JP7156218B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置に関する。
特許文献1は、運転支援装置を開示している。運転支援装置は、カメラやレーダに基づいて検出された物体の位置が何れの領域(車道領域/歩道領域)に存在するかに応じて所定範囲を設定する。運転支援装置は、該所定範囲内に、該物体の将来位置が存在する場合に、該物体に対する回避制御、具体的には制動を行う。運転支援装置は、縁石やガードレール等に基づいて該車道領域を設定する。
特許文献2は、運転支援装置を開示している。運転支援装置は、道路脇を移動する歩行者等を検出し、検出した歩行者等から離れる方向に車両が移動するように自動操舵制御を実行する。
特許文献3及び特許文献4は、車線逸脱防止制御を開示している。
特開2018-12360号公報 特開2017-206040号公報 特開2018-83563号公報 特開2018-83578号公報
車両と回避対象との衝突を回避する衝突回避制御について考える。特許文献1に開示されているように、衝突回避制御は、回避対象が車道領域に位置する場合、回避対象が車道領域に位置しない場合と比較して実行されやすい。しかし、縁石やガードレールのような車道端物体の位置を車道領域の境界位置と設定した場合、車道端物体の位置によっては車道領域が必要以上に広くなり得る。車道領域が必要以上に広くなると、例えば、操舵回避する必要のない歩行者が回避対象として判断され、不要な操舵支援が頻繁に行われる虞がある。すなわち、衝突回避制御の不要作動が生じる虞がある。
本発明は、車道領域内に検出された回避対象を回避する衝突回避制御を行う際、車道領域が必要以上に広くなることによる衝突回避制御の不要作動を抑制することを目的とする。
本発明の第1の観点において、車両の運転を支援する運転支援装置が提供される。
運転支援装置は、
プロセッサと、
前記車両に搭載されたセンサが検出した前記車両の周囲の状況を示す周辺状況情報が格納される記憶装置と、
を備える。
前記プロセッサは、
前記周辺状況情報に基づいて、前記車両の前方の車道領域を設定する車道領域設定処理と、
前記周辺状況情報に基づいて、前記車両の前方の回避対象を検出する回避対象検出処理と、
前記車両と前記回避対象との衝突を回避する衝突回避制御と
を実行する。
前記衝突回避制御は、前記回避対象が前記車道領域に位置する場合、前記回避対象が前記車道領域に位置しない場合と比較して実行されやすい。
前記車両が存在している車道は、前記車両が存在している第1車線を含む。
前記プロセッサは、更に、前記周辺状況情報に基づいて、前記第1車線の区画線である第1区画線と、前記車道の端を示す障害物である車道端物体とを検出する。
仮想位置は、前記車道端物体の検出位置よりも一定距離だけ前記第1車線側の位置である。
前記車道領域設定処理において、前記プロセッサは、所定の条件に基づいて、前記仮想位置あるいは前記第1区画線の検出位置を、前記車道領域の境界位置として設定する。
本発明の第2の観点は、第1の観点に加えて、次の特徴を更に有する。
前記車道領域設定処理において、前記プロセッサは、更に、
前記車両から見て、前記仮想位置が前記第1区画線の前記検出位置よりも遠い場合、前記仮想位置を前記車道領域の前記境界位置として設定し、
前記仮想位置が前記第1区画線の前記検出位置と一致する、あるいは、前記車両から見て、前記仮想位置が前記第1区画線の前記検出位置よりも近い場合、前記第1区画線の前記検出位置を前記車道領域の前記境界位置として設定する。
本発明の第3の観点は、第1の観点に加えて、次の特徴を更に有する。
車道外側線は、前記車両と前記車道端物体との間に存在する区画線のうち前記車道端物体に最も近い区画線である。
前記車道領域設定処理において、前記プロセッサは、更に、
前記第1区画線が前記車道外側線ではない場合、前記仮想位置を前記車道領域の前記境界位置として設定し、
前記第1区画線が前記車道外側線である場合、前記第1区画線の前記検出位置を前記車道領域の前記境界位置として設定する。
本発明の第4の観点は、第1~第3の観点のいずれかに加えて、次の特徴を更に有する。
前記車道領域は複数車線を含む。
第1の観点によれば、所定の条件に基づいて、車道端物体の検出位置よりも一定距離だけ第1車線側の仮想位置、あるいは、車両が存在する第1車線の第1区画線の検出位置が、車道領域の境界位置として設定される。従って、車道領域が必要以上に広くなることが抑制され、結果として、衝突回避制御の不要作動が抑制される。
第2の観点によれば、車道領域が必要以上に広くなることが抑制され、結果として、衝突回避制御の不要作動が抑制される。更に、仮想位置が第1区画線の検出位置と一致する、あるいは、第1区画線の検出位置よりも車両に近い場合、第1区画線の検出位置が車道領域の境界位置として設定される。車道領域が車道が存在する第1車線より小さくなることが防止されるため、衝突回避制御を適切に実行することが可能となる。
