JP7154941B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの電子写真技術を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電装置により帯電された感光ドラム上に露光装置により静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置によりトナー像に現像される。現像装置は、例えばトナーとキャリアを含む現像剤を用いて現像を行い得る。そして、感光ドラム上のトナー像は一次転写装置により中間転写ベルトに一次転写され、その後、中間転写ベルトから記録材に二次転写される。トナー像が転写された記録材は定着装置に搬送され、定着装置により加熱、加圧されることによって、記録材にトナー像が定着される。このように、画像形成装置では、帯電、露光、現像、転写などの様々なプロセスを経て画像が形成される故に、これらプロセスのいずれかで異常が生じれば、画像不良が生じ得る。従来では記録材に筋状の画像不良が生じた場合であるが、中間転写ベルト上に異なる方式で検出用のトナー像(以下、検出用画像と記す)を形成し、これら検出用画像に基づいて露光装置の異常検出を行うようにしている(特許文献1)。検出用画像としては、「露光あり」の方式により帯電された領域のうち露光された領域に形成されるデジタルパッチと、「露光なし」の方式により帯電された領域の全域に形成されるアナログパッチとがある。
特開2015‐132642号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の装置のように従来では、濃度センサにより検出されるデジタルパッチの濃度が薄い場合に、筋画像の発生有りと判定されてアナログパッチが形成されている。しかしながら、そもそも濃度センサが異常である場合には、実際のデジタルパッチの濃度が正常であるにも関わらず筋画像の発生有りと判定され、アナログパッチが形成されてしまい、現像剤(主にトナー)が無駄に消費される虞があった。あるいは、濃度センサが正常である一方で、帯電装置や現像装置(あるいは一次転写装置)に電圧を印加する各高圧基板のいずれかに異常が生じていれば、デジタルパッチの濃度が薄くなることがある。その場合、高圧基板に異常が生じているにも関わらずアナログパッチを生成すると、各高圧基板により印加される電圧の大小関係に従い、現像剤(トナーあるいはキャリア)が無駄に消費される虞があった。
本発明は上記問題に鑑み、露光あり/なしの異なる方式で形成した検出用画像に基づいて露光装置の異常検出を行う場合に、現像剤の無駄な消費を抑制可能な画像形成装置の提供を目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によってトナー像に現像可能な現像装置と、前記像担持体に当接し回転する中間転写体と、転写電圧の印加により前記像担持体のトナー像を前記中間転写体に転写可能な転写装置と、前記中間転写体のトナー像の濃度を検出するための濃度センサと、前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常を検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像を形成し、前記第一トナー像の濃度が第一濃度未満である場合に前記濃度センサの異常検出を行い、前記濃度センサが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によってトナー像に現像可能な現像装置と、前記像担持体に当接し回転する中間転写体と、転写電圧の印加により前記像担持体のトナー像を前記中間転写体に転写可能な転写装置と、前記中間転写体のトナー像の濃度を検出するための濃度センサと、前記帯電装置に帯電電圧を印加する帯電高圧基板と、前記現像装置に現像電圧を印加する現像高圧基板と、前記転写装置に転写電圧を印加する転写高圧基板と、前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常と検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像の形成後、前記帯電高圧基板と前記現像高圧基板と前記転写高圧基板の異常検出を行い、少なくとも1つが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によりトナー像に現像可能な現像装置と、前記像担持体のトナー像の濃度を検出する濃度センサと、前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常と検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像を形成し、前記第一トナー像の濃度が第一濃度未満である場合に前記濃度センサの異常検出を行い、前記濃度センサが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によりトナー像に現像可能な現像装置と、前記像担持体のトナー像の濃度を検出する濃度センサと、前記帯電装置に帯電電圧を印加する帯電高圧基板と、前記現像装置に現像電圧を印加する現像高圧基板と、前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常と検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像の形成後、前記帯電高圧基板と前記現像高圧基板の異常検出を行い、少なくとも1つが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、ことを特徴とする。
