JP7145969B2 - 動力伝達装置及び動力伝達装置の製造方法 - Google Patents
動力伝達装置及び動力伝達装置の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7145969B2 JP7145969B2 JP2020558203A JP2020558203A JP7145969B2 JP 7145969 B2 JP7145969 B2 JP 7145969B2 JP 2020558203 A JP2020558203 A JP 2020558203A JP 2020558203 A JP2020558203 A JP 2020558203A JP 7145969 B2 JP7145969 B2 JP 7145969B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall portion
- carrier
- rotation axis
- clutch drum
- planetary gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims description 93
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 64
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 22
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 11
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000008569 process Effects 0.000 description 6
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/02—Gearboxes; Mounting gearing therein
- F16H57/023—Mounting or installation of gears or shafts in the gearboxes, e.g. methods or means for assembly
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H3/00—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
- F16H3/44—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
- F16H3/46—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears
- F16H3/60—Gearings for reversal only
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/10—Braking arrangements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
軸方向の一端が開口し、且つ、軸方向の他端に壁部を有する筒状部材と、
前記筒状部材の内部に収容された遊星ギアセットと、を有し、
前記遊星ギアセットのキャリアは、外周側に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記壁部と、前記遊星ギアセットのリングギアと、の間に位置する構成の動力伝達装置とした。
図2は、前後進切替機構2の主要部を説明する図である。図2の(a)は、遊星ギアセット3の構成を説明する図である。図2の(b)は、図2の(a)におけるA-A矢視図である。なお、図2の(a)では、説明の便宜上、後進ブレーキ5周りの図示を省略している。
前後進切替機構2は、遊星ギアセット3と、前進クラッチ4と、後進ブレーキ5と、を有している。
前後進切替機構2では、前進クラッチ4が締結されると、トルクコンバータ側(図中、右側)から入力された回転が、順回転で変速機構部(図示せず)側(図中、左側)に出力される。後進ブレーキ5が締結されると、トルクコンバータ側から入力された回転が、逆回転で変速機構部側に出力される。
図1に示すように、変速機ケース10は、前後進切替機構2を収容する空間と、変速機構部を収容する空間とを仕切る仕切壁部102を有する。当該仕切壁部102は、回転軸Xに直交していると共に、回転軸X方向から見てリング状を成している。
仕切壁部102には、当該仕切壁部102の外周を全周に亘って囲む外径側支持壁部101と、仕切壁部102の内周を全周に亘って囲む内径側支持壁部103と、が形成されている。
外径側支持壁部101の内側に、後進ブレーキ5が収容されている。
図1に示すように、後進ブレーキ5は、変速機ケース10における外径側支持壁部101の内周にスプライン嵌合したドリブンプレート51と、後記するクラッチドラム6の周壁部62の外周にスプライン嵌合したドライブプレート52と、回転軸X方向にストロークするピストン53と、を有している。
周壁部62においてドライブプレート52は、回転軸X周りの周方向におけるクラッチドラム6との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
