JP7151998B2 - ブレーキライニングの摩耗検出センサー、およびディスクブレーキ装置 - Google Patents
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Description
なお、以下の特許文献1には、上述したディスクブレーキ装置の全体的な構造や構成について記載されている。また、当該特許文献1に記載されているディスクブレーキ装置は
前記ブレーキディスクと導通状態にあるバックプレートに前記ブレーキライニングとともに取り付けられ、
硬度が前記ブレーキライニングの硬度以下の摩擦材からなる本体部と、前記本体部に互いに平行となるように埋設された複数のピンとを備え、
前記本体部は、使用前の前記ブレーキライニングの厚さ以下の厚さを有し、
複数の前記ピンは、基端が本体部の外方に露出して外部回路に導線を介して接続されるとともに、前記バックプレートに対して絶縁された状態となるように、それぞれの先端が、前記本体部の厚さに対して互いに異なる深さ位置まで埋設され、
前記外部回路は、前記本体部の摩耗に伴って所定の前記ピンの先端が露出した際、所定の前記ピンが前記ブレーキディスクを経由して前記バックプレートと導通したことを検出する、
ことを特徴とするブレーキライニングの摩耗検出センサーとしている。
前記摩耗検出センサーと前記ブレーキライニングとがバックプレートに取り付けられ、
前記摩耗検出センサーは、前記ピンの先端が前記ブレーキディスクに対向するように前記バックプレートに取り付けられ、
ブレーキライニングの段階的な摩耗状態を報知する出力手段と、
前記外部回路が検出した前記ピンと前記ブレーキディスクとの導通状態に応じ、前記段階的な摩耗状態を前記出力手段に報知させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするディスクブレーキ装置としている。
前記制御手段は、前記ブレーキライニングの摩耗に伴って前記外部回路が検出する前記ピンと前記ブレーキディスクとの導通状態が変化すると、前記出力手段により、消灯中あるいは点灯中にあるランプの一つを点灯あるいは消灯させるディスクブレーキ装置とすることもできる。
図3は、本発明の実施例に係るブレーキライニングの摩耗検出センサーを備えたディスクブレーキ装置の機能ブロック構成を示す図である。実施例に係る摩耗検出センサー10は、ディスクブレーキ装置101のブレーキライニング(5L,5R)のバックプレート51に取り付けられている。そして、ディスクブレーキ装置101は、摩耗検出センサー10が出力する信号に基づいてブレーキライニング(5L,5R)の摩耗状態を段階的に報知するための制御部20を付帯する。制御部20は、摩耗検出センサー10と導線からなる信号線21を介して接続されているとともに、ブレーキライニング(5L,5R)の摩耗状態を作業者に表示や音声で報知するための出力部22を備えている。そして、制御部20は、摩耗検出センサー10からの信号の入力状態に応じて出力部22に適宜な報知内容を音声や表示により出力する。
ところで、出力部22がブレーキライニング5の摩耗状態をディスクブレーキ装置101の管理者や作業者に報知する際には、制御部20に文字表示が可能なディスプレイを出力部22として備えさせ、摩耗状態を文字によって報知することも可能である。しかし、ブレーキライニング5の摩耗は、ディスクブレーキ装置101の安全性にも関わるものであることから、出力部22は、ブレーキライニング5の摩耗状態を、管理者や作業者が確実かつ瞬時に認識できる方法で報知することが望ましい。図6に、摩耗状態を確実、かつ瞬時に認識できるようにするための出力部22の報知方法の一例を示した。図6(A)~図6(D)は、それぞれ、図5(A)~(D)に対応する摩耗状態を出力部22が報知している状態を示している。図6(A)~(D)に示したように、出力部22は、左右方向に並んだ三つ一組のランプ(23a~23c,24a~24c)を二組備え、各組が左右に間隙dを介して配置されている。左右に間隙dを有して配置された三つ一組のランプ(23a~23c,24a~24c)は、それぞれ、左右のブレーキライニング5に取り付けられた摩耗検出センサー10が備える3本の検出ピン(12a~12c)に対応している。また、各組の三つのランプ(23a~23c,24a~24c)は、左右方向で対面する側を内側として、各組における最も内側のランプ(23a,24a)、中央のランプ(23b,24b)、および外側のランプ(24c,24c)が、それぞれ、第1検出ピン12a、第2検出ピン12b、および第3検出ピン12cに対応している。
