JP7145045B2 - ワイヤソーの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、走行するワイヤにインゴット等のワークを押し付けて切断し、一度に複数の薄膜片を形成することができるワイヤソーの制御方法に関する。
従来より、半導体基板などの脆性材料を薄く切り出す装置としてワイヤソーが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のワイヤソーによって切り出されたウエハ状の基板については、厚さや反り(平坦度)、粗さなどの品質向上や製造コスト低減が求められている。品質向上や製造コストについては、加工に使用するワイヤの使用量が大きく影響する。
すなわち、1回の切断に使用するワイヤ量が多ければ品質は安定するがコストが高くなり、逆にワイヤ量を少なくすればコストが低くなるが品質は不安定になる。品質向上及び製造コストを両立させるためには、切断位置に応じて切断テーブル速度若しくはワイヤ速度、ワイヤ張力、ワイヤ新線供給量又はワイヤガイド揺動角度若しくは揺動速度などを変化させる可変切断が行われている。
特開2014-161924号公報
しかしながら、従来の可変切断では、その効果に限度があり、更なる品質向上及びコスト低減へ向けた改善が求められている。
すなわち、切断に使用するダイヤモンドワイヤは、芯線となるワイヤの表面にダイヤ粒を電着等により固着させているものが多い。そのダイヤ粒表面は、メッキ等のコーティングで覆われており、新線の初期状態では加工に寄与するダイヤ粒がほとんど隠れている。そのため、加工初期は、加工効率が低い状態となり、必然的にワイヤの撓みが大きくなる。このワイヤの撓みが大きいと、ワイヤのブレが生じ、切り出すウエハ等の製品の品質が低下する。
この現象は、インゴットの長手方向のワイヤの新線側で切断されたウエハに多く見られ、切断毎の歩留まりや品質のバラツキに大きく影響している。
このようなワイヤのブレを起こさないようにするため、切断初期のテーブル速度を変更するなどの対応をしているが、切断時間に影響を及ぼすという問題がある。例えば、テーブル速度を下げすぎると必然的にワイヤの使用量が増加し、コストに影響する。
逆にテーブル速度を上げすぎるとダイヤ粒の摩耗が促進され、品質低下につながるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ワイヤソーにおいて、製造コストを抑えながらワークの品質を向上させることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、ワーク長手方向における別々の位置である新線側と旧線側とでそれぞれ荷重の検出してその変動を抑える制御を行うようにした。
具体的には、第1の発明では、走行するワイヤにワークを押し付けて該ワークを切断するワイヤソーを対象とする。
そして、上記ワイヤソーは、
互いに離れた位置に並べられて、互いに平行な回転軸を中心にそれぞれ回転する複数の円柱状のワイヤガイドと、
上記複数のワイヤガイドの外周に、中間部分が巻き付けられるワイヤと、
上記ワイヤの両端の各々に対応して設けられ、該ワイヤの巻き出し及び巻き取りを行うと共に、上記ワイヤの張力を調整する張力調整部を有する一対のワイヤ巻取装置と、
上記ワークを保持し、一対の上記ワイヤガイドの間に向かって進退するワーク保持部と、
上記ワーク保持部に設けられ、上記ワイヤに加わる荷重を検出する切断負荷検出センサと、
上記切断負荷検出センサの信号を用いて上記一対のワイヤ巻取装置を制御する制御装置とを備え、
上記一対のワイヤ巻取装置は、巻き出し量よりも巻き取り量を少なくして新しい上記ワイヤを供給する新線側ワイヤ巻取装置と、他方の旧線側ワイヤ巻取装置とからなり、
上記切断負荷検出センサは、上記ワークの長手方向一方側でかつ上記新線側ワイヤ巻取装置側の新線側切断負荷検出センサと、長手方向他方側の旧線側切断負荷検出センサとを備え、
上記制御装置は、上記新線側切断負荷検出センサと上記旧線側切断負荷検出センサとの値を検知し、両者の値が予め設定された適正値に近付くように、上記新線側ワイヤ巻取装置及び旧線側ワイヤ巻取装置の制御を行うように構成されている。
すなわち、例えばダイヤコーティングワイヤの場合、ワイヤ表面のコーティングの影響でダイヤ粒の切断効率が低い新線側と、ワイヤ走行によってある程度コーティングが剥離しダイヤ粒が現れている旧線側とでは切断効率が異なるため、それぞれのワイヤ撓みが異なり、切り出すウエハ等の製品の品質が低下する。しかし、上記の構成によると、ワイヤ撓みの反力をワークの長手方向に離して設けた切断負荷計測センサでそれぞれ計測し、ワークの長手方向全体で切断負荷が一定になるように切断中の新線側ワイヤ巻取装置及び旧線側ワイヤ巻取装置によるワイヤ速度、ワイヤ張力、新線供給量等を制御してワイヤ撓みを一定にすることができる。これにより、ワイヤブレが低減し、ウエハ等の製品の品質の向上と安定とが図られる。また、従来の切断中のテーブル速度可変制御を行わなくてもワイヤ撓みが一定にできることから、切断時間が短縮され、ワイヤ使用量を低減させることができる。
第2の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい場合でかつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
