JP7145570B2 - トンネル緩衝工の最適開度設定方法とその最適開度設定装置 - Google Patents

トンネル緩衝工の最適開度設定方法とその最適開度設定装置 Download PDF

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Description

この発明は、移動体が突入するトンネル坑口を覆うトンネル緩衝工の開口部を最適開度に設定するトンネル緩衝工の最適開度設定方法とその最適開口設定装置に関する。
トンネル緩衝工には、その側面に、離散型の窓や線路方向に長いスリットが複数配置されており、これらの開閉状態を列車速度や先頭部形状に合わせて最適化するのが一般的である。窓やスリットの単純な一部閉鎖については、高さ方向と長手方向の2方向からの閉鎖が考えられる。従来のトンネル緩衝工は、トンネル坑口に設置されるフード部の側壁に開度を調整可能な側面開口部を備えている(例えば、特許文献1参照)。この従来のトンネル緩衝工では、列車先頭部がトンネル坑口に突入したときにトンネル内に発生する圧縮波の圧力勾配を、開口部を適切に調整(設定・配置など)することによって小さく抑え、トンネル微気圧波を低減させている。
特開2008-019668号公報
この従来のトンネル緩衝工では、このトンネル緩衝工の側面の開口部の開度を調整することによってこの開口部の大きさを変化させている。しかし、従来のトンネル緩衝工では、開口部の開度を調整して最適な開度を探索する際に、この探索初期値について指標となるものが存在しなかった。
この発明の課題は、トンネル緩衝工の開口部の開度を簡単に最適化することができるトンネル緩衝工の最適開度設定方法とその最適開度設定装置を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図5、図6、図8及び図11に示すように、移動体(1)が突入するトンネル坑口(3a)を覆うトンネル緩衝工(4)の開口部(4e)を最適開度に設定するトンネル緩衝工の最適開度設定方法であって、前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形(W 1 ,W 2 )に発生する前記移動体の緩衝工突入時の第1ピーク(P 1 )を特定するとともに、前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形(W 1 ,W 2 )に発生する前記移動体のトンネル突入時の第2ピーク(P 2 )を特定するピーク特定工程(#130)と、前記第1及び前記第2ピークに基づいて、前記開口部の最適開度を予測する最適開度予測工程(#150)とを含むトンネル緩衝工の最適開度設定方法(#100)である。
請求項2の発明は、請求項に記載のトンネル緩衝工の最適開度設定方法において、図8及び図11に示すように、前記第1及び前記第2ピーク(P1,P2)の圧力勾配ピーク値(P11,P12,P21,P22)と前記開口部の開度とを座標軸とする座標系を想定したときに、前記全閉時の圧力勾配波形(W1)に発生する前記第1ピーク(P1)の座標(0,P11)と、前記全開時の圧力勾配波形(W2)に発生する前記第1ピーク(P1)の座標(100,P12)とを結ぶ第1近似直線(L1)を生成するとともに、前記全閉時の圧力勾配波形(W1)に発生する前記第2ピーク(P2)の座標(0,P21)と、前記全開時の圧力勾配波形(W2)に発生する前記第2ピーク(P2)の座標(100,P22)とを結ぶ第2近似直線(L2)を生成する近似直線生成工程(#140)を含み、前記最適開度予測工程は、前記第1近似直線及び前記第2近似直線に基づいて、前記開口部の最適開度を予測する工程を含むことを特徴とするトンネル緩衝工の最適開度設定方法である。
請求項3の発明は、請求項に記載のトンネル緩衝工の最適開度設定方法において、図8及び図13に示すように、前記最適開度予測工程は、前記第1近似直線(L1)と前記第2近似直線(L2)との交点(P3)付近の開度を、前記開口部の最適開度として予測することを特徴とするトンネル緩衝工の最適開度設定方法である。
請求項4の発明は、請求項に記載のトンネル緩衝工の最適開度設定方法において、図9に示すように、前記最適開度予測工程は、前記第1近似直線(L1)と前記第2近似直線(L2)との交点(P3)の開度が100%以上であるときには、前記開口部の最適開度が全開であると予測する工程を含むことを特徴とするトンネル緩衝工の最適開度設定方法である。
請求項5の発明は、図4~図6、図8、図11及び図12に示すように、移動体(1)が突入するトンネル坑口(3a)を覆うトンネル緩衝工(4)の開口部(4e)を最適開度に設定するトンネル緩衝工の最適開度設定装置であって、前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形(W 1 )に発生する前記移動体の緩衝工突入時の第1ピーク(P 1 )を特定するとともに、前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形(W 2 )に発生する前記移動体のトンネル突入時の第2ピーク(P 2 )を特定(#130)するピーク特定部(11)と、前記第1及び前記第2ピークに基づいて、前記開口部の最適開度を予測(S150)する最適開度予測部(16)とを備えるトンネル緩衝工の最適開度設定装置(6)である。
この発明によると、トンネル緩衝工の開口部を簡単に最適化することができる。