本発明によれば、露光あり/なしの異なる方式で形成した第一トナー像と第二トナー像とに基づいて露光装置の異常検出を行う場合に、現像剤が無駄に消費されるのを抑制できる。
本実施形態の画像形成装置の構成を示す概略図。 濃度センサを示す概略図。 制御部について説明する図。 高圧基板を示す回路図。 本実施形態の露光異常検出処理を示すフローチャート。 センサ診断処理を示すフローチャート。 基板診断処理を示すフローチャート。 露光診断処理を示すフローチャート。 他の実施形態の画像形成装置の構成を示す概略図。 他の実施形態の露光異常検出処理を示すフローチャート。
<画像形成装置>
本実施形態の画像形成装置の構成について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置100は、中間転写ベルト5に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。中間転写ベルト5に転写された四色のトナー像は、中間転写ベルト5の移動に伴って二次転写部T2へ搬送されて、記録材S(用紙、OHPシートなどのシート材など)へ二次転写される。記録材Sは、不図示の給紙カセットから1枚ずつ取り出されて二次転写部T2へ搬送される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。そこで、以下では代表してイエローの画像形成部PYを例に説明し、その他の画像形成部PM、PC、PKについては説明を省略する。
画像形成部PYには、像担持体としての感光ドラム1Yを囲んで、帯電装置2Y、露光装置3Y、現像装置4Y、一次転写ローラ6Y、クリーニングブレード7Yが配置されている。感光ドラム1Yは導電性基体上に感光層が形成された電子写真感光体であり、所定のプロセススピードで図1の矢印R1方向に回転される。
帯電装置2Yは、帯電電圧が印加されることで感光ドラム1Yを一様な負極性の暗部電位に帯電させる、例えばコロナ放電器や帯電ローラなどである。露光装置3Yは、各色の分解色画像を展開した走査線画像データをON-OFF変調したレーザービームをレーザー発光素子から発生し、これを回転ミラーで走査して帯電させた感光ドラム1Yの表面に画像の静電潜像を書き込む。
現像装置4Yは、現像剤を収容可能な現像容器41Yと、現像容器41Y内の現像剤を担持して回転可能な現像スリーブ42Yとを有する。現像剤担持体としての現像スリーブ42Yは、現像剤を感光ドラム1Yに対向する現像領域へ搬送する。そして、現像電圧が現像スリーブ42Yに印加されることにより、感光ドラム1Yの静電潜像を現像剤によりトナー像に現像可能である。本実施形態では、現像剤として非磁性トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤が用いられる。非磁性トナーはポリエステル、スチレン等の樹脂に着色料、ワックス成分などを内包し、粉砕あるいは重合によって粉体としたものである。磁性キャリアは、フェライト粒子や磁性粉を混錬した樹脂粒子からなるコアの表層に樹脂コートを施したものである。
一次転写ローラ6Yは、中間転写ベルト5を挟んで感光ドラム1Yに対向配置され、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5との間にトナー像の一次転写部T1を形成する。一次転写部T1では、一次転写ローラ6Yに一次転写電圧が印加されることで、トナー像が感光ドラム1Yから中間転写ベルト5へ一次転写可能である。クリーニングブレード7Yは、一次転写後に感光ドラム1Y上に残るトナーを除去する。
中間転写体としての中間転写ベルト5は、テンションローラ61、二次転写内ローラ62及び駆動ローラ63等のローラに掛け渡して支持され、駆動ローラ63に駆動されて図1の矢印R2方向に回転される。テンションローラ61は、中間転写ベルト5の内周面側から中間転写ベルト5を外側に向け押圧し張架するローラである。
二次転写部T2は、二次転写外ローラ64に支持された中間転写ベルト5に二次転写内ローラ62を当接して形成される記録材Sへのトナー像転写ニップ部である。二次転写部T2では、二次転写内ローラ62に二次転写電圧が印加されることで、トナー像が中間転写ベルト5から記録材Sへ二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト5上に残るトナーは、ベルトクリーニング装置18により除去される。
二次転写部T2でトナー像が二次転写された記録材Sは、定着装置16へ搬送される。定着装置16は、図示を省略したが、対向するローラもしくはベルト等による圧力と、ヒータ等の熱源による熱とを加えて記録材S上にトナー像を定着させる。定着装置16によりトナー像が定着された記録材Sは、機体外へ排出される。
<濃度センサ>
本実施形態では、図1に示すように、濃度センサ9が中間転写ベルト5の移動方向に関し、ブラックの画像形成部PKの一次転写部T1と二次転写部T2との間に、また中間転写ベルト5の外周面に対向して設けられている。具体的には、濃度センサ9が中間転写ベルト5を介してテンションローラ61と略対向する位置に配置されている。
濃度センサ9について、図2を用いて説明する。濃度センサ9は反射型の光学センサであり、図2に示すように、中間転写ベルト5に形成されたパッチトナー像Fの反射光を検出可能に配置される。濃度センサ9は、LEDなどの発光部91、フォトダイオードなどの受光部92、発光部91の発光光量を制御する光量制御部93を有する。発光部91は中間転写ベルト5に向けて、例えば中間転写ベルト5の法線に対し45度の角度で赤外光などの光を照射する。受光部92は中間転写ベルト5の法線を中心に発光部91と対称の位置に配置され、発光部91によって光が照射されることにより得られる、パッチトナー像Fが形成されていない中間転写ベルト5の表面やパッチトナー像Fから正反射光を受光する。受光部92には主に中間転写ベルト5からの正反射光が入るため、パッチトナー像Fが中間転写ベルト5に形成されている場合、受光部92が受光する反射光量は低下する。濃度センサ9の出力レベル(電圧値)は反射光量に比例するので、濃度センサ9の出力レベルに基づいてパッチトナー像Fの濃度を把握し得る。