上記新線側ワイヤ巻取装置の上記張力調整部を調整して上記ワイヤの張力を上げ、
上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、新線側の砥粒がワークに対して切り込まずに滑っていると考えられるので、新線側のワイヤの張力を上げることで、新線側での砥粒の滑りが防止される。これにより、新線側切断負荷検出センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
第3の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい場合でかつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
上記新線側ワイヤ巻取装置による新線供給量を減らし、
上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、新線側の砥粒がワークに対して切り込まずに滑っていると考えられるので、新線の供給量を減らすことで、新線側での砥粒の滑りが防止される。これにより、新線側切断負荷検出センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
第4の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい場合でかつ該旧線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも上がっている場合には、
上記旧線側ワイヤ巻取装置の上記張力調整部を調整して上記ワイヤの張力を上げ、
上記旧線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、旧線側の砥粒が摩耗し、切れ味が低下していると考えられるので、旧線側の張力を上昇させることで、旧線側での切れ味低下を防止する。これにより、旧線側切断負荷検出センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
第5の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい場合でかつ該旧線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも上がっている場合には、
上記新線の供給量を上げ、
上記旧線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、旧線側の砥粒が摩耗し、切れ味が低下していると考えられるので、新線の供給量を上げることで、旧線側での切れ味低下が防止される。これにより、旧線側切断負荷検出センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
第6の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に低下し、かつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
上記一対のワイヤ巻取装置の上記ワイヤの巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度を下げ、
上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、新線側の砥粒がワークに対して切り込まずに滑っていると考えられるので、一対のワイヤ巻取装置のワイヤの巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度を下げることで、新線側での砥粒の滑りが防止される。これにより、新線側切断負荷検出センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
第7の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に低下し、かつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
上記新線側ワイヤ巻取装置の上記張力調整部を調整して上記ワイヤの張力を上げ、
上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、新線側の砥粒がワークに対して切り込まずに滑っていると考えられるので、新線側の張力調整部を調整してワイヤの張力を上げることで、新線側での砥粒の滑りが防止される。これにより、新線側切断負荷検出センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
第8の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に低下し、かつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
上記新線の供給量を下げ、
上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、新線側の砥粒がワークに対して切り込まずに滑っていると考えられるので、新線の供給量を減らすことで、新線側での砥粒の滑りが防止される。これにより、新線側切断負荷検出センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
