JP7148993B2 - 細胞構造体製造システム - Google Patents

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Description

本発明は、細胞の立体構造体を製造するための細胞構造体製造システムに関する。
従来、特許文献1および特許文献2に開示されるように、接触した細胞塊同士が融合する性質を利用して、針状体(ニードル)に細胞塊が互いに接するように細胞塊を串刺しにして、隣接した針状体の間でもそれぞれの針状体に串刺しにされた細胞塊が互いに接するような状態にして所定の期間だけ培養して成熟させて細胞構造体を形成する手法が開示されている。針状体は細胞塊を培養する期間内では、細胞塊を支持する暫定的な支持体としての役割を担う。ここで、細胞塊とは、単一細胞を結合培養して、複数の細胞の塊として形成された細胞塊、たとえばスフェロイドのことをいう。
これらの手法では、まず複数の単一細胞を細胞塊培養プレート(以下、「培養プレート」)内で培養し、複数の細胞塊を形成する。図9Aに示すように、培養プレート81では、培養プレート81の各細胞塊Sの細胞塊受容孔(以下、ウェル)81cに、培養液が充填されていて、細胞から生成された細胞塊Sが浸漬されている。そのため、培養期間中培養液を十分保持できるように底部に孔のないウェル81cが使用される。ここで、特許文献1に開示される第一の手法では、培養プレート81のウェル81cから細胞塊Sを一つずつ吸引して取り出し、その吸引した細胞塊Sを保持しながら移動させて、固定されている針状体に、突き刺していく手法である。したがって、この第一の手法では、細胞塊を形成する段階の底部に孔のないウェル81cを有する培養プレート81をそのまま使用することができる。
一方、特許文献2に開示される第二の手法では、細胞塊を移動させることなく、針状体を細胞塊に向けて移動させる手法である。すなわち、第二の手法では、移動しないように並べられた細胞塊に針状体を繰り返し昇降させて、複数の細胞塊が隣接するように串刺した複数の針状体を作製するものである。そして、それらの針状体を整列枠に整列させて所定の期間だけ培養し、成熟させて細胞構造体を形成する。第二の手法では、底部に孔を持たないウェル81cに受容されたままで細胞塊Sに針状体を穿刺しようとしても、針状体の先端がウェル81cの底部に衝突して、細胞塊を貫通させることができない。
そこで、第二の手法では、細胞塊Sが串刺しにされた針状体を作るために細胞塊Sを貫通するように穿刺する目的をもって、図9Bに示すように底部に針状体が貫通できる貫通孔82bを有するような、または図9Cに示すように針状体が貫通できる多孔質材82cを底部に有するような細胞塊を保持するための細胞塊保持孔(以下、ウェル孔)82aを備えた積層トレイ83に細胞塊Sを移載させる必要がある。
そして、底部を針状体が貫通できるようにしたウェル孔82aをもった積層トレイ83に細胞塊Sを移載させた後に、複数の細胞塊に細い針状体を繰り返し昇降させて、複数の細胞塊が隣接するように串刺となった針状体を作る。これを繰り返して、複数の細胞塊が隣接するように串刺となった複数の針状体を作る。これらの複数の細胞塊が隣接するように串刺となった複数の針状体を所定の形状に固定して、所定の期間だけ培養して成熟させて細胞構造体を形成する。成熟して形成された細胞構造体は、針状体から抜き取られ、たとえば再生医療用途または創薬支援用途の細胞製品として、使用される。
特許第4517125号明細書 国際公開第2016/047737号パンフレット
細胞構造体の形成では、対象物が細胞であるため外界の環境変化および菌等に弱い。したがって、細胞塊を積層トレイに移載する工程から細胞塊を穿刺および整列させる工程までを一貫した工程として、コンパクトな設備として清浄度一定以上のレベルに保ち汚染を防止でき且つ設備外の環境、特にウィルスまたは菌などの作業空間内部への侵入による細胞構造体の汚染を防ぐことができる清浄環境の中で実行することが好ましい。また、アクセスを行う作業者への感染を抑制することも必要となる。しかし、これらの工程を大きな空間で整えることは困難で、比較的局所的で小さな空間で行うことができる必要がある。
針状体で細胞塊を穿刺して細胞構造体を形成するための細胞構造体製造システムであって、内部を高い清浄度に保つことができる密閉空間であって、外部からのアクセスを可能とするアクセス開口を有するキャビネットと、複数の培養プレートであって、それぞれが複数の細胞塊受容孔を有し、外部で生成された複数の細胞塊が前記複数の細胞塊受容孔のそれぞれに収納されている前記複数の培養プレートのうちの一の培養プレートを培養プレート供給エリアで搬送装置に供給する培養プレート供給装置と、前記搬送装置で搬送された前記一の培養プレートの複数の細胞塊受容孔に収納されている細胞塊を、移載エリアで、それぞれが底部に前記針状体が貫通可能である複数の細胞塊保持孔を有する積層トレイの前記複数の細胞塊保持孔のそれぞれに吐出して移載する細胞塊注入装置を有する移載装置と、複数の針状体を格納した針状体供給機構から一本の針状体を抜き取って把持を行う針状体クランプ機構を有する穿刺装置であって、その針状体クランプ機構は、穿刺エリアで、その一本の針状体を前記積層トレイの前記複数の細胞塊保持孔のそれぞれの細胞塊の連続的な穿刺を行う針状体クランプ機構と、前記針状体クランプ機構は細胞塊を穿刺した前記針状体を整列ベース上に押し刺して把持の解除を行う穿刺装置と、を有する細胞構造体製造システムにより解決する。