この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置によって開口部の開度が設定される緩衝工を模式的に示す側面図である。 図1のII-II線で切断した状態を示す断面図である。 図2のIII-III線で切断した状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置の構成図である。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置における全閉時の圧力勾配波形の演算過程を示す模式図であり、(A)は全閉時のトンネル緩衝工の模式図であり、(B)は全閉時の圧力勾配波形を一例として示すグラフである。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置における全開時の圧力勾配波形の演算過程を示す模式図であり、(A)は全開時のトンネル緩衝工の模式図であり、(B)は全開時の圧力勾配波形を一例として示すグラフである。 トンネル緩衝工の開口部の開度を調整した場合の圧力勾配波形の変化を一例として示すグラフである。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置における第1近似直線と第2近似直線とが交差する場合の最適開度の設定過程を示す模式図であり、(A)は第1近似直線の生成過程を示すグラフであり、(B)は第2近似直線の生成過程を示すグラフであり、(C)は最適開度の予測過程を示すグラフである。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置における第1近似直線と第2近似直線とが交差しない場合の最適開度の設定過程を示す模式図であり、(A)は第1近似直線の生成過程を示すグラフであり、(B)は第2近似直線の生成過程を示すグラフである。 圧力勾配波形の緩衝工突入時及びトンネル突入時のピークの圧力勾配ピーク値とトンネル緩衝工の開口部の開度との関係を一例として示すグラフである。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定方法を説明するための工程図である。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置の最適開度予測処理を説明するためのサブルーチンである。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳しく説明する。
図1~図3に示す列車1は、軌道2に沿って移動する移動体である。列車1は、例えば、320km/h以上の高速で走行する新幹線車両などの鉄道車両である。軌道2は、列車1が走行する通路(移動経路)である。軌道2は、図2に示すように、上り本線2a及び下り本線2bの二本の本線で構成された複線である。図1~図3に示すトンネル3は、山腹などの地中を貫通して列車1を通過させるための固定構造物(土木構造物)である。トンネル3は、図2に示すように、一つの固定構造物内に二本の本線2a,2bを収容する複線用の鉄道トンネル(複線トンネル)である。トンネル3は、図2及び図3に示すように、列車1が突入及び退出する出入口となるトンネル坑口3aなどを備えている。
図1~図3に示すトンネル緩衝工4は、トンネル微気圧波を低減するためにトンネル坑口3aを覆う固定構造物(土木構造物)である。トンネル緩衝工4は、図2に示すように、一つのトンネル覆工内に二本の本線2a,2bを収容する複線用の入口緩衝工(複線トンネル緩衝工)である。トンネル緩衝工4は、列車1の先頭部がトンネル3の入口側のトンネル坑口3aに突入したときに発生する圧縮波の圧力勾配(波面の勾配)を緩やかにすることによって、トンネル3の出口側のトンネル坑口(反対側坑口)から外部に放射するトンネル微気圧波を低減する。トンネル緩衝工4は、例えば、トンネル断面積の1.4~1.6倍程度のコンクリート製、鉄筋コンクリート製又は鋼板製のフード状(覆い状)の構造物であり、図1及び図3に示すようにトンネル坑口3aの外部に軌道2に沿ってトンネル3を延長するように構築されている。トンネル緩衝工4は、図2に示すように、このトンネル緩衝工4の中心線に対して直交する平面で切断したときの断面形状が半円形である。トンネル緩衝工4は、図1及び図3に示す列車1が突入及び退出する緩衝工口(出入口)4aと、図1~図3に示すトンネル緩衝工4の上側部分を構成する天部4bと、図2に示すトンネル緩衝工4の側面部分を構成する側壁4c、4dと、図1及び図3に示すトンネル緩衝工4の長さ方向に形成された開口部4eと、図1~図3に示す開度調整部4fなどを備えている。トンネル緩衝工4は、列車1の速度に応じた長さに構築されており、近年の列車1の高速化に伴って長大化している。
図1~図3に示す開口部4eは、トンネル微気圧波の圧力勾配を調整する部分である。開口部4eは、図1及び図3に示すように、トンネル緩衝工4の長手方向に形成されており、例えば高さHに比べて長さLが長い細長の長方形状に形成されている。開口部4eは、例えば、いずれも開口面積(H×L)が同じである。開口部4eは、図1及び図3に示すように、列車1の移動方向に沿って所定の間隔をあけてスリット状に形成されており、図2に示すようにトンネル緩衝工4の側壁4c,4dを貫通して側壁4c,4dにそれぞれ形成されている。開口部4eは、トンネル坑口3aに列車1が突入するときに発生する圧縮波の勾配が可能な限り小さくなるような形状に調整されているため、この開口部4eの一部が列車1の先頭部形状によって最適な形状となるために閉鎖されている。
図1~図3に示す開度調整部4fは、開口部4eの開度を調整する手段である。ここで、開度とは、開口部4eの開閉状態を表す比率(開口率)である。開度は、例えば、開口部4eが全開状態であるときは100%であり、開口部4eが全閉状態であるときは0%であり、開口部4eが半開状態であるときには50%である。開度調整部4fは、図1及び図3に示すような開口部4eがトンネル緩衝工4の長さ方向に存在するときに、この開口部4eの開度を調整する。開度調整部4fは、図2に示す側壁4c側の開口部4eの開度と側壁4d側の開口部4eの開度とを同時に調整する。開度調整部4fは、図1及び図3に示すように、複数の開口部4eの大きさが変化するように、この複数の開口部4eを同時に同じ割合で開閉してこの複数の開口部4eの開度を調整する。開度調整部4fは、図1~図3に示すように、複数の開口部4eを高さ方向のみに開閉してこの複数の開口部4eの大きさを調整する開口部高さ調整方式によって、この複数の開口部4eの開度を最適に調整する。開度調整部4fは、開口部4eを塞ぐ塞ぎ部材であり、この塞ぎ部材の垂直方向の位置を調整することによって開口部4eの開度を調整する。開度調整部4fは、開口部4eの高さ方向に移動自在にガイド部によってガイドされており、手動又は自動で垂直方向に移動可能である。開度調整部4fは、例えば、合成樹脂製又は金属製の一枚の長板状又は複数枚のシャッタ状の開閉部材である。
図4に示す圧力波検出装置5は、列車1がトンネル坑口3aに突入するときに発生する圧力波を検出する装置である。圧力波検出装置5は、例えば、図1及び図3に示すように、列車1がトンネル坑口3aに突入するときにトンネル3内に発生する圧縮波を検出する圧力計などの圧力変換装置である。圧力波検出装置5は、トンネル坑口3aから所定距離(例えば100m程度)だけ離れたトンネル3内に設置されている。圧力波検出装置5は、検出した圧縮波を圧力波情報(圧力波検出信号)として最適開度設定装置6に出力する。
