JP2004154535A - メンテナンスの容易なマイナスイオン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンスが容易で構造が簡単なマイナスイオン発生装置を提供すること。
【解決手段】第1の筐体5と、第1の筐体5に取り外し可能に取り付けられ且つ貯水槽11を覆う第2の筐体3とを備えたマイナスイオン発生装置は、モータ7により回転されるミスト生成機構18と、モータ7の回転によってマイナスイオン発生装置の内部に吸い込まれた空気をミスト生成機構18に供給する空気供給機構と、第2の筐体3と一体化され且つミスト生成機構18を囲む気液分離手段32を備え、気液分離手段32と貯水槽11とによって、ミスト生成機構18の回転によって発生されたミストと該ミスト以外の水滴とを分離する気液分離機構と、気液分離機構で分離されたミストを出力するミスト供給機構とを具備し、第2の筐体3を第1の筐体5から取り外すことによって、貯水槽11を外部へ取り出すことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】第1の筐体5と、第1の筐体5に取り外し可能に取り付けられ且つ貯水槽11を覆う第2の筐体3とを備えたマイナスイオン発生装置は、モータ7により回転されるミスト生成機構18と、モータ7の回転によってマイナスイオン発生装置の内部に吸い込まれた空気をミスト生成機構18に供給する空気供給機構と、第2の筐体3と一体化され且つミスト生成機構18を囲む気液分離手段32を備え、気液分離手段32と貯水槽11とによって、ミスト生成機構18の回転によって発生されたミストと該ミスト以外の水滴とを分離する気液分離機構と、気液分離機構で分離されたミストを出力するミスト供給機構とを具備し、第2の筐体3を第1の筐体5から取り外すことによって、貯水槽11を外部へ取り出すことができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造が簡単でメンテナンスが容易なマイナスイオン発生装置、特に家庭用に適したマイナスイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイナスイオン濃度が高い環境で日常生活を送ると、疲労回復、精神安定効果、血液浄化効果、抵抗力増進効果等の優れた医療効果が期待されることが知られているため、人為的にマイナスイオンの濃度を高める多種多様な装置が既に開発されて販売されている。こうした装置は、水が砕けて生成された微細な水滴(以下、ミストという)が相互に摩擦し合うとき静電気が発生され、それによって空気中のマイナスイオンの濃度が高まるという、いわゆるレナード効果を利用している。
【0003】
通常、マイナスイオン発生装置は、貯水槽に蓄えられた水を吸い上げてミストを発生させると共に、外部から吸入した空気をミストと混合して外部へ吹き出す構造を有する。したがって、マイナスイオン発生装置を稼働させると、吸入した空気を水でフィルタリングする、すなわち洗浄することになるので、空気中の汚れが水の中に取り込まれる。その結果、貯水槽内の水は取り込んだ空気中の塵や埃で汚れてしまい、貯水槽内に水垢やぬるみが生じる。そこで、貯水槽内の水を定期的に交換したり、貯水槽を洗浄したりする等のメンテナンスを定期的に行うことが必要である。
【0004】
従来のマイナスイオン発生装置には、貯水槽に給水するためのタンクが本体とは分離可能に設けられているものが多い。この場合、貯水槽の水を交換するには、先ず貯水槽の底面に設けられた排水コックを開いて貯水槽内の水を排出した後、本体からタンクを取り出して台所や洗面所等でタンク内の汚れた水を廃棄し、次いでタンクに水を入れて本体のところへ戻り、タンク内の水を貯水槽に入れていた。
【0005】
貯水槽のみを本体から取り出して水の交換を行えるようにしたマイナスイオン発生装置も公知である(例えば、特許文献1参照)。しかし、こうしたマイナスイオン発生装置では、気液分離部やミスト生成部をも同時に洗浄することが不可能であり、洗浄するためには本体の殆どの部分を分解しなければならない。しかも、分解できたとしても洗浄には大変な手間がかかる。これは、タンクや貯水槽にその内部の水の量を監視するための水位センサが取り付けられていて、そのための電気配線が行われており、本体の内部には種々の部材を取り付けるための突起が飛び出しているうえ、手が入りにくいように形成されている個所もあるからである。
【0006】
清掃や洗浄のために専用のブラシや布が標準添付されているマイナスイオン発生装置も市販されているが、これによって清掃や洗浄ができる場所は限られており、無理に手を入れたりすると怪我をしかねない。
【0007】
業務用の大出力のマイナスイオン発生装置と比較して、家庭用のマイナスイオン発生装置は小型であるため、持ち運びが比較的容易である。そのため、装置自体を台所や洗面所に持っていって貯水槽内の水を交換したり清掃したりすることができ、また、装置を運ぶ代わりにバケツ等に水を汲んできて貯水槽に給水することが可能である。この点で、家庭用のマイナスイオン発生装置における最大の課題は、貯水槽への給排水と清掃の一層の容易さの実現である。
【0008】
さらに、マイナスイオン発生装置はミストとそれより重い水滴とを分離するための気液分離部を備えている。こうした分離は、従来は、サイクロン塔により(例えば、特許文献2参照)または蛇行通路により(例えば、特許文献3参照)行っていた。蛇行通路によって気液分離を行う方式においては、筒状の気液分離塔を用い、その内部で通路を蛇行させる構造になっているので、汚れや水垢がたまりやすくて不潔になり易いばかりでなく、内部を清掃しようとしても、専用の用具を用いない限り清掃は困難であるという問題がある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−304636号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平5−58755号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平5−192418号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の課題を解決するために提案されたものであり、本発明の目的は、マイナスイオンを効率よく生成することができ、メンテナンスが容易で構造が簡単なマイナスイオン発生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、
モータと貯水槽とを備える第1の筐体と、該第1の筐体に取り外し可能に取り付けられ且つ前記貯水槽を覆う第2の筐体とを備えたマイナスイオン発生装置であって、
前記貯水槽の内部に前記モータにより回転可能に支持され、ミストを生成するミスト生成機構と、
前記ミスト生成機構の回転により前記マイナスイオン発生装置の内部に吸い込まれた空気を前記ミスト生成機構に供給する通路を提供する空気供給機構と、
前記第2の筐体と一体化され且つ前記ミスト生成機構を囲むように設けられた気液分離手段を備え、該気液分離手段と前記貯水槽の壁面とによって、前記ミスト生成機構の回転によって生成されたミストと該ミスト以外の水滴とを分離する気液分離機構と、
前記気液分離機構で分離された前記ミストを放出するミスト放出機構と、
を具備し、前記第2の筐体を前記第1の筐体から取り外すことによって、前記貯水槽を外部へ取り出すことができる構造としたことを特徴とするマイナスイオン発生装置、
を提供する。
【0014】
請求項2の発明は、前記ミスト生成機構が、
一端が前記貯水槽内の水に没し、前記ミスト生成機構の回転に伴って水を吸い上げる円筒形の吸い上げ体と、
前記吸い上げ体に連結され且つ水面から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台形の水供給体と、
前記水供給体の内面を登ってきた水からミストを生成するミスト生成部と、
前記ミスト生成部に載置され、前記ミスト生成機構の回転に伴って前記マイナスイオン発生装置の外部から空気を吸い込む方向の空気流を生成するシロッコファンと、
を備えるようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明は、前記ミスト生成機構が、
水面から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台形の水供給体であって、その一端が前記貯水槽内の水に没し、前記ミスト生成機構の回転に伴って水を吸い上げる水供給体と、
前記水供給体の内面を登ってきた水からミストを生成するミスト生成部と、
前記ミスト生成部に載置され、前記ミスト生成機構の回転に伴って前記マイナスイオン発生装置の外部から空気を吸い込む方向の空気流を生成するシロッコファンと、
を備えるようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明は、前記モータを空気の流通経路に配置し、動作時に空気により冷却するようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記貯水槽の内部の水が所定のレベルよりも低くなったことを検出する検出手段を設けるようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明は、前記第2の筐体に、前記貯水槽に対向してメンテナンス用の蓋を設けたことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記貯水槽が前記モータの軸を通すためのスリーブを備え、前記ミスト生成機構が、前記軸と共に回転可能で且つ前記軸から取り外し自在に固定されることを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明は、前記軸と前記スリーブとの間の隙間から進入した水を排出するための排出機構を設けるようにしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図15を参照して、本発明に係るマイナスイオン発生装置の2つの実施の形態を詳細に説明する。まず、図1の(a)、(b)および(c)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置の第1の実施の形態の上面図、正面図および側面図であり、このマイナスイオン発生装置は、一つの側面に吹き出し口1を有しかつ上面にメンテナンス用の蓋2を有する上部筐体3と、一つの側面に吸気口4を有し且つ多くの機構部品を収納した下部筐体5とを備えている。上部筐体3に設けられた蓋2はメンテナンス時等の必要なときには取り外すことができ、上部筐体3と下部筐体5とは取り外し自在に組み立てられる。以下、図2〜図5を用いて、マイナスイオン発生装置が水平な台の上に置かれているとしてその構造を説明する。
【0020】
図2および図3において、下部筐体5の内部は中板6によって上下に分離されている。中板6の下面の適所には、水供給体(後述する)を回転させるためのモータ7が取り付けられ、また、中板6の吸気口4から遠い方の側には、吸気口4から吸入された空気を通過させるための空気流入口8が形成されている。これにより、吸気口4から吸入された空気は、モータ7を経て空気流入口8を通過してから中板6の上部の空間へ流入する。モータ7の始動、停止、速度切り換え等の制御は、下部筐体5の底面9に取り付けられた制御基板10上の回路により行われる。
【0021】
中板6の上側の空間には貯水槽11が取り外し自在に取り付けられる。これを実現するため、貯水槽11の上端は外側に折り曲げられてフランジ12を形成し、これに対応して、下部筐体5の上部には、貯水槽11が通過可能であり且つフランジ12と係合し得る穴が形成された上板13が、中板6と平行に取り付けられる。貯水槽11の横断面形状は、例えば、図4に示すようにほぼ楕円形であるが、この形状に限られる訳ではない。上板13には、中板6の空気流入口8に対応して開口14が形成され、これにより、吸気口4から空気流入口8を通って中板6の上側の空間に入った空気は、下部筐体5と貯水槽11との間の空間から開口14を通って上部筐体3の内部空間に入る。図2の白い矢印は空気の流れの方向を示している。
【0022】
貯水槽11の底面からは、中板6の下面に取り付けられたモータ7のモータ軸15を通すためのスリーブ16が植立される。このスリーブ16は、貯水槽11の内部に蓄えられる水の上側に所定の距離だけ突出している。これは、水がスリーブ16の内部を通って貯水槽11の外部へ漏れ出さないようにするためである。モータ軸15には、取り付けナット17によりミスト生成機構18が取り外し自在に、且つスリーブ16に対して回転可能に取り付けられる。ミスト生成機構18は、シロッコファン19と、ミスト生成部20と、上端がミスト生成部20に固着された漏斗状の水供給体21と、水供給体21の下端に固着された吸い上げ体22とからなる。ミスト生成機構18については図6および図7を用いて後述する。
【0023】
一方、上部筐体3の内部空間は垂直な仕切り板23によって左右に二分され、仕切り板23と上部筐体3の下端に内方へ突出するよう設けられた凸部との間に、第1の底板24および第2の底板25が設けられる。上部筐体3、仕切り板23、第1の底板24および第2の底板25は一体とされている。第1の底板24には、図4に示すように、上板13の開口14に対応する位置に開口26が形成され、シロッコファン19に対応する位置に空気入り口27が形成される。また、第2の底板25には、図4に示すように、ミスト出口28が形成される。これにより、上部筐体3の内壁と第1の底板24と仕切板23とで囲まれた空間は、開口26から流入した空気を空気入り口27を介して貯水槽11の内部へ供給するための空気流入室29を形成し、上部筐体3の内壁と第2の底板25と仕切板23とで囲まれた空間は、貯水槽11内で生成されたミストを取り出して吹き出し口1へ供給するためのミスト流入室30となる。
【0024】
仕切板23は、図2に示すように、メンテナンス用の蓋2からシロッコファン19の上面近くに至る長さを有しており、第1の底板24および第2の底板25の下面には、上部筐体3を下部筐体5に取り付けたときに貯水槽11の上部内面の凹部と嵌合する筒体31が形成されている。
【0025】
貯水槽11の内部空間は、気液分離板32によって二分される。気液分離板32は第2の底板25の下面に一体に取り付けられ、図5に示すように、シロッコファン19の周囲の3/4ほどを囲む形状とされる。気液分離板32の下端は、図2に示すように、吸い上げ体22よりも貯水槽11の底面に近く位置する。これにより、吸い上げ体22、水供給体21、ミスト生成部20およびシロッコファン19の回転によって生成されたミストとミストよりも重い水滴とは、気液分離板32と下部筐体5の内壁との間の空間を図5の矢印で示す方向に流れる間に分離され、ミストを含む空気がミスト出口28を通ってミスト流入室30に流入する。このように、貯水槽11の内部では、ミスト生成と気液分離との両方の機能が行われる。
【0026】
マイナスイオン発生装置は以上説明したとおりの構造をしているので、電源スイッチ(図示せず)をオンにしてモータ7を回転させると、モータ軸15に固着されたシロッコファン19がミスト生成部20、水供給体21および吸い上げ体22とともに回転する。これによって、装置内へ空気が吸気口4から吸い込まれ、モータ7を通過して空気流入口8、開口14、26および空気入り口27を経て貯水槽11内に空気が吹き込まれる。
【0027】
吸い上げ体22の回転によって、吸い上げ体22は水を吸い上げる。吸い上げられた水は、水供給体21の内壁に沿って遠心力によって上方へ移動し、ミスト生成部20の内部へ放出される。この結果、放出された水がミスト生成部20の内壁と衝突してミストやミストよりも重い水滴を放出する。放出されたミストや水滴は、シロッコファン19が起こす風に押されて下部筐体5と気液分離板32との間を旋回する。この旋回の間に、ミストよりも重い水滴は遠心力によって下部筐体5の内壁に押し付けられるので、マイナスイオンとミストが空気と共にミスト出口28からミスト流入室30を通り、吹き出し口1から外部へ放出される。なお、吸い上げ体22による吸い上げを効率よく行うため、スリーブ16の吸い上げ体22と貯水槽11の底面との間に渦流防止用の羽33を取り付けることが望ましい。
【0028】
このように、空気の流通経路にモータ7を配置したので、動作中はモータ7を強制的に冷却することができる。例えばACモータでは、2600rpm程度の回転数にすると、モータ表面での発熱が激しくなって長時間の運転が不可能になりかねないが、図2に示すように、空気の流通経路にモータ7を配置したことにより、モータ7の温度を45度程度に抑えることが可能になる。
【0029】
貯水槽11内の水を交換するためには、上部筐体3を持ち上げて下部筐体5から取り外せばよい。これにより、上部筐体3と共に仕切板23、第1の底板24、第2の底板25および気液分離板32が一体となって下部筐体5から取り出されるので、次いで、取り付けナット17をモータ軸15から外すことによって、シロッコファン19、ミスト生成部20、水供給体21および吸い上げ体22をスリーブ16に取り付けたまま、貯水槽11を下部筐体5の外部へ取り出すことができる。こうして貯水槽11内の水を交換することができる。また、このときには、貯水槽11およびミスト生成機構18の清掃ばかりでなく、空気流入室29、ミスト流入室30、仕切板23、気液分離板32の清掃をも行うことができる。
【0030】
メンテナンス時には、蓋2を上部筐体3から取り外せばよい。これによって、上部筐体3の上面の開口から清掃用具または手を差し込んで貯水槽11、空気流入室27およびミスト流入室28の内部や、仕切板21、気液分離板30、ミスト生成機構18を清掃することができ、空気中の塵や埃によって装置内部が汚れる可能性のある全ての個所の清掃が可能になる。
【0031】
なお、上の説明では、上部筐体3、仕切板23、第1の底板24、第2の底板25および気液分離板32が一体となって下部筐体5から取り外される構造であるから、メンテナンス時にはこうした一体となった部分を下部筐体5から取り外せばよいので、蓋2を特に設けなくてもよい。また、上部筐体側の要素を2つに分離することができるようにして上部筐体側を清掃し易くするようにしてもよい。例えば、図6の(a)および(b)に示すように、上部筐体3と仕切板23とを一体として上側部分を構成するとともに、第1の底板24と第2の底板25と気液分離板32とを一体化して下側部分を構成し、これら上側部分と下側部分とを適宜の係止手段によって取り外し自在に結合させればよい。例えば、上部筐体3の内面に凸部を設け、これと嵌合する凹部を第1の底板24および第2の底板25の外周に設ければよい。
【0032】
ここで、ミスト生成機構18について説明する。図7の(a)はミスト生成機構18の第1の例を示しており、(b)は線E−E’に沿う断面図である。図7の(b)に示すように、吸い上げ体22の底面は中央に水進入口41が形成された鍔状をしており、吸い上げ体22の内壁には水吸い上げ棒42が所定間隔で設けられる。吸い上げ体22の上端は、漏斗状で中空の水供給体21の下端に接続され、モータ7によってミスト生成機構18が回転させられたときに吸い上げ体22によって吸い上げられた水は、遠心力によって水供給体21の内壁に沿ってミスト生成部20の方へ登っていく。
【0033】
水供給体21の上端はミスト生成部20に接続され、ミスト生成部20の上にシロッコファン19が固着される。ミスト生成部20は同心状の内筒と外筒とを有し、これら内筒と外筒には間隔を置いて細長のスリットがそれぞれ形成されている。図7の(a)には、外筒に形成された複数のスリット43が示されている。ミスト生成機構18の回転によって水供給体21の内面に沿って登ってきた水は、ミスト生成部20の内筒の内部へ放出された後、ミスト生成機構18の回転による遠心力によって内筒のスリットを通過して外筒へ向かって放出され、外筒の内壁と衝突してミストを含む微細な水滴となる。こうした微細な水滴が外筒のスリット43を通過して外部へ放出される。
【0034】
図8の(a)はミスト生成機構18の第2の例を示しており、(b)は線F−F’に沿う断面図である。この例では、水供給体21は漏斗状の第1の部分51と円筒形の第2の部分52とからなる。第1の部分51の下部は吸い上げ体22を兼用しており、第1の部分51の底面は、図8の(b)に示すように、水を吸い上げるための水進入口53が中央に形成された鍔状をしており、この底面に連なる内壁には水吸い上げ棒54が所定間隔で設けられている。
【0035】
ミスト生成部20は第2の部分52の周囲を囲む筒体55を備え、筒体55の上側にシロッコファン19が取り付けられる。水供給体21の第2の部分52には、水供給体21の内壁を伝って登ってきた水を放出するための穴56が適宜の間隔で周方向に形成されており、一方、ミスト生成部20の筒体55には細長のスリット57が適宜の間隔で複数個形成されている。したがって、穴56から放出された水は筒体55の内壁に衝突してミストを含む微細な水滴となり、スリット57を通って外部へ放出される。
【0036】
マイナスイオン発生装置を動作させて空気中にマイナスイオンを放射していくと、徐々に貯水槽11内の水の水位が下がっていくが、マイナスイオンを放射するためには有効な水位範囲が存在する。貯水槽11内に所定の高さまで水が入っているかどうかは、視覚により確認することができるが、水位が所定の下限に達したことを電気的に検出して警報を発するようにして水の追加または交換を促すようにすることが望ましい。このためには、何らかの形式のセンサを貯水槽11や下部筐体5に取り付けなければならないが、貯水槽11の取り出しや内部清掃の邪魔にならないセンサであることが必要である。こうしたセンサの一例は、貯水槽11内の水の抵抗値を利用するものである。
【0037】
水の抵抗値を利用するセンサを実現するには、貯水槽11の内壁に水の下限位置に対応して2個の電極を離して設け、その一方の電極を接地し、他方の電極を高抵抗および電流計を介して低電圧源に接続すればよい。これにより、電流計の示度は、貯水槽11内に水が下限位置よりも上まで入っているときと、水が下限位置よりも低い位置に達したときとで変化する。こうした変化を検出して警報を発するようにし、水の補給または交換を促す。警報の一例はランプの点灯または消灯あるいはブザーの鳴動である。
【0038】
図9〜図11は、貯水槽11の内壁に設けられた電極と外部の回路とを接続する若干の例を示している。図9の(a)および(b)はマグネット式接点を利用するものであり、貯水槽11の内壁の下部に、水位の下限位置に対応して2個の電極61、62が設けられ、貯水槽11の底面の外表面の適所に導電性を持ち且つ磁化された磁性体の端子63、64が設けられ、電極61と端子63の間および電極62と端子64の間はリード線65、66でそれぞれ接続される。リード線65、66は、図8の(b)に示すように、貯水槽11の外壁に沿って設けられる。一方、下部筐体5内の中板6には、端子63、64に対応する位置に、中板6に対して移動可能で且つ導電性を持つ磁性体の端子棒67、68が設けられ、端子棒67はリード線69を介して高抵抗と接続され、端子棒68はリード線70を介して接地される。したがって、貯水槽11が下部筐体5内の所定の位置に配置されると、端子棒67、68は端子63、64に磁力によって引き寄せられて端子63、64と接触した状態となるので、電極61、62は外部の回路と電気的に接続されることになる。
【0039】
図10の(a)および(b)はスプリング式接点を利用するもので、貯水槽11には、リード線65を介して電極61と接続された導電性の端子71と、リード線66を介して電極62と接続された導電性の端子72とが設けられ、中板6には、端子71、72に対応して、スプリングによって端子71、72の方へ押圧されている端子棒73、74が設けられる。端子棒73はリード線69を介して高抵抗と接続され、端子棒74はリード線70を介して接地される。したがって、貯水槽11を下部筐体5の所定に位置に配置すると、端子71と端子棒73が接触し、端子72と端子棒74とが接触して電気回路を形成する。
【0040】
図11の(a)および(b)は板バネ式接点を利用するもので、貯水槽11には、リード線65を介して電極61と接続された導電性の端子71と、リード線66を介して電極62と接続された導電性の端子72とが設けられ、中板6には、端子71、72に対応して、中板6の上方へ突出する板バネ式の端子板75、76が設けられる。端子板75はリード線69を介して高抵抗と接続され、端子板76はリード線70を介して接地される。したがって、貯水槽11を下部筐体5の所定の位置に配置すると、端子71は端子板75と、端子72は端子板76とそれぞれ接触し、電気回路を形成する。
【0041】
ここで、図12を用いて、ミスト生成機構18の第3の例について説明する。図12の(a)はその上面図、(b)はモータ軸15の中心線を含む面におけるミスト生成機構18の構造を示す部分断面図である。これらの図において、ミスト生成機構18は、吸い上げ体81、筒体82、シロッコファン83及び取り付け部材84を有する。吸い上げ体81は、既に説明したように、使用時にその下部が貯水槽11(図2)内に没するようモータ軸15に取り付けられ、水面から上方に向かって開いた、即ち、径が大きくなる円錐台形をしている。吸い上げ体81の下部の内面には、複数個の水吸い上げ棒85が周方向に間隔を置いて固着されており、吸い上げ体81の底面には水進入口86が形成されている。一方、吸い上げ体81の上面は、内面を伝って登ってきた水を放出するために開口している。
【0042】
筒体82は円形の底面87とそれを囲む側面88とを有しており、その側面88には筒体82の軸に平行な方向に所定の間隔で多数のスリット89が形成されている。また、底面87の中央部は適宜の方法により吸い上げ体81の外面に固定され、こうして吸い上げ体81と筒体82とは一体にされる。
【0043】
取り付け部材84はミスト生成機構18をモータ軸15に固定してモータ軸15と一緒に回転させるための部材で、モータ軸15の上端に取り付け部材84を取り付けるための穴が形成された円筒部90を備える。円筒部90の中間には、円筒部90の全周にわたって所定幅の第1の縁部91が設けられ、第1の縁部91の外周に沿って適宜の間隔で、筒体82の底面87の方へ向かう複数のアーム92が形成される。更に、アーム92の下端から筒体82の側面88へ向かってドーナツ型の第2の縁部93が設けられる。第2の縁部93は適宜の方法で筒体82の底面87に固着される。こうして、吸い上げ体81と筒体82と取り付け部材84とが一体となる。なお、アーム92と第2の縁部93とを強固に固定するために各アームに補強部材を設けるようにしてもよい。
【0044】
取り付け部材84の第2の縁部93の上にシロッコファン83が載置されて固定される。具体的には、シロッコファン83を形成する多数の羽根94が第2の縁部93の上に所定の間隔で取り付けられる。この結果、吸い上げ体81、筒体82、シロッコファン83及び取り付け部材84が一体となる。
【0045】
したがって、モータ7(図2)が回転すると、モータ軸15と共にミスト生成機構18が回転し、吸い上げ体81の内面に沿って水が螺旋状に押し上げられていく。押し上げられた水は、吸い上げ体81の上端に達すると、回転に伴う遠心力によって外方へ放出され、次いで複数のアーム92によって叩かれて粗大粒子になる。こうした水の粗大粒子は更にシロッコファン83の羽根94で砕かれ、同時に、空気入り口27(図2)を通ってシロッコファン83の中心部から吸引された空気と混合される。こうして空気と混合された粗大粒子は更に筒体82と衝突して微細なミストとなるとともにマイナスイオンを発生させる。生成されたミスト及びマイナスイオンは吸引された空気と共に筒体82のスリット89から放出される。
【0046】
このように、ミスト生成機構18の第3の例においては、吸い上げ体81から放出された水は、まず複数のアーム92で叩かれ、次いでシロッコファン83の羽根94で砕かれ、最後に筒体82の壁面と衝突するので、吸い上げ体81から放出された水は効果的に順次微細化されてミストを生成する。また、アーム92とによって粗大粒子化された水は、吸引された空気とシロッコファン83の羽根によって混合されるので、ミスト生成の効率を高めることができる。
【0047】
取り付け部材84をモータ軸15に取り付けるには、例えば図13の(a)、(b)及び(c)に示すようにすればよい。図13の(a)は、取り付け部材84をモータ軸15に取り付けた状態を、取り付け部材84の要部を断面の状態で示しており、図示のとおり、モータ軸15の上端部には、断面が例えば多角形等の非円形の回転連結部151とその上側に連なる所定長の延長部152とが形成されている。延長部152の上部には、周方向の溝153が形成されている。これに対応して、取り付け部材84の円筒部90の下部には、回転連結部151の外形に合致する形状の穴が形成された嵌合部901が設けられ、円筒部90の上端には、溝153に嵌合して取り付け部材84がモータ軸15から抜け出すのを防止するための抜け防止部902が設けられている。
【0048】
回転連結部151の断面形状は、例えば、図13の(b)に示すように鍔状であってよい。これに対応して、嵌合部901の穴の形状も鍔状である。また、同図の(c)に示すように、回転連結部151の断面形状を六角形にしてもよい。このときには、嵌合部901には、回転連結部151の形状に合致する六角形の穴を形成してもよいし、(c)に示すように、回転連結部151の外面と嵌合部901の内面との間に小さな空間が形成されてもよい。いずれにしても、取り付け部材84を、モータ軸15と共に回転可能で且つモータ軸15から抜けないよう取り付けることが必要である。
【0049】
図14は、本発明に係るマイナスイオン発生装置の第2の実施の形態の構成を概略的に示す一部断面図である。同図において、第1の実施の形態と同じ構成要素は同一の参照数字が指示され、したがって、両実施の形態に共通する構成要素についての説明は省略する。
【0050】
この第2の実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、モータ軸15とスリーブ16との間の隙間に進入した水がモータ7の軸受けに入るのを防ぐために水を装置の外部へ排出するための排出機構100を設けたことである。排出機構100は、図14及び図15に示すように、進入した水を外部へ排出するよう中板6に固定された導水板101と、この導水板101の上に載置されていて水がモータ7の軸受けに入るのを防止する水切り部材102とを有する。即ち、下部筐体5の内面に固定された中板6は、その一方の側において、シロッコファン19の回転によって吸引された空気の通路を形成するよう、マイナスイオン発生装置の一つの側面に沿って立ち上げられた部分61を有する。図14において、一点鎖線は、外部から吸引された空気がマイナスイオンと共に流出するまでの流れの経路を示す。
【0051】
一方、導水板101は断面がほぼL字状になるよう2つの部材で形成され、その第1の部材1011は中板6の立ち上げられた部分61に対して固定される。導水板101の第2の部材1012は中板6から所定の間隔を置いて配置されており、その途中にモータ軸15を通すための円筒部材1013が設けられる。第2の部材1012は円筒部材1013の近傍で中板6から離れるように中板6に対して傾斜した傾斜部材1014が設けられる。傾斜部材1014の端部には進入した水を排出するための排出部材1015が設けられる。排出部材1015を通って排出された水は水受け103に貯められる。
【0052】
導水板101の円筒部材1013の上側に、例えばゴム製の水切り部材102がモータ軸15に固定される。水切り部材102は、図15に示すように、導水板101の円筒部材1013の上側でモータ軸15に固定される円板状の第1の部材1021と、第1の部材1021の外縁に円筒部材1013を囲むように設けられた第2の部材1022とを有する。
【0053】
このように、水切り部材102をモータ軸15と一体にすることにより、モータ軸15とスリーブ16との間の隙間に進入した水は、スリーブ16の下端から水切り部材102上に滴り落ち、水切り部材102を伝って導水板101の傾斜部材1014に落とされる。その後、水は傾斜部材1014上を流れて排出部材1015に至り、そこから外部へ排出されるので、モータ7の軸受けに水が入り込むのを防止することができる。
【0054】
なお、第2の実施の形態に関して、図14には、底板6と導水板101とが別体とされた構造が示されているが、底板6と導水板101とは一体に成形されてもよい。また、図14には、図12を用いて説明した第3の例のミスト生成機構が示されているが、この第2の実施の形態はこうしたミスト生成機構のみならず、第1の例及び第2の例のミスト生成機構を使用することができるばかりでなく、図9〜図11で説明したセンサを第2に実施の形態に設けることも可能である。逆に、図14及び図15で説明した水排出機構を、図1〜図8で説明した第1の実施の形態に設けることも可能である。
【0055】
以上、本発明に係るマイナスイオン発生装置の若干の実施の形態を説明してきたが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、仕切板や気液分離板の形状は図に示すものに限られる訳ではなく、任意の形状を取ることができる。また、貯水槽の横断面形状も、気液分離効率を高めるよう、気液分離板の形状と相まって適宜に変更することができる
【0056】
【発明の効果】
本発明は、その実施の形態を説明したところから理解されるとおり、
(1)貯水槽を丸ごと装置外へ取り出すことができるので、これまで必要であった排水コックや給排水タンクが不要になるので、製造コストを下げることができるばかりでなく、貯水槽の清掃その他メンテナンスが容易である、
(2)ミストの生成と気液の分離とを貯水槽の中で行うので、構造を簡単にし、製造コストを低減することができるうえ、メンテナンスも容易になる、
(3)吸い込んだ空気によってモータを冷却する構造とすることができる、
等の格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイナスイオン発生装置の第1の実施の形態の上面図(a)、正面図(b)および側面図(c)を示す図である。
【図2】図1の(a)における線A−A’に沿う断面図である。
【図3】図1の(b)における線D−D’に沿う断面図である。
【図4】図1の(b)における線B−B’に沿う断面図である。
【図5】図1の(b)における線C−C’に沿う断面図である。
【図6】図1の上部筐体、仕切板、第1の底板、第2の底板および気液分離板を取り外し自在としたときの正面図(a)および側面図(b)である。
【図7】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なミスト生成機構の第1の例を示す図であり、(b)は、線E−E’に沿う断面図である。
【図8】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なミスト生成機構の第2の例を示す図であり、(b)は、線F−F’に沿う断面図である。
【図9】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なセンサのための電気接点の第1の例を示す正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図10】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なセンサのための電気接点の第2の例を示す正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図11】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なセンサのための電気接点の第3の例を示す正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図12】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なミスト生成機構の第3の例を示す平面図であり、(b)はその一部を断面で示す正面図である。
【図13】(a)は、図12に示す第3の例における取り付け部材をモータ軸に取り付けた状態を示し、(b)及び(c)は線G−G’に沿う断面図である。
【図14】本発明に係るマイナスイオン発生装置の第2の実施の形態の構成を概略的に示す図である。
【図15】図14における排出機構を説明するための図である。
【符号の説明】
1:吹き出し口、 2:蓋、 3:上部筐体、 4:吸気口、 5:下部筐体、 6:中板、 7:モータ、 8:空気流入口、 9:底面、 10:制御基板、 11:貯水槽、 12:フランジ、 13:上板、 14:開口、 15:モータ軸、 16:スリーブ、 17:取り付けナット、 18:ミスト生成機構、 19:シロッコファン、 20:ミスト生成部、 21:水供給体、 22:吸い上げ体、 23:仕切板、 24:第1の底板、 25:第2の底板、 26:開口、 27:空気入り口、 28:ミスト出口、29:空気流入室、 30:ミスト流入室、 31:筒体、 32:気液分離板、 33:渦流防止用の羽、 41:水進入口、 42:水吸い上げ棒、 43:スリット、 51:第1の部分、 52:第2の部分、 53:水進入口、 54:水吸い上げ棒、 55:筒体、 56:穴、 57:スリット、 61、62:電極、 63、64:端子、 65、66:リード線、 67、68:端子棒、 69、70:リード線、 71、72:端子、 73、74:端子棒、 75、76:板バネ式の端子板、 81:吸い上げ体、 82:筒体、 83:シロッコファン、 84:取り付け部材、 85:水吸い上げ棒、 86:水進入口、 89:スリット、 92:アーム、 151:回転阻止部、 901:嵌合部、 100:排出機構: 101:導水板、 102:水切り部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造が簡単でメンテナンスが容易なマイナスイオン発生装置、特に家庭用に適したマイナスイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイナスイオン濃度が高い環境で日常生活を送ると、疲労回復、精神安定効果、血液浄化効果、抵抗力増進効果等の優れた医療効果が期待されることが知られているため、人為的にマイナスイオンの濃度を高める多種多様な装置が既に開発されて販売されている。こうした装置は、水が砕けて生成された微細な水滴(以下、ミストという)が相互に摩擦し合うとき静電気が発生され、それによって空気中のマイナスイオンの濃度が高まるという、いわゆるレナード効果を利用している。
【0003】
通常、マイナスイオン発生装置は、貯水槽に蓄えられた水を吸い上げてミストを発生させると共に、外部から吸入した空気をミストと混合して外部へ吹き出す構造を有する。したがって、マイナスイオン発生装置を稼働させると、吸入した空気を水でフィルタリングする、すなわち洗浄することになるので、空気中の汚れが水の中に取り込まれる。その結果、貯水槽内の水は取り込んだ空気中の塵や埃で汚れてしまい、貯水槽内に水垢やぬるみが生じる。そこで、貯水槽内の水を定期的に交換したり、貯水槽を洗浄したりする等のメンテナンスを定期的に行うことが必要である。
【0004】
従来のマイナスイオン発生装置には、貯水槽に給水するためのタンクが本体とは分離可能に設けられているものが多い。この場合、貯水槽の水を交換するには、先ず貯水槽の底面に設けられた排水コックを開いて貯水槽内の水を排出した後、本体からタンクを取り出して台所や洗面所等でタンク内の汚れた水を廃棄し、次いでタンクに水を入れて本体のところへ戻り、タンク内の水を貯水槽に入れていた。
【0005】
貯水槽のみを本体から取り出して水の交換を行えるようにしたマイナスイオン発生装置も公知である(例えば、特許文献1参照)。しかし、こうしたマイナスイオン発生装置では、気液分離部やミスト生成部をも同時に洗浄することが不可能であり、洗浄するためには本体の殆どの部分を分解しなければならない。しかも、分解できたとしても洗浄には大変な手間がかかる。これは、タンクや貯水槽にその内部の水の量を監視するための水位センサが取り付けられていて、そのための電気配線が行われており、本体の内部には種々の部材を取り付けるための突起が飛び出しているうえ、手が入りにくいように形成されている個所もあるからである。
【0006】
清掃や洗浄のために専用のブラシや布が標準添付されているマイナスイオン発生装置も市販されているが、これによって清掃や洗浄ができる場所は限られており、無理に手を入れたりすると怪我をしかねない。
【0007】
業務用の大出力のマイナスイオン発生装置と比較して、家庭用のマイナスイオン発生装置は小型であるため、持ち運びが比較的容易である。そのため、装置自体を台所や洗面所に持っていって貯水槽内の水を交換したり清掃したりすることができ、また、装置を運ぶ代わりにバケツ等に水を汲んできて貯水槽に給水することが可能である。この点で、家庭用のマイナスイオン発生装置における最大の課題は、貯水槽への給排水と清掃の一層の容易さの実現である。
【0008】
さらに、マイナスイオン発生装置はミストとそれより重い水滴とを分離するための気液分離部を備えている。こうした分離は、従来は、サイクロン塔により(例えば、特許文献2参照)または蛇行通路により(例えば、特許文献3参照)行っていた。蛇行通路によって気液分離を行う方式においては、筒状の気液分離塔を用い、その内部で通路を蛇行させる構造になっているので、汚れや水垢がたまりやすくて不潔になり易いばかりでなく、内部を清掃しようとしても、専用の用具を用いない限り清掃は困難であるという問題がある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−304636号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平5−58755号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平5−192418号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の課題を解決するために提案されたものであり、本発明の目的は、マイナスイオンを効率よく生成することができ、メンテナンスが容易で構造が簡単なマイナスイオン発生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、
モータと貯水槽とを備える第1の筐体と、該第1の筐体に取り外し可能に取り付けられ且つ前記貯水槽を覆う第2の筐体とを備えたマイナスイオン発生装置であって、
前記貯水槽の内部に前記モータにより回転可能に支持され、ミストを生成するミスト生成機構と、
前記ミスト生成機構の回転により前記マイナスイオン発生装置の内部に吸い込まれた空気を前記ミスト生成機構に供給する通路を提供する空気供給機構と、
前記第2の筐体と一体化され且つ前記ミスト生成機構を囲むように設けられた気液分離手段を備え、該気液分離手段と前記貯水槽の壁面とによって、前記ミスト生成機構の回転によって生成されたミストと該ミスト以外の水滴とを分離する気液分離機構と、
前記気液分離機構で分離された前記ミストを放出するミスト放出機構と、
を具備し、前記第2の筐体を前記第1の筐体から取り外すことによって、前記貯水槽を外部へ取り出すことができる構造としたことを特徴とするマイナスイオン発生装置、
を提供する。
【0014】
請求項2の発明は、前記ミスト生成機構が、
一端が前記貯水槽内の水に没し、前記ミスト生成機構の回転に伴って水を吸い上げる円筒形の吸い上げ体と、
前記吸い上げ体に連結され且つ水面から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台形の水供給体と、
前記水供給体の内面を登ってきた水からミストを生成するミスト生成部と、
前記ミスト生成部に載置され、前記ミスト生成機構の回転に伴って前記マイナスイオン発生装置の外部から空気を吸い込む方向の空気流を生成するシロッコファンと、
を備えるようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明は、前記ミスト生成機構が、
水面から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台形の水供給体であって、その一端が前記貯水槽内の水に没し、前記ミスト生成機構の回転に伴って水を吸い上げる水供給体と、
前記水供給体の内面を登ってきた水からミストを生成するミスト生成部と、
前記ミスト生成部に載置され、前記ミスト生成機構の回転に伴って前記マイナスイオン発生装置の外部から空気を吸い込む方向の空気流を生成するシロッコファンと、
を備えるようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明は、前記モータを空気の流通経路に配置し、動作時に空気により冷却するようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記貯水槽の内部の水が所定のレベルよりも低くなったことを検出する検出手段を設けるようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明は、前記第2の筐体に、前記貯水槽に対向してメンテナンス用の蓋を設けたことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記貯水槽が前記モータの軸を通すためのスリーブを備え、前記ミスト生成機構が、前記軸と共に回転可能で且つ前記軸から取り外し自在に固定されることを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明は、前記軸と前記スリーブとの間の隙間から進入した水を排出するための排出機構を設けるようにしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図15を参照して、本発明に係るマイナスイオン発生装置の2つの実施の形態を詳細に説明する。まず、図1の(a)、(b)および(c)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置の第1の実施の形態の上面図、正面図および側面図であり、このマイナスイオン発生装置は、一つの側面に吹き出し口1を有しかつ上面にメンテナンス用の蓋2を有する上部筐体3と、一つの側面に吸気口4を有し且つ多くの機構部品を収納した下部筐体5とを備えている。上部筐体3に設けられた蓋2はメンテナンス時等の必要なときには取り外すことができ、上部筐体3と下部筐体5とは取り外し自在に組み立てられる。以下、図2〜図5を用いて、マイナスイオン発生装置が水平な台の上に置かれているとしてその構造を説明する。
【0020】
図2および図3において、下部筐体5の内部は中板6によって上下に分離されている。中板6の下面の適所には、水供給体(後述する)を回転させるためのモータ7が取り付けられ、また、中板6の吸気口4から遠い方の側には、吸気口4から吸入された空気を通過させるための空気流入口8が形成されている。これにより、吸気口4から吸入された空気は、モータ7を経て空気流入口8を通過してから中板6の上部の空間へ流入する。モータ7の始動、停止、速度切り換え等の制御は、下部筐体5の底面9に取り付けられた制御基板10上の回路により行われる。
【0021】
中板6の上側の空間には貯水槽11が取り外し自在に取り付けられる。これを実現するため、貯水槽11の上端は外側に折り曲げられてフランジ12を形成し、これに対応して、下部筐体5の上部には、貯水槽11が通過可能であり且つフランジ12と係合し得る穴が形成された上板13が、中板6と平行に取り付けられる。貯水槽11の横断面形状は、例えば、図4に示すようにほぼ楕円形であるが、この形状に限られる訳ではない。上板13には、中板6の空気流入口8に対応して開口14が形成され、これにより、吸気口4から空気流入口8を通って中板6の上側の空間に入った空気は、下部筐体5と貯水槽11との間の空間から開口14を通って上部筐体3の内部空間に入る。図2の白い矢印は空気の流れの方向を示している。
【0022】
貯水槽11の底面からは、中板6の下面に取り付けられたモータ7のモータ軸15を通すためのスリーブ16が植立される。このスリーブ16は、貯水槽11の内部に蓄えられる水の上側に所定の距離だけ突出している。これは、水がスリーブ16の内部を通って貯水槽11の外部へ漏れ出さないようにするためである。モータ軸15には、取り付けナット17によりミスト生成機構18が取り外し自在に、且つスリーブ16に対して回転可能に取り付けられる。ミスト生成機構18は、シロッコファン19と、ミスト生成部20と、上端がミスト生成部20に固着された漏斗状の水供給体21と、水供給体21の下端に固着された吸い上げ体22とからなる。ミスト生成機構18については図6および図7を用いて後述する。
【0023】
一方、上部筐体3の内部空間は垂直な仕切り板23によって左右に二分され、仕切り板23と上部筐体3の下端に内方へ突出するよう設けられた凸部との間に、第1の底板24および第2の底板25が設けられる。上部筐体3、仕切り板23、第1の底板24および第2の底板25は一体とされている。第1の底板24には、図4に示すように、上板13の開口14に対応する位置に開口26が形成され、シロッコファン19に対応する位置に空気入り口27が形成される。また、第2の底板25には、図4に示すように、ミスト出口28が形成される。これにより、上部筐体3の内壁と第1の底板24と仕切板23とで囲まれた空間は、開口26から流入した空気を空気入り口27を介して貯水槽11の内部へ供給するための空気流入室29を形成し、上部筐体3の内壁と第2の底板25と仕切板23とで囲まれた空間は、貯水槽11内で生成されたミストを取り出して吹き出し口1へ供給するためのミスト流入室30となる。
【0024】
仕切板23は、図2に示すように、メンテナンス用の蓋2からシロッコファン19の上面近くに至る長さを有しており、第1の底板24および第2の底板25の下面には、上部筐体3を下部筐体5に取り付けたときに貯水槽11の上部内面の凹部と嵌合する筒体31が形成されている。
【0025】
貯水槽11の内部空間は、気液分離板32によって二分される。気液分離板32は第2の底板25の下面に一体に取り付けられ、図5に示すように、シロッコファン19の周囲の3/4ほどを囲む形状とされる。気液分離板32の下端は、図2に示すように、吸い上げ体22よりも貯水槽11の底面に近く位置する。これにより、吸い上げ体22、水供給体21、ミスト生成部20およびシロッコファン19の回転によって生成されたミストとミストよりも重い水滴とは、気液分離板32と下部筐体5の内壁との間の空間を図5の矢印で示す方向に流れる間に分離され、ミストを含む空気がミスト出口28を通ってミスト流入室30に流入する。このように、貯水槽11の内部では、ミスト生成と気液分離との両方の機能が行われる。
【0026】
マイナスイオン発生装置は以上説明したとおりの構造をしているので、電源スイッチ(図示せず)をオンにしてモータ7を回転させると、モータ軸15に固着されたシロッコファン19がミスト生成部20、水供給体21および吸い上げ体22とともに回転する。これによって、装置内へ空気が吸気口4から吸い込まれ、モータ7を通過して空気流入口8、開口14、26および空気入り口27を経て貯水槽11内に空気が吹き込まれる。
【0027】
吸い上げ体22の回転によって、吸い上げ体22は水を吸い上げる。吸い上げられた水は、水供給体21の内壁に沿って遠心力によって上方へ移動し、ミスト生成部20の内部へ放出される。この結果、放出された水がミスト生成部20の内壁と衝突してミストやミストよりも重い水滴を放出する。放出されたミストや水滴は、シロッコファン19が起こす風に押されて下部筐体5と気液分離板32との間を旋回する。この旋回の間に、ミストよりも重い水滴は遠心力によって下部筐体5の内壁に押し付けられるので、マイナスイオンとミストが空気と共にミスト出口28からミスト流入室30を通り、吹き出し口1から外部へ放出される。なお、吸い上げ体22による吸い上げを効率よく行うため、スリーブ16の吸い上げ体22と貯水槽11の底面との間に渦流防止用の羽33を取り付けることが望ましい。
【0028】
このように、空気の流通経路にモータ7を配置したので、動作中はモータ7を強制的に冷却することができる。例えばACモータでは、2600rpm程度の回転数にすると、モータ表面での発熱が激しくなって長時間の運転が不可能になりかねないが、図2に示すように、空気の流通経路にモータ7を配置したことにより、モータ7の温度を45度程度に抑えることが可能になる。
【0029】
貯水槽11内の水を交換するためには、上部筐体3を持ち上げて下部筐体5から取り外せばよい。これにより、上部筐体3と共に仕切板23、第1の底板24、第2の底板25および気液分離板32が一体となって下部筐体5から取り出されるので、次いで、取り付けナット17をモータ軸15から外すことによって、シロッコファン19、ミスト生成部20、水供給体21および吸い上げ体22をスリーブ16に取り付けたまま、貯水槽11を下部筐体5の外部へ取り出すことができる。こうして貯水槽11内の水を交換することができる。また、このときには、貯水槽11およびミスト生成機構18の清掃ばかりでなく、空気流入室29、ミスト流入室30、仕切板23、気液分離板32の清掃をも行うことができる。
【0030】
メンテナンス時には、蓋2を上部筐体3から取り外せばよい。これによって、上部筐体3の上面の開口から清掃用具または手を差し込んで貯水槽11、空気流入室27およびミスト流入室28の内部や、仕切板21、気液分離板30、ミスト生成機構18を清掃することができ、空気中の塵や埃によって装置内部が汚れる可能性のある全ての個所の清掃が可能になる。
【0031】
なお、上の説明では、上部筐体3、仕切板23、第1の底板24、第2の底板25および気液分離板32が一体となって下部筐体5から取り外される構造であるから、メンテナンス時にはこうした一体となった部分を下部筐体5から取り外せばよいので、蓋2を特に設けなくてもよい。また、上部筐体側の要素を2つに分離することができるようにして上部筐体側を清掃し易くするようにしてもよい。例えば、図6の(a)および(b)に示すように、上部筐体3と仕切板23とを一体として上側部分を構成するとともに、第1の底板24と第2の底板25と気液分離板32とを一体化して下側部分を構成し、これら上側部分と下側部分とを適宜の係止手段によって取り外し自在に結合させればよい。例えば、上部筐体3の内面に凸部を設け、これと嵌合する凹部を第1の底板24および第2の底板25の外周に設ければよい。
【0032】
ここで、ミスト生成機構18について説明する。図7の(a)はミスト生成機構18の第1の例を示しており、(b)は線E−E’に沿う断面図である。図7の(b)に示すように、吸い上げ体22の底面は中央に水進入口41が形成された鍔状をしており、吸い上げ体22の内壁には水吸い上げ棒42が所定間隔で設けられる。吸い上げ体22の上端は、漏斗状で中空の水供給体21の下端に接続され、モータ7によってミスト生成機構18が回転させられたときに吸い上げ体22によって吸い上げられた水は、遠心力によって水供給体21の内壁に沿ってミスト生成部20の方へ登っていく。
【0033】
水供給体21の上端はミスト生成部20に接続され、ミスト生成部20の上にシロッコファン19が固着される。ミスト生成部20は同心状の内筒と外筒とを有し、これら内筒と外筒には間隔を置いて細長のスリットがそれぞれ形成されている。図7の(a)には、外筒に形成された複数のスリット43が示されている。ミスト生成機構18の回転によって水供給体21の内面に沿って登ってきた水は、ミスト生成部20の内筒の内部へ放出された後、ミスト生成機構18の回転による遠心力によって内筒のスリットを通過して外筒へ向かって放出され、外筒の内壁と衝突してミストを含む微細な水滴となる。こうした微細な水滴が外筒のスリット43を通過して外部へ放出される。
【0034】
図8の(a)はミスト生成機構18の第2の例を示しており、(b)は線F−F’に沿う断面図である。この例では、水供給体21は漏斗状の第1の部分51と円筒形の第2の部分52とからなる。第1の部分51の下部は吸い上げ体22を兼用しており、第1の部分51の底面は、図8の(b)に示すように、水を吸い上げるための水進入口53が中央に形成された鍔状をしており、この底面に連なる内壁には水吸い上げ棒54が所定間隔で設けられている。
【0035】
ミスト生成部20は第2の部分52の周囲を囲む筒体55を備え、筒体55の上側にシロッコファン19が取り付けられる。水供給体21の第2の部分52には、水供給体21の内壁を伝って登ってきた水を放出するための穴56が適宜の間隔で周方向に形成されており、一方、ミスト生成部20の筒体55には細長のスリット57が適宜の間隔で複数個形成されている。したがって、穴56から放出された水は筒体55の内壁に衝突してミストを含む微細な水滴となり、スリット57を通って外部へ放出される。
【0036】
マイナスイオン発生装置を動作させて空気中にマイナスイオンを放射していくと、徐々に貯水槽11内の水の水位が下がっていくが、マイナスイオンを放射するためには有効な水位範囲が存在する。貯水槽11内に所定の高さまで水が入っているかどうかは、視覚により確認することができるが、水位が所定の下限に達したことを電気的に検出して警報を発するようにして水の追加または交換を促すようにすることが望ましい。このためには、何らかの形式のセンサを貯水槽11や下部筐体5に取り付けなければならないが、貯水槽11の取り出しや内部清掃の邪魔にならないセンサであることが必要である。こうしたセンサの一例は、貯水槽11内の水の抵抗値を利用するものである。
【0037】
水の抵抗値を利用するセンサを実現するには、貯水槽11の内壁に水の下限位置に対応して2個の電極を離して設け、その一方の電極を接地し、他方の電極を高抵抗および電流計を介して低電圧源に接続すればよい。これにより、電流計の示度は、貯水槽11内に水が下限位置よりも上まで入っているときと、水が下限位置よりも低い位置に達したときとで変化する。こうした変化を検出して警報を発するようにし、水の補給または交換を促す。警報の一例はランプの点灯または消灯あるいはブザーの鳴動である。
