JP7147588B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置に関する。
下記特許文献1には、この種の電源装置である電池装置(以下、「電源装置」という。)が開示されている。この電源装置は、電池ユニットと、電池ユニットに電気的に接続された回路基板と、回路基板に設けられ電池ユニットにおける電力の入出力のためにオンオフ動作するスイッチ装置と、を備えている。
この電源装置は、車両の発電電動機に接続されるものである。電池ユニットで発電電動機を駆動することで車両が走行し、車両の減速時に発電電動機を発電させて電池ユニットを充電する。そして、この電源装置は、車両始動時と車両停止後において、スイッチ装置を作動させて電池ユニットへの電力の入出力を行うように構成されている。
特開2018-98061号公報
ところで、上記電源装置において、スイッチ装置のオンオフ動作時にスイッチング音が生じる。車両始動時や車両停止後は暗騒音が小さいため、このようなスイッチング音が車室内で顕在化しやすい。
また、この電源装置において、電池ユニットで発電電動機を駆動する車両のモータ走行時には、バスバに流れるリップル電流の影響でバスバの周りに生じる磁界と、スイッチ装置で生じる磁界とが干渉する。これらの磁界の干渉によってスイッチ装置が回路基板とともにリップル電流の周波数で振動することで磁気音が発生する。車両のモータ走行時はエンジン音もなく暗騒音が小さいことから、このような磁気音が車室内で顕在化しやすい。
そこで、この種の電源装置の設計に際しては、電源装置から車室内に向けて放出されるスイッチング音や磁気音のような音を低減するための技術が求められている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、電池ユニットをスイッチ装置で制御する電源装置から放出される音を低減するのに有効な技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
電池ユニット(10)と、
上記電池ユニットに電気的に接続された回路基板(31)と、
上記電池ユニットと電気負荷(2)との間の通電経路を形成するバスバ(41)と、
上記回路基板に上記バスバと対向するように設けられ上記電池ユニットにおける電力の入出力時にオンオフ動作するスイッチ装置(32)と、
上記回路基板及び上記スイッチ装置を収容する収容空間(20a)を有するケース(20)と、
上記ケースの上記収容空間に臨むように設けられた音減衰ユニット(50)と、
を備え、
上記音減衰ユニットは、音減衰孔(53)が貫通形成されてなる有孔プレート部(51)と、弾性体(57)を介して質量体(56)を振動可能に保持する質量体保持部(55)と、の少なくとも一方を有する、電源装置(1,101,201,301)、
にある。
上記電源装置において、スイッチ装置は、電池ユニットにおける電力の入出力時にオンオフ動作するように構成されており、回路基板にバスバと対向するように設けられている。また、音減衰ユニットは、回路基板及びスイッチ装置を収容するケースの収容空間に臨むように設けられている。
この電源装置では、スイッチ装置のオンオフ動作時に、当該スイッチ装置の構成要素の打撃によってスイッチング音が生じる。また、この電源装置では、電池ユニットと電気負荷との間の通電経路を形成するバスバに流れるリップル電流の影響によって、バスバの周りに生じる磁界とスイッチ装置で生じる磁界とが干渉したとき、スイッチ装置がリップル電流の周波数で振動することで磁気音の発生要因に成り得る。そこで、音減衰ユニットの有孔プレート部及び質量体保持部はいずれも、スイッチ装置で発生した音を減衰させる減衰機能を果たす。
この減衰機能について、有孔プレート部を有する音減衰ユニットの場合には、有孔プレート部に音減衰孔が貫通形成されているため、スイッチ装置側の第1空間と有孔プレート部を隔ててスイッチ装置とは反対側の第2空間は、音減衰孔を通じて連通する。このため、スイッチ装置で生じた音や、スイッチ装置が回路基板と一体で動くことで生じた音によって、音波が第1空間から音減衰孔に入射して音減衰孔内の空気を振動させる。このとき、第2空間の空気層がバネとして作用し音波を減衰させることによって、電源装置から放出される音を低減することができる。