光量制御部93は、発光部91に印加する電圧を調整して発光部91の発光光量を制御する。発光部91の発光光量を変えれば、光を照射した同一の対象物の反射光量を異ならせることができる。例えば発光部91の発光光量を大きくした場合、それに比例して同一の対象物の反射光量も大きくなる。光量制御部93は、パッチトナー像Fの濃度を検出するのに適した発光光量で発光部91を動作させる。
本実施形態の場合、発光部91の発光光量は、パッチトナー像Fが形成されていない中間転写ベルト表面の反射光量が目標レベルになるように調整されている。具体的には、中間転写ベルト5の表面一周分の平均反射光量に応じた濃度センサ9の出力レベルが例えば「3.3±0.05(V)」となるように、発光部91の発光光量が調整される。このように平均反射光量に基づいて発光部91の発光光量を調整すれば、繰り返しの使用(つまり耐久)により中間転写ベルト5の表面の光沢が変化しても、パッチトナー像Fの濃度を検出するのに適した発光光量に調整することができる。
<制御部>
図1に示すように、画像形成装置100は制御部10を備えている。制御部10について、図3を用いて説明する。なお、制御部10には、図示した以外にも例えば感光ドラム1Y~1Kや現像スリーブ42Y~42K、駆動ローラ63などを駆動する各種モータ、二次転写内ローラ62に電圧を印加する電源、定着装置16などの各種機器が接続される。しかし、ここでは発明の本旨でないので、それらの図示及び説明を省略している。
制御手段としての制御部10は、画像形成動作などの本画像形成装置100の各種制御を行う例えばCPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102とを有する。メモリ102はROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などにより構成され、画像形成装置100を制御するための各種プログラムやデータ等が記憶されている。CPU101はメモリ102に記憶されている画像形成ジョブ(プログラム)を実行して、画像形成を行うよう画像形成装置100を動作させ得る。本実施形態の場合、CPU101はメモリ102に記憶されている「露光異常検出処理」(後述する図5、図10参照)を実行可能である。なお、メモリ102は各種プログラムの実行に伴う演算処理結果などを一時的に記憶し得る。
制御部10には、入出力インタフェースを介して上述した濃度センサ9が接続されている。濃度センサ9は、上述の通り、中間転写ベルト5に形成されたパッチトナー像の反射光、またパッチトナー像が形成されていない中間転写ベルト表面の反射光を検出する。制御部10は反射光の反射光量が所定の光量レベルに達するように、濃度センサ9の光量制御部93(図2参照)に対し発光光量信号(電圧値)を送信する。それに伴い、制御部10は、光の照射によって得られる反射光量信号(電圧値)を濃度センサ9から受信し、これに基づきパッチトナー像の濃度を検出する。制御部10は、パッチトナー像が形成されていない中間転写ベルト表面の反射光量と、中間転写ベルト5に形成されたパッチトナー像の反射光量との差分量に基づいて、パッチトナー像の濃度を検出する。
また、制御部10には信号入出力インタフェースを介して、操作部70と表示部80とが接続されている。操作部70は、ユーザによる各種プログラムの実行や各種データなどが入力可能な、例えば操作パネルや外部端末などである。本実施形態の場合、ユーザは操作部70を用いて画像形成ジョブや露光異常検出処理(後述する図5、図10参照)の実行を入力し得る。
表示部80は、画像形成動作のエラー表示や異常個所の報知等を含む装置の状態表示、またユーザが実行可能な各種プログラムを提示するメニュー表示などを表示することが可能な、例えば液晶画面や外部ディスプレイ等である。なお、制御部10により表示部80に仮想操作子が表示され、この仮想操作子を利用してユーザによる各種プログラムの実行開始操作や各種データの入力操作などを受け付けできるようにしてよい。また、本実施形態の場合、異常個所をユーザに対し報知する場合、表示部80の表示によらず、例えばLEDによる光の点滅やスピーカによる警告音の発生等によって報知できるようにしてもよい。
さらに、制御部10には入出力インタフェースを介して、現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300K、一次転写高圧基板400Y~400Kが接続されている。現像高圧基板200Y~200Kは、現像スリーブ42Y~42Kに現像電圧を印加するための電源装置である。帯電高圧基板300Y~300Kは、帯電装置2Y~2Kに帯電電圧を印加するための電源装置である。一次転写高圧基板400Y~400Kは、一次転写ローラ6Y~6Kに一次転写電圧を印加するための電源装置である。CPU101は画像形成における所定のタイミングで、出力設定信号(設定値)とON/OFF信号を出力して各電圧を制御する。本実施形態の場合、CPU101は各高圧基板から出力される出力判定信号をモニタして、各高圧基板の異常を検出可能である。出力設定信号は、例えば「3.4V、50kHz」のPWM信号であり、目標とする電圧値に応じた信号を出力する。ON/OFF信号は、例えば「50kHz/25%Highデューティ」のトランス駆動クロック信号である。出力判定信号は、後述するように制御部10が「High」と「Low」のいずれかを検出可能な信号である。