第9の発明では、第1の発明のワイヤソーを制御する方法において、
上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に上昇し、かつ該旧線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも上がっている場合には、
上記一対のワイヤ巻取装置の上記ワイヤの巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度を上昇させ、
上記旧線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける構成とする。
上記の構成によると、旧線側で砥粒が摩耗し、切れ味が低下していると考えられるので、一対のワイヤ巻取装置のワイヤの巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度を上昇させることで、旧線側の切れ味低下を防止する。これにより、旧線側センサの値が適正値に近付き、ワイヤ撓みがワークの長手方向で一定となる。
以上説明したように、本発明によれば、ワーク側の切断荷重の変化を検知してその変動を抑える制御を行うことにより、製造コストを抑えながらワークの品質を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るワイヤソーの切断負荷検出センサ及びその周辺を拡大して示す斜視図である。 ワイヤソーの概略を示す斜視図である。 ワイヤソーの主要な部分を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るワイヤソーに加わる荷重を模式的に示す正面図である。 本発明の実施形態に係るワイヤソーの制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るワイヤソーの制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るワイヤソーの制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るワイヤソーの制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<本実施形態のワイヤソーの基本構造>
図2に、本実施形態のワイヤソー1の基本構造を示す。ワイヤソー1には、ワイヤガイド2R,2Lやワイヤ3、支持部4、ワイヤ巻取装置5,6、インゴットなどのワークWを保持するワーク保持部7、加工液供給装置8、加工制御装置9などが備えられている。なお、便宜上、上下や左右、前後等の方向は、特に言及しない限り図示の矢印に従うものとする。例えば、ワイヤ3の直径は0.1~0.5mm程度であり、ワイヤ列の間隔は数100μm程度であるが、図では、分かり易くするために誇張及び簡略化して表してある。
支持部4は、ワイヤソー1の加工スペースに配置され、加工スペースを区画している壁体1aに取り付けられている。図3に拡大して示すように、支持部4は、互いに離れて対向する一対の支持壁部4a,4aや、これら支持壁部4a,4aの下端部分に連なる連結部4bなどで構成されている。支持壁部4aの上端部分に、2つのワイヤガイド2R,2Lが配置されている。
ワイヤガイド2R,2Lは、円柱形状をしている。各ワイヤガイド2R,2Lは、水平方向(x方向)に互いに離れた位置に並べられた状態で、その各端部が各支持壁部4aに回転自在に支持されている。図2に示すように、これらワイヤガイド2R,2Lは、ワイヤガイド駆動モータ2aによって駆動され、同期して互いに平行な回転軸Aを中心に回転する。ワイヤガイド駆動モータ2aは、加工制御装置9(図2にのみ模式的に示す)によって駆動制御されている。
ワイヤ3には、公知の固定砥粒ワイヤが用いられている。1つのワイヤソー1に対し、例えば100m以上の長さの1本のワイヤ3が用いられ、その中間部分が左右の両ワイヤガイド2R,2Lの外周に螺旋状に巻き付けられている。
右側ワイヤガイド2Rから外方に引き出されたワイヤ3の右端側の部分は、複数のプーリPに案内されて右側のワイヤ巻取装置(以下、新線側ワイヤ巻取装置5ともいう)まで延びている。同様に、ワイヤ3の左端側の部分も複数のプーリPに案内されて左側のワイヤ巻取装置(以下、旧線側ワイヤ巻取装置6ともいう)まで延びている。
これら一対のワイヤ巻取装置5,6と、ワイヤガイド2R,2Lとの間には、それぞれ、テンションアーム11a,12aを有する張力調整部11,12が設けられ、これら張力調整部11,12のサーボモータを制御してテンションアーム11a,12aを揺動させてワイヤ3の張力T1,T2を調節している。左右のワイヤ巻取装置5,6は、それぞれ加工制御装置9によって駆動制御される、サーボモータ等よりなるアシストモータ5a,6aを有し、アシストモータ5a,6aの回転により、ワイヤ3の巻き出しや巻き取りが交互に同期して行われる。