第3の観点によれば、車道領域が必要以上に広くなることが抑制され、結果として、衝突回避制御の不要作動が抑制される。更に、第1車線の第1区画線が車道外側線である場合、その第1区画線の検出位置が車道領域の境界位置として設定される。車道領域が車道が存在する第1車線より小さくなることが防止されるため、衝突回避制御を適切に実行することが可能となる。
第4の観点によれば、複数車線にまたがって不要作動を抑制する車道領域を設定することができる。
本発明の第一実施形態における車道の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る運転支援装置を備える車両の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態における車道領域の一例を模式的に示す図である。 本発明の第一実施形態における車道領域の他の例を模式的に示す図である。 本発明の第一実施形態における車道領域の更に他の例を模式的に示す図である。 本発明の第一実施形態において、プロセッサが実行する各処理を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態において、プロセッサが実行する車道領域設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態における車道領域の一例を模式的に示す図である。 本発明の第二実施形態において、プロセッサが実行する車道領域設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第三実施形態における車道領域の一例を模式的に示す図である。 本発明の第三実施形態において、プロセッサが実行する車道領域設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態乃至第三実施形態において、車道領域が対向車線を含む場合の一例を、平面図を用いて模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明は以下の実施の形態に限定されない。以下の説明において、同一又は相当要素に同一符号を用いて重複する説明を省略する。
[第一実施形態]
図1は、本実施形態における車道の一例を示す。道路は、少なくとも車道と車道端物体Eを含み、車道以外に、例えば歩道SWを含んでも良い。車道は、区画線、歩道SWが存在するか否かに応じて、車線、路肩RS、路側帯を含む。車道は、複数車線を含んでもよい。
車道端物体Eは、車両1が車道から車道外へ進入することを抑制可能な立体的な障害物である。より詳細には、車道端物体Eは、道路に車道端物体Eが存在しない場合と比較して、車道から車道外への車両1の侵入速度または侵入距離を抑制可能な立体的な障害物である。車道端物体Eは、車道や区画線に沿って、連続的或いは離散的に存在する障害物である。車道端物体Eは、縁石や、ガードレール、ガードポール、中央分離帯、壁、塀、建物、未舗装道路の草、パイロン等を含む。図1に示す状況の場合、車道の左端に車道端物体ELが存在し、車道の右端に車道端物体ERが存在する。車道端物体ELは、歩道SWと路肩RSの間に存在する。
歩道SWは、歩行者が通行する領域であり、車道延在方向に向かって車両が進入することが禁止されている。
車両1は、車道上の第1車線L1に存在する。車道上の第2車線L2は、第1車線L1の左側の隣接車線である。図1における車道は、第1車線L1、第2車線L2の他に、路肩RSと、車道端物体EL、ERを備える。尚、図1に示す状況において歩道SWが存在しない場合、路肩RSに代わって路側帯が存在するが、路側帯が存在する場合にも本発明を適用できる。
第1区画線M1Lは、第1車線L1の区画線のうち、車両1の左方の区画線であり、車両1の左方における最寄りの区画線である。第2区画線M2Lは、第2車線L2の区画線のうち、車道端物体EL側の第2区画線である。図1に示す状況において、第2区画線M2Lは、車両1の左方の車道外側線である。ここで、車道外側線は、車道の区画線のうち、最も端の区画線である。例えば、通常の道路においては車道端物体Eが存在するため、この場合、車道外側線は、車道端物体ERまたは車道端物体ELに最も近い区画線である。例えば、縁石に最も近い区画線が車道外側線である。
路肩RSは、車道外側線と歩道SWの間に存在する領域である。路肩RSは、車道の左右それぞれに存在し得る。通常、車道と歩道SWの境界に車道端物体Eが存在するため、路肩RSは、車道外側線と車道端物体Eの間に存在する領域であることが多い。図1に示す状況において、車道左側に路肩RSが存在し、車道右側に路肩は存在しない。尚、路側帯とは、歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の道端寄りに設けられた帯状の道路の部分で、車道外側線等の道路表示によって区画された領域である。従って、車道外側線は、歩道の代わりとなる領域と車道の境界となる。
