JP7157007B2 - 加湿装置 - Google Patents

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この発明は、加湿空気を室内へ供給する加湿装置に関するものである。
従来、この種のものでは、貯水タンク内に設置された回転体により発生した水滴を含む加湿空気を送風ファンが駆動することで送風口から室内へ送風する加湿装置において、貯水タンク上に乾燥空気を流入させる空気流入口が形成されたケースを載置し、貯水タンクの上端に形成されたタンク側フランジ面に当接するよう、ケースの下端に形成されたケース側フランジ面に凸部を形成したので、ケースを貯水タンクの上端に載置したとき、タンク側フランジ面とケース側フランジ面とで形成される間隙の距離を一定に保持することができ、貯水タンク周囲の送風経路から間隙を介して貯水タンク内へ流入する空気量を一定に保持することができるため、タンク側フランジ面とケース側フランジ面とに水滴が付着し水アカやカルキによる汚れが発生することを、前記間隙にパッキンを設置することなく未然に阻止可能としたものがあった。(例えば、特許文献1)
特開2019-32122号公報
しかし、この従来のものでは、回転体の周囲に飛散し発生した水滴が空気流入口に到達することを阻止可能な構成は存在しなかったので、回転体の周囲に飛散した水滴が空気流入口付近まで容易に到達してしまい、タンク側フランジ面に水滴が付着して水アカやカルキによる汚れが発生してしまうことから、改善の余地があった。
本発明は、回転体の周囲に飛散した水滴が空気流入口まで容易に到達することを確実に阻止可能な加湿装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、器具本体と、前記器具本体内に形成された送風経路と、前記送風経路の下流側にあり水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク内にあり平面視で一方向に回転することで前記貯水タンクの水を周囲に飛散し水滴を発生させる回転体と、前記貯水タンク内の上方、且つ、前記回転体の側方に形成され、前記貯水タンク内に乾燥空気を流入させる空気流入口と、前記送風経路内の空気を前記空気流入口から前記貯水タンク内へ送り前記回転体で発生した水滴を含む加湿空気を送風口から送風する送風ファンと、を備え、前記貯水タンク内には、前記回転体と前記空気流入口側の前記貯水タンクの側壁との間にあり、前記回転体と前記貯水タンクの側壁との間の所定範囲を、前記側方への方向と直交する方向の後方まで閉塞し、且つ、前記側方への方向と直交する方向の前方の範囲を開口するよう仕切り、前記回転体から前記貯水タンクの前記側方へ向かって飛散した水滴を捕集する側方捕集部と、前記回転体と前記貯水タンクの上端との間にあり、前記側方捕集部の前記前方の範囲にある前記開口の上方と前記貯水タンクの上端との間を仕切り、前記回転体から前記貯水タンクの上方へ向かって飛散した水滴を捕集する上方捕集部と、で構成された仕切部材を前記空気流入口と前記回転体との間に設置したことを特徴としている。
また、請求項2では、前記側方捕集部は、前記前方の範囲にある前記開口側の端部を上端から下端にかけて前側下方へ傾斜するよう形成され、その下端面が前記貯水タンクの水面より下となり、その前端面が平面視した前記回転体の中心より前記前方に位置することを特徴としている。
この発明によれば、回転体と空気流入口側の貯水タンクの側壁との間にあり、回転体と貯水タンクの側壁との間の所定範囲を、側方への方向と直交する方向の後方まで閉塞し、且つ、側方への方向と直交する方向の前方の範囲を開口するよう仕切り、回転体から貯水タンクの側方へ向かって飛散した水滴を捕集する側方捕集部と、回転体と貯水タンクの上端との間にあり、側方捕集部の前方の範囲にある開口の上方と貯水タンクの上端との間を仕切り、回転体から貯水タンクの上方へ向かって飛散した水滴を捕集する上方捕集部と、で構成された仕切部材を空気流入口と回転体との間に設置したので、回転体から飛散した水滴が空気流入口へ向かっても、貯水タンク内にある側方捕集部と上方捕集部とで確実に水滴が捕集されるため、水滴が空気流入口へ容易に到達することを阻止できる。