最適開度設定装置6は、開口部4eを最適開度に設定する装置である。最適開度設定装置6は、図8に示すように、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2に発生する列車1の緩衝工突入時の第1ピークP1及び列車1のトンネル突入時の第2ピークP2に基づいて、開口部4eの最適開度を予測する。最適開度設定装置6は、図7に示すように、開口部4eの開度及び圧力勾配ピーク値を座標軸とする座標系を想定したときに、開口部4eが全閉状態及び全開状態である場合の列車1の緩衝工突入時の第1ピークP1の座標を結ぶ第1近似直線L1と、開口部4eが全閉状態及び全開状態である場合の列車1のトンネル突入時の第2ピークP2の座標を結ぶ第2近似直線L2との交点P3付近の値を開口部4eの開度の近似最適値又は探索初期値と予測する。最適開度設定装置6は、図4に示すように、圧力波情報入力部7と、圧力波情報記憶部8と、圧力勾配波形演算部9と、圧力勾配波形情報記憶部10と、ピーク特定部11と、ピーク情報記憶部12と、座標系情報記憶部13と、近似直線生成部14と、近似直線情報記憶部15と、最適開度予測部16と、最適開度情報記憶部17と、最適開度設定プログラム記憶部18と、表示部19と、制御部20などを備えている。最適開度設定装置6は、例えば、パーソナルコンピュータなどによって構成されており、最適開度設定プログラムに従って所定の処理を実行する。
圧力波情報入力部7は、圧力波検出装置5が出力する圧力波情報を入力させる手段である。圧力波情報入力部7は、圧力波検出装置5が出力する圧力波情報を制御部20に出力する。圧力波情報入力部7は、例えば、圧力波検出装置5から制御部20に圧力波情報を入力させるインタフェース(I/F)回路などである。
圧力波情報記憶部8は、圧力波検出装置5が出力する圧力波情報を記憶する手段である。圧力波情報記憶部8は、図5(A)に示すように、開口部4eが全閉状態であるときに圧力波検出装置5が出力する圧力波情報を記憶するとともに、図6(A)に示すように開口部4eが全開状態であるときに圧力波検出装置5が出力する圧力波情報とを記憶する記憶装置などである。
図4に示す圧力勾配波形演算部9は、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2を演算する手段である。圧力勾配波形演算部9は、圧力波検出装置5の検出結果に基づいて、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2を演算する。ここで、圧力勾配波形とは、トンネル坑口3aに列車1が突入したときにトンネル3内に発生する圧縮波の圧力の時間微分波形である。圧力勾配波形演算部9は、トンネル3内に発生する圧力波の波形に基づいて、図5(B)に示すような全閉時の圧力勾配波形W1と、図6(B)に示すような全開時の圧力勾配波形W2とを演算する。圧力勾配波形演算部9は、演算後の全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2を圧力勾配波形情報として制御部20に出力する。
図7に示すグラフは、図1~図3に示すトンネル緩衝工4の開口部4eの開度を0%,38%,50%,63%,100%に変化させたときの圧力勾配波形の変化の一例(数値シミュレーション)である。図7に示す縦軸は、圧力勾配であり、横軸は時間である。図7に示す第1ピークP1は、列車1が緩衝工口4aに突入したときに圧力勾配波形に発生する緩衝工突入時のピークである。第2ピークP2は、列車1がトンネル坑口3aに突入したときに圧力勾配波形に発生するトンネル突入時のピークである。トンネル緩衝工4の開口部4eを全閉状態(開度0%)にすると、第1ピークP1が最も高くなる。一方、トンネル緩衝工4の開口部4eを全開状態(開度100%)にすると、第2ピークP2が最も高くなる。第1ピークP1は、開口部4eの開度が大きくなるほど低くなり、第2ピークP2は開口部4eの開度が大きくなるほど高くなる。
トンネル微気圧波のピーク値とトンネル3内の圧力勾配ピーク値は、ほぼ比例関係にあるため、圧力勾配最大ピーク値(圧力勾配最大値)を低減することがトンネル微気圧波対策となる。図7に示す圧力勾配波形の下側の面積(圧力勾配波形の積分値)は、開口部4eの開度に関わらずほぼ一定である。このため、圧力勾配最大値を低減するためには、圧力勾配波形の第1ピークP1と第2ピークP2とがほぼ同じ高さになるように、開口部4eを最適開度に設定する必要がある。例えば、図7に示す圧力勾配波形の場合には、開口部4eの開度を50%に設定すると、第1ピークP1と第2ピークP2とがほぼ同じ高さになってトンネル微気圧波が低減される。
図4に示す圧力勾配波形情報記憶部10は、圧力勾配波形演算部9が演算する圧力勾配波形情報を記憶する手段である。圧力勾配波形情報記憶部10は、図5(A)に示すように、開口部4eが全閉状態であるときに圧力勾配波形演算部9が演算する圧力勾配波形情報を記憶するとともに、図6(A)に示すように開口部4eが全開状態であるときに圧力勾配波形演算部9が演算する圧力勾配波形情報を記憶する記憶装置などである。
図4に示すピーク特定部11は、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の第1ピークP1及び第2ピークP2を特定する手段である。ピーク特定部11は、圧力勾配波形演算部9の演算結果に基づいて、第1ピークP1及び第2ピークP2を特定する。ピーク特定部11は、図5(B)に示す全閉時の圧力勾配波形W1及び図6(B)に示す全開時の圧力勾配波形W2に発生する列車1の緩衝工突入時の第1ピークP1を特定する。また、ピーク特定部11は、図5(B)に示す全閉時の圧力勾配波形W1及び図6(B)に示す全開時の圧力勾配波形W2に発生する列車1のトンネル突入時の第2ピークP2を特定する。ピーク特定部11は、図5(B)に示す第1ピークP1及び図6(B)に示す第2ピークP2にそれぞれ対応する開口部4eの開度0%,100%及び圧力勾配ピーク値P11,P12,P21,P22をピーク情報として制御部20に出力する。
