JP7145694B2 - レーダ装置およびレーダ装置の制御方法 - Google Patents

レーダ装置およびレーダ装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーダ装置およびレーダ装置の制御方法に関するものである。
特許文献1には、路側の2地点に超音波センサをそれぞれ配置し、超音波センサの受信信号のレベル変化から、対象となる車両の2地点の通過タイミングのずれおよび通過時間を検出し、通過タイミングのずれおよび2地点の通過時間の検出結果と、2地点の超音波センサの設置間隔とに基づく車長検出により、対象となる車両の大型/小型の車種を識別する技術が開示されている。
特開2003-217077号公報
しかしながら、特許文献1に示す技術では、超音波を使用する。超音センサは、近距離しか検出できないため、車両に近い位置に設置する必要がある。このため、超音波センサのごく近傍を通過する車両の接触等によって、超音波センサの取り付け角度等が変化し、車種判別性能が低下するという問題点がある。
本発明は、車種判別性能が高いレーダ装置およびレーダ装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、電波により車両を検出するレーダ装置において、電波を送信する送信アンテナと、前記車両によって散乱された電波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナから出力される電気信号に基づいて、前記車両を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記車両の速度を計測する計測手段と、前記検出手段による前記車両の検出開始から終了までの検出継続時間を計時する計時手段と、前記計測手段によって計測された前記車両の速度と、前記計時手段によって計時された前記車両の検出継続時間とに対して所定の閾値を適用することで、前記車両のサイズを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、車種判別性能が高いレーダ装置を提供することができる。
また、本発明は、前記判定手段は、前記車両の速度に応じた前記閾値を有し、前記検出継続時間が前記閾値を超える場合には大型車両と判定し、前記閾値以下の場合には小型車両と判定することを特徴とする。
このような構成によれば、速度に応じた閾値を用いることで簡単な構成で車両のサイズを効率よく判定することができる。
また、本発明は、前記閾値は、速度が大きくなるにつれて値が小さくなることを特徴とする。
このような構成によれば、大型車両と小型車両を効率よく判定することができる。
また、本発明は、前記閾値は、速度が大きくなるにつれて値が小さくなる負の傾きを有する直線であることを特徴とする。
このような構成によれば、直線の閾値を用いることで、大型車両と小型車両を簡易かつ効率よく判定することができる。
また、本発明は、前記閾値は、速度が大きくなるにつれて値が小さくなる負の傾きを有する直線と、一定の速度以上は値が一定となる直線とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、2種類の閾値を用いることで、大型車両と小型車両を簡易かつ効率よく判定することができる。
また、本発明は、前記判定手段は、前記車両の速度および前記検出継続時間を説明変数とし、前記車両のサイズを目的変数とし、ロジスティック回帰分析または判別分析によって判定することを特徴とする。
このような構成によれば、既存の情報から閾値を効率よく生成することができる。
また、本発明は、前記判定手段は、複数の車線のそれぞれに対応する前記閾値を有していることを特徴とする。
このような構成によれば、複数の車線が存在する場合でも、車両のサイズを効率よく判定することができる。
また、本発明は、電波により車両を検出するレーダ装置の制御方法において、電波を送信アンテナから送信するステップと、前記車両によって散乱された電波を受信アンテナによって受信するステップと、前記受信アンテナから出力される電気信号に基づいて、前記車両を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記車両の速度を計測する計測ステップと、前記検出ステップにおける前記車両の検出開始から終了までの検出継続時間を計時する計時ステップと、前記計測ステップにおいて計測された前記車両の速度と、前記計時ステップにおいて計時された前記車両の検出継続時間とに対して所定の判別閾値を適用することで、前記車両のサイズを判定する判定ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、車種判別性能が高いレーダ装置を提供することができる。