また、側方捕集部は、前方の範囲にある開口側の端部を上端から下端にかけて前側下方へ傾斜するよう形成され、その下端面が貯水タンクの水面より下となり、その前端面が平面視した回転体の中心より前方に位置するので、水滴が空気流入口へ容易に到達することを阻止できる。
この発明の一実施形態の外観を説明する斜視図である。 同実施形態の概略構成図である。 同実施形態の操作部を説明する図である。 同実施形態の制御ブロック図である。 同実施形態の運転開始から終了までの動作を説明するフローチャートである。 同実施形態の貯水タンク内の構造を説明する斜視図である。 図6のA-A線断面図である。 同実施形態の貯水タンク内の構造を説明する平面図である。 同実施形態の仕切部材を説明する斜視図である。
次に、この発明の一実施形態におけるミスト発生装置を図に基づいて説明する。
図1を参照する。1は器具本体、2は器具本体1の正面上部を構成する上面パネル、3は器具本体1の正面下部を構成する下面パネル、4は図示しないブレーカーを隠すブレーカーカバーである。
図2を参照する。10は器具本体1内の略中段高さ位置にあって所定量の水を貯水する貯水タンクである。この貯水タンク10の内側には、水面より下に設置されON状態、OFF状態を切り替えることで貯水を加熱する加熱ヒータ11と、フロートが上下することで水位を検知する水位センサ12と、鉛直上方向へ延びる上端が気水分離ケース30の下端と当接し支持可能とするケース支持板14aと、支持板14aを水平方向へ折り曲げてミストモータ24を載置するモータ載置板14bとで構成される支持部材14と、が設置されている。また、貯水タンク10内の右側上方には乾燥空気が流入可能な空気流入口15が形成されている。
また、貯水タンク10の外側には、貯水タンク10の底面に設置され貯水タンク10内の貯水温度を検知する貯水温度センサ13が設置されている。
図2を参照する。20は貯水タンク10の水中に下端が水没し駆動軸21に軸支され中空逆円錐形で上方に向かって円周が徐々に拡大する筒状の回転体であり、回転体20は、上部外周に所定間隔を離間させて位置し回転体20と共に回転する円筒状の枠体22と、該枠体22の全周壁に多数のスリットや金網やパンチングメタル等から成る衝突体としての多孔部23が設置されている。
図2を参照する。24は貯水タンク10の上方に設置され駆動軸21と軸支することで回転体20を回転駆動させるミストモータ24であり、当該ミストモータ24が駆動すると回転体20が回転して貯水タンク10の内壁から汲み上げられた水が回転体20の上端に形成された複数の図示しない飛散口から外周方向へ飛散し多孔部23に衝突することで、水が微細化して粒径がナノメートル(nm)サイズの微細水滴が多量に生成されると同時に、粒径が比較的大きな大粒水滴が発生する。また、前記回転体20、前記多孔部23、及び前記ミストモータ24で加湿空気発生手段が構成されている。
なお、ミストモータ24は回転体20を平面視で時計回り方向にのみ回転駆動させることが可能なモータを使用しており、後述するミスト運転時において、各設定状態に応じ回転体20を時計回り方向へ回転数を変化させて回動させる。
なお、貯水タンク10内の水位が下限水位を下回ると、回転体20で水を汲み上げることが困難な状態になり、ミストと負イオンの発生量が減少して室内に放出される加湿空気量が減少してしまう。
また、貯水タンク10内の水位が上限水位を上回ると、水の粘性抵抗により回転体20の回転に対する負荷が増大することから、ミストモータ24に負荷がかかり製品寿命の低下に繋がる。
以上のことから、貯水タンク10内の水位を下限水位から上限水位の範囲に収めることで、回転体20による水の汲み上げ量を確保すると共にミストモータ24の負荷増大を防止することができる。