図4に示すピーク情報記憶部12は、ピーク特定部11が特定するピーク情報を記憶する手段である。ピーク情報記憶部12は、図5に示すように、開口部4eが全閉状態であるときにピーク特定部11が特定するピーク情報を記憶するとともに、図6に示すように開口部4eが全開状態であるときにピーク特定部11が特定するピーク情報を記憶する記憶装置などである。
図4に示す座標系情報記憶部13は、圧力勾配ピーク値と開口部4eの開度とを座標軸とする座標系を座標系情報として記憶する手段である。座標系情報記憶部13は、開口部4eの開度と、第1ピークP1及び第2ピークP2の圧力勾配ピーク値とを座標軸とする座標系を座標系情報として記憶する記憶装置である。座標系情報記憶部13は、例えば、図5(B)及び図6(B)に示すように、開度をx軸とし、圧力勾配ピーク値をy軸とする直交座標系を座標系情報として記憶する。
図4に示す近似直線生成部14は、第1近似直線L1及び第2近似直線L2を生成する手段である。近似直線生成部14は、図5(B)及び図8(A)に示す全閉時の圧力勾配波形W1に発生する第1ピークP1の座標(0,P11)と、図6(B)及び図8(A)に示す全開時の圧力勾配波形W2に発生する第1ピークP1の座標(100,P12)とを結ぶ第1近似直線L1を生成する。また、近似直線生成部14は、図5(B)及び図8(B)に示す全閉時の圧力勾配波形W1に発生する第2ピークP2の座標(0,P21)と、図6(B)及び図8(B)に示す全開時の圧力勾配波形W2に発生する第2ピークP2の座標(100,P22)とを結ぶ第2近似直線L2を生成する。ここで、図8(A)~(C)に示す縦軸は圧力勾配ピーク値であり、横軸は開度(%)である。近似直線生成部14は、図8(A)に示すように、開口部4eが全閉状態である場合の第1ピークP1の開度0%及び圧力勾配ピーク値P11の座標(0,P11)と、開口部4eが全開状態である場合の第1ピークP1の開度100%及び圧力勾配ピーク値P12の座標(100,P12)とを座標面上にプロットし、座標(0,P11)と座標 (100,P12)とを結ぶ第1近似直線L1を生成する。また、近似直線生成部14は、図8(B)に示すように、開口部4eが全閉状態である場合の第2ピークP2の開度0%及び圧力勾配ピーク値P21の座標(0,P21)と、開口部4eが全開状態である場合の第2ピークP2の開度100%及び圧力勾配ピーク値P22の座標(100,P22)とを座標面上にプロットし、座標(0,P21)と座標(100,P22)を結ぶ第2近似直線L2を生成する。近似直線生成部14は、第1近似直線L1及び第2近似直線L2に関する近似直線情報を制御部20に出力する。
図4に示す近似直線情報記憶部15は、近似直線生成部14が生成する近似直線情報を記憶する手段である。近似直線情報記憶部15は、図8(A)に示すような近似直線生成部14が生成する第1近似直線L1に関する近似直線情報を記憶するとともに、図8(B)に示すような近似直線生成部14が生成する第2近似直線L2に関する近似直線情報を記憶する記憶装置などである。
図4に示す最適開度予測部16は、開口部4eが全閉状態である場合に測定される全閉時の圧力勾配波形W1と、開口部4eが全開状態である場合に測定される全開時の圧力勾配波形W2とに基づいて、開口部4eの最適開度を予測する手段である。最適開度予測部16は、図5(B)及び図6(B)に示す第1ピークP1及び第2ピークP2に基づいて、開口部4eの最適開度を予測する。最適開度予測部16は、図8(A)(B)に示すように、第1近似直線L1及び第2近似直線L2に基づいて、開口部4eの最適開度を予測する。最適開度予測部16は、図8(C)に示すように、近似直線生成部14が生成する第1近似直線L1と第2近似直線L2とが交差する場合には、第1近似直線L1と第2近似直線L2との交点P3付近の開度を最適開度として予測する。一方、最適開度予測部16は、図9(B)に示すように、第1近似直線L1と第2近似直線L2との交点P3の開度が100%以上であるときには、開口部4eの最適開度が全開であると予測する。最適開度予測部16は、予測後の最適開度を最適開度情報として制御部20に出力する。最適開度情報記憶部17は、最適開度予測部16が予測する最適開度情報を記憶する手段である。最適開度情報記憶部17は、トンネル緩衝工4毎に最適開度情報を記憶する記憶装置などである。
図10に示すグラフは、開度0%,25%,38%,50%,59%,63%,75%,100%の場合に、緩衝工突入時のピーク(第1ピーク)の座標を結ぶ直線と、トンネル突入時のピーク(第2ピーク)の座標を結ぶ直線とを一例として示すグラフである。図10に示す縦軸は圧力勾配ピーク値であり、横軸は開度(%)である。開度0%,25%,38%,50%,59%,63%,75%,100%の場合の緩衝工突入時のピークの座標を結ぶ直線は、開度0%,100%の場合の緩衝工突入時のピークの座標を結ぶ第1近似直線とほぼ同じである。同様に、開度0%,25%,38%,50%,59%,63%,75%,100%の場合のトンネル突入時のピークの座標を結ぶ直線は、開度0%,100%の場合にトンネル突入時のピークの座標を結ぶ第2近似直線とほぼ同じである。図10に示すように、0%,25%,38%,50%,59%,63%,75%,100%の場合の緩衝工突入時のピークの座標を結ぶ直線と、0%,25%,38%,50%,59%,63%,75%,100%の場合のトンネル突入時のピークの座標を結ぶ直線との交点は開度50%である。図7に示す圧力勾配波形の場合には、開度50%の場合に緩衝工突入時のピークとトンネル突入時のピークとがほぼ同じ高さになっているため、開度50%に設定した場合にはトンネル微気圧波が最も低減される。その結果、第1近似直線と第2近似直線との交点付近の開度を、最適開度として設定することによってトンネル微気圧波が低減される。
図4に示す最適開度設定プログラム記憶部18は、トンネル緩衝工4の開口部4eを最適開度に設定するための最適開度設定プログラムを記憶する手段である。最適開度設定プログラム記憶部18は、情報記録媒体から読み取った最適開度設定プログラム又は電気通信回線を通じて取り込まれた最適開度設定プログラム記憶する記憶装置などである。
表示部19は、最適開度設定装置6に関する種々の情報を表示する手段である。表示部19は、例えば、図8に示すように、圧力勾配波形演算部9が演算する全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2、ピーク特定部11が特定する第1ピークP1及び第2ピークP2、近似直線生成部14が生成する第1近似直線L1及び第2近似直線L2、最適開度予測部16が予測する最適開度などを画面上に表示する表示装置である。