本発明によれば、車種判別性能が高いレーダ装置およびレーダ装置の制御方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るレーダシステムの構成例を示す図である。 図2に示すレーダシステムの詳細な構成例を示す図である。 図2に示すレーダ装置の詳細な構成例を示すブロック図である。 図3に示す制御・処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。 実施形態の動作を説明するための図である。 実施形態の動作を説明するための図である。 実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 変形実施形態の構成例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係るレーダシステムの構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の実施形態に係るレーダシステム1は、例えば、高速道路または一般道等の道路Rの路側に配置され、道路Rを走行する車両Cを検出し、そのサイズ(大型車両または小型車両)する。なお、路側ではなく、道路Rに架橋された構造物の上に設置するようにしてもよい。
図2は、レーダシステム1の詳細な構成例を示す図である。この図2に示すように、レーダシステム1は、台座部30、ポール31、固定部材32、および、レーダ装置33を有している。
台座部30は、例えば、コンクリートまたは金属等によって構成され、台座部30の下側の一部が路側内に埋設されて構成され、ポール31を固定する機能を有する。ポール31は、例えば、金属部材によって構成され、下方の一部が台座部30内に導入されて固定される。固定部材32は、レーダ装置33をポール31に所定の俯角を有するように固定する。レーダ装置33は、道路Rに向けて電波を照射し、車両Cによって散乱された散乱波を受信して解析することで、車両Cを検出する。
図3は、図2に示すレーダ装置33の詳細な構成例を示す図である。図3に示すように、レーダシステム1は、局部発振部10、送信部11、制御・処理部14、受信部15、および、A/D(Analog to Digital)変換部19を主要な構成要素としている。
ここで、局部発振部10は、所定の周波数のCW(Continuous Wave)信号を生成して、送信部11と受信部15に供給する。
送信部11は、変調部12、および、送信アンテナ13を有し、局部発振部10から供給されるCW信号を、変調部12によってパルス変調し、送信アンテナ13を介して物標に向けて送信する。
送信部11の変調部12は、制御・処理部14によって制御され、局部発振部10から供給されるCW信号をパルス変調して出力する。送信アンテナ13は、変調部12から供給されるパルス信号を、物標に向けて送信する。
制御・処理部14は、変調部12、および、利得可変増幅部17を制御するとともに、A/D変換部19から供給されるデジタル信号に対して演算処理を実行することで、物標を検出する。
図4は、図2に示す制御・処理部14の詳細な構成例を示すブロック図である。図4に示すように、制御・処理部14は、制御部14a、処理部14c、検出部14b、および、通信部14dを有している。ここで、制御部14aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROMおよびRAMに記憶されているデータに基づいて装置の各部を制御する。検出部14bは、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等によって構成され、A/D変換部19から供給されるデジタル信号に対する処理を実行し、物標を検出する。処理部14cは、例えば、DSP等によって構成され、検出部によって検出された物標に対してクラスタリング処理、トラッキング処理、および、車両のサイズ判別処理等を実行し、処理結果を出力する。通信部14dは、処理部14cによる処理結果を、外部の装置に対して通知する。
図3に戻る。受信部15は、受信アンテナ16、利得可変増幅部17、および、復調部18を有し、送信アンテナ13から送信され、物標によって散乱された散乱波を受信して復調処理を施した後、A/D変換部19に出力する。
受信部15の受信アンテナ16は、送信アンテナ13から送信され、物標によって散乱された散乱波を受信し、利得可変増幅部17に供給する。
利得可変増幅部17は、制御・処理部14の制御部14aによって利得が制御され、受信アンテナ16から供給される受信信号を所定の利得で増幅して復調部18に出力する。復調部18は、利得可変増幅部17から供給される受信信号を、局部発振部10から供給されるCW信号を用いて復調して出力する。
A/D変換部19は、復調部18から供給される受信信号を所定の周期でサンプリングし、デジタル信号に変換して制御・処理部14に供給する。