図2を参照する。30は貯水タンク10の上方に位置して貯水タンク10と送風口40とを接続し、貯水タンク10内で発生したミストを含む加湿空気が通過する気水分離ケース、31は該気水分離ケース30の途中に互い違いとなるよう複数配置された板状のバッフル板である。
気水分離ケース30内を加湿空気が通過すると加湿空気に含まれる粒径の大きな大粒水滴がバッフル板31に付着し、バッフル板31に付着した大粒水滴が溜まると気水分離ケース30の側面を流れ落ちて貯水タンク10へ滴下する。これにより、送風口40まで大粒水滴が案内されることがなく、送風口40付近の結露発生を未然に防止することができる。
また、気水分離ケース30は、図示しない取手を握って器具本体1の前方向に引き出すことが可能である。これにより、定期的に気水分離ケース30を器具本体1内から取り出してメンテナンスや清掃等の作業を実施し、作業終了後に元の設置場所へ戻すことで、気水分離ケース30に起因する製品トラブルを未然に阻止することができる。
図2を参照する。40は器具本体1上部の前面方向が開口した状態で形成された送風口であり、送風口40には、上下方向の風向を変更可能な板状のルーバー41と、室内へ送風される加湿空気の温度を検知する送風温度センサ42と、が備えられ、気水分離ケース30を通過したミストを含む加湿空気が送風口40から室内へ送風されることで室内の加湿と空気清浄とが実施可能となる。
図2を参照する。50は器具本体1の底面に形成され室内の空気が入り込む吸気口であり、吸気口50内には、所定の回転数で駆動することで室内の乾燥空気を吸引して器具本体1の上部方向へ送風する送風ファン51と、吸気口50へ吸い込まれる乾燥空気の雰囲気温度を検知する吸気温度センサ52と、器具本体1が設置された室内の相対湿度を検知する湿度センサ53と、を備えている。
送風ファン51が所定の回転数で駆動すると、器具本体1の底面に形成された吸気口50から吸い込んだ乾燥空気が器具本体1の上部方向へ送風され、吸気口5と貯水タンク10とを接続する送風経路54を乾燥空気が通過し、貯水タンク10内へ流入した乾燥空気がミストを含んだ加湿空気となって前記気水分離ケース30内を上昇し送風口40から室内へ送風されることで、ミストを含んだ加湿空気を室内に供給することができる。
図2を参照する。60は貯水タンク10の側面に一端が接続され貯水タンク10内に市水を給水する給水管であり、給水管60の配管途中には、電磁弁を開閉して貯水タンク10内への給水を制御する給水弁61と、給水圧を所定値まで減圧する減圧弁62とが備えられている。
70は貯水タンク10の下部に一端が接続され貯水タンク10内の水を器具本体1外部に排水する排水管であり、排水管70の配管途中には、電磁弁を開閉して貯水タンク10内水の排水を制御する排水弁71が備えられている。
図3を参照する。80は上面パネル2に設置され複数のスイッチとランプとを備えた操作部であり、操作部80には、ミスト運転の開始及び停止を指示する運転スイッチ81と、加熱ヒータ11のON/OFF状態を切り替えることで貯水タンク10内の貯水温度を変化させ所定時間あたりに貯水タンク10から流出する水量である加湿量を変化させる3段階の加湿レベルと、湿度センサ53で検知された湿度が予め設定された湿度となるよう前記加湿レベルを変化させるオートモードとから選択可能な加湿スイッチ82と、ミストモータ24と送風ファン51との回転数の大小を設定可能な三段階の風量レベルと、湿度センサ53で設定された湿度が予め設定された湿度となるよう前記風量レベルを変化させるオードモードとから選択可能な風量スイッチ83と、が備えられている。
図3を参照する。操作部80の各スイッチ上部には各スイッチに対応したランプが備えられており、運転スイッチ81が操作されたら点灯する運転ランプ84と、ミスト運転が所定時間以上継続したら開始する除菌運転時に点灯する除菌ランプ85と、加湿スイッチ82で設定された加湿レベルを1から3の数値とオートモードを示すAで表示する加湿レベルランプ86と、風量スイッチ83で設定された風量レベルを1から3の数値とオートモードを示すAで表示する風量レベルランプ87と、が備えられている。
