤、増粘剤、界面活性剤等の各種の素材を添加してもよい。これら各種の形態への調製や製造は、適宜、当業者に周知の手段で行い得る。
本発明の限定されない任意の態様においては、本発明により提供される経口組成物は、腸溶加工されていることが好ましい。これによれば、鉄分をからだのなかにより良好に吸収させることができる。腸溶加工としては、当業者に周知の通常の手段によればよい。例えば、腸溶性のハードカプセルに封入したり、腸溶性の素材でコーティングしてなる錠剤に調製したりしてもよい。より具体的には、腸溶性の素材としてはトウモロコシたん白、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、セラックなどが挙げられる。
本発明により提供される経口組成物は、例えば、健康食品、サプリメント、栄養補助食品、機能性食品、医薬品、医薬部外品、動物用健康食品、動物用サプリメント、動物用栄養補助食品、動物用機能性食品、動物用医薬品、等の各種の製品形態で、あるいはそれら製品と組み合わせて使用されることが可能である。また、一般の飲食品や動物用餌として、あるいは一般の飲食品や動物用餌と組み合わせて使用されることが可能である。
一般の食品としては、例えば、チョコレート、ビスケット、ガム、キャンディー、クッキー、グミ、打錠菓子等の菓子類、アイスクリーム、シャーベット等の冷菓、シリアル、プロテインバー、練り物、缶詰などが挙げられる。
なお、本明細書において記載した、鉄、亜鉛、銅、もしくはマンガンの量は、周知の分析方法である、例えば、原子吸光光度法もしくはICP質量分析法の方法で測定することができる。
なお、フェリチン鉄供与材を分析するにあたり、そのフェリチン鉄供与材を限外ろ過膜などの分子量分画手段にかけて、その高分子層と低分子層とに分離したうえ、上記分析方法により鉄量を分析することによって、その高分子層の分析からはフェリチン鉄として含まれる鉄量を求めることができる。また、低分子層の分析からは、遊離鉄及び鉄塩の合計の鉄量を求めることができる。
また、脂質の量は、食品分析の周知の分析方法である、例えば、酸分解法で測定することができる。
また、イソフラボン類化合物の量は、特定濃度に調製されたイソフラボン類化合物の標準品を指標にしたHPLC分析法で測定することができる。
また、難消化性多糖類は、食品分析分野で周知の分析方法により測定することができる。例えば、難消化性多糖類の定量は、プロスキー法(酵素-重量法)やHPLC法などにより行うことができる。また、例えば、難消化性多糖類の分子量の測定は、GPC法(GPCカラムを用いたHPLC法)などにより測定することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。ただし、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
[試験例1]
〔1-1.材料〕
以下に示す材料を被験試料の調製のために準備した。
・大豆抽出物(フェリチン鉄として10質量%含有、鉄として5質量%含有):株式会社アンチエイジング・プロ社製
・イヌリン(アガベ由来)(平均分子量約5000):株式会社アルマテラ社製
・難消化性デキストリン(平均分子量約2000):松谷化学工業株式会社製
・αシクロデキストリン(分子量973):株式会社シクロケム
・アラビアガム(平均分子量約200000):ネキシラ株式会社
〔1-2.試験群〕
以下に示す試験群を各被験試料ごとに設定した。
・試験群1-1:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)
・試験群1-2:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)とイヌリン1000mg とを混合した
・試験群1-3:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)とイヌリン1000mgとを混合し、造粒した
・試験群1-4:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)と難消化性デキストリン1000mgとを混合した
・試験群1-5:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)とαシクロデキストリン1000mgとを混合した
・試験群1-6:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)とアラビアガム 1000mgとを混合した
・試験群1-7:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)+アラビアガム 1000mgとを混合し、造粒(流動層造粒)した
〔1-3.評価〕
鉄剤が苦手な女性16名(20~39歳)に、各試験群に対応するように被験試料を変えながら6日間にわたり朝食前の空腹時に摂取してもらい、その摂取後の胸やけの症状について評価してもらった。評価は、下記に示す胸焼けスコアの基準で1点ごとに10段階で点数付けをしてもらうアンケートを実施することにより行った。
(胸やけスコア)
0点:胸焼けが全くない、10点:胸焼けが非常に強い
表1には、試験群ごとの被験試料の構成と胸やけスコアによる評価結果(平均値)をまとめて示す。
Figure 0007157496000001
その結果、以下のことが明らかとなった。
(1)大豆抽出物だけを摂取した試験群1-1では、胸やけスコアの平均値が4.5あったのに対して、イヌリン、難消化性デキストリン、αシクロデキストリン、アラビアガムなどの難消化性多糖類を併用すると、胸やけの症状が軽くなることが明らかとなった(試験群1-2~試験群1-7)。