ピストン53は、リング状の基部530と、当該基部530の外径側から延出する押圧部531とを有している。
仕切壁部102におけるピストン53のリング状の基部530との対向部には、ピストン53の作動油圧が供給される油室R1が形成されている。
そうすると、ドリブンプレート51とドライブプレート52とが、ピストン53の押圧部531により押されて、リテーニングプレート58側に変位する。
これにより、ドリブンプレート51とドライブプレート52とが、作動油圧に応じた圧力で、押圧部531とリテーニングプレート58との間で把持される。
そして、ドリブンプレート51とドライブプレート52が相対回転不能に締結されると、後進ブレーキ5が締結状態になって、クラッチドラム6の回転が規制される。さらに、クラッチドラム6の周壁部62の内周にスプライン嵌合したリングギア32(図2の(a)参照)もまた、間接的に回転が規制される。
図1に示すように、前進クラッチ4は、クラッチドラム6の周壁部62の内周にスプライン嵌合したドリブンプレート41と、後記するキャリア34の支持筒342の外周にスプライン嵌合したドライブプレート42と、油圧により回転軸X方向にストロークするピストン43と、を有している。支持筒342は、いわゆるクラッチハブとしての機能を有する。
支持筒342においてドライブプレート42は、回転軸X周りの周方向における支持筒342との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
ピストン43の押圧部43aは、ドリブンプレート41とドライブプレート42の重なる領域に、ウェーブスプリング47を間に挟んで対向している。
底壁部61におけるピストン43のリング状の基部430との対向部には、ピストン43の作動油圧が供給される油室R2が形成されている。
そうすると、ドリブンプレート41とドライブプレート42とが、ピストン43の押圧部43aにより押されて、リテーニングプレート48側に変位する。
これにより、ドリブンプレート41とドライブプレート42とが、作動油圧に応じた圧力で、押圧部43aとリテーニングプレート48との間で把持される。
そして、ドリブンプレート41とドライブプレート42が相対回転不能に締結されると、前進クラッチ4が締結状態になる。
そのため、前進クラッチ4が締結状態になると、クラッチドラム6と、遊星ギアセット3のキャリア34との相対回転が規制される。
図2の(a)に示すように、遊星ギアセット3は、回転伝達軸9と一体に回転するサンギア31と、クラッチドラム6と一体に回転するリングギア32と、を有しており、サンギア31とリングギア32との間には、キャリア34で保持された一対のピニオンギア33(33A、33B)が位置している。遊星ギアセット3は、ダブルピニオン式の遊星歯車機構である。
なお、遊星ギアセット3は、シングルピニオン式の遊星歯車機構であっても良い。
ピニオンギア33Aは、サンギア31とピニオンギア33Bに噛合しており、ピニオンギア33Bは、ピニオンギア33Aの外周と、リングギア32の内周に噛合している。
リングギア32は、クラッチドラム6の周壁部62にスプライン嵌合している。
図3の(a)は、図2の(a)に示すキャリア34を、回転軸X方向の支持筒342側(右側)から見た斜視図である。図3の(b)は、図2の(a)に示すキャリア34を、回転軸X方向における連結部343側(左側)から見た斜視図である。
支持筒342では、スプライン山部342aの外周に、ドライブプレート42がスプライン嵌合している(図1参照)。
フランジ部349は、側板部341と支持筒342との境界部で、側板部341の径方向外側に位置している。
フランジ部349は、回転軸X周りの周方向における全周に亘って設けられている。
貫通孔341cは、貫通孔341dよりも回転軸Xの径方向内側に設けられている。
貫通孔340cは、貫通孔340dよりも回転軸Xの径方向内側に設けられており、それぞれ、側板部341側の貫通孔341c、341dに、回転軸X方向で対向する位置に形成されている。
連結梁345は、回転軸X周りの周方向に略90°間隔で4箇所設けられており、側板部340と側板部341の回転軸X方向の位置関係が、4つの連結梁345で固定されている。
連結部343は、回転軸X上を連結梁345から離れる方向に延びている。
無段変速機1において、キャリア34は、連結部343の外周を、変速機構部側から延びる軸部81の内周にスプライン嵌合させて設けられている(図2の(a)参照)。
ピニオンギア33Bを支持するピニオン軸331の両端は、貫通孔340d、341d(図3の(b)参照)に挿入された状態で、キャリア34の側板部340、341で支持されている。
図2の(a)に示すように、遊星ギアセット3は、前記した前進クラッチ4と共に、クラッチドラム6の内部に収容されている。
周壁部62は、回転軸X方向における底壁部61とは反対側(図中、左側)が、開口部60となっている。
クラッチドラム6は、変速機ケース10側の固定部材である支持壁部12で、回転軸X回りの回転が許容された状態で支持されている。
さらに、クラッチドラム6の径方向の位置決めが、回転伝達軸9で支持されたブッシュBSでされている。
回転伝達軸9の先端9a側は、支持筒65の内径側を回転軸X方向に貫通しており、回転伝達軸9の先端9a側では、支持筒65との干渉を避けた位置の外周に、サンギア31が一体に形成されている。