(B)第1実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作を説明する。以下では、本発明の実施形態の動作原理について説明した後、実施形態の動作の詳細について説明する。
図5は、本発明の実施形態の動作を説明するための図である。図5に示すように、2台の車両(大型車両C1および小型車両C2)のそれぞれがレーダ装置33の検出領域外から検出領域内に入る場合を想定する。この場合、大型車両C1は電波の散乱面積が大きいことから、小型車両C2よりも先に検出される。すなわち、大型車両C1は散乱面積が大きいことから、レーダ装置33に届く散乱波の強度が、小型車両C2よりも相対的に大きい。このため、大型車両C1からの散乱波がレーダ装置33の検出限界(下限)を先に上回ることから、先に検出される。なお、検出領域は、例えば、レーダ装置33を中心として水平方向に広がる扇形の形状を有する領域である。
一方、図5において、大型車両C1および小型車両C2がレーダ装置33に接近し、その後、検出されなくなるのは、これらがレーダ装置33の検出領域外に出るときである。検出領域外に出るタイミングは、速度が同じであれば、略同じタイミングとなる。
ここで、レーダ装置33が検出領域内に入った対象物を検出し、検出領域外に出ることで検出できなくなるまでの時間を検出継続時間とする。大型車両C1と小型車両C2が同じコースを同じ速度で走行する場合、検出継続時間をそれぞれT1,T2とすると、T1>T2となる。
なお、車両の速度が異なる場合には、速度に応じて検出継続時間が変化する。このため、本実施形態では、速度毎に閾値を定め、検出継続時間が閾値を以上の場合には大型車両であると判定し、閾値未満である場合には小型車両であると判定する。
図6は、実測結果に基づく閾値の一例を示す図である。図6において、横軸は車両の速度(km/h)を示し、縦軸は検出継続時間(s)を示す。図中において、黒丸は大型車両を示し、白丸は小型車両を示す。また、一点鎖線は閾値を示している。なお、図6では、閾値は、31.2km/h未満では傾きが負の直線であり、31.2km/h以上では傾きが0の直線である。なお、所定の速度(図6の例では、31.2km/h)以上において閾値の傾きを0としているのは、所定の速度以上で走行する大型車両の台数が少ないことから、誤判別を低減するために傾き0の直線としている。
なお、図6の例では、172台の車両の測定結果であり、図6に示す一点鎖線の閾値を用いた場合、これら172台の車両の弁別精度は93.6%となる。図6に示すような閾値を求める方法としては、レーダ装置33を設置場所に設置した後に、所定の台数の車両のデータを取得し、これら取得したデータに基づいて手動または自動(例えば、学習処理)によって閾値を求めることができる。
つぎに、本発明の実施形態の詳細な動作について説明する。
制御・処理部14の制御部14aは、変調部12を制御し、局部発振部10から出力されるCW信号をパルス変調し、送信アンテナ13に供給する。
送信アンテナ13は、変調部12から供給されるパルス信号を物標に対して送信する。物標(本実施形態では車両)によって散乱された散乱波は、受信アンテナ16によって受信される。
利得可変増幅部17は、例えば、出力レベルが一定になるように制御・処理部14によって制御され、受信アンテナ16から供給される信号を増幅して出力する。
復調部18は、利得可変増幅部17から供給される信号を局部発振部10から出力されるCW信号によって復調し、A/D変換部19に供給する。
A/D変換部19は、復調部18から供給された信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して制御・処理部14に供給する。
制御・処理部14では、検出部14bがA/D変換部19から供給されるデジタル信号に対して、例えば、FFT(Fast Fourier Transform)処理等を施し、物標を検出する。
処理部14cは、検出部14bによって検出された物標に対して、クラスタリング処理およびトラッキング処理を実行する。ここで、クラスタリング処理とは、同一物標上の反射点をクラスタとしてまとめる処理である。また、トラッキング処理とは、クラスタリング処理で生成されたクラスタと、前回生成されたクラスタとの対応付けを行う処理である。
処理部14cは、レーダ装置33の検出領域(レーダ装置33を中心とした扇形の領域)内において物標としての車両を検出部14bが検出した場合には、クラスタリング処理およびトラッキング処理によって車両を特定するとともに、車両の速度Vおよび検出継続時間Tを検出する。
