JP7153827B1 - 制御ユニット、操舵装置 - Google Patents

制御ユニット、操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7153827B1
JP7153827B1 JP2022540972A JP2022540972A JP7153827B1 JP 7153827 B1 JP7153827 B1 JP 7153827B1 JP 2022540972 A JP2022540972 A JP 2022540972A JP 2022540972 A JP2022540972 A JP 2022540972A JP 7153827 B1 JP7153827 B1 JP 7153827B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
unit
target current
control device
automatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022540972A
Other languages
English (en)
Inventor
紘章 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2022159663A priority Critical patent/JP2024006861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7153827B1 publication Critical patent/JP7153827B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

制御ユニット10は、電動モータの駆動を制御する複数の制御装置を備える制御ユニットであって、複数の制御装置は、複数の制御装置が正常である正常時及び複数の制御装置の内のいずれかの制御装置が異常である異常時の両方において、電動モータを作動させるために用いられる一般的機能を有するとともに、正常時には用いられるが異常時には必要でない正常時機能を分散して有している。

Description

本発明は、制御ユニット及び操舵装置に関する。
従来、複数の制御装置を用いて電動機を駆動する制御システムが提案されている。
例えば、特許文献1に記載の電動機の制御システムは、主制御装置と副制御装置とにより2組の巻線を具備する電動機の駆動を制御する。主制御装置においては、d-q軸電流指令生成部、位相速度生成部は、上位制御装置から入力されるトルク指令に基づき、q軸電流指令、d軸電流指令、位相速度を演算する。q軸電流指令、d軸電流指令、位相速度は、主制御装置から副制御装置へ伝送される。また、主制御装置、副制御装置各々が有する電力変換器は、2相/3相変換部において電圧誤差を2相/3相変換した値を用いて3相交流に変換した電力により、電動機を駆動する。
特開2013-255330号公報
制御装置に異常が生じた場合に電動機が全く駆動しないようになることを抑制するためにも複数の制御装置を備えることが望まれている。制御装置は、高価な製品であるとともに調達が困難な貴重な製品であるため、効率的に活用することが望ましい。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、複数備える制御装置を効率的に活用することができる制御ユニット等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、電動機の駆動を制御する複数の制御装置を備える制御ユニットであって、前記複数の制御装置は、前記複数の制御装置が正常である正常時及び前記複数の制御装置の内のいずれかの制御装置が異常である異常時の両方において、前記電動機を作動させるために用いられる一般的機能を有するとともに、前記正常時には用いられるが前記異常時には必要でない正常時機能を分散して有している、制御ユニットである。
本発明によれば、複数備える制御装置を効率的に活用することができる制御ユニット等を提供することができる。
第1実施形態に係る操舵システムの概略構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る制御ユニットの概略構成の一例を示す図である。 第1設定部及び第2設定部の概略構成の一例を示す図である。 操舵装置の作用を説明するための図である。 比較例に係る第1制御装置及び第2制御装置のブロック図の一例である。 第2実施形態に係る制御ユニットの概略構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る操舵装置の作用を説明するための図である。 第3実施形態に係る制御ユニットの概略構成の一例を示す図である。 第3実施形態に係る操舵装置の作用を説明するための図である。 第4実施形態に係る制御ユニットの概略構成の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る操舵システム1の概略構成の一例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る制御ユニット10の概略構成の一例を示す図である。
操舵システム1は、自動車等の車両100に設けられて車両100の動作を制御する車両制御装置5と、車両100の前輪101を転動させることにより車両100の進行方向を変える操舵装置6とを備えている。操舵装置6は、電動パワーステアリング装置である。なお、図1は、車両を前方から見た図である。また、図1には、ピニオンアシスト型の装置を例示しているが、ラックアシスト型の装置やコラムアシスト型の装置であっても良い。
車両100は、運転者の運転操作(例えば、加速操作、減速操作、操舵操作)を必要とせずに車両100を自動的に走行させる自動運転を実現する自動運転システム、及び、前方対象物に対する車両100の運転を支援する運転支援を実現する運転支援システムを備えている。以下、自動運転システムと、運転支援システムとを、まとめて「自動運転システム」と称する場合がある。自動運転システムの機能としては、例えば、車両100が前方対象物に衝突するのを回避する衝突回避機能、車両100が横滑りすることを抑制するための横滑り抑制機能、車両100を駐車場等に停める駐車の際に前輪101の転動の支援を行うための駐車支援機能を例示することができる。その他、自動運転システムの機能としては、例えば、車両100が車線を維持するように前輪101の転動角の制御を行う車線維持支援機能、車両100が車線を変更するように前輪101の転動角の制御を行う車線変更支援機能を例示することができる。
自動運転システムは、例えば、運転者の操舵操作を必要とせずに車両100を自動的に操舵する自動操舵システムと、運転者の減速操作を必要とせずに車両100に制動力を付与する自動ブレーキシステムと、運転者の加速操作を必要とせずに車両100を駆動する自動駆動システムとを含んで構成されている。操舵システム1は、自動操舵システムとして機能する。また、自動運転と、運転支援とを、まとめて「自動運転」と称する場合がある。車両100が自動運転を行う場合に、操舵装置6が自動操舵を行う。
(車両制御装置5)
車両制御装置5は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)等からなる算術論理演算回路を有している。車両制御装置5には、車両100の外界情報を検出する外界情報検出部(不図示)が接続されている。外界情報検出部は、車両100の周囲の物体の位置を計測する物体位置計測装置を構成するものである。外界情報検出部は、例えば、デジタルカメラ、及び、レーザレーダ、赤外線レーダ、ミリ波レーダ等のレーダであることを例示することができる。また、外界情報検出部は、例えば、超音波センサ、赤外線センサ等であっても良い。
車両制御装置5は、外界情報検出部等から取得した情報を基に、車両100の周辺状況を把握し、車両100の走行速度等、自動運転又は運転支援を実現するための指令値を決定する。そして、車両制御装置5は、自動運転又は運転支援を実現するための指令値を、操舵装置6の後述する制御ユニット10、自動ブレーキシステムの制御装置、自動駆動システムの制御装置等へ送信する。これにより、車両制御装置5は、自動運転制御又は運転支援制御を実現する。