回転軸X方向におけるサンギア31の一方の側面31aと、クラッチドラム6側の連絡部64との間には、ニードルベアリングNB2が介在している。
回転伝達軸9の先端9a側は、キャリア34の内径側に設けた筒状の連結部343の内側に挿入されている。
この状態において、軸部81の内周と、連結部343の外周とがスプライン嵌合しており、キャリア34の連結部343と、プライマリプーリの軸部81とが、相対回転不能に連結されている。
クラッチドラム6の外径側の周壁部62は、底壁部61側の小径部621と、小径部621よりも大径の大径部622と、を有している。
図2の(b)に示すように、周壁部62では、大径部622の領域が、スプライン山部622aとスプライン谷部622bとが、回転軸X周りの周方向に交互に連なって形成されている。
クラッチドラム6の周壁部62では、スプライン山部622aとスプライン谷部622bが、大径部622の長手方向(回転軸X)方向の全長に亘って設けられている。
周壁部62の先端62a側の外周には、前記した後進ブレーキ5のドライブプレート52がスプライン嵌合している(図1参照)。リングギア32は、後進ブレーキ5のドリブンプレート51とドライブプレート52とが交互に配置された領域の内径側に設けられている。
リングギア32は内歯歯車であり、内歯歯車の外周面(歯面の裏側の面)が形成された部位が2つのスナップリング(第1スナップリング38、第2スナップリング39)により支持されている。
リングギア32を大径部622の内周にスプライン嵌合させると、嵌合部321よりも前進クラッチ4側(図中右側)に、径方向の隙間CL1が形成される。
これら第1スナップリング38と第2スナップリング39は、リングギア32の回転軸X方向の位置決めのために設けられている。第1スナップリング38と第2スナップリング39は、周壁部62に設けた溝M1、M2にそれぞれ係合しており、第1スナップリング38と第2スナップリング39の回転軸X方向の厚さb1、b2は、溝M1、M2の回転軸X方向の厚さと整合する厚さを有している。
第1スナップリング38は、有底筒状のクラッチドラム6の開口部60からのリングギア32の脱落を阻止するために設けられている。
第2スナップリング39は、クラッチドラム6の底壁部61側(図中、右側)へのリングギア32の移動を阻止するために設けられている。
リングギア32とスナップリング49とが常に接していると、ピストン43の押し力をリングギア32が受けた際に、リングギア32のサンギア31およびピニオンギア33A、33Bに対する相対的な偏心量が大きくなる。そうすると、ギアノイズを生じる可能性があるが、隙間が残されていることで、ギアノイズの発生を好適に防止できる。
特に、フランジ部349の最外周部349aが、別部材(例えばリングギア32、リテーニングプレート48)と干渉しないように設計されている。
これは、第2スナップリング39を、リングギア32と径方向でオーバーラップして配置するため、リングギア32の基部320の外周と、周壁部62(スプライン谷部622b)の内周との隙間CL1に収容可能な長さである必要があるからである。
これにより、第2スナップリング39は、リングギア32の径方向外側の領域から回転軸X方向に位置をずらして設ける必要が無いので、クラッチドラム6の周壁部62の回転軸X方向への大型化を防止できる。
回転軸X方向の厚さが薄いスナップリング(第1スナップリング38)を開口部60側に設けることで、クラッチドラム6の周壁部62の内側の開口部60側の空間を有効に利用できるようにするためである。
回転軸X方向において第2スナップリング39は、第1スナップリング38とスナップリング49との間に位置している。
また、第1スナップリング38と第2スナップリング39との間に、リングギア32の嵌合部321が位置しており、リングギア32が僅かなガタを持って配置されている。そのため、サンギア31やキャリア34が回転軸Xに対して傾いた際に、リングギア32が自立的に調心できるようになっている。
そこで、スプラインを1個ずつ噛み合わせながらサブアッセンブリを形成し、その後、スプライン係合が1つとなるようにサブアッセンブリを取り付けることで、複数のスプライン係合を同時に行うことを避けることができるので、上記課題を解決することができる。
具体的には、ピストン43、スプリングSp2、スプリングリテーナ45の順番で組み付けたのち、ウェーブスプリング47を、周壁部62の内側に挿入して、ピストン43の押圧部43aに接触させた位置に配置する(図4の(b)参照)。
回転伝達軸9は、サンギア31の一方の側面31aと、クラッチドラム6の連絡部64との間に、ニードルベアリングNB2が介在する位置まで、クラッチドラム6に組み付けられる(図4の(c)参照)。この状態において、クラッチドラム6は、支持筒65の内周と回転伝達軸9の外周との間に介在するブッシュBSにより、回転伝達軸9で相対回転可能に支持される。
キャリア34は、側板部340の側面340bと、サンギア31の側面31bとの間にニードルベアリングNB3が介在する位置まで、クラッチドラム6に組み付けられる(図4の(d)参照)。この状態において、キャリア34は、連結部343の内周と、回転伝達軸9の外周との間のブッシュBSにより、回転伝達軸9で相対回転可能に支持される。
