JP2013171192A - 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像上問題のない微小な像担持体上のピンホールでの僅かな時間の過電流では帯電部材への電圧印加を停止することなく、横黒帯状の画像ノイズの発生を防止する。
【解決手段】回転移動する像担持体2(Y、M、C、K)に接触して帯電する帯電部材3(Y、M、C、K)と、帯電部材に電圧を印加する電源201と、電源で電圧印加時に正規電流ではない過電流を検知する過電流検知手段206と、過電流検知手段で過電流を検知したときに印加電圧を停止する機能を有する制御部202とを有し、制御部は、一定時間以上の過電流が発生したときのみ印加電圧を停止するとともに、印加電圧を停止する一定時間をT(s)、像担持体に発生する過電流の要因となるピンホールの大きさをHとしたとき、T=H/感光体速度(mm/s)とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、像担持体に直接帯電部材を接触させる帯電装置とプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
像担持体に直接接触する帯電部材に帯電用の電圧を印加することで、像担持体を一様に帯電させる、いわゆる接触帯電方式を採る帯電装置を備えた画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では、像担持体の表面電位を帯電部材に印加した電圧とほぼ同じ電位にすることができるため、帯電部材に接触した像担持体の表面との直接の電荷のやりとりによって像担持体への電荷注入を行うことで可能としている。このとき像担持体と帯電部材の当接部やその近傍に紙粉等の異物や現像剤の外添剤などが付着していると、像担持体に対する負荷により像担持体の表面に微小な傷、いわゆるピンホール等が発生しやすく、このピンホールは過電流による帯電不良の原因となる。すなわち、像担持体上にピンホールがあると、像担持体と帯電部材との間の電気抵抗が低くなり、そのピンホールを通して電流が帯電部材から像担持体の接地されている、たとえば基材となる粗管に過剰に流れ込んでしまう。
そこで、帯電部材に電圧を印加する際に、像担持体のピンホールによる過電流を測定して異常を検知することが行われている。例えば、特許文献1には、帯電部材となる接触帯電ブラシの過電流を検知すると電源をオフ状態にし、一定時間後に元のオン状態に復帰するように制御部で制御するともとに、過電流を制御する制御部を有する単一の電源から、複数の互いに分離絶縁された接触帯電ブラシに、時分割により順次接続する構成が開示されている。
特許文献2には、主制御部からPWMで指示される定電圧にトランスを制御しAC高圧を出力するとともに、検出部で検出したAC高圧出力に発生する過電流の検出信号を比較回路へ入力し、AC駆動制御部へのPWM制御入力を所定時間オフし、その後再び定電圧制御に切替える、間欠出力制御を行うAC駆動制御部を有することで、異常放電が持続しても発火等を起すことを回避して、安全性の確保を可能にする構成が開示されている。
従来の構成では、電圧印加時に僅かな過電流でも検知すると、すぐに電圧印加を停止しているので、電圧印加停止中は像担持体上へ電荷がのらなくなることになる。このため、像担持体上の電荷がのらなくなっている箇所が現像領域に達すると、電位差で現像部材上のトナーが像担持体上へ移行することになり、不要な白紙部でもトナー現像が行われ微小なピンホールでも、画像ノイズとなる横黒帯が発生してしまう。
つまり、特許文献1では、接触帯電ブラシの過電流を検知すると電源をオフ状態にして電圧印加をオフしているので、横黒帯の異常画像の発生という問題を解消することはできない。また、過電流を制御する制御部を有する単一の電源が、複数の互いに分離絶縁された接触帯電ブラシに、時分割により順次接続されるように構成されているので、コストアップやマシンの大型化というデメリットが招いてしまうおそれがある。特許文献2では、検出部で検出したAC高圧出力に発生する過電流の検出信号を比較回路へ入力し、AC駆動制御部へのPWM制御入力を所定時間オフし、その後再び定電圧制御に切替えるように構成しているが、過電流検知で印加電圧をオフすることによる横黒帯発生という問題を解消するには至っていない。