ここで、車両の速度Vとは、例えば、レーダ装置33の検出領域内における車両の検出開始から終了までの間における車両の平均速度である。また、検出継続時間Tとは、レーダ装置33の検出領域内における車両の検出開始から終了までの間の時間(検出が継続する時間)である。処理部14cは、車両毎に速度Vと検出継続時間Tを測定し、例えば、図示しないRAM等のメモリに格納する。
処理部14cは、速度Vと検出継続時間Tの測定が完了すると、図6に一点鎖線で示す閾値と比較し、車両のサイズ(大型車両または小型車両)を特定する。
例えば、対象となる車両の速度V=16.9km/hであり、検出継続時間T=8.54sである場合には、当該車両は図6のC11の位置にプロットされる。C11は、一点鎖線で示す閾値よりも上側に存在することから、処理部14cは、大型車両であると判定する。また、対象となる車両の速度V=24.0km/hであり、検出継続時間T=1.81sである場合には、当該車両は図6のC21の位置にプロットされる。C21は、一点鎖線で示す閾値よりも下側に存在することから、処理部14cは、小型車両であると判定する。また、対象となる車両の速度V=27.1km/hであり、検出継続時間T=4.43sである場合には、当該車両は図6のC12の位置にプロットされる。C12は、一点鎖線で示す閾値よりも上側に存在することから、処理部14cは、大型車両であると判定する。さらに、対象となる車両の速度V=22.0km/hであり、検出継続時間T=4.13sである場合には、当該車両は図6のC22の位置にプロットされる。C22は、一点鎖線で示す閾値よりも下側に存在することから、処理部14cは、小型車両であると判定する。
処理部14cは、例えば、所定の時間内に通過した車両の台数と、車両のサイズとを情報としてまとめ、通信部14dを介して、例えば、ネットワーク上に存在する中央処理装置に対して送信する。中央処理装置では、それぞれのレーダ装置33から送信されるこれらの情報に基づいて、それぞれの道路を走行する車両の台数およびサイズを知ることができる。このような情報を得ることで、中央処理装置は、交通情報として運転者に通知したり、渋滞が発生した場合には最適な経路を運転者に通知したりすることができる。
つぎに、図6および図7を参照して、本発明の実施形態において実行される処理の一例について説明する。
図7は、物標を検出する処理の流れを説明するフローチャートである。図7に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、制御部14aは、送信アンテナ13により電波を送信させる。より詳細には、制御部14aは、変調部12を制御し、局部発振部10から供給されるCW信号をパルス変調して送信アンテナ13から送信させる。この結果、送信アンテナ13から物標に向けてパルス信号が送信される。
ステップS11では、制御部14aは、受信アンテナ16により散乱波を受信させる。より詳細には、制御部14aは、利得可変増幅部17を制御し、受信アンテナ16によって受信された散乱波の信号レベルが一定になるように増幅させる。利得可変増幅部17によって増幅された信号は、復調部18によって復調され、A/D変換部19でデジタル信号に変換された後、制御・処理部14に供給される。
ステップS12では、制御部14aは、処理を繰り返すか否かを判定し、処理を繰り返すと判定した場合(ステップS12:Y)にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS12:N)にはステップS13に進む。例えば、等価時間サンプリング等を実行する場合には、必要な回数の繰り返し処理を実行する。
ステップS13では、検出部14bは、物標を検出する処理を実行する。より詳細には、検出部14bは、A/D変換部19から供給されるデジタル信号に対して、プリサム処理、FFT処理等を施すことにより、物標を検出する処理を実行する。
ステップS14では、処理部14cは、クラスタリング処理を実行する。より詳細には、処理部14cは、同一物標上の反射点をクラスタとしてまとめる処理を実行する。
ステップS15では、処理部14cは、トラッキング処理を実行する。より詳細には、処理部14cは、ステップS14によるクラスタリング処理で生成されたクラスタと、前回生成されたクラスタとの対応付けを行う処理を実行する。
ステップS16では、処理部14cは、検出結果を後段の処理に対して出力する処理を実行する。なお、ステップS16において出力された検出結果は、図8に示すフローチャートによって処理される。
ステップS17では、制御部14aは、処理を継続するか否かを判定し、処理を継続すると判定した場合(ステップS17:Y)にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS17:N)には処理を終了する。例えば、レーダ装置33の電源がオフにされた場合には、Yと判定して処理を終了する。