具体的には、新線側ワイヤ巻取装置5に新線のワイヤ3が設置されている。そして、新線側ワイヤ巻取装置5のアシストモータ5aの回転により、新線側ワイヤ巻取装置5から所定長さのワイヤ3が巻き出されて、旧線側ワイヤ巻取装置6に巻き取られる(前進走行)。続いて、所定長さよりも短い長さ分だけ、旧線側ワイヤ巻取装置6のアシストモータ6aの回転によりワイヤ3が巻き出されて、ワイヤ3は逆方向に走行し、新線側ワイヤ巻取装置5に再度巻き取られる(後退走行)。
通常、前進走行及び後退走行ともに、その走行の開始時及び終了時以外は、等速で走行するように制御される。ワイヤ3は、これら前進走行と後退走行とを交互に繰り返し行うことにより、その新線部分は新線側ワイヤ巻取装置5から順次繰り出され、新線側ワイヤ巻取装置5から旧線側ワイヤ巻取装置6へと順次巻き取られていく。この繰り出し量から巻き取り量を差し引いたワイヤの量が新線供給量Qとなる。
ワーク保持部7は、ワーク保持部材7aや昇降モータ7bなどで構成され、支持部4の上方に配設されている。ワーク保持部材7aの下面は左右のワイヤガイド2R,2Lの間の部分と対向している。そのワーク保持部材7aの下面に長手方向がワイヤガイド2R,2Lと平行となるように横向きにされたワークWが着脱可能に支持される。
昇降モータ7bはワーク保持部材7aの上側に配置されている。昇降モータ7bは、加工制御装置9と協働し、ボールネジ機構(不図示)により、上下にワーク保持部材7aを変位させる。それにより、ワークWを支持したワーク保持部材7aは、鉛直方向(z方向)を、両ワイヤガイド2R,2Lの中間点に向かって進退する。
加工液供給装置8は、両ワイヤガイド2R,2Lの上方にそれぞれ設置されており、走行するワイヤ3の上に加工液を流下させるように構成されている。
加工制御装置9は、例えばCPUやメモリ等のハードウエアと、メモリに実装された制御プログラム等のソフトウエアとで構成されている。加工制御装置9は、ワイヤソー1の動作全体を総合的に制御する機能を有している。ワークWをセットし、ワイヤソー1を作動させるだけで、この加工制御装置9の作用により切断の各処理は自動的に実行される。
図3に、ワイヤガイド2R,2Lの部分を詳細に示すように、例えば各ワイヤガイド2R,2Lは、外径が150~400mmの円柱形状をしており、左右のワイヤガイド2R,2Lは、それぞれの中心を通る回転軸Aが400~800mm離れた位置に配置されている。各ワイヤガイド2R,2Lの外周面には、回転軸Aに沿って並ぶ環状のガイド溝(図示せず)が、数100μmの一定のピッチで複数形成されている。そして、ワイヤ3は、各ワイヤガイド2R,2Lに形成されたガイド溝に巻き掛けられながら、左右のワイヤガイド2R,2Lに螺旋状に巻き付けられている。
図1に拡大して模式的に示すように、ワーク保持部7には、ワイヤ3に加わる荷重を検出する切断負荷検出センサ20,21が設けられている。これら切断負荷検出センサ20,21の信号を用いて加工制御装置9が、一対のワイヤ巻取装置5,6を制御するように構成されている。なお、ワーク保持部材7aの下端にワークプレート7c及びビーム板7dを介してワークWが取り付けられている。
切断負荷検出センサ20,21は、ワークWの長手方向一方側(新線側ワイヤ巻取装置5側)の新線側切断負荷検出センサ20と、長手方向他方側の旧線側切断負荷検出センサ21とからなる。加工制御装置9は、新線側切断負荷検出センサ20と旧線側切断負荷検出センサ21との値を検知し、両者の値が予め設定された適正値に近付くように、新線側ワイヤ巻取装置5及び旧線側ワイヤ巻取装置6の制御を行うように構成されている。
以下、具体的に説明する。図4に模式的に示すように、新線側切断負荷検出センサ20と旧線側切断負荷検出センサ21とは、それぞれ例えば圧電素子、歪みゲージ等の荷重センサを備え、少なくともワークWの切込方向の荷重Fz1,Fz2と、ワイヤ3の走行方向の荷重Fx1,Fx2、及びこれらの合力(切断荷重F1,F2)を計測可能に構成されている。新線側切断負荷検出センサ20と旧線側切断負荷検出センサ21とが、ワークWの長手方向に互いに離れて配置されていることで、それぞれ離れた位置での切断荷重F1,F2を計測できるようになっている。
ワイヤソー1は、計測された切断荷重F1,F2が一定となるようにワイヤ速度Vx(アシストモータ5a,6aの回転数)、新線供給量Qを自動で変化させて加工効率を一定にするように構成されている。また、ワークWの長手方向の前後位置の切断荷重F1,F2が均等になるように、張力調整部11,12のサーボモータを調整してワイヤ新線側と旧線側のワイヤ3の張力T1,T2を個別に自動コントロールするようになっている。
次いで、具体的な、加工制御装置9の制御の流れについて説明する。
まず、上記ワイヤソー1を駆動し、ワークWの切断を開始する。ワイヤ速度Vxは一定(アシストモータ5a,6aは所定回転数)とし、ワークWの切込速度Vzも所定速度(昇降モータ7bは所定回転数)とする。このとき、ワイヤ3の走行方向の荷重Fx1,Fx2の適正荷重をそれぞれFx10,Fx20とする。
図5Aに示すように、まず、ステップS01のように新線側と旧線側の切断荷重F1,F2が適正値に対して同様に低下した場合について説明する。
ステップS02において、新線側切断負荷検出センサ20の荷重値Fx1がその適正荷重値Fx10よりも下がっている(Fx1<Fx10)かを判定する。