(2)試験群1-6と試験群1-1との比較から、アラビアガムによる胸やけの症状の軽減の効果は限定的であり、造粒加工で加熱された場合のみ(試験群1-7)、効果が示された。
(3)なお、大豆抽出物だけを摂取した際の被験者は、他の鉄剤に比べて胸やけの症状が少ないとの評価であった。また、本試験例全般にわたって鉄剤特有の便秘の症状は認められなかった。
[試験例2]
試験例1で使用した大豆抽出物について、フェリチン鉄由来の鉄量と遊離鉄ならびに鉄塩として存在する鉄量の比率を計測するため、その大豆抽出物を、ビタミンCを0.1w/v%含有する水溶液に溶解し、遠心式限外ろ過フィルターユニット(分画分子量:10000)にて高分子層と低分子層を分離し、回収した。高分子層と低分子層とについて、それぞれの鉄含有量をICP-MS(日本食品分析センター)で定量した。また、フィルターユニットにかける前の試料についても同様にして鉄含有量を測定した。
表2に結果を示す。
Figure 0007157496000002
その結果、高分子層の測定による鉄含有量が4.99g/100gであったのに対して、低分子層の測定による鉄含有量は0.68g/100gであった。よって、大豆抽出物中には総鉄量に対して11.7~12.0%の低分子の鉄(遊離鉄ならびに鉄塩)が含まれていることが明らかとなった。なお、高分子層及び低分子層の鉄含有量の合計が限外ろ過フィルターユニットにかける前の試料の鉄含有量と一致しなかったのは、フィルターユニットへの残留もしくは分析誤差によるものと推測された。
[試験例3]
〔3-1.材料〕
以下に示す材料を被験試料の調製のために準備した。
・大豆抽出物(フェリチン鉄として10質量%含有、鉄として5質量%含有):株式会社アンチエイジング・プロ社製
・ビタミンC:東北製薬社製
・ゼイン(トウモロコシたん白):商品名「小林ツェインDP-N」、小林香料株式会社製
・腸溶性ハードカプセル:商品名「DRcaps」、Lonza社製
・豚ゼラチンハードカプセル:商品名「ハードカプセル」、カプスゲル・ジャパン社製
〔3-2.試験群〕
以下に示す試験群を各被験試料ごとに設定した。
・試験群3-1:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)をゼインでコーティング(腸溶コーティング錠)
・試験群3-2:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)とビタミンC50mgとを混合し、ゼインでコーティング(腸溶コーティング錠)
・試験群3-3:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)を腸溶性ハードカプセルに封入(腸溶カプセル)
・試験群3-4:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)とビタミンC50mgとを腸溶性ハードカプセルに封入(腸溶カプセル)
・試験群3-5:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)を豚ゼラチンハードカプセルに封入(ゼラチンカプセル)
・試験群3-6:大豆抽出物200mg(鉄として10mg)とビタミンC50mgとを豚ゼラチンハードカプセルに封入(ゼラチンカプセル)
〔3-3.評価〕
鉄不足を実感する女性30名(20~39歳)に対して、月経終了時に採血を行った後、被験試料の摂取を開始し、摂取開始から10日後に再度採血を行って、ヘモグロビン値を摂取前後で比較した。なお、被験食品の摂取は朝食前の空腹時とし、各被験試料につき5名で行った。
表3には、試験群ごとの被験試料の構成とヘモグロビン値の結果(平均値)をまとめて示す。
Figure 0007157496000003
その結果、以下のことが明らかとなった。
(1)試験群3-1~試験群3-6の結果から、大豆抽出物の摂取によりヘモグロビン値が11.3~26.9%の変化率で上昇が認められた。
(2)試験群3-2(変化率16.4%)と試験群3-1(変化率11.3%)との比較や、試験群3-4(変化率26.9%)と試験群3-3(変化率14.4%)との比較や、試験群3-6(変化率13.8%)と試験群3-5(変化率13.3%)との比較から、大豆抽出物に加えてビタミンCを摂取することにより、ヘモグロビン値のより高い上昇が得られることが明らかとなった。
(3)上記(2)のうち、試験群3-2と試験群3-1との比較(変化率の差が5.1%)や試験群3-4と試験群3-3との比較(変化率の差が12.5%)に対し、試験群3-6と試験群3-5との比較(変化率の差が0.5%)から、大豆抽出物に加えてビタミンCを摂取することによりヘモグロビン値のより高い上昇が得られる効果は、腸溶加工したときにより顕著であった。
(4)なお、本試験例全般にわたって、被験者から胸やけなどの症状の訴えは認められなかった。

Claims (4)

  1. 難消化性多糖類を有効成分とすることを特徴とする豆由来フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩による胸やけの抑制剤(但し、有効成分がペクチンである場合を除く)
  2. 前記難消化性多糖類として、分子量1万以下のものを用いる、請求項1記載の剤。
  3. 前記難消化性多糖類として、イヌリン、難消化性デキストリン、及びシクロデキストリンからなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いる、請求項1又は2記載の剤。
  4. 前記難消化性多糖類は、前記豆由来フェリチン鉄供与材に含まれる遊離鉄及び鉄塩の合計量の1質量部に対して10~1000質量部を使用する、請求項1~3のいずれか1項に記載の剤。
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