(操舵装置6)
操舵装置6は、車両100の進行方向を変えるために運転者が操作するステアリングホイール102と、ステアリングホイール102に一体的に設けられたステアリングシャフト103とを備えている。
操舵装置6は、左右の前輪101に連結されたタイロッド104と、タイロッド104に連結されたラック軸105とを備えている。また、操舵装置6は、ラック軸105に形成されたラック歯105aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン106aを備えている。ピニオン106aを有するピニオンシャフト106は、トーションバー107を介して、連結シャフト108と連結されている。連結シャフト108は、自在継手等を介してステアリングシャフト103と連結されており、ステアリングホイール102の回転に連動して回転する。
操舵装置6は、トーションバー107の捩れ量に基づいて、ステアリングホイール102に加えられた操舵トルクTを検出するトルクセンサ109を有している。また、操舵装置6は、トルクセンサ109を収容するステアリングギヤボックス(不図示)に支持された電動モータ110と、電動モータ110の駆動力を減速してピニオンシャフト106に伝達する減速機構120とを有している。
電動モータ110は、巻線が二重化された2組の3相巻線である、第1巻線組111及び第2巻線組112を有する二重三相モータである。第1巻線組111のみを通電したときの最大出力と第2巻線組112のみを通電したときの最大出力は同一である。
操舵装置6は、電動モータ110の作動を制御する制御ユニット10を備えている。制御ユニット10には、上述したトルクセンサ109からの出力信号が入力される。また、制御ユニット10には、車両100に搭載される各種の機器を制御するための信号を流す通信を行うネットワーク(以下、「CAN」と称する場合がある。)を介して、車両100の移動速度である車速Vc等が入力される。
(制御ユニット10)
制御ユニット10は、第1巻線組111に流れる電流を制御する第1制御装置20と、第2巻線組112に流れる電流を制御する第2制御装置50と、を備えている。第1制御装置20及び第2制御装置50は、それぞれ、車両制御装置5とCANを介して通信することが可能になっている。
(第1制御装置20)
第1制御装置20は、第1巻線組111に流す電流値を決定する第1制御部21と、決定された電流値を第1巻線組111に供給させる第1駆動部22とを有している。
第1制御部21は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)等からなる算術論理演算回路を有している。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMから読み出したアプリケーションプログラムを実行する。
第1制御部21は、第1巻線組111に供給する目標電流It1を設定する第1設定部30を有する。第1設定部30については後で詳述する。
また、第1制御部21は、第1設定部30が設定した目標電流It1と、第1巻線組111に実際に流れる電流との偏差が零となるようにフィードバック制御を行う第1フィードバック(以下、「FB」と称する場合がある。)部40を有する。
第1駆動部22は、自動車に備えられたバッテリ(不図示)からの電源電圧を、第1巻線組111に供給する第1インバータ回路221と、第1制御部21からの駆動指令信号に基づいて、第1インバータ回路221の駆動を制御するためのPWM信号を生成し、生成したPWM信号を出力する第1生成部222とを有している。
(第2制御装置50)
第2制御装置50は、第2巻線組112に流す電流値を決定する第2制御部51と、決定された電流値を第2巻線組112に供給させる第2駆動部52とを有している。
第2制御部51は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)等からなる算術論理演算回路を有している。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMから読み出したアプリケーションプログラムを実行する。
第2制御部51と第1制御部21とは、ネットワーク45を介して、相互に通信可能である。ネットワーク45は、制御部間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されず、有線か無線かを問わず、これらを併用しても良い。無線の場合は、例えばブルートゥース(登録商標)であることを例示することができる。
第2制御部51は、第2巻線組112に供給する目標電流It2を設定する第2設定部60を有する。第2設定部60については後で詳述する。
また、第2制御部51は、第2設定部60が設定した目標電流It2と、第2巻線組112に実際に流れる電流との偏差が零となるようにフィードバック制御を行う第2FB部70を有する。
第2駆動部52は、バッテリ(不図示)からの電源電圧を、第2巻線組112に供給する第2インバータ回路521と、第2制御部51からの駆動指令信号に基づいて、第2インバータ回路521の駆動を制御するためのPWM信号を生成し、生成したPWM信号を出力する第2生成部522とを有している。
{第1設定部30、第2設定部60について}
図3は、第1設定部30及び第2設定部60の概略構成の一例を示す図である。
以下に、第1制御部21の第1設定部30、及び、第2制御部51の第2設定部60について説明する。
(第1設定部30)
第1設定部30は、トルクセンサ109にて検知された操舵トルクTを用いて目標電流Ie1を設定する第1EPS部31を有している。第1EPS部31は、運転者によるステアリングホイール102の操舵を支援するためのトルクを、電動モータ110が発生するための目標電流Ie1を設定する。
第1EPS部31は、ROMに記憶された、運転者の操舵を支援する機能のためのプログラムや各種の設定等をCPUが読み出して実行することで目標電流Ie1を設定することを例示することができる。
第1EPS部31は、操舵トルクTと車速Vcとを用いて目標電流Ie1を設定する。第1EPS部31は、操舵トルクTがプラスである場合には目標電流Ie1をプラス、操舵トルクTがマイナスである場合には目標電流Ie1をマイナスに設定することを例示することができる。また、第1EPS部31は、車速Vcが同じである場合には、操舵トルクTの絶対値が大きくなるほど目標電流Ie1の絶対値が大きくなるように設定し、操舵トルクTの絶対値が同じである場合には、車速Vcが低速であるほど目標電流Ie1の絶対値が大きくなるように設定することを例示することができる。
第1設定部30は、さらに、操舵装置6が自動操舵を行う際の目標電流Is1を設定する第1自動部32を有している。第1自動部32は、車両制御装置5等の他システムから送られてくる情報を元に、目標電流Is1を設定する。
第1自動部32は、衝突回避を行うための目標電流Ibを設定する衝突回避部321と、車両100が横滑りすることを抑制するための目標電流Irを設定する横滑り抑制部322と、車両100を駐車場等に停める駐車の際に前輪101の転動の支援を行うための目標電流Ipを設定する駐車支援部323と、を有する。
衝突回避部321は、ROMに記憶された、衝突回避機能のためのプログラムや各種の設定等をCPUが読み出して実行することで目標電流Ibを設定する。
横滑り抑制部322は、ROMに記憶された、横滑り抑制機能のためのプログラムや各種の設定等をCPUが読み出して実行することで目標電流Irを設定する。
駐車支援部323は、ROMに記憶された、駐車支援機能のためのプログラムや各種の設定等をCPUが読み出して実行することで目標電流Ipを設定する。
また、第1自動部32は、衝突回避部321が設定した目標電流Ibと、横滑り抑制部322が設定した目標電流Irと、駐車支援部323が設定した目標電流Ipとを加算することにより得た目標電流Id1(=Ib+Ir+Ip)を出力する第1自動設定部324を有する。
また、第1設定部30は、第1自動設定部324が出力した目標電流Id1と、後述する第2自動設定部624が出力した目標電流Id2とを加算することにより得た目標電流Is1(=Id1+Id2)を出力する第1合計設定部325を有する。
第1設定部30は、さらに、第2制御部51に異常が生じた場合に前輪101を転動させるための目標電流If1を設定する第1異常時設定部33を有している。