図2は、本実施形態に係る運転支援装置を備える車両1の構成例を示すブロック図である。車両1は、センサ10と、ECU(Electrical Control Unit)20と、アクチュエータ40とを備える。センサ10は、カメラ11と、ミリ波レーダ12と、車速センサ13と、ヨーレートセンサ14を含む。車両1の運転を支援する運転支援装置は、少なくともECU20を含むが、センサ10、アクチュエータ40を含んでも良い。
カメラ11は、車両1の前方における撮像画像データを取得する撮像機器である。カメラ11は、車両1の前方における物体を検出する。カメラ11は、車両1の前方の物体、例えば歩行者や車道端物体、区画線、車線等を検出する。ミリ波レーダ12は、ミリ波を利用して車両1の周囲の物体を測距する測距センサである。ミリ波レーダ12は、反射波に基づいて物体を検出する。周辺状況情報30は、車両1の周囲の状況を示す。カメラ11とミリ波レーダ12は、周辺状況情報30を時系列的に取得し、ECU20に送信する。尚、車両1は、例えば赤外線レーダ等のレーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)等の測距センサを備えても良く、ミリ波レーダ12と同様に、周辺状況情報30を時系列的に取得し、ECU20に送信しても良い。
車速センサ13は、車両1の車速を検出するセンサである。ヨーレートセンサ14は、車両1のヨーレートを検出するセンサである。車速センサ13とヨーレートセンサ14は、車両1の車速とヨーレートを、車両情報31としてECU20に送信する。すなわち、車両情報31は、車両1の走行状態を示す。
ECU20は、プロセッサ21と記憶装置22を備えるマイクロコンピュータである。ECU20は、記憶装置22に格納された各種プログラムをプロセッサ21が実行することで、各種処理を実現する。ECU20は、複数のECUから構成されていてもよい。プロセッサ21は、カメラ11とミリ波レーダ12から受信した周辺状況情報30と、車速センサ13とヨーレートセンサ14から受信した車両情報31に基づいて後述する種々の処理を実行する。記憶装置22は、各種プログラムや、周辺状況情報30、車両情報31等、種々の情報を記憶する。
アクチュエータ40は、車両1の操舵(転舵)、加速、及び減速を行う。例えば、アクチュエータ40は、電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering(EPS))、駆動装置(例:エンジン、電動モータ)、及び制動装置を含む。アクチュエータ40は、ECU20から送信される制御信号に従って各装置を作動させる。
先ず、プロセッサ21の概要を説明する。プロセッサ21は、車両1の全体の動作を制御する。本実施形態では特に、プロセッサ21は、車両1と車両1の周囲の回避対象との衝突回避を支援する「衝突回避制御」を実行する。回避対象は、車両1との衝突或いは接近を回避すべき物体であり、周辺状況情報30に基づいて検出される。回避対象として、例えば、歩行者や、障害物や、他車両や、自転車(或いは、その他の軽車両)や、動物等が挙げられる。典型的には、回避対象は、車両1の進行方向に沿った前方側において車両1の走行経路上に又は走行経路の近傍に位置する。
次に、プロセッサ21の処理について説明する。プロセッサ21は、カメラ11により得られる撮像画像データ及びミリ波レーダ12の検出結果を示すレーダ情報を、周辺状況情報30として取得する。また、プロセッサ21は、車速センサ13によって検出された車速とヨーレートセンサ14によって検出されたヨーレートを、車両情報31として取得する。周辺状況情報30及び車両情報31は、記憶装置22に格納される。
プロセッサ21は、カメラ11から受信した周辺状況情報30に基づいて、区画線(車道中央線、車道外側線等)を検出し、区画線に関する区画線情報を取得する。区画線情報は、区画線の有無と種別、区画線の検出位置を含む。
プロセッサ21は、カメラ11とミリ波レーダ12から受信した周辺状況情報30に基づいて、車道端物体Eを検出し、車道端物体Eに関する車道端情報を取得する。車道端情報は、車道端物体Eの有無と、種別、車道端物体Eの検出位置を含む。
プロセッサ21は、周辺状況情報30に基づいて、回避対象を検出する。以下の説明では、一例として、回避対象が歩行者である場合を考える。
プロセッサ21は、車両1の周辺に位置する歩行者を検出し、歩行者に関する歩行者情報を取得する。歩行者情報は、歩行者の位置、歩行者の行動(並進、静止、横断)、歩行者の移動速度を含む。歩行者の位置は、例えば車両1と歩行者との相対位置(相対距離、平面座標系における縦方向及び横方向の位置)である。歩行者の移動速度は、例えば、車両1に対する歩行者の相対速度である。
プロセッサ21は、周辺状況情報30に基づいて、車両1の周辺の周辺領域のうち、少なくとも車道領域と車道領域外の領域を設定する。プロセッサ21は、少なくとも車両1の前方に存在する領域のうち、左方と右方にそれぞれに車道領域の境界位置を設定する。プロセッサ21は、境界位置同士の間に車道領域を設定する。すなわち、境界位置は車道領域と車道領域外との境界である。車道領域は第1車線L1を含む。車道領域外の領域は、路肩RSの少なくとも一部を含み、車道領域を含まない。車道領域の具体的な設定方法については、後述する。