上記減衰機能について、質量体保持部を有する音減衰ユニットの場合には、質量体保持部の質量体は、弾性体を介してスイッチ装置の振動を打ち消すように振動することができる。このとき、質量体保持部は、所謂「動吸振器」としての機能を果たす。これにより、スイッチ装置がリップル電流の周波数で振動しても、回路基板がスイッチ装置と共振する共振現象を抑制することができ、電源装置から放出される音を低減することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、電池ユニットをスイッチ装置で制御する電源装置から放出される音を低減するのに有効な技術を提供できる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1の電源装置の平面図。 図1の電源装置の音減衰ユニットの平面図。 図2のIII-III線矢視断面図。 図2中の音減衰ユニットについて質量体保持部の周辺領域の斜視図。 実施形態2の電源装置について図3に対応した断面図。 実施形態3の電源装置について図3に対応した断面図。 実施形態4の電源装置について図3に対応した断面図。
以下、電源装置に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書の図面では、特に断わらない限り、電源装置の幅方向である第1方向を矢印Xで示し、電源装置の奥行方向である第2方向を矢印Yで示し、電源装置の高さ方向である第3方向を矢印Zで示すものとする。この電源装置の配置形態の一例として、第3方向Zが電源装置の鉛直方向に沿って延びるような配置形態が挙げられるが、必要に応じてこの配置形態をその他の配置形態に変更することが可能である。
(実施形態1)
図1に示されるように、電源装置1は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載されるものである。本実施形態において、電源装置1は、ハイブリッド自動車の床下に搭載されるものであり、いずれも車両における電気負荷である発電電動機2及び鉛蓄電池4のそれぞれに電気的に接続される。
発電電動機2は、車両のエンジン(内燃機関)3に連結されており、エンジン3によって駆動されることによって発電機として機能する。発電電動機2で発電された電力が電源装置1に供給されることによって、この電源装置1の後述の電池ユニット10が充電されるようになっている。また、この発電電動機2は、電源装置1の電池ユニット10から電力が供給されることによって電動機(モータ)として機能し、車両をモータ走行させる。このとき、発電電動機2は、エンジン3とともに駆動源となり得る。
このような発電電動機2は、モータ機能付発電機(モータジェネレータ)であり、一般的に「ISG(Integrated Starter Generator)」と称呼される。
鉛蓄電池4は、電池ユニット10と並列で、発電電動機2に電気的に接続されるバッテリである。この鉛蓄電池4は、電池ユニット10と共に発電電動機2に電力を供給したり、オーディオ装置やナビゲーション装置等の電気負荷に電力を供給したりするように構成されている。また、発電電動機2の発電電力が鉛蓄電池4に供給されることで、この鉛蓄電池4の充電が行われるように構成されている。
電源装置1は、電池ユニット10と、ケース20と、電気回路部30と、バスバモジュール40と、音減衰ユニット50と、を備えている。この電源装置1は、電池ユニット10を備えるため、「電池装置」とも称呼される。
詳細な説明は省略するが、電池ユニット10は、直列接続された複数の電池セル(図示省略)を、電池セルの厚み方向に積層してなる電池モジュールである。電池セルは、リチウムイオン蓄電池であり、電気絶縁材からなるケース11に収容されている。この電池ユニット10は、充電及び放電が可能な電池を構成するものであり、「電池」或いは「二次電池」とも称呼される。
ケース20は、電池ユニット10の外殻を形成している。このケース20は、回路基板31が固定される金属製のベース21と、ベース21の開口部21aを塞ぐ樹脂製のカバー22(図3参照)と、を備えている。このケース20のベース21にカバー22が取付けられることによって、回路基板31及びスイッチ装置32を収容する収容空間20aが形成される。