図4を参照する。90は各センサで検知された検知値や操作部80上に備えられた各スイッチでの設定内容に基づき運転内容や弁の開閉を制御するマイコンで構成された制御部であり、ミストモータ24を所定の回転数で駆動させるミストモータ制御手段91と、送風ファン51を所定の回転数で駆動させる送風ファン制御手段92と、加熱ヒータ11のON/OFF状態を切り替えて貯水タンク10内の水温を制御するSSR(ソリッドステートリレー)で構成される加熱ヒータ制御手段93と、が備えられている。
次に、この一実施形態での運転開始から終了までの動作について、図5のフローチャートを参照し説明する。
まず、操作部80の運転スイッチ81が操作されたら、制御部90は、排水弁71を開弁して貯水タンク10内の水を排水し、水位センサ12でOFF信号が検知されたら給水弁61を開弁して貯水タンク10内を水で洗い流すクリーニング動作を行い、所定時間経過したら排水弁71を閉弁することで給水弁61から流入する水を貯水タンク10内に供給し、水位センサ12でON信号が検知されたら、所定量の水が貯水タンク10内に供給されたとして給水弁61を閉弁する洗浄モードを行う(ステップS101)。
ステップS101の洗浄モードが終了したら、制御部90は、貯水温度センサ13で検知される貯水温度が室温と同値になるまで加熱ヒータ制御手段93で加熱ヒータ11をON状態にして、ミストモータ24及び送風ファン51が所定の回転数となるようミストモータ制御手段91及び送風ファン制御手段92で制御する立ち上げ動作を実行する立ち上げモードを行う(ステップS102)。
ステップS102の立ち上げモードが終了したら、制御部90は、加湿スイッチ82及び風量スイッチ83で設定された加湿レベルと風量レベルとに基づいて、ミストモータ24と送風ファン51とが所定の回転数で駆動するようミストモータ制御手段91と送風ファン制御手段92とで回転数を制御し、加熱ヒータ11のON/OFF状態を加熱ヒータ制御手段93で切り替えて制御して、加湿レベルと風量レベルとに合わせた所定の温度範囲内にするミスト運転を実行する通常運転モードを行う(ステップS103)。
前記ミスト運転が実施されると、回転体20で汲み上げられ多孔部23に衝突することで発生した微細水滴が回転体20の回転方向に飛散する。飛散した水滴は、回転体20の回転方向、及び空気流入口15を通過した乾燥空気の風向の影響を受けるため、気水分離ケース30が設置された貯水タンク10の下流側に向けて意義的に流れることはなく、多様な方向へ移動する。
また、制御部90は、前記ミスト運転中に貯水タンク10の水位が下限水位以下となって水位センサ12がOFF信号を出力したと判断したら、給水弁61を開弁して貯水タンク10内への給水を開始し、貯水タンク10の水位が上限水位に達して水位センサ12がON信号を出力したと判断したら、給水弁61を閉弁して貯水タンク10内への給水を停止することで、常時ミスト運転が実施可能な水位を保持することができる。
また、制御部90は、水入れ替え動作の実施タイミングに達したと判断したら、ミストモータ24と送風ファン51とを停止させ排水弁71を開放して貯水タンク10内の水を排水し、水位センサ12が下限水位を検知する所定の排水時間が経過するまでに水位センサ12が下限水位を検知していれば排水弁71を閉止すると共に給水弁61を開放して貯水タンク10内への給水を開始し、水位センサ12で上限水位が検知するか所定の給水時間が経過したら給水弁61を閉止する動作を所定回数だけ繰り返し、所定のタイミングでミストモータ24と送風ファン51とを駆動させる水入れ替え動作を実施することで、貯水タンク10内を清浄にしてスケールの析出が発生するのを防止する。