つぎに、図8を参照して、図7に示すフローチャートの後段で実行される処理について説明する。図8に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS30では、処理部14cは、図8に示すフローチャートによって得られた処理結果を入力する。例えば、図8に示すクラスタリング処理およびトラッキング処理によって得られた車両に関する情報を入力する。
ステップS31では、処理部14cは、検出領域内において新たな物標を検出したか否かを判定し、新たな物標を検出したと判定した場合(ステップS31:Y)にはステップS32に進み、それ以外の場合(ステップS31:N)にはステップS34に進む。例えば、レーダ装置33を中心とする扇形の検出領域内に、新たな車両が進入した場合にはYと判定してステップS32に進む。
ステップS32では、処理部14cは、物標の速度Vの検出を開始する。これにより、ステップS31で検出した新たな物標の平均速度Vの測定が開始される。
ステップS33では、処理部14cは、物標の検出継続時間Tの検出を開始する。これにより、ステップS31で検出した新たな物標の検出継続時間Tの測定が開始される。
ステップS34では、処理部14cは、検出領域から物標が消失したか否かを判定し、消失したと判定した場合(ステップS34:Y)にはステップS35に進み、それ以外の場合(ステップS34:N)にはステップS39に進む。例えば、ステップS31で検出された新たな物標である車両が、移動によって検出領域外に出ることによって消失した場合にはYと判定してステップS35に進む。
ステップS35では、処理部14cは、ステップS34で消失したと判定された物標の速度Vを取得する。
ステップS36では、処理部14cは、ステップS34で消失したと判定された物標の検出継続時間Tを取得する。
ステップS37では、処理部14cは、ステップS35で取得した速度Vと、ステップS36で取得した検出継続時間Tとを図6に示す閾値と比較し、検出継続時間Tが速度Vに対応する閾値以上の場合には大型車両と判定する。また、ステップS35で取得した速度Vと、ステップS36で取得した検出継続時間Tとを図6に示す閾値と比較し、検出継続時間Tが速度Vに対応する閾値未満である場合には小型車両と判定する。
ステップS38では、処理部14cは、通信部15dを介して、判定結果を出力する。これにより、例えば、図示しないネットワークに接続された中央処理装置に対して判定結果が送信される。
ステップS39では、制御部14aは、処理を継続するか否かを判定し、処理を継続すると判定した場合(ステップS39:Y)にはステップS30に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。
以上の処理によれば、前述した本実施形態の動作を実現することができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、前述した実施形態では、図1に示すように、路側帯にレーダ装置33を配置するようにしたが、例えば、道路に架橋される構造物の上に配置するようにしてもよい。あるいは、レーダ装置33を単体で配置するのではなく、交通標識等と併せて配置するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、単一の車線を走行する車両を検出対象としたが、複数の車線を走行する車両を検出するようにしてもよい。
図9は、複数の車線を走行する車両を検出することが可能な構成例を示している。なお、図9において、図3と対応する部分には同一の符号を付しているのでその説明は省略する。図9では、図3と比較すると、アンテナ切換部51,52が追加され、送信アンテナ13が2つの第1送信アンテナ13-1~第2送信アンテナ13-2に置換され、受信アンテナ16が4つの第1受信アンテナ16-1~第4受信アンテナ16-4に置換されている。
ここで、アンテナ切換部51は、制御・処理部14によって制御され、変調部12から出力されるパルス信号を第1送信アンテナ13-1~第2送信アンテナ13-2のいずれかに供給する。第1送信アンテナ13-1~第2送信アンテナ13-2は、水平方向に並べて配置され、アンテナ切換部51から供給されるパルス信号を物標に向けて送信する。
第1受信アンテナ16-1~第4受信アンテナ16-4は、水平方向に並べて配置され、物標によって散乱された散乱波を受信してアンテナ切換部52に供給する。アンテナ切換部52は、制御・処理部14によって制御され、第1受信アンテナ16-1~第4受信アンテナ16-4のいずれかを選択して信号を利得可変増幅部17に供給する。