<高圧基板>
上記の現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300K、一次転写高圧基板400Y~400Kについて、図4を用いて説明する。ただし、現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300K、一次転写高圧基板400Y~400Kは同一の構成であるため、以下では現像高圧基板200Yを例に説明する。
図4に示すように、現像高圧基板200Yは、主に定電圧制御回路201、高圧整流部202、電圧検出部203、出力判定部204により構成されている。定電圧制御回路201には、制御部10から出力設定信号とON/OFF制御信号が入力される。定電圧制御回路201はON信号が与えられると、発信出力電圧をトランスTMに供給する。トランスTMにより発生される交流電圧は高圧整流部202により整流・平滑化され、直流電圧の現像高圧出力(現像高圧出力値)として出力される。
電圧検出部203は、現像高圧出力と「+3.4V」を三つの抵抗R201、R202、R203で分圧し生成される電圧(現像電圧検出値と呼ぶ:本実施形態では「0~3.0V」)を出力する。また、抵抗R201を介して現像高圧出力に対応する電圧が、定電圧制御回路201にフィードバックされる。このフィードバックによって、定電圧制御回路201は現像高圧出力が所望の値(本実施形態では「-450V」~「-700V」)に収束するように、トランスTMへの発信出力電圧を自動的に制御する。
出力判定部204はコンパレータIC201と抵抗R204とにより構成され、現像電圧検出値が入力されることにより、出力判定信号を出力する。例えば、現像高圧出力が「0V」の場合、現像電圧検出値は「3.0V」となり、この電圧がIC201の+端子に入力される。一方、-端子に入力される電圧は「2.3V」である。そのため、IC201の出力端子はオープンで、出力判定信号は「3.0V」となり、制御部10は「High」を検出する。他方、現像高圧出力が「-550V」の場合、現像電圧検出値は「1.5V」となり、-端子の電圧を下回る。それ故、IC201の出力は「0V」となり、制御部10は「Low」を検出する。本実施形態では、現像電圧を印加するよう制御している(ON信号を出力)にも関わらず、現像高圧出力が「0V」であると、制御部10は「High」を検出する。その場合、制御部10は、現像高圧基板200Yに何らかの異常が生じていると判定する。
ところで、例えば露光装置3Yに異常が生じると、帯電された感光ドラム1Y上に適切に静電潜像を書き込むことが難しくなり、その結果、現像装置4Yによる現像が行われても所望のトナー像が生成され得ない。そこで、画像形成装置100では露光装置3Yの異常を検出するために、中間転写ベルト5上にデジタルパッチとアナログパッチとを形成し、これら検出用のトナー像の濃度に基づいて露光装置の異常検出を行う方法が採用されている。デジタルパッチは所謂デジタル現像方式で形成され、アナログパッチは所謂アナログ現像方式で形成される。
デジタル現像方式では、現像スリーブ42Yに印加する電圧を基準に、帯電装置2Yにより感光ドラム1Yの表面電位が絶対値で低くなるように帯電し、露光装置3Yにより感光ドラム1Yの表面電位を絶対値で高くなるように静電潜像を形成する。そして、現像装置4Yにより感光ドラム1Yに形成された静電潜像(言い換えると、露光装置3Yで露光された領域)をトナー像に現像する。デジタル現像方式の場合、例えば現像スリーブ42Yに印加する電圧が「-550V」、感光ドラム1Yの表面の電位が「-700V」、露光装置3Yによる静電潜像が「-450V」とされて、ベタ画像のデジタルパッチが形成される。他方、アナログ現像方式では、現像スリーブ42Yに印加する電圧を基準に、帯電装置2Yにより感光ドラム1Yの表面電位を絶対値で大きくなるように帯電するが、露光装置3Yによる感光ドラム1Yの露光を行わない(つまり、静電潜像を形成しない)。この場合、現像装置4Yによって、感光ドラム1Yの帯電された全領域にトナー像が形成される。アナログ現像方式の場合、例えば現像スリーブ42Yに印加する電圧が「-700V」、感光ドラム1Yの表面の電位が「-600V」とされて、アナログパッチが形成される。なお、デジタル現像方式、アナログ現像方式とも、一次転写ローラ6Yに印加する一次転写電圧は「+500~+1500V」程度である。
既に述べた通り、従来では、濃度センサ9が異常である場合に、実際のデジタルパッチの濃度が正常であるにも関わらずアナログパッチが形成されることがあった。しかし、実際のデジタルパッチの濃度が正常であれば、露光装置3Yは正常に動作していることから、あえてアナログパッチを形成し露光装置3Yの異常検出を行うのは、現像剤(主にトナー)の無駄である。また、従来では、デジタルパッチの形成後、現像高圧基板200Yや帯電高圧基板300Yに異常が生じていても、アナログパッチを形成することがあった。しかしながら、現像高圧基板200Yや帯電高圧基板300Yに異常が生じていると、現像スリーブ42Yに印加する電圧が例えば「-700V」よりも絶対値で高くなり、また感光ドラム1Yの表面電位が「-600V」よりも絶対値で低くなる場合がある。言い換えれば、アナログパッチ形成のための現像スリーブ42Yと感光ドラム1Yの表面電位との電位差が所望の電位差よりも拡がる(所謂、かぶり電位)。この場合、アナログパッチが適切に形成されず、また現像装置4Yから感光ドラム1Yに対して無駄に現像剤(主にトナー)が吐き出され得る。あるいは、現像高圧基板200Yや帯電高圧基板300Yに異常が生じていると、現像スリーブ42Yに印加する電圧が例えば「-700V」よりも絶対値で低くなり、また感光ドラム1Yの表面電位が「-600V」よりも絶対値で低くなる場合がある。この場合、現像スリーブ42Yの電位よりも感光ドラム1Yの表面電位が極端に低いと(例えば現像スリーブ42Yの電位「0V」、感光ドラム1Yの表面電位「-600V」)、現像装置4Yから感光ドラム1Yに対して主にキャリアが吐き出され得る。他方、現像スリーブ42Yの電位よりも感光ドラム1Yの表面電位が極端に高いと(例えば現像スリーブ42Yの電位「-700V」、感光ドラム1Yの表面電位「0V」)、現像装置4Yから感光ドラム1Yに対して主にトナーが吐き出され得る。なお、ここではトナーが負帯電特性を有する場合を例に説明した。