また、前記水入れ替え動作時において水位センサ12が下限水位を検知する所定の排水時間内に水位センサ12が下限水位を検知しなかった場合、制御部90は、エラーと判断してミストモータ24と送風ファン51との駆動を停止させ運転ランプ84を点滅させることでエラーを報知すると共に、運転スイッチ81を操作することでのミスト運転の実施を禁止するエラー状態に切り替わる。そして、作業者によるメンテナンスが実施された後に制御部90にある図示しない特定のスイッチが操作される等の所定のエラー解除動作が実行されたと制御部90が判断したら、エラー状態を解除して運転スイッチ81を操作することでミスト運転の実施が可能な状態に切り替わる。
ステップS103の通常運転モードが開始されてから経過した時間が16時間となったか、または通常運転モード中に運転スイッチ81が操作されミスト運転終了の指示があったと判断したら、制御部90は、ミストモータ24を停止させてから排水弁71を開弁して貯水タンク10内の水を排水し、所定時間経過したら給水弁61を開弁して貯水タンク10内を洗浄してから排水弁71を閉弁して貯水タンク10内に所定量だけ貯水する洗浄運転を行い、その後、加熱ヒータ11をON状態にして水を65℃前後に加熱し除菌を行う除菌運転を10分間実施し、10分経過後に貯水タンク10内を冷却する冷却運転を実行し、貯水温度が60℃未満になったら排水弁71を開弁して排水するクリーニングモードを行う(ステップS104)。
ステップS104のクリーニングモードが終了したら、制御部90は、乾燥モード(ステップS105)に移行し、送風ファン51が所定の回転数(例えば、800rpm)で駆動するよう送風ファン制御手段92で制御し、所定時間(例えば3時間)だけ送風ファン51を駆動させ続ける乾燥運転を実施して、3時間経過したと判断したら、送風ファン51を停止させて運転を終了する。
次に、貯水タンク10内の空気流入口15から回転体20までの風路構造について詳述する。
図6を参照する。16は貯水タンク10内に設置された仕切部材である。仕切部材16は、貯水タンク10の略中央に位置しモータ載置板14bの下方に取り付けられた中央遮蔽板16aと、当該中央遮蔽板16aと同一平面で右側前方に位置する上方遮蔽板16bと、回転体20の側方に位置し中央遮蔽板16aの右端から鉛直下方へ延びる側方遮蔽板16cと、で構成されている。
そして、中央遮蔽板16a、及び上方遮蔽板16bで上方捕集部、側方遮蔽板16cで側方捕集部が構成されている。
図7、8を参照する。モータ載置板14bは、前後方向の端面が貯水タンク10の側壁と近接するように設置されている。
また、中央遮蔽板16aは、モータ載置板14bの右方と貯水タンク10の右側壁との間において、前後方向の端面が貯水タンク10の側壁と近接するように設置されている。
また、上方遮蔽板16bは、中央遮蔽板16aの右端縁と貯水タンク10の側壁とにある図示しない係止部に引っかかるよう設置され、前及び右方向の端面が貯水タンク10の側壁と近接し、後端が平面視した回転体20の略中心に位置している。
また、側方遮蔽板16cは、中央遮蔽板16aと一体の部材を鉛直下方へ折り曲げると共に前端側の上端から下端にかけて前側下方へ傾斜するよう形成され、後端面が貯水タンク10の側壁と近接し、下端面が貯水タンク10の水面より下となり、前端面が平面視した回転体20の中心より前方に位置するよう設置されている。
よって、仕切部材16により貯水タンク10内は、回転体20が配置された下部と、回転体20より上方の上部とに仕切られるので、回転体20の周囲に飛散した微細水滴が貯水タンク10外へ漏れ出すのを阻止できる。
また、仕切部材16により回転体20から飛散した微細水滴がミストモータ24に到達するのを阻止できるので、ミストモータ24内に水滴が入り込むことによる不具合の発生を防止することができる。
図6、7、8を参照する。中央遮蔽板16aの右方かつ上方遮蔽板の後方と貯水タンク10の側壁との間には空気流入口15が形成され、側方遮蔽板16cの前方と貯水タンク10の側壁との間には開口17が形成されている。