図9に示す実施形態では、例えば、アンテナ切換部51によって第1送信アンテナ13-1を選択してパルス信号を送信して第1受信アンテナ16-1によって受信し、第1送信アンテナ13-1を選択してパルス信号を送信して第2受信アンテナ16-2によって受信し、第1送信アンテナ13-1を選択してパルス信号を送信して第3受信アンテナ16-3によって受信し、第1送信アンテナ13-1を選択してパルス信号を送信して第4受信アンテナ16-4によって受信する。つぎに、第2送信アンテナ13-2を選択してパルス信号を送信して第1受信アンテナ16-1によって受信し、第2送信アンテナ13-2を選択してパルス信号を送信して第2受信アンテナ16-2によって受信し、第2送信アンテナ13-2を選択してパルス信号を送信して第3受信アンテナ16-3によって受信し、第2送信アンテナ13-2を選択してパルス信号を送信して第4受信アンテナ16-4によって受信する。このような動作を繰り返すとともに、送信アンテナと受信アンテナの組み合わせによる受信系列における散乱波の位相差に基づいて、物標とレーダ装置33の間の水平方向の角度を検出することができる。
そして、このようにして検出した角度に基づいて、例えば、複数の車線を走行する車両を角度に基づいて峻別することができる。例えば、走行車線と追い越し車線が存在する場合には、水平方向の角度に基づいて、車両がどの車線を走行しているかを判定することができる。なお、車両のサイズを判定する際には、図6に示すような閾値を、車線毎に準備し、車線毎の閾値に基づいて車両のサイズを判定するようにしてもよい。例えば、走行車線用の閾値と、追い越し車線用の閾値を準備し、水平方向の角度に基づいて、走行車線を走行している車両については走行車線用の閾値を用いてサイズを判定し、追い越し車線を走行している車両については追い越し車線用の閾値を用いてサイズを判定することができる。
図9に示す実施形態によれば、複数の車線が存在する場合でもそれぞれの車線を走行する車両のサイズを正確に判定することができる。
以上の実施形態では、図9に示す2つの直線による閾値を用いるようにしたが、これ以外の閾値を用いるようにしてもよい。例えば、1つの直線による閾値を用いたり、3つ以上の直線による閾値を用いたりするようにしてもよい。
閾値は、直線に限定されるのではなく、曲線の閾値を用いたり、直線と曲線の組み合わせの閾値を用いたりするようにしてもよい。
閾値を求める方法としては、例えば、判別分析を用いることができる。判別分析とは、既存のデータが異なるグループに分類される場合に、新しいデータが得られた際に、どちらのグループに属するかを判別するための基準を得るための正規分布を前提とした分類の手法をいう。
判別分析を用いることで、例えば、図6に示す閾値として、31.2km/h未満では、例えば、以下の式(1)で表され、31.2km/h以上では、例えば、以下の式(2)で表される閾値を得ることができる。
T=-0.147V+7.88 ・・・(1)
T=3.22 ・・・(2)
ロジスティック回帰分析を用いて閾値を求めるようにしてもよい。例えば、図6に示す例の場合では、以下の式(3)に示す閾値を得ることができる。
y=1/(1+exp(-0.444V-4.87T+3.16)) ・・・(3)
ここで、yは、車両のサイズを示す目的変数であり、大型車両=1、小型車両=0となる変数である。
このような閾値に対して、図6に示すC11の(16.9,8.54)を代入すると、y=0.999を得る。このため、C11については大型車両と判定される。同様に、図6に示すC21の(24.0,1.81)を代入すると、y=5.40×10-6を得る。このため、C21については小型車両と判定される。同様に、図6に示すC12の(27.1,4.43)を代入すると、y=0.881を得る。このため、C12については大型車両と判定される。同様に、図6に示すC22の(22.0,4.13)を代入すると、y=0.152を得る。このため、C22については小型車両と判定される。
以上に説明したように、ロジスティック回帰分析を用いても車両の判別を行うことができる。なお、以上の説明では、車両の速度によらず式(3)を用いて判断するようにしたが、図6と同様に、速度に応じた複数の判別式を用いて判別するようにしてもよい。例えば、図6の例では、31.2km/h未満に対応する1つの判別式を用いるとともに、31.2km/h以上に対応する他の1つの判別式を用いるようにしてもよい。
また、図3に示す構成では、送信アンテナ13からはパルス信号を送信するようにしたが、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)を用いるようにしてもよい。