ここで、自動操舵システムにおいては、車両100の自動運転制御や運転支援制御に対応して行う自動操舵の実行中に異常が発生した場合でも、運転者が操舵に復帰するまで、又は、車両100が停止するまでは、最低限の動作を継続する必要がある。最低限の動作としては、前輪101の転動角の補正制御であることを例示することができる。例えば、自動操舵制御を行っている場合であって車両100が曲がり角を曲がっているときに、第2制御部51に異常が生じた場合には、曲がり終えるまで前輪101の転動角を適切な角度(例えば車両100が車線をはみ出さない角度)に制御する必要がある。第1異常時設定部33は、例えば車両100が曲がり終えるまで、前輪101の転動角の補正制御を行うための目標電流If1を設定する。
第1異常時設定部33は、予め定められた最低限の動作を実行するためのプログラムや各種の設定等をCPUが読み出して目標電流If1を設定する。
第1設定部30は、さらに、第1EPS部31が設定した目標電流Ie1と、第1自動部32が設定した目標電流Is1と、第1異常時設定部33が設定した目標電流If1とを用いて目標電流It1を設定する第1目標設定部35を有している。第1目標設定部35は、例えば、目標電流Ie1と、目標電流Is1と、目標電流If1とを加算することにより得た値を、目標電流It1として設定する(It1=Ie1+Is1+If1)。
(第2設定部60)
第2設定部60は、トルクセンサ109にて検知された操舵トルクTを用いて目標電流Ie2を設定する第2EPS部61を有している。第2EPS部61は、運転者によるステアリングホイール102の操舵を支援するためのトルクを、電動モータ110が発生するための目標電流Ie2を設定する。第2EPS部61は、第1EPS部31と同様であるので、詳細な説明は省略する。
第2設定部60は、操舵装置6が自動操舵を行う際の目標電流Is2を設定する第2自動部62を有している。第2自動部62は、車両制御装置5等の他システムから送られてくる情報を元に、目標電流Is2を設定する。
第2自動部62は、車両100が車線を維持するように前輪101の転動角の制御を行う場合の目標電流Ikを設定する維持部621と、車両100が車線を変更するように前輪101の転動角の制御を行う場合の目標電流Icを設定する変更部622と、を有する。
維持部621は、ROMに記憶された、車線維持支援機能のためのプログラムや各種の設定等をCPUが読み出して実行することで目標電流Ikを設定する。
変更部622は、ROMに記憶された、車線変更支援機能のためのプログラムや各種の設定等をCPUが読み出して実行することで目標電流Icを設定する。
また、第2自動部62は、維持部621が設定した目標電流Ikと、変更部622が設定した目標電流Icと、を加算することにより得た目標電流Id2(=Ik+Ic)を出力する第2自動設定部624を有する。
また、第2自動部62は、第2自動設定部624が出力した目標電流Id2と、第1設定部30の第1自動設定部324が出力した目標電流Id1とを加算することにより得た目標電流Is2(=Id2+Id1)を出力する第2合計設定部625を有する。
第2設定部60は、さらに、第1制御部21に異常が生じた場合の操舵支援のための目標電流If2を設定する第2異常時設定部63を有している。第2異常時設定部63は、第1異常時設定部33と同様であるので、詳細な説明は省略する。
第2設定部60は、さらに、第2EPS部61が設定した目標電流Ie2と、第2自動部62が設定した目標電流Is2と、第2異常時設定部63が設定した目標電流If2とを用いて目標電流It2を設定する第2目標設定部65を有している。第2目標設定部65は、例えば、目標電流Ie2と、目標電流Is2と、目標電流If2とを加算することにより得た値を、目標電流It2として設定する(It2=Ie2+Is2+If2)。
以下では、第1制御装置20が、第1EPS部31において目標電流Ie1を設定するとともに、目標電流Ie1を設定したことに起因して第1巻線組111に目標電流Ie1に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第1EPS制御」と称する場合がある。
また、第1制御装置20が、第1自動設定部324において目標電流Id1を設定するとともに、目標電流Id1を設定したことに起因して第1巻線組111に目標電流Id1に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第1自動操舵制御」と称する場合がある。
また、第1制御装置20が、第1合計設定部325において第2自動設定部624から受信した目標電流Id2を加算するとともに、目標電流Id2を加算したことに起因して第1巻線組111に目標電流Id2に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第2自動操舵制御」と称する場合がある。
また、第1制御装置20が、第1異常時設定部33において目標電流If1を設定するとともに、目標電流If1を設定したことに起因して第1巻線組111に目標電流If1に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第1異常時制御」と称する場合がある。
また、第2制御装置50が、第2EPS部61において目標電流Ie2を設定するとともに、目標電流Ie2を設定したことに起因して第2巻線組112に目標電流Ie2に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第2EPS制御」と称する場合がある。目標電流Ie1と目標電流Ie2とは同一であるので、第1EPS制御による電動モータ110の駆動力と第2EPS制御による電動モータ110の駆動力とは同一である。以下では、第1EPS制御と第2EPS制御とを区別する必要がない場合には、第1EPS制御と第2EPS制御とをまとめて「EPS制御」と称する場合がある。
また、第2制御装置50が、第2自動設定部624において目標電流Id2を設定するとともに、目標電流Id2を設定したことに起因して第2巻線組112に目標電流Id2に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第2自動操舵制御」と称する場合がある。つまり、第2自動操舵制御は、第2制御装置50が第2巻線組112に目標電流Id2に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御であるか、又は、第1制御装置20が第1巻線組111に目標電流Id2に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御である。いずれの場合も、第2自動操舵制御は、第2制御装置50が設定した目標電流Id2を用いて行われることから、第2自動操舵制御は、第2制御装置50が実行する機能として捉えることができる。
また、第2制御装置50が、第2合計設定部625において第1自動設定部324から受信した目標電流Id1を加算するとともに、目標電流Id1を加算したことに起因して第2巻線組112に目標電流Id1に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第1自動操舵制御」と称する場合がある。つまり、第1自動操舵制御は、第2制御装置50が第2巻線組112に目標電流Id1に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御であるか、又は、第1制御装置20が第1巻線組111に目標電流Id1に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御である。いずれの場合も、第1自動操舵制御は、第1制御装置20が設定した目標電流Id1を用いて行われることから、第1自動操舵制御は、第1制御装置20が実行する機能として捉えることができる。
また、第2制御装置50が、第2異常時設定部63において目標電流If2を設定するとともに、目標電流If2を設定したことに起因して第2巻線組112に目標電流If2に対応する電流を供給することで行う電動モータ110の駆動制御を、「第2異常時制御」と称する場合がある。目標電流If1と目標電流If2とは同一であるので、第1異常時制御による電動モータ110の駆動力と第2異常時制御による電動モータ110の駆動力とは同一である。以下では、第1異常時制御と第2異常時制御とを区別する必要がない場合には、第1異常時制御と第2異常時制御とをまとめて「異常時制御」と称する場合がある。
(操舵システム1の作用)
図4は、操舵装置6の作用を説明するための図である。
以下の説明において、第1制御部21と第2制御部51との間の通信に異常が生じている場合を「通信異常時」と称し、第1制御部21又は第2制御部51に異常が生じている場合を「制御部異常時」と称し、通信異常時及び制御部異常時ではない時を「正常時」と称する場合がある。
《正常時》
正常時においては、操舵装置6の第1制御装置20、第2制御装置50は、それぞれ、EPS制御、第1自動操舵制御及び第2自動操舵制御を実行する。つまり、第1制御部21の第1設定部30においては、第1EPS部31が設定した目標電流Ie1、第1自動設定部324が設定した目標電流Id1、及び、第2自動設定部624が設定した目標電流Id2を加算した目標電流It1(=Ie1+Id1+Id2)が設定される。また、第2制御部51の第2設定部60においては、第2EPS部61が設定した目標電流Ie2、第2自動設定部624が設定した目標電流Id2、及び、第1自動設定部324が設定した目標電流Id1を加算した目標電流It2(=Ie2+Id2+Id1)が設定される。そして、第1EPS部31が設定した目標電流Ie1と第2EPS部61が設定した目標電流Ie2とは同じであるので、第1制御部21の第1設定部30が設定する目標電流It1と、第2制御部51の第2設定部60が設定する目標電流It2とは、同じ値となる。
なお、第1異常時設定部33、第2異常時設定部63は、第1制御部21及び第2制御部51に異常が生じていないので、それぞれ、目標電流If1、目標電流If2を設定しない。
その結果、正常時においては、同じ値の目標電流に基づく、第1巻線組111に電流が供給されることに起因する駆動力と、第2巻線組112に電流が供給されることに起因する駆動力とを合計した駆動力にて、前輪101が転動させられる。
《通信異常時》
第1制御部21と第2制御部51との間の通信に異常が生じていない場合には、第1制御部21の第1設定部30は、第2制御部51の第2自動設定部624が出力する目標電流Id2を受信可能であるとともに、第2制御部51の第2設定部60は、第1制御部21の第1自動設定部324が出力する目標電流Id1を受信可能である。他方、通信異常時には、第1制御部21の第1設定部30は、第2制御部51の第2自動設定部624が出力する目標電流Id2を受信できないとともに、第2制御部51の第2設定部60は、第1制御部21の第1自動設定部324が出力する目標電流Id1を受信できない。
それゆえ、第1制御装置20は、EPS制御及び第1自動運転制御を実行し、第2制御装置50は、EPS制御及び第2自動運転制御を実行する。つまり、第1制御部21の第1設定部30においては、第1EPS部31が設定した目標電流Ie1と、第1自動設定部324が設定した目標電流Id1とを加算した目標電流It1(=Ie1+Id1)が設定される。また、第2制御部51の第2設定部60においては、第2EPS部61が設定した目標電流Ie2と、第2自動設定部624が設定した目標電流Id2とを加算した目標電流It2(=Ie2+Id2)が設定される。
このように、通信異常時においては、第1設定部30は、第2制御部51の第2設定部60から目標電流Id2を受信しないので、目標電流Ie1と目標電流Id1とを加算した目標電流It1(=Ie1+Id1)を設定する。また、第2設定部60は、第1制御部21の第1設定部30から目標電流Id1を受信しないので、目標電流Ie2と目標電流Id2とを加算した目標電流It2(=Ie2+Id2)を設定する。
その結果、通信異常時においては、第1巻線組111に電流が供給されることに起因する駆動力と、第2巻線組112に電流が供給されることに起因する駆動力とを合計した駆動力にて、前輪101が転動させられるが、第1巻線組111、第2巻線組112に供給される電流値は、正常時の電流値以下となる。ただし、EPS制御においては、通信異常時においても、正常時と同じ電流値となる。
《制御部異常時》
第1制御部21及び第2制御部51は、それぞれ、自身が正常に作動するか否かを診断する機能を有する。第1制御部21及び第2制御部51は、それぞれ、自身が正常に作動しない場合には、その旨を車両制御装置5に対して送信する。そして、車両制御装置5は、第1制御部21又は第2制御部51のいずれか一方の制御部から、当該一方の制御部が正常に作動しない旨を受信した場合には、他方の制御部に対して、当該一方の制御部が正常に作動しない旨を送信する。これにより、他方の制御部は、一方の制御部に異常が生じている制御部異常時であることを把握する。例えば、車両制御装置5は、第2制御部51から、正常に作動しない旨を受信した場合には、第1制御部21に対して、第2制御部51が正常に作動しない旨を送信する。これにより、第1制御部21は、第2制御部51に異常が生じている制御部異常時であることを把握する。
第1制御部21においては、第2制御部51が正常に作動しない旨を受信した制御部異常時には、第1自動部32は、目標電流Is1を設定しない。つまり、衝突回避部321、横滑り抑制部322及び駐車支援部323は、それぞれ、目標電流Ib、目標電流Ir、目標電流Ipを設定しない。また、第1自動設定部324、第1合計設定部325は、それぞれ、目標電流Id1、目標電流Is1を出力しない。ただし、第2制御部51が正常に作動しない旨を受信した制御部異常時に、衝突回避部321、横滑り抑制部322及び駐車支援部323は、それぞれ、目標電流Ib、目標電流Ir、目標電流Ipを設定するが、第1自動設定部324が目標電流Id1を出力しないか、目標電流Id1として0を出力するようにしても良い。第2制御部51が正常に作動しない場合には、第1合計設定部325は、目標電流Id2を受信しないので、目標電流Is1を出力しないか、目標電流Is1として0を出力する。
また、第1制御部21においては、第2制御部51が正常に作動しない制御部異常時には、第1EPS部31が目標電流Ie1を設定するとともに、第1異常時設定部33が目標電流If1を設定する。
そして、第1目標設定部35は、第1EPS部31が設定した目標電流Ie1と、第1異常時設定部33が設定した目標電流If1とを加算した値を、目標電流It1(=Ie1+If1)として設定する。
このように、第2制御部51に異常が生じた場合には、第1制御装置20は、自動操舵制御を行わずに、EPS制御と、異常時制御とを行う。
一方、第2制御部51においては、第1制御部21が正常に作動しない旨を受信した制御部異常時には、第2自動部62は、目標電流Is2を設定しない。つまり、維持部621、変更部622は、それぞれ、目標電流Ik、目標電流Icを設定しない。また、第2自動設定部624、第2合計設定部625は、それぞれ、目標電流Id2、目標電流Is2を出力しない。ただし、第1制御部21が正常に作動しない旨を受信した制御部異常時に、維持部621及び変更部622は、それぞれ、目標電流Ik、目標電流Icを設定するが、第2自動設定部624が目標電流Id2を出力しないか、目標電流Id2として0を出力するようにしても良い。第1制御部21が正常に作動しない場合には、第2合計設定部625は、目標電流Id1を受信しないので、目標電流Is2を出力しないか、目標電流Is2として0を出力する。
また、第2制御部51においては、第1制御部21が正常に作動しない制御部異常時には、第2EPS部61が目標電流Ie2を設定するとともに、第2異常時設定部63が目標電流If2を設定する。
そして、第2目標設定部65は、第2EPS部61が設定した目標電流Ie2と、第2異常時設定部63が設定した目標電流If2とを加算した値を、目標電流It2(=Ie2+If2)として設定する。
このように、第1制御部21に異常が生じた場合には、第2制御装置50は、自動操舵制御を行わずに、EPS制御と、異常時制御とを行う。
なお、車両制御装置5は、第1制御部21又は第2制御部51のいずれか一方の制御部から、当該一方の制御部が正常に作動しない旨を受信した場合に、運転者に、自動操舵制御を実行することができない旨を報知する。報知する態様は特に限定されない。例えば、車両制御装置5は、車両100のインストルメントパネルやナビゲーションシステムに設けられたディスプレイに、異常が生じたので自動操舵制御を実行することができない旨を表示することを例示することができる。
以上説明したように、操舵システム1においては、第1制御部21又は第2制御部51のいずれか一方の制御部に異常が生じた場合においても制御ユニット10がEPS制御を実行できるように、第1制御装置20と第2制御装置50との両方が同じEPS制御を実行できるように構成し、冗長性を確保している。
他方、第1制御部21又は第2制御部51のいずれか一方の制御部に異常が生じた場合にまで実行することが要求されない自動操舵制御に関しては、第1制御装置20と第2制御装置50との両方が同じ自動操舵制御を実行できるように構成せずに、冗長性を確保していない。このように構成された操舵システム1によれば、以下に述べる利点を享受することができる。
例えば、一方の制御装置に異常が生じた場合に備えて、第1制御装置20及び第2制御装置50が、それぞれ、同じ自動操舵制御を実行できるように構成し、冗長性を確保することも考えられる。
図5は、比較例に係る第1制御装置520及び第2制御装置550のブロック図の一例である。
比較例に係る第1制御装置520及び第2制御装置550においては、第1実施形態に係る第1制御装置20及び第2制御装置50に対して、それぞれ、第1設定部30に相当する第1設定部530、第2設定部60に相当する第2設定部560が異なる。以下、第1の実施形態に係る第1制御装置20及び第2制御装置50と異なる点について説明する。第1の実施形態に係る第1制御装置20及び第2制御装置50と比較例に係る第1制御装置520及び第2制御装置550とで、同じ構造、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
比較例に係る第1設定部530は、第1実施形態に係る第1設定部30に対して、第1自動部32に相当する第1自動部532が異なるとともに、第1異常時設定部33を有していない点が異なる。つまり、比較例に係る第1設定部530は、第1EPS部31と、第1自動部532とを有している。
そして、第1自動部532は、第1実施形態に係る第1自動部32が有する機能と第2制御装置50の第2自動部62が有する機能とを備える。例えば、第1自動部532は、第1自動部32が有する、衝突回避部321、横滑り抑制部322及び駐車支援部323と、第2自動部62が有する、維持部621及び変更部622と、を備える。そして、第1自動設定部324が、衝突回避部321が設定した目標電流Ibと、横滑り抑制部322が設定した目標電流Irと、駐車支援部323が設定した目標電流Ipと、維持部621が設定した目標電流Ikと、変更部622が設定した目標電流Icと、を加算することにより得た目標電流Is1(=Ib+Ir+Ip+Ik+Ic)を出力する。
また、比較例に係る第2設定部560は、第1実施形態に係る第2設定部60に対して、第2自動部62に相当する第2自動部562が異なるとともに、第2異常時設定部63を有していない点が異なる。つまり、比較例に係る第2設定部560は、第2EPS部61と、第2自動部562とを有している。
そして、第2自動部562は、第1実施形態に係る第2自動部62が有する機能と第1制御装置20の第1自動部32が有する機能とを備える。例えば、第2自動部562は、第2自動部62が有する、維持部621及び変更部622と、第1自動部32が有する、衝突回避部321、横滑り抑制部322及び駐車支援部323と、を備える。そして、第2自動設定部624が、衝突回避部321が設定した目標電流Ibと、横滑り抑制部322が設定した目標電流Irと、駐車支援部323が設定した目標電流Ipと、維持部621が設定した目標電流Ikと、変更部622が設定した目標電流Icと、を加算することにより得た目標電流Is2(=Ib+Ir+Ip+Ik+Ic)を出力する。すなわち、第2自動部562は、第1自動部532と同様に、第1実施形態に係る第1自動部32と第2自動部62とが備える機能の全てを備える。
以上のように構成された比較例に係る第1制御装置520は、第1実施形態に係る第1制御装置20とは異なり、維持部621及び変更部622が、それぞれ、目標電流Ik、目標電流Icを設定するのに必要なプログラムや各種の設定等をROMに記憶しておく必要がある。また、第2制御装置550は、第1実施形態に係る第2制御装置50とは異なり、衝突回避部321、横滑り抑制部322及び駐車支援部323が、それぞれ、目標電流Ib、目標電流Ir、目標電流Ipを設定するのに必要なプログラムや各種の設定等をROMに記憶しておく必要がある。
言い換えれば、第1実施形態に係る第1制御装置20は、比較例に係る第1制御装置520とは異なり、維持部621及び変更部622を備えていないので、目標電流Ik及び目標電流Icを設定するのに必要なプログラムや各種の設定等をROMに記憶しておく必要がない。一方で、第1制御装置20がROMに記憶しておく必要がある、第1異常時設定部33が目標電流If1を設定するのに必要なプログラムや各種の設定等の量は、目標電流Ik及び目標電流Icを設定するのに必要なプログラムや各種の設定等の量よりは少ない。その結果、第1実施形態に係る第1制御装置20は、比較例に係る第1制御装置520よりも、プログラム等の記憶領域が少なくても良い。また、維持部621、変更部622が、それぞれ、目標電流Ik、目標電流Icを設定するのに必要な負荷は、第1異常時設定部33が目標電流If1を設定するのに必要な負荷よりも高い。その結果、第1実施形態に係る第1制御装置20として、比較例に係る第1制御装置520よりも性能や記憶領域が劣る物を用いることができるので、第1制御装置520よりも製品コストを低くすることができる。あるいは、第1実施形態に係る第1制御装置20として、比較例に係る第1制御装置520と同等の性能や記憶領域の物を用いた場合には、衝突回避部321、横滑り抑制部322、駐車支援部323の他にも自動操舵に必要な機能を備えることができるので、貴重なリソースを効率的に活用することができる。
また、第1実施形態に係る第2制御装置50は、比較例に係る第2制御装置550とは異なり、衝突回避部321、横滑り抑制部322及び駐車支援部323を備えていないので、目標電流Ib、目標電流Ir及び目標電流Ipを設定するのに必要なプログラムや各種の設定等をROMに記憶しておく必要がない。一方で、第2制御装置50がROMに記憶しておく必要がある、第2異常時設定部63が目標電流If2を設定するのに必要なプログラムや各種の設定等の量は、目標電流Ib、目標電流Ir及び目標電流Ipを設定するのに必要なプログラムや各種の設定等の量よりは少ない。その結果、第1実施形態に係る第2制御装置50は、比較例に係る第2制御装置550よりも、プログラム等の記憶領域が少なくても良い。また、衝突回避部321、横滑り抑制部322、駐車支援部323が、それぞれ、目標電流Ib、目標電流Ir、目標電流Ipを設定するのに必要な負荷は、第2異常時設定部63が目標電流If2を設定するのに必要な負荷よりも高い。その結果、第1実施形態に係る第2制御装置50として、比較例に係る第2制御装置550よりも性能や記憶領域が劣る物を用いることができるので、第2制御装置550よりも製品コストを低くすることができる。あるいは、第1実施形態に係る第2制御装置50として、比較例に係る第2制御装置550と同等の性能や記憶領域の物を用いた場合には、維持部621、変更部622の他にも自動操舵に必要な機能を備えることができるので、貴重なリソースを効率的に活用することができる。
以上、説明したように、制御ユニット10は、電動機の一例としての電動モータ110の駆動を制御する複数の制御装置(例えば、第1制御装置20、第2制御装置50)を備える。そして、複数の制御装置は、複数の制御装置が正常である正常時及び複数の制御装置の内のいずれかの制御装置が異常である異常時の両方において、電動モータ110を作動させるために用いられる一般的機能の一例としてのEPS制御機能を有する。また、複数の制御装置は、正常時には用いられるが異常時には必要でない正常時機能の一例としての自動操舵制御機能を分散して有している。例えば、第1制御装置20が第1自動操舵制御機能に用いられる目標電流Id1を設定し、第2制御装置50が第2自動操舵制御機能に用いられる目標電流Id2を設定する。