図4に示す制御部20は、最適開度設定装置6に関する種々の動作を制御する中央処理部(CPU)である。制御部20は、最適開度設定プログラム記憶部18から最適開度設定プログラムを読み出して、この最適開度設定プログラムに従って最適開度設定処理を実行する。制御部20は、圧力波情報入力部7から入力する圧力情報を圧力波情報記憶部8に出力したり、圧力波情報記憶部8に圧力情報の記憶を指令したり、圧力波情報記憶部8から圧力情報を読み出して圧力勾配波形演算部9に出力したり、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の演算を圧力勾配波形演算部9に指令したり、圧力勾配波形演算部9が出力する圧力勾配波形情報を圧力勾配波形情報記憶部10に出力したり、圧力勾配波形情報記憶部10に圧力勾配波形情報の記憶を指令したり、圧力勾配波形情報記憶部10から圧力勾配波形情報を読み出してピーク特定部11に出力したり、第1ピークP1及び第2ピークP2の特定をピーク特定部11に指令したり、ピーク特定部11が出力するピーク情報をピーク情報記憶部12に出力したり、ピーク情報記憶部12にピーク情報の記憶を指令したり、ピーク情報記憶部12からピーク情報を読み出して近似直線生成部14に出力したり、座標系情報記憶部13から座標系情報を読み出して近似直線生成部14に出力したり、第1近似直線L1及び第2近似直線L2の生成を近似直線生成部14に指令したり、近似直線生成部14が出力する近似直線情報を近似直線情報記憶部15に出力したり、近似直線情報記憶部15に近似直線情報の記憶を指令したり、近似直線情報記憶部15から近似直線情報を読み出して最適開度予測部16に出力したり、最適開度予測部16に最適開度の予測を指令したり、最適開度予測部16が出力する最適開度情報を最適開度情報記憶部17に出力したり、最適開度情報記憶部17に最適開度情報の記憶を指令したり、表示部19に種々の情報の表示を指令したりする。制御部20には、圧力波情報入力部7、圧力波情報記憶部8、圧力勾配波形演算部9、圧力勾配波形情報記憶部10、ピーク特定部11、ピーク情報記憶部12、座標系情報記憶部13、近似直線生成部14、近似直線情報記憶部15、最適開度予測部16、最適開度情報記憶部17、最適開度設定プログラム記憶部18及び表示部19などが相互に通信可能に接続されている。
次に、この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定方法を説明する。
図11に示す最適開度設定方法#100は、開口部4eを最適開度に設定する方法である。最適開度設定方法#100は、圧力波検出工程#110と、圧力勾配波形演算工程#120と、ピーク特定工程#130と、近似直線生成工程#140と、最適開度予測工程#150などを含む。
圧力波検出工程#110は、列車1がトンネル坑口3aに突入するときに発生する圧力波を検出する工程である。圧力波検出工程#110では、図5(A)に示すようにトンネル緩衝工4の開口部4eを全閉状態にした場合に、トンネル3に突入する列車1によって発生する圧力波を圧力波検出装置5が検出する。また、圧力波検出工程#110では、図6(A)に示すようにトンネル緩衝工4の開口部4eを全開状態にした場合に、トンネル3に突入する列車1によって発生する圧力波を圧力波検出装置5が検出する。図4に示す圧力波検出装置5が圧力波を検出すると、圧力波検出装置5が圧力波情報を最適開度設定装置6に出力し、圧力波情報入力部7を通じて圧力波情報が制御部20に入力する。その結果、制御部20から圧力波情報記憶部8に圧力情報が出力されて、圧力波情報記憶部8に圧力波情報が記憶される。
圧力勾配波形演算工程#120は、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2を演算する工程である。圧力勾配波形演算工程#120では、図5(B)に示すように、トンネル緩衝工4の開口部4eを全閉状態にしたときの全閉時の圧力勾配波形W1を圧力勾配波形演算部9が演算する。また、圧力勾配波形演算工程#120では、図6(B)に示すように、トンネル緩衝工4の開口部4eを全開状態にしたときの全開時の圧力勾配波形W2を圧力勾配波形演算部9が演算する。
ピーク特定工程#130は、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の第1ピークP1及び第2ピークP2を特定する工程である。ピーク特定工程#130では、図5(B)に示すように、全閉時の圧力勾配波形W1の第1ピークP1及び第2ピークP2をピーク特定部11が特定する。また、ピーク特定工程#130では、図6(B)に示すように、全開時の圧力勾配波形W2の第1ピークP1及び第2ピークP2をピーク特定部11が特定する。
近似直線生成工程#140は、第1近似直線L1及び第2近似直線L2を生成する工程である。近似直線生成工程#140では、図5(B)及び図8(A)に示す全閉時の圧力勾配波形W1に発生する第1ピークP1の座標(0,P11)と、図6(B)及び図8(A)に示す全開時の圧力勾配波形W2に発生する第1ピークP1の座標(100,P12)とを結ぶ第1近似直線L1を生成する。また、近似直線生成部14は、図5(B)及び図8(B)に示す全閉時の圧力勾配波形W1に発生する第2ピークP2の座標(0,P21)と、図6(B)及び図8(B)に示す全開時の圧力勾配波形W2に発生する第2ピークP2の座標(100,P22)とを結ぶ第2近似直線L2を生成する。
最適開度予測工程#150は、開口部4eが全閉状態である場合に測定される全閉時の圧力勾配波形W1と、開口部4eが全開状態である場合に測定される全開時の圧力勾配波形W2とに基づいて、開口部4eの最適開度を予測する工程である。最適開度予測工程#150では、図5(B)及び図6(B)に示す第1ピークP1及び第2ピークP2に基づいて、開口部4eの最適開度を予測する。最適開度予測工程#150では、図8及び図9に示すように、第1近似直線L1及び第2近似直線L2に基づいて、開口部4eの最適開度を予測する。最適開度予測工程#150では、図8(C)に示すように、第1近似直線L1と第2近似直線L2との交点P3付近の開度を開口部4eの最適開度として予測する。一方、最適開度予測工程#150では、図9(B)に示すように、第1近似直線L1と第2近似直線L2との交点P3の開度が100%以上であるときには、開口部4eの最適開度が全開であると予測する。