本発明は、画像上問題のない微小な像担持体上のピンホールでの僅かな時間の過電流では帯電部材への電圧印加を停止することなく、横黒帯状の画像ノイズの発生を防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、像担持体に発生するピンホールがある寸法に満たない場合には、帯電部材に対する帯電用の電圧印加を停止しないようにした。
すなわち、回転移動する像担持体に接触して帯電する帯電部材と、帯電部材に電圧を印加する電源と、電源で電圧印加時に正規電流ではない過電流を検知する過電流検知手段と、過電流検知手段で過電流を検知したときに印加電圧を停止する機能を有する制御部とを有し、制御部は、一定時間以上の過電流が発生したときのみ印加電圧を停止するとともに、印加電圧を停止する一定時間をT(s)、像担持体に発生する過電流の要因となるピンホールの大きさをHとしたとき、T=H/感光体速度(mm/s)であることを特徴としている。
本発明によれば、ピンホールによる過電流を過電流検知手段が検知した場合でも、一定時間以上の過電流が発生したときのみ印加電圧を停止するように制御部で帯電部材に対する電圧印加を制御するので、一定時間以上の過電流が発生しない微細なピンホールが像担持体にある場合には、帯電部材に対する電圧印加の停止は行われることがなく、横黒帯状の画像ノイズの発生を防止することができる。
また、印加電圧を停止する一定時間をT(s)、像担持体に発生する過電流の要因となるピンホールの大きさをH(mm)としたとき、T≧H/Vs感光体速度(mm/s)としたので、過電流検知時間を各像担持体の移動速度に応じて、T≧H/Vsにすることで、ピンホールの大きさH(mm)以下の大きさのピンホールに対しては、ピンホールの跡は発生するが、大きな問題となる横黒帯は発生しなくなる。
本発明にかかる画像形成装置の一形態であるプリンタの概略構成図。 図1のプリンタにおける1つの画像形成ユニットの概略構成を示す拡大図。 帯電部材と像担持体との接触箇所の拡大図。 本発明で用いる過電流検知手段と制御部の構成例を示すブロック図。 帯電部材に対する電圧印可停止による画像ノイズを説明する拡大図。 過電流と像担持体上のピンホールの大きさの関係を示す線図。 本発明を実施したときの像担持体上の画像ノイズを説明する拡大図。 像担持体の別な構成を示す部分拡大断面図。 転写装置の別な形態を示す図。
本発明は、帯電部材から像担持体への過電流の検知を制御するに際し、像担持体上に形成されたピンホールの大きさが、画像上問題となる一定以上の大きさの場合には帯電部材から像担持体への電圧印加を停止し、ピンホールの大きさが、画像上問題とならない微細な大きさの場合には、トナーの付着により発生する横黒帯状の画像ノイズが発生しないようにするために、過電流を検知した場合でも、帯電部材から像担持体への帯電用の電圧印加を停止しないように制御することに、その特徴がある。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。最初に画像形成装置の全体構成と動作を説明し、そのあとに本発明の特徴部分について説明する。なお、いわゆる当業者は、特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における一形態であって、本願の特許請求の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の概略構成図である。この画像形成装置は、画像形成装置本体100内に、像担持体となるドラム状の感光体2Y、2M、2C、2Kを備えたプロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kと、矢印A方向に回転する駆動ローラ8と従動ローラ9に張架されて搬送するベルト部材からなり、感光体2Y、2M、2C、2Kと対向配置されている中間転写体となる中間転写ベルト10を備えた転写装置となる中間転写ユニット50と、各感光体をそれぞれ帯電する帯電部材3Y、3M、3C、3Kと、各帯電部材で帯電された感光体2Y、2M、2C、2Kの表面を画像情報により変調された露光Lで露光して各感光体上に形成された静電潜像を現像剤となるトナーTで現像する現像装置4Y、4M、4C、4Kと、各感光体上に現像装置4Y、4M、4C、4Kで現像された画像となるトナー像を転写するための転写バイアス手段となる1次転写ローラ11Y、11M、11C、11Kを備え、各一次転写ローラへ印加されるバイアス電流により中間転写ベルト10に各感光体上のトナー像を転写する中間転写方式のカラー画像形成可能なプリンタである。