また、図9に示す実施形態では、アンテナ切換部52によって第1受信アンテナ16-1~第4受信アンテナ16-4からの出力を択一的に選択するようにしたが、第1受信アンテナ16-1~第4受信アンテナ16-4のそれぞれに対して利得可変増幅部17、復調部18、および、A/D変換部19を設け、A/D変換部19の出力を選択部によって選択して制御・処理部14に供給するようにしてもよい。もちろん、利得可変増幅部17または復調部18の後段に選択部を設け、選択部によって利得可変増幅部17または復調部18の出力を選択するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、大型車両と小型車両の2種類の判別を行うようにしたが、3種類以上の判別を行うようにしてもよい。例えば、閾値を2種類用いることで、大型車両と小型車両の他に、自動二輪車や自転車等を検出するようにしてもよい。
また、図7および図8に示すフローチャートの処理は一例であって、本発明がこれらフローチャートの処理に限定されるものではないことはいうまでもない。
1 レーダシステム
10 局部発振部
11 送信部
12 変調部
13 送信アンテナ
13-1~13-2 第1送信アンテナ~第2送信アンテナ
14 制御・処理部
14a 制御部
14b 検出部
14c 処理部
14d 通信部
15 受信部
16 受信アンテナ
16-1~16-4 第1受信アンテナ~第4受信アンテナ
17 利得可変増幅部
18 復調部
19 A/D変換部
30 台座部
31 ポール
32 固定部材
33 レーダ装置
51 アンテナ切換部
52 アンテナ切換部

Claims (8)

  1. 電波により車両を検出するレーダ装置において、
    電波を送信する送信アンテナと、
    前記車両によって散乱された電波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナから出力される電気信号に基づいて、前記車両を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記車両の速度を計測する計測手段と、
    前記検出手段による前記車両の検出開始から終了までの検出継続時間を計時する計時手段と、
    前記計測手段によって計測された前記車両の速度及び前記計時手段によって計時された前記車両の検出継続時間と、前記車両の速度に応じて設定される前記車両の検出継続時間に対する所定の閾値比較することで、前記車両のサイズを判定する判定手段と、を有し、
    前記送信アンテナから送信される電波は、前記送信アンテナに接近する前記車両の前面に向けて照射されることを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記判定手段は、前記車両の速度に応じた前記閾値を有し、前記検出継続時間が前記閾値を超える場合には大型車両と判定し、前記閾値以下の場合には小型車両と判定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記閾値は、速度が大きくなるにつれて値が小さくなることを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 前記閾値は、速度が大きくなるにつれて値が小さくなる負の傾きを有する直線であることを特徴とする請求項3に記載のレーダ装置。
  5. 前記閾値は、速度が大きくなるにつれて値が小さくなる負の傾きを有する直線と、一定の速度以上は値が一定となる直線とを有することを特徴とする請求項3に記載のレーダ装置。
  6. 前記判定手段は、前記車両の速度および前記検出継続時間を説明変数とし、前記車両のサイズを目的変数とし、ロジスティック回帰分析または判別分析によって判定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  7. 前記判定手段は、複数の車線のそれぞれに対応する前記閾値を有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  8. 電波により車両を検出するレーダ装置の制御方法において、
    電波を送信アンテナから送信するステップと、
    前記車両によって散乱された電波を受信アンテナによって受信するステップと、
    前記受信アンテナから出力される電気信号に基づいて、前記車両を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された前記車両の速度を計測する計測ステップと、
    前記検出ステップにおける前記車両の検出開始から終了までの検出継続時間を計時する計時ステップと、
    前記計測ステップにおいて計測された前記車両の速度及び前記計時ステップにおいて計時された前記車両の検出継続時間と、前記車両の速度に応じて設定される前記車両の検出継続時間に対する所定の閾比較することで、前記車両のサイズを判定する判定ステップと、
    を有し、
    前記送信アンテナから送信される電波は、前記送信アンテナに接近する前記車両の前面に向けて照射されることを特徴とするレーダ装置の制御方法。
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