最適開度予測工程#150において予測した最適開度よりも、開口部4eの開度をより一層最適に設定したいときには、最適開度予測工程#150において予測した最適開度を初期探索値として、開口部4eの開度が微調整される。その結果、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の第1ピークP1と第2ピークP2とがほぼ同じ高さになるまで、開口部4eの開度を微調整することによって、より一層最適な開度に開口部4eの開度が設定されて、トンネル微気圧波が低減される。
次に、この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定装置の動作について説明する。
以下では、制御部20の動作を中心として説明する。
図12に示すステップ(以下、Sという)100において、最適開度設定プログラム記憶部18から最適開度設定プログラムを制御部20が読み込む。最適開度設定プログラムを制御部20が読み込むと、一連の最適開度設定処理を制御部20が開始する。
S110において、圧力勾配波形演算処理を制御部20が実行する。全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の演算を圧力勾配波形演算部9に制御部20が指令する。圧力波情報記憶部8から圧力波情報を制御部20が読み出して、圧力波情報を制御部20が圧力勾配波形演算部9に出力するとともに、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の演算を圧力勾配波形演算部9に制御部20が指令する。その結果、図5(A)に示すように、開口部4eを全閉状態にした場合に検出された圧力波に基づいて、図5(B)に示すように全閉時の圧力勾配波形W1を圧力勾配波形演算部9が演算する。また、図6(A)に示すように、開口部4eを全開状態にした場合に検出された圧力波に基づいて、図6(B)に示すように全開時の圧力勾配波形W2を圧力勾配波形演算部9が演算する。圧力勾配波形演算部9が圧力勾配波形情報を制御部20に出力すると、制御部20から圧力勾配波形情報記憶部10に圧力勾配波形情報が出力されて、圧力勾配波形情報記憶部10に圧力勾配波形情報が記憶される。
S120において、ピーク特定処理を制御部20が実行する。全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の第1ピークP1及び第2ピークP2の特定をピーク特定部11に制御部20が指令する。制御部20が圧力勾配波形情報記憶部10から圧力勾配波形情報を読み出して、圧力勾配波形情報を制御部20がピーク特定部11に出力するとともに、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の第1ピークP1及び第2ピークP2の特定をピーク特定部11に制御部20が指令する。その結果、図5(A)に示すように、トンネル緩衝工4の開口部4eを全閉状態にした場合に検出された全閉時の圧力勾配波形W1に基づいて、図5(B)に示すように第1ピークP1及び第2ピークP2をピーク特定部11が特定する。また、図6(A)に示すように、トンネル緩衝工4の開口部4eを全開状態にした場合に検出された全開時の圧力勾配波形W2に基づいて、図6(B)に示すように第1ピークP1及び第2ピークP2をピーク特定部11が特定する。ピーク特定部11がピーク情報を制御部20に出力すると、制御部20からピーク情報記憶部12にピーク情報が出力されて、ピーク情報記憶部12にピーク情報が記憶される。
S130において、近似直線生成処理を制御部20が実行する。第1近似直線L1及び第2近似直線L2の生成を近似直線生成部14に制御部20が指令する。図8(A)に示すように、開口部4eを全閉状態にしたときの第1ピークP1の座標(0,P11)と、開口部4eを全開状態にしたときの第1ピークP1の座標(100,P12)とを結ぶ第1近似直線L1を近似直線生成部14が生成する。また、図8(B)に示すように、開口部4eを全閉状態にしたときの第2ピークP2の座標(0,P21)と、開口部4eを全開状態にしたときの第2ピークP2の座標(100,P22)とを結ぶ第2近似直線L2を近似直線生成部14が生成する。近似直線生成部14が近似直線情報を制御部20に出力すると、制御部20から近似直線情報記憶部15に近似直線情報が出力されて、近似直線情報記憶部15に近似直線情報が記憶される。
S140において、最適開度予測処理を制御部20が実行する。開口部4eの最適開度の予測を最適開度予測部16に制御部20が指令する。最適開度予測部16が開口部4eの最適開度を予測したときには、最適開度予測部16が最適開度情報を制御部20に出力する。その結果、制御部20から最適開度情報記憶部17に最適開度情報が出力されて、最適開度情報記憶部17に最適開度情報が記憶される。
S141において、第1近似直線L1と第2近似直線L2との交点P3の開度が0~100%の範囲内であるか否かを最適開度予測部16が判断する。図8(C)に示すように、交点P3の開度が0~100%の範囲内であると最適開度予測部16が判断したときにはS142に進む。一方、図9(B)に示すように、交点P3の開度が0~100%の範囲外であると最適開度予測部16が判断したときにはS143に進む。
S142において、交点P3付近が最適開度であると最適開度予測部16が予測する。図8(C)に示すように、第1近似直線L1と第2近似直線L2とが交差する交点P3の座標に対応する開度付近を最適開度であると最適開度予測部16が予測する。
S143において、交点P3の開度が100%以上であるか否かを最適開度予測部16が判断する。交点P3の開度が100%以上であると最適開度予測部16が判断したときにはS144に進み、交点P3の開度が0%以下であると最適開度予測部16が判断したときにはS145に進む。
S144において、開口部4eの最適開度が全開であると最適開度予測部16が予測する。トンネル緩衝工4の全ての開口部4eを調整しても、開口部4eの数又は開口面積が不十分であり、トンネル緩衝工4の性能が不十分であるため、開口部4eの最適開度が全開であると最適開度予測部16が予測する。