そこで、本実施形態では、デジタルパッチとアナログパッチとに基づいて露光装置の異常検出を行う場合に、濃度センサ9が異常である場合にアナログパッチを形成しない。これにより、濃度センサ9の異常に起因する現像剤の無駄な消費を抑制する。そして、濃度センサ9が正常である場合に、各高圧基板の異常なしを確かめてからアナログパッチを形成する。これにより、各高圧基板の異常に起因する現像剤の無駄な消費を抑制する。以下、説明する。
<露光異常検出処理>
本実施形態の露光異常検出処理について、図1乃至図3を参照しながら図5乃至図8を用いて説明する。ここに示す露光異常検出処理(異常検出モード)は、操作部70からのユーザ入力に応じて、あるいは例えば1万枚の記録材Sに対し画像形成を行う度に、制御部10により実行される。
図5に示すように、制御部10は光量制御部93(図2参照)に対し発光光量信号を送信して、濃度センサ9の発光光量を調整する(S1)。例えば、濃度センサ9の発光光量は、中間転写ベルト5の表面からの反射光量が「2.3V」となる値に調整される。そして、制御部10は、濃度センサ9により検出可能な中間転写ベルト5上の所定位置に、且つ中間転写ベルト5の移動方向に並ぶように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色別にデジタルパッチを形成する(S2)。上述したように、各色のデジタルパッチは、各現像スリーブ42Y~42Kに印加する電圧が「-550V」、各感光ドラム1Y~1Kの表面の電位が「-700V」、露光装置3Y~3Kによる静電潜像が「-450V」となるように形成される。こうして形成された各色のデジタルパッチ(第一トナー像)は、濃度センサ9によって濃度が読み取られる。デジタルパッチからの反射光量は、トナー量の載り量が多いほど小さくなる。したがって、濃度センサ9の出力レベルもデジタルパッチの濃度が濃くなるにつれ小さくなる。
制御部10は、反射光量に比例する濃度センサ9の出力レベルが所定値(例えば1.8V)より大きいか否かを判定する(S3)。濃度センサ9の出力レベルが所定値以下である場合(S3のNo)、つまりはデジタルパッチの濃度が所定濃度(第一濃度)以上である場合、制御部10は「露光異常検出処理」を終了する。この場合、「露光あり」で形成したデジタルパッチの濃度が適正濃度であるから、露光装置3Y~3Kは正常であるとして、「露光診断処理」(S10)を行うことなく「露光異常検出処理」を終了する。
他方、濃度センサ9の出力レベルが所定値より大きい場合(S3のYes)、つまりはデジタルパッチの濃度が所定濃度未満(第一濃度未満)の薄い状態である場合、制御部10は濃度センサ9に関し「センサ診断処理」を実行する(S4)。そして、制御部10は「センサ診断処理」を実行した結果、濃度センサ9が異常であるか否かを判定する(S5)。濃度センサ9が異常である場合(S5のYes)、制御部10は「露光診断処理」(S10)を実行することなく、つまりはアナログパッチを形成せず「露光異常検出処理」を終了する。濃度センサ9が正常である場合(S5のNo)、制御部10は、現像高圧基板、帯電高圧基板、一次転写高圧基板に関してそれぞれ「基板診断処理」(S6~S8)を実行する。「センサ診断処理」と「基板診断処理」については後述する(図6、図7参照)。なお、現像高圧基板、帯電高圧基板、一次転写高圧基板の各「基板診断処理」は、濃度センサ9の出力レベルが所定値より大きい色の高圧基板のみ実行すればよい。また、「センサ診断処理」、現像高圧基板、帯電高圧基板、一次転写高圧基板の各「基板診断処理」の実行順は特に問わない。
デジタルパッチの濃度が薄く検出される原因として、そもそも濃度センサ9が異常である場合が考えられる。あるいは、現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300K、一次転写高圧基板400Y~400Kなどの各高圧基板が異常である(故障している)場合には、実際にデジタルパッチの濃度が薄くなる。即ち、現像高圧基板200Y~200Kが異常であれば、現像スリーブ42Y~42Kに印加する電圧が「-550V」にならず(ほぼ0V)、感光ドラム1Y~1Kの表面電位「-700V」や静電潜像の「-450V」よりも絶対値で低くなる。この場合、現像装置4Y~4Kから感光ドラム1Y~1Kに向けトナーが移動しない(つまりは現像が行われない)ため、デジタルパッチの濃度は薄くなる。
帯電高圧基板300Y~300Kが異常であれば、感光ドラム1Y~1Kの表面電位が「-700V」にならず(ほぼ0V)、現像スリーブ42Y~42Kに印加する電圧「-550V」、また静電潜像の「-450V」よりも絶対値で低くなる。この場合、現像装置4Y~4Kから感光ドラム1Y~1Kに向けトナーが移動するが、静電潜像にはほとんど移動し得ないため、デジタルパッチの濃度は薄くなる。
