JP7150525B2 - 作業管理装置及び作業管理方法 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業を管理する作業管理装置及び作業管理方法に関する。
従来、基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業を管理する作業管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1には、システムの稼働に伴って時々刻々と実施の必要性が発生する支援作業を、その支援作業の実施の必要性が発生した都度、複数の作業者のいずれかに割り当てる対基板作業システム用支援作業管理装置において、割り当ての対象となる支援作業の実施に適した実施作業者を複数の作業者のうちから決定することが記載されている。そして、特許文献1には、割り当てた支援作業を開始する時刻である割当作業開始予定時刻を設定することが記載されている。
特許第4491418号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では割当作業開始予定時刻を作業者によらず一律に設定しており、部品実装ラインの生産性の低下を抑制する上で改善の余地があった。
本明細書では、部品実装ラインの生産性の低下を抑制する技術を開示する。
本明細書で開示する作業管理装置は、基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業を管理する作業管理装置であって、前記基板の生産情報、及び、前記作業を行う作業者の作業習熟度を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、所定の期間に発生する前記作業を前記生産情報に基づいて予測する予測処理と、前記予測処理で予測した前記作業を開始する開始予定時刻を前記作業習熟度に基づいて決定する決定処理と、を実行する。
作業者の作業習熟度によらず一律に開始予定時刻を決定すると、作業習熟度が低い作業者の場合に作業が間に合わず、部品実装ライン、或いは部品実装ラインの一部の装置が停止する虞がある。以降の説明では部品実装ライン、或いは部品実装ラインの一部の装置が停止することを単に部品実装ラインが停止するという。部品実装ラインが停止すると部品実装ラインの生産性が低下する。
上記の作業管理装置によると、作業者の作業習熟度に基づいて作業の開始予定時刻を決定するので、作業習熟度が低い作業者の場合は作業習熟度が高い作業者に比べて開始予定時刻を早くできる。これにより、作業習熟度が低い作業者が作業しても、作業が間に合わずに部品実装ラインが停止して生産性が低下することを抑制できる。
前記作業者に情報を報知する報知部を備え、前記制御部は、前記予測処理で予測した前記作業及び前記決定処理で決定した前記開始予定時刻を、前記報知部を介して前記作業者に報知する報知処理を実行してもよい。
上記の作業管理装置によると、予測した作業とその作業の開始予定時刻とを作業者に報知することにより、当該作業をその作業の開始予定時刻に開始するよう作業者に指示できる。
前記制御部は、前記予測処理で予測した複数の前記作業の識別情報と各前記作業の前記開始予定時刻とが対応付けられている作業スケジュールを作成してもよい。
上記の作業管理装置によると、例えば作成した作業スケジュールを作業者の端末に送信することにより、予測した作業とその作業の開始予定時刻とを作業者に報知できる。なお、作成した作業スケジュールの用途はこれに限られるものではなく、例えば管理者が作業者を管理するために用いることもできる。
前記記憶部は各前記作業の難易度を更に記憶し、前記制御部は、前記予測処理で予測した前記作業を前記作業者に割り当てる割り当て処理であって、前記難易度が所定値以上の前記作業については予め設定されている前記作業者に優先して割り当てる割り当て処理を実行してもよい。
難易度が高い作業にその作業に不慣れな作業者を割り当てると作業に時間がかかるため、作業が間に合わずに部品実装ラインが停止する虞がある。
上記の作業管理装置によると、難易度が所定値以上の作業については予めその作業に慣れている作業者を設定しておき、当該作業にその作業者を優先して割り当てることにより、作業が間に合わなくなる可能性を低減できる。
前記作業習熟度は前記作業者が前記作業に要する作業時間であってもよい。
上記の作業管理装置によると、作業時間を作業習熟度として用いるので、例えば作業習熟度を「高」「低」の2段階で評価する場合に比べてより詳細に作業習熟度を評価できる。これにより、作業の開始予定時刻を作業者に応じてより適切に決定できる。
前記制御部は、前記作業者が前記作業を開始した時刻である実績開始時刻を取得する開始時刻取得処理と、前記作業者が前記作業を終了した時刻である実績終了時刻を取得する終了時刻取得処理と、前記実績開始時刻から前記実績終了時刻までの時間に基づいて前記作業時間を更新する更新処理と、を実行してもよい。
上記の作業管理装置によると、作業者のスキルの向上に応じて作業習熟度を自動で更新できる。
前記制御部は、前記更新処理において、前記記憶部に記憶されている前記作業時間と前記実績開始時刻から前記実績終了時刻までの時間との平均値で更新してもよい。
作業者の作業時間はばらつくこともある。上記の作業管理装置によると、記憶部に記憶されている作業時間と実績開始時刻から実績終了時刻までの時間との平均値で更新するので、平均値を用いない場合に比べて作業時間の精度を向上させることができる。
前記作業者が他の前記作業者に前記作業を説明しながら前記作業を行う教育モードの設定を受け付ける受付部を備え、前記記憶部は、前記作業者が他の前記作業者に前記作業を説明しながら前記作業を行う場合の前記作業時間である教育時作業時間を更に記憶し、前記制御部は、前記決定処理において、前記教育モードが設定されている場合は前記教育時作業時間を用いて前記開始予定時刻を決定してもよい。
作業者が他の作業者に作業を説明しながら作業を行う場合の作業時間は通常の作業時間より長くなる。このため、その場合も通常の作業時間を用いて開始予定時刻を決定すると作業が間に合わず、部品実装ラインが停止する虞がある。
上記の作業管理装置によると、教育モードが設定されている場合は教育時作業時間を用いて開始予定時刻を決定するので、他の作業者を教育しながら作業を行う際に作業が間に合わないことによって部品実装ラインが停止する虞を低減できる。
前記作業者に情報を報知する報知部を備え、前記制御部は、前記開始予定時刻の所定時間前に前記報知部を介して前記作業者に前記作業の作業指示を報知する第1の作業指示処理を実行してもよい。
上記の作業管理装置によると、作業者が開始予定時刻を忘れていて作業が開始されない可能性を低減できる。
前記制御部は、前記第1の作業指示処理において、前記作業者が前記作業に要する作業時間も報知してもよい。
上記の作業管理装置によると、作業時間内に作業を終了するよう作業者に促すことができる。
前記制御部は、前記予測処理において、前記作業を終了させる期限である終了期限時刻を更に予測し、前記第1の作業指示処理において、前記終了期限時刻も報知してもよい。
上記の作業管理装置によると、終了期限時刻の前に作業を終了するよう作業者に促すことができる。
前記作業者に情報を報知する報知部と、当該作業管理装置に前記作業の開始を通知する操作を受け付ける操作部と、を備え、前記制御部は、前記作業者が前記作業に要する作業時間から前記操作を受け付けた時からの経過時間を減じた残り時間を、前記報知部を介して前記作業者に報知してもよい。
上記の作業管理装置によると、作業者は作業時間内に作業を終了させるための残り時間を知ることができるので、作業時間内に作業を終了させるための目安にすることができる。
前記制御部は、前記予測処理において、前記作業を終了させる期限である終了期限時刻を更に予測し、前記作業者が前記作業を終了した時刻である実績終了時刻を取得する終了時刻取得処理と、前記実績終了時刻が、次の前記作業の前記終了期限時刻から前記作業者が当該次の前記作業に要する作業時間を減じた時刻を過ぎている場合に、以降の前記作業の前記開始予定時刻を再決定する第1の再決定処理と、を実行してもよい。
何らかの理由で前の作業の実績終了時刻が次の作業の開始予定時刻を超えることもあり得る。前の作業の実績終了時刻が、次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎている場合は部品実装ラインが停止するので、それ以降の作業の開始予定時刻を決定し直す必要がある。
上記の作業管理装置によると、前の作業の実績終了時刻が、次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎている場合は開始予定時刻を再決定するので、部品実装ラインが再開した後も作業者の作業習熟度に応じて適切な時刻に作業を開始させることができる。
前記制御部は、前の前記作業が次の前記作業の前記開始予定時刻までに終了しなかった場合は、次の前記作業が可能な別の作業者に前記次の前記作業を割り当ててもよい。
上記の作業管理装置によると、前の作業が次の作業の開始予定時刻までに終了しなかった場合は次の作業を別の作業者に割り当てるので、部品実装ラインが停止することを抑制できる。これにより部品実装ラインの生産性の低下を抑制できる。
前記作業者に情報を報知する報知部を備え、前記制御部は、前記部品実装ラインに異常が発生した場合に、前記報知部を介して前記作業者に異常対処作業の作業指示を報知する第2の作業指示処理と、前記異常対処作業以降の前記作業の前記開始予定時刻を再決定する第2の再決定処理と、を実行してもよい。
部品実装ラインに異常が発生した場合は部品実装ラインが停止する。上記の作業管理装置によると、部品実装ラインに異常が発生した場合はそれ以降の作業の開始予定時刻を再決定するので、部品実装ラインが再開した後も作業者の作業習熟度に応じて適切な時刻に作業を開始させることができる。
本明細書で開示する作業管理方法は、基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業をコンピュータによって管理する作業管理方法であって、前記コンピュータが、所定の期間に発生する前記作業を前記基板の生産情報に基づいて予測する予測ステップと、前記コンピュータが、前記予測ステップで予測した前記作業を開始する開始予定時刻を、前記作業を行う作業者の作業習熟度に基づいて決定する決定ステップと、を含む。
上記の作業管理方法によると、部品実装ラインが停止して生産性が低下することを抑制できる。
本明細書によって開示される発明は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
実施形態1に係る基板製造設備の模式図 表面実装機の上面図 管理コンピュータの電気的構成を示すブロック図 携帯端末の電気的構成を示すブロック図 装置情報テーブルの模式図 作業者情報テーブルの模式図 作業情報テーブルの模式図 作業習熟度テーブルの模式図 スケジュール予定実績テーブルの模式図 1日単位スケジュール画面の模式図 時間単位スケジュール画面の模式図(10:00~11:00) 時間単位スケジュール画面の模式図(11:00~12:00) リスケジュール後の1日単位スケジュール画面の模式図 リスケジュール後の時間単位スケジュール画面の模式図(11:00~12:00) 作業指示画面の模式図(作業開始前) 作業指示画面の模式図(作業中) 作業指示画面の模式図(作業終了後) リスケジュールされた作業スケジュールを表示している1日単位スケジュール画面の模式図 管理コンピュータによって実行される処理(通常時)のフローチャート 携帯端末によって実行される処理(通常時)のフローチャート 管理コンピュータによって実行される処理(異常発生時)のフローチャート 携帯端末によって実行される処理(異常発生時)のフローチャート 実施形態2に係る作業情報テーブルの模式図 作業習熟度テーブルの模式図 実施形態3に係る作業者Aの作業スケジュールの模式図(リスケジュール前) 作業者Bの作業スケジュールの模式図(リスケジュール前) 作業者Aの作業スケジュールの模式図(リスケジュール後) 作業者Bの作業スケジュールの模式図(リスケジュール後) 実施形態4に係る作業情報テーブルの模式図 作業者情報テーブルの模式図
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図13に基づいて説明する。なお、以降の説明では同一の構成部材には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)基板製造設備
図1を参照して、実施形態1に係る基板製造設備1について説明する。基板製造設備1は、基板2(図2参照)に部品E(図2参照)を実装する複数の部品実装ライン10と、部品実装ライン10に関する作業を管理する作業管理装置11(管理コンピュータ12、及び、作業者3が所持する携帯端末13)とを備えている。
各部品実装ライン10はLAN(Local Area Network)などの通信ネットワーク14を介して管理コンピュータ12と通信可能に接続されている。各携帯端末13は通信ネットワーク14に接続されているアクセスポイント15を介して管理コンピュータ12と通信可能に接続されている。
(1-1)部品実装ライン
部品実装ライン10はローダー20、スクリーン印刷機21、印刷検査機22、ディスペンサ23、複数台の表面実装機24、実装後外観検査機25、リフロー装置26、硬化後外観検査装置27及びアンローダー28を備えており、これらが複数のコンベア29を介して直列に接続されている。
ローダー20はラックに収納されている基板2をスクリーン印刷機21に供給する装置である。
スクリーン印刷機21は基板2の表面に半田ペーストをスクリーン印刷することによって回路を形成する装置である。
印刷検査機22はスクリーン印刷機21によってスクリーン印刷された回路を検査する装置である。
ディスペンサ23は基板2に接着剤を塗布する装置である。ディスペンサ23は接着剤が収容されている交換可能なシリンジを備えている。
表面実装機24は基板2に部品Eを実装する装置である。表面実装機24の構成については後述する。
実装後外観検査機25は表面実装機24によって部品Eが実装された後の基板2の外観を検査する装置である。
リフロー装置26は半田ペーストを高温下で溶解させ、部品Eと基板2上の電極(いわゆるランド)とを電気的に接続する装置である。
硬化後外観検査装置27はリフロー装置26によって溶解された半田ペーストが硬化した後に基板2の外観を検査する装置である。
アンローダー28は硬化後外観検査装置27から送り出された基板2をラックに収納する装置である。
(1-2)表面実装機
図2を参照して、表面実装機24の一例について説明する。以降の説明では図2に示す左右方向をX方向、前後方向をY方向という。また、以降の説明では図2に示す右側を上流側、左側を下流側という。
表面実装機24は基板2を搬送する基板搬送装置30、図示しないバックアップ装置、基板2に搭載する部品Eを供給する4つのテープ部品供給装置31、テープ部品供給装置31によって供給された部品Eを基板2に実装する部品実装装置32、及び、これらを制御する図示しない制御装置を備えている。
基板搬送装置30は基板2をX方向の上流側から作業位置Aに搬入し、作業位置Aで部品Eが実装された基板2を下流側に搬出するものである。基板搬送装置30はX方向に循環駆動する一対のコンベアベルト30A及び30B、それらのコンベアベルト30A及び30Bを駆動する図示しないコンベア駆動モータなどを備えている。後側のコンベアベルト30Aは前後方向に移動可能であり、基板2の幅に応じて2つのコンベアベルト30Aと30Bとの間隔を調整可能である。
図示しないバックアップ装置は作業位置Aの下方に配置されている。バックアップ装置は基板2の品種に応じた位置にセットされる複数のバックアップピンを備えており、作業位置Aに基板2が搬送されるとバックアップピンを上昇させて基板2を下から支持する。
テープ部品供給装置31は部品実装装置32のY方向の両側においてX方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に配されている。これらのテープ部品供給装置31には複数のフィーダ33がX方向に横並び状に整列して取り付けられている。各フィーダ33は複数の部品Eが収容された部品テープが巻回されたリール、及び、リールから部品テープを引き出す電動式のテープ送出装置等を備えており、部品実装装置32側の端部に設けられた部品供給位置から部品Eを一つずつ供給する。
なお、ここでは部品供給装置としてテープ部品供給装置31を例に説明するが、部品供給装置は部品Eが載置されているトレイを供給する所謂トレイフィーダであってもよいし、半導体ウェハを供給するものであってもよい。
部品実装装置32はヘッドユニット34、及び、ヘッドユニット34を所定の可動範囲内でX方向及びY方向に搬送するヘッド搬送部35を備えている。
ヘッドユニット34は一列に配列されている複数の実装ヘッド34A、実装ヘッド34Aを昇降させるZ軸サーボモータ、実装ヘッド34Aを軸周りに回転させるR軸サーボモータなどを有している。実装ヘッド34Aは部品Eを吸着及び解放するものであり、ノズルシャフトと、ノズルシャフトの下端部に着脱可能に取り付けられている吸着ノズルとを有している。吸着ノズルにはノズルシャフトを介して図示しない空気供給装置から負圧及び正圧が供給される。吸着ノズルは負圧が供給されることによって部品Eを吸着し、正圧が供給されることによってその部品Eを解放する。
なお、ここでは複数の実装ヘッド34Aが一列に配列されているインライン型のヘッドユニット34を例に説明するが、ヘッドユニット34は例えば複数の実装ヘッド34Aが円周上に配列された所謂ロータリーヘッドであってもよい。
ヘッド搬送部35はヘッドユニット34をX方向に往復移動可能に支持しているビーム35A、ビーム35AをY方向に往復移動可能に支持している一対のY軸ガイドレール35B、ヘッドユニット34をX方向に往復移動させるX軸サーボモータ35C、ビーム35AをY方向に往復移動させるY軸サーボモータ35Dなどを備えている。
(1-3)作業管理装置の電気的構成
前述したように作業管理装置11は管理コンピュータ12と複数の携帯端末13とで構成されている。
先ず、図3を参照して、管理コンピュータ12の電気的構成について説明する。管理コンピュータ12は所謂パーソナルコンピュータであり、CPU40、RAM41、記憶部42、操作部43(受付部の一例)、表示部44及び有線通信部45(通信部の一例)を備えている。
CPU40は記憶部42に記憶されているプログラムを実行して管理コンピュータ12の各部を制御する。記憶部42はハードディスクなどの不揮発性の書き換え可能な記憶媒体を有する記憶装置であり、後述する生産情報、後述するデータベース、各種のプログラムなどが記憶される。操作部43はキーボードやマウスなどで構成されている。表示部44は例えば液晶ディスプレイである。有線通信部45は通信ネットワーク14に接続されている他の機器と通信するためのハードウェアである。
次に、図4を参照して、携帯端末13の電気的構成について説明する。携帯端末13は所謂タブレットコンピュータであり、CPU50、ROM51、RAM52、表示部53(報知部の一例)、タッチパネル54(操作部の一例)及び無線通信部55を備えている。
CPU50はROM51に記憶されているプログラムを実行して携帯端末13の各部を制御する。表示部53は例えば液晶ディスプレイである。無線通信部55はアクセスポイント15を介して管理コンピュータ12と通信するためのハードウェアである。
管理コンピュータ12のCPU40及び携帯端末13のCPU50は制御部の一例である。すなわち、本実施形態に係る制御部は管理コンピュータ12のCPU40と携帯端末13のCPU50とによって構成されている。
(2)部品実装ラインに関する作業
部品実装ライン10には一人以上の作業者が配置され、配置された作業者によって部品実装ライン10に関する種々の作業が行われる。部品実装ライン10に関する作業は部品実装ライン10の稼働中に行われる作業に限られず、部品実装ライン10の停止中に行われる作業も含まれる。また、部品実装ライン10に関する作業は部品実装ライン10に対して直接行われる作業に限られず、間接的な作業も含まれる。
図5Cを参照して、部品実装ライン10に関する作業の例について説明する。なお、以下に示す作業は一例であり、部品実装ライン10に関する作業はこれらに限定されるものではない。
(a)部品補給(交換)
部品補給(交換)は部品実装ライン10の稼働中にある種類の部品が収容されている部品テープで部品切れが発生した場合に、その部品と同じ種類の部品が収容されている部品テープに交換する作業である。
(b)部品補給(スプライシング)
部品補給(スプライシング)は、テープ部品供給装置31にセットされている部品テープの残りが少なくなった場合に、その部品テープの後端部にその部品テープと同じ種類の部品テープの先端部を繋ぎ合わせる作業である。
(c)部品補給(トレイ)
部品補給(トレイ)はトレイフィーダが用いられている場合に発生する作業であり、トレイに搭載されている部品の残りが少なくなった場合(あるいは部品切れが発生した場合)に、その部品と同じ種類の部品が搭載されているトレイと交換する作業である。
(d)半田補充
半田補充はスクリーン印刷機21に半田ペーストを補充する作業である。
(e)段取作業
段取作業は生産する基板2の品種を切り替えるときに行われる作業である。段取作業は部品実装ライン10を停止した状態で行われる。段取作業には、テープ部品供給装置31を切り替え後の品種に応じたテープ部品供給装置31に変更する作業、テープ部品供給装置31にセットされている部品テープを切り替え後の品種に応じた部品テープに変更する作業、バックアップ装置のバックアップピンの位置を切り替え後の品種に合わせて変更する作業などが含まれる。
(f)メンテナンス
各装置はその装置に固有のメンテナンスが行われる。例えば表面実装機24の場合は、吸着ノズルが部品Eを吸着した回数が閾値を超えると吸着ノズルを交換する、或いは吸着ノズルを洗浄するなどのメンテナンスが行われる。また、フィーダ33も所定数の部品Eを送り出す毎に所定のメンテナンスが行われる。メンテナンスにはメンテナンスの対象となる装置やメンテナンスの内容などによってメンテナンスAやメンテナンスBなどの複数の種類がある。
(g)部品庫移動
部品庫移動は各装置に補充する資材(半田ペーストや部品テープなど)を部品庫に取りに行く作業である。部品庫移動は部品実装ライン10に対して直接行われる作業ではなく、間接的な作業である。部品庫移動には移動先の異なる部品庫や取りに行く資材によって部品庫A移動や部品庫B移動などの複数の種類がある。
(h)異常対処
異常対処は部品実装ライン10に異常が発生した場合に異常を解消する作業である。異常対処には異常対処の対象となる装置や異常の内容に応じて異常対処Aや異常対処Bなどの複数の種類がある。
(3)データベース
図5A~図5C及び図6を参照して、管理コンピュータ12の記憶部42に記憶されているデータベースについて説明する。データベースには図5Aに示す装置情報テーブル60、図5Bに示す作業者情報テーブル61、図5Cに示す作業情報テーブル62、図5Dに示す作業習熟度テーブル63、及び、図6に示すスケジュール予定実績テーブル64が格納されている。
装置情報テーブル60は部品実装ライン10を構成している装置に関するテーブルであり、装置ID、装置名及び装置種別の3つのデータ項目からなっている。
作業者情報テーブル61は作業者に関するテーブルであり、作業者ID及び作業者名の2つのデータ項目からなっている。
作業情報テーブル62は作業に関するテーブルであり、作業ID(作業の識別情報の一例)、作業内容及び作業時間(初期値)の3つのデータ項目からなっている。
作業習熟度テーブル63は作業者の作業習熟度に関するテーブルであり、作業者ID、作業ID、作業可否及び作業時間(作業習熟度の一例)の4つのデータ項目からなっている。
作業可否は作業者IDによって示される作業者が作業IDによって示される作業を実行するスキルを有しているか否かを示すものであり、当該作業を実行するスキルを有している場合はYが設定され、スキルを有していない場合はNが設定される。例えば作業者IDが1の作業者は、作業IDが7(メンテナンスB)、10(異常対処A)及び11(異常対処B)の作業にNが設定されているのでこれらの作業は割り当てられない。
作業時間は作業者が作業の実行に要すると想定される時間である。作業時間には前述した作業情報テーブル62の作業時間(初期値)が初期値として設定され、作業者が作業を行う毎に後述する作業時間更新処理によって最新の作業時間に更新される。
作業時間が短いほど作業に習熟しているといえるので、作業時間は作業者の作業習熟度を表している。本実施形態では作業習熟度として作業時間を用いるので、例えば作業習熟度を「高」と「低」の2段階で評価する場合に比べて作業習熟度をより詳細に評価できる。
スケジュール予定実績テーブル64は作業者の1日(所定の期間の一例)の作業スケジュールと作業実績とが登録されるテーブルであり、作業者ID、装置ID、作業ID、部品ID、補足情報、開始予定時刻、終了期限時刻、実績開始時刻、実績終了時刻及び実績作業時間の10のデータ項目からなっている。
装置IDは作業の対象となる装置のIDである。なお、間接的な作業の場合は装置IDが空欄になる場合もある。部品IDは、例えば作業内容が部品補給である場合に、補給する部品Eの部品IDを示すものである。補足情報は作業に関する補足的な情報である。開始予定時刻は作業者が作業を開始する予定時刻であり、後述するスケジュール作成処理によって決定される。
終了期限時刻は作業を終了させる期限となる時刻であり、後述するスケジュール作成処理によって予測される。例えば10:00にある部品テープの残数が0になる場合、部品補給を10:00までに終了させないと作業対象の装置、或いは部品実装ライン10が停止する。このため、終了期限時刻は10:00となる。すなわち、終了期限時刻は、その時刻までに作業を終了しないと作業対象の装置、或いは部品実装ライン10が停止する時刻である。
実績開始時刻は作業者が実際に作業を開始した時刻である。実績終了時刻は作業者が実際に作業を終了した時刻である。実績作業時間は作業者が実際に作業に要した時間である。
(4)作業管理装置によって実行される処理
作業管理装置11は、スケジュール作成処理、スケジュール報知処理、作業指示処理、作業時間更新処理、作業遅れ発生時のリスケジュール処理、異常発生時のリスケジュール処理などを実行する。
(4-1)スケジュール作成処理
スケジュール作成処理は、前述した作業スケジュールを作成する処理である。ある日の作業スケジュールを作成する場合、スケジュール作成処理は例えばその日の前日に実行される。スケジュール作成処理では、管理コンピュータ12は以下の手順1~4を実行することによって作業スケジュールを作成する。
(手順1)1日に発生する作業及びその作業の終了期限時刻の予測
管理コンピュータ12は、1日に発生する作業とその作業の終了期限時刻とを基板2の生産情報に基づいて予測する(予測処理の一例)。生産情報は、その日に生産する基板2の品種、各品種の基板2を生産する順序、品種ごとの生産枚数、一基板当たりの生産に要する時間(サイクルタイム)、一基板当たりに塗布する半田ペーストの量、一の基板2に搭載される部品Eの部品ID、各部品テープに保持されている部品Eの数などである。
なお、生産情報はこれらに限られるものではなく、1日に発生する作業とその作業の終了期限時刻との予測に必要な任意の情報を生産情報として用いることができる。
(手順2)作業者の割り当て
管理コンピュータ12は予測した各作業にその作業を行う作業者を割り当てる(割り当て処理の一例)。作業者の割り当ては適宜の方法で行うことができる。例えば3人の作業者がいる場合、発生する作業の順にそれら3人の作業者を順に割り当ててもよい。ただし、管理コンピュータ12は、ある作業に作業者を割り当てるとき、当該作業の作業可否にNが設定されている作業者は割り当てない。なお、管理者が管理コンピュータ12を操作して手動で作業者を割り当ててもよい。
(手順3)作業時間に基づく開始予定時刻の決定
管理コンピュータ12は予測した各作業について、その作業の開始予定時刻を、その作業の終了期限時刻とその作業に割り当てた作業者の作業時間(すなわち作業習熟度)とに基づいて決定する(決定処理の一例)。
例えば、ある作業の終了期限時刻が10:30であり、余裕を見て終了期限時刻の10分前である10:20に作業が終わるように開始予定時刻を決定するとする。この場合、その作業を割り当てた作業者Aの作業時間が10分であるとすると、管理コンピュータ12は上記の10:20より10分前の10:10を開始予定時刻として決定する。これに対し、その作業に割り当てた作業者Bの作業時間が作業者Aより5分長い15分であるとすると、管理コンピュータ12は作業者Aより5分早い10:05を開始予定時刻として決定する。すなわち、管理コンピュータ12は開始予定時刻を作業者の作業習熟度に基づいて決定する。
(手順4)作業の登録
管理コンピュータ12は、予測した各作業について、作業者ID、装置ID、作業ID、部品ID、補足情報及び開始予定時刻をスケジュール予定実績テーブル64に登録する。これにより作業スケジュールが作成される。
(4-2)スケジュール報知処理
図7A、図7B及び図7Cを参照して、スケジュール報知処理について説明する。例えば作業者が出勤して携帯端末13の電源を投入すると、携帯端末13は管理コンピュータ12に当該作業者の後述する1日単位の作業スケジュールの送信を要求し、管理コンピュータ12は当該作業者の作業スケジュールを携帯端末13に送信する。携帯端末13は作業スケジュールを受信すると表示部53に受信した作業スケジュールを表示する(報知処理の一例)。これにより作業者にその日の作業スケジュールが報知される。
携帯端末13は作業スケジュールを1日単位で表示すること、及び、時間単位で表示することができる。以下、具体的に説明する。
図7Aは、1日単位で作業スケジュールを表示する1日単位スケジュール画面71の一例である。1日単位スケジュール画面71には時間毎にその時間に予定されている作業の件数が作業内容ごとに表示される。例えば9:00から10:00までに部品補給が2件予定されている場合は、9:00から10:00の表示領域に「部品補給2件」と表示される。
図7Bは、時間単位で作業スケジュールを表示する時間単位スケジュール画面72の一例である。時間単位スケジュール画面72は1日単位スケジュール画面71で時間帯を選択すると表示される。例えば10:00に予定されている作業の時間単位スケジュール画面72を表示させる場合は、作業者は1日単位スケジュール画面71の10:00~11:00の表示領域を押下する。
時間単位スケジュール画面72には、選択された時間に予定されている各作業の情報が一覧表示される。作業の情報は、例えば作業内容が部品補給である場合は、作業の開始予定時刻、作業対象となる装置の装置名、部品名、補給方法、及び、補足情報である。なお、作業の情報は作業内容によって異なる。
図7Cは1日単位スケジュール画面71で11:00~12:00の表示領域を押下した場合の時間単位スケジュール画面72の一例である。
(4-3)作業指示処理
図8A~8Cを参照して、作業指示処理について説明する。管理コンピュータ12は、各作業について、その作業の開始予定時刻の10分前(所定時間前の一例)になるとその作業が割り当てられている作業者の携帯端末13に作業指示を送信する。なお、10分前は一例であり、開始予定時刻の何分前に作業指示を送信するかは適宜に決定できる。携帯端末13は作業指示を受信すると表示部53に作業指示を表示する(第1の作業指示処理の一例)。
図8Aは作業指示を表示する作業指示画面73の一例である。作業指示画面73には現在時刻、作業者名、作業指示の対象となる作業の作業名、終了期限時刻、作業内容、作業時間、作業開始ボタン75、作業終了ボタン76などが表示される。
作業内容には指示する作業に応じた情報が表示される。例えば部品交換の場合は、部品交換の対象となる装置の装置名、部品名、補給方法、補足情報などが表示される。
作業開始ボタン75は作業者が携帯端末13に作業の開始を通知するためのボタンである。作業終了ボタン76は作業者が携帯端末13に作業の終了を通知するためのボタンである。
また、作業指示画面73には作業の状態を示す情報として「通知中」という文字列が表示される。「通知中」は作業が未だ開始されていないことを意味している。
図8Bは、作業者が作業開始ボタン75を押下したときから30秒が経過した時点の作業指示画面73である。携帯端末13は作業開始ボタン75が押下されると「通知中」に替えて「対応中」という文字列を表示する。また、携帯端末13は、作業開始ボタン75が押下されると、作業時間に替えて、作業時間から作業開始ボタン75が押下された時からの経過時間を減じた残り時間を秒単位で表示する。
図8Cは、作業終了ボタン76が押下された後の作業指示画面73を示している。作業者が作業終了ボタン76を押下すると、携帯端末13は「対応中」に替えて「完了」という文字列を表示し、残り時間に「作業完了済」という文字列を表示する。
(4-4)作業時間更新処理
携帯端末13は、前述した作業指示画面73で作業開始ボタン75が押下されると管理コンピュータ12に作業開始通知を送信し、作業終了ボタン76が押下されると管理コンピュータ12に作業終了通知を送信する。
管理コンピュータ12は、携帯端末13から作業開始通知を受信すると、作業開始通知を受信した時刻を実績開始時刻として取得する(実績開始時刻取得処理の一例)。時刻は管理コンピュータ12に備えられている時計部から取得してもよいし、通信ネットワーク14を介して外部から取得してもよい。同様に、管理コンピュータ12は、携帯端末13から作業終了通知を受信すると、作業終了通知を受信した時刻を実績終了時刻として取得する(終了時刻取得処理の一例)。
そして、管理コンピュータ12は、作業習熟度テーブル63に登録されている作業時間を、実績開始時刻から実績終了時刻までの時間(すなわち実績作業時間)で更新する(更新処理の一例)。
なお、管理コンピュータ12は、作業習熟度テーブル63に登録されている作業時間を、当該作業時間と実績作業時間との平均値で更新してもよい。
(4-5)作業遅れ発生時のリスケジュール処理
作業遅れ発生時のリスケジュール処理は、作業の遅れが生じてその後の作業スケジュールに影響がでる場合に作業スケジュールを組み直す処理である。以降の説明では作業スケジュールを組み直すことをリスケジュールという。
例えば、図7Bにおいて10:20から開始される作業である補給作業(交換)に遅れが生じたとする。ここではこの作業のことを前の作業という。そして、次の作業である10:35から開始される補給作業(スプライシング)の作業時間が15分であり、終了期限時刻が11:00であるとする。
この場合に、前の作業が遅れて10:40に終了したとする。この場合、次の作業の作業時間は15分であるので、10:40分から次の作業を開始しても10:55に作業が終了することになり、終了期限時刻である11:00より前に作業が終了する。終了期限時刻より前に作業が終了すれば部品実装ライン10は停止しないので、前の作業の遅れは作業スケジュールに影響しないといえる。
これに対し、前の作業が遅れて10:55に終了したとする。この場合、10:55から当該ある作業を開始すると終了時刻は11:10となり、次の作業の終了期限時刻である11:00を超えてしまう。作業が終了期限時刻を超えると部品実装ライン10が停止するため、それ以降の作業が全体に遅れることになり、作業スケジュールに影響する。
このため、管理コンピュータ12は、作業の遅れが発生した場合(言い換えると前の作業の実績終了時刻が次の作業の開始予定時刻を過ぎている場合)は、作業スケジュールに影響するか否か(すなわち前の作業の実績終了時刻が次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎているか否か)を判断し、作業スケジュールに影響する場合(すなわち前の作業の実績終了時刻が次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎている場合)は作業スケジュールをリスケジュールする。なお、次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻は、当該次の作業の作業開始期限時刻と言い換えることもできる。
例えば前述した例の場合、前の作業が遅れて10:55に終了したとすると、次の作業が終了する時刻は11:10となるので、11:00~11:10までの10分間は部品実装ライン10が停止する。このため、管理コンピュータ12は以降の作業の開始予定時刻を10分ずつ繰り下げる(第1の再決定処理の一例)。これにより作業スケジュールがリスケジュールされる。
管理コンピュータ12は作業スケジュールをリスケジュールすると、リスケジュールした作業スケジュールを携帯端末13に送信する。携帯端末13は作業スケジュールを受信すると表示部53に受信した作業スケジュールを表示する。
図7Dに示すように、作業スケジュールをリスケジュールすると、1日単位スケジュール画面71には開始予定時刻が変更された作業が含まれる時間帯に「変更」という文字列が表示される。図7Eはリスケジュールした作業スケジュールの11:00~12:00の時間単位スケジュール画面72を示している。図示するように時間単位スケジュール画面72にはリスケジュールされた開始予定時刻が表示される。具体的には、図7Eに示す各作業の開始予定時刻は、図7Cに示す各作業の開始予定時刻より10分遅くなっている。
なお、一人の作業者の作業が遅れて一の部品実装ライン10が停止した場合は、その部品実装ライン10に配置されている他の作業者の作業スケジュールにも影響する。このため、部品実装ライン10に複数の作業者が配置されている場合は、他の作業者の作業スケジュールもリスケジュールされる。
(4-5)異常発生時のリスケジュール処理
部品実装ライン10で何らかの異常が発生すると、異常対処のための作業が発生する。このため、管理コンピュータ12は、何らかの異常が発生すると、作業スケジュールに異常対処作業を割り込ませる。また、異常が発生するとそれ以降の作業も全体に遅れることになり、作業スケジュールをリスケジュールする必要がある。このため、管理コンピュータ12は異常が発生すると作業スケジュールをリスケジュールする。
図9は11:00に異常が発生した場合のリスケジュールされた作業スケジュールを示している。例えば異常対処作業の作業時間が1時間であるとする。この場合、管理コンピュータ12は11:00に異常対処作業を割り込ませるとともに、11:00以降に予定されていた作業の予定開始時刻を、12:00~13:00の休憩を挟んで1時間繰り下げる(第2の再決定処理の一例)。これにより作業スケジュールがリスケジュールされる。
管理コンピュータ12は作業スケジュールをリスケジュールすると、リスケジュールした作業スケジュールを携帯端末13に送信する。図9に示すように、携帯端末13は作業スケジュールを受信すると表示部53に受信した作業スケジュールを表示する。図9に示すように、異常対処作業を割り込ませた場合は、異常対処作業の右側に「割込」という文字列が表示される。また、開始予定時刻が変更された作業の右側には「変更」という文字列が表示される。
(5)通常時の作業管理装置の作動
先ず、図10を参照して、管理コンピュータ12によって実行される処理(通常時)について説明する。
S101では、管理コンピュータ12は、いずれかの作業の開始予定時刻の10分前の時刻が到来したか否かを判断し、到来した場合はS102に進み、到来していない場合は所定時間経過後に再度S101を実行する。
S102では、管理コンピュータ12は開始予定時刻の10分前の時刻が到来した作業の作業指示を携帯端末13に送信する(第1の作業指示処理)。
S103では、管理コンピュータ12は携帯端末13から作業開始通知を受信するまで待機し、作業開始通知を受信するとその時の時刻を実績開始時刻として取得する(実績開始時刻取得処理)。
S104では、管理コンピュータ12は携帯端末13から作業終了通知を受信するまで待機し、作業終了通知を受信するとその時の時刻を実績終了時刻として取得する(終了時刻取得処理)。
S105では、管理コンピュータ12は前述した作業遅れ発生時のリスケジュール処理の前半を実行することにより、作業に遅れが発生したか否か、及び、遅れが発生した場合はその遅れが作業スケジュールに影響するか否かを判断する。以下、具体的に説明する。
先ず、管理コンピュータ12は、S104で取得した実績終了時刻が次の作業の開始予定時刻を過ぎているか否かを判断する。管理コンピュータ12は、実績終了時刻が次の作業の開始予定時刻を過ぎていない場合は、作業に遅れが発生していないと判断してS108に進む。
これに対し、実績終了時刻が次の作業の開始予定時刻を過ぎている場合は、管理コンピュータ12は作業に遅れが発生していると判断し、実績終了時刻が次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎているか否かを判断する。管理コンピュータ12は、実績終了時刻が次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎている場合は、作業の遅れがその後の作業スケジュールに影響すると判断してS106に進む。
これに対し、実績終了時刻が次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎていない場合は、管理コンピュータ12は作業の遅れがその後の作業スケジュールに影響しないと判断してS108に進む。
S106では、管理コンピュータ12は前述した作業遅れ発生時のリスケジュール処理の後半を実行することにより、作業スケジュールをリスケジュールする(第1の再決定処理)。
S107では、管理コンピュータ12はリスケジュールした作業スケジュールを携帯端末13に送信する。
S108では、管理コンピュータ12は前述した作業時間更新処理を実行することにより、作業習熟度テーブル63の作業時間を更新する(更新処理)。具体的には、管理コンピュータ12は、作業習熟度テーブル63の作業時間を、S103で取得した実績開始時刻からS104で取得した実績終了時刻までの時間で更新する。
次に、図11を参照して、携帯端末13によって実行される処理(通常時)について説明する。
S201では、携帯端末13はS102で管理コンピュータ12から送信された作業指示を受信し、受信した作業指示を作業指示画面73に表示する(第1の作業指示処理)。
S202では、携帯端末13は作業開始ボタン75が押下されるまで待機し、作業開始ボタン75が押下されると管理コンピュータ12に作業開始通知を送信する。
S203では、携帯端末13は作業終了ボタン76が押下されるまで待機し、作業終了ボタン76が押下されると管理コンピュータ12に作業終了通知を送信する。
S204では、携帯端末13は管理コンピュータ12からリスケジュールされた作業スケジュールを受信する。
S205では、携帯端末13は受信した作業スケジュールを表示する。
(6)異常発生時の作業管理装置の作動
先ず、図12を参照して、管理コンピュータ12によって実行される処理(異常発生時)について説明する。部品実装ライン10を構成している各装置は異常が発生すると発生した異常を表す異常発生情報(装置ID、異常の識別コードなど)を管理コンピュータ12に送信する。本処理は管理コンピュータ12が異常発生情報を受信すると開始される。
S301では、管理コンピュータ12はいずれかの作業者に異常対処作業を割り当て、当該作業者の携帯端末13に異常対処作業の作業指示を送信する(第2の作業指示処理)。
S302では、管理コンピュータ12は携帯端末13から作業開始通知を受信するまで待機し、作業開始通知を受信するとS303に進む。
S303では、管理コンピュータ12は携帯端末13から作業終了通知を受信するまで待機し、作業終了通知を受信するとS304に進む。
S304では、管理コンピュータ12は前述した異常発生時のリスケジュール処理を実行することにより、作業スケジュールをリスケジュールする(第2の再決定処理)。
S305では、管理コンピュータ12はリスケジュールした作業スケジュールを携帯端末13に送信する。
S306では、管理コンピュータ12は作業習熟度テーブル63の作業時間を更新する(更新処理)。
次に、図13を参照して、携帯端末13によって実行される処理(異常発生時)について説明する。
S401では、携帯端末13はS301で管理コンピュータ12から送信された異常対処作業の作業指示を受信し、受信した作業指示を作業指示画面73に表示する(第2の作業指示処理)。
S402では、携帯端末13は作業開始ボタン75が押下されるまで待機し、作業開始ボタン75が押下されると管理コンピュータ12に作業開始通知を送信する。
S403では、携帯端末13は作業終了ボタン76が押下されるまで待機し、作業終了ボタン76が押下されると管理コンピュータ12に作業終了通知を送信する。
S404では、携帯端末13は管理コンピュータ12からリスケジュールされた作業スケジュールを受信する。
S405では、携帯端末13は受信した作業スケジュールを表示する。
(7)実施形態の効果
実施形態1に係る作業管理装置11によると、作業者の作業時間(すなわち作業習熟度)に基づいて作業の開始予定時刻を決定するので、作業時間が長い作業者(すなわち作業習熟度が低い作業者)の場合は作業時間が短い作業者(すなわち作業習熟度が高い作業者)に比べて開始予定時刻を早くできる。これにより、作業習熟度が低い作業者が作業しても、作業が終了期限時刻に間に合わずに部品実装ライン10が停止して生産性が低下することを抑制できる。
作業管理装置11によると、予測した作業と開始予定時刻とを作業者に報知することにより、当該作業を開始予定時刻に開始するよう作業者に指示できる。
作業管理装置11によると、作業時間を作業習熟度として用いるので、例えば作業習熟度を「高」「低」の2段階で評価する場合に比べてより詳細に評価できる。これにより、作業の開始予定時刻を作業者に応じてより適切に決定できる。
作業管理装置11によると、実績開始時刻から実績終了時刻までの時間に基づいて作業時間を更新するので、作業者のスキルの向上に応じて作業習熟度を自動で更新できる。
作業管理装置11によると、作業習熟度テーブル63に設定されている作業時間を、当該作業時間と実績開始時刻から実績終了時刻までの時間との平均値で更新するので、平均値を用いない場合に比べて作業時間の精度を向上させることができる。
作業管理装置11によると、開始予定時刻の10分前に携帯端末13に作業指示を表示させるので、作業者が開始予定時刻を忘れていて作業が開始されない可能性を低減できる。
作業管理装置11によると、作業指示を表示させるとき、作業時間も表示させるので、作業時間内に作業を終了するよう作業者に促すことができる。
作業管理装置11によると、作業指示を表示させるとき、終了期限時刻も表示させるので、終了期限時刻の前に作業を終了するよう作業者に促すことができる。
作業管理装置11によると、作業開始ボタン75が押下された時からの経過時間を作業時間から減じた残り時間を携帯端末13に表示させるので、作業者は作業時間内に作業を終了させるための残り時間を知ることができる。これにより、作業者は作業時間内に作業を終了させるための目安とできる。
作業管理装置11によると、前の作業の実績終了時刻が、次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻を過ぎている場合は開始予定時刻を再決定するので、部品実装ライン10が再開した後も作業者の作業習熟度に応じて適切な時刻に作業を開始させることができる。
作業管理装置11によると、部品実装ライン10に異常が発生した場合はそれ以降の作業の開始予定時刻を再決定するので、部品実装ライン10が再開した後も作業者の作業習熟度に応じて適切な時刻に作業を開始させることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図14Aないし図14Bによって説明する。
作業者は他の作業者を教育するために作業を説明しながら作業を行う場合がある。しかしながら、作業を説明しながら作業を行うと作業時間が長くなり、終了期限時刻までに作業が終了しない可能性がある。このため、実施形態2に係る作業管理装置11では教育モードを設定できる。
図14A及び図14Bを参照して、実施形態2に係る作業情報テーブル162及び作業習熟度テーブル163について説明する。図14Aに示すように、実施形態2に係る作業情報テーブル162には、複数の異なる作業毎にデータ項目として教育時作業時間(初期値)が設けられている。また、図14Bに示すように、実施形態2に係る作業習熟度テーブル163には、作業者の複数の異なる作業毎にデータ項目として教育時作業時間が設けられている。
管理者は、作業者に他の作業者を教育させる場合は、管理コンピュータ12を操作して教育モードを設定する。管理コンピュータ12は、教育モードが設定されている場合は、作業時間ではなく教育時作業時間を用いて開始予定時刻を決定する。
なお、教育モードは作業単位で設定してもよいし、作業者単位で設定してもよい。作業者単位で設定した場合は、当該作業者が行う全ての作業に教育時作業時間が用いられる。
実施形態2に係る作業管理装置11によると、教育モードが設定されている場合は教育時作業時間を用いて開始予定時刻を決定するので、他の作業者を教育しながら作業を行う際に作業が間に合わないことによって部品実装ライン10が停止する虞を低減できる。
<実施形態3>
次に、実施形態3を図15Aないし図15Dによって説明する。
前述した実施形態1では、前の作業の実績終了時刻が次の作業の終了期限時刻から当該次の作業の作業時間を減じた時刻(次の作業の作業開始期限時刻)を過ぎている場合は作業スケジュールをリスケジュールする場合を例に説明した。
これに対し、実施形態3では、前の作業が長引いて次の作業の開始予定時刻までに終了しなかった場合は、次の作業が可能な別の作業者に次の作業を割り当て、前の作業を行う作業者の作業スケジュール及び次の作業を行う別の作業者の作業スケジュールをリスケジュールする。
図15A~図15Dを参照して、リスケジュールの一例について説明する。図15Aは作業者Aの作業スケジュールであり、11:00~12:00に段取作業及び部品補給2件が表示されている。しかしながら、部品補給2件(前の作業)の作業が長引いており、段取作業(次の作業)の開始予定時刻が到来しても段取作業を開始できなかったとする。図15Bは別の作業者Bの作業スケジュールである。作業者Bは11:00~12:00に部品補給1件(教育モード)が予定されているが、段取作業を行うことは可能であるとする。
この場合、管理コンピュータ12は、図15Cに示すように作業者Aの作業スケジュールから11:00~12:00に実行される段取作業を削除し、図15Dに示すように作業者Bの作業スケジュールの11:00~12:00に段取作業を割り込ませる。
そして、管理コンピュータ12は、図15Cに示すように作業者Aの作業スケジュールの11:00~12:00に「変更」という文字列を表示させるとともに、図15Dに示すように作業者Bの作業スケジュールの11:00~12:00に「割込」という文字列を表示させる。
実施形態3に係る作業管理装置11によると、前の作業が長引いて次の作業の開始予定時刻までに終了しなかった場合は次の作業を別の作業者に割り当てるので、部品実装ライン10が停止することを抑制できる。これにより部品実装ライン10の生産性の低下を抑制できる。
<実施形態4>
次に、実施形態4を図16Aないし図16Bによって説明する。
図16Aに示すように、実施形態4に係る作業情報テーブル262には各作業の難易度を表すデータ項目が設けられている。図16Aに示す例では難易度が「高」「低」の2段階に分けられている。なお、ここでは難易度が「高」と「低」の2段階に分けられている場合を例に説明したが、難易度は3段階以上に分けられてもよい。
そして、図16Bに示すように、実施形態4に係る作業者情報テーブル261には作業可能難易度を表すデータ項目が設けられている。すなわち、難易度が所定値(ここでは「高」)以上の作業についてはその作業を行う作業者(言い換えるとその作業の作業可能難易度が「高」の作業者)が予め設定されている。
例えば、メンテナンスAは難易度が高である。このため、管理コンピュータ12は、前述した割り当て処理においてメンテナンスAに作業者を割り当てるとき、作業可能難易度が「高」である作業者を割り当てる。
ただし、メンテナンスAについての作業可能難易度が「高」である作業者がいないか又は作業可能難易度が「高」である作業者に他の作業が既に割り当てられている場合もある。その場合は、管理コンピュータ12は作業可能難易度が「低」の作業者を割り当てる。すなわち、管理コンピュータ12は、難易度が所定値(ここでは「高」)以上の作業については予め設定されている作業者を優先して割り当てる。
実施形態4に係る作業管理装置11によると、難易度が所定値以上の作業については予め設定されている作業者を優先して割り当てるので、作業が間に合わなくなる可能性を低減できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では作成した作業スケジュールを作業者の携帯端末13に表示する場合を例に説明した。しかしながら、作業スケジュールの用途はこれに限られるものではなく、任意の用途に用いることができる。例えば、作成した作業スケジュールは管理者が作業者を管理するために用いることもできる。
具体的には例えば、通常は作業者が1人であるとする。その場合、ある作業を作業者に割り当てるとき、割り当てる時間帯にその作業者に既に別の作業が割り当てられていると、当該ある作業を作業者に割り当てられないことによって部品実装ライン10が停止する虞がある。これに対し、ある期間に発生する作業を予め予測して作業スケジュールを作成すると、管理者は2人目の作業者が必要であることを事前に把握できるので、予め2人目の作業者を確保しておくといった対応が可能になり、部品実装ライン10が停止する虞を低減できる。
また、上述した作業スケジュールを作成すると管理者は作業者の空き時間を事前に把握できるので、空き時間が生じる場合は部品実装ライン10に関する作業とは別の作業を作業者に割り当てるなどにより、作業者の空き時間を減少させることができる。
また、上述した作業スケジュールを作成すると、1人で作業が可能であるところに2人の作業者を配置するといった無駄も低減できる。言い換えると、発生する作業に応じて適切に人員配置できる。
(2)上記実施形態では作業習熟度として作業時間を例に説明したが、作業習熟度はこれに限られない。例えば、作業習熟度は「高」と「低」の2段階で評価されてもよいし、10段階で評価されてもよい。
また、上記実施形態では作業習熟度が作業単位に設定されている場合を例に説明したが、作業習熟度は作業者単位で設定されてもよい。例えば、ある作業者の作業習熟度(標準作業時間を基準にした係数)が1.2であるとすると、作業毎の標準作業時間に1.2をそれぞれ乗算した時間をその作業者の作業毎の作業時間としてもよい。
(3)上記実施形態では作業管理装置11として管理コンピュータ12と複数の携帯端末13とを例に説明したが、作業管理装置11は管理コンピュータ12のみで構成されてもよい。その場合は管理コンピュータ12のCPU40が制御部の一例である。
また、管理コンピュータ12と携帯端末13との役割分担は上記実施形態に限定されるものではなく、管理コンピュータ12が実行している処理の一部を携帯端末13が実行してもよい。例えば、上記実施形態ではS101において管理コンピュータ12がいずれかの作業の開始予定時刻の10分前の時刻が到来したか否かを判断し、到来した場合は携帯端末13に作業指示を送信しているが、携帯端末13は既に作業スケジュールを受信しているので、10分前の時刻が到来したか否かを携帯端末13が判断してもよい。
(4)上記実施形態では所定の期間として1日を例に説明したが、所定の期間はこれに限られるものではなく、任意に決定できる。例えば、所定の期間は午前(8:30~12:00)や午後(13:00~17:30)であってもよい。
(5)上記実施形態では携帯端末13の表示部53に作業指示を表示することによって報知する場合を例に説明したが、音声によって報知してもよい。
1…基板製造設備、2…基板、3…作業者、10…部品実装ライン、11…作業管理装置、12…管理コンピュータ(コンピュータの一例)、13…携帯端末(作業者の端末の一例)、40…管理コンピュータのCPU(制御部の一例)、42…記憶部、43…操作部(受付部の一例)、50…携帯端末のCPU(制御部の一例)、53…表示部(報知部の一例)、54…タッチパネル(操作部の一例)、E…部品

Claims (17)

  1. 基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業を管理する作業管理装置であって、
    前記基板の生産情報、及び、前記作業を行う作業者の作業習熟度を記憶する記憶部と、
    制御部と、
    前記作業者が他の前記作業者に前記作業を説明しながら前記作業を行う教育モードの設定を受け付ける受付部と、
    を備え、
    前記作業習熟度は前記作業者が前記作業に要する作業時間であり、
    前記記憶部は、前記作業者が他の前記作業者に前記作業を説明しながら前記作業を行う場合の前記作業時間である教育時作業時間を更に記憶し、
    前記制御部は、
    所定の期間に発生する前記作業を前記生産情報に基づいて予測する予測処理と、
    前記予測処理で予測した前記作業を開始する開始予定時刻を前記作業習熟度に基づいて決定する決定処理と、
    を実行し、
    前記決定処理において、前記教育モードが設定されている場合は前記教育時作業時間を用いて前記開始予定時刻を決定する、作業管理装置。
  2. 基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業を管理する作業管理装置であって、
    前記基板の生産情報、及び、前記作業を行う作業者の作業習熟度を記憶する記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    所定の期間に発生する前記作業を前記生産情報に基づいて予測する予測処理と、
    前記予測処理で予測した前記作業を開始する開始予定時刻を前記作業習熟度に基づいて決定する決定処理と、