YESの場合、新線側で砥粒が切り込まずに滑っていると判断できるので、ステップS03において、ワイヤ巻取装置5,6のワイヤ3の巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度Vxを下げ、新線側切断負荷検出センサ20の値Fx1の値を適正値Fx10に近付ける。通常、新線の初期状態では加工に寄与するダイヤ粒がほとんど隠れているため滑り易いので、ワイヤ速度Vxを下げることで、滑りを軽減できる。
次いで、ステップS04において、新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS09に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、さらにステップS05において、新線側ワイヤ巻取装置5の張力調整部11を調整して新線側のワイヤ3の張力T1を上げ、新線側切断負荷検出センサ20の値を適正値に近付ける。通常、新線の初期状態では加工に寄与するダイヤ粒がほとんど隠れているのため滑り易いので、新線側のワイヤ張力T1を上げることで、新線側の滑りを軽減できる。
次いで、ステップS06において、再び新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS09に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、さらにステップS07において、新線供給量Qを下げ、新線側切断負荷検出センサ20の値を適正値に近付ける。通常、新線の初期状態では加工に寄与するダイヤ粒がほとんど隠れているのため滑り易いので、新線供給量Qを下げることで、新線側の滑りを軽減できる。
次いで、ステップS08において、新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS09に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、ステップS02に戻って制御が繰り返される。
このように、通常、新線の初期状態では加工に寄与するダイヤ粒がほとんど隠れているため滑り易いので、ワイヤ速度Vxを下げたり、新線側の張力調整部11を調整してワイヤ3の張力T1を上げたり、新線供給量Qを減らしたりすることで、滑りを軽減できる。これにより、新線側切断負荷検出センサ20の値Fx1が適正荷重値Fx10に近付き、ワイヤ3の撓みが一定となる。
次いで、図5Bに示すように、ステップS01’のように、F1,F2が同様に上昇している場合について説明する。
ステップS02’において、旧線側切断負荷検出センサ21の荷重値Fx2が、その適正荷重値Fx20よりも上がっている(Fx2>Fx20)かを判定する。
YESの場合、旧線側において砥粒摩耗により切れ味が低下していると判断できるので、ステップS03’において、ワイヤ巻取装置5,6のワイヤ3の巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度Vxを上げ、旧線側切断負荷検出センサ21の値Fx2を適正荷重値Fx20に近付ける。通常は、旧線側のワイヤ3の砥粒が摩耗して切れ味が低下して旧線側切断負荷検出センサ21の荷重値Fx2が上昇すると考えられるので、ワイヤ速度Vxを上げることで、旧線側の砥粒摩耗を軽減できる。この場合、新線側においても、ワイヤ速度Vxを上げることで、適度に滑り、荷重値Fx1が低下する。
次いで、ステップS04’において、新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS05’に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、ステップS02’に戻って制御が繰り返される。
次いで、図6Aに示すように、ステップS11のように、F1がF2よりも小さい場合(F1<F2)について説明する。
ステップS12において、新線側切断負荷検出センサ20の荷重値Fx1がその適正荷重値Fx10よりも下がっている(Fx1<Fx10)かつ旧線側切断負荷検出センサ21の荷重値Fx2が、その適正荷重値Fx20とほぼ等しい(Fx2≒Fx20)かを判定する。
YESの場合、新線側砥粒が切れ込まずに滑っていると判断できるので、ステップS13において、新線側の張力調整部11を調整してその張力T1を上げる。これにより、上がっている側の新線側切断負荷検出センサ20の荷重値Fx1を適正荷重値Fx0に近付ける。
次いで、ステップS14において、新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS17に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、さらにステップS15において、新線供給量Qを下げ、新線側切断負荷検出センサ20の荷重値Fx1を適正荷重値Fx10に近付ける。
次いで、ステップS16において、新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS17に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、ステップS12に戻って制御が繰り返される。
さらに、図6Bに示すように、ステップS21のように、F1がF2よりも小さい場合(F1<F2)について説明する。