なお、図1では、説明の便宜上、ベース21を、このベース21からカバー22(二点鎖線を参照)が取り外された状態にて示している。
ベース21は、第1方向Xの一端側(図1中の左側)が突出した突出部を有し、この突出部には、2つの端子41a,42aが配置されている。このベース21には、電源装置1を車両に締結固定するためのボルト部材(図示省略)を挿通する複数の固定用孔21bと、ボルト部材23が螺合可能なボルト螺合孔21cと、が設けられている。このベース21は、金属材料からなる部材によって構成されている。
カバー22は、ベース21の複数のボルト螺合孔21cのそれぞれにそれぞれが重なり合うように設けられた複数の固定用孔22aを有する。このカバー22は、樹脂材料からなる部材によって構成されている。
電気回路部30は、電池ユニット10に電気的に接続された回路基板31と、複数のスイッチ装置32と、を備えている。以下では、便宜上、1つのスイッチ装置32についてのみ説明する。
回路基板31は、第3方向Zを厚み方向として第1方向Xと第2方向Yとによって規定される平面に沿って延在する板状に形成されている。この回路基板31は、ボルト部材31aによってケース20のベース21に締結固定されている。この回路基板31には、スイッチ装置32と、電池ユニット10の充放電を制御するための充放電制御スイッチ(図示省略)と、を含む複数の電子機器が設けられている。
スイッチ装置32は、機械式のリレーである。図示は省略するが、このスイッチ装置32は、固定接点と、固定接点に接触したり固定接点から離隔したりする可動接点と、可動接点を固定接点から離れる方向に弾性付勢するバネ部材と、円形断面を有する鉄心34と、鉄心34に巻かれており通電状況に応じて一対の固定接点と可動接点との接触状態を変更するためのコイル33(図3参照)と、このコイル33における通電を制御するECU(図示省略)と、を有する。このスイッチ装置32は、電池ユニット10における電力の入出力時に、コイル33への通電により鉄心34が磁化することを利用してオンオフ動作するように構成されている。
バスバモジュール40は、電気回路部30の回路基板31と、電気負荷である発電電動機2及び鉛蓄電池4と、を電気的に接続するためのものである。このバスバモジュール40は、いずれも導電性を有する金属板材からなる第1バスバ41及び第2バスバ42を備えている。バスバ41は、回路基板31を介して電池ユニット10に電気的に接続されており、電池ユニット10と発電電動機2との間の通電経路を形成するように構成されている。バスバ42は、回路基板31に電気的に接続されており、スイッチ装置32への通電経路を形成するように構成されている。
バスバ41は、一方の端子41aが発電電動機2に電気的に接続されており、この端子41aからベース21と回路基板31との間の領域に向けて延在している。第2バスバ42は、一方の端子42aが鉛蓄電池4に電気的に接続されており、この端子42aからバスバ41と同様に、ベース21と回路基板31との間の領域に向けて延在している。このとき、2つのバスバ41,42は、互いに対向して並んで配置されている。これら2つのバスバ41,42とベース21との間には電気絶縁部材(図示省略)が介装されている。なお、ベース21自体を電気絶縁材料によって構成することもできる。
バスバ41は、回路基板31の下方において回路基板31と第3方向Zについて重なるバスバ重なり部43を有する。このバスバ重なり部43には、回路基板31に電気的に接続される端子部(図示省略)が設けられている。
バスバ42は、バスバ41と同様に、回路基板31の下方において回路基板31と第3方向Zについて重なるバスバ重なり部44を有する。このバスバ重なり部44には、回路基板31に電気的に接続される端子部が設けられている。また、回路基板31は、電池ユニット10の正極側であるトータルプラス端子に電気的に接続されている。
図2~図4に示されるように、音減衰ユニット50は、有孔プレート部51と、質量体保持部55と、の両方を有する。図3に示されるように、この音減衰ユニット50は、ベース21に固定された回路基板31とカバー22との間に配置され、且つケース20の収容空間20aに臨むように、即ち隣接するように設けられている。
有孔プレート部51は、第3方向Zを板厚方向として回路基板31と平行に延在する平板形状を有する。この有孔プレート部51は、第3方向Zについての平面視形状がケース20のベース21と概ね同様である。