一次転写高圧基板400Y~400Kが異常であれば、感光ドラム1Y~1K上のトナーが中間転写ベルト5に向け移動しない(つまりは一次転写されない)ため、中間転写ベルト5に一次転写されたデジタルパッチの濃度は薄くなる。
図1の説明に戻り、制御部10は、現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300K、一次転写高圧基板400Y~400Kの各高圧基板に異常があるかないかを判定する(S9)。各高圧基板のいずれにも異常がない場合(S9のNo)、制御部10は「露光診断処理」を実行して(S10)、「露光異常検出処理」を終了する。この場合、デジタルパッチの濃度が薄い原因としては、濃度センサ9や各高圧基板の異常でなく、現像剤中のトナー帯電量などが考えられる。ただし、その場合には、デジタルパッチと同じトナー状態(トナー帯電量)でアナログパッチ(第二トナー像)を形成すれば、これらに基づいて露光装置3Y~3Kの異常を検出できる。他方、各高圧基板の少なくとも1つが異常である場合(S9のYes)、制御部10は「露光診断処理」を実行することなく、つまりはアナログパッチを形成せず「露光異常検出処理」を終了する。
<センサ診断処理>
上記のセンサ診断処理(図5のS4参照)について、図6を用いて説明する。図6に示すように、制御部10は濃度センサ9の光量制御部93に対し発光光量信号を「0V」に設定する(S11)。それに伴い、制御部10は例えば150m秒後に(S12)、光の照射によって得られる反射光量信号(Soff)を濃度センサ9から取得する(S13)。続いて、制御部10は濃度センサ9の光量制御部93に対し発光光量信号を「3.3V」に設定する(S14)。それに伴い、制御部10は例えば150m秒後に(S15)、光の照射によって得られる反射光量信号(Son)を濃度センサ9から取得する(S16)。制御部10は取得した2つの反射光量の光量差(Son-Soffの絶対値)を求め、求めた光量差が「0.1V」以上であるか否かを判定する(S17)。求めた光量差が「0.1V」以上である場合(S17のYes)、制御部10は濃度センサ9が正常に動作しているとして「センサ診断処理」を終了する。他方、求めた光量差が「0.1V」未満である場合(S17のNo)、制御部10は濃度センサ9が異常であるとして、表示部80に濃度センサ9の異常を示すメッセージを表示する(S18)。
<基板診断処理>
上記の基板診断処理(図5のS6~S8参照)について、図3を参照しながら図7を用いて説明する。ただし、現像高圧基板、帯電高圧基板、一次転写高圧基板に関する各基板診断処理は動作が共通であってよいことから、ここではイエローの現像高圧基板200Yの基板診断処理を例に説明する。
図7に示すように、制御部10は、現像高圧基板200Yに「ON信号」を出力する(S21)。それに伴い、制御部10は例えば100m秒後に(S22)、「ON信号」の出力に応じて現像高圧基板200Yから出力される出力判定信号を取得し、出力判定信号が「High」であるか「Low」であるかを検出する(S23)。制御部10は出力判定信号が「Low」であると検出した場合(S23のNo)、現像高圧基板200Yが正常に動作しているとして「基板診断処理」を終了する。他方、制御部10は出力判定信号が「High」であると検出した場合(S23のYes)、現像高圧基板200Yが異常であるとして、現像高圧基板200Yの異常を示すメッセージを表示部80に表示して(S24)、「基板診断処理」を終了する。
なお、現像高圧基板200Yが異常である場合、現像スリーブ42Yの電位が感光ドラム1Yの表面電位に対して過剰に大きくなった状態で動作し続けると、磁性キャリアが大量に感光ドラム1に吐き出されている可能性がある。この場合、現像装置4Y内の現像剤の量が減っていて復旧が難しい。そのため、制御部10は、現像高圧基板200Yの異常を示すメッセージを表示部80に表示する際に、例えば現像装置4Yの交換を促すメッセージなどを同時に表示部80に表示させてよい。また、帯電高圧基板300Yが異常である場合には、現像装置4Y内のトナーが枯渇している虞があるので、制御部10は例えば現像装置4Yの交換を促すメッセージなどを同時に表示部80に表示してもよい。
<露光診断処理>
次に、上記の露光診断処理(図5のS10参照)について、図8を用いて説明する。図8に示すように、制御部10は光量制御部93(図2参照)に対し発光光量信号を送信して、濃度センサ9の発光光量を調整する(S31)。例えば、濃度センサ9の発光光量は、中間転写ベルト5の表面からの反射光量が「2.3V」となる値に調整される。そして、制御部10は、濃度センサ9により検出可能な中間転写ベルト5上の所定位置にイエローのアナログパッチを形成する(S32)。上述したように、アナログパッチは、現像スリーブ42Yに印加する電圧が「-750V」、感光ドラム1Yの表面の電位が「-600V」とされて形成される。こうして形成されたアナログパッチは、濃度センサ9によって濃度が読み取られる。
制御部10は、反射光量に比例する濃度センサ9の出力レベルが所定値(例えば1.8V)より大きいか否かを判定する(S33)。濃度センサ9の出力レベルが所定値より大きい場合(S33のYes)、つまりはアナログパッチの濃度が所定濃度(第二濃度)未満である場合、制御部10は露光装置3Yが正常に動作しているとして「露光診断処理」を終了する。他方、濃度センサ9の出力レベルが所定値以下である場合(S33のNo)、つまりはアナログパッチの濃度が所定濃度以上(第二濃度以上)である場合、制御部10は露光装置3Yが異常であるとして、「露光診断処理」を終了する。その際に、制御部10は露光装置3Yの異常を示すメッセージを表示部80に表示する(S34)。つまり、この場合はアナログ現像方式では正しく画像形成がなされるが、露光過程を伴うデジタル現像方式では正しく画像形成できていないということになる。このようにして、制御部10はデジタルパッチの濃度が薄かった色のアナログパッチを形成し、これらデジタルパッチとアナログパッチとに基づいて露光装置3Yの異常検出を行い得る。
以上のように、本実施形態では、デジタルパッチとアナログパッチとに基づいて露光装置3Y~3Kの異常を検出する「露光異常検出処理」の実行時に、濃度センサ9の異常検出を行い、濃度センサ9が異常であるとアナログパッチを形成しない。これにより、濃度センサ9の異常に起因する現像剤の無駄な消費を抑制できる。そして、濃度センサ9が正常である場合に、現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300K、一次転写高圧基板400Y~400Kの各高圧基板の異常なしを確かめてからアナログパッチを形成するようにした。これによると、各高圧基板の異常に起因してデジタルパッチの濃度が薄い場合に、アナログパッチが形成されない。アナログパッチが形成されなければ、トナーあるいはキャリアが現像装置4Y~4Kから感光ドラム1Y~1Kに吐き出され難い。即ち、露光装置3Y~3Kの異常検出を行う場合に、高圧基板の異常に起因するトナーやキャリアの無駄な消費を抑制することができる。
<他の実施形態>
なお、上述の実施形態では、中間転写ベルト5上に形成されたデジタルパッチやアナログパッチなどのトナー像の濃度を検出可能な濃度センサ9を設けた場合を例に説明したが、これに限らない。例えば、図9に示すように、各感光ドラム1Y~1K上に形成されたトナー像の濃度を検出可能に、複数の濃度センサ90Y~90Kを設けてもよい。具体的に、濃度センサ90Y~90Kは感光ドラム1Y~1Kの回転方向(矢印R1方向)に関し、現像スリーブ42Y~42Kによる現像位置より下流側で且つ一次転写部T1上流側に配置される。
上記構成の場合、上述した「基板診断処理」(図5のS6~S8参照)において、一次転写高圧基板400Y~400Kに関しては「基板診断処理」(図5のS8)を行わなくてよい。これは、上記のように、濃度センサ90Y~90Kにより濃度を検出するデジタルパッチやアナログパッチは感光ドラム1Y~1K上に形成されるため、一次転写高圧基板400Y~400Kの異常の影響を受け難いからである。上記構成の場合における「露光異常検出処理」について、図3及び図9を参照しながら図10を用いて説明する。ここでは、操作部70からのユーザ入力に応じて実行される場合を示す。なお、操作部70からのユーザ入力に応じて実行される場合は、濃度センサ90Y~90Kに関し「センサ診断処理」(図6参照)を行わなくてもよい。これは、ユーザが記録材Sに形成された画像濃度が薄いと感じた時に、操作部70を操作して「露光異常検出処理」を実行させるからである。
図10に示すように、制御部10は、濃度センサ90Y~90Kにより検出可能な中間転写ベルト5上の所定位置に、且つ中間転写ベルト5の移動方向に並ぶように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色別にデジタルパッチを形成する(S2)。制御部10は、現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300Kに関してそれぞれ「基板診断処理」(S6、S7)を実行する。制御部10は、現像高圧基板200Y~200K、帯電高圧基板300Y~300Kの各高圧基板に異常があるかないかを判定する(S9)。各高圧基板のいずれにも異常がない場合(S9のNo)、制御部10は「露光診断処理」を実行して(S10)、「露光異常検出処理」を終了する。他方、各高圧基板の少なくとも1つが異常である場合(S9のYes)、制御部10は「露光診断処理」を実行することなく、つまりはアナログパッチを形成せず「露光異常検出処理」を終了する。
なお、上述した実施形態では、各色の感光ドラム1Y~1Kから中間転写ベルト5に各色のトナー像を一次転写した後に、記録材Sに各色の複合トナー像を一括して二次転写する構成の画像形成装置を説明したが、これに限らない。例えば、各色の感光ドラム1Y~1Kから記録材Sに直接転写する直接転写方式の画像形成装置であっても、上述した実施形態は適用可能である。
1Y(1M、1C、1K)…像担持体(感光ドラム)、2Y(2M、2C、2K)…帯電装置、3Y(3M、3C、3K)…露光装置、4Y(4M、4C、4K)…現像装置、5…中間転写体(中間転写ベルト)、6Y(6M、6C、6K)…転写装置(一次転写ローラ)、9(90Y~90K)…濃度センサ、10…制御手段(制御部)、70…操作部、80…表示部、100…画像形成装置、200Y(200M、200C、200K)…現像高圧基板、300Y(300M、300C、300K)…帯電高圧基板、400Y(400M、400C、400K)…転写高圧基板(一次転写高圧基板)

Claims (9)

  1. 像担持体と、
    帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、
    現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によってトナー像に現像可能な現像装置と、
    前記像担持体に当接し回転する中間転写体と、
    転写電圧の印加により前記像担持体のトナー像を前記中間転写体に転写可能な転写装置と、
    前記中間転写体のトナー像の濃度を検出するための濃度センサと、