    を実行し、
    前記予測処理において、前記作業を終了させる期限である終了期限時刻を更に予測し、
    前記作業者が前記作業を終了した時刻である実績終了時刻を取得する終了時刻取得処理と、
    前記実績終了時刻が、次の前記作業の前記終了期限時刻から前記作業者が当該次の前記作業に要する作業時間を減じた時刻を過ぎている場合に、以降の前記作業の前記開始予定時刻を再決定する第1の再決定処理と、
    を実行する、作業管理装置。
  3. 基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業を管理する作業管理装置であって、
    前記基板の生産情報、及び、前記作業を行う作業者の作業習熟度を記憶する記憶部と、
    制御部と、
    前記作業者に情報を報知する報知部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    所定の期間に発生する前記作業を前記生産情報に基づいて予測する予測処理と、
    前記予測処理で予測した前記作業を開始する開始予定時刻を前記作業習熟度に基づいて決定する決定処理と、
    前記部品実装ラインに異常が発生した場合に、前記報知部を介して前記作業者に異常対処作業の作業指示を報知する第2の作業指示処理と、
    前記異常対処作業以降の前記作業の前記開始予定時刻を再決定する第2の再決定処理と、
    を実行する、作業管理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の作業管理装置であって、
    前記作業者に情報を報知する報知部を備え、
    前記制御部は、前記予測処理で予測した前記作業及び前記決定処理で決定した前記開始予定時刻を、前記報知部を介して前記作業者に報知する報知処理を実行する、作業管理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の作業管理装置であって、
    前記制御部は、前記予測処理で予測した複数の前記作業の識別情報と各前記作業の前記開始予定時刻とが対応付けられている作業スケジュールを作成する、作業管理装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の作業管理装置であって、
    前記記憶部は各前記作業の難易度を更に記憶し、
    前記制御部は、前記予測処理で予測した前記作業を前記作業者に割り当てる割り当て処理であって、前記難易度が所定値以上の前記作業については予め設定されている前記作業者に優先して割り当てる割り当て処理を実行する、作業管理装置。
  7. 請求項2又は請求項3に記載の作業管理装置であって、
    前記作業習熟度は前記作業者が前記作業に要する作業時間である、作業管理装置。
  8. 請求項1又は請求項7に記載の作業管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記作業者が前記作業を開始した時刻である実績開始時刻を取得する開始時刻取得処理と、
    前記作業者が前記作業を終了した時刻である実績終了時刻を取得する終了時刻取得処理と、
    前記実績開始時刻から前記実績終了時刻までの時間に基づいて前記作業時間を更新する更新処理と、
    を実行する、作業管理装置。
  9. 請求項8に記載の作業管理装置であって、
    前記制御部は、前記更新処理において、前記記憶部に記憶されている前記作業時間と前記実績開始時刻から前記実績終了時刻までの時間との平均値で更新する、作業管理装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の作業管理装置であって、
    前記作業者に情報を報知する報知部を備え、
    前記制御部は、前記開始予定時刻の所定時間前に前記報知部を介して前記作業者に前記作業の作業指示を報知する第1の作業指示処理を実行する、作業管理装置。
  11. 請求項10に記載の作業管理装置であって、
    前記制御部は、前記第1の作業指示処理において、前記作業者が前記作業に要する作業時間も報知する、作業管理装置。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の作業管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記予測処理において、前記作業を終了させる期限である終了期限時刻を更に予測し、
    前記第1の作業指示処理において、前記終了期限時刻も報知する、作業管理装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の作業管理装置であって、
    前記作業者に情報を報知する報知部と、
    当該作業管理装置に前記作業の開始を通知する操作を受け付ける操作部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記作業者が前記作業に要する作業時間から前記操作を受け付けた時からの経過時間を減じた残り時間を、前記報知部を介して前記作業者に報知する、作業管理装置。
  14. 請求項1又は請求項3に記載の作業管理装置であって、
    前記制御部は、前の前記作業が次の前記作業の前記開始予定時刻までに終了しなかった場合は、次の前記作業が可能な別の作業者に前記次の前記作業を割り当てる、作業管理装置。
  15. 基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業をコンピュータによって管理する作業管理方法であって、
    前記コンピュータが、所定の期間に発生する前記作業を前記基板の生産情報に基づいて予測する予測ステップと、
    前記コンピュータが、前記予測ステップで予測した前記作業を開始する開始予定時刻を、前記作業を行う作業者の作業習熟度に基づいて決定する決定ステップと、
    を含み、
    前記作業習熟度は前記作業者が前記作業に要する作業時間であり、
    前記決定ステップにおいて、前記作業者が他の前記作業者に前記作業を説明しながら前記作業を行う教育モードが設定されている場合は、前記作業者が他の前記作業者に前記作業を説明しながら前記作業を行う場合の前記作業時間である教育時作業時間を用いて前記開始予定時刻を決定する、作業管理方法。
  16. 基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業をコンピュータによって管理する作業管理方法であって、
    前記コンピュータが、所定の期間に発生する前記作業を前記基板の生産情報に基づいて予測する予測ステップと、
    前記コンピュータが、前記予測ステップで予測した前記作業を開始する開始予定時刻を、前記作業を行う作業者の作業習熟度に基づいて決定する決定ステップと、
    を含み、
    前記予測ステップにおいて、前記作業を終了させる期限である終了期限時刻を更に予測し、
    前記コンピュータが、前記作業者が前記作業を終了した時刻である実績終了時刻を取得する終了時刻取得ステップと、
    前記コンピュータが、前記実績終了時刻が、次の前記作業の前記終了期限時刻から前記作業者が当該次の前記作業に要する作業時間を減じた時刻を過ぎている場合に、以降の前記作業の前記開始予定時刻を再決定する第1の再決定ステップと、
    を含む、作業管理方法。
  17. 基板に部品を実装する部品実装ラインに関する作業をコンピュータによって管理する作業管理方法であって、
    前記コンピュータが、所定の期間に発生する前記作業を前記基板の生産情報に基づいて予測する予測ステップと、
    前記コンピュータが、前記予測ステップで予測した前記作業を開始する開始予定時刻を、前記作業を行う作業者の作業習熟度に基づいて決定する決定ステップと、
    前記コンピュータが、前記部品実装ラインに異常が発生した場合に、報知部を介して前記作業者に異常対処作業の作業指示を報知する第2の作業指示ステップと、
    前記コンピュータが、前記異常対処作業以降の前記作業の前記開始予定時刻を再決定する第2の再決定ステップと、
    を含む、作業管理方法。
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