有孔プレート部51は、外縁に沿って設けられた複数のボルト挿通孔51aと、第3方向Zについてスイッチ装置32と重なる重なり領域52に貫通形成された複数の貫通孔52aと、を有する。
図3に示されるように、有孔プレート部51のボルト挿通孔51aは、ベース21のボルト螺合孔21cに重なり合い、且つカバー22の固定用孔22aに重なり合うように構成されている。ボルト部材23を、カバー22の固定用孔22aと、有孔プレート部51のボルト挿通孔51aに順次挿通して、ベース21のボルト螺合孔21cに螺合させることにより、有孔プレート部51は、カバー22とともにベース21に締結固定されている。これにより、有孔プレート部51をベース21及びカバー22の両方に対して固定することができる。
図3及び図4に示されるように、収容空間20aは、有孔プレート部51によって、ベース21側の第1空間20bと、カバー22側の第2空間20cと、の2つの空間に区画されている。
有孔プレート部51の複数の貫通孔52aには、第1空間20bと第2空間20cとを連通することによって音減衰孔53として機能する貫通孔52aと、質量体保持部55を取付けるための取付孔54として機能する貫通孔52aと、が含まれている。これにより、有孔プレート部51の複数の貫通孔52aの一部を、質量体保持部55の取付けに利用することが可能になる。
質量体保持部55は、円柱形状の質量体56と、ゴム材料からなる弾性体57と、を備え、弾性体57を介して質量体56を振動可能に保持するように構成されている。
質量体56は、回路基板31がスイッチ装置32とともに振動するときに振動可能な重さを有する重りとして構成されている。この場合、質量体56は有孔プレート部51に対してその厚み方向である第3方向Zに相対移動することによって振動するのが好ましい。なお、この質量体56の重さ、形状、材質などについては必要に応じて適宜に変更が可能である。
弾性体57は、円環状に形成されており、質量体56を収容する内部空間を有し、且つ第3方向Zの両側が開口している。この弾性体57は、質量体56を保持した状態で有孔プレート部51の取付孔54の孔縁に沿って取付けられる。なお、この弾性体57として、ゴム材料からなるもの以外に、質量体56の動きに応じて弾性変形可能なバネ部材などを利用することもできる。
図3に示されるように、スイッチ装置32は、鉄心34と、この鉄心34に巻かれたコイル33を、前述の固定接点、可動接点及びバネ部材とともに収容して回路基板31に取付けられるケース35を有しており、またコイル33の端子33aにおいて回路基板31に接合されている。これにより、回路基板31にスイッチ装置32が取付けられている。
スイッチ装置32は、鉄心34にコイル33を巻くことによって電磁石を形成するように構成されている。スイッチ装置32は、ECUによってコイル33が非通電状態に制御されているとき、バネ部材の弾性付勢力によって可動接点が固定接点から離れて係止部に押し付けられる。このとき、スイッチ装置32がオフ状態となる。
これに対して、ECUによってコイル33が通電状態に制御されると、可動接点は、コイル33で生じる電磁力によってバネ部材の弾性付勢力に抗して固定接点側に付勢されて固定接点に押し付けられる。これにより、可動接点と固定接点とが導通し、スイッチ装置32がオン状態となる。スイッチ装置32がオン状態になると、発電電動機2と電池ユニット10とが電気的に接続される。
スイッチ装置32は、回路基板31の板厚方向である第3方向Zについてこの回路基板31を挟んでバスバ41の対向通電部43aとは反対側の位置において回路基板31に取付けられている。即ち、スイッチ装置32とバスバ41との間に回路基板31が配置されている。この場合、スイッチ装置32が回路基板31を介してバスバ41と間接的に対向している。
具体的には、スイッチ装置32は、バスバ42よりもバスバ41に近い位置にあり、バスバ41のうちバスバ重なり部43の一部である対向通電部43aと回路基板31を介して間接的に対向するように配置されている。バスバ41の対向通電部43aは、バスバ重なり部43の中で第2方向Yに沿って直線的に延びる部位である。