プロセッサ21は、車道領域に基づいて、衝突回避制御を作動させるための支援範囲を設定する。最もシンプルな例として、車道領域そのものが支援範囲として用いられる。
他の例として、特許文献1(特開2018-12360号公報)のように、歩行者が車道領域内に位置する場合の支援範囲は、歩行者が車道領域外に位置する場合の支援範囲よりも大きくなるように設定されてもよい。この場合、プロセッサ21は、歩行者情報に基づいて、歩行者が車道領域内に位置するか否か判定し、その判定結果に基づいて支援範囲を設定する。
プロセッサ21は、車両情報31に基づいて車両1の将来の位置を予測し、歩行者情報に基づいて歩行者の将来の位置を予測する。更に、プロセッサ21は、上述の支援範囲内に歩行者が所定時間以内に位置するか否かを予測する。プロセッサ21は、支援範囲内に歩行者が所定時間以内に位置すると予測した場合に、歩行者との衝突を回避する衝突回避制御を実行する。従って、歩行者が車道領域に位置する場合、歩行者が車道領域に位置しない場合と比較して、衝突回避制御が実行されやすくなる。
衝突回避制御において、プロセッサ21は、歩行者との衝突を回避するようにアクチュエータ40の動作を制御する。典型的には、プロセッサ21は、歩行者との衝突を回避するために必要な目標減速度を算出し、目標減速度を実現するために要求される制動装置の要求制御量を算出する。更に、プロセッサ21は、歩行者との衝突を回避するために必要な目標操舵角を算出し、目標操舵角を実現するために要求されるEPS装置の要求制御量を算出してもよい。プロセッサ21は、要求制御量を示す制御信号をアクチュエータ40に出力する。アクチュエータ40は、制御信号に従って作動する。
図3は、本実施の形態における車道領域の一例を示す。以降、図1で既に説明したものについて、適宜説明を省略する。周辺状況情報30に基づいて、車道端物体EL、車道端物体ER、及び第1区画線M1Lが検出されている。検出位置XELは、車道端物体ELの検出位置である。検出位置XERは、車道端物体ERの検出位置である。検出位置XM1Lは、第1区画線M1Lの検出位置である。第2区画線M2L(車道外側線)については、少なくともその存在は検出されている。但し、第2区画線M2Lの位置まで正確に検出されている必要はない。
仮想位置XILは、車道端物体ELの検出位置XELよりも一定距離δだけ第1車線L1(車両1)側の位置であり、プロセッサ21によって仮想的に算出される。一定距離δは、その地域において一般に存在する路肩RSの幅程度の任意の距離(例えば0.5m、3m等)である。例えば、車両1が実際に走行する国や地域の法規や、国や地域の車道事情等に応じて、一定距離δはあらかじめ設定される。
境界位置XBLは、車両1の左側の車道領域の境界の位置である。境界位置XBRは、車両1の右側の車道領域の境界の位置である。車道領域は、境界位置XBLと境界位置XBRとの間の領域である。図3に示される例において、プロセッサ21は、仮想位置XILを境界位置XBLとして、車道端物体ERの検出位置XERを境界位置XBRとしてそれぞれ設定する。つまり、プロセッサ21は、境界位置XBL、XBRの間を車道領域に設定する。車道領域の左端は、プロセッサ21が算出した仮想位置XILを繋いだ線である。
図3における歩行者P1と歩行者P2について説明する。歩行者P1は、車道領域に位置する。一方、歩行者P2は、車道領域に位置しない。歩行者P1に対しては衝突回避制御が比較的作動しやすく、歩行者P2に対しては衝突回避制御が比較的作動しにくい。
図3に示されるように、車道領域の左側の境界位置XBLは、車道端物体ELの検出位置XELよりも車両1に近い。従って、車道端物体ELの検出位置XELが境界位置XBLとして用いられる場合と比較して、車道領域は小さくなる。言い換えれば、路肩RSのうち一定距離δの分だけ、車道領域は小さくなる。その結果、衝突回避制御の不要作動が抑制される。
図4は、本実施形態における車道領域の他の例を示す。尚、図3と重複する説明を省略する。第1区画線M1Rは、第1車線L1の区画線のうち車両1右方における第1区画線であり、かつ、車両1右方における車道外側線である。
図4に示す状況において、プロセッサ21は、車道端物体ERの検出位置XERから一定距離δだけ第1車線L1側に近づく位置を仮想位置XIRとして算出する。但し、車両1から見て、仮想位置XIRは、第1車線L1の第1区画線M1Rの検出位置XM1Rよりも近い。仮に、仮想位置XIRが車道領域の右側の境界位置XBRとして設定されると、車道領域が小さくなり過ぎ、衝突回避制御が適切に実行されなくなる。そこで、プロセッサ21は、仮想位置XIRではなく、第1区画線M1Rの検出位置XM1Rを車道領域の境界位置XBRとして設定する。車道領域が第1車線L1より小さくなることが防止されるため、衝突回避制御を適切に実行することが可能となる。