最後に、第1スナップリング38を、周壁部62の内周の溝M1にスナップ係合させて、リングギア32を位置決めする(図4の(e)参照)。
これにより、前後進切替機構2のクラッチドラム6と遊星ギアセット3とのサブアッセンブリSBAが完了する。
キャリア34のフランジ部349は、鉛直線VL方向において、クラッチドラム6の底壁部61と、リングギア32との間に位置しており、鉛直線VL方向から視てフランジ部349は、リングギア32と底壁部61とオーバーラップしている。
図5は、変速機ケース10へのサブアッセンブリSBAの組み付け過程を説明する図である。
図5の(a)に示す変速機ケース10では、外径側支持壁部101の内周に、後進ブレーキ5のドリブンプレート51がスプライン嵌合しており、後進ブレーキ5の各構成要素の組み付けが完了している。
内径側支持壁部103の内周では、変速機構部を構成するプライマリプーリの軸部81がベアリングBを介して回転可能に支持されており、軸部81の先端81aが、仕切壁部102よりも上方に突出している。
キャリア34のフランジ部349は、鉛直線VL方向において、クラッチドラム6の底壁部61と、リングギア32との間に位置している。
そして、リングギア32は、クラッチドラム6の周壁部62の内周に係合したスナップリング(第1スナップリング38、第2スナップリング39)により、鉛直線VL方向の移動が規制されている。
そのため、サブアッセンブリSBAを変速機ケース10に組み付ける過程で、キャリア34がサブアッセンブリSBAから脱落しないようになっている。
そして、連結部343と軸部81とのスプライン嵌合長が、所定長さΔLに達した時点で、クラッチドラム6の周壁部62の先端62a側と、後進ブレーキ5のドライブプレート52とのスプライン嵌合が開始される。
そして、リングギア32は、クラッチドラム6の周壁部62の内周に係合したスナップリング(第1スナップリング38、第2スナップリング39)により、鉛直線VL方向の移動が規制されている。
そのため、サブアッセンブリSBAを変速機ケース10に組み付ける過程で、キャリア34がサブアッセンブリSBAから脱落しないようになっている。
これにより、サブアッセンブリSBAの変速機ケース10への組み付けをスムーズに行えるようになっている。
(1)回転軸X方向(軸方向)の一端が開口し、且つ、回転軸X方向の他端に底壁部61を有するクラッチドラム6(筒状部材)と、
クラッチドラム6の内部に収容された遊星ギアセット3と、を有している。
遊星ギアセット3のキャリア34は、外周側に突出するフランジ部349(突出部)を有している。
回転軸X方向で、フランジ部349は、底壁部61と、遊星ギアセット3のリングギア32と、の間に位置する。
(2)リングギア32は、クラッチドラム6と別体で形成されている。
そこで、上記のように構成すると、キャリア34をクラッチドラム6の内部に収容した後に、リングギア32をクラッチドラム6の内部に収容することが可能となり、クラッチドラム6に対する遊星ギアセット3の組み付けが容易になる(図4の(c)、(d)参照)。
(3)キャリア34は、前進クラッチ4の支持筒342(ハブ部)と一体形成されている。
支持筒342は、キャリア34よりも底壁部61側に位置している。
フランジ部349の最外周部349aは、支持筒342の最外周部342cよりも外周側に位置している。
そうすると、支持筒342の外径側には、前進クラッチ4のクラッチプレート(ドリブンプレート41、ドライブプレート42)が位置しているので、クラッチプレートを配置するための空間が、径方向で狭くなる。クラッチドラム6の体格が増大してしまう。
そこで、上記のように構成して、キャリア34に設けたフランジ部349をストッパとして利用することで、クラッチプレートを配置するための空間を径方向で狭くすることや、クラッチドラム6の体格を増大させずに、キャリア34の脱落を阻止できる。
すなわち、
(4)回転軸X方向(軸方向)の一端が開口し、且つ、回転軸X方向の他端に底壁部61を有するクラッチドラム6と、クラッチドラム6の内部に収容された遊星ギアセット3と、を有する無段変速機1の製造方法である。
この製造方法では、遊星ギアセット3のキャリア34は、外周側に突出するフランジ部349を有しているので、始めに、フランジ部349が、底壁部61と、遊星ギアセット3のリングギア32との間に位置するように、遊星ギアセット3をクラッチドラム6に組み付けける。
そして、得られたサブアッセンブリSBAを、キャリア34側を変速機ケース10側の下方に向けた状態で、変速機ケース10の開口部105内に挿入して、キャリア34側の連結部343と、変速機ケース10側の軸部81をスプライン嵌合させる。
その際、フランジ部349がリングギア32で支えられるので、アッセンブリ時におけるキャリア34の脱落を防止することができる。
なお、突出部はフランジであると好ましいが、複数の突出部を回転軸Xの周方向に沿って設けた形としても良い。
Claims (3)
- 軸方向の一端が開口し、且つ、軸方向の他端に壁部を有する筒状部材と、
前記筒状部材の内部に収容された遊星ギアセットとクラッチと、を有し、
前記遊星ギアセットのキャリアは、外周側に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記壁部と、前記遊星ギアセットのリングギアと、の間に位置し、
前記キャリアは前記クラッチのハブ部と一体形成されており、