上述の「スイッチ装置32がバスバ41の対向通電部43aと対向する。」という旨の態様は、スイッチ装置32で生じる磁界(以下、「コイル磁界M1」という。)が、バスバ41に流れるリップル電流の影響でバスバ41の対向通電部43aの周りに生じる磁界(以下、「バスバ磁界M2」という。)と干渉するような範囲内に、スイッチ装置32とバスバ41の対向通電部43aが配置される態様をいう。
従って、この態様には、スイッチ装置32とバスバ41の対向通電部43aが第3方向Zについて互いに重なるような配置のみならず、第3方向Zとは別の方向について互いに重なるような配置などが包含される。この場合、2つの磁界M1,M2の干渉が起こり得るような配置であれば、スイッチ装置32とバスバ41との間に別部材が介在していても介在していなくてもよい。即ち、スイッチ装置32がバスバ41の対向通電部43aと間接的に対向してもよいし、或いは直接的に対向してもよい。
スイッチ装置32は、コイル33の巻軸Cが第1方向Xに沿うように構成されている。この第1方向Xは、バスバ41の対向通電部43aが延びる方向と直交する方向であって、且つ回路基板31の板厚方向である第3方向Zと直交する方向である。ここで、巻軸Cは、コイル33の円形断面の中心部を通る仮想直線上の軸である。この巻軸Cは、鉄心34の円形断面の中心軸と概ね一致する。
スイッチ装置32で生じるコイル磁界M1は、コイル33の巻軸Cに沿って延びるように形成される磁界である。これに対して、バスバ41の対向通電部43aの周りに生じるバスバ磁界M2は、第1方向Xと第3方向Zとで規定される平面において対向通電部43aを中心に同心円状に形成される磁界である。
なお、上記のスイッチ装置32の更なる具体的な構造や、スイッチ装置32に関連する電気回路の詳細については、例えば、特開2018-98060号公報に開示の電池パックについての説明、特開2018-139462号公報に開示の電源装置についての説明が参照される。
次に、上述の実施形態1の作用効果について説明する。
上記電源装置1において、電気回路部30のスイッチ装置32は、電池ユニット10における電力の入出力時にオンオフ動作するものであり、回路基板31にバスバ41と対向するように設けられている。また、音減衰ユニット50は、回路基板31及びスイッチ装置32を収容するケース20の収容空間20aに臨むように設けられている。
この電源装置1では、スイッチ装置32の車両始動時及び車両停止後におけるオンオフ動作時に、当該スイッチ装置32の構成要素の打撃によってスイッチング音が生じる。即ち、スイッチ装置32のオンオフ動作時には、可動接点と固定接点又は係止部との打撃により、スイッチ装置32が回路基板31と一体で振動する。このとき、回路基板31及びスイッチ装置32が発音体となり、この発音体からスイッチング音と称呼される雑音が発生する。このようなスイッチング音は、暗騒音が小さい車両始動時や車両停止後においてより顕在化しやすい。
また、この電源装置1では、電池ユニット10が蓄電している電力で発電電動機2を駆動して走行するモータ走行時には、電池ユニット10と発電電動機2との間に延在するバスバ41にリップル電流が流れ、バスバ41の周りに同心円状のバスバ磁界M2(図3参照)が生じる。ここで、バスバ41の近傍に配置されているスイッチ装置32に直流の電流が流れているため、このスイッチ装置32でコイル磁界M1が生じる(図3参照)。
そして、バスバ41に流れるリップル電流の影響でバスバ41の周りに生じるバスバ磁界M2と、スイッチ装置32でコイル33の巻軸Cに沿って形成されるコイル磁界M1とが干渉したとき、スイッチ装置32が回路基板31とともにリップル電流の周波数で振動(一体で共振)することで磁気音の発生要因に成り得る。このような磁気音は、モータ走行時のようにエンジン音が生じない状況下においてより顕在化しやすい。
そこで、音減衰ユニット50の有孔プレート部51及び質量体保持部55はいずれも、スイッチ装置32で生じた音を減衰させる減衰機能を果たす。
この減衰機能について、有孔プレート部51には音減衰孔53が貫通形成されているため、スイッチ装置32側の第1空間20bと有孔プレート部51を隔ててスイッチ装置32とは反対側の第2空間20cは、音減衰孔53を通じて連通する。このため、スイッチ装置32で生じた音や、スイッチ装置32が回路基板31と一体で動くことで生じた音によって、音波が第1空間20bから音減衰孔53に入射して音減衰孔53内の空気を振動させる。このとき、第2空間20cの空気層がバネとして作用し音波を減衰させることによって、電源装置1から放出される音を低減することができる。