    前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常を検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像を形成し、前記第一トナー像の濃度が第一濃度未満である場合に前記濃度センサの異常検出を行い、前記濃度センサが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記帯電装置に帯電電圧を印加する帯電高圧基板と、
    前記現像装置に現像電圧を印加する現像高圧基板と、
    前記転写装置に転写電圧を印加する転写高圧基板と、を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記濃度センサが正常である場合に前記帯電高圧基板と前記現像高圧基板と前記転写高圧基板の異常検出を行い、少なくとも1つが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 表示部を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記濃度センサ、前記帯電高圧基板、前記現像高圧基板、前記転写高圧基板のうち異常があるものを前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 像担持体と、
    帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、
    現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によってトナー像に現像可能な現像装置と、
    前記像担持体に当接し回転する中間転写体と、
    転写電圧の印加により前記像担持体のトナー像を前記中間転写体に転写可能な転写装置と、
    前記中間転写体のトナー像の濃度を検出するための濃度センサと、
    前記帯電装置に帯電電圧を印加する帯電高圧基板と、
    前記現像装置に現像電圧を印加する現像高圧基板と、
    前記転写装置に転写電圧を印加する転写高圧基板と、
    前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常と検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像の形成後、前記帯電高圧基板と前記現像高圧基板と前記転写高圧基板の異常検出を行い、少なくとも1つが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 像担持体と、
    帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、
    現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によりトナー像に現像可能な現像装置と、
    前記像担持体のトナー像の濃度を検出する濃度センサと、
    前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常と検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像を形成し、前記第一トナー像の濃度が第一濃度未満である場合に前記濃度センサの異常検出を行い、前記濃度センサが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記帯電装置に帯電電圧を印加する帯電高圧基板と、
    前記現像装置に現像電圧を印加する現像高圧基板と、を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記濃度センサが正常である場合に前記帯電高圧基板と前記現像高圧基板の異常検出を行い、少なくとも1つが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 表示部を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記濃度センサ、前記帯電高圧基板、前記現像高圧基板のうち異常があるものを前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 像担持体と、
    帯電電圧の印加により前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、
    現像電圧の印加により前記像担持体の静電潜像を現像剤によりトナー像に現像可能な現像装置と、
    前記像担持体のトナー像の濃度を検出する濃度センサと、
    前記帯電装置に帯電電圧を印加する帯電高圧基板と、
    前記現像装置に現像電圧を印加する現像高圧基板と、
    前記露光装置による露光を行って形成した検出用の第一トナー像の濃度が第一濃度未満であり、且つ前記露光装置による露光を行わずに形成した検出用の第二トナー像の濃度が第二濃度以上である場合に、前記露光装置の異常と検出する異常検出モードを実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記異常検出モードの実行時、前記第一トナー像の形成後、前記帯電高圧基板と前記現像高圧基板の異常検出を行い、少なくとも1つが異常である場合、前記第二トナー像を形成せず前記異常検出モードを終了する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記異常検出モードの実行を入力可能な操作部を備え、
    前記制御手段は、前記操作部からの入力に従って前記異常検出モードを実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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