本発明によれば、細胞塊を培養プレートから積層トレイに移載する工程から細胞塊を穿刺および整列させる工程までを一貫した工程として、清浄度維持および汚染防止が可能となる。
本発明の実施形態における細胞構造体製造システムを示した正面図である。 本発明の実施形態における細胞構造体製造システムの内部の上面図であって、図1の断面2-2を示している。 本発明の実施の形態における細胞構造体製造システムの機能構成図である。 本発明の実施形態における細胞構造体製造システムの作業工程図である。 本発明の実施例1における細胞構造体製造システムの培養プレート供給装置を示した斜視図である。 本発明の実施例1における細胞構造体製造システムの移載装置と穿刺装置とを示した斜視図である。 本発明の実施例1の細胞構造体製造システムの各工程のフローチャートを示している。 本発明の実施例2における細胞構造体製造システムの穿刺装置を示した斜視図である。 従来および本発明の実施の形態で使用される培養プレートのウェル部分の断面図である。 本発明の実施の形態で使用される積層トレイのウェル孔部分の一例の断面図である。 本発明の実施の形態で使用される積層トレイのウェル孔部分の他の例の断面図である。
まず、図1から図4を参照して、本発明の実施の形態の細胞構造体製造システム1について説明する。細胞構造体製造システム1は、単一細胞を培養プレート81のウェル81c内に複数個入れて所定の期間培養して成長させて結合した細胞塊Sを成長させて細胞構造体として形成させるシステムである。図1は細胞構造体製造システム1の正面図であり、図2は図1の断面2-2であって、細胞構造体製造システム1の内部空間の配置の上面図である。細胞構造体製造システム1は、その内部の密閉空間1aが所定の高清浄度の清浄環境が実現可能な密閉された空間であって、代表的には安全キャビネット3である。ここでは、安全キャビネット3を前提に説明する。安全キャビネット3の密閉空間1a内には、培養プレート供給エリア4,移載エリア5,穿刺エリア6に対応する。細胞塊を中心にみると、細胞構造体製造システム1では、細胞塊を培養プレート供給エリア4から移載エリア5を経由して穿刺エリア6まで移動する。安全キャビネット3の前面は、外部からのアクセスを可能とする細胞構造体製造システム1へのアクセス開口11となっている。アクセス開口11は、一般に、安全キャビネット3の内部を観察可能な透明であって開閉可能な扉であり、アクセス開口11を閉じたときには、内部の密閉空間1aを所定の高い清浄度の清浄環境に保つことが可能である。細胞構造体製造システム1においての培養プレート供給エリア4から移載エリア5を経由して穿刺エリア6まで細胞塊の移動方向1dは、アクセス開口11に沿って配置される。安全キャビネット3は、内部の密閉空間1aが汚染防止のために環境雰囲気から分離するように外界環境と遮断された空間である。安全キャビネット3は、バイオハザード対策用キャビネットのクラスII(JIS K3800:2009)以上の環境が保証されるキャビネットである。密閉空間1aはアクセス開口11からアクセスできるアクセス空間1bを内部に有している。アクセス空間1bは、移載エリア5からの除去物を高清浄度の清浄環境で格納するピペットチップ回収空間5aと、穿刺エリア6からの除去物を高清浄度の清浄環境で格納する回収空間6aとを備えている。ピペットチップ回収空間5aと回収空間6aとを含む密閉空間1aがクラスII(JIS K3800:2009)以上の環境が保証される空間である。アクセス空間1bとピペットチップ回収空間5aとはテーブル面3aの開口5bで連通しており、アクセス空間1bと回収空間6aとはテーブル面3aの開口6bで連通している。ピペットチップ回収空間5aと回収空間6aとは、培養プレート供給エリア4から移載エリア5を経由して穿刺エリア6まで細胞塊の移動方向1dと垂直な方向であって下方向に配置される。ここでは、ピペットチップ回収空間5aと、穿刺エリア6からの除去物の回収空間6aとを分けているが、これを一つに統合した回収空間としてもよい。回収物の分別の要求によって自由に設定できる。また、テーブル面3aには細胞構造体製造システム1を構成する機器が載置されるため、様々な穴が配置される。そのため、アクセス空間1bの下に補助空間1cを配置することができる。この場合、補助空間1cも密閉空間1aの内部となる。アクセス空間1bと補助空間1cとはテーブル面3aで仕切られている。アクセス空間1bとその下の補助空間1cとは、それぞれの空間を物理的に厳密に区画する必要はないが、アクセス空間1bの環境を保つために、補助空間1cからアクセス空間1bへの空気の流れが防ぐように、補助空間1cの圧力はアクセス空間1bの圧力よりも圧力を低くしておくことが好ましい。
図3は細胞構造体製造システム1の構成図である。細胞構造体製造システム1は、培養プレート供給装置41と、移載装置51と、穿刺装置61と、制御装置12とを備えている。代表的には、培養プレート供給装置41と、移載装置51と、穿刺装置61とは、安全キャビネット3内に、それぞれが、培養プレート供給エリア4、移載エリア5、穿刺エリア6に対応する位置に配置される。また、制御装置12は安全キャビネット3の外に配置される。制御装置12は、中央処理装置(CPU)12aと記憶装置12bとを備える。制御装置12は、培養プレート供給装置41と、移載装置51と、穿刺装置61とのそれぞれに電気的に接続され、各装置の動作を制御する。