上記実施例に係る摩耗検出センサー10では、3本の検出ピン(12a~12c)を備えていたが、もちろん、検出ピンの数は、複数であれば、何本であってもよい。より多数の検出ピンを設けることで、より詳細なブレーキライニング5の摩耗状態を検出することができる。
3L,3R ブレーキレバー、4 ブレーキシュー、
5,5L,5R ブレーキライニング、10,110 摩耗検出センサー、
11 摩耗検出センサーの本体部、12 共通電極ピン、
12a~12c 検出ピン(第1~第3検出ピン)、20 制御部 21 信号線、
22 出力部、23a~23c、24a~24c ランプ、
51,151 バックプレート
Claims (6)
- 導電性のブレーキディスクを備えたディスクブレーキ装置において、摩擦材からなるブレーキライニングの摩耗状態を検出するセンサーであって、
前記ブレーキディスクと導通状態にあるバックプレートに前記ブレーキライニングとともに取り付けられ、
硬度が前記ブレーキライニングの硬度以下の摩擦材からなる本体部と、前記本体部に互いに平行となるように埋設された複数のピンとを備え、
前記本体部は、使用前の前記ブレーキライニングの厚さ以下の厚さを有し、
複数の前記ピンは、基端が本体部の外方に露出して外部回路に導線を介して接続されるとともに、前記バックプレートに対して絶縁された状態となるように、それぞれの先端が、前記本体部の厚さに対して互いに異なる深さ位置まで埋設され、
前記外部回路は、前記本体部の摩耗に伴って所定の前記ピンの先端が露出した際、所定の前記ピンが前記ブレーキディスクを経由して前記バックプレートと導通したことを検出する、
ことを特徴とするブレーキライニングの摩耗検出センサー。 - 請求項1に記載の摩耗検出センサーであって、
前記バックプレートは、前記本体部を露出させるための開口を有し、
複数の前記ピンは、基端が前記開口の形成領域に配置された状態で前記本体部に埋設されている、
ブレーキライニングの摩耗検出センサー。 - 請求項1又は2に記載の摩耗検出センサーであって、前記ピンは、前記本体部よりも軟質な素材で構成されていることを特徴とするブレーキライニングの摩耗検出センサー。
- 請求項3に記載の摩耗検出センサーであって、前記ピンが真鍮で構成されていることを特徴とするブレーキライニングの摩耗検出センサー。
- 請求項1~請求項4のいずれかに記載の前記摩耗検出センサーを備えたディスクブレーキ装置であって、
前記摩耗検出センサーと前記ブレーキライニングとがバックプレートに取り付けられ、
前記摩耗検出センサーは、前記ピンの先端が前記ブレーキディスクに対向するように前記バックプレートに取り付けられ、
ブレーキライニングの段階的な摩耗状態を報知する出力手段と、
前記外部回路が検出した前記ピンと前記ブレーキディスクとの導通状態に応じ、前記段階的な摩耗状態を前記出力手段に報知させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするディスクブレーキ装置。 - 請求項5に記載のディスクブレーキ装置であって、
前記出力手段は、複数の前記ピンと同数のランプを備え、消灯しているランプの数で前記段階的な摩耗状態を報知し、
前記制御手段は、前記ブレーキライニングの摩耗に伴って前記外部回路が検出する前記ピンと前記ブレーキディスクとの導通状態が変化すると、前記出力手段により、消灯中あるいは点灯中にあるランプの一つを点灯あるいは消灯させる、
ことを特徴とするディスクブレーキ装置。
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