よって、送風経路54を通過した乾燥空気は、貯水タンク10の上方から下方へ向かって空気流入口15を通過し、前方向へ向かった後に左方向へ向かうことで開口17を通過するので、貯水タンク10の上方から回転体20が配置された貯水タンク10の下部に乾燥空気が達するまで、複数回風路が屈曲することで、回転体20の側方へ飛散した微細水滴が空気流入口15へ容易に到達せず、貯水タンク10の上端にあるタンク側フランジ面10aが汚れることを阻止できる。
図8を参照する。回転体20は平面視で時計回り方向にのみ回転駆動するので、回転体20で汲み上げられた水は多孔部23に衝突した後、回転体20の回転方向に向けて周囲に飛散する。
よって、回転体20から飛散し貯水タンク10の上方へ向かう水滴は、モータ載置板14b及び中央遮蔽板16aに衝突して下方へ落下し、貯水タンク10の水中に戻される。
また、回転体20から飛散し貯水タンク10の右方へ向かう水滴は、側方遮蔽板16cに衝突したものは下方へ落下し、貯水タンク10の水中に戻される。
また、開口17を通過した水滴は、側方遮蔽板16cの前端より前方に位置にする貯水タンク10の側壁に衝突し、開口17の上方へ飛散した水滴は、上方遮蔽板16bに衝突し貯水タンク10内へ戻される。
このように、支持部材14及び仕切部材16で仕切られた貯水タンク10の下部に回転体10が設置されることで、回転体10が回転駆動したとき、回転体20の上方へ飛散した水滴はモータ載置板14b、中央遮蔽板16a、及び上方遮蔽板16bにより捕集され、回転体20の右側方へ飛散した水滴は側方遮蔽板16cで捕集されるため、回転体20から飛散した水滴が空気流入口15から貯水タンク10の上端方向へ向かうことなく、貯水タンク10の水中に戻すことができ、タンク側フランジ面10aに水滴が付着するのを防止できる。
図7、9を参照する。回転体20が回転することで周囲に飛散し側方遮蔽板16cに付着した水滴は、回転体20の回転で発生する風向と重力の影響で、前側下方へ流れて落ちる。よって、側方遮蔽板16cの前端と下端とで成す所定角度αが鋭角で設定されることで、前端に達した水滴をスムーズに貯水タンク10下部の水面へ案内することができる。
しかし、αの値が小さくなると、側方遮蔽板16cの前側上端位置が後方に移動することに伴い、上方遮蔽板16bで覆う面積が増加することから、空気流入口15の開口面積が減少することで貯水タンク10内を通過する空気量が減り、送風口40から吹き出る加湿空気量が減少してしまう。
よって、所定角度αは、側方遮蔽板16cに付着した水滴をスムーズに貯水タンク10下部の水面へ案内しつつ、送風口40から必要となる加湿空気量が確保可能となる値(例えば、α=80°)に設定する。
図8、9を参照する。仕切部材16は、中央遮蔽板16aと側方遮蔽板16cとが一体に形成され、上方遮蔽板16bは中央遮蔽板16a及び側方遮蔽板16cと別体に形成されている。
また、中央遮蔽板16aは、モータ載置板14bの下方の前端及び後端にあり左右方向に延びる図示しないレールに中央遮蔽板16aの前端面16a1及び後端面16a2が嵌まり込むことで支持されている。
また、中央遮蔽板16aは、前端、及び後端が回転体20と一体で回転する多孔部23の外周よりも外側に位置し、左端が回転体20の中心より左方に位置するよう、モータ載置板14bの下方に設置されている。
よって、貯水タンク10内から仕切部材16を取り出す時、上方遮蔽板16bを取り外した後に中央遮蔽板16aをモータ載置板14bの図示しないレールに沿って右方へ引き出すことで、中央遮蔽板16a及び側方遮蔽板16cを貯水タンク10内から簡易に引き出すことができる。
また、モータ載置板14bと回転体20との間の大部分が中央遮蔽板16aに覆われていることで、回転体20の上方へ飛散する水滴が中央遮蔽板16aに多く付着するので、貯水タンク10内から簡易に取り外せないモータ載置板14bに付着する水滴量を最小限にすることができ、中央遮蔽板16aを貯水タンク10内から定期的に取り出し清掃、あるいは部品交換を実施することで、貯水タンク10内に多量のカルキ汚れが残存し続けることを防止できる。
次に、本実施形態の効果を説明する。