以上のように構成された制御ユニット10によれば、複数の制御装置それぞれの性能を低くすることができる。また、複数の制御装置それぞれが有する必要がある、プログラム等の記憶領域を少なくすることができる。その結果、複数の制御装置それぞれの製品コストを低くすることができる。また、制御ユニット10によれば、自動操舵制御機能を複数の制御装置に分散しない構成と比較して、貴重なリソースを効率的に活用することができる。
なお、第1実施形態においては、第1制御装置20の第1設定部30が、衝突回避部321、横滑り抑制部322及び駐車支援部323を有し、第2制御装置50の第2設定部60が、維持部621及び変更部622を有するように分散しているが、第1設定部30及び第2設定部60に分散する機能の数や種類は特に限定されない。
また、複数の制御装置として、第1制御装置20と第2制御装置50との2つの制御装置から構成される例を示しているが、特に2つに限定されず、3以上の制御装置から構成されていても良い。例えば、電動モータ110の巻線組を3以上にするとともに、3以上の巻線組それぞれに供給する電流の値を制御する3以上の制御装置を備えても良い。
また、制御ユニット10においては、複数の制御装置は、それぞれ、異常時に電動モータ110を作動させるために用いられる異常時機能の一例としての異常時制御機能を有している。これにより、例えば一つの制御装置に異常が生じたとしても、前輪101の転動角の補正制御等の最低限の動作を継続することができる。
また、制御ユニット10においては、複数の制御装置の内の第1制御装置20は、正常時機能の内の第1機能の一例としての第1自動操舵制御機能を実現するための第1制御指令値の一例としての目標電流Id1を設定する。また、第2制御装置50は、正常時機能の内の第2機能の一例としての第2自動操舵制御機能を実現するための第2制御指令値の一例としての目標電流Id2を設定する。そして、第2制御装置50は、設定した目標電流Id2を第1制御装置20に送信し、第1制御装置20は、設定した目標電流Id1と、第2制御装置50から受信した目標電流Id2とを用いて電動モータ110の駆動を制御する。これにより、制御ユニット10によれば、第1制御装置20が目標電流Id1を設定する機能に加えて、目標電流Id2を設定する機能をも備える構成と比較して、製品コストを低くすることができるか、あるいは、目標電流Id2を設定する機能以外の他の機能を備える余力を持たせることができる。
また、第1制御装置20は、設定した目標電流Id1を第2制御装置50に送信し、第2制御装置50は、設定した目標電流Id2と、第1制御装置20から受信した目標電流Id1とを用いて電動モータ110の駆動を制御する。これにより、制御ユニット10によれば、第2制御装置50が目標電流Id2を設定する機能に加えて、目標電流Id1を設定する機能をも備える構成と比較して、製品コストを低くすることができるか、あるいは、目標電流Id1を設定する機能以外の他の機能を備える余力を持たせることができるので、貴重なリソースを効率的に活用することができる。
第1制御装置20又は第2制御装置50のいずれか一方の制御装置は、他方の制御装置が異常である場合には、目標電流Id1又は目標電流Id2の内の自身が送信する制御指令値を用いて電動モータ110の駆動を制御しない。例えば、第1制御装置20は、第2制御装置50が異常である場合には、目標電流Id1を出力しないか、0を出力する。第1制御装置20又は第2制御装置50が故障した場合には、自動操舵制御は必ずしも必要な機能ではないので、正常な制御装置の負荷を低下させることができるので、貴重なリソースを効率的に活用することができる。
ただし、第1制御装置20又は第2制御装置50のいずれか一方の制御装置は、他方の制御装置が異常である場合に、目標電流Id1又は目標電流Id2の内の自身が送信する制御指令値を用いて電動モータ110の駆動を制御しても良い。例えば、第1制御装置20は、第2制御装置50が異常である場合に、第1自動操舵制御を実行しても良い。また、第2制御装置50は、第1制御装置20が異常である場合に、第2自動操舵制御を実行しても良い。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る制御ユニット810の概略構成の一例を示す図である。
図7は、第2実施形態に係る操舵装置86の作用を説明するための図である。
第2実施形態に係る操舵装置86は、第1実施形態に係る操舵装置6に対して、通信異常時にも、自動操舵制御を実行しない点が異なる。以下、第1実施形態に係る操舵装置6と異なる点について説明し、第1実施形態に係る操舵装置6と同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態に係る操舵装置86は、第1実施形態に係る制御ユニット10に相当する制御ユニット810を備えている。
制御ユニット810は、第1実施形態に係る第1制御装置20に相当する第1制御装置820と、第1実施形態に係る第2制御装置50に相当する第2制御装置850とを備えている。
第1制御装置820は、第1実施形態に係る第1制御部21に相当する第1制御部821と、第1駆動部22(図2参照)とを有している。第2制御装置850は、第1実施形態に係る第2制御部51に相当する第2制御部851と、第2駆動部52(図2参照)とを有している。
第1制御部821は、第1実施形態に係る第1設定部30に相当する第1設定部830と、第1FB部40(図2参照)とを有する。
第1設定部830は、第1EPS部31と、第1実施形態に係る第1自動部32に相当する第1自動部832と、第1異常時設定部33と、第1目標設定部35とを有する。
第1自動部832は、第1実施形態に係る、衝突回避部321、横滑り抑制部322、駐車支援部323、第1自動設定部324、第1合計設定部325にそれぞれ相当する、衝突回避部841、横滑り抑制部842、駐車支援部843、第1自動設定部844、第1合計設定部845を有する。
第2制御部851は、第1実施形態に係る第2設定部60に相当する第2設定部860と、第2FB部70(図2参照)とを有する。
第2設定部860は、第2EPS部61と、第1実施形態に係る第2自動部62に相当する第2自動部862と、第2異常時設定部63と、第2目標設定部65とを有する。
第2自動部862は、第1実施形態に係る、維持部621、変更部622、第2自動設定部624、第2合計設定部625にそれぞれ相当する、維持部871、変更部872、第2自動設定部874、第2合計設定部875を有する。
第2実施形態に係る制御ユニット810においても、通信異常時には、第1制御部821の第1設定部830は、第2制御部851の第2自動設定部874が出力する目標電流Id2を受信できないとともに、第2制御部851の第2設定部860は、第1制御部821の第1自動設定部844が出力する目標電流Id1を受信できない。それゆえ、第1設定部830、第2設定部860は、それぞれ、通信異常が生じたことを把握することができる。
そして、第1設定部830の第1自動部832は、通信異常が生じた場合には、第2制御部851が正常に作動しない制御部異常時と同様に、目標電流Is1を設定しないようにしても良い。また、第2設定部860の第2自動部862は、通信異常が生じた場合には、第1制御部821が正常に作動しない制御部異常時と同様に、目標電流Is2を設定しないようにしても良い。
これにより、第2実施形態に係る操舵装置86は、通信異常時に、自動操舵制御を実行しないようにすることが可能となる。
なお、第1制御部821又は第2制御部851の少なくともいずれかは、通信異常が生じたことを把握した場合には、車両制御装置5に通知しても良い。そして、車両制御装置5は、通信異常が生じたことを受信した場合に、運転者に、自動操舵制御を実行することができない旨を報知すると良い。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態に係る制御ユニット910の概略構成の一例を示す図である。
図9は、第3実施形態に係る操舵装置96の作用を説明するための図である。
第3実施形態に係る操舵装置96は、第1実施形態に係る操舵装置6に対して、電動モータ110に相当する電動モータ310、制御ユニット10に相当する制御ユニット910が異なる。以下、第1実施形態に係る操舵装置6と異なる点について説明し、第1実施形態に係る操舵装置6と同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
電動モータ310は、1組の巻線組(不図示)を有する三相モータである点が、第1実施形態に係る電動モータ110と異なる。
制御ユニット910は、第1制御装置20と、第2制御装置50と、電動モータ310の巻線組に流れる電流を制御する制御装置として第1制御装置20と第2制御装置50とを切り替える切替装置90と、を備えている。
切替装置90は、正常時及び通信異常時には、第1制御装置20又は第2制御装置50のいずれか一方の制御装置が電動モータ310の巻線組に流れる電流を制御するようにし、当該一方の制御装置の制御部異常時には、他方の制御装置が電動モータ310の巻線組に流れる電流を制御するように切り替える。そして、切替装置90は、他方の制御装置又は車両制御装置5から出力された信号により切り替えることを例示することができる。
例えば、切替装置90は、正常時及び通信異常時には、第1制御装置20が電動モータ310の巻線組に流れる電流を制御するようにし、第1制御部21の制御部異常時には、第2制御装置50が電動モータ310の巻線組に流れる電流を制御するように切り替える。そして、切替装置90は、第2制御部51又は車両制御装置5から出力された信号により切り替えると良い。
以上のように構成された制御ユニット910においても、第1実施形態に係る制御ユニット10と同様に、第1制御装置20、第2制御装置50として、比較例に係る第1制御装置520、第2制御装置550よりも性能や記憶領域が劣る物を用いることができるので、製品コストを低くすることができる。あるいは、第1制御装置20、第2制御装置50として、比較例に係る第1制御装置520、第2制御装置550と同等の性能や記憶領域の物を用いた場合には、制御ユニット910全体で、自動操舵に用いられるより多くの機能を備えることができるので、貴重なリソースを効率的に活用することができる。
<第4実施形態>
図10は、第4実施形態に係る制御ユニット410の概略構成の一例を示す図である。
第4実施形態に係る操舵装置46は、第1実施形態に係る操舵装置6、第2実施形態に係る操舵装置86、第3実施形態に係る操舵装置96に対して、第1設定部30に相当する第1設定部930、第2設定部60に相当する第2設定部960が異なる。以下、第1実施形態に係る操舵装置6と異なる点について説明し、第1実施形態に係る操舵装置6と同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1設定部930は、第1設定部30に対して、第1EPS部31に相当する第1EPS部940が異なる。第2設定部960は、第2設定部60に対して、第2EPS部61に相当する第2EPS部970が異なる。
そして、第4実施形態に係る操舵装置46においては、第1実施形態に係る操舵装置6が自動操舵制御に関連する機能を分散して実現するのと同様に、EPS制御に関連する機能を、第1EPS部940と第2EPS部970とに分散して実現することを特徴とする。
より具体的には、第1EPS部940は、EPS制御に関連する複数の機能の内の一部の機能である第1機能、第2機能それぞれを実現するための目標電流I1、I2を設定する第1部941、第2部942を有する。第2EPS部970は、EPS制御に関連する複数の機能の内の一部の機能であって、第1EPS部940が実現する機能以外の機能である第3機能、第4機能それぞれを実現するための目標電流I3、I4を設定する第3部971、第4部972を有する。
また、第1EPS部940は、第1部941が設定した目標電流I1と、第2部942が設定した目標電流I2とを加算することにより得た目標電流Ih1(=I1+I2)を出力する第1EPS設定部944を有する。また、第2EPS部970は、第3部971が設定した目標電流I3と、第4部972が設定した目標電流I4とを加算することにより得た目標電流Ih2(=I3+I4)を出力する第2EPS設定部974を有する。
また、第1EPS部940は、第1EPS設定部944が出力した目標電流Ih1と、第2EPS設定部974が出力した目標電流Ih2とを加算することにより得た電流を、第1EPS部940が設定した目標電流Ie1(=Ih1+Ih2)として出力する第1EPS合計部945を有する。また、第2EPS部970は、第2EPS設定部974が出力した目標電流Ih2と、第1EPS設定部944が出力した目標電流Ih1とを加算することにより得た電流を、第2EPS部970が設定した目標電流Ie2(=Ih1+Ih2)として出力する第2EPS合計部975を有する。
以上のように構成された第4実施形態に係る操舵装置46によれば、EPS制御に関連する機能を第1EPS部940と第2EPS部970とに分散しているので、製品コストを低くすることができるとともに、貴重なリソースを効率的に活用することができる。
なお、第1EPS部940が、第1部941、第2部942を有し、第2EPS部970が、第3部971、第4部972を有するように分散しているが、第1EPS部940及び第2EPS部970に分散する機能の数や種類は特に限定されない。
1…操舵システム、5…車両制御装置、6,86,96…操舵装置、10,810,910…制御ユニット、20,820…第1制御装置、50,850…第2制御装置、21,821…第1制御部、51,851…第2制御部、30,830…第1設定部、60,860…第2設定部、32,832…第1自動部、62,862…第2自動部

Claims (8)

  1. 電動機の駆動を制御する複数の制御装置を備える制御ユニットであって、
    前記複数の制御装置は、
    前記複数の制御装置が正常である正常時及び前記複数の制御装置の内のいずれかの制御装置が異常である異常時の両方において、前記電動機を作動させるために用いられる一般的機能を有するとともに、
    前記正常時には用いられるが前記異常時には必要でない正常時機能を分散して有している、
    制御ユニット。
  2. 前記複数の制御装置は、それぞれ、前記異常時に前記電動機を作動させるために用いられる異常時機能を有している、
    請求項1に記載の制御ユニット。
  3. 前記複数の制御装置の内の第1制御装置は、前記正常時機能の内の第1機能を実現するための第1制御指令値を設定し、前記複数の制御装置の内の第2制御装置は、前記正常時機能の内の第2機能を実現するための第2制御指令値を設定し、
    前記第2制御装置は、設定した前記第2制御指令値を前記第1制御装置に送信し、
    前記第1制御装置は、設定した前記第1制御指令値と、前記第2制御装置から受信した前記第2制御指令値とを用いて前記電動機の駆動を制御する、
    請求項1に記載の制御ユニット。
  4. 前記第1制御装置は、設定した前記第1制御指令値を前記第2制御装置に送信し、
    前記第2制御装置は、設定した前記第2制御指令値と、前記第1制御装置から受信した前記第1制御指令値とを用いて前記電動機の駆動を制御する、
    請求項3に記載の制御ユニット。
  5. 前記第1制御装置又は前記第2制御装置のいずれか一方の制御装置は、他方の制御装置が異常である場合には、前記第1制御指令値又は前記第2制御指令値の内の自身が送信する制御指令値を用いて前記電動機の駆動を制御しない、
    請求項4に記載の制御ユニット。
  6. 前記正常時機能は、前記電動機が搭載された車両の自動運転又は運転支援の制御に関する機能である、
    請求項1に記載の制御ユニット。
  7. 前記一般的機能は、前記電動機が搭載された車両の操舵を支援する機能である、
    請求項1に記載の制御ユニット。
  8. 電動機と、
    前記電動機の駆動を制御する、請求項1から7のいずれか1項に記載の制御ユニットと、
    を備える操舵装置。
JP2022540972A 2022-06-30 2022-06-30 制御ユニット、操舵装置 Active JP7153827B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022159663A JP2024006861A (ja) 2022-06-30 2022-10-03 制御ユニット、操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2022/026379 WO2024004169A1 (ja) 2022-06-30 2022-06-30 制御ユニット、操舵装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022159663A Division JP2024006861A (ja) 2022-06-30 2022-10-03 制御ユニット、操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7153827B1 true JP7153827B1 (ja) 2022-10-14

Family

ID=83600558

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022540972A Active JP7153827B1 (ja) 2022-06-30 2022-06-30 制御ユニット、操舵装置
JP2022159663A Pending JP2024006861A (ja) 2022-06-30 2022-10-03 制御ユニット、操舵装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022159663A Pending JP2024006861A (ja) 2022-06-30 2022-10-03 制御ユニット、操舵装置

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP7153827B1 (ja)
WO (1) WO2024004169A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018130007A (ja) * 2016-11-11 2018-08-16 株式会社デンソー 回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
WO2018173561A1 (ja) * 2017-03-23 2018-09-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置
JP2020184821A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社デンソー 回転電機制御装置
JP2020195240A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社デンソー 多相回転機の制御装置
US20210206427A1 (en) * 2018-02-12 2021-07-08 Thyssenkrupp Presta Ag Method for providing steering assistance for an electromechanical steering system of a motor vehicle comprising a redundantly designed control device
US20210276613A1 (en) * 2018-06-20 2021-09-09 Thyssenkrupp Presta Ag Motor vehicle steering system with a control unit of redundant configuration

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018130007A (ja) * 2016-11-11 2018-08-16 株式会社デンソー 回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
WO2018173561A1 (ja) * 2017-03-23 2018-09-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置
US20210206427A1 (en) * 2018-02-12 2021-07-08 Thyssenkrupp Presta Ag Method for providing steering assistance for an electromechanical steering system of a motor vehicle comprising a redundantly designed control device
US20210276613A1 (en) * 2018-06-20 2021-09-09 Thyssenkrupp Presta Ag Motor vehicle steering system with a control unit of redundant configuration
JP2020184821A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社デンソー 回転電機制御装置
JP2020195240A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社デンソー 多相回転機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024006861A (ja) 2024-01-17
WO2024004169A1 (ja) 2024-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110235358B (zh) 车辆控制装置
JP5338544B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
EP2625088B1 (en) Electric power steering apparatus
JP6516792B2 (ja) 電動パワーステアリング装置を搭載した車両
WO2018016541A1 (ja) モータ制御装置および電動パワーステアリング装置
JP5326889B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
RU2731400C1 (ru) Система рулевого управления
JP2012056403A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5396861B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPWO2019049731A1 (ja) パワーステアリング装置の制御装置
JP6275211B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2021085168A1 (ja) モータ駆動システム
JP5754088B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US8983730B2 (en) Electric power steering apparatus
JP7153827B1 (ja) 制御ユニット、操舵装置
JP7342414B2 (ja) 操舵制御装置
WO2020184299A1 (ja) 電動機制御装置および電動機制御方法
JP4872614B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4483522B2 (ja) 電動パワーステアリング装置及び電力供給システム
JP7270463B2 (ja) 車両用ステアリング装置
JP2017210080A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009248921A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5131423B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2014121226A (ja) モータ駆動装置
JP7451890B2 (ja) 車両の駆動システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220701

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7153827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150