また、上記減衰機能について、質量体保持部55の質量体56は、弾性体57を介してスイッチ装置32の振動を打ち消すように振動することができる。このとき、質量体保持部55は、所謂「動吸振器」としての機能を果たす。これにより、スイッチ装置32がリップル電流の周波数で振動しても、回路基板31がスイッチ装置32と共振する共振現象を抑制することができ、電源装置1から放出される音を低減することができる。
従って、実施形態1によれば、電池ユニット10をスイッチ装置32で制御する電源装置1から放出される音を低減するのに有効な技術を提供できる。このため、車両の乗員が車室内で感知する音のレベルを低く抑えることができる。
上記電源装置1によれば、音減衰ユニット50は、有孔プレート部51と質量体保持部55の両方を有するため、電源装置1から放出される音を低減する効果が高まる。
上記電源装置1によれば、回路基板31とカバー22との間に音減衰ユニット50の有孔プレート部51を配置することによって、ベース21のような金属製の部材に比べて音を放射しにくい樹脂製のカバー22を利用して、有孔プレート部51からケース20の外部に音が放射されるのを抑えることができる。
上記電源装置1によれば、有孔プレート部51をベース21及びカバー22の両方に対して固定することにより、ベース21及びカバー22のそれぞれに伝わった振動を、有孔プレート部51を含む音減衰ユニット50によって減衰させることができる。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明を省略する。
(実施形態2)
図5に示される、実施形態2の電源装置101は、音減衰ユニット50の取付構造が実施形態1の電源装置1のものと相違している。
その他については、実施形態1と同様である。
この電源装置101の音減衰ユニット50は、ベース21に固定された回路基板31とカバー22との間に有孔プレート部51が配置され、且つこの有孔プレート部51がケース20の収容空間20aに臨むように設けられている。音減衰ユニット50の有孔プレート部51は、ボルト挿通孔51aに挿通されたボルト部材58によってカバー22のみに締結固定されている。
上述の実施形態2によれば、カバー22をベース21に固定する前に、このベース21に音減衰ユニット50を予め組付けることが可能になる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図6に示される、実施形態3の電源装置201は、実施形態2の電源装置101と同様に、音減衰ユニット50の取付構造が実施形態1の電源装置1のものと相違している。
その他については、実施形態1と同様である。
この電源装置201の音減衰ユニット50は、回路基板31とバスバ41との間に有孔プレート部51が配置され、且つこの有孔プレート部51がケース20の収容空間20aに臨むように設けられている。音減衰ユニット50の有孔プレート部51は、ボルト部材31aによって回路基板31に締結固定され、且つボルト挿通孔51aに挿通されたボルト部材58によってベース21に締結固定されている。
上述の実施形態3によれば、回路基板31に音減衰ユニット50を予め組付けた後で、この音減衰ユニット50をベース21に固定することが可能になる。或いは、音減衰ユニット50をベース21に固定した後で、この音減衰ユニット50に回路基板31を組付けることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態4)
図7に示される、実施形態4の電源装置301は、ケース20及び音減衰ユニット50のそれぞれの構造が実施形態1の電源装置1のものと相違している。
その他については、実施形態1と同様である。
音減衰ユニット50は、有孔プレート部51がケース20を構成するベース21の側方の壁部21dを利用して形成されており、この壁部21dに複数の貫通孔52aが貫通形成されている。
この音減衰ユニット50において、壁部21dには複数の貫通孔52aをベース21の外部から覆う外部カバー59が取付けられている。外部カバー59は、ボルト挿通孔59aに挿通されたボルト部材60によってベース21の壁部21dに締結固定されている。
上記音減衰ユニット50は、ベース21の壁部21dからなる有孔プレート部51がケース20の収容空間20aに臨むように設けられている。この音減衰ユニット50によれば、外部カバー59とベース21の壁部21dとの間の空間に形成される空気層がバネとして作用し音波を減衰させることができる。
なお、外部カバー59は、カバー22と同様に、金属製の部材に比べて音を放射しにくい樹脂製であるのが好ましい。これにより、有孔プレート部51からベース21の外部に音が放射されるのを抑えることができる。
上述の実施形態4によれば、音減衰ユニット50の有孔プレート部51を、ベース21の一部を利用して構成することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、音減衰ユニット50が有孔プレート部51と質量体保持部55の両方を有する場合について例示したが、これに代えて、音減衰ユニット50において有孔プレート部51と質量体保持部55のいずれか一方が省略された構造を採用することもできる。即ち、音減衰ユニット50が有孔プレート部51のみを備えていてもよいし、或いは質量体保持部55のみを備えていてもよい。
上述の実施形態では、音減衰ユニット50において、弾性体57が質量体56を保持した状態で取付孔54に取付けられる場合について例示したが、この弾性体57の取付け構造は、これに限定されるものではなく、必要に応じて取付孔54を利用する以外の形態を採用することもできる。
上述の実施形態では、金属製のベース21と、樹脂製のカバー22と、を有するケース20について例示したが、ベース21及びカバー22の材質はこれに限定されるものではなく、必要に応じて適宜に変更が可能である。
1,101,201,301 電源装置
2 発電電動機(電気負荷)
10 電池ユニット
20 ケース
20a 収容空間
21 ベース
21a 開口部
21d 壁部
22 カバー
31 回路基板
32 スイッチ装置
41 第1バスバ(バスバ)
50 音減衰ユニット
51 有孔プレート部
52a 貫通孔
53 音減衰孔
54 取付孔
55 質量体保持部
56 質量体
57 弾性体
59 外部カバー

Claims (6)

  1. 電池ユニット(10)と、
    上記電池ユニットに電気的に接続された回路基板(31)と、
    上記電池ユニットと電気負荷(2)との間の通電経路を形成するバスバ(41)と、
    上記回路基板に上記バスバと対向するように設けられ上記電池ユニットにおける電力の入出力時にオンオフ動作するスイッチ装置(32)と、
    上記回路基板及び上記スイッチ装置を収容する収容空間(20a)を有するケース(20)と、
    上記ケースの上記収容空間に臨むように設けられた音減衰ユニット(50)と、
    を備え、
    上記音減衰ユニットは、音減衰孔(53)が貫通形成されてなる有孔プレート部(51)と、弾性体(57)を介して質量体(56)を振動可能に保持する質量体保持部(55)と、の少なくとも一方を有する、電源装置(1,101,201,301)。
  2. 上記音減衰ユニットは、上記有孔プレート部と上記質量体保持部の両方を有する、請求項1に記載の電源装置。
  3. 上記有孔プレート部には、上記音減衰孔と、上記質量体保持部の上記弾性体が上記質量体を保持した状態で取付けられる取付孔(54)と、を含む複数の貫通孔(52a)が設けられている、請求項2に記載の電源装置。
  4. 上記ケースは、上記回路基板が固定される金属製のベース(21)と、上記ベースの開口部(21a)を塞ぐ樹脂製のカバー(22)と、を備え、上記有孔プレート部は、上記回路基板と上記カバーとの間に配置されている、請求項3に記載の電源装置。
  5. 上記有孔プレート部は、上記ベースと上記カバーと上記回路基板のうちの少なくとも1つに固定されている、請求項4に記載の電源装置。
  6. 上記音減衰ユニットは、上記有孔プレート部が上記ケースを構成するベース(21)の壁部(21d)を利用して形成されており、上記壁部には上記複数の貫通孔を上記ベースの外部から覆う外部カバー(59)が取付けられている、請求項3に記載の電源装置。
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