ステップS22において、新線側切断負荷検出センサ20の荷重値Fx1がその適正荷重値Fx10とほぼ等しく(Fx1≒Fx10)かつ旧線側切断負荷検出センサ21の荷重値Fx2が、その適正荷重値Fx20よりも大きい(Fx2>Fx20)かを判定する。
YESの場合、旧線側の砥粒が摩耗し、切れ味が低下していると判断できるので、ステップS23において、旧線側の張力調整部12を調整してその張力T2を上げる。これにより、上がっている側の旧線側切断負荷検出センサ21の荷重値Fx2を適正荷重値Fx20に近付ける。
次いで、ステップS24において、新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS27に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、さらにステップS25において、新線供給量Qを上げ、新線側切断負荷検出センサ20の荷重値Fx2を適正荷重値Fx20に近付ける。
次いで、ステップS26において、新線側と旧線側の切断荷重F1,F2の変動を判定し、変動が解消されたら、ステップS27に進んで制御が終了し、通常通りのワークWの加工が続行される。変動が解消されない場合には、ステップS22に戻って制御が繰り返される。
以上説明したように、例えばダイヤコーティングワイヤ3の場合、ワイヤ3の表面コーティングの影響でダイヤ粒の切断効率が低い新線側と、ワイヤ3走行によってある程度コーティングが剥離しダイヤ粒が現れている旧線側とでは切断効率が異なる。このため、それぞれのワイヤ3の撓みが異なり、切り出すウエハ等の製品の品質が低下する。しかし、本実施形態によると、ワイヤ3撓みの反力を切断負荷検出センサ20,21で計測し、ワークWの長手方向の切断荷重F1,F2が一定になるように切断中のワイヤ3の張力を自動で変化させてワイヤ3の撓みを一定にすることができる。これにより、ワイヤ3のブレが低減し、ウエハ等の製品の品質の向上と安定とが図られる。また、従来の切断中のテーブル速度可変制御を行わなくてもワイヤ3撓みが一定にできることから、切断時間が短縮され、ワイヤ3の使用量を低減させることができる。
したがって、本実施形態に係るワイヤソー1によると、ワークW側の切断荷重の変化を検知してその変動を抑える制御を行うことで、製造コストを抑えながらワークWの品質を向上させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、右側を新線側とし、左側を旧線側としたが、右側を旧線側とし、左側を新線側としてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 ワイヤソー
1a 壁体
2R,2L ワイヤガイド
2a ワイヤガイド駆動モータ
3 ワイヤ
4 支持部
4a 支持壁部
4b 連結部
5 新線側ワイヤ巻取装置
5a,6a アシストモータ
6 旧線側ワイヤ巻取装置
7 ワーク保持部
7a ワーク保持部材
7b 昇降モータ
7c ワークプレート
7d ビーム材
8 加工液供給装置
9 加工制御装置
11,12 張力調整部
20 新線側切断負荷検出センサ
21 旧線側切断負荷検出センサ
F1,F2 切断荷重
Fx1,Fx2 荷重値
Fz1,Fz2 荷重値
T1,T2 張力

Claims (3)

  1. 走行するワイヤにワークを押し付けて該ワークを切断するワイヤソーであって、
    互いに離れた位置に並べられて、互いに平行な回転軸を中心にそれぞれ回転する複数の円柱状のワイヤガイドと、
    上記複数のワイヤガイドの外周に、中間部分が巻き付けられるワイヤと、
    上記ワイヤの両端の各々に対応して設けられ、該ワイヤの巻き出し及び巻き取りを行うと共に、上記ワイヤの張力を調整する張力調整部を有し、巻き出し量よりも巻き取り量を少なくして新しい上記ワイヤを供給する新線側ワイヤ巻取装置及び他方の旧線側ワイヤ巻取装置とからなる一対のワイヤ巻取装置と、
    上記ワークを保持し、一対の上記ワイヤガイドの間に向かって進退するワーク保持部と、
    上記ワーク保持部に設けられ、上記ワークの長手方向一方側でかつ上記新線側ワイヤ巻取装置側の新線側切断負荷検出センサ及び長手方向他方側の旧線側切断負荷検出センサを含み、上記ワイヤに加わる荷重を検出する切断負荷検出センサとを備えたワイヤソーを準備し、
    上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい場合でかつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
    上記新線側ワイヤ巻取装置の上記張力調整部を調整して上記ワイヤの張力を上げ、
    上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付け、
    上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい場合でかつ該旧線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも上がっている場合には、
    上記旧線側ワイヤ巻取装置の上記張力調整部を調整して上記ワイヤの張力を上げ、
    上記旧線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付け、