S145において、開口部4eの最適開度が全閉であると最適開度予測部16が予測する。トンネル緩衝工4の性能が不十分であるため、開口部4eの最適開度が全閉であると最適開度予測部16が予測する。
図12に示すS150において、表示処理を制御部20が実行する。開口部4eの最適開度の表示を表示部19に制御部20が指令すると、表示部19の画面上に開口部4eの最適開度が表示されて、一連の最適開度設定処理を制御部20が終了する。
この発明の実施形態に係るトンネル緩衝工の最適開度設定方法及びその最適開度設定装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この実施形態では、開口部4eが全閉状態であるときに測定される全閉時の圧力勾配波形W1と、この開口部4eが全開状態であるときに測定される全開時の圧力勾配波形W2とに基づいて、この開口部4eの最適開度を予測する。このため、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2の解析結果に基づいて、開口部4eの最適開度を簡単に予測することができる。その結果、トンネル緩衝工4の開口部4eを最適開度に調整するときに、開度の初期値を簡易に予測し短時間で設定することができる。また、開口部4eの開度を最適化するときの指針となる探索初期値を短時間で設定することができ、開口部4eの開度の最適化作業をより一層簡略化し作業負担を軽減することができる。
(2) この実施形態では、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2に発生する列車1の緩衝工突入時の第1ピークP1を特定するとともに、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2に発生する列車1のトンネル突入時の第2ピークP2を特定する。また、この実施形態では、第1ピークP1及び第2ピークP2に基づいて、開口部4eの最適開度を予測する。このため、全閉時の圧力勾配波形W1及び全開時の圧力勾配波形W2を測定し、第1ピークP1及び第2ピークP2を解析し探索初期値とすることによって、以降の開度調整の探索数を劇的に削減することができる。
(3) この実施形態では、第1ピークP1及び第2ピークP2の圧力勾配ピーク値P11,P12,P21,P22と開口部4eの開度とを座標軸とする座標系を想定する。また、この実施形態では、全閉時の圧力勾配波形W1に発生する第1ピークP1の座標(0,P11)と、全開時の圧力勾配波形W2に発生する第1ピークP1の座標(100,P12)とを結ぶ第1近似直線L1を生成する。また、この実施形態では、全閉時の圧力勾配波形W1に発生する第2ピークP2の座標(0,P21)と、全開時の圧力勾配波形W2に発生する第2ピークP2の座標(100,P22)とを結ぶ第2近似直線L2を生成する。さらに、この実施形態では、第1近似直線L1及び第2近似直線L2に基づいて、開口部4eの最適開度を予測する。このため、第1近似直線L1及び第2近似直線L2を利用して、開口部4eの最適開度を簡単に短時間で設定することができる。
(4) この実施形態では、第1近似直線L1と第2近似直線L2との交点P3付近の開度を、開口部4eの最適開度として予測する。このため、第1近似直線L1と第2近似直線L2とが交差する交点P3を求めることで、開口部4eの最適開度を簡単に短時間で設定することができる。その結果、開口部4eの開度を簡易に最適化する場合には、最適開度の予測結果をもって開口部4eの開度の最適解とすることができる。一方、開口部4eの開度をより一層最適化する場合には、最適開度の予測結果を探索初期値として開度を微調整して最適化をさらに進めることができる。
(5) この実施形態では、第1近似直線L1と第2近似直線L2との交点P3の開度が100%以上であるときには、開口部4eの最適開度が全開であると予測する。このため、トンネル緩衝工4の全ての開口部4eを全開にすることによって、トンネル緩衝工4の性能を可能な限り発揮させることができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、移動体が列車1である場合を例に挙げて説明したが、磁気浮上式鉄道又は自動車などの他の移動体についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、固定構造物がトンネル3及びトンネル緩衝工4である場合を例に挙げて説明したが、固定構造物をこれらに限定するものではない。例えば、雪崩を通過させるために山腹斜面から線路上を覆う庇状のスノーシェッド(雪崩防護工)、吹雪、地吹雪による線路上の吹き溜まりの発生を防止するために線路上を覆うスノーシェルタ、斜面から転落又は落下してくる落石を通過させるために線路上を覆う落石覆い(落石防護工)、線路上を立体的に交差する橋梁又は高架橋などの立体交差、線路上部に駅本屋が存在する橋上駅(橋上建物)、線路を超えるために線路上に架け渡された跨線橋などの固定構造物についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、列車1が新幹線列車である場合を例に挙げて説明したが、在来線を走行する在来線列車、又は新幹線と在来線とを相互に走行可能な新在直通運転用の列車などについても、この発明を適用することができる。
(2) この実施形態では、軌道2が複線である場合を例に挙げて説明したが、軌道2が単線又は複々線である場合についてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、トンネル緩衝工4の断面形状が半円形である場合を例に挙げて説明したが、四角形又は六角形のような多角形である場合についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、開口部4eの形状が四角形である場合を例に挙げて説明したが、円形、楕円形又は多角形である場合についても、この発明を適用することができる。