この画像形成装置は、中間転写ベルト10上のトナー像を記録媒体となる用紙Sに転写する2次転写部材となる2次転写ローラ12と、用紙Sに転写されたトナー像を定着する定着装置16と、用紙Sを収納する給紙部となる用紙トレイ13と、転写ベルト10の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置21も備えている。
本形態において、中間転写ユニット50は、駆動ローラ8、従動ローラ9、中間転写ベルト10及び1次転写ローラ11Y、11M、11C、11Kを備えていて、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成されている。
プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kは、感光体2Y、2M、2C、2K、帯電部材3Y、3M、3C、3Kおよびクリーニング部材5Y、5M、5C、5Kを共通の支持体たるケーシングで保持して一体化したものもので、画像形成装置本体100に対して着脱可能とされている。
プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kとしては、感光体2Y、2M、2C、2K、帯電部材3Y、3M、3C、3Kおよびクリーニング部材5Y、5M、5C、5Kに、現像装置4Y、4M、4C、4Kも一体的に保持して画像形成装置本体100に着脱したものであってもよい。あるいは、各感光体表面の傷の発生を防ぐことを考慮すると、クリーニング部材5Y、5M、5C、5Kを備えていない構成のプロセスカートリッジとしてもよい。
各プロセスカートリッジの構成は同一構成であり、各現像装置の構成もトナーの色が異なる以外は同一構成であるので、ここでは黒色のトナーに対応したプロセスカートリッジ1Kと現像装置4Kの構成を代表として、図2を用いて説明する。
感光体2Kは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動するように構成されている。帯電装置3Kは、このようにして回転駆動される感光体2Kの表面を一様帯電するように帯電用の電圧が図3に示す電源39から供給されて印加されるように構成されている。
現像装置5Kは、図示しないトナーを収容する縦長のホッパ部50Kと、現像部51Kとを有している。ホッパ部50K内には、図示しない駆動手段によって回転駆動されるアジテータ52K、これの鉛直方向下方で図示しない駆動手段によって回転駆動される撹拌パドル53K、これの鉛直方向で図示しない駆動手段によって回転駆動される現像剤供給手段となるトナー供給ローラ54Kなどが配設されている。
ホッパ部50K内の黒色のトナーは、アジテータ52Kや撹拌パドル53Kの回転駆動によって撹拌されながら、自重によってトナー供給ローラ54Kに向けて移動する。トナー供給ローラ54Kは、金属製の芯金と、これの表面に被覆された発泡樹脂等からなるローラ部とを有しており、ホッパ部50K内の黒色のトナーをローラ部の表面に付着させながら回転する。現像装置5Kの現像部51K内には、感光体2Kやトナー供給ローラ54Kに当接しながら回転する現像剤供給部材となる現像ローラ55Kと、これの表面に先端を当接させる規制部材となる薄層化ブレード56Kなどが配設されている。ホッパ部50K内のトナー供給ローラ54Kに付着したトナーは、現像ローラ55Kとトナー供給ローラ54Kとの当接部で現像ローラ55Kの表面に供給される。供給されたトナーは、現像ローラ55Kの回転に伴ってローラと薄層化ブレード56Kとの当接位置を通過する際に、ローラ表面上での層厚が規制される。そして、層厚規制後のトナーは、現像ローラ55Kと感光体2Kとの当接部である現像領域において、感光体2Kの表面の静電潜像に付着する。この付着により、静電潜像がトナー像に現像される。他の色の構成においても感光体2Y、2M、2CKの表面のそれぞれの色の静電潜像が形成されて、各色のトナーが着する。