【0038】
図9〜図11は、貯水槽11の内壁に設けられた電極と外部の回路とを接続する若干の例を示している。図9の(a)および(b)はマグネット式接点を利用するものであり、貯水槽11の内壁の下部に、水位の下限位置に対応して2個の電極61、62が設けられ、貯水槽11の底面の外表面の適所に導電性を持ち且つ磁化された磁性体の端子63、64が設けられ、電極61と端子63の間および電極62と端子64の間はリード線65、66でそれぞれ接続される。リード線65、66は、図8の(b)に示すように、貯水槽11の外壁に沿って設けられる。一方、下部筐体5内の中板6には、端子63、64に対応する位置に、中板6に対して移動可能で且つ導電性を持つ磁性体の端子棒67、68が設けられ、端子棒67はリード線69を介して高抵抗と接続され、端子棒68はリード線70を介して接地される。したがって、貯水槽11が下部筐体5内の所定の位置に配置されると、端子棒67、68は端子63、64に磁力によって引き寄せられて端子63、64と接触した状態となるので、電極61、62は外部の回路と電気的に接続されることになる。
【0039】
図10の(a)および(b)はスプリング式接点を利用するもので、貯水槽11には、リード線65を介して電極61と接続された導電性の端子71と、リード線66を介して電極62と接続された導電性の端子72とが設けられ、中板6には、端子71、72に対応して、スプリングによって端子71、72の方へ押圧されている端子棒73、74が設けられる。端子棒73はリード線69を介して高抵抗と接続され、端子棒74はリード線70を介して接地される。したがって、貯水槽11を下部筐体5の所定に位置に配置すると、端子71と端子棒73が接触し、端子72と端子棒74とが接触して電気回路を形成する。
【0040】
図11の(a)および(b)は板バネ式接点を利用するもので、貯水槽11には、リード線65を介して電極61と接続された導電性の端子71と、リード線66を介して電極62と接続された導電性の端子72とが設けられ、中板6には、端子71、72に対応して、中板6の上方へ突出する板バネ式の端子板75、76が設けられる。端子板75はリード線69を介して高抵抗と接続され、端子板76はリード線70を介して接地される。したがって、貯水槽11を下部筐体5の所定の位置に配置すると、端子71は端子板75と、端子72は端子板76とそれぞれ接触し、電気回路を形成する。
【0041】
ここで、図12を用いて、ミスト生成機構18の第3の例について説明する。図12の(a)はその上面図、(b)はモータ軸15の中心線を含む面におけるミスト生成機構18の構造を示す部分断面図である。これらの図において、ミスト生成機構18は、吸い上げ体81、筒体82、シロッコファン83及び取り付け部材84を有する。吸い上げ体81は、既に説明したように、使用時にその下部が貯水槽11(図2)内に没するようモータ軸15に取り付けられ、水面から上方に向かって開いた、即ち、径が大きくなる円錐台形をしている。吸い上げ体81の下部の内面には、複数個の水吸い上げ棒85が周方向に間隔を置いて固着されており、吸い上げ体81の底面には水進入口86が形成されている。一方、吸い上げ体81の上面は、内面を伝って登ってきた水を放出するために開口している。
【0042】
筒体82は円形の底面87とそれを囲む側面88とを有しており、その側面88には筒体82の軸に平行な方向に所定の間隔で多数のスリット89が形成されている。また、底面87の中央部は適宜の方法により吸い上げ体81の外面に固定され、こうして吸い上げ体81と筒体82とは一体にされる。
【0043】
取り付け部材84はミスト生成機構18をモータ軸15に固定してモータ軸15と一緒に回転させるための部材で、モータ軸15の上端に取り付け部材84を取り付けるための穴が形成された円筒部90を備える。円筒部90の中間には、円筒部90の全周にわたって所定幅の第1の縁部91が設けられ、第1の縁部91の外周に沿って適宜の間隔で、筒体82の底面87の方へ向かう複数のアーム92が形成される。更に、アーム92の下端から筒体82の側面88へ向かってドーナツ型の第2の縁部93が設けられる。第2の縁部93は適宜の方法で筒体82の底面87に固着される。こうして、吸い上げ体81と筒体82と取り付け部材84とが一体となる。なお、アーム92と第2の縁部93とを強固に固定するために各アームに補強部材を設けるようにしてもよい。
【0044】
取り付け部材84の第2の縁部93の上にシロッコファン83が載置されて固定される。具体的には、シロッコファン83を形成する多数の羽根94が第2の縁部93の上に所定の間隔で取り付けられる。この結果、吸い上げ体81、筒体82、シロッコファン83及び取り付け部材84が一体となる。
【0045】
したがって、モータ7(図2)が回転すると、モータ軸15と共にミスト生成機構18が回転し、吸い上げ体81の内面に沿って水が螺旋状に押し上げられていく。押し上げられた水は、吸い上げ体81の上端に達すると、回転に伴う遠心力によって外方へ放出され、次いで複数のアーム92によって叩かれて粗大粒子になる。こうした水の粗大粒子は更にシロッコファン83の羽根94で砕かれ、同時に、空気入り口27(図2)を通ってシロッコファン83の中心部から吸引された空気と混合される。こうして空気と混合された粗大粒子は更に筒体82と衝突して微細なミストとなるとともにマイナスイオンを発生させる。生成されたミスト及びマイナスイオンは吸引された空気と共に筒体82のスリット89から放出される。
【0046】
このように、ミスト生成機構18の第3の例においては、吸い上げ体81から放出された水は、まず複数のアーム92で叩かれ、次いでシロッコファン83の羽根94で砕かれ、最後に筒体82の壁面と衝突するので、吸い上げ体81から放出された水は効果的に順次微細化されてミストを生成する。また、アーム92とによって粗大粒子化された水は、吸引された空気とシロッコファン83の羽根によって混合されるので、ミスト生成の効率を高めることができる。
【0047】
取り付け部材84をモータ軸15に取り付けるには、例えば図13の(a)、(b)及び(c)に示すようにすればよい。図13の(a)は、取り付け部材84をモータ軸15に取り付けた状態を、取り付け部材84の要部を断面の状態で示しており、図示のとおり、モータ軸15の上端部には、断面が例えば多角形等の非円形の回転連結部151とその上側に連なる所定長の延長部152とが形成されている。延長部152の上部には、周方向の溝153が形成されている。これに対応して、取り付け部材84の円筒部90の下部には、回転連結部151の外形に合致する形状の穴が形成された嵌合部901が設けられ、円筒部90の上端には、溝153に嵌合して取り付け部材84がモータ軸15から抜け出すのを防止するための抜け防止部902が設けられている。
【0048】
回転連結部151の断面形状は、例えば、図13の(b)に示すように鍔状であってよい。これに対応して、嵌合部901の穴の形状も鍔状である。また、同図の(c)に示すように、回転連結部151の断面形状を六角形にしてもよい。このときには、嵌合部901には、回転連結部151の形状に合致する六角形の穴を形成してもよいし、(c)に示すように、回転連結部151の外面と嵌合部901の内面との間に小さな空間が形成されてもよい。いずれにしても、取り付け部材84を、モータ軸15と共に回転可能で且つモータ軸15から抜けないよう取り付けることが必要である。
【0049】
図14は、本発明に係るマイナスイオン発生装置の第2の実施の形態の構成を概略的に示す一部断面図である。同図において、第1の実施の形態と同じ構成要素は同一の参照数字が指示され、したがって、両実施の形態に共通する構成要素についての説明は省略する。
【0050】
この第2の実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、モータ軸15とスリーブ16との間の隙間に進入した水がモータ7の軸受けに入るのを防ぐために水を装置の外部へ排出するための排出機構100を設けたことである。排出機構100は、図14及び図15に示すように、進入した水を外部へ排出するよう中板6に固定された導水板101と、この導水板101の上に載置されていて水がモータ7の軸受けに入るのを防止する水切り部材102とを有する。即ち、下部筐体5の内面に固定された中板6は、その一方の側において、シロッコファン19の回転によって吸引された空気の通路を形成するよう、マイナスイオン発生装置の一つの側面に沿って立ち上げられた部分61を有する。図14において、一点鎖線は、外部から吸引された空気がマイナスイオンと共に流出するまでの流れの経路を示す。
【0051】
一方、導水板101は断面がほぼL字状になるよう2つの部材で形成され、その第1の部材1011は中板6の立ち上げられた部分61に対して固定される。導水板101の第2の部材1012は中板6から所定の間隔を置いて配置されており、その途中にモータ軸15を通すための円筒部材1013が設けられる。第2の部材1012は円筒部材1013の近傍で中板6から離れるように中板6に対して傾斜した傾斜部材1014が設けられる。傾斜部材1014の端部には進入した水を排出するための排出部材1015が設けられる。排出部材1015を通って排出された水は水受け103に貯められる。
【0052】
導水板101の円筒部材1013の上側に、例えばゴム製の水切り部材102がモータ軸15に固定される。水切り部材102は、図15に示すように、導水板101の円筒部材1013の上側でモータ軸15に固定される円板状の第1の部材1021と、第1の部材1021の外縁に円筒部材1013を囲むように設けられた第2の部材1022とを有する。
【0053】