前記ハブ部は、前記キャリアよりも前記壁部側に位置し、
前記突出部の最外周部は、前記ハブ部の最外周部よりも外周側に位置し、
前記リングギアは、前記筒状部材のスプラインに嵌合するとともに、前記軸方向の一端側への移動が規制されている、
動力伝達装置。 - 請求項1において、
前記リングギアは、前記筒状部材と別体で形成されている、動力伝達装置。 - 軸方向の一端が開口し、且つ、軸方向の他端に壁部を有する筒状部材と、
前記筒状部材の内部に収容された遊星ギアセットと、を有する動力伝達装置の製造方法であって、
前記遊星ギアセットのキャリアは、外周側に突出する突出部を有し、
前記突出部が、前記壁部と、前記遊星ギアセットのリングギアと、の間に位置するように、前記遊星ギアセットを前記筒状部材にセットした後に、前記遊星ギアセットがセットされた筒状部材を開口した一端を下側にした状態で別部材にセットする、動力伝達装置の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018220853 | 2018-11-27 | ||
JP2018220853 | 2018-11-27 | ||
PCT/JP2019/042238 WO2020110554A1 (ja) | 2018-11-27 | 2019-10-29 | 動力伝達装置及び動力伝達装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2020110554A1 JPWO2020110554A1 (ja) | 2021-09-27 |
JP7145969B2 true JP7145969B2 (ja) | 2022-10-03 |
Family
ID=70852060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020558203A Active JP7145969B2 (ja) | 2018-11-27 | 2019-10-29 | 動力伝達装置及び動力伝達装置の製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11421772B2 (ja) |
JP (1) | JP7145969B2 (ja) |
CN (1) | CN112639336B (ja) |
WO (1) | WO2020110554A1 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006342846A (ja) | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Toyota Motor Corp | 自動変速機のクラッチ装置 |
US20180306304A1 (en) | 2017-04-21 | 2018-10-25 | Hyundai Motor Company | Gear support device of automatic transmission |
JP2018179263A (ja) | 2017-04-20 | 2018-11-15 | マツダ株式会社 | 自動変速機の摩擦締結装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3321999A (en) * | 1965-10-24 | 1967-05-30 | Ford Motor Co | Multiple disc friction clutch and band brake construction |
JPS57177448A (en) * | 1981-04-24 | 1982-11-01 | Aisin Warner Ltd | Auxiliary machine drive speed-change device |
JP4842097B2 (ja) * | 2006-11-13 | 2011-12-21 | 正博 大窪 | 多段自動変速装置 |
JP5401519B2 (ja) * | 2010-11-18 | 2014-01-29 | ジヤトコ株式会社 | キャリア及びその製造方法 |
US9458909B2 (en) * | 2013-03-11 | 2016-10-04 | Nissan Motor Co., Ltd. | Drive power transmission device |
FR3011901B1 (fr) * | 2013-10-10 | 2017-02-10 | Hispano-Suiza | Porte-satellites pour un reducteur de vitesse a train epicycloidal |
JP2016065578A (ja) | 2014-09-24 | 2016-04-28 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機のハブ部材固定構造 |
JP6332472B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2018-05-30 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | クラッチおよびそれを備えた変速装置 |
-
2019