図4に示される例において、プロセッサ21は、図3と異なる位置に境界位置XBRを設定するため、図3と異なる車道領域を設定する。すなわち、車道外側線が存在する場合、車道外側線が存在しない場合よりも、プロセッサ21は車道領域の幅を狭く設定する。
図5は、本実施形態における車道領域の更に他の例を示す。尚、図3、図4と重複する説明を省略する。図5と、図3、図4を比較すると、車両1の前方の道路において、車両1の左側に複数の車道端物体EL1、EL2が存在する。このような場合、プロセッサ21は、周辺状況情報30に基づいて、車道端物体EL1の検出位置XEL1と車道端物体EL2の検出位置XEL2のうち何れが車両1に近いかを判定する。そして、プロセッサ21は、車両1に近い車道端物体EL2の検出位置XEL2に基づいて仮想位置XILを算出する。すなわち、プロセッサ21は、車道端物体EL2の検出位置XEL2よりも一定距離δだけ第1車線L1側に近づく位置を、仮想位置XILとして算出する。
図5に示される例では、車両1から見て、仮想位置XILは、第1車線L1の第1区画線M1Lの検出位置XM1Lよりも近い。仮に、仮想位置XILが車道領域の左側の境界位置XBLとして設定されると、車道領域が小さくなり過ぎ、衝突回避制御が適切に実行されなくなる。そこで、プロセッサ21は、仮想位置XILではなく、第1区画線M1Lの検出位置XM1Lを車道領域の境界位置XBLとして設定する。車道領域が第1車線L1より小さくなることが防止されるため、衝突回避制御を適切に実行することが可能となる。
図5のような状況が発生する一例として、車線の規制が行われている道路や、工事現場等がある。例えば、車道端物体EL1は、通常時の道路において、車両1が車道から車道外の領域(例えば歩道SW)へ進入することを抑制可能な障害物である。車道端物体EL2は、車両1が車道端物体EL2から外側の領域(例えば歩道SW、路肩RS、第2車線L2)へ侵入することを抑制可能な障害物である。車道端物体EL1、EL2の大きさや位置によっては、プロセッサ21は、車道端物体EL1、EL2と、各々の検出位置XEL1、XEL2を共に検出可能である。第1区画線M1Lと車道端物体EL2の間の領域は、実質的な路肩RSに相当する。
図6は、本実施形態において、プロセッサ21が実行する各処理を示すフローチャートである。プロセッサ21は、車両1が走行可能な状態で、図6に示す一連の処理を常に実行することが好ましい。ただし、それに限らず、車両情報31や周辺状況情報30が特定の条件を満たす場合のみに、プロセッサ21は処理を開始しても良い。例えば、車両1が走行している場合にプロセッサ21は各処理を実行しても良い。
ステップS100において、プロセッサ21は、車速センサ13とヨーレートセンサ14から車両情報31を取得する。
ステップS101において、プロセッサ21は、カメラ11により得られる撮像画像データ及びミリ波レーダ12の検出結果を示すレーダ情報を、周辺状況情報30として取得する。更に、プロセッサ21は、周辺状況情報30に基づいて、区画線(車道中央線、車道外側線等)を検出し、区画線に関する区画線情報を取得する。区画線情報は、区画線の有無と種別、区画線の検出位置を含む。更に、プロセッサ21は、周辺状況情報30に基づいて、車道端物体Eを検出し、車道端物体Eに関する車道端情報を取得する。車道端情報は、車道端物体Eの有無と、種別、車道端物体Eの検出位置(XEL、XEL1、XEL2、XER)を含む。
ステップS102において、プロセッサ21は、周辺状況情報30に基づいて、車両1の前方の回避対象を検出する回避対象検出処理を行う。例えば、回避対象は歩行者である。プロセッサ21は、車両1の前方の歩行者を検出し、歩行者に関する歩行者情報を取得する。歩行者情報は、歩行者の位置や移動速度を含む。
ステップS103において、プロセッサ21は、車両1の前方の車道領域を設定する車道領域設定処理を実行する。車道領域設定処理の詳細については、後述する。
ステップS105において、プロセッサ21は、車両1の前方に支援範囲を設定する。例えば、プロセッサ21は、車道領域そのものを支援範囲として設定する。他の例として、プロセッサ21は、歩行者情報に基づいて、歩行者が車道領域内に位置するか否かを判定し、その判定結果に応じて支援範囲を動的に設定してもよい。その場合、歩行者が車道領域内に位置する場合の支援範囲は、回避対象が車道領域外に位置する場合の支援範囲よりも大きくなるように設定される。
続くステップS106において、プロセッサ21は、衝突回避制御の制御開始条件が成立するか否かを判定する。より詳細には、プロセッサ21は、歩行者情報に基づいて、歩行者の将来の位置を予測する。更に、プロセッサ21は、車両情報31に基づいて車両1の将来位置を予測する。更に、プロセッサ21は、支援範囲以内に歩行者が所定時間以内に位置するか否かを予測する。支援範囲内に歩行者が所定時間以内に位置すると予測した場合(ステップS106;Yes)、プロセッサ21は、衝突回避制御を実行する(ステップS107)。それ以外の場合(ステップS106;No)、プロセッサ21は、衝突回避制御を実行しない(ステップS108)。