    上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に低下し、かつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
    上記新線側ワイヤ巻取装置の上記張力調整部を調整して上記ワイヤの張力を上げ、
    上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける
    ことを特徴とするワイヤソーの制御方法。
  2. 走行するワイヤにワークを押し付けて該ワークを切断するワイヤソーであって、
    互いに離れた位置に並べられて、互いに平行な回転軸を中心にそれぞれ回転する複数の円柱状のワイヤガイドと、
    上記複数のワイヤガイドの外周に、中間部分が巻き付けられるワイヤと、
    上記ワイヤの両端の各々に対応して設けられ、該ワイヤの巻き出し及び巻き取りを行うと共に、上記ワイヤの張力を調整する張力調整部を有し、巻き出し量よりも巻き取り量を少なくして新しい上記ワイヤを供給する新線側ワイヤ巻取装置及び他方の旧線側ワイヤ巻取装置とからなる一対のワイヤ巻取装置と、
    上記ワークを保持し、一対の上記ワイヤガイドの間に向かって進退するワーク保持部と、
    上記ワーク保持部に設けられ、上記ワークの長手方向一方側でかつ上記新線側ワイヤ巻取装置側の新線側切断負荷検出センサ及び長手方向他方側の旧線側切断負荷検出センサを含み、上記ワイヤに加わる荷重を検出する切断負荷検出センサとを備えたワイヤソーを準備し、
    上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい場合でかつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
    上記新線側ワイヤ巻取装置による新線供給量を減らし、
    上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付け
    上記新線側切断負荷検出センサの値が上記旧線側切断負荷検出センサの値よりも小さい
    場合でかつ該旧線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも上がっている場合には、
    上記新線側ワイヤ巻取装置による新線の供給量を増やし、
    上記旧線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付け、
    上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に低下し、かつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
    上記新線側ワイヤ巻取装置による新線の供給量を減らし、
    上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける
    ことを特徴とするワイヤソーの制御方法。
  3. 走行するワイヤにワークを押し付けて該ワークを切断するワイヤソーであって、
    互いに離れた位置に並べられて、互いに平行な回転軸を中心にそれぞれ回転する複数の円柱状のワイヤガイドと、
    上記複数のワイヤガイドの外周に、中間部分が巻き付けられるワイヤと、
    上記ワイヤの両端の各々に対応して設けられ、該ワイヤの巻き出し及び巻き取りを行うと共に、上記ワイヤの張力を調整する張力調整部を有し、巻き出し量よりも巻き取り量を少なくして新しい上記ワイヤを供給する新線側ワイヤ巻取装置及び他方の旧線側ワイヤ巻取装置とからなる一対のワイヤ巻取装置と、
    上記ワークを保持し、一対の上記ワイヤガイドの間に向かって進退するワーク保持部と、
    上記ワーク保持部に設けられ、上記ワークの長手方向一方側でかつ上記新線側ワイヤ巻取装置側の新線側切断負荷検出センサ及び長手方向他方側の旧線側切断負荷検出センサを含み、上記ワイヤに加わる荷重を検出する切断負荷検出センサとを備えたワイヤソーを準備し、
    上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に低下し、かつ該新線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも下がっている場合には、
    上記一対のワイヤ巻取装置の上記ワイヤの巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度を下げ、
    上記新線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付け
    上記新線側切断負荷検出センサの値及び上記旧線側切断負荷検出センサの値が共に上昇し、かつ該旧線側切断負荷検出センサのワイヤ走行方向の加工負荷が予め定められた適正値よりも上がっている場合には、
    上記一対のワイヤ巻取装置の上記ワイヤの巻き出し及び巻き取り速度を調整してワイヤ速度を上昇させ、
    上記旧線側切断負荷検出センサの値を上記適正値に近付ける
    ことを特徴とするワイヤソーの制御方法。
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