- 2019-10-29 CN CN201980056769.6A patent/CN112639336B/zh active Active
- 2019-10-29 WO PCT/JP2019/042238 patent/WO2020110554A1/ja active Application Filing
- 2019-10-29 JP JP2020558203A patent/JP7145969B2/ja active Active
- 2019-10-29 US US17/270,301 patent/US11421772B2/en active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006342846A (ja) | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Toyota Motor Corp | 自動変速機のクラッチ装置 |
JP2018179263A (ja) | 2017-04-20 | 2018-11-15 | マツダ株式会社 | 自動変速機の摩擦締結装置 |
US20180306304A1 (en) | 2017-04-21 | 2018-10-25 | Hyundai Motor Company | Gear support device of automatic transmission |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20210341046A1 (en) | 2021-11-04 |
WO2020110554A1 (ja) | 2020-06-04 |
US11421772B2 (en) | 2022-08-23 |
CN112639336A (zh) | 2021-04-09 |
CN112639336B (zh) | 2024-03-01 |
JPWO2020110554A1 (ja) | 2021-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7316629B2 (en) | Planetary gear apparatus | |
US7387042B2 (en) | Transmission | |
JP5122637B2 (ja) | 工業用の管状ギア装置などの同軸ギア装置 | |
EP1803957B1 (en) | Twin clutch device | |
US6612961B2 (en) | Forward-reverse rotation device for a continuously variable transmission | |
US20170016515A1 (en) | Speed change device | |
US6419065B1 (en) | Multi-disk clutch and method of manufacturing a core plate of a multi-disk clutch | |
US6824494B2 (en) | Planetary gear unit | |
JP7145969B2 (ja) | 動力伝達装置及び動力伝達装置の製造方法 | |
JPH10258324A (ja) | 板状支持部材のシャフト取付孔加工方法 | |
US5520273A (en) | Over-running clutch | |
JP2001116124A (ja) | 自動変速機 | |
US20170314649A1 (en) | Vehicle power transmission system and manufacturing method for the same | |
JP4096519B2 (ja) | プラネタリギヤ装置 | |
JP6979137B2 (ja) | 歯車の支持構造 | |
CN113366235B (zh) | 湿式双离合器和用于这种湿式双离合器的弹性回复装置 | |
JP3682214B2 (ja) | トルク伝達装置 | |
JP5986868B2 (ja) | クラッチ | |
JP6034641B2 (ja) | 発進装置 | |
JP4982683B2 (ja) | 円錐ベルト車巻き掛け伝動装置のための円錐ベルト車対 | |
JP2001221254A (ja) | 自動変速機のクラッチ構造 | |
JP5856939B2 (ja) | 車両用変速装置 | |
JP2009236294A (ja) | ベルト式無段変速機 | |
US20170016490A1 (en) | Speed change device | |
JP2002098164A (ja) | 車両用変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210217 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220913 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220920 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7145969 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |