JP7081510B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置に関する。
下記特許文献1には、この種の電源装置である電池装置(以下、「電源装置」という。)が開示されている。この電源装置は、電池ユニットと、電池ユニットに電気的に接続された回路基板と、回路基板に設けられ電池ユニットにおける電力の入出力のためにオンオフ動作するスイッチ装置と、を備えている。
この電源装置は、車両の発電電動機に接続されるものである。電池ユニットで発電電動機を駆動することで車両が走行し、車両の減速時に発電電動機を発電させて電池ユニットを充電する。そして、この電源装置は、車両始動時と車両停止後において、スイッチ装置を作動させて電池ユニットへの電力の入出力を行うように構成されている。
特開2018-98061号公報
ところで、上記電源装置において、電池ユニットで発電電動機を駆動する車両のモータ走行時には、バスバに流れるリップル電流の影響でバスバの周りに生じる磁界と、スイッチ装置で生じる磁界とが干渉する。これらの磁界の干渉によってスイッチ装置が回路基板とともにリップル電流の周波数で振動することで磁気音が発生する。車両のモータ走行時はエンジン音もなく暗騒音が小さいことから、このような磁気音が車室内で顕在化しやすい。
そこで、この種の電源装置の設計に際しては、電源装置から車室内に向けて放出される磁気音のような音を低減するための技術が求められている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、電池ユニットをスイッチ装置で制御する電源装置から放出される音を低減するのに有効な技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
電池ユニット(10)と、
上記電池ユニットと電気負荷(2)との間の通電経路を形成するバスバ(41)と、
いずれも鉄心(34)に巻かれた複数のコイル(33,33A,33B,33C,33D)を有し、上記電池ユニットにおける電力の入出力時に上記コイルへの通電によってオンオフ動作するスイッチ装置(32,32A,32B)と、
を備え、
上記スイッチ装置の複数の上記コイルには、隣接する2つのコイル(33A,33B;33A,33C;33C,33D;33D,33B)が含まれており、上記2つのコイルは、上記バスバと対向するとともに、それぞれの巻軸(C)が互いに同方向に沿って延び、且つ上記巻軸を中心としたそれぞれの巻き方向(D)が互いに逆向きになるように配置されている、電源装置(1,101,201,301)、
にある。
上記電源装置において、スイッチ装置は、電池ユニットにおける電力の入出力時に、いずれも鉄心に巻かれた複数のコイルへの通電によってオンオフ動作するように構成されている。各コイルへの通電によってその軸線に沿って磁界が形成される。スイッチ装置の複数のコイルのうち隣接する2つのコイルは、バスバと対向するように配置されている。このため、電池ユニットと電気負荷との間の通電経路を形成するバスバに流れるリップル電流の影響によって、バスバの周りに生じる磁界とスイッチ装置で生じる磁界とが干渉したとき、スイッチ装置がリップル電流の周波数で振動することで磁気音の発生要因に成り得る。
そこで、この電源装置において、隣接する2つのコイルは、それぞれの巻軸が互いに同方向に沿って延び、且つ巻軸を中心としたそれぞれの巻き方向が互いに逆向きになるように配置されている。これにより、一方のコイルがその巻軸に沿って形成される磁界とバスバの周りの磁界とが干渉することで受ける加振力の向きは、他方のコイルがその巻軸に沿って形成される磁界とバスバの周りの磁界とが干渉することで受ける加振力の向きと逆向きの関係になる。即ち、2つのコイルは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。このため、スイッチ装置の振動によって発生する磁気音を低減することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、電池ユニットをスイッチ装置で制御する電源装置から放出される音を低減するのに有効な技術を提供できる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1の電源装置の平面図。 図1のII-II線矢視断面図。 実施形態2の電源装置の平面図。 図3のIV-IV線矢視断面図。 実施形態3の電源装置についてスイッチ装置の周辺部の断面図。 実施形態4の電源装置についてスイッチ装置の周辺部の断面図。 実施形態5の電源装置についてスイッチ装置の周辺部の断面図。 実施形態6の電源装置についてスイッチ装置の周辺部の断面図。
以下、電源装置に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書の図面では、特に断わらない限り、電源装置の幅方向である第1方向を矢印Xで示し、電源装置の奥行方向である第2方向を矢印Yで示し、電源装置の高さ方向である第3方向を矢印Zで示すものとする。この電源装置の配置形態の一例として、第3方向Zが電源装置の鉛直方向に沿って延びるような配置形態が挙げられるが、必要に応じてこの配置形態をその他の配置形態に変更することが可能である。
(実施形態1)
図1に示されるように、電源装置1は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載されるものである。本実施形態において、電源装置1は、ハイブリッド自動車の床下に搭載されるものであり、いずれも車両における電気負荷である発電電動機2及び鉛蓄電池4のそれぞれに電気的に接続される。
発電電動機2は、車両のエンジン(内燃機関)3に連結されており、エンジン3によって駆動されることによって発電機として機能する。発電電動機2で発電された電力が電源装置1に供給されることによって、この電源装置1の後述の電池ユニット10が充電されるようになっている。また、この発電電動機2は、電源装置1の電池ユニット10から電力が供給されることによって電動機(モータ)として機能し、車両をモータ走行させる。このとき、発電電動機2は、エンジン3とともに駆動源となり得る。
このような発電電動機2は、モータ機能付発電機(モータジェネレータ)であり、一般的に「ISG(Integrated Starter Generator)」と称呼される。
鉛蓄電池4は、電池ユニット10と並列で、発電電動機2に電気的に接続されるバッテリである。この鉛蓄電池4は、電池ユニット10と共に発電電動機2に電力を供給したり、オーディオ装置やナビゲーション装置等の電気負荷に電力を供給したりするように構成されている。また、発電電動機2の発電電力が鉛蓄電池4に供給されることで、この鉛蓄電池4の充電が行われるように構成されている。
電源装置1は、電池ユニット10と、ケース20と、電気回路部30と、バスバモジュール40と、を備えている。この電源装置1は、電池ユニット10を備えるため、「電池装置」とも称呼される。
詳細な説明は省略するが、電池ユニット10は、直列接続された複数の電池セル(図示省略)を、電池セルの厚み方向に積層してなる電池モジュールである。電池セルは、リチウムイオン蓄電池であり、電気絶縁材からなるケース11に収容されている。この電池ユニット10は、充電及び放電が可能な電池を構成するものであり、「電池」或いは「二次電池」とも称呼される。
ケース20は、電池ユニット10の外殻を形成している。このケース20は、回路基板31が固定される金属製のベース21と、ベース21の開口部21aを塞ぐ樹脂製のカバー22(図3参照)と、を備えている。このケース20のベース21にカバー22が取付けられることによって、回路基板31及びスイッチ装置32を収容する収容空間20aが形成される。
なお、図1では、説明の便宜上、ベース21を、このベース21からカバー22(二点鎖線を参照)が取り外された状態にて示している。
ベース21は、第1方向Xの一端側(図1中の左側)が突出した突出部を有し、この突出部には、2つの端子41a,42aが配置されている。このベース21には、電源装置1を車両に締結固定するためのボルト部材(図示省略)を挿通する複数の固定用孔21bと、ボルト部材23が螺合可能なボルト螺合孔21cと、が設けられている。このベース21は、金属材料からなる部材によって構成されている。
カバー22は、ベース21の複数のボルト螺合孔21cのそれぞれにそれぞれが重なり合うように設けられた複数の固定用孔22aを有する。このカバー22は、樹脂材料からなる部材によって構成されている。
電気回路部30は、電池ユニット10に電気的に接続された回路基板31と、複数のスイッチ装置32と、を備えている。複数のスイッチ装置32には、隣接する2つのスイッチ装置32A,32Bが含まれている。以下では、便宜上、2つのスイッチ装置32A,32Bについてのみ説明する。
回路基板31は、第3方向Zを厚み方向として第1方向Xと第2方向Yとによって規定される平面に沿って延在する板状に形成されている。この回路基板31は、ボルト部材31aによってケース20のベース21に締結固定されている。この回路基板31には、スイッチ装置32A,32Bと、電池ユニット10の充放電を制御するための充放電制御スイッチ(図示省略)と、を含む複数の電子機器が設けられている。
スイッチ装置32A,32Bはいずれも、機械式のリレーである。図示は省略するが、これらのスイッチ装置32A,32Bは、固定接点と、固定接点に接触したり固定接点から離隔したりする可動接点と、可動接点を固定接点から離れる方向に弾性付勢するバネ部材と、円形断面を有する鉄心34と、鉄心34に巻かれており通電状況に応じて一対の固定接点と可動接点との接触状態を変更するためのコイル33(図3参照)と、このコイル33における通電を制御するECU(図示省略)と、を有する。
スイッチ装置32A,32Bは、電池ユニット10における電力の入出力時に、コイル33への通電により鉄心34が磁化することを利用してオンオフ動作するように構成されている。
バスバモジュール40は、電気回路部30の回路基板31と、電気負荷である発電電動機2及び鉛蓄電池4と、を電気的に接続するためのものである。このバスバモジュール40は、いずれも導電性を有する金属板材からなる第1バスバ41及び第2バスバ42を備えている。バスバ41は、回路基板31を介して電池ユニット10に電気的に接続されており、電池ユニット10と発電電動機2との間の通電経路を形成するように構成されている。バスバ42は、回路基板31に電気的に接続されており、スイッチ装置32への通電経路を形成するように構成されている。
バスバ41は、一方の端子41aが発電電動機2に電気的に接続されており、この端子41aからベース21と回路基板31との間の領域に向けて延在している。第2バスバ42は、一方の端子42aが鉛蓄電池4に電気的に接続されており、この端子42aからバスバ41と同様に、ベース21と回路基板31との間の領域に向けて延在している。このとき、2つのバスバ41,42は、互いに対向して並んで配置されている。これら2つのバスバ41,バスバ42とベース21との間には電気絶縁部材(図示省略)が介装されている。なお、ベース21自体を電気絶縁材料によって構成することもできる。
バスバ41は、回路基板31の下方において回路基板31と第3方向Zについて重なるバスバ重なり部43を有する。このバスバ重なり部43には、回路基板31に電気的に接続される端子部(図示省略)が設けられている。
第2バスバ42は、バスバ41と同様に、回路基板31の下方において回路基板31と第3方向Zについて重なるバスバ重なり部44を有する。このバスバ重なり部44には、回路基板31に電気的に接続される端子部が設けられている。また、回路基板31は、電池ユニット10の正極側であるトータルプラス端子に電気的に接続されている。
図2に示されるように、スイッチ装置32A,32Bはいずれも、鉄心34と、この鉄心34に巻かれたコイル33を、前述の固定接点、可動接点及びバネ部材とともに収容して回路基板31に取付けられるケース35を有しており、またコイル33の端子33aにおいて回路基板31に接合されている。
スイッチ装置32Aのケース35は、鉄心34に巻かれた1つのコイル33Aを収容している。同様に、スイッチ装置32Bのケース35は、鉄心34に巻かれた1つのコイル33Bを収容している。また、一方のスイッチ装置32Aのケース35と、他方のスイッチ装置32Bのケース35は、第2方向Yについて隙間を隔てて配置されている。
一方のスイッチ装置32Aのケース35と他方のスイッチ装置32Bのケース35とが回路基板31を介して互いに固定されている。これにより、回路基板31にスイッチ装置32A,32Bが取付けられている。
2つのスイッチ装置32A,32Bのコイル33には、バスバ41と対向するとともに隣接する2つのコイル33A,33Bが含まれている。スイッチ装置32Aのコイル33である第1コイル33Aに対して、スイッチ装置32Bのコイル33が第2コイル33Bとなる。
スイッチ装置32A,32Bは、鉄心34に2つのコイル33A,33Bのいずれかを巻くことによって電磁石を形成するように構成されている。スイッチ装置32A,32Bは、ECUによってコイル33A,33Bが非通電状態に制御されているとき、バネ部材の弾性付勢力によって可動接点が固定接点から離れて係止部に押し付けられる。このとき、スイッチ装置32A,32Bがオフ状態となる。
これに対して、ECUによってコイル33A,33Bが通電状態に制御されると、可動接点は、コイル33A,33Bで生じる電磁力によってバネ部材の弾性付勢力に抗して固定接点側に付勢されて固定接点に押し付けられる。これにより、可動接点と固定接点とが導通し、スイッチ装置32A,32Bがオン状態となる。スイッチ装置32A,32Bがオン状態になると、発電電動機2と電池ユニット10とが電気的に接続される。
スイッチ装置32A,32Bは、回路基板31の板厚方向である第3方向Zについてこの回路基板31を挟んでバスバ41の対向通電部43aとは反対側の位置において回路基板31に取付けられている。即ち、スイッチ装置32A,32Bとバスバ41との間に回路基板31が配置されている。この場合、スイッチ装置32A,32Bが回路基板31を介してバスバ41と対向している。
具体的には、スイッチ装置32A,32Bは、バスバ42よりもバスバ41に近い位置にあり、バスバ41のうちバスバ重なり部43の一部である対向通電部43aと回路基板31を介して間接的に対向するように配置されている。バスバ41の対向通電部43aは、バスバ重なり部43の中で第2方向Yに沿って直線的に延びる部位である。
上述の「スイッチ装置32A,32Bがバスバ41の対向通電部43aと対向する。」という旨の態様は、スイッチ装置32A,32Bで生じる磁界(以下、「コイル磁界」という。)が、バスバ41に流れるリップル電流の影響でバスバ41の対向通電部43aの周りに生じる磁界(以下、「バスバ磁界」という。)と干渉するような範囲内に、スイッチ装置32A,32Bとバスバ41の対向通電部43aが配置される態様をいう。
従って、この態様には、スイッチ装置32A,32Bとバスバ41の対向通電部43aが第3方向Zについて互いに重なるような配置のみならず、第3方向Zとは別の方向について互いに重なるような配置などが包含される。この場合、互いの磁界の干渉が起こり得るような配置であれば、スイッチ装置32A,32Bとバスバ41の対向通電部43aとの間に別部材が介在していても介在していなくてもよい。即ち、スイッチ装置32A,32Bがバスバ41の対向通電部43aと間接的に対向してもよいし、或いは直接的に対向してもよい。
スイッチ装置32A,32Bの2つのコイル33A,33Bは、それぞれの巻軸Cが互いに同方向に延び、且つ巻軸Cを中心としたそれぞれの巻き方向Dが互いに逆向きになるように配置されている。
なお、2つのコイル33A,33Bは、それぞれの巻軸Cが互いに同方向に沿って延びているという構成を満たしていれば足りる。本構成には、2つの巻軸Cが完全に平行に延びている態様は勿論、一方の巻軸Cが他方の巻軸Cに対して僅かに傾いて延びている態様が包含される。
図2において、一方のスイッチ装置32Aのコイル33Aの巻軸Cと、他方のスイッチ装置32Bのコイル33Bの巻軸Cとが概ね平行となるように延びている。また、一方のスイッチ装置32Aのコイル33Aが右巻きでありその巻き方向Dが右まわりであるのに対して、他方のスイッチ装置32Bのコイル33Bが左巻きでありその巻き方向Dが左まわりになっている。
2つのコイル33A,33Bの巻軸Cはいずれも、第1方向Xに沿うように構成されている。この第1方向Xは、バスバ41の対向通電部43aが延びる方向と直交する方向であって、且つ回路基板31の板厚方向である第3方向Zと直交する方向である。
ここで、巻軸Cは、コイル33A,33Bの円形断面の中心部を通る仮想直線上の軸である。この巻軸Cは、鉄心34の円形断面の中心軸と概ね一致する。巻軸Cを中心とした巻き方向Dを、「巻き線方向D」ということもできる。
スイッチ装置32A,32Bで生じるコイル磁界は、コイル33A,33Bの巻軸Cに沿って延びるように形成される磁界である。これに対して、バスバ41の対向通電部43aの周りに生じるバスバ磁界は、第1方向Xと第3方向Zとで規定される平面において対向通電部43aを中心に同心円状に形成される磁界である。
なお、上記のスイッチ装置32A,32Bの更なる具体的な構造や、スイッチ装置32A,32Bに関連する電気回路の詳細については、例えば、特開2018-98060号公報に開示の電池パックについての説明、特開2018-139462号公報に開示の電源装置についての説明が参照される。
次に、上述の実施形態1の作用効果について説明する。
上記電源装置1において、電気回路部30の2つのスイッチ装置32A,32Bはいずれも、電池ユニット10における電力の入出力時に、鉄心34に巻かれたコイル33への通電によってオンオフ動作するように構成されている。スイッチ装置32A,32Bでは、コイル33への通電によってその軸線Cに沿ってコイル磁界が形成される。
また、電池ユニット10が蓄電している電力で発電電動機2を駆動して走行するモータ走行時には、電池ユニット10と発電電動機2との間に延在するバスバ41にリップル電流が流れ、バスバ41の周りに同心円状のバスバ磁界が生じる。
ここで、バスバ41の近傍に配置されているスイッチ装置32A,32Bに直流の電流が流れているため、これら2つのスイッチ装置32A,32Bのそれぞれにおいて巻軸Cに沿って直線状のコイル磁界が生じる。そして、バスバ41に流れるリップル電流の影響でバスバ41の周りに生じるバスバ磁界と、スイッチ装置32A,32Bで生じるコイル磁界とが干渉する。これらの磁界の干渉によってスイッチ装置32A,32Bが回路基板31とともにリップル電流の周波数で振動(一体で共振)することで磁気音の発生要因に成り得る。このような磁気音は、モータ走行時のようにエンジン音が生じない状況下においてより顕在化しやすい。
そこで、この電源装置1において、2つのスイッチ装置32A,32Bの隣接する2つのコイル33A,33Bは、それぞれの巻軸Cが互いに同方向に延び、且つ巻軸Cを中心としたそれぞれの巻き方向Dが互いに逆向きになるように配置されている。
これにより、一方のコイル33Aがその巻軸Cに沿って形成されるコイル磁界とバスバ41の周りのバスバ磁界とが干渉することで受ける加振力の向きは、他方のコイル33Bがその巻軸Cに沿って形成されるコイル磁界とバスバ41の周りのバスバ磁界とが干渉することで受ける加振力の向きと逆向きの関係になる。即ち、隣接する2つのコイル33A,33Bは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。例えば、一方のコイル33Aが上向きの加振力を受けるときに、他方のコイル33Bは下向きの加振力を受けることになる。このため、電源装置1の2つのスイッチ装置32A,32Bの振動によって発生する磁気音を低減することができる。
従って、実施形態1によれば、電池ユニット10をスイッチ装置32A,32Bで制御する電源装置1から放出される音を低減するのに有効な技術を提供できる。このため、車両の乗員が車室内で感知する音のレベルを低く抑えることができる。
上記電源装置1によれば、2つのスイッチ装置32A,32Bはいずれも、ケース35が回路基板31に取付けられるように構成されている。本構成の場合、2つのスイッチ装置32A,32Bが回路基板31と一体で共振すると、回路基板31が太鼓の振動のような動きをすることによって磁気音が拡張され易いが、2つのスイッチ装置32A,32Bが逆位相で振動することで、このような不具合の発生を抑えることができる。
上記電源装置1によれば、2つのスイッチ装置32A,32Bは、2つのケース35が回路基板31を介して互いに固定されている。即ち、2つのケース35が間接的に固定されている。これにより、2つのスイッチ装置32A,32Bを一体構造とすることによって互いの振動を打ち消し合う効果を高めることができる。
なお、上述の実施形態1のように、回路基板31を介して2つのケース35を間接的に固定する構造に代えて、2つのケース35を接着などの接合方法を利用して直接的に固定する構造を採用することもできる。
また、上述の実施形態1に特に関連する変更例として、1つのスイッチ装置32のケース35に2つのコイル33A,33Bを収容し、これら2つのコイル33A,33Bのそれぞれの巻軸Cが互いに同方向に延び、且つそれぞれの巻き方向Dが互いに逆向きになるような構造を採用することもできる。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明を省略する。
(実施形態2)
図3に示される、実施形態2の電源装置101は、電気回路部30の構成が実施形態1の電源装置1のものと相違している。
その他については、実施形態1と同様である。
図3及び図4に示されるように、この電源装置101の電気回路部30は、一方のスイッチ装置32Aのケース35と他方のスイッチ装置32Bのケース35とが弾性体36を介して互いに固定されるように構成されている。
弾性体36は、第3方向Zを板厚方向とした平板形状を有し、ゴム材料や樹脂材料によって構成されている。この弾性体36は、一方のスイッチ装置32Aのケース35の上面と、他方のスイッチ装置32Bのケース35の上面の双方に接合されている。このため、2つのケース35は、弾性体36を介して間接的に固定されている。