図7は、本実施形態において、プロセッサ21が実行する車道領域設定処理(ステップS103)を示すフローチャートである。車道領域を設定するとき、プロセッサ21は車両1の左右独立に境界位置XBL、XBRを設定する。詳細には、プロセッサ21は、境界位置XBL、XBR各々を設定するために、後述するステップS200、S210、S230、S240、S250、S251、S252を実行し、境界位置XBL、XBRの両方を設定した後に、ステップS260で車道領域を設定する。以下、簡略化のため、車両1の左側(境界位置XBL側)を設定する場合を主に説明するが、車両1の右側(境界位置XBR側)についても同様の処理を行う。
ステップS200において、プロセッサ21は、区画線情報と車道端情報に基づいて、区画線の有無、区画線の種別、区画線の検出位置、車道端物体Eの有無、車道端物体Eの検出位置、等を把握する。
続くステップS210において、プロセッサ21は、車道外側線が存在するか否かを判定する。
車道外側線が存在しない場合(ステップS210;No)、処理はステップS250に進む。ステップS250において、プロセッサ21は、車道端物体ELの検出位置XELを境界位置XBLとして設定する。
一方、車道外側線が存在する場合(ステップS210;Yes)、処理はステップS230に進む。ステップS230において、プロセッサ21は、車道端物体ELの検出位置XELよりも一定距離δだけ第1車線L1側に近づく位置を仮想位置XILとして算出する。
ステップS230に続くステップS240において、プロセッサ21は、仮想位置XILが第1区画線M1Lの検出位置XM1Lよりも車両1から見て遠いか否かを判定する。
仮想位置XILが第1区画線M1Lの検出位置XM1Lよりも車両1から見て遠い場合(ステップS240;Yes)、処理はステップS251に進む。ステップS251において、プロセッサ21は、仮想位置XILを車道領域の境界位置XBLとして設定する。
一方、仮想位置XILが第1区画線M1Lの検出位置XM1Lよりも車両1から見て近い場合、または、仮想位置XILが第1区画線M1Lの検出位置XM1Lと一致する場合(ステップS240;No)、処理はステップS252に進む。ステップS252において、プロセッサ21は、第1区画線M1Lの検出位置XM1Lを境界位置XBLとして設定する。
図3に示す状況において、境界位置XBLを設定する時に、プロセッサ21は、ステップS230、S251の処理を実行する。また、境界位置XBRを設定する時に、プロセッサ21は、ステップS250を実行する。
同様に、図4に示す状況において、境界位置XBLを設定する時に、プロセッサ21は、ステップS230、S251の処理を実行する。また、境界位置XBRを設定する時に、プロセッサ21は、ステップS230、252を実行する。
同様に、図5に示す状況において、境界位置XBL、XBRを設定する時に、プロセッサ21は、ステップS230、252を実行する。
境界位置XBL、XBRの双方が設定されると、プロセッサ21は、境界位置XBL、XBRの間に存在する領域を車道領域として設定する(ステップS260)。典型的には、境界位置XBL及び境界位置XBRは線分に近くなる。そのような場合、典型的には、プロセッサ21は、境界位置XBL、XBRの間に存在する四角形以内の領域を、車道領域と設定する。
以上に説明されたように、第一実施形態によれば、プロセッサ21は、所定の条件に基づいて、仮想位置あるいは第1区画線の検出位置を、車道領域の境界位置として設定(選択)する。その結果、路肩RS(図5で示したような実質的に路肩RSに相当する領域も含む)の少なくとも一部が車道領域から除外される。路肩RSに位置する回避対象が車道領域外に位置しやすいため、路肩RSに位置する回避対象に対する衝突回避制御が作動しにくくなる。従って、車道領域が必要以上に広くなることに起因する衝突回避制御の不要作動を抑制することができる。
更に、図4及び図5に示されるように、一定距離δが大き過ぎる場合であっても、少なくとも第1車線L1を含むように車道領域が設定される。すなわち、車道領域が必要以上に狭くなることが防止されるため、衝突回避制御を適切に実行することが可能となる。衝突回避制御の不要作動を抑制しつつ、必要以上に車道領域を狭く設定しないため、衝突回避制御の機会を確保することができる。
ところで、車道端物体Eの位置の代わりに、第2車線L2の第2区画線M2Lの位置を車道領域の境界位置XBLに定めることも考えられる。しかしながら、平面的に配置され、且つ、車両1から遠い第2区画線M2Lについては、その存在が検出できたとしても、その位置が高精度に検出(算出)されるとは限らない。例えば、第2区画線M2Lの検出位置の精度が低いため、第2区画線M2Lの検出位置が車道端物体Eよりも外側に検出される虞がある。一方、立体的な障害物である車道端物体Eについては、カメラ11やミリ波レーダ12を利用することによって、その位置を高精度に検出(算出)することができる。従って、本実施形態のように仮想位置XILを用いることで、第2区画線M2Lの検出位置を用いるよりも、適切、かつ不要作動を抑制できる車道領域を設定することができる。