貯水タンク10内に回転体20の上方、及び側方と対向し、空気流入口15と回転体20との間を仕切る仕切部材16を設置したことで、ミスト運転により回転体20が回転駆動したとき、周囲に飛散した微細水滴がモータ載置板14b、中央遮蔽板16a、上方遮蔽板16b、及び側方遮蔽板16cにより捕集されるので、回転体20の周囲に飛散した水滴が空気流入口15へ容易に到達せず、水滴が貯水タンク10の上端に形成されたタンク側フランジ面10aに付着し、汚れが発生することを未然に防止することができる。
また、側方遮蔽板16cと貯水タンク10の側壁との間に形成された開口17は、回転体20の回転により水滴が飛散する方向と開口17を通過する乾燥空気の流れ方向とが相反しない箇所に形成されたので、ミスト運転時に乾燥空気が貯水タンク10内へ流れ込むことを阻害することがなく、更に、回転体20の周囲に飛散した微細水滴が空気流入口15側に向かうことを阻止できる。
なお、本実施形態では、仕切部材16を構成する中央遮蔽板16aと側方遮蔽板16cとが一体の部材で構成され、モータ載置板14b、及び上方遮蔽板16bが別体の部材で構成されているが、これに限らず、モータ載置板14bと中央遮蔽板16aとが一体の部材であることや、中央遮蔽板16aと側方遮蔽板16cが別体の部材で構成されていてもよく、回転体20の周囲に飛散し空気流入口15へ向かう水滴が捕集可能な構成であればよいものである。
また、本実施形態では、貯水タンク10内の水を汲み上げて周囲に飛散させ、回転体20と一体の多孔部23に衝突させることで微細水滴を発生させるもので説明したが、これに限らず、回転体20の周囲を囲うように壁面を設置し、回転体20で汲み上げた水を壁面方向へ飛散させ壁面に衝突させることで水滴を発生させる、という方式であっても本実施形態で説明した仕切部材16による効果が得られるため、回転体20を回転させることで水滴を発生させるものであれば、本発明の範疇に入るものである。
1 器具本体
10 貯水タンク
15 空気流入口
16 仕切部材
16a 中央遮蔽板(上方捕集部)
16b 上方遮蔽板(上方捕集部)
16c 側方遮蔽板(側方捕集部)
17 開口
20 回転体
40 送風口
51 送風ファン
54 送風経路

Claims (2)

  1. 器具本体と、前記器具本体内に形成された送風経路と、前記送風経路の下流側にあり水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク内にあり平面視で一方向に回転することで前記貯水タンクの水を周囲に飛散し水滴を発生させる回転体と、前記貯水タンク内の上方、且つ、前記回転体の側方に形成され、前記貯水タンク内に乾燥空気を流入させる空気流入口と、前記送風経路内の空気を前記空気流入口から前記貯水タンク内へ送り前記回転体で発生した水滴を含む加湿空気を送風口から送風する送風ファンと、を備え、前記貯水タンク内には、前記回転体と前記空気流入口側の前記貯水タンクの側壁との間にあり、前記回転体と前記貯水タンクの側壁との間の所定範囲を、前記側方への方向と直交する方向の後方まで閉塞し、且つ、前記側方への方向と直交する方向の前方の範囲を開口するよう仕切り、前記回転体から前記貯水タンクの前記側方へ向かって飛散した水滴を捕集する側方捕集部と、前記回転体と前記貯水タンクの上端との間にあり、前記側方捕集部の前記前方の範囲にある前記開口の上方と前記貯水タンクの上端との間を仕切り、前記回転体から前記貯水タンクの上方へ向かって飛散した水滴を捕集する上方捕集部と、で構成された仕切部材を前記空気流入口と前記回転体との間に設置したことを特徴とする加湿装置。
  2. 前記側方捕集部は、前記前方の範囲にある前記開口側の端部を上端から下端にかけて前側下方へ傾斜するよう形成され、その下端面が前記貯水タンクの水面より下となり、その前端面が平面視した前記回転体の中心より前記前方に位置することを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
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