上述の実施形態2によれば、電源装置101の2つのスイッチ装置32A,32Bの間で伝わる振動を弾性体36によって低減することが可能になる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、上述の実施形態2のような弾性体36に代えて或いは加えて、別の弾性体を使用することもできる。別の弾性体として、例えば、バネ部材のような弾性体を採用することができる。
(実施形態3)
図5に示される、実施形態3の電源装置201は、実施形態2の電源装置101と同様に、電気回路部30の構成が実施形態1の電源装置1のものと相違している。
その他については、実施形態1と同様である。
図5に示されるように、この電源装置201の電気回路部30は、スイッチ装置32Aのケース35に2つのコイル33A,33Cが収容され、スイッチ装置32Bのケース35に2つのコイル33B,33Dが収容されるように構成されている。このため、2つのスイッチ装置32A,32Bは、4つのコイル33A,33B,33C,33Dを有する。
一方のスイッチ装置32Aの隣接する2つのコイル33A,33Cは、それぞれの巻軸Cが互いに同方向に延び、且つ巻軸Cを中心としたそれぞれの巻き方向Dが互いに逆向きになるように配置されている。即ち、図5において、一方のコイル33Aが左巻きであるのに対して、他方のコイル33Bが右巻きになっている。
また、他方のスイッチ装置32Bの隣接する2つのコイル33B,33Dは、それぞれの巻軸Cがいずれも同方向に延び、且つ巻軸Cを中心としたそれぞれの巻き方向Dが互いに逆向きになるように配置されている。即ち、図5において、一方のコイル33Bが左巻きであるのに対して、他方のコイル33Dが右巻きになっている。
更に、2つのスイッチ装置32A,32Bの隣接する2つのコイル33C,33Bは、それぞれの巻軸Cがいずれも同方向に延び、且つ巻軸Cを中心としたそれぞれの巻き方向Dが互いに逆向きになるように配置されている。即ち、図5において、一方のコイル33Cが右巻きであるのに対して、他方のコイル33Bが左巻きになっている。
上述の実施形態3によれば、スイッチ装置32Aにおいて隣接する2つのコイル33A,33Cは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。また、他方のスイッチ装置32Bにおいて2つのコイル33B,33Dは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。更に、2つのスイッチ装置32A,32Bにおいて隣接する2つのコイル33C,33Bは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。このため、電源装置201の2つのスイッチ装置32A,32Bの振動によって発生する磁気音を低減することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態4)
図6に示される、実施形態4の電源装置301は、スイッチ装置32Bにおけるコイル33の配置が実施形態3の電源装置201のものと相違している。
その他については、実施形態3と同様である。
図6に示されるように、この電源装置301の電気回路部30において、スイッチ装置32Bのケース35に収容されている2つのコイル33B,33Dは、それぞれの巻き方向Dが互いに逆向きであるが、一方のコイル33Bが右巻きであり、他方のコイル33Dが左巻きになるように配置されている。このため、コイル33Bの巻き方向Dは、スイッチ装置32A側の隣接するコイル33Cの巻き方向Dと同方向になっている。即ち、4つのコイル33のうち、隣接する2つのコイル33A,33Cと、隣接する2つのコイル33B,33Dについて、それぞれの巻き方向Dが逆向きになっている。
上述の実施形態4によれば、スイッチ装置32Aにおいて隣接する2つのコイル33A,33Cは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。また、他方のスイッチ装置32Bにおいて2つのコイル33B,33Dは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。このため、電源装置301の2つのスイッチ装置32A,32Bの振動によって発生する磁気音を低減することができる。
その他、実施形態3と同様の作用効果を奏する。
(実施形態5)
図7に示される、実施形態5の電源装置401は、2つのスイッチ装置32A,32Bのそれぞれにおけるコイル33の配置が実施形態3の電源装置201のものと相違している。
その他については、実施形態3と同様である。