図4は細胞構造体製造システム1の作業工程図を示している。細胞塊Sは細胞構造体製造システム1外で培養プレート81の中で培養されて生成される。培養プレート81は矩形の標準培養プレートであって、蓋81aで本体81bを覆うことができる形状である。本体81bには、たとえば長辺方向に16列、短辺方向に4列の計64のウェル81cを有している。図4の断面X-Xはウェル81cの断面を示している。ウェル81cの底部には針状体たるニードルNが貫通可能な機能は無く、培養されて生成された細胞塊Sはウェル81cの底部に支持されている。培養プレート81は蓋81aが本体81bに被せられた状態で、細胞構造体製造システム1の培養プレート供給装置41の培養プレートローダ41aに載置される。
まず、培養プレート供給装置41について説明する。培養プレートローダ41aには一度に複数の培養プレート81を積み上げるように載置可能である。培養プレート供給装置41の培養プレートローダ41aに培養プレート81を載置させる際には、ユーザが手作業で行っても良いし、自動的に載置させるようにしてもよい。ウェル81cの底部は細胞塊Sを所定期間だけ培養液に浸す必要があるため、培養液を保持することができる無孔構造である。すなわち、ウェル81cの底部にはニードルNが貫通可能な機能は無いため、細胞塊Sを穿刺するためには、底部にはニードルNが貫通可能な機能を有する穿刺用の積層トレイ83に移し替える必要がある。そのため、培養プレートローダ41aは載置された培養プレート81を自動的に1枚ずつ取り出して蓋81aを本体81bから取り外し、ウェル81cが露出するような状態にして移載装置51へと送り出す。この後、移載装置51でウェル81c内の細胞塊Sは細胞塊Sの穿刺のための専用の積層トレイ83に移し替えられるが、培養プレート供給装置41と移載装置51は並行動作が可能である。すなわち、培養プレート81を移載装置51へと送り出すとともに、移載装置51ですべてのウェル81c内の細胞塊Sが積層トレイ83に移し替えられた後の培養プレート81の本体81bが移載装置51から培養プレート供給装置41へと戻されてくる。培養プレート供給装置41は移載装置51から戻された空の培養プレート81の本体81bに蓋81aを被せて培養プレートアンローダ41bに収納する。これが繰り返されることで、培養プレートアンローダ41bには、空の培養プレート81が収納される。
続いて、移載装置51について説明する。移載装置51には、積層トレイ供給器51bが備えられている。また、移載装置51には複数の吸引配管が備えられている。各吸引配管には、着脱式であって使い捨て式のピペットチップ82が装着可能である。各吸引配管はピペットチップ82が装着された状態で、ピペットチップ82の内部を減圧状態およびその解除をすることが可能である。移載装置51はピペットチップ供給器51aを有していて、ピペットチップ供給器51aにはたとえば複数のピペットチップ82が収納されている。ピペットチップ供給器51aに収納されているピペットチップ82から、吸引配管の数に対応するだけのピペットチップ82が抜き出されて、複数の吸引配管に取り付ける。積層トレイ供給器51bには複数の積層トレイ83が収納可能であって、培養プレート供給装置41から培養プレート81が供給されるタイミングに合わせて積層トレイ供給器51bから供給される。図4の断面Y-Yに示されているように、積層トレイ83は底面にニードルNが貫通可能であって細胞塊Sを支持可能な多孔質材(たとえば、不織布)のシートが底面に取り付けられている細胞塊保持孔(以下、ウェル孔)83aを有している。代表的には、積層トレイ83は、たとえば長辺方向に16列、短辺方向に4列の計64のウェル孔83aを有している。そのため、培養プレート供給装置41から一枚の培養プレート81が供給されることに対して、遅延することなく追従できるよう、積層トレイ83が積層トレイ供給器51bから供給されるようにする。
複数の吸引配管は、培養プレート供給装置41から運ばれた培養プレート81の上と、積層トレイ83の上と、ピペットチップ供給器51aとの間を往復可能である。複数の吸引配管の数は、吸引配管の設備コストの観点から決定することができる。たとえば、短辺側のウェル孔83aの数の公約数にしてもよい。この場合、短辺方向にウェル孔83aが16列配置されている積層トレイ83では、吸引配管の数は、16本、8本、4本、2本、1本のいずれかから選択する。移載ミスの細胞塊Sが存在した場合のリカバリーと製造のスループットとの兼ね合い等に応じて、吸引配管の設置数と移載の制御シーケンスの組み方は様々に設定できる。複数の吸引配管は、まずピペットチップ供給器51aからピペットチップ82の供給を受けて、複数の吸引配管のそれぞれの先端にピペットチップ82を取り付ける。たとえば、ピペットチップ供給器51aは、所定数のピペットチップ82が収納されている市販のピペットチップボックスであって、吸引配管がそれぞれに対応するピペットチップ82の位置の上部までスライドし、そこで降下して吸引配管の先端にピペットチップ82が嵌合する。そこから吸引配管を上昇させて複数の吸引配管のそれぞれの先端にピペットチップ82が取り付けられるようにすることができる。
複数の吸引配管のそれぞれの先端にピペットチップ82が取り付けられた後に、培養プレート81の上に移動して、培養プレート81の各ウェル81cの中の細胞塊Sを培養液とともにピペットチップ82内に吸引して収納する。複数の吸引配管の中に細胞塊Sが収容されたら、複数の吸引配管は積層トレイ83の上に移動して積層トレイ83のウェル孔83aの中にピペットチップ82内の細胞塊Sを吐出する。これを繰り返して、培養プレート81のすべてのウェル81cの中の細胞塊Sを積層トレイ83のすべてのウェル孔83aに移し替える。所定の枚数の移し替えが終わり次第、必要に応じて、複数の吸引配管は先端に取り付けられていたピペットチップ82を廃棄する。ピペットチップ82は移載エリア5の除去物として開口5bを通じてピペットチップ回収空間5a内に廃棄回収される。たとえば、開口5bにはピペットチップ82を引っ掛けることが可能な櫛歯状爪を配置し、移し替えが終わった複数の吸引配管は開口5bに移動してその櫛歯状爪の位置で下降し、それぞれの複数の吸引配管のピペットチップ82を櫛歯状爪に引っ掛けるように動作する。そこで複数の吸引配管を上昇させると、ピペットチップ82は櫛歯状爪に残って吸引配管から外れて、開口5bからピペットチップ回収空間5a内に落ちて回収される。
続いて、穿刺装置61について説明する。穿刺装置61はニードルNで積層トレイ83のウェル孔83aの中の細胞塊Sを穿刺する。穿刺装置61はニードル供給機構61aを有していて、ニードル供給機構61aから供給されるニードルNで細胞塊Sを穿刺する。断面Z-Zにあるように、穿刺装置61ではニードルNが積層トレイ83のウェル孔83aの上まで移動し、そこから下降してニードルNの先端が細胞塊Sを穿刺する。さらに、ニードルNが下降した状態では、ニードルNの先端がウェル孔83aの底部の多孔質材のシートを貫通することができるので、細胞塊SがニードルNに串刺しになった状態とすることができる。ニードルNに細胞塊Sが貫通すると、そのニードルNは隣のウェル孔83aに移動して、そのウェル孔83aの中の細胞塊Sを穿刺して貫通する。これを一本のニードルNに所定の個数の細胞塊Sを貫通させるまで繰り返す。所定の個数の細胞塊Sが串刺しになったニードルNは、柔軟体でできた整列ベース85の上に移動して、ニードルNを整列ベース85に刺す。ニードル供給機構61aが次のニードルNを供給して、これらを繰り替えして、細胞塊Sが串刺しになったニードルNを整列ベース85に刺して、整列ベース85上に所定の形状に組み立てる。ニードルNで積層トレイ83内のすべての細胞塊Sが穿刺されたら、空となった積層トレイ83は穿刺エリア6の除去物として開口6bを通じて回収空間6a内に廃棄回収される。
ウェル孔83aの中の細胞塊Sは発光装置51eと撮像装置51fによって撮影され、その画像データは制御装置12の記憶装置12bに格納される。そのデータは、ウェル孔83aの輪郭形状における細胞塊Sの中心位置のデータである。ニードルNは、そのデータを記憶装置12bからウェル孔83aの中の細胞塊Sの中心位置の正確な位置として読み出して、CPUでニードルNを細胞塊Sの中心位置へ下降させる。代表的には、発光装置51eと撮像装置51fとはいずれか一方が積層トレイ83の上側に、他方が積層トレイ83の下側に配置され、発光装置51eが発する光でウェル孔83aの内部を照らし、一方撮像装置51fでウェル孔83aからの透過光を受光して撮影するものである。この実施の形態のように、ウェル孔83aの中の細胞塊Sの撮影は、ニードルNで細胞塊Sを穿刺する前の工程である、積層トレイ83に細胞塊Sを移載させる工程で同時に行うのが効率的であるから、発光装置51eと撮像装置51fとは、移載装置51の一部として、移載エリア5の中で行うのがよい。しかし、発光装置51eと撮像装置51fとを、穿刺装置61の一部として、穿刺エリア6の中で行うこともできる。
(実施例1)
続いて、図5から図7を参照して、前記実施の形態を具体的に実現する細胞構造体製造システム1の実施例について説明する。以下、実施の形態ですでに説明したことに加えて、実施例1における特徴部分を追加的に説明する。実施例1においても、図1から図3に示したとおり、細胞構造体製造システム1は、その内部の密閉空間1aが所定の高清浄度のクリーン環境が実現可能な密閉された空間であって、代表的には安全キャビネット3となっている。安全キャビネット3は、いわゆるバイオハザード対策の安全キャビネットである。安全キャビネット3は、たとえば細胞加工を行う構造設備であるセルプロセッシングセンター(CPC)内の作業室空間であるグレードBに保持されているバイオクリーンルーム内に設置され、安全キャビネット3の内部はグレードAに保たれる。細胞構造体製造システム1は、培養プレート供給装置41と、移載装置51と、穿刺装置61と、制御装置12とを具備する。このうち、安全キャビネット3の密閉空間1a内には、培養プレート供給装置41と、移載装置51と、穿刺装置61とが、培養プレート供給エリア4と、移載エリア5と、穿刺エリア6とのそれぞれに対応するように配置される。この部分については、実施の形態で既に説明しているとおりである。実施例1では、培養プレート供給エリア4と移載エリア5と穿刺エリア6とは、培養プレート供給エリア4から穿刺エリア6まで移載エリア5を介して、アクセス開口にそって一列に並んでいる。制御装置12は、その中央処理装置12aをキャビネット内に配置して、コントローラパネル等をキャビネット外に配置するなど、様々な形態にすることができる。
まず、図5を参照して、実施例1の培養プレート供給装置41について説明する。培養プレート供給装置41は、棚状の培養プレートローダ41aと培養プレートアンローダ41bとが着脱可能に併設される。培養プレートローダ41aの棚には複数の培養プレート81を載置可能である。たとえば、10枚の培養プレート81を積み重ねた状態で載置可能である。培養プレート81は培養プレートローダ41aが培養プレート供給装置41から取り外した状態で載置可能であって、培養プレート81が載置された培養プレートローダ41aはユニットとして培養プレート供給装置41に取り付け可能である。培養プレートアンローダ41bには、培養プレート供給装置41に取り付けられた状態で、積層トレイ83に細胞塊Sを移し替えられて空になった培養プレート81が積み上げられていく。所定の枚数の空になった培養プレート81が積みあがった際に、培養プレートアンローダ41bを取り外して空になった培養プレート81が回収される。培養プレートローダ41aと培養プレートアンローダ41bとは、ユニット式に脱着ができるので、穿刺工程までの全作業が完全に終了するまで外部からのアクセスを絶つことができ、細胞構造体製造システム1の安全キャビネット3内の密閉空間1aで清浄度を保つことができる。
複数の培養プレート81が載置された培養プレートローダ41aの棚からは培養プレート81が自動的に1枚ずつ降下するようになっている。培養プレートローダ41aは移載する培養プレート81の一枚を搬送装置41dの上に降下させる。搬送装置41dは移載エリア5までテーブル面3aの上で培養プレート81を移動させる装置である。搬送装置41dは、たとえば培養プレート供給装置41と移載装置51との間を往復移動可能な装置であって、培養プレート81が載置可能なテーブルがレール上を移動する形態でもよいし、キャタピラや無端ベルトなどが回転する形態の移動装置であってもよい。搬送装置41dの上に載った培養プレート81は移載エリア5の方向41eに向かって搬送される。その途中で、搬送装置41dは蓋開閉アーム41cの下を通過する。培養プレート81が蓋開閉アーム41cの下を通過した際に、蓋開閉アーム41cが蓋81aを保持して本体81bから取り外す。蓋開閉アーム41cは、培養プレート81の蓋81aを本体81bから取り外すことができる限り、様々な形態とすることが可能である。たとえば、蓋81aの長方形形状の一方の辺の対をそれに垂直な方向から挟持できるように第一軸方向(挟持方向A)に移動可能なエアシリンダ駆動と、蓋81aを蓋81aと垂直方向である第二軸方向(昇降方向B)に移動可能なエアシリンダとによる2台のエアシリンダ駆動により蓋81aを把持して持ち上げる蓋外しグリッパー機構とすることもできる。蓋81aが取り外された培養プレート81の本体81bは搬送装置41dで移載エリア5の所定位置まで搬送されて、細胞塊Sが積層トレイ83に移載される。一方、積層トレイ83への細胞塊Sの移載が終了した空の培養プレート81は搬送装置41dによって逆方向41fのとおりに戻って培養プレートアンローダ41b内に収容される。
続いて、図6を参照して、実施例1の移載装置51と穿刺装置61について説明する。培養プレート供給エリア4と移載エリア5との間で培養プレート81を移送する。すなわち、搬送装置41dの上に載って搬送された培養プレート81の本体81bは移載エリア5の所定位置で停止する。移載装置51はピペットチップ供給器51aと積層トレイ供給器51bとを備えている。ピペットチップ供給器51aにはたとえば複数のピペットチップ82のそれぞれがほぼ鉛直方向に延在するように収納されている。移載装置51は実施の形態で説明したように決定される所定数の注入装置である吸引配管51cを有している。吸引配管51cの先端にはピペットチップ82が流体的に連通するように装着可能である。各吸引配管51cは減圧シリンダに接続されていて、その圧力制御によってピペットチップ82内が減圧されるとピペットチップ82が先端から培養液とともに細胞塊Sを吸引し、ピペットチップ82内の減圧が解除されるとピペットチップ82の先端から細胞塊Sを吐出することが可能である。移載装置51は積層トレイ供給器51bを有していて、予め複数の積層トレイ83が収納可能である。たとえば、積層トレイ供給器51bはテーブル面3aの下部に配置されて、培養プレート供給装置41から培養プレート81が所定位置に供給されるタイミングに合わせて、積層トレイ供給器51bから収納されている積層トレイ83の一枚が上昇するように供給させる構成とすることができる。供給された積層トレイ83は積層トレイ固定台51gの上に固定される。吸引配管51cはレール51dに取りつけられていて、テーブル面3aに平行な水平面上二軸方向に可動である。搬送された培養プレート81の本体81bが停止している位置と積層トレイ固定台51gとの間を移動可能である。
吸引配管51cは、まずピペットチップ供給器51aからピペットチップ82の供給を受けて、吸引配管51cのそれぞれの先端にピペットチップ82を取り付ける。そして、搬送された培養プレート81の上に移動して、培養プレート81の各ウェル81cの中の細胞塊Sを培養液とともにピペットチップ82内に吸引して収納する。吸引配管51cの中に細胞塊Sが収容されたら、吸引配管51cは積層トレイ固定台51gの上に固定されている積層トレイ83の上に移動して積層トレイ83のウェル孔83aの中にピペットチップ82内の細胞塊Sを吐出する。これを繰り返して、培養プレート81のすべてのウェル81cの中の細胞塊Sを積層トレイ83のすべてのウェル孔83aに移し替える。移し替えが終わった後に、吸引配管51cの先端に取り付けられていたピペットチップ82は、テーブル面3aに穿設されている開口5bを通じてピペットチップ回収空間5a内に廃棄回収される。開口5bにはピペットチップ82を引っ掛ける爪が配置されていて、吸引配管51cが昇降する際にこの爪にピペットチップ82を引っ掛かってピペットチップ回収空間5a内に落ちる仕組みとすることができる。
続いて、同じく図6を参照して、穿刺装置61について説明する。穿刺装置61は針状体供給機構であるニードル供給機構61aと、針状体クランプ機構であるニードルクランプ機構61bと、整列ベース固定台61dを備えている。ニードル供給機構61aは、様々な形態にすることができる。たとえば、ニードル供給機構61aは複数の孔を有するラック状であって、細胞塊Sを穿刺可能であって複数の本数のニードルNが、細胞塊Sを穿刺する尖った側が下側となるように、それぞれの孔に鉛直方向に延在するように整列するように収納されているのものとすることができる。一方、ニードル供給機構61aは、ニードルNをニードルクランプ機構61bに一本ずつ受け渡すような機構の形態にすることも可能である。ニードルクランプ機構61bは、ニードル供給機構61aから受け取った一本のニードルNを挟持することができる。整列ベース固定台61dにはシリコン等でできた柔軟体である整列ベース85が固定されている。ニードルクランプ機構61bはレール61cに取り付けられていて、積層トレイ固定台51gの上から整列ベース固定台61dとの間を移動可能であって、かつ昇降可能に構成されている。ニードルクランプ機構61bがニードル供給機構61aまで移動してニードルNを一本挟持し、積層トレイ固定台51gの上部まで移動する。予め記憶装置12bに格納された細胞塊Sの位置のデータに基づいて制御装置12がニードルNを細胞塊Sの中心上に移動させて、そこで積層トレイ83のウェル孔83aの中の細胞塊Sに向かってニードルNを下降させて穿刺する。ニードルNが所定量だけ下降してニードルNの先端がウェル孔83aの底部の多孔質材のシートを貫通して細胞塊Sを貫通すると、ニードルNは上昇して隣のウェル孔83aに移動し、同じ動作を繰り返す。所定の個数の細胞塊Sが串刺しにしたニードルNは、整列ベース固定台61d上の整列ベース85の上に移動して、ニードルNを整列ベース85に刺す。ニードル供給機構61aが次のニードルNを供給して、これらを繰り替えして、細胞塊Sが串刺しになったニードルNを整列ベース85に刺して、整列ベース上に所定の形状に組み立てる。この形状は予め記憶装置12bに記憶されている形状になるように制御装置12によって制御される。ニードルNで積層トレイ83内のすべての細胞塊Sが穿刺されたら、空となった積層トレイ83はテーブル面3aの開口6bを通じて回収空間6a内に廃棄回収される。
続いて、図7を参照して、細胞構造体製造システム1の動作の流れを説明する。図7は、細胞構造体製造システム1の各工程のフローチャートを示している。まず、準備段階として、細胞塊Sが収納されている培養プレート81を所定の枚数だけ培養プレートローダ41aの棚に格納し、培養プレート供給装置41へ設置する。その後、細胞構造体製造システム1の安全キャビネット3の内部の清浄度が定常状態に至るのを確認してから、制御装置12により自動シーケンスを開始する(S1)。続いて、培養プレート供給装置41により培養プレート81を搬送し、移載装置51により積層トレイ83のウェル孔83aに移し変える(S2)。積層トレイ83へ移載の際に積層トレイ83のウェル孔83a内の細胞塊Sを撮影する(S3)。撮影されたデータは制御装置12の中央処理装置12aにより解析されて、記憶装置12bに格納される(S4)。
一方、穿刺装置61の側では、ニードルクランプ機構61bがニードル供給機構61aに保管されている所定のニードルNを把持する(S6)。続いて、ニードルクランプ機構61bに挟持されたニードルNの鉛直方向に対する傾斜角度をニードル角度検知器により検出する(S7)。制御装置12は、中央処理装置12aでその検出結果を解析して記憶装置12bに格納する。中央処理装置12aは、その解析結果によるニードルNの傾斜角度が所定の範囲に入っていれば次の工程に移り、ニードルNの傾斜角度が所定の範囲を超えていれば、そのニードルクランプ機構61bが挟持したニードルNで細胞塊Sの穿刺は行わずに新たなニードルNを把持するように制御する(S8)。
ニードルNの傾斜角度が所定の範囲に入っていれば、制御装置12の記憶装置12bに格納された細胞塊Sの位置および形状にしたがって計算された細胞塊Sの中心位置の上にニードルクランプ機構61bを移動させ、ニードルクランプ機構61bを下降させて細胞塊Sを穿刺する。この工程を所定の回数繰り返す(S9)。整列ベース85にニードルクランプ機構61bを所定量だけ下降させ、細胞塊が串刺しにされたニードルNを整列ベース85に押し刺す。ニードルクランプ機構61bが所定量だけ下降してニードルNが整列ベース85に自立すると、ニードルクランプ機構61bはそのニードルNの把持を解除する(S10)。ニードルクランプ機構61bは所定のニードルNを把持する工程に戻って、所定の本数のニードルNが整列ベース85に突き刺さって整列するまで、S6からS10の工程を繰り返す(S11)。S6からS10の工程が繰り返されている間は、並行して、移載装置51でS2からS5の工程が並行して実行される。
(実施例2)
続いて、図8を参照して、実施例2として、別の形態の穿刺装置71について説明する。穿刺装置71を除き、実施の形態および実施例1で説明した細胞構造体製造システム1と同じであって、培養プレート供給装置41と移載装置51とは実施例1と同じものが採用される。ここでは、実施例1と異なっている穿刺装置71のみについて説明する。実施例2では、穿刺装置71は、回転ユニット71aと、ニードルクランプ機構71bと、ニードル供給機構71cと整列ベース85とを備えている。回転ユニット71aは、鉛直方向に延在する回転軸周りに回転可能であって、その回転によって回転する少なくとも1面の取り付け面をもっている。取り付け面には、ニードルクランプ機構71bが取り付けられる。特には、回転ユニット71aは、複数の取り付け面を側面に有する多面体の形状、たとえば四角柱の形状である。すなわち、回転ユニット71aは、四角柱の側面の四面を「取り付け面」として、4台のニードルクランプ機構71bが取り付けられている。回転ユニット71aは、四角柱に限らず、三角柱などの多角形、または立体形状ではなく、平面であってもよい。その側面の数だけニードルクランプ機構71bを取り付けることができる。図8では、回転ユニット71aには、4台のニードルクランプ機構71bが取り付けられている例が示されている。ニードルクランプ機構71bは4台とも同じ機能を有している。ニードルクランプ機構71bは、鉛直Z方向にニードルNを昇降することが可能である。ニードルクランプ機構71bは、鉛直方向に延在するような状態のニードルNを把持し、また解放することができる。ニードル供給機構71cは、実施例1のニードル供給機構61aと同じであるので説明を割愛する。実施例2の穿刺装置71では、ニードルクランプ機構71bがニードルNを挟持する工程と、積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺する工程と、細胞塊Sが串刺しにされたニードルNを整列ベース85に押し刺す工程とを、回転ユニット71aが中心軸CL周りに回転することにより、並行して各工程を実行する並行処理を実行できる。このとき、ニードルクランプ機構71bがニードルNを挟持する工程と、積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺する工程と、細胞塊Sが串刺しにされたニードルNを整列ベース85に押し刺す工程との3つの工程を、中心軸CL周りの中心角360度を任意の割合で分割した区画で実行することができる。特には、それぞれの区画を等分割して120度ずつとすることもできる。また、ニードルNを挟持する工程と、積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺する工程との間に、ニードルNの先端の位置を検出する工程を付加してもよい。
ニードルクランプ機構71bがニードルNを挟持する工程では、ニードル供給機構71cの上側にニードルクランプ機構71bが位置して水平X方向とそれに垂直な水平Y方向と、鉛直Z方向との3軸方向に移動が可能である。ニードルクランプ機構71bが積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺する工程では、積層トレイ83の上側にニードルクランプ機構71bが位置して水平X方向とそれに垂直な水平Y方向と、鉛直Z方向との3軸方向に移動することが可能である。ニードルクランプ機構71bが、細胞塊Sが串刺しにされたニードルNを整列ベース85に押し刺す工程では、整列ベース85の上側にニードルクランプ機構71bが位置して、水平X方向とそれに垂直な水平Y方向と、鉛直Z方向との3軸方向にニードルNを移動することが可能である。すなわち、回転ユニット71aの回転方向に、順番に、ニードル供給機構71c、積層トレイ83、整列ベース85が配置されている。まず、一のニードルクランプ機構71bが、ニードルNを挟持すると、回転ユニット71aが中心軸CL周りに回転して積層トレイ83の上側に移動し、そのニードルクランプ機構71bがニードルNを下降させて積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺してニードルNを上昇させる。ここで、同時に別のニードルクランプ機構71bがニードル供給機構71cからニードルNを受けてニードルNを挟持する。ここで、回転ユニット71aが中心軸CL周りに回転して、積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺したニードルNを挟持しているニードルクランプ機構71bは整列ベース85の上に移動して、細胞塊Sが串刺しにされたニードルNを整列ベース85に押し刺す。このとき、ニードル供給機構71cからニードルNを受けてニードルNを挟持しているニードルクランプ機構71bが積層トレイ83の上に移動し、ニードルNを下降させて積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺してニードルNを上昇させる。このとき、また別の同時にニードルクランプ機構71bが、ニードルNを挟持する。回転ユニット71aが中心軸CL周りに回転して、この作業をすべてのウェル孔83a内の細胞塊Sに対して、実行する。すなわち、各工程の終了段階で、回転ユニット71aが中心軸CL周りに回転することで次の工程に移ることができる。
ニードルNの先端の位置を検出する工程を付加する場合には、ニードルクランプ機構71bがニードルNを挟持する工程と、ニードルNの先端の位置を検出する工程と、積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺する工程と、細胞塊Sが串刺しにされたニードルNを整列ベース85に押し刺す工程との4つの工程を、中心軸CL周りの中心角360度を任意の割合で分割した区画のそれぞれで実行する。特には、それぞれの区画を等分割して90度ずつとすることもできる。ニードルNの先端の位置を検出する工程では、水平X方向と水平Y方向との二方向で定義される面における先端位置をセンサによって検出する。この先端位置を、穿刺すべき積層トレイ83内の細胞塊Sの位置の上に移動させるようにニードルクランプ機構71bを移動させて細胞塊Sを穿刺する工程に移り、ここでニードルクランプ機構71bがニードルNを下降させて積層トレイ83内の細胞塊Sを穿刺して細胞塊Sを穿刺するニードルNを上昇させる工程を実行する。
1 細胞構造体製造システム
3 安全キャビネット
4 培養プレート供給エリア
5 移載エリア
6 穿刺エリア
41 培養プレート供給装置
51 移載装置
61 穿刺装置
81 培養プレート
82 ピペットチップ
83 積層トレイ
85 整列ベース
S 細胞塊
N ニードル

Claims (6)

  1. 針状体で細胞塊を穿刺して細胞構造体を形成するための細胞構造体製造システムであって、
    内部を高い清浄度に保つことができる密閉空間であって、外部からのアクセスを可能とするアクセス開口を有し、その密閉空間の内部に培養プレート供給エリアと移載エリアと穿刺エリアとが前記アクセス開口にそって一列に並ぶように配置されるキャビネットと、
    複数の細胞塊受容孔を有し、外部で生成された複数の細胞塊が前記複数の細胞塊受容孔のそれぞれに収納されている培養プレートを前記培養プレート供給エリアと前記移載エリアとの間で移送する搬送装置と、
    前記培養プレート供給エリアに配置され、複数枚の前記培養プレートを収納可能であって、前記複数枚の前記培養プレートから培養プレートを一枚ずつ前記搬送装置に供給する培養プレート供給装置と、
    複数のピペットを脱着可能に保持することが可能細胞塊注入装置を有し、前記移載エリアに配置され、前記搬送装置により搬送された前記培養プレートの複数の細胞塊受容孔に収納されている細胞塊を、前記複数のピペットにより吸引して、それぞれが底部に前記針状体が貫通可能である複数の細胞塊保持孔を有する積層トレイの前記複数の細胞塊保持孔のそれぞれの中に吐出して移載を行う移載装置
    前記穿刺エリアに配置され、複数の針状体を格納した針状体供給機構から一本の針状体を抜き取って把持を行う針状体クランプ機構を有する穿刺装置であって、その針状体クランプ機構は、穿刺エリアで、その一本の針状体を前記積層トレイの前記複数の細胞塊保持孔のそれぞれの細胞塊の連続的な穿刺を行い、細胞塊を穿刺した前記針状体を整列ベース上に押し刺して把持の解除を行う穿刺装置と、を備え、
    前記搬送装置は、前記培養プレート供給エリアと前記移載エリアとの間で培養プレートを移送することが可能であって、前記培養プレートの前記複数の細胞塊受容孔に収納されている細胞塊のすべての移載が完了した培養プレートを前記培養プレート供給装置へと戻すように移送し、前記培養プレート供給装置はその培養プレートを収納し、その間に並行して前記穿刺エリアでは前記連続的な穿刺が実行される細胞構造体製造システム。
  2. 請求項1に記載の細胞構造体製造システムであって、
    前記穿刺装置が前記針状体供給機構から前記一本の針状体を抜き取って行う前記把持は、前記移載装置が前記培養プレートから前記積層トレイへの細胞塊の前記移載と並行して実行される
    細胞構造体製造システム。
  3. 請求項1または2に記載の細胞構造体製造システムであって、
    前記移載エリアまたは前記穿刺エリアには、発光装置と撮像装置とを備え、前記発光装置と前記撮像装置とは一方が前記積層トレイの上側に配置され他方が前記積層トレイの下側に配置され、前記撮像装置は前記積層トレイを透過した前記発光装置からの光を受光して撮影し、前記積層トレイの前記複数の細胞塊保持孔のそれぞれの輪郭形状における細胞塊の中心位置のデータとして記憶手段に格納し、前記穿刺装置はそのデータに基づいて細胞塊の前記穿刺を行う細胞構造体製造システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の細胞構造体製造システムであって、
    前記密閉空間は、テーブル面によって分割され、前記テーブル面の上側は前記アクセス開口からアクセス可能であって、前記培養プレート供給エリアと前記移載エリアと前記穿刺エリアとが前記アクセス開口からアクセス可能に配置され、前記テーブル面の下側は前記複数のピペットと前記積層トレイと前記針状体とをそれぞれ回収する回収空間を備え、前記回収空間のそれぞれは前記テーブル面に配置される前記上側と前記下側と連通する開口により連通しており、前記移載エリアで移載に使用された前記複数のピペットと前記穿刺エリアで穿刺に使用された前記積層トレイと前記針状体とのそれぞれは前記開口を通じて前記回収空間に廃棄回収される細胞構造体製造システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の細胞構造体製造システムであって、前記穿刺装置は回転可能な多面体であって、複数の取り付け面を有する回転ユニットを有し、前記複数の取り付け面のうちの少なくとも一の面に前記針状体クランプ機構を有し、前記回転ユニットが回転しながら、前記把持と前記穿刺と前記解除との並行処理を行う細胞構造体製造システム。
  6. 請求項5に記載の細胞構造体製造システムであって、前記回転ユニットの前記回転の中心である中心軸を有し、前記穿刺エリアでは、前記針状体クランプ機構が針状体を挟持する工程と、前記積層トレイ内の前記細胞塊を穿刺する工程と、前記細胞塊が串刺しにされた針状体を前記整列ベースに押し刺す工程とを、前記中心軸を中心とする中心角を任意の割合で分割した区画で実行する細胞構造体製造システム。
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