(3) この実施形態では、トンネル緩衝工4の側壁4c,4dの長さ方向に開口部4eが形成されている場合を例に挙げて説明したが、トンネル緩衝工4の天部4bの長さ方向に開口部4eが形成されている場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、トンネル緩衝工4に開口部4eが複数形成されている場合について説明したが、トンネル緩衝工4に開口部4eが単数形成されている場合についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、スリット状の開口部4eを有するトンネル緩衝工4を例に挙げて説明したが、離散窓状の開口部4eを有するトンネル緩衝工、離散窓状及びスリット状の開口部4eを組み合わせたトンネル緩衝工、大きさの異なる複数のスリット状及び離散窓状の開口部4eを組み合わせたトンネル緩衝工についても、この発明を適用することができる。
(4) この実施形態では、一枚の開度調整部4fによって複数の開口部4eを開閉する場合を例に挙げて説明したが、各開口部4eに対応する複数の開度調整部4fによって複数の開口部4eをそれぞれ開閉する場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、開度調整部4fが長板状又はシャッタ状の開閉部材である場合を例に挙げて説明したが、カーテン状の開閉部材又は作動流体によって膨張伸縮する袋状の開閉部材などである場合についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、複数の開口部4eを高さ方向のみに開閉してこの複数の開口部4eの大きさを調整する開口部高さ調整方式を例に挙げて説明したが、このような調整方式にこの発明を限定するものではない。例えば、開度調整部4fが複数の開口部4eを長さ方向のみに開閉して、この複数の開口部4eの大きさを調整する開口部位置調整方式によって、この複数の開口部4eの開度を最適に調整する場合についても、この発明を適用することができる。
(5) この実施形態では、全閉時の圧力勾配波形W1の検出後に、全開時の圧力勾配波形W2の検出をする場合を例に挙げて説明したが、全開時の圧力勾配波形W2の検出後に、全閉時の圧力勾配波形W1の検出をする場合についても、この発明を適用することができる。同様に、第1ピークP1を特定した後に、第2ピークP2を特定する場合を例に挙げて説明したが、第1ピークP1を特定した後に、第2ピークP2を特定する場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、第1近似直線L1を生成した後に、第2近似直線L2を生成する場合を例に挙げて説明したが、第2近似直線L2を生成した後に、第1近似直線L1を生成する場合についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、開度をx軸とし、圧力勾配ピーク値をy軸とする直交座標系を座標系情報として座標系情報記憶部13が記憶する場合を例に挙げて説明したが、圧力勾配ピーク値をx軸とし、開度をy軸とする直交座標系を座標系情報として座標系情報記憶部13が記憶する場合についても、この発明を適用することができる。
1 列車(移動体)
2 軌道
3 トンネル
3a トンネル坑口
4 トンネル緩衝工
4a 緩衝工口
4b 天部
4c,4d 側壁
4e 開口部
4f 開度調整部
5 圧力波検出装置
6 最適開度設定装置
8 圧力勾配波形演算部
11 ピーク特定部
13 座標系情報記憶部
14 近似直線生成部
16 最適開度予測部
20 制御部
1 全閉時の圧力勾配波形
2 全開時の圧力勾配波形
1 第1ピーク(緩衝工突入時のピーク)
2 第2ピーク(トンネル突入時のピーク)
11,P12,P21,P22 圧力勾配ピーク値
1 第1近似直線
2 第2近似直線
3 交点

Claims (5)

  1. 移動体が突入するトンネル坑口を覆うトンネル緩衝工の開口部を最適開度に設定するトンネル緩衝工の最適開度設定方法であって、
    前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形に発生する前記移動体の緩衝工突入時の第1ピークを特定するとともに、
    前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形に発生する前記移動体のトンネル突入時の第2ピークを特定するピーク特定工程と、
    前記第1及び前記第2ピークに基づいて、前記開口部の最適開度を予測する最適開度予測工程と、
    含むトンネル緩衝工の最適開度設定方法。
  2. 請求項に記載のトンネル緩衝工の最適開度設定方法において、
    前記第1及び前記第2ピークの圧力勾配ピーク値と前記開口部の開度とを座標軸とする座標系を想定したときに、
    前記全閉時の圧力勾配波形に発生する前記第1ピークの座標と、前記全開時の圧力勾配波形に発生する前記第1ピークの座標とを結ぶ第1近似直線を生成するとともに、
    前記全閉時の圧力勾配波形に発生する前記第2ピークの座標と、前記全開時の圧力勾配波形に発生する前記第2ピークの座標とを結ぶ第2近似直線を生成する近似直線生成工程を含み、
    前記最適開度予測工程は、前記第1近似直線及び前記第2近似直線に基づいて、前記開口部の最適開度を予測する工程を含むこと、
    を特徴とするトンネル緩衝工の最適開度設定方法。
  3. 請求項に記載のトンネル緩衝工の最適開度設定方法において、
    前記最適開度予測工程は、前記第1近似直線と前記第2近似直線との交点付近の開度を、前記開口部の最適開度として予測すること、
    を特徴とするトンネル緩衝工の最適開度設定方法。
  4. 請求項に記載のトンネル緩衝工の最適開度設定方法において、
    前記最適開度予測工程は、前記第1近似直線と前記第2近似直線との交点の開度が100%以上であるときには、前記開口部の最適開度が全開であると予測する工程を含むこと、
    を特徴とするトンネル緩衝工の最適開度設定方法。
  5. 移動体が突入するトンネル坑口を覆うトンネル緩衝工の開口部を最適開度に設定するトンネル緩衝工の最適開度設定装置であって、
    前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形に発生する前記移動体の緩衝工突入時の第1ピークを特定するとともに、
    前記全閉時及び前記全開時の圧力勾配波形に発生する前記移動体のトンネル突入時の第2ピークを特定するピーク特定部と、
    前記第1及び前記第2ピークに基づいて、前記開口部の最適開度を予測する最適開度予測部と、
    備えるトンネル緩衝工の最適開度設定装置。
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