図7に示されるように、この電源装置401の電気回路部30において、スイッチ装置32Aのケース35に収容されている2つのコイル33A,33Cは、それぞれの巻き方向Dが同じ向きであり、いずれも右巻きになるように配置されている。また、スイッチ装置32Bのケース35に収容されている2つのコイル33B,33Dは、それぞれの巻き方向Dが同じ向きであり、いずれも左巻きになるように配置されている。このため、隣接する2つのコイル33C,33Bは、それぞれの巻き方向Dが互いに逆向きになるように配置されている。即ち、4つのコイル33のうち、隣接する2つのコイル33C,33Bについてのみ、それぞれの巻き方向Dが逆向きになっている。
上述の実施形態5によれば、2つのスイッチ装置32A,32Bにおいて隣接する2つのコイル33C,33Bは、互いの振動を打ち消し合うように逆位相で振動する。このため、電源装置401の2つのスイッチ装置32A,32Bの振動によって発生する磁気音を低減することができる。
その他、実施形態3と同様の作用効果を奏する。
(実施形態6)
図8に示される、実施形態6の電源装置501は、電気回路部30の構成が実施形態3の電源装置201のものと相違している。
その他については、実施形態1と同様である。
図8に示されるように、この電源装置501の電気回路部30は、一方のスイッチ装置32Aのケース35と他方のスイッチ装置32Bのケース35とが、実施形態2の場合と同様の弾性体36を介して互いに固定されるように構成されている。
上述の実施形態6によれば、電源装置501の2つのスイッチ装置32A,32Bの間で伝わる振動を弾性体36によって低減することが可能になる。
その他、実施形態3と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態6に特に関連する変更例として、上述の実施形態4,5において、弾性体36を介して2つのケース35を固定する構造を採用することができる。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、2つのスイッチ装置32A,32Bについて例示したが、スイッチ装置32の数はこれに限定されるものではなく、必要に応じてスイッチ装置32の数を1つ或いは3つ以上に変更することもできる。
上述の実施形態では、2つのスイッチ装置32A,32Bのそれぞれのケース35に収容されるコイル33の数が1つ或いは2つである場合について例示したが、コイル33の数はこれらに限定されるものではなく、必要に応じてコイル33の数を3つ以上に変更することもできる。
1,101,201,301,401,501 電源装置
2 発電電動機(電気負荷)
10 電池ユニット
31 回路基板
32,32A,32B スイッチ装置
33,33A,33B,33C,33D コイル
34 鉄心
35 ケース
36 弾性体
41 第1バスバ(バスバ)
C コイルの巻軸
D コイルの巻き方向

Claims (4)

  1. 電池ユニット(10)と、
    上記電池ユニットと電気負荷(2)との間の通電経路を形成するバスバ(41)と、
    鉄心(34)に巻かれた複数のコイル(33,33A,33B,33C,33D)を有し、上記電池ユニットにおける電力の入出力時に上記コイルへの通電によってオンオフ動作するスイッチ装置(32,32A,32B)と、
    を備え、
    上記スイッチ装置の複数の上記コイルには、隣接する2つのコイル(33A,33B;33A,33C;33C,33B;33B,33D)が含まれており、上記2つのコイルは、上記バスバと対向するとともに、それぞれの巻軸(C)が互いに同方向に沿って延び、且つ上記巻軸を中心としたそれぞれの巻き方向(D)が互いに逆向きになるように配置されている、電源装置(1,101,201,301,401,501)。
  2. 上記電池ユニットに電気的に接続された回路基板(31)を備え、
    上記バスバは、上記回路基板を介して上記電池ユニットに電気的に接続されており、
    上記複数のスイッチ装置は、上記2つのコイルの少なくとも1つを収容して上記回路基板に取付けられる複数のケース(35)を有する、請求項1に記載の電源装置。
  3. 上記複数のケースが互いに固定されている、請求項2に記載の電源装置。
  4. 上記複数のケースが弾性体(36)を介して互いに固定されている、請求項3に記載の電源装置。
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