[第二実施形態]
第二実施形態において、第一実施形態と異なる手法でプロセッサ21が車道領域を設定する一例を示す。図8において、第1車線L1の右側の第1区画線M1Rは、車道外側線である。この場合に、プロセッサ21は、仮想位置XIRを算出することなく、第1区画線M1R(車道外側線)の検出位置XM1Rを車道領域の右側の境界位置XBRとして設定する。
図9は、第二実施形態において、プロセッサ21が実行する車道領域設定処理(ステップS103)を示すフローチャートである。尚、第一実施形態の場合と同じ処理については、適宜説明を省略する。車道領域を設定するとき、プロセッサ21は車両1の左右独立に境界位置XBL、XBRを設定する。詳細には、プロセッサ21は、境界位置XBL、XBRの各々を設定するために、ステップS201、S220、S230、S251、S252を実行し、境界位置XBL、XBRの両方を設定した後に、ステップS260で車道領域を設定する。
ステップS201において、プロセッサ21は、区画線情報と車道端情報に基づいて、区画線の有無、区画線の種別、区画線の検出位置、車道端物体Eの有無、車道端物体Eの検出位置、等を把握する。更に、プロセッサ21は、車道外側線の存在を検出する。
続くステップS220において、プロセッサ21は、車両1が存在する第1車線L1より外側に別の車線が存在するか否かを判定する。これは、車両1が存在する第1車線L1の第1区画線が車道外側線であるか否かを判定することと等価である。
第1車線L1より外側に別の車線が存在する場合、すなわち、第1区画線が車道外側線ではない場合(ステップS220;Yes)、処理はステップS230に進む。ステップS230は、上述の第一実施形態の場合と同じである。ステップS230の後、処理はステップS251に進む。ステップS251は、上述の第一実施形態の場合と同じである。すなわち、プロセッサ21は、仮想位置を車道領域の境界位置として設定する。
一方、第1車線L1より外側に別の車線が存在しない場合、すなわち、第1区画線が車道外側線である場合(ステップS220;No)、処理はステップS252に進む。ステップS252は、上述の第一実施形態の場合と同じである。すなわち、プロセッサ21は、第1車線L1の第1区画線の検出位置を、車道領域の境界位置として設定する。
図8に示す状況において、境界位置XBLを設定するときに、プロセッサ21はステップS230、S251の処理を実行する。また、境界位置XBRを設定する時に、プロセッサ21はステップS252の処理を実行する。
以上に説明されたように、第二実施形態においても、プロセッサ21は、所定の条件に基づいて、仮想位置あるいは第1区画線の検出位置を、車道領域の境界位置として設定(選択)する。その結果、上述の第一実施形態と同様の効果が得られる。
[第三実施形態]
第三実施形態において、第一実施形態及び第二実施形態と異なる手法でプロセッサ21が車道領域を設定する一例を示す。図10は、第三実施形態における車道領域の一例を示す。図10と図5を比較すると、プロセッサ21は第1区画線M1Rの検出位置XM1Rを境界位置XBRとして設定する際、仮想位置XIRを算出しない点で異なる。
図11は、第三実施形態において、プロセッサ21が実行する車道領域設定処理(ステップS103)を示すフローチャートである。尚、第一、第二実施形態の場合と同じ処理については、適宜説明を省略する。
ステップS200の後、ステップS210が実行される。車道外側線が存在しない場合(ステップS210;No)、処理はステップS250に進む。ステップS250は、第一実施形態の場合と同じである。一方、車道外側線が存在する場合(ステップS210;Yes)、処理はステップS220に進む。
ステップS220は、第二実施形態の場合と同じである。第1車線L1より外側に別の車線が存在しない場合、すなわち、第1区画線が車道外側線である場合(ステップS220;No)、処理はステップS252に進む。ステップS252は、上述の第一実施形態の場合と同じである。すなわち、プロセッサ21は、第1車線L1の第1区画線の検出位置を、車道領域の境界位置として設定する。
一方、第1車線L1より外側に別の車線が存在する場合、すなわち、第1区画線が車道外側線ではない場合(ステップS220;Yes)、処理はステップS230に進む。ステップS230は、上述の第一実施形態の場合と同じである。ステップS230の後、処理はステップS240に進む。ステップS240は、上述の第一実施形態の場合と同じである。
仮想位置が第1区画線の検出位置よりも車両1から見て遠い場合(ステップS240;Yes)、処理はステップS251に進む。それ以外の場合(ステップS240;No)、処理はステップS252に進む。ステップS251、S252は、上述の第一実施形態の場合と同じである。
図10に示す状況において、境界位置XBLを設定するときに、プロセッサ21は、ステップS230、S240、S252を実行する。境界位置XBRを設定するときに、プロセッサ21は、ステップS230、S240を実行することなく、ステップS252を実行する。
以上に説明されたように、第三実施形態においても、プロセッサ21は、所定の条件に基づいて、仮想位置あるいは第1区画線の検出位置を、車道領域の境界位置として設定(選択)する。その結果、上述の第一、第二実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(a)上記実施形態において示した図面において、プロセッサ21は、第1車線L1の他に、対向車線にまたがって車道領域を設定してもよい。例えば、図12に示す第3車線L3が対向車線であっても、プロセッサ21は、第3車線L3を含む車道領域を設定してもよい。
(b)上記実施形態において、プロセッサ21は、少なくとも車道領域と車道領域外の2つの領域の境界位置を定めるが、複数の境界位置によって、更に車道領域及び車道領域外を細分化してもよい。また、それら領域毎に、プロセッサ21は、異なる支援範囲を設定しても良い。更に、プロセッサ21は、それらの異なる支援範囲毎に、異なる制御指令値を出力してもよい。この場合も、衝突回避制御は、回避対象が車道領域に位置する場合、回避対象が車道領域に位置しない場合と比較して実行されやすくなる。
1 車両
10 センサ
11 カメラ
12 ミリ波レーダ
13 車速センサ
14 ヨーレートセンサ
20 ECU
21 プロセッサ
22 記憶装置
30 周辺状況情報
31 車両情報
40 アクチュエータ
E、EL、ER、EL1、EL2 車道端物体
M1L、M1R 第1区画線
XM1L、XM1R 第1区画線の検出位置
M2L 第2区画線
XIL、XIR 仮想位置
XBL、XBR 境界位置
L1 第1車線
L2 第2車線
L3 第3車線
RS 路肩
SW 歩道
P1 車道領域に位置する歩行者
P2 車道領域に位置しない歩行者

Claims (4)

  1. 車両の運転を支援する運転支援装置であって、
    プロセッサと、
    前記車両に搭載されたセンサが検出した前記車両の周囲の状況を示す周辺状況情報が格納される記憶装置と、
    を備え、
    前記プロセッサは、
    前記周辺状況情報に基づいて、前記車両の前方の車道領域を設定する車道領域設定処理と、
    前記周辺状況情報に基づいて、前記車両の前方の回避対象を検出する回避対象検出処理と、
    前記車両と前記回避対象との衝突を回避する衝突回避制御と
    を実行し、
    前記衝突回避制御は、前記回避対象が前記車道領域に位置する場合、前記回避対象が前記車道領域に位置しない場合と比較して実行されやすく、
    前記車両が存在している車道は、前記車両が存在している第1車線を含み、
    前記プロセッサは、更に、前記周辺状況情報に基づいて、前記第1車線の区画線である第1区画線と、前記車道の端を示す障害物である車道端物体とを検出し、
    仮想位置は、前記車道端物体の検出位置よりも一定距離だけ前記第1車線側の位置であり、
    前記車道領域設定処理において、前記プロセッサは、所定の条件に基づいて、前記仮想位置あるいは前記第1区画線の検出位置を、前記車道領域の境界位置として設定する
    運転支援装置。
  2. 請求項1に記載の運転支援装置であって、
    前記車道領域設定処理において、前記プロセッサは、更に、
    前記車両から見て、前記仮想位置が前記第1区画線の前記検出位置よりも遠い場合、前記仮想位置を前記車道領域の前記境界位置として設定し、
    前記仮想位置が前記第1区画線の前記検出位置と一致する、あるいは、前記車両から見て、前記仮想位置が前記第1区画線の前記検出位置よりも近い場合、前記第1区画線の前記検出位置を前記車道領域の前記境界位置として設定する
    運転支援装置。
  3. 請求項1に記載の運転支援装置であって、
    車道外側線は、前記車両と前記車道端物体との間に存在する区画線のうち前記車道端物体に最も近い区画線であり、
    前記車道領域設定処理において、前記プロセッサは、更に、
    前記第1区画線が前記車道外側線ではない場合、前記仮想位置を前記車道領域の前記境界位置として設定し、
    前記第1区画線が前記車道外側線である場合、前記第1区画線の前記検出位置を前記車道領域の前記境界位置として設定する
    運転支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の運転支援装置であって、
    前記車道領域は複数車線を含むことを特徴とする
    運転支援装置。
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