このように、水切り部材102をモータ軸15と一体にすることにより、モータ軸15とスリーブ16との間の隙間に進入した水は、スリーブ16の下端から水切り部材102上に滴り落ち、水切り部材102を伝って導水板101の傾斜部材1014に落とされる。その後、水は傾斜部材1014上を流れて排出部材1015に至り、そこから外部へ排出されるので、モータ7の軸受けに水が入り込むのを防止することができる。
【0054】
なお、第2の実施の形態に関して、図14には、底板6と導水板101とが別体とされた構造が示されているが、底板6と導水板101とは一体に成形されてもよい。また、図14には、図12を用いて説明した第3の例のミスト生成機構が示されているが、この第2の実施の形態はこうしたミスト生成機構のみならず、第1の例及び第2の例のミスト生成機構を使用することができるばかりでなく、図9〜図11で説明したセンサを第2に実施の形態に設けることも可能である。逆に、図14及び図15で説明した水排出機構を、図1〜図8で説明した第1の実施の形態に設けることも可能である。
【0055】
以上、本発明に係るマイナスイオン発生装置の若干の実施の形態を説明してきたが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、仕切板や気液分離板の形状は図に示すものに限られる訳ではなく、任意の形状を取ることができる。また、貯水槽の横断面形状も、気液分離効率を高めるよう、気液分離板の形状と相まって適宜に変更することができる
【0056】
【発明の効果】
本発明は、その実施の形態を説明したところから理解されるとおり、
(1)貯水槽を丸ごと装置外へ取り出すことができるので、これまで必要であった排水コックや給排水タンクが不要になるので、製造コストを下げることができるばかりでなく、貯水槽の清掃その他メンテナンスが容易である、
(2)ミストの生成と気液の分離とを貯水槽の中で行うので、構造を簡単にし、製造コストを低減することができるうえ、メンテナンスも容易になる、
(3)吸い込んだ空気によってモータを冷却する構造とすることができる、
等の格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイナスイオン発生装置の第1の実施の形態の上面図(a)、正面図(b)および側面図(c)を示す図である。
【図2】図1の(a)における線A−A’に沿う断面図である。
【図3】図1の(b)における線D−D’に沿う断面図である。
【図4】図1の(b)における線B−B’に沿う断面図である。
【図5】図1の(b)における線C−C’に沿う断面図である。
【図6】図1の上部筐体、仕切板、第1の底板、第2の底板および気液分離板を取り外し自在としたときの正面図(a)および側面図(b)である。
【図7】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なミスト生成機構の第1の例を示す図であり、(b)は、線E−E’に沿う断面図である。
【図8】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なミスト生成機構の第2の例を示す図であり、(b)は、線F−F’に沿う断面図である。
【図9】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なセンサのための電気接点の第1の例を示す正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図10】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なセンサのための電気接点の第2の例を示す正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図11】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なセンサのための電気接点の第3の例を示す正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図12】(a)は、本発明に係るマイナスイオン発生装置に使用可能なミスト生成機構の第3の例を示す平面図であり、(b)はその一部を断面で示す正面図である。
【図13】(a)は、図12に示す第3の例における取り付け部材をモータ軸に取り付けた状態を示し、(b)及び(c)は線G−G’に沿う断面図である。
【図14】本発明に係るマイナスイオン発生装置の第2の実施の形態の構成を概略的に示す図である。
【図15】図14における排出機構を説明するための図である。
【符号の説明】
1:吹き出し口、 2:蓋、 3:上部筐体、 4:吸気口、 5:下部筐体、 6:中板、 7:モータ、 8:空気流入口、 9:底面、 10:制御基板、 11:貯水槽、 12:フランジ、 13:上板、 14:開口、 15:モータ軸、 16:スリーブ、 17:取り付けナット、 18:ミスト生成機構、 19:シロッコファン、 20:ミスト生成部、 21:水供給体、 22:吸い上げ体、 23:仕切板、 24:第1の底板、 25:第2の底板、 26:開口、 27:空気入り口、 28:ミスト出口、29:空気流入室、 30:ミスト流入室、 31:筒体、 32:気液分離板、 33:渦流防止用の羽、 41:水進入口、 42:水吸い上げ棒、 43:スリット、 51:第1の部分、 52:第2の部分、 53:水進入口、 54:水吸い上げ棒、 55:筒体、 56:穴、 57:スリット、 61、62:電極、 63、64:端子、 65、66:リード線、 67、68:端子棒、 69、70:リード線、 71、72:端子、 73、74:端子棒、 75、76:板バネ式の端子板、 81:吸い上げ体、 82:筒体、 83:シロッコファン、 84:取り付け部材、 85:水吸い上げ棒、 86:水進入口、 89:スリット、 92:アーム、 151:回転阻止部、 901:嵌合部、 100:排出機構: 101:導水板、 102:水切り部材
Claims (8)
- モータと貯水槽とを備える第1の筐体と、該第1の筐体に取り外し可能に取り付けられ且つ前記貯水槽を覆う第2の筐体とを備えたマイナスイオン発生装置であって、
前記貯水槽の内部に前記モータにより回転可能に支持され、ミストを生成するミスト生成機構と、
前記ミスト生成機構の回転により前記マイナスイオン発生装置の内部に吸い込まれた空気を前記ミスト生成機構に供給する通路を提供する空気供給機構と、
前記第2の筐体と一体化され且つ前記ミスト生成機構を囲むように設けられた気液分離手段を備え、該気液分離手段と前記貯水槽の壁面とによって、前記ミスト生成機構の回転によって生成されたミストと該ミスト以外の水滴とを分離する気液分離機構と、
前記気液分離機構で分離された前記ミストを放出するミスト放出機構と、
を具備し、前記第2の筐体を前記第1の筐体から取り外すことによって、前記貯水槽を外部へ取り出すことができる構造としたことを特徴とするマイナスイオン発生装置。 - 前記ミスト生成機構が、
一端が前記貯水槽内の水に没し、前記ミスト生成機構の回転に伴って水を吸い上げる円筒形の吸い上げ体と、
前記吸い上げ体に連結され且つ水面から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台形の水供給体と、
前記水供給体の内面を登ってきた水からミストを生成するミスト生成部と、
前記ミスト生成部に載置され、前記ミスト生成機構の回転に伴って前記マイナスイオン発生装置の外部から空気を吸い込む方向の空気流を生成するシロッコファンと、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。 - 前記ミスト生成機構が、
水面から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台形の水供給体であって、その一端が前記貯水槽内の水に没し、前記ミスト生成機構の回転に伴って水を吸い上げる水供給体と、
前記水供給体の内面を登ってきた水からミストを生成するミスト生成部と、
前記ミスト生成部に載置され、前記ミスト生成機構の回転に伴って前記マイナスイオン発生装置の外部から空気を吸い込む方向の空気流を生成するシロッコファンと、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載のマイナスイオン発生装置。 - 前記モータが空気の流通経路に配置され、動作時に空気により冷却されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載のマイナスイオン発生装置。
- 前記貯水槽の内部の水が所定のレベルよりも低くなったことを検出する検出手段を更に備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれ一つに記載のマイナスイオン発生装置。
- 前記第2の筐体に、前記貯水槽に対向してメンテナンス用の蓋が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載のマイナスイオン発生装置。
- 前記貯水槽が前記モータの軸を通すためのスリーブを備え、前記ミスト生成機構が、前記軸と共に回転可能で且つ前記軸から取り外し自在に固定されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載のマイナスイオン発生装置。
- 前記軸と前記スリーブとの間の隙間から進入した水を排出するための排出機構を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載のマイナスイオン発生装置。
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