図1に示すように、1次転写ローラ11K,11C,11M,11Yのうちカラー用の1次転写ローラ11C,11M,11Yは、図示しない接離機構で中間転写ベルト10と接離可能に構成されていて、フルカラーモード時には1次転写ローラ11C,11M,11Yが離間しているモノクロモードの状態から中間転写ベルト10に当接し、中間転写ベルト10を押し伸ばした状態でそれぞれの各感光体に中間転写ベルト10が当接して巻き付くように構成されている。モノクロ用の1次転写ローラ11Kは、前記の接離機構によらずして中間転写ベルト10が巻き付いている。各1次転写ローラには、図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ転写バイアスが印加されており、これにより、各感光体の静電潜像と各1次転写ローラとの間に転写電界が形成される。なお、各1次転写ローラに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
2次転写ローラ12は、中間転写ベルト10を介して駆動ローラ8と接触するように配置されていて、中間転写ベルト10との間に2次転写ニップを形成している。2次転写ローラ12の回転軸には、図示しない駆動歯車によって駆動力が与えられており、その周速は中間転写ベルト10の周速に対して、略同一となるよう調整されている。2次転写ローラ12には、2次転写バイアスが印加されるように構成されている。
次に画像形成装置における画像形成動作について説明する。図示しないパソコン等の外部出力装置で作成された原画像信号が画像処理部(図示せず)に入力されると、図1に示すように、適切な画像処理が行われて入力画像信号が露光L(レーザ光線)を変調され、光照射装置7から帯電部材3Y、3M、3C、3Kにより一様帯電された感光体2Y、2M、2C、2Kの表面にラスタ照射される。各感光体の表面に露光Lがラスタ照射されると、露光部分の電位が下がり、各感光体上には入力画像信号に対応した静電潜像が形成される。
感光体2Y、2M、2C、2K上に形成された静電潜像は、現像装置4Y、4M、4C、4Kが備えたそれぞれの色のトナーTを現像ローラ55Y、55M、55C、55Kで供給することで現像され、各感光体上に可視像となるトナー像が形成される。感光体2Y、2M、2C、2K上に形成されたトナー像は、各感光体に対向して配置され、1次転写バイアスが印加される1次転写ローラ11Y、11M、11C、11Kの作用により、駆動ローラ8の矢印A方向への回転に伴って搬送される中間転写ベルト10上に一次転写され、2次転写ローラ12に向かって搬送される。
一方、用紙トレイ13に収納されていた用紙Sは、中間転写ベルト10と2次転写ローラ12との間に形成される2次転写ニップに向かって給紙ローラ14とレジストローラ15によって供給され、2次転写バイアスが作用している二次転写ローラ12により中間転写ベルト10上のトナー像が用紙S上に転写される。用紙S上に転写されたトナー像は、定着装置16が備える定着ローラ17と加圧ローラ18の間に形成される定着ニップ部に搬送されて未定着トナーが用紙Sに定着され、所望の画像(印刷物)が得られる。画像が定着された用紙Sは、画像形成装置本体100の上部に形成された排紙トレイ20に排紙ローラ対19によってスタックされる。用紙S上へのトナー像の転写が終了した転写ベルト10の表面に付着した残留トナーなどの付着物は、ベルトクリーニング装置21によりクリーニングされ、1枚の用紙Pに対する画像形成動作が終了する。そして、最初の画像形成動作から予め設定された印刷枚数分だけ画像形成動作が実行されることで、1つのジョブが終了する。トナー像を中間転写ベルト10に転写した各感光体は、それぞれのクリーニング手段5Y、5M、5C、5Kによって、残留しているトナーを除去される。
次に、本発明の特徴的な構成について説明する。
図3は、帯電部材と感光体との接触箇所の拡大図を示す。本形態において、帯電装置200は、各帯電部材3(Y、M、C、K)と、交流電源となる交流電圧生成部201と、交流電圧生成部201で電圧印加時に正規電流ではない過電流を検知する過電流検知手段206と、過電流検知手段206で過電流を検知したときに印加電圧を停止する機能を有する制御部となる主制御部202とを有している。
各帯電部材3(Y、M、C、K)は、回転可能な軸部3aと、同軸部3aの表面から放射状に延びるブラシ3bを備えたブラシローラとして構成されている。ブラシローラである各帯電部材3(Y、M、C、K)は、対応する色の感光体と対向し、各ブラシ3bが各色の感光体の表面に接触するように配置されている。各帯電部材3(Y、M、C、K)は、各感光体が回転すると、感光体の回転に伴い従同回転し、各感光体の回転移動方向と同方向に回転移動するように構成されている。このように各帯電部材3(Y、M、C、K)が感光体2(Y、M、C、K)に対して同方向に回転移動することで、各感光体にピンホールなどの傷60がある場合でも、この傷60にブラシ3bが入り難くなり、過電流が発生しにくい構成とすることができる。
各ブラシローラの軸部3aには、電源39から帯電用の電圧が印加されていて、各ブラシ3bから感光体表面2cに放電を起こさせて、各感光体に電荷をのせるように構成されている。
各帯電部材3(Y、M、C、K)が接触する各感光体2(Y、M、C、K)は、基材となるアルミなどの金属製でリング状の粗管2aと、粗管2a上に形成された感光体層2bを有し、粗管2aが接地されている。
しかしながら、感光体表面2cの下部に位置する感光体膜2bに、ピンホールなどの傷(製造上、取り扱い上発生)60が存在すると、ブラシ先端がその傷60に入り込みブラシ先端から各感光体の粗管2aに向かって過電流が発生する。
そこで、本形態では、図4に示すように、主制御部202と過電流検知手段206とを備えていて、主制御部202が、過電流が発生すると過電流を検知して、各帯電部材3Y、3M、3C、3K(ブラシローラ)への電圧印加を停止する機能と、各帯電部材への電圧印加の間欠出力制御を行う機能を備えている。間欠出力制御とは、各帯電部材への電圧印加の停止と再開を行う制御である。本形態において、主制御部202は、一定時間以上の過電流が発生したときのみ印加電圧を停止し、一定時間の過電流が発生しないときには印加電圧を停止しないように制御する機能を備えている。
過電流検知手段206は、交流高圧生成部201に含まれている。交流高圧生成部201は、各帯電部材に各感光体を帯電させるPk−Pk定電圧の矩形波の交流高圧バイアスを印加し、交流高圧出力の過電流に対し間欠出力制御を行う。
主制御部202は、画像形成装置と帯電装置200の制御、管理等に必要なプログラムやデータを格納したROM203、ROM203に格納されたプログラムやデータに従って演算機能等を実行するCPU204、CPU204のワークエリアとして使用されるRAM205等を備え、画像形成装置全体を制御するコントローラとして機能する。
本実施形態において、主制御部202は、予め適正な感光体の帯電を行うために求められた各帯電部材への印加電圧(Pk−Pk目標電圧値)を指示し、交流高圧生成部201を動作させる。主制御部202は、指示するPk−Pk目標電圧値をPWM信号に変換して交流高圧生成部201に送信する。
交流高圧生成部201では、主制御部202から受けたPWM信号をD/A変換器218でアナログ変換して、交流高圧出力目標基準電圧値として第1の比較回路215に入力する。正常な状態(正規電流)において、第1の比較回路215は、交流高圧出力目標基準電圧値を交流駆動制御部212へ通すので、この電圧値をもとに交流駆動制御部212は、交流高圧出力がPk−Pk定電圧に保たれるように、駆動電圧を昇圧する交流トランス211を駆動制御し、交流トランス出力を各帯電部材に交流高圧バイアスを印加する。
各帯電部材に印加される交流高圧バイアスは、通常Pk−Pk電圧が0.8k(800V)〜1.30kV(1300V)の非常に大きな出力のため、安全上、交流高圧が出力される各帯電部材に過大な電流が流れた時に、それを検出する交流高圧過電流検出部213を設けている。この交流高圧過電流検出部213には、各帯電部材に流れる交流高圧出力(交流高圧バイアス)の電流を過電流として検出するために、予め所定の過電流検出値が設定される。交流高圧出力時に、交流高圧過電流検出部213が、交流高圧出力の電流が予め設定した過電流検出値を超えたことを検出した場合に、その情報が第2の比較回路216を介して第1の比較回路215に入力される。
このとき、第2の比較回路216では、過電流検出情報が参照値と比較され、比較結果の信号が第1の比較回路215に入力され、この信号によって、第1の比較回路215の出力を変更し、これまでに交流駆動制御部212へ通していた交流高圧出力目標基準電圧値をオフする。従って、第1の比較回路215の動作によって、強制的に交流高圧の出力が停止し、各帯電部材の交流高圧印加が停止する。
この後、各帯電部材への交流高圧出力の印加が停止するため、交流高圧過電流検出部213においては、予め設定した各帯電部材に流れる交流高圧出力の過電流検出値を下回るため、第2の比較回路216、第1の比較回路215を介して、再び交流高圧出力目標基準電圧値(主制御部202からPWM信号で受け変換した電圧)による定電圧制御を経て、交流高圧出力(交流高圧バイアス)が各帯電部材に印加される。
図5を用いて過電流検知による画像ノイズについて説明する。
図5の符号300は展開した感光体を示す。感光体300上には黒丸で示す過電流発生箇所301のノイズだけでなく、感光体軸線方向に延びる電圧印加停止による横黒帯302が通紙方向に幅を持って発生する。電圧印加が復帰後は、過電流発生箇所301のノイズや横黒帯302の発生は問題なくなるが、再び過電流発生箇所301のタイミングで、横黒帯302が発生する。
図6を用いて過電流検知時間の設定について説明する。
図6は、横軸に感光体上に発生するピンホールの大きさ(Hmm)とし、縦軸に過電流時間T(s)としたピンホールと過電流検知時間の関係を示す図である。本形態では、用紙Sに転写された画像上問題となる1mmの大きさの過電流検知時間T(s)はT≧H/Vsとなる。Vsとは、感光体の移動速度(mm/s)である。よって、過電流検知時間を各感光体速度に応じて、T≧H/Vsにすると、1mm以下の大きさのピンホールに対しては、ピンホールの跡は発生するが、大きな問題となる横黒帯は発生しないことになる。
図7は、本実施形態の印加電圧の制御を実施したときの印刷結果を示す。感光体300の画像上で発生しているのは、過電流発生箇所301に僅かな黒斑点のみが発生しただけであった。
本形態において、ピンホールの大きさ1mmを過電流検知スレッシュとして用いている。その理由は図5、図7に示す黒斑点301の大きさが、1mm以下になることが多いためである。また、このスレッシュはサービスマン、ユーザーなどの入力操作で変更可能である。
このように、ピンホールによる過電流を過電流検知手段206が検知した場合でも、一定時間以上の過電流が発生したときのみ印加電圧を停止するように主制御部202で各帯電部材に対する電圧印加を制御するので、一定時間以上の過電流が発生しない微細なピンホールが各感光体にある場合には、各帯電部材に対する電圧印加の停止は行われることがなく、横黒帯状の画像ノイズの発生を防止することができる。
各感光体用の帯電電圧として、各帯電部材に印加電圧として交流を供給すると、電圧のピークが瞬間で切り替わるため、過電流が発生し難くなる。
各帯電部材のブラシ3bの長さとしては、2mm以下に設定すると、各感光体の帯電が面積上均一になるので好ましい。
ブラシローラで構成した各帯電部材のブラシ3bの原糸抵抗は、10乗以下とすると、各感光体の帯電が面積上均一になるので好ましい。
各色の感光体2Y、2M、2C、2Kの構成としては、図8に示すように、粗管2aと粗管2a上に形成された感光体層2bの間に薄膜2dを有する構成とすると、過電流が発生しにくくなるので好ましい。
感光体層2bの膜厚を30μm以下に設定すると、各感光体の潜像が綺麗に形成することができる。
上記形態では、転写装置として、各感光体上に形成されたトナー像を中間転写ベルト10に転写する中間転写ユニット50として説明したが、転写装置としてはこのような形態に限定されるものではない。例えば図9に示すように、感光体2Y、2M、2C、2Kとの対向部となる各ニップ部N1へ複数のローラ部材に巻き掛けられた搬送ベルト310で吸着して用紙Sを搬送し、感光体2Y、2M、2C、2K上のトナー像を、直接用紙Sに転写する転写搬送装置50Aであってもよい。
このような転写搬送装置50Aを備えた画像形成装置に、本発明を適用すると、装置の小型・低コストにつながるので好ましい。
1(Y、M、C、K) プロセスカートリッジ
2(Y、M、C、K) 像担持体
2a 基材(粗管)
2b 感光体層
2d 薄膜
3(Y、M、C、K) 帯電部材
3a 軸部
3b ブラシ
4(Y、M、C、K) 現像装置
50、50A 転写装置
100 画像形成装置本体
200 帯電装置
201 電源
202 制御部
206 過電流検知手段
S 記録部材
特開昭62‐177570号公報 特開2007‐121838号公報

Claims (13)

  1. 回転移動する像担持体に接触して帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電源と、前記電源で電圧印加時に正規電流ではない過電流を検知する過電流検知手段と、前記過電流検知手段で過電流を検知したときに印加電圧を停止する機能を有する制御部とを有し、
    前記制御部は、一定時間以上の過電流が発生したときのみ印加電圧を停止するとともに、
    印加電圧を停止する一定時間をT(s)、前記像担持体に発生する過電流の要因となるピンホールの大きさをHとしたとき、T=H/感光体速度(mm/s)であることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記印加電圧は800V以上であることを特徴とする、請求項1記載の帯電装置。
  3. 前記印加電圧が交流であることを特徴とする請求項1または2記載の帯電装置。
  4. 前記帯電部材は、回転可能な軸部と、同軸部の表面から放射状に延びるブラシを備えたブラシローラであることを特徴とする請求項1,2または3記載の帯電装置。
  5. 前記ブラシローラは、前記像担持体との対向部において、同像担持体の回転移動方向と同方向に回転移動することを特徴とする、請求項4に記載の帯電装置。
  6. 前記ブラシローラは、前記ブラシの長さが2mm以下であることを特徴とする、請求項4または5記載の現像装置。
  7. 前記ブラシローラは、前記ブラシの原糸抵抗が10乗以下であることを特徴とする、請求項4,5または6記載の帯電装置。
  8. 前記帯電部材が接触する像担持体は、基材と、同基材上に形成された感光体層を有し、同感光体層の膜厚が30μm以下であることを特徴とする、請求項1ないし7の何れか1項に記載の帯電装置。
  9. 前記帯電部材が接触する像担持体は、基材となる粗管と、同粗管上に形成された感光体層を有し、前記粗管と前記感光体層の間に薄膜を有することを特徴とする、請求項1ないし7の何れか1項に記載の帯電装置。
  10. 像担持体と、前記像担持体に接触して帯電する帯電装置の帯電部材とを備え、画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記帯電装置が、請求項1ないし9の何れか1項に記載の帯電装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 前記像担持体に接触するクリーニング部材を備えていないことを特徴とする請求項10記載のプロセスカートリッジ。
  12. 像担持体と、前記像担持体に接触して帯電する帯電部材を有する帯電装置と、前記像担持体の表面に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、前記現像装置で現像されたトナー像を記録部材に転写する転写装置を備え、少なくとも前記像担持体と前記帯電部材とが一体化されて、画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジとなる画像形成装置において、
    前記プロセスカートリッジとして請求項10または11に記載のプロセスカートリッジを有することを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記転写装置は、前記像担持体との対向部へ前記記録部材を搬送し、同像担持体上のトナー像を、直接前記記録部材に転写するものであることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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